説明

磁性体粒子及びその製造方法

【課題】垂直磁気記録が可能な上、粒径の制御が容易な磁性体粒子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の磁性体粒子(1)は、Pd、Fe及びCoを含むことを特徴とする。また、本発明の磁性体粒子(1)の製造方法は、i)岩塩型単結晶基板(20)の主面(20a)上に、岩塩型単結晶基板(20)を加熱しながらPd粒子を配置する工程と、ii)Pd粒子上に、岩塩型単結晶基板(20)を加熱しながらCo及びFeを配置して、Pd、Fe及びCoを含む磁性体粒子(1)を形成することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、垂直磁気記録が可能な磁性体粒子及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、磁気記録媒体等に使用される磁性体粒子として、特許文献1等に提案されたFe−Co−Pt系の磁性体粒子が知られている。この磁性体粒子は、垂直磁気記録が可能なため、高密度記録が要求されるハードディスク等の用途に有望視されている。
【特許文献1】特開平9−320847号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、Fe−Co−Pt系の磁性体粒子は、粒径の制御が困難なため、飽和磁化量や保磁力等の磁気特性が安定した磁性体粒子を提供することが困難となる可能性があった。
【0004】
本発明は、垂直磁気記録が可能な上、粒径の制御が容易な磁性体粒子及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の磁性体粒子は、Pd、Fe及びCoを含むことを特徴とする。
【0006】
本発明の磁性体粒子の製造方法は、i)岩塩型単結晶基板の主面上に、前記岩塩型単結晶基板を加熱しながらPd粒子を配置する工程と、ii)前記Pd粒子上に、前記岩塩型単結晶基板を加熱しながらCo及びFeを配置して、Pd、Fe及びCoを含む磁性体粒子を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の磁性体粒子によれば、Coを含むことで、垂直磁気記録が可能な上、粒径の制御が容易となる。また、本発明の磁性体粒子の製造方法によれば、上記本発明の磁性体粒子を容易に製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の磁性体粒子は、Pd、Fe及びCoを含む。本発明では、Coを含むことにより、垂直磁気記録が可能な上、粒径の制御が容易となる。よって、本発明の磁性体粒子によれば、高密度記録が要求されるハードディスク等の用途に好適な上、磁気特性が安定した磁性体粒子を提供することができる。
【0009】
本発明の磁性体粒子は、上記Pdを含む第1の層と、上記Feを含む第2の層とを含み、上記第1の層と上記第2の層とが、磁性体粒子のc軸方向に沿って交互に積層されている構造(所謂、L10型構造)であることが好ましい。L10型構造の磁性体粒子は、良好な磁気特性を有するため、磁性体材料として好適だからである。なお、この場合、Coは、第1の層に含まれていてもよいし、第2の層に含まれていてもよい。あるいは、第1及び第2の層の双方に含まれていてもよい。
【0010】
本発明の磁性体粒子において、Coの含有量は18at%以下であることが好ましく、12at%以下であることがより好ましい。Coの含有量が18at%を超えると保磁力が低下するおそれがある。また、別の結晶構造体が形成されるおそれがあるため、磁性体材料への適用が困難となる場合がある。また、本発明の磁性体粒子において、Coの含有量は5at%以上であることが好ましい。Coの含有量が5at%未満では、垂直磁気記録が困難となるおそれがある上、飽和磁化量も低下するおそれがある。
【0011】
本発明の磁性体粒子において、Pdの含有量は50〜60at%の範囲であることが好ましく、50〜55at%の範囲であることがより好ましい。Pdの含有量が50〜60at%の範囲内であれば、L10型構造の磁性体粒子を容易に形成できるため、磁気特性の向上が可能となる。
【0012】
本発明の磁性体粒子は、粒径が20nm以下であることが好ましく、10nm以下であることがより好ましい。粒径が20nmを超えると、磁壁が形成される傾向にあるため、良好な保磁力を維持できなくなる可能性がある。製造の容易さの観点からは、本発明の磁性体粒子の粒径は、5nm以上が好ましい。なお、上記「粒径」は、例えば透過型電子顕微鏡(TEM)により得られた明視野像中から任意に100個以上の磁性体粒子を選び、その粒径を測定して平均値を算出することにより得られる。このとき、正方形状の磁性体粒子の場合は、正方形の1辺の長さを粒径とし、楕円形状の磁性体粒子の場合は、楕円粒子の長軸と短軸の長さを測定し、その平均値を粒径とすればよい。
【0013】
