説明

画像形成装置

【課題】画像情報の読み取りを終えて排紙された原稿と、この画像情報に基づいて画像が形成された記録済みシートとを、区分された状態を保ったまま容易に取り出すこと。
【解決手段】画像情報を読取り済みのシート原稿Sは原稿排紙トレイ145上に、画像情報を記録済みのシートPsはシート排紙トレイ151上に互いに交わるようにそれぞれ排紙され、載置される。これにより、シート原稿Sと記録済みシートPsとを取出す際にこれらをそのまま重ね合わせて取出しても、これらの排紙方向が互いに交わった状態となっているので、容易にシート原稿Sと記録済みシートPsとを分別することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式や静電記録方式、イオノグラフィー、磁気記録方式等の画像形成方式を採用した白黒およびカラーの複写機やプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に、印刷した用紙を装置本体の上面に排出することができる画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の画像形成装置は、一般的に、ユーザの操作性を考慮して、ユーザの手操作で原稿の画像情報を読み取るフラットベットスキャナからなる読取部が装置本体の上面に配設されている。また、この種の画像形成装置は、原稿を自動給紙して画像情報を読み取る自動原稿給紙装置(ADF:Automatic Document Feeder)が前記読取部の上に配設されている。
【0003】
このように、この種の画像形成装置は、装置本体の最上部に自動原稿給紙装置が配設されているため、画像形成部において画像が形成された記録済みシートは、装置本体の側面に配設したシート排紙台上に排紙して載置される。この画像形成装置は、前記シート排紙台が装置本体の側面から突出した構成であるため、見かけよりも大きな設置面積が必要となる。
【0004】
そこで、近年、読取部と画像形成部との間の装置本体胴部に空間を形成し、この空間に記録済みシートの排紙部を形成した構成の画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この画像形成装置は、特別な場合に開いて使われる手差しトレイを除けば、装置本体の側面から突出する部材がないので設置面積が小さくて済む。
【0005】
しかしながら、この画像形成装置は、装置本体胴部に形成された排紙部が、装置本体前面の操作パネルや前記読取部等の陰に隠れる構成となるため、排紙部に排紙された記録済みシートの視認性および取り出し作業の容易性に難点がある。また、この画像形成装置は、装置本体胴部に空間が形成されているため、装置全体の高さが大きくなり、筐体構造や外装の構成等が複雑になり、装置本体の強度維持等のために余分なコストがかかるという問題がある。
【0006】
そこで、本出願人は、本出願に先立ち、自動原稿給紙装置の最上部に記録済みシートを排紙できるように構成した画像形成装置を提案している(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
図28は、特許文献2記載の画像形成装置の概略断面図である。
【0008】
図28に示す画像形成装置10は、装置本体の上部に画像読取装置(フラットベッドスキャナ20)および自動原稿給紙装置(ADF30)が配置され、かつ、これらの装置20、30が画像形成装置10に対して開閉自在に蝶着されたクラムシェル状の機構に形成された構成となっている。これにより、画像形成装置10は、装置本体の最上部に記録済みシートを排紙できるので、排紙された記録済みシートの確認や取り出しを容易に行うことができる。また、この画像形成装置10は、装置本体の側面から突出する部材がないので、装置本体の設置面積を小さくすることができる。
【特許文献1】特開2003−307996号公報
【特許文献2】特開平8−286450号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、近年の画像形成装置は、一見しただけでは原稿と区別ができない程、原稿を忠実にコピーすることができるようになってきている。このため、このような高品質の画像形成を行うことができる画像形成装置においては、原稿と記録済みシートとを不用意に重ね合わせて揃えてしまうと、原稿と記録済みシートとの区別ができなくなってしまうおそれがある。したがって、この種の画像形成装置では、原稿および記録済みシートを取り出した際に、これらを明確に区別できる構成にしておくことが望ましい。
【0010】
しかしながら、図28に示す画像形成装置では、自動原稿給紙装置で給紙および排紙される原稿の搬送方向とシート排紙台上に排紙される記録済みシートの搬送方向とが同じ方向であるため、原稿排紙台上に積載された原稿の向きとシート排紙台上に積載された記録済みシートの向きとが同じ方向となる。そのため、排紙された原稿と記録済みシートを取り出した際にこれらを重ね合わせると、排紙された原稿と記録済みシートとが混合し区別ができなくなってしまうおそれがある。
【0011】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、画像情報の読み取りを終えて排紙された原稿と、この画像情報に基づいて画像が形成された記録済みシートとを、区分された状態を保ったまま容易に取り出すことができる利便性の高い画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の画像形成装置は、画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成され装置本体の上面に向けて排出される記録済み用紙を載置するシート排紙台と、原稿を読み取る原稿読取部と、前記原稿読取部へ自動給紙する原稿を載置する原稿給紙台と、前記原稿給紙台から給紙されて排出される原稿を載置する原稿排紙台と、を備え、前記シート排紙台に載置される記録済み用紙の排出方向は、前記原稿排紙台に載置される原稿の排出方向と交差する、構成を採る。
【0013】
本発明の画像形成装置は、用紙に対して画像を形成する画像形成部と、原稿を読み取る原稿読取部と、前記原稿読取部へ自動給紙する原稿を載置する原稿給紙台と、画像が形成されて排出された用紙を収容する用紙排出台と、原稿読み取り動作が行われて排出された原稿を収容する原稿排出台と、を備え、画像が形成された後に前記用紙排出台に排出される用紙と、原稿読取部により読み取り動作が行われた後に前記原稿排出台に排出される原稿とは、各々の紙面の長手方向同士が上下方向において交差するように、各排出台に収容される、構成を採る。
【0014】
本発明の画像形成装置は、用紙に対して画像を形成する画像形成部と、原稿を読み取る原稿読取部と、前記原稿読取部へ自動給紙する原稿を載置する原稿給紙台と、画像が形成されて排出された用紙を収容する用紙排出台と、原稿読み取り動作が行われて排出された原稿を収容する原稿排出台と、を備え、前記用紙排出台と前記原稿排出台とは、各々の排出台の少なくとも一部が上下方向において交差するように配設されている、構成を採る。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、画像情報の読み取りを終えて排紙された原稿と、この画像情報に基づいて画像が形成された記録済みシートとが、互いに交差する方向となるように各排紙台に排紙されるので、原稿と記録済みシートとをこの状態で取り出すことにより、区分(仕分け)された状態を保ったまま容易に取り出すことができ、ユーザに対する利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
【0017】
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置について、図1〜図4を用いて説明する。本実施の形態に係る画像形成装置は、紙文書やブック原稿などを複写する複写機能、PCなどから送信される電子データなどをプリントアウトするプリント機能、およびFAX等と送受信するファクシミリ機能を有する多機能の複合機としての構成を備えている。なお、本発明は、単一の機能のみを備えた画像形成装置にも適用可能であることは言うまでもない。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の外観を示す概略斜視図であり、図2は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を側面方向から見た概略一部断面図であり、図3は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を正面方向から見た原稿読取部および自動原稿給紙部の構成を示す概略断面図であり、図4は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を正面方向から見た画像読み取り後の原稿読取部および自動原稿給紙部の構成を示す概略断面図である。
