物品管理システム
【課題】 物品が間違った位置に格納されていることを容易に認識することができる物品管理システムを提供する。
【解決手段】 格納部３ａに格納されている物品２のＲＦタグに記憶されている当該物品２の識別情報を通信部５の通信により取得し、識別情報を取得した物品２が実際に格納されている格納部３ａが格納位置記憶部に記憶されている格納情報で示される格納部３ａと一致するか否かを判定する。そして、物品２が実際に格納されている格納部３ａが格納位置記憶部に記憶されている格納情報で示される格納部３ａと一致しない場合、その旨を報知する。これにより、物品２が間違った位置に格納されていることを容易に認識することができる。
【解決手段】 格納部３ａに格納されている物品２のＲＦタグに記憶されている当該物品２の識別情報を通信部５の通信により取得し、識別情報を取得した物品２が実際に格納されている格納部３ａが格納位置記憶部に記憶されている格納情報で示される格納部３ａと一致するか否かを判定する。そして、物品２が実際に格納されている格納部３ａが格納位置記憶部に記憶されている格納情報で示される格納部３ａと一致しない場合、その旨を報知する。これにより、物品２が間違った位置に格納されていることを容易に認識することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、図書館やレンタルビデオ店等における物品管理システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、ラックの棚に複数の書籍を格納した状態で、書籍に備えた無線タグ（ＲＦタグ）とアンテナを介して通信し、どのラックのどの位置にどの書籍が格納されているかを認識することができ、格納されている書籍を漏れなく管理することができる物品管理棚及び物品管理システムが提案されている。
【０００３】
【特許文献１】特開２００３−７２９１９公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、特許文献１の物品管理棚及び物品管理システムは、ラック内に格納されている書籍の位置を記憶することにより、格納されている書籍を漏れなく管理するものである。そのため、ラック内に格納されている書籍の位置が正しいことが大前提となっている。
【０００５】
しかしながら、書籍の閲覧後等にその書籍を元の場所に返却する場合に、元の場所が分からなくなってしまうケースがあり、このような場合には不適当な場所に返却してしまうことがある。つまり、特許文献１の物品管理棚及び物品管理システムによれば、このように不適当な場所に返却された書籍の位置を正しい位置として管理してしまうことになるため、管理上の不具合を生じてしまうことになる。
【０００６】
本発明は、物品が間違った位置に格納されていることを容易に認識することができる物品管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の物品管理システムは、装着される物品の識別情報を記憶した非接触で通信可能なＲＦタグと、前記物品を格納する複数の格納部と、前記格納部毎に設けられ前記格納部に格納された前記物品の前記ＲＦタグ通信する通信部と、前記物品の識別情報と当該物品が格納されるべき前記格納部を示す格納情報とを対応付けて記憶する格納位置記憶部と、前記通信部の通信により、前記格納部に格納されている前記物品の前記ＲＦタグに記憶されている識別情報を取得する情報取得手段と、識別情報が取得された前記物品が実際に格納されている前記格納部が前記格納位置記憶部に記憶されている前記格納情報で示される前記格納部と一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段により一致しないと判定された場合に、その旨を報知する報知手段と、を備えている。
【０００８】
したがって、格納部に格納されている物品のＲＦタグに記憶されている当該物品の識別情報が通信部の通信により取得され、識別情報が取得された物品が実際に格納されている格納部が格納位置記憶部に記憶されている格納情報で示される格納部と一致するか否かが判定される。そして、物品が実際に格納されている格納部が格納位置記憶部に記憶されている格納情報で示される格納部と一致しない場合、その旨が報知される。これにより、物品が間違った位置に格納されていることを容易に認識することが可能になる。
【０００９】
本発明の物品管理システムは、装着される物品の識別情報を記憶した非接触で通信可能なＲＦタグと、前記物品を格納する複数の格納部と、前記格納部毎に設けられ前記格納部に格納された前記物品の前記ＲＦタグ通信する通信部と、前記物品の識別情報と当該物品が格納されるべき前記格納部を示す格納情報とを対応付けて記憶する格納位置記憶部と、前記通信部の通信により、前記格納部に格納されている前記物品の前記ＲＦタグに記憶されている識別情報を繰り返し取得するための処理を実行する情報取得手段と、この情報取得手段により取得した前記物品の識別情報と前回取得した前記物品の識別情報との比較により新たに取得された前記物品の識別情報を抽出する情報抽出手段と、新たに取得された前記物品が実際に格納されている前記格納部が前記格納位置記憶部に記憶されている前記格納情報で示される前記格納部と一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段により一致しないと判定された場合に、その旨を報知する報知手段と、を備えている。
【００１０】
したがって、格納部に格納されている物品のＲＦタグに記憶されている当該物品の識別情報が通信部の通信により繰り返し取得され、取得した物品の識別情報と前回取得した物品の識別情報との比較により新たに取得された物品の識別情報が抽出され、抽出された新たに取得された物品が実際に格納されている格納部が格納位置記憶部に記憶されている格納情報で示される格納部と一致するか否かが判定される。そして、物品が実際に格納されている格納部が格納位置記憶部に記憶されている格納情報で示される格納部と一致しない場合、その旨が報知される。これにより、物品が間違った位置に格納されていることを容易に認識することが可能になる。
