説明

片頭痛の治療および予防のための、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤および5−HT1B/1Dアゴニストの組成物

本発明は、片頭痛の治療のための組成物および方法を提供する。特には、本発明は、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤と組み合わせて5−HT1B/1Dアゴニストを対象に投与することを含む、片頭痛の治療のための併用療法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、片頭痛の治療および予防のための組成物および方法を提供する。特には、本発明は、5−HT1B/1Dアゴニストとシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤とを組み合わせて対象に投与することを含む、片頭痛の治療および予防のための併用療法に関する。
【背景技術】
【0002】
片頭痛とは、一過性の局所的神経症状(例えば、前兆)、頭痛、またはそれら両方が繰り返す発作の慢性疾患である。当然のこととして、前記の頭痛は非常に強いので、対象の活動能力を妨害し、他の身体組織の機能を妨害し、そして関連症状を引き起こす。片頭痛の有病率は、女性で15〜20%であり、男性で6〜14%である。片頭痛は、複雑な病因を有しおり、完全には理解されていない。セロトニンとしても知られる5−ヒドロキシトリプタミン(5−HT)が、片頭痛の病因と密接に係わっていることが知られている。
【0003】
5−HTは、胃腸管、血小板、および脳に見いだされる。5−HTレベルは片頭痛発作の期間で変動すること、および5−HTの低レベルが片頭痛発作を引き起こし得ることが知られている。さらに、体内で5−HT受容体サイトと選択的に相互作用する薬剤は、片頭痛に苦しむ人達の大部分において、その症状を緩和することが出来る。
【0004】
セロトニン受容体には多くのタイプが存在し、5−HT〜5−HTとして知られ、それら5−HT受容体タイプの多くは、5−HT1A〜5−HT1Fのようなサブタイプを有する。5−HT受容体は脳内(特に、頭蓋内血管および脳幹)に幅広く分布している。5−HTアゴニストは、5−HT受容体サイトを活性化し、5−HT/セロトニンの作用を受容体サイトで増強する。5−HT拮抗薬は5−TH受容体サイトを遮断して、遮断されたサイトで5−HT活性を低下させる。
【0005】
発明の概要
本発明の数局面の中で提供されるのは、対象における片頭痛の治療または予防のための方法および組成物である。本組成物はシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤および5−HT1B/1Dアゴニストを含むものであり、そして本方法は対象にシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤および5−HT1B/1Dアゴニストを投与することを含んでなる。
本発明の他の局面および目的は、本明細書中の以下に逐一、指摘されるであろう。
【0006】
略号および定義
「抗片頭痛薬」という用語は、本明細書中において特記されない限り、片頭痛症状の予防、改善または遅発に効果的な薬剤を含む。
【0007】
「セロトニン作動性剤」という用語は、本明細書中において特記されない限り、体内における5−HT〜5−HTのセロトニン受容体サイトのいずれとも相互作用する薬剤を含む。
【0008】
「セロトニンアゴニスト」という用語は、本明細書中において特記されない限り、セロトニン受容体サイトを活性化する薬剤を含む。例えば、トリプタン(triptan)類、各種の選択的セロトニン再取込み阻害剤、ジヒドロエルゴタミン(dihydroergotamine)などである。
【0009】
「予防」という用語は、対象における、臨床的に明らかな片頭痛発症を完全に防止すること、または前臨床的に明らかなステージの片頭痛発症を防止することを含む。この定義は、予防的治療を含む。
【0010】
「阻害」という用語は、本明細書中において、本発明を適用せずに生じた場合の片頭痛と比較して片頭痛の重篤度を低下させることを意味する。
「療法上有効な」という語句は、代替療法で典型的に認められる不都合な副作用を回避しながら、未治療または各薬剤単独での治療を上回って、疾病の重篤度および発症頻度の改善という目的を達するような各薬剤量を規定することを意図する。
【0011】
治療の目的となる「対象」という用語は、片頭痛を起こしやすいヒトまたは動物対象を含む。前記対象は、各種の家畜、各種の実験動物、動物園の動物または愛玩動物であってもよい。ある実施態様において、前記対象は哺乳動物である。好ましい実施態様において、前記哺乳動物はヒトである。
【0012】
「シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤」という用語は、シクロオキシゲナーゼ−1の顕著な阻害を起こさずにシクロオキシゲナーゼ−2を阻害し得る化合物を指す。好ましくは、本阻害剤は、約0.2μM未満のシクロオキシゲナーゼ−2 IC50を有する化合物であり、かつ少なくとも50、より好ましくは少なくとも100の、シクロオキシゲナーゼ−1阻害に対するシクロオキシゲナーゼ−2阻害の選択比を有する化合物を含む。さらに好ましくは、そのような化合物は、約1μMを超えるシクロオキシゲナーゼ−1 IC50、より好ましくは10μMを超えるシクロオキシゲナーゼ−1 IC50を有する。本発明の方法に用いられる、アラキドン酸代謝におけるシクロオキシゲナーゼ経路の阻害剤は、様々な機序を経て酵素活性を阻害することができる。限定ではない例示によると、本明細書中に記載の方法で用いられる阻害剤は、前記酵素の基質として作用することによって、酵素活性を直接阻害することが可能である。
【0013】
「ヒドリド」という用語は、単一の水素原子(H)を指す。ヒドリド基は、例えば、酸素原子と結合してヒドロキシル基を形成してもよく、または2つのヒドリド基が炭素原子と結合してメチレン(−CH−)基を形成することもできる。
【0014】
単独で、または「ハロアルキル」、「アルキルスルホニル」、「アルコキシアルキル」および「ヒドロキシアルキル」などの他の用語中で用いられる場合、「アルキル」という用語は、1から約20までの炭素原子もしくは好ましくは1から約12までの炭素原子を有する、直鎖、環式または分枝鎖の基を包含する。より好ましいアルキル基は、1から約10までの炭素原子を有する「低級アルキル」基である。最も好ましいアルキル基は、1から約6までの炭素原子を有する低級アルキル基である。そのような基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソ−アミル、ヘキシルなどを含む。
【0015】
「アルケニル」という用語は、2から約20までの炭素原子もしくは、好ましくは2から約12までの炭素原子の、炭素−炭素二重結合を少なくとも1つ有する直鎖または分枝鎖の基を包含する。より好ましいアルケニル基は、2から約6までの炭素原子を有する「低級アルケニル」基である。アルケニル基の例は、エテニル、プロペニル、アリル、プロペニル、ブテニルおよび4−メチルブテニルを含む。
【0016】
「アルキニル」という用語は、2から約20までの炭素原子もしくは、好ましくは、2から約12までの炭素原子を有する直鎖または分枝鎖の基を指す。より好ましいアルキニル基は2から約10までの炭素原子を有する「低級アルキニル」基である。最も好ましいアルキニル基は、2から約6までの炭素原子を有する低級アルキニル基である。そのような基の例は、プロパルギル、ブチニルなどを含む。
【0017】
「アルケニル」(「低級アルケニル」)という用語は、「シス」および「トランス」配置、または「E」および「Z」配置を有する基を包含する。「シクロアルキル」は、3から12までの炭素原子を有する飽和炭素環式基を包含する。より好ましいシクロアルキル基は3から約8までの炭素原子を有する「低級シクロアルキル」基である。そのような基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルを含む。
【0018】
「シクロアルケニル」という用語は、3から12までの炭素原子を有する部分不飽和炭素環式基を包含する。より好ましいシクロアルケニル基は、4から8までの炭素原子を有する「低級シクロアルケニル」基である。そのような基の例は、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニルおよびシクロヘキセニルを含む。
【0019】
「ハロ」という用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素などのハロゲンを意味する。
「ハロアルキル」という用語は、1つ以上のアルキル炭素原子のいずれかが前記に定義したようなハロにより置換されている基を包含する。特には、この用語は、モノハロアルキル、ジハロアルキルおよびポリハロアルキル基を包含する。モノハロアルキル基は、例えば、基の中にヨード、ブロモ、クロロまたはフルオロ原子のいずれか1つを有していてもよい。ジハロおよびポリハロアルキル基は、2以上の同じハロ原子または異なるハロ基の組み合わせを有していてもよい。「低級ハロアルキル」という用語は、1〜6炭素原子を有する基を包含する。ハロアルキル基の例は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ジフルオロクロロメチル、ジクロロフルオロメチル、ジフルオロエチル、ジフルオロプロピル、ジクロロエチルおよびジクロロプロピルを含む。
【0020】
「ヒドロキシアルキル」という用語は、炭素のいずれか1つが1以上のヒドロキシル基により置換されてもよい、1から約10までの炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル基を包含する。より好ましいヒドロキシアルキル基は、1から6までの炭素原子および1以上のヒドロキシル基を有する「低級ヒドロキシアルキル」基である。そのような基の例は、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチルおよびヒドロキシヘキシルを含む。
【0021】
「アルコキシ」および「アルキルオキシ」という用語は、それぞれ1から約10までの炭素原子のアルキル部分を有する直鎖または分枝鎖のオキシ含有の基を包含する。より好ましいアルコキシ基は、1から6までの炭素原子を有する「低級アルコキシ」基である。そのような基の例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシおよびtert−ブトキシを含む。
【0022】
「アルコキシアルキル」という用語は、アルキル基に結合した1以上のアルコキシ基を有するアルキル基、すなわちモノアルコキシアルキルおよびジアルコキシアルキル基を形成するアルキル基を包含する。「アルコキシ」基は、フルオロ、クロロまたはブロモなどの1以上のハロ原子によりさらに置換されて、ハロアルコキシ基を提供するものでもよい。より好ましいハロアルコキシ基は、1から6までの炭素原子および1以上のハロ基を有する「低級ハロアルコキシ」基である。そのような基の例は、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、フルオロエトキシおよびフルオロプロポキシを含む。
【0023】
「アリール」という用語は、単独でまたは組み合わせで、ペンダント風に互いに結合し得るかまたは縮合し得る、1、2または3個の環を含有する炭素環式芳香族系を意味する。「アリール」という用語は、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダンおよびビフェニルなどの芳香族基を包含する。アリール部位はまた、アルキル、アルコキシアルキル、アルキルアミノアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、アルコキシ、アラルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、ハロ、ニトロ、アルキルアミノ、アシル、シアノ、カルボキシ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニルおよびアラルコキシカルボニルから独立して選択される1以上の置換基により置換可能位置で置換されていてもよい。
【0024】
「ヘテロ環式」という用語は、基内のヘテロ原子を窒素、硫黄および酸素から選択し得る、飽和、部分不飽和および不飽和のヘテロ原子含有環形基を包含する。飽和ヘテロ環式基の例は、1〜4窒素原子を含有する飽和3〜6員へテロ単環式基(例えば、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジノ、ピペラジニルなど);1〜2酸素原子および1〜3窒素原子を含有する飽和3〜6員へテロ単環式基(例えば、モルホリニルなど);1〜2硫黄原子および1〜3窒素原子を含有する飽和3〜6員へテロ単環式基(例えば、チアゾリジニルなど)を含む。部分不飽和ヘテロ環式基の例は、ジヒドロチオフェン、ジヒドロピラン、ジヒドロフランおよびジヒドロチアゾールを含む。