次に、本発明の磁性体粒子の製造方法について説明する。なお、以下に説明する方法は、上述した本発明の磁性体粒子を製造するための好適な製造方法である。
【0014】
本発明の磁性体粒子の製造方法は、i)NaCl単結晶基板やMgO単結晶基板等の岩塩型単結晶基板の主面上に、この岩塩型単結晶基板を加熱しながらPd粒子を配置する工程と、ii)このPd粒子上に、上記岩塩型単結晶基板を加熱しながらCo及びFeを配置して、Pd、Fe及びCoを含む磁性体粒子を形成することを特徴とする。この方法により、上述した本発明の磁性体粒子を容易に製造できる。また、従来のFe−Co−Pt系の磁性体粒子等を製造する場合に比べ、より低温での製造が可能となる。
【0015】
本発明の磁性体粒子の製造方法において、上記i)及びii)工程におけるそれぞれの金属を配置する方法は、特に限定されず、蒸着法やスパッタ法が使用できるが、好ましくは蒸着法であり、特に好ましくは電子ビーム蒸着法である。粒径制御が容易となるからである。なお、上記ii)工程においては、Co及びFeを同時に配置してもよいし、Co及びFeをそれぞれ個別に配置してもよい。
【0016】
本発明の磁性体粒子の製造方法では、上記i)及びii)工程において、上記岩塩型単結晶基板の加熱温度が200〜600℃であることが好ましく、200〜400℃であることがより好ましい。加熱温度が上記範囲内であれば、良好な方位配向性を有する磁性体粒子を容易に形成できるため、得られる磁性体粒子の磁気特性の向上が可能となるからである。
【0017】
本発明の磁性体粒子の製造方法では、上記ii)工程の後で、上記磁性体粒子を熱処理する工程を更に含むことが好ましい。磁性体粒子の結晶化を促進させることができるからである。この際、上記磁性体粒子を熱処理する温度は、400〜600℃であることが好ましく、450〜550℃であることがより好ましい。熱処理温度が上記範囲内であれば、L10型構造の磁性体粒子を容易に形成できるため、得られる磁性体粒子の磁気特性の向上が可能となるからである。
【0018】
本発明の磁性体粒子の製造方法では、上記ii)工程の後で、上記磁性体粒子を覆うようにして金属酸化物膜を形成する工程を更に含むことが好ましい。得られる磁性体粒子の酸化を防ぐことができるからである。上記金属酸化物膜を形成する方法は、特に限定されず、蒸着法やスパッタ法が使用できるが、好ましくは蒸着法であり、特に好ましくは電子ビーム蒸着法である。金属酸化物膜の膜厚の制御が容易となるからである。上記金属酸化物膜の膜厚は、上記磁性体粒子の酸化を防ぐことができる限り特に限定されないが、例えば4〜10nm程度であればよい。なお、上記金属酸化物膜としては、例えばMgO膜、Al23膜等が例示できる。
【0019】
本発明の磁性体粒子の製造方法において、上記岩塩型単結晶基板の上記主面は、上記岩塩型単結晶基板の(001)面であることが好ましい。磁性体粒子のc軸方向に結晶を成長させることができるため、L10型構造の磁性体粒子を容易に形成できるからである。
【0020】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、参照する図面においては、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の符号で示し、重複する説明を省略する場合がある。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態に係る磁性体粒子を説明するための部分模式図である。図1に示すように、磁性体粒子1は、Pdを含む第1の層10と、Feを含む第2の層11とを含み、第1の層10と第2の層11とが、磁性体粒子1のc軸方向に沿って交互に積層された構造を有する。そして、第2の層11には、一部のFeに置き換わってCoが組み込まれている。このように、磁性体粒子1では、Coを含むことにより、垂直磁気記録が可能な上、粒径の制御が容易となる。なお、本実施形態では、Feを含む第2の層にCoが組み込まれている例について説明したが、本発明はこれに限定されず、Pdを含む第1の層にCoが組み込まれていてもよいし、第1及び第2の層の双方にCoが組み込まれていてもよい。
【0022】
次に、上述した磁性体粒子1を製造するための好適な方法について図面を参照して説明する。参照する図2A〜Dは、上記方法を説明するための工程別斜視図である。
【0023】
まず、図2Aに示すように、岩塩型単結晶基板20の(001)面20a上に、岩塩型単結晶基板20を加熱しながらPd粒子を電子ビーム蒸着により配置する。
【0024】
次に、図2Bに示すように、Pd粒子上に、岩塩型単結晶基板20を加熱しながらCoを電子ビーム蒸着により配置する。
【0025】
続いて、図2Cに示すように、Pd及びCoを覆うようにして、岩塩型単結晶基板20を加熱しながらFeを電子ビーム蒸着により配置して、Pd、Fe及びCoを含む磁性体粒子1を形成する。
【0026】
