説明

画像形成装置、シート積載制御方法、及びプログラム

【課題】複数ページからなる原稿を複数部数、グループモードで画像形成する場合において、第1の用紙積載装置に用紙を積載している最中に、用紙が満載になった第2の用紙積載装置を外部に取り出して、次工程の処理を行うことを可能にする。
【解決手段】用紙の搬送路に沿ってそれぞれ配列されて、搬送路の上流側から搬送された用紙をそれぞれ積載するとともに、個別に外部に移動することが自在である複数の積載手段を備えた用紙積載装置において、処理対象のプリントジョブによる複数の積載手段に積載すべき用紙の総枚数と(S103)、複数の積載手段に用紙を積載する際の指定された積載モード(S102)と、複数の積載手段の各々の上限積載量とを取得する。そして、この取得された総枚数、積載モード、および上限積載量に基づいて、複数の積載手段に用紙を積載する積載形態を決定する(S104)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置から排出される用紙を複数の用紙積載手段へ積載する際の積載制御に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、シート(用紙)に画像を形成する画像形成装置では、画像形成技術の進歩向上により画像形成速度の高速化が図られて、画像形成装置の装置本体からシートを高速、かつ大量に排出することができるようになった。このため、画像形成装置の装置本体に接続されて、装置本体から排出されるシートを受け取って積載するシート積載装置においても、シートの積載整合性を維持して、多量のシートを積載できることが求められている。こうした要請に応えたシート積載装置(以下「スタッカ装置」と言う)が、例えば特許文献1に記載されている。
【0003】
図22は、この従来のスタッカ装置の構成を示す側断面図である。
【0004】
スタッカ装置500では、画像形成装置の装置本体から排出されたシートを、入口ローラ501で受け取った後、搬送ローラ対502でグリッパ503に引き渡す。グリッパ503は、シートを把持して搬送し、シートの先端を先端ストッパ504に突き当てる。シートは、先端ストッパ504に突き当たると、グリッパ503から外れて、用紙積載台505の上に落下する。このとき、シートは、先端ストッパ504と後端ストッパ508との間に落下して、先端と後端とが整合される。また、必要に応じて不図示の幅整合機構によって幅整合されて、シート搬送方向と直角な方向のシート端部(側端部)を揃えられる。
【0005】
また、このような従来のスタッカ装置においては、用紙積載台505に順次積載されたシートの枚数が積載可能な最大枚数に達したり、最大枚数に達する前にジョブが終了したりすると、用紙積載台505に積載されたシートが、取り出し可能な状態となる。
【特許文献1】特開2006−124052号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記従来のスタッカ装置におけるシートの積載容量を増やしたい場合、スタッカ装置を複数台用意し、これらを連結して使用することが考えられる。
【0007】
図23は、連結された2つのスタッカ装置500a,500bを示す図である。
【0008】
このように複数のスタッカ装置500a,500bを連結して使用する場合において、スタッカ装置500aおよびスタッカ装置500bの最大積載枚数がそれぞれ、例えば5000枚であるとする。そして、10ページの原稿からなる冊子を1部として1000部の冊子分のシートの印刷を、グループモードで行うプリントジョブが入力された場合を想定する。なお、グループモードとは、1部がNページ(Nは整数)のシートを部数M(Mは整数)形成するプリントジョブにおいて、同じページのシートをM枚まとめたN個のグループとしてシートを積載するモードである。例えば、10ページからなる原稿をそれぞれ部数5だけ印刷する場合に、同一ページの原稿が印刷されたシートが5枚ずつの束となってページ順に積載される。この場合、1つのページの原稿を設定部数分連続して印刷する動作が各ページ毎に繰り返される。
【0009】
このプリントジョブを実行すると、まず、原稿の第1〜第5ページが1000枚ずつ順次スタッカ装置505bに積載される。これによって、5000枚の上限積載量となるので、今度は、スタッカ装置505aに対して、原稿の第6〜第10ページが1000枚ずつ順次積載される。
【0010】
ここで、スタッカ装置505aに対して原稿の第6〜第10ページ分のシートが積載されている間に、満載になったスタッカ装置505bを外部に運び出して、原稿10ページからなる冊子の作成作業を行おうとしたとする。この場合、スタッカ装置505bには、原稿の第6〜第10ページ分のシートが積載されていないので、こうした冊子の作成作業を行うことができない。そのため、スタッカ装置505aに対する原稿の第6〜第10ページのシートの積載を待つ必要があり、作業性が低いという問題があった。
【0011】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、複数ページからなる原稿を複数部数、グループモードで画像形成する場合において、第1の用紙積載装置に用紙を積載している最中に、用紙が満載になった第2の用紙積載装置を外部に取り出して、次工程の処理を行うことを可能にした画像形成装置、シート積載制御方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、入力されたプリントジョブに基づいてシートに像形成する画像形成部と、前記画像形成部から搬送されるシートを積載するための外部へ取り出し可能なシート積載手段と、1部がNページ(Nは整数)のシートを部数M(Mは整数)形成するプリントジョブにおいて、同じページのシートをM枚まとめたN個のグループとしてシートを積載するグループモードが設定されているか否かを判断する判断手段と、前記グループモードが設定されている場合に、前記プリントジョブで形成されるシートの総枚数と前記シート積載手段の上限積載量とに基づいて、前記プリントジョブを1部がNページのシートをMよりも少ない部数形成する複数のプリントジョブに分割するか否かを決定する決定手段とを有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0013】
