説明

移動手段判定方法および移動ルート管理方法およびその機能を持つ情報端末および情報システム

【課題】
移動手段判定の信頼度を高めた情報端末、情報システムおよび移動手段判定方法を提供する。また、移動手段判定、移動手段特定に必要な移動ルート管理方法およびその機能を持つ情報端末および情報システムを提供する。
【解決手段】
情報端末100は、位置測位部101と位置測位情報記憶部102とスピード算出部103と位置情報データ部104と移動手段判定に使用される移動手段変更位置ポイント検出部1001と位置ポイント比較部1002と移動手段推定部1003と位置ポイント登録部1004からなる移動手段判定部1000から構成され、移動手段判定することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動手段判定方法および移動ルート管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、GPS(Global Positioning System)を使用した測位装置として、車載ナビゲーション装置、携帯電話などがあり、様々なサービスが提供されている。
【0003】
車載ナビゲーション装置の場合、移動手段が車と限定されるため、移動手段を推定する必要はない。しかし、携帯電話のように、携帯可能な測位装置の場合、携帯可能測位装置を持つ人の移動状態によって、様々な移動手段で使用されることが想定される。また、携帯可能測位装置の移動状態を特定できれば、携帯可能測位装置の所有者が、どのような移動状態にあるか特定することになり、その移動状態によって、様々なサービスに応用できる。
【0004】
測位装置の移動手段を推定する方法としては、例えば、特許文献1によれば、測位した位置情報から移動速度ベクトルを求め、その移動ベクトルの大きさにより、移動手段を推定する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許公開2007−304009
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1で開示された移動速度ベクトルの大きさだけで、移動手段を推定する方法では、例えば、移動手段がバスであった場合、バスが信号待ちで止まった時、または、渋滞で移動速度ベクトルが小さくなった場合、移動手段判定が、歩きであると誤検出する場合があった。
【0007】
本発明は、上記のような問題を解消するためになされたものであり、移動手段判定の信頼度を高める方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、位置を測位するための位置測位部と位置測位部によって測位された位置測位情報を時系列に記憶しておくための位置測位情報記憶部とバス停、駅などの位置ポイント情報が入っている位置情報データ部と位置測位部の情報からスピードを算出するためのスピード算出部とスピード算出部の情報から移動手段を推定する移動手段推定部と移動手段推定部の情報から移動手段変わった位置ポイントを検出する移動手段変更位置ポイント検出部とその検出した位置ポイントを登録するための位置ポイント登録部と位置情報データ部の位置ポイント情報と位置ポイント登録部の位置ポイントを比較し、移段の変更を判定する移動手段判定部からなる情報端末を提供する。
【0009】
この発明によれば、移動手段判定を移動手段のスピードと移動手段のスピード変化点を移動手段変更位置ポイントとして検出し、その情報を位置情報データ部の情報と比較することにより、移動手段判定の精度を高めることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記の移動手段判定において、位置を測位するための位置測位ステップと測位した位置情報からスピードを算出するステップとスピードより移動手段を推定するステップと移動手段変更あるか検出するステップと移動手段が変更された位置ポイントを登録するステップと位置情報データ部の位置情報と比較するステップと比較が一致した場合、位置情報データ部に登録された移動手段と判定されたステップと移動手段判定終了を判定するステップからなる移動手段判定方法を提供する。
【0011】
この発明によれば、精度を高めた移動手段判定方法が提供可能になる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の情報端末において、さらに移動ルート記憶部と移動ルート比較部を設け、前記移動手段変更位置ポイント検出部で検出された位置ポイントによって区切られ、位置測位情報記憶部に記憶された位置情報を移動ルートと見なし、その移動ルートと位置情報データ部内のバス、電車などの移動ルートを移動ルート比較部で比較するようにした情報端末を提供する。
【0013】
この発明によれば、移動ルート情報を移動手段判定に使用することにより、移動手段判定方法の精度をさらに高められる。
【0014】
請求項4記載の移動手段判定は、位置を測位するための位置測位ステップと位置測位情報を記憶するステップと測位した位置情報からスピードを算出するステップとスピードより、移動手段を推定するステップと移動手段の変更を検出するステップと移動手段の変更があった場合、その位置ポイントを登録するステップと位置情報データ部の位置情報と一致するか比較するステップと一致した場合、移動ルートを記録するステップと位置情報データ部の移動ルートと一致するか比較するステップと一致した場合、位置情報データ部に登録された移動手段と判定するステップと一致しなかった場合、車と判定するステップと移動手段判定終了か判定するステップからなる移動手段判定方法を提供する。
【0015】
この発明によれば、請求項2記載の移動手段判定方法に、移動ルート情報を加えた移動手段判定方法を提供することができる。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1または請求項3に記載の情報端末において、移動手段判定部、位置情報データ部を移動通信網およびネットワークを介した、サーバで実施するようにした情報システムを提供する。
【0017】
この発明によれば、情報端末内の機能部をネットワークを介したサーバに実装することにより、情報端末の機能部をか拡張性の高い情報システムを提供することができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、位置を測位するための位置測位部と位置測位部によって測位された位置測位情報を時系列に記憶しておくための位置測位情報記憶部とバス停、駅などの位置ポイント情報が入っている位置情報データ部と位置測位部の情報からスピードを算出するためのスピード算出部とスピード算出部の情報から移動手段を判定する移動手段判定部と位置測位情報記憶部の情報と移動手段判定部の情報を時系列に記憶し、自動で移動ルートの管理ファイルを生成する移動ルート管理ファイル生成部と移動ルート管理ファイル確認するための表示部と移動ルート管理ファイル修正するための入力部を持つ情報端末を提供する。
