説明

現像装置及び画像形成装置

【課題】ハイブリッド現像方式において、現像残トナーのコントラストを低減し、現像履歴(ゴースト)の発生を抑制しつつ、必要以上に現像剤の劣化を生じさせず、長期に渡って高画質な画像形成を可能にした現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー担持体の表面の現像残トナーを均すための均し部材を有し、トナー担持体に印加される電圧と、現像剤担持体に印加される電圧との間に位置する電圧を均し部材に印加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面に担持搬送するトナーで像担持体上に形成された潜像を現像するトナー担持体と、表面に現像剤を担持搬送し、前記トナー担持体に前記現像剤中のトナーを供給する現像剤担持体とを有する現像装置、及び該現像装置を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置において、像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置として、現像剤としてトナーのみを用いる一成分現像法及びトナーとキャリヤを用いる二成分現像法が知られている。
【0003】
一成分現像法では一般的にトナーをトナー担持体とトナー担持体に押圧された規制板とによって形成される規制部を通過させることでトナーを帯電し、所望のトナー薄層を得ることができるため、装置の簡略化、小型化、低コスト化の面で有利である。
【0004】
一方で、規制部の強いストレスによりトナーの劣化が促進され易く、トナーの電荷受容性が低下しやすい。さらに、トナーへの電荷付与部材である規制部材やトナー担持体表面がトナーや外添剤により汚染されることでトナーへの電荷付与性も低下する。そのため、トナー帯電量がより低下し、かぶり等の問題を引き起こすなど、現像装置の寿命が短い。
【0005】
比較すると、二成分現像法ではトナーをキャリヤと混合し、摩擦帯電で帯電するためストレスが小さく、さらに、キャリヤ表面積が大きいため、トナーや外添剤による汚染に対しても相対的に強く、長寿命に有利である。
【0006】
しかしながら、二成分現像法では像担持体上の静電潜像を現像する際に、現像剤により形成される磁気ブラシによって像担持体表面を摺擦するため、現像された像に磁気ブラシ痕が発生するという課題を有している。さらに、像担持体にキャリヤが付着しやすく、画像欠陥となる課題を有している。
【0007】
二成分現像剤を用いた二成分現像法の長寿命の特長を有しながら、画像欠陥の問題を解決し、一成分現像法なみの高画質を実現する現像方式として、現像剤担持体上に二成分現像剤を担持し二成分現像剤からトナーのみをトナー担持体に供給して現像に用いる、所謂ハイブリッド現像方式が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載のハイブリッド現像方式では、以下のような現像履歴(ゴースト)の課題があった。
【0009】
現像履歴(ゴースト)の問題とは、ハイブリッド現像方式が一般的に抱える課題であり、トナー担持体上の現像に使用されなかった現像残トナーのパターンが、次の現像工程において現像履歴(ゴースト)として画像上に現れる現象である。
【0010】
ハイブリッド現像では、現像剤担持体とトナー担持体の対向部(トナー供給領域)において、トナーを供給するためのバイアス電圧をトナー担持体に印加してトナーを供給している。
【0011】
トナー担持体上には、現像にトナーが使用され、現像残トナーがない、あるいは少なくなった部分と、トナー層が現像に使用されず繰り返し重ねて供給されたそれ以外の部分とが生じるが、現像残トナー層で発生する両者のトナー量の差は、次の1回のトナー供給では埋めきることができない。
【0012】
そのため、トナー消費が行われなかった部分と現像でトナー消費が行われた部分とでは次の現像時にトナー量に差が生じてしまう。現像履歴(ゴースト)とはそのトナー量の差が現像工程に影響し、画像上に濃度のコントラストとして現れてしまう問題である。
【0013】
代表的なゴーストの画像の例を図2に示す。
【0014】
この現像履歴(ゴースト)の課題を解決する方法として、従来、トナー担持体の現像部下流側でかつ供給部上流側の領域に対向して、現像残トナーを電気的に全面的に回収するクリーニングローラを設ける技術が提案されている。(例えば、特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特開平5−150636号公報
【特許文献2】特開2001−265118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
ハイブリッド現像方式の課題である現像履歴(ゴースト)を解決する方法として、特許文献2に記載のように、現像残トナーを回収するクリーニングローラを設ける技術が提案されている。
【0017】
しかしながら、このようにクリーニングローラを設けて現像残トナーを回収することで現像履歴(ゴースト)の問題は改善されるものの、短期間の内にクリーニングローラの表面に多量のトナーが付着し、クリーニングローラ表面電位が上昇してしまうため、回収能力が持続しない。
【0018】
従って、この方法ではクリーニングローラからのトナー除去のためにスクレーパ等のトナー除去手段を設けることが必須である。
【0019】
しかしながら、スクレーパ等を設けると、これによるストレスが著しいトナー劣化を引き起こしてしまう。そのためトナーに対するストレスが少ないというハイブリッド現像のメリットを活かすことができず、実用的ではない。
【0020】
このほかにも現像残トナーのコントラストを低減する方法としては、トナー担持体に直接スクレーパを設けたり、ブラシを接触させたりする方式も考えられるが、何れもストレスの問題があり実用に適したものとはなっていない。
【0021】
本発明は、上記の技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、ハイブリッド現像方式において、現像残トナーのコントラストを低減し、現像履歴(ゴースト)の発生を抑制しつつ、必要以上に現像剤の劣化を生じさせず、長期に渡って高画質な画像形成を可能にした現像装置及び該現像装置を用いた画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有するものである。
【0023】
1.表面にトナーを担持搬送し、対向する像担持体上に形成された静電潜像を前記トナーで現像するトナー担持体と、
前記トナーを現像に供するために、前記トナー担持体に電圧を印加するトナー担持体バイアス電源と、
表面にトナーとキャリヤからなる現像剤を担持搬送し、対向する前記トナー担持体に前記現像剤中のトナーを供給する現像剤担持体と、
前記トナーを供給するために、前記現像剤担持体に電圧を印加する現像剤担持体バイアス電源と、を有する現像装置において、
前記トナー担持体の表面の現像残トナーを均すための均し部材と、
前記均し部材に電圧を印加する均し部材バイアス電源と、を有し、
前記均し部材は、
前記トナー担持体と前記像担持体の対向部より前記トナー担持体の回転方向下流側で、
かつ前記トナー担持体と前記現像剤担持体の対向部より前記トナー担持体の回転方向上流側に、
前記トナー担持体に対向して配設され、
