説明

現像カートリッジ

【課題】現像ローラの回転軸と、現像ローラに駆動力を伝達するためのギヤの回転軸をより精度よく位置決めできる現像カートリッジを提供する。
【解決手段】現像カートリッジは、筐体50と、筐体50に回転可能に設けられる現像ローラ31と、現像ローラ31と一体に回転する現像ローラギヤ62と、現像ローラギヤ62に駆動力を付与するために、外部から駆動力が入力され、現像ローラギヤ62と噛合する駆動入力ギヤ61と、筐体50と現像ローラギヤ62および駆動入力ギヤ61との間に配置され、現像ローラギヤ62および駆動入力ギヤ61を回転可能に支持する受け部材100と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像ローラと、現像ローラに駆動力を伝達するギヤとを備えた現像カートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、現像カートリッジとして、現像ローラと、現像ローラと一体に回転する現像ローラギヤと、現像ローラギヤに駆動力を付与するための駆動入力ギヤとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
具体的に、この現像カートリッジは、駆動入力ギヤの回転が、供給ローラギヤとアイドルギヤを介して現像ローラギヤに伝達されている。この構成において、駆動入力ギヤおよびアイドルギヤは、現像カートリッジの筐体に直接支持されているが、供給ローラギヤは、供給ローラの軸に固定され、当該供給ローラの軸が、筐体に固定された別個の軸受に支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−134330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した技術では、駆動入力ギヤと当該駆動入力ギヤから駆動力を受ける被駆動ギヤ(例えば、供給ローラギヤ)が、別の部材で支持されているので、駆動入力ギヤと前記被駆動ギヤの軸間距離の精度が悪く、ギヤの回転ムラが生じてしまう。
【0006】
そこで、本発明は、現像ローラの回転軸と、現像ローラに駆動力を伝達するためのギヤの回転軸をより精度よく位置決めできる現像カートリッジを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記した目的を達成するため、本発明の現像カートリッジは、筐体と、筐体に回転可能に設けられる現像ローラと、現像ローラと一体に回転する現像ローラギヤと、現像ローラギヤに駆動力を付与するために、外部から駆動力が入力され、現像ローラギヤと噛合する駆動入力ギヤと、受け部材と、を備えている。
受け部材は、筐体と現像ローラギヤおよび駆動入力ギヤとの間に配置され、現像ローラギヤおよび駆動入力ギヤを回転可能に支持している。
【0008】
このように構成された現像カートリッジによれば、一つの部材を用いて、筐体と現像ローラギヤおよび駆動入力ギヤとの間で、互いに噛み合う現像ローラギヤと駆動入力ギヤの回転軸の位置を決めるので、現像ローラギヤと駆動入力ギヤの軸間距離を精度よく決めることができる。
【0009】
また、前記した目的を達成するため、本発明の現像カートリッジは、筐体と、筐体に回転可能に設けられる現像ローラと、現像ローラと一体に回転する現像ローラギヤと、外部から駆動力が入力される駆動入力ギヤと、現像ローラギヤおよび駆動入力ギヤと噛合し、駆動入力ギヤの駆動力を現像ローラギヤに付与するための少なくとも一つの中間ギヤと、受け部材と、を備えている。
受け部材は、筐体と現像ローラギヤ、駆動入力ギヤおよび中間ギヤとの間に配置され、現像ローラギヤ、駆動入力ギヤおよび中間ギヤを回転可能に支持している。
【0010】
このように構成された現像カートリッジによれば、一つの部材を用いて、筐体と現像ローラギヤ、駆動入力ギヤおよび中間ギヤとの間で、現像ローラギヤと、駆動入力ギヤと、現像ローラギヤおよび駆動入力ギヤに噛合する中間ギヤの回転軸の位置を決めることができるので、現像ローラギヤと中間ギヤおよび駆動入力ギヤと中間ギヤの軸間距離を精度よく決めることができる。
【0011】
そして、前記した現像カートリッジにおいて、筐体は、前記受け部材が配置される壁を有し、当該壁は、前記現像ローラの軸方向に直交する一方側が開放され、現像ローラの軸が内部に配置される開口部を有していてもよい。
この現像カートリッジにおいては、壁は、前記現像ローラの軸方向に直交する方向において開口部を挟んで対向する位置に、一対の第1係合部が穴または突起として形成され、受け部材は、第1係合部と係合する第1被係合部を有しているのが望ましい。
【0012】
このように構成された現像カートリッジによれば、現像ローラギヤが駆動入力ギヤから駆動力を受けることにより開口部が開きやすい状況であっても、突起と穴が係合することで、受け部材により開口部が開くのを抑制することができる。
【0013】
また、前記した第1係合部と第1被係合部を有する現像カートリッジにおいて、第1被係合部は、穴であってもよい。
