説明

美白作用を有する組成物およびそれを含有する化粧料

【課題】 本発明は、美白効果を有する組成物、およびその組成物を含有する化粧料を提供するものである。
【解決手段】 玄米の麹菌発酵エキスあるいは白米の麹菌発酵エキスを必須成分とすることを特徴とする、美白作用を有する組成物。玄米の麹菌発酵エキスあるいは白米の麹菌発酵エキス、および、海藻エキス、貝類エキス、薬草エキス、きのこエキスのうちのいずれか1種または複数種類を必須成分とすることを特徴とする、美白作用を有する組成物。海藻エキスとしてイシゲ科のイイロエキス、貝類エキスとして蜆エキス、薬草エキス油溶性甘草エキス、きのこエキスとしてマイタケの根茎部エキスを用いることを特徴とする、美白作用を有する組成物。それら、組成物を含有することを特徴とする、美白化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、お肌を美白にするための化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
日焼けの原因を引き起こす色素であるメラニンは、メラノサイト中のチロシナーゼによりL−チロシンが酸化され、幾つかの中間体を経て形成される褐色ないし黒色の色素である。美容上の観点のみならず皮膚がんの発現など、医学的な観点からも、メラニン形成の抑制が好ましいとされ、様々な日焼け防止剤が提供されている。一般に、植物の酵素阻害剤は、病原微生物や害虫から身を守る、由来の防御物質としての役割や、その組織内に含まれる酵素活性の調整、保護物質などの機能を持っており、酵素の有るところにはその一方でその阻害剤が存在するものとされている。
【0003】
メラニン形成や肥満の防止の一つの手段として、それらに至る生体内の反応に関与する酵素の活性を阻害する物質を用いることにより、達成し得る。すなわち、メラニンは、L−チロシンのチロシナーゼによる酸化を含む酵素反応で生成される。従って、これらの酵素の活性を阻害するチロシナーゼインヒビターおよびα−アミラーゼインヒビターを用いることにより、上記の目的が達成できると考えられている。具体的には、前者の例として、コウジ酸やアルブチンなどの物質が化粧品添加物として使用されている(機能性化粧品、213頁〜223頁、日本化粧品科学研究会編、シーエムシー出版社)。
【0004】
非可食部分である茸類例えばマイタケの根茎部(マイタケマット)にはチロシナーゼ、α−アミラーゼが、その可食部分よりも多くに存在することに着目し、従ってこれらのインヒビターすなわちチロシナーゼインヒビター、α−アミラーゼインヒビターも高割合で存在する。これらの抽出物を加熱処理することにより、なおさらにそのインヒビター活性が飛躍的に高まることが知られている。
【0005】
固形化粧料を製造する場合において、塗布後に良好な保湿感および/または美白感を与えるものとして、具体的には、塗布後に良好な保湿感を与えるものとしては、例えば、アーモンド(へん桃),アイ(藍葉),アオカズラ(清風藤),アオツヅラフジ(木防巳),アオノリュウゼツラン,フクリンリュウゼツラン,アカシア,アカスグリ果実,アカブドウ,アカミノキ(ログウッド),アカメガシワ(赤芽柏),アカネ(茜草根),アカヤジオウ・ジオウ(地黄),アギ(阿魏),アキニレ(榔楡皮),アケビ(木通),アサ(麻子仁),アサガオ(牽牛子),アシタバ(明日葉),アズキ(赤小豆),アセロラ,アセンヤク(阿仙薬),アニス,アボカド,アマ,アマチャ(甘茶),アマチャヅル,アマドコロ(玉竹),アミガサユリ(貝母),アルテア,アルニカ,アロエ(蘆薈),アロエベラ,アンジェリカ,アンズ (杏仁),アンソッコウ(安息香),イガコウゾリナ(地胆頭),イタドリ(虎杖根),イチゴ,イチジク(無花果)又はその葉,イチビ(冬葵子),イチョウ(銀杏葉,銀杏),イトヒメハギ(遠志),イナゴマメ,イネ種子又は種皮,イノンド種子,イブキジャコウソウ,イラクサ,イランイラン,ウイキョウ(茴香),ウキヤガラ(三稜),ウグイスカグラ果実,ヒメウイキョウ,ウコン(鬱金),ウスバサイシン・ケイリンサイシン(細辛),ウスベニアオイ,ウスベニタチアオイ,ウツボグサ(夏枯草),ウド又はシシウド(羌活,独活,唐独活),ウメ(烏梅)又はその果肉,ウラジロガシ,ウーロン茶,ウワウルシ(クサコケモモ),ウンシュウミカン(陳皮),エストラゴン,エゾウコギ(蝦夷五加),エチナシ(ホソバムラサキバレンギク),エニシダ,エビスグサ(決明子),エルダーベリー果実,エレミ,エンジュ(槐花,槐花米),オウギ・キバナオウギ(黄耆),オウレン(黄連),オオカラスウリ(カロニン),オオツヅラフジ(防己),オオバコ(車前子,車前草),オオハシバミ(榛子),オオバナオケラ・オケラ(白朮),オオバヤシャブシ果実,オオミサンザシ・サンザシ(山査子),オウヒササノユキ,ササノユキ,オオムギ(大麦),オグルマ(旋覆),オクラ果実,オタネニンジン・トチバニンジン (人参),オトギリソウ・コゴメバオトギリソウ・セイヨウオトギリソウ(弟切草),オドリコソウ(続断),オナモミ(蒼耳子),オニグルミ,オニノヤガラ(天麻),オニユリ・ササユリ・ハカタユリ(百合),オノニス,オヒョウ(裂葉楡),オミナエシ(敗醤),オランダカラシ(クレソン),オランダゼリ,オランダミツバ,オレガノ,オレンジ果実又は果皮,カイケイジオウ(熟地黄),カカオ種子,カキ又はその葉(柿蒂),カギカズラ(釣藤鈎),カシア,カジノキ果実(楮実),ガジュツ(莪朮),カシワ(槲樹,槲葉),カスカリラ,カニクサ(金沙藤),カノコソウ(吉草根),カバノキ又はシダレカンバ(白樺),カボチャ,カポックノキ種子,カホクサンショウ(蜀椒),ガマ(蒲黄),カミツレ・ローマカミツレ,カミヤツデ(通草),カラスウリ(王瓜),カラスビシャク(半夏),カラスムギ,ガラナ種子,カラホオ(厚朴),カラヤ,カリン(木瓜),ガルシニア,カワヤナギ,カワラヨモギ(茵チン蒿),カンスイ(甘遂),カンゾウ(甘草),カンタラアサ,カンデリラ,カントウ,カンナ,キウイ果実,キカラスウリ(瓜呂根),キキョウ(桔梗,桔梗根),キササゲ(梓実),ギシギシ(羊蹄根),キジツ(枳実),キズタ,キダチアロエ,キダチハッカ,キナ,キナノキ(シンコーナ、アカキナノキ),キハダ(黄柏),ギムネマ・シルベスタ,キャベツ,キュウリ,キラヤ,キンカン果実,キンマ,キンミズヒキ(仙鶴草),グアバ果実,ククイナッツ,クコ(枸杞,枸杞子,枸杞葉),クサスギカズラ(天門冬),クズ(葛根),クスノキ,グースベリー果実,クチナシ(山梔子),クヌギ(樸ソウ),クマザサ,クマツヅラ(馬鞭草),クララ(苦参),クランベリー果実,クリ又はその渋皮,グレープフルーツ,クロウメモドキ,クロガネモチ(救必応),クロバナヒキオコシ,クローブ(丁子,丁香),ケイガイ(荊芥,荊芥穂),ケイトウ(鶏冠花,鶏冠子),ゲッケイジュ(月桂樹),ケナシサルトリイバラ(土茯苓,山帰来),ゲンチアナ,ゲンノショウコ(老鸛草),コウシンバラ(月季花),コウスイハッカ,コウゾ果実,コウチャ(紅茶),コウホネ(川骨),コウホン(藁本,唐藁本),コウリャン,コエンドロ果実,コガネバナ(黄ゴン),コケモモ(越橘),ココヤシ果実,ゴシュユ(呉茱萸),ゴショイチゴ(覆盆子),コショウ(胡椒),コーヒー豆,コブシ・モクレン(辛夷),ゴボウ(牛蒡,牛蒡子),コボタンヅル,ゴマ(胡麻),ゴマノハグサ(玄参),ゴミシ(五味子)・サネカズラ・ビナンカズラ,コムギ(小麦),米・米糠(赤糠,白糠)・コメ油,コーラ・ベラ種子,コロハ果実,コロンボ,コンズランゴ,コンブ,コンニャク,コンフリー(鰭張草),サイザル,サイザルアサ,サクラ(オオシマザクラ,ヤマザクラ,オオヤマザクラ,エドヒガシ,マメザクラ,ミヤマザクラ,ソメイヨシノ,タカネザクラ,カスミザクラ,チョウジザクラ,コヒガン,サトザクラ,カンザクラ)の葉・花・果実・樹皮(桜皮),サクランボ,ザクロ,ササ,サザンカ,サジオモダカ(沢瀉),サツマイモ,サトウキビ,サトウダイコン,サネブトナツメ(酸棗仁),サフラン(番紅花,西紅花),ザボン果実,サボンソウ,サーモンベリー果実,サラシナショウマ(升麻),サルビア(セージ),サワギキョウ(山梗菜),サワグルミ(山胡桃),サンシチニンジン(三七人参),サンシュユ(山茱萸),サンショウ(山椒),サンズコン(山豆根),シア(カリテ),シアノキ果実,シイタケ(椎茸),シオン(紫苑),ジキタリス,シクンシ(使君子),シソ・アオジソ・チリメンジソ・カタメンジソ(紫蘇葉,紫蘇子),シタン,シナノキ,シナホオノキ,シナレンギョウ(連翹),シモツケソウ,ジャガイモ,シャクヤク(芍薬),シャジン(沙参),ジャノヒゲ(麦門冬),ジュズダマ,シュロ果実,ショウガ(生姜),ショウブ(菖蒲,菖蒲根),ショズク果実,シラカシ種子,シロバナツタの花,シロミナンテン(南天実),シンナモン,シンビジューム根、スイカ(西瓜),スイカズラ(金銀花,忍冬),スイバ(酸模),スイムベリー果実,ストロベリー果実,スギナ(問荊),スモモ果実,セイヨウアカマツの球果,セイヨウカラマツ,セイヨウキズタ,セイヨウグルミ,セイヨウサンザシ,セイヨウタンポポ,セイヨウトチノキ(マロニエ),セイヨウナシ果実,セイヨウナツユキソウ,セイヨウニワトコ(エルダー),セイヨウネズ(ジュニパー・杜松),セイヨウノコギリソウ(ミルフォイル),セイヨウバラ,セイヨウフウチョウボク,セイヨウヤドリギ,セイヨウハッカ・セイヨウヤマハッカ,セイヨウワサビ,セキショウ(石菖根),ゼニアオイ,ヒロハセネガ,セネガ,セリ,セロリ,センキュウ(川キュウ),センダン,センブリ(当薬),センナ果実又は葉,センニンソウ(大蓼),ソバ種実,ダイオウ(大黄),大根,大豆,ダイダイ(橙皮,枳実),タカトウダイ(大戟),タカワラビ(狗脊),ダークスィートチェリー果実,タチアオイ,タチジャコウソウ(タイム,百里香),タチヤナギ,タマリンド種子,タマネギ,タムシバ(辛夷),タラノキ又はその根皮,タンジン(丹参),タンポポ(蒲公英)又はシロバナタンポポ・モウコタンポポ,チェリー果実,チガヤ又はその根(茅根),チクセツニンジン(竹節人参),チコリ,チョウセンゴミシ(五味子),チョウセンダイオウ(大黄),チョウセンニレ(蕪夷),チョウセンニンジン(人参),チョウセンヨモギ(艾葉),ツキミソウ,ツバキ,ツボクサ,ツメクサ(漆姑草),ツユクサ(鴨跖草),ツルアズキ(赤小豆),ツルドクダミ(何首烏),ツルナ(蕃杏),ツルニンジン(四葉参),ツワブキ,デイコ,テウチグルミ,デュベリー果実,テングサ,テンチャ(甜茶),トウガ(冬瓜子),トウガラシ(番椒),トウキ(当帰),トウキンセンカ(マリーゴールド),トウモロコシ又はトウモロコシ毛(南蛮毛),トウネズミモチ(女貞子),トウニン(桃仁)、トウリンドウ(竜胆),ドクダミ(十薬),トコン(吐根),トシシ・マメダオシ・ネナシカズラ,トチュウ(杜仲,杜仲葉),トマト,トラガント,トルメンチラ,ドロノキ,トロロアオイ,ナイゼリアベリー果実,ナガイモ・ヤマノイモ(山薬),ナギイカダ(ブッチャーブルーム),ナギナタコウジュ,ナズナ,ナタネ,ナツミカン,ナツメ(大棗),ナニワイバラ(金桜子),ナルコユリ(黄精),ナンキンマメ(落花生),ナンテン(南天実),ニガキ(苦木),ニガヨモギ(苦艾),ニクズク,ケイ・ニッケイ(桂皮)・ケイシ(桂枝),ニラ(韮子),ニワトコ(接骨木)の果実・花又は茎葉,ニンニク(大蒜),ヌルデ(五倍子),ネギ,ノアザミ(大薊),ノイバラ(営実),ノコギリソウ,ノダケ(前胡),ノバラ,ノモモ,パーム,パイナップル果実,ハイビスカス(ブッソウゲ,フウリンブッソウゲ,ローゼル),ハカマウラボシ(骨砕補),ハクセン(白癬皮),ハクルベリー果実,ハコベ(繁縷),ハシバミ(榛子),ハシリドコロ(ロート根),バジル,ハス(蓮,蓮肉,蓮子),パセリ(オランダゼリ),ハダカムギ,ハチク・マダケ(竹茹),パチョリー,ハッカ(薄荷,薄荷葉),ハトムギ(ヨクイニン),ハナスゲ(知母),バナナ,ハナハッカ,ハナビシ(シシツリ),バニラビンズ,パパイヤ,ハハコグサ(鼠麹草),ハブ草,パプリカ,ハマゴウ・ミツバハマゴウ(蔓荊子),ハマスゲ(香附子),ハマビシ(シツ莉子),ハマナス(マイカイ花),ハマボウフウ(浜防風),ハマメリス,バラ(薔薇),ハラタケ(ハラタケ,シロオオハラタケ,ウスキモリノカサ),パリエタリア,ハルニレ(楡皮,楡白皮,楡葉),パンノキ,ヒオウギ(射干),ヒカゲツルニンジン(党参),ピーカンナッツ,ヒガンバナ(石蒜,蔓珠沙華),ヒキオコシ(延命草),ヒシ(菱実),ピスタチオ,ビート,ヒトツバ(石葦),ヒトツバエニシダ,ヒナタイノコズチ(牛膝),ヒノキ,ヒバ,ヒマシ,ヒマワリ,ヒマワリ種子、ピーマン,ヒメガマ(香蒲),ビャクシ,ビャッキュウ,ヒユ果実,ビロウドアオイ,ヒロハオキナグサ(白頭翁),ビワ(枇杷,枇杷葉),ビンロウ(大服皮,檳榔子),フウトウカズラ(南籐),フキ,フキタンポポ(款冬花,款冬葉),フジバカマ(蘭草),フジマメ(扁豆),ブドウ果実又は果皮・種子・葉,ブナ,フユムシナツクサタケ(冬虫夏草),ブラジルカンゾウ,ブラックカーラント果実,ブラックベリー,プラム果実,フルセラリア,ブルーベリー(セイヨウヒメスノキ),プルーン,ブロンドサイリウム,ブンドウ(緑豆),ヘチマ,ベニバナ(紅花),ヘネケン,ベラドンナ,ベリー果実,ペルビアンバーグ,ボイセンベリー果実,ボウフウ(防風),ホウレンソウ,ホオズキ(登呂根),ホオノキ(和厚朴,朴),ボケ(木瓜),ホソバナオケラ(蒼朮),ホソババレンギク,ボダイジュ(菩醍樹),ボタン(牡丹,牡丹皮),ホップ,ホホバ,ホワートルベリー果実,マイズルテンナンショウ(天南星),マオウ(麻黄),マカデミアナッツ,マクリ(海人草),マグワ(桑白皮,桑葉),マグノリア・スプレンゲリ,マタタビ(木天蓼),マツカサ,松葉,マヨラム(ハナハッカ),マルバノジャジン(苦参),マルベリー果実,マルメロ,マンゴー,マンゴスチン,マンシュウグルミ,マンダリン果実,マンネンタケ(霊芝),ミカン属植物果実(枳実),ミシマサイコ(柴胡),ミゾカクシ(半辺蓮),ミソハギ(千屈菜),ミツガシワ,ミツバ,ミドリハッカ,ミモザ,ミョウガ,ミラクルフルーツ果実,ミルラ,ミロバラン,ムクゲ(木槿),ムクノキ,ムクロジ,ムラサキ(紫根),ムラサキトウモロコシ,メハジキ(益母草),メボウギ,メラロイカ,メリッサ,メリロート,メロン果実,モウコヨモギ,モウソウチク,モッコウ(木香),モミジバダイオウ,モモの葉(桃葉)・果実・種(桃仁),モヤシ,モレロチェリー果実,モロヘイヤ(黄麻),ヤカワムラサキイモ,ヤクチ(益智),ヤグルマソウ(ヤグルマギ
