説明

画像形成装置

【課題】薄層乱れの発生、及び現像剤の飛散による機内汚れの発生を抑制し、画像濃度が充分高い高画質な画像を形成できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】静電潜像が形成される感光体ドラム61と、感光体ドラム61に対向して配置され、固定磁石を内包する回転スリーブを有する現像ローラ71と、回転スリーブ上に形成されるトナー層の厚みを規制する穂切りブレード74とを備え、感光体ドラム61及び回転スリーブの回転方向が、逆方向であり、穂切りブレード74が、回転スリーブの回転軸を含む水平面に対して、下側であって、回転スリーブの回転軸を含む垂直面Vに対して、回転スリーブの回転方向上流側に22度以下、下流側に35度以下となるように配置され、現像ローラ71の穂切りブレード74と対向する位置での磁力ピーク値が、75〜150mTであることを特徴とする画像形成装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、及びこれらの複合機等の電子写真方式を利用した画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの複合機(MFP:Multifunction Peripheral)等の電子写真方式を利用した画像形成装置は、例えば、像担持体である感光体ドラム、感光体ドラムの表面を均一に帯電するための帯電装置、画像データに基づく静電潜像を感光体ドラム上に形成するための露光装置、感光体ドラム上の静電潜像をトナー像に現像するための現像装置、感光体ドラム上のトナー像を用紙等の記録媒体上に転写するための転写装置等のプロセスユニットを備える。さらに、感光体ドラム上のトナー像を用紙上に転写した後に感光体ドラム上に残留するトナーを感光体ドラム上から除去するためのクリーニング装置を備えている場合等がある。
【0003】
電子写真方式を利用した画像形成装置に備えられる現像装置は、固定磁石を内包する回転スリーブを有し、感光体ドラムに対向して配置される現像ローラによって、静電潜像が形成された感光体ドラムの周面に向けて現像剤のトナーを供給する。また、前記現像装置は、感光体ドラムと対向した回転スリーブの上流側の位置に、層厚規制部材であるブレードが設けられ、回転スリーブ上に厚く形成されたトナー層の厚みを、このブレードで規制することによって、感光体ドラムに過剰に供給されないようになされている。
【0004】
一方、電子写真方式を利用した画像形成装置は、小型化及び高速化等に対応するため、各プロセスユニットやプロセスユニットを構成する部材の配置構成が検討されている。例えば、ブレードの配置としては、回転スリーブの回転軸を含む水平面より上側に配置したものが知られている。このようなブレード配置の画像形成装置は、回転スリーブによって、重力に逆らう方向に現像剤を搬送する必要があるので、現像剤が搬送中に落下し、現像剤の搬送量を確保しにくかった。
【0005】
そこで、ブレードの配置を変更した画像形成装置として、回転スリーブの回転軸を含む水平面より下側にブレードを配置した画像形成装置が提案されている(特許文献1及び特許文献2参照)。さらに、特許文献1には、回転スリーブの回転方向におけるブレードの上流側において、回転スリーブの表面とこれに対向する現像槽の内面との間の間隔として、回転スリーブに担持される現像剤量が、ブレードにより規定される層厚に対応する現像剤量より多く、かつ、現像槽から回転スリーブに汲み上げられた直後における層厚に対応する現像剤量よりも少なくなる量に設定できる間隔とすることが開示されている。
【特許文献1】特開2005−134734号公報
【特許文献2】特開2004−29156号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
回転スリーブの回転軸を含む水平面より下側にブレードが配置された画像形成装置は、重力により、現像剤が下方にあるブレード側に力がかかるので、現像剤が現像ローラ側に引きつけられにくい。よって、現像ローラ側に充分に引きつけられていない状態の現像剤が、ブレードと回転スリーブとが対向する層厚規制位置に搬送される。このような現像ローラ側に充分に引きつけられていない状態の現像剤をブレードで層厚を規制すると、薄層乱れが発生し、さらに、ブレードが回転スリーブの回転軸を含む水平面より下側に配置されているので、薄層が乱れたときに現像剤が飛散して、機内が汚れる機内汚れが発生しやすい。
【0007】
特許文献1によれば、ブレードに到達する現像剤量を抑制することにより、回転スリーブの回転負荷を低減でき、構成部品の長寿命化及び現像剤の特性劣化を防止できることが記載されている。しかしながら、現像ローラ側に現像剤を充分に引きつけるような構成にはなっていないので、現像剤が現像ローラ側に充分に引きつけられた状態で層厚を規制しておらず、上記薄層乱れを解消できない。また、この画像形成装置は、2成分現像方式であり、キャリアを含まない1成分現像剤とキャリアを含む2成分現像剤とは流動性等が異なるため、1成分現像方式には適用できない。
