説明

移動体通信端末および放送情報提供システム

【課題】 放送関連情報の取得操作を開始してから所望の放送関連情報を得るまでの時間を短縮することができる移動体通信端末および放送情報提供システムを提供する。
【解決手段】 本移動体通信端末20は、データ通信部212とチューナー部217と出力部216と記憶部218と主制御部215とを備える。主制御部215は、放送局からの放送の内容に関連した放送関連情報を保持する放送情報提供サーバ70から所望の放送関連情報を受信して取得する放送情報取得手段として機能する。主制御部215は、放送関連情報を受信して取得する際に、情報ステーション50から受信されて記憶部218に記憶されている位置情報を、放送情報提供サーバ70に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラジオやテレビ等の放送局からの放送を受信可能な携帯電話機等の移動体通信端末及び放送情報提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、移動体通信端末としての携帯電話機として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1に記載された携帯電話機は、電話機能の他に、放送を選局受信するチューナ機能を備えている。この携帯電話機は、ラジオ放送を受信して外部出力用スピーカから出力される放送音声を聞いたり、テレビ放送を受信してディスプレイに表示される放送画像及び外部出力用スピーカから出力される放送音声を視聴したりすることができる。
【0003】
一方、ラジオ放送局から放送されていた楽曲の曲名等の放送関連情報を上記チューナ機能付き携帯電話機から放送情報提供サーバに要求し、携帯電話機の表示部に要求した放送関連情報を表示する放送情報提供システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。この放送情報提供システムにおいて、携帯電話機のリクエストキーを押すと放送情報提供サーバから放送関連情報の取得を開始する。この取得開始時に、携帯電話機は、放送関連情報の要求指令とともにラジオ放送局の周波数情報や位置情報等を放送情報提供サーバに送信する。そして、放送情報提供サーバは、放送関連情報の要求指令とともに受信した周波数情報及び位置情報からラジオ放送局を特定し、この放送局が放送した放送関連情報を検索して携帯電話機に送信する。携帯電話機は、放送情報提供サーバから送信された放送関連情報を受信して、この放送関連情報を携帯電話機のディスプレイに表示する。
【0004】
【特許文献1】特開平8−125723号公報
【特許文献2】特開2003−92556号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献2に記載の携帯電話機は、リクエストキーを押したときに、基地局と通信を行って基地局に位置情報を要求することにより、上記放送情報提供サーバに送信する位置情報を基地局から取得する。基地局との通信により位置情報を取得した携帯電話は、放送関連情報要求指令と周波数情報と基地局から取得した位置情報とを放送情報提供サーバに送信する。このように、特許文献2に記載の携帯電話機は、リクエストキーを押した後に基地局と通信して位置情報を取得してから、放送情報提供サーバと通信を行う。そのため、リクエストキーを押してから放送関連情報が表示されるまでに時間を要するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、放送関連情報の取得操作を開始してから所望の放送関連情報を得るまでの時間を短縮することができる移動体通信端末および放送情報提供システムを提供することである。
【0007】
なお、上記「移動体通信端末」としては、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(Global System for Mobile Communication)方式、TIA(Telecommunications Industry Association)方式等の携帯電話機、IMT(International Mobile Telecommunications)−2000で標準化された携帯電話機、TD−SCDMA(Time Division Synchronous Code Division Multiple Access)方式の一つであるTD−SCDMA(MC:Multi Carrier)方式の携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、自動車電話機、固定電話機等の通話機能を有する電話機が挙げられる。