説明

画像表示装置

【課題】記録材上に画像を形成する画像形成機能と複数の画像を順次表示するスライドショー表示機能とを有する画像表示装置において、スライドショー表示の際に、ユーザーが好む人物の顔画像に対して自動的にズームイン表示することを可能とする。
【解決手段】 表示部22と、複数の画像を表示部22に順次表示する表示制御手段71と、画像を記録材上に形成する画像形成部50と、記憶部74と、画像に含まれている人物の顔画像を検出し、検出した顔画像を人物ごとに識別する顔判定手段71と、顔画像を含む画像の記録材上への画像形成履歴を識別された人物ごとに記憶部74に格納する履歴制御手段71とを備え、表示制御手段71は、表示部22に順次表示される画像に人物の顔画像が含まれているときは、当該人物の画像形成履歴に基づいて、顔画像に対するズームイン表示を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、記録材上に画像を形成する画像形成機能と複数の画像を順次表示するスライドショー表示機能とを有する画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルスチルカメラで撮影された複数の画像を順次表示するスライドショー表示機能を有する装置が知られている。例えば特許文献1に記載の装置では、デジタルスチルカメラとテレビとを接続し、ユーザーがデジタルスチルカメラの動作モードをスライドショーモードに設定することにより、複数画像のスライドショー表示が行われるようになっている。スライドショー表示では、例えば画像の中心に対してズームインすることによって、画像を拡大表示するなどの表示効果を得ることも考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−354487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、画像の中心などの固定された位置に向かってズームインしても、その固定位置にユーザーが拡大表示したい画像、例えば人物の顔画像が存在するとは限らないため、期待外れの位置に向かってズームインしてしまうこともあり得る。このような問題を解決するため、ユーザーのマニュアル操作によって事前に特定の顔画像を登録しておき、その登録された顔画像に対してズームイン表示するという方法が考えられる。しかし、ユーザーに煩わしい操作をさせることなく、自動的にユーザーの好む人物の顔画像に対してズームイン表示できるようにすることが望ましい。
【0005】
この発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、記録材上に画像を形成する画像形成機能と複数の画像を順次表示するスライドショー表示機能とを有する画像表示装置において、スライドショー表示の際に、ユーザーが好む人物の顔画像に対して自動的にズームイン表示することを可能とする技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明にかかる画像表示装置は、上記目的を達成するため、表示部と、複数の画像を表示部に順次表示する表示制御手段と、画像を記録材上に形成する画像形成部と、記憶部と、画像に含まれている人物の顔画像を検出し、検出した顔画像を人物ごとに識別する顔判定手段と、顔画像を含む画像の記録材上への画像形成履歴を識別された人物ごとに記憶部に格納する履歴制御手段とを備え、表示制御手段は、表示部に順次表示される画像に人物の顔画像が含まれているときは、当該人物の画像形成履歴に基づいて、顔画像に対するズームイン表示を制御することを特徴としている。
【0007】
このように構成された発明によれば、複数の画像が表示部に順次表示されてスライドショー表示が行われ、画像形成部により記録材上に画像が形成される。また、画像に含まれている人物の顔画像が検出され、検出された顔画像が人物ごとに識別される。また、顔画像を含む画像の記録材上への画像形成履歴が識別された人物ごとに記憶部に格納される。そして、スライドショー表示において表示される画像に人物の顔画像が含まれているときは、当該人物の画像形成履歴に基づいて、顔画像に対するズームイン表示が制御される。例えば画像形成が何度も行われる人物はユーザーが好んでおり、画像形成が一度も行われていない人物にはユーザーは興味がないと判断することができる。したがって、画像形成履歴に基づいて、顔画像に対するズームイン表示を制御することによって、ユーザーの好みの人物の顔画像に対して、自動的にズームイン表示を行うことが可能となる。
【0008】
また、履歴制御手段は、顔画像を含む画像の記録材上への画像形成ごとに当該画像に含まれる人物に対して所定値の第1ポイントを付与し、識別された人物ごとに第1ポイントを合算した合計値を画像形成履歴として記憶部に格納し、表示制御手段は、合計値に応じて、顔画像に対するズームイン表示を制御するとしてもよい。このように構成された発明によれば、画像形成部による記録材上への画像形成ごとに当該画像に含まれる人物に対して所定値の第1ポイントが付与され、その第1ポイントを合算した合計値が識別された人物ごとに記憶部に格納される。そして、合計値に応じて、顔画像に対するズームイン表示が制御される。ここで、合計値が高い人物は画像形成が繰り返し行われていてユーザーが好んでいると判断することができる。そこで、合計値に応じて、人物の顔画像に対するズームイン表示を制御することによって、ユーザーの好みの人物の顔画像に対して、自動的にズームイン表示を行うことができる。
