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盗難防止機能を有する電子機器及び電子機器の盗難を防止するための方法
説明

盗難防止機能を有する電子機器及び電子機器の盗難を防止するための方法

【課題】ロック解除フラグを含むデータをコピーして不正にロックを解除しようとする行為に対する防御機能を有し、優れた盗難防止効果を奏することができる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、第1のロック解除コードを含む第1のロック解除コード保存メモリと、ロックが解除されたか否かを示すロック解除フラグを含むロック解除フラグ保存メモリと、前記第1のロック解除コードと入力装置によって入力される第2のロック解除コードとを比較する比較部と、前記比較部での比較結果が一致したときにロックを解除し電子機器の正常動作を許可する制御部と、前記ロック解除フラグ保存メモリが正当なものであるか否かを判定する判定部とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、盗難防止機能を有する電子機器及び電子機器の盗難を防止するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、電子機器の盗難を防止するための典型的な方法は、例えば、センサータグと呼ばれるセンサーを商品に埋め込み、又は、商品を梱包しているボール箱にセンサータグを付け、さらに、店のドア側に検出用センサーを設け、レジスタ装置でセンサータグの機能を無効にせずに商品が店から離れた場合にブザーを鳴らす方法である。しかしながら、センサータグは一旦商品から引き離されるとその効力を失い、商品が盗まれてもブザーが鳴らないことがあるので、この方法の効果については疑問がある。
【0003】
特許文献1はテレビ受信機の盗難防止方法を開示している。この方法は、テレビ受信機内に使用者の連絡先情報を格納しておき、テレビ受信機が盗まれたと判断された場合にネットワークを介して使用者に盗難情報を伝えるという方法である。
【0004】
特許文献2は、車両において使用される盗難防止方法を開示している。この方法では、車両が一旦警戒状態に設定されると、車載電装品は正常動作不能状態になる。そのため、何らかの方法で正常動作不能状態から解除されない限り、車載電装品は正常動作不能状態のままである。車載電装品を正常動作不能状態から解除する方法としては、車両の盗難防止装置に格納されている固有の信号と別個に設けられたメモリに格納された固有の信号とが一致することにより解除を実行する方法がある。
【0005】
さらに、特許文献3では、使用許可が与えられなければ、ラジオ受信機やテレビ受信機を、受信信号のブロックや音の発生により、使用不可能にさせる発明が開示されている。
【0006】
しかしながら、上記特許文献1〜3で開示されている発明はいずれも、店頭から電子機器が盗まれることを十分に防止できない。
【0007】
そこで、店頭からの盗難を防止する機能を有する電子機器として、メモリに予め記録された第1のロック解除コードと、入力装置から入力される第2のロック解除コードが一致した際にのみ、正常に動作するようにした電子機器が考案されている(米国特許出願第11/895849号)。正規の購入者は店頭などで正しい第2のロック解除信号を受け取れるため、当該電子機器を問題なく使用できるが、正規に購入しない者は正しい第2のロック解除コードを入力できず、当該電子機器を正常に動作させることができないため、当該電子機器は盗難防止の効果を奏する。
【0008】
【特許文献1】特開2007−81669号公報
【特許文献2】特開2001―347894号公報
【特許文献3】米国特許第4987594号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
利便性を高める観点から、ひとたび正しい第2のロック解除コードが入力された場合、ロックが解除されたか否かを示すフラグ(以下、ロック解除フラグともいう)が、ロックが解除されたことを示すようにし、それ以降は第2のロック解除コードの入力を求めないようにすることが、当該電子機器において通常想定される仕様である。
【0010】
しかしながら、不正にテレビ受信機を取得した者が、この通常想定される仕様に着目し、正規に購入しロックが解除されているテレビ受信機中の不揮発性メモリに記憶されているロック解除フラグを含むデータをコピーし、不正に取得したロックが解除されていないテレビ受信機の不揮発性メモリにそのコピーデータを書き込むことで、その不正に取得したテレビ受信機に対して正常な動作を行わせることが可能になってしまう。
【0011】