そして、図2Dに示すように、磁性体粒子1を覆うようにして、耐酸化膜として金属酸化物膜21を電子ビーム蒸着により形成する。
【0027】
以上、磁性体粒子1の好適な製造方法の一例について説明したが、例えば図2Cの工程と図2Dの工程との間に、磁性体粒子1を熱処理する工程を追加してもよいし、図2Dの工程の後に、金属酸化物膜21で覆われた磁性体粒子1を熱処理する工程を追加してもよい。
【実施例】
【0028】
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0029】
(磁性体粒子の作製方法)
本実施例では、超高真空電子ビーム蒸着装置(富士理研社製、FVS-400C型)を用いてPd、Co、Fe、Al2O3の順に逐次蒸着することにより磁性体粒子を作製した。以下に、詳細な作製方法を示す。
【0030】
Feをタンタルハースライナーにのせ、更にCo、Pd、Al2O3をアルミナハースライナーにのせて、それらをチャンバー内のCuハースにセットした。蒸着基板面としては、大気中劈開した単結晶NaCl(001)劈開面を用いた。そして、蒸着基板を真空槽内にて473Kに加熱し、その温度に保持したまま逐次蒸着を行った。この際のチャンバーのベース真空度は約1×10-6Paとした。蒸着の際の膜厚測定には水晶振動子による膜厚モニター(INFICON製、モデル758-500-G1)を用いた。平均蒸着膜厚は、Pdが0.7-0.9nm、Coが0.1-0.4nm、Feが0.6-0.8nm、Al2O3が10nmであった。なお、上記「平均蒸着膜厚」は、それぞれの材料が連続膜を形成すると仮定した場合の換算膜厚である。蒸着後、Co-FeとPdとの規則合金化を行うため、真空炉中で798Kにて3.6ks間、熱処理した。熱処理時の真空炉内の真空度は約1×10-4Paであった。熱処理時の平均昇降温速度はそれぞれ約5、10K/minとした。得られた磁性体粒子の合金組成分析を、日本電子製TEM(JEM-3000F型)に搭載したエネルギー分散型X線分光装置(EDS)を用いて測定した。測定された原子比はFe,Pd,Coの平均蒸着膜厚に依存し、例えばFe,Pd,Coのそれぞれの平均蒸着膜厚が0.8nm,0.8nm,0.1nmの磁性体粒子については、Fe:Pd:Co=40:55:5であった。
【0031】
(構造観察)
作製した磁性体粒子の構造観察を日本電子製TEM(JEM-2010、加速電圧:200kV)を用いて行った。以下に、詳細な観察方法を示す。
【0032】
まず、作製した磁性体粒子を含む薄膜試料を所定の大きさに劈開し、精製水中に浸すことにより下地の蒸着基板を溶解させ、薄膜試料のみを分離・浮揚させた。浮揚した薄膜試料をCuメッシュ(直径:3mm)上に掬い取り、これをTEM観察試料とした。観察する際のホルダーには試料2軸傾斜ホルダーを使用し、組織観察には明視野・暗視野像法及び高分解能電子顕微鏡法を使用し、構造解析には制限視野電子回折法及びナノビーム電子回折法を使用した。また、画像記録媒体としては、イメージングプレート(IP、富士写真フィルム製、FDL-UR-V)を用いた。IPの読み出し(現像)には,FDL5000(FUJIFILMデジタル・マイクロルミノグラフィー、富士写真フィルム製)を用いた。
【0033】
図3Aに作製した磁性体粒子のTEM像を示した。また比較として、図3BにFePt系磁性体粒子(熱処理条件は873K−0.6ks、原子比はFe:Pt=50:50)、図3CにFePd系磁性体粒子(熱処理条件は873K−3.6ks、原子比はFe:Pd=42:58)を示した。図3A〜Cに示すように、本実施例の磁性体粒子によれば、FePt系磁性体粒子やFePd系磁性体粒子に比べ、凝集や合体が少なく、粒径制御を容易に行うことができた。
【0034】
(磁化曲線)
作製した磁性体粒子の磁化曲線を超伝導量子干渉デバイス(SQUID)磁束計(カンタムデザイン製、MPMS-XL、最大印加磁場:5T)を用いて測定した。以下に、詳細な測定方法を示す。
【0035】
測定は、作製した磁性体粒子を含む試料薄膜を基板結晶とともに市販のラップで包み、それを市販のストローに挿入したものをSQUID磁束計の試料ホルダーに取り付けて行った。測定後、試料を除くほぼ同じ形状の基板、ラップ及びストローの磁化曲線を測定して、試料を含む磁化曲線から反磁性による成分を除去し、試料固有の磁化曲線を得た。印加する磁場の方向は、試料面に平行及び垂直の両方向とした。なお、磁性体粒子の反磁界係数が不明であるため、反磁界補正は行わなかった。
【0036】
図4Aに本実施例として、FePdCo系磁性体粒子(原子比はFe:Pd:Co=40:55:5)の300Kにおける磁化曲線を示し、図4Bに同粒子の10Kにおける磁化曲線を示した。また、比較として、図4CにFePd系磁性体粒子(熱処理条件は773K−3.6ks、原子比はFe:Pd=42:58)の300Kにおける磁化曲線、図4DにFePd系磁性体粒子(熱処理条件は873K−3.6ks、原子比はFe:Pd=42:58)の10Kにおける磁化曲線を示した。図4A〜Dに示すように、本実施例の磁性体粒子によれば、FePd系磁性体粒子に比べ磁化容易軸の膜面垂直方向への配向性が高く、垂直磁気記録特性に優れることが分かった。なお、それぞれのグラフにおける磁化曲線で囲まれた部分の面積比(膜面垂直方向/膜面平行方向)は、図4Aが6.69、図4Bが5.73、図4Cが4.11、図4Dが1.46であった。