【発明の効果】
【００１１】
本発明によれば、物品が間違った位置に格納されていることを容易に認識することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
本発明の実施の一形態を図１ないし図７に基づいて説明する。本実施の形態の物品管理システムは、図書館における書籍管理システム１に適用されている。
【００１３】
図１は、書籍管理システム１の全体構成を概略的に示す斜視図である。図１に示すように、本実施の形態の書籍管理システム１は、図書や資料等の書籍２を格納する格納部である複数の棚部３ａを有している複数の書架３と、これらの書架３に接続される情報処理装置４とで構成されている。
【００１４】
本実施の形態の書籍２には、ＲＦタグ（図示せず）が各々装着されている。このようなＲＦタグは、ＲＦＩＤ（Radio Frequency IDentification）と称される技術において用いられるものであり、ＩＣタグとも呼ばれているものである。ＲＦタグは、特に図示しないが、この図書館における書籍２の識別情報である書籍番号やその他のデータであるタグ情報を記憶する記憶部を含むＩＣチップと、データを無線で送信できるアンテナとを主体に構成されている。なお、後述するアンテナユニット５との間の無線通信方式としては、静電結合方式、電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式等、いずれの方式であってもよい。
【００１５】
情報処理装置４は、いわゆるパーソナルコンピュータであって、物品管理システム１全体の制御を受持ち、その電装系は図２に示すような構成とされている。情報処理装置４は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、起動プログラム等を格納するＲＯＭ（Read Only Memory）、ＲＡＭ（Random Access Memory）等で構成される制御部１１を保有し、バス１２を介して接続された通信インタフェース１３から、ケーブル７を介して複数台の書架３の制御装置６との間で相互に通信を実行し得るように構成されている。すなわち、情報処理装置４からケーブル７を介して送受信される信号は、制御装置６を介して各アンテナユニット５に送られる。また、制御部１１にはバス１２及びＩ／Ｏ機器制御部１４を介して、キーボード１５、表示器１６、マウス１７、ハードディスクドライブ装置（以下、ＨＤＤという）１８及び印字部であるプリンタ１９が接続されている。ＨＤＤ１８には、制御部１１のＣＰＵを動作させるＯＳ（Operating System）やアプリケーション・プログラムの他、書籍管理ファイルＦ１等が格納されている。図３に示すように、書籍管理ファイルＦ１には、書籍２毎に、書籍２に関する情報が記憶されている。具体的には、書籍２を識別する識別情報である書籍番号、書籍名、格納情報である格納場所（書架３の番号及び棚部３ａの番号）、貸出状態などが記憶されている。すなわち、書籍管理ファイルＦ１は、書籍２の識別情報と当該書籍２が格納されるべき棚部３ａを示す格納情報とを対応付けて記憶する格納位置記憶部である。一般的に、このような情報処理装置４ではユーザが電源を投入すると、制御部１１のＣＰＵはＲＯＭ内のＢＩＯＳに含まれるローダーというプログラムを起動させ、ＨＤＤ１８からＯＳをＲＡＭに読み込む。ＯＳは起動すると、ユーザの操作に応じてアプリケーション・プログラムの起動、情報の読み込み、保存等をサポートする。
【００１６】
書架３の棚部３ａには、ＲＦタグとの通信を行う通信部であるアンテナユニット５がそれぞれ配設されている。また、書架３には、情報処理装置４にケーブル７を介して接続される制御装置６がそれぞれ備えられており、この制御装置６には各棚部３ａのアンテナユニット５が接続されている。さらに、書架３の各棚部３ａには、発光部であるＬＥＤ８が複数配設されている。制御装置６は、図４に示すように、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等で構成される制御部２１を保有し、バス２２を介して接続された通信インタフェース２３からケーブル７を介して情報処理装置４との間における信号の送受信を制御するように構成されている。また、制御部２１には、信号を送受信する棚部３ａのアンテナユニット５を切替える棚切替部２４がバス２２を介して接続されている。さらに、制御部２１には、各ＬＥＤ８の発光を制御する発光制御部２５がバス２２を介して接続されている。
【００１７】
このような構成により、情報処理装置４から通信インタフェース２３に入力された信号は、制御装置６で受信制御し、棚切替部２４で切替指定された棚部３ａのアンテナユニット５に送信される。棚切替部２４で切替指定された棚部３ａのアンテナユニット５は、当該棚部３ａに格納された書籍２に装着されているＲＦタグと通信を行う。ＲＦタグはタグ情報（書籍番号等）を返信し、これをアンテナユニット５で受信して情報処理装置４に送信する。なお、１つのアンテナユニット５の通信領域中に複数の書籍２が存在することにより複数のＲＦタグが送信を行っても、情報処理装置４側で弁別処理されて個々のＲＦタグのタグ情報（書籍番号等）を読み取ることができる。
【００１８】
ここで、情報処理装置４に内蔵された制御部１１のＣＰＵがＨＤＤ１８に記憶されている各種プログラムに従って動作することにより実行する機能のうち、本実施の形態の情報処理装置４が備える特長的な機能である格納場所確認処理について説明する。
【００１９】