また、この「移動体通信端末」としては、上記電話機のほか、通話機能を有するPDA(Personal Digital Assistance)等の通信端末も挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、通信ネットワークを介して通信を行う通信手段と、放送局からの放送を受信する放送受信手段と、該放送受信手段で受信した放送の内容を出力する放送内容出力手段とを備えた移動体通信端末において、放送局からの放送の内容に関連した放送関連情報を保持する放送情報提供サーバから所望の放送関連情報を受信して取得する放送情報取得手段と、情報配信サーバから、移動体通信端末の位置情報を含む配信情報を定期的に受信する配信情報受信手段と、該配信情報受信手段で受信した位置情報を記憶する位置情報記憶手段とを備え、該放送情報取得手段は、該放送情報提供サーバから所望の放送関連情報を取得する際、該記憶手段に記憶されている該位置情報を該放送情報提供サーバに送信することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の移動体通信端末において、上記放送情報取得手段は、上記放送情報提供サーバへ送信する位置情報を一時的に保持する位置情報保持手段を有し、上記配信情報受信手段で位置情報を含む配信情報を受信したとき、該配信情報受信手段で受信した位置情報により、該位置情報保持手段に一時的に保持されている位置情報を更新する位置情報更新手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の移動体通信端末において、上記放送関連情報を記憶する放送情報記憶手段と、上記放送受信手段で放送の受信を開始したときに、上記放送情報取得手段で放送関連情報を取得して該放送情報記憶手段に保存し、該放送受信開始の後、所定時間経過したときまたは受信対象の放送局が変更になったとき、該放送情報取得手段で放送関連情報を取得し、該放送情報記憶手段に記憶されている放送関連情報を該取得した放送関連情報に更新する放送関連情報保存手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3の移動体通信端末において、情報を表示する表示手段と、上記配信情報受信手段で受信した位置情報に基づいて限定した地域で受信可能な放送局の情報のみ該表示手段に表示するように制御する表示制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の移動体通信端末において、上記表示制御手段は、上記位置情報に基づいて上記地域を限定するか、手動で上記地域を限定するかの切り換えが可能であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5の移動体通信端末において、上記放送情報取得手段は、上記放送受信手段の起動時に、当該移動体通信端末が位置する地域で受信可能な放送局の番組表のデータを、上記放送関連情報として上記放送情報提供サーバから取得し、情報を表示する表示手段と、該放送情報取得手段で取得した該放送局の番組表を該表示手段に表示するように制御する表示制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5または6の移動体通信端末において、上記放送情報取得手段で取得する放送関連情報を選択する選択手段を備え、該放送情報取得手段は、該選択手段で選択した放送関連情報を放送情報提供サーバから取得することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、放送局からの放送に関連した放送関連情報を保持し、移動体通信端末からの要求により所望の放送関連情報を該移動体通信端末に送信する放送情報提供サーバと、該移動体通信端末に位置情報を含む配信情報を定期的に送信する情報配信サーバと、移動体通信端末とを備えた放送情報提供システムにおいて、該移動体通信端末が、請求項1、2、3、4、5、6または7の移動体通信端末であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1乃至8の発明によれば、放送情報取得手段によって放送情報提供サーバから所望の放送関連情報を取得するときに、配信情報受信手段で情報配信サーバから定期的に受信して記憶手段に記憶された位置情報を送信する。このように放送情報提供サーバから放送関連時報を取得するときに、情報配信サーバから定期的に受信して記憶手段に記憶されている位置情報を情報配信サーバへ送信できるため、基地局との通信で位置情報を取得する必要がない。よって、放送関連情報の取得操作を開始してから所望の放送関連情報を得るまでの時間を短縮することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、移動体通信端末としての携帯電話機20の外観を示す正面図であり、図1(b)はその背面図である。また、図2は、その携帯電話機20のハードウェア構成を示す概略構成図である。
この携帯電話機20は、クラムシェル(折り畳み)タイプの携帯電話機である。この携帯電話機20は、システムバス200、CPU201、RAM202やROM203等からなる内部制御装置、入力装置204、出力装置205、携帯電話通信網用通信装置206及びチューナー装置207を備えている。
図2に示すCPU201やRAM202等の構成要素は、システムバス200を介して、互いに各種データや後述のプログラムの命令等のやり取りを行っている。上記入力装置204は、データ入力キー(テンキー、*キー、#キー)21、通話開始キー22、終話キー23、スクロールキー24、多機能キー25、マイク26などから構成されている。上記出力装置205は、液晶ディスプレイ(LCD)からなる表示部27、通話用スピーカ28、外部出力用スピーカ29、イヤホン30等から構成されている。上記携帯電話通信網用通信装置206は、移動体通信ネットワークとしての携帯電話通信網を介して他の携帯電話機と電話をしたり、携帯電話通信網を介してメールやショートメッセージ等の通信を行ったりするためのものである。上記チューナー装置207は、ラジオ放送局から送信される電波放送を選局して受信するためのものである。