【0019】
この発明によれば、例えば、通勤、通学などの移動ルート管理ファイルを自動で生成してくれるので、情報端末所有者の手間を省くことができる。また、移動ルート管理ファイルは、移動ルート情報、移動手段情報などの情報を持ち、情報端末を使用した様々なサービスに応用可能である。
【0020】
請求項7記載の発明は、前記移動ルート管理ファイル生成において、位置を測位するための位置測位ステップと位置測位情報を記憶するステップと測位した位置情報からスピードを算出するステップとスピードより、移動手段を推定するステップと移動手段判定処理結果を時系列に記憶するステップと移動ルート取得終了か判定するステップと終了である場合、時系列に記憶されている位置測位情報と移動手段判定情報を統合し、移動ルート管理ファイルを生成するステップからなる移動手段管理ファイル生成方法を提供する。
【0021】
この発明によれば、自動で作成可能な移動ルート管理ファイル生成方法を提供することができる。
【0022】
請求項8記載の発明は、請求項6記載の情報端末において、位置測位部によって測位された位置情報を前記移動ルート管理ファイルと対比することにより、その測位点での移動手段を判定するようにした情報端末を提供する。
【0023】
この発明によれば、情報端末所有者が位置測位するだけで、移動手段を判定することができ、情報端末を操作して移動手段登録をするなどの行為が必要なくなり、情報端末の操作性を上げることができる。
【0024】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の情報端末において、移動手段の運行データを記憶しておくための運行データ部を設け、移動手段が運行データ上のどの移動手段かを特定するための移動手段特定部を設けた情報端末を提供する。
【0025】
この発明によれば、情報端末所有者が位置測位するだけで、移動手段が運行表上のどの移動手段なのかを特定する情報端末を提供することができる。
【0026】
請求項10記載の発明は、前記移動手段特定において、移動ルート管理ファイルを作成するステップと位置測位により、位置測位情報を取得するステップと移動ルート管理ファイルより、測位地点の移動手段情報を取得するステップと運行データ部より運行情報を取得するステップと移動ルート管理ファイルにより、移動手段の目的地を取得するステップと位置情報、時間情報、運行情報と目的地から移動手段を特定する移動手段特定方法を提供する。
【0027】
この発明によれば、情報端末所有者が位置測位するだけで、移動手段特定する方法を提供することができる。
【0028】
請求項11記載の発明は、請求項8記載の情報端末において、位置測位部によって測位された位置情報と前記移動手段特定部によって特定された移動手段情報と運行データ部の運行情報から、目的地の到着時間を予測するようにした情報端末を提供する。
【0029】
この発明によれば、情報端末所有者が乗っている移動手段の到着時間を簡易な操作で予測できる情報端末を提供することができる。
【0030】
請求項12記載の発明は、請求項6記載の情報端末において、異常判定制御部を設け、移動ルート管理ファイルの移動手段情報、移動ルート情報を利用して、異常を判定するようにした情報端末を提供する。
【0031】
この発明によれば、情報端末所有者の異常を判定することができる。
【0032】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の情報端末において、移動体インフラと通信可能な通信モジュールを設け、異常発生時、通信モジュールを介して、異常状態を自動で通知できるようにした情報端末を提供する。
【0033】
この発明によれば、情報端末所有者の異常状態を自動で通知することができる。
【0034】
請求項14記載の発明は、前記異常状態通知において、位置を測位し、記憶する位置測位ステップと移動ルート管理ファイルの移動手段情報を取得するステップと移動手段推定処理をするステップと移動手段管理ファイルの移動手段情報と一致するか比較するステップと一致した場合、移動手段管理ファイルの移動ルート情報と一致するか比較するステップと移動手段情報と一致しなかった場合、もしくは、移動ルート情報と一致しなかった場合、異常状態と判定するステップと移動ルート情報と一致した場合、異常監視終了か判定するステップからなる異常状態判定方法を提供する。
【0035】
この発明によれば、移動ルート管理ファイルを使用した情報端末所有者の異常状態を通知する方法を提供することができる。
【0036】
請求項15記載の発明は、請求項6、8、9、11から13いずれか記載の情報端末であって、移動手段判定部、位置情報データ部、移動ルート管理ファイル生成部、移動手段特定部、運行データ部、異常状態判定制御部をネットワークを介したサーバに実装するようにした情報システムを提供する。
【0037】
この発明によれば、情報端末の移動手段判定部、位置情報データ部、移動ルート管理ファイル生成部、移動手段特定部、運行データ部、異常状態判定制御部、到着時間予想部をネットワークを介したサーバ上に実装することにより、拡張性を上げることができる。
【0038】
請求項16に記載の発明は、移動体インフラと通信するための通信モジュールと通信モジュールを介して与えられる位置情報を時系列に記憶するための位置情報記憶部と情報端末がどの地下鉄線の電車に乗っているか判断するための地下鉄乗車判定部と地下鉄乗車判定部内で地下鉄のルート情報が入っている地下鉄ルートデータ部と位置情報記憶部の位置情報と地下鉄ルートデータ部の情報を比較する地下鉄ルート比較部と地下鉄ルート比較部で比較した一致回数を記憶するための一致回数記憶部と一致回数のしきい値を設定できる一致回数しきい値設定部からなる情報端末を提供する。
【0039】
この発明によれば、情報端末所有者がGPS信号の届かない地下鉄でも、地下鉄に乗車しているか判定可能な情報端末を提供できる。
【0040】
請求項17に記載の発明は、前記地下鉄乗車判定において、通信モジュールにより位置情報を取得するステップと位置情報を時刻情報とともに記憶するステップと取得した位置情報と地下鉄ルート情報が一致するか比較するステップと一致回数を記憶するステップと一致回数がしきい値を超えたか比較するステップと地下鉄に乗車中か判断するステップからなる地下鉄乗車判定方法を提供する。
【0041】
この発明によれば、情報端末所有者が地下鉄に乗車しているか判定する方法を提供することができる。
【0042】
請求項18に記載の発明は、請求項15記載の情報端末において、さらに走行状態判定部を設け、位置情報記憶部の地下鉄駅情報と地下鉄のルート情報から、情報端末がどの地下鉄駅間を走行しているか判断するようにした情報端末を提供する。