この現像カートリッジにおいては、受け部材は、筐体に係止する可撓性の爪を有しており、穴は、爪を成形する型を抜くための、爪の根本部分に形成される孔であることが望ましい。
【0014】
このように構成された現像カートリッジによれば、爪が筐体に係止することで、受け部材が筐体に支持される。そして、成形時に形成される孔を利用するので、新たに孔を設ける場合に比べて、受け部材の強度を確保し、また、現像カートリッジを小型にすることができる。
【0015】
そして、前記した現像カートリッジは、筐体に回転可能に設けられ、現像ローラに現像剤を供給する供給ローラと、駆動入力ギヤと噛合し、供給ローラと一体に回転する供給ローラギヤと、をさらに備えていてもよい。
この現像カートリッジにおいては、受け部材が、供給ローラギヤを回転可能に支持していることが望ましい。
【0016】
このように構成された現像カートリッジによれば、受け部材で、供給ローラギヤと駆動入力ギヤの軸間距離も決めることができる。
【0017】
また、前記した中間ギヤを有する現像カートリッジにおいて、供給ローラギヤは、中間ギヤと噛合して、供給ローラと一体に回転し、受け部材に回転可能に支持されていてもよい。
このように構成された現像カートリッジによれば、受け部材で、供給ローラギヤと中間ギヤの軸間および中間ギヤと駆動入力ギヤの軸間を決めることができる。
【0018】
そして、前記した現像カートリッジは、受け部材が、現像ローラの軸を回転可能に直接支持する第1軸受け部を有していてもよい。
この現像カートリッジにおいては、現像ローラギヤが、現像ローラの軸に固定されることで、受け部材に支持されている。
【0019】
そして、前記した供給ローラを有する現像カートリッジにおいて、受け部材は、供給ローラの軸を回転可能に直接支持する第2軸受け部を有していてもよい。
この現像カートリッジにおいては、供給ローラギヤが、供給ローラの軸に固定されていることで、受け部材に支持されている。
【0020】
また、前記した現像カートリッジは、受け部材が、現像ローラギヤを直接支持していてもよい。
【0021】
また、前記した現像カートリッジは、受け部材が、供給ローラギヤを直接支持していてもよい。
【0022】
そして、前記した現像カートリッジは、受け部材が、現像ローラの軸方向外側へ突出し、駆動入力ギヤを回転可能に支持するボスを有しているのが望ましい。
【0023】
このように構成された現像カートリッジによれば、現像ローラの軸方向からみた駆動入力ギヤの内側の空間を有効利用することで、現像カートリッジを小型にすることができる。
【0024】
また、前記したボスは、軸方向において、駆動入力ギヤのギヤ歯まで届いていることが望ましい。
このようにボスが構成されていることで、駆動入力ギヤの軸支が安定し、位置精度が向上する。
【0025】
そして、前記したボスを有する現像カートリッジにおいて、筐体は、第2係合部を有し、受け部材は、現像ローラ軸方向からみたボスの内側に、第2係合部と係合する第2被係合部を有しているのが望ましい。
【0026】
このように構成された現像カートリッジによれば、第2係合部と第2被係合部の係合によって、受け部材の現像ローラの回転に伴う現像ローラを中心とした回転を防止することができる。そして、第2係合部と第2被係合部をボスの内側に配置することで、現像カートリッジを小型にすることができる。
【0027】
また、前記した第1軸受け部は、現像ローラの軸方向の内側へ突出する形状を有し、当該突出した部分が、開口部と嵌合していることが望ましい。
【0028】
このように構成された現像カートリッジによれば、受け部材が筐体に嵌合することで、現像ローラの筐体に対する位置決めができる。
【0029】
そして、前記した現像カートリッジは、受け部材に、現像ローラの軸方向に直交する方向の外側に向かって突出し、現像カートリッジが装着される装置と当接して、当該装置に対する軸方向の位置を決める位置決め部が形成されているのが望ましい。
【0030】
このように構成された現像カートリッジによれば、位置決め部が、現像カートリッジが装着される装置と接触することで、現像カートリッジの位置決めをすることができる。
【0031】
また、前記した受け部材は、筐体よりも硬い素材で形成されていることが望ましい。
現像ローラやギヤを支持する部材は、摩耗防止のため、硬い素材を利用するのが好ましいが、硬い素材の利用を最小限とすることで、コストを抑えることができる。
【0032】
そして、前記した現像カートリッジは、受け部材が、駆動入力ギヤが、駆動源と現像ローラの軸方向で係脱可能な第3係合部を有している。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、受け部材により、筐体と現像ローラギヤおよび駆動入力ギヤとの間で、互いに噛み合う現像ローラギヤと駆動入力ギヤの回転軸の位置を決めるので、現像ローラギヤと駆動入力ギヤの軸間距離を精度よく決めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係る現像カートリッジを備えたレーザプリンタの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る現像カートリッジを示す側面図である。