前記均し部材バイアス電源により前記均し部材に印加される電圧は、
前記トナー担持体バイアス電源により前記トナー担持体に印加される電圧と、
前記現像剤担持体バイアス電源により前記現像剤担持体に印加される電圧との間に位置する電圧である
ことを特徴とする現像装置。
【0024】
2.前記均し部材バイアス電源により前記均し部材に印加される電圧は、
前記トナー担持体バイアス電源により前記トナー担持体に印加される電圧と、
前記現像剤担持体バイアス電源により前記現像剤担持体に印加される電圧との中間の電圧である
ことを特徴とする前記1に記載の現像装置。
【0025】
3.前記トナー担持体上のトナー層のトナー量を検知するトナー層検知手段と、
前記均し部材バイアス電源により前記均し部材に印加される電圧を、前記トナー層検知手段の検知結果に基づいて制御する電圧制御手段と、を有する
ことを特徴とする前記1に記載の現像装置。
【0026】
4.前記均し部材バイアス電源により前記均し部材に印加される電圧を、出力する画像データの印字比率に基づいて制御する電圧制御手段を有する
ことを特徴とする前記1に記載の現像装置。
【0027】
5.像担持体と、該像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像する現像装置と、を備えた画像形成装置であって、
前記現像装置は前記1または2に記載の現像装置である
ことを特徴とする画像形成装置。
【0028】
6.前記1に記載の現像装置を備えた画像形成装置であって、
前記トナー担持体上のトナー層のトナー量を検知するトナー層検知手段と、
前記均し部材バイアス電源により前記均し部材に印加される電圧を、前記トナー層検知手段の検知結果に基づいて制御する電圧制御手段と、を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
【0029】
7.前記1に記載の現像装置を備えた画像形成装置であって、
前記均し部材バイアス電源により前記均し部材に印加される電圧を、出力する画像データの印字比率に基づいて制御する電圧制御手段を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
【発明の効果】
【0030】
本発明に係る現像装置及び画像形成装置によれば、ハイブリッド現像方式において、トナー担持体の表面の現像残トナーを均すための均し部材を有し、トナー担持体に印加される電圧と、現像剤担持体に印加される電圧との間に位置する電圧を均し部材に印加する。
【0031】
これにより、現像残トナーのコントラストを低減し、現像履歴(ゴースト)の発生を抑制しつつ、必要以上に現像剤の劣化を生じさせず、長期に渡って高画質な画像形成を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】第1の実施形態に係る画像形成装置の主要部の構成例を示す図である。
【図2】代表的なゴーストの画像の例を示す図である。
【図3】均し部材を設けていない現像装置におけるトナー担持体上のトナー量の推移をプロットした図である。
【図4】トナー担持体上の現像残トナー層に生じたトナー量の差が1回のトナー供給では埋めきれないことを示す模式図である。
【図5】均し部材を設置しない場合の、各部材の電位関係を表した模式図である。
【図6】均し部材を設置した場合の、各部材の電位関係を表した模式図である。
【図7】均し部材印加電圧を現像剤担持体印加電圧〜トナー担持体印加電圧の間で変えたときの最大コントラストについて示した模式図である。
【図8】第2の実施形態に係る画像形成装置の主要部の構成例を示す図である。
【図9】トナー層のトナー量を検知して均し部材印加電圧に反映するための回路(電圧制御手段)を示す。
【図10】現像部通過後に黒後トナーが残留している場合について、均し部材印加電圧を現像剤担持体印加電圧〜トナー担持体印加電圧の間で変えたときの最大コントラストについて示した模式図である。
【図11】トナー層のトナー量を検知して均し部材バイアス電圧の設定に反映する手順を示すフローチャートである。
【図12】画像部比率に応じて均し部材に印加する電圧の適切な設定が異なることを示す模式図である。
【図13】画像部比率に応じて均し部材印加電圧を制御するための回路(電圧制御手段)を示す。
【図14】画像部比率に応じて均し部材バイアス電圧を設定する手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の実施の一形態について図面を用いて説明する。
【0034】
(第1の実施形態)
(画像形成装置の構成と動作)
図1に本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の主要部の構成例を示す。図1を用いて本実施形態に係る画像形成装置の概略構成と動作を説明する。
【0035】
この画像形成装置は、電子写真方式により像担持体(感光体)1に形成されたトナー像を用紙等の転写媒体Pに転写して画像形成を行うプリンターである。
【0036】
この画像形成装置は画像を担持するための像担持体1を有しており、像担持体1の周囲には、像担持体1を帯電するための帯電手段としての帯電部材3、像担持体1上の静電潜像を現像し、トナー像を形成する現像装置2、像担持体1上のトナー像を転写するための転写ローラ4、及び像担持体1上の残留トナー除去用のクリーニングブレード5が、像担持体1の回転方向Aに沿って順に配置されている。
【0037】
像担持体1は、帯電部材3で帯電された後に、レーザ発光器などを備えた露光装置6により露光されて、その表面上に静電潜像が形成される。現像装置2は、この静電潜像を現像し、トナー像を形成する。転写ローラ4は、この像担持体1上のトナー像を転写媒体Pに転写した後、図中の矢印C方向に排出する。クリーニングブレード5は、転写後の像担持体1上の残留トナーを、その機械的な力で除去する。
【0038】
画像形成装置に用いられる像担持体1、帯電部材3、露光装置6、転写ローラ4、クリーニングブレード5等は、周知の電子写真方式の技術を任意に使用してよい。例えば、帯電手段として図中、帯電ローラが示されているが、像担持体1と非接触の帯電装置であってもよい。また例えば、クリーニングブレードはなくてもよい。
【0039】
本実施形態に係るハイブリッド現像方式の現像装置2の基本部の構成を説明する。
【0040】
現像装置2は、以下の構成要素を備える。すなわち、キャリヤとトナーを含む現像剤23を収容する現像剤槽17、現像剤槽17から供給された現像剤23を表面に担持して搬送する現像剤担持体13、現像剤担持体13からトナーのみが供給され、前記像担持体1上に形成された静電潜像を現像するトナー担持体7、トナー担持体の現像領域10の回転下流側に非接触で設置され、トナー担持体上の現像残トナー量に応じてトナー担持体へのトナーの供給あるいはトナー担持体からの回収を行う均し部材12、及び現像剤担持体、トナー担持体、均し部材のそれぞれに電圧を印加するための現像剤担持体バイアス電源24、トナー担持体バイアス電源25、均し部材バイアス電源26を備える。
【0041】
現像装置2の詳細な構成と動作については、後述する。
【0042】
(現像剤の構成)
本実施形態に係る現像装置において使用する現像剤の構成について説明する。
【0043】
本実施形態において使用する現像剤23はトナーと該トナーを帯電するためのキャリヤを含んでなるものである。
【0044】