【0011】
図3は、上記携帯電話機20の主要部を抽出して示したブロック図である。
この携帯電話機20は、電話手段としての電話通信部211、情報受信手段としてのデータ通信部212、操作手段としての操作部213、スピーカ出力制御手段、イヤホン出力制御手段、スピーカ放送音出力停止手段、スピーカ放送音出力手段、アプリケーションプログラム実行手段及び設定情報保存手段としての主制御部215、スピーカ出力手段及びイヤホン出力手段としての出力部216、放送受信手段としてのチューナー部217、位置情報記憶手段としての記憶部218等を備えている。
【0012】
また、上記記憶部218は、配信サーバから定期的に受信する位置情報を記憶する位置情報記憶手段としても用いられる。さらに、上記記憶部218は、放送情報提供サーバから受信する放送関連情報を記憶する放送情報記憶手段としても用いられる。
【0013】
上記電話通信部211は、他の携帯電話機や固定電話機と電話通信を行うために、携帯電話通信網の基地局と無線通信を行うものであり、上述のハードウェア構成上の携帯電話通信網用通信装置206等に対応する。この電話通信部211で電話の着信信号を受信すると、電話の着信が出力部216によりユーザーに特定の音、表示、振動等で報知される。この電話の着信が報知された場合は、ユーザーは操作部213の通話開始キー22を押すことで通話を行うことができる。
【0014】
上記データ通信部212は、上記電話通信部211と同様に、上述のハードウェア構成上の携帯電話通信網用通信装置206等に対応する。このデータ通信部212は、携帯電話通信網を介して他の携帯電話機とメールのやり取りを行ったり、携帯電話通信網からゲートウェイサーバを介してインターネット等の外部通信ネットワークに接続し、インターネット上での電子メールのやり取り等を行ったりするためのものである。
【0015】
上記操作部213は、ユーザーが操作可能な上述のテンキー21、通話開始キー22、終話キー23等で構成されている。この操作部213を操作することにより、ユーザーは、電話着信の際に通話の開始及び終了を行ったり、携帯電話機20の各種設定や動作モードを選択したりすることができる。
【0016】
上記主制御部215は、上記電話通信部211、データ通信部212、操作部213、出力部216、チューナー部217及び記憶部218を制御するものであり、上述のシステムバス200、CPU201やRAM202等で構成されている。この主制御部215は、上記電話通信部211や上記データ通信部212等を制御するための通信制御用プログラムやユーザインターフェースを実行する。
また、主制御部215は、各種アプリケーションプログラムを実行可能なアプリケーションプログラム実行手段として機能する。例えば、主制御部215は、上記チューナー部217を制御するためのラジオアプリケーションプログラムを実行することで、ラジオ放送局から送信されるラジオ放送を聴くことを可能にする。また、ラジオアプリケーションプログラムには、後述する放送情報提供サーバ70との通信を制御するための通信プログラムを備えている。この通信プログラムを実行することにより、主制御部215は、放送情報提供サーバ70から放送関連情報を取得する放送情報取得手段として機能する。
また、主制御部215は、利用者が所定の操作を行うことでモード設定手段として機能し、その操作内容に基づいて、電話やメール等の着信音を外部出力用スピーカ29から出力する通常モード(第1モード)か、その着信音を外部出力用スピーカ29から出力しないマナーモード(第2モード)のいずれかのモードに設定する。
また、上記主制御部215は、放送情報取得手段で取得する放送関連情報の内容を選択する選択手段としても機能する。
さらに、上記主制御部125は、情報配信サーバとしての情報ステーション50から位置情報を含む配信情報を定期的に受信する配信情報受信手段としても用いられる。
【0017】
上記出力部216は、表示部としてのLCD27、通話用スピーカ28、外部出力用スピーカ29及びイヤホン30、並びに外部出力用スピーカ29から出力される音量を調節するための音量調節手段である音量調節部等からなる出力装置205等で構成されている。この出力部216は、上記データ通信部212で受信したショートメッセージやメールの内容を上記主制御部215の制御の下、LCD27に表示する。また、出力部216のLCD27は、上記電話通信部211で電話を着信した旨をユーザーに報知するときに用いられる。また、上記データ通信部212でショートメッセージを着信した旨や情報提供サーバからの情報を着信した旨をユーザーに報知するときにも用いられる。具体的には、これらの着信を受けると、主制御部215により、出力部216のLCD27に着信報知画像を表示したり、外部出力用スピーカ29から着信音を出力させたりする。
また、出力部216は、チューナー部217から送られてくる音信号用の外部出力用スピーカ音量調節部(ラジオ放送用音量調節部)と、それ以外の音信号用の外部出力用スピーカ音量調節部(一般音量調節部)とをそれぞれ個別に備えており、各音量調節部は主制御部215によって独立に制御される。また、出力部216は、携帯電話機本体外部に露出したイヤホン端子を備え、イヤホン30はこの端子に対して着脱自在に構成されている。そして、出力部216は、このイヤホン30から出力される音量を調節するためのイヤホン音量調節部(イヤホン音量調節部)を有し、このイヤホン音量調節部は、上述したラジオ放送用音量調節部及び一般音量調節部とは独立して主制御部215によって独立に制御される。