【図3】現像カートリッジの左側面の構成を示す分解斜視図である。
【図4】現像カートリッジの左側面を示す図であって、現像ローラギヤ、供給ローラギヤおよび駆動入力ギヤを外した状態を示す図(a)と、現像ローラギヤ、供給ローラギヤおよび駆動入力ギヤを組み付けた状態を示す図(b)である。
【図5】図4の第1軸受け部周辺の断面図(a)と、駆動入力ギヤ周辺の断面図(b)である。
【図6】ギヤカバーを装着した現像カートリッジの側面図(a)と、ドラムカートリッジを簡略的に示す平面図(b)である。
【図7】変形例に係る現像カートリッジにおける現像ローラの左端部周辺を示す断面図である。
【図8】第2の変形例に係る駆動入力ギヤが受け部材に直接支持されている場合を示す図(a)と、第3の変形例に係る駆動入力ギヤがシャフトを介して受け部材に支持されている状態を示す図(b)である。
【図9】受け部材の変形例を示す図であって、受け部材の爪を示す断面図である。
【図10】駆動入力ギヤおよび現像ローラギヤと噛合する中間ギヤを備えた変形例において、駆動入力ギヤと現像ローラギヤの間に供給ローラギヤおよび中間ギヤが噛合している図(a)と、駆動入力ギヤと現像ローラギヤの間に中間ギヤが噛合している図(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
<レーザプリンタの全体構成>
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、まず、本発明の一実施形態に係る現像カートリッジ28を備えたレーザプリンタ1(画像形成装置)の概略構成について説明した後、本発明の特徴部分について説明する。
【0036】
図1に示すように、レーザプリンタ1は、装置本体2内に用紙3を供給するためのフィーダ部4や、供給された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
【0037】
なお、以下の説明において、方向は、レーザプリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1にける上下方向を「上下」とする。
【0038】
フィーダ部4は、装置本体2内の底部に着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6から用紙3を画像形成部5へ搬送する用紙供給機構7を主に備えている。フィーダ部4では、給紙トレイ6内の用紙3が、用紙供給機構7によって一枚ずつ分離されて画像形成部5に供給される。
【0039】
画像形成部5は、スキャナ部16、プロセスカートリッジ17、定着装置18などを備えている。
【0040】
スキャナ部16は、装置本体2内の上部に設けられ、画像データに基づくレーザ光が、ポリゴンミラー19、レンズ20,21、反射鏡22,23,24などを通って(1点鎖線参照)、感光体ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
【0041】
プロセスカートリッジ17は、装置本体2に対して着脱自在に装着される構成となっている。このプロセスカートリッジ17は、現像カートリッジ28と、ドラムカートリッジ39とで主に構成されている。
【0042】
現像カートリッジ28は、ドラムカートリッジ39に装着された状態で、装置本体2に対して着脱自在となっている。なお、現像カートリッジ28は、装置本体2に固定されたドラムカートリッジ39に対して着脱自在に構成されていてもよい。現像カートリッジ28は、筐体50、現像ローラ31、層厚規制ブレード32および供給ローラ33を備え、筐体50には、トナーが収容されている。
【0043】
この現像カートリッジ28では、筐体50内のトナーが供給ローラ33により現像ローラ31に供給され、このとき、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32と現像ローラ31との間に進入し、さらに摩擦帯電されつつ、一定の厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。なお、現像カートリッジ28の詳細構成については、後で詳しく説明する。
【0044】
ドラムカートリッジ39は、感光体ドラム27、スコロトロン型帯電器29および転写ローラ30を主に備えている。そして、このドラムカートリッジ39内において、感光体ドラム27の表面は、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナ部16からのレーザ光の高速走査により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0045】
次いで、現像ローラ31が感光体ドラム27に接触して回転することにより、現像ローラ31の表面に担持されている正帯電されたトナーが、感光体ドラム27の表面上に形成された静電潜像に供給されて、感光体ドラム27の表面上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム27と転写ローラ30の間で用紙3が搬送される際に、感光体ドラム27上のトナー像が、転写ローラ30に引き寄せられて用紙3に転写される。