【0043】
この発明によれば、情報端末所有者が、どの地下鉄駅間を走行しているか情報端末を通してわかる。
【0044】
請求項19に記載の発明は、請求項15記載の情報端末において、通信モジュールが通信可能になった場合、自動で位置情報を通知するようにした情報端末を提供する。
【0045】
この発明によれば、情報端末所有者が、地下鉄に乗車していることを通知することができる。
【0046】
請求項20に記載の発明は、請求項15記載の情報端末において、位置情報記憶部に時系列に記憶された情報から移動ルート管理ファイルを自動で生成するようにした情報端末を提供する。
【0047】
この発明によれば、GPS信号の届かない地下鉄でも、移動ルートとして登録できる移動ルート管理ファイルが生成できる。
【0048】
請求項21に記載の発明は、請求項17、18、20のいずれかに記載の情報端末において、地下鉄乗車判定部、移動ルート管理ファイル生成部をネットワークを介したサーバに実装した情報システムを提供する。
【0049】
この発明によれば、情報端末の地下鉄乗車判定部、移動ルート管理ファイル生成部をネットワークを介したサーバに実装することにより、拡張性を上げることができる。
【発明の効果】
【0050】
上記のように構成された本発明の情報装置、情報システム、方法によれば、移動手段判定をスピードなどの情報だけでなく、スピード変化点ポイントと位置情報データ部の情報と比較、また、移動手段の移動ルートを記憶し、位置情報データ部の移動ルートと比較することにより、移動手段判定の精度を高めることができるという効果を有する。
【0051】
また、移動手段情報と移動ルートを時系列で記憶し、その情報から移動ルート管理ファイルを自動で生成する。この移動ルート管理ファイルを使用することで、情報端末で位置測位するだけで、移動手段が運行表上のどの移動手段かを特定したり、目的地までの到着時間を予測することが可能になる。また、移動体インフラと通信するための通信モジュールから取得できる位置情報を時系列に記憶し、地下鉄ルートデータ部の情報と比較することにより、地下鉄に乗車しているかを判定することができる効果を有する。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下、本発明の実施の形態に関わる情報装置、情報システム、方法について、図面を参照して説明する。
【0053】
(第1の実施の形態)図1は、本発明の実施の形態における情報端末100の一例を示すブロック図である。
【0054】
図1において、情報端末100は、位置測位部101と位置測位情報記憶部102とスピード算出部103と位置情報データ部104と移動手段判定に使用される移動手段変更位置ポイント検出部1001と位置ポイント比較部1002と移動手段推定部1003と位置ポイント登録部1004からなる移動手段判定部1000から構成される。
【0055】
位置測位部101は、GPS信号を受信し位置を測位する。
【0056】
位置測位情報記憶部102は、位置測位部101で測位した位置情報を時系列に記憶する。位置測位情報記憶部102は、GPS信号が受信できない場合も未測位状態として時系列に情報が記憶される。
【0057】
スピード算出部103は、位置測位情報記憶部102の最新情報からスピードを算出する。
【0058】
位置情報データ部104は、駅、バス停などの位置ポイントデータ(緯度、経度など)や、バス、電車などの路線経路データが登録されている。
【0059】
移動手段判定部1000は、スピード算出部103のスピード情報から移動手段を推定する移動手段推定部1003と、スピードの変化点、すなわち、移動手段推定部1003からの情報により、移動手段が変更された位置ポイントを検出する移動手段変更位置ポイント検出部1001とその検出した位置ポイントを登録する位置ポイント登録部1004と登録した位置ポイントと位置情報データ部104の位置ポイントデータと比較する位置ポイント比較部1002からなる。
【0060】
図22に示すように、移動手段が歩きからバスになる場合を想定する。
【0061】
この時の情報端末100の移動手段判定動作を図12のフローチャートにより説明する。
【0062】
図12に示すように、ステップS1200で、情報端末100は移動手段判定を開始する。
【0063】
ステップS1200で移動手段判定を開始する。ステップS1201では、位置測位部101により、位置測位情報を取得する。
【0064】
ステップS1202では、ステップS1201で取得した位置測位情報を位置測位情報記憶部102に記憶する。
【0065】
ステップS1203では、ステップS1202で位置測位情報記憶部102に記憶された位置測位情報からスピード情報をスピード算出部103により算出する。
【0066】
ステップS1204では、ステップS1203で判定されたスピード情報により、移動手段を移動手段推定部1003により推定する。ここでは、図22に示したように、歩きと判定されたとする。
【0067】
ステップS1205では、S1204により推定された移動手段が変更されたポイントを移動手段変更位置ポイント検出部1001により検出する。ここでは、図22に示すように歩きから車に移動手段が変更されたポイントを検出する。検出は誤検出がないように、一定時間、移動手段のスピードになったことにより検出される。
【0068】
ステップS1206では、位置ポイント登録部1004に、ステップS1205で検出した位置ポイントを登録する。
【0069】
ステップS1207では、位置ポイント比較部1002により、位置ポイント登録部1004に登録されている位置ポイントと位置情報データ部104のバス停の位置ポイントデータと比較する。
【0070】
ステップS1208は、ステップS1207において、一致と判定された場合であり、位置情報データ部104に登録された移動手段、すなわち、ここではバスと仮判定される。
【0071】
ステップS1209は、ステップS1207にて、一致しないと判定された場合は、移動手段は単なる車と判定される。
【0072】
ステップS1210は移動手段判定が終了かを判定し、終了でない場合、ステップS1201に戻り、終了の場合、移動手段判定が終了になる。
【0073】
図22に示すように、バスから降り、歩きになった場合、前記に示した図12と同じフローにて、その移動手段変更された位置ポイントが移動手段変更位置ポイント検出部1001により検出され、位置ポイント登録部1004に登録され、位置情報データ部104の位置ポイントデータと比較され、バス停と判定された場合には、移動手段はバスであったと本判定される。
【0074】