【0018】
上記チューナー部217は、上述のハードウェア構成上のチューナー装置207や放送受信用アンテナ等に対応する。このチューナー部217は、ラジオ放送局から送信されるラジオ放送電波のうち、主制御部215から指示された周波数の電波を選択的に受波し、その電波放送を受信する一般的なラジオチューナーとしての機能を有する。このチューナー部217で受信したラジオ放送の内容は、出力部216へ直接伝送され、出力部216のラジオ放送用音量調節部を介して外部出力用スピーカ29から出力される。また、このチューナー部217で受信したラジオ放送の内容は、出力部216のイヤホン音量調節部を介してイヤホン30からも出力される。
【0019】
次に、放送情報提供システムについて説明する。
図4は、放送情報提供システムの全体構成を示すブロック図である。図4に示すように、放送情報提供システムは、携帯電話機20にラジオ放送を放送するラジオ局30と、携帯電話機20と無線接続してデータの通信を行う基地局80と、携帯電話機20にラジオ放送局の楽曲などの放送関連情報を提供する放送情報提供サーバ70とを備えている。さらに、放送情報提供システムは、携帯電話機20が位置する位置情報や地域情報等を携帯電話機20に一方的に送信する情報配信サーバとしての情報ステーション50を備えている。また、放送情報提供サーバ70のデータベース74に格納されている放送局情報を更新するラジオ局サーバ60を備えている。このラジオ局サーバ60は、ラジオ局30内に設けてもいいし、ラジオ局30の外側で放送情報提供サーバ70にアクセス可能な箇所に設けてもよい。情報ステーション50からの位置情報を含む配信情報や、放送情報提供サーバ70からの放送関連情報は、基地局80を介して携帯電話機20に送信されるようになっている。
【0020】
放送情報提供サーバ70は、携帯電話機20からの要求に応答する応答部71と、各ラジオ局の放送局の放送関連情報を保存するデータベース74とを有している。また、放送情報提供サーバ70は、携帯電話機80から受信した位置情報と周波数情報とから、該当するラジオ放送局の放送関連情報をデータベース74から検索する検索部73と、検索部73に現在時刻を提供する時刻部72とを有している。
上記データベース74には、図5に示すように、放送局テーブルが格納されており、放送局テーブルには、放送関連情報として例えば、放送時間と楽曲情報とが保持されている。放送局テーブルは、放送局毎に有している。なお、図5に示す放送局テーブルは、一例であり、その他にアーテイスト情報、放送日時などを一緒に保持していても良い。
上記検索部73には、図6に示す放送局特定テーブルが格納されている。放送局特定テーブルは、例えば、図6に示すように、受信地域、位置情報、周波数情報、放送局情報が格納されている。
上記応答部71は、携帯電話機20に表示するページを作成して、携帯電話機20に送信する。
【0021】
ラジオ局サーバ60は、上記放送情報提供サーバ70にアクセスし、データベース74内を構成する図5に示す自局の放送局テーブルを最新情報に変更することができる。
【0022】
情報ステーション50は、携帯電話通信網40及び基地局80を介して、所定の通信チャンネルによって各基地局80の位置情報、地域情報、コンテンツ情報等の各種情報を配信する。このように各種情報が送信される通信チャンネルについて、携帯電話機20の主制御部125が所定のタイミングで受信動作を実行することにより、その通信チャンネルで送信されている情報を取得し情報記憶手段としての内部メモリーに保存することができる。各通信チャンネルに対する受信動作は、予め初期設定で設定されているタイミングや、利用者が設定したタイミングで実行することができる。この受信動作は定期的に実行される。
【0023】
例えば、基地局AのセルAの範囲に位置する携帯電話機20Aには基地局Aの位置情報が、基地局BのセルBの範囲に位置する携帯電話機20Bには基地局Bの位置情報が、基地局CのセルCの範囲に位置する携帯電話機20C、20Dにはそれぞれ基地局Cの位置情報が送信される。携帯電話機20の主制御部125は、所定のタイミングで受信動作を実行して位置情報を取得し、位置情報記憶手段としての内部メモリーに保存する。携帯電話機20の位置情報の受信は、例えば、電源ON時に、定期的に、及び携帯電話機20が位置するセルが変わるたびに行われる。
【0024】
次に、携帯電話機20による放送情報取得手順について説明する。
まず、携帯電話機20の図示しないリクエストキーが押されたら、ラジオアプリケーションから、共有のメモリー領域の書き込みや読み出しを管理するメモリー管理プログラムに位置情報の読み出し要求指令を送る。メモリー管理プログラムは、上記要求指令に基づいて共有のメモリー領域から位置情報を読み出して、読み出した位置情報をラジオアプリケーションプログラム内の通信プログラムが参照するメモリー領域に渡す。通信プログラムは、放送関連情報として楽曲情報を放送情報提供サーバ70に対して要求するとともに、周波数情報と位置情報とを放送情報提供サーバ70に送信する。放送情報提供サーバ70は、携帯電話機20から送信された周波数情報と位置情報とを受信して、検索部73に送る。検索部73は、周波数情報および位置情報と図6の放送局特定テーブルとを比較して、放送局を特定する。放送局を特定したら、特定した放送局の情報と、時刻部72から得られた現在時刻とに基づき、楽曲情報を検索する。検索部73は、現在時刻から、過去3曲分の楽曲と放送時刻とのデータをデータベースから取り出して、応答部71に送る。応答部71は、この楽曲と放送時刻とのデータに基づいて、例えば、図7に示すような応答ページを作成し、この応答ページのデータを携帯電話機20に送信する。携帯電話機20は、ラジオアプリケーションプログラム内の通信プログラムで応答ページのデータを受信して応答ページを表示部27に表示する。