図５は、格納場所確認処理の流れを示すフローチャートである。例えば閉館後に書籍２の格納場所を確認したい場合には、図５に示すように、各書架３の制御装置６を介して各棚部３ａのアンテナユニット５を順に動作させて、各書架３の各棚部３ａに格納されている書籍２のＲＦタグに格納されている書籍番号を取得し（ステップＳ１：情報取得手段）、取得した書籍番号とその格納場所（書架３の番号及び棚部３ａの番号）とを対応付けてＲＡＭに一時記憶する（ステップＳ２）。
【００２０】
次いで、取得した書籍番号について、そのＲＡＭに一時記憶した格納場所と書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納場所とを比較する（ステップＳ３：判定手段）。
【００２１】
書籍２の格納場所が異なっているものがあると判断した場合には（ステップＳ３のＹ）、当該書籍２が間違って格納されている場所をＲＡＭから取得するとともに（ステップＳ４）、当該書籍２の書籍名及び当該書籍２の格納場所を書籍管理ファイルＦ１から取得し（ステップＳ５）、図６に示すような一覧表Ｘをプリンタ１９で印字出力する（ステップＳ６：報知手段）。一覧表Ｘには、書籍番号、書籍名、間違った格納場所、正しい格納場所が印字されている。
【００２２】
このようにして印字出力された一覧表Ｘを用いることにより、間違った格納場所に格納されている書籍２を、閉館後に正しい位置に容易に戻すことが可能になる。
【００２３】
このように本実施の形態によれば、書架３の棚部３ａに格納されている書籍２のＲＦタグに記憶されている当該書籍２の識別情報（書籍番号）がアンテナユニット５の通信により取得され、識別情報（書籍番号）を取得した書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａが書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納情報で示される書架３の棚部３ａと一致するか否かが判定される。そして、書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａが書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納情報で示される書架３の棚部３ａと一致しない場合、一覧表Ｘがプリンタ１９で印字出力される。これにより、書籍２が間違った位置に格納されていることを容易に認識することが可能になる。
【００２４】
また、書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａが書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納情報で示される書架３の棚部３ａと一致しない場合、書籍２の物品名と当該書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａと書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納情報で示される書架３の棚部３ａとをプリンタ１９から印字出力することにより、間違った格納場所に格納されている書籍２を、正しい位置に容易に戻すことが可能になる。
【００２５】
なお、本実施の形態においては、書籍番号、書籍名、間違った格納場所、正しい格納場所が印字された一覧表Ｘを出力するようにしたが、これに限るものではなく、種々の変形例が考えられる。例えば、書籍２の格納場所が異なっているものがあると判断した場合には、当該書籍２が間違って格納されている場所をＲＡＭから取得し、情報処理装置４が制御装置６を制御することにより、間違った格納場所とされている書架３の棚部３ａに配設されているＬＥＤ８を発光させるようにしても良い。このようにすることにより、書籍２が間違って格納されている書架３の棚部３ａを特定することが可能になる。また、報知手段としては、音声による報知や画面表示による報知等でも良い。
【００２６】
次に、情報処理装置４が備える特長的な機能である返却時における格納場所報知処理について説明する。格納場所報知処理は、各書架３の制御装置６を介して各棚部３ａのアンテナユニット５を順に動作させる点は同じであるが、この一連の動作を一定周期で繰り返して行う点で、前述した格納場所確認処理とは異なっている。
【００２７】
図７は、格納場所報知処理の流れを示すフローチャートである。図７に示すように、各書架３の制御装置６を介して各棚部３ａのアンテナユニット５を順に動作させて、各書架３の各棚部３ａに格納されている書籍２のＲＦタグに格納されている書籍番号を取得し（ステップＳ１１：情報取得手段）、取得した書籍番号とその格納場所（書架３の番号及び棚部３ａの番号）とを対応付けてＲＡＭに一時記憶する（ステップＳ１２）。
【００２８】
次に、取得した書籍番号と前回に取得した書籍番号との差分を取る（ステップＳ１３：情報抽出手段）。そして、新たに取得した書籍番号が有ると判断すると（ステップＳ１４のＹ）、当該書籍番号について、そのＲＡＭに一時記憶した格納場所と書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納場所とを比較する（ステップＳ１５：判定手段）。
【００２９】
書籍２の格納場所が異なっているものがあると判断した場合には（ステップＳ１５のＹ）、当該書籍２が間違って格納されている場所をＲＡＭから取得し（ステップＳ１６）、制御装置６を制御することにより、間違った格納場所とされている書架３の棚部３ａに配設されているＬＥＤ８を発光させる（ステップＳ１７：報知手段）。
【００３０】
このようにすることにより、書架３の棚部３ａから書籍２を取り出した人が、返却時に間違った格納場所に書籍２を格納したことを警告することが可能になる。
【００３１】