図2の情報端末200において、位置測位部101と位置測位情報記憶部102とスピード算出部103と位置情報データ部104と移動手段判定に使用される移動手段変更位置ポイント検出部1001と位置ポイント比較部1002と移動手段推定部1003と位置ポイント登録部1004は同じ機能であり、図1と同じ記号を付して説明は省略される。
【0075】
移動ルート記憶部2005は、移動手段の移動ルートを記憶する。
【0076】
移動ルート比較部2006は、移動ルート記憶部2005に記憶された移動ルートと位置情報データ部104の移動ルートを比較する機能を持つ。
【0077】
図22に示すように、移動手段が歩きからバスになる場合を想定する。
【0078】
この時の情報端末200の移動手段判定を図13のフローチャートにより説明する。
【0079】
ステップS1300で判定を開始する。ステップS1301では、位置測位部101により、位置測位情報を取得する。
【0080】
ステップS1302では、ステップS1301で取得した位置測位情報を位置測位情報記憶部102に記憶する。
【0081】
ステップS1303では、ステップS1302で位置測位情報記憶部102に記憶された位置測位情報からスピード情報をスピード算出部103により算出する。
【0082】
ステップS1304では、ステップS1303で判定されたスピード情報により、移動手段を移動手段推定部1003により推定する。ここでは、図22に示したように、歩きと判定されたとする。
【0083】
ステップS1305では、S1304により推定された移動手段が変更されたポイントを移動手段変更位置ポイント検出部1001により検出する。ここでは、図22に示すように歩きから車に移動手段が変更されたポイントを検出する。検出は誤検出がないように、一定時間、移動手段のスピードになったことにより検出される。
【0084】
ステップS1306では、位置ポイント登録部1004に、ステップS1305で検出した位置ポイントを登録する。
【0085】
ステップS1307では、位置ポイント比較部1002により、位置ポイント登録部1004に登録されている位置ポイントと位置情報データ部104のバス停の位置ポイントデータと比較する。
【0086】
ステップS1308では、ステップS1307で位置ポイントが一致となった場合、移動ルート記憶部2005により、移動手段の移動ルートを記憶する。
【0087】
ステップS1309では、移動ルート記憶部2005により記録した移動ルートと位置情報データ部104内の移動ルートと一致するか判定する。
【0088】
ステップ1310では、ステップS1309で一致と判定された場合、位置情報データ部104に登録された移動手段、すなわち、ここではバスと仮判定される。
【0089】
ステップS1311は、ステップS1310で、一致しないと判定された場合は、移動手段は単なる車と判定される。
【0090】
ステップS1312は移動手段判定が終了かを判定し、終了でない場合、ステップS1301に戻り、終了の場合、移動手段判定が終了になる。
【0091】
図4において、情報端末200の機能部をネットワークを介したサーバで実施した実施形態の一例を示す図であり、情報端末401と基地局402と移動通信網403とネットワーク404と位置情報データサーバ405と移動手段判定サーバ406により構成される。
【0092】
情報端末401は、図2で説明した情報端末200から位置情報データ部104と移動手段判定部2000をなくし、基地局402と通信を行うための通信モジュール4019を追加したものである。
【0093】
基地局402は、情報端末401と無線により通信を行う移動体インフラの基地局である。
【0094】
移動通信網403は、移動体インフラの通信網である。
【0095】
ネットワーク404は、移動通信網403とサーバ間を接続するネットワークである。
【0096】
位置情報データサーバ405は、情報端末200の位置情報データ部104と同じ機能を持つサーバである。
【0097】
移動手段判定サーバ406は、情報端末200の移動手段判定部2000と同じ機能を持つサーバである。
【0098】
図23に情報端末401の構成を示す。位置測位部101により、GPS信号により位置測位を行い、その測位情報を位置測位情報記憶部102に記憶し、位置情報記憶部102に記憶された位置測位情報から、スピード算出部103によりスピード算出を行う。図1と同じ記号を付した部分は同じ機能であり、詳細な説明を省略する。
【0099】
通信モジュール4019は、位置測位情報記憶部102の位置測位情報およびスピード算出部103によるスピード情報を通信モジュール4019により、基地局402に送信する。
【0100】
移動手段判定サーバ406は、基地局402、移動通信網403、ネットワーク404経由で送られてくる位置測位情報およびスピード情報と位置情報データサーバ405のデータにより、移動手段判定を行う。移動手段判定方法は、図13に示すフローチャートと同じである。また、ここでは、図13に示すフローチャートを移動手段判定方法としたが、図12に示す移動手段判定方法でも問題ないことは明らかである。
【0101】
(第2の実施の形態)図7は、本発明の実施の形態における情報端末700の一例を示すブロック図である。
【0102】
図7の情報端末700において、移動ルート管理ファイル生成部705と入力部707と表示部708を有する。また、図1およぶ図2と同じ機能部には、同一の記号を付して、その説明を省略する。
【0103】
移動ルート管理ファイル生成部705は、位置測位情報記憶部102の情報と移動手段判定部1000の情報を時系列に記憶し、自動で移動ルートの管理ファイルを生成する。
【0104】
入力部707は、移動ルート管理ファイル生成部705で生成された移動ルート管理ファイル修正することができる。
【0105】
表示部708は、移動ルート管理ファイル生成部705で生成された移動ルート管理ファイルを表示することができる。
【0106】
移動ルート管理ファイル生成部705の具体的な動作を図15のフローチャートにより説明する。
【0107】
移動ルート管理ファイル生成部705は、位置測位情報記憶部102の情報と移動手段判定部1000の情報を時系列に記憶し、自動で移動ルートの管理ファイルを生成する。
【0108】
表示部708は、移動ルート管理ファイルなどを表示できる。
【0109】
入力部707は、移動ルート管理ファイルを修正することができる。
【0110】
ステップS1500で移動ルート管理ファイル生成を開始する。ステップS1501では、位置測位部101により位置測位情報を取得する。
【0111】
ステップS1502では、位置測位情報記憶部102に位置測位部101で取得した位置測位情報を記憶する。
【0112】
ステップS1503では、図13に示す移動手段判定方法により移動手段判定を行う。
【0113】
ステップS1504では、移動ルート管理ファイル生成部705に、時系列に移動手段判定結果を記憶する。