【0008】
また、特許文献2には、オイルレスの定着システムに適用可能なトナーを用いた画像形成装置の一例として、回転スリーブの回転軸を含む水平面より下側にブレードが配置されたものが記載されているにすぎず、上記薄層乱れを解消する構成にはなっていない。
【0009】
さらに、特許文献1及び特許文献2に記載の画像形成装置は、回転スリーブ及び感光体ドラムの回転方向が同方向である。つまり、回転スリーブの回転軸を含む水平面より下側にブレードが配置されているので、回転スリーブと感光体ドラムとの対向位置で、回転スリーブは上向きに走行し、感光体ドラムは、下向きに走行する。よって、感光体ドラムが下向きに走行するので、現像剤の飛散による機内汚れが発生しやすく、LEDヘッドユニットやレーザ走査ユニット(LSU)等のユニットが汚れてしまう。さらに、中間転写ベルトが、感光体ドラムの下端部で近接して走行する構成となっているので、中間転写ベルトも汚れてしまう。また、感光体ドラムの回転軸が、回転スリーブの回転軸を含む水平面より下側であると、感光体ドラムが対向位置で下向きに走行することによる現像剤の飛散がしやすくなるので、機内汚れが顕著となる。
【0010】
以上より、特許文献1及び特許文献2に記載の画像形成装置は、薄層乱れや、これらの機内汚れの発生によって、高画質な画像を形成できない。また、機内汚れによる画質の低下を防止するためには、現像剤が脱落しても、プロセスユニットが汚れないように、シール等の対策が必要となり、画像形成装置が大型化してしまう。
【0011】
本発明は、かかる従来の問題点を解消するためになされたものであり、薄層乱れの発生、及び現像剤の飛散による機内汚れの発生を抑制し、画像濃度が充分高い高画質な画像を形成できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に対向して配置され、固定磁石を内包する回転スリーブを有する現像ローラと、前記回転スリーブ上に形成されるトナー層の厚みを規制する層厚規制部材とを備え、前記像担持体及び前記回転スリーブの回転方向が、逆方向であり、前記層厚規制部材による層厚規制位置が、前記回転スリーブの回転軸を含む水平面に対して、下側であって、前記回転スリーブの回転軸を含む垂直面に対して、前記回転スリーブの回転方向上流側に22度以下、下流側に35度以下となるように配置され、前記現像ローラの前記層厚規制部材と対向する位置での磁力ピーク値が、75〜150mTであることを特徴とする画像形成装置である。
【0013】
この構成によれば、像担持体及び回転スリーブの回転方向が、逆方向であって、層厚規制部材が、回転スリーブの回転軸を含む水平面に対して下側に配置されている。よって、像担持体と回転スリーブとの対向位置で、像担持体及び回転スリーブの両方が、上向きに走行するので、像担持体や回転スリーブから現像剤が脱落しにくく、現像剤の飛散を抑制できる。さらに、像担持体及び回転スリーブが、像担持体と回転スリーブとの対向位置で同じ方向に走行する、いわゆるトレール方向で回転するので、像担持体と回転スリーブとの走行する方向の相違による薄層乱れの発生及び現像剤の脱落も抑制できる。また、像担持体と回転スリーブとが近接している時間が長く、現像しやすいので、回転スリーブに印加する現像電圧が低い等の温和な現像条件で画像形成を行える。このことも現像剤の脱落の抑制に寄与する。
【0014】
また、層厚規制部材による層厚規制位置が、回転スリーブの回転軸を含む垂直面に対して、回転スリーブの回転方向上流側に22度以下、下流側に35度以下となるように配置されるので、層厚規制部材で層厚が規制された現像剤を、現像剤の薄層が乱れたり、脱落したりすることなく、像担持体と回転スリーブとが対向する現像位置に搬送できる。また、このように配置することで、固定磁石によって形成される複数の磁極のうち、現像位置に形成され、像担持体に現像剤を供給するための現像主極と隣接して形成される磁極を、層厚規制部材と対向する層厚規制位置に形成できる。そうすることによって、層厚規制位置に形成される磁極と現像主極との間に、他の磁極が形成されないので、薄層乱れの発生及び現像剤の脱落をより抑制できる。
【0015】
さらに、現像ローラの層厚規制部材と対向する位置での磁力ピーク値が、75〜150mTであるので、現像剤を現像ローラ側に引きつける力が好適となり、層厚規制部材で現像剤の層厚を規制しても、薄層乱れが発生しにくい。
【0016】
以上より、本発明の画像形成装置は、薄層乱れの発生、及び現像剤の飛散による機内汚れの発生を抑制し、画像濃度が充分高い高画質な画像を形成できる。また、機内汚れの発生が抑制されるので、プロセスユニットが汚れることを防止するためのシール等を減らすことができ、画像形成装置の小型化を達成できる。
