説明

画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム

【課題】印刷処理が終わり記憶装置に記憶された画像データから、自動的に特定の文字や画像が含まれた画像データを検索することのできる画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】入力情報を解析し、解析結果から画像データを描画するCPU110と、画像データを記憶するHDD104と、時間の計時を行い、指定時間が経過した場合に、指定時間になった旨を通知するタイマー117と、タイマー117により指定時間になった旨を通知された場合、HDD104に記憶された画像データから特定の文字または画像を検索し、検索結果を表す検索画像情報を生成するCPU110と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コピー、スキャナ、デジタルカメラ、プリンタ、複合機などの画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、個人および企業の機密情報の取り扱いが社会的な問題となっており、機密情報の漏洩防止及び漏洩元の特定のための技術が求められている。
【0003】
例えば、特許文献1では、クライアント装置側で作成された原稿の印刷に対してセキュリティを強化するためにクライアント装置で作成された全ての印刷データが印刷サーバ装置を経由して印刷装置に送信される印刷データ管理システムが開示されている。印刷サーバ装置は、全ての印刷データを取得し、更に印刷装置による印刷データの印刷出力の印刷ログを取得し、取得した印刷データ及び印刷ログを蓄積保管する。そして、印刷サーバ装置は、蓄積保管された印刷データ及び印刷ログに基づいて、情報の漏洩が起きた場合にその漏洩元を追跡することができる。
【0004】
また、特許文献2では、画像形成装置から出力された原稿および画像形成装置に記憶された原稿のデータが破棄されたことを示す情報を画像ログサーバー上に残すことができる画像形成システムが開示されている。
【0005】
また、特許文献3では、OCR(Optical Character Recognition)認識であらかじめ画像認識をしておいた蓄積画像の出力時に紙幣、著作権保護の必要な文書などの特殊画像に対し特別な変換・処理を施して出力し、出力の管理(配信先、画像データの利用制限・防止、画像データの漏洩防止など)を可能とし、しかもこれを管理者へ報知することができる画像処理装置が開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開2003−330677号公報
【特許文献2】特開2007−142943号公報
【特許文献3】特開2006−50082号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1および特許文献2では、印刷する前に画像識別を行い機密情報の印刷を防止するため、印刷サーバーや画像ログサーバーを必要とする。
【0008】
また、特許文献3では、画像処理装置は、画像データから特殊画像データを認識しており、印刷装置がPDL(プリンタ記述言語)を解析し、解析結果から画像データを生成し、生成した画像データを印刷するとともに生成した画像データから特定の文字や画像を検索する方法については開示されていない。この場合、印刷装置が画像データの印刷処理と、画像データ内の特定の文字や画像の検索処理とを同時に行うことは可能であるが、印刷スピードを極端に落とすこととなり、作業効率を大きく損なう。
【0009】
このため、印刷された状態の画像データをHDDなどに保存し、後でプリンタ管理者が印刷された状態の画像データを目視で確認する方法が知られているが、全ての画像データを目視で確認することは、目視する画像データが少ない場合は可能であるが、多い場合は大変な作業となる。また、全ての画像データをHDDに保存する必要があるため、HDDの記憶容量が一杯になる前にプリンタ管理者が確認する必要があった。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、印刷処理が終わり記憶装置に記憶された画像データから、自動的に特定の文字や画像が含まれた画像データを検索することのできる画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、入力情報を解析し、解析結果から画像データを描画する画像データ描画手段と、前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、時間の計時を行い、指定時間が経過した場合に、前記指定時間になった旨を通知するタイマーと、前記タイマーにより前記指定時間になった旨を通知された場合、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データから特定の文字または画像を検索し、検索結果を表す検索画像情報を生成する画像検索手段と、を備えたこと、を特徴とする。
【0012】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記検索画像情報を通知する通知手段をさらに備えたこと、を特徴とする。
【0013】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記画像検索手段により前記特定の文字または画像が検索されなかった場合、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データを消去する画像データ消去手段をさらに備えたこと、を特徴とする。
【0014】
また、請求項4にかかる発明は、入力情報を解析し、解析結果から画像データを描画する画像データ描画手段と、前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データの記憶容量を調べる記憶容量管理手段と、前記記憶容量管理手段が、前記画像データの記憶容量が所定量を超えたと判断した場合、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データから、特定の文字または画像を検索し、検索結果を表す検索画像情報を生成する画像検索手段と、前記画像検索手段による検索結果を表す検索画像情報を記憶する検索画像情報手段と、を備えたこと、を特徴とする。