【0114】
ステップS1505では、移動ルート取得終了か判定する。移動ルートの取得が終了していない場合には、ステップS1501の処理に戻る。
【0115】
ステップS1506では、ステップ1505で移動ルート取得終了と判定された場合には、移動ルート管理ファイル生成部705により、時系列に記憶されている位置測位情報と移動手段判定情報を統合
移動ルート管理ファイル生成する。
【0116】
図24は、生成された移動ルート管理ファイルの一例である。
【0117】
移動ルート管理ファイルには、移動手段、出発時間、到着時間、所要時間、出発場所、到着場所、距離、移動ルートが示される。
【0118】
出発場所、到着場所は、移動手段がバス、電車の場合、バス停名、駅名が表示される。
【0119】
移動ルートは、地図上に移動ルートが表示され、移動ルート上で移動手段がわかるように表示される。
【0120】
移動ルート管理ファイルは、図7に示すように、情報端末700内の表示部708により確認でき、また、入力部707により修正できるものとする。
【0121】
図3の情報端末300は、移動手段特定部309と運行データ部310を有する。情報端末300において、図1、図2及び図7と同じ機能部は、同じ記号を付して説明を省略する。
【0122】
運行データ部310は、バス、電車などの運行データが記憶されたものである。
【0123】
移動手段特定部309は、情報端末所有者の乗っている移動手段が運行表上のどれに当たるか特定する機能を持つ。
【0124】
移動手段特定部309の動作を図14のフローチャートを用いて説明する。
【0125】
ステップS1400で移動手段特定を開始する。ステップS1401では、図15に示す移動ルート管理ファイル生成方法により、移動ルート管理ファイルを生成する。前提として、この移動ルート管理ファイルは、移動手段特定を行う前に、すでに作成が終了していることが必要である。
【0126】
ステップS1402では、図7に示す位置測位部101により位置を測位し、位置測位情報を取得する。また、ここでは位置測位情報とともに時間情報も取得する。
【0127】
ステップS1403では、ステップS1401で生成した移動ルート管理ファイルにより、S1402の測位地点の移動手段情報を取得する。これにより、例えば、バスなどの移動手段が判明する。
【0128】
ステップS1404では、図7に示す運行データ部310から、移動手段の運行データを取得する。ここではバスの運行データを取得することになる。
【0129】
ステップS1405では、ステップS1401で作成済みの移動ルート管理ファイルにより、移動手段の目的地を取得する。ここでは、バスの目的地を取得することになる。
【0130】
ステップS1406では、ステップS1404で取得した運行データとステップS1402で取得したと位置測位情報と時間情報とステップS1405で取得した移動手段の目的地情報から、移動手段を特定することになる。具体的には、測位地点の移動手段がバスであり、移動ルート管理ファイルにより、そのバスの目的地も分かっているので、その測位地点を、その時間上に走っているバスは、運行データから調べれば、どの移動手段なのか特定できる。
【0131】
また、図14に示す方法により、移動手段が特定できれば、その移動手段の目的地の到着時間も運行データ部310から取得することができる。
【0132】
図10の情報端末1000は、異常判定制御部1010を有する。情報端末1000において、図1、図2及び図7と同じ機能部は、同じ記号を付して説明を省略する。
【0133】
異常判定制御部1010は、図15の方法で生成された移動ルート管理ファイルの移動手段情報および移動ルート情報を使用して、異常判定制御を行う。具体的な動作を図16及び図24を使用して説明する。
【0134】
ステップS1600で、異常判定制御の処理を開始する。
【0135】
ステップS1601では、図10に示す位置測位部101により、位置を測位し、位置測位情報記憶部102に記憶する。
【0136】
ステップS1602では、図15に示す移動ルート管理ファイル生成方法により、すでに移動ルート管理ファイルが生成済みであり、その移動ルート管理ファイルから、ステップS1601で取得した測位地点の移動手段情報を取得する。
【0137】
ステップS1603では、図10に示す移動手段推定部1003により、情報端末1000所有者が、その測位地点でどのような移動手段なのか推定する。
【0138】
ステップS1604では、ステップS1603で推定した情報端末1000所有者の移動手段とステップS1602で取得した移動ルート管理ファイルの移動手段情報を比較する。比較した結果、移動手段が一致する場合、ステップS1605に移行し、一致しない場合は、ステップS1606に移行する。
【0139】
ステップS1605では、ステップS1601で測位した位置測位情報とステップS1602で取得した移動ルート管理ファイルの移動ルート情報を比較する。一致した場合、ステップS1607に移行し、一致しない場合、ステップS1606に移行する。
【0140】
ステップS1606では、ステップS1604、ステップS1605の判定により、情報端末1000所有者は異常状態と判定する処理である。
【0141】
ステップS1607では、異常状態の判定処理が終了かどうか判定し、終了であればステップS1608に移行し処理を終了し、終了でないならば、ステップS1601に戻り、異常状態判定処理を継続する。
【0142】
図11の情報端末1100は、図10の情報端末1000に通信モジュール4019を追加したものである。情報端末1100において、図1、図2及び図7、図10と図11において同じ機能部は、同じ記号を付して説明を省略する。
【0143】
前述の図16に示した異常判定において、ステップS1606により、異常とされた場合には、通信モジュール4019により、異常状態通知を行う。この場合、予め登録された人にメールなどで、情報端末などに通知する。ただ、異常状態通知方法は、必ずしもメールだけでなく電話など、あらゆる手段を用いることができる。また、この時、位置測位情報記憶部102内の測位情報も合わせて通知することで異常状態を通知された人が、情報端末1000所有者の移動履歴を確認することができる。
【0144】
図18において、情報端末1100の機能部をネットワークを介したサーバで実施した実施形態の一例を示す図であり、情報端末1801と基地局402と移動通信網403とネットワーク404と位置情報データサーバ405と移動手段判定サーバ406と運行データサーバ1803と移動手段特定サーバ1804と異常判定制御サーバ1805と移動ルート管理ファイル生成サーバ1806からなる。また、図4と同じ機能部には、同一の記号を付して、その説明を省略する。
【0145】