【0025】
「ヘテロアリール」という用語は、不飽和ヘテロ環式基を包含する。「ヘテロアリール」基とも呼ばれる不飽和ヘテロ環式基の例は、例えば、ピロリル、ピロリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル(例えば、4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリルなど)、テトラゾリル(例えば、1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリルなど)などの1〜4窒素原子を含有する不飽和3〜6員ヘテロ単環式基;例えば、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ベンズトリアゾリル、テトラゾロピリダジニル(例えば、テトラゾロ[1,5−b]ピリダジニルなど)などの1〜5窒素原子を含有する不飽和縮合ヘテロ環式基;例えば、ピラニル、フリルなどの酸素原子を含有する不飽和3〜6員ヘテロ単環式基;例えば、チエニルなどの硫黄原子を含有する不飽和3〜6員ヘテロ単環式基;例えば、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例えば、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリルなど)などの1〜2酸素原子および1〜3窒素原子を含有する不飽和3〜6員ヘテロ単環式基;1〜2酸素原子および1〜3窒素原子を含有する不飽和縮合ヘテロ環式基(例えば、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリルなど);例えば、チアゾリル、チアジアゾリル(例えば、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリルなど)などの1〜2硫黄原子および1〜3窒素原子を含有する不飽和3〜6員ヘテロ単環式基;1〜2硫黄原子および1〜3窒素原子を含有する不飽和縮合ヘテロ環式基(例えば、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリルなど)などを含む。本用語はまた、ヘテロ環式基がアリール基と縮合している基を包含する。そのような縮合二環式基の例は、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンなどを含む。前記「ヘテロ環式基」は、アルキル、ヒドロキシル、ハロ、アルコキシ、オキソ、アミノおよびアルキルアミノなどの1〜3つの置換基を有していてもよい。
【0026】
「アルキルチオ」という用語は、二価硫黄原子に結合した1から約10までの炭素原子の、直鎖または分枝鎖のアルキル基を含有する基を包含する。より好ましいアルキルチオ基は、1〜6炭素原子のアルキル基を有する「低級アルキルチオ」基である。そのような低級アルキルチオ基の例は、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオおよびヘキシルチオである。
【0027】
「アルキルチオアルキル」という用語は、二価硫黄原子を介して1から約10までの炭素原子のアルキル基へ結合しているアルキルチオ基を含有する基を包含する。より好ましいアルキルチオアルキル基は、1〜6炭素原子のアルキル基を有する「低級アルキルチオアルキル」基である。そのような低級アルキルチオアルキル基の例は、メチルチオメチルを含む。
【0028】
「アルキルスルフィニル」という用語は、二価の−S(=O)−基に結合している1〜10炭素原子の直鎖または分枝鎖のアルキル基を含有する基を包含する。より好ましいアルキルスルフィニル基は、1〜6炭素原子のアルキル基を有する「低級アルキルスルフィニル」基である。そのような低級アルキルスルフィニル基の例は、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、ブチルスルフィニルおよびヘキシルスルフィニルを含む。
【0029】
「スルホニル」という用語は、単独で用いられても、またはアルキルスルホニルなどの他の用語と結びついていても、それぞれ二価の基−SO−を指す。「アルキルスルホニル」は、アルキルが前記のように定義される、スルホニル基に結合したアルキル基を包含する。より好ましいアルキルスルホニル基は、1〜6炭素原子を有する「低級アルキルスルホニル」基である。そのような低級アルキルスルホニル基の例は、メチルスルホニル、エチルスルホニルおよびプロピルスルホニルを含む。「アルキルスルホニル」基は、フルオロ、クロロまたはブロモなどの1以上のハロ原子でさらに置換されて、ハロアルキルスルホニル基を提供することもできる。「スルファミル」、「アミノスルホニル」および「スルホンアミジル」という用語は、NHS−を指す。
【0030】
「アシル」という用語は、有機酸からヒドロキシルを除去した後の残基により提供される基を示す。そのようなアシル基の例は、アルカノイルおよびアロイル基を含む。そのような低級アルカノイル基の例は、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル、トリフルオロアセチルを含む。
【0031】
「カルボニル」という用語は、単独で、または「アルコキシカルボニル」などの他の用語とともに用いられても、−(C=O)−を指す。
「アロイル」という用語は、前記に定義したようなカルボニル基を伴うアリール基を包含する。アロイルの例は、ベンゾイル、ナフトイルなどを含み、前記アロイル中のアリールは、さらに置換されていてもよい。
【0032】
「カルボキシ」または「カルボキシル」は、単独で、または他の用語(例えば「カルボキシアルキル」)と共に用いられても、−COHを指す。
「カルボキシアルキル」という用語は、カルボキシ基により置換されているアルキル基を包含する。より好ましいカルボキシアルキルは、前記に定義したような低級アルキル基を含み、かつハロにより低級アルキル基上でさらに置換されていてもよい「低級カルボキシアルキル」である。そのような低級カルボキシアルキル基の例は、カルボキシメチル、カルボキシエチルおよびカルボキシプロピルを含む。
【0033】
「アルコキシカルボニル」という用語は、酸素原子を介してカルボニル基に結合している、前記に定義したようなアルコキシ基を含有する基を意味する。より好ましいアルコキシカルボニルは、1〜6炭素のアルキル部分を有する「低級アルコキシカルボニル」基である。そのような低級アルコキシカルボニル(エステル)基の例は、置換または非置換のメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニルおよびヘキシルオキシカルボニルを含む。
【0034】
「アルキルカルボニル」、「アリールカルボニル」および「アラルキルカルボニル」という用語は、カルボニル基に結合している、前記に定義したようなアルキル、アリールおよびアラルキル基を有する基を含む。そのような基の例は、置換または非置換のメチルカルボニル、エチルカルボニル、フェニルカルボニルおよびベンジルカルボニルを含む。
【0035】
「アラルキル」という用語は、ベンジル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、フェニルエチル、およびジフェニルエチルなどのアリール置換アルキル基を包含する。前記アラルキルにおけるアリールは、ハロ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキルおよびハロアルコキシによりさらに置換されていてもよい。ベンジルおよびフェニルメチルの両用語は、互換可能である。
【0036】
「ヘテロ環式アルキル」という用語は、飽和および部分不飽和ヘテロ環置換アルキル基(ピロリジニルメチルなど)ならびにヘテロアリール置換アルキル基(ピリジルメチル、キノリルメチル、チエニルメチル、フリルエチルおよびキノリルエチルなど)を包含する。前記のヘテロアラルキルにおけるヘテロアリールは、ハロ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキルおよびハロアルコキシによりさらに置換されていてもよい。
【0037】
「アラルコキシ」という用語は、酸素原子を介して他の基に結合しているアラルキル基を包含する。
「アラルコキシアルキル」という用語は、酸素原子を介してアルキル基に結合しているアラルコキシ基を包含する。
【0038】
「アラルキルチオ」という用語は、硫黄原子に結合しているアラルキル基を包含する。
「アラルキルチオアルキル」という用語は、硫黄原子を介してアルキル基に結合しているアラルキルチオ基を包含する。
【0039】
「アミノアルキル」という用語は、1以上のアミノ基により置換されているアルキル基を包含する。より好ましいアミノアルキルは、「低級アミノアルキル」基である。そのような基の例は、アミノメチル、アミノエチルなどを含む。
【0040】
「アルキルアミノ」という用語は、1または2のアルキル基により置換されたアミノ基を指す。好ましいアルキルアミノは、1〜6炭素原子を有するアルキル部分を有する「低級N−アルキルアミノ」基である。適切な低級アルキルアミノは、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノなどのモノまたはジアルキルアミノであり得る。
【0041】
「アリールアミノ」という用語は、1または2のアリール基により置換されているアミノ基(N−フェニルアミノなど)を指す。「アリールアミノ」基は、基のアリール環部分がさらに置換されていてもよい。
【0042】
「アラルキルアミノ」という用語は、アミノ窒素原子を介して他の基に結合しているアラルキル基を包含する。「N−アリールアミノアルキル」および「N−アリール−N−アルキルアミノアルキル」という用語は、それぞれ1つのアリール基または1つのアリールおよび1つのアルキル基により置換され、かつアルキル基に結合しているアミノ基を有するアミノ基を指す。そのような基の例は、N−フェニルアミノメチルおよびN−フェニル−N−メチルアミノメチルを含む。
【0043】
「アミノカルボニル」という用語は、式−C(=O)NHのアミド基を指す。
「アルキルアミノカルボニル」という用語は、アミノ窒素原子において1または2のアルキル基により置換されているアミノカルボニル基を指す。好ましいアルキルアミノカルボニル基は「N−アルキルアミノカルボニル」および「N,N−ジアルキルアミノカルボニル」基である。より好ましいアルキルアミノカルボニル基は、前記に定義したような低級アルキル部分を有する「低級N−アルキルアミノカルボニル」および「低級N,N−ジアルキルアミノカルボニル」基である。
【0044】
「アルキルアミノアルキル」という用語は、アミノアルキル基に結合している1以上のアルキル基を有する基を包含する。
「アリールオキシアルキル」という用語は、二価酸素原子を介してアルキル基に結合しているアリール基を有する基を包含する。
【0045】
「アリールチオアルキル」という用語は、二価硫黄原子を介してアルキル基と結合しているアリール基を有する基を包含する。
【0046】
好ましい実施態様の説明
本発明は、療法有効量のCOX−2選択的阻害剤と療法有効量の5−HT1B/1Dアゴニストとを組み合わせて対象に投与することを含んでなる併用療法を提供する。本併用療法は、片頭痛を治療または予防するため、血管における炎症を阻害するため、そして片頭痛に関連する疾病を治療または予防するために用いられる。併用療法の一部として投与された場合、5−HT1B/1Dアゴニストと併用されたCOX−2選択的阻害剤は、5−HT1B/1DアゴニストまたはCOX−2選択的阻害剤のいずれかの単独投与に比較して、効果の高まった治療の選択肢を提供する。
【0047】
シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤
本発明の組成物において、多数の適切なシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤、またはそれらの異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグを使用することができる。一実施態様において、前記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、例えば、以下の式B−1(CAS登録番号71125−38−7)で示されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤メロキシカム(meloxicam)、または式B−1を有する化合物の異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグであり得る。
【0048】
【化1】