【0025】
なお、上記放送情報取得手順においては、ユーザーがリクエストキーを押したときに、放送情報提供サーバ70に放送関連情報を要求する要求指令、位置情報、周波数情報を送信して、放送情報提供サーバ70から放送関連情報として、放送された楽曲情報を取得しているが、上記リクエストキーの操作によらずに上記楽曲情報を自動取得するようにしてもよい。例えば、共有のメモリー領域に記憶されている情報ステーション50から得られた位置情報を、ラジオアプリケーションプログラムを立ち上げたときに通信プログラムが参照する位置情報保持手段としてのメモリー領域に渡す。通信プログラムが参照するメモリー領域に位置情報が渡されたら、受信するラジオ局の周波数情報を取得して、この周波数情報と位置情報とを放送関連情報の要求指令とともに放送情報提供サーバ70に送信する。放送情報提供サーバ70は、上述と同様の処理を実行して、携帯電話機20に楽曲情報を送信する。送信された楽曲情報は、通信プログラムが参照する放送関連情報記憶手段としてのメモリー領域に記憶され、携帯電話機の表示部27に表示される。そして、所定時間(例えば、30分)経過したら、再び共有のメモリー領域から位置情報を自動的に通信プログラムが参照するメモリー領域に渡して、再び、受信中のラジオの周波数情報と位置情報とを放送関連情報取得要求指令とともに放送情報提供サーバ70に送信する。情報提供サーバ70は、受信した周波数情報と位置情報とから、過去3曲分の楽曲情報を携帯電話機に送信する。携帯電話機20は、情報提供サーバ70から受信した過去3曲分の楽曲情報に更新する。また、受信するラジオ放送局の変更があったときも、位置情報と変更された周波数情報とを放送関連取得要求指令とともに情報提供サーバ70に送信する。そして、通信プログラムが参照するメモリー領域に保持されている楽曲情報を更新し、変更されたラジオ放送局の過去3曲分の楽曲を表示する。これにより、携帯電話機20は、ラジオ放送受信中において、現在受信中のラジオ局の楽曲情報を常に表示することができ、リクエストキーを押す手間を省くことができる。
【0026】
また、上記放送情報取得手順においては、放送情報提供サーバ70から楽曲情報を得るときに、上記情報ステーション50から受信した位置情報が保存される携帯電話機20の記憶部218内の位置情報記憶手段としてのメモリー領域から、ラジオアプリケーションプログラムの通信プログラムが直接参照するチューナ部217内の位置情報保持手段としてのメモリー領域に位置情報を渡しているが、これに限られない。例えば、ラジオアプリケーションプログラム作動中は常に、通信プログラムのメモリー領域に最新の位置情報を保持しておくようにしても良い。この場合においては、ラジオアプリケーションプログラムを起動したときに、情報ステーション50から受信して保存されている記憶部218の共有のメモリー領域内の位置情報を読み出し、通信プログラムが参照するメモリー領域に保存する。そして、リクエストキーが押されたら、通信プログラムが参照するメモリー領域に記憶している位置情報を周波数情報及び放送関連情報取得要求指令とともに放送情報提供サーバ70に送信して、楽曲情報を得る。携帯電話機20は、ラジオアプリケーションプログラムが作動しているときは、情報ステーション50から定期的に位置情報を受信し、ラジオアプリケーションプログラム内の通信プログラムが参照するチューナ部217内のメモリー領域に記憶されている位置情報を更新する。
このように、予め位置情報をラジオアプリケーションプログラムの通信プログラムが放送関連情報取得の際に参照するメモリー領域に記憶しておくことで、リクエストキーが押されたときに、上記記憶部218の共有のメモリー領域を管理するメモリー管理プログラムに対して位置情報の読み出しを要求して、メモリー管理プログラムから位置情報を取得する必要がない。その結果、リクエストキーを押してから、所望の放送情報を得るまでの時間を短縮することができる。
【0027】
また、上記放送情報取得手順においては、放送情報提供サーバ70の検索部73に放送局特定テーブルを保持しているが、この放送局特定テーブルを携帯電話機20に保持させてもよい。この場合は、携帯電話機20の内部で位置情報と周波数情報と放送局特定テーブルとから放送局を特定し、特定した放送局の情報を携帯電話機20から情報提供サーバ70に送信する。情報提供サーバ70は、携帯電話機20から送信された放送局の情報から、この放送局の過去3曲分の楽曲を検索して、この結果を携帯電話機20に送信する。
また、携帯電話機20の内部に放送局特定テーブルを保持することで、記憶部218の内部メモリーに記憶している位置情報に基づいて、携帯電話機が位置する地域の主要な放送局の周波数と放送局名(地域の受信放送局情報)とを出力部216のLCD27(ディスプレイ)に表示することができる。この場合、まず、ラジオアプリケーションプログラムを立ち上げたとき、位置情報を携帯電話機20内の内部メモリーから受け取る。この受け取った位置情報と放送局特定テーブルとから受信地域を特定し、携帯電話機20が位置する地域で受信可能な主要な放送局の周波数と放送局名とを携帯電話機20に表示する。携帯電話機20の利用者は、表示された周波数と放送局名とから受信したい放送局を選択してクリックする。すると、ラジオアプリケーションプログラムは、選択された放送局からの放送を受信することができる。