ク),ヤグルマハッカ,ヤシャブシ(矢車),ヤチヤナギ,ヤツデ(八角金盤),ヤドリギ(柳寄生),ヤナギタデの葉,ヤブガラシ,ヤブコウジ(紫金牛),ヤマゴボウ(商陸),ヤマハンノキ(山榛),ヤマモモ(楊梅皮),ヤマヨモギ, ユーカリ,ユキノシタ(虎耳草),ユッカ・フレビフォリア,ユズ果実,ユリ,ヨロイグサ,ヨモギ(艾葉),ライム果実,ライムギ,ラカンカ果実,ラズベリー葉・果実,リュウガン(竜眼肉),リョクチャ(緑茶),リンゴ果実,リンドウ,レタス,レッドカーラント果実,レモン果実,レモングラス,レンギョウ(連翹),レンゲソウ,ロウヤシ,ローガンベリー果実,ローズマリー(マンネンロウ),ローズヒップ(ノバラ),ワサビ,ワレモコウ(地楡)などの植物エキスや、キノコの子実体、培養菌糸体からの抽出物質、および菌糸培養液から一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0006】
使用できるキノコとしては、イグチ科に属するアメリカウラベニイロガワリ、アシベニイグチ、イロガワリ、ウツロベニハナイグチ、アカジコウ、ヤマドリタケモドキ、ドクヤマドリ、ニセアシベニイグチ、コガネヤマドリ、コウジタケ、キノボリイグチ、シロヌメリイグチ、ヌメリツバイグチ、ハナイグチ、ヌメリイグチ 、アカヤマドリ、キンチャヤマイグチ、ヤマイグチ 、アケボノアワタケ、ホオベニシロアシイグチ、ニガイグチ 、コショウイグチ、ウツロイイグチ、オオキノボリイグチ、ヌメリコウジタケ、ハンノキイグチ、アミハナイグチ、キヒダタケ、ヒダハタケ、クリカワヤシャイグチ、クロアザアワタケなどのキノコ類や、白樺茸、メシマコブ、マツホド(茯苓),マイタケ,ヒメマツタケ(カワリハラタケ,ヒロマツタケ),チョレイマイタケ(猪苓),シメジ(ヒンシメジ,シャカシメジ,ハタケシメジ,オシロイシメジ,ブナシメジ,シロタモギタケ),ツクリタケ、ヒラタケ、カワラタケ、ニンギョウタケなどのキノコ
類から一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0007】
また、塗布後にさらに良好な美白感を与えるものとしてチロシナーゼ活性阻害作用を有するクワ,イレイセン、パッションフラワー、トウキ,ワレモコウ,ヨモギ,スイカズラ,キハダ,ドクダミ,マツホド,ハトムギ,オドリコソウ,サンザシ,ユーカリ,セイヨウノコギリソウ,アルテア,ケイヒ,マンケイシ,ハマメリス,ヤマグワ,延命草,桔梗,トシシ,続随子,射干,麻黄,センキュウ,ドッカツ,サイコ,ボウフウ,ハマボウフウ,オウゴン,シャクヤク,ゲンノショウコ,甘草,五倍子,アロエ,ショウマ,紅花,阿仙薬などの植物エキス、さらにアスコルビン酸及びその誘導体,ハイドロキノン及びその配糖体,コウジ酸及びその誘導体,胎盤エキス,シルクペプチドなどの物質から一種又は二種以上を組み合わせて用いることが知られている。
【0008】
また、固形化粧料には、肌にエモリエント感を与えるためや、粉体を配合した時の粉っぽさを低減する目的等で、油剤を配合することができる。ここで用いられる油剤としては、通常化粧料に用いられる油剤であれば特に限定されず、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の固形化粧
料に油剤を配合する場合の油剤の配合量は、概ね1〜40%が好ましいことが知られている。
【0009】
皮膚に対して日光からの紫外線が照射されると、皮膚内の色素細胞に色素が生成し皮膚の黒化や皮膚色素の沈着によるシミ、ソバカスが生ずることが知られている。従来より、このような皮膚の黒化の予防やシミ、ソバカスの除去を目的として種々の美白化粧料が提案されている。例えば、ビタミンCおよびその誘導体、グルタチオン等の還元剤、過酸化水素、胎盤エキス、コウジ酸等のメラニン生成抑制物質を用いたものが知られている。
【0010】
しかし、ビタミンC類は酸化され易く、それを配合した化粧料の変色、変臭を招くという欠点がある。グルタチオン等の還元剤は不快臭がある上に、経皮吸収性にも問題があり、過酸化水素は、安全性や安定性の点で問題があるとされている。また、胎盤エキスのような動物組織抽出系のものはその効果が十分でなく、また、その安定性や色、臭気等の点でも問題がある。また、コウジ酸も少量では皮膚の黒化を防止する効果が小さい等の問題があるので、美白化粧料の有効成分としてはいずれも充分なものとは言い難い。このように従来より知られているこれらのメラニン生成抑制物質は、これらのみを用いても効果の点で不十分であったり、安全性、安定性等の種々の面で実用可能なものはほとんどないのが実情である。
【0011】
一方、甘草の疎水性有機溶媒抽出物である油溶性エキスは、これを単一で用いて有効量を配合した場合、刺激性などの問題が懸念さるが、甘草の疎水性有機溶媒抽出物である油溶性エキスに、種々の美白作用を有する活性成分(以下、美白活性成分)、及び抗炎症剤を配合することにより、皮膚の色素沈着の淡色化、もしくは予防効果に優れ、かつ皮膚に対する炎症等の悪影響を抑えることのできる優れた相乗的効果の現れる美白化粧料を調製することができる。即ち、(a)甘草から抽出された油溶性エキス、(b)アスコルビン酸及びその誘導体、胎盤抽出物、コウジ酸及びその誘導体、グルコサミン及びその誘導体、アゼライン及びその誘導体、レチノール及びその誘導体、ピリドキシン及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、アルブチン及びその誘導体、トコフェロール及びその誘導体、ヒドロキシケイ皮酸及びその誘導体、羌活、センキュウ、ビャクシ、藁本、独活、前胡、紫胡、等のセリ科植物抽出物、防風、浜防風、西洋きのこ、マンネンタケ菌糸体培養物またはその抽出エキス、ギムネマの葉、リンゴ、サクラ、ナシ、モモの幹皮、リンゴの葉、アセビ、アマシバの葉、キトサン、キトサン分解物、カフェイン酸誘導体、ヒノキチオール、ニンジンエキス及びイオウからなる群より選ばれた1種または2種以上の成分、及び(c)抗炎症剤を配合した美白化粧料が知られている。ここで用いられる抗炎症剤としては、皮膚への適用が可能でかつ抗炎症作用を有するものであれば特に制限されるものではない。例えば、オキシベンゾン、トラネキサム酸及びその誘導体、アラントイン、イプシロンアミノカプロン酸、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、アズレン、コンドロイチン硫酸塩、感光素301号、感光素401号、塩酸ジフェンヒドラミン、アデノシンリン酸、カラミン、紫根エキス、当帰エキス、ヨモギエキス、ワレモコウエキス、アミノカプロン酸、ビサボロール等が挙げられ、これらの一種又は2種以上を適宜配合することにより、安全性の高い優れた美白化粧料としての特性を発揮させることができるが知られている。
【0012】
従来より、皮膚の黒化やしみ、そばかすを防ぎ本来の白い肌を保つために、このチロシンの酸化を防止するビタミンCの塩や脂肪酸誘導体、さらにハイドロキノンモノベンジルエーテル、過酸化水素、コウジ酸などを配合した美白化粧料が提案されている。しかし、これらの美白化粧
料中にコウジ酸を配合した場合、紫外線による炎症抑制効果、美白効果を充分に発揮するものではない。一方、美白化粧料中にハイドロキノンモノベンジルエーテルなどを配合すると、色黒の肌を淡色化する効果はあるが、皮膚の安全性上に問題がある等の欠点がある。この様に、炎症抑制効果、美白効果に優れかつ皮膚安全性が高く、保存安定性に優れた美白化粧料を得ることは困難を極めているとされている。
【0013】
油溶性甘草エキスを単独で配合した場合、抗炎症作用、抗菌作用、抗酸化作用、抗う触作用、抗プラスミン作用およびメラニン生成抑制作用をも持つことを確認され、油溶性甘草エキスの持つ他の原料にみられない複合的生理活性をさらに向上させるためニコチン酸アミドを併用すると相乗的に美白効果が増強されることが知られている。
【0014】
しみ、そばかすは、紫外線等の外的刺激によりメラニンが生成し、皮膚中に沈着することにより生じる。しみ、そばかすの生成を抑制する美白剤として、アスコルビン酸、またはその誘導体、プラセンタエキス、甘草エキス、ハイドロキノン誘導体、コウジ酸等が知られており、これらを配合した美白
化粧 料が提案されている。しかし、これらの美白剤は、メラニンの生成を抑制する効果はあるものの、これらの美白剤を配合した美白化粧
料を塗布しても、しみ、そばかすの防止において必ずしも十分満足すべき効果が得られなかった。しみ、そばかすの原因は、複雑であるので、単にメラニンの生成を抑制するのみでなく、色素沈着の原因となる炎症を防止したり、新陳代謝を活発化することによりメラニンが皮膚内部に留まることを防止したり、紫外線等によってダメージを受けた皮膚機能を回復させたりすることが重要である。そこで、(a)メバロン酸、メバロン酸ラクトンから選ばれる一種以上と、(b)アスコルビン酸、またはその誘導体、プラセンタエキス、甘草エキス、ハイドロキノン誘導体、コウジ酸から選ばれる美白剤の一種以上とを併用すると、しみやそばかすの防止に優れた効果を発揮することが知られている。
【0015】
アルカリ易溶の天然メラニンが優れた紫外線吸収能を有すること、更にこれと従来から肌荒れ防止・改善に用いられている特定の生体保湿成分、植物抽出物、組織抽出成分、抗酸化剤および美白剤から選ばれる1種または2種以上を組合わせて用いれば、皮膚に対する安全性が高く、しかも肌荒れ防止・改善効果が相乗的に優れた化粧料が得られることを見出されている。すなわち、アルカリ易溶の天然メラニンと、次の(a)〜(e)から選ばれる1種または2種以上の成分:(a)ヒアルロン酸およびその塩、コラーゲン並びにエラスチンから選ばれる1種または2種以上の生体保湿成分(b)オウゴン、オウバク、ユリ、トウキ、レンゲソウ、アルニカ、カミツレ、バーチおよびニンジンから選ばれる1種または2種以上の植物抽出物(c)デオキシリボ核酸、酵母抽出液、牛血除蛋白抽出物、乳酸菌醗酵代謝物および牛胸腺抽出液から選ばれる1種または2種以上の組織抽出成分(d)ビタミンEおよびその誘導体、ビタミンB2 およびその誘導体並びにリン脂質から選ばれる1種または2種以上の抗酸化剤(e)アスコルビン酸およびその誘導体、コウジ酸およびその誘導体、牛胎盤抽出液、ハイドロキノン誘導体、グルタチオン、シスチン誘導体、ソウハクヒ抽出液並びに甘草
エキスから選ばれる1種または2種以上の美白剤を含有する化粧料が知られている。
【0016】
仙鶴草がその美白作用、皮膚老化防止作用等の点で化粧料として非常に有効であることを見いだされ、ばら科キンミズヒキ属の全草の溶媒抽出物を含む美白及び老化防止化粧料知られている。キンミズヒキ属は、すでに生薬として、その全草を乾燥したものが医薬品原料として販売されているし、且つ日本の山野で容易に自生したものを採取できるのである。この抽出物を、他の化粧品原料例えばスクワラン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルアルコール等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、1,3ブチレングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添加して、さまざまな剤形の化粧料を調製することができる。例えばローション、クリーム、乳液、パック等で目的に応じて利用形態があることが知られている。
【0017】
成分(A)、(B)及び(C)(A)チョウジ抽出物、緑茶抽出物、葛根抽出物、桑白皮抽出物、甘草抽出物、オウゴン抽出物、アロエ抽出物及び橙皮抽出物から選ばれる植物抽出物の一種又は二種以上(B)尿素(C)尿素安定化剤を含有することを特徴とする美白
化粧料。成分(A)の植物抽出物としては、チョウジ、緑茶、葛根、桑白皮、甘草、オウゴン、アロエ若しくは橙皮を水やエタノール、メタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒で抽出して得られる抽出液又は当該抽出液を乾燥して得られる乾燥粉末などを用いることができる。例えばチョウジの抽出物を得るには、チョウジのつぼみを乾燥して細切りし、これに水/エタノール混合液を加え、時々攪拌した後室温で浸漬し、圧搾分離して抽出液を得た後、ろ過すればよい。また、成分(A)の植物抽出物としては市販のものを用いることができ、かかる市販品としては、例えばファルコレックス