本発明は、上記の状況に鑑み、ロック解除フラグを含むデータをコピーして不正にロックを解除しようとする行為に対する防御機能を有し、優れた盗難防止効果を奏することができる電子機器及び電子機器の盗難を防止するための方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために本発明に係る電子機器は、第1のロック解除コードを含む第1のロック解除コード保存メモリと、ロックが解除されたか否かを示すロック解除フラグを含むロック解除フラグ保存メモリと、前記第1のロック解除コードと入力装置によって入力される第2のロック解除コードとを比較する比較部と、前記比較部での比較結果が一致したときにロックを解除し電子機器の正常動作を許可する制御部と、前記ロック解除フラグ保存メモリが正当なものであるか否かを判定する判定部とを備える構成とする。尚、前記第1のロック解除コード保存メモリと前記ロック解除フラグ保存メモリとは同一の単一メモリであってもよい。
【0013】
また、好ましくは、前記ロック解除フラグによってロックが解除されたことが示されていても、前記判定部が、前記ロック解除フラグ保存メモリが正当なものでないと判定した場合には前記電子機器の正常動作を許可しないようにする。
【0014】
また、前記ロック解除フラグ保存メモリと前記ロック解除フラグ保存メモリ以外の単一又は複数のメモリとが、電子機器1台ごとに付与される固有の固体識別番号をそれぞれ記憶し、前記判定部が、前記ロック解除フラグ保存メモリに固体識別番号が記憶されており、且つ、前記ロック解除フラグ保存メモリに記憶されている固体識別番号と前記ロック解除フラグ保存メモリ以外の単一又は複数のメモリに保存されている固体識別番号とが一致する場合に、前記ロック解除フラグ保存メモリが正当であると判定するようにしてもよい。
【0015】
また、前記ロック解除フラグ保存メモリが、電子機器1台ごとに付与される固有の固体識別番号を記憶し、前記ロック解除フラグ保存メモリ以外の単一又は複数のメモリが、前記ロック解除フラグ保存メモリによって記憶されている固体識別番号に対応するコードを記憶し、前記判定部が、前記ロック解除フラグ保存メモリに固体識別番号が記憶されており、且つ、前記ロック解除フラグ保存メモリに記憶されている固体識別番号に対応するコードと前記ロック解除フラグ保存メモリ以外の単一又は複数のメモリに保存されているコードとが一致する場合に、前記ロック解除フラグ保存メモリが正当であると判定するようにしてもよい。
【0016】
また、ポートを備え、前記ロック解除フラグ保存メモリが、電子機器1台ごとに付与される固有の固体識別番号を記憶し、前記ポートが、前記ロック解除フラグ保存メモリによって記憶されている固体識別番号に対応するコードを設定し、前記判定部が、前記ロック解除フラグ保存メモリに固体識別番号が記憶されており、且つ、前記ロック解除フラグ保存メモリに記憶されている固体識別番号に対応するコードと前記ポートによって設定されているコードとが一致する場合に、前記ロック解除フラグ保存メモリが正当であると判定するようにしてもよい。
【0017】
また、前記電子機器の一例としては、テレビ受信機が挙げられる。
【0018】
また、上記目的を達成するために本発明に係る電子機器の盗難を防止するための方法は、電子機器のロック解除コード保存メモリにロック解除コードを保存するステップ、前記ロック解除コードに対応する情報を生成するステップ、前記電子機器に前記ロック解除コードに対応する情報の入力を要求させるステップ、前記入力された情報と前記ロック解除コード保存メモリに保存されているロック解除コードとを比較するステップ、前記入力された情報と前記ロック解除コード保存メモリに保存されているロック解除コードとが一致していることが確認された場合に、前記電子機器のロック解除フラグ保存メモリに記憶されている、ロックが解除されたか否かを示すロック解除フラグが、ロックが解除されたことを示すようにし、前記電子機器の正常動作を許可するステップ、及び前記ロック解除フラグ保存メモリが正当なものであるか否かを判定するステップを備えるようにする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、ロック解除フラグ保存メモリの正当性が判定されるので、不正にテレビ受信機を取得した者が、正規に購入しロックが解除されているテレビ受信機中のロック解除フラグ保存メモリに記憶されているロック解除フラグを含むデータをコピーし、不正に取得したロックが解除されていないテレビ受信機のロック解除フラグ保存メモリにそのコピーデータを書き込むことで、その不正に取得したテレビ受信機に対して正常な動作を行わせようとする行為に対して防御機能を有している。これにより、優れた盗難防止効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。