【0046】
定着装置18は、プロセスカートリッジ17の後方に設けられ、加熱ローラ41と、加熱ローラ41を加圧する加圧ローラ42とを備えている。そして、定着装置18では、用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と加圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させている。なお、定着装置18で熱定着された用紙3は、搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送される。そして、排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排出される。
【0047】
<現像カートリッジの詳細構成>
次に、本発明の特徴部分となる現像カートリッジ28の詳細構造について説明する。
現像カートリッジ28は、図1,2に示すように、筐体50、現像ローラ31、供給ローラ33、アジテータ34、ギヤ列60、受け部材100およびギヤ列60を覆うギヤカバー70(図6(a)参照)を備えている。
【0048】
図2に示すように、現像ローラ31と供給ローラ33は、後述する受け部材100を介して、筐体50に支持されている。筐体50は、ポリスチレン等の樹脂から形成されている。筐体50は、後壁51側(一方側)が開放され(図3も参照)、後壁51に隣接した左壁52を有している。そして、左壁52には、ギヤ列60と、受け部材100が配置されている。なお、図2およびその他の図面において、ギヤ列60を構成する各ギヤの歯形は省略している。
【0049】
ギヤ列60は、外部から入力される駆動力を現像ローラ31、供給ローラ33およびアジテータ34に付与する機構である。具体的に、ギヤ列60は、外部から駆動力が入力される駆動入力ギヤ61と、現像ローラ31と一体に回転する現像ローラギヤ62と、供給ローラ33と一体に回転する供給ローラギヤ63と、アジテータ34と一体に回転するアジテータギヤ65と、駆動入力ギヤ61およびアジテータギヤ65に噛合するアイドルギヤ64とを備えて構成されている。
【0050】
図2に示すように、駆動入力ギヤ61は、現像ローラギヤ62と供給ローラギヤ63と直接噛合している。そして、駆動入力ギヤ61、現像ローラギヤ62および供給ローラギヤ63は、受け部材100に回転可能に支持されている。
【0051】
図3に示すように、駆動入力ギヤ61は、現像ローラ31の軸方向(以下、単に軸方向という)の外側の面に、第3係合部の一例である凹部61Aが形成され、この凹部61Aは、駆動源M(図4(b)参照)と軸方向で係脱可能となっている。
【0052】
受け部材100は、筐体50と現像ローラギヤ62および駆動入力ギヤ61との間に配置されている。受け部材100は、板状の受け部材本体101と、駆動入力ギヤ支持部110と、現像ローラ31の軸受けとなる第1軸受け部120と、供給ローラ33の軸受けとなる第2軸受け部130と、第1被係合部の一例としての一対の第1係合孔140と、第2被係合部の一例としての第2係合孔150と、2つの爪160(図5(a)も参照)とを主に有している。なお、受け部材100は、摩耗防止のため、筐体50よりも硬い樹脂、例えばポリアセタールで形成されている。
【0053】
駆動入力ギヤ支持部110は、円筒形状を有し、受け部材本体101から軸方向外側へ向けて突出するボスである。この駆動入力ギヤ支持部110は、図5(b)に示すように、駆動入力ギヤ61の受け部材100と対向する面に形成される凹部61Bと係合することで、駆動入力ギヤ61を回転可能に直接支持している。そして、駆動入力ギヤ支持部110は、駆動入力ギヤ61のギヤ歯61Cの位置がぶれないようにするために、軸方向において、駆動入力ギヤ61のギヤ歯61Cまで届く長さを有している。
【0054】
第1軸受け部120は、図5(a)に示すように、駆動入力ギヤ支持部110よりも後方において軸方向に貫通して形成され、受け部材本体101の軸方向の内側へ向けて突出する円筒形状を有している。
【0055】
第2軸受け部130は、図3に示すように、駆動入力ギヤ支持部110よりも下方において軸方向に貫通して形成され、受け部材本体101の軸方向の内側へ向けて突出する円筒形状を有している。
【0056】
第1係合孔140は、第1軸受け部120を挟んで、第1軸受け部120の上下に配置される一対の軸方向に貫通した穴である。
【0057】
第2係合孔150は、軸方向からみて駆動入力ギヤ支持部110の内側に形成される孔である。より詳細に、第2係合孔150は、図2に示すように、円の一部が狭まった形状を有している。そして、当該狭まった部分において対向する縁151は、後述する第2突起56の中心から現像ローラ31の軸31Aの中心へ向かう向きと平行に延びている。
【0058】
爪160は、図5(a)に示すように、第1軸受け部120を上下から挟んだ位置で、受け部材本体101の上端および下端に2つ形成されている。爪160は、受け部材本体101から軸方向内側に向かって延び、その先端に、外向きに突出したフック形状を有している。そして、爪160は、受け部材本体101から細長く延び出していることで可撓性を有している。