チョウジ、緑茶リキッド、カッコンエキスパウダー、ファルコレックス ソウハクヒ、オウゴンエキスパウダー、オウゴンリキッド、アロエMS、トウヒエキスパウダー(以上、一丸ファルコス(株)製)、油溶性甘草エキス(丸善製薬(株)製)等が挙げられる。成分(B)の尿素は、全組成中に0.05〜10%、特に0.2〜5%配合されるのが好ましい。成分(C)の尿素安定化剤は、水溶液中での尿素の分解を抑制し、安定化する化合物であれば特に限定されないが、具体例としては、乳酸、脂肪族ジカルボン酸、アラントイン、アンモニウム化合物、6−アミノ−n−カプロン酸に代表されるアミノカルボン酸、グリシンに代表されるアミノ酸及びその塩、ニコチン酸及びその誘導体等が挙げられる。成分(C)の尿素安定化剤は、一種を単独でも、又は二種以上を組合わせて用いることができ、有効な配合量は尿素安定化剤の種類によって異なるが、一般に成分(B)の尿素に対して、5〜200%、特に10〜100%配合するのが好ましい。更に、必須成分の他、通常の化粧料、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種任意成分、例えば油剤、保湿剤、増粘剤、防腐剤、乳化剤、顔料、粉体、pH調整剤、薬効成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、香料等を適宜配合することができる。具体的には、油剤としては流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン、ミツロウ、カルナウバロウ、オリーブ油、ラノリン、高級アルコール、脂肪酸、高級アルコールと脂肪酸の合成エステル油、シリコーン油等が挙げられ、保湿剤としてはソルビトール、キシリトール、グリセリン、マルチトール、プロピレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール等が挙げられ、増粘剤としてはカルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、カラギーナン、ゼラチン等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の電解質などが挙げられ、防腐剤としてはメチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、安息香酸ナトリウム等が挙げられ、乳化剤としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤が挙げられ、粉体としてはタルク、セリサイト、マイカ、カオリン、シリカ、ベントナイト、バーミキュライト、亜鉛華、雲母、雲母チタン、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、ベンガラ、酸化鉄、群青等が挙げられ、pH調整剤としてはクエン酸−クエン酸ナトリウム等の緩衝剤が挙げられ、薬効成分としては、アルブチン、コウジ酸、ビタミンC及びその誘導体、プラセンタエキス、グリチルリチン酸ジカリウム等が挙げられる。いううものが知られている。
【0018】
現在知られているクスミ、シミ、ソバカス対策は、メラニン生合成の引金となる紫外線をサンスクリーン剤等で遮光する方法と、メラニンの生合成を阻害する物質、例えば、アルブチン、コウジ酸、ビタミンC誘導体といったメラニン合成阻害剤、およびメラニン生合成を抑制する植物抽出物を用いる方法が知られている。しかしながら、一旦形成されてしまった角層中のメラニンを分解し、消失せしめるための副作用のない安全な方法は未だ開発されていないのが現状である。以前、ハイドロキノン、4−イソプロピルカテコール、ハイドロキノンモノベンジルエーテルが皮膚漂白剤として用いられたこともあったが、これらは強力な脱色作用を有するものの、それは色素細胞の変性、致死に基づくものであるため、外用を継続すると永久的白斑となるとともに、かぶれ等の副作用も避けられないため、現在は化粧料として市販されておらず、当業界においては安全なクスミ、シミ、ソバカスに有効な美白剤の開発が強く望まれていた。したがって現在のところ、クスミ、シミ、ソバカスに対しては、メラニンが表皮の更新に伴って脱落する期間を早めるため、代謝促進作用のある胎盤抽出物を用いる方法や、レゾルシンやサリチル酸といった角質の軟化、剥離剤を用いて表皮のターンオーバーを短縮する方法が知られているにすぎない。しかしながらこの方法は、本来、クスミ、シミ、ソバカスの根本的な治療法といえるものではない。
【0019】
さこで、使用可能な微生物が研究され、メラニン分解性を有する木材腐朽菌が使用可能であり、例えば、ヒラタケ属(pleurotus)、スギタケ属(Pholiota)、マツオウジ属(Lentinus )、キクラゲ属(Auricularia)、カヤタケ属(Clitocybe)、Pseudohiatula属、キコブタケ属(Phellinus)に属する担子菌が利用できる。さらに詳しく述べれば、ヒラタケ属(Pleurotus属)に属する担子菌では、ヒラタケ(Pleurotus ostreatus (Jacq.:Fr.)Kummer)、タモギタケ(Pleurotus cornucopiae (Paulet)Rolland var. citrinopileatus(Sing.)Ohira)、トキイロヒラタケ(Pleurotus salmoneostramineus L. Vass.)、ウスヒラタケ(Pleurotus pulmonarius (Fr.) Quel,)が、スギタケ属(Pholiota)に属する担子菌では、ヌメリスギタケモドキ(Pholiota aurivella (Batsch:Fr.)Kummer)、ヌメリスギタケ(Pholiota adiposa (Fr.)Kummer)、ナメコ(Pholiota nameko (T.Ito) S. Ito et Imai inImai)、ハナガサタケ(Pholiota flammans (Fr.)Kummer)、スギタケ(Pholiota squarrosa (Mull Fr.)Kummer)、スギタケモドキ(Pholiota squarrosoides (Peck)Sacc.)、チャナメツムタケ(Pholiota lubrica (Pers. Fr.)Sing.)が、マツオウジ属に属する担子菌ではシイタケ(Lentinus edodes (Berk.) Sing.)、マツオウジ(LentinusFr.em Sing.)が、キクラゲ属に属する担子菌ではキクラゲ(Auricularia auricula(Hook.)Underw.)、アラゲキクラゲ(Auricularia polytricha (Mont.)Sacc.)、ヒダキクラゲAuricularia mesenterica (Dick.)Pers.)が、カヤタケ属(Clitocybe)に属する担子菌では、ハイイロシメジ(Clitocybenebularis (Batsch:Fr.)Kummer)、アオイヌシメジ(Clitocybe odora (Bull:Fr.)Kummer)、ホテイシメジ(Clitocybe clavipes (。Pers:Fr.)Kummer)が、カヤタケ(Clitocybe gibba (Pers:Fr.)Kummer)、Pseudohiatula属に属する担子菌ではPseudohiatulaoshimae 、キコブタケ属(Phellinus)に属する担子菌がメシマコブ(P.yucatensis(Murr.)Imaz.)がそれぞれ利用できることが知られている。
【0020】
これら、メラニン分解性物質は、担子菌の菌糸を培養することによって生産することができる。担子菌は、天然の子実体および土壌中から菌糸を誘導することができるとともに、これら菌糸を培養することにより、培養液中にマンガンパーオキシダーゼ等のメラニン分解性物質を生産する。
【0021】
また、美白成分であるコウジ酸及びその誘導体並びにそれらの塩、エラグ酸及びその誘導体並びにそれらの塩、エンドセリン拮抗薬、アスコルビン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、グルタチオン及びその誘導体並びにそれらの塩、システイン及びその誘導体並びにそれらの塩、レゾルシン及びその誘導体並びにそれらの塩、ハイドロキノン及びその誘導体並びにそれらの塩は市販の試薬類を利用することが出来る。また、これらの化合物を多く含有する植物から各種の溶媒、例えば、水;メチルアルコール、エチルアルコール等の低級1価アルコール;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の液状多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;酢酸エチルなどのアルキルエステル;ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素;ジエチルエーテル等のエーテル類;ジクロルメタン、クロロホルム等のハロゲン化アルカン等の1種または2種以上を用いて抽出し、精製して使用することが出来る。さらには、化学的な合成によっても上記化合物を作成することが可能である。これらを併用できることが知られている。
【0022】
また、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及びこれらを含有する甘草抽出物、胎盤抽出物、カロチノイド類及びこれらを含有する動植物抽出物、イレイセン抽出物、ひまわり種子抽出物、イブキトラノオ抽出物、エイジツ抽出物、オウゴン抽出物、オノニス抽出物、海藻抽出物、クジン抽出物、ゴカヒ抽出物、リノール酸を含有する油脂、リノレン酸を含有する油脂、サイシン抽出物、サンザシ抽出物、シラユリ抽出物、シャクヤク抽出物、センプクカ抽出物、ソウハクヒ抽出物、大豆抽出物、茶抽出物、トウキ抽出物、ビャクレン抽出物、ブナノキ抽出物、ブドウ種子抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ抽出物、ユキノシタ抽出物、ヨクイニン抽出物の調製は特に限定されないが、例えば種々の適当な有機溶媒を用いて低温下から加温下で抽出される。抽出溶媒としては、例えば、水;メチルアルコール、エチルアルコール等の低級1価アルコール;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の液状多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;酢酸エチルなどのアルキルエステル;ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素;ジエチルエーテル等のエーテル類;ジクロルメタン、クロロホルム等のハロゲン化アルカン等の1種または2種以上を用いることが出来る。とりわけ、水、エチルアルコール、1,3−ブチレングリコールの1種または2種以上の混合溶媒が特に好適である。これらを併用することが可能であることが知られている。
【0023】
従来、皮膚の色黒,シミ,ソバカス等を改善する上で、美白化粧料は非常に関心の深いものであり、これらにおいては、アスコルビン酸,グルタチオン,コロイドイオウ等が有効成分として配合されてきた。また、種々の薬用植物抽出物や、植物由来の没食子酸,ゲラニイン等を用いた例もある。海藻抽出物の美白作用に関する研究も盛んになされており、褐藻抽出物からなる化粧品配合液のメラニン生成抑制作用,海藻から抽出したメラニン形成阻害物質,褐藻類の親水性溶媒抽出物をチロシナーゼ阻害活性物質として含有する化粧料,及び紅藻類スギノリ科ツノマタ属の親水性有機溶媒抽出物を含有する美白化料等が公知となっているいる。さらに、コウジ酸やグルコピラノシド誘導体であるアルブチンといった美白成分も最近使用されている。かかる美
成分としては、メラニン産生を触媒するチロシナーゼの活性を阻害するチロシナーゼ活性阻害剤、チロシンからドーパ,ドーパキノン,ドーパクロムを経てメラニンを生成する過程の一部又は全部を阻害するメラニン生合成阻害剤、メラニンの代謝を正常化するメラニン排泄促進剤などが知られている。
【0024】
その結果、カイメンソウ属(Ceratodictyon),サンゴモ属(Corallina),ヤハズグサ属(Dictyopteris),アミジグサ属(Dictyota)ハリアミジ(Dictyotaspinulosa),ヒジキ属(Hizikia),ソゾ属(Laurencia),フシツナギ属(Lomentaria),イワヒゲ属(Myelophycus),ダルス属(Palmaria),ホンダワラ(Sargassum fulvellum)を除くホンダワラ属(Sargassum),イシモズク属(Sphaerotrichia)から選択される1種又は2種以上の海藻の抽出物において、高いメラニン生成抑制作用を見いだした。これらの海藻抽出物においては、皮膚刺激性,皮膚感作性といった皮膚への悪影響もなく、また美白剤に配合したときも、メラニン生成抑制作用の不活化は起こらずに、品質も安定していることが知られている。
【0025】
カイメンソウ属(Ceratodictyon)は紅藻類スギノリ目オゴノリ科の藻類の一種である。カイメンソウ属の海藻としては、カイメンソウ(Ceratodictyon spongiosum)が例示される。サンゴモ属(Corallina)は、紅藻類,ヒカゲノイト目,サンゴモ科の藻類の一種である。サンゴモ属の海藻としては、無節サンゴモ(Corallina sp.),サンゴモ(Corallina officinalis),ピリヒバ(Corallina pilurifera)等が例示される。これらの藻類の中でも、無節サンゴモ(Corallina sp.)の抽出物がメラニン生成抑制作用の点から特に好ましい。ヤハズグサ属(Dictyopteris)は、褐藻類アミジグサ目アミジグサ科の藻類の一種である。ヤハズグサ属の海藻としては、ヤハズグサ(Dictyopteris latiuscula),シワヤハズ(Dictyopteris undulata),ヘラヤハズ(Dictyopteris prolifera),スジヤハズ(Dictyopteris plagiogramma),ヒメヤハズ(Dictyopteris repens),エゾヤハズ(Dictyopteris divaricata),ウラボシヤハズ(Dictyopteris polypodioides)等が例示される。これらのヤハズグサ属藻類の中でも、メラニン生成抑制効果の点から、ヘラヤハズ(Dictyopteris prolifera)の抽出物が好ましく用いられる。アミジグサ属(Dictyota)ハリアミジ(Dictyota spinulosa)は、褐藻類アミジグサ目アミジグサ科の藻類の一種であり、今回アミジグサ属の中でも特に高いメラニン生成抑制効果が認められている。ヒジキ属(Hizikia)は、褐藻類ヒバマタ目ホンダワラ科の藻類の一種である。ヒジキ属の海藻 としては、ヒジキ(Hizikia fusiformis)が、例示されている。
