説明

自動車両に位置データを送信するためのトランスポンダ

【解決手段】トランスポンダは、車両(16)に位置データを送信するために記述され、トランスポンダ(1、13、14、15、19)は、道路の近くに位置選定上固定される方法で設置され、また、位置情報は、トランスポンダ(1、13、14、15、19)に記憶され、その位置データは、トランスポンダ(1、13、14、15、19)によって発信され、さらに車両(16)内で受信することができる。
位置情報を費用効率の良い方法で利用可能にするために、トランスポンダ(1、13、14、15、19)が、道路の車道(2、3、10、11、12)内に設置されるという提供がある。
さらに、位置データを送信するためのトランスポンダ(1、13、14、15、19)の好ましい使用、および、トランスポンダ(1、13、14、15、19)によって転送される位置データに基づいて車両(16)を運転するための方法が記述される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両に対して位置データを送信するための1つまたはそれ以上のトランスポンダに係り、このトランスポンダは、道路の近くに位置選定上固定された(locationally fixed)方式で設置され、さらに、位置情報が、このトランスポンダに記憶されており、この位置情報は、トランスポンダによって放射され(emit)、車両内に受信することができる。さらに、この発明は、このトランスポンダの好ましい用途に関する。最終的に、これらのトランスポンダを使用して自動車両を運転するための方法も記述される。
【背景技術】
【0002】
DE 103 14 440 A1は、車両におけるデータの使用許可が、走行している道路、または通過している地域の相関的要素として認可される車両における保護された有用なデータを放射するための方法を開示している。この目的のために、権利評価ユニットが、車両に設けられ、この権利評価ユニットは、その車両が特定ルートにおいて位置されているか、または、車両が、特定種類のルート、例えば、特定のオペレーター会社の料金ルートに位置されているかどうかについて、それによって情報が得られる料金箱に結合され、適切な場合には、車両の現在位置が、ナビゲーションシステムによって料金箱に転送される。特定の権利の送信時間は、例えば、トランスポンダを備えた料金ポイントを通過している車両、または、ある地域の境界を横断している車両に対して、結合することができる。
【0003】
このような状況においては、トランスポンダは、したがって、車両における特定の補助機能を作動するか、または許すために使用されるとして知られている。しかしながら、これを備えた不利益は、これらのトランスポンダが、特定の場所(station)に配置されることになっており、さらに、単に、車両の位置が点状方式で決定されるべきことを可能にするだけである。
【0004】
DE 10 2004 035 856 A1は、道路標識、1セットの交通信号灯、または交通図形表示(delineator)のような交通装置用の設置支柱で、またはその設置支柱内に設置される電気付属(accessory)装置について記述している。例えばレーダセンサのような作動センサに加えて、受動の後方散乱送信器、またはRFIDトランスポンダであって、比較的に大規模なエネルギーの消費なしにデータを送信できるものが、また、提案されている。これらの付属装置は、交通密度を測定するための自動的な連続的計数するポイント、光学的車両センサ、例えば、一方通行の道路における走行の方向を検知するためのセンサ、または、例えば、横断歩道に関する警告手段として使用することができる。速度測定の視野範囲内において、既知の位置による車両の速度に関して結論が引き出されることを可能にするために、全地球位置決定システムに付属装置を接続することは、また、適切であることができる。以前に言及した受動のシステムは、また、電子付属装置が自在型紙に搭載されるという事実によって料金を決定するために使用することができ、交通自在型紙における付属装置は、さらに情報として交通図形表示の正確な所在情報を受信することができる。そのような情報によって、車両におけるナビゲーションシステムのために、前記車両の速度を非常に正確に決定することが、可能である。しかしながら、電気付属装置が、道路標識において各場合に搭載されるべきであるということは、この解決策にとっては不利である。結果として、位置情報の位置は、自由に選択することができない。さらに、異なるハウジングおよびアタッチメント手段を、様々な設置位置のために設けなければならないので、その追加の情報は、比較的に高価であり、その結果、エリアカバー方式の費用効率の良い位置情報は、例えば、産業構内のような、限定された空間エリアでさえ可能ではない。
