説明

画像出力装置およびナビゲーション装置

【課題】本体のディスプレイよりも増設モニタのディスプレイの画面サイズが小さくても増設モニタの画面に表示される文字列やアイコンの容易な識別を可能とする。
【解決手段】地図表示、アイコン表示、文字フォントサイズに関して、増設モニタの表示画面サイズに好適となるように変更処理を実行し(S513〜S515、S523〜S525、S533〜S535)、当該変更処理後の画像データを増設モニタへ転送する(S516)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主ディスプレイ装置および副ディスプレイ装置に画像データを出力する画像出力装置、ならびに、その画像出力装置を備えたナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置を搭載した前席用制御機と、当該前席用制御機から出力される画面表示データを表示する後席用ディスプレイ装置とから構成されるナビゲーション装置が知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2002−243483号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、前席用制御機のディスプレイ装置と後席用ディスプレイ装置とでは、表示画面サイズが一致するとは限らない。後席用ディスプレイ装置の表示画面サイズが、前席用制御機のディスプレイ装置の表示画面サイズよりも小さい場合、前席用制御機のディスプレイ装置に画面表示する画像と同じ画像を後席用ディスプレイ装置に表示する際は解像度が低下するので、ユーザは、地名・交差点名称等の文字列や3−D表示等の緻密な図柄のアイコンを一瞥では識別しづらくなるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、主ディスプレイ装置および副ディスプレイ装置に画像データを出力する画像出力装置またはその画像出力装置を備えたナビゲーション装置であって、副ディスプレイ装置の画面サイズ情報を取得するサイズ取得手段と、サイズ取得手段により取得された画面サイズ情報を入力し、副ディスプレイ装置に表示される文字および/または図形の視認性が良好であるか否かを所定のアルゴリズムに基づいて判定する判定手段と、判定手段により否定判定がなされた場合には、文字および/または図形の表示形態を所定の表示形態に変更する表示変更手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、主ディスプレイ装置の表示画面より小さな表示画面を有する副ディスプレイ装置の画面に表示されている文字列やアイコンを容易に識別することが可能となり、ユーザにとっての利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1〜図6を参照して、本実施の形態による画像出力装置をナビゲーション装置に組み込んだ構成を説明する。
【0007】
図1は、車両1に搭載したナビゲーション装置10を示す。ナビゲーション装置10は、本体100および増設モニタ200から構成されている。本体100はディスプレイモジュールを備えており、そのWVGA(Wide Video Graphics Array)画面に画像を表示する。増設モニタ200は、本体100と有線通信方式または無線通信方式によって接続されており、本体100から出力される画像データに基づいてディスプレイモジュールのQVGA(Quarter Video Graphics Array)画面に画像を表示する。
【0008】
図2は、本実施の形態のナビゲーション装置10における、本体100のディスプレイモジュール150のWVGA画面表示と、増設モニタ200のディスプレイモジュール250のQVGA画面表示を示す図である。なお、図2では両ディスプレイモジュールの表示画面を同一の面積で描いてある。
【0009】
本体100のディスプレイモジュール150のWVGA画面には、地図が表示されており、地名表示の小さな文字列151や、3−D表示等の緻密な図柄のアイコン152が表示されている。前述の通り、増設モニタ200は、本体100から出力される画像データに基づいてディスプレイモジュール250のQVGA画面に、本体100のディスプレイモジュール150のWVGA画面と同様に地図を表示する。しかし、QVGA画面の解像度(画面サイズ)はWVGA画面よりもとても小さいため、地名表示の小さな文字列151や3−D表示等の緻密な図柄のアイコン152をそのまま表示しようとすると視認困難となる恐れがある。そこで、本実施の形態では、地名表示の小さな文字列は記号(国旗や地方自治体紋章)等によるアイコン251に置き換え、3−D表示等の緻密な図柄のアイコン152は簡略化したアイコン252に置き換えて表示する。
【0010】