【0026】
ソゾ属(Laurencia)は、紅藻類イギス目フジマツモ科の藻類の一種である。ソゾ属の海藻としては、ソゾsp.(Laurencia sp.),クロソゾ(Laurencia intermedia),ミツデソゾ(Laurencia okamurai),ソゾノハナ(Laurencia grevilleana),オオソゾ(Laurencia glandulifera),ハネソゾ(Laurencia pinnata),コブソゾ(Laurencia undulata)等が例示される。これらのソゾ属藻類の中でも、メラニン生成抑制効果の点から、ソゾsp.(Laurencia sp.)の抽出物が好ましく用いられる。
【0027】
フシツナギ属(Lomentaria)は、紅藻類ダルス目ワツナギソウ科の藻類の一種である。フシツナギ属の海藻としては、フシツナギ(Lomentaria catenata),コスジフシツナギ(Lomentaria hakodatensis)等が例示される。これらのフシツナギ属藻類の中でも、メラニン生成抑制効果の点から、フシツナギ(Lomentaria catenata)の抽出物が好ましく用いられる。
【0028】
イワヒゲ属(Myelophycus)は、褐藻類カヤモノリ目ハバモドキ科の藻類の一種であり、イワヒゲ(Myelophycus caespitosus)が例示される。このイワヒゲに関しては、その抽出物を含有するテストステロン−5α−レダクターゼ阻害剤がすでに知られている。
【0029】
ダルス属(Palmaria)は、紅藻類ダルス目ダルス科の藻類の一種であり、ダルス(Palmaria palmata)が例示される。このダルスに関しては、その抽出物を有効成分とする免疫抑制剤,抗腫瘍作用、及びヒドロキシカルボン酸と併用することによる細胞賦活作用などがすでに知られている。
【0030】
ホンダワラ属(Sargassum)は、褐藻類ヒバマタ目ホンダワラ科の藻類の一種である。ホンダワラ属藻類の中でも、ホンダワラ(Sargassum fulvellum)の抽出物を美白化粧料に配合することは、特開平1−224308号公報、及び特開平2−124810号公報にてすでに開示されている。しかしながら、ホンダワラ属に属する他の藻類おいても、ホンダワラと同程度かそれに優るメラニン生成抑制作用が認められた。
ホンダワラ(Sargassum fulvellum)を除くホンダワラ属(Sargassum)の海藻としては、エンドウモク(Sargassum yendoi),マメタワラ(Sargassum piluriferum),ヤツマタモク(Sargassum patens),アカモク(Sargassum horneri),ノコギリモク(Sargassum serratifolium),オオバノコギリモク(Sargassumgiganteifolium),ヨレモク(Sargassum tortile),ヤナギモク(オオバモク:Sargassum ringgoldianum),ネジモク(Sargassum sagamianum),ハハキモク(Sargassum kjellmanianum),ウミトラノオ(Sargassum thunbergii),フシスジモク(Sargassum confusum),イソモク(Sargassum hemiphyllum),ナラサモ(Sargassum nigrifolium),トゲモク(Sargassum micracanthum),タマナシモク(Sargassum nipponicum),ジンメソウ(Sargassum vulgare),フタエモク(ヒイラギモク:Sargassum duplicatum),エゾノネジモク(Sargassum yezoense)等が例示される。これらのホンダワラ属藻類の中でもメラニン生成抑制作用の点から、ヤナギモク(オオバモク:Sargassum ringgoldianum),エゾノネジモク(Sargassum yezoense),フシスジモク(Sargassum confusum)から選択される1種又は2種以上の海藻抽出物を用いることが好ましい。
【0031】
イシモズク属(Sphaerotrichia)は、褐藻類ナガマツモ目ナガマツモ科の藻類の一種であり、イシモズク(Sphaerotrichia divaricata
が例示される。
【0032】
海藻を用いて、そのチロシナーゼ活性阻害率の測定を試みた。その結果、驚くべきことに、同じ褐藻類に属していても、前記公開公報に最も効果のあるものとして記載されているホンダワラ科のひじき、チガイソ科のわかめ、コンブ科のあらめ等より、はるかにチロシナーゼ活性阻害効果の大きい海藻を見い出された。即ちイシゲ科の海藻である「イイロ」及び/又は「イシゲ」の水または親水性有機溶媒による抽出物を含む美白化粧料である。イロロはある程度波あたりの強い潮間帯の岩上に生育し、しばしば近縁のイシゲと混生する。神戸周辺では淡路島中部以南の海岸などで観察される。藻体は高さ15cm程度で、平たく、かなり規則的に二叉分枝している。このように、美白化粧品の材料的研究は膨大なものがすでに報告されている。このように、美白化粧品の素材については、いろいろと研究され公知となっているが、特許文献について見ると以下のよなものが例示される。
【0033】
特開2004−51540号公報(特許文献1)には、粉末化した水溶性物質を配合することを特徴とする固形化粧料。固形化粧料がメーキャップ化粧料であることを特徴とする化粧料。水溶性物質が、保湿効果を有する植物抽出物、美白効果を有する植物抽出物、及び化合物、さらにキノコの子実体および培養菌糸体からの抽出物質、および菌糸培養液のいずれか1種又は2種以上であることを特徴とする固形化粧料。キノコが人形茸であることを特徴とする固形化粧料。水溶性物質の粉末化方法がデキストリンを添加することを特徴とした固形化粧料が開示されている。
【0034】
特開2003−73225号公報(特許文献2)には、キコブタケ属のキノコの子実体及び/又は菌床の抽出物の1種又は2種以上を含有することを特徴とする化粧料。キコブタケ属のキノコが、メシマコブ、キコブタケであることを特徴とする化粧料。美肌効果を有することを特徴とする化粧料。美肌効果が美白効果であることを特徴とする化粧料が開示されている。
【0035】
特開2000−319192号公報(特許文献3)には、野生および/または栽培の茸の根茎部を有機溶剤で抽出することを特徴とするチロシナーゼインヒビターおよびα−アミラーゼインヒビターから成る酵素阻害剤。野生および/または栽培のマイタケの根茎部(マイタケマット)を有機溶剤で抽出することを特徴とするチロシナーゼインヒビターおよびα−アミラーゼインヒビターから成る酵素阻害剤。野生および/または栽培の茸の根茎部ならびに野生および/または栽培のマイタケの根茎部(マイタケマット)を有機溶剤で抽出することを特徴とするチロシナーゼインヒビターおよびα−アミラーゼインヒビターから成る酵素阻害剤。前記抽出は、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールおよびその混合物またはそれらと水との混合物から選択される溶剤を用いて行うことを特徴とする酵素阻害剤。酵素阻害剤を含有する美白用および/または保湿用化粧品について開示されている。
【0036】
特開平5−186324号公報(特許文献4)には、(a)甘草から抽出された油溶性エキス、(b)アスコルビン酸及びその誘導体、胎盤抽出物、コウジ酸及びその誘導体、グルコサミン及びその誘導体、アゼライン及びその誘導体、レチノール及びその誘導体、ピリドキシン及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、アルブチン及びその誘導体、トコフェロール及びその誘導体、ヒドロキシケイ皮酸及びその誘導体、羌活、センキュウ、ビャクシ、藁本、独活、前胡、紫胡、等のセリ科植物抽出物、防風、浜防風、西洋きのこ、マンネンタケ菌糸体培養物またはその抽出エキス、ギムネマの葉、リンゴ、サクラ、ナシ、モモの幹皮、リンゴの葉、アセビ、アマシバの葉、キトサン、キトサン分解物、カフェイン酸誘導体、ヒノキチオール、ニンジンエキス及びイオウからなる群より選ばれた1種または2種以上の成分、及び(c)抗炎症剤を配合したことを特徴とする美白化粧料について開示されている。
【0037】
特許第3510751号公報(特許文献5)には、(a)ニコチン酸アミド0.01〜10重量%、及び(b)油溶性甘草エキスを蒸発残分換算で0.001〜1.0重量%含有することを特徴とする美白化粧料。(但し、尿素、紫外線吸収剤、及び紫外線散乱剤を含有しない。)が開示されている。
【0038】
特許第3450588号公報(特許文献6)には、(a)メバロン酸、メバロン酸ラクトンから選ばれる一種以上と、(b)アスコルビン酸、またはその誘導体、プラセンタエキス、甘草エキス、ハイドロキノン誘導体、コウジ酸から選ばれる美白剤の一種以上とを含有することを特徴とする美白化粧料が開示されている。
【0039】
特許第3202810号公報(特許文献7)には、ストレプトミセス属に属する微生を培養して得られる粗製メラニンを塩酸で加水分解した後アルカリ処理して得られるアルカリ易溶の微生物メラニンAと、次の(a)〜(e)から選ばれる1種または2種以上の成分:(a)ヒアルロン酸およびその塩、コラーゲン並びにエラスチンから選ばれる1種または2種以上の生体保湿成分(b)オウゴン、オオバク、ユリ、トウキ、レンゲソウ、アルニカ、カミツレ、バーチおよびニンジンから選ばれる1種または2種以上の植物抽出物(c)デオキシリボ核酸、酵母抽出液、牛血除蛋白抽出物、乳酸菌醗酵代謝物および牛胸腺抽出液から選ばれる1種または2種以上の組織抽出成分(d)ビタミンEおよびその誘導体、ビタミンB2
およびその誘導体並びにリン脂質から選ばれる1種または2種以上の抗酸化剤(e)アスコルビン酸およびその誘導体、コウジ酸およびその誘導体、牛胎盤抽出液、ハイドロキノン誘導体、グルタチオン、シスチン誘導体、ソウハクヒ抽出液並びに甘草エキスから選ばれる1種または2種以上の美白剤を含有する化粧料が開示されている。
【0040】
特許第2774882号公報(特許文献8)には、ばら科キンミズヒキ属の全草をエタノール、メタノール、ブタノール、アセトン及びこれらの混合物から選んだ少なくとも一種の溶媒で抽出した抽出物を含む美白及び老化防止化粧料が開示されている。
【0041】
特許第2764510号公報(特許文献9)には、次の成分(A)、(B)及び(C)。(A)チョウジ抽出物、緑茶抽出物、葛根抽出物、桑白皮抽出物、甘草抽出物、オウゴン抽出物、アロエ抽出物及び橙皮抽出物から選ばれる植物抽出物の一種又は二種以上(B)尿素(C)尿素安定化剤を含有することを特徴とする美白化粧料が開示されている。
【0042】
特開2004−107284号公報(特許文献10)には、メラニン分解性物質と美白成分とを必須に含有することを特徴とする化粧料。メラニン分解性物質がマンガンパーオキシダーゼであることを特徴とする化粧料。メラニン分解性物質が木材腐朽菌の培養物及び/又はその処理物であることを特徴する化粧料。木材腐朽菌がヒラタケ属(pleurotus)、スギタケ属(Pholiota)、マツオウジ属(Lentinus )、キクラゲ属(Auricularia)、カヤタケ属(Clitocybe)、Pseudohiatula属、キコブタケ属(Phellinus)属の担子菌であることを特徴とする化粧料。ヒラタケ属(Pleurotus)に属する担子菌が、ヒラタケ(Pleurotusostreatus (Jacq.:Fr.)Kummer)、タモギタケ(Pleurotus cornucopiae (Paulet)Rollandvar. citrinopileatus(Sing.)Ohira)、トキイロヒラタケ(Pleurotus salmoneostramineus L. Vass.)、ウスヒラタケ(Pleurotus pulmonarius (Fr.) Quel,)、スギタケ属(Pholiota)に属する担子菌が、ヌメリスギタケモドキ(Pholiotaaurivella (Batsch:Fr.)Kummer)、ヌメリスギタケ(Pholiota adiposa (Fr.)Kummer)、ナメコ(Pholiota nameko (T.Ito) S. Ito et Imai inImai)、ハナガサタケ(Pholiota flammans (Fr.)Kummer)、スギタケ(Pholiota squarrosa (Mull Fr.)Kummer)、スギタケモドキ(Pholiota squarrosoides (Peck)Sacc.)、チャナメツムタケ(Pholiota lubrica (Pers. Fr.)Sing.)、マツオウジ属に属する担子菌がシイタケ(Lentinus edodes (Berk.) Sing.)、マツオウジ(LentinusFr.em Sing.)、キクラゲ属に属する担子菌がキクラゲ(Auricularia auricula (Hook.)Underw.)、アラゲキクラゲ(Auricularia polytricha (Mont.)Sacc.)、ヒダキクラゲAuricularia mesenterica (Dick.)Pers.)、カヤタケ属(Clitocybe)に属する担子菌が、ハイイロシメジ(Clitocybenebularis (Batsch:Fr.)Kummer)、アオイヌシメジ(Clitocybe odora (Bull:Fr.)Kummer)、ホテイシメジ(Clitocybe clavipes (Pers:Fr.)Kummer)、カヤタケ(Clitocybe gibba (Pers:Fr.)Kummer)、Pseudohiatula属に属する担子菌がPseudohiatulaoshimae 、キコブタケ属に属する担子菌がメシマコブ(P.yucatensis(Murr.)Imaz.)であることを特徴とする化粧料。