【0021】
図1は、本発明に係るテレビ受信機100のブロック図である。本実施形態では、ATSC(Advanced Television Systems Committee)信号を受信するU.S.デジタルテレビ受信機を実施形態として説明する。
【0022】
地上アンテナ1がデジタル地上放送波を受信し、受信信号をデジタル地上チューナ2に供給する。デジタル地上チューナ2は、CPU(Central Processing Unit)11からのチャンネル選択信号によって、物理チャンネルを選択する。尚、CPUの代わりにマイクロプロセッサを用いてよい。デジタル地上チューナ2は、このチャンネル選択プロセスによって、映像/音声データを含む高周波8VSB(8-level vestigial sideband)変調信号を、特定周波数の信号に変換する。また、デジタル地上チューナ2は、選択された物理チャンネルのデジタル変調信号を復調する8VSB復調回路等を備えており、トランスポートストリームTSを出力する。
【0023】
デマルチプレクサ(DEMUX)3は、デジタル地上チューナ2から受け取ったトランスポートストリームTSを、所定のパケット即ちMPEG−2の映像ストリーム、AC−3(AC−3はドルビーラボラトリーズライセンシングコーポレーションの登録商標)の音声ストリーム、及びPSIP(Program and System Information Protocol)データに分割する。また、デマルチプレクサ3は、CPU11からプログラム選択信号を受け取る。デマルチプレクサ3は、映像ストリームと音声ストリームをAV(Audio Video)デコーダ4に供給し、プログラム情報を含むPSIPデータをCPU11に供給する。
【0024】
CPU11はPSIPデータの処理だけでなく、テレビ受信機100の各種制御や後述するリモコン信号の処理も行う。第1メモリ15、第2メモリ16、第3メモリ17、及びI/Oポート18は、CPU11に接続されている。第1メモリ15はCPU11の作業用RAM(Random Access Memory)であり、第2メモリ16はプログラムコードを格納するフラッシュメモリであり、第3メモリ17はロック解除コードを記憶し、ひとたび正しいロック解除コードが入力装置から入力されるとロック解除フラグを記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)である。また、I/Oポート18は、CPU11に外部からの電気信号を入力し、CPU11から外部に電気信号を出力するためのポートである。
【0025】
複数の仮想チャンネルがトランスポートストリームTSに多重化されている。トランスポートストリームTSからVCT(virtual channel table)を収集し、その収集されたVCTを参照して所定のパケットIDを確認することによって、複数の仮想チャンネルの中から何れか一つを選択することができる。
【0026】
AVデコーダ4は、MPEG−2ビットストリームをデコードするMPEG映像デコーダ(不図示)と、音声ストリーム(AC−3ビットストリーム)をデコードするAC−3デコーダ(不図示)とを備えている。AVデコーダ4のMPEG映像デコーダによって生成される映像データは映像プロセッサ8に出力され、音声データは音声プロセッサ5に出力される。
【0027】
映像プロセッサ8は、AVデコーダ4から映像データを受け取り、D/A変換を行うことによってアナログ映像信号を生成する。音声プロセッサ5は、AVデコーダ4から音声データを受け取り、D/A変換を行うことによってアナログ音声信号を生成する。
【0028】
OSD(On Screen Display)回路12は、CPU11からの出力が指示する文字情報に基づいて、加算器9に映像信号を出力する。加算器9は、ビットマップデータに基づく映像信号と、OSD回路12から受け取った映像信号とを加算し、その結果得られた映像信号を表示装置(例えば、薄型表示装置)10に供給する。
【0029】
表示装置10は、映像プロセッサ8から供給された映像信号に従って映像を表示する。また、音声プロセッサ5からのアナログ音声信号は、増幅器6で増幅された後、スピーカ7から出力される。
【0030】
リモコン送信機13は、テレビ受信機に各種指示を送信する送信機である。このリモコン送信機13に設けられた入力キー(図1において不図示)が操作されたとき、その入力キーに対応する指示である赤外線信号(リモートコントロール信号)が発光部(不図示)から送信される。赤外線受光部14はその赤外線信号を受光し、その赤外線信号を電気信号に変換し、その電気信号をCPU11に供給する。
【0031】