【0009】
また、外部から操作される操作部と、顔画像を含む画像に対して操作部への操作に基づきトリミングを行って、顔画像を拡大したトリミング画像を生成するトリミング制御手段とを備え、履歴制御手段は、画像に対するトリミングごとに人物に対して所定値の第2ポイントを付与し、付与した第2ポイントを識別された人物ごとに記憶部に格納されている合計値に加算するとしてもよい。このように構成された発明によれば、顔画像を含む画像に対して操作部への操作に基づきトリミングを行って、顔画像を拡大したトリミング画像が生成される。そして、画像に対するトリミングごとに、その画像に含まれる人物に対して所定値の第2ポイントが付与され、第2ポイントが識別された人物ごとに記憶部に格納されている合計値に加算される。そして、合計値に応じて、顔画像に対するズームイン表示が制御されることとなる。ここで、操作部の操作によりトリミングを行って人物の顔画像を拡大したトリミング画像を生成するということは、ユーザーは、その人物を好んでいると判断することができる。そこで、合計値に応じて、顔画像に対するズームイン表示を制御することによって、ユーザーの好みの人物の顔画像に対して、自動的にズームイン表示を行うことが可能となる。なお、第1ポイントと第2ポイントとは同じ値でもよい。しかし、単に顔画像を拡大したトリミング画像を生成するよりも、わざわざ記録材上に画像を形成する方が、ユーザーの好みの度合いが大きいと考えられる。したがって、第2ポイントより第1ポイントを大きい値とする方が好ましい。
【0010】
また、表示制御手段は、顔画像を含む画像に対してトリミングが行われたときは、顔画像に対するズームイン表示をトリミング画像における顔画像の拡大倍率で行うとしてもよい。このように構成された発明によれば、顔画像を含む画像に対してトリミングが行われたときは、顔画像に対するズームイン表示がトリミング画像における顔画像の拡大倍率で行われる。ここで、ユーザーによる操作部への操作に基づきトリミングが行われることから、トリミング画像における顔画像の拡大倍率は、ユーザーの好みの拡大倍率と考えられる。したがって、その拡大倍率でズームイン表示を行うことにより、ユーザーの好みの大きさで人物の顔画像を表示することができる。
【0011】
また、表示制御手段は、合計値が高い人物ほど、顔画像に対するズームイン表示の表示時間または表示確率を増加させるとしてもよい。このように構成された発明によれば、合計値が高い人物ほど、顔画像に対するズームイン表示の表示時間または表示確率が増加するため、ユーザーの好みの人物の顔画像を、より長時間またはより高確率で表示することができる。例えば、ある画像に2人の人物が含まれており、一方の人物の合計値が他方の人物の合計値より高いとする。このとき、両方の人物の顔画像に対してズームイン表示を行う場合は、他方の人物より一方の人物のズームイン表示の時間を長くする。また、いずれかの人物の顔画像に対してのみズームイン表示を行う場合は、他方の人物より一方の人物のズームイン表示の確率を高くする。これによって、ユーザーの好みに応じたズームイン表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態であるフォトプリンターを示す斜視図。
【図2】フォトプリンターの内部構成の概略を示す図。
【図3】フォトプリンターの電気的構成の要部を示すブロック図。
【図4】表示部に表示されるメニュー画面の一例を示す図。
【図5A】印刷したときに実行される処理の手順を示すフローチャート。
【図5B】印刷したときに実行される処理の手順を示すフローチャート。
【図6A】トリミングしたときに実行される処理の手順を示すフローチャート。
【図6B】トリミングしたときに実行される処理の手順を示すフローチャート。
【図7A】スライドショー表示のズーム判定処理の手順を示すフローチャート。
【図7B】スライドショー表示のズーム判定処理の手順を示すフローチャート。
【図8】この実施形態のズームイン表示の一例を示す図。
【図9】比較例として固定位置に対するズームイン表示を示す図。
【図10】この実施形態のズームイン表示の別の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は本発明の一実施形態であるフォトプリンターを示す斜視図である。また、図2はフォトプリンターの内部構成の概略を示す図である。このフォトプリンター10では、プリンター本体12の内部にはプリント機構50が内蔵されており、このプリント機構50の制御を司るコントローラー70からの動作指令に応じて用紙Pへの印刷を実行する。そして、こうして印刷された用紙Pがプリンター本体12の前面に排紙される。
【0014】
このプリンター本体12の前面には、前面扉14が開閉自在に取り付けられている。この前面扉14はプリンター本体12の前面を開閉するための蓋である。そして、開状態のときには、プリント機構50から排紙される用紙Pを受けるための排紙トレイとして機能する。また、プリンター本体12の前面に設けられた各種のメモリーカードスロット16をユーザーが利用可能な状態となる。つまり、この状態でユーザは印刷対象となる画像ファイルを記憶したメモリーカードMをメモリーカードスロット16に差し込むことができる。さらに、この実施形態では、記憶媒体としてメモリーカード以外にCD−R(Compact Disc Recordable:書き込み可能なコンパクトディスク)や映像DVD(Digital Versatile Disc:デジタル多用途ディスク)などのディスクを利用可能となっている。つまり、プリンター本体12のベース部分に光ディスクドライブ(Optical Disc Drive)13が設けられている。
