説明

薄膜トランジスタパネルおよび液晶表示装置

【課題】 開口率を大きくするため、補助容量ラインをITO等の透明導電材料によって形成した液晶表示装置において、開口率をさらに大きくする。
【解決手段】 オーバーコート膜17の上面には画素電極5が設けられている。画素電極5間におけるアクティブ基板2の上面には走査ライン3が設けられている。走査ライン3上におけるゲート絶縁膜10の上面には補助容量ライン7の補助容量電極部7aが設けられ、その上面には遮光膜8が設けられている。遮光膜8は画素電極5間からの光漏れを防止するためのものである。この場合、遮光膜8はアクティブ基板2上に設けているので、対向基板22下に設ける場合と比較して、遮光膜8の幅を小さくしても、画素電極5間からの光漏れを確実に防止することができ、ひいては開口率をさらに大きくすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は薄膜トランジスタパネルおよび液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のアクティブマトリクス型の液晶表示装置には、アクティブ基板上に走査ラインおよびデータラインがマトリクス状に設けられ、その各交点近傍に画素電極がスイッチング素子としての薄膜トランジスタを介して走査ラインおよびデータラインに接続されて設けられ、且つ、アクティブ基板上に画素電極との間で補助容量部を形成するための補助容量ラインが画素電極と重ね合わされて設けられ、さらに、アクティブ基板上に対向配置された対向基板下にアクティブ基板上の相隣接する画素電極間からの光漏れを防止するためのブラックマスクが設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−246280号公報
【0004】
ところで、上記のような液晶表示装置においては、例えば、図8および図9に示すようなものが考えられている。図8はこの考えられている従来の液晶表示装置の一部の断面図を示し、図9は同液晶表示装置の薄膜トランジスタパネルの一部の透過平面図を示す。この場合、図8の左側および右側は、図9のF−F線およびG−G線にそれぞれ沿う部分の断面図に相当する。
【0005】
この液晶表示装置は、薄膜トランジスタパネル51と該薄膜トランジスタパネル51上に対向配置された対向パネル71とがほぼ方形枠状のシール材(図示せず)を介して貼り合わされ、シール材の内側における両パネル51、71間に液晶81が封入されたものからなっている。
【0006】
まず、図9を参照して、薄膜トランジスタパネル51の平面的な構造について説明する。薄膜トランジスタパネル51はアクティブ基板52を備えている。アクティブ基板52上には複数の走査ライン53および複数のデータライン54がマトリクス状に設けられている。この場合、複数の走査ライン53は行方向に延びて設けられ、複数のデータライン54は列方向に延びて設けられている。
【0007】
アクティブ基板52上において走査ライン53とデータライン54とで囲まれた領域内には画素電極55が設けられている。ここで、図9を明確にする目的で、画素電極55の縁部に斜めの短い実線のハッチングが記入されている。画素電極55はスイッチング素子としての薄膜トランジスタ56を介して走査ライン53およびデータライン54に接続されている。アクティブ基板52上には複数の補助容量ライン57がデータライン54と平行にすなわち列方向に延びて設けられている。
【0008】
画素電極55との間で補助容量部を形成するための補助容量ライン57は、基本的には、薄膜トランジスタ56の配置領域の右側における画素電極55と重合されて列方向に延びるように配置されているが、補助容量を大きくするため、走査ライン53の上側および下側に配置された上側の画素電極55の右下部および下側の画素電極55の右上部と重合する突出部57aを有している。この場合、開口率を大きくするため、補助容量ライン57はITO等の透明導電材料によって形成され、補助容量ライン57と画素電極55との重合部は透過領域となっている。
【0009】
次に、図8および図9を参照して説明する。アクティブ基板52の上面の所定の箇所にはクロム等からなるゲート電極58および該ゲート電極58に接続された走査ライン53が設けられている。ゲート電極58等を含むアクティブ基板52の上面にはゲート絶縁膜59が設けられている。