【0028】
また、上記放送情報取得手順において、ユーザーが携帯電話機20の操作部213を操作して手動でも受信地域を限定するようにできることが好ましい。この場合は、ユーザーが操作部213を操作して、表示部に受信地域を表示する。ユーザーは表示された受信地域から、受信地域を選択して、クリックする。すると、表示部に選択された受信地域の主要な放送局の周波数と放送局(地域の受信放送局情報)が表示される。
【0029】
また、上記放送情報取得手順においては、受信中の放送局で放送した過去3曲分の楽曲を携帯電話機20に表示しているが、これに限られない。例えば、受信中の放送局で放送する今後の3曲分の楽曲を表示させるようにしてもよい。また、リクエストキーを押したときに、放送された楽曲を表示するか、今後放送する楽曲を表示するかを選択させて、周波数情報と位置情報と、過去/未来のパラメータとを放送情報提供サーバに送信するようにしてもよい。また、設定メニューなどで放送された楽曲を表示するか、今後放送する楽曲を表示するかを予め設定しておいてもよい。過去/未来パラメータが「過去」の場合は、放送情報提供サーバ70は、現在時刻に基づいて、過去3曲分の楽曲を検索して、その結果を携帯電話機20の送信する。一方、過去/未来パラメータが「未来」の場合は、現在時刻に基づいて、今後放送予定の3曲を検索して、その結果を携帯電話機20の送信する。
【0030】
また、携帯電話機20に表示する放送関連情報は、楽曲の情報に限られない。例えば、受信中のラジオ局の今後放送する番組等を表示するようにしても良い。この場合は、リクエストキーを押したときに、楽曲を表示するか、番組表を表示するかを選択させて、周波数情報、位置情報および表示内容のパラメータを放送情報提供サーバ70に送信する。これに限らず、楽曲を表示するか、番組表を表示するかを設定メニューなどで予め設定しておいてもよい。この場合、放送情報提供サーバ70は、楽曲情報を格納したデータベースと番組表のデータを格納したデータベースとを備え、携帯電話機20から送信された表示パラメータが「楽曲」の場合は、楽曲情報を格納したデータベースを検索する。一方、携帯電話機20から送信された表示パラメータが「番組」の場合は、番組表のデータを格納したデータベースから今後放送される番組を検索する。
また、その他に、例えば、放送内容が野球中継の場合は、現在打席に入っている選手の成績や、次の打者の情報などを放送関連情報として携帯電話に表示するようにしてもよい。また、放送内容がトーク番組の場合は、ゲストのプロフィール等を放送関連情報として携帯電話に表示するようにしてもよい。
【0031】
また、上記放送情報提供システムは、テレビ放送についても適用することができる。この場合は、リクエストキーを押したときに、受信しているテレビ放送のチャンネル情報と携帯電話機20の位置情報とを放送関連情報取得要求指令とともに放送情報提供サーバ70に送信する。放送情報提供サーバ70は、受信したチャンネル情報と携帯電話機20の位置情報とからテレビ放送局を特定して、番組表や、放送内容の情報等、所望の情報を携帯電話機20に送信する。また、これに限らず、テレビチューナアプリケーション起動時にチャンネル情報と位置情報とを放送情報提供サーバ70に送信して、放送情報提供サーバ70から情報を得るようにしても良い。放送情報提供サーバ70から得られた放送関連情報は、テレビチューナアプリケーションに保持される。そして、受信チャンネルが変更されたときや、一定期間径過後等に再度、チャンネル情報と位置情報とを要求指令とともに放送情報提供サーバ70に送信する。そして、放送情報提供サーバ70から新たな放送関連情報を受信して、テレビチューナアプリケーションに保持されている放送関連情報を更新する。このようにすることで、リクエストキーを押さずに、テレビ画面を情報画面に切り換えるだけで、受信中の番組情報を得ることができる。
【0032】
また、上記ラジオアプリケーションを立ち上げたときに、放送情報提供サーバ70に位置情報と番組表要求指令とを送信して、携帯電話機20が位置している地域で受信できる主要な放送局の番組一覧表のデータなどを放送情報提供サーバ70から受信できるようにしてもよい。これにより、ユーザーは、受信した番組表等の情報からもっともユーザーに好みのあった放送を受信することができ、利便性を向上させることができる。また、受信中であっても、キーを操作して番組表のデータを受信できるようにしてもよい。
【0033】
(1)
以上、本実施形態の携帯電話機によれば、情報配信サーバとしての情報ステーション50から定期的に携帯電話機50の位置情報を受信し、この受信した位置情報を位置情報記憶手段としての記憶部218のメモリー領域に保存する。そして、放送情報取得手段を構成するラジオアプリケーションプログラムの通信プログラムで放送情報提供サーバ70から所望の放送関連情報を取得する際、ラジオアプリケーションのメモリーに保存している位置情報を読み出して、位置情報を要求指令とともに放送情報提供サーバ70に送信する。このように、本実施形態の携帯電話機は、放送関連情報を取得する際、放送情報提供サーバ70に送信する位置情報を、上記情報ステーション50から受信した位置情報が保存されている携帯電話機20内のメモリーから得る。よって、従来のように放送情報を取得する際に基地局と通信して放送情報提供サーバ70に送信する位置情報を得るものに比べて、放送関連情報の取得を開始してから所望の放送関連情報を得るまでの時間を短縮することができる。
