説明

液晶表示装置

【課題】 表示品位の低下を抑制できる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 本発明の液晶表示装置1は、画素電極218と共通電極216とは、平面視してX方向に沿って交互に配置されており、絶縁部材217は、画素電極218側の第1面217a
と、第1基体21の第1主面21a側の、X方向における両端が第1面217aの両端に比べて
内側に位置している第2面217bとを有しており、画素電極218は、絶縁部材217の第1面217aを被覆しているとともに、平面視してX方向における両端部が隣り合う共通電極216
に重なっていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ、携帯電話、デジタルカメラなどの様々な用途に用いられる液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、互いに対向配置させた一対の基体と、一対の基体間に設けられた液晶層と、一対の基体のうち一方基体の主面に設けられた共通電極と、共通電極および一方基体の主面を覆うように設けられた絶縁部材と、この絶縁部材に設けられた複数の画素電極とを備える(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
この液晶表示装置では、平面視して、画素電極と共通電極とは一定方向に沿って交互に配置されており、この画素電極および共通電極に対して電圧を印加することで、画素電極と共通電極との間で電界を発生させ、この電界によって液晶層中の液晶分子の方向を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−202356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、この従来の液晶表示装置では、交互に位置する画素電極と共通電極とは間隔を空けて配列されている。そのため、画素電極または共通電極をパターニングして形成する際にずれが生じてしまった場合には、配列方向において、画素電極とこの画素電極の一方側に配置された共通電極との間の間隔と、画素電極と他方側に配置された共通電極との間の間隔とが異なってしまう傾向にある。これにより、画素電極と一方側の共通電極とによって形成される電界の大きさと、画素電極と他方側の共通電極とによって形成される電界の大きさとが異なることとなり、これらの電界で制御される液晶分子の方向にずれが生じることで、それぞれの領域での光の透過率に差ができてしまい、表示品位が低下する可能性があるという問題点がある。
【0006】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、画素電極または共通電極をパターニングして形成する際にずれが生じてしまった場合に表示品位が低下することを抑制できる液晶表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の液晶表示装置は、第1主面を有する第1基体と、該第1基体の前記第1主面に対向する第2主面を有する第2基体と、前記第1基体と前記第2基体との間に配置された液晶層と、前記第1基体の前記第1主面上に設けられた第1電極と、前記第1基体の前記第1主面上に設けられた、前記第1電極との間に電界を発生させるための第2電極と、前記第1基体の前記第1主面と前記第1電極との間に設けられ、その厚みが前記第2電極の厚みに比べて大きい絶縁部材とを備え、前記第1電極と前記第2電極とは、平面視して第1方向に沿って交互に配置されており、前記絶縁部材は、前記第1電極側の第1面と、前記第1基体の前記第1主面側の、前記第1方向における両端が前記第1面の両端に比べて内側に位置している第2面とを有しており、前記第1電極は、前記絶縁部材の前記第1面を被覆しているとともに、平面視して前記第1方向における両端部が隣り合う前記第2電極に重なっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の液晶表示装置によれば、第1電極または第2電極をパターニングして形成する際にずれが生じてしまった場合に、第1電極と一方側の第2電極とによって形成される電界の大きさと、第1電極と他方側の第2電極とによって形成される電界の大きさとの差を低減することができるので、それぞれの領域での光の透過率の差を低減することができ、表示品位が低下することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態における液晶表示装置を示す平面図である。
【図2】図1のI−I線に沿った断面図である。
【図3】液晶パネルの要部を示す平面図である。
【図4】図3のII−II線に沿った断面図である。