【発明の概要】
【0005】
この発明の目的は、したがって、エリアをカバーする方式において、または特定の停止領域に沿って車両によって受信することができる費用効率の良い方式において、位置情報を利用可能にすることである。
【0006】
この目的は、請求項1の特徴によるトランスポンダ、および請求項7の特徴によるその指定された使用によって達成される。
【0007】
この目的のために、特に、トランスポンダ、または連続して配置された複数のトランスポンダが、道路の車道、すなわち、特には、車道表面、またはレーンマーキングのような車道マーキング内に設置されるという装備がある。このトランスポンダは、道路に直接配置されるので、所望のような道路内の位置情報を位置決めし、さらに、純粋に車両が所在する位置に関する情報を提供するためだけでなく、車両を積極的に運転するためにトランスポンダを使用することが、可能である。この位置情報は、関連情報、例えば、車両が停止した車道の左手、および/または右手端を示す情報、駐車場、または同様の位置を有することができる。さらに、その位置情報が、GPS、またはガリレオのような全地球測位システムの位置座標であることを提供することが可能である。後者の場合においては、位置情報は、差動(differential)GPSシステムに近似する方法で、車両内で、例えば、ナビゲーションシステムの視野範囲内で使用される測位システムにおける位置検出の正確さを改善するために使用することができる。
【0008】
1つの特に好ましい実施例によれば、単一、または複数のトランスポンダは、自動車両内に配置された送信ユニットによって作動することができる受動のトランスポンダとして具体化される。作動後にトランスポンダによって放射される位置データは、車両内の受信ユニットによってここで受信することができる。トランスポンダの特に費用効率の良い改良は、広範囲の使用において、費用効率の良いRFIDチップと呼ばれるものである。
【0009】
道路の車道にトランスポンダを設置するために、前記トランスポンダを電気的にシールドしないハウジングに統合することができる。このハウジングは、その後、例えば車道における空洞(cavity)に、設置される。
【0010】
このハウジングは、単純に、トランスポンダを囲み、さらにトランスポンダが特別にカプセルに入れられるプラスチックハウジングから構成されることができる。このハウジングは、好ましくは、例えば、ねじ止め、または釘づけすることによって、車道表面とは対向して位置する側における空洞内に取付けることができる。トランスポンダとハウジングとが、車道において保護されないで置かれることがないように、さらに、特に、ゴム弾性のかたまりを使用して、そのなかに収容されたトランスポンダによって空洞を閉じることが提案される。このような状況において、可能性のあるゴム弾性のかたまりは、さらに、例えばブリッジ継ぎ手において、使用される接合材である。結果として、このトランスポンダは、重要な電磁シールドなしで保護され、事実上目に見えない方式で車道内に収容される。
【0011】
代りに、このトランスポンダは、さらに、車道マーキング内に統合することもできる。この車道マーキングは、特に、車道上に設けられるライン(例えばレーン)、走行通過(travel over)することができるキャッツアイ、または同様のマーキングから、形成することができる。車道表面に描き加えられるラインの場合に、適切な場合には、例えばフィルムの形で薄いハウジングによって保護されるトランスポンダは、車道に対して仮に固定され、それらを保護するために車道マーキングによってカバーすることができる。これは、このトランスポンダは、直接、車道マーキング内にでなく、例えば、レーン補助物の範囲内の車道端を正確に画定するために使用することができるという利点を有する。
【0012】
このような状況において、複数のトランスポンダが、レーンに沿って配列される場合、および/または、(自動)車両用停止領域の範囲を定めるために、それは特に有利である。トランスポンダが、例えば、高速道路におけるレーンに沿って配置されるときに、このトランスポンダは、光学的レーン補助物であって、それらは、しばしば正確に機能せず、さらに、特に、困難な道路事情(濡れた、反射する路面、雪、またはその他同種のもの)の下で確実には作動しないものを、またはその置き換えとして補足し、かつ支持するために、最適の方法で使用することができる。車道上の停止領域は、例えば、駐車場、または産業構内の許可され、かつ、禁止されるゾーンであることができる。この場合には、トランスポンダは、自動運転によって走行している商用構内における自動的な駐車する援助、または車両を支援する。
