行先予測情報端末および行先予測情報サーバおよび行先予測情報システムおよび行先予測情報プログラム
【課題】ユーザの位置の履歴に基づき次の行動を予測して、予測する行先を含む地図の表示を行ない、行先を予測した観光ガイドを行うことを目的とする。
【解決手段】観光ガイド情報を提供する行先予測情報システム１００において、行先予測情報端末２００は、行先予測情報端末２００の位置に基づいて地図情報から道路情報を切り出し、切り出した道路情報に基づいて道路沿いで且つ行先予測情報端末２００の進行方向にある観光スポットの情報を地図情報に重畳させて表示装置に表示する。
【解決手段】観光ガイド情報を提供する行先予測情報システム１００において、行先予測情報端末２００は、行先予測情報端末２００の位置に基づいて地図情報から道路情報を切り出し、切り出した道路情報に基づいて道路沿いで且つ行先予測情報端末２００の進行方向にある観光スポットの情報を地図情報に重畳させて表示装置に表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、測位情報と地図情報を利用して携帯型電子情報端末に行先予測情報を提供する分野に属する。
【背景技術】
【０００２】
携帯電話や電子書籍端末等の携帯型電子情報端末でサービスが行なわれる行先をガイドする情報においては、これまで、携帯型電子情報端末の情報記憶部に予め記憶され、又は別媒体若しくはネットワークからの情報の授受によって文字及び画像での行先をガイドする情報を提供するものが見られるものの、ユーザの位置の履歴に基づき次の行動を予測して行先をガイドするものは無かった。
特開２００３−２５６４３１号公報及び特開２００４−１３９５６０号公報には、端末に対して通信によって予め設定した観光コースと行先予測情報を文字、画像により提供する装置・システムが開示されている。
【特許文献１】特開２００３−２５６４３１号公報
【特許文献２】特開２００４−１３９５６０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明は、ユーザの位置の履歴に基づき次の行動を予測して、予測する行先を含む地図の表示を行い、行先を予測した観光ガイドを行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明にかかる行先予測情報端末は、行先予測情報端末の位置を取得する端末位置情報処理部と、地図情報から上記行先予測情報端末の現在位置の道路情報を切り出す道路判断部と、上記行先予測情報端末の位置の履歴を元に現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向を算出する端末進行方向判断部と、切り出した道路沿いでかつ行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定部と、特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する行先予測情報作成部と、該行先予測情報を地図情報と重畳表示する表示部とを備えることを特徴とする。
【０００５】
また、上記行先スポット特定部は、観光スポットの位置情報の中から、上記行先予測情報端末の現在位置を基点にして道路判断部で切り出した道路情報を現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向に向かって辿って行き、その辿った軌跡の中心から予め設定した特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする。
【０００６】
また、上記行先スポット特定部は、辿った軌跡において最初に上記特定範囲内にある観光スポット及びその後の軌跡において上記特定範囲内にある予め設定した一定数の観光スポットを抽出して観光スポットを特定することを特徴とする。
【０００７】
また、上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、分岐道路の分岐点の直前の軌跡の方向に最も近い道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする。
【０００８】
また、上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、全ての分岐道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする。
【０００９】
次に、本発明にかかる行先予測情報サーバは、行先予測情報端末とネットワークを介して接続され行先予測情報を提供する行先予測情報サーバであり、行先予測情報端末の位置情報を受信する情報送受信部と、地図情報から上記行先予測情報端末の位置の道路情報を切り出す道路判断部と、上記行先予測情報端末の位置の履歴を元に現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向を算出する端末進行方向判断部と、切り出した道路沿いでかつ上記行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定部と、特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する行先予測情報作成部と、上記行先予測情報作成部が作成した行先予測情報を上記行先予測情報端末へ送信する情報送受信部とを備えることを特徴とする。
【００１０】
次に、本発明にかかる上記行先予測情報サーバの上記行先スポット特定部は、観光スポットの位置情報の中から、上記行先予測情報端末の現在位置を基点にして上記道路判断部で切り出した道路情報を現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向に向かって辿って行き、その辿った軌跡の中心から予め設定した特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする。
【００１１】
次に、本発明にかかる行先予測情報サーバの上記行先スポット特定部は、辿った軌跡において最初に上記特定範囲内にある観光スポット及びその後の軌跡において上記特定範囲内にある予め設定した一定数の観光スポットを抽出して観光スポットを特定することを特徴とする。
【００１２】
次に、本発明にかかる行先予測情報サーバの上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、分岐道路の分岐点の直前の軌跡の方向に最も近い道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする。
【００１３】
また、上記行先予測情報サーバの上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、全ての分岐道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする。
【００１４】
また、本発明にかかる上記行先予測情報サーバは、さらに、上記行先予測情報端末から上記行先予測情報端末の位置を受信する情報送受信部を備え、上記情報送受信部は、上記行先予測情報作成部が作成した行先予測情報を送信することを特徴とする。
【００１５】
次に、本発明にかかる行先予測情報システムは、位置情報を表示する行先予測情報端末と位置情報を管理する行先予測情報サーバとがネットワークを介して接続される行先予測情報システムであり、上記行先予測情報サーバは、上記行先予測情報端末の位置情報を受信する情報送受信部と、地図情報から上記行先予測情報端末の位置の道路情報を切り出す道路判断部と、切り出した道路沿いでかつ上記行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定部と、特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する行先予測情報作成部とを備え、上記情報送受信部は地図情報と上記行先予測情報作成部が作成した行先予測情報とを上記行先予測情報端末へ送信し、上記行先予測情報端末は、上記情報送受信部が送信した上記地図情報を受信する地図情報受信部と、上記情報送受信部が送信した上記行先予測情報を受信する行先予測情報受信部と、上記地図情報及び上記行先予測情報を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
【００１６】