【図5】画素電極、共通電極および絶縁部材の関係を示す拡大断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における液晶表示装置の要部を示す断面図である。
【図7】図6の液晶表示装置の画素電極、共通電極および絶縁部材の関係を示す拡大断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における液晶表示装置の要部を示す拡大断面図である。
【図9】図8の絶縁部材の凹部を示す平面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態における液晶表示装置の要部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施の形態1]
本発明の第1の実施形態における液晶表示装置1について説明する。液晶表示装置1は、一対の基体のうち一方基体に設けられた画素電極と、共通電極との間で電界を発生させ液晶層中の液晶分子の方向を制御する、いわゆる横電界方式の液晶表示装置である。
【0011】
図1および図2に示すように、液晶表示装置1は、表示領域Eおよびこの表示領域Eの外側に位置する非表示領域Eを有する液晶パネル2と、液晶パネル2の表示領域Eに対して光を出射する光源装置3と、液晶パネル2の外側に配置される第1偏光板4と、液晶パネル2に介して第1偏光板4と対向配置される第2偏光板5とを備えている。
【0012】
液晶パネル2は、第1基体21と、第1基体21と対向配置される第2基体21と、第1基体21と第2基体22との間に位置する液晶層23と、液晶層23を取り囲むように第1基体21と第2基体22との間に設けられたシール部材24とを有している。
【0013】
また、第1基体21の第1主面21a上には、複数のゲート配線211と、この複数のゲート
配線211を覆うように第1基体21に設けられた第1絶縁膜212と、この第1絶縁膜212にゲ
ート配線211と交差するように設けられた複数のソース配線213と、ゲート配線211とソー
ス配線213との交差領域の近傍に位置する薄膜トランジスタ214と、ソース配線213を覆う
ように第1絶縁膜212に設けられた第2絶縁膜215と、この第2絶縁膜215に設けられた第
2電極としての共通電極216と、第2絶縁膜216に設けられた絶縁部材217と、絶縁部材217に設けられた第1電極としての複数の画素電極218とが設けられている。
【0014】
第1基体21は、ガラスまたはプラスチックなどの透光性を有する材料によって形成されている。ここで、透光性とは、可視光に対して透過性を有することを意味する。
【0015】
ゲート配線211は、電源から供給される電圧を薄膜トランジスタ214に印加する機能を有
する。図3に示すように、ゲート配線211はX方向に延在している。また、複数のゲート
線211は、第1基体21の第1主面21aにY方向に沿って配列されている。ゲート配線211は、導電性を有する材料によって形成され、例えば、アルミニウム、モリブデン、チタン、ネオジム、クロムもしくは銅またはこれらを含む合金によって形成される。
【0016】
第1絶縁膜212は、ゲート配線211とソース配線213とを電気的に絶縁する機能を有する
。第1絶縁膜212は、ゲート配線211を覆うように第1基体21の第1主面21aに設けられている。第1絶縁膜212は、絶縁性を有する材料によって形成され、例えば、窒化シリコン
、酸化シリコンによって形成される。
【0017】
ソース配線213は、電源から供給される信号電圧を薄膜トランジスタ214を介して画素電極218に印加する機能を有する。図3に示すように、ソース配線213はY方向に延在している。また、複数のソース線213は、第1絶縁膜212にX方向に沿って配列されている。ソース配線213の材料は、ゲート配線211と同様のものが挙げられる。
【0018】
薄膜トランジスタ214は、アモルファスシリコンもしくはポリシリコンなどの半導体層214aと、この半導体層214a上に設けられた、ソース配線213に接続されるソース電極214
bと、半導体層214a上に設けられた、画素電極218に接続されるドレイン電極214cとを
有する。この薄膜トランジスタ214は、ゲート配線211を介してゲート配線211内の半導体
層214aに接続される電圧に応じてソース電極214bおよびドレイン電極214c内の半導体
層214aの抵抗が変化し、これによって、画素電極218への印加電圧が制御される。
【0019】
第2絶縁膜215は、ソース配線213と共通電極216とを電気的に絶縁させる機能を有する
。第2絶縁膜215は、ソース配線213を覆うように第1絶縁膜212に設けられている。第2
絶縁膜215の材料は、第1絶縁膜212と同様のものが挙げられる。
【0020】
共通電極216は、電源から印加された電圧によって画素電極218との間で電界を発生させる機能を有する。共通電極216は第2絶縁膜215に設けられている。