【0059】
受け部材本体101は、図3に示すように、下方に突出した位置決め部170を有し、この位置決め部170には、軸方向外側の面に、略上下に延びるリブ171が形成されている。
【0060】
次に、上記のように構成された受け部材100が取り付けられる筐体50の構成について説明する。
【0061】
筐体50は、左壁52の後方において、開口部の一例としての第1開口部53と、第2開口部54と、第1係合部の一例としての一対の第1突起55と、第2係合部の一例としての第2突起56と、2つの係止孔57とを有している。
【0062】
第1開口部53は、後壁51側に開放された側面視略C字状に形成され、その中に現像ローラ31の軸31Aが配置されている。
【0063】
第2開口部54は、第1開口部53の前斜め下方に形成される開口部であり、その中に供給ローラ33の軸33Aが配置されている。
【0064】
第1突起55は、一対の第1係合孔140に対応して、軸方向に直交する方向において第1開口部53を挟んで対向する位置に、左壁52から軸方向外側、つまり、受け部材100側に向けて突出して形成されている。
【0065】
第2突起56は、第2係合孔150に対応して、第1開口部53の前方において、左壁52から受け部材100側に向けて突出して形成されている。第2突起56の直径は、第2係合孔150の縁151の間隔と略同じである。
【0066】
係止孔57は、一対の爪160に対応して、第1開口部53を挟んで対向する位置に2つ形成されており、図5(a)に示すように、軸方向に貫通して形成されている。
【0067】
そして、筐体50の左壁52は、図3に示すように、第2開口部54の下側が下方に向かって平板状に延びる延出部58を有している。
【0068】
以上のように構成された筐体50に対し、受け部材100は、図5(a)に示すように、爪160が、係止孔57と係合することで、固定されている。具体的に、爪160は、係止孔57内を外側から内側へ貫通し、左壁52の内側で、係止孔57の縁に係止している。
【0069】
そして、第1軸受け部120は、受け部材本体101から軸方向内側へ突出した部分が、第1開口部53に嵌っている。そして、第1軸受け部120は、現像ローラ31の軸31Aを回転可能に直接支持している。また、図4(a)に示すように、第2軸受け部130は、供給ローラ33の軸33Aを回転可能に直接支持している。
【0070】
そして、筐体50の一対の第1突起55は、受け部材100の一対の第1係合孔140に嵌っている。そして、筐体50の第2突起56は、受け部材100の第2係合孔150に嵌っている。
【0071】
そして、図4(b)に示すように、受け部材100が組み付けられた筐体50に対し、現像ローラギヤ62は、現像ローラ31の軸31Aの左端に固定され、受け部材100に現像ローラ31の軸31Aを介して回転可能に支持されている。供給ローラギヤ63は、供給ローラ33の軸33Aの左端に固定され、受け部材100に供給ローラ33の軸33Aを介して回転可能に支持されている。
【0072】
また、筐体50の延出部58は、受け部材100の位置決め部170と重なり、位置決め部170の補強をしている。
【0073】
ギヤカバー70は、図6(a)に示すように、ギヤ列60を覆う部材であり、左壁52にネジ止めによって固定されている。ギヤカバー70は、軸方向にみて、受け部材100の位置決め部170とは重ならないように形成されている。つまり、位置決め部170は、ギヤカバー70の下方から延出している。
一方、現像カートリッジ28が装着される装置の一例としてのドラムカートリッジ39のケース本体80は、底面の左側に、溝部81を有している。現像カートリッジ28がドラムカートリッジ39に装着されたときに、位置決め部170は、溝部81に配置される。そして、位置決め部170のリブ171が、溝部81を構成する壁に当接するように、装置本体2には、現像カートリッジ28を左方へ付勢する図示しない付勢部材が設けられている。なお、付勢部材の一例としては、現像ローラ31の軸31Aの右端に接触して、現像ローラ31に現像バイアスを供給する電極があげられる。
【0074】
以上のように構成された現像カートリッジ28の、作用および効果について説明する。
駆動入力ギヤ61の凹部61Aに駆動源Mが係合し、駆動入力ギヤ61に駆動力が付与されると、駆動入力ギヤ61は、図2における時計回りに回転する。そして、現像ローラギヤ62は、駆動入力ギヤ61と噛合しているので、駆動入力ギヤ61から駆動力が入力され、図2における反時計回りに回転する。これにより、現像ローラ31が回転する。また、供給ローラギヤ63は、駆動入力ギヤ61と噛合しているので、駆動入力ギヤ61から駆動力が入力され、図2における反時計回りに回転する。これにより、供給ローラ33が回転する。そして、アイドルギヤ64は、駆動入力ギヤ61と噛合しているので、図2における反時計回りに回転する。これにより、アイドルギヤ64に噛合しているアジテータギヤ65は、図2における時計回りに回転する。