図2は、図1に示すテレビ受信機の製造工程の一部を示す図である。工場で製造された各テレビ受信機には固体識別番号(例えばシリアル番号)が付与される。固体識別番号(例えばシリアル番号)は、テレビ受信機の本体に固体識別番号(例えばシリアル番号)を示すバーコードを貼付することによって付与される。二次元コードのようなバーコード以外のコードを、バーコードの代わりに用いてもよい。
【0032】
本実施形態では、製造プロセス20において、テレビ受信機1台ごとに付与される固有の固体識別番号(例えばシリアル番号)を第3メモリ17に保存し、同じ固体識別番号(例えばシリアル番号)を第2のメモリ16にも保存する。
【0033】
図2に示すように、製造プロセス20において所定の工程を終えたテレビ受信機は、次の製造プロセス21に移される。製造プロセス21では、テレビ受信機に設けられた固体識別番号(例えばシリアル番号)を示すバーコードが、バーコードリーダ23によって読み取られる。そして、固体識別番号(例えばシリアル番号)がPC(personal computer)24に入力される。PC24は各固体識別番号(例えばシリアル番号)に対して一つであってそれぞれ異なるロック解除コードを生成するソフトウェアを有している。そのソフトウェアを用いてロック解除コードを生成している。その生成されたロック解除コードはライタ25に転送される。
【0034】
製造プロセス22では、ロック解除コードが、ライタ25によって、テレビ受信機の第3メモリ17に書き込まれる。このライタ25は、PC24から受け取ったロック解除コードの信号を赤外線リモコン信号として送信するリモコン送信部であってもよい。ライタ25から送信されるロック解除コードは、テレビ受信機の赤外線受光部14によって受け取られ、CPU11を経由して第3メモリ17に記憶される(図1参照)。ロック解除コードを記憶しているテレビ受信機は、商品として配送される(プロセス26)。
【0035】
このようにして、一つのロック解除コードが一つの固体識別番号(例えばシリアル番号)に対応しテレビ受信機内に記憶される。さらに、ロック解除コードに対応する情報が生成される。固体識別番号(例えばシリアル番号)、ロック解除コードに対応する情報、及びロック解除コードは互いに対応している。また、ロック解除コードに対応する情報とロック解除コードとは一致するように生成される。
【0036】
固体識別番号(例えばシリアル番号)の読み取り方は、どのような形態であってもよい。例えば、IIC(Inter Integrated Circuit)バスを用いてもよい。この場合、製造プロセス20において第2メモリ16に保存された固体識別番号(例えばシリアル番号)が、製造プロセス21においてIICバスを経由してPC24に読み込まれる。
【0037】
固体識別番号(例えばシリアル番号)に対応するロック解除コードはPC24において生成され、そのように生成されたロック解除コードはIICバスによってテレビ受信機の第3メモリ17に書き込まれてもよい。また、ロック解除コードを生成するための情報は固体識別番号(例えばシリアル番号)に限定されず、どのようなものでもよい。例えば、テレビ受信機の製造日であってもよい。ロック解除コードを生成するための方法は、図2に示す方法に限定されず、どのような方法でもよい。
【0038】
図3は、ロック解除コードに対応する情報を発行する手順を示す図である。製造プロセス30において、テレビ受信機100は梱包される。販売プロセス31において、梱包されたテレビ受信機33に貼付されている固体識別番号(例えばシリアル番号)を示すバーコードが、バーコードリーダ34によって読み取られる。読み取られた固体識別番号(例えばシリアル番号)は、レジスタ装置35にインポートされる。レジスタ装置35は各固体識別番号(例えばシリアル番号)からロック解除コードに対応した情報を得ることができる。その得られたロック解除コードに対応した情報は、購入の記録を示すレシート36に印刷され、購入者に手渡される(プロセス32)。
【0039】
ロック解除コードに対応した情報は、必ずしもレシートに印刷される必要はなく、どのような形態で購入者に与えられてもよい。例えば、レシートとは分離している用紙に印刷されていてもよい。また、固体識別番号(例えばシリアル番号)の読み取りは、バーコードリーダに限定されず、どのような形態でレジスタ装置に伝送されてもよい。例えば、固体識別番号(例えばシリアル番号)が店員によって直接レジスタ装置に入力されてもよい。また、固体識別番号(例えばシリアル番号)をレジスタ装置に伝送する代わりに、ロック解除コードに対応する情報が、他の装置に固体識別番号(例えばシリアル番号)を伝送することによって得られるようにしてもよい。また、ロック解除コードに対応する情報を得る時期はいつでもよい。
【0040】