また、請求項5記載の発明によれば、入力されたプリントジョブに基づいてシートに像形成する画像形成部と、前記画像形成部から搬送されるシートを積載するための外部へ取り出し可能なシート積載手段とを有する画像形成装置に適用されるシート積載制御方法であって、1部がNページ(Nは整数)のシートを部数M(Mは整数)形成するプリントジョブにおいて、同じページのシートをM枚まとめたN個のグループとしてシートを積載するグループモードが設定されているか否かを判断する判断工程と、前記グループモードが設定されている場合に、前記プリントジョブで形成されるシートの総枚数と前記シート積載手段の上限積載量とに基づいて、前記プリントジョブを1部がNページのシートをMよりも少ない部数形成する複数のプリントジョブに分割するか否かを決定する決定工程とを有することを特徴とするシート積載制御方法が提供される。
【0014】
さらに、上記シート積載制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、入力されたプリントジョブに基づいてシートに像形成する画像形成部と、前記画像形成部から搬送されるシートを積載するための外部へ取り出し可能なシート積載手段とを有する画像形成装置が提供される。この画像形成装置において、1部がNページ(Nは整数)のシートを部数M(Mは整数)形成するプリントジョブにおいて、同じページのシートをM枚まとめたN個のグループとしてシートを積載するグループモードが設定されているか否かを判断する。そして、前記グループモードが設定されている場合に、前記プリントジョブで形成されるシートの総枚数と前記シート積載手段の上限積載量とに基づいて、下記決定を行う。すなわち、前記プリントジョブを1部がNページのシートをMよりも少ない部数形成する複数のプリントジョブに分割するか否かを決定する。
【0016】
これにより、複数ページからなる原稿を複数部数、グループモードで画像形成する場合において、第1の積載手段に用紙を積載している最中に、用紙が満載になった第2の積載手段を外部に取り出して、次工程の処理を行うことが可能となる。したがって、作業性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。この断面図は、画像形成装置のシート(用紙)搬送方向に沿った断面図である。
【0019】
(画像形成装置)
画像形成装置900は、装置本体(画像形成部)900Aにシート積載装置(シート積載手段、以下「スタッカ装置)という)100を備えている。スタッカ装置100は、装置本体900Aにオプションとして接続されるようになっているが、装置本体900A内に組み込まれる構成であってもよい。
【0020】
装置本体900Aは、イメージリーダ951と自動原稿送り装置950とを上部に備えている。給紙カセット902a乃至902eにセットされたシートSは、給紙ローラ903a乃至903e、搬送ローラ対904によってレジストレーションローラ(以下、レジストローラと称す)対910まで搬送される。
【0021】
一方、感光体ドラム906は、一次帯電器907によって帯電されている状態で、露光部908によって露光されて、イメージリーダ951で読み取られた原稿のデジタル原稿データが静電潜像として形成される。そして、現像器909が、感光体ドラム906に形成された静電潜像をトナー画像にトナー現像する。
【0022】
そして、トナー画像の位置に合わせて、シートがレジストローラ対910によって感光体ドラム906と転写器905との間に、送り込まれる。転写器905は、トナー画像を感光体ドラム906からシートに転写する。シートに転写されずに感光体ドラム906に付着している残存トナー等の異物は、クリーニング装置913のブレードで掻き落とされる。この結果、感光体ドラム906の表面は清掃されて、次の画像形成に備えられる。
【0023】
トナー画像を転写されたシートは、搬送ベルト911によって定着器912に搬送されて、定着器912の加熱ローラと加圧ローラとに狭持されて加熱加圧され、トナー画像がシートに定着される。トナー画像を定着されたシートは、そのまま、排紙ローラ対914により、スタッカ装置100に搬送されるか、または、フラッパ915により両面反転装置901に搬送されて、再度、反対側の面にもトナー画像が形成される。
【0024】
(制御装置)
図2は、画像形成装置900の動作を制御する制御装置の構成を示すブロック図である。
【0025】
CPU回路部206は、CPU(図示せず)、ROM207、RAM208を内蔵し、ROM207に格納されている制御プログラムにより、各ブロック202,209,203,204,201,205,210を総括的に制御する。RAM208は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
【0026】
DF(原稿給紙)制御部202は、CPU回路部206からの指示に基づいて自動原稿送り装置950を駆動制御する。イメージリーダ制御部203は、上述のイメージリーダ951内のスキャナユニット、イメージセンサなどに対する駆動制御を行い、イメージセンサから出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部204に転送する。