【0015】
また、プリンター本体12の上面には操作パネル20が設けられる一方、プリンター本体12の上面の奥の一辺に対してカバー30が開閉自在に取り付けられている。このカバー30は、プリンター本体12の上面を覆うことのできる大きさに成形された樹脂板であり、開状態では操作パネル20の表面を外部に露出する。一方、カバー30が閉状態に閉じられると、操作パネル20全体を覆う。
【0016】
この操作パネル20には、文字や図形、記号などを表示する例えばLCD(Liquid Crystal Display)により構成された表示部22と、この表示部22の周囲に配置されたボタン群24とを備えている。ボタン群24は、図2に示すように、電源のオンオフを行うための電源ボタン24a、メインメニュー画面を呼び出すためのメニューボタン24b、操作を途中でキャンセルしたり用紙Pへの印刷を途中で中断したりするためのキャンセルボタン24c、用紙Pへの印刷実行を指示するための印刷ボタン24d、メモリーカードスロット16に挿入されたメモリーカードMに編集画像等を保存するための保存ボタン24e、表示部22に表示された複数の選択肢の中から所望の選択肢を選択したりカーソルを移動したりするときに操作される上下左右の各矢印ボタン24f〜24i、この上下左右の各矢印ボタン24f〜24iの中央に配置され各矢印ボタン24f〜24iによって選択されている選択肢に決定したことを指示するためのOKボタン24j、表示部22での画面表示を切り替えるための表示切替ボタン24k、表示部22に表示される左ガイドを選択する左ガイド選択ボタン24l、表示部22に表示される右ガイドを選択する右ガイド選択ボタン24m、排紙トレイとしての機能を備えた前面扉14を開く排紙トレイオープンボタン24nなどで構成されている。
【0017】
また、表示部22の表示内容を確認するために、カバー30には表示部22と同じ大きさの窓32が設けられている。つまり、カバー30が閉状態にあるときにはユーザーはこの窓32を介して表示部22の表示内容を確認することができる。一方、カバー30は開状態のときには、表示部22を図1に示すように好みの角度に調整することが可能となっている。
【0018】
このようにカバー30を開状態としたときには、操作パネル20に対して斜め後方に傾斜した状態でカバー30は保持され、用紙Pをプリント機構50へ供給するためのトレイとして利用可能となっている。また、操作パネル20の奥には、プリント機構50の給紙口28が設けられるとともに、ガイド幅が用紙の幅に合うように左右方向にスライド操作される一対の用紙ガイド29が設けられている。
【0019】
そして、給紙口28を介して用紙Pがプリント機構50に送り込まれて印刷が実行される。このプリント機構50には、図2に示すように、キャリッジ53が左右方向にループ状に架け渡されたタイミングベルト51により駆動されガイド52に沿って左右に往復動する。このキャリッジ53には、センサー57が設けられ、用紙Pの左右端や上下端を検出する。つまり、センサー57は、給紙口28にセットされた用紙に対して印刷前にキャリッジ53が左右方向に走査したときにその用紙の左右端を検出して用紙幅の認識を可能にしたり、印刷途中で用紙の後端を検出して用紙長さの認識を可能にする。
【0020】
また、このキャリッジ53には、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック等の各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ54が搭載されている。これらのインクカートリッジ54はそれぞれ印刷ヘッド55に接続されている。そして、印刷ヘッド55はインクカートリッジ54からのインクに圧力をかけてノズル(図示省略)から用紙Pに向かってインクを吐出する。この実施形態では、印刷ヘッド55は圧電素子に電圧をかけることにより該圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒーターなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。こうして印刷された用紙Pは搬送ローラー56によって開状態の前面扉(排紙トレイ)14へ送り出される。また、画像形成のために、インクに代えてトナーや現像剤を用いてもよい。
【0021】
図2に示すキャリッジ53をその可動範囲内で最も右側のキャップ位置まで移動させたときに印刷ヘッド55と対向する位置には、キャップ58が設けられている。キャップ58は、長時間印刷動作を行わないときに印刷ヘッド55のノズルに被せられることにより、インクの乾燥に起因するノズルの目詰まりを防止する。また、装置が電源オフ状態にあるときにも、キャリッジ53はキャップ位置に位置決めされノズルにキャップが施されている。
【0022】