次に、本発明にかかる行先予測情報プログラムは、地図情報から道路情報を切り出す道路判断ステップと、行先予測情報端末の進行方向を算出する進行方向判断ステップと、切り出した道路沿いでかつ行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定ステップと、特定した観光スポットの情報を行先情報として作成する行先予測情報作成ステップと、該行先予測情報を地図情報と重畳表示する行先予測情報表示ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【００１７】
また、上記行先スポット特定ステップは、観光スポットの位置情報の中から、行先予測情報端末の現在位置を基点にして道路判断部で切り出した道路情報を現時刻での行先予測情報端末の進行方向に向かって辿って行き、その辿った軌跡の中心から予め設定した特定範囲内にある観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【００１８】
次に、上記行先スポット特定ステップは、辿った軌跡において最初に上記特定範囲内にある観光スポット及びその後の軌跡において上記特定範囲内にある予め設定した一定数の観光スポットを抽出して観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【００１９】
次に、上記行先スポット特定ステップは、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、分岐道路の分岐点の直前の軌跡の方向に最も近い道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定範囲内にある観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【００２０】
また、上記行先スポット特定ステップは、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、全ての分岐道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定範囲内にある観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【００２１】
ユーザの位置の履歴に基づき次の行動を予測して、予測する行先を含む地図の表示を行ない、行先を予測した観光ガイドを行うことにより、地図の処理に要する時間を大幅に短縮し、応答時間等の操作性をスムーズにするとともに、ユーザの行動に合わせた観光ガイドを行うシステムを提供することができる。
【００２２】
本発明は、行先予測情報と位置、地図を統一的に処理し、現在地から次の目的地までの経路だけではガイドできない途中経路の建物の陰や、路地を入った所にある観光スポットや店舗等の情報を表示しガイドする。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２３】
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【００２４】
実施の形態１．
まず、実施の形態１について説明する。図１は、実施の形態１にかかる行先予測情報端末２００の機能ブロック図である。
【００２５】
行先予測情報端末２００は、地図情報記憶部２１０、観光スポット情報記憶部２１１、道路判断部２２０、端末位置情報処理部２３０、端末進行方向判断部２３１、行先スポット特定部２４０、行先予測情報作成部２５０、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０、表示部２６１を備える。
【００２６】
地図情報記憶部２１０は、地図情報（地図画像データ、数値データ等）及び地図に含まれる情報を記憶している。例えば、地名や道路名などの文字データや駅前や観光地などの地図や市町村のマークなどの画像データ、道路情報（道路の地図データ、道路画像データ等）などである。
観光スポット情報記憶部２１１は、地図上の観光スポットに関する任意の情報を記憶している。任意の情報とは、例えば、観光のガイド情報や店舗の情報、それらの情報の地図上の位置などである。
道路判断部２２０は、行先予測情報端末２００の位置が含まれる道路の情報を地図情報記憶部２１０が記憶する地図情報から切り出す。
端末位置情報処理部２３０は、行先予測情報端末２００の位置を取得する。端末位置情報処理部２３０は、例えば、測位衛星４００（ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）／準天頂衛星）、高精度測位サービスサーバ４１０などから、行先予測情報端末２００の位置情報を取得する。
端末進行方向判断部２３１は、行先予測情報端末２００の進行方向を算出する。
行先スポット特定部２４０は、道路判断部２２０で切り出した道路沿いでかつ行先予測情報端末２００の進行方向にある観光スポットを特定する。
行先予測情報作成部２５０は、行先スポット特定部２４０で特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する。
【００２７】
地図情報・行先予測情報表示処理部２６０は、行先予測情報と地図情報とを重畳表示するかの判断を行う。
表示部２６１は、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０が作成した行先予測情報を地図情報に重畳表示する。
【００２８】
図２は、実施の形態１にかかる行先予測情報端末２００の行先予測処理の動作を表すフローチャートである。図２に基づいて、行先予測情報端末２００が実行する行先予測処理の動作を説明する。ここでは、観光スポット情報記憶部２１１が記憶している任意の情報とは、観光のガイド情報であるとする。
「〜部」で説明する行先予測情報端末２００の各構成要素は中央処理装置を用いて以下の処理を実行する。
【００２９】
端末位置情報処理ステップＳ１０１では、端末位置情報処理部２３０は、測位衛星４００又は高精度測位サービスサーバ４１０から位置情報を取得して行先予測情報端末２００の現在位置情報を作成する。
このとき、行先予測情報端末２００の端末位置情報処理部２３０は、測位衛星４００および高精度測位サービスサーバ４１０を利用して測位処理を行い、行先予測情報端末２００の位置情報を作成する。高精度測位サービスサーバ４１０とは、例えば、ＧＰＳ測位で生じる誤差を補正した高精度な位置情報を提供するサーバである。端末位置情報処理部２３０は測位衛星４００が送信したＧＰＳ電波に関する受信情報を高精度測位サービスサーバ４１０に送信し、高精度測位サービスサーバ４１０から行先予測情報端末２００の位置情報を受信する。但し、端末位置情報処理部２３０は、高精度測位サービスサーバ４１０を利用せず、自らがＧＰＳ測位を行って位置情報を作成してもよい。
また、端末位置情報処理部２３０が作成する位置情報は複数回の測位結果の履歴（以下、位置履歴とする）を示し、過去の測位結果が示す位置から現在の測位結果が示す位置への変位方向は行先予測情報端末２００の進行方向、移動経路を表す。
また、端末位置情報処理部２３０は設定された出発地、目的地、現在地などを位置情報として作成してもよい。
【００３０】
道路判断ステップＳ１０２では、道路判断部２２０は、地図情報記憶部２１０の地図情報から、端末位置情報処理部２３０で取得した行先予測情報端末２００の現在位置に該当する道路のデータを切り出す。
【００３１】
進行方向判断ステップＳ１０３では、端末進行方向判断部２３１は、端末位置情報処理部２３０で取得した行先予測情報端末２００の位置の履歴（移動軌跡）を元に、現時刻での行先予測情報端末２００の進行方向を算出する。ここで、進行方向は、例えば、近接する２点の位置（位置の履歴の一例）を直線で結んだ方向や、近接する複数の位置（位置の履歴の一例）の加重平均が示す方向として算出する。近接する２点の位置、近接する複数の位置とは今回測位した現時刻における行先予測情報端末２００の位置と前回までに測位した過去における行先予測情報端末２００の位置とを示す。
【００３２】
行先スポット特定ステップＳ１０４では、行先スポット特定部２４０は、行先予測情報端末２００の現在位置を基点にして道路判断部２２０で切り出した道路情報を現時刻での行先予測情報端末２００の進行方向に向かって辿って行き、その辿った軌跡の中心から予め設定した特定半径Ｒｍ（メートル）内（特定範囲）にある観光スポットを特定する。ここで、行先スポット特定部２４０は、辿った軌跡において最初に上記特定半径Ｒｍ内にある観光スポット及びその後の軌跡において上記特定半径Ｒｍ内にある予め設定した一定数の観光スポットを特定（抽出）する。ここで、行先スポット特定部２４０が最初に特定半径Ｒｍ内に観光スポットを抽出した際のその抽出時の位置を「次の行先」として特定する。また、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、分岐道路の分岐点の直前の軌跡の方向に最も近い道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定半径Ｒｍ内にある観光スポットを特定することでもよい。また、軌跡の途中で道路が分岐する場合、全ての分岐道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定半径Ｒｍ内にある観光スポットを特定することでもよい。