【0027】
画像信号制御部204は、イメージセンサからのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各処理を施し、このデジタル信号をプリント用のビデオ信号に変換してプリンタ制御部205に出力する。また、画像信号制御部204は、コンピュータ200から外部I/F201を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施して、プリント用のビデオ信号に変換してプリンタ制御部205に出力する。画像信号制御部204による処理動作は、CPU回路部206により制御される。
【0028】
プリンタ制御部205は、入力されたビデオ信号に基づき上述の露光部908を駆動制御する。
【0029】
操作部209は、画像形成に関する各種機能を設定するための複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有している。操作部209は、各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部206に出力するとともに、CPU回路部206からの信号に基づき、操作画面を操作部209の表示部に表示する。この表示部に表示される操作画面を用いて、各種モードの設定が行われるが、これについては、図3および図4を参照して後述する。
【0030】
スタッカ制御部210は、スタッカ装置100に搭載され、CPU回路部206と情報の授受を行うことによって、スタッカ装置100全体の駆動制御を行うようになっている。スタッカ制御部210については、図5を参照して後述する。
【0031】
図3および図4は、画像形成装置900の操作部209に表示される第1および第2の操作画面をそれぞれ示す図である。これらの操作画面を用いて、各種モードを設定する操作手順を説明する。
【0032】
図3に示す第1の操作画面におけるキー701は、画像形成後のシートの積載方法(積載モード)を設定するためのキーであり、キー701を押下すると、図4に示す第2の操作画面に遷移する。
【0033】
図4に示す第2の操作画面におけるキー703はソートモードを、キー704はグループモードを設定するためのキーである。ソートモードは、部単位にシートをソートして積載するモードであり、グループモードは、ページ単位にシートをグルーピングして積載するモードである。例えば、原稿がA,B,Cの3ページからなり、これを2部印刷する場合、ソートモードでは、A,B,C;A,B,Cという順で印刷が行われ、グループモードでは、A,A;B,B;C,Cという順で印刷が行われる。
【0034】
また、キー705は、シートの排紙先を指定するキーである。排紙先の「トレイ1」はスタッカトレイ112a、「トレイ2」はスタッカトレイ112b、「トップトレイ」はトップトレイ106(図6を参照して後述)に対応する。
【0035】
キー706は、ジョブ分割積載モードを選択するためのキーである。ジョブ分割積載モードについては、図19〜図21を参照して詳しく後述する。
【0036】
図5は、スタッカ制御部210の内部構成およびスタッカ制御部210に接続される各種センサ、モータ、ソレノイドを示すブロック図である。
【0037】
スタッカ制御部210は、CPU回路部170やドライバ部171などにより構成される。ドライバ部171には、各種モータ150〜156や各種ソレノイド160,161が接続される。また、CPU回路部170には、各種センサ131,111,113a,113b,117が接続される。以下に、CPU回路部170によって実施される制御の内容について説明する。
【0038】
(スタッカ装置の基本動作)
図6は、スタッカ装置100の構成を示す断面図であり、図7は、スタッカ装置100の基本動作を示すフローチャートである。以下、図5〜図7を参照しながら、スタッカ装置100の動作およびCPU回路部170で実施される制御内容を説明する。
【0039】
画像形成装置900の装置本体900A(図1)から排出されたシートは、図6に示すように、スタッカ装置100の入口ローラ対101によりスタッカ装置100内に搬送される。そして、搬送ローラ対102a〜102dにより切換えフラッパ103まで搬送される。入口ローラ対101および搬送ローラ対102a〜102dは、入口搬送モータ150(図5)により駆動される。シートが搬送される前に、図2に示す画像形成装置900のCPU回路部206からは、予めスタッカ制御部210にシートに関するシート情報が送られる。シート情報は、シートサイズ、紙種、シートの排出先等の属性を示す情報である。
【0040】
図7に示すように、スタッカ制御部210のCPU回路部170は、送られたシート情報に基づき、シートの排出先を判別する(S301)。その結果、シートの排出先がトップトレイ106(図6)であるならば、ステップS303へ進み、スタッカトレイ112a,112b(図6)であるならば、ステップS306へ進む。また、シートの排出先が、スタッカ装置100のさらに下流に設けられたスタッカ装置(不図示)であるならば、ステップS308へ進む。
【0041】
ステップS303では、CPU回路部170は、図6に示すように、切換えフラッパ103をフラッパソレノイド160(図5)により、破線で示す先端下向きの位置に切換え、シートを搬送ローラ対104に導く。CPU回路部170は、、搬送モータ151(図5)を駆動してシートを排紙ローラ対105によりトップトレイ106に排出させて、積載させる(S304)。