【0015】
また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記検索画像情報を通知する通知手段をさらに備えたこと、を特徴とする。
【0016】
また、請求項6にかかる発明は、請求項4または5に記載の画像形成装置において、前記画像検索手段により前記特定の文字または画像が検索されなかった場合、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データを消去する画像データ消去手段をさらに備えたこと、を特徴とする。
【0017】
また、請求項7にかかる発明は、画像形成装置で実行される画像形成方法であって、前記画像形成装置は、画像データを記憶可能な画像データ記憶手段を備え、画像データ描画手段が、入力情報を解析し、解析結果から画像データを描画して前記画像データ記憶手段に記憶する画像データ描画ステップと、画像データ記憶手段が、前記画像データを記憶する画像データ記憶ステップと、時間の計時を行い、指定時間が経過した場合に、前記指定時間になった旨を通知するタイマーが、指定時間を通知す知らせる指定時間通知ステップと、画像検索手段が、前記指定時間通知ステップで前記指定時間になったと知らされた場合、前記画像データ記憶手段ステップにで記憶された前記画像データから、特定の文字または画像を検索し、検索結果を表す検索画像情報を生成する画像検索ステップと、を含むことを特徴とする画像形成方法。
【0018】
また、請求項8にかかる発明は、画像形成装置で実行される画像形成方法であって、前記画像形成装置は、画像データを記憶可能な画像データ記憶手段を備え、画像データ描画手段が、入力情報を解析し、解析結果から画像データを描画して前記画像データ記憶手段に記憶する画像データ描画ステップと、記憶容量管理手段が、前記画像データ描画ステップで記憶された前記画像データの記憶容量を調べる記憶容量管理ステップと、画像検索手段が、前記記憶容量管理ステップで、前記画像データの記憶容量が所定量を超えたと判断した場合、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データから、特定の文字または画像を検索し、検索結果を表す検索画像情報を生成する画像検索ステップと、検索画像情報手段が、前記画像検索ステップによる検索結果を表す検索画像情報を記憶する検索画像情報ステップと、を含むことを特徴とする。
【0019】
また、請求項9にかかる発明は、請求項7に記載された画像形成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0020】
また、請求項10にかかる発明は、請求項8に記載された画像形成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、タイマーで指定された時間になると、画像検索処理手段が、画像データ記憶手段に保存された画像データに特定の文字または画像があるかどうかを自動的に検索するので、プリンタ管理者による検索作業が不要になるという効果を奏する。
【0022】
また、本発明によれば、画像データ記憶手段の記憶容量が一杯になる前に、画像検索処理手段が、画像データ記憶手段に保存された画像データに特定の文字または画像があるかどうかを自動的に検索するので、プリンタ管理者による検索作業が不要になるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
(実施の形態)
図1は、この発明を実施した多色画像形成装置の機構部の構成例を示す図である。この多色画像形成装置において、符号1は像担持体であるベルト状の感光体であり、その感光体1は回転ローラ2、3により回動可能に支持され、その各回転ローラ2、3の駆動により矢示A方向に回動される。感光体1の外周部には、帯電手段である帯電部4、除電ランプL、感光体1用のクリーニングブレード15Aが配置されている。帯電部4の下流位置には、光書込手段であるレーザ書き込みユニット5より発せられるレーザ光が照射される光書き込み部がある。
【0025】
光書き込み部より下流位置には、複数の現像ユニット(現像手段)が切り換え自在に支持された多色現像部6が配置されている。多色現像部6は、収容するトナーの色毎に、イエロー現像ユニット、マゼンタ現像ユニット、シアン現像ユニットを備えている。多色現像部6の上部には、黒色トナーを収容したブラック現像ユニット7が備えられている。
【0026】
これらの各現像ユニットのいずれか1つが対応する色の現像タイミングに同期し、現像可能な位置に移動する。多色現像部6は、円周上120度の回転によっていずれかの現像ユニットを選択する機能を有している。そして、これらの現像ユニットが稼動するときには、ブラック現像ユニット7は感光体1より離間した位置に移動する。その移動は、カム45の回転により行なわれる。
【0027】
レーザ書き込みユニット5は、図示しないレーザ光源から複数色の画像形成信号(書き込み情報)に応じたレーザ光を順次発生させ、ポリゴンモータ5Aによって回転されるポリゴンミラー5Bを用いてそのレーザ光を周期的に偏向させ、fθレンズ5Cおよびミラー5Dなどを経て、帯電された感光体1の表面を走査してその表面に静電潜像を形成させる。
【0028】
感光体1の表面に形成される静電潜像は、対応する現像ユニットからのトナーによって現像され、トナー画像が形成され保持される。中間転写ベルト10は、感光体1に隣接しており、回転ローラ11、12により矢示B方向に回動可能に支持されている。感光体1上のトナー画像は、中間転写ベルト10の裏側にある転写ブラシ(第1の転写手段)13により、その中間転写ベルト10の表面に転写される。
【0029】
感光体1の表面は1色毎にクリーニングブレード15Aによりクリーニングされ、その表面に所定色のトナー画像が形成される。そして、その都度中間転写ベルト10の1回動毎にその表面の同じ位置に感光体1上のトナー画像が転写されて、中間転写ベルト10上に複数色のトナー画像が重ね合わせられて保持される。その後、そのトナー画像は用紙やプラスチックなどの記録媒体に転写される。