【0013】
この発明は、したがって、さらに、道路の車道において、位置選定上固定した方式で設置され、さらに、トランスポンダによって放射することができ、かつ車両内で受信することができる位置情報が、記憶されるトランスポンダの使用に関し、そこではトランスポンダは、特に、請求項1〜6のうちの1項記載の特徴によれば、具体化され、および/または、トランスポンダが、相応して配置される。この発明によれば、単一、または複数のトランスポンダは、車両に位置情報を送信するために使用され、それは前記情報を評価し、さらに補助システムの範囲内でそれを使用することができる。
【0014】
このような状況において、1つの、特に好ましい使用は、トランスポンダの位置情報が、特に広域の測位システムによって得られた位置情報のためのより多くの詳細を修正するか、または提供するために使用されることを提供する。その結果として、その位置は、例えば差動GPSに近似している方法によって、電子マップシステムにおいて著しくより正確に画定することができ、そこでは全地球測位システム内の正確な位置のより高い精度を得ることができる。
【0015】
車道において配置されたトランスポンダの正確さおよび密度に依存して、さらなる好ましい使用は、トランスポンダの位置情報が、例えば、駐車する援助の範囲内で、または商用敷地における車両の自動、かつ運転手なしの運転のため自動的に車両を運転するために、使用されることを提供する。自動運転システムのさらなる概念は、自動車両のための禁止区域の画定に、および彼が禁止されたゾーンを通って走行するときに、適切な場合には、ドライバーに警告を出して車両を停止することにある。
【0016】
上に記述した機能性によれば、この発明は、さらに、特定のルートであって、車両の停止位置が位置データによって得られるものに沿って車両を運転するための方法に関する。また、目的地に対するルートは、例えば、そのルートに沿ってインストールされたナビゲーションデータおよび位置データによって画定される。特に自動車両のこのタイプの運転システムにおいて、この発明は、車両のそれぞれ現在の停止位置に関する位置情報が車道に設置されたトランスポンダによって転送されることを提案する。これらのトランスポンダは、特に、請求項1〜6の特徴にしたがって構成され、さらに、請求項7〜9の特徴にしたがって使用することができる。位置データにおける所望の精度は、車道におけるトランスポンダの配置の密度に適応させることによって達成することができる。
【0017】
この方法の1つの好ましい実施例によれば、レーン補助物であって、読み取り、かつ、トランスポンダの位置情報を評価するものが、車両を運転するために使用されるということが提案されている。このような状況において、一般には、また、例えば産業の構内における許可され、かつ禁止された区域は、予め画定することが可能である。許可された区域においては、例えば、その後、自動的に運転することが車両にとって可能である。これらの区域は、また、ドライバーに対する警告する命令を放射し、かつ、適切な場合には、車両内の運転する介在物(intervention)を実行するために使用することができる。このための適切な可能性ある用途は、さらに例えば、地上の航空機および補助車用特定ルートに従わなければならない空港である。都市における高速道路か、または、大きな交通動脈における従来のレーン補助物においては、そのレーンは、境界マーキングばかりでなく、車両内の補助システムが、車両が位置しているレーンを正確に検知するように、レーンマーキング、またはカウンティングマーキングをも有することができる。この補助システムは、その後,その道路の間違った側をかたくなに運転しているドライバーに対して、その道路の正しい側に切り換えるように、要求を発することができる。さらに、ナビゲーションシステムは、来たるジャンクション前に、その車両を正しいレーンに位置決めることができる。さらに、車道が雪で覆われているときでさえ、レーンを検知することが可能である。
【0018】