【0010】
ゲート電極58上におけるゲート絶縁膜59の上面の所定の箇所には真性アモルファスシリコンからなる半導体薄膜60が設けられている。半導体薄膜60の上面ほぼ中央部にはチャネル保護膜61が設けられている。チャネル保護膜61の上面両側およびその両側における半導体薄膜60の上面にはn型アモルファスシリコンからなるオーミックコンタクト層62、63が設けられている。
【0011】
一方のオーミックコンタクト層62の上面を含むゲート絶縁膜59の上面の所定の箇所にはクロム等からなるソース電極64が設けられている。他方のオーミックコンタクト層66の上面にはクロム等からなるドレイン電極65が設けられている。ゲート絶縁膜59の上面の所定の箇所にはクロム等からなるデータライン54がドレイン電極65に接続されて設けられている。
【0012】
ここで、ゲート電極58、ゲート絶縁膜59、半導体薄膜60、チャネル保護膜61、オーミックコンタクト層62、63、ソース電極64およびドレイン電極65により、薄膜トランジスタ56が構成されている。
【0013】
ゲート絶縁膜59の上面の所定の箇所にはITO等の透明導電材料からなる補助容量ライン57が設けられている。薄膜トランジスタ56等を含むゲート絶縁膜59の上面にはオーバーコート膜66が設けられている。ソース電極64の所定の箇所に対応する部分におけるオーバーコート膜66にはコンタクトホール67が設けられている。オーバーコート膜66の上面の所定の箇所にはITO等の透明導電材料からなる画素電極55がコンタクトホール67を介してソース電極64に接続されて設けられている。
【0014】
一方、対向パネル71は対向基板72を備えている。対向基板72の下面には低反射クロム等の遮光材料からなるブラックマスク73、カラーフィルタ74およびITO等の透明導電材料からなる対向電極75が設けられている。この場合、ブラックマスク73は、図9において一点鎖線で示すように、画素電極55の周辺部全体および全ての画素電極55間を覆うように、格子状に設けられている。
【0015】
ところで、この液晶表示装置では、図9のG−G線に沿う部分に相当する図8の右側の断面図を参照して説明すると、補助容量ライン57がITO等の透明導電材料によって形成されているため、クロム等の遮光材料からなる走査ライン53の幅方向両端面とその両側に配置された相隣接する画素電極55の相対向する端面との間からの光漏れをブラックマスク73により確実に防止する必要がある。
【0016】
一方、両パネル51、71の貼り合わせ精度cが3μm程度であると、画素電極55の所定の端面とブラックマスク73の所定の端面との間隔を3μmとすると、画素電極55とブラックマスク73との間に最大3μmの貼り合わせずれが生じても、走査ライン53の両側に配置された相隣接する画素電極55間からの光漏れをブラックマスク73により確実に防止することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら、上記従来の液晶表示装置では、ブラックマスク73の平面形状を単純に格子状としているため、画素電極55の所定の端面とブラックマスク73の所定の端面との間隔が貼り合わせ精度cよりも大きくなり、開口率が低下するという問題がある。なお、画素電極55の所定の端面とブラックマスク73の所定の端面との間隔を貼り合わせ精度cと同一としても、貼り合わせ精度cが3μm程度と比較的大きいので、開口率の向上に限界がある。
【0018】
そこで、この発明は、開口率を大きくすることができる薄膜トランジスタパネルおよび液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