【0030】
用紙への転写に際しては、給紙部(給紙カセット)17に収納されている用紙が給紙ローラ18によって繰り出されて搬送ローラ19により搬送され、レジストローラ対20に付き当てられた状態で一旦停止された後、トナー画像の転写位置が正規のものとなるようにタイミングがとられて中間転写ベルト10と転写ローラ(第2の転写手段)14のニップに再搬送される。
【0031】
そして、その用紙は転写ローラ14の作用により中間転写ベルト10上の複数色のトナー画像が一括転写された後、定着部50に送られ、そこでトナー像が定着された後、排紙ローラ対51により本体フレーム9の上部の排紙スタック部52に排出される。
【0032】
中間転写ベルト10には、回転ローラ11の部位に中間転写ベルト10用のクリーニング部16が設けられ、クリーニングブレード16Aがクリーニングブレード接離用アーム16Cを介して接離自在の構成となっている。このクリーニングブレード16Aは、感光体1からトナー画像を受け取る工程では、中間転写ベルト10から離れ、中間転写ベルト10より用紙にトナー画像が転写された後に接触するようになっていて、用紙にトナー画像が転写された後の残留トナーをかきとる。
【0033】
クリーニングブレードは、すでに記したように、感光体1用と中間転写ベルト10用がある。これらブレードがかきとった廃トナーは、回収容器15に収納する。その回収容器15は適宜交換される。中間転写ベルト10用のクリーニング部16の内部に設けられたオーガ16Bが、クリーニングブレード16Aでかきとられた廃トナーを搬送し、図示しない搬送手段で回収容器15に送るようになっている。
【0034】
符号31はユニット化されたプロセスカートリッジで、感光体1、帯電部4、中間転写ベルト10、クリーニング部16、用紙搬送路を形成する搬送ガイド30などを一体に組み込み、寿命到来時に交換できるように構成されている。プロセスカートリッジ31の交換のほかに、多色現像部6、ブラック現像ユニット7なども寿命到来時に交換するが、その交換性やジャム紙の処理を容易にするため、本体の一部の前フレーム8は支軸9Aを中心に開閉可能に回動できる構造にしてある。
【0035】
図1の左側には、電装・制御部60が収納されている。その上方には、ファン58が備えられており、機内の温度過昇防止のために排風する。図の右側には、比較的小規模な別の給紙部59が備えられている。なお、この実施の形態では、中間転写体として中間転写ベルト10を使用したが、中間転写ドラムを使用することもできる。
【0036】
(プリンタコントローラボードおよびプリンタエンジン)
図2は、図1の電装・制御部60におけるプリンタコントローラボードおよびプリンタエンジンの構成を示すブロック図であり、図3は、プリンタコントローラボードおよびプリンタエンジンにおける処理の概念を示すブロック図である。
【0037】
プリンタコントローラボード101は、画像形成装置の制御を行う。プリンタコントローラボード101は、メモリコントローラ内蔵CPU102、メインメモリ103、HDD104、ROM105、バス106、画像処理ASIC107、パネル制御ASIC108、および、パネル109を備えて構成されている。
【0038】
メモリコントローラ内蔵CPU102は、画像形成装置全体やメモリの制御を行う。メモリコントローラ内蔵CPU102は、CPU110、CPUI/F111、メモリアービター112、メモリコントローラ113、HDDコントローラ114、バスコントローラ115、通信コントローラ116、および、タイマー117を備えて構成されている。
【0039】
CPU110は、制御部、描画処理部、および、画像検索処理部として機能する。具体的には、CPU110は制御部として、画像形成装置全体(プリンタコントローラボード101)を制御する。さらに、CPU110は描画処理部として、後述するプリンタ利用者用PC(パーソナルコンピュータ)127aから受け取ったPDL(ページ記述言語)データを解析し、後述する画像処理部121用の画像処理パラメータを生成し、メインメモリ103へ画像処理パラメータを書き込み、メインメモリ103へRGBバンド画像データの描画を行う。
【0040】
また、CPU110は画像検索処理部として、後述するJPEG復号部120により復号されたRGBバンド画像データに画像検索処理(OCR処理など)を行い、画像データの中に指定された文字(丸秘、印刷禁止、CONFIDENTIALなど)や指定された画像(新製品の画像、開発中の製品画像など)があるかどうか検索する。そして、画像検索処理の結果、画像データの中に指定された文字や画像があれば、検索結果から検索画像情報を生成し、メインメモリ103へ検索画像情報を書き込み、さらにネットワークを介して後述するプリンタ管理者用PC127bへ検索画像情報をメールで通知する。画像データの中に指定された文字や画像がなければ、復号したRGBバンド画像データの元であるRGBページ符号をHDD104から消去する。
【0041】
CPUI/F111は、CPU110のインタフェースであり、メモリアービター112を介して、メインメモリ103や各種コントローラと接続されている。メモリアービター112は、メインメモリ103と各種のコントローラ間の調停を行う。メモリコントローラ113は、メインメモリ103を制御し、メモリアービター112を介して、各種コントローラやCPU110と接続されている。
【0042】
HDDコントローラ114は、HDD104を制御する。その一例として、HDDコントローラ114は、メインメモリ103に一時的に記憶されたRGBページ符号を読み込み、HDD104へ転送する。そして、HDD104に保存されたRGBページ符号がHDD104の記憶容量における所定量を超えたと判断した場合、CPU(画像検索処理部)110が画像検索処理を行う。
【0043】
バスコントローラ115は、バス106とつながる各周辺コントローラとのバスの調停を行う。
【0044】
通信コントローラ116は、ネットワークに接続されており、ネットワークから各種データやコマンドなどを受け取り、メモリアービター112を介して各種のコントローラに接続されている。その一例として、通信コントローラ116は、プリンタ利用者用PC127aからPDLデータを受け取り、受け取ったPDLデータはメインメモリ103へ一時的に記憶される。