【0043】
美白成分が、コウジ酸及びその誘導体並びにそれらの塩、エラグ酸及びその誘導体並びにそれらの塩、エンドセリン拮抗薬、アスコルビン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、グルタチオン及びその誘導体並びにそれらの塩、システイン及びその誘導体並びにそれらの塩、レゾルシン及びその誘導体並びにそれらの塩、ハイドロキノン及びその誘導体並びにそれらの塩、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及びこれらを含有する甘草抽出物、胎盤抽出物、カロチノイド類及びこれらを含有する動植物抽出物、イレイセン抽出物、ひまわり種子抽出物、イブキトラノオ抽出物、エイジツ抽出物、オウゴン抽出物、オノニス抽出物、海藻抽出物、クジン抽出物、ゴカヒ抽出物、リノール酸を含有する油脂、リノレン酸を含有する油脂、サイシン抽出物、サンザシ抽出物、シラユリ抽出物、シャクヤク抽出物、センプクカ抽出物、ソウハクヒ抽出物、大豆抽出物、茶抽出物、トウキ抽出物、ビャクレン抽出物、ブナノキ抽出物、ブドウ種子抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ抽出物、ユキノシタ抽出物、ヨクイニン抽出物から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする化粧料が開示されている。
【0044】
特開2004−83476号公報(特許文献11)には、(A)ツツジ科エリカの地上部の抽出物、(B)甘草の根部の抽出物から得られる甘草フラボノイド、(C)ウコギ科ニンジンの根部の抽出物、(D)シソ科マジョラムの葉部の抽出物、及び(E)スイカズラ科キンギンカの花部の抽出物、を組み合わせた混合物中のチロシナーゼ活性阻害物質を有効成分として含有することを特徴とするチロシナーゼ活性阻害剤。(A)ツツジ科エリカの地上部の抽出物、(B)甘草の根部の抽出物から得られる甘草フラボノイド、(C)ウコギ科ニンジンの根部の抽出物、(D)シソ科マジョラムの葉部の抽出物、及び(E)スイカズラ科キンギンカの花部の抽出物、を組み合わせた混合物中のメラニン産生抑制物質を有効成分として含有することを特徴とするメラニン産生抑制剤。(A)ツツジ科エリカの地上部の抽出物、(B)甘草の根部の抽出物から得られる甘草フラボノイド、(C)ウコギ科ニンジンの根部の抽出物、(D)シソ科マジョラムの葉部の抽出物、及び(E)スイカズラ科キンギンカの花部の抽出物、を組み合わせた混合物中の線維芽細胞増殖作用物質を有効成分として含有することを特徴とする線維芽細胞増殖作用剤。(A)ツツジ科エリカの地上部の抽出物、(B)甘草の根部の抽出物から得られる甘草フラボノイド、(C)ウコギ科ニンジンの根部の抽出物、(D)シソ科マジョラムの葉部の抽出物、及び(E)スイカズラ科キンギンカの花部の抽出物、を組み合わせた混合物中のエストロゲン様作用物質を有効成分として含有することを特徴とするエストロゲン様作用剤。これらのメラニン産生抑制物質を配合してなることを特徴とする美白作用を有する皮膚化粧料が開示されている。
【0045】
特開2004−75645号公報(特許文献12)には、(A)乳酸、乳酸塩からなる群より選択される1種以上と、(B)抗酸化効果を有する植物の圧搾物又は抽出物と、(C)美白成分を含有することを特徴とする化粧料。(A)の乳酸塩が、乳酸カリウム、乳酸ナトリウム、乳酸マグネシウム、乳酸カルシウムからなる群より選択される1種以上であることを特徴とする請求項1記載の化粧料。(B)の植物が、キクカ、キャロット、サルビア、ビワ、レンギョウ、ソウハクヒ、ペパーミント、カキョク、レモンバーム、オリーブ、オトギリソウ、ブドウ葉、アシタバ、アスパラサスリネアリス、アセンヤク、アルニカ、イチョウ、イラクサ、カワラヨモギ、ゼニアオイ、ウーロン茶、エイジツ、ヒキオコシ、オウゴン、ヨモギ、キンギンカ、クララ、ゲンノショウコ、紅茶、コンフリー、サボンソウ、セージ、サンザシ、シナノキ、シャクヤク、ドクダミ、ワレモコウ、シラカバ、スギナ、セイヨウキズタ、セイヨウネズ、ツボクサ、チャ、チョウジ、チンピ、テンチャ、トウキンセンカ、セイヨウニワトコ、ニンドウ、ハマメリス、セイヨウハッカ、ボタン、ホップ、マロニエ、メリッサ、モモ葉、ヤグルマギク、ユキノシタ、ユズ、ノバラ、ローズマリーからなる群より選択される1種以上であることを特徴とする化粧料。(C)の美白成分が、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、アスコルビン酸リン酸マグネシウム塩、アスコルビン酸グルコシド、システイン、グルタチオン、グルタチオンの塩、N−アシル化グルタチオン、グルタチオンのエステル、ハイドロキノン、ハイドロキノンの塩、ハイドロキノンの配糖体、フェルラ酸、フェルラ酸の塩、イソフェルラ酸、イソフェルラ酸の塩、カフェー酸、カフェー酸の塩、レゾルシノール類、エルゴ酸、エルゴ酸の塩、プラセンタエキス、カフェイン、タンニン、べラパミル、トラネキサム酸、甘草抽出物、グラブリジン、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、カミツレ抽出物、リノール酸、オレイン酸、リノレン酸からなる群より選択される1種以上であることを特徴とする化粧料が開示されている。
【0046】
特開2003−267882号公報(特許文献13)には、プルーン果汁またはその処理物を有効成分として含有することを特徴とする抗アレルギー剤。抗アレルギー剤を有効成分とする皮膚化粧料。抗アレルギー剤と抗炎症剤および/または美白剤を配合することを特徴とする皮膚化粧料。美白剤が、アスコルビン酸またはその誘導体、プラセンタエキス、コウジ酸、ルシノール、エラグ酸、カミツレ抽出物、油溶性甘草抽出物、桑白皮抽出物からなる群より選ばれる1種または2種以上を配合することを特徴とする皮膚化粧料が開示されている。
【0047】
特開2003−261431号公報(特許文献14)には、オレイル骨格を有する脂肪酸、高級アルコールまたはその誘導体と美白効果を有する植物エキスを必須成分として含有することを特徴とする美白化粧料。オレイル骨格を有する脂肪酸、高級アルコールまたはその誘導体が、オレイン酸、エライジン酸、オレイン酸エチル、オレイン酸オクチルおよびオレイルアルコールから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする美白化粧
料。美白効果を有する植物エキスが、アロエエキス、甘草エキス、モラシズエキス、ソウハクヒエキスおよびキッピエキスから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする美白化粧料が開示されている。
【0048】
特開2003−246722号公報(特許文献15)には、(A)ジオスコリア・コンポジータ(Dioscorea composita)から得られる抽出物と、(B)アシタバ、ガンビールノキ、アボガド、アマチャ(甘茶)、アマチャヅル、ビロウドアオイ、アルニカ、アルモンド、ケープアロエ、アロエベラ、キダチアロエ、イチョウ、イラクサ、イリス、ウイキョウ(茴香)、ウコン、ノイバラ、ホソババレンギク、コガネバナ(オウゴン)、キハダ(黄柏)、オウレン(黄連)、オオムギ、オクラ、オトギリソウ、オドリコソウ、オノニス、オランダカラシ、オレンジ、紅藻類、褐藻類、緑藻類、カキ(柿)、クズ、カノコソウ、ガマ、カミツレ、カラスムギ、カワラヨモギ、甘草
、マメハンミョウ、キイチゴ、キウイ、キナ、キュウリ、キョウニン、マルメロ、クチナシ、クマザサ、クララ、クルミ、グループフルーツ、クレマティス、サトウキビ、クロレラ、クワ(桑)、ケイヒ(桂皮)、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、アッサムチャ、コウホネ、ゴボウ、ゴマ、イネ、ヒレハリソウ、ウスバサイシン、ケイリンサイシン、サフラン、サボンソウ、サルビア、サンザシ(山査子)、サンショウ(山椒)、シイタケ、ジオウ、シコン、ムラサキ、シソ、シナノキ、セイヨウナツユキソウ、シャクヤク、ジュズダマ、ショウガ(生姜)、ショウブ、シラカバ、スイカズラ、スギナ、ニンニク、ステビア、セイヨウキズタ、セイヨウサンザシ、セイヨウニワトコ、セイヨウネズ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウハッカ、セージ、ウスベニオアイ、オランダミツバ、センキュウ、ダイズ(大豆)、ナツメ、タイム、タチャジャコウソウ、茶、チャノキ、チョウジ(丁子)、ウンシュウミカン、ツバキ、ツボクサ、テウチグルミ、コバテイシ、トウガラシ、トウキ、トウキンセンカ、モモ、ダイダイ、ドクダミ、トマト、トルメンチラ、ノバラ、シャクナゲ、オランダセリ、ハダカムギ、ハッカ、ハマメリス、セイヨウバラ、ヒキオコシ、クロバナヒキオコシ、ビワ、ヒノキ、ヒマワリ、フキタンポポ、マツホド、ナギイカダ、ブドウ、ヘイフラワー、ヘチマ、ベニバナ、ボダイジュ、ボタン、ホップ、マツ(松)、マリアザミ、セイヨウトチノキ、ムクロジ、コウスイハッカ、メリロート、リョクドウ、モヤシ、ヤグルマギク、ユーカリ、ユキノシタ(虎耳草)、ユリ、ハトムギ、ヨクイニン、ヨモギ、ラベンダー、リンゴ、レイシ、レタス、レモン、レンゲソウ、マンネンロウ、ローマカミツレ及びワレモコウから得られる植物抽出物からなる群より選択される1種又は2種以上とを含有することを特徴とする美白化粧料。
【0049】
(B)植物抽出物が、甘草(Glycyrrhiza
glaba Linne Var.)、モモ(Prunus persica Batsch)、茶(Thea sinensis)、ツバキ(Camelliajaponica L.)、ジオウ(Rehmannia glutinosa Libosch.)、オトギリソウ(Hypericum erectum Thunb.又はHypericum perforatum L.)及びビワ(Eriobotryajaponica)からなる群より選択される1種又は2種以上である美白
化粧料が開示されている。
【0050】
特開2002−370964号公報(特許文献16)には、ホソバヤマジソ(Mosla
chinensis Maxim.)抽出物と、アスコルビン酸及びその誘導体から選ばれる1種、または2種以上の美白剤とを含有することを特徴とする皮膚化粧料。グリチルリチン酸及びその塩、β−グリチルレチン酸及びその脂肪酸エステル、油溶性甘草エキスからなる群から選ばれる1種、または2種以上の抗炎症剤をさらに含有することを特徴とする皮膚化粧料が開示されている。
【0051】
特開2002−322077号公報(特許文献17)には、ボイセンベリー果汁またはその処理物を有効成分として含有することを特徴とする保湿剤。ボイセンベリー果汁またはその処理物を有効成分として含有することを特徴とする美白剤。美白剤が、アスコルビン酸またはその誘導体、プラセンタエキス、コウジ酸、ルシノール、エラグ酸およびカミツレ抽出物からなる群より選ばれる1種または2種以上の美白剤であることを特徴とする皮膚化粧料が開示されている。
【0052】
特開2002−234828号公報(特許文献18)には、L−アスコルビン酸誘導体、油溶性甘草エキス、ウワウルシ流エキスよりなる群から選ばれた二種以上と、ポリエチレングリコールと、酵母及び/又は酵母抽出物とを含有することを特徴とする美白化粧料が開示されている。
【0053】
特開2002−201122号公報(特許文献19)には、Saussurea属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするチロシナーゼ阻害剤。 Saussurea属に属する植物が、Saussurea involucrate (Kar.et Kir.) Sch.Blp.、Saussurea medusa Maxim.およびSaussurea laniceps
Hand.-Mazz.からなる群より選択される1種以上の植物であることを特徴とするチロシナーゼ阻害剤。Saussurea属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするメラニン産生抑制剤。Saussurea属に属する植物が、Saussurea involucrate (Kar.et Kir.) Sch.Blp.、Saussurea medusa Maxim.およびSaussurea laniceps
Hand.-Mazz.からなる群より選択される1種以上の植物であることを特徴とするメラニン産生抑制剤。Saussurea属に属する植物からの抽出物を配合したことを特徴とする美白化粧料。Saussurea属に属する植物が、Saussurea involucrate (Kar.et Kir.) Sch.Blp.、Saussurea medusa Maxim.およびSaussurea laniceps
Hand.-Mazz.からなる群より選択される1種以上の植物であることを特徴とする美白化粧
料。美白剤が、アスコルビン酸またはその誘導体、プラセンタエキス、コウジ酸、ルシノール、エラグ酸およびカミツレ抽出物からなる群より選ばれる1種または2種以上の美白
剤であることを特徴とする美白化粧料が開示されている。
【0054】
特開2002−128656号公報(特許文献20)には、フキタンポポ(Tussilago
farfafa L.