<トナー>
トナーとしては、特に限定されず、一般に使用されている公知のトナーを使用することができ、バインダー樹脂中に着色剤や、必要に応じて荷電制御剤や離型剤等を含有させ、外添剤を処理させたものを使用できる。トナー粒径としてはこれに限定されるものではないが、3〜15μm程度が好ましい。
【0045】
このようなトナーを製造するにあたっては、一般に使用されている公知の方法で製造することができる。例えば、粉砕法、乳化重合法、懸濁重合法等を用いて製造することができる。
【0046】
トナーに使用するバインダー樹脂としては、これに限定されるものではないが、例えば、スチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)やポリエステル樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。これらの樹脂単体もしくは複合体により、軟化温度が80〜160℃の範囲のものを、またガラス転移点が50〜75℃の範囲のものを用いることが好ましい。
【0047】
また、着色剤としては、一般に使用されている公知のものを用いることができ、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、活性炭、マグネタイト、ベンジンイエロー、パーマネントイエロー、ナフトールイエロー、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ウルトラマリンブルー、ローズベンガル、レーキーレッド等を用いることができ、一般に上記のバインダー樹脂100質量部に対して2〜20質量部の割合で用いることが好ましい。
【0048】
また、上記の荷電制御剤としても、公知のものを用いることができ、正帯電性トナー用の荷電制御剤としては、例えばニグロシン系染料、4級アンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、イミダゾール系化合物、ポリアミン樹脂などがある。負帯電性トナー用荷電制御剤としては、Cr、Co、Al、Fe等の金属含有アゾ系染料、サリチル酸金属化合物、アルキルサリチル酸金属化合物、カリックスアレーン化合物などがある。荷電制御剤は一般に上記のバインダー樹脂100質量部に対して0.1〜10質量部の割合で用いることが好ましい。
【0049】
また、上記の離型剤としても、一般に使用されている公知のものを用いることができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、カルナバワックス、サゾールワックス等を単独あるいは2種類以上組み合わせて使用することができ、一般に上記のバインダー樹脂100質量部に対して0.1〜10質量部の割合で用いることが好ましい。
【0050】
また、上記の外添剤としても、一般に使用されている公知のものを用いることができ、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム等の無機微粒子や、アクリル樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂微粒子を使用することができ、特にシランカップリング剤やチタンカップリング剤やシリコーンオイル等で疎水化したものを用いるのが好ましい。そして、このような流動化剤を上記のトナー100質量部に対して0.1〜5質量部の割合で添加させて用いるようにする。外添剤の個数平均一次粒径は10〜100nmであることが好ましい。
【0051】
さらに上記外添剤として、トナーと逆極性の荷電性を有する逆極性粒子を使用してもよい。好適に使用される逆極性粒子はトナーの帯電極性によって適宜選択される。
【0052】
例えば、トナーがキャリヤによって負に帯電されるとき、逆極性粒子は現像剤中で正に帯電されている正帯電性粒子である。また例えば、トナーがキャリヤによって正に帯電されるとき、逆極性粒子は現像剤中で負に帯電されている負帯電性粒子である。逆極性粒子を二成分系現像剤に含有させ、かつ耐久に伴い現像剤中に逆極性粒子を蓄積させることにより、トナーや後処理剤のキャリヤへのスペント等によりキャリヤの荷電性が低下しても、逆極性粒子もトナーを正規極性に荷電し得るため、キャリヤの荷電性を有効に補うことができ、結果としてキャリヤの劣化を抑制できる。
【0053】
トナーとして負帯電性トナーを用いる場合、逆極性粒子としては、正帯電性を有する微粒子が用いられ、例えば、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、アルミナ等の無機微粒子やアクリル樹脂、ベンゾグァナミン樹脂、ナイロン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂で構成された微粒子を使用することができる。また樹脂中に正帯電性を付与する正荷電制御剤を含有させる、あるいは含窒素モノマーの共重合体を構成するようにしてもよい。
【0054】
上記の正荷電制御剤としては、例えば、ニグロシン染料、4級アンモニウム塩等を使用することができ、また上記の含窒素モノマーとしては、アクリル酸2−ジメチルアミノエチル、アクリル酸2−ジエチルアミノエチル、メタクリル酸2−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸2−ジエチルアミノエチル、ビニルピリジン、N−ビニルカルバゾール、ビニルイミダゾール等を使用することができる。
【0055】
一方、正帯電性トナーを用いる場合、逆極性粒子としては、負帯電性を有する微粒子が用いられ、例えば、シリカ、酸化チタン等の無機微粒子に加え、フッ素樹脂、ポリオレフィン樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂で構成された微粒子を使用することができる。また樹脂中に負帯電性を付与する負荷電制御剤を含有させる、あるいは含フッ素アクリル系モノマーや含フッ素メタクリル系モノマーの共重合体を構成するようにしてもよい。上記の負荷電制御剤としては、例えば、サリチル酸系、ナフトール系のクロム錯体、アルミニウム錯体、鉄錯体、亜鉛錯体等を使用することができる。
【0056】
また、逆極性粒子の帯電性及び疎水性を制御するために、無機微粒子の表面をシランカップリング剤、チタンカップリング剤、シリコーンオイル等で表面処理するようにしてもよく、特に、無機微粒子に正帯電性を付与する場合には、アミノ基含有カップリング剤で表面処理することが好ましく、また負帯電性を付与する場合には、フッ素基含有カップリング剤で表面処理することが好ましい。
【0057】
逆極性粒子の個数平均粒径は、100〜1000nmであることが好ましい。トナー100質量部に対して0.1〜10質量部の割合で添加させて用いるようにする。
【0058】
<キャリヤ>
キャリヤとしては、特に限定されず、一般に使用されている公知のキャリヤを使用することができ、バインダー型キャリヤやコート型キャリヤなどが使用できる。キャリヤ粒径としてはこれに限定されるものではないが、15〜100μmが好ましい。
【0059】
バインダー型キャリヤは、磁性体微粒子をバインダー樹脂中に分散させたものであり、キャリヤ表面に正または負帯電性の帯電性微粒子を固着させたり、表面コーティング層を設けたりすることもできる。バインダー型キャリヤの極性等の帯電特性は、バインダー樹脂の材質、帯電性微粒子、表面コーティング層の種類によって制御することができる。