【0049】
別の実施態様において、前記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、以下の式B−2(CAS登録番号179382−91−3)で示されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤、すなわち6−[[5−(4−クロロベンゾイル)−1,4−ジメチル−lH−ピロール−2−イル]メチル]−3(2H)−ピリダジノン、または式B−2を有する化合物の異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグである。
【0050】
【化2】

【0051】
さらに別の実施態様において、前記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、置換ベンゾピランまたは置換ベンゾピラン類似体であるクロメン化合物であり、そしてさらに典型的には、置換ベンゾチオピラン類、ジヒドロキノリン類、ジヒドロナフタレン類、または以下に示される式Iを有する化合物であって、例示ではあるが制限ではない表1xに開示される構造を有する化合物からなる群から選択される。さらに、本発明の方法の実施に有用なベンゾピランシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、米国特許第6,034,256号および第6,077,850号に記載されており、これらの文献は全体を参照として本明細書に取り込む。
【0052】
他の態様において、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は式I:
【0053】
【化3】

【0054】
(式中、nは0、1、2、3または4の整数であり;
GはO、SまたはNRであり;
はアルキルであり;
はHおよびアリールからなるグループから選択され;
はカルボキシル、アミノカルボニル、アルキルスルホニルアミノカルボニルおよびアルコキシカルボニルからなるグループから選択され;
はアルキルチオ、ニトロおよびアルキルスルホニルから選択される1以上の基により置換されていても良い、ハロアルキル、アルキル、アラルキル、シクロアルキルならびに、アリールからなるグループから選択され;そして
各Rは、H、ハロ、アルキル、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアラルキルオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールアルキルアミノ、ニトロ、アミノ、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、ヘテロアリールアミノスルホニル、アラルキルアミノスルホニル、ヘテロアラルキルアミノスルホニル、ヘテロシクロスルホニル、アルキルスルホニル、ヒドロキシアリールカルボニル、ニトロアリール、置換されていても良いアリール、置換されていても良いヘテロアリール、アラルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アリールカルボニル、アミノカルボニル、およびアルキルカルボニルからなるグループから独立して選択され;
またはここでRは、Rが結合している炭素原子および環Eの残りの部分と一緒になってナフチル基を形成する)
で表されるクロメン化合物またはその異性体、医薬的に許容される塩、エステル、もしくはプロドラッグである。
【0055】
シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は式Iの化合物:
(ここで、nは0、1、2、3または4の整数であり;
GはO、SまたはNRであり;
はHであり;
はアルキルであり;
はカルボキシル、アミノカルボニル、アルキルスルホニルアミノカルボニルおよびアルコキシカルボニルからなるグループから選択され;
はハロアルキル、アルキル、アラルキル、シクロアルキルおよびアリールからなるグループから選択され、ここで、ハロアルキル、アルキル、アラルキル、シクロアルキルおよびアリールは各々独立してアルキルチオ、ニトロおよびアルキルスルホニルからなるグループから選択される1以上の基により置換されていても良く;そして
各Rは、ヒドリド、ハロ、アルキル、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアラルキルオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールアルキルアミノ、ニトロ、アミノ、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、ヘテロアリールアミノスルホニル、アラルキルアミノスルホニル、ヘテロアラルキルアミノスルホニル、ヘテロシクロスルホニル、アルキルスルホニル、置換されていても良いアリール、置換されていても良いヘテロアリール、アラルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アリールカルボニル、アミノカルボニル、およびアルキルカルボニルからなるグループから独立して選択され;またはここでRは、環Eと一緒になってナフチル基を形成する)
またはその異性体、医薬的に許容される塩、エステル、もしくはプロドラッグであり得る。
【0056】
更なる態様において、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は式Iの化合物:
(ここで、nは0、1、2、3または4の整数であり;
Gは酸素または硫黄であり;
はHであり;
はカルボキシル、低級アルキル、低級アラルキルまたは低級アルコキシカルボニルであり;
は低級ハロアルキル、低級シクロアルキルまたはフェニルであり;そして
各Rは、H、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシ、低級アルキルアミノ、ニトロ、アミノ、アミノスルホニル、低級アルキルアミノスルホニル、5員ヘテロアリールアルキルアミノスルホニル、6員ヘテロアリールアルキルアミノスルホニル、低級アラルキルアミノスルホニル、5員窒素含有ヘテロシクロスルホニル、6員窒素含有ヘテロシクロスルホニル、低級アルキルスルホニル、置換されていても良いフェニル、低級アラルキルカルボニルまたは低級アルキルカルボニルであり;または
は、Rが結合している炭素原子および環Eの残りの部分と一緒になってナフチル基を形成する)
またはその異性体、医薬的に許容される塩、エステル、もしくはプロドラッグであり得る。
【0057】
シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は式Iの化合物:
(ここで、Rはカルボキシルであり;
は低級ハロアルキルであり;そして
各Rは、H、ハロ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシ、低級アルキルアミノ、アミノ、アミノスルホニル、低級アルキルアミノスルホニル、5員ヘテロアリールアルキルアミノスルホニル、6員ヘテロアリールアルキルアミノスルホニル、低級アラルキルアミノスルホニル、低級アルキルスルホニル、6員窒素含有ヘテロシクロスルホニル、置換されていても良いフェニル、低級アラルキルカルボニルまたは低級アルキルカルボニルであり;または、ここでRは、環Eと一緒になってナフチル基を形成する)
またはその異性体、医薬的に許容される塩、エステル、もしくはプロドラッグであり得る。
【0058】
シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、式(I)の化合物またはその異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグであることもでき、式中:
nは0,1,2,3または4の整数であり;
はフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ジフルオロエチル、ジフルオロプロピル、ジクロロエチル、ジクロロプロピル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルであり;そして
各RはH、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、tert−ブチルオキシ、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−フェニルメチルアミノスルホニル、N−フェニルエチルアミノスルホニル、N−(2−フリルメチル)アミノスルホニル、ニトロ、N,N−ジメチルアミノスルホニル、アミノスルホニル、N−メチルアミノスルホニル、N−エチルスルホニル、2,2−ジメチルエチルアミノスルホニル、N,N−ジメチルアミノスルホニル、N−(2−メチルプロピル)アミノスルホニル、N−モルホリノスルホニル、メチルスルホニル、ベンジルカルボニル、2,2−ジメチルプロピルカルボニル、フェニルアセチルまたはフェニルであり;またはここでRは、Rが結合している炭素原子と環Eの残りの部分と一緒になってナフチル基を形成する。
【0059】
シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、式(I)の化合物またはその異性体、医薬的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグであることもでき、式中:
nは0,1,2,3または4の整数であり;
はトリフルオロメチルまたはペンタフルオロエチルであり;そして
各Rは、独立して、H、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、N−フェニルメチルアミノスルホニル、N−フェニルエチルアミノスルホニル、N−(2−フリルメチル)アミノスルホニル、N,N−ジメチルアミノスルホニル、N−メチルアミノスルホニル、N−(2,2−ジメチルエチル)アミノスルホニル、ジメチルアミノスルホニル、2−メチルプロピルアミノスルホニル、N−モルホリノスルホニル、メチルスルホニル、ベンジルカルボニル、またはフェニルであり;またはここでRは、Rが結合している炭素原子と環Eの残りの部分と一緒になってナフチル基を形成する。
【0060】
更に別の態様において、本発明の方法と関連して用いるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、式(I)の構造を有する化合物またはその異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグであることもでき、
式中:
n=4であり;
GはOまたはSであり;
はHであり;
はCOHであり;
は低級ハロアルキルであり;
に対応する第1のRはヒドリドまたはハロであり;
10に対応する第2のRはH、ハロ、低級アルキル、低級ハロアルコキシ、低級アルコキシ、低級アラルキルカルボニル、低級ジアルキルアミノスルホニル、低級アルキルアミノスルホニル、低級アラルキルアミノスルホニル、低級ヘテロアラルキルアミノスルホニル、5員窒素含有ヘテロシクロスルホニル、または6員窒素含有ヘテロシクロスルホニルであり;
11に対応する第3のRは、H、低級アルキル、ハロ、低級アルコキシ、またはアリールであり;そして
12に対応する第4のRは、H、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、およびアリールであり;
ここで式(I)は式(Ia):
【0061】
【化4】

【0062】
で表される。
本発明の方法と関連して用いられるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、式(Ia)の構造を有する化合物またはその異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグであることもでき、式中:
はトリフルオロメチルまたはペンタフルオロエチルであり;
はH、クロロ、またはフルオロであり;
10はH、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、メチル、tert−ブチル、トリフルオロメトキシ、メトキシ、ベンジルカルボニル、ジメチルアミノスルホニル、イソプロピルアミノスルホニル、メチルアミノスルホニル、ベンジルアミノスルホニル、フェニルエチルアミノスルホニル、メチルプロピルアミノスルホニル、メチルスルホニル、またはモルホリノスルホニルであり;
11はH、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、クロロ、メトキシ、ジエチルアミノ、またはフェニルであり;そして
12はH、クロロ、ブロモ、フルオロ、メチル、エチル、tert−ブチル、メトキシ、またはフェニルである。
【0063】
代表的なクロメンシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の例を以下の表1xに示す。
【0064】
【表1−1】

【0065】
【表1−2】

【0066】
【表1−3】

【0067】
【表1−4】

【0068】
【表1−5】

【0069】
更なる態様において、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、式(II):
【0070】
【化5】

【0071】
(式中:
Aは、部分不飽和または不飽和のヘテロシクリルおよび部分不飽和または不飽和の炭素環式環からなるグループから選択され;
は、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびアリールからなるグループから選択され、ここでRは、アルキル、ハロアルキル、シアノ、カルボキシル、アルコキシカルボニル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、ニトロ、アルコキシアルキル、アルキルスルフィニル、ハロ、アルコキシおよびアルキルチオから選択される1以上の基により置換可能部位で置換されていても良く;
は、メチルまたはアミノからなるグループから選択され;そして
はH、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、オキソ、シアノ、カルボキシル、シアノアルキル、ヘテロシクリルオキシ、アルキルオキシ、アルキルチオ、アルキルカルボニル、シクロアルキル、アリール、ハロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルケニル、アラルキル、ヘテロシクリルアルキル、アシル、アルキルチオアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシカルボニル、アリールカルボニル、アラルキルカルボニル、アラルケニル、アルコキシアルキル、アリールチオアルキル、アリールオキシアルキル、アラルキルチオアルキル、アラルコキシアルキル、アルコキシアラルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、アルキルアミノカルボニル、N−アリールアミノカルボニル、N−アルキル−N−アリールアミノカルボニル、アルキルアミノカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、アルキルアミノ、N−アリールアミノ、N−アラルキルアミノ、N−アルキル−N−アラルキルアミノ、N−アルキル−N−アリールアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、N−アリールアミノアルキル、N−アラルキルアミノアルキル、N−アルキル−N−アラルキルアミノアルキル、N−アルキル−N−アリールアミノアルキル、アリールオキシ、アラルコキシ、アリールチオ、アラルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニル、N−アリールアミノスルホニル、アリールスルホニル、N−アルキル−N−アリールアミノスルホニルから選択される基からなるグループから選択される)
の一般構造で表される三環式シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤のクラスまたはその異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグから選択することができる。
【0072】
さらなる態様において、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は式IIの化合物であり、ここで該化合物は、ロフェコキシブ、セレコキシブ、メロキシカム、バルデコキシブ、エトリコキシブ(MK−663)、JTE−522、L−745337、NS398、WO97/03484に開示された三環式ピリジン化合物または6−[[5−(4−クロロベンゾイル)−1,4−ジメチル−lH−ピロール−2−イル]メチル]−3(2H)−ピリダジノン(化合物B−2)ではない。WO97/03484に開示された三環式ピリジン化合物は、以下の式:
【0073】
【化6】