上記の特定半径Ｒｍにより表される円状の領域は特定範囲の一例であり、特定範囲は矩形状でも多角形状でもその他の任意の形状でもよく、複数あってもよい。
【００３３】
行先予測情報作成ステップＳ１０５では、行先予測情報作成部２５０は、観光スポット情報記憶部２１１が記憶する情報から、行先スポット特定部２４０で特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する。ここで、観光スポット情報は、観光名所の地名、建造物、遺跡、店舗、人工又は天然の造形物等の観光物の名称などである。
【００３４】
行先予測情報表示ステップＳ１０６では、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０は、行先予測情報と地図情報を重畳表示するかを判断する。
例えば、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０は、行先スポット特定部２４０で特定した観光スポットの全てについて行先予測情報と地図情報とを重畳させて表示すると判断してもよいし、行先スポット特定部２４０で特定した観光スポットのうちで最も行先予測情報端末２００から近くにある観光スポットについて行先予測情報と地図情報とを重畳させて表示すると判断してもよい。
【００３５】
図３は、行先予測情報表示ステップＳ１０６において表示部２６１が表示装置の画面に表示した表示例である。
図３では、行先予測情報端末２００が位置する「現在位置」と、行先予測情報端末２００が移動している「通行道路（目的地までの経路）」と、行先予測情報端末２００が向かうと予測した「次の行先」および「進行方向」とを地図情報として、表示部２６１が表示装置の画面に地図情報を表示していることを示している。さらに、図３では、表示部２６１が特定した観光スポットを「周辺スポット」として地図情報に表示していることを示している。
【００３６】
上述した行先予測情報端末２００は、観光ガイド情報を提供する携帯型電子情報端末装置において、観光ガイド情報の文字データおよび画像データに該当する観光名称を抽出し、各名称に対応する位置情報を表示することを特徴とする携帯型電子情報端末装置である。
【００３７】
上述した行先予測情報端末２００は、観光ガイド情報を提供する携帯型電子情報端末装置の一例であり、観光ガイド情報の文字データと画像データに該当する観光名所とを抽出し、各観光名所に対応する画像位置に観光名所の観光ガイド情報を表示することを特徴とする携帯型電子情報端末装置である。
【００３８】
実施の形態２．
次に実施の形態２について説明する。実施の形態２では、実施の形態１において説明した行先予測情報端末２００は、行先予測情報端末２００の位置の測定と、情報の表示のみを行う場合について説明する。つまり、その他の処理は、外部のサーバなどで行う。
【００３９】
図４は、実施の形態２にかかる行先予測情報システム１００を構成する行先予測情報端末２００と行先予測情報サーバ３００との機能ブロック図である。図４に示す機能ブロック図について、図１に示す機能ブロック図と違いのある部分のみ説明する。
【００４０】
行先予測情報端末２００は、端末位置情報処理部２３０、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０、表示部２６１、行先予測情報受信部２７０、地図情報受信部２７１を備える。
【００４１】
端末位置情報処理部２３０、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０、表示部２６１は、図１と同様である。
【００４２】
行先予測情報受信部２７０は、行先予測情報サーバ３００からの行先予測情報の受信を行う。地図情報受信部２７１は、行先予測情報サーバ３００から地図情報の受信を行う。
【００４３】
行先予測情報サーバ３００は、地図情報記憶部２１０、観光スポット情報記憶部２１１、道路判断部２２０、端末進行方向判断部２３１、行先スポット特定部２４０、行先予測情報作成部２５０、情報送受信部３１０を備える。
【００４４】
本実施の形態では、地図情報記憶部２１０、観光スポット情報記憶部２１１、道路判断部２２０、端末進行方向判断部２３１、行先スポット特定部２４０、行先予測情報作成部２５０は、行先予測情報サーバ３００が備えており、その動作・機能は図１と同様である。
【００４５】
情報送受信部３１０は、行先予測情報端末２００へ地図情報及び行先予測情報作成部２５０が作成した行先予測情報の送信と、行先予測情報端末２００などから端末位置情報の受信を行う。
【００４６】
図５は、実施の形態２にかかる行先予測情報端末２００と行先予測情報サーバ３００との行先予測処理の動作を表すフローチャートである。図５に基づいて、行先予測情報端末２００と行先予測情報サーバ３００との行先予測処理の動作を説明する。
「〜部」で説明する行先予測情報端末２００と行先予測情報サーバ３００との各構成要素は中央処理装置を用いて以下の処理を実行する。
【００４７】
端末位置情報処理ステップＳ２０１では、端末位置情報処理部２３０は、行先予測情報端末２００の位置情報を行先予測情報サーバ３００へ送信する。情報送受信部３１０は、行先予測情報端末２００の位置情報を受信する。
【００４８】
ステップＳ２０２からステップＳ２０５は、それぞれ実施の形態１のステップＳ１０２からステップＳ１０５と同様である。
【００４９】
行先予測情報送信ステップＳ２０６では、情報送受信部３１０は、行先予測情報作成部２５０が作成した行先予測情報及び地図情報を行先予測情報端末２００へ送信する。次に、地図情報受信部２７１は、情報送受信部３１０が送信した地図情報を受信し、行先予測情報受信部２７０は、行先予測情報を受信する。そして、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０は、行先予測情報と地図情報を重畳表示するかを判断し、表示部２６１は、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０で重畳表示することを判断した行先予測情報を表示する。
【００５０】
上述した行先予測情報端末２００は、行先予測情報を提供する携帯型電子情報端末装置において、行先予測情報の文字データおよび画像データに該当する観光名称を抽出し、各名称に対応する行先予測情報を、地図情報に重畳表示することを特徴とする。
【００５１】
実施の形態２にかかる行先予測情報サーバ３００によれば、地図情報と離れて存在する情報を、地図情報と併せた情報とすることが可能である。そして、行先予測情報端末２００は、行先予測情報サーバ３００が作成した情報を表示することが可能である。また、行先予測情報端末２００は、表示する機能と位置を特定する機能のみ備えていることで足りる。つまり、行先予測情報端末２００はステップＳ２０２からステップＳ２０６までの処理を実行する機能を必要としない。
【００５２】
図６は、実施の形態における行先予測情報システム１００の外観の一例を示す図である。
図６において、行先予測情報システム１００は、行先予測情報サーバ３００、ＣＲＴ（Ｃａｔｈｏｄｅ・Ｒａｙ・Ｔｕｂｅ）やＬＣＤ（液晶）の表示画面を有する表示装置９０１、キーボード９０２（Ｋｅｙ・Ｂｏａｒｄ：Ｋ／Ｂ）、マウス９０３、ＦＤＤ９０４（Ｆｌｅｘｉｂｌｅ・Ｄｉｓｋ・ Ｄｒｉｖｅ）、ＣＤＤ９０５（コンパクトディスク装置）、プリンタ装置９０６、スキャナ装置９０７、マイク９０８、スピーカー９０９、データベース９１０などのハードウェア資源を備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。
行先予測情報サーバ３００は、コンピュータであり、ファクシミリ機９３２、電話器９３１とケーブルで接続され、また、ＬＡＮ９４２（ローカルエリアネットワーク）、ゲートウェイ９４１を介してインターネット９４０に接続されている。
また、行先予測情報システム１００はインターネット９４０を介して行先予測情報サーバ３００に接続する行先予測情報端末２００を備える。