【0042】
ステップS306では、CPU回路部170は、図6に示すように、シートをスタッカトレイ112a,112b(図6)に排紙させる。すなわち、搬送ローラ対102dにより搬送されたシートは、フラッパソレノイド160(図5)で、実線で示す先端上向きに切換った切換えフラッパ103に案内されて、搬送ローラ対107によって搬送される。そして、シートは、実線で示す上端左向きに切換った出口切換えフラッパ108によって、排紙ローラ対110に案内される。この排紙ローラ対110によりシートは、グリッパ114a,114bに受け渡され、スタッカトレイ112a,112bに選択的に排出されて積載される。この排出動作の詳細については後述する。
【0043】
ステップS308では、CPU回路部170は、図6に示すように、出口切換えフラッパ108を破線で示す上端右向きの位置に切換る。搬送ローラ対102dにより搬送されてきたシートは、搬送ローラ対107により搬送されて、出口ローラ対109に導かれた後、下流のスタッカ装置に搬送される。
【0044】
(シートをスタッカトレイに排出する動作)
スタッカ装置100は、シートを積載する2つのスタッカトレイ(シート積載トレイ)112a,112bを有していて、スタッカトレイ112a,112bへ選択的にシートを排出する。スタッカトレイ112a,112bはそれぞれスモールサイズ(A4サイズ以下)のシートを積載可能である。また、スタッカトレイ112a,112bの両方を使用してラージサイズ(B4,A3サイズ)のシートも積載可能である。
【0045】
次に、シートをスタッカトレイ112a,112bに対して選択的に排出する動作を説明する。
【0046】
図6を参照して、スタッカ装置100におけるスタッカトレイ112a,112bの周辺の構成を説明する。
【0047】
スタッカトレイ112a,112bは、スタッカトレイ昇降モータ152a、スタッカトレイ昇降モータ152b(図5)により、矢印C,D,E,F方向にそれぞれ昇降可能に配置される。
【0048】
引込みユニット115はフレーム127を含み、フレーム127が、スライド軸118に沿って移動可能であり、引込みユニット115は、引き込みモータ153(図5)により、矢印A,B方向に移動するようになっている。引込みユニット115のフレーム127は、シートの先端を突き当てるストッパ121と、シートをストッパ121に案内するテーパ部122とから形成される。引込みユニット115はさらに、シートをストッパ121に引き込む、弾性を備えたローレットベルト116も含む。
【0049】
ローレットベルト116は、ローレットベルトモータ154(図5)により、反時計回りに回転して、ローレットベルト116とスタッカトレイ112a(または、スタッカトレイ112b)との間にシートを引き込む。これによって、シートの先端がストッパ121に突き当てられる。紙面検知センサ117は、引込みユニット115に組み込まれたセンサであり、引込みユニット115からシート上面までの距離を一定に保つために使用される。
【0050】
グリッパ114a,114bはシートの先端部を把持してシートを搬送するものであり、不図示の捩りコイルばねにより、シートを把持する方向に付勢された状態で駆動ベルト130に取付けられている。排出ローラ対110により排出されたシートがグリッパ114a,114bに押込まれることにより、シートが保持される構成になっている。なお、グリッパ114a,114bは、V字状に開口した部材の開口部内の上下にスポンジなどの弾性体を設け、その上下の弾性体の間に押し込まれたシートを保持するような構成であってもよい。
【0051】
スタッカトレイ112a,112bは、排出されたシートが積載されるトレイであり、シートを積載するためのホームポジション位置に待機する構成になっている。すなわち、スタッカトレイ112a,112bの位置が、ホーム位置検出センサ113a,113bによってそれぞれ検出され、その検出結果に応じて、スタッカトレイ112a,112bはホームポジション位置に移動される。
【0052】
図8〜図11は、図6に示すスタッカ装置100におけるスタッカトレイ112aの周辺構成をそれぞれ示す第1〜第4の断面図である。
【0053】
図8に示すように、画像形成装置900の装置本体900A(図1)から排出されたシートSは、排出ローラ対110まで搬送される。そしてシートは、排出ローラ対110の上流に配置されているタイミングセンサ111により、先端の通過タイミングが検知される。この検知タイミングで、停止待機しているグリッパ114aが、シートSの先端部を把持する。これに同期して、駆動ベルト130が循環を開始して、図9に示すように、グリッパ114aがシートを把持したまま引き込みユニット115に接近移動する。
【0054】
そして、図10に示すように、グリッパ114aが引込みユニット115のテーパ部122を通過すると、シートSは、グリッパ114aから外れて、搬送されてきた勢いで、テーパ部122に案内されて、スタッカトレイ112a側に付勢される。そして、シートは、ローレットベルト116とスタッカトレイ112a(シートが既にスタッカトレイ112aに積載されているときには、その最上位のシート)との間に進入する。その後、図11に示すようにローレットベルト116によりシートSは、先端部がストッパ121に突き当たるまで搬送される。この結果、シートSは、先端を揃えられて(整合されて)、スタッカトレイ112a上または最上のシート上に積載されることになる。
【0055】
その後、整合板119が、シート搬送方向と直角な方向(シートの幅方向)にジョギング動作を行い、シートの側端を揃える(幅整合する)。
【0056】