【0045】
タイマー117は、時間の計時を行い、指定時間が経過した場合に、指定時間になった旨を通知する。タイマー117により指定時間になった旨を通知された場合、CPU(画像検索処理部)110が画像検索処理を行う。
【0046】
メインメモリ103は、画像データや、その符号データや、CPU110のプログラムなどを一時的に記憶する。より詳しくは、メインメモリ103は、PDLデータ、プログラム、RGBバンド画像データ、RGBページ符号、画像処理パラメータ、階調処理後ページ画像データ、および、検索画像情報などの各種のワークデータを一時的に記憶する。
【0047】
図4は、メインメモリ103のフォーマットを示す図である。メインメモリ103は、PDLメモリ領域103a、プログラム領域103b、RGBバンド画像メモリ領域103c、RGBページ符号メモリ領域103d、画像処理パラメータメモリ領域103e、階調処理後ページ画像メモリ領域103f、検索画像情報メモリ領域103g、および、その他の領域からなる。
【0048】
PDLメモリ領域103aには、PDLデータが一時的に記憶される。プログラム領域103bには、プログラムが一時的に記憶される。RGBバンド画像メモリ領域103cには、RGBバンド画像データが一時的に記憶される。RGBページ符号メモリ領域103dには、RGBページ符号が一時的に記憶される。画像処理パラメータメモリ領域103eには、画像処理パラメータが一時的に記憶される。例えば、画像処理パラメータは、格子点データ、ガンマデータ、しきい値マトリックスデータ、DMAパラメータ、および、ハーフトンパラメータなどである。階調処理後ページ画像メモリ領域103fには、階調処理後ページ画像データが一時的に記憶される。検索画像情報メモリ領域103gには、検索画像情報が一時的に記憶される。その他の領域にはその他のデータが一時的に記憶される。
【0049】
HDD104は、画像データや、そのRGBページ符号などを記憶する。ROM105は、各種のプログラムや、文字などのフォント情報を記憶している。バス106は、メモリコントローラ内蔵CPU102、画像処理ASIC107、および、パネル制御ASIC108を接続する。
【0050】
画像処理ASIC107は、画像処理を行う。画像処理ASIC107は、バスI/F118、JPEG符号化部119、JPEG復号部120、画像処理部121、DMA部122、および、エンジンコントローラ123、を備えて構成されている。
【0051】
バスI/F118は、バス106のインタフェース処理を行い、メモリコントローラ内蔵CPU102と接続する。
【0052】
JPEG符号化部119は、メインメモリ103に一時的に記憶されたRGBバンド画像データを読み込み符号化し、符号化したRGBページ符号をメインメモリ103へ書き込む。
【0053】
JPEG復号部120は、CPU(画像検索処理部)110が画像検索処理を行った場合、HDD104に記憶され、その後メインメモリ103へ一時的に記憶されたRGBページ符号を読み込み復号し、復号したRGBバンド画像データをメインメモリ103へ書き込む。
【0054】
画像処理部121は、メインメモリ103に一時的に記憶された画像処理パラメータとRGBバンド画像データとを読み込み、画像処理を行い、階調処理後ページ画像データを描画し、メインメモリ103へ書き込む。
【0055】
DMA部122は、プリンタエンジン126に同期して、画像処理部121で画像処理され、メインメモリ103に一時的に記憶された階調処理後ページ画像データを読み込み、エンジンコントローラ123へ転送する。
【0056】
エンジンコントローラ123は、プリンタエンジン126を制御する。その一例として、エンジンコントローラ123は、DMA部122から受け取った階調処理後ページ画像データをプリンタエンジン126へ転送する。
【0057】
パネル制御ASIC108は、パネル109の制御を行う。パネル制御ASIC108は、バスI/F124とパネルコントローラ125とを備えて構成されている。バスI/F124は、パネルコントローラ125のデータをメモリコントローラ内蔵CPU102へ転送する。パネルコントローラ125は、パネル109を制御している。パネル109は、ユーザーからの操作を画像形成装置へ知らせる。
【0058】
プリンタエンジン126は、エンジンコントローラ123から送られる画像データを用紙やプラスチックなどの記録媒体に出力する。プリンタ利用者用PC127aは、PDLデータを生成し、ネットワークを介して画像形成装置(プリンタコントローラボード101)へ転送する。プリンタ管理者用PC127bは、ネットワークを介して、画像形成装置(プリンタコントローラボード101)から検索画像情報をメールで受け取り、画像形成装置(プリンタコントローラボード101)から対応する画像の印刷画像情報(復号したRGBバンド画像データ)を読み込む。
【0059】
(画像処理部)
図5は、画像処理部121の構成を示すブロック図である。画像読み込み&画像書き込み部131は、バスI/F118と接続され、メインメモリ103から画像処理パラメータとRGBバンド画像データとを読み込み、メインメモリ103へ階調処理後ページ画像データを書き込む。メモリアドレス生成部132は、画像処理パラメータとRGBバンド画像データとを読み込むためのアドレスを生成し、かつ、階調処理後ページ画像データを書き込むためのアドレスを生成する。
【0060】
格子点データ記憶部133は、画像読み込み&画像書き込み部131から受け取った色変換処理部137に必要な画像処理パラメータの格子点データなどを格納する。ガンマテーブル記憶部134は、画像読み込み&画像書き込み部131から受け取った色変換処理部137に必要な画像処理パラメータのガンマデータなどを格納する。ハーフトンパラメータ記憶部135は、画像読み込み&画像書き込み部131から受け取ったハーフトン処理部139に必要な画像処理パラメータのハーフトンパラメータなどを格納する。しきい値マトリックス記憶部136は、画像読み込み&画像書き込み部131から受け取ったハーフトン処理部139に必要な画像処理パラメータのしきい値マトリックスデータなどを格納する。