【0021】
また、図3に示すように、共通電極216は画素電極218を取り囲むように設けられている。また、共通電極216は、矢印Y方向に延びる櫛歯部216Aを有している。この櫛歯部216
Aは、接続電極218Aによって接続された隣り合う画素電極218間に位置している。また、図4に示すように、断面視で、共通電極216は画素電極218のX方向の両側に配置されている。
【0022】
共通電極216は、透光性および導電性を有する材料によって形成され、例えばITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)、IZO(Indium Zinc Oxide:インジウム亜鉛酸化物)、ATO(Antimony Tin Oxide:アンチモン錫酸化物)、AZO(Al-Doped Zinc Oxide:アルミニウム添加亜鉛酸化物)、酸化錫、酸化亜鉛または導電性高分子などに
よって形成される。
【0023】
絶縁部材217は、画素電極218と共通電極216とを電気的に絶縁させる機能を有する。図
4に示すように、絶縁部材217は第2絶縁膜215に設けられている。また、絶縁部材217の
厚みは、共通電極216の厚みに比べて大きくなるように形成されている。また、絶縁部材217は共通電極216との間に位置している。
【0024】
図5に示すように、絶縁部材217は、第2基体22に対向する第1面217aと、第1基体21の第1主面217a側に位置する第2面217bとを有している。また、図4および図5に示すように、X方向における第2面217bの幅Wは、第1面217aの幅Wに比べて小さく設定されている。また、液晶表示装置1では、第2面217bの幅Wと第1面217aの幅W
との関係は、0.3W<W<0.6Wの範囲に設定されている。
【0025】
絶縁部材217はSiO、SiN、アクリル樹脂あるいは第1絶縁膜212と同様の材料によって形成される。
【0026】
画素電極218は、電源から印加された電圧によって共通電極216との間で電界を発生させる機能を有する。画素電極218の材料は、共通電極216と同様のものが挙げられる。
【0027】
複数の画素電極218は絶縁部材217の第1主面217aを覆うように設けられている。すな
わち、画素電極218は、絶縁部材217の第1面217aのX方向およびY方向における両端間
に連続して設けられている。また、平面視して、複数の画素電極218はX方向およびY方
向に沿って配列しており、画素電極218と共通電極216とはX方向に沿って交互に配列している。また、共通電極216の櫛歯部216Aを介して隣り合う画素電極218は、接続電極218Aを介して接続されている。
【0028】
図4に示すように、画素電極218は、X方向における両端部が隣り合う共通電極216に重なる重複部218aを有する。これにより、画素電極218および共通電極216をパターニング
して形成する際に位置ずれが生じてしまった場合でも、画素電極218とその一方側に配置
された共通電極216との間の距離と、画素電極218とその他方側に配置された共通電極216
との間の距離が変動してしまうことを低減できる。よって、画素電極218と一方側の共通
電極216とによって形成される電界の大きさと、画素電極218と他方側の共通電極216とに
よって形成される電界の大きさとの差を低減することで、それぞれの領域での光の透過率の差を低減することができるので、表示品位の低下を抑制できる。なお、図4では、画素電極218における重なり部分を斜線領域で示している。
【0029】
また、画素電極218は、X方向に両端部の間に共通電極216に重ならない非重複部218b
を有する。すなわち、画素電極218の全部が共通電極216とは重複していない。重複部218
aの位置する領域では、画素電極218と共通電極216とが重なることで光の透過率が低下しやすくなるが、非重複部218aが形成されている領域では画素電極218と共通電極216とを
重ねないことで光の透過率の低下を低減できる。これにより、表示領域Eでの光の透過率を確保できる。
【0030】
また、画素電極218が重複部218aを有することで、重複部218aと共通電極216との間で補助容量が形成できる。これにより、画素電極218と共通電極216との間に補助容量を形成するための配線を別途設ける必要がなくなる。
【0031】
また、絶縁部材217と共通電極216とは互いに間隔を空けて配置されている。ここで、画素電極218の重複部218aは共通電極216に重なるので、光の透過率が低下しやすくなる。
そのため、絶縁部材217と共通電極216とが間隔を配置されていることで、画素電極218と
共通電極216との重複面積を小さくでき、透過率が低下する領域を小さくでき、表示品位
が低下することを抑制できる。
【0032】
第2基体22上には、図4に示すように、光を遮光する遮光パターン221と、遮光パター