図4は、図1に示すテレビ受信機の操作フローチャートの一例を示す図である。先ず始めに、テレビ受信機の電源がオンになり(ステップS1)、テレビ受信機のCPU11は、第3メモリ17に記憶されているロック解除フラグに基づいて、映像等のロックが解除されているか否かを確認する(ステップS2)。映像等のロックが既に解除されていることが確認されると、後述するステップS10に移行する。一方、映像等のロックがまだ解除されていないことが確認されると、映像がブロックされ音声がミュートにされる(ステップS3)。
【0041】
その後、例えば、ロック解除コードに対応する情報の入力を要求する表示が、図5に説明するように、テレビ受信機の画面に表示される(ステップS4)。この指示に従って、使用者は、リモートコントローラ等を用いて、ロック解除コードに対応する情報を入力する。そのとき、テレビ受信機は、使用者からの入力の有無を確認する(ステップS5)。入力が無ければ、映像がブロックされ音声がミュートにされる(ステップS3)。
【0042】
一方、入力が有れば、入力された情報が第3メモリ17に保存されているロック解除コードと一致するか否かの確認をテレビ受信機の比較部が行う(ステップS6)。尚、本実施形態では、テレビ受信機のCPU11がテレビ受信機の比較部として機能している。
【0043】
入力された情報がロック解除コードと一致していることが確認されると、映像及び音声のロックが解除される(ステップS7)。ロックが解除されると、映像のブロック及び音声のミュートが解除され(ステップS8)、テレビ受信機は、チャンネル選択プリセット操作、映像表示、及び音声出力を開始する(ステップS9)。
【0044】
一方、入力された情報がロック解除コードと一致していないことが確認されると、映像がブロックされ音声がミュートにされる(ステップS3)。
【0045】
上述したように、ステップS2において、ロックが既に解除されていることがテレビ受信機のCPU11によって確認されると、ステップS10に移行する。ステップS10において、テレビ受信機のCPU11は、ロック解除フラグを保存している第3メモリ17が正当か否かを確認する。ここでは、第3メモリ17に固体識別番号(例えばシリアル番号)が記憶されており、且つ、第3メモリ17に記憶されている固体識別番号(例えばシリアル番号)と第2メモリ16に保存されている固体識別番号(例えばシリアル番号)とが一致する場合に、第3メモリ17が正当であるとし、それ以外の場合には第3メモリ17が正当でないとする。
【0046】
ロック解除フラグを保存している第3メモリ17が正当であることが確認されると、テレビ受信機は、チャンネル選択プリセット操作、映像表示、及び音声出力を開始する(ステップS9)。
【0047】
一方、ロック解除フラグを保存している第3メモリ17が正当でないことが確認されると、映像のブロック及び音声のミュートを解除できないことを示す表示がテレビ受信機の画面に表示され(ステップS11)、その後ステップS2に戻り、電源がオフされるまでステップS2、ステップS10、ステップS11、ステップS2のループを繰り返すことになり、通常動作の開始を阻止できる。したがって、本発明に係るテレビ受信機100は、不正にテレビ受信機を取得した者が、正規に購入しロックが解除されているテレビ受信機中のロック解除フラグ保存メモリに記憶されているロック解除フラグを含むデータをコピーし、不正に取得したロックが解除されていないテレビ受信機のロック解除フラグ保存メモリにそのコピーデータを書き込むことで、その不正に取得したテレビ受信機に対して正常な動作を行わせようとする行為に対して防御機能を有している。これにより、本発明に係るテレビ受信機100は、優れた盗難防止効果を発揮することができる。
【0048】
図5は、ロック解除コードに対応する情報の入力を要求するテレビ受信機の画面の一例を示す図である。図5は、テレビ受信機100と、リモートコントローラの一例であるリモコン送信機13とを示している。リモコン送信機13は多数の入力キー13Aを有している。テレビ受信機100は表示画面10Aを有している。表示画面10Aは、“レシートに印刷されているパスワードを入力して下さい”という表示を表示している。
【0049】
表示画面10Aの指示に従って、使用者は、リモコン送信機13を用いて、ロック解除コードに対応する情報を入力する。入力された情報がテレビ受信機100の第3メモリ17に記憶されているロック解除コードと一致すると、映像が表示画面10Aに表示される。一方、入力された情報がロック解除コードと一致しないと、映像表示や音声出力が無い状態となる。多数の入力キー13Aは、入力を訂正するためのキー、テレビ受信機100を初期状態にリセットするためのキー、予め設定されているアイテムを承認するための承認キーを含んでいる。
【0050】