図3は、ナビゲーション装置10のハードウェア全体構成を表すブロック図である。前述したように、ナビゲーション装置10は本体100および増設モニタ200から構成される。本体100のCPU110においては、現在地検出装置120およびユーザ入力装置130からの信号が入力される。現在地検出装置120とは車両の現在地を検出するための不図示のセンサ類であり、たとえば、ジャイロセンサ、GPS(Global Positioning System)センサ、車速センサを含む。ユーザ入力装置130は、たとえば、タッチパネル、パネル周辺の押ボタン式スイッチ、ジョイスティック、リモートコントローラである。
【0011】
CPU110は本体100全体を制御する演算処理装置であり、CPU110およびその周辺装置は互いにバスで接続されている。周辺装置は、主記憶装置115、補助記憶装置140、ディスプレイモジュール150、通信インタフェース160を含む。主記憶装置115は、CPU110の作業エリアであるワークメモリや制御プログラムが格納されているプログラムメモリを有する。
【0012】
補助記憶装置140は、ナビゲーション処理に使用する道路地図データやPOI(Point of Interest:観光地や各種施設)情報を格納する記憶装置である。補助記憶装置140としては、たとえば、ハードディスクドライブのほか、道路地図データが格納されたCDやDVD、フラッシュメモリ、その他の記録媒体、およびその読み出し装置であっても良い。
【0013】
ディスプレイモジュール150は、CPU110から出力される文字や図形を含む画像データを画面表示する。
【0014】
通信インタフェース160は、CPU110が、ディスプレイモジュール150へ出力する文字や図形を含む画像データ(たとえば、道路地図データ)と同様の画像データを、増設モニタ200へ転送するために用いられる。
【0015】
増設モニタ200のCPU210においては、ユーザ入力装置230からの信号が入力される。ユーザ入力装置230は、本体100のユーザ入力装置130と同様のユーザインタフェースを提供する。
【0016】
CPU210は、増設モニタ200全体を制御する演算装置であり、CPU210およびその周辺装置は互いにバスで接続されている。周辺装置は、主記憶装置215、補助記憶装置240、ディスプレイモジュール250、通信インタフェース260を含む。主記憶装置215は、本体100の主記憶装置115と同様に構成される。
【0017】
ディスプレイモジュール250は、本体100のCPU110から通信インタフェース160;260を介してCPU210に送信された画像データを表示する。
【0018】
図4のフローチャートを参照して、本体100のCPU110が、増設モニタ200のディスプレイモジュール250の画面に出力する画像データの生成および転送処理手順を説明する。以下の各ステップは、本体100におけるCPU110のプログラム処理として実行される。
【0019】
ステップS401では、CPU110は、増設モニタ200へのデータ転送処理プログラムを起動し、増設モニタ200の接続を検索する処理を開始する。ステップS402にて、有線または無線によって接続された増設モニタ200の有無を判定する。否定判定であれば、ステップS402の処理を繰り返す。肯定判定であれば、ステップS403にて、個体識別情報および画面サイズ情報を含む当該増設モニタ200に関する情報を取得する。ステップS404にて、当該個体識別情報をキーに、増設モニタ200が表示不可情報リストに登録されているか否かを判定する。増設モニタ200が表示不可リストに登録されている場合、たとえば解像度が小さ過ぎる等の理由により、CPU110は、当該増設モニタ200の画面に表示するための画像データを転送することができない。
【0020】
ステップS404において、肯定判定の場合、ステップS421にて、増設モニタ200への「表示不可」を表示させるための画像データを転送する。ステップS422にて、増設モニタ200への画像データ転送が終了すると、本処理手順を終了する。ステップS404において、否定判定の場合、図5の説明にて後述する「画面サイズ別処理」(ステップS405)が実行され、ステップS406にて、増設モニタ200への画像データ転送が終了したか否かを判定する。まだ終了していない場合は、否定判定となり、ステップS411にて、本体100におけるメニュー画面表示に対して、ユーザによるユーザ入力装置130を介した操作が実行されているか否かを判定する。否定判定であれば、本処理手順はステップS406へ戻る。肯定判定であれば、ステップS412にて、CPU110は、増設モニタ200への「メニュー操作中」の旨の通知画面の画像データを転送する。ステップS413にて、本体100におけるメニュー画面に対するユーザによる操作が終了したか否かを判定する。否定判定であれば、当該操作が終了するまでステップS413を繰り返し実行する。肯定判定であれば、ステップS414にて、「画面サイズ別処理」(ステップS405)から継続していてまだ終了していない増設モニタ200への画像データ転送を継続し、本処理手順はステップS406へ戻る。