ン221に隣接するように配置されたカラーフィルタ222とが設けられている。
【0033】
第2基体22は上記部材を支持する機能を有する。また、第1基体22は、上記部材が設けられる第2主面22aを有している。第2基体22は、第1基体21と同様のものが挙げられる。
【0034】
遮光パターン221は、第2基体22の第2主面22aにX方向およびY方向にそれぞれ延在
するように格子状に設けられている。すなわち、遮光パターン221は表示領域Eを画素
ごとに区画している。遮光パターン221の材料は、例えば、遮光率の高い色(例えば黒色
)の染料あるいは顔料が添加された樹脂、またはクロムなどの金属が挙げられる。
【0035】
カラーフィルタ222は、可視光のうち特定の波長のみを透過させる機能を有するもので
ある。カラーフィルタ222は、第2基体22の第2主面22aに複数設けられている。それぞ
れのカラーフィルタ222は、赤(R)、緑(G)および青(B)のいずれか一色を有して
いる。なお、カラーフィルタ222の有する色は上記の色に限られず、例えば、黄色(Y)
、白(W)などの色を有していてもよい。カラーフィルタ222の材料としては、例えばア
クリル系樹脂に染料あるいは顔料を添加させたものが挙げられる。
【0036】
液晶層23は、第1基体21と第2基体22との間に設けられている。液晶層23は、ネマティック液晶、コレステリック液晶またはスメクティック液晶などの液晶分子を含んでいる。
【0037】
シール部材24は、第1基体21と第2基体22とを貼り合わせる機能を有する。シール部材24は、液晶層23を取り囲むようにして、第1基体21と第2基体22との間に設けられている。
【0038】
光源装置3は、表示領域Eにおける第1基体21および第2基体22に向けて光を照射する機能を有する。光源装置3は、光源31と、導光板32とを有している。なお、光源装置3では、光源31にLEDなどの点光源を採用しているが、冷陰極管などの線光源を採用してもよい。
【0039】
第1偏光板4は、所定の振動方向の光を選択的に透過させる機能を有する。第1偏光板4は、第1基体21および第2基体22との外側に位置しており、第2基体22の第1主面22aとは反対側の主面に設けられている。
【0040】
第2偏光板5は、所定の振動方向の光を選択的に透過させる機能を有する。第2偏光板5は、第1基体21および第2基体22を介して第1偏光板4と対向して配置される。ここで、第1偏光板4が選択的に透過させる光の振動方向と第2偏光板5が選択的に透過させる光の振動方向とは、通常は直交するように設定される。
【0041】
なお、液晶表示装置1では、第1電極を画素電極218とし、第2電極を共通電極218としているが、これに代えて、第1電極を共通電極216とし、第2電極を画素電極218とする構成であってもよい。
【0042】
[実施の形態2]
図6および図7は、第2の実施形態における液晶表示装置1Aの一例を示す図である。
【0043】
液晶表示装置1Aと液晶表示装置1との異なる点は、液晶表示装置1Aでは、絶縁部材217の第1面217aのX方向における両端は、絶縁部材217の第1面217aの中央部に比べて第2基体22の第2主面21側に位置している点である。
【0044】
液晶表示装置1Aでは、第1面217aの両端の高さHは中央部の高さHに比べて5
%〜30%大きく設定されている。
【0045】
画素電極218の重複部218aと共通電極216とは距離が近くなりやすく、この重複部218aと共通電極216との間では強い電界が発生しやすくなり、これらの間に位置する液晶層23
の液晶分子に強い電界が加わりやすくなるので、焼付きの原因になったり、液晶分子の方向が制御しにくくなったりする可能性がある。
【0046】
これに対して、液晶表示装置1Aでは、絶縁部材217の第1面217aのX方向における両端は、絶縁部材217の第1面217aの中央部に比べて第2基体22の第2主面22a側に位置しているので、画素電極218の重複部218aと共通電極216との間隔を空けることができる。
このことによって、重複部218aと共通電極216との間で発生する電界を低減できるので、これらの間に位置する液晶分子に強い電界が加わることを低減させ、表示品位の低下を抑制できる。
【0047】
[実施の形態3]
図8および図9は、第3の実施形態における液晶表示装置1Bの一例を示す図である。
【0048】
液晶表示装置1Bと液晶表示装置1との異なる点は、液晶表示装置1Bでは、図8(a)に示すように、絶縁部材217の第1面217aには凹部217Aが設けられており、画素電極218の一部は凹部217A内に位置している。
【0049】
また、図9に示すように、凹部217Aは絶縁部材217の第1面217に点在して設けられて
いる。また、凹部217Aの深さは、画素電極218の厚みに対して0.1倍〜2倍の範囲で形成
するのが好ましい。