この発明は、上記目的を達成するため、基板上にマトリクス状に設けられた走査ラインとデータラインとで囲まれた領域内に画素電極が薄膜トランジスタを介して前記両ラインに接続されて設けられ、前記画素電極との間で補助容量部を形成するための透明導電材料からなる補助容量ラインが前記画素電極と重ね合わされて設けられた薄膜トランジスタパネルにおいて、前記補助容量ラインは、前記データラインと平行に配置され、且つ、前記走査ラインの両側に配置された相隣接する前記画素電極の相対向する一辺部と重ね合わされた補助容量電極部を有し、前記補助容量電極部の上側または下側に相隣接する前記画素電極間を遮光するための遮光膜が設けられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、相隣接する画素電極間を遮光するための遮光膜を薄膜トランジスタパネルに設けているので、対向パネルに設ける場合と比較して、遮光膜の幅を小さくしても、相隣接する画素電極間からの光漏れを確実に防止することができ、ひいては開口率を大きくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態としての液晶表示装置の要部の断面図を示し、図2は同液晶表示装置の薄膜トランジスタパネルの一部の透過平面図を示す。この場合、図1の左側および右側は、図2のA−A線およびB−B線にそれぞれ沿う部分の断面図に相当する。この液晶表示装置は、薄膜トランジスタパネル1と該薄膜トランジスタパネル1上に対向配置された対向パネル21とがほぼ方形枠状のシール材(図示せず)を介して貼り合わされ、シール材の内側における両パネル1、21間に液晶31が封入されたものからなっている。
【0022】
まず、図2を参照して、薄膜トランジスタパネル1の平面的な構造について説明する。薄膜トランジスタパネル1はアクティブ基板2を備えている。アクティブ基板2上には複数の走査ライン3および複数のデータライン4がマトリクス状に設けられている。この場合、複数の走査ライン3は行方向に延びて設けられ、複数のデータライン4は列方向に延びて設けられている。
【0023】
アクティブ基板2上において走査ライン3とデータライン4とで囲まれた領域内には画素電極5が設けられている。ここで、図2を明確にする目的で、画素電極5の縁部に斜めの短い実線のハッチングが記入されている。画素電極5はスイッチング素子としての薄膜トランジスタ6を介して走査ライン3およびデータライン4に接続されている。アクティブ基板2上には複数の補助容量ライン7がデータライン4と平行にすなわち列方向に延びて設けられている。
【0024】
画素電極5との間で補助容量部を形成するための補助容量ライン7は、基本的には、薄膜トランジスタ6の配置領域の右側における画素電極5と重合されて列方向に延びるように配置されているが、補助容量を大きくするため、走査ライン3の上側および下側に配置された上側の画素電極5の右下部および下側の画素電極5の右上部と重合する突出部7aを有している。この場合、開口率を大きくするため、補助容量ライン7はITO等の透明導電材料によって形成され、補助容量ライン7と画素電極5との重合部は透過領域となっている。
【0025】
ここで、図2において、突出部7aおよびその左側の補助容量ライン7は、走査ライン3の両側に配置された相隣接する画素電極5の相対向する一辺部と重ね合わされた補助容量電極部を形成しており、以下、説明の便宜上、この補助容量電極部を補助容量電極部7aという。そして、この補助容量電極部7aの上面の幅方向中央部には短冊形状の遮光膜8が設けられている(図1参照)。この場合、遮光膜8の幅は、走査ライン3の幅よりも大きく、且つ、補助容量電極部7aの幅よりも小さくなっている。なお、列方向に延びて形成された各補助容量ライン7は、表示領域外において、行方向に延出された配線に接続され、共通電位が給電される。
【0026】
次に、図1および図2を参照して説明する。アクティブ基板2の上面の所定の箇所にはクロム等からなるゲート電極9および該ゲート電極9に接続された走査ライン3が設けられている。ゲート電極9等を含むアクティブ基板2の上面にはゲート絶縁膜10が設けられている。
【0027】
ゲート電極9上におけるゲート絶縁膜10の上面の所定の箇所には真性アモルファスシリコンからなる半導体薄膜11が設けられている。半導体薄膜11の上面ほぼ中央部にはチャネル保護膜12が設けられている。チャネル保護膜12の上面両側およびその両側における半導体薄膜11の上面にはn型アモルファスシリコンからなるオーミックコンタクト層13、14が設けられている。
【0028】
一方のオーミックコンタクト層15の上面を含むゲート絶縁膜10の上面の所定の箇所にはクロム等からなるソース電極15が設けられている。他方のオーミックコンタクト層16の上面にはクロム等からなるドレイン電極16が設けられている。ゲート絶縁膜10の上面の所定の箇所にはクロム等からなるデータライン4がドレイン電極16に接続されて設けられている。