図3はフォトプリンターの電気的構成の要部を示すブロック図である。コントローラー70は、図3に示すように、CPU71を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、システムバス77には、CPU71、ROM72、RAM73、フラッシュメモリー74、VRAM76などが接続され、これらがシステムバス77を介して互いに信号のやり取りをできるようになっている。ROM72は、CPU71の制御に必要なプログラム(ファームウェア)などを記憶する。RAM73には一時的にデータが記憶され、フラッシュメモリー74にはCPU71の制御に必要な各種データや各種テーブルなどが格納され、VRAM76には表示部22に描画すべき画像データが格納される。このコントローラー70に対して、メモリーカードスロット16に差し込まれたメモリーカードMや光ディスクドライブ13に挿入されたディスクの画像ファイルなどが入力されるほか、プリント機構50のセンサー57からの検出信号や操作パネル20のボタン群24からの指令信号が入力される。また、コントローラー70は、メモリーカードMに画像やデータなどを保存するほか、プリント機構50の印刷ヘッド55への制御信号や操作パネル20の表示部22への制御信号を出力する。
【0023】
CPU71のユーザー・インターフェース(UI)入力部701は、ユーザーのボタン群24に対するスイッチ操作に基づく種々の指令信号を受けて、他の機能ブロックに必要な情報を送出する。レイアウト生成部702は、UI入力部701からの情報やメモリーカードMからのデータなどに基づき、印刷のためのレイアウトデータを生成し、印刷処理部703に送出する。印刷処理部703は、レイアウト生成部702からのレイアウトデータを印刷データに変換し、プリント機構50の動作を制御して印刷処理を実行する。すなわち、印刷処理部703は、キャリッジ53を主走査方向に往復移動させつつ、印刷ヘッド55の駆動を制御してノズルからインクを吐出させる。
【0024】
表示画像制御部704は、UI入力部701からの情報やメモリーカードMからのデータなどに基づき、表示部22の表示内容を制御する。この表示画像制御部704は、例えばメモリーカードMに格納されている画像を表示したり、印刷条件を設定するためのメニュー画像などを表示する。また、表示画像制御部704は、表示部22に表示している人物の顔画像を含む画像に対して、ユーザーによりトリミング操作が行われると、その人物の顔画像を拡大したトリミング画像を生成する。そして、表示画像制御部704は、生成したトリミング画像を表示部22に表示し、メモリーカードMに保存する。また、表示画像制御部704は、ユーザーによりスライドショー表示が選択された旨の情報がUI入力部701から入力されると、メモリーカードMに格納されている画像をユーザーにより設定された時間(例えば10秒間)ずつ表示部22に順次表示するスライドショー表示を行う。
【0025】
図4は表示部22に表示されるメニュー画面の一例を示す図で、図4ではスライドショーが選択された状態を示している。すなわち、メニューボタン24bを押すとメインメニュー画面が表示部22に表示され、矢印ボタン24f〜24iを操作してスライドショーを選択すると、図4に示す画面が表示される。図4の状態で、OKボタン24jを押すと、フォトプリンター10はスライドショーモードになり、スライドショーの条件、例えば個々の画像の表示時間などを設定するためのメニュー画面などが表示部22に表示されることとなる。
【0026】
図3に戻って、説明を続ける。CPU71の顔画像判定部705は、ユーザーにより印刷が指定された画像またはトリミング操作が行われた画像において、公知の顔認識技術に基づき、顔画像が含まれているか否かを判定する。すなわち、画像から顔の特徴となる目や口のパターンを検出し、検出した場合に肌色の有無や輪郭の有無を確認して顔画像であるか否かを判定する。また、顔画像判定部705は、顔画像であると判定すると、公知の顔識別技術に基づき、フラッシュメモリー74に登録されている顔画像のなかで一致するものがあるか否かを判定する。すなわち、顔画像判定部705は、判定した顔画像の特徴点を検出し、検出した特徴点について特徴量を抽出し、その特徴量とフラッシュメモリー74に登録されている顔画像のデータのなかで一致するものがあるか否かを判定する。そして、一致したものがなければ、その特徴量を新たな顔画像のデータとして、フラッシュメモリー74の指定領域に登録する。
【0027】
履歴制御部706は、印刷が指定された画像に顔画像が含まれている人物に対して所定値のポイントpa(この実施形態では例えばpa=2)を付与し、トリミング操作が行われた画像に顔画像が含まれている人物に対して所定値のポイントpb(この実施形態では例えばpb=1)を付与する。すなわち、ある人物の顔画像が複数回印刷されると、その印刷ごとに、当該人物にポイントpaが加算されていく。そして、履歴制御部706は、付与されたポイントを合算したポイント合計値Piを人物ごとに、つまり顔画像のデータと対応付けて、フラッシュメモリー74の指定領域に保存する。なお、ポイント合計値Piの添え字iは人物ごとに対応することを示している。
【0028】