【0050】
液晶表示装置1Bでは、絶縁部材217の第1面217aには凹部217Aが設けられており、
画素電極218の一部は凹部217A内に位置しているので、画素電極218と絶縁部材217との密着性が向上する。よって、タッチパネルなどの入力装置を液晶表示装置に組み込んだ場合に、指などによって液晶パネル2が押圧され、画素電極218および絶縁部材217に応力が加わっても、画素電極218が絶縁部材217から剥がれにくくなる。
【0051】
また、図8(b)に示すように、絶縁部材217の第1面217aのX方向における両端が絶縁部材217の第1面217aの中央部に比べて第2基体22の第2主面21側に位置している場合に、凹部217Aが両端部に設けられており、この凹部217A内に画素電極218の一部が位置
している構成でもよい。
【0052】
絶縁部材217の第1面217aの両端が絶縁部材217の第1面217aの中央部に比べて第2基体22の第2主面22側に位置していると、この両端部に位置する画素電極218の密着性が低
下しやすくなる。これに対して、この両端部に凹部217Aを設けることで、絶縁部材217の第1面217aの両端部と画素電極218との密着性を確保できる。
【0053】
[実施の形態4]
図10は、第4の実施形態における液晶表示装置1Cの一例を示す図である。
【0054】
液晶表示装置1Cと液晶表示装置1との異なる点は、液晶表示装置1Cでは、画素電極218は、絶縁部材217と同一の材料からなる保護膜219によって覆われている点である。
【0055】
これにより、画素電極218の位置する領域と、共通電極216とが位置する領域との絶縁膜の構造を同じ層構造にできる。これにより、光の透過率がさらに均一化されるので、表示品位が向上する。
【符号の説明】
【0056】
1、1A、1B、1C 液晶表示装置
2 液晶パネル
21 第1基体
216 共通電極
217 絶縁部材
217a 第1面
217b 第2面
217A 凹部
218 画素電極
219 保護膜
22 第2基体
23 液晶層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1主面を有する第1基体と、該第1基体の前記第1主面に対向する第2主面を有する第2基体と、前記第1基体と前記第2基体との間に配置された液晶層と、前記第1基体の前記第1主面上に設けられた第1電極と、前記第1基体の前記第1主面上に設けられた、前記第1電極との間に電界を発生させるための第2電極と、前記第1基体の前記第1主面と前記第1電極との間に設けられ、その厚みが前記第2電極の厚みに比べて大きい絶縁部材とを備え、
前記第1電極と前記第2電極とは、平面視して第1方向に沿って交互に配置されており、前記絶縁部材は、前記第1電極側の第1面と、前記第1基体の前記第1主面側の、前記第1方向における両端が前記第1面の両端に比べて内側に位置している第2面とを有しており、
前記第1電極は、前記絶縁部材の前記第1面を被覆しているとともに、平面視して前記第1方向における両端部が隣り合う前記第2電極に重なっていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記絶縁部材の前記第1面を被覆している前記第1電極は、前記絶縁部材の前記第1面の前記第1方向における両端間に連続して設けられており、
前記絶縁部材の前記第1面の前記第1方向における両端は、前記絶縁部材の前記第1面の中央部に比べて前記第2基体の前記第2主面側に位置している請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記絶縁部材と前記第2電極とは、間隔をあけて配置されている請求項1または2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記第2電極は、前記絶縁部材と同一の材料からなる保護膜によって覆われている請求項1〜3のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記絶縁部材の前記第1面には凹部が設けられており、
前記第1電極の一部は前記凹部内に位置している請求項1〜4のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記凹部は前記第1面の前記第1方向における両端部に位置している請求項5に記載の液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−88531(P2012−88531A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−235158(P2010−235158)
【出願日】平成22年10月20日(2010.10.20)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】