【0075】
ところで、互いに噛合する現像ローラギヤ62と駆動入力ギヤ61などの各ギヤ同士の軸間距離が精度よく決められていないと、ギヤの回転ムラが生じてしまう。
そこで、本実施形態においては、現像ローラギヤ62と駆動入力ギヤ61が、受け部材100に回転可能に支持されているので、一つの部材を用いて、筐体50と現像ローラギヤ62および駆動入力ギヤ61との間で、現像ローラギヤ62と駆動入力ギヤ61の軸間距離を精度よく決めることができる。
【0076】
そして、供給ローラギヤ63が受け部材100に回転可能に支持されているので、受け部材100で、供給ローラギヤ63と駆動入力ギヤ61の軸間距離も精度よく決めることができる。
【0077】
また、受け部材100が、駆動入力ギヤ61を回転可能に支持する駆動入力ギヤ支持部110がボスとして形成され、駆動入力ギヤ61に嵌め込まれているので、駆動入力ギヤ61が受け部材100側に突出した軸を有し、当該軸が受け部材100によって回転可能に支持される構成に比べ、軸方向からみた駆動入力ギヤ61のギヤ歯より内側の空間を有効利用することができる。これにより、現像カートリッジ28を小型にすることができる。
【0078】
そして、駆動入力ギヤ支持部110は、軸方向において、駆動入力ギヤ61のギヤ歯まで届いているので、駆動入力ギヤ61のギヤ歯の位置がぶれるのを抑制することができる。
【0079】
また、現像ローラギヤ62が駆動入力ギヤ61から駆動力を受けることにより第1開口部53が開きやすい状況であっても、受け部材100の一対の第1係合孔140が、第1開口部53を挟んで対向する一対の第1突起55と係合しているので、後壁51側が開放されている第1開口部53が開いてしまうのを防止することができる。
【0080】
そして、第2突起56が第2係合孔150に嵌っているので、現像ローラ31が回転したときに、受け部材100が現像ローラ31を中心に回転しようとしても、第2係合孔150の縁151が第2突起56に当接する。これにより、受け部材100の回転を防止することができる。
【0081】
また、第2突起56と第2係合孔150は、軸方向からみた駆動入力ギヤ支持部110の内側に設けられているので、第2突起56と第2係合孔150を駆動入力ギヤ支持部110の外側に配置する場合に比べて、現像カートリッジ28を小型にすることができる。
【0082】
また、現像ローラ31の軸受けである第1軸受け部120の軸方向の内側へ突出した部分が、第1開口部53と嵌合しているので、現像ローラ31の筐体50に対する位置決めができる。
【0083】
そして、受け部材100の位置決め部170がドラムカートリッジ39の溝部81に接触しているので、受け部材100によって、現像カートリッジ28のドラムカートリッジ39に対する位置決めをすることができる。
【0084】
また、現像ローラ31やギヤ列60を支持する部材は、摩耗防止のため、硬い素材を利用するのが好ましいが、受け部材100を、筐体50よりも硬い素材で形成することで、硬い素材の利用を最小限とすることができ、コストを抑えることができる。
【0085】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
【0086】
前記実施形態では、現像ローラギヤ62は、現像ローラ31の軸31Aを介して受け部材100に回転可能に支持されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、現像ローラギヤ66は、受け部材100に直接回転可能に支持されていてもよい。
【0087】
具体的に、現像ローラギヤ66は、外周面にギヤ歯を有するギヤ部66Aと、ギヤ部66Aから軸方向の内側、つまり、受け部材100へ向けて延びる被支持部66Bを有している。被支持部66Bは、受け部材100の第1軸受け部120に配置され、受け部材100に直接回転可能に支持されている。
【0088】
そして、前記実施形態では、受け部材100の軸方向外側へ向かって突出するボス状の駆動入力ギヤ支持部110が、駆動入力ギヤ61に形成されている凹部61Bに係合することで、駆動入力ギヤ61が受け部材100に支持されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図8(a)に示すように、駆動入力ギヤ67は、ギヤ部67Bから軸方向内側へ向かって延びる軸67Aを一体に有し、軸67Aが、受け部材100に形成される、軸方向内側へ向かって凹む駆動入力ギヤ支持部180に係合することで、駆動入力ギヤ支持部180に支持されていてもよい。
【0089】
また、前記実施形態では、駆動入力ギヤ61は、受け部材100に直接支持されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図8(b)に示すように、駆動入力ギヤ68は、受け部材100にシャフト200を介して支持されていてもよい。具体的に、駆動入力ギヤ68は、シャフト200に固定されてシャフト200と一体に回転するようになっている。そして、受け部材100には、軸方向内側へ向かって凹む駆動入力ギヤ支持部180が形成されており、シャフト200は、この駆動入力ギヤ支持部180に回転可能に支持されている。