【0019】
画像形成装置100は、大別して、記録媒体(例えば、コピー用紙やOHPシートなどのシート:以下「記録紙」または単に「用紙」という)上に形成する画像の情報を受信する受信部110と、複写対象である原稿の画像を読み取る読取部120と、記録紙に未定着画像を担持形成する画像形成部130と、複数の原稿を自動的かつ連続的に読取部120に給紙する自動原稿給紙装置140と、画像が形成された記録紙を排出して載置するシート排紙部150と、複数の記録紙を収容する給紙部170と、給紙部170に収容された記録紙を画像形成部130に搬送する搬送系180とを具備している。
【0020】
また、画像形成装置100には、LAN(Local Area Network)ケーブルが接続されるLANポートや公衆回線が接続されるモジュラ、メモリカードが装着されるカードスロット等(いずれも図示せず)が配設されている。
【0021】
受信部110は、PC(Personal Computer)やFAX、記憶媒体(例えば、メモリカード)などの外部機器からLAN(無線LANを含む)や公衆回線を介して入力される画像情報を受信する。
【0022】
読取部120は、図2に示すように、画像形成装置100の装置本体101の上部に配設されている。読取部120は、図3に示すように、ユーザの手操作で複写するシート原稿Sやブック原稿B等の記録紙を載置する原稿載置台(コンタクトガラス)121、原稿載置台121上に載置されたシート原稿S(または、ブック原稿B)を覆う原稿カバー122、およびシート原稿S(または、ブック原稿B)の画像を走査して画像情報を読み取る走査光学系123等で構成されている。
【0023】
走査光学系123は、例えば、光源123a、ミラー123b、レンズ123c、および撮像素子(CCD:Charged-Coupled Devices)123d等で構成されている。原稿カバー122は、自動原稿給紙装置140の原稿排紙台としての原稿排紙トレイ145を兼ねた構成を有している。
【0024】
画像形成部130は、画像形成装置100の装置本体101のほぼ中央部に配設されている。画像形成部130は、感光体131、帯電器132、露光装置133、現像装置134、転写ローラ135、クリーニング装置136および定着装置137等で構成されている。
【0025】
自動原稿給紙装置140は、読取部120の上部に配設されている。自動原稿給紙装置140は、図3に示すように、自動給紙するシート原稿Sを載置する原稿給紙台としての原稿給紙トレイ141、原稿給紙手段としての原稿給紙ローラ142、原稿読取手段としてのスキャナ143、原稿排紙手段としての原稿排紙ローラ144、および原稿排紙台としての原稿排紙トレイ145等を備えている。
【0026】
原稿給紙トレイ141には、載置されたシート原稿Sの側面位置を位置決めする変位自在な原稿位置規制板146が設けられている。また、原稿給紙トレイ141には、自動原稿給紙装置140により給紙されるシート原稿Sの有無を検出する原稿検出手段としての原稿センサ(図示せず)が備えられている。この原稿センサが原稿給紙トレイ141にシート原稿Sが載置されていることを検知すると、自動原稿給紙装置140は、これらのシート原稿Sを給紙可能な状態に移行する。
【0027】
原稿給紙ローラ142は、原稿給紙トレイ141に載置(セット)されたシート原稿Sを1枚ずつ分離してスキャナ143に向けて給紙する。スキャナ143は、原稿給紙ローラ142により分離給紙されたシート原稿Sの画像情報を読み取る。原稿排紙ローラ144は、スキャナ143により画像情報の読み取りを終えたシート原稿Sを原稿排紙トレイ145上に排紙する。原稿給紙ローラ142および原稿排紙ローラ144は、その軸がシート原稿Sの排出方向と直交するように設けられている。
【0028】
すなわち、自動原稿給紙装置140は、図3に示すように、原稿給紙トレイ141に載置(セット)されたシート原稿Sを、原稿給紙ローラ142により1枚ずつ分離給紙し、画像情報読み取り後のシート原稿Sを、原稿排紙ローラ144により原稿給紙トレイ141の下方に配設された原稿排紙トレイ145上に排紙するように構成されている。また、自動原稿給紙装置140は、原稿排紙トレイ145と共に、後述する支軸156を中心として装置本体101に対して開閉自在に構成されている。
【0029】
シート排紙部150は、シート排紙台としてのシート排紙トレイ151、シート排紙手段としてのシート排紙ローラ152、シート搬送ローラ153、シート排紙ガイド板154、およびシート排出口155等を備えている。このシート排紙部150は、図2に示すように、画像形成部130で画像形成された記録済みシートPsを装置本体101の最上部に排紙するように構成されている。すなわち、シート排紙部150のシート排紙トレイ151は、装置本体101および装置本体の上部に配設された自動原稿給紙装置140よりも高い位置に配設されている。
【0030】
図1および図2において、シート排紙トレイ151は、原稿給紙トレイ141の上部に
配設されており、装置の外に排紙された記録済みシートPsを載置する。シート排紙ローラ152は、シート排紙トレイ151上に記録済みシートPsを排紙する。シート搬送ローラ153は、シート排紙ローラ152に向けて記録済みシートPsを搬送する。シート排紙ガイド板154は、シート搬送ローラ153によりシート排紙ローラ152に向けて搬送される記録済みシートPsをガイドする。シート排出口155は、記録済みシートPsを排出する。シート排紙ローラ152およびシート搬送ローラ153は、その軸が記録済みシートPsの排出方向と直交するように設けられている。
【0031】
ここで、シート排紙部150のシート排紙ローラ152の軸は、自動原稿給紙装置140の原稿排紙ローラ144の軸と交わるように配置されている(図2および図3参照)。したがって、シート排紙ローラ152から排出される記録済みシートPsと、原稿排紙ローラ144から排出されるシート原稿Sとは、互いに交差して排紙されることになる。
【0032】
支軸156は、読取部120と近接する原稿カバー122を、自動原稿給紙装置140とともに、装置本体101から開閉するための回転軸である(図3参照)。支軸156は、その軸が原稿排紙ローラ144の軸と略同一方向となるように設けられている。したがって、原稿カバー122の開閉方向は、シート原稿Sの排出方向と同一方向であり、かつ記録済みシートPsの排出方向と交差する方向である。ここで、「開閉方向」とは、支軸156の軸の方向と直交する方向を意味する。
【0033】
給紙部170は、図2に示すように、コピー用紙やOHPシート等の記録媒体としてのシートPを収容する給紙カセット171、この給紙カセット171を収納するカセット収納部172、および給紙カセット171に収容されているシートPを1枚ずつ分離して給紙する分離給紙装置173等で構成されている。カセット収納部172には、複数の給紙カセット171を収納することができる。これにより、シートの材質またはサイズにより区分された異なる種類のシートPを同時に収納することが可能になる。
【0034】
搬送系180は、図2に示すように、給紙部170に収容されたシートPを画像形成部130に向けてガイドする給紙ガイド板181を備えている。この給紙ガイド板181により給紙経路181aが形成される。また、給紙経路181aの出口には、シートPを所定のタイミングで画像形成部130に送り込むレジストローラ182が配設されている。
【0035】
また、搬送系180は、画像形成部130の定着装置137で未定着画像が定着されたシートPを装置本体101の最上部のシート排紙部150に向けてガイドするシート排紙ガイド板183を備えている。このシート排紙ガイド板183によりシート排紙経路183aが形成される。
【0036】
また、搬送系180は、記録済みシートPsを、その画像形成面を反転させて給紙経路181aに送り込む反転搬送ローラ185および反転搬送ガイド板186を備えている。反転搬送ローラ185および反転搬送ガイド板186により反転搬送経路186aが形成される。
【0037】
この反転搬送経路186aと、画像形成部130の定着装置137から排紙されたシートPの排紙搬送経路187aとの合流部には、排紙搬送経路187aを一旦抜け出たシートPの搬送経路を、反転搬送経路186a側に切り替える反転切替爪188が配設されている。また、反転切替爪188の排紙方向下流側には、シートPを上面排紙方向および反転搬送方向に搬送する正逆回転ローラ189が配設されている。これにより、画像形成部130で一方の面に画像が形成されたシートPを画像形成部130に再び送出して、シートPの他方の面にも画像を形成することができる(両面印刷)。