【0074】
を有し、ここで、R30はメチルまたはアミノであり、Arは置換または非置換フェニルまたはピリジンであり、R31はハロ、アルキル、シアノ、ニトロ、アルコキシまたはアミドである。
【0075】
さらに別の態様において、式IIに対応するシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤が提供され、ここでAは、チエニル、オキサゾリル、フリル、ピロリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、シクロペンテニル、フェニルおよびピリジルから選択される環置換基であり;ここでAはアシル、ハロ、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、オキソ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、低級アルコキシ、アミノカルボニル、低級アルコキシカルボニル、低級カルボキシアルキル、低級シアノアルキル、および低級ヒドロキシアルキルから選択される置換基で置換されていてもよい。
【0076】
別の態様において、式IIに対応するシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤が提供され、ここでAは、チエニル、ピロリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソチアゾリル、シクロペンテニルおよびフェニルから選択される環置換基であり;ここでAはアシル、ハロ、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、オキソ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、低級アルコキシ、アミノカルボニル、低級アルコキシカルボニル、低級カルボキシアルキル、低級シアノアルキル、および低級ヒドロキシアルキルから選択される置換基で置換されていてもよい。
【0077】
さらに別の態様において、式IIに対応するシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤が提供され、ここでAは、チエニル、オキサゾリル、フリル、ピロリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、シクロペンテニル、フェニルおよびピリジルから選択される環置換基であり;ここでAはアシル、ハロ、ヒドロキシ、低級アルキル、低級ハロアルキル、オキソ、シアノ、ニトロ、カルボキシル、低級アルコキシ、アミノカルボニル、低級アルコキシカルボニル、低級カルボキシアルキル、低級シアノアルキル、および低級ヒドロキシアルキルから選択される置換基で置換されていてもよく;ただし、AがピラゾリルのときRはトリフルオロメチル以外であり、AがフラノンのときRはヒドリド以外であり、AがオキサゾリルのときRはメチル以外であり、AがイソオキサゾリルのときRはメチル以外であり、AがピリジルのときRはハロ、アルキル、シアノ、ニトロ、アルコキシまたはアミド以外である。
【0078】
さらに別の態様において、式IIに対応するシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤が提供され、ただし、AがピラゾリルのときRはトリフルオロメチル以外であり、AがフラノンのときRはヒドリド以外であり、AがオキサゾリルのときRはメチル以外であり、AがイソオキサゾリルのときRはメチル以外であり、AがピリジルのときRはハロ、アルキル、シアノ、ニトロ、アルコキシまたはアミド以外である。
【0079】
別の態様において、上記の式IIで表されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、セレコキシブ(B−18;米国特許第5,466,823号;CAS番号169590−42−5)、バルデコキシブ(B−19;米国特許第5,633,272号;CAS番号181695−72−7)、デラコキシブ(B−20;米国特許第5,521,207号;CAS番号169590−41−4)、ロフェコキシブ(B−21;CAS番号162011−90−7)、エトリコキシブ(MK−663;B−22;PCT公開公報WO98/03484)、JTE−522(B−23)からなる、表2に図示した化合物のグループから選択される。
【0080】
【表2−1】

【0081】
【表2−2】

【0082】
更に別の態様において、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、セレコキシブ、ロフェコキシブおよびエトリコキシブからなるグループから選択される。
更に別の態様において、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、パレコキシブ(B−24;米国特許第5,932,598号;CAS番号198470−84−7)であり、これは三環式シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤バルデコキシブ(B−19)の療法上有効なプロドラッグであって、シクロオキシゲナーゼ阻害剤の供給源として好便に用いることができる(例えば、US5,932,598、参照することにより本明細書中に引用する)。
【0083】
【化7】

【0084】
好ましいパレコキシブの形は、パレコキシブナトリウムである。
本発明の他の態様において、国際公開第WO00/24719号(参照することにより本明細書中に引用する)に既に記載されている式B−25を有する化合物または式B−25を有する化合物の異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグは、好便に用いることができる、もう1つの三環式シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤である。
【0085】
【化8】

【0086】
本発明の方法と関連して有用なもう1つの好ましいシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、以下のB−26の構造を有するN−(2−シクロヘキシルオキシニトロフェニル)−メタンスルホンアミド(NS−398)、または式B−26を有する化合物の異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグである。
【0087】
【化9】

【0088】
本発明のさらなる態様において、本発明の方法と関連して用いるシクロオキシゲナーゼ阻害剤は、式(III):
【0089】
【化10】

【0090】
(式中:
16はメチルまたはエチルであり;
17はクロロまたはフルオロであり;
18は水素またはフルオロであり;
19は水素、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシまたはヒドロキシであり;
20は水素またはフルオロであり;そして
21はクロロ、フルオロ、トリフルオロメチルまたはメチルである
(ただしR16がエチルでありかつR19がHである場合、R17、R18、R19およびR20は全てがフルオロということはない))
の一般構造で表されるフェニル酢酸誘導体シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤のクラスまたはその異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグから選択することができる。
【0091】
本発明の方法と関連して用いる他のフェニル酢酸誘導体シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、COX189(ルミラコキシブ;B−211)の名称を有する化合物および式(III)で示される構造を有する化合物、またはその異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグであり、式中:
16はエチルであり;
17およびR19はクロロであり;
18およびR20は水素であり;そして
そしてR21はメチルである。
【0092】
さらに別の態様によれば、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、式(IV):
【0093】
【化11】

【0094】
(式中:
XはOまたはSであり;
Jは炭素環またはヘテロ環であり;
22はNHSOCHまたはFであり;
23はH、NO、またはFであり;そして
24はH、NHSOCH、または(SOCH)Cである)
で示されるか、またはその異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグである。
【0095】
本発明の他の態様によれば、本発明の方法に用いるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は構造式(V):
【0096】
【化12】