【0029】
ここで、ゲート電極9、ゲート絶縁膜10、半導体薄膜11、チャネル保護膜12、オーミックコンタクト層13、14、ソース電極15およびドレイン電極16により、薄膜トランジスタ6が構成されている。
【0030】
ゲート絶縁膜10の上面の所定の箇所にはITO等の透明導電材料からなる補助容量電極部7aを含む補助容量ライン7が設けられている。補助容量電極部7aの上面の幅方向中央部には短冊形状の遮光膜8が設けられている。この場合、遮光膜8の幅は、走査ライン3の幅よりも大きく、且つ、補助容量電極部7aの幅よりも小さくなっている。遮光膜8は、同一の材料(例えばクロム)により、データライン4、ソース電極15およびドレイン電極16の形成と同時に形成されている。
【0031】
薄膜トランジスタ6等を含むゲート絶縁膜10の上面にはオーバーコート膜17が設けられている。ソース電極15の所定の箇所に対応する部分におけるオーバーコート膜17にはコンタクトホール18が設けられている。オーバーコート膜17の上面の所定の箇所にはITO等の透明導電材料からなる画素電極5がコンタクトホール18を介してソース電極15に接続されて設けられている。
【0032】
一方、対向パネル21は対向基板22を備えている。対向基板22の下面には低反射クロム等の遮光材料からなるブラックマスク23、カラーフィルタ24およびITO等の透明導電材料からなる対向電極25が設けられている。この場合、ブラックマスク23は、図2において一点鎖線で示すように、行方向に相隣接して配置された画素電極5の相対向する一辺部およびその間を覆うように、列方向に延びて設けられ、且つ、薄膜トランジスタ6の少なくとも半導体薄膜11(図1参照)の部分を覆うように設けられている。
【0033】
すなわち、図2において、ブラックマスク23は、遮光膜8の補助容量電極部7aの左右端部間の中央部に対応する領域には設けられていない。したがって、補助容量電極部7aの左右端部はブラックマスク23によって覆われているが、補助容量電極部7aの左右端部間の中央部はブラックマスク23によって覆われていない。
【0034】
この結果、この液晶表示装置では、図2のB−B線に沿う部分に相当する図1の右側の断面図を参照して説明すると、補助容量ライン7がITO等の透明導電材料によって形成されているため、遮光膜8の幅方向両端面とその両側に配置された相隣接する画素電極5の相対向する端面との間からの光漏れを遮光膜8により確実に防止する必要がある。
【0035】
しかるに、アクティブ基板2上に形成する各パターンの合わせ精度が0.5〜1.5μmであると、画素電極5の所定の端面と遮光膜8の所定の端面との間隔aを同じく0.5〜1.5μmとすると、画素電極5と遮光膜8との間に最大0.5〜1.5μmの合わせずれが生じても、相隣接する画素電極5間からの光漏れを遮光膜8により確実に防止することができる。
【0036】
したがって、遮光膜8の幅は、相隣接する画素電極5の間隔に2a(1〜3μm)を加えた寸法であり、図8に示すブラックマスク73の幅が相隣接する画素電極5の間隔に2c(6μm)を加えた寸法である場合と比較しても、3〜5μm小さくなり、その分だけ開口率を大きくすることができる。
【0037】
ところで、図1に示すように、遮光膜8の幅方向両端部は相隣接する画素電極5の相対向する一辺部と重合しているが、クロム等の導電材料からなる遮光膜8は補助容量電極部7aと電気的に接続されているため、当該重合部も画素電極5との間で補助容量部を形成するのに寄与し、別に支障はない。
【0038】
(第2実施形態)
図3はこの発明の第2実施形態としての液晶表示装置の要部の断面図を示し、図4は同液晶表示装置の薄膜トランジスタパネルの一部の透過平面図を示す。この場合、図3の左側および右側は、図4のC−C線およびD−D線にそれぞれ沿う部分の断面図に相当する。また、図4を明確にする目的で、画素電極5の縁部に斜めの短い実線のハッチングが記入されている。
【0039】
この液晶表示装置において、図1および図2に示す液晶表示装置と異なる点は、対向パネル21の対向基板22の下面において遮光膜8の所定の一部(図4において左右端部間の中央部)に対応する部分にブラックマスク23aを設けた点である。このブラックマスク23aは、外光が遮光膜8で反射するのを防止して、色純度やコントラストの低下を防止するためのものである。