行先予測情報端末２００は無線または有線で通信を行う通信機を有して測位衛星４００からのＧＰＳ電波の受信や行先予測情報サーバ３００とのデータ送受信を行う。また、行先予測情報端末２００は液晶画面の表示装置９０１やキーボード９０２（テンキー、十字キー）も有する。
【００５３】
図７は、実施の形態における行先予測情報端末２００と行先予測情報サーバ３００とのハードウェア資源の一例を示す図である。
図７において、行先予測情報端末２００と行先予測情報サーバ３００とは、プログラムを実行するＣＰＵ９１１（Ｃｅｎｔｒａｌ・Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ・Ｕｎｉｔ、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう）を備えている。ＣＰＵ９１１は、バス９１２を介してＲＯＭ９１３、ＲＡＭ９１４、通信ボード９１５、表示装置９０１、キーボード９０２、磁気ディスク装置９２０と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。また、行先予測情報サーバ３００が備えるＣＰＵ９１１はマウス９０３、ＦＤＤ９０４、ＣＤＤ９０５、プリンタ装置９０６、スキャナ装置９０７、マイク９０８、スピーカー９０９、データベース９１０にも接続される。磁気ディスク装置９２０の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
ＲＡＭ９１４は、揮発性メモリの一例である。ＲＯＭ９１３、ＦＤＤ９０４、ＣＤＤ９０５、磁気ディスク装置９２０の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶機器、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信ボード９１５、キーボード９０２、スキャナ装置９０７、ＦＤＤ９０４などは、入力機器、入力装置あるいは入力部の一例である。
また、通信ボード９１５、表示装置９０１、プリンタ装置９０６などは、出力機器、出力装置あるいは出力部の一例である。
【００５４】
通信ボード９１５は、ファクシミリ機９３２、電話器９３１、ＬＡＮ９４２等に接続されている。通信ボード９１５は、ＬＡＮ９４２に限らず、インターネット９４０、ＩＳＤＮ等のＷＡＮ（ワイドエリアネットワーク）などに接続されていても構わない。インターネット９４０或いはＩＳＤＮ等のＷＡＮに接続されている場合、ゲートウェイ９４１は不用となる。
磁気ディスク装置９２０には、ＯＳ９２１（オペレーティングシステム）、ウィンドウシステム９２２、プログラム群９２３、ファイル群９２４が記憶されている。プログラム群９２３のプログラムは、ＣＰＵ９１１、ＯＳ９２１、ウィンドウシステム９２２により実行される。
【００５５】
上記プログラム群９２３には、実施の形態において「〜部」、「〜手段」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、ＣＰＵ９１１により読み出され実行される。
ファイル群９２４には、実施の形態において、「〜部」や「〜手段」の機能を実行した際の「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」などの結果データ、「〜部」や「〜手段」の機能を実行するプログラム間で受け渡しするデータ、その他の情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してＣＰＵ９１１によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのＣＰＵの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示・抽出のＣＰＵの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、実施の形態において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、ＲＡＭ９１４のメモリ、ＦＤＤ９０４のフレキシブルディスク、ＣＤＤ９０５のコンパクトディスク、磁気ディスク装置９２０の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ・Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ・Ｄｉｓｃ）等の記録媒体に記録される。また、データや信号値は、バス９１２や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
【００５６】
また、実施の形態において「〜部」、「〜手段」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「手段」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」、「〜手段」として説明するものは、ＲＯＭ９１３に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、ＤＶＤ等の記録媒体に記憶される。プログラムはＣＰＵ９１１により読み出され、ＣＰＵ９１１により実行される。すなわち、行先予測情報プログラムは、「〜部」、「〜手段」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、「〜部」、「〜手段」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【産業上の利用可能性】
【００５７】
本発明の行先予測情報を各種の都市情報、地域情報、あるいは、各種施設内の情報に置き換えることによって、観光ガイドに限らず、各種の位置に関連ある情報に対する案内などに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００５８】
【図１】実施の形態１にかかる行先予測情報端末の機能ブロック図である。
【図２】実施の形態１にかかる行先予測情報端末の処理の動作を表すフローチャートである。
【図３】地図表示ステップにおける表示部の表示例である。
【図４】実施の形態２にかかる行先予測情報端末の機能ブロック図である。
【図５】実施の形態２にかかる位置情報端末の処理の動作を表すフローチャートである。
【図６】実施の形態における行先予測情報システム１００の外観の一例を示す図である。
【図７】実施の形態における行先予測情報端末２００と行先予測情報サーバ３００とのハードウェア資源の一例を示す図である。
【符号の説明】
【００５９】
１００ 行先予測情報システム、２００ 行先予測情報端末、２１０ 地図情報記憶部、２１１ 観光スポット情報記憶部、２２０ 道路判断部、２３０ 端末位置情報処理部、２３１ 端末進行方向判断部、２４０ 行先スポット特定部、２５０ 行先予測情報作成部、２６０ 地図情報・行先予測情報表示処理部、２６１ 表示部、２７０ 行先予測情報受信部、２７１ 地図情報受信部、３００ 行先予測情報サーバ、３１０ 情報送受信部、４００ 測位衛星、４１０ 高精度測位サービスサーバ、９０１ 表示装置、９０２ キーボード、９０３ マウス、９０４ ＦＤＤ、９０５ ＣＤＤ、９０６ プリンタ装置、９０７ スキャナ装置、９０８ マイク、９０９ スピーカー、９１０ データベース、９１１ ＣＰＵ、９１２ バス、９１３ ＲＯＭ、９１４ ＲＡＭ、９１５ 通信ボード、９２０ 磁気ディスク装置、９２１ ＯＳ、９２２ ウィンドウシステム、９２３ プログラム群、９２４ ファイル群、９３１ 電話器、９３２ ファクシミリ機、９４０ インターネット、９４１ ゲートウェイ、９４２ ＬＡＮ。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、測位情報と地図情報を利用して携帯型電子情報端末に行先予測情報を提供する分野に属する。
【背景技術】
【０００２】
携帯電話や電子書籍端末等の携帯型電子情報端末でサービスが行なわれる行先をガイドする情報においては、これまで、携帯型電子情報端末の情報記憶部に予め記憶され、又は別媒体若しくはネットワークからの情報の授受によって文字及び画像での行先をガイドする情報を提供するものが見られるものの、ユーザの位置の履歴に基づき次の行動を予測して行先をガイドするものは無かった。
特開２００３−２５６４３１号公報及び特開２００４−１３９５６０号公報には、端末に対して通信によって予め設定した観光コースと行先予測情報を文字、画像により提供する装置・システムが開示されている。
【特許文献１】特開２００３−２５６４３１号公報