情報を入力する手段は上述した例に特に限定されることはなく、どのような形態であってもよい。例えば、リモートコントローラを用いる代わりに、テレビ受信機に設けられる入力キーを用いてもよい。また、使用者に情報入力を要求する表示画面はどのような形式であってもよい。例えば、入力されるべき数字が多数ある場合、表示画面は、入力されるべき多数の数字のそれぞれに対して、少数の数字(例えば三つの数字)を示し、それからその少数の数字に対する入力画面を示す。また、数字は表示画面に表示されてもよく、数字が存在している画面をタッチすることによって、使用者が適切な数字を選択してもよい。記号や簡単な絵を描くためのカラムを表示画面に表示し、使用者がそのカラムに情報を描いてもよい。
【0051】
また、テレビ受信機が情報の入力を要求するのはいつでもよい。例えば、テレビ受信機の電源がオンになったときや電源がオンになってから数秒経過したときでもよい。また、入力は多数の数字を入力した後承認キーを用いる事によって、情報として承認されるようにしてもよい。そのような場合、入力されるべき全ての数字が入力される前に承認キーが押されると、表示画面が変化せずに、入力をすぐに続行するための画面を表示してもよい。
【0052】
なお、第2メモリ16が、固体識別番号(例えばシリアル番号)の代わりに、固体識別番号(例えばシリアル番号)から一意に導き出すことができるコード(例えばシリアル番号の下2桁のコード)を保存するようにしてもよい。この場合、第3メモリ17に固体識別番号(例えばシリアル番号)が記憶されており、且つ、第3メモリ17に記憶されている固体識別番号(例えばシリアル番号)から一意に導き出すことができるコード(例えばシリアル番号の下2桁のコード)と第2メモリ16に保存されているコードとが一致する場合に、第3メモリ17が正当であるとし、それ以外の場合には第3メモリ17が正当でないとする。
【0053】
また、第2メモリ16が固体識別番号(例えばシリアル番号)を保存する代わりに、固体識別番号(例えばシリアル番号)から一意に導き出すことができるコード(例えばシリアル番号の下2桁のコード)をI/Oポート18に設定するようにしてもよい。I/Oポート18の設定は、例えば、当該コードを二進数表現し、二進数表現の「1」と「0」をそれぞれ電気信号の「H」と「L」に置き換え、電気信号「H」の入力が必要なI/Oポート18のビットを高電位に接続し、電気信号「L」の入力が必要なI/Oポート18のビットを低電位に接続することにより実現することができる。この場合、第3メモリ17に固体識別番号(例えばシリアル番号)が記憶されており、且つ、第3メモリ17に記憶されている固体識別番号(例えばシリアル番号)から一意に導き出すことができるコード(例えばシリアル番号の下2桁のコード)とI/Oポート18に設定されているコードとが一致する場合に、第3メモリ17が正当であるとし、それ以外の場合には第3メモリ17が正当でないとする。このようにI/Oポート18にコードを設定することによって、第3メモリ17に加えて第2メモリ16も不正にコピーされた場合でも不正ロック解除を防止することができる。
【0054】
本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、テレビ受信機のみが図1〜図5で説明されているが、図1〜図5での説明はVCR(Video Cassette Recorder)、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ、カムコーダ、掃除機、電気ヒータ、空気調和機、炊飯器、デジタルカメラ、固定電話、携帯電話、パーソナルコンピュータ、扇風機など、あらゆる電子機器に適用可能である。また、ロック解除フラグとロック解除コードとは別々のメモリに保存されていてもよい。また、電子機器は、太陽電池を備えていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】は、本発明に係るテレビ受信機のブロック図である。
【図2】は、図1に示すテレビ受信機の製造プロセスの一部を示す図である。
【図3】は、ロック解除コードに対応する情報を発行する手順を示す図である。
【図4】は、図1に示すテレビ受信機の操作フローチャートの一例を示す図である。
【図5】は、ロック解除コードに対応する情報の入力を要求するテレビ受信機の画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
1 地上アンテナ
2 デジタル地上チューナ
3 デマルチプレクサ
4 AVデコーダ
5 音声プロセッサ
6 増幅器
7 スピーカ
8 映像プロセッサ
9 加算器
10 表示装置
11 CPU
12 OSD回路
13 リモコン送信機
14 赤外線受光部
15 第1メモリ
16 第2メモリ
17 第3メモリ
18 I/Oポート
23 バーコードリーダ
24 PC
25 ライタ
33 梱包されたテレビ受信機