また、顔画像判定部705は、スライドショー表示が行われる画像において、顔画像が含まれているか否かを判定する。また、顔画像判定部705は、顔画像であると判定すると、その顔画像とフラッシュメモリー74に登録されている顔画像のなかで一致するものがあるか否かを判定する。そして、一致したものがあれば、その人物の顔画像のポイント合計値Piを表示画像制御部704に送出する。そして、表示画像制御部704は、スライドショー表示を行う際に、ポイント合計値Piに基づいて、画像に含まれる人物の顔画像に対してズームイン表示を制御する。例えば、スライドショー表示を行う画像に2人の人物の顔画像が含まれている場合に、一方の人物がポイント合計値P1=10で、他方の人物がポイント合計値P2=0のときは、表示画像制御部704は、一方の人物の顔画像に対してのみズームイン表示を行い、他方の人物に対してはズームイン表示を行わない。
【0029】
図5A,5Bは、画像の印刷を行ったときに実行される処理の手順を示すフローチャートである。まず、ユーザーの指定した画像の印刷が行われたか否かが判別され(ステップS10)、印刷が行われると(ステップS10でYES)、印刷する画像から顔画像の検出処理が行われる(ステップS12)。一方、印刷が行われなければ(ステップS10でNO)、以降のステップに進まずに、このルーチンを終了する。なお、図5A,5Bのルーチンは、画像の印刷終了後に実行してもよく、または印刷の処理と並行して実行してもよい。
【0030】
ステップS12に続いて、この検出処理において顔画像が検出されたか否かが判定される(ステップS14)。そして、顔画像が検出されなければ(ステップS14でNO)、このルーチンを終了する一方、顔画像が検出されると(ステップS14でYES)、検出された顔画像より特徴点が検出され(ステップS16)、検出された特徴点について特徴量が抽出される(ステップS18)。次いで、抽出された特徴量をフラッシュメモリー74に既に登録されている顔画像のデータと照合し(ステップS20)、一致しているか否かが判定される(ステップS22)。そして、一致していれば(ステップS22でYES)、一致した顔画像のポイント合計値Piにポイントpa=2を加算して(ステップS26)、ステップS34に進む。一方、一致していなければ(ステップS22でNO)、フラッシュメモリー74に登録されている顔画像が他にあるか否かが判定され(ステップS24)、他にあれば(ステップS24でYES)、ステップS20に戻って以上の手順を繰り返す。
【0031】
一方、登録顔画像が他になければ(ステップS24でNO)、顔画像の登録容量が限界に達したか否か、すなわちフラッシュメモリー74の指定領域の残容量がなくなったか否かが判定され(ステップS28)、限界でなければ(ステップS28でNO)、ステップS32に進む一方、限界であれば(ステップS28でYES)、ポイント合計値Piの最も低い顔画像のデータをフラッシュメモリー74から削除して(ステップS30)、ステップS32に進む。
【0032】
ステップS32では、特徴量が顔画像のデータとしてフラッシュメモリー74に登録されるとともに、ポイント合計値Pi=2とされる。次いで、ステップS12において検出された顔画像が他にあるか否かが判定され(ステップS34)、他にあれば(ステップS34でYES)、ステップS16に戻って以上の手順を繰り返す一方、他になければ(ステップS34でNO)、このルーチンを終了する。
【0033】
図6A,6Bは、画像のトリミングを行ったときに実行される処理の手順を示すフローチャートである。まず、特定の画像に対してユーザーによりトリミングが行われたか否かが判別され(ステップS40)、トリミングが行われると(ステップS40でYES)、トリミングが行われた画像から顔画像の検出処理が行われる(ステップS42)。一方、トリミングが行われなければ(ステップS40でNO)、以降のステップに進まずに、このルーチンを終了する。なお、図6A,6Bのルーチンは、画像のトリミング終了後に実行してもよく、またはトリミングの処理と並行して実行してもよい。
【0034】
ステップS42に続く全てのステップ、すなわちステップS44〜S64の動作は、ステップS56,S62で付与されるポイント値が異なる他は、図5A,5BのステップS14〜S34と同様であるので、詳細な説明を省略する。ステップS56では、一致した顔画像のポイント合計値Piにポイントpb=1を加算する。また、ステップS62では、特徴量が顔画像のデータとしてフラッシュメモリー74に登録されるとともに、ポイント合計値Pi=1とされる。
【0035】
図7A,7Bは、スライドショー表示を行うときに実行されるズーム判定処理の手順を示すフローチャートである。図7A,7Bのルーチンは、スライドショー表示が行われる各画像について実行される。まず、スライドショー表示が行われる画像から顔画像の検出処理が行われる(ステップS70)。ステップS70に続くステップS72〜S82の動作は、図5AのステップS14〜S24と同様であるので、詳細な説明を省略する。ステップS80において、抽出された特徴量とフラッシュメモリー74に既に登録されている顔画像のデータとが一致していれば(ステップS80でYES)、一致した顔画像の中心座標とポイント合計値PiとがRAM73に保持されて(ステップS84)、ステップS86に進む。また、ステップS82において、フラッシュメモリー74に登録されている顔画像が他になければ(ステップS82でNO)、ステップS86に進む。
【0036】
