説明

癌及び乾癬の治療に有用な複素環式アミド

【課題】本開示は、Hedgehog経路を阻害するのに有用である複素環式アミド化合物と、Hedgehog経路の阻害により単独又は一部媒介される疾患又は医学的状態を治療することにおけるそれらの使用に関する。
【解決手段】開示されるのは、式(IA)の化合物、これらの化合物の製造の方法、これらの化合物が含まれる医薬組成物、及び、そのような疾患及び医学的状態を被検者において治療するための医薬品の製造におけるこれらの化合物の使用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式IA:
【化1】

[式中:
【化2】

は、単結合又は二重結合を表し;
【化3】

は、単結合、二重結合、三重結合を表すか又は、X又はYが直結合であるとき、
【化4】

は、結合の非存在を表し;
、R、R、及びRは、それぞれ独立して、水素、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、シアノ、ハロC1−6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、スルホニル、スルフィド、及びチオからなる群より選択され、
但し、R又はRのいずれか一方は、Z;
【化5】

であり、
それぞれのWは、CR10、NR10、N、O、及びSからなる群より独立して選択され、ここでR10は、水素、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルキル、アミジノ、アミド、アミノ、アリール、カルボキサミド、シアノ、ハロC1−6アルキル、ハロゲン、ヘテロシクリルC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ニトロ、スルフィド、スルホンアミド、及びスルホニルからなる群より選択され、又は
2つの隣接W原子は、それらのR10置換基と一緒になって縮合第二環を形成することができて、ここで第二環は、アリール、C3−8シクロアルキル、5若しくは6員へテロアリール、及び5若しくは6員ヘテロシクリルからなる群より選択され;
qは、0又は1であり、ここで
qが0であり、2つの隣接W原子がそれらのR10置換基と一緒になって、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、及びオキサゾロピリジルからなる群より選択される二環を形成するならば、そのとき少なくとも1つのAはNであり、
qが1であり、2つのWがNであり、そして2つの隣接W原子がそれらのR10置換基と一緒になってキノキサリニルを形成するならば、そのとき少なくとも1つのAはNであり、そして
qが1であり、それぞれのWがCR10であるならば、そのとき2つの隣接W原子は、それらのR10置換基と一緒になって、5若しくは6員へテロアリールと5若しくは6員ヘテロシクリルからなる群より選択される第二環を形成し;
は、アルキル、ハロC1−6アルキル、及びハロゲンからなる群より選択され;
、R、R、及びRは、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、アミノ、C3−8シクロアルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、ハロC1−6アルキル、ハロゲン、スルフィド、スルホニル、及びスルホンアミドからなる群より選択され;
単結合によって結合するとき、XとYは、それぞれ独立して、O、S、SO、NR11、及びCR1112からなる群より選択されるか、又はXとYの一方は、直結合であってもよく、
二重結合によって結合するとき、XとYは、それぞれ独立してCR11であり、そして
三重結合によって結合するとき、XとYは、それぞれCであり;
それぞれのR11及びR12は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、アミノ、シアノ、ハロC1−6アルキル、ハロゲン、及びスルフィドからなる群より選択され;
それぞれのAは、CR13、CR1313、NR13、N、O、及びSからなる群より選択され;
それぞれのR13は、水素、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシアミノ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルキル、C1−6アルキルアミノ、アミジノ、アミド、アミノ、アミノC1−6アルキルアミノ、アリール、アリールオキシ、カルボキサミド、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキルC1−6アルコキシ、シアノ、ハロC1−6アルキル、ハロゲン、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−6アルキル、ヘテロシクリルC1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、ニトロ、スルフィド、スルホンアミド、及びスルホニルからなる群より選択され;
pは、0又は1であり、ここで
pが0であるならば、そのとき2つの隣接A原子は、それらのR13置換基と一緒になって縮合第二環を形成することができて、ここで第二環は、アリール、6員へテロアリール、及び6員ヘテロシクリルからなる群より選択され、そして
pが1であるならば、そのとき2つの隣接A原子は、それらのR13置換基と一緒になって縮合第二環を形成することができて、ここで第二環は、アリール、5若しくは6員へテロアリール、及び5若しくは6員ヘテロシクリルからなる群より選択される]の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項2】
式II:
【化6】

[式中:
、R、R、及びRは、それぞれ独立して、水素、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、シアノ、ハロC1−6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、スルホニル、スルフィド、及びチオからなる群より選択され、
但し、R又はRのいずれか一方は、Z;
【化7】