(2)
また、本実施形態の携帯電話機によれば、上記通信プログラムを実行する放送情報取得手段としての主制御部215は、位置情報を一時的に保持する位置情報保持手段としてのメモリー領域を有している。そして、情報ステーション50から位置情報を含む配信情報を受信したときに、上記通信プログラムが参照可能なメモリー領域に一時的に保持されている位置情報を、情報ステーション50から受信した位置情報に更新している。具体的には、ラジオアプリケーションプログラムを立ち上げたときに、情報ステーション50からから受信した位置情報が保存されている記憶部218の共有のメモリー領域から位置情報を読み出し、上記通信プログラムが参照可能な主制御部215内のメモリー領域に渡して一時保持する。そして、ラジオアプリケーションプログラムで放送内容の受信中に、情報ステーション50から位置情報を含む配信情報を受信したとき、通信プログラムが参照するメモリー領域に一時保持している位置情報を、情報ステーション50から受信した位置情報に更新する。これにより、放送内容の受信中は、常に通信プログラムが参照するメモリー領域に最新の位置情報が保持される。よって、通信プログラムで放送関連情報の取得をするときは、上記通信プログラムが直接参照可能なメモリー領域に保存されている最新の位置情報を要求指令とともに放送情報提供サーバ70に送信すればよい。このように、通信プログラムで放送関連情報の取得を開始する前に、すでに通信プログラムが参照するメモリー領域に最新の位置情報を保持しているので、通信プログラムで放送関連情報の取得を開始するときに、上記記憶部218の共有のメモリー領域に記憶されている情報の読み出し・書き込みを管理するメモリー管理プログラムに対して共有のメモリー領域に記憶されている位置情報の読み出し要求して、メモリー管理プログラムから位置情報を取得する必要がない。その結果、放送関連情報の取得を開始するときに、メモリー管理プログラムに対して共有のメモリー領域に記憶されている位置情報の読み出し要求を行って位置情報を得るものに比べて、放送関連情報の取得を開始してから所望の放送情報を得るまでの時間を短縮することができる。
(3)
また、本実施形態の携帯電話機によれば、放送の受信を開始したときに、放送情報提供サーバ70から放送関連情報を取得し、取得した放送関連情報を放送関連情報記憶手段としての記憶部218に保存する。そして、上記放送受信を開始した後、所定時間経過したときまたは受信放送局を変更したときに、再度、放送情報提供サーバ70から放送関連情報を取得し、記憶部218に記憶されている放送関連情報を更新する。これにより、携帯電話機20の利用者が放送関連情報を得たいときは、上記記憶部218に記憶されている放送関連情報を読み出すだけで放送関連情報を得ることができる。よって、携帯電話機20の利用者が放送関連情報を得たいときに放送情報提供サーバ70と通信を行って放送関連情報を得るものに比べて、短時間で放送関連情報を得ることができる。
(4)
また、本実施形態の携帯電話機によれば、上記位置情報に基づいて限定した地域で受信可能な受信放送局情報(周波数・放送局名)のみLCD(表示部)27に表示するように表示制御している。これにより、携帯電話機20の利用者は、画面に表示される受信放送局情報を見れば、現在利用者が位置する地域で携帯電話機20が受信できる放送局を把握することができる。よって、携帯電話機20の利用者は、携帯電話機20の表示部に表示された受信放送局情報に基づいて、容易に受信できる放送局を探しだすことができる。
(5)
また、本実施形態の携帯電話機によれば、上記位置情報に基づいて上記地域を限定するか、手動で上記地域を限定するかの切り換えを可能にしている。携帯電話機20が地域の境目付近に位置している場合は、情報ステーション50から受信した位置情報に基づいて限定した地域の受信放送局情報に基づいて放送局を指定しても、その放送局からの放送をきれいに受信できない場合がある。このような場合、情報ステーション50から受信した位置情報に基づいて上記地域を限定する方法から、手動で上記地域を限定する方法に切り換える。そして、例えば、携帯電話機20が位置する地域と隣接する地域を手動で限定して、携帯電話機のLCD(表示部)27に表示する受信放送局情報を、隣接する地域の受信放送局情報とする。この場合は、隣接する地域の放送局情報に基づいて、ノイズのない受信状態で放送内容を受信できる放送局を探すことができる。
(6)
また、本実施形態の携帯電話機によれば、ラジオアプリケーションプログラムの起動時に、上記放送関連情報として、携帯電話機20が位置する地域で受信可能な放送局の番組表のデータを放送情報提供サーバ70から取得する。そして、放送情報提供サーバ70から取得した番組表を携帯電話機20のLCD(表示部)27に表示する。これにより、携帯電話機20の利用者は、携帯電話機20に表示された番組表から、受信可能な放送局で現在放送されている番組内容を把握することができる。よって、利用者が興味のある内容の番組を現在放送している放送局を、容易に探し出すことができる。
(7)