【0038】
次に、上述のように構成された画像形成装置100の動作について説明する。
【0039】
この画像形成装置100は、手動複写モード、外部入力プリントモード、および自動複写モードの3つのモードを有している。以下、これらの印刷モードのそれぞれにおける画像形成装置100の動作を説明する。
【0040】
(手動複写モード)
手動複写モードとは、手操作により原稿載置台121上に載置されたシート原稿Sまたはブック原稿Bを読取部120のCCD123dで読み取った画像情報を記録紙に複写する印刷モードである。
【0041】
手動複写モードでは、図3において、読取部120の原稿カバー122を自動原稿給紙装置140と共に支軸156を中心に開放して原稿載置台121を露呈させる。そして、この露呈した原稿載置台121上に、複写するシート原稿Sまたはブック原稿Bをユーザの手操作で載置する。
【0042】
読取部120には、原稿載置台121に載置されたシート原稿Sまたはブック原稿Bの有無を検出する手動原稿検出手段としての原稿サイズセンサ(図示せず)が配設されている。
【0043】
図3において、前記原稿サイズセンサにより原稿載置台121上にシート原稿Sまたはブック原稿Bが載置されていることが検出された状態で、ユーザが装置本体の操作パネル102(図1参照)上のコピーボタンを押すと、走査光学系123が動作してCCD123dがシート原稿Sまたはブック原稿Bの画像データを読み取る。このCCD123dが読み取った画像データは、画像処理装置(図示せず)によって印刷用データに変換された後、所定のタイミングで画像形成部130の露光装置133に入力される。
【0044】
また、前記コピーボタンが押下されると、感光体131が所定方向に回転し、感光体131の表面が帯電器132により一様に帯電される。露光装置133は、この一様に帯電された感光体131の表面に、前記画像処理装置によって変換された印刷用データをレーザ光として照射する。このレーザ光の照射により、感光体131の表面に読み取った原稿の静電潜像が形成される。
【0045】
この静電潜像は、現像装置134から供給されるトナーにより可視像(トナー像)化される。そして、このトナー像は、転写ローラ135により、レジストローラ182によって所定のタイミングで給紙されたシートP上に転写された後、定着装置137によって定着される。
【0046】
このようにして、シート原稿Sまたはブック原稿Bの画像が形成された記録済みシートPsは、シート排紙経路183aを通りシート排紙部150のシート排紙トレイ151上に排紙されて載置される。
【0047】
(外部入力プリントモード)
外部入力プリントモードとは、受信部110に入力されたPCやFAX、メモリカード等の外部機器からの画像情報を記録紙にプリントアウトする印刷モードである。
【0048】
外部入力プリントモードでは、PCやFAX、メモリカードなどの外部機器から受信部110に入力された画像情報(画像データ)が、装置本体101に配設されている記憶手段としてのメモリ(図示せず)に記憶(蓄積)される。このメモリに蓄積された画像データは、画像処理装置(図示せず)によって印刷用データに変換されて所定のタイミングで露光装置133に入力される。
【0049】
そして、この印刷用データは、上記した手動複写モードの場合と同様に、画像形成部130によりシートP上にプリントアウトされる。
【0050】
このようにして、外部入力プリントモードでは、定着装置137で画像が定着された記録済みシートPsが、シート排紙経路183aを通してシート排紙部150に向けて搬送され、シート排紙ローラ152によりシート排紙トレイ151上に排紙されて載置される。
【0051】
(自動複写モード)
自動複写モードとは、原稿給紙トレイ141上にセットされたシート原稿Sを自動原稿給紙装置140のスキャナ143で読み取った画像情報を記録紙に複写する印刷モードである。
【0052】
自動複写モードでは、図3に示すように、自動原稿給紙装置140の原稿給紙トレイ141上に自動給紙するシート原稿Sをセットする。これにより、自動原稿給紙装置140により給紙されるシート原稿Sの有無を検出する原稿検出手段としての原稿センサ(不図示)がオン状態になる。この原稿センサのオンによって、シート原稿Sの画像情報を読み取るスキャナ143のランプの発光準備等が行われる。
【0053】
原稿センサがオンしている状態で、ユーザが装置本体101の操作パネル102上のコピーボタンを押すと、原稿給紙トレイ141上のシート原稿Sが原稿給紙ローラ142により給紙される(図3参照)。これにより、シート原稿Sがスキャナ143の原稿読取ガラスに密着しながら搬送され、シート原稿Sの画像情報が読み取られる。画像情報の読み取りが終了したシート原稿Sは、原稿排紙ローラ144により自動原稿給紙装置140の原稿排紙トレイ145上に排紙される(図4参照)。
【0054】
このようにして、自動原稿給紙装置140のスキャナ143で読み取られたシート原稿Sの画像情報(画像データ)は、上記した外部入力プリントモードの場合と同様に、前記メモリに記憶される。このメモリに記憶された画像データは、前記画像処理装置によって印刷用データに変換され、所定のタイミングで露光装置133に入力される。
【0055】
この露光装置133に入力された印刷用データは、上記した手動複写モードの場合と同様に、所定のタイミングで一様に帯電された感光体131の表面にレーザ光として照射され、定着装置137によりシートP上にトナー像として定着される。
【0056】
この自動複写モードにおいて画像形成された記録済みシートPsは、上記した外部入力プリントモードの場合と同じく、シート排紙経路183aを通してシート排紙部150に向けて搬送される。さらに、この記録済みシートPsは、シート搬送ローラ153によりシート排紙ガイド板154に沿って搬送され、シート排紙ローラ152により原稿給紙トレイ141の上面部位に配設したシート排紙トレイ151上に排紙されて載置される(図4参照)。
【0057】
このようにして、画像形成装置100の画像形成処理が行われる。この画像形成装置100においては、装置本体101の上部に、記録済みシートPsとシート原稿Sとが載置されるので、容易に記録済みシートPsとシート原稿Sとを取り出すことができる。
【0058】
ところで、本実施の形態の画像形成装置100では、上記のように、画像情報の読み取りを終えたシート原稿Sを排紙する原稿排紙ローラ144の軸の方向と画像形成後の記録済みシートPsを排紙するシート排紙ローラ152の軸の方向とが交わるように配置されている(図1参照)。したがって、画像情報の読み取りを終えたシート原稿Sの排紙方向と画像形成後の記録済みシートPsの排紙方向とが交わるようになる。
【0059】
すなわち、この画像形成装置100においては、自動原稿給紙装置140を用いて画像形成を行った場合(例えば、自動複写モード)、画像情報を読み取り済みのシート原稿Sと画像情報を記録済みのシートPsとが互いに交わるように排紙される。これにより、原稿排紙トレイ145上のシート原稿Sと、シート排紙トレイ151上の記録済みシートPsとは、交わった状態で載置される。
【0060】
そのため、この画像形成装置100においては、画像情報を読み取り済みのシート原稿Sと画像情報を記録済みのシートPsとを取り出す際に、これらをそのまま重ね合わせて取り出しても、これらの排紙方向が互いに交わった状態となっているので、容易にシート原稿Sと記録済みシートPsとを分別することができる。
【0061】
なお、上記の図1〜図4の画像形成装置では、シート原稿Sは原稿排紙トレイ145に、記録済みシートPsはシート排紙トレイ151にそれぞれ分別されて排紙されるが、本発明の画像形成装置の構成はこれに限定されない。例えば、図5に示すように、原稿排紙トレイ145とシート排紙トレイ151とを同一の排紙トレイ190にし、この排紙トレイ190にシート原稿Sおよび記録済みシートPsを排紙するようにしてもよい。この構成によっても、シート原稿Sと記録済みシートPsとは、それぞれ異なった向きに交わって排紙され、載置されるので、容易にシート原稿Sと記録済みシートPsとを区別することができる。
【0062】
また、図5のような同一排紙トレイ190を有する画像形成装置においては、シート原稿Sの給紙および読み取り、ならびに記録済みシートPsの排出を1枚ずつ行う場合と、シート原稿Sの給紙および読み取りを一括して行ってメモリに画像情報(画像データ)を記録した後に、シートPへの印字を一括して行って記録済みシートPsを排紙する場合とが考えられる。以下、これらの場合の印字動作についてそれぞれ説明する。