であり、
それぞれのWは、CR10、NR10、N、O、及びSからなる群より独立して選択され、ここでR10は、水素、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルキル、アミジノ、アミド、アミノ、アリール、カルボキサミド、シアノ、ハロC1−6アルキル、ハロゲン、ヘテロシクリルC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ニトロ、スルフィド、スルホンアミド、及びスルホニルからなる群より選択され、又は
2つの隣接W原子は、それらのR10置換基と一緒になって縮合第二環を形成することができて、ここで第二環は、アリール、C3−8シクロアルキル、5若しくは6員へテロアリール、及び5若しくは6員ヘテロシクリルからなる群より選択され;
qは、0又は1であり、ここで
qが0であり、2つの隣接W原子がそれらのR10置換基と一緒になって、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、及びオキサゾロピリジルからなる群より選択される二環を形成するならば、そのとき少なくとも1つのAはNであり、
qが1であり、2つのWがNであり、そして2つの隣接W原子がそれらのR10置換基と一緒になってキノキサリニルを形成するならば、そのとき少なくとも1つのAはNであり、そして
qが1であり、それぞれのWがCR10であるならば、そのとき2つの隣接W原子は、それらのR10置換基と一緒になって、5若しくは6員へテロアリールと5若しくは6員ヘテロシクリルからなる群より選択される第二環を形成し;
は、アルキル、ハロC1−6アルキル、及びハロゲンからなる群より選択され;
単結合によって結合するとき、XとYは、それぞれ独立して、O、S、SO、NR11、及びCR1112からなる群より選択されるか、又はXとYの一方は、直結合であってもよく、
二重結合によって結合するとき、XとYは、それぞれ独立してCR11であり、そして
三重結合によって結合するとき、XとYは、それぞれCであり;
それぞれのR11及びR12は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、アミノ、シアノ、ハロC1−6アルキル、ハロゲン、及びスルフィドからなる群より選択され;
それぞれのAは、CR13、NR13、N、O、及びSからなる群より選択され;
それぞれのR13は、水素、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルキル、アミジノ、アミド、アミノ、アリール、カルボキサミド、C3−8シクロアルキル、シアノ、ハロC1−6アルキル、ハロゲン、ヘテロシクリルC1−6アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ニトロ、スルフィド、スルホンアミド、及びスルホニルからなる群より選択され;
それぞれのVは、CR14及びNからなる群より独立して選択され;
それぞれのR14は、水素、C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、C1−6アルキル、アミジノ、アミド、アミノ、アリール、カルボキサミド、シアノ、ハロC1−6アルキル、ハロゲン、ヘテロシクリルC1−6アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ニトロ、スルフィド、スルホンアミド、及びスルホニルからなる群より選択され;
pは、0又は1であり、ここで
pが0であるならば、そのとき2つの隣接A原子は、それらのR13置換基と一緒になって縮合第二環を形成することができて、ここで第二環は、アリール、6員へテロアリール、及び6員ヘテロシクリルからなる群より選択され、そして
pが1であるならば、そのとき2つの隣接A原子は、それらのR13置換基と一緒になって縮合第二環を形成することができて、ここで第二環は、アリール、5若しくは6員へテロアリール、及び5若しくは6員ヘテロシクリルからなる群より選択される]の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項3】
式III:
【化8】

[式中:
Vは、N又はCHであり;
は、ピラゾリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾール、チアゾリル、ピリジル、トリアゾリル、プリニル、及びキノキサリニルからなる群より選択され、ここでRは、1以上のR15で置換されていてもよく;
15は、アルキル、ニトロ、アリール、ヘテロアリールからなる群より選択されてよく、ここでR15は、ハロ、アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アリール、及びヘテロアリールで置換されていてもよく;
は、水素及びアルキルからなる群より選択され;
16は、アリール及びヘテロシクリルからなる群より選択され、ここでR16は、R17で置換されていてもよく;そして
17は、ハロ、アルキル、アルコキシ、アルキルチオからなる群より選択され、ここでR17は、アリール又はヘテロアリールで置換されていてもよい]の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項4】
又はRの1つがイミダゾリルである、請求項3の化合物。
【請求項5】
16がピリジル又はフェニルである、請求項3の化合物。
【請求項6】
式IV:
【化9】