【0021】
「画面サイズ別処理」(ステップS405)から継続していた増設モニタ200への画像データ転送が終了すると、ステップS406は肯定判定となり、ステップS407にて、CPU110は、増設モニタ200への「表示画像転送終了」の旨の通知画面の画像データを転送し、ステップS408にて、増設モニタ200へのデータ転送処理プログラムを停止すると、本処理手順は終了する。
【0022】
図5のフローチャートを参照して、図4のステップS405に該当する画面サイズ別処理を説明する。ステップS501にて、CPU110は、増設モニタ200の画面サイズが本体100の画面サイズ(図1に示した例ではWVGA)以上であるか否かを判定する。これは、ステップS403にて取得した当該増設モニタ200に関する情報に含まれる画面サイズ情報に基づいて実行する。肯定判定であれば、ステップS506にて、増設モニタ200へ本体100で画面表示するものと同一の画像データを転送し、本画面サイズ別処理手順を終了する。
【0023】
ステップS501にて、否定判定であれば、ステップS512にて、増設モニタ200の画面サイズが本体100の画面サイズよりも小さい第1の画面サイズ(たとえばVGA:Video Graphics Array)であるか否かを判定する。否定判定であれば、ステップS522にて、増設モニタ200の画面サイズが第1の画面サイズよりも小さい第2の画面サイズ(たとえばWQVGA:Wide Quarter Video Graphics Array)であるか否かを判定する。さらに否定判定であれば、ステップS532にて、増設モニタ200の画面サイズが第2の画面サイズよりも小さい第3の画面サイズ(たとえばQVGA)であるか否かを判定する。
【0024】
ステップS512にて、肯定判定であれば、地図画面の表示優先度を「高」に設定し、幅が1メートル以上の道路を表示する。同様に、ステップS522にて、肯定判定であれば、地図画面の表示優先度を「中」に設定し、幅が4メートル以上の道路を表示する。さらに、ステップS532にて、肯定判定であれば、地図画面の表示優先度を「低」に設定し、車両1に対する経路誘導にて選択されている道路および幹線道路のみを表示する。
【0025】
ステップS513完了後、ステップS514にて、アイコン表示優先度を「大」に設定し、該当するアイコンの表示を変更する。具体的には、予めユーザによる初期設定や出荷時設定がされたアイコン表示優先度の高い順に配列したアイコン表示優先度リストに基づき、画面に表示された範囲に含まれるアイコンの上位70%を表示する。なお、アイコン表示優先度リストは、例えば、コンビニエンスストア、ファーストフード、映画館といった業態別に表示用アイコンを分類し、コンビニエンスストアを高優先、ファーストフードを普通、映画館を低優先といった対応関係を定義するテーブルを含んでいる。当該テーブルの例を図6に示す。ステップS523完了後、ステップS524にて、アイコン表示優先度を「中」に設定し、該当するアイコンの表示を変更する。具体的には、アイコン表示優先度の高い順に配列したアイコン表示優先度リストに基づき、画面に表示された範囲に含まれるアイコンの上位40%を表示する。このとき、3−D表示等の緻密な図柄のアイコン152を、平面的な表示に変更する等、全て簡略化したアイコン252に置き換えて表示する。ステップS533完了後、ステップS534にて、アイコン表示優先度を「小」に設定し、該当するアイコンの表示を変更する。具体的には、アイコン表示優先度の高い順に配列したアイコン表示優先度リストに基づき、画面に表示された範囲に含まれるアイコンの上位10%を、全て簡略化したアイコン252に置き換えて表示する。
【0026】
ステップS514完了後、ステップS515にて、文字列のフォントサイズ変更レベルを「小」に設定し、該当する文字列のフォントサイズを変更する。具体的には、表示対象の文字列を、交差点名称、主要道路名称、地名、および施設名称とし、フォントサイズを3ドット大きな値に変更して表示する。ステップS524完了後、ステップS525にて、文字列のフォントサイズ変更レベルを「中」に設定し、該当する文字列のフォントサイズを変更する。具体的には、表示対象の文字列を、交差点名称、および主要道路名称とし、フォントサイズを6ドット大きな値に変更して表示する。地名は国旗・地方自治体紋章に、施設名称は地図記号に、各々基づいた図柄のアイコン251に置き換えて表示する。ステップS534完了後、ステップS535にて、文字列のフォントサイズ変更レベルを「大」に設定し、該当する文字列のフォントサイズを変更する。具体的には、表示対象の文字列を、交差点名称のみとし、フォントサイズを10ドット大きな値に変更して表示する。主要道路名称は国道番号・県道番号の表示された道路標識に、地名は国旗・地方自治体紋章に、施設名称は地図記号に、各々基づいた図柄のアイコン251に置き換えて表示する。