【0063】
まず、シート原稿Sの給紙および読み取り、ならびに記録済みシートPsの排出を1枚ずつ行う場合の印字動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。図6は、シート原稿Sの排紙および記録済みシートPsの排紙を1枚ずつ行う場合の印字動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0064】
自動原稿給紙装置140は、原稿給紙トレイ141にシート原稿Sが載置されたことを検知すると(S1)、載置されたシート原稿Sのうちの1枚(例えば、最上面のシート原稿S)の給紙を開始する(S2)。次に、読取部120は、給紙されたシート原稿Sの画像情報を読み取ってメモリに記憶し(S3)、画像情報を読み取った後のシート原稿Sが同一排紙トレイ190に排紙される(S4)。メモリに画像情報が記録されると、画像形成部130は、給紙部170に収容されたシートPに対して、メモリに記録された画像情報の画像形成を開始し(S5)、画像が形成された記録済みシートPsは、同一排紙トレイ190上のシート原稿Sの上部に、シート原稿Sと異なる向きに排紙される(S6)。
【0065】
そして、原稿給紙トレイ141に載置された次のシート原稿Sの複写動作に移行し(S7:YES)、原稿給紙トレイ141に載置されたすべてのシート原稿の複写が終了するまで(S7:NO)、ステップS2〜ステップS6の処理を繰り返す。
【0066】
この場合、原稿読み取り後のシート原稿Sおよび記録済みシートPsは、同一排紙トレイ190上に、互いに異なる向きで1枚ずつ交互に載置される(図7参照)。これにより、シート原稿Sと記録済みシートPsとを分別した状態で、記録済みシートPsにシート原稿Sと同一の画像情報が印字されたことを一枚ずつ容易に確認することができる。
【0067】
次に、シート原稿Sの給紙および読み取りを一括して行ってメモリに画像情報(画像データ)を記録した後に、シートPへの印字を一括して行って記録済みシートPsを排紙する場合の印字動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。図8は、シート原稿Sの排紙および記録済みシートPsの排紙をそれぞれ一括して行う場合の印字動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0068】
自動原稿給紙装置140は、原稿給紙トレイ141にシート原稿Sが載置されたことを検知すると(S11)、載置されたシート原稿Sのうちの1枚(例えば、最上面のシート原稿S)の給紙を開始する(S12)。次に、読取部120は、給紙されたシート原稿Sの画像情報を読み取ってメモリに記憶し(S13)、画像情報を読み取った後のシート原稿Sが同一排紙トレイ190に排紙される(S14)。そして、原稿給紙トレイ141に載置された次のシート原稿Sの画像情報の読取処理に移行し(S15:YES)、原稿給紙トレイ141に載置されたすべてのシート原稿の画像情報の読み取りが終了するまで(S15:NO)、ステップS12〜ステップS14の処理を繰り返す。
【0069】
原稿給紙トレイ141に載置されたすべてのシート原稿の画像情報が読み取られ、メモリに記憶されて同一排紙トレイ190に排紙されると、画像形成部130は、給紙部170に収容されたシートPに対して、メモリに記録されたすべての画像情報の画像形成を開始して(S16)、画像が形成された記録済みシートPsが順次、同一排紙トレイ190上のシート原稿Sの上部に排紙される(S17)。
【0070】
この場合、同一排紙トレイ190上には、原稿読み取り後のシート原稿Sが載置され、シート原稿Sの上部には、記録済みシートPsが、シート原稿Sと異なる向きに載置される(図9参照)。これにより、容易にシート原稿Sと記録済みシートPsとを分別することができる。
【0071】
また、排紙されたシート原稿Sおよび記録済みシートPsの端面の少なくとも一部が上下方向において揃うように、自動原稿給紙装置140およびシート排紙部150を構成してもよい(図10参照)。
【0072】
このように、本実施の形態によれば、画像情報の読み取りを終えて排紙された原稿Sと、この画像情報に基づいて画像が形成された記録済みシートPsとが、互いに交差する方向となるように各排紙台に排紙されるので、原稿Sと記録済みシートPsとの区分が明確な状態でこれらを容易に取り出すことができる。
【0073】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置について、図11および図12を用いて説明する。
【0074】
図11は、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の概観を示す概略斜視図であり、図12は、本発明の実施の形態2に係る画像形成装置を正面方向から見た構成を示す概略断面図である。以下の説明では、実施の形態1と同様の構成及び動作を行う部分については説明を省略し、また同様の機能を有する要素については同じ番号を付与する。
【0075】
本実施の形態の画像形成装置200では、シート排紙部210の構成および動作が実施の形態1のシート排紙部150と異なる。したがって、本実施の形態では、シート排紙部210の構成および動作について説明する。
【0076】
シート排紙部210は、画像が形成された記録紙を排出して載置する。具体的には、シート排紙部210は、記録済みシートPsを、記録済みシートPsの長手方向とシート原稿Sの長手方向とが交差するように排出する。すなわち、画像情報を読み取り済みのシート原稿Sと画像情報を記録済みのシートPsとは、互いに交わるように排紙される。
【0077】
シート排紙部210は、シート排紙台としてのシート排紙トレイ211、シート排紙手段としてのシート排紙ローラ212、シート搬送ローラ213、およびシート排紙ガイド板214等を備えている。このシート排紙部210は、画像形成部130で画像形成された記録済みシートPsを装置本体101の最上部に排紙するように構成されている。すなわち、シート排紙部210のシート排紙トレイ211は、自動原稿給紙装置140よりも高い位置に配設されている。
【0078】
シート排紙トレイ211は、原稿給紙トレイ141の上部に配設されており、装置の外に排紙された記録済みシートPsを載置する。シート排紙ローラ212は、シート排紙トレイ211上に記録済みシートPsを排紙する。シート搬送ローラ213は、シート排紙ローラ212に向けて記録済みシートPsを搬送する。シート排紙ガイド板214は、シート搬送ローラ213によりシート排紙ローラ212に向けて搬送される記録済みシートPsをガイドする。
【0079】
ここで、シート排紙ローラ212は、記録済みシートPsを、記録済みシートPsの長手方向と記録済みシートPsの搬送方向とが略垂直になるように排紙する。したがって、シート排紙ローラ212から排紙される記録済みシートPsと、原稿排紙ローラ144から排紙されるシート原稿Sとは、互いに交差して排紙されることになる。
【0080】
次に、上述のように構成された画像形成装置200の動作について説明する。
【0081】
ここでは、上述した3つのモード(手動複写モード、外部入力プリントモード、および自動複写モード)のうち、自動複写モードの場合について説明する。
【0082】
まず、自動給紙するシート原稿Sを、原稿給紙トレイ141上に、シート原稿Sの長手方向とシート原稿Sの搬送方向とが略平行になるようにセットする。これにより、自動原稿給紙装置140により給紙されるシート原稿Sの有無を検出する原稿検出手段としての原稿センサ(不図示)がオン状態になる。この原稿センサのオンによって、シート原稿Sの画像情報を読み取るスキャナ143のランプの発光準備等が行われる。
【0083】
原稿センサがオンしている状態で、ユーザが操作パネル102上のコピーボタンを押すと、原稿給紙トレイ141上のシート原稿Sが原稿給紙ローラ142により給紙される。これにより、シート原稿Sがスキャナ143の原稿読取ガラスに密着しながら搬送され、シート原稿Sの画像情報が読み取られる。画像情報の読み取りが終了したシート原稿Sは、原稿排紙ローラ144により自動原稿給紙装置140の原稿排紙トレイ145上に排紙される。排紙されたシート原稿Sの長手方向は、給紙時と同様に、シート原稿の搬送方向と略平行である。
【0084】
このようにして、自動原稿給紙装置140のスキャナ143で読み取られたシート原稿Sの画像情報(画像データ)は、メモリ(図示せず)に記憶される。このメモリに記憶された画像データは、画像処理装置(図示せず)によって印刷用データに変換され、所定のタイミングで露光装置133に入力される。