[式中:
は、チアゾール−2−イル、キノキサリン−2−イル、フェニル、ベンゾチアゾール−2−イル、7H−プリン−6−イル、6−アミノピリダジン−3−イル、6−アミノ−2−ピリジル、5−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−メチル−3H−イミダゾール−4−イル、5−メチル−1H−イミダゾール−4−イル、5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、5−エトキシカルボニル−4−メチル−チアゾール−2−イル、5−アミノピラジン−2−イル、5−アミノ−2−ピリジル、5−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]チアゾール−2−イル、5,7−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−2,4,8,10−テトラエン−4−イル、5−(トリフルオロメチル)−2H−ピラゾール−3−イル、5−(ピラゾール−1−イルメチル)チアゾール−2−イル、5−(モルホリノメチル)チアゾール−2−イル、5−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−イミダゾール−4−イル、4−チアゾール−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル、4−チア−1,6−ジアザビシクロ[3.3.0]オクタ−2,5,7−トリエン−7−イル、4−tert−ブチル−1H−イミダゾール−2−イル、4−ピリジル、4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル、4−メチル−3H−イミダゾール−2−イル、4−メチル−1H−イミダゾール−2−イル、4−エチル−1H−イミダゾール−2−イル、4−シクロプロピル−1H−イミダゾール−2−イル、4,5−ジメチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル、4−(トリフルオロメチル)−3H−イミダゾール−2−イル、4−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル、4−(4−ピロリジン−1−イルフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル、4−(3−ピリジル)−1H−イミダゾール−2−イル、3−ピリジル、3−メチルイミダゾール−4−イル、2−ピリジル、2−メチルピラゾール−3−イル、2−メチル−1H−イミダゾール−4−イル、2,4−ジメチルチアゾール−5−イル、2,3−ジメチルイミダゾール−4−イル、1−メチルピラゾール−4−イル、1−メチルイミダゾール−4−イル、1−メチルイミダゾール−2−イル、1−メチル−5−(メチルアミノメチル)イミダゾール−4−イル、1−イソブチルピラゾール−4−イル、1H−トリアゾール−4−イル、1H−イミダゾール−4−イル、1H−イミダゾール−2−イル、1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、1−[(3−ブロモ−2−ピリジル)メチル]イミダゾール−2−イル、1,5−ジメチルイミダゾール−2−イル、1,4−ジメチルイミダゾール−2−イル、1,3,5−トリメチルピラゾール−4−イル、1,2−ジメチルイミダゾール−4−イルからなる群より選択され;
は、水素、メチル、及び1H−ベンゾイミダゾール−2−イルからなる群より選択され;そして
16は、2−シアノフェニル、2−メトキシフェニル、3,4−ジメトキシ−2−ピリジル、3,5−ジメトキシフェニル、3−シアノフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−メチルスルホニルフェニル、6−クロロベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、2−(トリフルオロメチル)フェニル、3−(2−モルホリノエトキシ)フェニル、4−(ヒドロキシメチル)フェニル、及び2−ピリジルからなる群より選択される]の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項7】
式V:
【化10】

[式中:
nは、0、1、2、又は3であり;
は、水素、ハロゲン、及びアルキルからなる群より選択され;
15は、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシル、アルコキシカルボニル、スルフィニル、スルホニル、シアノ、シクロアルキル、アリール、又はヘテロシクリルからなる群より選択され、ここでそれぞれのR15は、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、ニトロ、アルキル、スルホニル、シアノ、アルコキシル、又はヘテロシクリルで置換されていてもよく;
16は、アリール及びヘテロシクリルからなる群より選択され、ここでR16は、R17で置換されていてもよく;そして
17は、ハロ、アルキル、アルコキシ、アルキルチオからなる群より選択され、ここでR17は、アリール又はヘテロアリールで置換されていてもよい]の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項8】
15が、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、アリール、ヘテロシクリル、又はシクロアルキルである、請求項7の化合物。
【請求項9】
1以上の医薬的に許容される担体と一緒に製剤化される、請求項1、2、3、6、又は7に記載の化合物の1以上を含んでなる医薬組成物。
【請求項10】
請求項1、2、3、6、又は7に記載の化合物の1以上又は請求項5に記載の医薬組成物の治療有効量を、Hedgehog経路が阻害されるように被検者へ投与することを含んでなる、Hedgehog経路を阻害するための方法。
【請求項11】
請求項1、2、3、6、又は7に記載の化合物の1以上又は請求項5に記載の医薬組成物の治療有効量を被検者へ投与することにより該被検者において細胞の増殖、分化を抑えること、及び/又は間質の微小環境調節に影響を及ぼすことを含んでなる、細胞の増殖、分化を抑える、及び/又は間質の微小環境調節に影響を及ぼす方法。
【請求項12】
細胞が間質細胞である、請求項11の方法。
【請求項13】
細胞が癌細胞である、請求項11の方法。
【請求項14】
細胞が幹細胞である、請求項11の方法。
【請求項15】
幹細胞が癌幹細胞である、請求項14の方法。

【公表番号】特表2010−537967(P2010−537967A)
【公表日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−522457(P2010−522457)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【国際出願番号】PCT/GB2008/050756
【国際公開番号】WO2009/027746
【国際公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】