【0027】
なお、増設モニタ200の小さな表示画面サイズにフォントサイズを大きな値に変更して文字列を表示した場合、一部の文字列をアイコン251に置き換えて表示したとしても、当該置き換え非対象の文字列表示が当該画面上で占有する比率(以下、文字表示比率と称する)が、本体100の表示画面と比べて高まって、視認性に影響を及ぼす可能性がある。当該置き換え非対象の文字列に対して、予めユーザによる初期設定や出荷時設定がされた文字列表示優先度テーブルに基づき、優先度の高い順に文字列を表示し、全ての文字列表示が当該画面上で占有するドット合計値が所定値以下となるようにすることが好ましい。文字列表示優先度テーブルは、例えば、経路誘導対象道路上の交差点名称を高優先、他の文字列を低優先といった対応関係を定義するテーブルである。
【0028】
ステップS515、ステップS525、ステップS535のいずれであっても完了すると、ステップS516にて、増設モニタ200へ表示を変更した画像を転送し、本画面サイズ別処理手順を終了する。
【0029】
ステップS532にて、否定判定であれば、ステップS542にて、CPU110は、増設モニタ200への「表示不可」の旨の通知画面の画像データを転送し、ステップS543にて、個体識別情報をキーに、当該増設モニタ200を表示不可情報リストに登録する。ステップS544にて、増設モニタ200へのデータ転送処理プログラムを停止すると、本画面サイズ別処理手順を含む、本体100のCPU110が、増設モニタ200のディスプレイモジュール250の画面に出力する画像データの生成および転送処理手順は終了する。
【0030】
以上説明した実施の形態のナビゲーション装置10は次のような作用効果を奏する。
(1)増設モニタ200のディスプレイモジュール250の表示画面サイズが本体100のディスプレイモジュール150よりも小さい場合であって、かつ予め設定されている判定アルゴリズムに基づいて視認性が良好でないと判定された場合には、本体100のCPU110が、地図表示、アイコン表示、文字フォントサイズに関して、増設モニタ200のディスプレイモジュール250の表示画面サイズに好適となるように変更処理を実行した画像データを出力し、増設モニタ200へ転送するように構成した。これにより、ユーザは、表示画面サイズの小さい増設モニタ200のディスプレイモジュール250の表示画面を見る際に、表示されている文字列やアイコンを容易に識別できるため、利便性が高い。
(2)本体100のCPU110は、増設モニタ200毎に、地図表示、アイコン表示、文字フォントサイズに関して、当該増設モニタ200のディスプレイモジュール250の表示画面サイズに好適となるように変更処理を実行した画像データを出力し、当該増設モニタ200へ転送するように構成した。これにより、ユーザは、同時に複数かつ表示画面サイズの相異なるディスプレイモジュール250を有する増設モニタ200を接続して利用することができる。
(3)増設モニタ200のディスプレイモジュール250の表示画面サイズが本体100のディスプレイモジュール150よりも小さい場合であって、かつ予め設定されている判定アルゴリズムに基づいて視認性が良好でないと判定された場合には、本体100のCPU110が、地図表示、アイコン表示、文字列表示に関して、増設モニタ200のディスプレイモジュール250の表示画面サイズに好適となるように優先度の高いものに限定して変更処理を実行した画像データを出力し、増設モニタ200へ転送するように構成した。これにより、表示画面サイズの小さい増設モニタ200のディスプレイモジュール250の表示画面に好適な量の地図表示、アイコン表示、文字列表示となるため、視認性およ利便性が高い。
【0031】
以上説明したナビゲーション装置10を次のように変形することもできる。
(1)上述の図1においては、ナビゲーション装置10を構成する一方の機器である本体100を車両1の前席側に設置し、他方の機器である増設モニタ200を後席側に設置した。増設モニタ200は、ナビゲーション装置10を構成する機器に限らず、本体100から通信を介して転送されてくる画像を表示するための通信インタフェース260およびディスプレイモジュール250を備えた他の機器であっても良い。たとえば、PND(Personal Navigation Device)、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機、ポータブルパソコン、ポータブルゲーム機、携帯型音楽プレーヤー等の各種情報端末機器であっても良い。
(2)上述の図5においては、アイコン表示優先度を「中」または「低」に設定した場合、簡略化したアイコン252を表示することとして説明した。簡略化したアイコン252としては、たとえば、○○デパート、△△デパートといった店舗名に関わらず業態単位で共通のマークを用いることとしても良いし、百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストアといった業態に関わらず小売業という業種単位で共通のマークを用いることとしても良い。