【0085】
ここで、前記メモリに記憶された画像データは、読み取りが行われた順番と異なる順番で呼出されて印刷用データに変換される。まず、シート原稿Sは、シート原稿Sの長手方向とシート原稿Sの搬送方向とが略平行になるように搬送され、シート原稿Sの短面側から順次、画像データの読出しが行われる。そして、シート原稿Sの1枚分の画像データは、前記メモリに記憶され、原稿用紙の長面側から順次、画像データが取出されて印刷用データに変換される。
【0086】
このようにして、短面側から読み取られた画像データを用いて、長面側からの印字を行うための印刷用データが生成される。すなわち、シート原稿Sの画像データの方向とシートPに記録する印刷用データの方向とが交差するように、画像形成装置200を構成することができる。
【0087】
露光装置133に入力された印刷用データは、所定のタイミングで一様に帯電された感光体131の表面にレーザ光として照射され、定着装置137によりシートP上にトナー像として定着される。
【0088】
画像形成された記録済みシートPsは、シート排紙ローラ212、シート搬送ローラ213、およびシート排紙ガイド板214等により、シート排紙トレイ211に排紙される。排紙された記録済みシートPsの長手方向は、記録済みシートPsの搬送方向と略垂直である。すなわち、画像情報の読み取りを終えて排紙された原稿Sと、この画像情報に基づいて画像が形成された記録済みシートPsとを、長手方向が互いに交差する方向となるように各排紙台に排紙される。
【0089】
なお、図11および図12では、シート原稿Sおよび記録済みシートPsは、それぞれ異なったトレイに排紙されているが、シート排紙トレイ211と原稿排紙トレイ145とを同一の排紙トレイにする構成にしても、同様の効果が得られる。
【0090】
また、シート原稿Sの給紙および読み取りと記録済みシートPsの排紙をそれぞれ一括して行ってもよい。この場合、シート原稿Sおよび記録済みシートPsの端面の少なくとも一部が上下方向において揃うように、自動原稿給紙装置140およびシート排紙部210を構成してもよい。この構成によれば、排紙トレイ上に積載されるシート原稿Sと記録済みシートPsとを、より容易に取り出すことができる。
【0091】
このように、本実施の形態によれば、シート原稿Sおよび記録済みシートPsが、長手方向が互いに交差する方向となるように各排紙台に排紙されるので、原稿Sと記録済みシートPsとの区分が明確な状態でこれらを容易に取り出すことができる。
【0092】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置について、図13〜図16を用いて説明する。
【0093】
図13は、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置の外観を示す概略斜視図であり、図14は、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置を側面方向から見た概略一部断面図であり、図15は、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置を正面方向から見た原稿読取部および自動原稿給紙部の構成を示す概略断面図であり、図16は、本発明の実施の形態3に係る画像形成装置を正面方向から見た画像読取後の原稿読取部および自動原稿給紙部の構成を示す概略断面図である。以下の説明では、実施の形態1と同様の構成及び動作を行う部分については説明を省略し、また同様の機能を有する要素については同じ番号を付与する。
【0094】
本実施の形態の画像形成装置300では、シート排紙部310のシート排紙トレイ311の配設位置が実施の形態1のシート排紙部150のシート排紙トレイ151と異なる。
【0095】
図13〜図15に示すように、本実施の形態の画像形成装置300においては、シート排紙トレイ311は、原稿給紙トレイ141の下方、かつ、原稿排紙トレイ145の上方に配置される構成となっている。すなわち、シート排紙トレイ311は、原稿給紙トレイ141と原稿排紙トレイ145との間に挟まれるような位置に配置されている。
【0096】
そのため、図16に示すように、シート排紙トレイ311の上に積載された記録済みシートPsと原稿排紙トレイ145の上に積載されたシート原稿Sとが上下方向において近接するようになり、記録済みシートPsとシート原稿Sとを同時に取り出す際、片手で容易に取り出すことができる。
【0097】
また、同時に片手で記録済みシートPsとシート原稿Sとを取り出す場合、記録済みシートPsとシート原稿Sとを重ね合わせることとなるが、排紙された記録済みシートPsとシート原稿Sとの用紙方向は互いに異なるので、重ね合わせた後でもこれらを容易に分別することができる。
【0098】
このように、本実施の形態によれば、排紙された記録済みシートPsを載置するシート排紙トレイ311とシート原稿Sを載置する原稿排紙トレイシート145とが上下方向において近接しているので、記録済みシートPsとシート原稿Sとを同時に取り出す際、これらを片手で容易に取り出すことができる。
【0099】
なお、本実施の形態では、原稿給紙トレイ141が原稿排紙トレイ145の上方に配置されているが、原稿給紙トレイが原稿排紙トレイの下方に配置されている場合には、シート排紙トレイ311は、原稿給紙トレイの上方、かつ、原稿排紙トレイの下方に配置して、原稿給紙トレイと原稿排紙トレイとの間に挟まれるようにしてもよい。
【0100】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4に係る画像形成装置について、図17および図18を用いて説明する。
【0101】
図17は、本発明の実施の形態4に係る画像形成装置の外観を示す概略斜視図であり、図18は、本発明の実施の形態4に係る画像形成装置を正面方向から見た原稿読取部および自動原稿給紙部の構成を示す概略断面図である。以下の説明では、実施の形態3と同様の構成及び動作を行う部分については説明を省略し、また同様の機能を有する要素については同じ番号を付与する。
【0102】
本実施の形態の画像形成装置400では、自動原稿給紙装置410の原稿給紙トレイ420の構成および動作が実施の形態3の自動原稿給紙装置140の原稿給紙トレイ141と異なる。したがって、本実施の形態では、自動原稿給紙装置410の原稿給紙トレイ420の構成および動作について説明する。
【0103】
図17および図18に示すように、原稿給紙トレイ420は、補助原稿給紙トレイ420a,420b,420cに分割されており、給紙トレイ支軸420dを介して、それぞれの補助原稿給紙トレイが連結されるように構成されている。補助原稿給紙トレイ420cは、自動原稿給紙装置410に配設されており、補助原稿給紙トレイ420bは、補助原稿給紙トレイ420cに植設された給紙トレイ支軸420dに遥動自在に枢支されている。また、補助原稿給紙トレイ420aは、補助原稿給紙トレイ420bに植設された給紙トレイ支軸420dに遥動自在に枢支されている。
【0104】
この自動原稿給紙装置410においては、原稿給紙トレイ420が分割されているため、原稿給紙トレイを折りたたむことができ、原稿給紙トレイの形状を画像形成装置400の使用環境に応じて変化させることができる。例えば、自動複写モードでシート原稿Sを原稿給紙トレイ420にセットする以外のときは(例えば、手動複写モードまたは外部入力プリントモード)、原稿給紙トレイ420を折りたたみ、シート排紙トレイ311をより露呈させることができる。
【0105】
そのため、使用頻度の高い外部入力プリントモードでは、原稿給紙トレイ420を折りたたむことで、シート排紙トレイ311上に排出された記録済みシートPsの視認性をより向上させることができ、容易に記録済みシートPsを取り出すことができる。
【0106】
また、原稿給紙トレイ420を複数のトレイに分割することで、折りたたんでも画像形成装置400の設置面積内に原稿給紙トレイ420を収めることができ、装置本体より突出することがないので、大きな設置面積を必要としない。
【0107】
さらに、シート原稿Sのサイズ等の動作環境に応じて、好適な原稿給紙トレイ420の形状を実現することができる。例えば、最大サイズのシート原稿Sが排紙される場合にはすべての補助原稿給紙トレイを開放し、最小サイズのシート原稿Sが排紙される場合には補助原稿給紙トレイ420cのみを開放する。
【0108】
補助原稿給紙トレイの開放および折りたたみは、ユーザによる手動の他に、記録紙のサイズや印刷モードを検知するセンサ(図示せず)を設け、このセンサのセンシング結果に応じて自動で行うようにしてもよい。