【特許文献２】特開２００４−１３９５６０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明は、ユーザの位置の履歴に基づき次の行動を予測して、予測する行先を含む地図の表示を行い、行先を予測した観光ガイドを行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明にかかる行先予測情報端末は、行先予測情報端末の位置を取得する端末位置情報処理部と、地図情報から上記行先予測情報端末の現在位置の道路情報を切り出す道路判断部と、上記行先予測情報端末の位置の履歴を元に現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向を算出する端末進行方向判断部と、切り出した道路沿いでかつ行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定部と、特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する行先予測情報作成部と、該行先予測情報を地図情報と重畳表示する表示部とを備えることを特徴とする。
【０００５】
また、上記行先スポット特定部は、観光スポットの位置情報の中から、上記行先予測情報端末の現在位置を基点にして道路判断部で切り出した道路情報を現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向に向かって辿って行き、その辿った軌跡の中心から予め設定した特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする。
【０００６】
また、上記行先スポット特定部は、辿った軌跡において最初に上記特定範囲内にある観光スポット及びその後の軌跡において上記特定範囲内にある予め設定した一定数の観光スポットを抽出して観光スポットを特定することを特徴とする。
【０００７】
また、上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、分岐道路の分岐点の直前の軌跡の方向に最も近い道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする。
【０００８】
また、上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、全ての分岐道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする。
【０００９】
次に、本発明にかかる行先予測情報サーバは、行先予測情報端末とネットワークを介して接続され行先予測情報を提供する行先予測情報サーバであり、行先予測情報端末の位置情報を受信する情報送受信部と、地図情報から上記行先予測情報端末の位置の道路情報を切り出す道路判断部と、上記行先予測情報端末の位置の履歴を元に現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向を算出する端末進行方向判断部と、切り出した道路沿いでかつ上記行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定部と、特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する行先予測情報作成部と、上記行先予測情報作成部が作成した行先予測情報を上記行先予測情報端末へ送信する情報送受信部とを備えることを特徴とする。
【００１０】
次に、本発明にかかる上記行先予測情報サーバの上記行先スポット特定部は、観光スポットの位置情報の中から、上記行先予測情報端末の現在位置を基点にして上記道路判断部で切り出した道路情報を現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向に向かって辿って行き、その辿った軌跡の中心から予め設定した特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする。
【００１１】
次に、本発明にかかる行先予測情報サーバの上記行先スポット特定部は、辿った軌跡において最初に上記特定範囲内にある観光スポット及びその後の軌跡において上記特定範囲内にある予め設定した一定数の観光スポットを抽出して観光スポットを特定することを特徴とする。
【００１２】
次に、本発明にかかる行先予測情報サーバの上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、分岐道路の分岐点の直前の軌跡の方向に最も近い道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする。
【００１３】
また、上記行先予測情報サーバの上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、全ての分岐道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする。
【００１４】
また、本発明にかかる上記行先予測情報サーバは、さらに、上記行先予測情報端末から上記行先予測情報端末の位置を受信する情報送受信部を備え、上記情報送受信部は、上記行先予測情報作成部が作成した行先予測情報を送信することを特徴とする。
【００１５】
次に、本発明にかかる行先予測情報システムは、位置情報を表示する行先予測情報端末と位置情報を管理する行先予測情報サーバとがネットワークを介して接続される行先予測情報システムであり、上記行先予測情報サーバは、上記行先予測情報端末の位置情報を受信する情報送受信部と、地図情報から上記行先予測情報端末の位置の道路情報を切り出す道路判断部と、切り出した道路沿いでかつ上記行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定部と、特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する行先予測情報作成部とを備え、上記情報送受信部は地図情報と上記行先予測情報作成部が作成した行先予測情報とを上記行先予測情報端末へ送信し、上記行先予測情報端末は、上記情報送受信部が送信した上記地図情報を受信する地図情報受信部と、上記情報送受信部が送信した上記行先予測情報を受信する行先予測情報受信部と、上記地図情報及び上記行先予測情報を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
【００１６】
次に、本発明にかかる行先予測情報プログラムは、地図情報から道路情報を切り出す道路判断ステップと、行先予測情報端末の進行方向を算出する進行方向判断ステップと、切り出した道路沿いでかつ行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定ステップと、特定した観光スポットの情報を行先情報として作成する行先予測情報作成ステップと、該行先予測情報を地図情報と重畳表示する行先予測情報表示ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【００１７】
また、上記行先スポット特定ステップは、観光スポットの位置情報の中から、行先予測情報端末の現在位置を基点にして道路判断部で切り出した道路情報を現時刻での行先予測情報端末の進行方向に向かって辿って行き、その辿った軌跡の中心から予め設定した特定範囲内にある観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【００１８】
次に、上記行先スポット特定ステップは、辿った軌跡において最初に上記特定範囲内にある観光スポット及びその後の軌跡において上記特定範囲内にある予め設定した一定数の観光スポットを抽出して観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【００１９】
次に、上記行先スポット特定ステップは、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、分岐道路の分岐点の直前の軌跡の方向に最も近い道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定範囲内にある観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【００２０】
また、上記行先スポット特定ステップは、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、全ての分岐道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定範囲内にある観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【００２１】