紙面検知センサ117は、スタッカトレイ112aに積載されたシートの上面を常時監視している。引込みユニット115のローレットベルト116とシートとの間隔が、所定量よりも狭くなった場合、スタッカトレイ昇降モータ152aによりスタッカトレイ112aが所定量下降させられる。これによって、ローレットベルト116とシートとの間隔が所定の間隔に保持される。
【0057】
スタッカ装置100では、駆動ベルトモータ155(図5)により駆動される駆動ベルト130が循環して、2つのグリッパ114a,114bが交互にシートを排出搬送して、スタッカトレイ112aにシートを順次積載する。
【0058】
スタッカトレイ112a上に積載されたシートの満載は、次のようにして検知される。すなわち、まず、排出ローラ対110から排出されるシートSをタイミングセンサ111が検知し、これをスタッカ制御部210(図2)でカウントして、積載されるシートの枚数を検出する。そして検出された積載シート枚数を、予め設定されている積載枚数の上限値と比較することで、積載されたシートの満載を検知する。本実施の形態では、スタッカトレイ112a,112bにおける普通紙の最大積載枚数が、例えば5000枚である。そして、上記の上限値は、画像形成装置900の操作部209、またはコンピュータ200上の不図示の操作画面より入力され、最大積載枚数以下の値に設定される。
【0059】
なお、スタッカトレイ112aに対するシートの積載開始から経過した時間である積載時間を測定し、該積載時間を、予め設定されている積載時間の上限値と比較することで、積載されたシートの満載を検知するようにしてもよい。
【0060】
さらに、スタッカトレイ112aの下降位置と最上位のシートの位置とを検知して、積載されたシートの満載を検知するようにしてもよい。
【0061】
スタッカトレイ112a上のシートが満載になった場合、図12に示すように、スタッカ制御部210(図2)がスタッカトレイ112aを下降させ、積載されたシートをスタッカトレイ112aごと運搬する台車(ドリー)120上に載置する。その後、引込みユニット115が矢印A方向に移動し、スタッカトレイ112bが、シートの積載を待つ。図12は、スタッカトレイ112aがドリー120上に下降した状態のスタッカ装置100の構成を示す断面図である。
【0062】
ここでは、シート束が満載に積載されたスタッカトレイ112aがドリー120上に載置されている。この状態でドリー120を搬出すると、図13に示すようになる。図13は、シート束が満載に積載されたスタッカトレイ112aをドリー120によって搬出する様子を示す図である。このように、スタッカトレイ112bにおいて画像形成に伴うシートの積載が行われていたとしても、操作者はシート束が満載に積載されたスタッカトレイ112aをドリー120によって搬出することができる。したがって、画像形成装置900では、一方のスタッカトレイに積載されたシート束を搬出しながらも、並行して、他方のスタッカトレイにおいて画像形成に伴うシートの積載を行うことが可能である。
【0063】
なお、引込みユニット115の待機位置は、スタッカトレイ112a,112bに積載されるべき各シートの略中央の位置であることが安定して望ましい。しかし、シートの積載量を多くするため、積載されるべき各シートがスタッカトレイ112a,112bからそれぞれはみ出ない範囲にあれば、それらの待機位置は他の位置であってもよい。
【0064】
図14〜図16は、図6に示すスタッカ装置100におけるスタッカトレイ112bの周辺構成をそれぞれ示す第1〜第3の断面図である。
【0065】
図14に示すように、画像形成装置900の装置本体900Aから排出されたシートSは、タイミングセンサ111を通過した後、排出ローラ対110から排出されて、グリッパ114aによってシート先端部を把持される。
【0066】
そして図15に示すように、グリッパ114aが引込みユニット115のテーパ部122を通過すると、シートSの先端部は、テーパ部122によりスタッカトレイ112b側に付勢される。シートSは、テーパ部122に沿って移動し、ローレットベルト116に導かれる。
【0067】
その後、図16に示すように、シートSの先端部は、ローレットベルト116によりストッパ121に突き当てられる。シートSは、先端部を揃えられてスタッカトレイ112bに積載され、さらに、整合板119によって側端を揃えられる。
【0068】
紙面検知センサ117は、スタッカトレイ112bに積載されたシートの上面を常時監視している。引込みユニット115のローレットベルト116とシートとの間隔が、所定の間隔よりも狭くなった場合、スタッカトレイ昇降モータ152b(図5)が駆動してスタッカトレイ112bが、所定の量だけ下降する。これによって、ローレットベルト116とシートとの間隔が所定の間隔に保持される。
【0069】
スタッカ装置100では、駆動ベルト130が循環して、該駆動ベルト130に取り付けられた2つのグリッパ114a,114bがシートを交互に排出搬送して、スタッカトレイ112bに各シートを順次積載する。
【0070】
スタッカトレイ112b上に積載されたシートの満載の検知は、スタッカトレイ112aでの検知と同様である。すなわち、排出ローラ対110から排出されるシートSをタイミングセンサ111が検知して、この検知に基づきスタッカ制御部210(図2)が排出シート数をカウントする。そして、このカウント値を、予め設定されている積載枚数の上限値と比較することで、積載されたシートの満載を検知する。
【0071】
なおここでも、スタッカトレイ112bに対するシート積載によって経過した時間である積載時間を測定し、該積載時間を、予め設定されている積載時間の上限値と比較することで、積載されたシートの満載を検知するようにしてもよい。