ステップS86では、検出した顔画像が他にあるか否かが判定され、他にあれば(ステップS86でYES)、ステップS74に戻って以上の手順を繰り返す。一方、検出した顔画像が他になければ(ステップS86でNO)、この画像において、一致した顔画像があったか否かが判定され(ステップS88)、なければ(ステップS88でNO)、このルーチンを終了する。一方、この画像において、一致した顔画像があれば(ステップS88でYES)、一致した顔画像が2人以上いる場合には、ポイント合計値Piの高い順に表示時間を増加させて、ズームインの中心座標を決定する(ステップS90)。なお、ステップS90では、一致した顔画像が1人の場合には、その顔画像の中心座標をズームインの中心座標に決定する。そして、決定した中心座標に向けてズームインを行って(ステップS92)、このルーチンを終了する。
【0037】
なお、図7A,7BのステップS70〜S90、つまり中心座標決定処理(ステップS90)までは、スライドショー表示を行う画像が決定された時点で開始し、各画像について順次実行するようにしてもよい。また、2番目以降の画像については直前の画像の表示中に実行するようにしてもよい。これらの場合、ステップS92を実行するまで、ステップS90で決定した中心座標をRAM73に保持しておけばよい。
【0038】
図8は、この実施形態のズームイン表示の一例を示す図、図9は、比較例として固定位置に対するズームイン表示を示す図、図10は、この実施形態のズームイン表示の別の例を示す図である。これらの図を参照して、図7A,7Bのルーチンを実行することにより表示部22に表示されるズームイン表示の態様について説明する。図8の画像では、2人の人物M1,M2が含まれている。ここで、人物M1は何度も印刷やトリミングが行われており、ポイント合計値P1=80とする。一方、人物M2は一度も印刷やトリミングが行われておらず、フラッシュメモリー74に登録されていないとする。この場合、図7AのステップS84において、人物M1の顔画像の中心座標(x1,y1)とポイント合計値P1=80とが、RAM73に保持される。そして、図7BのステップS90において、人物M1の顔画像の中心座標(x1,y1)がズームインの中心座標に決定される。これによって、図8の画像がスライドショー表示されるときは、最初の所定時間(例えば3秒間)は図8(a)のように全体表示され、続いて図8(b)の矢印に示すようにズームインし、残り時間(例えば7秒間)は、図8(b)の破線で示す範囲が表示部22に表示されて人物M1が拡大表示されることとなる。つまり、人物M2に対するズームイン表示は行われない。なお、図8(b)の表示状態から、そのまま次の画像に移ってもよく、または図8(a)のように全体表示に戻ってから、次の画像に移ってもよい。
【0039】
これに対して、図9の画像では、図9(a)に示すように、図8と同じ人物M1,M2が含まれているが、固定位置、ここでは画像の中心にズームインしている。その結果、図9(b)の破線で示す範囲が表示部に表示される。つまり、人物M1,M2の中間に対してズームインするため、何度も印刷やトリミングが行われている人物M1と、一度も印刷やトリミングが行われていない人物M2とが同様に、その顔の半分だけが拡大表示されることとなる。したがって、人物の顔画像を拡大表示することができず、しかもユーザーの好みを反映した表示とすることもできない。
【0040】
図10の画像では、3人の人物M3,M4,M5が含まれている。ここで、各人物は異なる頻度で印刷やトリミングが行われており、例えば、人物M3のポイント合計値P3=70、人物M4のポイント合計値P4=20、人物M5のポイント合計値P5=10とする。この場合、図7AのステップS84において、各人物M3,M4,M5の顔画像の中心座標(x3,y3),(x4,y4),(x5,y5)とポイント合計値P3,P4,P5とが、それぞれRAM73に保持される。そして、図7BのステップS90において、ポイント合計値P3,P4,P5に基づき、人物M3,M4,M5の顔画像に対するズームイン時間が、それぞれ例えば7,5,3秒間に決定される。これによって、図10の画像がスライドショー表示されるときは、最初の所定時間(例えば3秒間)は全体表示され、続いて図10(a)の矢印に示すようにズームインし、図10(a)の破線で示す範囲が表示部22に表示されて人物M3が7秒間拡大表示され、続いて図10(b)の矢印に示すようにズームインし、図10(b)の破線で示す範囲が表示部22に表示されて人物M4が5秒間拡大表示され、続いて図10(c)の矢印に示すようにズームインし、図10(c)の破線で示す範囲が表示部22に表示されて人物M5が3秒間拡大表示されることとなる。
【0041】
以上説明したように、この実施形態では、印刷およびトリミングの履歴を人物ごとにフラッシュメモリー74に登録しておき、スライドショー表示を行う際に、その履歴に応じてズームイン表示を制御するようにしている。すなわち、顔画像の検出および識別を行い、印刷が行われると人物ごとにポイントpaを付与し、トリミングが行われると人物ごとにポイントpbを付与し、それらを合算したポイント合計値Piを人物ごとにフラッシュメモリー74に格納している。したがって、ユーザーが期待する人物の顔画像に向かって自動的にズームイン表示を行うことができる。
【0042】