情報端末1801は、図25に示すように、図11の情報端末1100から移動ルート管理ファイル生成部705と異常判定制御部1010と移動手段判定部1000の機能部をなくしたものである。各機能部はサーバに移行されている。
【0146】
運行データサーバ1803は、図3に示す運行データ部310と同じ機能を持つサーバである。
【0147】
移動手段特定サーバ1804は、図3に示す移動手段特定部309と同じ機能を持つサーバである。
【0148】
異常判定制御サーバ1805は、図10に示す異常判定制御部1010と同じ機能を持つサーバである。
【0149】
移動ルート管理ファイル生成サーバ1806は、図7に示す移動ルート管理ファイル生成部705と同じ機能を持つサーバである。
【0150】
図18、図25において、情報端末1801は、位置測位部101で位置を測位し、位置測位情報記憶部102に測位情報を記憶する。スピード算出部103は、位置測位情報記憶部102の情報により、スピード算出部103により、スピードを算出する。これらの測位情報、測位した時刻情報とスピード情報は通信モジュール4019を介して、基地局402、移動通信網403、ネットワーク404を介して、移動手段判定サーバ406に送られる。
【0151】
移動手段判定サーバ406は、その送られてきた測位情報、測位時刻情報、スピード情報により、図12及び、図13の移動手段判定方法を使用し移動手段判定される。
【0152】
移動ルート管理ファイル生成サーバ1806は、移動手段判定サーバ406の移動手段情報により、移動ルート管理ファイルを生成する。
【0153】
移動手段特定サーバ1804は、移動ルート管理ファイル生成サーバ1806で作成された移動ルート管理ファイルと運行データサーバ1803の運行情報を使用し、図14に示した移動手段特定方法により、移動手段を特定する。
【0154】
異常判定制御サーバ1805は、移動ルート管理ファイル生成サーバ1806により生成された移動ルート管理ファイルを使用して、図16に示す異常判定方法で異常状態を判定する。
【0155】
これら移動手段判定結果、移動ルート管理ファイル、移動手段特定結果を基地局402を介して情報端末1801に送信する。
【0156】
情報端末1801では、移動手段判定結果、移動ルート管理ファイル、移動手段特定結果を表示部708で表示する。また、入力部707を使用し、これらの情報を修正する。
【0157】
また、異常判定結果については、基地局402を介して、予め異常判定制御サーバ1805に登録されていた情報端末1802に通知される。
【0158】
(第3の実施の形態)図5は、GPSの届かない地下鉄駅A、B、Cに基地局501、502、503が設置され、移動通信のエリア圏内であることを示している。図5に示す地下鉄駅A内において、ネットワーク測位方式がサポートされている移動通信であれば、情報端末500は簡易的な測位が可能である。

参考文献:NTTDoCoMoテクニカル・ジャーナル Vol.15 No.4 GPS測位時間短縮機能の開発

具体的には、地下鉄駅内で測位した場合、基地局402内に登録された位置情報が表示される。
【0159】
図6において、情報端末500は、通信モジュール4019と位置情報記憶部501と地下鉄乗車判定部5000と地下鉄乗車判定部5000内の地下鉄ルート比較部5001と地下鉄ルートデータ部5002と一致回数記憶部5003と一致回数しきい値設定部5004と入力部707と表示部708からなる。
【0160】
図7と図23と同じ機能部には、同一の記号を付して、その説明を省略する。
【0161】
位置情報記憶部501は、通信モジュール4019からネットワーク測位方式で得られた位置情報を記憶する。
【0162】
地下鉄乗車判定部5000は、地下鉄ルート比較部5001と地下鉄ルートデータ部5002からなる。
【0163】
地下鉄ルートデータ部5002は、地下鉄駅名、地下鉄駅順などのルートデータが記憶されている。
【0164】
地下鉄ルート比較部5001は、位置情報記憶部501の位置情報と地下鉄ルートデータ部5002のルート情報を比較し、情報端末500がどの地下鉄線の電車に乗っているか判定する機能を持つ。
具体的には、情報を比較し一致回数を記憶する。また、予め一致した回数のしきい値を設定することができる。
【0165】
一致回数記憶部5003は、地下鉄ルート比較部5001で比較された情報の一致回数を記憶する。
【0166】
一致回数しきい値設定部5004は、地下鉄ルート比較部5001で比較され一致回数のしきい値を設定できる。
【0167】
地下鉄乗車判定方法について、図17を用いて説明する。
【0168】
ステップS1700で地下鉄乗車判定を開始する。ステップS1701で通信モジュール4019により、位置情報を取得する。
【0169】
ステップSS1702で位置情報を時刻情報とともに記憶する。
【0170】
ステップS1703において、地下鉄ルート比較部5001により、ステップS1701で取得した位置情報と地下鉄ルートデータ部5002のルート情報が一致するか比較する。
【0171】
ステップS1704において、一致回数記憶部5003にステップS1703での一致回数を記憶する。
【0172】
ステップS1705において、一致回数が一致回数しきい値設定部5004にのしきい値を超えたか判定する。
【0173】
ステップS1706において、一致回数がしきい値を超えたことにより、どの地下鉄に乗車しているか判定する。S1707において、地下鉄乗車判定を終了する。この判定結果は表示部708で確認することができ、また、入力部707で修正することが可能である。
【0174】
図21において、図6の情報端末500に、さらに走行状態判定部2101を設けた情報端末2100を示す。図6と同じ機能部は、同一の記号を付して、その説明を省略する。
【0175】
走行状態判定部2101は、位置情報記憶部501の地下鉄駅情報と地下鉄のルート情報から、情報端末がどの地下鉄駅間を走行中か判断する。具体的には、図5に示す地下鉄駅A内で、情報端末2100が使用可能だが、地下鉄駅A、地下鉄駅B間を電車が走行している時は、圏外となり情報端末2100は使用できなくなる。しかし、電車が地下鉄駅Bに到着すると情報端末2100が使用できる。この状態を通信モジュール4019を介して走行状態判定部2101でモニタする。すなわち、前述した地下鉄乗車判定が終了した後、走行状態判定部2101でモニタし、圏外になった場合、その圏外前の地下鉄駅の情報から、どの地下鉄駅間を走行中か判定する。この判定結果は、表示部708で確認することができ、また、入力部707で修正することが可能である。
【0176】
また、情報端末2100は、走行状態判定部2101により、移動通信の圏内となった場合には、自動で情報端末2101内の地下鉄乗車判定の判定結果および、走行状態判定結果を基地局を介して情報を送信する機能を持つ。
【0177】