【0109】
このように、本実施の形態によれば、自動原稿給紙装置410の原稿給紙トレイ420を分割して折りたたみ可能とし、原稿給紙トレイ420の形状を可変としたので、記録紙のサイズや印刷モードに応じた柔軟な画像形成処理を実現することができる。
【0110】
なお、本実施の形態では、原稿給紙トレイ420を3つの補助原稿給紙トレイから構成するようにしたが、原稿給紙トレイ420の構成はこれに限定されない。例えば、記録紙のサイズや印刷モードに応じて、原稿給紙トレイ420を2つの補助原稿給紙トレイまたは4つ以上の補助原稿給紙トレイから構成してもよい。
【0111】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5に係る画像形成装置について、図19および図20を用いて説明する。
【0112】
図19は、本発明の実施の形態5に係る画像形成装置の外観を示す概略斜視図であり、図20は、本発明の実施の形態5に係る画像形成装置を側面方向から見た概略一部断面図である。以下の説明では、実施の形態4と同様の構成及び動作を行う部分については説明を省略し、また同様の機能を有する要素については同じ番号を付与する。
【0113】
本実施の形態の画像形成装置500では、カバー開閉支軸510の配設位置および配設方向が、実施の形態4の支軸156と異なる。したがって、本実施の形態では、カバー開閉支軸510の構成および動作について説明する。
【0114】
カバー開閉支軸510は、原稿カバー122を、自動原稿給紙装置140とともに、装置本体101から開閉するための回転軸である。カバー開閉支軸510は、その軸がシート排紙ローラ152の軸と略同一方向となるように設けられている。したがって、カバー開閉支軸510は、その軸が記録済みシートPsの排出方向と交差するように設けられている。また、原稿カバー122の開閉方向は、記録済みシートPsの排出方向と同一方向となり、かつシート原稿Sの排出方向と交差する方向となる。
【0115】
カバー開閉支軸510は、読取部120の記録済みシートPsの排出方向の上流側の部位に植設されている。すなわち、原稿カバー122、原稿排紙トレイ145およびシート排紙トレイ311は、シート排紙ローラ152の軸方向と平行な平面上に位置するように、読取部120の本体に植設されたカバー開閉支軸510に遥動自在に枢支されている。これにより、原稿カバー122、原稿排紙トレイ145およびシート排紙トレイ311は、カバー開閉支軸510を介して、カバー開閉支軸510の軸方向と平行な平面上に開閉して、上方に変位することができる。
【0116】
したがって、図19および図20に示すように、この画像形成装置500においては、記録済みシートPsの排出中に、ブック原稿Bを原稿載置台121上に載置するために原稿カバー122、原稿排紙トレイ145およびシート排紙トレイ311を開放しても、開放された原稿カバー122が記録済みシートPsのシート排出口155をふさぐことなく、記録済みシートPsをシート排紙トレイ311上に排出することが可能である。
【0117】
このように、本実施の形態によれば、カバー開閉支軸510が、読取部120の記録済みシートPsの排出方向の上流側の部位に、その軸がシート排紙ローラ152の軸と略同一方向となるように設けられているので、ブック原稿の複写時に原稿カバーを開放したままでも連続した複写動作が可能になる。すなわち、自動複写モードによる記録済みシートPsの排出を行いながらにして、ブック原稿Bの手動複写を行うことができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0118】
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6に係る画像形成装置について、図21〜図23を用いて説明する。
【0119】
図21は、本発明の実施の形態6に係る画像形成装置の外観を示す概略斜視図であり、図22および図23は、本発明の実施の形態6に係る画像形成装置の上面図である。以下の説明では、実施の形態3と同様の構成及び動作を行う部分については説明を省略し、また同様の機能を有する要素については同じ番号を付与する。
【0120】
本実施の形態の画像形成装置600では、原稿排紙トレイ610およびシート排紙トレイ620の構成および動作が実施の形態3の原稿排紙トレイ145およびシート排紙トレイ311と異なる。したがって、本実施の形態では、原稿排紙トレイ610およびシート排紙トレイ620の構成および動作について説明する。
【0121】
原稿排紙トレイ610は、一部に切欠部630を有している。原稿排紙トレイ610に排紙されたシート原稿Sの切欠部630に面した部分は、原稿排紙トレイ610に接しておらず、中空に浮いた状態となる。
【0122】
シート排紙トレイ620は、一部にへこみ部640を有している。シート排紙トレイ620に排紙された記録済みシートPsのへこみ部に面した部分は、シート排紙トレイ620に接しておらず、中空に浮いた状態となる。
【0123】
原稿排紙トレイ610の切欠部630およびシート排紙トレイ620のへこみ部640は、画像形成装置600を上面から見たときにその一部が重なるようにそれぞれ形成されている。また、原稿排紙トレイ610およびシート排紙トレイ620は、排紙されたシート原稿Sおよび記録済みシートPsの一部が切欠部630とへこみ部640との重なり部分に排紙されるように構成されている。
【0124】
ところで、記録済みシートPsとシート原稿Sとを片手で同時につかむためには、記録済みシートPsとシート原稿Sが交わりあっている部分(図22の斜線部X)をつかむ必要がある。しかし、シート原稿Sを載置する原稿排紙トレイ610と記録済みシートPsを載置するシート排紙トレイ620とは別々に設けられているので、シート原稿Sと記録済みシートPsとの間の大部分は、シート排紙トレイ620を介して重なり合っている。
【0125】
いま、切欠部630とへこみ部640との重なり部分に着目すると、この重なり部分に関しては、シート原稿Sと記録済みシートPsとは直接接触した状態で載置されている。すなわち、記録済みシートPsとシート原稿Sが交わりあっている部分のうち、切欠部630とへこみ部640との重なり部分(図23の斜線部Y)をつかむことにより、容易に片手で、記録済みシートPsおよびシート原稿Sを同時に取り出すことができる。
【0126】
このように、本実施の形態によれば、シート原稿Sを載置する原稿排紙トレイと記録済みシートPsを載置するシート排紙トレイとを別々に設けた状態で、これらの一部が重なり合い、かつ、その上下に手を挿入する空間を設けたので、シート原稿Sおよび記録済みシートPsを片手で容易に取り出すことができる。
【0127】
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7に係る画像形成装置について、図24〜図27を用いて説明する。
【0128】
図24は、本発明の実施の形態7に係る画像形成装置の外観を示す概略斜視図であり、図25〜図27は、本発明の実施の形態7に係る画像形成装置の上面図である。以下の説明では、実施の形態3と同様の構成及び動作を行う部分については説明を省略し、また同様の機能を有する要素については同じ番号を付与する。
【0129】
本実施の形態の画像形成装置700では、原稿排紙トレイ710およびシート排紙トレイ720の構成および動作が実施の形態3の原稿排紙トレイ145およびシート排紙トレイ311と異なる。したがって、本実施の形態では、原稿排紙トレイ710およびシート排紙トレイ720の構成および動作について説明する。
【0130】
原稿排紙トレイ710は、一部に凸部としての突起物730を有している。突起物730は、画像の読み取り後に排出されたシート原稿Sを受け止めることにより、シート原稿Sの端部を揃える。すなわち、原稿排紙トレイ710は、排出されたシート原稿Sを、その端部を揃えた状態で載置する機能を有する。
【0131】
シート排紙トレイ720は、一部に凸部としての突起物740を有している。突起物740は、画像が形成されて排出された記録済みシートPsを受け止めることにより、記録済みシートPsの端部を揃える。すなわち、シート排紙トレイ720は、排出された記録済みシートPsを、その端部を揃えた状態で載置する機能を有する。
【0132】
次に、上述のように構成された画像形成装置700の動作について、図25〜図27を用いて説明する。ここでは、異なる大きさのシート原稿Sの給紙、読み取り、および排紙を連続的に行い、異なる大きさの記録済みシートPsへの画像形成および排出を連続的に行う例について説明する。
【0133】