また、本実施形態の携帯電話機によれば、放送情報提供サーバ70から取得する放送関連情報の内容を、選択手段としての操作部213で選択し、この選択した放送関連情報を放送情報提供サーバから取得することができる。この放送関連情報の選択は、放送関連情報の取得を開始するときに行ってもいいし、設定メニューなどで予め放送関連情報を選択しておいてもよい。このように、放送情報提供サーバ70から取得する放送関連情報を選択可能とすることで、利用者が知りたい放送関連情報を選択して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】(a)は本発明の実施形態に係る携帯電話機の外観を示す正面図。(b)はその背面図。
【図2】同携帯電話機のハードウェア構成を示す概略構成図。
【図3】同携帯電話機の主要部を抽出して示したブロック図。
【図4】放送情報提供システムの概略ブロック図。
【図5】放送局テーブルの一例を示す図。
【図6】放送局特定テーブルの一例を示す図。
【図7】携帯電話機に表示する応答ページの一例を示す図。
【符号の説明】
【0035】
20 携帯電話機
27 LCD(表示部)
29 外部出力用スピーカ
40 移動体通信網
50 情報ステーション
60 ラジオ局サーバ
70 放送情報提供サーバ
80 基地局
211 電話通信部
212 データ通信部
213 操作部
215 主制御部
216 出力部
217 チューナ部
218 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して通信を行う通信手段と、放送局からの放送を受信する放送受信手段と、該放送受信手段で受信した放送の内容を出力する放送内容出力手段とを備えた移動体通信端末において、
放送局からの放送の内容に関連した放送関連情報を保持する放送情報提供サーバから所望の放送関連情報を受信して取得する放送情報取得手段と、
情報配信サーバから、移動体通信端末の位置情報を含む配信情報を定期的に受信する配信情報受信手段と、
該配信情報受信手段で受信した位置情報を記憶する位置情報記憶手段とを備え、
該放送情報取得手段は、該放送情報提供サーバから所望の放送関連情報を取得する際、該記憶手段に記憶されている該位置情報を該放送情報提供サーバに送信することを特徴とする移動体通信端末。
【請求項2】
請求項1の移動体通信端末において、
上記放送情報取得手段は、上記放送情報提供サーバへ送信する位置情報を一時的に保持する位置情報保持手段を有し、
上記配信情報受信手段で位置情報を含む配信情報を受信したとき、該配信情報受信手段で受信した位置情報により、該位置情報保持手段に一時的に保持されている位置情報を更新する位置情報更新手段を備えたことを特徴とする移動体通信端末。
【請求項3】
請求項1または2の移動体通信端末において、
上記放送関連情報を記憶する放送情報記憶手段と、
上記放送受信手段で放送の受信を開始したときに、上記放送情報取得手段で放送関連情報を取得して該放送情報記憶手段に保存し、該放送受信開始の後、所定時間経過したときまたは受信対象の放送局が変更になったとき、該放送情報取得手段で放送関連情報を取得し、該放送情報記憶手段に記憶されている放送関連情報を該取得した放送関連情報に更新する放送関連情報保存手段とを備えたことを特徴とする移動体通信端末。
【請求項4】
請求項1、2または3の移動体通信端末において、
情報を表示する表示手段と、
上記配信情報受信手段で受信した位置情報に基づいて限定した地域で受信可能な放送局の情報のみ該表示手段に表示するように制御する表示制御手段とを備えたことを特徴とする移動体通信端末。
【請求項5】
請求項4の移動体通信端末において、
上記表示制御手段は、上記位置情報に基づいて上記地域を限定するか、手動で上記地域を限定するかの切り換えが可能であることを特徴とする移動体通信端末。
【請求項6】
請求項1、2、3、4または5の移動体通信端末において、
上記放送情報取得手段は、上記放送受信手段の起動時に、当該移動体通信端末が位置する地域で受信可能な放送局の番組表のデータを、上記放送関連情報として上記放送情報提供サーバから取得し、
情報を表示する表示手段と、
該放送情報取得手段で取得した該放送局の番組表を該表示手段に表示するように制御する表示制御手段とを備えたことを特徴とする移動体通信端末。
【請求項7】
請求項1、2、3、4、5または6の移動体通信端末において、
上記放送情報取得手段で取得する放送関連情報を選択する選択手段を備え、
該放送情報取得手段は、該選択手段で選択した放送関連情報を放送情報提供サーバから取得することを特徴とする移動体通信端末。
【請求項8】
放送局からの放送に関連した放送関連情報を保持し、移動体通信端末からの要求により所望の放送関連情報を該移動体通信端末に送信する放送情報提供サーバと、該移動体通信端末に位置情報を含む配信情報を定期的に送信する情報配信サーバと、移動体通信端末とを備えた放送情報提供システムにおいて、
該移動体通信端末が、請求項1、2、3、4、5、6または7の移動体通信端末であることを特徴とする放送情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−222571(P2006−222571A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−32194(P2005−32194)
【出願日】平成17年2月8日(2005.2.8)
【出願人】(501440684)ボーダフォン株式会社 (654)
【Fターム(参考)】