款冬)抽出物と、L−アスコルビン酸およびその誘導体、ハイドロキノン誘導体、エラグ酸およびその誘導体、レゾルシノール誘導体、胎盤抽出物、油溶性甘草エキスからなる美白成分(以下、「美白成分」という。)より選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする美白化粧料。フキタンポポ抽出物と、L−アスコルビン酸およびその誘導体を含有することを特徴とする請求項1に記載の美白化粧
料。L−アスコルビン酸誘導体が、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステル塩であることを特徴とする美白化粧料。L−アスコルビン酸誘導体が、2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸であることを特徴とする美白化粧料が開示されている。
【0055】
特開2002−3361号公報(特許文献21)には、主としてアントシアニン重合体を含むクランベリーの実の圧搾濾過物及び/又は抽出物からなることを特徴とする美白
剤。クランベリーの実の圧搾濾過物及び/又は抽出物を、さらにゲル濾過法、または限外濾過法により精製された精製物であることを特徴とする美白剤。アントシアニン重合物の分子量が5000以上であることを特徴とする美白剤。他の美白剤を含有することを特徴とする化粧料。他の美白剤が、ビタミンCおよびその誘導体、乳酸、プラセンタエキス、油溶性甘草エキス、アロエエキス、火棘エキス、スイカズラエキス、ハイビスカスエキス、ヨクイニンエキス、チャエキス、ユキノシタエキスから選ばれる1種、または2種以上であることを特徴とする化粧料が開示されている。
【0056】
特開2001−335498号公報(特許文献22)には、白樺エキス及び還元物質を含有することを特徴とする美白組成物。
白樺エキス、還元物質及びチロシナーゼ抑制物質を含有することを特徴とする美白組成物。還元物質がビタミンC、その塩、ビタミンC誘導体、ビタミンC加工物及びグルタチオンからなる群から選ばれる少なくとも1種である美白組成物。
チロシナーゼ抑制物質が甘草エキス、プラセンタエキス、麹酸及びタンニン酸から選ばれる少なくとも1種である美白組成物が開示されている。
【0057】
特開2001−302487号公報(特許文献23)には、(A)水溶性アスコルビン酸誘導体、胎盤抽出物、甘草(Glycyrrhiza
glaba Linne
Var.)の抽出物、マリアアザミ(Silybum marianum Gaertn.)の抽出物、モモ(Prunus
persica Batsch)の抽出物、小麦胚芽の抽出物、バラ科ピラカンタ属の一種である中国名「火棘」の果実の抽出物および配糖体からなる群から選ばれる一種以上と、(B)メラノサイトのメタロチオネイン産生を誘導する物質を含有することを特徴とする美白化粧料が開示されている。
【0058】
特開2000−290131号公報(特許文献24)には、甘草(Glycyrrhiza
glaba Linne
Var.)、マリアアザミ(Silybum marianum Gaertn.)、モモ(Prunus
persica Batsch)の抽出物から選ばれる一種以上と小麦胚芽の抽出物を含有することを特徴とする美白化粧料が開示されている。
【0059】
特開2000−143479号公報(特許文献25)には、次の成分(A)及び(B);
(A)L−アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、胎盤抽出物並びにエラグ酸及びその誘導体から選ばれる1種以上の美白剤、(B)営実及び地楡の抽出物から選ばれる1種以上の植物エキスを含有する美白化粧料。更に成分(C)カミツレ、茶、葛根、丁子、甘草、枇杷、橙皮、高麗人参、芍薬、山査子、麦門冬、生姜、松笠、桑白皮、厚朴、インチンコウ、阿仙薬、黄ゴン、アロエ、アルテア、シモツケ、オランダガラシ、キナ、コンフリー、ローズマリー及びロートの抽出物から選ばれる1種以上の植物エキスを含有するものである美白化粧料が開示されている。
【0060】
特開2000−95642号公報(特許文献26)には、配糖体とバラ科ピラカンタ属の一種である中国名「火棘」の果実抽出物を含有することを特徴とする美白化粧料。配糖体と、甘草(Glycyrrhiza
glabaLinne Var.)、マリアアザミ(Silybum marianumGaertn.)、モモ(Prunus
persica Batsch)の抽出物からなる群から選ばれる一種以上を含有することを特徴とする美白
化粧料。配糖体とニコチン酸アミドを含有することを特徴とする美白化粧料が開示されている。
【0061】
特開平11−29430号公報(特許文献27)には、次の成分(A)及び(B):(A)カミツレ、茶、葛根、丁字、甘草、枇杷、橙皮、高麗人参、芍薬、山査子、麦門冬、生姜、松笠、桑白皮、厚朴、インチンコウ、阿仙薬、黄ゴン、アロエ、アルテア、シモツケ、オランダガラシ、キナ、コンフリー、ローズマリー及びロートの抽出物から選ばれる1種又は2種以上の植物抽出物(B)、クロモン誘導体を含有することを特徴とする化粧料。
成分(A)がカミツレ抽出物を含むものである化粧料。さらに成分(C):L−アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、コウジ酸及びその誘導体、胎盤抽出物並びにエラグ酸及びその誘導体から選ばれる1種又は2種以上の美白剤を含有する化粧料が開示されている。
【0062】
特開平10−218757号公報(特許文献28)には、乳に鳳仙花アルコール抽出液を加えて分離させた液と柑橘類を鳳仙花アルコール抽出液で抽出した液の混合物よりなるシワ改善剤。乳に鳳仙花アルコール抽出液を加えて分離させた沈殿物と柑橘類の鳳仙花アルコール抽出液の混合物よりなるシワ改善剤。シワ改善剤を含有する美白化粧料が開示されている。
【0063】
特開平10−158148号公報(特許文献29)には、(a)ニコチン酸アミドと、(b)油溶性甘草エキスを含有することを特徴とする美白化粧料が開示されている。
【0064】
特開平8−268873号公報(特許文献30)には、甘草抽出物、アロエ抽出物及びトコフェロール類を含有することを特徴とする化粧料。トコフェロール類が、ビタミンE及び酢酸トコフェロールからなる群から選ばれる少なくとも1種である化粧料。化粧料が、美白化粧料及びシミ防止化粧料からなる群から選ばれる化粧料であることを特徴とする化粧料が開示されている。
【0065】
特開平8−92056号公報(特許文献31)には、次の成分(A)、(B)及び(C):(A)カミツレ抽出物、(B)茶、葛根、丁字、甘草、枇杷、橙皮、高麗人参、芍薬、山査子、麦門冬、生姜、松笠、桑白皮、厚朴、茵陳蒿、阿仙薬、黄ゴン、アロエ、アルテア、シモツケ、オランダガラシ、キナ、コンフリー、ローズマリー及びロートの抽出物から選ばれる一種又は二種以上の植物抽出物、(C)L−アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、コウジ酸及びその誘導体並びに胎盤抽出物から選ばれる一種又は二種以上の美白剤を含有する美白化粧料。成分(A)及び(B)をそれぞれ0.00001〜5重量%、成分(C)を0.01〜30重量%含有する美白化粧料が開示されている。
【0066】
特開平8−92055号公報(特許文献32)には、次の成分(A)アミン誘導体及びその酸付加塩から選ばれる一種又は二種以上、(B)茶、葛根、丁字、甘草、枇把、橙皮、高麗人参、芍薬、山査子、麦門冬、生姜、松笠、桑白皮、厚朴、茵陳蒿、阿仙薬、黄ゴン、カミツレ、アロエ、アルテア、シモツケ、オランダガラシ、キナ、コンフリー、ローズマリー及びロートの抽出物から選ばれる一種又は二種以上の植物抽出物を含有する料が開示されている。
【0067】
特開平6−199646号(特許文献33)には、次の成分(A)、(B)及び(C)
(A)チョウジ抽出物、緑茶抽出物、葛根抽出物、桑白皮抽出物、甘草抽出物、オウゴン抽出物、アロエ抽出物及び橙皮抽出物から選ばれる植物抽出物の一種又は二種以上(B)尿素(C)尿素安定化剤を含有することを特徴とする美白化粧料が開示されている。
【0068】
特開平6−128138号公報(特許文献34)には、アルカリ易溶の天然メラニンと、次の(a)〜(e)から選ばれる1種または2種以上の成分:(a)ヒアルロン酸およびその塩、コラーゲン並びにエラスチンから選ばれる1種または2種以上の生体保湿成分(b)オウゴン、オオバク、ユリ、トウキ、レンゲソウ、アルニカ、カミツレ、バーチおよびニンジンから選ばれる1種または2種以上の植物抽出物(c)デオキシリボ核酸、酵母抽出液、牛血除蛋白抽出物、乳酸菌醗酵代謝物および牛胸腺抽出液から選ばれる1種または2種以上の組織抽出成分(d)ビタミンEおよびその誘導体、ビタミンB2 およびその誘導体並びにリン脂質から選ばれる1種または2種以上の抗酸化剤(e)アスコルビン酸およびその誘導体、コウジ酸およびその誘導体、牛胎盤抽出液、ハイドロキノン誘導体、グルタチオン、シスチン誘導体、ソウハクヒ抽出液並びに甘草エキスから選ばれる1種または2種以上の美白剤を含有する化粧料が開示されている。
【0069】
特開平6−107532号公報(特許文献35)には、次の成分(A)及び(B):(A)茶抽出物、葛根抽出物、丁子抽出物、アロエ抽出物、桑白皮抽出物、オウゴン抽出物及び甘草抽出物から選ばれる植物抽出物の1種又は2種以上(B)紫外線吸収剤及び/又は紫外線散乱剤を含有する美白化粧料が開示されている。
【0070】
特開平5−201847号公報(特許文献36)には、(a)甘草から抽出された油溶性エキスと、(b)紫外線吸収剤および/または紫外線散乱剤を配合したことを特徴とする美白化粧料が開示されている。
【0071】
特開平5−194176号公報(特許文献37)には、(a)甘草から抽出された油溶性エキス、および(b)炭素数18〜22であって、その分子構造中の不飽和結合数が2以上である遊離脂肪酸、その塩およびそのエステルからなる群より選ばれた1種または2種以上の成分を配合したことを特徴とする美白化粧料が開示されている。
【0072】
特開平5−186324号公報(特許文献38)には、(a)甘草から抽出された油溶性エキス、(b)アスコルビン酸及びその誘導体、胎盤抽出物、コウジ酸及びその誘導体、グルコサミン及びその誘導体、アゼライン及びその誘導体、レチノール及びその誘導体、ピリドキシン及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、アルブチン及びその誘導体、トコフェロール及びその誘導体、ヒドロキシケイ皮酸及びその誘導体、羌活、センキュウ、ビャクシ、藁本、独活、前胡、紫胡、等のセリ科植物抽出物、防風、浜防風、西洋きのこ、マンネンタケ菌糸体培養物またはその抽出エキス、ギムネマの葉、リンゴ、サクラ、ナシ、モモの幹皮、リンゴの葉、アセビ、アマシバの葉、キトサン、キトサン分解物、カフェイン酸誘導体、ヒノキチオール、ニンジンエキス及びイオウからなる群より選ばれた1種または2種以上の成分、及び(c)抗炎症剤を配合したことを特徴とする美白化粧料が開示されている。
【0073】
特開2004−67618号公報(特許文献39)には、イワヅタ科イワヅタ属に属する海藻の抽出物を含有することを特徴とする美白化粧料。イワヅタ科イワヅタ属に属する海藻がクビレヅタである美白化粧料が開示されている。
【0074】
特開2003−321323号公報(特許文献40)には、樹液成分を含有せしめたジェル微粒子の周囲に特殊加工粉末による包囲層を形成した樹液成分顆粒状体を主剤成分とし、利用者の肌の性状に関する判定結果に応じて選択された少なくとも1種の添加副成分および選択された配合量を調合添加したことを特徴とする、樹液成分を配合した調合化粧
料類。主剤成分が、カバノキ属植物の樹液を主成分とするジェル微粒子の周囲に特殊加工粉末による包囲層を形成した樹液成分顆粒状体であることを特徴とする、請求項1に記載の樹液成分を配合した調合化粧料類。添加副成分が、ヒアルロン酸のような保湿成分、マリンコラーゲンのような皮膚細胞活性成分、植物エキスまたは糖類等の保温効果発揮成分、プラセンタ、桑エキス、白泥などの美白成分等からなる副成分である樹液成分を配合した調合化粧料類。主剤成分が、カバノキ属の植物である白樺の樹液を、海藻類から得られた天然ジェル成分に混練したジェル微粒子を芯体とし、粉末包囲層を有する顆粒状体であることを特徴とする調合化粧料類。
【0075】
特開2000−212025号公報(特許文献41)には、ヤナギノリ、ムカデノリ、トサカノリ、オオオゴノリ、クロノリ、マツノリ、イシノハナ、カイメンソウ、イソノハナの各海藻抽出物から選択される一種または二種以上を含有してなることを特徴とする皮膚外用剤。メラニン生成抑制有効成分としてヤナギノリ、ムカデノリ、トサカノリ、オオオゴノリ、クロノリ、マツノリ、イシノハナ、カイメンソウ、イソノハナの各海藻抽出物から選択される一種または二種以上を含有してなることを特徴とする美白化粧料。有効成分として、ヤナギノリ、ムカデノリ、トサカノリ、オオオゴノリ、クロノリ、マツノリ、イシノハナ、カイメンソウ、イソノハナの各抽出物から選択される一種または二種以上を含有してなることを特徴とするメラニン生成抑制剤が開示されてい。
【0076】