【0060】
バインダー型キャリヤに用いられるバインダー樹脂としては、ポリスチレン系樹脂に代表されるビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂等の硬化性樹脂が例示される。
【0061】
バインダー型キャリヤの磁性体微粒子としては、マグネタイト、ガンマ酸化鉄等のスピネルフェライト、鉄以外の金属(Mn、Ni、Mg、Cu等)を一種または二種以上含有するスピネルフェライト、バリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライト、表面に酸化層を有する鉄や合金の粒子を用いることができる。その形状は粒状、球状、針状の何れであってもよい。特に高磁化を要する場合には、鉄系の強磁性微粒子を用いることが好ましい。また、化学的な安定性を考慮すると、マグネタイト、ガンマ酸化鉄を含むスピネルフェライトやバリウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライトの強磁性微粒子を用いることが好ましい。強磁性微粒子の種類及び含有量を適宜選択することにより、所望の磁化を有する磁性樹脂キャリヤを得ることができる。磁性体微粒子は磁性樹脂キャリヤ中に50〜90質量%の量で添加することが適当である。
【0062】
バインダー型キャリヤの表面コート材としては、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂等が用いられ、これらの樹脂を表面にコートし硬化させてコート層を形成することにより、帯電付与能力を向上させることができる。
【0063】
バインダー型キャリヤの表面への帯電性微粒子あるいは導電性微粒子の固着は、例えば、磁性樹脂キャリヤと微粒子とを均一混合し、磁性樹脂キャリヤの表面にこれら微粒子を付着させた後、機械的・熱的な衝撃力を与え、微粒子を磁性樹脂キャリヤ中に打ち込むようにして固定することにより行われる。この場合、微粒子は、磁性樹脂キャリヤ中に完全に埋設されるのではなく、その一部を磁性樹脂キャリヤ表面から突き出すようにして固定される。
【0064】
帯電性微粒子としては、有機、無機の絶縁性材料が用いられる。具体的には、有機系としては、ポリスチレン、スチレン系共重合物、アクリル樹脂、各種アクリル共重合物、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂及びこれらの架橋物などの有機絶縁性微粒子を用いることができ、帯電レベル及び極性については、素材、重合触媒、表面処理等により、希望するレベルの帯電及び極性を得ることができる。また、無機系としては、シリカ、二酸化チタン等の負帯電性の無機微粒子や、チタン酸ストロンチウム、アルミナ等の正帯電性の無機微粒子などが用いられる。
【0065】
一方、コート型キャリヤは磁性体からなるキャリヤコア粒子に樹脂コートがなされてなるキャリヤであり、コート型キャリヤにおいてもバインダー型キャリヤ同様、キャリヤ表面に正または負帯電性の帯電性微粒子を固着させたりできる。コート型キャリヤの極性等の帯電特性は、表面コーティング層の種類や帯電性微粒子により制御することができ、バインダー型キャリヤと同様の材料を用いることができる。特にコート樹脂はバインダー型キャリヤのバインダー樹脂と同様の樹脂が使用可能である。
【0066】
トナーとキャリヤの混合比は所望のトナー帯電量が得られるよう調整されればよく、トナー混合比はトナーとキャリヤとの合計量に対して3〜50質量%、好ましくは6〜30質量%が適している。
【0067】
(現像装置2の構成と動作)
図1を参照して本実施形態に係る現像装置2の詳細な構成例と動作例を説明する。
【0068】
<装置構成>
現像装置2において使用する現像剤23は、既述したようにトナーとキャリヤからなり、現像剤槽17に収容される。
【0069】
現像剤槽17は、ケーシング20により形成されており、通常は内部に混合撹拌部材18、19を収納している。混合撹拌部材18、19は、現像剤23を混合・撹拌し、現像剤担持体13へ現像剤23を供給する。ケーシング20の混合撹拌部材19に対向する位置には、好ましくは、トナー濃度検出用のATDC(Automatic Toner Density Control)センサ21が配設されている。
【0070】
現像装置2は通常、像担持体1へと消費される分のトナーを現像剤槽17内に補給するための補給部15を有している。補給部15において、補給トナーを収納した図示しないホッパから送られた補給トナー22が現像剤槽17内へ補給される。
【0071】
現像装置2はまた、現像剤担持体13上の現像剤量を規制するための現像剤薄層化用の規制部材16を有している。
【0072】
現像剤担持体13は通常、固定配置された磁石ローラ(磁石体)8と、これを内包する回転自在なスリーブローラ9とから構成され、画像形成時にはトナー担持体7へとトナーを供給するためのトナー供給バイアス電圧が印加される。
【0073】
トナー担持体7は現像剤担持体13及び像担持体1にそれぞれ対向するように配され、像担持体1上の静電潜像を現像するための現像バイアス電圧が印加される。
【0074】
トナー担持体7は上記電圧を印加可能な限りいかなる材料からなっていてもよい。例えば、アルマイト等の表面処理を施したアルミローラが挙げられる。その他アルミ等の導電性基体上に、例えば、ポリエステル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポルスルホン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂コートやシリコーンゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、天然ゴム、イソプレンゴム等のゴムコーティングを施したものを用いてもよい。コーティング材料としては、これに限定されるものではない。
【0075】
さらに上記コーティングのバルクもしくは表面に導電剤が添加されていてもよい。導電剤としては、電子導電剤もしくはイオン導電剤が挙げられる。電子導電剤として、ケッチンブラック、アセチレンブラック、ファーネスブラック等のカーボンブラックや、金属粉、金属酸化物の微粒子等が挙げられるが、これに制約されない。イオン導電剤として、4級アンモニウム塩等のカチオン性化合物や、両性化合物、その他イオン性高分子材料が挙げられるが、これにこだわらない。さらに、アルミ等の金属材料からなる導電性ローラであっても構わない。
【0076】
<装置の動作>
図1に示す現像装置2の動作例について詳しく説明する。
【0077】
現像剤槽17内の現像剤23は、混合撹拌部材18、19の回転により混合撹拌され、摩擦帯電すると同時に現像剤槽17内で循環搬送され、現像剤担持体13表面のスリーブローラ9へと供給される。
【0078】
この現像剤23は、現像剤担持体13内部の磁石ローラ8の磁力によってスリーブローラ9の表面側に保持され、スリーブローラ9とともに回転移動して、現像剤担持体13に対向して設けられた規制部材16で通過量を規制される。
【0079】
その後、現像剤23は、現像剤担持体13がトナー担持体7と対向する供給ニップ部へと搬送される。
【0080】