まず、自動給紙するシート原稿Sを、原稿給紙トレイ上にセットする。次いで、ユーザが操作パネル上のコピーボタンを押すと、原稿給紙トレイ上のシート原稿Sが原稿給紙ローラにより給紙され、シート原稿Sの画像情報が読み取られて、原稿排紙ローラにより自動原稿給紙装置の原稿排紙トレイ710上に排紙される。このとき、シート原稿Sは、突起物730により受け止められてその端部が揃えられる。すなわち、シート原稿Sは、その排紙方向下流側が揃った状態で載置される。
【0134】
そのためには、シート原稿Sを原稿排紙トレイ710に送り出す原稿排紙ローラの回転速度は、最小サイズのシート原稿Sの先端部が突起物730まで到達する回転速度以上に設定することが好ましい。これにより、突起物730を基準として、大きさの異なるシート原稿Sを揃えることができる。
【0135】
また、突起物730にシート原稿Sを揃える別の手段として、原稿排紙トレイ710の表面に、自動原稿給紙装置側で最も高く突起物730に向かって低くなるような勾配を付与することもできる。
【0136】
操作者は、積載されたシート原稿Sを自動原稿給紙装置の対向側から取り出すため、シート原稿Sの端部が自動原稿給紙装置140の対向側で揃っていると、大きさの異なる複数のシート原稿Sが原稿排紙トレイ710上に積載していても、容易に片手で一度に取り出すことが可能である。
【0137】
一方、画像形成部130は、シート原稿Sの画像データを変換した印刷用データを用いてシートPに対して画像を形成する。画像が形成された記録済みシートPsは、シート排紙ローラによりシート排紙部のシート排紙トレイ720上に排紙される。このとき、記録済みシートPsは、突起物740により受止められてその端部が揃えられる。すなわち、記録済みシートPsは、その排紙方向下流側が揃った状態で載置される。
【0138】
そのためには、記録済みシートPsをシート排紙トレイ720に送り出すシート排紙ローラの回転速度は、最小サイズの記録済みシートPsの先端部が突起物740まで到達する回転速度以上に設定することが好ましい。これにより、突起物740を基準として、大きさの異なる記録済みシートPsを揃えることができる。
【0139】
また、突起物740に記録済みシートPsを揃える別の手段として、シート排紙トレイ720の表面に、シート原稿排出部155で最も高く突起物740に向かって低くなるような勾配を付与することもできる。
【0140】
操作者は、積載された記録済みシートPsをシート排出口155の対向側から取り出すため、記録済みシートPsの端部がシート排出口155の対向側で揃っていると、大きさの異なる複数の記録済みシートPsがシート排紙トレイ720上に積載していても、容易に片手で一度に取り出すことが可能である。
【0141】
このようにして、異なる大きさのシート原稿Sおよび記録済みシートPsが連続的に排出された場合であっても、シート原稿Sおよび記録済みシートPsを、それぞれ排紙方向の端部が揃った状態で載置することができる。
【0142】
ところで、シート原稿Sおよび記録済みシートPsのいずれにおいても、排紙方向の端部のみならず、もう一方の端部が揃っていることがさらに好ましい。すなわち、シート原稿Sおよび記録済みシートPsの排紙方向に対して上下方向だけでなく、左右方向でも端部を揃えることによって、さらに記録済みシートPsを容易に取り出すことができる。
【0143】
操作者は、積載された記録済みシートPsを自動原稿給紙装置140の対向側から取り出すため、左右方向で揃える端部は、自動原稿給紙装置140から遠い側の端部(図25のA部)であることが望ましい。A部で記録済みシートPsを揃えるためには、用紙カセット内にあるカーソル(不図示)の一端をA部の同一線上に配設すればよい。
【0144】
また、操作者は、積載されたシート原稿Sをシート排出口155の対向側から取り出すため、左右方向で揃える端部は、シート排出口155から遠い側の端部(図26のB部)であることが望ましい。B部でシート原稿Sを揃えるにためには、原稿給紙トレイ上にあるシート原稿Sの位置を規制するための原稿位置規制板の位置規制面を、B部の同一線上に配置すればよい。
【0145】
さらに、図27に示すように、記録済みシートPsの排出基準であるA部の同一線上に突起物730を配置し、かつ、シート原稿Sの排出基準であるB部の同一線上に突起物740を配置してもよい。これにより、すべての記録済みシートPsとシート原稿Sとの角部が揃い、大きさの異なる記録済みシートPsと大きさの異なるシート原稿Sであっても、容易に片手で取り出すことができ、かつ、記録済みシートPsとシート原稿Sが交わっているため、容易に区分することもできる。
【0146】
このように、本実施の形態によれば、原稿排紙トレイ710上の一部に、画像の読み取り後に排出されたシート原稿Sを受け止めてシート原稿Sの端部を揃える突起物730を設け、シート排紙トレイ720上の一部に、画像が形成された記録済みシートPsを受け止めて記録済みシートPsの端部を揃える突起物740を設けたので、異なる大きさのシート原稿Sおよび記録済みシートPsを容易に区分して取り出すことができる。
【0147】
本明細書は、2005年6月20日出願の特願2005−178784に基づく。この内容はすべてここに含めておく。
【産業上の利用可能性】
【0148】
本発明に係る画像形成装置は、画像情報の読み取りを終えて排紙された原稿と、この画像情報に基づいて画像が形成された記録済みシートとを、区分された状態を保ったまま容易に取り出すことができる効果を有し、電子写真方式や静電記録方式、イオノグラフィー、磁気記録方式等の画像形成方式を採用した白黒およびカラーの複写機やプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0149】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の外観を示す概略斜視図
【図2】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を側面方向から見た構成を示す概略一部断面図
【図3】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を正面方向から見た原稿読取部および自動原稿給紙部の構成を示す概略断面図
【図4】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を正面方向から見た画像読み取り後の原稿読取部および自動原稿給紙部の構成を示す概略断面図
【図5】同一排紙トレイを有する図1の画像形成装置の変形例の外観を示す概略斜視図
【図6】シート原稿Sの排紙および記録済みシートPsの排紙を1枚ずつ行う場合の印字動作の一例を説明するためのフローチャート
【図7】図6の動作により排紙されたシート原稿Sおよび記録済みシートPsの状態の一例を示す図
【図8】シート原稿Sの排紙および記録済みシートPsの排紙をそれぞれ一括して行う場合の印字動作の一例を説明するためのフローチャート
【図9】図8の動作により排紙されたシート原稿Sおよび記録済みシートPsの状態の一例を示す図
【図10】図8の動作により排紙されたシート原稿Sおよび記録済みシートPsの状態の他の例を示す図
【図11】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の概観を示す概略斜視図
【図12】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置を正面方向から見た構成を示す概略断面図
【図13】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置の外観を示す概略斜視図
【図14】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置を側面方向から見た概略一部断面図
【図15】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置を正面方向から見た原稿読取部および自動原稿給紙部の構成を示す概略断面図
【図16】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置を正面方向から見た画像読み取り後の原稿読取部および自動原稿給紙部の構成を示す概略断面図
【図17】本発明の実施の形態4に係る画像形成装置の外観を示す概略斜視図
【図18】本発明の実施の形態4に係る画像形成装置を正面方向から見た原稿読取部および自動原稿給紙部の構成を示す概略断面図
【図19】本発明の実施の形態5に係る画像形成装置の外観を示す概略斜視図
【図20】本発明の実施の形態5に係る画像形成装置を側面方向から見た概略一部断面図