ユーザの位置の履歴に基づき次の行動を予測して、予測する行先を含む地図の表示を行ない、行先を予測した観光ガイドを行うことにより、地図の処理に要する時間を大幅に短縮し、応答時間等の操作性をスムーズにするとともに、ユーザの行動に合わせた観光ガイドを行うシステムを提供することができる。
【００２２】
本発明は、行先予測情報と位置、地図を統一的に処理し、現在地から次の目的地までの経路だけではガイドできない途中経路の建物の陰や、路地を入った所にある観光スポットや店舗等の情報を表示しガイドする。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２３】
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【００２４】
実施の形態１．
まず、実施の形態１について説明する。図１は、実施の形態１にかかる行先予測情報端末２００の機能ブロック図である。
【００２５】
行先予測情報端末２００は、地図情報記憶部２１０、観光スポット情報記憶部２１１、道路判断部２２０、端末位置情報処理部２３０、端末進行方向判断部２３１、行先スポット特定部２４０、行先予測情報作成部２５０、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０、表示部２６１を備える。
【００２６】
地図情報記憶部２１０は、地図情報（地図画像データ、数値データ等）及び地図に含まれる情報を記憶している。例えば、地名や道路名などの文字データや駅前や観光地などの地図や市町村のマークなどの画像データ、道路情報（道路の地図データ、道路画像データ等）などである。
観光スポット情報記憶部２１１は、地図上の観光スポットに関する任意の情報を記憶している。任意の情報とは、例えば、観光のガイド情報や店舗の情報、それらの情報の地図上の位置などである。
道路判断部２２０は、行先予測情報端末２００の位置が含まれる道路の情報を地図情報記憶部２１０が記憶する地図情報から切り出す。
端末位置情報処理部２３０は、行先予測情報端末２００の位置を取得する。端末位置情報処理部２３０は、例えば、測位衛星４００（ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）／準天頂衛星）、高精度測位サービスサーバ４１０などから、行先予測情報端末２００の位置情報を取得する。
端末進行方向判断部２３１は、行先予測情報端末２００の進行方向を算出する。
行先スポット特定部２４０は、道路判断部２２０で切り出した道路沿いでかつ行先予測情報端末２００の進行方向にある観光スポットを特定する。
行先予測情報作成部２５０は、行先スポット特定部２４０で特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する。
【００２７】
地図情報・行先予測情報表示処理部２６０は、行先予測情報と地図情報とを重畳表示するかの判断を行う。
表示部２６１は、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０が作成した行先予測情報を地図情報に重畳表示する。
【００２８】
図２は、実施の形態１にかかる行先予測情報端末２００の行先予測処理の動作を表すフローチャートである。図２に基づいて、行先予測情報端末２００が実行する行先予測処理の動作を説明する。ここでは、観光スポット情報記憶部２１１が記憶している任意の情報とは、観光のガイド情報であるとする。
「〜部」で説明する行先予測情報端末２００の各構成要素は中央処理装置を用いて以下の処理を実行する。
【００２９】
端末位置情報処理ステップＳ１０１では、端末位置情報処理部２３０は、測位衛星４００又は高精度測位サービスサーバ４１０から位置情報を取得して行先予測情報端末２００の現在位置情報を作成する。
このとき、行先予測情報端末２００の端末位置情報処理部２３０は、測位衛星４００および高精度測位サービスサーバ４１０を利用して測位処理を行い、行先予測情報端末２００の位置情報を作成する。高精度測位サービスサーバ４１０とは、例えば、ＧＰＳ測位で生じる誤差を補正した高精度な位置情報を提供するサーバである。端末位置情報処理部２３０は測位衛星４００が送信したＧＰＳ電波に関する受信情報を高精度測位サービスサーバ４１０に送信し、高精度測位サービスサーバ４１０から行先予測情報端末２００の位置情報を受信する。但し、端末位置情報処理部２３０は、高精度測位サービスサーバ４１０を利用せず、自らがＧＰＳ測位を行って位置情報を作成してもよい。
また、端末位置情報処理部２３０が作成する位置情報は複数回の測位結果の履歴（以下、位置履歴とする）を示し、過去の測位結果が示す位置から現在の測位結果が示す位置への変位方向は行先予測情報端末２００の進行方向、移動経路を表す。
また、端末位置情報処理部２３０は設定された出発地、目的地、現在地などを位置情報として作成してもよい。
【００３０】
道路判断ステップＳ１０２では、道路判断部２２０は、地図情報記憶部２１０の地図情報から、端末位置情報処理部２３０で取得した行先予測情報端末２００の現在位置に該当する道路のデータを切り出す。
【００３１】
進行方向判断ステップＳ１０３では、端末進行方向判断部２３１は、端末位置情報処理部２３０で取得した行先予測情報端末２００の位置の履歴（移動軌跡）を元に、現時刻での行先予測情報端末２００の進行方向を算出する。ここで、進行方向は、例えば、近接する２点の位置（位置の履歴の一例）を直線で結んだ方向や、近接する複数の位置（位置の履歴の一例）の加重平均が示す方向として算出する。近接する２点の位置、近接する複数の位置とは今回測位した現時刻における行先予測情報端末２００の位置と前回までに測位した過去における行先予測情報端末２００の位置とを示す。
【００３２】
行先スポット特定ステップＳ１０４では、行先スポット特定部２４０は、行先予測情報端末２００の現在位置を基点にして道路判断部２２０で切り出した道路情報を現時刻での行先予測情報端末２００の進行方向に向かって辿って行き、その辿った軌跡の中心から予め設定した特定半径Ｒｍ（メートル）内（特定範囲）にある観光スポットを特定する。ここで、行先スポット特定部２４０は、辿った軌跡において最初に上記特定半径Ｒｍ内にある観光スポット及びその後の軌跡において上記特定半径Ｒｍ内にある予め設定した一定数の観光スポットを特定（抽出）する。ここで、行先スポット特定部２４０が最初に特定半径Ｒｍ内に観光スポットを抽出した際のその抽出時の位置を「次の行先」として特定する。また、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、分岐道路の分岐点の直前の軌跡の方向に最も近い道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定半径Ｒｍ内にある観光スポットを特定することでもよい。また、軌跡の途中で道路が分岐する場合、全ての分岐道路を選択し、その選択した分岐道路の先において同様に特定半径Ｒｍ内にある観光スポットを特定することでもよい。
上記の特定半径Ｒｍにより表される円状の領域は特定範囲の一例であり、特定範囲は矩形状でも多角形状でもその他の任意の形状でもよく、複数あってもよい。
【００３３】
行先予測情報作成ステップＳ１０５では、行先予測情報作成部２５０は、観光スポット情報記憶部２１１が記憶する情報から、行先スポット特定部２４０で特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する。ここで、観光スポット情報は、観光名所の地名、建造物、遺跡、店舗、人工又は天然の造形物等の観光物の名称などである。
【００３４】
行先予測情報表示ステップＳ１０６では、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０は、行先予測情報と地図情報を重畳表示するかを判断する。
例えば、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０は、行先スポット特定部２４０で特定した観光スポットの全てについて行先予測情報と地図情報とを重畳させて表示すると判断してもよいし、行先スポット特定部２４０で特定した観光スポットのうちで最も行先予測情報端末２００から近くにある観光スポットについて行先予測情報と地図情報とを重畳させて表示すると判断してもよい。
【００３５】
図３は、行先予測情報表示ステップＳ１０６において表示部２６１が表示装置の画面に表示した表示例である。