このように本実施の形態によれば、書架３の棚部３ａに格納されている書籍２のＲＦタグに記憶されている当該書籍２の識別情報（書籍番号）がアンテナユニット５の通信により繰り返し取得され、取得した書籍２の識別情報（書籍番号）と前回取得した書籍２の識別情報（書籍番号）との比較により新たに取得された書籍２の識別情報（書籍番号）が抽出され、抽出された新たに取得された書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａが書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納情報（書架３の番号及び棚部３ａの番号）で示される書架３の棚部３ａと一致するか否かが判定される。そして、書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａが書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納情報で示される書架３の棚部３ａと一致しない場合、その旨が報知される。これにより、物品が間違った位置に格納されていることを容易に認識することが可能になる。
【００３２】
また、書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａが書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納情報（書架３の番号及び棚部３ａの番号）で示される書架３の棚部３ａと一致しない場合、書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａに設けられているＬＥＤ８を発光させることにより、書籍２を間違った位置に格納したことを容易に認識することが可能になる。
【００３３】
なお、本実施の形態では、各種プログラムをＨＤＤ１８に格納するようにしたが、これに限るものではなく、フレキシブルディスク、磁気テープ等のような磁気的な記憶媒体、ＭＯのような光磁気的な記憶媒体、ＣＤ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷ、ＤＶＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−Ｒ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ−ＲＷ、ＤＶＤ＋ＲＷ等のような光学的な記憶媒体、半導体メモリ等の各種方式のメディアを記憶媒体として用いるようにしても良い。なお、ＣＤ−ＲＯＭやＤＶＤ−ＲＯＭなどの各種の光学的な記憶媒体、各種の光磁気的な記憶媒体、フレキシブルディスクなどの各種の磁気的な記憶媒体等は、情報処理装置４に固定的に設けられておらず、単体で取り扱える交換自在な記憶媒体としての形態を備え、各メディアに適応した各種プログラム読取装置（ＣＤ−ＲＯＭドライブ等）を用いてプログラムを読み出すことで各種処理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１】本発明の実施の一形態の書籍管理システムの全体構成を概略的に示す斜視図である。
【図２】情報処理装置を構成する電装系を示すブロック図である。
【図３】書籍管理ファイルを示す模式図である。
【図４】制御装置を構成する電装系を示すブロック図である。
【図５】格納場所確認処理の流れを示すフローチャートである。
【図６】プリンタで印字出力される一覧表の一例を示す平面図である。
【図７】格納場所報知処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００３５】
１…物品管理システム、２…物品、３ａ…格納部、５…通信部、８…発光部、１９…印字部、Ｆ１…格納位置記憶部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、図書館やレンタルビデオ店等における物品管理システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、ラックの棚に複数の書籍を格納した状態で、書籍に備えた無線タグ（ＲＦタグ）とアンテナを介して通信し、どのラックのどの位置にどの書籍が格納されているかを認識することができ、格納されている書籍を漏れなく管理することができる物品管理棚及び物品管理システムが提案されている。
【０００３】
【特許文献１】特開２００３−７２９１９公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、特許文献１の物品管理棚及び物品管理システムは、ラック内に格納されている書籍の位置を記憶することにより、格納されている書籍を漏れなく管理するものである。そのため、ラック内に格納されている書籍の位置が正しいことが大前提となっている。
【０００５】
しかしながら、書籍の閲覧後等にその書籍を元の場所に返却する場合に、元の場所が分からなくなってしまうケースがあり、このような場合には不適当な場所に返却してしまうことがある。つまり、特許文献１の物品管理棚及び物品管理システムによれば、このように不適当な場所に返却された書籍の位置を正しい位置として管理してしまうことになるため、管理上の不具合を生じてしまうことになる。
【０００６】
本発明は、物品が間違った位置に格納されていることを容易に認識することができる物品管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の物品管理システムは、装着される物品の識別情報を記憶した非接触で通信可能なＲＦタグと、前記物品を格納する複数の格納部と、前記格納部毎に設けられ前記格納部に格納された前記物品の前記ＲＦタグ通信する通信部と、前記物品の識別情報と当該物品が格納されるべき前記格納部を示す格納情報とを対応付けて記憶する格納位置記憶部と、前記通信部の通信により、前記格納部に格納されている前記物品の前記ＲＦタグに記憶されている識別情報を取得する情報取得手段と、識別情報が取得された前記物品が実際に格納されている前記格納部が前記格納位置記憶部に記憶されている前記格納情報で示される前記格納部と一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段により一致しないと判定された場合に、その旨を報知する報知手段と、を備えている。