【0037】
(Coの含有量と磁気特性との関係)
Coの含有量を変化させたこと以外は、上述した実施例の作製方法と同様の方法を用いて磁性体粒子を作製し、保磁力及び飽和磁化量を測定した。保磁力については、上述した超伝導量子干渉デバイス(SQUID)磁束計にて測定した。飽和磁化量については、上述した膜厚モニターにて測定した平均蒸着膜厚(連続膜と仮定した場合の厚さ)から算出した。なお、膜厚モニターは、事前に厚さの異なるFe蒸着膜を用いて較正した。
【0038】
図5Aに10K及び300Kにおけるそれぞれの保磁力を示し、図5Bに10Kにおけるそれぞれの飽和磁化量を示した。図5Aに示すように、保磁力については、Coの含有量が高くなるほど低下する傾向にあることが分かった。また、図5Bに示すように、飽和磁化量については、Coの含有量が高くなるほど増加する傾向にあることが分かった。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、例えばハードディスク等の高密度記録が要求される磁気記録媒体に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁性体粒子を説明するための部分模式図である。
【図2】A〜Dは、本発明の一実施形態に係る磁性体粒子の好適な製造方法を説明するための工程別斜視図である。
【図3】Aは本発明の実施例のTEM像であり、B,Cは比較例のTEM像である。
【図4】A,Bは本発明の実施例の磁化曲線であり、C,Dは比較例の磁化曲線である。
【図5】Aは本発明の実施例におけるCoの含有量と保磁力との関係を示すグラフであり、Bは本発明の実施例におけるCoの含有量と飽和磁化量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
【0041】
1 磁性体粒子
10 第1の層
11 第2の層
20 岩塩型単結晶基板
20a (001)面
21 金属酸化物膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Pd、Fe及びCoを含むことを特徴とする磁性体粒子。
【請求項2】
前記Coの含有量が18at%以下である請求項1に記載の磁性体粒子。
【請求項3】
前記Pdの含有量が50〜60at%である請求項1に記載の磁性体粒子。
【請求項4】
粒径が20nm以下である請求項1に記載の磁性体粒子。
【請求項5】
粒径が5nm以上である請求項4に記載の磁性体粒子。
【請求項6】
前記磁性体粒子は、前記Pdを含む第1の層と、前記Feを含む第2の層とを含み、
前記第1の層と前記第2の層とが、前記磁性体粒子のc軸方向に沿って交互に積層されている請求項1に記載の磁性体粒子。
【請求項7】
i)岩塩型単結晶基板の主面上に、前記岩塩型単結晶基板を加熱しながらPd粒子を配置する工程と、
ii)前記Pd粒子上に、前記岩塩型単結晶基板を加熱しながらCo及びFeを配置して、Pd、Fe及びCoを含む磁性体粒子を形成することを特徴とする磁性体粒子の製造方法。
【請求項8】
前記i)及びii)工程において、前記岩塩型単結晶基板の加熱温度が200〜600℃である請求項7に記載の磁性体粒子の製造方法。
【請求項9】
前記ii)工程の後で、前記磁性体粒子を熱処理する工程を更に含む請求項7に記載の磁性体粒子の製造方法。
【請求項10】
前記熱処理する温度が400〜600℃である請求項9に記載の磁性体粒子の製造方法。
【請求項11】
前記ii)工程の後で、前記磁性体粒子を覆うようにして金属酸化物膜を形成する工程を更に含む請求項7に記載の磁性体粒子の製造方法。
【請求項12】
前記岩塩型単結晶基板の前記主面は、前記岩塩型単結晶基板の(001)面である請求項7に記載の磁性体粒子の製造方法。
【請求項13】
前記i)工程において、前記Pd粒子を配置する方法は蒸着である請求項7に記載の磁性体粒子の製造方法。
【請求項14】
前記ii)工程において、前記Co及びFeを配置する方法は蒸着である請求項7に記載の磁性体粒子の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−47628(P2008−47628A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−220037(P2006−220037)
【出願日】平成18年8月11日(2006.8.11)
【出願人】(504176911)国立大学法人大阪大学 (1,536)
【Fターム(参考)】