この発明のさらなる特徴、利点、および応用の可能性は、さらに代表的な実施例の,以下につづく記述および図面から明らかになる。ここに、すべての、記述され、および/または、図式で絵入りの特徴は、それ自体で、または任意所望に、この発明の主題をその請求項、またはそれらの後方参照における組合せとは独立してさえ生じる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】道路の車道に設置される第1の実施例によるトランスポンダを示す;
【図2】道路の車道に設置される第2の実施例によるトランスポンダを示す;
【図3】レーンマーキングに関してこの発明によるトランスポンダの配置を示す、
【図4】駐車場マーキングに関してこの発明によるトランスポンダの配置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、フィルム(図示せず)内に収容されるトランスポンダ1の断面図である。このトランスポンダ1は、送信器によって励起される受動のトランスポンダであり、かつ、励起後に、励起エネルギーが、もはや利用可能でなくなるまで、トランスポンダ1に記憶された情報を送信する。そのような受動のトランスポンダ1の代表的で、かつ好ましい例は、RFIDチップである。
【0021】
このトランスポンダ1は、断面において例証された車道表面2に固定され、かつ車道マーキング3によってカバーされている。トランスポンダ1は、したがって、道路の車道内に設置される。
【0022】
トランスポンダ1を車道表面2に対して仮に固定するために、例えば、ビチューメン状のかたまりを使用して、そこに突き刺さすことができる。さらに、トランスポンダが、車道表面における所望のポイントに位置されるのと同じ方法で、爪、または他の固定手段によって道路に対してトランスポンダを予め固定することが考えられる。車道マーキング3は、その後、車道マーキング3によって完全にカバーされているトランスポンダ1とともに、既知の方法で適用され、それはこのようにトランスポンダ1を保護する。同時に、トランスポンダは、そのトランスポンダ1が、車両に対してその位置データを送信するように構成されるという事実による車道マーキングのためのポジションマーカーとして役立つことができる。道路の近くの道路面に対して固定する方法である位置に固定されるトランスポンダは、この目的のために記憶され、トランスポンダによって放射することができ、車両内に受信することができる位置情報を有する。トランスポンダ1が車道マーキング3によってカバーされるという事実によって、トランスポンダ1は、道路の車道に自家用に(captively)設置される。変形として、トランスポンダ1は、また車道マーキング、すなわち、車道マーキングの着色剤の一部として直接適用することができるが、しかし、もはやトランスポンダ1の位置を明白に画定することができないので、絶対的な測位は、もはや起こることができない。
【0023】
図2は、トランスポンダ1を車道表面2に設置するための他の実施例を示す。この目的のために、空洞4であって、トランスポンダ1がその中に配置されているものが、車道表面2に位置している。このトランスポンダ1は、トランスポンダ1の周囲に鋳込まれ、かつ貫通開口を備えた2つのアタッチメント区域6を有する電気的にシールドしていないハウジング5内に配置される。このアタッチメント区域6は、それぞれ、ハウジング5内のトランスポンダ1の対向する側に配置される。例証された例において、ハウジング5は、車道表面2の対向して位置する側における釘(nail)によって凹部4内に固定される。この釘の代りに、ハウジング5は、凹部4に対してねじ止めすることもできる。さらに、例えばそのハウジング5の中心に、車道表面2から離れて面する側にプラスチック製のマンドレルを鋳込むことによって取付けることが考えられ、前記マンドレルは、ハウジング5によって、トランスポンダ1を凹部4に固定して、予め固定するために、空洞4における対応するボーリング穴内に挿入される。さらなるアタッチメントの可能性は、当業者の能力の内にある。さらに、図1に記述される実施例に近似するトランスポンダ1であって、追加のハウジング5によって囲まれていないものを、凹部4内に設置することができる。このハウジング5は、しかしながら、補足的な保護を構成し、適切な場合には、道路面上に提供することができるキャッツアイ、または他のマーキング手段としてさらに形成することができる。
【0024】
トランスポンダ1のさらなる保護を提供するために、空洞4は、この空洞4におけるハウジング5を囲み、かつ車道表面2とほぼ平坦に終端するゴム弾性のかたまり7によって閉塞される。例えば、ブリッジの領域において挿入される継手材は、ゴム弾性のかたまり7として役立つ。ゴム弾性のかたまり7の代りに、比較的小さな道路損傷を補修するためにしばしば使用されるビチューメン状の材料を使用することは、また可能である。