【0017】
また、前記画像形成装置において、前記像担持体に形成された静電潜像を前記現像剤のトナーによってトナー像に現像し、現像されたトナー像が転写され、転写されたトナー像を記録媒体に転写する中間転写体を備え、前記像担持体と前記中間転写体とが近接する位置が、前記像担持体の回転軸を含む水平面より上側であることが好ましい。
【0018】
この構成によれば、中間転写体が、回転スリーブと層厚規制部材とが対向する層厚規制位置より上方にあるので、現像剤の飛散が発生した場合でも、中間転写体が現像剤によって汚れることがなく、高画質な画像を形成できる。また、現像剤の飛散による中間転写体の汚れを防止するための対策がほとんど不必要となるので、より小型化できる。
【0019】
前記回転スリーブの回転軸が、前記像担持体の回転軸を含む水平面より上側であることが好ましい。この構成によれば、像担持体と回転スリーブとが対向する位置が、像担持体の回転軸を含む水平面より上側となるので、像担持体の回転軸を含む水平面より上側で、現像剤のトナーが像担持体に供給されてトナー像が形成される。さらに、像担持体の回転軸を含む水平面より上側で、形成されたトナー像が中間転写体に転写される。よって、像担持体の回転軸を含む水平面より下側には、トナーがほとんど搬送されず、像担持体からトナーが脱落しにくい。
【0020】
また、回転スリーブの回転軸が、像担持体の回転軸を含む水平面より上側に配置されることにより、現像ローラの下方に空間が形成される。その空間には、プロセスユニットが現像剤によって汚れることを防止するためのシール等がほとんど設けなくてもよいので、その空間を露光光が通過するようにできる。そうすることによって、さらに小型化できる。
【0021】
また、前記画像形成装置において、前記現像剤として、磁性1成分現像剤を用いることによって、薄層乱れの発生、及び現像剤の飛散による機内汚れの発生を抑制できるという効果を好適に発揮できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の画像形成装置は、薄層乱れの発生、及び現像剤の飛散による機内汚れの発生を抑制し、画像濃度が充分高い高画質な画像を形成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の画像形成装置に係る実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。ここで、画像形成装置として、タンデム式の画像形成装置を例に挙げて説明するが、電子写真方式を利用した画像形成装置であればよく、タンデム式の画像形成装置に限定されない。また、画像形成装置の種類として、カラープリンタを例に挙げて説明するが、例えば、複写機、ファクシミリ装置、及び複合機等であってもよい。
【0024】
図1は、本発明の実施形態であるカラープリンタ1の全体構成を示した概略断面図である。まず、図1を参照して、本発明の実施形態であるタンデム方式のカラープリンタ1の全体構成について説明する。
【0025】
このカラープリンタ1は、図1に示すように、箱型の機器本体1aを有している。この機器本体1a内には、用紙Pを給紙する給紙部2と、この給紙部2から給紙された用紙Pを搬送しながら当該用紙Pに画像を転写する画像形成部3と、この画像形成部3で用紙Pに転写された画像に対して定着処理を施す定着部4とが設けられている。さらに、前記機器本体1aの側面(図1では左側面)には、前記定着部4で定着処理の施された用紙Pが排紙される排紙部5が設けられている。
【0026】
前記給紙部2は、給紙カセット21、ピックアップローラ22、給紙ローラ23、及びレジストローラ24を備えている。給紙カセット21は、機器本体1aに対して挿脱可能に設けられ、各サイズの用紙Pを貯留する。ピックアップローラ22は、給紙カセット21の図1に示す右上方位置に設けられ、給紙カセット21に貯留されている用紙Pを1枚ずつ取り出す。給紙ローラ23は、ピックアップローラ22によって取り出された用紙Pをメイン搬送路L1に送り出す。レジストローラ24は、給紙ローラ23によってメイン搬送路L1に送り出された用紙Pを一時待機させた後、所定のタイミングで画像形成部3に供給する。
【0027】
また、給紙部2は、手差しトレイ26とピックアップローラ27とをさらに備えている。手差しトレイ26は、機器本体1aの排紙部5とは反対側の側面(図1では右側面)に挿脱及び折り畳み可能に取り付けられ、各サイズの用紙Pを載置する。ピックアップローラ27は、手差しトレイ26に載置された用紙Pを1枚ずつ取り出す。ピックアップローラ27によって取り出された用紙Pは、給紙カセット21から取り出された用紙Pと同様、給紙ローラ23によってメイン搬送路L1に送り出され、レジストローラ24によって、所定のタイミングで画像形成部3に供給される。