【0072】
また、スタッカトレイ112bの下降位置と最上位のシートの位置とを検知して、積載されたシートの満載を検知するようにしてもよい。
【0073】
スタッカトレイ112b上でシートが満載になった場合、スタッカ制御部210(図2)が、図17に示すように、スタッカトレイ112bを下降制御して、ドリー120上に載置する。図17は、スタッカトレイ112a及び112bがドリー120上に下降した状態のスタッカ装置100の構成を示す断面図である。
【0074】
この後、引込みユニット115は、図17に示す矢印B方向に移動して、左側のスタッカトレイ112a上に待機する。
【0075】
図18は、スタッカトレイ112a,112bおよびドリー120を示す斜視図である。
【0076】
スタッカトレイ112a,112bは昇降可能な不図示の支持部材により支持されており、支持部材がドリー120の支持面よりも下降することによりスタッカトレイ112a,112bはドリー120に受け渡される。図18に示すように、スタッカトレイ112a,112bが、ドリー120の上面に設けられたピン等の固定部材によりドリー120に固定されており、その上に大容量のシート束が積載される。ドリー120には、キャスタ125と把手126とが設けられており、ユーザが把手126をもって移動させることで、大容量のシート束を一度に、しかも簡単に移動させることができる。
【0077】
スタッカトレイ112a,112bを載置されたドリー120がスタッカ装置100から搬出された後、画像形成動作は停止される。ドリー120上のスタッカトレイ112a,112bに積載されたシート束を取除き、再度スタッカトレイ112a,112bおよびドリー120がスタッカ装置100に装着されると、画像形成動作が再開される。なお、予備のドリーおよび2つのスタッカトレイを準備しておき、それらをスタッカ装置100に装着して、画像形成動作を迅速に再開させるようにしてもよい。
【0078】
次に、本発明の特徴である積載形態変更処理(シート積載制御方法)について、図19を参照して説明する。
【0079】
図19は、図5に示すスタッカ制御部210において行われる積載形態変更処理の手順を示すフローチャートである。なお、この積載形態変更処理は、図4に示す操作部209の第2の操作画面においてジョブ分割積載モードキー706が選択されているときに、CPU制御206により実行される。CPU制御部206は、グループモードが設定されているか否かを判断する判断手段(判断工程)及び、複数のプリントジョブに分割するか否かを決定する決定手段(決定工程)としての機能を有する。
【0080】
まずステップS101で、CPU制御部206は、プリントジョブの入力を待つ(S101でNO)。プリントジョブが入力されたならば(S101でYES)、ステップS102に進む。
【0081】
ステップS102では、CPU制御部206は、入力されたプリントジョブにおいてグループモードが指定されているか否かを判別する。グループモードが指定されているならば、ステップS103へ進み、一方、グループモード以外のモード、例えばソートモードが指定されているならば、ステップS107へ進む。
【0082】
ステップS107では、CPU制御部206は、積載モードして通常積載モードを設定し、ステップS106に進む。通常積載モードでは、指定されたモードに従ってスタッカトレイへのシートの積載を行う。例えばソートモードが指定されているならば、部単位にシートが積載される。
【0083】
ステップS103では、CPU制御部206は、入力されたプリントジョブを解析して、このプリントジョブで印刷を行うべき総プリント枚数(総枚数)を算出する。
【0084】
次に、ステップS104では、CPU制御部206は、算出された総プリント枚数が、現在積載を行うべきスタッカトレイにおける積載枚数の上限値(上限積載量)より多いか否かを判定する。なお、この積載枚数の上限値に代わって、最大積載枚数であってもよい。
【0085】
この判定の結果、総プリント枚数が積載枚数よりも多いならば、ステップS105へ進み、総プリント枚数が積載枚数の上限値以下であれば、ステップS107へ進む。
【0086】
ステップS105では、CPU制御部206は、積載モードしてジョブ分割モードを設定する。このジョブ分割モードについては、後述する。
【0087】
ステップS105またはステップS107の実行の後、ステップS106に進み、CPU制御部206は、プリントジョブをスタートする。
【0088】
次に、図20および図21を参照して、ジョブ分割モードについて説明する。ジョブ分割モードとは、1部がNページ(Nは整数)のシートを部数M(Mは整数)形成するプリントジョブを、1部がNページのシートをMよりも少ない部数形成する複数のプリントジョブに分割するモードである。分割後の各プリントジョブでは、Mより少ない部数とNとの積が1つのスタッカトレイの上限積載量以下に収まる様になっている。
【0089】
図20は、本発明が適用されず、グループモードにおいてジョブ分割モードが設定されない従来の場合におけるスタッカトレイ112a,112bへのシートの積載状態を示す図である。図21は、グループモードにおいてジョブ分割モードが設定された場合におけるスタッカトレイ112a,112bへのシートの積載状態を示す図である。
【0090】
ここでは例えば、10枚からなる原稿(印刷データ)を1000部、グループモードでプリント(コピーにおけるプリントも含む)するものとする。また、スタッカトレイ112a、112bの積載枚数の上限値がそれぞれ5000枚に設定されているものとする。
【0091】