【０００８】
したがって、格納部に格納されている物品のＲＦタグに記憶されている当該物品の識別情報が通信部の通信により取得され、識別情報が取得された物品が実際に格納されている格納部が格納位置記憶部に記憶されている格納情報で示される格納部と一致するか否かが判定される。そして、物品が実際に格納されている格納部が格納位置記憶部に記憶されている格納情報で示される格納部と一致しない場合、その旨が報知される。これにより、物品が間違った位置に格納されていることを容易に認識することが可能になる。
【０００９】
本発明の物品管理システムは、装着される物品の識別情報を記憶した非接触で通信可能なＲＦタグと、前記物品を格納する複数の格納部と、前記格納部毎に設けられ前記格納部に格納された前記物品の前記ＲＦタグ通信する通信部と、前記物品の識別情報と当該物品が格納されるべき前記格納部を示す格納情報とを対応付けて記憶する格納位置記憶部と、前記通信部の通信により、前記格納部に格納されている前記物品の前記ＲＦタグに記憶されている識別情報を繰り返し取得するための処理を実行する情報取得手段と、この情報取得手段により取得した前記物品の識別情報と前回取得した前記物品の識別情報との比較により新たに取得された前記物品の識別情報を抽出する情報抽出手段と、新たに取得された前記物品が実際に格納されている前記格納部が前記格納位置記憶部に記憶されている前記格納情報で示される前記格納部と一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段により一致しないと判定された場合に、その旨を報知する報知手段と、を備えている。
【００１０】
したがって、格納部に格納されている物品のＲＦタグに記憶されている当該物品の識別情報が通信部の通信により繰り返し取得され、取得した物品の識別情報と前回取得した物品の識別情報との比較により新たに取得された物品の識別情報が抽出され、抽出された新たに取得された物品が実際に格納されている格納部が格納位置記憶部に記憶されている格納情報で示される格納部と一致するか否かが判定される。そして、物品が実際に格納されている格納部が格納位置記憶部に記憶されている格納情報で示される格納部と一致しない場合、その旨が報知される。これにより、物品が間違った位置に格納されていることを容易に認識することが可能になる。
【発明の効果】
【００１１】
本発明によれば、物品が間違った位置に格納されていることを容易に認識することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
本発明の実施の一形態を図１ないし図７に基づいて説明する。本実施の形態の物品管理システムは、図書館における書籍管理システム１に適用されている。
【００１３】
図１は、書籍管理システム１の全体構成を概略的に示す斜視図である。図１に示すように、本実施の形態の書籍管理システム１は、図書や資料等の書籍２を格納する格納部である複数の棚部３ａを有している複数の書架３と、これらの書架３に接続される情報処理装置４とで構成されている。
【００１４】
本実施の形態の書籍２には、ＲＦタグ（図示せず）が各々装着されている。このようなＲＦタグは、ＲＦＩＤ（Radio Frequency IDentification）と称される技術において用いられるものであり、ＩＣタグとも呼ばれているものである。ＲＦタグは、特に図示しないが、この図書館における書籍２の識別情報である書籍番号やその他のデータであるタグ情報を記憶する記憶部を含むＩＣチップと、データを無線で送信できるアンテナとを主体に構成されている。なお、後述するアンテナユニット５との間の無線通信方式としては、静電結合方式、電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式等、いずれの方式であってもよい。
【００１５】
情報処理装置４は、いわゆるパーソナルコンピュータであって、物品管理システム１全体の制御を受持ち、その電装系は図２に示すような構成とされている。情報処理装置４は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、起動プログラム等を格納するＲＯＭ（Read Only Memory）、ＲＡＭ（Random Access Memory）等で構成される制御部１１を保有し、バス１２を介して接続された通信インタフェース１３から、ケーブル７を介して複数台の書架３の制御装置６との間で相互に通信を実行し得るように構成されている。すなわち、情報処理装置４からケーブル７を介して送受信される信号は、制御装置６を介して各アンテナユニット５に送られる。また、制御部１１にはバス１２及びＩ／Ｏ機器制御部１４を介して、キーボード１５、表示器１６、マウス１７、ハードディスクドライブ装置（以下、ＨＤＤという）１８及び印字部であるプリンタ１９が接続されている。ＨＤＤ１８には、制御部１１のＣＰＵを動作させるＯＳ（Operating System）やアプリケーション・プログラムの他、書籍管理ファイルＦ１等が格納されている。図３に示すように、書籍管理ファイルＦ１には、書籍２毎に、書籍２に関する情報が記憶されている。具体的には、書籍２を識別する識別情報である書籍番号、書籍名、格納情報である格納場所（書架３の番号及び棚部３ａの番号）、貸出状態などが記憶されている。すなわち、書籍管理ファイルＦ１は、書籍２の識別情報と当該書籍２が格納されるべき棚部３ａを示す格納情報とを対応付けて記憶する格納位置記憶部である。一般的に、このような情報処理装置４ではユーザが電源を投入すると、制御部１１のＣＰＵはＲＯＭ内のＢＩＯＳに含まれるローダーというプログラムを起動させ、ＨＤＤ１８からＯＳをＲＡＭに読み込む。ＯＳは起動すると、ユーザの操作に応じてアプリケーション・プログラムの起動、情報の読み込み、保存等をサポートする。