また、この実施形態によれば、印刷およびトリミングの頻度に応じてズームイン表示の表示時間を変化させている。すなわち、ポイント合計値Piの高い人物の顔画像に対するズームイン表示の表示時間を増加させている。したがって、ユーザーの好みの度合に応じた表示時間でズームイン表示を行うことができる。
【0043】
また、この実施形態では、印刷が行われたときにポイントpa=2を付与し、トリミングが行われたときにポイントpb=1を付与している。ところで、印刷およびトリミングが行われたときに付与するポイントはpa=pbでもよい。しかし、この実施形態ではpa>pbとしている。ユーザーの好みの度合いは、単に顔画像を拡大するトリミングを行うよりも、用紙P上に印刷を行う方が大きいと考えられる。したがって、この実施形態のようにpa>pbとすることで、ユーザーの好みの度合いに適合したズームイン表示を行うことが可能になる。
【0044】
また、この実施形態では、フラッシュメモリー74の指定領域に顔画像のデータを登録しているため、メモリーカードスロット16に異なるメモリーカードを挿入したりODD13に異なるメディアを装着するなど、異なる記憶媒体に格納されている画像のスライドショー表示を行った場合でも、ユーザーの好みに応じたズームイン表示を行うことができる。
【0045】
以上説明したように、この実施形態では、ボタン群24が本発明の「操作部」に相当し、プリント機構50が本発明の「画像形成部」に相当し、CPU71が本発明の「表示制御手段」、「履歴制御手段」、「顔判定手段」、「トリミング制御手段」に相当し、フラッシュメモリー74が本発明の「記憶部」に相当する。また、ポイントpaが本発明の「第1ポイント」に相当し、ポイントpbが本発明の「第2ポイント」に相当し、ポイント合計値Piが本発明の「合計値」に相当する。
【0046】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、図7BのステップS90において、ポイント合計値Piの高い順に表示時間を増加させている。すなわち、図10を参照して説明したように、表示時間を変化させて全ての人物の顔画像に対してズームイン表示を行っている。しかし、ポイント合計値Piに応じてズームイン表示を変化させるのは表示時間に限られない。例えば、ポイント合計値Piの高い順に表示確率を増加させるようにしてもよい。すなわち、例えば図10の場合には、各人物M3,M4,M5のポイント合計値P3,P4,P5は、P3=70、P4=20、P5=10としていた。そこで、各人物M3,M4,M5の表示確率を70%,20%,10%としてもよい。すなわち、スライドショー表示の際には、図10の画像では、人物M3,M4,M5のいずれか1人を、それぞれ70%,20%,10%の表示確率でズームイン表示するようにしてもよい。この形態によれば、例えば3人など複数の人物の顔画像が順次ズームイン表示されて、スライドショー表示が間延びしてしまうのを避けることができる。また、例えば所定数の画像のスライドショー表示を複数サイクル繰り返して行う場合に、各サイクルでズームイン表示される人物が毎回同じになるとは限らず、誰がズームイン表示されるか分からないことから、スライドショー表示の面白みを増大することができる。しかも、表示確率に差を設けているため、スライドショー表示を何度も繰り返していくと、ユーザーの好む人物の表示回数が多くなる。その結果、ユーザーの好みの度合に応じたズームイン表示を行うことが可能になる。
【0047】
また、上記実施形態において、CPU71は、スライドショー表示の実行中に、例えば印刷ボタン24dが押されると印刷予約として受け付け、スライドショー表示の終了後にその画像の印刷を行う機能を有するようにしてもよい。この形態によれば、ユーザーが好む人物の顔画像のズームイン表示における表示時間が増加しているため、ユーザーを印刷に誘導することができ、その結果、フォトプリンター10としての機能をより発揮できることとなる。なお、この形態において、ズームイン表示が行われているときに印刷予約を受け付けたときは、ズームインしている表示画像の中に含まれている人物に対してのみポイントを付与するのが好ましい。すなわち、ズームインしている表示画像の範囲外に人物が含まれていても、ポイントは付与しない。こうすることによって、ユーザーの好みに適合したポイント付与を行うことができる。
【0048】
また、上記実施形態の図5AのステップS30、図6AのステップS60では、ポイント合計値Piの最も低いものを削除しているが、これに限られない。例えば印刷またはトリミングの時期が最も古いものを削除するようにしてもよい。この形態によれば、ユーザーの好みが時間とともに変化した場合に対応することができる。この形態では、最後に行われた印刷またはトリミングの日時をポイント合計値Piとともにフラッシュメモリー74に格納しておけばよい。
【0049】
また、上記実施形態では、フラッシュメモリー74の指定領域に顔画像のデータなどを登録しているが、これに限られず、例えば、印刷やトリミングを行った画像が格納されているメモリーカードMやCD−Rなどの外部記憶媒体に登録するようにしてもよい。この形態では、外部記憶媒体が本発明の「記憶部」として機能する。
【0050】