【0040】
ところで、両パネル1、21の貼り合わせ精度が3μm程度であると、ブラックマスク23aの幅方向両端面と遮光膜8の幅方向両端面との間隔bを3μmとすると、ブラックマスク23aと遮光膜8との間においてその幅方向に最大3μmの貼り合わせずれが生じても、ブラックマスク23aの幅方向端面が遮光膜8の幅方向端面から食み出ないようにすることができる。この場合、ブラックマスク23aの幅は遮光膜8の幅から2bを引いた寸法となる。
【0041】
(第3実施形態)
図5はこの発明の第3実施形態としての液晶表示装置の薄膜トランジスタパネルの一部の透過平面図を示し、図6は図5のE−E線に沿う断面図を示す。この場合も、図5を明確にする目的で、画素電極5の縁部に斜めの短い実線のハッチングが記入されている。
【0042】
この液晶表示装置において、図1および図2に示す液晶表示装置と異なる点は、VA(垂直配向)マルチドメイン構造とするために、画素電極5の列方向中央部右側にスリット19を設け、且つ、スリット19の部分を遮光してコントラストを向上させるために、スリット19に対応する部分における補助容量ライン7およびその幅方向両側に突出された突出部7bの上面の幅方向中央部に遮光膜8aを設けた点である。
【0043】
第2実施形態の変形例として、画素電極5を4〜8分割するように画素電極5に複数のスリットを形成することができる。スリットは補助容量ライン7と平行な方向や垂直な方向に形成する以外に、画素電極5の中心部分に対して放射状に形成してもよい。そして、それら何れの場合においても、スリット19に対応して、透明導電材料からなる補助容量ライン7(7b)上に形成する遮光膜8aの幅を、各パターンの合わせ精度分だけ各画素電極5に重なるようにすることが望ましい。
【0044】
(第4実施形態)
例えば、上記第1実施形態では、図1に示すように、遮光膜8を補助容量ライン7の補助容量電極部7aの幅方向中央部上に設けているが、これに限らず、例えば、図7に示すこの発明の第4実施形態のように、補助容量ライン7の補助容量電極部7aの幅方向中央部下におけるアクティブ基板2の上面に設けるようにしてもよい。この場合も、遮光膜8は、同一の材料(例えばクロム)により、データライン4、ソース電極15およびドレイン電極16の形成と同時に形成されている。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】この発明の第1実施形態としての液晶表示装置の要部の断面図。
【図2】図1に示す液晶表示装置の薄膜トランジスタパネルの一部の透過平面図。
【図3】この発明の第2実施形態としての液晶表示装置の要部の断面図。
【図4】図3に示す液晶表示装置の薄膜トランジスタパネルの一部の透過平面図。
【図5】この発明の第3実施形態としての液晶表示装置の薄膜トランジスタパネルの一部の透過平面図。
【図6】図5のE−E線に沿う断面図。
【図7】この発明の第4実施形態としての液晶表示装置の要部の断面図。
【図8】従来の液晶表示装置の一例の一部の断面図。
【図9】図8に示す液晶表示装置の薄膜トランジスタパネルの一部の透過平面図。
【符号の説明】
【0046】
1 薄膜トランジスタパネル
2 アクティブ基板
3 走査ライン
4 データライン
5 画素電極
6 薄膜トランジスタ
7 補助容量ライン
7a 補助容量電極部
8、8a 遮光膜
10 ゲート絶縁膜
17 オーバーコート膜
19 スリット
21 対向パネル
22 対向基板
23、23a ブラックマクス
24 カラーフィルタ
25 対向電極
31 液晶

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上にマトリクス状に設けられた走査ラインとデータラインとで囲まれた領域内に画素電極が薄膜トランジスタを介して前記両ラインに接続されて設けられ、前記画素電極との間で補助容量部を形成するための透明導電材料からなる補助容量ラインが前記画素電極と重ね合わされて設けられた薄膜トランジスタパネルにおいて、前記補助容量ラインは、前記データラインと平行に配置され、且つ、前記走査ラインの両側に配置された相隣接する前記画素電極の相対向する一辺部と重ね合わされた補助容量電極部を有し、前記補助容量電極部の上側または下側に相隣接する前記画素電極間を遮光するための遮光膜が設けられていることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