【0028】
前記画像形成部3は、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色に対応する画像形成ユニット6と、これらの画像形成ユニット6によってその表面(接触面)にコンピュータ等から電送された画像データに基づくトナー像が1次転写される中間転写ベルト31と、この中間転写ベルト31上に1次転写されたトナー像を給紙カセット21等から送り込まれた用紙Pに2次転写させるための2次転写ローラ32とを備えている。
【0029】
前記画像形成ユニット6は、下流側から上流側に向けて順次配設されたブラック用ユニット6Kと、イエロー用ユニット6Yと、シアン用ユニット6Cと、マゼンタ用ユニット6Mとを備えている。各ユニット6は、それぞれ感光体ドラム61を備え、感光体ドラム61上に画像データに基づいて各色に対応するトナー像を形成させ、中間転写ベルト31に1次転写する。画像形成ユニット6の構成については、後述する。
【0030】
中間転写ベルト31は、無端状のベルト状回転体であって、表面(接触面)側が各感光体ドラム61の周面にそれぞれ当接するように駆動ローラ33、ベルト支持ローラ34、バックアップローラ35、1次転写ローラ36、クリーニングローラ37、テンションローラ38、及び従動ローラ39等の複数のローラに架け渡されている。また、中間転写ベルト31は、各感光体ドラム61と対向配置された1次転写ローラ36によって感光体ドラム61に押圧された状態で、前記複数のローラによって無端回転するように構成されている。駆動ローラ33は、ステッピングモータ等の駆動源によって回転駆動し、中間転写ベルト31を無端回転させるための駆動力を与える。ベルト支持ローラ34、バックアップローラ35、1次転写ローラ36、クリーニングローラ37、テンションローラ38、及び従動ローラ39は、回転自在に設けられ、駆動ローラ33による中間転写ベルト31の無端回転に伴って従動回転する。これらのローラ34〜39は、駆動ローラ33の主動回転に応じて中間転写ベルト31を介して従動回転するとともに、中間転写ベルト31を支持する。
【0031】
さらに、クリーニングローラ37は、中間転写ベルト31の表面上のトナー、つまり、中間転写ベルト31の表面上のトナー像を用紙上に転写した後に中間転写ベルト31の表面上に残留するトナーを除去する。テンションローラ38は、中間転写ベルト31が弛まないように中間転写ベルト31に対してテンション(張力)を与える。このテンションローラ38は、例えば、ばね(スプリング)体等の付勢部材等によって付勢されることで、中間転写ベルト31の裏面(内周側)から表面(外周側)へ向けて該中間転写ベルト31に対して押圧力を加えるようにして前記テンションを発生させる。
【0032】
1次転写ローラ36は、1次転写バイアス(トナーの帯電極性とは逆極性)を中間転写ベルト31に印加する。そうすることによって、各感光体ドラム61上に形成されたトナー像は、各感光体ドラム61と1次転写ローラ36との間で、駆動ローラ33の駆動により矢符(時計回り)方向に周回する中間転写ベルト31に重ね塗り状態で順次転写(1次転写)される。
【0033】
2次転写ローラ32は、トナー像と逆極性の2次転写バイアスを用紙Pに印加する。そうすることによって、中間転写ベルト31上に1次転写されたトナー像は、2次転写ローラ32とバックアップローラ35との間で用紙Pに転写され、これによって、用紙Pにカラーの転写画像が形成される。
【0034】
前記定着部4は、画像転写部3で用紙Pに転写された転写画像に定着処理を施すものであり、通電発熱体により加熱される加熱ローラ41と、この加熱ローラ41に対向配置され、周面が加熱ローラ41の周面に押圧当接される加圧ローラ42とを備えている。
【0035】
そして、前記画像形成部3で2次転写ローラ12により用紙Pに転写された転写画像は、当該用紙Pが加熱ローラ41と加圧ローラ42との間を通過する際の加熱による定着処理で用紙Pに定着される。そして、定着処理の施された用紙Pは、排紙部5へ排紙されるようになっている。また、本実施形態のカラープリンタ1では、定着部4と排紙部5との間に適所に、定着処理の施された用紙Pを排紙部5へ搬送する搬送ローラ81が配設されている。
【0036】
前記排紙部5は、排紙トレイ51と排紙ローラ52とを備える。排紙トレイ51は、機器本体1aの側面(図1では左側面)に挿脱及び折り畳み可能に取り付けられ、機器本体1aから排紙された用紙Pを受ける。排紙ローラ52は、搬送ローラ7によって搬送された用紙Pを、排紙トレイ51に排紙する。さらに、排紙ローラ52は、定着後の用紙Pを一旦、機器本体1aからある程度引き出し、その後、反対に回転させることによって、機器本体1aに引き戻し、スイッチバック搬送路L2に搬送することもできる。そうすることによって、スイッチバック搬送路L2に適宜配置されている搬送ローラ82によって、再び、給紙部2まで搬送でき、印刷されていない裏面を印刷することができるように構成されている。