【0061】
色変換処理部137は、画像読み込み&画像書き込み部131からRGB値を読み込みRGB->CMYの色変換処理とBG/UCR処理を行い、生成された多値CMYKデータから、1つの版を選択し多値CMYKライン記憶部138へ転送する。多値CMYKライン記憶部138は、色変換処理部137から転送された多値CMYKデータを1ライン分格納する。ハーフトン処理部139は、しきい値マトリックス記憶部136からしきい値マトリックスデータを読み込み、多値CMYKライン記憶部138からデータを受け取ることによりハーフトン処理を実行し、画像読み込み&画像書き込み部131へ画像処理後の階調処理後画像データを転送する。コントローラ140は、画像処理部121の全体を制御する。
【0062】
図6は、画像処理部121の処理動作を示すフローチャートである。この図において、まず、バンドラインカウンタを0にし(ステップS601)、バンドラインカウンタのラインのRGBバンドの画像データを読み込み色変換処理部137へ転送する(ステップS602)。続いて、バンドラインカウンタのラインの属性バンドの属性データを読み込み属性ライン記憶部(図示せず)へ転送する(ステップS603)。続いて、ラインメモリ読み込みアドレスを0にする(ステップS604)。
【0063】
その後、色変換処理部137は、各画素ごとのRGB値を多値R、G、Bライン記憶部(図示せず)から、属性値を属性ライン記憶部(図示せず)から読み込み、属性により色変換テーブルを切りかえ、RGB→CMYKの色変換を行いC版の画像を生成し、多値CMYKライン記憶部138へ転送する(ステップS605)。そして、多値CMYKライン記憶部138で、1ライン分のデータを記憶する(ステップS606)。
【0064】
続いて、ハーフトン処理部139は、解像度変換後の画像データを、属性データによりしきい値テーブルを切り換え、ハーフトン処理を行い、画像処理後バッファ部(図示せず)へ転送し、バスを介してC版のバンドメモリ領域へ転送する(ステップS607)。つぎに1ライン分の画像データを処理したか否かを判断する(ステップS608)。ここで1ライン分の画像データを処理していなければ(ステップS608:No)、ラインメモリ読み込みアドレスを一つインクリメントし(ステップS609)、ステップS605に戻る。
【0065】
ステップS608において、1ライン分の画像データを処理したと判断したならば(ステップS608:Yes)、C版と同様にM版を描画し(ステップS610)、続いて、C版と同様にY版を描画し(ステップS611)、続いて、C版と同様にK版を描画する(ステップS612)。
【0066】
その後、バンドラインカウンタ<RGBバンド高さであるかを判断する(ステップS613)。ここでソースカウンタ<RGBバンド高さである場合(ステップS613:Yes)、バンドラインカウンタを一つインクリメントし(ステップS614)、ステップS602に戻る。一方、ステップS613においてソースカウンタ<RGBバンド高さではない場合(ステップS613:No)、この処理を終了する。
【0067】
(JPEG符号化部およびJPEG復号部)
図7は、JPEG符号化部119の詳細構成を示すブロック図である。画像読み込み&符号書き込み部151は、バスI/F118と接続され、メインメモリ103からRGBバンド画像データを読み込み、メインメモリ103へRGBページ符号を書き込む。バッファ152は、RGBバンド画像データを一時記憶する。JPEG符号化部153は、JPEG規格の符号化方式によりRGBバンド画像データを符号化し、符号化したRGBページ符号をバッファ154へ転送する。バッファ154は、RGBページ符号を一時記憶する。メモリアドレス生成部155は、RGBバンド画像データを読み込むためのアドレスを生成し、かつ、RGBページ符号を書き込むためのアドレスを生成する。コントローラ156は、JPEG符号化部119を制御する。
【0068】
図8は、JPEG復号部120の詳細構成を示すブロック図である。符号読み込み部161は、バスI/F118と接続され、メインメモリ103からRGBページ符号を読み込む。バッファ162は、RGBページ符号を一時記憶する。JPEG復号部163は、JPEG規格の復号方式によりRGBページ符号を復号し、復号したRGBバンド画像データをバッファ164へ転送する。バッファ164は、RGBバンド画像データを一時記憶する。メモリアドレス生成部165は、RGBページ符号を読み込むためのアドレスを生成する。コントローラ166は、JPEG復号部120を制御する。
【0069】
(画像形成方法)
次に、本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の画像形成方法のうち、PDLデータから画像データを生成し、当該画像データを用紙やプラスチックなどの記録媒体に出力するとともに、当該画像データをJPEGデータに変換して記憶する方法について説明する。図9は、本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の画像形成処理方法のフローチャートである。通信コントローラ116が受け取ったPDLデータは、メインメモリ103のPDLメモリ領域103aに記憶される(ステップS901)。CPU110(描画処理部)は、PDLメモリ領域103aに記憶されたPDLデータを解析し、画像処理部121用の画像処理パラメータを生成する。そして、画像処理パラメータは、メインメモリ103の画像処理パラメータメモリ領域103eに記憶される(ステップS902)。
【0070】
CPU(描画処理部)110は、さらに、PDLメモリ領域103aに記憶されたPDLデータを解析し、メインメモリ103のRGBバンド画像メモリ領域103cへRGBバンド画像を描画する(ステップS903)。RGBバンド画像データは、RGBバンド画像メモリ領域103cに記憶される(ステップS904)。
【0071】
画像処理部121は、画像処理パラメータメモリ領域103eに記憶された画像処理パラメータを受け取り、RGBバンド画像メモリ領域103cに記憶されたRGBバンド画像データを読み込み、色変換や階調処理などの画像処理を行い、階調処理後ページ画像データをメインメモリ103へ転送する(ステップS905)。階調処理後ページ画像データは、メインメモリ103の階調処理後ページ画像メモリ領域103fに記憶される(ステップS906)。