【0025】
図面において例証されていない道路の車道におけるトランスポンダ1の取付けのためのさらなる可能性は、前記トランスポンダを、車道表面に固定されるキャッツアイ内に、または、特に道路上の自動車両の停止領域をマークするのに役立つ同様の位置マーカー内に収容することである。
【0026】
図3は、図1および2において例証され、かつレーン8、9と境をつけるレーンマーキング10、11、12において配置されるトランスポンダの使用の可能性がある例の概略の例証を示す。図3における例は、レーンマーキング10によって道路肩に関して限界を定められる右手レーン8、および、第2のレーン9を備えた2レーン高速道路を示している。レーンマーキング10、11、12内に設けられたトランスポンダは、それぞれ異なる位置情報を放射する。例えば、レーンマーキング10内のトランスポンダ13は、それらの作動後に、第1の位置値、例えば値「0」を放射する。トランスポンダ14は、第2の位置値、例えば値「1」を放射する。相応して、レーンマーキング12のトランスポンダ15は、第3の位置情報、例えば値「2」を放射する。車両16が、レーン8上を走行している場合に、送信および受信装置17、18は、トランスポンダ13、14であって、続いて受信エネルギーによってそれらの位置情報「0」および「1」を放射するものを作動するために電波を放射する。受信装置17において位置値「0」を、さらに受信装置18において位置値「1」を受信することによって、車両16内に存在する運転システム(図3には例証せず)は、車両が、レーン8に位置し、さらにその車両車載ナビゲーションシステム、またはドライバー支援システムによってこの情報を使用することができることを検知することができる。車両16がレーン8を離れる場合には、車両16が、いずれにしてもレーン8を離れる前に、これは、例えばトランスポンダ13、14の様々なトランスポンダ信号の異なる受信強度によって、迅速にかつ確実に検知することができ、その結果、非常に感度がよく、かつ正確なレーン支援が、レーンマーキング10、11、12内に設置されるトランスポンダ13、14、15を使用して実行することができる。
【0027】
さらに、全地球測位システム(例えば、GPS、またはガリレオ位置決定)内の正確な情報が記憶されるトランスポンダ19は、レーン8、9内に配置することができる。受信装置17、18によって、車両16は、その後、これらの位置に読込むことができ、そしてしたがって、いわゆる差動GPSに似た方法で、測位システムによって決定された位置を訂正する。次に続く道路区域において存在するトランスポンダ19がそれ以上ない場合でも、この訂正を使用し続けることができる。全地球測位システムの正確な位置情報を備えたそのようなトランスポンダ19は、そのような位置で、広域の、通常、衛星支援された測位システムの受信が、混乱させるか、または限定された程度にのみ可能である道路に有利に設置される。そのようなトランスポンダ19の使用は、また、多数の車両16が走行する位置で適切である。
【0028】
図4は、この発明にしたがって提案され、さらに停止領域の限界を定めるための駐車用仕切り20の境界レーンにおいて配置されるトランスポンダ1の使用のさらなる可能性についての概略図である。駐車用仕切り20の境界は、したがって、これらのトランスポンダ1によってマークされ、その結果、車両16内の受信装置17および18によって、車両16が、駐車用仕切り20内に停止したか、または、境界を越えて走行したかどうかを検知することが可能である。この場合には、トランスポンダ1は、したがって、駐車する支援として使用され、さらに、自動的な駐車支援が、さらにこれらのトランスポンダ信号を使用して実行することができる。対応する方法において、車両16のための停止領域は、例えば、産業構内(industry premise)で自動的に、かつ運転手なし方式で走行する運搬用車両に役立つか、または車両が許された停止領域を離れる場合に、警告メッセージを放射するために、通常、限界を定めることができる。
【0029】
この発明にしたがって提案されたトランスポンダ1、13、14、15、および19は、したがって、道路の「知能」を増加させ、さもなければ、技術上の大規模の消費によって、車両自体においてのみ技術的に単純な方法で実行することができる機能、およびセンサを実行することを可能にする。
【符号の説明】
【0030】
1 トランスポンダ
2 車道、車道表面
3 車道、車道マーキング
4 空洞
5 ハウジング
6 アタッチメント区域