特開平10−330220号公報(特許文献42)には、ホンダワラ(Sargassum fulvellum)の非乾燥海藻のリン酸緩衝生理食塩水(pH7.4)抽出物の1種又は2種以上を含有することを特徴とするメラニン生成抑制剤。メラニン生成抑制剤を含有することを特徴とする美白剤。美白剤が美白化粧料であることを特徴とする美白剤が開示されている。
【0077】
特開平10−330219号公報(特許文献43)には、カイメンソウ属(Ceratodictyon),サンゴモ属(Corallina),ヤハズグサ属(Dictyopteris),アミジグサ属(Dictyota)ハリアミジ(Dictyota spinulosa),ヒジキ属(Hizikia),ソゾ属(Laurencia),フシツナギ属(Lomentaria),イワヒゲ属(Myelophycus),ダルス属(Palmaria),ホンダワラ(Sargassum fulvellum)を除くホンダワラ属(Sargassum),イシモズク属(Sphaerotrichia)から選択される1種又は2種以上の海藻の抽出物を含有することを特徴とするメラニン生成抑制剤。メラニン生成抑制剤を有効成分として含有する美白剤。美白剤が美白化粧料であることを特徴とする美白剤が開示されている。
【0078】
特許第2970769号公報(特許文献44)には、紅藻類むかでのり科きんとき属に属する海藻であるひとつまつ、おおばきんとき、より選ばれた少なくとも一種の水または親水性有機溶媒による抽出物を含む美白化粧料が開示されいる。
【0079】
特許第2970768号号公報(特許文献45)には、紅藻類すぎのり科つのまた属の海藻
「とちゃか」の水または親水性有機溶媒による抽出物を含む美白化粧料が開示されている。
【0080】
特許第2970767号公報(特許文献46)には、イシゲ科の海藻である「いろろ」及び/又は「いしげ」の水または親水性有機溶媒による抽出物を含む美白化粧料が開示されている。
【0081】
特開平5−163135号公報(特許文献47)には、キクラゲ科キクラゲの抽出物、アブラナ科ワサビの抽出物、ナス科トウガラシの抽出物およびタデ科ソバの抽出物の内、少なくとも一つを有効成分として含有することを特徴とする美白用化粧料組成物が開示されている。
【0082】
特開2001−48748号公報(特許文献48)には、貝類の殻に焼成処理と粉砕処理とを行って得られた粉体を含有することを特徴とする、化粧料。貝類が、アサリ、シジミ、蛤、牡蠣、サザエ、ホッキ貝、ホタテ貝、アゲマキ貝、ムラサキイガイ、ミドリイガイ、アコヤガイ、アワビ、ナガラミ、トコブシ、赤貝、トリガイ、タイラガイ及びシャコガイから選ばれる1種乃至は2種以上であることを特徴とする化粧料が開示されている。
以上のように、美白化粧品の素材としては、海藻類エキス、薬草類エキス、きのこエキス、一般草木類エキス、ハーブ類エキス、貝類エキス、ビタミンC等の酸化防止剤の組み合わせについて公知となっている。
【特許文献1】特開2004−51540号公報
【特許文献2】特開2003−73225号公報
【特許文献3】特開2000−319192号公報
【特許文献4】特開平5−186324号公報
【特許文献5】特許第3510751号公報
【特許文献6】特許第3450588号公報
【特許文献7】特許第3202810号公報
【特許文献8】特許第277482号公報
【特許文献9】特許第2764510号公報
【特許文献10】特開2004−107284号公報
【特許文献11】特開2004−83476号公報
【特許文献12】特開2004−75645号公報
【特許文献13】特開2003−267882号公報
【特許文献14】特開2003−261431号公報
【特許文献15】特開2003−246722号公報
【特許文献16】特開2002−370964号公報
【特許文献17】特開2002−322077号公報
【特許文献18】特開2002−234828号公報
【特許文献19】特開2002−201122号公報
【特許文献20】特開2002−128656号公報
【特許文献21】特開2002−3361号公報
【特許文献22】特開2001−335498号公報
【特許文献23】特開2001−302487号公報
【特許文献24】特開2000−290131号公報
【特許文献25】特開2000−143476号公報
【特許文献26】特開2000−95642号公報
【特許文献27】特開平11−293430号公報
【特許文献28】特開平10−218757号公報
【特許文献29】特開平10−158148号公報
【特許文献30】特開平8−268873号公報
【特許文献31】特開平8−92056号公報
【特許文献32】特開平8−92055号公報
【特許文献33】特開平6−199646号公報
【特許文献34】特開平6−128138号公報
【特許文献35】特開平6−107532号公報
【特許文献36】特開平5−201847号公報
【特許文献37】特開平5−194176号公報
【特許文献38】特開平5−186324号公報
【特許文献39】特開2004−67618号公報
【特許文献40】特開2003−321323号公報
【特許文献41】特開2000−212025号公報
【特許文献42】特開平10−330220号公報
【特許文献43】特開平10−330219号公報
【特許文献44】特許第2970796号公報
【特許文献45】特許第2970768号公報
【特許文献46】特許第2970767号公報
【特許文献47】特開平5−163135号公報
【特許文献48】特開2001−48748号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0083】
本発明は、美白効果を有する、副作用のない化粧料を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0084】
本発明者は、麹菌の効力に着目した。すなわち、日本の麹菌に一番多く使用されている麹菌はアスペルギルス オリゼー(Aspergillus
oryzae)と呼ばれる菌である。清酒や味噌に使用される麹菌はすべて、このアスペルギルス オリゼーに分類される。さらに、醤油製造に使用される麹菌の90%以上もアスペルギルス オリゼーに分類される麹菌である。
【0085】
なお、蛇足ではあるが、清酒に使用されるカビはアスペルギルス オリゼーであるが、同じ酒類でも焼酎は違う。九州で製造される焼酎には、アスペルギルス カワチ(Aspergillus kawachii)と呼ばれ、沖縄で作られる泡盛には、アスペルギルス アワモリ(Aspergillus awamori)とアスペルギルス サイトイ(Aspergillus
saitoi)と呼ばれる。 また、かつお節も麹菌の働きによって作られる。この麹菌の名前はアルペルギルス グラウカス(Aspergillus glaucus)と呼ばれている。これらの麹菌については、確認はしていないが、アスペルギルス オリゼー(Aspergillus oryzae)と同様の効果を有するものと推察される。
【0086】
麹菌による生理活性物質の造り方は、いろいろな方法があるが、基本的概念としては、麹菌を前培養し活性化させ、37〜38℃で、2〜3日玄米(うるち米、もち米)又は白米に接種して、固体培養、生理活性物質を得る。本発明では、これを「玄米麹菌発酵エキス」あるいは「白米麹菌発酵菌エキス」と称す。
【0087】
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、さらに、海藻エキス(いいろエキス)、貝類エキス(蜆エキス)、薬草エキス(油溶性甘草エキス)、きのこエキス(マイタケの根茎部エキス)の成分からなる化粧料にすぐれた美白効果があることを発見した。すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。(1)玄米麹菌発酵抽出物あるいは白米麹菌発酵菌抽出物。
(2)玄米麹菌発酵エキスあるいは白米麹菌発酵菌エキスに更に、海藻エキス、貝類エキス、薬草エキス、きのこエキスのいずれか1種または複数種類とからなることを特徴とする、組成物。
(3)海藻エキスとしてイシゲ科のイイロエキス、貝類エキスとして蜆エキス、薬草エキス油溶性甘草エキス、きのこエキスとしてマイタケの根茎部エキスの成分からなることを特徴とする、組成物。
(4)上記記載の組成物を含有することを特徴とする、美白化粧料。
【発明の効果】
【0088】
副作用のない美白効果のある化粧料を提供することができる。本発明の美白化粧料は、化粧品、医薬部外品及び医薬品のいずれにも用いることができ、その剤型としては、例えば、化粧水、クリーム、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、軟膏、パップ剤、エッセンス、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデーション、打粉、口紅等の皮膚に適用されるものが挙げられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0089】
玄米麹菌発酵エキスあるいは白米麹菌発酵菌エキスに更に、海藻エキス(イシゲ科のイイロエキス)、貝類エキス(蜆エキス)、薬草エキス(油溶性甘草エキス)、きのこエキス(マイタケの根茎部エキス)を必須成分として、美白用組成物あるいは美白化粧料を調製する。
【実施例】
【0090】
以下に本発明を実施例によって説明するが、本発明は、実施例によって限定されるものではない。
【0091】
以下に本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
本発明では、「玄米麹菌発酵エキス」あるいは「白米麹菌発酵菌エキス」について発明の主眼としているので、まずそれらの抽出物の製法について述べる。
【0092】
[玄米麹菌発酵エキス]の製法
培地A(炭素源として玄米粒2%又は玄米粉2%、グルタミン酸モノナトリウム1.26%、KH2PO4 0.24%、K2HPO4 0.24%、MgSO4・7H2O 0.8%、KCl 0.05%、FeSO4・7H2O 0.001%、ZnSO4・7H2O 0.001%、およびMnSO4・H2O 0.0003%を含み、残部は水である。%は質量百分率である。)を用いて液内培養を行った。米粒には、米を脱穀、蒸煮および滅菌したものを使用した。フラスコ振とう培養(shaken flask cultivation)を行う前に、麹菌を保存培養からポテトデキストロース寒天(Potato-Dextrose Agar;PDA)39g/Lを含む新しい平板培地に接種した。この平板を30℃で6日間培養した。6日後、PDA平板培地から胞子および菌糸を取り出して無菌水6mlに懸濁し、これを接種源調製のための種として用いた。培地Aが300mlが入った三角フラスコ(容積1L)に胞子と菌糸の懸濁液3mlを接種し、200rpmの回転振とう機(rotary shaker)上において30℃で培養した。2日後の培養液を液内培養の接種源として用いた。この麹菌20mlを玄米(うるち米)10kgに散布し、37〜38℃で、2〜3日間固体培養した後、発酵玄米を水で抽出し、ろ過、減圧濃縮した後、凍結乾燥して生理活性物質(玄米麹菌発酵エキス)を得た。玄米(もち米)および白米(うるち米)エキスを得る場合も同様である。
【0093】
本発明で使用する海藻エキス(イシゲ科のイイロエキス)の抽出方法は特に限定されず、例えば、加熱抽出したものであっても良いし、常温抽出したものであっても良い。抽出する溶媒としては、例えば、水、低級1価アルコール類(メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール(1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エーテル類(エチルエーテル、プロピルエーテル等)が挙げられる。これらの溶媒は1種でも2種以上を混合して用いても良い。好ましくは、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコールから1種または2種以上選択される溶媒が良い。また、二酸化炭素等を用いた超臨界抽出も用いることができる。抽出物は、抽出した溶液のまま用いても良く、必要に応じて、濃縮、希釈、濾過等の処理をして用いても良い。更には、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥物として用いても良い。本実施例では、次のような方法で抽出を行った。乾燥物100gに精製水1Lを加え、95〜100℃で2時間抽出した。得られた抽出液を冷却し濾過した後、凍結乾燥し、10mlの蒸留水に溶解して、イイロ抽出物を得た(イシゲ科のイイロエキス)。
【0094】
本発明に使用する貝類エキス(蜆エキス)の製造方法は、熱水、有機溶媒いずれによっても可能であるが、熱水を用いるのが望ましい。本実施例では、次のように行った。乾燥した蜆の身100gを1Lの60℃の熱水中に入れ、2昼夜抽出した後、遠心分離後に抽出液と残さにわけ、残さを再度約5倍量の100℃の熱水を加えて1昼夜抽出を行い、遠心した後、60℃で抽出した抽出液と100℃で抽出した抽出液を混合したものを蜆抽出液とし、この抽出液をろ過を行った後、減圧濃縮し、10gのエキスを得た(蜆エキス)。
【0095】
本発明に使用する薬草エキス(油溶性甘草エキス)の製造方法は、抽出溶媒としては、中間極性の、ベンゼン、エチルエーテル、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸n−プロピルなどが使用可能である。本実施例では、次のように行った。甘草の乾燥粉末100gを抽出溶媒としては、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸n−プロピルなどがある。抽出処理する甘草を1Lの酢酸エチルに10時間浸漬し、還流下に加熱して、10gのエキス(油溶性甘草エキス)を得た。