図1では、供給ニップ部においてトナー担持体7と現像剤担持体13はお互いに表面が逆方向に移動するような回転方向(カウンタ方向)に設定されているが、順方向に移動するような回転方向(ウィズ方向)に設定してもよい。
【0081】
トナー担持体7と現像剤担持体13の対向部の、トナー供給領域11では、トナー担持体7に印加された現像バイアス電圧と現像剤担持体13に印加されたトナー供給バイアス電圧の電位差に基づき形成された電界がトナーに与える力により、現像剤23中のトナーがトナー担持体7側へ供給される。
【0082】
通常、トナー担持体7には直流電圧に交流電圧を重畳したバイアスが加えられ、現像剤担持体13には直流電圧のみ、もしくは直流電圧に交流電圧を重畳したバイアスが加えられ、トナー供給領域11には直流電界に交番電界が重畳された電界が形成される。
【0083】
トナー供給領域11でトナー担持体7上に現像剤担持体13から供給されたトナー層は、トナー担持体7の回転に伴って現像領域10へと搬送され、トナー担持体7に印加された現像バイアス電圧と像担持体1上の潜像電位とによって形成される電界により現像に使われる。
【0084】
現像領域10では、トナー担持体7と像担持体1の間に設けられた現像間隔中を電界によってトナーが移動することで現像が行われる。
【0085】
現像バイアス電圧としては公知の種々のバイアスが適用可能であるが、通常は直流電圧に交流電圧を重畳したバイアスが加えられる。その後、現像領域10でトナーを一部消費したトナー層(現像残トナー)は、トナー担持体7の回転に伴ってトナー担持体7と均し部材12との対向部に搬送される。
【0086】
<均し部材の構成と動作>
均し部材12はトナー担持体7と所定の間隙で設置された少なくともその一部が導電性のローラである。均し部材12はバイアス電圧印加によってトナー担持体7との対向部に電界を形成する。
【0087】
均し部材12は上記電圧を印加可能でその表面にトナーを担持できるものである限りいかなる材料からなっていてもよく、例えば、アルマイト等の表面処理を施したアルミローラが挙げられる。
【0088】
その他アルミ等の導電性基体上に、例えば、ポリエステル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポルスルホン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂コートやシリコーンゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、天然ゴム、イソプレンゴム等のゴムコーティングを施したものを用いてもよい。コーティング材料としては、これに限定されるものではない。
【0089】
さらに上記コーティングのバルクもしくは表面に導電剤が添加されていてもよい。導電剤としては、電子導電剤もしくはイオン導電剤が挙げられる。
【0090】
電子導電剤として、ケッチンブラック、アセチレンブラック、ファーネスブラック等のカーボンブラックや、金属粉、金属酸化物の微粒子等が挙げられるが、これに制約されない。イオン導電剤として、4級アンモニウム塩等のカチオン性化合物や、両性化合物、その他イオン性高分子材料が挙げられるが、これにこだわらない。さらに、アルミ等の金属材料からなる導電性ローラであっても構わない。
【0091】
均し部材12の回転方向は特に限定されず、トナー担持体に対してウィズ方向でもカウンタ方向でもよい。
【0092】
均し部材12に印加するバイアスの電圧は、トナー担持体7のバイアス電圧と現像剤担持体13に印加するバイアス電圧の間の任意の電圧に設定される。
【0093】
トナー担持体7あるいは現像剤担持体13に印加されるバイアス電圧は、直流電圧のみでなく直流電圧に各種の交流電圧を重畳した電圧も用いられるが、この場合は1周期の平均電位をそれぞれの電位として考えて、前述の関係を満たすように設定される。
【0094】
なお、均し部材12に印加する電圧についても直流電圧のみでなく直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を用いてもよい。交流電圧の波形はサイン波、矩形波、のこぎり波など各種の波形が利用可能である。矩形波ではDuty比が50%の対称波形でもよいし、非対称の波形でもよい。その場合も同様に1周期の平均電位を均し部材12のバイアス電位として、前述の大小関係を満たせばよい。
【0095】
トナー担持体7と均し部材12との対向部に搬送されてくるトナー層は一部を現像に使われた現像残トナー層であり、現像に使われた部分(以下「黒後」と呼ぶ)と現像に使われなかった部分(以下「白後」と呼ぶ)とでトナー層に高さの差が生じている。
【0096】
均し部材12は、「黒後」部分にはトナーを供給し、「白後」部分からはトナーを回収するかそのまま供給も回収も行わず通過させ、現像後に生じた「黒後」と「白後」のトナー量のコントラストを低減させる(トナー層を均す)ように作用する。この作用の詳細については後述する。
【0097】
均し部材12との対向部を通過したトナー層は、トナー担持体7の回転に伴ってトナー供給領域11へと戻される。
【0098】
一方、トナー供給領域11を通過した現像剤23は、スリーブの回転とともに現像剤槽17に向けて搬送され、磁石ローラ8に現像剤回収領域14に対応する位置に設けられた反発磁界によって現像剤担持体13上から剥離され、現像剤槽17内へと回収される。
【0099】
補給部15に設けられた不図示の補給制御部は、ATDCセンサ21の出力値から現像剤23中のトナー濃度が画像濃度確保のための最低トナー濃度以下になったことを検出すると、不図示のトナー補給手段によってホッパ内に貯蔵された補給トナー22がトナー補給部15を介して現像剤槽17内へ供給される。
【0100】
(均し部材による現像履歴の抑制効果)
<現像履歴(ゴースト)の発生メカニズム>
まず現像履歴の発生メカニズムについて説明する。
【0101】
図3は、均し部材を設けていない現像装置におけるトナー担持体上のトナー量の推移を、横軸をトナー担持体回転回数とし、縦軸をトナー担持体の表面電位としてプロットしたものである。縦軸のトナー担持体の表面電位はトナー担持体の導電性基体をゼロとして、トナー層の上から測定した表面電位(トナー層表面電位)であり、概ね供給されたトナー量に比例する。
【0102】
図3から分かるとうり、トナー量は周回を重ねるごとに増加していき、最終的に現像剤担持体印加電圧Vsと略同電位になったところ(図中P:非画像部繰り返し後)で供給が停止する。トナーの供給はトナー担持体表面と現像剤担持体の間の電位差があることで行われるため、供給トナー量の増加によってトナー層表面電位が現像剤担持体の電位Vsを超えることはない。
【0103】
図4には、トナー担持体表面S上の現像残トナー層Tに生じたトナー量の差が1回のトナー供給では埋めきれないことを模式図で示す。
【0104】
オフィスのドキュメント出力用途に代表される電子写真で一般的に印刷される画像では画像部比率は低く、大半が非画像部であるため、現像残トナー層はほとんどの部分(トナー層Tw)で非画像部繰り返し後のトナー層表面電位となっており、トナー量は飽和状態にある。その中に画像部でトナーを現像に使われた部分(トナー層Tk)が一部生じると、現像残トナーはそこだけ画像部直後(黒後)のトナー量に減少してしまう(図4(a)参照)。
【0105】