このように、駆動入力ギヤ61がシャフト200を介して受け部材100に支持されていても、駆動入力ギヤ61と現像ローラギヤ62の軸間距離を精度よく決めることができる。
【0090】
そして、前記実施形態では、第1係合孔140を爪160の成形とは別に成形することを要する形態であったが、爪160の成形時に形成される孔を第1被係合部として利用してもよい。例えば、図9に示すように、受け部材300に、爪360を成形する型を抜くための、爪360の根本部分に形成される孔340が形成され、この孔340が、筐体50に形成される第1突起55と係合する第1被係合部となっている。これによれば、成形用金型が簡易になり、また、現像カートリッジ28を小型にすることができる。
【0091】
また、前記実施形態では、現像ローラギヤ62と駆動入力ギヤ61が噛合していたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、駆動入力ギヤ61の駆動力は、受け部材100に回転可能に支持され、現像ローラギヤ62および駆動入力ギヤ61と噛合する少なくとも一つの中間ギヤによって、現像ローラギヤ62に付与されてもよい。
【0092】
具体的に、このような形態の一例を説明すると、図10(a)に示すように、現像ローラギヤ62と駆動入力ギヤ61の間には、供給ローラギヤ63と中間ギヤ69が受け部材100に回転可能に支持されている。供給ローラギヤ63は、駆動入力ギヤ61と噛合している。そして、中間ギヤ69は、供給ローラギヤ63と現像ローラギヤ62に噛合している。
【0093】
以上のように構成されることで、駆動入力ギヤ61と供給ローラギヤ63の軸間距離、供給ローラギヤ63と中間ギヤ69の軸間距離および中間ギヤ69と現像ローラギヤ62の軸間距離を精度よく決めることができる。
【0094】
また、他の変形例として、図10(b)に示すように、駆動入力ギヤ61、現像ローラギヤ62および供給ローラギヤ63と噛合し、受け部材100に回転可能に支持される中間ギヤ69によって、駆動入力ギヤ61の駆動力を現像ローラギヤ62に付与してもよい。
【0095】
そして、前記実施形態では、駆動入力ギヤ支持部110は、軸方向において、駆動入力ギヤ61のギヤ歯61Cまで届く長さで形成されていたが、駆動入力ギヤ支持部110は、軸方向において、ギヤ歯61Cの全範囲に渡って延びているのが望ましい。
【0096】
また、前記実施形態では、第1係合部(第1突起55)が突起で、第1被係合部(第1係合孔140)が穴であったが、本発明はこれに限定されず、第1係合部が穴で、第1被係合部が突起であってもよい。また、他の変形例として、一対の第1係合部の一方が穴で、他方が突起であってもよい。この変形例においては、一対の第1被係合部のうち第1係合部の穴に対応する方が突起であり、第1係合部の突起に対応する方が穴として形成されている。
【0097】
そして、前記実施形態では、第2突起56と第2係合孔150は、軸方向からみた駆動入力ギヤ支持部110の内側に設けられていたが、本発明はこれに限定されず、第2突起56と第2係合孔150は、軸方向からみた駆動入力ギヤ支持部110の外側に設けられていてもよい。
【0098】
また、前記実施形態では、現像カートリッジ28が装着される装置として、ドラムカートリッジ39を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、現像カートリッジ28が装着される装置は、レーザプリンタ1であってもよい。
【0099】
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
【符号の説明】
【0100】
1 レーザプリンタ
2 装置本体
27 感光体ドラム
28 現像カートリッジ
31 現像ローラ
33 供給ローラ
34 アジテータ
39 ドラムカートリッジ
50 筐体
53 第1開口部
55 第1突起
56 第2突起
57 係止孔
61 駆動入力ギヤ
62 現像ローラギヤ
63 供給ローラギヤ
69 中間ギヤ
70 ギヤカバー
100 受け部材
102 位置決め部
110 駆動入力ギヤ支持部
120 第1軸受け部
130 第2軸受け部
140 第1係合孔
150 第2係合孔
160 爪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に回転可能に設けられる現像ローラと、
前記現像ローラと一体に回転する現像ローラギヤと、
前記現像ローラギヤに駆動力を付与するために、外部から駆動力が入力され、前記現像ローラギヤと噛合する駆動入力ギヤと、
前記筐体と前記現像ローラギヤおよび前記駆動入力ギヤとの間に配置され、前記現像ローラギヤおよび前記駆動入力ギヤを回転可能に支持する受け部材と、を備えていることを特徴とする現像カートリッジ。
【請求項2】
筐体と、
前記筐体に回転可能に設けられる現像ローラと、
前記現像ローラと一体に回転する現像ローラギヤと、
外部から駆動力が入力される駆動入力ギヤと、
前記現像ローラギヤおよび前記駆動入力ギヤと噛合し、前記駆動入力ギヤの駆動力を前記現像ローラギヤに付与するための少なくとも一つの中間ギヤと、