【0072】
DMA部122は、階調処理後ページ画像メモリ領域103fに記憶された階調処理後ページ画像データを読み込み、エンジンコントローラ123へ転送する。そして、プリンタエンジン126は、エンジンコントローラ123から送られる階調処理後ページ画像データを用紙やプラスチックなどの記録媒体に出力する。(ステップS907)。
【0073】
ステップS905〜S907の処理と並行して、ステップS904の処理後、JPEG符号化部119は、RGBバンド画像メモリ領域103cに記憶されたRGBバンド画像データを読み込み、符号化処理を行い、RGBページ符号をメインメモリ103へ転送する(ステップS908)。RGBページ符号は、メインメモリ103のRGBページ符号メモリ領域103dに記憶され、その後、HDD104に記憶される(ステップS909)。以上のステップを経て、画像データの用紙やプラスチックなどの記録媒体への出力と、画像データのJPEG符号化および蓄積とが同時に行われる。図10は、RGBバンド画像と階調処理後ページ画像の一例を示す図である。
【0074】
(画像検索処理方法)
次に、本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の画像形成方法のうち、HDDに記憶されていたJPEGデータを画像データに復号し、当該画像データの中に指定された文字(丸秘、印刷禁止、CONFIDENTIALなど)や指定された画像(新製品の画像、開発中の製品画像など)があるかどうか画像検索する方法について説明する。図11は、画像検索処理方法のフローチャートである。
【0075】
タイマー117により指定時間になった旨を通知されたか、HDDコントローラ114がHDD104における記憶容量が所定量を超えたと判断すると(ステップS1101:Yes)、CPU(画像検索処理部)110は画像検索処理を開始する。
【0076】
JPEG復号部120は、画像のJPEG復号を行う(ステップS1102)。具体的には、HDD104に記憶されていたRGBページ符号がメインメモリ103へ一時的に記憶されると、JPEG復号部120がRGBページ符号を読み込み復号し、復号したRGBバンド画像データをメインメモリ103へ書き込む。
【0077】
CPU(画像検索処理部)110は、画像検索を行う(ステップS1103)。具体的には、CPU(画像検索処理部)110は、復号したRGBバンド画像データにOCR認識処理などを行う。そして、CPU(画像検索処理部)110は、当該画像データの中に指定された文字(丸秘、印刷禁止、CONFIDENTIALなど)や指定された画像(新製品の画像、開発中の製品画像など)があるか否かを判断する(ステップS1104)。
【0078】
CPU(画像検索処理部)110が、当該画像データの中に指定された文字や画像があると判断した場合(ステップS1104:Yes)、当該画像データについての検索結果である検索画像情報を生成し、メインメモリ103へ書き込む(ステップS1105)。さらに、CPU(画像検索処理部)110は、ネットワークを介してプリンタ管理者用PC127bへ当該検索画像情報をメールで通知する。図12は、検索画像情報の一例を示す図である。このようにして、プリンタ管理者は検索が行われた事実と検索結果とを知ることができる。そして、通知を受けたプリンタ管理者用PC127bは、画像形成装置から対応する画像の印刷画像情報(復号したRGBバンド画像データ)を読み込む。
【0079】
CPU(画像検索処理部)110が、当該画像データの中に指定された文字や画像がないと判断した場合(ステップS1104:No)、HDDコントローラ114は、HDD104に記憶されていた当該画像データに対応するRGBページ符号を消去する(ステップS1106)。このようにして、HDD104の記憶容量を圧迫する不要なRGBページ符号を消去することができる。
【0080】
CPU(画像検索処理部)110は、HDD104に記憶された全ての画像(RGBページ符号)を検索したか否かを判断する(ステップS1107)。CPU(画像検索処理部)110が、全ての画像(RGBページ符号)を検索していないと判断した場合(ステップS1107:No)、ステップS1102へ戻り、次の画像のJPEG復号を行い、画像検索を行う。CPU(画像検索処理部)110が、全ての画像(RGBページ符号)を検索していると判断した場合(ステップS1107:Yes)、画像検索処理を終了する。
【0081】
本実施の形態では、画像データをRGBページ符号としてHDDに記憶し、RGBページ符号を復号したRGBバンド画像データを画像検索する方法について説明したが、画像データをCMY画像データやCMYK画像データとしてHDDに記憶し、CMY画像やCMYK画像を画像検索してもよい。
【0082】
このように、本実施の形態にかかる画像形成装置によれば、タイマーで指定された時間になると、HDDに保存されたRGBページ符号がメインメモリに読み込まれ、RGBページ符号が復号され、復号したRGBバンド画像データに特定の文字または画像があるかどうかを自動的に検索することができるので、プリンタ管理者による検索作業を不要にすることが可能である。
【0083】
さらに、本実施の形態にかかる画像形成装置によれば、HDDにおける記憶容量が所定量を超えたと判断されると、HDDに保存されたRGBページ符号がメインメモリに読み込まれ、RGBページ符号が復号され、復号したRGBバンド画像データに特定の文字または画像があるかどうかを自動的に検索することができるので、プリンタ管理者による検索作業を不要にすることが可能である。
【0084】
さらに、本実施の形態にかかる画像形成装置によれば、検索結果をプリンタ管理者へ通知することができるので、プリンタ管理者は検索が行われた事実と検索結果とを知ることが可能である。
【0085】
さらに、本実施の形態にかかる画像形成装置によれば、復号したRGBバンド画像データに特定の文字または画像が検索されなかった場合、HDDに保存された対応するRGBページ符号を消去することができるので、HDDの記憶容量を圧迫する不要なRGBページ符号を消去することが可能である。