この黒後のトナー層は1周のみ供給するだけでは非画像部繰り返し後(連続白後)と同等のトナー量を供給することができないため、次の供給後のトナー層において白後(トナー層Tw)と黒後(トナー層Tk)のトナー量にコントラストCtができてしまう(図4(b)参照)。
【0106】
このときのトナー量のコントラストを以下「最大コントラスト」と呼ぶ。このトナー層が現像に供されることによって白後と黒後の現像特性に違いが生じ、現像履歴(ゴースト)となって画像上に現れることになる。
【0107】
以下では本実施の形態における均し部材の作用について、さらに詳細に説明する。なお、トナーの極性についてはマイナスとして記述するが、バイアスの方向などを反転させることでプラストナーについてもまったく同様に考えることができ、本発明の範囲をマイナストナーに限定するものではない。
【0108】
図4上段で示したように、現像部通過後のトナー担持体上トナー層には白後と黒後でトナー層の高さに差が生じている。
【0109】
すなわち、図3を用いて説明したように、白後のトナー層はその表面電位が現像剤担持体印加電圧と電位が等しくなる分のトナー量となっており、一方黒後のトナー層はトナーが現像に使われた結果トナーがないか非常に少ない状態となっている。
【0110】
このときの最大コントラストは、ほぼ連続白後のトナー量となり、非常に大きい。均し部材は、このコントラストを小さくして次の供給後のトナー層におけるコントラストの低減に繋げ、ゴーストの抑制を実現する。
【0111】
<均し部材によるコントラスト低減効果>
均し部材によるコントラスト低減効果について図5、図6を用いて説明する。
【0112】
図5は均し部材を設置しない場合における、また図6は均し部材を設置した場合における、均し部材近傍での白後、黒後それぞれでの、トナー担持体、現像剤担持体、均し部材の電位関係を、トナー層電位を含めて模式的に表した図である。
【0113】
水平方向の破線はトナー担持体、現像剤担持体にそれぞれバイアス電源から印加する電圧(Vb及びVs)を示し、水平方向の実線は均し部材にバイアス電源から印加する電圧(Vd)を示してある。
【0114】
ここではトナー極性をマイナスとして説明しているため、印加するバイアス電圧の相対位置は次のようになる。トナー担持体と現像剤担持体の電位の大小関係については、トナー供給の要請からトナー担持体Vb>現像剤担持体Vsとなっている。また、均し部材Vdはその間に位置するような相対関係となっている。
【0115】
白抜き矢印はトナー層がトナー担持体上あるいは均し部材上にそれぞれ形成する電位(Vtb及びVts)を表す。
【0116】
白後のトナー担持体上ではトナー層が、その表面電位が現像剤担持体印加電圧Vsと等しくなるように形成されている。
【0117】
均し部材は初期的にはその表面にトナーを持たないが、均し部材に印加するバイアス電圧Vdは連続白後のトナー担持体表面電位=現像剤担持体電位Vsよりもプラス側に設定されているため、その表面にトナーを持たない状態では連続白後のトナー層からのトナー回収を行う。その後短時間の内に、破線の白矢印Vtdで示すようにその表面にトナー層が、その表面電位が現像剤担持体印加電圧と等しくなるように保持され、通常はその状態で画像形成が行われる。
【0118】
さて、この状態で現像残トナー層が均し部材を通過する際、白後部についてはトナー担持体と均し部材の表面電位が等しくなっているため、両者の間でトナーのやり取りは行われない。一方黒後では均し部材の表面電位Vtd<トナー担持体の表面電位Vbとなっており、その関係に従って均し部材からトナー担持体へのトナー移動が発生する。
【0119】
その結果、均し部材通過後では黒後にも一定のトナー層高さが形成され、均し部材がない図5の場合と比べると、均し部材を設置した図6では連続白後とのトナー層高さの差である最大コントラストCtが低減されていることが分かる。
【0120】
なお、ここでは連続白後と黒後に着目して説明したが、それら以外の場合、例えば白後だが図3で連続白後の飽和状態には至っていない状態も存在する。そのような場合でもトナー担持体と均し部材の表面電位の相対関係に従ってトナーが移動するという上記の考え方に基づいてコントラストの低減が行われる。
【0121】
現像履歴(ゴースト)は最大コントラストのときがもっとも目立つことからこれを低減させることが重要であり、その点に着目してここでは説明した。
【0122】
<均し部材への印加電圧設定>
続いて、均し部材に印加する電圧の設定について、図7(a)、(b)、及び(c)を用いて説明する。図7(a)、(b)、及び(c)は、均し部材に印加する電圧を現像剤担持体印加電圧〜トナー担持体印加電圧の間で変えたときの最大コントラストについて示した模式図である。
【0123】
まず、均し部材の電位Vdを現像剤担持体Vs寄りに設定した図7(a)の場合、均し部材印加電圧Vdと白後のトナー層表面電位Vb−Vtb(=Vs)の差が小さいため、均し部材上に保持されるトナー層Vtdの量が小さい。そのため黒後のトナー担持体上に供給できるトナー量は、それによって制限される。
【0124】
次に均し部材の電位Vdをトナー担持体Vb寄りに設定した図7(b)の場合、均し部材印加電圧Vdと白後のトナー層表面電位Vb−Vtb(=Vs)の差は大きいので、均し部材上に保持されるトナー層Vtdの量は先ほどの場合と比較して大きくなる。しかしながら、均し部材印加電圧Vdとトナー担持体印加電圧Vbの電位差が小さいため、黒後のトナー担持体上に供給できるトナー量は、それによって制限される。
【0125】
最後に均し部材の電位Vdを現像剤担持体印加電圧Vsとトナー担持体印加電圧Vbのほぼ中央に設定した図7(c)の場合、先の2つと比較して、均し部材印加電圧Vdと白後のトナー層表面電位Vb−Vtb(=Vs)の差と、均し部材印加電圧Vdとトナー担持体印加電圧Vbの電位差とのバランスがよく、均し部材からトナー担持体へのトナー移動を阻害する2つの要因をともに抑えられるため、最大コントラストCtを小さくできる。
【0126】
従って、均し部材に印加する電圧Vdは、あまり現像剤担持体Vsやトナー担持体Vb寄りにすることなく、それらの中央付近に設定する方が均し部材の効果を十分に発揮できる。
【0127】
(第2の実施形態)
(第1の実施形態と異なる構成と動作について)
本発明の第2の実施形態について図8を用いて説明する。図8に本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の主要部の構成例を示す。
【0128】
図8に示す第2の実施形態において、図1に示した第1の実施形態の場合と同様の機能を有する部材には図1と同じ番号を付し、詳細説明は省略する。
【0129】
なお、以下の説明においてはトナーの極性をマイナスとして記述するが、バイアスの方向などを反転させることでプラストナーについてもまったく同様に考えることができ、本発明の範囲をマイナストナーに限定するものではない。
【0130】
図8に示した画像形成装置において用いる現像装置2には、現像後のトナー担持体7に対向させてトナー層検知手段27を設置してある。
【0131】
トナー層検知手段27は、例えば表面電位計や光学式の濃度検出装置などであり、トナー担持体7上のトナー層のトナー量を検出する目的で設置しているものである。
【0132】
図9には、トナー層のトナー量を検知して均し部材印加電圧に反映するための回路(電圧制御手段)を示す。
【0133】