34 バーコードリーダ
35 レジスタ装置
36 レシート
100 テレビ受信機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のロック解除コードを含む第1のロック解除コード保存メモリと、
ロックが解除されたか否かを示すロック解除フラグを含むロック解除フラグ保存メモリと、
前記第1のロック解除コードと入力装置によって入力される第2のロック解除コードとを比較する比較部と、
前記比較部での比較結果が一致したときにロックを解除し電子機器の正常動作を許可する制御部と、
前記ロック解除フラグ保存メモリが正当なものであるか否かを判定する判定部とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記ロック解除フラグによってロックが解除されたことが示されていても、前記判定部が、前記ロック解除フラグ保存メモリが正当なものでないと判定した場合には前記電子機器の正常動作を許可しない請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記ロック解除フラグ保存メモリと前記ロック解除フラグ保存メモリ以外の単一又は複数のメモリとが、電子機器1台ごとに付与される固有の固体識別番号をそれぞれ記憶し、
前記判定部が、前記ロック解除フラグ保存メモリに固体識別番号が記憶されており、且つ、前記ロック解除フラグ保存メモリに記憶されている固体識別番号と前記ロック解除フラグ保存メモリ以外の単一又は複数のメモリに保存されている固体識別番号とが一致する場合に、前記ロック解除フラグ保存メモリが正当であると判定する請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記ロック解除フラグ保存メモリが、電子機器1台ごとに付与される固有の固体識別番号を記憶し、
前記ロック解除フラグ保存メモリ以外の単一又は複数のメモリが、前記ロック解除フラグ保存メモリによって記憶されている固体識別番号に対応するコードを記憶し、
前記判定部が、前記ロック解除フラグ保存メモリに固体識別番号が記憶されており、且つ、前記ロック解除フラグ保存メモリに記憶されている固体識別番号に対応するコードと前記ロック解除フラグ保存メモリ以外の単一又は複数のメモリに保存されているコードとが一致する場合に、前記ロック解除フラグ保存メモリが正当であると判定する請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
【請求項5】
ポートを備え、
前記ロック解除フラグ保存メモリが、電子機器1台ごとに付与される固有の固体識別番号を記憶し、
前記ポートが、前記ロック解除フラグ保存メモリによって記憶されている固体識別番号に対応するコードを設定し、
前記判定部が、前記ロック解除フラグ保存メモリに固体識別番号が記憶されており、且つ、前記ロック解除フラグ保存メモリに記憶されている固体識別番号に対応するコードと前記ポートによって設定されているコードとが一致する場合に、前記ロック解除フラグ保存メモリが正当であると判定する請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
【請求項6】
テレビ受信機である請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項7】
電子機器のロック解除コード保存メモリにロック解除コードを保存するステップ、
前記ロック解除コードに対応する情報を生成するステップ、
前記電子機器に前記ロック解除コードに対応する情報の入力を要求させるステップ、
前記入力された情報と前記ロック解除コード保存メモリに保存されているロック解除コードとを比較するステップ、
前記入力された情報と前記ロック解除コード保存メモリに保存されているロック解除コードとが一致していることが確認された場合に、前記電子機器のロック解除フラグ保存メモリに記憶されている、ロックが解除されたか否かを示すロック解除フラグが、ロックが解除されたことを示すようにし、前記電子機器の正常動作を許可するステップ、及び
前記ロック解除フラグ保存メモリが正当なものであるか否かを判定するステップを備えることを特徴とする前記電子機器の盗難を防止するための方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−288853(P2009−288853A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−138017(P2008−138017)
【出願日】平成20年5月27日(2008.5.27)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】