【0086】
ところで、これまで説明してきた実施の形態における画像形成方法(動作)を、プログラム化し、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、コンピュータ上で実行することもできる。また、画像処理方法の一部をネットワーク上に有し、通信回線を通して実現することもできる。
【0087】
すなわち、この実施の形態で説明した画像形成方法は、図13に示すように、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータ(CPU200)で実行することにより実現される。このプログラムは、キーボード205の操作などにより、メモリ201、ハードディスク204、フレキシブルディスク207、CD−ROM(Compact−Disc Read Only Memory)206、MO(Magneto Optical)、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータ(CPU200)によって記録媒体から読み出し、必要に応じて表示装置203に表示することによって実行される。また、必要に応じてこの画像形成方法のデータを通信装置202から外部装置に送受信することも可能である。
【0088】
また、このプログラムは、図14に示すように、上記記録媒体を介して、インターネット210などのネットワークによってパーソナルコンピュータなどの装置211〜213に配布することができる。
【0089】
すなわち、このプログラムは、たとえばコンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスクに、あらかじめインストールした状態で提供することができる。プログラムは記録媒体に一時的あるいは永続的に格納し、コンピュータにユニットとして組み込んだり、あるいは着脱式の記録媒体として利用することで、パッケージソフトウェアとして提供することができる。
【0090】
記録媒体としては、たとえば、フレキシブルディスク、CD−ROM、MOディスク、DVD、磁気ディスク、半導体メモリなどが利用できる。
【0091】
プログラムは、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)やインターネットといったネットワークを介して、有線または無線でコンピュータに転送し、そのコンピュータにおいて、内蔵するハードディスクなどの記憶装置にダウンロードさせるようにすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0092】
以上のように、本発明にかかる画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムは、複写機、スキャナ、デジタルカメラ、プリンタなどに有用であり、特に、取り込まれた画像データを圧縮処理して記憶し、復号化された画像データを印刷出力する装置に適している。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】この発明を実施した多色画像形成装置の機構部の構成例を示す図である。
【図2】図1の電装・制御部におけるプリンタコントローラボードおよびプリンタエンジンの構成を示すブロック図である。
【図3】プリンタコントローラボードおよびプリンタエンジンにおける処理の概念を示すブロック図である。
【図4】メインメモリのフォーマットを示す図である。
【図5】画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図6】画像処理部の処理動作を示すフローチャートである。
【図7】JPEG符号化部の詳細構成を示すブロック図である。
【図8】JPEG復号部の詳細構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の画像形成処理方法のフローチャートである。
【図10】RGBバンド画像と階調処理後ページ画像の一例を示す図である。
【図11】画像検索処理方法のフローチャートである。
【図12】検索画像情報の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態にかかる画像形成方法をコンピュータに実行させる例を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施の形態にかかる画像形成方法をネットワーク上からダウンロードして実行させる例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0094】
1 感光体
2、3 回転ローラ
4 帯電部
5 レーザ書き込みユニット
5A ポリゴンモータ
5B ポリゴンミラー
5C fθレンズ
5D ミラー
6 多色現像部
7 ブラック現像ユニット
8 前フレーム
9 本体フレーム
9A 支軸
10 中間転写ベルト
11、12 回転ローラ
13 転写ブラシ(第1の転写手段)
14 転写ローラ(第2の転写手段)
15 回収容器
15A、16A クリーニングブレード
16 クリーニング部
16B オーガ
16C アーム
17 給紙部(給紙カセット)
18 給紙ローラ
19 搬送ローラ
20 レジストローラ対
30 搬送ガイド
31 プロセスカートリッジ
45 カム
50 定着部
51 排紙ローラ対
52 排紙スタック部
58 ファン
59 給紙部
60 電装・制御部
101 プリンタコントローラボード
102 メモリコントローラ内蔵CPU
103 メインメモリ
104 HDD
105 ROM
106 バス
107 画像処理ASIC
108 パネル制御ASIC
109 パネル
110 CPU
111 CPUI/F
112 メモリアービター
113 メモリコントローラ
114 HDDコントローラ
115 バスコントローラ
116 通信コントローラ
117 タイマー
118 バスI/F
119 JPEG符号化部
120 JPEG復号部
121 画像処理部
122 DMA部
123 エンジンコントローラ
124 バスI/F
125 パネルコントローラ
126 プリンタエンジン
127a プリンタ利用者用PC