【0037】
また、本実施形態のカラープリンタ1は、定着部4と排紙部5との間の搬送ローラ81によって、用紙Pを排紙部5に搬送するのではなく、スイッチバック搬送路L2に搬送することもできる。そうすることによって、スイッチバック搬送路L2に適宜配置されている搬送ローラ83によって、再び、給紙部2まで搬送でき、印刷せずに画像形成部3等を通過した用紙Pや、一旦、印刷された用紙Pの表面にさらに印刷することができるように構成されている。
【0038】
次に、画像形成ユニット6について説明する。各ユニット6の配置は、それぞれ以下のような配置である。ユニット6Kは、感光体ドラム61と中間転写ベルト31とが近接する位置が、感光体ドラム61の回転軸を含む水平面より上側となるように配置され、ユニット6Y,6C及び6Mは、感光体ドラム61の回転軸を含む水平面より下側となるように配置される。図1では、ユニット6Kは、中間転写ベルト31より右下に配置され、ユニット6Y,6C及び6Mは、それぞれ中間転写ベルト31より左上に配置される。
【0039】
また、各ユニット6K,6Y,6C及び6Mは、それぞれの中央位置に像担持体としての感光体ドラム61が矢符(図1では反時計回り)方向に回転可能に配置されている。まず、ユニット6Kの構成について説明する。図2は、図1に示したカラープリンタ1の画像形成ユニット6Kの周辺部を拡大して示したものである。ユニット6Kの感光体ドラム61の周囲には、帯電器62、露光装置63、現像装置64、及びクリーニング装置65等が、感光体ドラム61の回転方向上流側から順に各々配置されている。
【0040】
帯電器62は、矢符方向に回転されている感光体ドラム61の周面を均一に帯電させる。帯電器62としては、例えば、非接触型放電方式のコロトロン型およびスコロトロン型の帯電器、接触方式の帯電ローラおよび帯電ブラシ等が挙げられる。露光装置63は、帯電器62によって均一に帯電された感光体ドラム61の周面に、画像読取装置等から入力された画像データに基づくレーザ光を照射し、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像を形成する。露光装置63としては、例えば、LEDヘッドユニットやレーザ走査ユニット(LSU)等が挙げられる。
【0041】
現像装置64は、現像ローラ71、パドルミキサ72,攪拌ミキサ73、及び穂切りブレード74を備える。現像ローラ71は、回転スリーブと、回転スリーブ内部に配置された固定磁石とを備える。パドルミキサ72及び攪拌ミキサ73は、らせん状羽根を有して互いに逆方向にトナーを搬送しながら攪拌して、トナーを帯電させ、パドルミキサ72は、帯電させたトナーを現像ローラ71に供給する。現像ローラ71は、固定磁石によって発生する磁力によって、回転スリーブ表面に帯電されたトナーを吸着させてトナー層を形成させる。そして、現像ローラ71は、トナー層が形成された回転スリーブを回転させることによって、トナーを搬送する。穂切りブレード74は、現像ローラ71上に形成されたトナー層の厚さを規制する層厚規制部材である。
【0042】
現像装置64は、現像ローラ71によって搬送されてきたトナー層を、穂切りブレード74と現像ローラ71との間を通過させる際に、穂切りブレード74によって厚さを規制する。そして、この厚さが規制されたトナー層を、さらに感光体ドラム61の近傍まで搬送させ、感光体ドラム61と現像ローラ71との間に発生している電位差によって、静電潜像が形成された感光体ドラム61の周面に、画像データに基づくトナー像を形成させる。そして、このトナー像を中間転写ベルト31に1次転写させる。
【0043】
なお、感光体ドラム61としては、例えば、直径40mmの感光体ドラムを用い、現像ローラ71としては、例えば、直径25mmの回転スリーブを備えるものを用いる。感光体ドラム61、及び回転スリーブの線速は、それぞれ、例えば、440、660mm/secに設定され、回転スリーブと感光体ドラム61との線速比(回転スリーブ線速/感光体ドラム線速)は、例えば、1.5である。
【0044】
クリーニング装置65は、クリーニングローラ76とクリーニングブレード75とを備える。クリーニングブレード75及びクリーニングローラ76は、感光体ドラム61の周面に残留しているトナーを除去する。クリーニング装置65によって清浄化処理された感光体ドラム61の周面は、新たな帯電処理のために帯電器62へ向かい、新たな1次転写が行われる。なお、画像形成ユニット6には、不図示の除電器が、感光体ドラム61の周囲に配置されていてもよく、クリーニング装置65は、除電器による除電後、感光体ドラム61の周面に残留しているトナーを除去するようにしてもよい。
【0045】