【0097】
(式中:
TおよびMは、独立して、フェニル、ナフチル、5〜6員を含みかつ1〜4個のヘテロ原子を有するヘテロ環から誘導される基、または3〜7個の炭素原子を有する飽和炭化水素環から誘導される基であり;
、Q、LまたはLは、独立して、水素、ハロゲン、1〜6個の炭素原子を有する低級アルキル、トリフルオロメチル、または1〜6個の炭素原子を有する低級メトキシであり;かつ
少なくとも1つのQ、Q、LまたはLはパラ位に存在し、かつ−S(O)−Rであり(ここで、nは0、1、または2であり、Rは1〜6個の炭素原子を有する低級アルキル基、1〜6個の炭素原子を有する低級ハロアルキル基または−SONHである);または
およびQはメチレンジオキシであり;または
およびLはメチレンジオキシであり;そして
25、R26、R27、およびR28は、独立して、水素、ハロゲン、1〜6個の炭素原子を有する低級アルキル基、1〜6個の炭素原子を有する低級ハロアルキル基、またはフェニル、ナフチル、チエニル、フリルおよびピリジルからなるグループから選択される芳香基であり;または
25およびR26はOであり;または
27およびR28はOであり;または
25、R26はそれらが結合している炭素原子と一緒になって3〜7個の炭素原子を有する飽和炭化水素環を形成し;または
27、R28はそれらが結合している炭素原子と一緒になって3〜7個の炭素原子を有する飽和炭化水素環を形成する)
を有するか、またはその異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグである。
【0098】
他の態様において、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は構造式(V)を有する、N−(2−シクロヘキシルオキシニトロフェニル)メタンスルホンアミド、および(E)−4−[(4−メチルフェニル)(テトラヒドロ−2−オキソ−3−フラニリデン)メチル]ベンゼンスルホンアミド、またはその異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグである。
【0099】
更なる態様において、本発明の方法と関連してシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤またはその異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグに有用な化合物は、以下の表3xに示され:
6−クロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−27);
6−クロロ−7−メチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−28);
8−(1−メチルエチル)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−29);
6−クロロ−8−(l−メチルエチル)−2−トリフルオロメチル−2H−l−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−30);
2−トリフルオロメチル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン−3−カルボン酸(B−31);
7−(1,1−ジメチルエチル)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−32);
6−ブロモ−2−トリフルオロメチル−2H−l−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−33);
8−クロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−34);
6−トリフルオロメトキシ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−35);
5,7−ジクロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−36);
8−フェニル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−37);
7,8−ジメチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−38);
6,8−ビス(ジメチルエチル)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−39);
7−(1−メチルエチル)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−40);
7−フェニル−2−トリフルオロメチル−2H−l−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−41);
6−クロロ−7−エチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−42);
6−クロロ−8−エチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−43);
6−クロロ−7−フェニル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−44);
6,7−ジクロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−45);
6,8−ジクロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−46);
6−クロロ−8−メチル−2−トリフルオロメチル−2H−l−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−47);
8−クロロ−6−メチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−48)
8−クロロ−6−メトキシ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−49);
6−ブロモ−8−クロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−50);
8−ブロモ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチル−2H−l−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−51);
8−ブロモ−6−メチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−52);
8−ブロモ−5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−53);
6−クロロ−8−フルオロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−54);
6−ブロモ−8−メトキシ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−55);
6−[[(フェニルメチル)アミノ]スルホニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−56);
6−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−57);
6−[(メチルアミノ)スルホニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−58);
6−[(4−モルホリノ)スルホニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−59);
6−[(1,1−ジメチルエチル)アミノスルホニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−60);
6−[(2−メチルプロピル)アミノスルホニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−61);
6−メチルスルホニル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−62);
8−クロロ−6−[[(フェニルメチル)アミノ]スルホニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−63);
6−フェニルアセチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−64);
6,8−ジブロモ−2−トリフルオロメチル−2H−l−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−65);
8−クロロ−5,6−ジメチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−66);
6,8−ジクロロ−(S)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−67);
6−ベンジルスルホニル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−68);
6−[[N−(2−フリルメチル)アミノ]スルホニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−69);
6−[[N−(2−フェニルエチル)アミノ] スルホニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−70);
6−ヨード−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−71);
7−(1,1−ジメチルエチル)−2−ペンタフルオロエチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−72);
6−クロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾチオピラン−3−カルボン酸(B−73);
3−[(3−クロロ−フェニル)−(4−メタンスルホニル−フェニル)−メチレン]−ジヒドロ−フラン−2−オンまたはBMS−347070(B−74);
8−アセチル−3−(4−フルオロフェニル)−2−(4−メチルスルホニル)フェニル−イミダゾ(1,2−a)ピリジン(B−75);
5,5−ジメチル−4−(4−メチルスルホニル)フェニル−3−フェニル−2−(5H)−フラノン(B−76);
5−(4−フルオロフェニル)−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール(B−77);
4−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−フェニル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール(B−78);
4−(5−(4−クロロフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド(B−79);
4−(3,5−ビス(4−メチルフェニル)−lH−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド(B−80);
4−(5−(4−クロロフェニル)−3−フェニル−lH−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド(B−81);
4−(3,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド(B−82);
4−(5−(4−クロロフェニル)−3−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド(B−83);
4−(5−(4−クロロフェニル)−3−(4−ニトロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド(B−84);
4−(5−(4−クロロフェニル)−3−(5−クロロ−2−チエニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド(B−85);
4−(4−クロロ−3,5−ジフェニル−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド(B−86);
4−[5−(4−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−lH−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−87);
4−[5−フェニル−3−(トリフルオロメチル)−lH−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−88);
4−[5−(4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−lH−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−89);
4−[5−(4−メトキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−90);
4−[5−(4−クロロフェニル)−3−(ジフルオロメチル)−lH−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−91);
4−[5−(4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−lH−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−92);
4−[4−クロロ−5−(4−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−lH−ピラゾール−l−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−93);
4−[3−(ジフルオロメチル)−5−(4−メチルフェニル)−lH−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−94);
4−[3−(ジフルオロメチル)−5−フェニル−lH−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−95);
4−[3−(ジフルオロメチル)−5−(4−メトキシフェニル)−lH−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−96);
4−[3−シアノ−5−(4−フルオロフェニル)−lH−ピラゾール−l−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−97);
4−[3−(ジフルオロメチル)−5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−lH−ピラゾール−l−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−98);
4−[5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−lH−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−99);
4−[4−クロロ−5−フェニル−IH−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−100);
4−[5−(4−クロロフェニル)−3−(ヒドロキシメチル)−lH−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−101);
4−[5−(4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−IH−ピラゾール−l−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−102);
5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]スピロ[2.4]ヘプト−5−エン(B−103);
4−[6−(4−フルオロフェニル)スピロ[2.4]ヘプト−5−エン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−104);
6−(4−フルオロフェニル)−7−[4−(メチルスルホニル)フェニル]スピロ[3.4]オクト−6−エン(B−105);
5−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]スピロ[2.4]ヘプト−5−エン(B−106);
4−[6−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)スピロ[2.4]ヘプト−5−エン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−107);
5−(3,5−ジクロロ−4−メトキシフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]スピロ[2.4]ヘプト−5−エン(B−108);
5−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]スピロ[2.4]ヘプト−5−エン(B−109);
4−[6−(3,4−ジクロロフェニル)スピロ[2.4]ヘプト−5−エン−5−イル] ベンゼンスルホンアミド(B−110);
2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メチルスルホニルフェニル)チアゾール(B−lll);
2−(2−クロロフェニル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メチルスルホニルフェニル)チアゾール(B−112);
5−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−メチルチアゾール(B−113);
4−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−トリフルオロメチルチアゾール(B−114);
4−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(2−チエニル)チアゾール(B−115);
4−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−ベンジルアミノチアゾール(B−116);
4−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(1−プロピルアミノ)チアゾール(B−117);
2−[(3,5−ジクロロフェノキシ)メチル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]チアゾール(B−118);
5−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−トリフルオロメチルチアゾール(B−119);
1−メチルスルホニル4−[1,1−ジメチル−4−(4−フルオロフェニル)シクロペンタ−2,4−ジエン−3−イル]ベンゼン(B−120);
4−[4−(4−フルオロフェニル)−1,1−ジメチルシクロペンタ−2,4−ジエン−3−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−121);
5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]スピロ[2.4]ヘプタ−4,6−ジエン(B−122);
4−[6−(4−フルオロフェニル)スピロ[2.4]ヘプタ−4,6−ジエン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−123);
6−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−ピリジン−3−カルボニトリル(B−124);
2−ブロモ−6−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−ピリジン−3−カルボニトリル(B−125);
6−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−フェニル−ピリジン−3−カルボニトリル(B−126);
4−[2−(4−メチルピリジン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−127);