更にここでは、図4に示す第2の操作画面において、キー705によって「トレイ2」(スタッカトレイ112bに対応)が選択されているものとする。なお、上述の図8〜図18を参照した例では、キー705によって「トレイ1」(スタッカトレイ112aに対応)が選択されているものとして説明している。
【0092】
図20に示すように、本発明が適用されず、ジョブ分割モードの設定がない従来の場合、原稿の第1〜第5ページが1000枚ずつ印刷されて順次スタッカトレイ112bに積載される。これによって、スタッカトレイ112bには上限積載量となる5000枚が積載されるので、次に、スタッカトレイ112aに対して、原稿の第6〜第10ページが1000枚ずつ印刷されて順次積載される。
【0093】
ここで、スタッカトレイ112aに対して原稿の第6〜第10ページ分のシートが積載されている間に、満載になったスタッカトレイ112bをスタッカ装置100から外部に運び出して、例えば、不図示の製本装置でコレータ処理を行おうとしたとする。この場合、スタッカトレイ112bには、原稿の第6〜第10ページ分のシートが積載されていないので、こうしたスタック処理の次行程となるコレータ処理を行うことができない。そのため、スタッカトレイ112aに対する原稿の第6〜第10ページのシートの積載を待つ必要があり、作業性が低い。
【0094】
ところが、ジョブ分割モードが設定されると、図21に示すように、スタッカトレイ112a,112bに対するシート積載手順が変更される。すなわち、まず、原稿の第1〜第10ページが500枚ずつ印刷されてスタッカトレイ112bに順次積載される。これによって、スタッカトレイ112bには上限積載量となる5000枚が積載されるので、次に、原稿の第1〜第10ページの残りの各500枚が印刷されてスタッカトレイ112aに順次積載される。
【0095】
このように、総プリントシート数が一方のスタッカトレイの上限積載量を超えるグループモードのプリントジョブの場合、1グループ当たりのプリント数(同一原稿によるプリント数)が設定された部数よりも少なくなる様にプリントジョブを複数に分割する。そして、一方のスタッカトレイに原稿の全ページをそれぞれ印刷したシートが積載される積載形態に変更する。これによって、スタッカトレイ112aに残りのシートの積載を行っている間に、満載になったスタッカトレイ112bをスタッカ装置100から外部に運び出して、スタック処理の次行程となる、例えばコレータ処理を早く開始させることができる。
【0096】
なお、上記の実施の形態においては、スタッカ装置100に2つのスタッカトレイ112a,112bが備えられた構成となっているが、これに代わり、スタッカ装置に3つ以上のスタッカトレイが備えられた構成であってもよい。また、画像形成装置900に複数のスタッカ装置が連結される構成であってもよい。
【0097】
また、上記の実施の形態においては、スタッカ制御部210がスタッカ装置100に設けられているが、これに代わって、スタッカ制御部210を画像形成装置900に設けるようにしてもよい。
【0098】
また、スタッカ装置100に1つのスタッカトレイが備えられて構成であっても、予備のスタッカトレイがあれば、本発明を適用できる。即ち、スタッカトレイに原稿の第1〜第10ページが500枚ずつ印刷されてスタッカトレイ112bに順次積載される。5000枚のシートが積載されたスタッカトレイを外部の製本装置へ運び、予備のスタッカトレイをスタッカ装置へ設置する。次に原稿の第1〜第10ページの残りの各500枚の印刷を行い、予備のスタッカトレイへ積載を行う。この様にすると、スタック処理の次行程となる、例えばコレータ処理を早く開始させることができる。
【0099】
〔他の実施の形態〕
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【0100】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0101】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0102】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0103】
更に、前述した実施の形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。
【図2】画像形成装置の動作を制御する制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置の操作部に表示される第1の操作画面を示す図である。
【図4】画像形成装置の操作部に表示される第2の操作画面を示す図である。
【図5】スタッカ制御部の内部構成およびスタッカ制御部に接続される各種センサ、モータ、ソレノイドを示すブロック図である。
【図6】スタッカ装置の構成を示す断面図である。
【図7】スタッカ装置の基本動作を示すフローチャートである。
【図8】図6に示すスタッカ装置における第1のスタッカトレイの周辺構成を示す第1の断面図である。
【図9】図6に示すスタッカ装置における第1のスタッカトレイの周辺構成を示す第2の断面図である。
【図10】図6に示すスタッカ装置における第1のスタッカトレイの周辺構成を示す第3の断面図である。
【図11】図6に示すスタッカ装置における第1のスタッカトレイの周辺構成を示す第4の断面図である。
【図12】第1のスタッカトレイがドリー上に下降した状態のスタッカ装置の構成を示す断面図である。
【図13】シート束が満載に積載された第1のスタッカトレイをドリーによって搬出する様子を示す図である。
【図14】図6に示すスタッカ装置における第2のスタッカトレイの周辺構成を示す第1の断面図である。
【図15】図6に示すスタッカ装置における第2のスタッカトレイの周辺構成を示す第2の断面図である。