また、画像形成ユニット6Kは、感光体ドラム61及び現像ローラ71の回転スリーブの回転方向が、逆方向であって、穂切りブレード74が、回転スリーブの回転軸を含む水平面に対して下側に配置されている。つまり、感光体ドラム61と回転スリーブとの対向位置で、感光体ドラム61及び回転スリーブの両方が、上向きに走行する。よって、感光体ドラム61や回転スリーブから現像剤であるトナーが脱落しにくく、トナーの飛散を抑制できる。
【0046】
さらに、感光体ドラム61及び回転スリーブが、感光体ドラム61と回転スリーブとの対向位置で同じ方向に走行する、いわゆるトレール方向で回転する。よって、感光体ドラム61と回転スリーブとの走行する方向の相違による薄層乱れの発生及びトナーの脱落も抑制できる。また、感光体ドラム61と回転スリーブとが近接している時間が長く、現像しやすいので、回転スリーブに印加する現像電圧が低い等の温和な現像条件で画像形成を行える。このことも現像剤の脱落の抑制に寄与する。
【0047】
また、穂切りブレード74による層厚規制位置は、回転スリーブの回転軸を含む垂直面Vに対して、回転スリーブの回転方向上流側に22度以下、下流側に35度以下の範囲内に配置される。つまり、穂切りブレード74による層厚規制位置と回転スリーブの回転軸を含む垂直面Vとがなす角αが、穂切りブレード74が垂直面Vより回転スリーブの回転方向上流側にある場合は、22度以下、下流側にある場合35度以下である。図2では、回転スリーブの回転方向上流側におよそ15度の位置に配置されている例を示している。そうすることによって、穂切りブレード74で層厚が規制されたトナーを、トナー層が乱れたり、脱落したりすることなく、感光体ドラム61と回転スリーブとが対向する現像位置に搬送できる。また、このように配置することで、固定磁石によって形成される複数の磁極のうち、現像位置に形成され、像担持体に現像剤を供給するための現像主極と隣接して形成される磁極を、穂切りブレード74と対向する層厚規制位置に形成できる。そうすることによって、層厚規制位置に形成される磁極(ブレード磁極)と現像主極との間に、他の磁極が形成されないので、薄層乱れの発生及びトナーの脱落をより抑制できる。なお、穂切りブレード74による層厚規制位置は、回転スリーブに対向する穂切りブレード74の回転スリーブの回転方向上流側のエッジ部である。
【0048】
さらに、層厚規制位置での磁力ピーク値が、75〜150mTの範囲内のいずれかの値に選ばれる。75mTより小さいと、トナーを現像ローラ71に引きつける力が弱すぎて、トナー層が現像ローラ71から離れる。また、150mTより大きいと、トナーを現像ローラ71に引きつける力が強すぎて、層厚規制位置での磁力によって発生する磁気ブラシ(磁性トナーチェーン)が強くなりすぎ、層厚規制位置にトナーによる詰りが発生し、薄層乱れが発生する。よって、層厚規制位置での磁力ピーク値を、75〜150mTの範囲内とすると、トナーを現像ローラ71に引きつける力が好適となり、穂切りブレード74でトナー層の層厚を規制しても、薄層乱れが発生しにくい。
【0049】
また、画像形成ユニット6Kは、上記のように、感光体ドラム61と中間転写ベルト31とが近接する位置が、感光体ドラム61の回転軸を含む水平面より上側である。よって、中間転写ベルト31が、回転スリーブと穂切りブレード74とが対向する層厚規制位置より上方にあるので、トナーの飛散が発生した場合でも、中間転写ベルト31がトナーによって汚れることがなく、高画質な画像を形成できる。また、トナーの飛散による中間転写ベルト31の汚れを防止するためのシール等の対策がほとんど不必要となるので、小型化できる。
【0050】
また、回転スリーブの回転軸が、感光体ドラム61の回転軸を含む水平面より上側である。よって、感光体ドラム61と回転スリーブとが対向する層厚規制位置が、感光体ドラム61の回転軸を含む水平面より上側となるので、感光体ドラム61の回転軸を含む水平面より上側で、現像剤のトナーが感光体ドラム61に供給されてトナー像が形成される。さらに、感光体ドラム61の回転軸を含む水平面より上側で、形成されたトナー像が中間転写ベルト31に転写される。よって、感光体ドラム61の回転軸を含む水平面より下側には、トナーがほとんど搬送されず、感光体ドラム61からトナーが脱落しにくい。
【0051】
さらに、回転スリーブの回転軸が、感光体ドラム61の回転軸を含む水平面より上側に配置されることにより、現像ローラ71の下方に空間が形成される。その空間には、プロセスユニットが現像剤によって汚れることを防止するためのシール等がほとんど設けなくてもよいので、その空間を露光装置63からの露光光が通過するようにできる。そうすることによって、さらに小型化できる。
【0052】
以上より、カラープリンタ1は、薄層乱れの発生、及び現像剤の飛散による機内汚れの発生を抑制し、画像濃度が充分高い高画質な画像を形成できる。また、機内汚れの発生が抑制されるので、プロセスユニットが汚れることを防止するためのシール等を減らすことができ、小型化を達成できる。