4−[2−(5−メチルピリジン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)−lH−イミダゾール−l−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−128);
4−[2−(2−メチルピリジン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)−lH−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−129);
3−[1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(B−130);
2−[1−[4−(メチルスルホニル)フェニル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリジン(B−131);
2−メチル−4−[1−[4−(メチルスルホニル)フェニル−4−(トリフルオロメチル)−IH−イミダゾール−2−イル]ピリジン(B−132);
2−メチル−6−[1−[4−(メチルスルホニル)フェニル−4−(トリフルオロメチル)−lH−イミダゾール−2−イル]ピリジン(B−133);
4−[2−(6−メチルピリジン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)−lH−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−134);
2−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−(トリフルオロメチル)−lH−イミダゾール(B−135);
4−[2−(4−メチルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−lH−イミダゾール−l−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−136);
2−(4−クロロフェニル)−l−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−メチル−lH−イミダゾール(B−137);
2−(4−クロロフェニル)−l−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−フェニル−lH−イミダゾール(B−138);
2−(4−クロロフェニル)−4−(4−フルオロフェニル)−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−lH−イミダゾール(B−139);
2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル−4−(トリフルオロメチル)−lH−イミダゾール(B−140);
1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−フェニル−4−トリフルオロメチル−IH−イミダゾール(B−141);
2−(4−メチルフェニル)−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−トリフルオロメチル−lH−イミダゾール(B−142);
4−[2−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−lH−イミダゾール−l−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−143);
2−(3−フルオロ−5−メチルフェニル)−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(B−144);
4−[2−(3−フルオロ−5−メチルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−lH−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−145);
2−(3−メチルフェニル)−1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−トリフルオロメチル−lH−イミダゾール(B−146);
4−[2−(3−メチルフェニル)−4−トリフルオロメチル−IH−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−147);
1−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(3−クロロフェニル)−4−トリフルオロメチル−lH−イミダゾール(B−148);
4−[2−(3−クロロフェニル)−4−トリフルオロメチル−lH−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−149);
4−[2−フェニル−4−トリフルオロメチル−lH−イミダゾール−l−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−150);
4−[2−(4−メトキシ−3−クロロフェニル)−4−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−151);
1−アリル−4−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)−lH−ピラゾール(B−152);
4−[1−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−lH−ピラゾール−3−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−153);
N−フェニル−[4−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)−lH−ピラゾール−1−イル]アセトアミド(B−154);
[4−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)−lH−ピラゾール−l−イル]酢酸エチル(B−155);
4−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−l−(2−フェニルエチル)−lH−ピラゾール(B−156);
4−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−(2−フェニルエチル)−5−(トリフルオロメチル)ピラゾール(B−157);
1−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(B−158);
5−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−トリフルオロメチル−lH−イミダゾール(B−159);
4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−(2−チオフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−lH−イミダゾール(B−160);
5−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(B−161);
2−エトキシ−5−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(B−162);
5−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(2−プロピニルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(B−163);
2−ブロモ−5−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(B−164);
4−[2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−4,5−ジフルオロフェニル]ベンゼンスルホンアミド(B−165);
1−(4−フルオロフェニル)−2−[4−(メチルスルホニル)フェニル]ベンゼン(B−166);
5−ジフルオロメチル−4−(4−メチルスルホニルフェニル)−3−フェニルイソオキサゾール(B−167);
4−[3−エチル−5−フェニルイソオキサゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−168);
4−[5−ジフルオロメチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−169);
4−[5−ヒドロキシメチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−170);
4−[5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−171);
1−[2−(4−フルオロフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(B−172);
1−[2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(B−173);
1−[2−(4−クロロフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(B−174);
1−[2−(2,4−ジクロロフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(B−175);
1−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(B−176);
1−[2−(4−メチルチオフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(B−177);
1−[2−(4−フルオロフェニル)−4,4−ジメチルシクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(B−178);
4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,4−ジメチルシクロペンテン−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−179);
1−[2−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチルシクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(B−180);
4−[2−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチルシクロペンテン−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−181);
4−[2−(4−フルオロフェニル)シクロペンテン−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−182);
4−[2−(4−クロロフェニル)シクロペンテン−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−183);
1−[2−(4−メトキシフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(B−184);
1−[2−(2,3−ジフルオロフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(B−185);
4−[2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)シクロペンテン−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−186);
1−[2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(B−187);
4−[2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)シクロペンテン−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−188);
4−[2−(2−メチルピリジン−5−イル)シクロペンテン−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−189);
2−[4−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]オキサゾール−2−イル]−2−ベンジル−酢酸エチル(B−190);
2−[4−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]オキサゾール−2−イル]酢酸(B−191);
2−(tert−ブチル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]オキサゾール(B−192);
4−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−フェニルオキサゾール(B−193);
4−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]オキサゾール(B−194);
4−[5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−トリフルオロメチル−4−オキサゾリル]ベンゼンスルホンアミド(B−195);
6−クロロ−7−(1,1−ジメチルエチル)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−196);
6−クロロ−8−メチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−197);
5,5−ジメチル−3−(3−フルオロフェニル)−4−メチルスルホニル−2(5H)−フラノン(B−198);
6−クロロ−2−トリフルオロメチル−2H−l−ベンゾチオピラン−3−カルボン酸(B−199);
4−[5−(4−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−lH−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−200);
4−[5−(4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−lH−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−201);
4−[5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−3−(ジフルオロメチル)−lH−ピラゾール−l−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−202);
3−[l−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−トリフルオロメチル−lH−イミダゾール−2−イル]ピリジン(B−203);
2−メチル−5−[l−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−トリフルオロメチル−lH−イミダゾール−2−イル]ピリジン(B−204);
4−[2−(5−メチルピリジン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)−lH−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−205);
4−[5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−206);
4−[5−ヒドロキシメチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド(B−207);
[2−トリフルオロメチル−5−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−オキサゾリル]ベンゼンスルホンアミド(B−208);
4−[2−メチル−4−フェニル−5−オキサゾリル]ベンゼンスルホンアミド(B−209);
4−[5−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−トリフルオロメチル−4−オキサゾリル]ベンゼンスルホンアミド(B−210);
[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニルアミノ)−5−メチル−フェニル]−酢酸またはCOX189(ルミラコキシブ;B−211);
N−(4−ニトロ−2−フェノキシ−フェニル)−メタンスルホンアミドまたはニメスリド(B−212);
N−[6−(2,4−ジフルオロ−フェノキシ)−1−オキソ−インダン−5−イル]−メタンスルホンアミドまたはフロスリド(B−213);
N−[6−(2,4−ジフルオロ−フェニルスルファニル)−1−オキソ−lH−インデン−5−イル]−メタンスルホンアミド、ナトリウム塩またはL−745337(B−214);
N−[5−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−チオフェン−2−イル]−メタンスルホンアミドまたはRWJ−63556(B−215);
3−(3,4−ジフルオロ−フェノキシ)−4−(4−メタンスルホニル−フェニル)−5−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−5H−フラン−2−オンまたはL−784512またはL−784512(B−216);
(5Z)−2−アミノ−5−[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチレン]−4(5H)−チアゾロンまたはダルブフェロン(B−217);
CS−502(B−218);
LAS−34475(B−219);
LAS−34555(B−220);
S−33516(B−221);
SD−8381(B−222);
L−783003(B−223);
N−[3−(ホルミルアミノ)−4−オキソ−6−フェノキシ−4H−1−ベンゾピラン−7−イル]−メタンスルホンアミドまたはT−614(B−224);
D−1367(B−225);
L−748731(B−226);
(6aR,l0aR)−3−(1,1−ジメチルヘプチル)−6a,7,10,10a−テトラヒドロ−1−ヒドロキシ−6,6−ジメチル−6H−ジベンゾ[b,d]ピラン−9−カルボン酸またはCT3(B−227);
CGP−28238(B−228);
4−[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチレン]ジヒドロ−2−メチル−2H−1,2−オキサジン−3(4H)−オンまたはBF−389(B−229);
GR−253035(B−230);
6−ジオキソ−9H−プリン−8−イル−ケイヒ酸(B−231);
S−2474(B−232);
4−[4−(メチル)−スルホニル)フェニル]−3−フェニル−2(5H)−フラノン;
4−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル);
2−(6−メチルピリド−3−イル)−3−(4−メチルスルホニルフェニル)−5−クロロピリジン;
4−[5−(4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル];
N−[[4−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)フェニル]スルホニル];
4−[5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−3−ジフルオロメチル]−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルホンアミド;
(S)−6,8−ジクロロ−2−(トリフルオロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸;
2−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−3(2H)−ピリダジノン;
2−トリフルオロメチル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン−3−カルボン酸;
6−クロロ−7−(1,1−ジメチルエチル)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸;
[2−(2,4−ジクロロ−6−エチル−3,5−ジメチル−フェニルアミノ)−5−プロピル−フェニル]−酢酸;
を含むが、これに限定されない。
【0100】
【表3−1】