また、上記実施形態において、表示画像制御部704は、トリミング画像を生成したときに、そのトリミング画像の中心座標と顔画像の拡大倍率とを対応付けてフラッシュメモリー74またはメモリーカードMに保存するようにしてもよい。そして、表示画像制御部704は、スライドショー表示において、その顔画像をズームイン表示する際に、保存されている中心座標および拡大倍率でズームイン表示を行うようにしてもよい。この形態によれば、ユーザーが操作したトリミングによって生成されたトリミング画像と同じ中心座標および拡大倍率でズームイン表示が行われるため、ユーザーの好みのズームイン表示とすることができる。また、表示画像制御部704は、トリミング画像における顔画像の拡大倍率のみをフラッシュメモリー74またはメモリーカードMに保存しておき、スライドショー表示において顔画像をズームイン表示する際に、顔画像の中心座標に対して、保存されている拡大倍率でズームイン表示を行うようにしてもよい。
【0051】
また、上記実施形態において、複数枚の用紙Pに対する印刷がユーザーによって指示されたときに、その画像に含まれる顔画像に付与するポイントをポイントpaのままとしてもよいが、pa×(枚数)としてもよい。複数枚の印刷を行うということは、その人物に対するユーザーの好みが大きいと考えられるため、付与するポイントをpa×(枚数)とすることによって、より一層、ユーザーの好みの度合に応じたズームイン表示を行うことが可能になる。
【0052】
また、上記実施形態では、表示部22は操作パネル20に設けられた小型のLCDとしているが、これに限られない。例えば、蓋30全体またはプリンター本体12の側面全体に設けられた大型のものとしてもよい。また、例えば表示部22をプリンター本体12と別体としてもよい。
【0053】
また、上記実施形態におけるプリント機構50はインクジェット方式のプリンターであるが、例えば電子写真方式のプリンターであってもよい。また、上記実施形態における表示部22はLCDによって画像を表示するものであるが、EL(エレクトロルミネセンス素子)ディスプレイ等、他の表示方式で画像を表示するものであってもよい。
【0054】
また、上記実施形態は、用紙P上に画像を印刷するプリント機構50と複数の画像を表示部22に順次表示するスライドショー表示機能とを有するフォトプリンター10に本発明を適用したものであるが、本発明の適用対象は上記したフォトプリンター10に限定されない。例えば、記録材上に画像を形成する画像形成機能と複数の画像を順次表示するスライドショー表示機能とを有する一般の画像表示装置に対しても、本発明を適用することが可能である。
【符号の説明】
【0055】
22…表示部、24…ボタン群(操作部)、50…プリント機構(画像形成部)、71…CPU(表示制御手段、履歴制御手段、顔判定手段、トリミング制御手段)、74…フラッシュメモリー(記憶部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
複数の画像を前記表示部に順次表示する表示制御手段と、
前記画像を記録材上に形成する画像形成部と、
記憶部と、
前記画像に含まれている人物の顔画像を検出し、検出した前記顔画像を人物ごとに識別する顔判定手段と、
前記顔画像を含む画像の前記記録材上への画像形成履歴を識別された前記人物ごとに前記記憶部に格納する履歴制御手段と
を備え、
前記表示制御手段は、前記表示部に順次表示される前記画像に人物の顔画像が含まれているときは、当該人物の前記画像形成履歴に基づいて、前記顔画像に対するズームイン表示を制御することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記履歴制御手段は、前記顔画像を含む画像の前記記録材上への画像形成ごとに当該画像に含まれる人物に対して所定値の第1ポイントを付与し、識別された前記人物ごとに前記第1ポイントを合算した合計値を前記画像形成履歴として前記記憶部に格納し、
前記表示制御手段は、前記合計値に応じて、前記顔画像に対するズームイン表示を制御する請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
外部から操作される操作部と、
前記顔画像を含む画像に対して前記操作部への操作に基づきトリミングを行って、前記顔画像を拡大したトリミング画像を生成するトリミング制御手段と
を備え、
前記履歴制御手段は、前記画像に対するトリミングごとに前記人物に対して所定値の第2ポイントを付与し、付与した前記第2ポイントを識別された前記人物ごとに前記記憶部に格納されている前記合計値に加算する請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記顔画像を含む画像に対してトリミングが行われたときは、前記顔画像に対するズームイン表示を前記トリミング画像における前記顔画像の拡大倍率で行う請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記合計値が高い人物ほど、前記顔画像に対するズームイン表示の表示時間または表示確率を増加させる請求項2ないし4のいずれかに記載の画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−100375(P2011−100375A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−255795(P2009−255795)
【出願日】平成21年11月9日(2009.11.9)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】