【0053】
また、画像形成ユニット6Kにおいて、穂切りブレード74による層厚規制位置と、回転スリーブの回転軸及び感光体ドラム61の回転軸を含む仮想面Pとのなす角βが、30度以上90度以下の範囲内に配置されることが好ましい。図2では、およそ60度に配置されている例を示している。そうすることによって、穂切りブレード74で層厚が規制されたトナーを、トナーの薄層が乱れたり、脱落したりすることなく、感光体ドラム61と回転スリーブとが対向する現像位置に搬送できるという効果をより好適に発揮できる。また、このように配置することで、固定磁石によって形成される複数の磁極のうち、現像位置に形成され、感光体ドラム61にトナーを供給するための現像主極と隣接して形成される磁極を、穂切りブレード74と対向する層厚規制位置に形成できる。そうすることによって、層厚規制位置に形成される磁極(ブレード磁極)と現像主極との間に、他の磁極が形成されないので、薄層乱れの発生及びトナーの脱落をより抑制できる。
【0054】
また、上記のような画像形成ユニット6Kの構成は、現像剤として、磁性1成分現像剤である磁性トナーを用いた場合に、上記のような薄層乱れの発生、及び現像剤の飛散による機内汚れの発生を抑制できるという効果を好適に発揮できる。他の画像形成ユニット6K,6Y,6Cは、一般的にトナーとキャリアを含む2成分現像剤を用いるので、その構成は、上記画像形成ユニット6Kの構成と同様にしてもよいが、従来の画像形成ユニットの構成であってもよい。例えば、図1では、ハイブリッド現像方式の現像装置を用いた画像形成ユニットである。
【0055】
また、画像形成ユニット6Kで用いる磁性トナーは、フロー式粒子像分析装置(FPIA)による円形度が0.96以下であることが好ましい。円形度が高すぎる場合、層厚規制位置での磁力によって発生する磁気ブラシ(磁性トナーチェーン)が適度な強さになりにくく、帯電が不充分になったり、薄層形成不良が発生する傾向がある。また、磁性トナーの体積平均粒径は、4〜7.8μmであることが好ましい。さらに、磁性トナーの粒度分布のシャープ差を表す個数基準のCV値は、28%以下が好ましく、25%以下がより好ましく、22%以下がさらに好ましい。CV値が大きすぎると、飽和磁化の小さい小径トナーは、現像ローラ71によって搬送されにくくなり、穂切りブレード74上などの現像装置64内に溜まりやすい傾向がある。また、穂切りブレード74を本発明のように、感光体ドラム61の回転軸より下方に設置する場合、上方に設置するより層厚規制位置でトナーに圧力がかかりやすいので、穂切りブレード74上に溜まっていると、トナー融着が起こりやすい。
【0056】
[検討例]
以下に、本発明の実施形態に係るカラープリンタ1において、感光体ドラム61と現像ローラ71との位置関係及び層厚規制位置での磁力ピーク値について検討した結果について説明する。
【0057】
(検討例1)
まず、感光体ドラム61と現像ローラ71との位置関係を検討した結果について説明する。上記角αと、層厚規制位置での磁力によって発生する磁気ブラシの乱れ状態との関係を下記表1に示す。なお、磁気ブラシの乱れ状態は、以下のようにして評価した。
【0058】
回転スリーブ上に形成されるトナー層の厚み(層厚)(mg/cm)を、回転スリーブの長手方向に沿って測定し、その測定された層厚の平均値と、層厚の最大値及び最小値との比を算出し、50%未満であれば、乱れが発生していないと判断し、「○」と評価し、50%以上であれば、乱れが発生していると判断し、「×」と評価した。
【0059】
【表1】

【0060】
表1から、角αが、上流側に22度以下、下流側に35度以下の範囲内に感光体ドラム61と現像ローラ71とを配置すると、現像主極とブレード磁極との配置が好適となり、磁気ブラシが安定することがわかる。また、角αが、上流側に22度より大きくなるように感光体ドラム61と現像ローラ71とを配置すると、現像磁極とブレード磁極との角度が狭くなり、磁気ブラシが乱れてしまい、反対に、角αが、下流側に35度より大きくなるように感光体ドラム61と現像ローラ71とを配置すると、現像磁極とブレード磁極との角度が広くなりすぎ、現像磁極とブレード磁極との間に、搬送極として1以上の磁極を形成させる必要があり、磁気ブラシが乱れ、トナー層が乱れてしまう。
【0061】
(検討例2)
また、上記角βについて検討した結果について説明する。角βが30度未満となるように、感光体ドラム61と現像ローラ71とを配置すると、磁力線の乱れが発生し、トナーの搬送が困難となる。このことは、現像ローラに形成される磁極間の磁力線の流れ、例えば、N極からS極への磁力線の流れ、S極からN極への磁力線の流れが乱れることによる。また、角βが90度以上となるように、感光体ドラム61と現像ローラ71とを配置すると、現像磁極とブレード磁極との角度が広くなりすぎ、現像磁極とブレード磁極との間に、搬送極として1以上の磁極を形成させる必要があり、磁気ブラシが乱れ、トナー層が乱れてしまう。