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【表3−71】

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【表3−72】

【0172】
本発明で使用されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、互変異性体形、幾何異性体形または立体異性体形で存在することができる。一般的に、互変異性体形、幾何異性体形または立体異性体形にある適切なシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、100μM以下の濃度で存在する場合、シクロオキシゲナーゼ−2活性を、約25%、より典型的には約50%、そしてさらに典型的には約75%以上阻害する化合物である。本発明は、そのような全ての化合物(シスおよびトランス幾何異性体、E−およびZ−幾何異性体、R−およびS−エナンチオマー、ジアステレオマー、d−異性体、l−異性体、dl−ラセミ混合物、ならびにそれらの他の混合物を含む)を含意する。そのような互変異性体形、幾何異性体形または立体異性体形の医薬的に許容される塩も、本発明の範囲に含まれる。本明細書中において、「シス」および「トランス」という用語は、ある二重結合によって結ばれた2個の炭素原子それぞれが水素原子を、二重結合の同一側に有する(「シス」)か、または二重結合の両側に有する(「トランス」)幾何異性の一つの形を指す。記載された化合物のいくつかは、アルケニル基を含有して、シスおよびトランス幾何異性体形(すなわち「E」および「Z」幾何異性体形)の両方を含むことを意味する。さらに、記載された化合物のいくつかは1つ以上の立体中心を含有し、存在する各立体中心に関するR形、S形およびRS形混合物を含むことを意味する。
【0173】
本発明で使用される各種のシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、それらの遊離塩基の形または医薬的に許容される酸付加塩の形であってもよい。「医薬的に許容される塩」という用語は、一般に使用される塩であって、アルカリ金属塩を形成するもの、および遊離酸または遊離塩基の付加塩を形成するものである。前記の塩が医薬的に許容されるものであれば、その性質は広範囲におよび得る。本発明の方法における用途として医薬的に許容される好適な酸付加塩は、無機酸から、または有機酸から製造することができる。そのような無機酸の例は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸およびリン酸である。適切な有機酸は、脂肪族、脂環族、芳香族、芳香脂肪族(araliphatic)、複素環式、カルボン酸およびスルホン酸の諸クラス有機酸から選択することができ、それら有機酸の例は、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エムボン酸(パモ酸)(embonic(pamoic) acid)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、ステアリン酸、アルゲン酸、ヒドロキシ酪酸、サリチル酸、ガラクタル酸、およびガラクツロン酸である。本発明の方法において有用な化合物の医薬的に許容される好適な塩基付加塩は、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛から製造される金属塩、または、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)およびプロカインから製造される有機酸を含む。前記塩のすべては、例えば、適切な酸または塩基と前記いずれかの式の化合物とを反応させることによって、対応する化合物から従来の方法を用いて製造することができる。
【0174】
本発明のシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、医薬組成物に製剤化することができ、そして療法有効量を担送する多くの異なった手段によって投与することが可能である。そのような組成物は、目的に応じて従来の非毒性の医薬的に許容されるキャリアー、アジュバントおよびビヒクルを含有する投与単位製剤として、経口的、非経口的、吸入噴霧的、直腸内、皮内、経皮的または局所的に投与することができる。局所的投与はまた、経皮貼付またはイオン導入装置などの経皮的投与の方法を伴ってもよい。本明細書中における非経口的という用語は、皮下、静脈内、筋肉内もしくは胸骨内注射、または各種の注入(infusion)技術を含む。薬物の製剤化は、例えば、「Hoover, John E., Remington's Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co., Easton, Pennsylvania (1975)」および「Liberman, H.A. and Lachman, L.(編) Pharmaceutical Dosage Forms, Marcel Decker, New York, N.Y.(1980)」中で考察されている。
【0175】
注射可能製剤(例えば、滅菌の注射可能な水性または油性懸濁液)は、適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を用い、公知の技術に従って製剤化することができる。滅菌注射可能製剤は、無毒の非経口的に許容される希釈液または溶媒中の、滅菌注射液または懸濁液であってもよい。使用可能な許容されるビヒクルおよび溶液の中には、水、リンゲル液、塩化ナトリウム等張液がある。さらに、滅菌不揮発性油(fixed oil)は、溶媒または懸濁化剤として通常用いることができる。この目的のためには、合成のモノグリセリドまたはジグリセリドを含むいずれのブランドの不揮発性油を使用することもできる。さらに、オレイン酸などの脂肪酸は、注射剤の製造に有用である。ジメチル酢酸アミド、イオン系および非イオン系清浄剤を含む表面活性剤、ならびにポエリエチレングリコールを使用することができる。前述したような溶媒および湿潤剤の混合物も有用である。
【0176】
本明細書中に記載された化合物の直腸投与用の座薬は、前記の有効成分を、常温では固体であるが直腸温では液体であり、従って直腸で溶解して薬物を放出する適切な非刺激性の賦形剤(カカオバター、合成のモノ、ジもしくはトリグリセリド、脂肪酸、またはポリエチレングリコールなど)と混合することによって製造が可能である。
【0177】
経口投与用の固体剤形は、カプセル剤、錠剤、丸剤、粉末剤、および顆粒剤を含み得る。そのような固体の剤形において、本化合物は通常、指示投与経路に適する1種類以上のアジュバントと組み合わされる。経口で投与される場合、本化合物は、ラクトース、ショ糖、デンプン粉末、アルカン酸のセルロースエステル、セルロースアルキルエステル、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸ならびに硫酸のナトリウムおよびカルシウム塩、ゼラチン、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、および/またはポリビニルアルコールと混合することができ、そして簡便な投与のために錠剤化またはカプセル化することができる。そのようなカプセルまたは錠剤は、放出制御製剤を含有することができ、そしてヒドロキシプロピルメチルセルロース中の有効成分の分散液として提供することができる。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、前記の剤形は、クエン酸ナトリウム、または炭酸もしくは重炭酸マグネシウムもしくはカルシウムなどの緩衝剤をも含み得る。錠剤および丸剤は、腸溶コーティングを用いてさらに製剤化することができる。
【0178】
治療目的としては、非経口投与用の製剤は、水溶性または非水溶性の等張滅菌注射溶液または懸濁液の剤形であり得る。それらの溶液および懸濁液は、前記の経口投与用製剤における用途に記載した1つ以上のキャリアーまたは希釈剤を有する滅菌粉末または顆粒剤から製造することができる。本化合物は、水、ポエリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、トウモロコシ油、綿実油、落花生油、ゴマ油、ベンジルアルコール、塩化ナトリウム、および/または様々な緩衝液に溶解することができる。他の投与アジュバントおよび投与方法は、当該医薬領域において周知である。
【0179】
経口投与用の液体の剤形としては、当該分野で一般に使用される不活性希釈剤(水など)を含有する、医薬的に許容される乳剤、溶剤、懸濁剤、シロップ剤およびエリキシル剤が挙げられる。そのような組成物は、湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤などのアジュバント類、甘味剤、風味剤ならびに香味剤をも含み得る。
【0180】
1回投与量のシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤を製造するために、前記のキャリアー材料と組み合わせることができる有効成分の量は、患者および特定の投与方法に応じて異なるであろう。典型的には本医薬組成物は、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤を、約0.1〜2000mgの範囲、より典型には約0.5〜500mgの範囲、よりさらに典型的には約1〜200mgの範囲で含有してもよい。約0.01〜100mg/kg体重、より典型的には約0.1〜約50mg/kg体重、さらにより典型的には約1〜20mg/kg体重の1日用量が適切であり得る。1日用量は一般に、1日あたり1〜約4回で投与される。
【0181】
一実施態様において、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤がロフェコキシブを含む場合、前記の用量は典型的には約0.15〜約1.0mg/日/kg、そしてより典型的には約0.18〜約0.4mg/日/kgの範囲内にある。
【0182】
別の実施態様において、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤がエトリコキシブを含む場合、前記の用量は典型的には約0.5〜約5mg/日/kg、そしてより典型的には約0.8〜約4mg/日/kgの範囲内にある。
【0183】
さらに、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤がセレコキシブを含む場合、前記の用量は典型的には約1〜約20mg/日/kg、より典型的には約1.4〜約8.6mg/日/kg、さらにより典型的には好ましくは約2〜約3mg/日/kgの範囲内にある。
【0184】
シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤がバルデコキシブを含む場合、前記の用量は典型的には約0.1〜約5mg/日/kg、より典型的には約0.8〜約4mg/日/kgの範囲内にある。
【0185】
さらに別の実施態様において、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤がパレコキシブを含む場合、前記の用量は典型的には約0.1〜約5mg/日/kg、より典型的には約1〜約3mg/日/kgの範囲内にある。
【0186】
当業者は、「Goodman & Goldman's The Pharmacological Basis of Therapeutics, Ninth Edition (1996), Appendix II, pp. 1707-1711」および「Goodman &Goldman's The Pharmacological Basis of Therapeutics, Tenth Edition (2001), Appendix II, pp. 475-493」を手引きとして投与量を決定し得ることも理解するであろう。
【0187】
5−HT1B/1Dアゴニスト
シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤に加えて、本発明の組成物は、5−HT1B/1Dアゴニストをも含む。
【0188】
一実施態様において、5−HT1B/1Dアゴニストはトリプタンである。トリプタン類は、5−HT1B/1Dのセロトニン受容体サイトを活性化する。別の実施態様では、前記トリプタンは、エレトリプタン(eletriptan)、フロバトリプタン(frovatriptan)、ナラトリプタン(naratriptan)、リザトリプタン(rizatriptan)、スマトリプタン(sumatriptan)またはゾルミトリプタン(zolmitriptan)である。さらに別の実施態様において好ましくは、前記トリプタンはエレトリプタンである。エレトリプタンは本発明における用途に特に好適であり、それは今日までの研究によって、エレトリプタンが投与後1および2時間でスマトリプタンよりも大きな効果を発揮することが示されているからである。エレトリプタンおよび他のトリプタン類は、市販品として入手することもできる。
【0189】
5−HT1B/1Dアゴニストは、当該分野で周知のいかなる好適な手段によっても対象に投与することができる。別の実施態様において好ましくは、5−HT1B/1Dアゴニストは経口投与されるか、または大量瞬時投与(bolus injection)される。前記の大量瞬時投与は、静脈内、筋肉内または皮下で行うことができる。さらに別の実施態様において好ましくは、前記の大量瞬時投与は、静注で行われる。
【0190】
1回の片頭痛発作には、4つのフェーズがある。一般に、前駆症状、前兆、片頭痛発作および消退(postdrome)のフェーズがある。患者は、前記フェーズのいずれにおいても痛みの緩和を必要とすることがあり、一定のフェーズには一定の5−HT1B/1Dアゴニストの投与が最も効果的である。
【0191】
一般的に言えば、患者の病歴、片頭痛発作の重篤度、および5−HT1B/1Dアゴニストを急性の片頭痛発作の期間に投与するか、または片頭痛発作の予防として投与するかによって、最良の投与方法および投与計画が決定されるであろう。例えば、患者が急性の片頭痛発作を起こしているときには、前記5−HT1B/1Dアゴニストは前記トリプタン類から選択されるべきである。前記のトリプタン類の投与方法は、頭痛フェーズの発症後における5−HT1B/1Dアゴニストの投与期間の長さ、および頭痛の重篤度に応じて異なる。非経口投与は、片頭痛が重篤な場合に指示され、投与時期は頭痛フェーズの発症後である。一方、頭痛が重篤でなく、かつ対象が片頭痛の消退フェーズにあるときは、トリプタン類もしくは諸種の抗炎症薬、または組み合わせでの経口投与が指示される。
【0192】
トリプタン類は一般に、経口錠剤の剤形で投与される。しかし、スマトリプタンは、非経口的に、または鼻内噴霧の剤形で投与することもできる。エレトリプタンの一般的な用量は、頭痛フェーズの間で初期40mg用量であり、そして頭痛が24時間以内に再発するならば、前記の用量を再投与することもできる。エレトリプタンの最大1日用量は80mgである。フロバトリプタンの用量は初期に2.5mgであり、必要があれば2時間後に同量を再投与する。フロバトリプタンの最大1日用量は7.5mgである。
【0193】
ナラトリプタンの用量は初期に2.5mgであり、4時間後に必要であれば同量を再投与する。ナラトリプタンの最大1日用量は5mgである。リザトリプタンの用量は初期に10mgであり、2時間後に必要であれば同量を再投与する。リザトリプタンの最大1日用量は、24時間で20mgである。ゾルミトリプタンの用量は初期に2.5mgであり、2時間後に必要であれば同量を再投する。ゾルミトリプタンの最大1日用量は24時間で15mgである。
【0194】
前記の5−HT1B/1Dアゴニストの投与時期は、多様であることができる。例えば、片頭痛発作の前、期間中または後に初めて5−HT1B/1Dアゴニストを投与することができる。投与は1回用量で行うことができ、または5−HT1B/1Dアゴニストを長期にわたって投与する。5−HT1B/1Dアゴニストの投与は、片頭痛の発症後の一定期間にわたる。一実施態様において、片頭痛の発症後6カ月間、投与が持続される。別の実施態様において、5−HT1B/1Dアゴニストの投与は、片頭痛の発症後、1週間、2週間、1カ月間、3カ月間、9カ月間または1年間、持続される。
【0195】
同様に、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の投与時期も、多様であることができる。例えば、片頭痛発作の前、期間中または後に初めてシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤を投与することができる。シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の投与は1回用量で行われるか、または長期にわたって行われる。シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の投与は、片頭痛の発症後の一定期間に及ぶことが好ましい。一実施態様において、片頭痛の発症後6カ月間、投与が維持される。別の実施態様例において、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の投与は、片頭痛の発症後、1週間、2週間、1カ月間、3カ月間、9カ月間または1年間、維持される。
【0196】
前記の5−HT1B/1Dアゴニストの投与と関連した前記のシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の投与の時期も、対象ごとに異なり、治療されるべき片頭痛のタイプに応じて多様であることができる。本発明の一実施態様において、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤および5−HT1B/1Dアゴニストを実質上同時に投与することもでき、これは両薬剤が対象にほぼ同時に投与可能なことを意味する。例えば、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤を、5−HT1B/1Dアゴニストの開始と同じ日に初めて投与し、5−HT1B/1Dアゴニストの終了後までの一定期間にわたって投与する。また、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤および5−HT1B/1Dアゴニストを逐次的に投与することもでき、これは、両薬剤が異なる治療期間中に異なる回数で投与されることを意味する。一実施態様において、例えばシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の投与は、5−HT1B/1Dアゴニストの投与前に初めて一定期間行われ、5−HT1B/1Dアゴニストの投与後に終了する。当然、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の投与回数は、5−HT1B/1Dアゴニストの回数より多くすることも少なくすることも可能である。当業者には、治療される特定タイプの片頭痛に応じて、特定の対象にとって適切な治療計画を容易に設計することができる。さらに当業者には、本発明の実施において、様々な投与回数および投与方法を組み合わせることが可能であり、恐らくは望ましいことが明らかであろう。
【0197】
併用療法
一般的に言えば、本発明の実施において使用される組成物は、上記に詳述した5−HT1B/1Dアゴニストのいずれか1つ以上と組み合わせた、上記に詳述したシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤のいずれか1つ以上を含み得ることが考えられる。非限定的な例を挙げて、表4は、本発明の方法および組成物に有用である多数の適切な組合せを詳述する。前記の組合せは、表4におけるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤または5−HT1B/1Dアゴニストのいずれかの異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグをも含み得る。
【0198】
【表4−1】

【0199】
【表4−2】

【0200】
さらなる例を挙げて、表5は、本発明の方法および組成物に使用し得る、多数の好適な組合せを詳述する。前記の組合せは、表5に掲載されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤または5−HT1B/1Dアゴニストのいずれかの異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグをも含み得る。
【0201】
【表5−1】

【0202】
【表5−2】

【0203】
【表5−3】

【0204】
【表5−4】

【0205】
【表5−5】

【0206】
【表5−6】

【0207】
【表5−7】

【0208】
さらなる例を挙げて、表6は、本発明の方法および組成物に使用し得る、好適な組合せを追加して詳述する。前記の組合せは、表6に記載されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤または5−HT1B/1Dアゴニストのいずれかの異性体、医薬的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグをも含み得る。
【0209】
【表6−1】