前記筐体と前記現像ローラギヤ、前記駆動入力ギヤおよび前記中間ギヤとの間に配置され、前記現像ローラギヤ、前記駆動入力ギヤおよび前記中間ギヤを回転可能に支持する受け部材と、を備えていることを特徴とする現像カートリッジ。
【請求項3】
前記筐体は、前記受け部材が配置される壁を有し、
前記壁は、
前記現像ローラの軸方向に直交する一方側が開放され、前記現像ローラの軸が内部に配置される開口部を有し、
前記現像ローラの軸方向に直交する方向において前記開口部を挟んで対向する位置に、一対の第1係合部が穴または突起として形成され、
前記受け部材は、前記第1係合部と係合する第1被係合部を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の現像カートリッジ。
【請求項4】
前記第1被係合部は、穴であり、
前記受け部材は、前記筐体に係止する可撓性の爪を有しており、
前記穴は、前記爪を成形する型を抜くための、爪の根本部分に形成される孔であることを特徴とする請求項3に記載の現像カートリッジ。
【請求項5】
前記筐体に回転可能に設けられ、前記現像ローラに現像剤を供給する供給ローラと、
前記駆動入力ギヤと噛合し、前記供給ローラと一体に回転する供給ローラギヤと、をさらに備え、
前記受け部材は、前記供給ローラギヤを回転可能に支持していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項6】
前記筐体に回転可能に設けられ、前記現像ローラに現像剤を供給する供給ローラと、
前記中間ギヤと噛合し、前記供給ローラと一体に回転する供給ローラギヤと、をさらに備え、
前記受け部材は、前記供給ローラギヤを回転可能に支持していることを特徴とする請求項2に記載の現像カートリッジ。
【請求項7】
前記受け部材は、前記現像ローラの軸を回転可能に直接支持する第1軸受け部を有し、
前記現像ローラギヤは、前記現像ローラの軸に固定されることで、前記受け部材に支持されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項8】
前記受け部材は、前記供給ローラの軸を回転可能に直接支持する第2軸受け部を有し、
前記供給ローラギヤは、前記供給ローラの軸に固定されることで、前記受け部材に支持されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の現像カートリッジ。
【請求項9】
前記受け部材は、前記現像ローラギヤを直接支持していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項10】
前記受け部材は、前記供給ローラギヤを直接支持していることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の現像カートリッジ。
【請求項11】
前記受け部材は、前記現像ローラの軸方向外側へ突出し、前記駆動入力ギヤを回転可能に支持するボスを有していることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項12】
前記ボスは、前記軸方向において、前記駆動入力ギヤのギヤ歯まで届いていることを特徴とする請求項11に記載の現像カートリッジ。
【請求項13】
前記筐体は、第2係合部を有し、
前記受け部材は、前記前記現像ローラの軸方向からみた前記ボスの内側に、前記第2係合部と係合する第2被係合部を有していることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の現像カートリッジ。
【請求項14】
前記第1軸受け部は、前記現像ローラの軸方向の内側へ突出する形状を有し、当該突出した部分が、前記開口部と嵌合していることを特徴とする請求項7に記載の現像カートリッジ。
【請求項15】
前記受け部材には、前記現像ローラの軸方向に直交する方向の外側に向かって突出し、現像カートリッジが装着される装置と当接して、当該装置に対する前記軸方向の位置を決める位置決め部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項16】
前記受け部材は、前記筐体よりも硬い素材で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。
【請求項17】
前記駆動入力ギヤは、駆動源と前記軸方向で係脱可能な第3係合部を有することを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の現像カートリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−255969(P2012−255969A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−129977(P2011−129977)
【出願日】平成23年6月10日(2011.6.10)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】