トナー層検知手段27及び均し部材バイアス電源26は、図9に示すようにそれぞれ均し部材バイアス制御回路31及びトナー層検知手段制御回路32に接続されており、均し部材バイアス制御回路31及びトナー層検知手段制御回路32はその先で、例えばCPU、RAM、ROMなどからなる演算部35に接続されている。
【0134】
本実施形態では、この回路(電圧制御手段)によって、トナー層検知手段27からの検知結果に基づき均し部材12に印加するバイアス電圧を制御できるよう構成されている。
【0135】
このような構成は、例えば環境変動や現像剤の劣化などの要因によって現像残トナー状態が時間的に変化する場合に特に有効な方法である。例えば、通常であればトナー担持体上にほとんど残らない黒後トナー量が、上記要因によって適正な均し部材電位に影響を与えるほどに残留する場合が一例として考えられる。
【0136】
この場合の制御について、図10(a)、(b)、及び(c)を用いて説明する。
【0137】
<均し部材の印加電圧設定制御>
図10(a)、(b)、及び(c)は、現像部通過後に黒後トナーが残留している場合について、均し部材に印加する電圧Vdを現像剤担持体印加電圧Vs〜トナー担持体印加電圧Vbの間で変えたときの最大コントラストCtについて示した模式図である。
【0138】
これらの図では、図7(a)、(b)、及び(c)と比較して、黒後のトナー担持体表面にトナー層が存在しているため、黒後のトナー層表面電位Vtkがトナー担持体印加電圧Vbよりマイナス側に発生している。このような場合に均し部材の電位Vdを現像剤担持体印加電圧Vsから黒後のトナー層表面電位Vtkまでで変えた場合について説明する。
【0139】
まず、均し部材の電位Vdを現像剤担持体Vs寄りに設定した図10(a)の場合、均し部材印加電圧Vdと白後のトナー層表面電位Vtw(=Vs)の差が小さいため、均し部材上に保持されるトナー層の量Vtdが小さい。そのため黒後のトナー担持体上に供給できるトナー量は、それによって制限される。
【0140】
次に均し部材の電位Vdをトナー担持体Vb寄りに設定した図10(b)の場合、均し部材印加電圧Vdと白後のトナー層表面電位Vtw(=Vs)の差は大きいので、均し部材上に保持されるトナー層の量Vtdは先ほどの場合と比較して大きくなる。しかしながら、均し部材印加電圧Vdと黒後トナー担持体表面電位Vtkとの電位差が小さいため、黒後のトナー担持体上に供給できるトナー量は、それによって制限される。
【0141】
最後に均し部材の電位Vdを現像剤担持体印加電圧Vsと黒後トナー担持体表面電位Vtkのほぼ中央に設定した図10(c)の場合、先の2つと比較して、均し部材印加電圧Vdと白後のトナー層表面電位Vtw(=Vs)の差と、均し部材印加電圧Vdと黒後トナー担持体表面電位Vtkの電位差とのバランスがよく、均し部材からトナー担持体へのトナー移動を阻害する要因を抑えられるため、最大コントラストCtを小さくできる。
【0142】
従って、均し部材に印加する電圧Vdは、あまり現像剤担持体Vsや黒後トナー担持体表面電位Vtk寄りにすることなく、中央付近に設定する方が均し部材の効果を十分に発揮できる。
【0143】
<トナー層のトナー量検知による均し部材バイアス電圧の設定フロー>
環境変動や現像剤の劣化などの要因によって黒後の現像残トナー量が変動した場合、均し部材に印加する電圧の適正値が変わる。
【0144】
本実施形態ではトナー層検知手段によって黒後、白後のトナー層のトナー量を検知することができるため、その検知結果に応じて均し部材に印加する電圧の適正値を計算し、それを均し部材印加バイアスにフィードバックすることができる。
【0145】
以下、その均し部材バイアス電圧の制御方法について、図11を用いて説明する。図11は、トナー層のトナー量を検知して均し部材バイアス電圧の設定に反映する手順を示すフローチャートである。
【0146】
電源がオンされてスタートすると、均し部材に印加する電圧の設定は、一旦予め設定された初期設定値に設定される(S1)。
【0147】
次にS2において十分な長さの連続非画像部(連続白部)とその後に形成される画像部(黒部)を含むテストパターンを像担持体上に印刷する。
【0148】
そしてS3において、テストパターン中の連続白部現像後の現像残トナー層と黒部現像後の現像残トナー層をトナー層検知手段によってそれぞれ検出する。検出結果はRAMに一旦保存される。
【0149】
S4においては、S3で検出された検知結果に基づいて、均し部材に印加する電圧の適正値V1を計算する。
【0150】
S5では、テストパターン印刷時に印加された均し部材バイアス電圧とS4で算出した均し部材バイアス電圧V1とを比較し、もし両者が同じならそのままS7に進む。
【0151】
両者が異なるときは、S6で均し部材に印加する電圧の設定を、S4で算出したバイアス電圧の適正値V1に再設定した上で、S7に進む。
【0152】
S7では、ユーザからの指令に基づき、予め設定した枚数、時間などのスパンで印刷動作を行う。
【0153】
一定スパンごとに、S8にて、これも予め設定した均し部材バイアス調整タイミングに達していないかをチェックし、達していない場合は引き続きS7へ戻ってプリント動作を継続する。
【0154】
均し部材バイアス調整タイミングに達している場合には、再度均し部材バイアス電圧の設定調整を行うためS2に戻る。
【0155】
(第3の実施形態)
(第1及び第2の実施形態と異なる構成と動作について)
本発明の第3の実施形態について説明する。
【0156】
本実施形態で用いる現像装置の構成は、図1(第1の実施形態)あるいは図8(第2の実施形態)に用いた構成と同じである。図1あるいは図8と同様の機能を有する部材には図1、図8と同じ番号を付し、詳細説明は省略する。
【0157】
なお、以下の説明においてはトナーの極性をマイナスとして記述するが、バイアスの方向などを反転させることでプラストナーについてもまったく同様に考えることができ、本発明の範囲をマイナストナーに限定するものではない。
【0158】
オフィスのドキュメント出力用途のように電子写真で一般的に印刷される画像では画像部比率(印字比率)が低いため、ここまでは画像部比率の低い画像を念頭においた構成について説明してきた。しかし、グラフィック用途などに本発明を用いる場合には、画像比率(印字比率)が高い画像を比較的多く出力する用途も考えられる。そのような場合には、以下のように画像部比率に応じて均し部材に印加する電圧を制御する実施形態が有効である。
【0159】
<均し部材の印加電圧設定制御>
このことを、図12を用いて説明する。図12は、画像部比率に応じて均し部材に印加する電圧の適切な設定が異なることを示す模式図である。
【0160】
画像部比率が高い画像においては、現像残トナー層においてトナー量が少ない黒後部の比率が増すため、白後トナー層から均し部材に回収されるトナー量が減少し、均し部材上に常に非画像部繰り返し後のトナー担持体表面電位となるようなトナー量を維持することができなくなる。そのため、回収したトナーを効率よく黒後のトナー担持体に供給することが重要になる。
【0161】
図12(a)のように、均し部材に印加する電圧Vdを不適切に設定すると、均し部材上のトナーVtdを黒後すべての領域に供給することができず、均し部材からのトナーの供給を受けられなかった部分と白後部分で、均し部材をつけたにもかかわらず結局最大コントラストCtが大きくなってしまう。
【0162】