図20において、図21の情報端末2100に、前述した図7と同じ移動ルート管理ファイル生成部705を設け、位置情報記憶部501、走行状態判定部2101の情報から移動ルート管理ファイルを生成する。具体的には、位置情報記憶部501からの地下鉄駅名、地下鉄駅順情報と走行状態判定部2101からの地下鉄駅間の時間、圏内、圏外情報などを含む移動ルート管理ファイルを生成する。この移動ルート管理ファイルは、表示部708で確認することができ、また、入力部707で修正することが可能である。
【0178】
図19において、図20で示した情報端末2001の機能部をネットワークを介したサーバで実施した実施形態の一例を示す図であり、情報端末1900と基地局402と移動通信網403とネットワーク404と移動ルート管理ファイルサーバ1806と地下鉄乗車判定サーバ1902からなる。また、図18と同じ機能部には、同一の記号を付して、その説明を省略する。
【0179】
図19で、図20で示した移動ルート管理ファイル生成部705と地下鉄乗車判定部5000の機能をサーバに移行されている。
【0180】
地下鉄乗車判定サーバ1902は、図20の地下鉄乗車判定部5000と同じ機能を持つサーバである。
【0181】
図19において、情報端末1900からの位置情報を通信モジュール4019を介して、基地局402、移動通信網403、ネットワーク404を介して、地下鉄乗車判定サーバ1902、移動ルート管理ファイル生成サーバ1806に送信する。
【0182】
地下鉄乗車判定サーバ1902は、図17に示す地下鉄乗車判定方法により、どの地下鉄に乗車しているか判定する。この判定結果は、基地局402を介して、情報端末1900に送信される。情報端末1900では、表示部708で確認することができ、また、入力部707で修正することが可能である。
【0183】
移動ルート管理ファイル生成サーバ1806は、図20の移動ルート管理ファイル生成部705と同じ機能を持つサーバである。位置情報記憶部501、走行状態判定部2101の情報から移動ルート管理ファイルを生成する。具体的には、情報端末1900から送信されてくる位置情報、走行状態情報から移動ルート管理ファイルを生成する。

【図面の簡単な説明】
【0184】
【図1】図1は、情報端末100の構成図である。
【図2】図2は、情報端末200の構成図である。
【図3】図3は、情報端末300の構成図である。
【図4】図4は、情報端末100、情報端末200の発明をネットワークを介したサーバで実現することを示した図である。
【図5】図5は、GPSの届かない地下鉄内で地下鉄乗車判定を説明するためのイメージ図である。
【図6】図6は、情報端末500の構成図である。
【図7】図7は、情報端末700の構成図である。
【図10】図10は、情報端末1000の構成図である。
【図11】図11は、情報端末1100の構成図である。
【図12】図12は、移動手段判定方法を示すフローチャートである。
【図13】図13は、図12の移動手段判定方法に、移動ルートの比較を加えた移動手段判定方法を示すフローチャートである。
【図14】図14は、移動手段特定方法を示すフローチャートである。
【図15】図15は、移動手段管理ファイル生成方法を示すフローチャートである。
【図16】図16は、異常状態判定方法を示すフローチャートである。
【図17】図17は、地下鉄乗車判定方法を示すフローチャートである。
【図18】図18は、情報端末1100の発明をネットワークを介したサーバで実現することを示した図である。
【図19】図19は、情報端末2001の発明をネットワークを介したサーバで実現することを示した図である。
【図20】図20は、情報端末2001の構成図である。
【図21】図21は、情報端末2100の構成図である。
【図22】図22は、情報端末100で示した移動手段判定部の機能を説明するためのイメージ図である。
【図23】図23は、情報端末401の構成図である。
【図24】図24は、移動ルート管理ファイルの一例を示した図である。
【図25】図25は、情報端末1801の構成図である。
【符号の説明】
【0185】
100、200、300、401、500、700、1000、1100、1801、1802、1900、2100、2001 情報端末
101 位置測位部
102 位置測位情報記憶部
103 スピード算出部
104 位置情報データ部
309 移動手段特定部
310 運行データ部
402、501、502、503 基地局
403 移動通信網
404 ネットワーク
405 位置情報データサーバ
406 移動手段判定サーバ
501 位置情報記憶部
4019 通信モジュール
705 移動ルート管理ファイル生成部
707 入力部
708 表示部
1000、2000 移動手段判定部
1001 移動手段変更位置ポイント検出部
1002 位置ポイント比較部
1003 移動手段推定部
1004 位置ポイント登録部
1010 異常判定制御部
1803 運行データサーバ
1804 移動手段特定サーバ
1805 異常判定制御サーバ
1806 移動ルート管理ファイル生成サーバ
1902 地下鉄乗車判定サーバ
2005 移動ルート記憶部
2006 移動ルート比較部
2101 走行状態判定部
5000 地下鉄乗車判定部
5001 地下鉄ルート比較部
5002 地下鉄ルートデータ部
5003 一致回数記憶部
5004 一致回数しきい値設定部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置を測位するための位置測位部と位置測位部によって測位された位置測位情報を時系列に記憶しておくための位置測位情報記憶部とバス停、駅などの位置ポイント情報が入っている位置情報データ部と位置測位部の情報からスピードを算出するためのスピード算出部とスピード算出部の情報から移動手段を推定する移動手段推定部と移動手段推定部の情報から移動手段変わった位置ポイントを検出する移動手段変更位置ポイント検出部とその位置ポイントを登録する位置ポイント登録部と位置情報データ部の位置ポイント情報と移動手段変更位置ポイント検出部により、検出された位置情報ポイントを比較し、なんの移動手段に変更されたかを判定する移動手段判定部からなる情報端末。
【請求項2】
前記移動手段判定は、位置を測位するための位置測位ステップと測位した位置情報からスピードを算出するステップとスピードより移動手段を推定するステップと移動手段変更あるか検出するステップと移動手段が変更された位置ポイントを登録するステップと位置情報データ部の位置情報と比較するステップと比較が一致した場合、位置情報データ部に登録された移動手段と判定されたステップと移動手段判定終了を判定するステップからなる移動手判定方法。
【請求項3】