【0210】
【表6−2】

【0211】
【表6−3】

【0212】
【表6−4】

【0213】
【表6−5】

【0214】
【表6−6】

【0215】
片頭痛の診断
本発明のある局面は、片頭痛の治療または予防を必要とする対象を診断することを包含する。通常、片頭痛に苦しむ人達は、かかりつけの医師を訪ねれば、その医師が先ず脳スキャン(例えば、CTスキャンまたはMRIスキャン)を行って、頭痛の考え得る他の原因(腫瘍または卒中など)を除外することもできる。一般的に言うと、片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛、または他の良性頭痛の診断を下すのに資する精密な臨床検査はない。代わりに、医師は、頭痛に苦しむ人達が、症状、頭痛の様相、および何らかの疑わしい引き金を述べるときの正確さに大きく左右される。片頭痛は典型的に、ある人に頻発する頭痛のいくつかが片頭痛の基準に合致するか否かを判定することによって診断される。前記の片頭痛の基準は次の症状を含む:発作のないときは無症状、4〜72時間継続する頭痛、以下の4つの特徴(頭部の片側に発症;拍動痛;通常の活動を妨害する中等度もしくは重度の疼痛;ならびに頭痛発症中の悪心、嘔吐、または光および/または音に対する感受性)のうち少なくとも2つを有する頭痛。
【0216】
治療の対象となる適応症
別の実施態様において好ましくは、前記の対象は、前兆を伴わない片頭痛のような片頭痛の体験者である。本発明の組成物は、片頭痛発症後の対象に投与してもよい。本発明の方法はまた、他の片頭痛のリスクを低下させるための対象の治療を包含する。例を挙げると、片頭痛のタイプ(前兆を伴わない片頭痛、前兆を伴う片頭痛、眼筋麻痺性片頭痛、網膜性片頭痛、腹性片頭痛および片頭痛性疾患)に応じて最適の治療が決まるであろう。
【0217】
トリプタン類と、選択的シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤などの諸種の非ステロイド系抗炎症剤との組合せが、片頭痛の再発を予防する上で有用であり得る。
療法有効量のシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤および療法有効量の5−HT1B/1Dアゴニストを含む本発明の組成物は、いかなるタイプの片頭痛または関連疾患を治療するためにも使用可能である。例を挙げると、そのようなタイプの片頭痛または関連疾患は、前兆を伴わない片頭痛、前兆を伴う片頭痛、眼筋麻痺性片頭痛、網膜性片頭痛、腹性片頭痛および片頭痛性疾患を含むが、これらに限定されない。さらに、本発明の組成物は、高血圧症、薬物乱用、群発性頭痛、慢性発作性片頭痛、および血管性疾患に関連する頭痛を治療するために使用可能である。
【0218】
その上、本発明の組成物はまた、髄膜刺激(細菌性、真菌性、ウイルス性、寄生虫性および化学性髄膜炎を含む)、後天性免疫不全症候群(AIDS)髄膜脈管性炎症、ならびにクモ膜下出血に関連する頭痛の治療に有用であり得る[「W.S.Lee, et al., Evidence Using Conformationally Restricted Sumatriptan Analogues, CP-122, 288 and CP-122, 638, that 5-HT1DReceptors Do Not Mediate Blockade of Neurogenic Inflammation, 23rd Annual Meeting of the Society for Neuroscience, Washington D.C., Nov. 7-12, 1993, Abstract # 565.6」;「K. Nozaki, et al., CP-93, 129, Sumatriptan, Di-hydroergotamin Block c-fos Expression Within Rat Trigeminal Nucleus Caudalis Caused by Chemical Stimulation of the Meninges, Br. J. Pharmacol. (1992), 1.06, 409」および「Lee et al., Brain Research, 626, 303-305 (1993)」を参照のこと。]。
【0219】
本発明の組成物はまた、非常に多くの疾病の治療に有用であり得る。それらの疾病は、疥癬;湿疹およびアトピー性湿疹様皮膚炎;肝硬変、癌および血液透析に関連するかゆみを含む難治性かゆみ(そう痒);火傷および熱傷;日焼け;虫刺され;蕁麻疹;ならびに汗腺異常を含む。その他の皮膚疾患は、水疱性類天疱瘡、光線皮膚症、皮膚疱疹、成人性アクネ、水疱瘡、および疱疹状皮膚炎を含む皮膚疾患を含む。
【0220】
本発明の組成物により治療が可能なその他の疾病は、帯状疱疹後神経痛、末梢性多発神経炎および神経根障害などの糖尿病性神経障害;灼熱痛および反射性交感神経ジストロフィー;乳腺切除後神経炎;手術後の神経炎および痛み;外陰膣前庭炎;幻肢痛;視床症候群(卒中後中心性疼痛);側頭顎関節症候群;中足骨痛(metarsalgia)(モートン神経痛);ならびに神経圧迫(例えば、椎間板脱出症候群または手根管および足根管症候群等に起因する神経原性疼痛)を含む末梢神経障害である。
【0221】
前記の組成物はまた、変形性関節炎、慢性関節性リウマチ、全身性エリテマトーデス、線維筋痛、強直性脊椎炎および腱炎を含む関節炎を緩和する上でも有用であり得る。本組成物はさらに、膀胱炎、胃食逆流、胃炎、切迫尿失禁、炎症性腸疾患および過敏性腸症候群を含む胃腸管ならびに泌尿器疾患に対しても有効であり、本組成物は胃腸管運動の調節にも効果的である。
【0222】
本組成物はまた、様々な物質に、またはそれらの中止(例えば、退薬)に関連する頭痛、緊張性頭痛および小児片頭痛の治療に、そして頭痛および外傷後自律神経性頭痛の予防に使用することもできる。
【0223】
本発明の組成物はまた、口顔痛(例えば、歯痛および歯に起源の痛み、耳痛、TMJ(側頭・顎関節)痛、副鼻腔痛、筋膜痛、非関節炎性および非筋骨頸部痛)、口内炎、メニエール病および非定形型顔面神経痛、そしてさらに、鼻炎、結膜炎、気管支水腫、気管支喘息、神経性肺水腫(成人呼吸窮迫症候群)、アナフィラキシー、ならびに血管性水腫などのアレルギー性および慢性閉塞性気道疾患を治療するために使用することもできる。本組成物はまた、眼圧、緑内障および眼性炎症を治療する上で効能がある。
【0224】
本組成物またはそれらの塩は、片頭痛と関連しない数種の要因に起因する嘔吐(麻酔、癌化学療法ならびに移動(船酔い、宇宙酔い、および飛行酔い)によって誘発される嘔吐を含む)に対しても効能があると考えられる。
【0225】
制吐剤としての本組成物の活性は、Tatersalらおよび Bountraらの方法により実証される可能性がある(「European Journal of Pharmacology, 250 (1993) R5 および 249 (1993) R3-R4」)。前記の方法において、ビヒクル処置されたケナガイタチ(ferret)に比較して未処置の覚醒ケナガイタチで、本組成物が、様々な催吐原で誘発される吐き気および/または嘔吐の潜伏時間ならびに回数を減少させる程度が測定される。本組成物は、広範な催吐作用(局所的刺激物から抗癌放射線治療にわたる)に起因する嘔吐に対して有効であることが見出されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式:
【化1】

(式中、nは0、1、2、3または4の整数であり;
GはO、SまたはNRであり;
はアルキルであり;
はHおよびアリールからなるグループから選択され;
はカルボキシル、アミノカルボニル、アルキルスルホニルアミノカルボニルおよびアルコキシカルボニルからなるグループから選択され;
はアルキルチオ、ニトロおよびアルキルスルホニルから選択される1以上の基により置換されていても良いハロアルキル、アルキル、アラルキル、シクロアルキルならびにアリールからなるグループから選択され;そして
各Rは、H、ハロ、アルキル、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアラルキルオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールアルキルアミノ、ニトロ、アミノ、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、ヘテロアリールアミノスルホニル、アラルキルアミノスルホニル、ヘテロアラルキルアミノスルホニル、ヘテロシクロスルホニル、アルキルスルホニル、ヒドロキシアリールカルボニル、ニトロアリール、置換されていても良いアリール、置換されていても良いヘテロアリール、アラルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アリールカルボニル、アミノカルボニルおよびアルキルカルボニルからなるグループから独立して選択され;またはここでRは、Rが結合している炭素原子および環Eの残りの部分と一緒になってナフチル基を形成する)
で表されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤、および5−HT1B/1Dアゴニストまたは5−HT1B/1Dアゴニストの異性体、薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグを含む組成物。
【請求項2】
以下の式:
【化2】

(式中:
16はメチルまたはエチルであり;
17はクロロまたはフルオロであり;
18は水素またはフルオロであり;
19は水素、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシまたはヒドロキシであり;
20は水素またはフルオロであり;
21はクロロ、フルオロ、トリフルオロメチルまたはメチルである
(ただしR16がエチルでありかつR19がHである場合、R17、R18、R19およびR20は全てがフルオロということはない))
で表されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤、および5−HT1B/1Dアゴニストまたは5−HT1B/1Dアゴニストの異性体、薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグを含む、組成物。
【請求項3】
5−HT1B/1Dアゴニストがトリプタンである、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
トリプタンがエレトリプタン、フロバトリプタン、ナラトリプタン、リザトリプタン、スマトリプタンおよびゾルミトリプタンからなる群から選択される、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
5−HT1B/1Dアゴニストがエレトリプタンである、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項6】
(a) 片頭痛の治療が必要な対象を診断すること;および
(b) 前記対象に、クロメン化合物であるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤(前記クロメン化合物は、ベンゾチオピラン、ジヒドロキノリンもしくはジヒドロナフタレンまたは該クロメン化合物の異性体、薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグを含む)、および5−HT1B/1Dアゴニストまたは5−HT1B/1Dアゴニストの異性体、薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグを投与すること;
を含む、偏頭痛の治療方法。
【請求項7】
(a) 片頭痛の治療が必要な対象を診断すること;および
(b) 前記対象に、フェニル酢酸化合物またはフェニル酢酸化合物の異性体、薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグであるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤、および5−HT1B/1Dアゴニストまたは5−HT1B/1Dアゴニストの異性体、薬学的に許容される塩、エステルもしくはプロドラッグを投与すること;
を含む、偏頭痛の治療方法。
【請求項8】
(a) 片頭痛の治療が必要な対象を診断すること;および
(b) 前記対象に、デラコキシブ、パレコキシブ、4−(4−シクロヘキシル−2−メチルオキサゾール−5−イル)−2−フルオロベンゼンスルホンアミド、2−(3,5−ジフルオロフェニル)−3−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−2−シクロペンテン−1−オン、N−[2−(シクロヘキシルオキシ)−4−ニトロフェニル]メタンスルホンアミド、2−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)−5−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−3(2H)−ピリダジノン、2−[(2,4−ジクロロ−6−メチルフェニル)アミノ]−5−エチル−ベンゼン酢酸、(3Z)−3−[(4−クロロフェニル)[4−(メチルスルホニル)フェニル]メチレン]ジヒドロ−2(3H)−フラノンおよび(S)−6,8−ジクロロ−2−(トリフルオロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸からなる群から選択されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤;ならびにエレトリプタン、フロバトリプタン、ナラトリプタン、リザトリプタン、スマトリプタンおよびゾルミトリプタンからなる群から選択される5−HT1B/1Dアゴニストを投与すること;
を含む、偏頭痛の治療方法。
【請求項9】
5−HT1B/1Dアゴニストがトリプタンである、請求項6〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
トリプタンがエレトリプタン、フロバトリプタン、ナラトリプタン、リザトリプタン、スマトリプタンおよびゾルミトリプタンからなる群から選択される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
5−HT1B/1Dアゴニストがエレトリプタンである、請求項6〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
(a) 片頭痛の治療が必要な対象を診断すること;および
(b) 前記対象に、パレコキシブおよびエレトリプタンを投与すること;
を含む、偏頭痛の治療方法。
【請求項13】
(a) 片頭痛の治療が必要な対象を診断すること;および
(b) 前記対象に、デラコキシブおよびエレトリプタンを投与すること;
を含む、偏頭痛の治療方法。
【請求項14】
(a) 片頭痛の治療が必要な対象を診断すること;および
(b) 前記対象に、(S)−6,8−ジクロロ−2−(トリフルオロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸およびエレトリプタンを投与すること;
を含む、偏頭痛の治療方法。
【請求項15】
対象がヒトである、請求項6〜14のいずれか1項に記載の方法。

【公表番号】特表2006−521353(P2006−521353A)
【公表日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−507115(P2006−507115)
【出願日】平成16年3月12日(2004.3.12)
【国際出願番号】PCT/US2004/007559
【国際公開番号】WO2004/093826
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(502427323)ファルマシア・コーポレーション (67)
【Fターム(参考)】