図３では、行先予測情報端末２００が位置する「現在位置」と、行先予測情報端末２００が移動している「通行道路（目的地までの経路）」と、行先予測情報端末２００が向かうと予測した「次の行先」および「進行方向」とを地図情報として、表示部２６１が表示装置の画面に地図情報を表示していることを示している。さらに、図３では、表示部２６１が特定した観光スポットを「周辺スポット」として地図情報に表示していることを示している。
【００３６】
上述した行先予測情報端末２００は、観光ガイド情報を提供する携帯型電子情報端末装置において、観光ガイド情報の文字データおよび画像データに該当する観光名称を抽出し、各名称に対応する位置情報を表示することを特徴とする携帯型電子情報端末装置である。
【００３７】
上述した行先予測情報端末２００は、観光ガイド情報を提供する携帯型電子情報端末装置の一例であり、観光ガイド情報の文字データと画像データに該当する観光名所とを抽出し、各観光名所に対応する画像位置に観光名所の観光ガイド情報を表示することを特徴とする携帯型電子情報端末装置である。
【００３８】
実施の形態２．
次に実施の形態２について説明する。実施の形態２では、実施の形態１において説明した行先予測情報端末２００は、行先予測情報端末２００の位置の測定と、情報の表示のみを行う場合について説明する。つまり、その他の処理は、外部のサーバなどで行う。
【００３９】
図４は、実施の形態２にかかる行先予測情報システム１００を構成する行先予測情報端末２００と行先予測情報サーバ３００との機能ブロック図である。図４に示す機能ブロック図について、図１に示す機能ブロック図と違いのある部分のみ説明する。
【００４０】
行先予測情報端末２００は、端末位置情報処理部２３０、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０、表示部２６１、行先予測情報受信部２７０、地図情報受信部２７１を備える。
【００４１】
端末位置情報処理部２３０、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０、表示部２６１は、図１と同様である。
【００４２】
行先予測情報受信部２７０は、行先予測情報サーバ３００からの行先予測情報の受信を行う。地図情報受信部２７１は、行先予測情報サーバ３００から地図情報の受信を行う。
【００４３】
行先予測情報サーバ３００は、地図情報記憶部２１０、観光スポット情報記憶部２１１、道路判断部２２０、端末進行方向判断部２３１、行先スポット特定部２４０、行先予測情報作成部２５０、情報送受信部３１０を備える。
【００４４】
本実施の形態では、地図情報記憶部２１０、観光スポット情報記憶部２１１、道路判断部２２０、端末進行方向判断部２３１、行先スポット特定部２４０、行先予測情報作成部２５０は、行先予測情報サーバ３００が備えており、その動作・機能は図１と同様である。
【００４５】
情報送受信部３１０は、行先予測情報端末２００へ地図情報及び行先予測情報作成部２５０が作成した行先予測情報の送信と、行先予測情報端末２００などから端末位置情報の受信を行う。
【００４６】
図５は、実施の形態２にかかる行先予測情報端末２００と行先予測情報サーバ３００との行先予測処理の動作を表すフローチャートである。図５に基づいて、行先予測情報端末２００と行先予測情報サーバ３００との行先予測処理の動作を説明する。
「〜部」で説明する行先予測情報端末２００と行先予測情報サーバ３００との各構成要素は中央処理装置を用いて以下の処理を実行する。
【００４７】
端末位置情報処理ステップＳ２０１では、端末位置情報処理部２３０は、行先予測情報端末２００の位置情報を行先予測情報サーバ３００へ送信する。情報送受信部３１０は、行先予測情報端末２００の位置情報を受信する。
【００４８】
ステップＳ２０２からステップＳ２０５は、それぞれ実施の形態１のステップＳ１０２からステップＳ１０５と同様である。
【００４９】
行先予測情報送信ステップＳ２０６では、情報送受信部３１０は、行先予測情報作成部２５０が作成した行先予測情報及び地図情報を行先予測情報端末２００へ送信する。次に、地図情報受信部２７１は、情報送受信部３１０が送信した地図情報を受信し、行先予測情報受信部２７０は、行先予測情報を受信する。そして、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０は、行先予測情報と地図情報を重畳表示するかを判断し、表示部２６１は、地図情報・行先予測情報表示処理部２６０で重畳表示することを判断した行先予測情報を表示する。
【００５０】
上述した行先予測情報端末２００は、行先予測情報を提供する携帯型電子情報端末装置において、行先予測情報の文字データおよび画像データに該当する観光名称を抽出し、各名称に対応する行先予測情報を、地図情報に重畳表示することを特徴とする。
【００５１】
実施の形態２にかかる行先予測情報サーバ３００によれば、地図情報と離れて存在する情報を、地図情報と併せた情報とすることが可能である。そして、行先予測情報端末２００は、行先予測情報サーバ３００が作成した情報を表示することが可能である。また、行先予測情報端末２００は、表示する機能と位置を特定する機能のみ備えていることで足りる。つまり、行先予測情報端末２００はステップＳ２０２からステップＳ２０６までの処理を実行する機能を必要としない。
【００５２】
図６は、実施の形態における行先予測情報システム１００の外観の一例を示す図である。
図６において、行先予測情報システム１００は、行先予測情報サーバ３００、ＣＲＴ（Ｃａｔｈｏｄｅ・Ｒａｙ・Ｔｕｂｅ）やＬＣＤ（液晶）の表示画面を有する表示装置９０１、キーボード９０２（Ｋｅｙ・Ｂｏａｒｄ：Ｋ／Ｂ）、マウス９０３、ＦＤＤ９０４（Ｆｌｅｘｉｂｌｅ・Ｄｉｓｋ・ Ｄｒｉｖｅ）、ＣＤＤ９０５（コンパクトディスク装置）、プリンタ装置９０６、スキャナ装置９０７、マイク９０８、スピーカー９０９、データベース９１０などのハードウェア資源を備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。
行先予測情報サーバ３００は、コンピュータであり、ファクシミリ機９３２、電話器９３１とケーブルで接続され、また、ＬＡＮ９４２（ローカルエリアネットワーク）、ゲートウェイ９４１を介してインターネット９４０に接続されている。
また、行先予測情報システム１００はインターネット９４０を介して行先予測情報サーバ３００に接続する行先予測情報端末２００を備える。
行先予測情報端末２００は無線または有線で通信を行う通信機を有して測位衛星４００からのＧＰＳ電波の受信や行先予測情報サーバ３００とのデータ送受信を行う。また、行先予測情報端末２００は液晶画面の表示装置９０１やキーボード９０２（テンキー、十字キー）も有する。
【００５３】
図７は、実施の形態における行先予測情報端末２００と行先予測情報サーバ３００とのハードウェア資源の一例を示す図である。
図７において、行先予測情報端末２００と行先予測情報サーバ３００とは、プログラムを実行するＣＰＵ９１１（Ｃｅｎｔｒａｌ・Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ・Ｕｎｉｔ、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう）を備えている。ＣＰＵ９１１は、バス９１２を介してＲＯＭ９１３、ＲＡＭ９１４、通信ボード９１５、表示装置９０１、キーボード９０２、磁気ディスク装置９２０と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。また、行先予測情報サーバ３００が備えるＣＰＵ９１１はマウス９０３、ＦＤＤ９０４、ＣＤＤ９０５、プリンタ装置９０６、スキャナ装置９０７、マイク９０８、スピーカー９０９、データベース９１０にも接続される。磁気ディスク装置９２０の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
ＲＡＭ９１４は、揮発性メモリの一例である。ＲＯＭ９１３、ＦＤＤ９０４、ＣＤＤ９０５、磁気ディスク装置９２０の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶機器、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信ボード９１５、キーボード９０２、スキャナ装置９０７、ＦＤＤ９０４などは、入力機器、入力装置あるいは入力部の一例である。
また、通信ボード９１５、表示装置９０１、プリンタ装置９０６などは、出力機器、出力装置あるいは出力部の一例である。
【００５４】