7 ゴム弾性のかたまり
8、9 車線
10、11、12 道路、レーンマーキング
13、14、15 トランスポンダ
16 車両
17、18 送受信装置
19 トランスポンダ
20 停止領域、駐車用仕切り

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランスポンダ(1、13、14、15、19)は、道路の近くに位置選定上固定された方法で設置され、さらに位置情報は、トランスポンダ(1、13、14、15、19)内に記憶され、その位置情報は、トランスポンダ(1、13、14、15、19)によって発信され、かつ車両(16)内で受信することができ、前記トランスポンダ(1、13、14、15、19)は、道路の車道(2、3、10、11、12)内に設置されることを特徴とする車両(16)に対する位置データを送信するためのトランスポンダ。
【請求項2】
トランスポンダ(1、13、14、15、19)は、車両(16)内に配置される送信ユニット(17、18)によって作動することができる受動のトランスポンダとして具体化され、作動後にトランスポンダ(1、13、14、15、19)によって発信される位置データは、車両(16)内で受信ユニット(17、18)によって受信することができることを特徴とする請求項1記載のトランスポンダ。
【請求項3】
トランスポンダ(1、13、14、15、19)は、電気的にシールドしないハウジング(5)内に統合され、かつハウジングは、車道(2)内の空洞(4)に設置されることを特徴とする請求項1または2記載のトランスポンダ。
【請求項4】
ハウジング(5)は、車道表面(2)に対向して位置する側における凹部(4)内に取付けられ、かつ空洞(4)は、そこに収容されるトランスポンダ(1、13、14、15、19)によって閉塞されることを特徴とする請求項3記載のトランスポンダ。
【請求項5】
トランスポンダ(1、13、14、15、19)は、車道マーキング(3、10、11、12)に統合されることを特徴とする請求項1または2記載のトランスポンダ。
【請求項6】
複数のトランスポンダ(13、14、15)は、レーン(8、9)に沿って、および/または、車両(16)用の停止領域(20)の境界を定めるために配置されることを特徴とする請求項1−5のうちの1項記載のトランスポンダ。
【請求項7】
車道(2、3、10、11、12)内に位置選定上固定される方法で設置され、さらにトランスポンダ(1、13、14、15、19)によって放射することができ、かつ車両(16)内で受信することができる位置情報が記憶され、トランスポンダ(1、13、14、15、19)は、車両(16)に対して位置情報を送信するために使用されることを特徴とするトランスポンダ(1、13、14、15、19)の使用。
【請求項8】
トランスポンダ(1、13、14、15、19)の位置情報は、測位システムによって得た位置データを修正するために使用されることを特徴とする請求項7記載の使用。
【請求項9】
トランスポンダ(1、13、14、15、19)の位置情報は、自動的に車両(16)を運転するために使用されることを特徴とする請求項7または8記載の使用。
【請求項10】
車両(16)の停止位置に関する位置データは、車道(2、3、10、11、12)内に設置されたトランスポンダ(1、13、14、15、19)によって転送されることを特徴とする、特定ルートであって車両(16)の停止位置は位置情報によって得られ、かつ目的地に対するルートが画定される特定ルートに沿って車両(16)を運転する方法。
【請求項11】
レーン補助物であって、読込み、かつトランスポンダ(1、13、14、15、19)の位置情報を評価するものは、車両(16)を運転するために使用されることを特徴とする請求項10記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−517348(P2011−517348A)
【公表日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−544710(P2010−544710)
【出願日】平成21年1月30日(2009.1.30)
【国際出願番号】PCT/EP2009/051059
【国際公開番号】WO2009/095468
【国際公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【出願人】(500030596)コンチネンタル・テベス・アーゲー・ウント・コンパニー・オーハーゲー (126)
【Fターム(参考)】