【００１６】
書架３の棚部３ａには、ＲＦタグとの通信を行う通信部であるアンテナユニット５がそれぞれ配設されている。また、書架３には、情報処理装置４にケーブル７を介して接続される制御装置６がそれぞれ備えられており、この制御装置６には各棚部３ａのアンテナユニット５が接続されている。さらに、書架３の各棚部３ａには、発光部であるＬＥＤ８が複数配設されている。制御装置６は、図４に示すように、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等で構成される制御部２１を保有し、バス２２を介して接続された通信インタフェース２３からケーブル７を介して情報処理装置４との間における信号の送受信を制御するように構成されている。また、制御部２１には、信号を送受信する棚部３ａのアンテナユニット５を切替える棚切替部２４がバス２２を介して接続されている。さらに、制御部２１には、各ＬＥＤ８の発光を制御する発光制御部２５がバス２２を介して接続されている。
【００１７】
このような構成により、情報処理装置４から通信インタフェース２３に入力された信号は、制御装置６で受信制御し、棚切替部２４で切替指定された棚部３ａのアンテナユニット５に送信される。棚切替部２４で切替指定された棚部３ａのアンテナユニット５は、当該棚部３ａに格納された書籍２に装着されているＲＦタグと通信を行う。ＲＦタグはタグ情報（書籍番号等）を返信し、これをアンテナユニット５で受信して情報処理装置４に送信する。なお、１つのアンテナユニット５の通信領域中に複数の書籍２が存在することにより複数のＲＦタグが送信を行っても、情報処理装置４側で弁別処理されて個々のＲＦタグのタグ情報（書籍番号等）を読み取ることができる。
【００１８】
ここで、情報処理装置４に内蔵された制御部１１のＣＰＵがＨＤＤ１８に記憶されている各種プログラムに従って動作することにより実行する機能のうち、本実施の形態の情報処理装置４が備える特長的な機能である格納場所確認処理について説明する。
【００１９】
図５は、格納場所確認処理の流れを示すフローチャートである。例えば閉館後に書籍２の格納場所を確認したい場合には、図５に示すように、各書架３の制御装置６を介して各棚部３ａのアンテナユニット５を順に動作させて、各書架３の各棚部３ａに格納されている書籍２のＲＦタグに格納されている書籍番号を取得し（ステップＳ１：情報取得手段）、取得した書籍番号とその格納場所（書架３の番号及び棚部３ａの番号）とを対応付けてＲＡＭに一時記憶する（ステップＳ２）。
【００２０】
次いで、取得した書籍番号について、そのＲＡＭに一時記憶した格納場所と書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納場所とを比較する（ステップＳ３：判定手段）。
【００２１】
書籍２の格納場所が異なっているものがあると判断した場合には（ステップＳ３のＹ）、当該書籍２が間違って格納されている場所をＲＡＭから取得するとともに（ステップＳ４）、当該書籍２の書籍名及び当該書籍２の格納場所を書籍管理ファイルＦ１から取得し（ステップＳ５）、図６に示すような一覧表Ｘをプリンタ１９で印字出力する（ステップＳ６：報知手段）。一覧表Ｘには、書籍番号、書籍名、間違った格納場所、正しい格納場所が印字されている。
【００２２】
このようにして印字出力された一覧表Ｘを用いることにより、間違った格納場所に格納されている書籍２を、閉館後に正しい位置に容易に戻すことが可能になる。
【００２３】
このように本実施の形態によれば、書架３の棚部３ａに格納されている書籍２のＲＦタグに記憶されている当該書籍２の識別情報（書籍番号）がアンテナユニット５の通信により取得され、識別情報（書籍番号）を取得した書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａが書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納情報で示される書架３の棚部３ａと一致するか否かが判定される。そして、書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａが書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納情報で示される書架３の棚部３ａと一致しない場合、一覧表Ｘがプリンタ１９で印字出力される。これにより、書籍２が間違った位置に格納されていることを容易に認識することが可能になる。
【００２４】
また、書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａが書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納情報で示される書架３の棚部３ａと一致しない場合、書籍２の物品名と当該書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａと書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納情報で示される書架３の棚部３ａとをプリンタ１９から印字出力することにより、間違った格納場所に格納されている書籍２を、正しい位置に容易に戻すことが可能になる。
【００２５】