127b プリンタ管理者用PC
131 画像読み込み&画像書き込み部
132 メモリアドレス生成部
133 格子点データ記憶部
134 ガンマテーブル記憶部
135 ハーフトンパラメータ記憶部
136 しきい値マトリックス記憶部
137 色変換処理部
138 多値CMYKライン記憶部
139 ハーフトン処理部
140、156、166 コントローラ
151 画像読み込み&符号書き込み部
152、154、162、164 バッファ
153 JPEG符号化部
155、165 メモリアドレス生成部
161 符号読み込み部
163 JPEG復号部
200 CPU
201 メモリ
202 通信装置
203 表示装置
204 ハードディスク
205 キーボード
206 CD−ROM
207 フレキシブルディスク
210 インターネット
211、212、213 装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力情報を解析し、解析結果から画像データを描画する画像データ描画手段と、
前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
時間の計時を行い、指定時間が経過した場合に、前記指定時間になった旨を通知するタイマーと、
前記タイマーにより前記指定時間になった旨を通知された場合、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データから特定の文字または画像を検索し、検索結果を表す検索画像情報を生成する画像検索手段と、
を備えたこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記検索画像情報を通知する通知手段をさらに備えたこと、を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像検索手段により前記特定の文字または画像が検索されなかった場合、
前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データを消去する画像データ消去手段をさらに備えたこと、
を特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
入力情報を解析し、解析結果から画像データを描画する画像データ描画手段と、
前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データの記憶容量を調べる記憶容量管理手段と、
前記記憶容量管理手段が、前記画像データの記憶容量が所定量を超えたと判断した場合、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データから、特定の文字または画像を検索し、検索結果を表す検索画像情報を生成する画像検索手段と、
を備えたこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
前記検索画像情報を通知する通知手段をさらに備えたこと、を特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像検索手段により前記特定の文字または画像が検索されなかった場合、
前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データを消去する画像データ消去手段をさらに備えたこと、
を特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
前記画像形成装置は、画像データを記憶可能な画像データ記憶手段を備え、
画像データ描画手段が、入力情報を解析し、解析結果から画像データを描画して前記画像データ記憶手段に記憶する画像データ描画ステップと、
時間の計時を行い、指定時間が経過した場合に、前記指定時間になった旨を通知するタイマーが、指定時間を通知する指定時間通知ステップと、
画像検索手段が、前記指定時間通知ステップで前記指定時間になったと知らされた場合、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データから、特定の文字または画像を検索し、検索結果を表す検索画像情報を生成する画像検索ステップと、
を含むことを特徴とする画像形成方法。
【請求項8】
画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
前記画像形成装置は、画像データを記憶可能な画像データ記憶手段を備え、
画像データ描画手段が、入力情報を解析し、解析結果から画像データを描画して前記画像データ記憶手段に記憶する画像データ描画ステップと、
記憶容量管理手段が、前記画像データ描画ステップで記憶された前記画像データの記憶容量を調べる記憶容量管理ステップと、
画像検索手段が、前記記憶容量管理ステップで、前記画像データの記憶容量が所定量を超えたと判断した場合、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データから、特定の文字または画像を検索し、検索結果を表す検索画像情報を生成する画像検索ステップと、
検索画像情報手段が、前記画像検索ステップによる検索結果を表す検索画像情報を記憶する検索画像情報ステップと、
を含むことを特徴とする画像形成方法。
【請求項9】
請求項7に記載された画像形成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする画像形成プログラム。
【請求項10】
請求項8に記載された画像形成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする画像形成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−147820(P2009−147820A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−325143(P2007−325143)
【出願日】平成19年12月17日(2007.12.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】