【図21】本発明の実施の形態6に係る画像形成装置の外観を示す概略斜視図
【図22】本発明の実施の形態6に係る画像形成装置の第1の上面図
【図23】本発明の実施の形態6に係る画像形成装置の第2の上面図
【図24】本発明の実施の形態7に係る画像形成装置の外観を示す概略斜視図
【図25】本発明の実施の形態7に係る画像形成装置の第1の上面図
【図26】本発明の実施の形態7に係る画像形成装置の第2の上面図
【図27】本発明の実施の形態7に係る画像形成装置の第3の上面図
【図28】従来の画像形成装置の一例を示す概略断面図
【符号の説明】
【0150】
100、200、300、400、500、600、700 画像形成装置
110 受信部
120 読取部
130 画像形成部
140、410 自動原稿給紙装置
141、420 原稿給紙トレイ
145、610、710 原稿排紙トレイ
150、210、310 シート排紙部
151、211、311、620、720 シート排紙トレイ
170 給紙部
180 搬送系
420a、420b、420c 補助原稿給紙トレイ
420d 給紙トレイ支軸
510 カバー開閉支軸
630 切欠部
640 へこみ部
730、740 突起物
S シート原稿
Ps 記録済みシート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成され装置本体の上面に向けて排出される記録済み用紙を載置するシート排紙台と、
原稿を読み取る原稿読取部と、
前記原稿読取部へ自動給紙する原稿を載置する原稿給紙台と、
前記原稿給紙台から給紙されて排出される原稿を載置する原稿排紙台と、を備え、
前記シート排紙台に載置される記録済み用紙の排出方向は、前記原稿排紙台に載置される原稿の排出方向と交差する、
画像形成装置。
【請求項2】
前記原稿排紙台に排出される原稿の向きと前記シート排紙台に排出される記録済み用紙の向きとは、互いに異なる、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記シート排紙台と前記原稿排紙台とは、前記装置本体の上面の上下方向に関して異なる位置に設けられ、かつ、各々の少なくとも一部が上下方向に重なるように配設されている、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記シート排紙台は、装置本体の上面の上下方向に関して、その少なくとも一部が、前記原稿給紙台および前記原稿排紙台に挟まれるように配設されている、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記シート排紙台は、前記原稿給紙台の下方で、かつ、前記原稿排紙台の上方に配設され、
前記原稿給紙台は、その下方に面する前記シート排紙台の一部を被覆した状態で原稿を給紙する第1の状態と、前記第1の状態から変位して前記シート排紙台の前記被覆された一部を露呈させる第2の状態とを取り得る、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記原稿給紙台は、折りたたみ可能に構成され、折りたたんだ状態で装置全体の設置面積の範囲内に収まる、
請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記シート排紙台と前記原稿排紙台とは同一の排紙台であり、
前記装置本体の上面に向けて排出される記録済み用紙および前記原稿給紙台から給紙されて排出される原稿は、前記同一の排紙台に載置される、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記同一の排紙台上には、前記原稿給紙台から給紙されて排出される原稿と前記装置本体の上面に向けて排出される記録済み用紙とが交互に排出される、
請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記同一の排紙台上には、前記原稿給紙台から給紙されて排出されるすべての原稿が排出された後に、前記装置本体の上面に向けて排出される記録済み用紙が排出される、
請求項7記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記原稿および前記記録済み用紙は、少なくともその端面の一部が上下方向において揃うように、前記同一の排紙台上に排出される、
請求項9記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記記録済み用紙の排出方向の上流側の部位に設けられ、軸方向が前記記録済み用紙の排出方向と直交する支軸、をさらに備え、
前記シート排紙台、前記原稿給紙台および前記原稿排紙台は、前記支軸が回転することにより、前記装置本体の上面で、前記支軸の軸方向と平行な平面上に開閉して上方に変位可能である、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記原稿排紙台は、載置された原稿の一部を中空に浮かせるための切欠部を有し、
前記シート排紙台は、載置された記録済み用紙の一部を中空に浮かせるためのへこみ部を有し、
前記切欠部および前記へこみ部は、装置本体を上面から見たときにその一部が互いに重なる位置に設けられている、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記画像形成装置は、複数の大きさの異なる用紙に画像を形成することが可能であり、
前記シート排紙台は、排出された記録済み用紙を受け止めてその端部を所定の排出位置基準に合わせるための凸部を有する、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記シート排紙台は、最小サイズの記録済み用紙の先端部が前記凸部に到達するような勾配を有する、
請求項13記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記原稿読取部は、複数の大きさの異なる原稿を読み取ることが可能であり、
前記原稿排紙台は、排出された原稿を受止めてその端部を合わせるための凸部を有する、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記原稿排紙台は、最小サイズの原稿の先端部が前記凸部に到達するような勾配を有する、
請求項15記載の画像形成装置。
【請求項17】
用紙に対して画像を形成する画像形成部と、
原稿を読み取る原稿読取部と、
前記原稿読取部へ自動給紙する原稿を載置する原稿給紙台と、
画像が形成されて排出された用紙を収容する用紙排出台と、
原稿読み取り動作が行われて排出された原稿を収容する原稿排出台と、を備え、
画像が形成された後に前記用紙排出台に排出される用紙と、原稿読取部により読み取り動作が行われた後に前記原稿排出台に排出される原稿とは、各々の紙面の長手方向同士が上下方向において交差するように、各排出台に収容される、
画像形成装置。
【請求項18】
前記用紙排出台に排出される用紙および前記原稿排出台に排出される原稿は、少なくとも端面の一部が上下方向において揃うように各排出台に収容される、
請求項17記載の画像形成装置。
【請求項19】
前記用紙排出台および前記原稿排出台は、異なる位置に設けられる別々の排出台である、
請求項17記載の画像形成装置。
【請求項20】
前記用紙排出台および前記原稿排出台は、同一の排出台である、
請求項17記載の画像形成装置。
【請求項21】
前記用紙と前記原稿とは、1枚毎に交互に排出され、1枚毎に交互に交差した状態で前記同一の排出台に収容される、
請求項20記載の画像形成装置。
【請求項22】
前記用紙と前記原稿とは、用紙毎および原稿毎に一括して排出され、用紙毎および原稿毎に交差した状態で前記同一の排出台に収容される、
請求項20記載の画像形成装置。
【請求項23】
用紙に対して画像を形成する画像形成部と、
原稿を読み取る原稿読取部と、
前記原稿読取部へ自動給紙する原稿を載置する原稿給紙台と、
画像が形成されて排出された用紙を収容する用紙排出台と、
原稿読み取り動作が行われて排出された原稿を収容する原稿排出台と、を備え、
前記用紙排出台と前記原稿排出台とは、各々の排出台の少なくとも一部が上下方向において交差するように配設されている、
画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2007−34271(P2007−34271A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−127948(P2006−127948)
【出願日】平成18年5月1日(2006.5.1)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】