【0096】
本発明に使用するきのこエキス(マイタケの根茎部エキス)の製造方法の基本は、野生および/または栽培の茸の根茎部および/またはマイタケマットをそのままで用いる。いずれも小片に刻み適当な溶剤で抽出する。本発明の目的には、生の茸類の根茎部、マイタケマットの他、それらの乾燥品も使用できる。また、抽出効率を良くするため材料をミキサーなどを用いて粉砕しても良い。抽出溶剤としては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類が挙げられ、その混合物またはそれらと水との混合物を選択し得る。抽出効率や人体への安全性を考慮してエタノールを使用することが好ましい。
【0097】
アルコール類の含水度は材料の含水率によって異なり、例えば乾燥品を用いた場合、50〜80%程度のアルコールで抽出できるが、収穫直後の水分含量の高い茸の根茎部、マイタケマットが原料である場合には、無水アルコールで抽出するのが好ましい。材料に対する抽出溶剤の割合は、材料100gに対して抽出溶剤300ml〜1000ml程度である。抽出温度、時間には特に制限はなく、通常室温から抽出溶媒の沸騰温度の間である。抽出に要する期間も、原料、抽出温度、溶剤の種類、使用量および溶剤に含まれる水の量などにより変化するが、室温の場合、通常1〜10日程度、溶剤の沸騰温度の場合、数十分ないし数時間、通常1時間程度で十分である。
【0098】
このようにして抽出した溶液を、ガーゼなどで荒く濾過した後、さらに濾紙、ガラスフィルターなどを使用して濾過し、次いで減圧にて溶媒を溜去すれば、目的の酵素阻害剤のシラップが得られる。本シラップはそのままもしくは凍結乾燥粉末として、化粧品の原料や食品の素材などと配合して食品や化粧品などに製品化することができるが、必要に応じてさらにクロマトグラフィーなどの手段で精製することもできる。さらに、上記の抽出物を必要に応じて加温ないし加熱する。上記の工程によりチロシナーゼインヒビター、α−アミラーゼインヒビターは抽出されるが、若干の対応酵素も随伴するので、これらの加温ないし加熱によって、熱に不安定な対応酵素を失活させる。
【0099】
本実施例では、次のように行った。マイタケマット200gを細かく切断後、エタノール1lを加え室温に5日間浸漬する。これを濾過し、その濾液を減圧濃縮し、得られた黄褐色のシラップに精製水100mlを加え、50℃、30分加温後再び濾過し、その濾液を減圧濃縮し、10gのエキスを得た(マイタケの根茎部エキス)。
【0100】
表1
化粧水A (重量%)
a)グリセリン 5.0
b)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
c)エタノール 6.0
d)香料 適量
e)玄米(うるち米)麹菌発酵エキス 6.0
f)イイロエキス 0
g)蜆エキス 0
h)甘草エキス 0
i)マイタケ 0
j)ビタミンC 0.05
k)精製水・・・残部
製法:80℃に保ちながら、加熱溶解し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、攪拌し均一に溶解する。
【0101】
表2
化粧水B (重量%)
a)グリセリン 5.0
b)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
c)エタノール 6.0
d)香料 適量
e)玄米(もち米)麹菌発酵エキス 6.0
f)イイロエキス 0
g)蜆エキス 0
h)甘草エキス 0
i)マイタケ 0
j)ビタミンC 0.05
k)精製水・・・残部
製法:80℃に保ちながら、加熱溶解し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、攪拌し均一に溶解する。
【0102】
表3
化粧水C (重量%)
a)グリセリン 5.0
b)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
c)エタノール 6.0
d)香料 適量
e)白米(うるち米)麹菌発酵エキス 6.0
f)イイロエキス 0
g)蜆エキス 0
h)甘草エキス 0
i)マイタケ 0
j)ビタミンC 0.05
k)精製水・・・残部
製法:80℃に保ちながら、加熱溶解し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、攪拌し均一に溶解する。
【0103】
表4
化粧水D (重量%)
a)グリセリン 5.0
b)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
c)エタノール 6.0
d)香料 適量
e)玄米(うるち米)麹菌発酵エキス 3.0
f)イイロエキス 3.0
g)蜆エキス 0
h)甘草エキス 0
i)マイタケ 0
j)ビタミンC 0.05
k)精製水・・・残部
製法:80℃に保ちながら、加熱溶解し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、攪拌し均一に溶解する。
【0104】
表5
化粧水E (重量%)
a)グリセリン 5.0
b)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
c)エタノール 6.0
d)香料 適量
e)玄米(うるち米)麹菌発酵エキス 3.0
f)イイロエキス 0
g)蜆エキス 3.0
h)甘草エキス 0
i)マイタケ 0
j)ビタミンC 0.05
k)精製水・・・残部
製法:80℃に保ちながら、加熱溶解し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、攪拌し均一に溶解する。
【0105】
表6
化粧水F (重量%)
a)グリセリン 5.0
b)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
c)エタノール 6.0
d)香料 適量
e)玄米(うるち米)麹菌発酵エキス 3.0
f)イイロエキス 0
g)蜆エキス 0
h)甘草エキス 3.0
i)マイタケ 0
j)ビタミンC 0.05
k)精製水・・・残部
製法:80℃に保ちながら、加熱溶解し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、攪拌し均一に溶解する。
【0106】
表7
化粧水G (重量%)
a)グリセリン 5.0
b)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
c)エタノール 6.0
d)香料 適量
e)玄米(うるち米)麹菌発酵エキス 3.0
f)イイロエキス 0
g)蜆エキス 0
h)甘草エキス 0
i)マイタケ 3.0
j)ビタミンC 0.05
k)精製水・・・残部
製法:80℃に保ちながら、加熱溶解し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、攪拌し均一に溶解する。
【0107】
表8
化粧水H (重量%)
a)グリセリン 5.0
b)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
c)エタノール 6.0
d)香料 適量
e)玄米(うるち米)麹菌発酵エキス 0
f)イイロエキス 6.0
g)蜆エキス 0
h)甘草エキス 0
i)マイタケ 0
j)ビタミンC 0.05
k)精製水・・・残部
製法:80℃に保ちながら、加熱溶解し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、攪拌し均一に溶解する。
【0108】
表9
化粧水I (重量%)
a)グリセリン 5.0
b)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
c)エタノール 6.0
d)香料 適量
e)玄米(うるち米)麹菌発酵エキス 0
f)イイロエキス 0
g)蜆エキス 6.0
h)甘草エキス 0
i)マイタケ 0
j)ビタミンC 0.05
k)精製水・・・残部
製法:80℃に保ちながら、加熱溶解し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、攪拌し均一に溶解する。
【0109】
表10
化粧水J (重量%)
a)グリセリン 5.0
b)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
c)エタノール 6.0
d)香料 適量
e)玄米(うるち米)麹菌発酵エキス 0
f)イイロエキス 0
g)蜆エキス 0
h)甘草エキス 6.0
i)マイタケ 0
j)ビタミンC 0.05
k)精製水・・・残部
製法:80℃に保ちながら、加熱溶解し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、攪拌し均一に溶解する。
【0110】
表11
化粧水K (重量%)
a)グリセリン 5.0
b)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
c)エタノール 6.0
d)香料 適量
e)玄米(うるち米)麹菌発酵エキス 0
f)イイロエキス 0
g)蜆エキス 0
h)甘草エキス 0
i)マイタケ 3.0
j)ビタミンC 0.05
k)精製水・・・残部
製法:80℃に保ちながら、加熱溶解し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、攪拌し均一に溶解する。
【0111】
表12
化粧水L (重量%)
a)グリセリン 5.0
b)ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(20E.O.) 1.0
c)エタノール 6.0
d)香料 適量
e)玄米(うるち米)麹菌発酵エキス 0
f)イイロエキス 0
g)蜆エキス 0
h)甘草エキス 0
i)マイタケ 0
j)ビタミンC 0.05
k)精製水・・・残部
製法:80℃に保ちながら、加熱溶解し、40℃まで撹拌しながら冷却する。その後、攪拌し均一に溶解する。
【0112】
化粧水の美白効果の評価については、下記のようにした。10名の一般パネラーにより、上記の実施例によって、調製した化粧水A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lについて、水を含ませたスポンジを用いて3ヶ月間、1日に2度、約計10mlを使用してもらい、「塗布後の美白感」について、下記の評価基準に基づき評価し、表13に10名の平均的評価を示す。
【0113】
評価基準
◎◎:塗布によりシミが非常に淡くなった
◎:塗布によりシミがかなり淡くなった
○:塗布によりシミが淡くなった
△:塗布によりシミがわずかに淡くなった
×:塗布によりシミが濃くなった
【0114】
表13
評価結果
化粧水A ○
化粧水B ○
化粧水C ○
化粧水D ◎◎
化粧水E ◎◎
化粧水F ◎
化粧水G ◎
化粧水H △
化粧水I △
化粧水J △
化粧水K △
化粧水L ×
【0115】
上記の使用期間において、いずれの実施例を使用した群においても、痛み、痒み等の皮膚刺激感やアレルギー反応等の皮膚症状を訴えたパネラーはいなかった。また、乳化状態の悪化や配合成分の沈降,変質等も認められなかった。
【0116】
〔発明の効果〕 本発明によって、玄米の麹菌発酵エキスあるいは白米の麹菌発酵エキス、および、海藻エキス(イシゲ科のイイロエキス)、貝類エキス(蜆エキス)、薬草エキス(油溶性甘草エキス)、きのこエキス(マイタケの根茎部エキス)を成分とする美白化粧料の美白効果が認められた。そして、それらのエキスを納豆菌で発酵させた発酵液からのエキスを成分とする美白化化粧料の美白効果は、さらに大きかった。安全性については問題なく、美白化粧料として、安全性の面からも、十分に利用価値があることがわかった。













































【特許請求の範囲】
【請求項1】
玄米の麹菌発酵エキスあるいは白米の麹菌発酵エキスを必須成分とすることを特徴とする、美白作用を有する組成物。
【請求項2】
玄米の麹菌発酵エキスあるいは白米の麹菌発酵エキス、および、海藻エキス、貝類エキス、薬草エキス、きのこエキスのうちのいずれか1種または複数種類を必須成分とすることを特徴とする、美白作用を有する組成物。
【請求項3】
海藻エキスとしてイシゲ科のイイロエキス、貝類エキスとして蜆エキス、薬草エキス油溶性甘草エキス、きのこエキスとしてマイタケの根茎部エキスを用いることを特徴とする、請求項2に記載の美白作用を有する組成物。
【請求項4】
請求項1あるいは請求項2または請求項3に記載の組成物を含有することを特徴とする、美白化粧料。




































【公開番号】特開2006−45075(P2006−45075A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−225069(P2004−225069)
【出願日】平成16年8月2日(2004.8.2)
【出願人】(304033502)
【Fターム(参考)】