そのため、図12(b)に示すように、白後で均し部材上に回収したトナーVtdが黒後全域にいきわたるよう、均し部材に印加する電圧Vdをややトナー担持体印加電圧Vb寄りに設定しなければならない。
【0163】
一方、画像部比率が低い画像と判断した場合には、第1や第2の実施形態で示した方法に基づいて均し部材の電圧を制御すればよい。
【0164】
<画像部比率に応じた均し部材バイアス電圧の設定フロー>
以下、その均し部材バイアス電圧Vdの制御方法について図13、14を用いて説明する。
【0165】
図13には、画像部比率に応じて均し部材印加電圧を制御するための回路(電圧制御手段)を示す。図9と異なるのは、画像データ入力部からの信号を受けて画像部比率(印字比率)を計算する画像部比率計算手段33が設けられていることである。
【0166】
図14は、画像部比率に応じて均し部材バイアス電圧Vdを設定する手順を示すフローチャートである。
【0167】
電源がオンされてスタート後、S11において画像データが入力されると、S12において画像部比率計算手段によって該画像データの画像部比率が計算される。
【0168】
次にS13において、S12において算出された画像部比率に基づいて、均し部材に印加する電圧Vdの適正値V1が演算部にて計算される。
【0169】
S14では、直前の印刷時に印加された均し部材バイアス電圧とS13で算出した均し部材バイアス電圧V1とを比較し、もし両者が同じならそのままS16に進む。
【0170】
両者が異なるときは、S15で均し部材に印加する電圧の設定を、S13で算出したバイアス電圧の適正値V1に再設定した上で、S16に進んで実際のプリント動作を行う。
【0171】
一定期間のプリント動作(例えばページごとなど)が終了したら次の画像データの入力に戻る。
【0172】
以上は、例えばページごとなどの一定期間の画像部比率に基づき均し部材電圧を制御する方法について記述したが、この期間をさらに短くすることで、より期間ごとに正確に適切な均し部材電圧を設定することができるようになり本発明の効果が高まる。
【0173】
この考え方をさらに進めて、均し部材の電圧を連続的に制御する構成も本発明の一実施形態として可能である。また本第3の実施形態に、トナー層検知手段を持たせてその検知結果に応じて制御する第2の実施形態の方式を組み合わせて構成することも可能である。
【0174】
上述してきたように、本発明の実施形態に係る現像装置及び画像形成装置によれば、ハイブリッド現像方式において、トナー担持体の表面の現像残トナーを均すための均し部材を有し、トナー担持体に印加される電圧と、現像剤担持体に印加される電圧との間に位置する電圧を均し部材に印加する。
【0175】
これにより、現像残トナーのコントラストを低減し、現像履歴(ゴースト)の発生を抑制しつつ、必要以上に現像剤の劣化を生じさせず、長期に渡って高画質な画像形成を可能にすることができる。
【0176】
なお、上述の実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0177】
1 像担持体
2 現像装置
3 帯電部材
4 転写ローラ
5 クリーニングブレード
6 露光装置
7 トナー担持体
12 均し部材
13 現像剤担持体
23 現像剤
24 現像剤担持体バイアス電源
25 トナー担持体バイアス電源
26 均し部材バイアス電源
27 トナー層検知手段
31 均し部材バイアス制御回路
32 トナー層検知手段制御回路
33 画像部比率計算手段
35 演算部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面にトナーを担持搬送し、対向する像担持体上に形成された静電潜像を前記トナーで現像するトナー担持体と、
前記トナーを現像に供するために、前記トナー担持体に電圧を印加するトナー担持体バイアス電源と、
表面にトナーとキャリヤからなる現像剤を担持搬送し、対向する前記トナー担持体に前記現像剤中のトナーを供給する現像剤担持体と、
前記トナーを供給するために、前記現像剤担持体に電圧を印加する現像剤担持体バイアス電源と、を有する現像装置において、
前記トナー担持体の表面の現像残トナーを均すための均し部材と、
前記均し部材に電圧を印加する均し部材バイアス電源と、を有し、
前記均し部材は、
前記トナー担持体と前記像担持体の対向部より前記トナー担持体の回転方向下流側で、
かつ前記トナー担持体と前記現像剤担持体の対向部より前記トナー担持体の回転方向上流側に、
前記トナー担持体に対向して配設され、
前記均し部材バイアス電源により前記均し部材に印加される電圧は、
前記トナー担持体バイアス電源により前記トナー担持体に印加される電圧と、
前記現像剤担持体バイアス電源により前記現像剤担持体に印加される電圧との間に位置する電圧である
ことを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記均し部材バイアス電源により前記均し部材に印加される電圧は、
前記トナー担持体バイアス電源により前記トナー担持体に印加される電圧と、
前記現像剤担持体バイアス電源により前記現像剤担持体に印加される電圧との中間の電圧である
ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記トナー担持体上のトナー層のトナー量を検知するトナー層検知手段と、
前記均し部材バイアス電源により前記均し部材に印加される電圧を、前記トナー層検知手段の検知結果に基づいて制御する電圧制御手段と、を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項4】
前記均し部材バイアス電源により前記均し部材に印加される電圧を、出力する画像データの印字比率に基づいて制御する電圧制御手段を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項5】
像担持体と、該像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像する現像装置と、を備えた画像形成装置であって、
前記現像装置は請求項1または2に記載の現像装置である
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項1に記載の現像装置を備えた画像形成装置であって、
前記トナー担持体上のトナー層のトナー量を検知するトナー層検知手段と、
前記均し部材バイアス電源により前記均し部材に印加される電圧を、前記トナー層検知手段の検知結果に基づいて制御する電圧制御手段と、を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1に記載の現像装置を備えた画像形成装置であって、
前記均し部材バイアス電源により前記均し部材に印加される電圧を、出力する画像データの印字比率に基づいて制御する電圧制御手段を有する
ことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−70038(P2011−70038A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−221707(P2009−221707)
【出願日】平成21年9月26日(2009.9.26)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】