【図16】図6に示すスタッカ装置における第2のスタッカトレイの周辺構成を示す第3の断面図である。
【図17】第2のスタッカトレイがドリー上に下降した状態のスタッカ装置の構成を示す断面図である。
【図18】2つのスタッカトレイおよびドリーを示す斜視図である。
【図19】図5に示すスタッカ制御部において行われる積載形態変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図20】本発明が適用されず、グループモードにおいてジョブ分割モードが設定されない従来の場合における2つのスタッカトレイへのシートの積載状態を示す図である。
【図21】グループモードにおいてジョブ分割モードが設定された場合における2つのスタッカトレイへのシートの積載状態を示す図である。
【図22】従来のスタッカ装置の構成を示す側断面図である。
【図23】連結された2つのスタッカトレイを示す図である。
【符号の説明】
【0105】
100 スタッカ装置
110 排紙ローラ対
112a スタッカトレイ
112b スタッカトレイ
113a,113b ホーム位置検出センサ
114a,114b グリッパ
115 引込みユニット
116 ローレットベルト
120 ドリー
121 先端ストッパ
122 テーパ部
124 排出ローラ対
130 駆動ベルト
205 プリンタ制御部
206 CPU回路部
210 スタッカ制御部
900 画像形成装置
900A 装置本体
906 感光体ドラム
950 自動原稿送り装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力されたプリントジョブに基づいてシートに像形成する画像形成部と、
前記画像形成部から搬送されるシートを積載するための外部へ取り出し可能なシート積載手段と、
1部がNページ(Nは整数)のシートを部数M(Mは整数)形成するプリントジョブにおいて、同じページのシートをM枚まとめたN個のグループとしてシートを積載するグループモードが設定されているか否かを判断する判断手段と、
前記グループモードが設定されている場合に、前記プリントジョブで形成されるシートの総枚数と前記シート積載手段の上限積載量とに基づいて、前記プリントジョブを1部がNページのシートをMよりも少ない部数形成する複数のプリントジョブに分割するか否かを決定する決定手段と
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記決定手段により複数のプリントジョブに分割すると決定された場合、前記シート積載手段は、同じページのシートをMより少ない枚数まとめたN個のグループとしてシートを積載する動作を繰り返すことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記決定手段は、Mより少ない部数とNとの積が前記上限積載量以下に収まる様に、前記プリントジョブを分割することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記シート積載手段は、それぞれ外部へ取り出し可能な複数のシート積載トレイを有し、
前記決定手段は、前記総枚数が、1つのート積載トレイの上限積載量を超えるならば、前記プリントジョブを分割することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
入力されたプリントジョブに基づいてシートに像形成する画像形成部と、前記画像形成部から搬送されるシートを積載するための外部へ取り出し可能なシート積載手段とを有する画像形成装置に適用されるシート積載制御方法であって、
1部がNページ(Nは整数)のシートを部数M(Mは整数)形成するプリントジョブにおいて、同じページのシートをM枚まとめたN個のグループとしてシートを積載するグループモードが設定されているか否かを判断する判断工程と、
前記グループモードが設定されている場合に、前記プリントジョブで形成されるシートの総枚数と前記シート積載手段の上限積載量とに基づいて、前記プリントジョブを1部がNページのシートをMよりも少ない部数形成する複数のプリントジョブに分割するか否かを決定する決定工程と
を有することを特徴とするシート積載制御方法。
【請求項6】
入力されたプリントジョブに基づいてシートに像形成する画像形成部と、前記画像形成部から搬送されるシートを積載するための外部へ取り出し可能なシート積載手段とを有する画像形成装置に適用されるシート積載制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
1部がNページ(Nは整数)のシートを部数M(Mは整数)形成するプリントジョブにおいて、同じページのシートをM枚まとめたN個のグループとしてシートを積載するグループモードが設定されているか否かを判断する判断工程と、
前記グループモードが設定されている場合に、前記プリントジョブで形成されるシートの総枚数と前記シート積載手段の上限積載量とに基づいて、前記プリントジョブを1部がNページのシートをMよりも少ない部数形成する複数のプリントジョブに分割するか否かを決定する決定工程と
を有することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2008−276120(P2008−276120A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−122533(P2007−122533)
【出願日】平成19年5月7日(2007.5.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】