なお、本実施の形態においては、書籍番号、書籍名、間違った格納場所、正しい格納場所が印字された一覧表Ｘを出力するようにしたが、これに限るものではなく、種々の変形例が考えられる。例えば、書籍２の格納場所が異なっているものがあると判断した場合には、当該書籍２が間違って格納されている場所をＲＡＭから取得し、情報処理装置４が制御装置６を制御することにより、間違った格納場所とされている書架３の棚部３ａに配設されているＬＥＤ８を発光させるようにしても良い。このようにすることにより、書籍２が間違って格納されている書架３の棚部３ａを特定することが可能になる。また、報知手段としては、音声による報知や画面表示による報知等でも良い。
【００２６】
次に、情報処理装置４が備える特長的な機能である返却時における格納場所報知処理について説明する。格納場所報知処理は、各書架３の制御装置６を介して各棚部３ａのアンテナユニット５を順に動作させる点は同じであるが、この一連の動作を一定周期で繰り返して行う点で、前述した格納場所確認処理とは異なっている。
【００２７】
図７は、格納場所報知処理の流れを示すフローチャートである。図７に示すように、各書架３の制御装置６を介して各棚部３ａのアンテナユニット５を順に動作させて、各書架３の各棚部３ａに格納されている書籍２のＲＦタグに格納されている書籍番号を取得し（ステップＳ１１：情報取得手段）、取得した書籍番号とその格納場所（書架３の番号及び棚部３ａの番号）とを対応付けてＲＡＭに一時記憶する（ステップＳ１２）。
【００２８】
次に、取得した書籍番号と前回に取得した書籍番号との差分を取る（ステップＳ１３：情報抽出手段）。そして、新たに取得した書籍番号が有ると判断すると（ステップＳ１４のＹ）、当該書籍番号について、そのＲＡＭに一時記憶した格納場所と書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納場所とを比較する（ステップＳ１５：判定手段）。
【００２９】
書籍２の格納場所が異なっているものがあると判断した場合には（ステップＳ１５のＹ）、当該書籍２が間違って格納されている場所をＲＡＭから取得し（ステップＳ１６）、制御装置６を制御することにより、間違った格納場所とされている書架３の棚部３ａに配設されているＬＥＤ８を発光させる（ステップＳ１７：報知手段）。
【００３０】
このようにすることにより、書架３の棚部３ａから書籍２を取り出した人が、返却時に間違った格納場所に書籍２を格納したことを警告することが可能になる。
【００３１】
このように本実施の形態によれば、書架３の棚部３ａに格納されている書籍２のＲＦタグに記憶されている当該書籍２の識別情報（書籍番号）がアンテナユニット５の通信により繰り返し取得され、取得した書籍２の識別情報（書籍番号）と前回取得した書籍２の識別情報（書籍番号）との比較により新たに取得された書籍２の識別情報（書籍番号）が抽出され、抽出された新たに取得された書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａが書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納情報（書架３の番号及び棚部３ａの番号）で示される書架３の棚部３ａと一致するか否かが判定される。そして、書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａが書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納情報で示される書架３の棚部３ａと一致しない場合、その旨が報知される。これにより、物品が間違った位置に格納されていることを容易に認識することが可能になる。
【００３２】
また、書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａが書籍管理ファイルＦ１に記憶されている格納情報（書架３の番号及び棚部３ａの番号）で示される書架３の棚部３ａと一致しない場合、書籍２が実際に格納されている書架３の棚部３ａに設けられているＬＥＤ８を発光させることにより、書籍２を間違った位置に格納したことを容易に認識することが可能になる。
【００３３】
なお、本実施の形態では、各種プログラムをＨＤＤ１８に格納するようにしたが、これに限るものではなく、フレキシブルディスク、磁気テープ等のような磁気的な記憶媒体、ＭＯのような光磁気的な記憶媒体、ＣＤ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷ、ＤＶＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−Ｒ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ−ＲＷ、ＤＶＤ＋ＲＷ等のような光学的な記憶媒体、半導体メモリ等の各種方式のメディアを記憶媒体として用いるようにしても良い。なお、ＣＤ−ＲＯＭやＤＶＤ−ＲＯＭなどの各種の光学的な記憶媒体、各種の光磁気的な記憶媒体、フレキシブルディスクなどの各種の磁気的な記憶媒体等は、情報処理装置４に固定的に設けられておらず、単体で取り扱える交換自在な記憶媒体としての形態を備え、各メディアに適応した各種プログラム読取装置（ＣＤ−ＲＯＭドライブ等）を用いてプログラムを読み出すことで各種処理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【００３４】
【図１】本発明の実施の一形態の書籍管理システムの全体構成を概略的に示す斜視図である。
【図２】情報処理装置を構成する電装系を示すブロック図である。
【図３】書籍管理ファイルを示す模式図である。
【図４】制御装置を構成する電装系を示すブロック図である。
【図５】格納場所確認処理の流れを示すフローチャートである。
【図６】プリンタで印字出力される一覧表の一例を示す平面図である。
【図７】格納場所報知処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００３５】