請求項1に記載の情報端末において、さらに移動ルート記憶部と移動ルート比較部を設け、前記移動手段変更位置ポイント検出部で検出された位置ポイントによって区切られ、位置測位情報記憶部に記憶された位置情報を移動ルートと見なし、その移動ルートと位置情報データ部内のバス、電車などの移動ルートを移動ルート比較部で比較するようにした情報端末。
【請求項4】
前記の移動手段判定は、位置を測位するための位置測位ステップと位置測位情報を記憶するステップと測位した位置情報からスピードを算出するステップとスピードより、移動手段を推定するステップと移動手段の変更を検出するステップと移動手段の変更があった場合、その位置ポイントを登録するステップと位置情報データ部の位置情報と一致するか比較するステップと一致した場合、移動ルートを記録するステップと位置情報データ部の移動ルートと一致するか比較するステップと一致した場合、位置情報データ部に登録された移動手段と判定するステップと一致しなかった場合、車と判定するステップと移動手段判定終了か判定するステップからなる移動手段判定方法。
【請求項5】
請求項1または請求項3に記載の情報端末において、移動手段判定部、位置情報データ部を移動通信網およびネットワークを介した、サーバで実施するようにした情報システム。
【請求項6】
位置を測位するための位置測位部と位置測位部によって測位された位置測位情報を時系列に記憶しておくための位置測位情報記憶部とバス停、駅などの位置ポイント情報が入っている位置情報データ部と位置測位部の情報からスピードを算出するためのスピード算出部とスピード算出部の情報から移動手段を判定する移動手段判定部と位置測位情報記憶部の情報と移動手段判定部の情報を時系列に記憶し、自動で移動ルートの管理ファイルを生成する移動ルート管理ファイル生成部と移動ルート管理ファイル確認するための表示部と移動ルート管理ファイル修正するための入力部を持つ情報端末。
【請求項7】
前記移動ルート管理ファイル生成は、位置を測位するための位置測位ステップと位置測位情報を記憶するステップと測位した位置情報からスピードを算出するステップとスピードより、移動手段を推定するステップと移動手段判定処理結果を時系列に記憶するステップと移動ルート取得終了か判定するステップと終了である場合、時系列に記憶されている位置測位情報と移動手段判定情報を統合し、移動ルート管理ファイルを生成するステップからなる移動手段管理ファイル生成方法。
【請求項8】
請求項7記載の情報端末において、位置測位部によって測位された位置情報を前記移動ルート管理ファイルと対比することにより、その測位点での移動手段を判定するようにした情報端末。
【請求項9】
請求項8記載の情報端末において、移動手段の運行データを記憶しておくための運行データ部を設け、移動手段が運行データ上のどの移動手段かを特定するための移動手段特定部を設けた情報端末。
【請求項10】
前記移動手段特定は、移動ルート管理ファイルを作成するステップと位置測位により、位置測位情報を取得するステップと移動ルート管理ファイルより、測位地点の移動手段情報を取得するステップと運行データ部より運行情報を取得するステップと移動ルート管理ファイルにより、移動手段の目的地を取得するステップと位置情報、時間情報、運行情報と目的地から移動手段を特定する移動手段特定方法。
【請求項11】
請求項8記載の情報端末において、位置測位部によって測位された位置情報と前記移動手段特定部によって特定された移動手段情報と運行データ部の運行情報から、目的地の到着時間を予測するようにした情報端末。
【請求項12】
請求項6記載の情報端末において、異常判定制御部を設け、移動ルート管理ファイルの移動手段情報、移動ルート情報を利用して、異常を判定するようにした情報端末。
【請求項13】
請求項12記載の情報端末において、移動体インフラと通信可能な通信モジュールを設け、異常発生時、通信モジュールを介して、異常状態を通知できるようにした情報端末。
【請求項14】
前記異常状態通知は、位置を測位し、記憶する位置測位ステップと移動ルート管理ファイルの移動手段情報を取得するステップと移動手段推定処理をするステップと移動手段管理ファイルの移動手段情報と一致するか比較するステップと一致した場合、移動手段管理ファイルの移動ルート情報と一致するか比較するステップと移動手段情報と一致しなかった場合、もしくは、移動ルート情報と一致しなかった場合、異常状態と判定するステップと移動ルート情報と一致した場合、異常監視終了か判定するステップからなる異常状態判定方法。
【請求項15】
請求項6、8、9、11から13いずれか記載の情報端末であって、移動手段判定部、位置情報データ部、移動ルート管理ファイル生成部、移動手段特定部、運行データ部、異常状態判定制御部、をネットワークを介したサーバに実装するようにした情報システム。
【請求項16】
移動体インフラと通信するための通信モジュールと通信モジュールを介して与えられる位置情報を時系列に記憶するための位置情報記憶部と情報端末がどの地下鉄線の電車に乗っているか判断するための地下鉄乗車判定部と地下鉄乗車判定部内で地下鉄のルート情報が入っている地下鉄ルートデータ部と位置情報記憶部の位置情報と地下鉄ルートデータ部の情報を比較する地下鉄ルート比較部と地下鉄ルート比較部で比較した一致回数を記憶するための一致回数記憶部と一致回数のしきい値を設定できる一致回数しきい値設定部からなる情報端末。
【請求項17】
前記地下鉄乗車判定は、通信モジュールにより位置情報を取得するステップと位置情報を時刻情報とともに記憶するステップと取得した位置情報と地下鉄ルート情報が一致するか比較するステップと一致回数を記憶するステップと一致回数がしきい値を超えたか比較するステップと地下鉄に乗車中か判断するステップからなる地下鉄乗車判定方法。
【請求項18】
請求項16記載の情報端末において、さらに走行状態判定部を設け、位置情報記憶部の地下鉄駅情報と地下鉄のルート情報から、情報端末がどの地下鉄駅間を走行中か判断するようにした情報端末。
【請求項19】
請求項16記載の情報端末において、通信モジュールが通信可能になった場合、自動で位置を通知するようにした情報端末。
【請求項20】
請求項16記載の情報端末において、位置情報記憶部に時系列に記憶された情報から移動ルート管理ファイルを生成するようにした情報端末。
【請求項21】
請求項118、19、20のいずれかに記載の情報端末において、地下鉄乗車判定部、移動ルート管理ファイル生成部をネットワークを介したサーバに実装した情報システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2011−61615(P2011−61615A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−210852(P2009−210852)
【出願日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【出願人】(709002831)
【Fターム(参考)】