【0062】
(検討例3)
次に、層厚規制位置での磁力ピーク値について検討した結果について説明する。磁力ピーク値と、回転スリーブ上に形成されるトナー層の層状態との関係を下記表2に示す。なお、層状態は、磁気ブラシの乱れ状態と同様、以下のようにして評価した。
【0063】
回転スリーブ上に形成されるトナー層の厚み(層厚)(mg/cm)を、回転スリーブの長手方向に沿って測定し、その測定された層厚の平均値と、層厚の最大値及び最小値との比を算出し、50%未満であれば、乱れが発生していないと判断し、「○」と評価し、50%以上60%未満であれば、乱れが少し発生しているが、画像形成に問題がないと判断し、「△」と評価し、60%以上であれば、乱れが発生していると判断し、「×」と評価した。
【0064】
【表2】

【0065】
表2から、磁力が75〜150mTであると、薄層乱れによる画質の低下が発生しないことがわかる。また、磁力が75〜100mTであると、薄層乱れがより発生しにくく、より好ましいことがわかる。さらに、磁力が60mT以下であると、磁力が弱すぎて、磁気ブラシが回転スリーブから離れ、薄層が乱れ、磁力が160mT以上であると、反対に磁力が強すぎて、穂切りブレード74に強固にトナーが付着し、この付着によるつまりから薄層乱れが発生することがわかる。
【0066】
以上より、本発明のように、感光体ドラム61と現像ローラ71との位置関係及び層厚規制位置での磁力ピーク値を好適化することにより、薄層乱れの発生、及び現像剤の飛散による機内汚れの発生を抑制し、画像濃度が充分高い高画質な画像を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施形態であるカラープリンタ1の全体構成を示した概略断面図である。
【図2】図1に示したカラープリンタ1の画像形成ユニット6Kの周辺部を拡大して示したものである。
【符号の説明】
【0068】
1 カラープリンタ 2 給紙部
3 画像転写部 4 定着部
5 排紙部 6 画像形成ユニット
21 給紙カセット 22,27 ピックアップローラ
23 給紙ローラ 24 レジストローラ
31 中間転写ベルト 32 2次転写ローラ
33 駆動ローラ 34 ベルト支持ローラ
35 バックアップローラ 36 1次転写ローラ
37 クリーニングローラ 38 テンションローラ
39 従動ローラ
41 加熱ローラ 42 加圧ローラ
51 排紙トレイ
61 感光体ドラム 62 帯電器
63 露光装置 64 現像装置
71 現像ローラ 72 パドルミキサ
73 攪拌ミキサ 74 穂切りブレード
75 クリーニングブレード 76 クリーニングローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に対向して配置され、固定磁石を内包する回転スリーブを有する現像ローラと、前記回転スリーブ上に形成される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材とを備え、
前記像担持体及び前記回転スリーブの回転方向が、逆方向であり、
前記層厚規制部材による層厚規制位置が、前記回転スリーブの回転軸を含む水平面に対して、下側であって、前記回転スリーブの回転軸を含む垂直面に対して、前記回転スリーブの回転方向上流側に22度以下、下流側に35度以下となるように配置され、
前記現像ローラの前記層厚規制部材と対向する位置での磁力ピーク値が、75〜150mTであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記像担持体に形成された静電潜像を前記現像剤のトナーによってトナー像に現像し、現像されたトナー像が転写され、転写されたトナー像を記録媒体に転写する中間転写体を備え、
前記像担持体と前記中間転写体とが近接する位置が、前記像担持体の回転軸を含む水平面より上側である請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記回転スリーブの回転軸が、前記像担持体の回転軸を含む水平面より上側である請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記現像剤が、磁性1成分現像剤である請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−292941(P2008−292941A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−140739(P2007−140739)
【出願日】平成19年5月28日(2007.5.28)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】