１…物品管理システム、２…物品、３ａ…格納部、５…通信部、８…発光部、１９…印字部、Ｆ１…格納位置記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
装着される物品の識別情報を記憶した非接触で通信可能なＲＦタグと、
前記物品を格納する複数の格納部と、
前記格納部毎に設けられ前記格納部に格納された前記物品の前記ＲＦタグ通信する通信部と、
前記物品の識別情報と当該物品が格納されるべき前記格納部を示す格納情報とを対応付けて記憶する格納位置記憶部と、
前記通信部の通信により、前記格納部に格納されている前記物品の前記ＲＦタグに記憶されている識別情報を取得する情報取得手段と、
識別情報が取得された前記物品が実際に格納されている前記格納部が前記格納位置記憶部に記憶されている前記格納情報で示される前記格納部と一致するか否かを判定する判定手段と、
この判定手段により一致しないと判定された場合に、その旨を報知する報知手段と、
を備えている物品管理システム。
【請求項２】
所定事項を印字する印字部を備え、
前記報知手段は、前記物品の物品名と当該物品が実際に格納されている前記格納部と前記格納位置記憶部に記憶されている前記格納情報で示される前記格納部とを前記印字部から印字出力する、
請求項１記載の物品管理システム。
【請求項３】
装着される物品の識別情報を記憶した非接触で通信可能なＲＦタグと、
前記物品を格納する複数の格納部と、
前記格納部毎に設けられ前記格納部に格納された前記物品の前記ＲＦタグ通信する通信部と、
前記物品の識別情報と当該物品が格納されるべき前記格納部を示す格納情報とを対応付けて記憶する格納位置記憶部と、
前記通信部の通信により、前記格納部に格納されている前記物品の前記ＲＦタグに記憶されている識別情報を繰り返し取得するための処理を実行する情報取得手段と、
この情報取得手段により取得した前記物品の識別情報と前回取得した前記物品の識別情報との比較により新たに取得された前記物品の識別情報を抽出する情報抽出手段と、
新たに取得された前記物品が実際に格納されている前記格納部が前記格納位置記憶部に記憶されている前記格納情報で示される前記格納部と一致するか否かを判定する判定手段と、
この判定手段により一致しないと判定された場合に、その旨を報知する報知手段と、
を備えている物品管理システム。
【請求項４】
前記格納部毎に設けられた発光部を備えており、
前記報知手段は、前記物品が実際に格納されている前記格納部に設けられている前記発光部を発光させる、
請求項３記載の物品管理システム。
【請求項１】
装着される物品の識別情報を記憶した非接触で通信可能なＲＦタグと、
前記物品を格納する複数の格納部と、
前記格納部毎に設けられ前記格納部に格納された前記物品の前記ＲＦタグ通信する通信部と、
前記物品の識別情報と当該物品が格納されるべき前記格納部を示す格納情報とを対応付けて記憶する格納位置記憶部と、
前記通信部の通信により、前記格納部に格納されている前記物品の前記ＲＦタグに記憶されている識別情報を取得する情報取得手段と、
識別情報が取得された前記物品が実際に格納されている前記格納部が前記格納位置記憶部に記憶されている前記格納情報で示される前記格納部と一致するか否かを判定する判定手段と、
この判定手段により一致しないと判定された場合に、その旨を報知する報知手段と、
を備えている物品管理システム。
【請求項２】
所定事項を印字する印字部を備え、
前記報知手段は、前記物品の物品名と当該物品が実際に格納されている前記格納部と前記格納位置記憶部に記憶されている前記格納情報で示される前記格納部とを前記印字部から印字出力する、
請求項１記載の物品管理システム。
【請求項３】
装着される物品の識別情報を記憶した非接触で通信可能なＲＦタグと、
前記物品を格納する複数の格納部と、
前記格納部毎に設けられ前記格納部に格納された前記物品の前記ＲＦタグ通信する通信部と、
前記物品の識別情報と当該物品が格納されるべき前記格納部を示す格納情報とを対応付けて記憶する格納位置記憶部と、
前記通信部の通信により、前記格納部に格納されている前記物品の前記ＲＦタグに記憶されている識別情報を繰り返し取得するための処理を実行する情報取得手段と、
この情報取得手段により取得した前記物品の識別情報と前回取得した前記物品の識別情報との比較により新たに取得された前記物品の識別情報を抽出する情報抽出手段と、
新たに取得された前記物品が実際に格納されている前記格納部が前記格納位置記憶部に記憶されている前記格納情報で示される前記格納部と一致するか否かを判定する判定手段と、
この判定手段により一致しないと判定された場合に、その旨を報知する報知手段と、
を備えている物品管理システム。
【請求項４】
前記格納部毎に設けられた発光部を備えており、
前記報知手段は、前記物品が実際に格納されている前記格納部に設けられている前記発光部を発光させる、
請求項３記載の物品管理システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２００６−８３０３（Ｐ２００６−８３０３Ａ）
【公開日】平成１８年１月１２日（２００６．１．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−１８６０５９（Ｐ２００４−１８６０５９）
【出願日】平成１６年６月２４日（２００４．６．２４）
【出願人】（０００００３５６２）東芝テック株式会社 (5,631)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年１月１２日（２００６．１．１２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年６月２４日（２００４．６．２４）
【出願人】（０００００３５６２）東芝テック株式会社 (5,631)
【Ｆターム（参考）】
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