【請求項2】
請求項1に記載の発明において、前記遮光膜の前記走査ラインに直交する方向の寸法は前記補助容量電極部の同方向の寸法よりも小さくなっていることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
【請求項3】
請求項2に記載の発明において、前記基板上に形成する各パターンの合わせ精度がaであるとき、前記遮光膜の前記走査ラインに直交する方向の寸法は相隣接する前記画素電極の間隔に2aを加えた寸法であることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
【請求項4】
請求項3に記載の発明において、前記合わせ精度aは0.5〜1.5μmであることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
【請求項5】
請求項1に記載の発明において、前記遮光膜は前記補助容量電極部の上面または下面に設けられていることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
【請求項6】
請求項5に記載の発明において、前記遮光膜は導電材料からなり、前記補助容量電極部と電気的に接続されていることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
【請求項7】
請求項6に記載の発明において、前記遮光膜は前記データラインと同一の材料によって形成されていることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
【請求項8】
薄膜トランジスタパネルと該薄膜トランジスタパネル上に対向配置された対向パネルとがシール材を介して貼り合わされ、シール材の内側における前記両パネル間に液晶が封入された液晶表示装置において、前記薄膜トランジスタパネルは、アクティブ基板上にマトリクス状に設けられた走査ラインとデータラインとで囲まれた領域内に画素電極が薄膜トランジスタを介して前記両ラインに接続されて設けられ、前記画素電極との間で補助容量部を形成するための透明導電材料からなる補助容量ラインが前記画素電極と重ね合わされて設けられたものであって、前記補助容量ラインは、前記データラインと平行に配置され、且つ、前記走査ラインの両側に配置された相隣接する前記画素電極の相対向する一辺部と重ね合わされた補助容量電極部を有し、前記補助容量電極部の上側または下側に相隣接する前記画素電極間を遮光するための遮光膜が設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項9】
請求項8に記載の発明において、前記対向パネルは対向基板下にブラックマスクおよび対向電極が設けられたものであって、前記ブラックマスクの一部は前記遮光膜の一部に対応する部分に設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項10】
請求項9に記載の発明において、前記両パネルの貼り合わせ精度がdであるとき、前記ブラックマスクの一部の前記走査ラインに直交する方向の寸法は前記遮光膜の同方向の寸法から2dを引いた寸法であることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項11】
請求項10に記載の発明において、前記貼り合わせ精度dは3μmであることを特徴とする液晶表示装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2007−334082(P2007−334082A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−166998(P2006−166998)
【出願日】平成18年6月16日(2006.6.16)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】