(3)上述の図5においては、文字列のフォントサイズ変更レベルを「中」または「大」に設定した場合、一部の文字列をアイコン251に置き換えて画面表示することとして説明した。ユーザが画面上にてアイコン251を選択することを契機として、増設モニタ200のCPU210が当該文字列をポップアップ表示できるように、当該文字列を置き換えずにアイコン251を付加することとしても良い。あるいは、アイコン251に置き換えて表示せずに、当該文字列を削除して表示しないこととしても良い。
(4)上述の説明においては、画面サイズに応じて増設モニタ200における表示態様を変更したが、本体100と増設モニタ200との間の画像データ転送速度に応じて変更することとしても良い。また、増設モニタ200に予め入力されている表示態様変更設定に応じて変更することとしても良い。
【0032】
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】一実施の形態によるナビゲーション装置を搭載した車両を示す図である。
【図2】一実施の形態によるナビゲーション装置における、本体のWVGA画面表示と、増設モニタのQVGA画面表示を示す図である。
【図3】一実施の形態によるナビゲーション装置のハードウェア全体構成を表すブロック図である。
【図4】本体100のCPU110から、増設モニタ200の画面に出力する画像データの生成および転送処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図4のステップS405における画面サイズ別処理を詳細に示したフローチャートである。
【図6】業態別アイコン表示優先度定義テーブルを説明する図である。
【符号の説明】
【0034】
1 車両
10 ナビゲーション装置 100 本体
110、210 CPU 115、215 主記憶装置
120 現在地検出装置 130、230 ユーザ入力装置
140、240 補助記憶装置 150、250 ディスプレイモジュール
151 地名表示の小さな文字列 152 緻密な図柄のアイコン
160、260 通信インタフェース 200 増設モニタ
251 アイコン 252 簡略化したアイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主ディスプレイ装置および副ディスプレイ装置に画像データを出力する画像出力装置であって、
前記副ディスプレイ装置の画面サイズ情報を取得するサイズ取得手段と、
前記サイズ取得手段により取得された画面サイズ情報を入力し、前記副ディスプレイ装置に表示される文字および/または図形の視認性が良好であるか否かを所定のアルゴリズムに基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段により否定判定がなされた場合には、文字および/または図形の表示形態を所定の表示形態に変更する表示変更手段とを備えることを特徴とする画像出力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像出力装置において、
前記表示変更手段は、文字および/図形について予め設定されている表示優先度に基づいて表示形態を変更することを特徴とする画像出力装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像出力装置において、
前記表示優先度はテーブルとして記憶することを特徴とする画像出力装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の画像出力装置において、
前記表示変更手段によって表示形態が変更される文字および/または図形は、前記表示優先度のうち所定の優先度を有する文字および/または図形に限定されることを特徴とする画像出力装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像出力装置において、
前記表示変更手段は、予め定めた文字列について、それぞれの文字列に対応したアイコンへ変更することを特徴とする画像出力装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像出力装置を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−60454(P2010−60454A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−227056(P2008−227056)
【出願日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】