通信ボード９１５は、ファクシミリ機９３２、電話器９３１、ＬＡＮ９４２等に接続されている。通信ボード９１５は、ＬＡＮ９４２に限らず、インターネット９４０、ＩＳＤＮ等のＷＡＮ（ワイドエリアネットワーク）などに接続されていても構わない。インターネット９４０或いはＩＳＤＮ等のＷＡＮに接続されている場合、ゲートウェイ９４１は不用となる。
磁気ディスク装置９２０には、ＯＳ９２１（オペレーティングシステム）、ウィンドウシステム９２２、プログラム群９２３、ファイル群９２４が記憶されている。プログラム群９２３のプログラムは、ＣＰＵ９１１、ＯＳ９２１、ウィンドウシステム９２２により実行される。
【００５５】
上記プログラム群９２３には、実施の形態において「〜部」、「〜手段」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、ＣＰＵ９１１により読み出され実行される。
ファイル群９２４には、実施の形態において、「〜部」や「〜手段」の機能を実行した際の「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」などの結果データ、「〜部」や「〜手段」の機能を実行するプログラム間で受け渡しするデータ、その他の情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してＣＰＵ９１１によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのＣＰＵの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示・抽出のＣＰＵの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、実施の形態において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、ＲＡＭ９１４のメモリ、ＦＤＤ９０４のフレキシブルディスク、ＣＤＤ９０５のコンパクトディスク、磁気ディスク装置９２０の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ・Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ・Ｄｉｓｃ）等の記録媒体に記録される。また、データや信号値は、バス９１２や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
【００５６】
また、実施の形態において「〜部」、「〜手段」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「手段」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」、「〜手段」として説明するものは、ＲＯＭ９１３に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、ＤＶＤ等の記録媒体に記憶される。プログラムはＣＰＵ９１１により読み出され、ＣＰＵ９１１により実行される。すなわち、行先予測情報プログラムは、「〜部」、「〜手段」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、「〜部」、「〜手段」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【産業上の利用可能性】
【００５７】
本発明の行先予測情報を各種の都市情報、地域情報、あるいは、各種施設内の情報に置き換えることによって、観光ガイドに限らず、各種の位置に関連ある情報に対する案内などに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００５８】
【図１】実施の形態１にかかる行先予測情報端末の機能ブロック図である。
【図２】実施の形態１にかかる行先予測情報端末の処理の動作を表すフローチャートである。
【図３】地図表示ステップにおける表示部の表示例である。
【図４】実施の形態２にかかる行先予測情報端末の機能ブロック図である。
【図５】実施の形態２にかかる位置情報端末の処理の動作を表すフローチャートである。
【図６】実施の形態における行先予測情報システム１００の外観の一例を示す図である。
【図７】実施の形態における行先予測情報端末２００と行先予測情報サーバ３００とのハードウェア資源の一例を示す図である。
【符号の説明】
【００５９】
１００ 行先予測情報システム、２００ 行先予測情報端末、２１０ 地図情報記憶部、２１１ 観光スポット情報記憶部、２２０ 道路判断部、２３０ 端末位置情報処理部、２３１ 端末進行方向判断部、２４０ 行先スポット特定部、２５０ 行先予測情報作成部、２６０ 地図情報・行先予測情報表示処理部、２６１ 表示部、２７０ 行先予測情報受信部、２７１ 地図情報受信部、３００ 行先予測情報サーバ、３１０ 情報送受信部、４００ 測位衛星、４１０ 高精度測位サービスサーバ、９０１ 表示装置、９０２ キーボード、９０３ マウス、９０４ ＦＤＤ、９０５ ＣＤＤ、９０６ プリンタ装置、９０７ スキャナ装置、９０８ マイク、９０９ スピーカー、９１０ データベース、９１１ ＣＰＵ、９１２ バス、９１３ ＲＯＭ、９１４ ＲＡＭ、９１５ 通信ボード、９２０ 磁気ディスク装置、９２１ ＯＳ、９２２ ウィンドウシステム、９２３ プログラム群、９２４ ファイル群、９３１ 電話器、９３２ ファクシミリ機、９４０ インターネット、９４１ ゲートウェイ、９４２ ＬＡＮ。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
行先予測情報端末の位置を取得する端末位置情報処理部と、
地図情報から上記行先予測情報端末の現在位置の道路情報を切り出す道路判断部と、
上記行先予測情報端末の位置の履歴を元に現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向を算出する端末進行方向判断部と、
切り出した道路沿いでかつ行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定部と、
特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する行先予測情報作成部と、
該行先予測情報を地図情報と重畳表示する表示部と
を備えることを特徴とする行先予測情報端末。
【請求項２】
上記行先スポット特定部は、観光スポットの位置情報の中から、上記行先予測情報端末の現在位置を基点にして道路判断部で切り出した道路情報を現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向に向かって辿って行き、その辿った軌跡の中心から予め設定した特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする請求項１記載の行先予測情報端末。
【請求項３】
上記行先スポット特定部は、辿った軌跡において最初に上記特定範囲内にある観光スポット及びその後の軌跡において上記特定範囲内にある予め設定した一定数の観光スポットを抽出して観光スポットを特定することを特徴とする請求項１乃至請求項２いずれかに記載の行先予測情報端末。
【請求項４】
上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、分岐道路の分岐点の直前の軌跡の方向に最も近い道路を選択し、その選択した分岐道路の先においてその辿った軌跡の中心から特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする請求項１乃至請求項３いずれかに記載の行先予測情報端末。
【請求項５】
上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、全ての分岐道路を選択し、その選択した分岐道路の先においてその辿った軌跡の中心から特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする請求項１乃至請求項３いずれかに記載の行先予測情報端末。
【請求項６】
行先予測情報端末とネットワークを介して接続され行先予測情報を提供する行先予測情報サーバであり、
行先予測情報端末の位置情報を受信する情報送受信部と、
地図情報から上記行先予測情報端末の位置の道路情報を切り出す道路判断部と、
上記行先予測情報端末の位置の履歴を元に現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向を算出する端末進行方向判断部と、
切り出した道路沿いでかつ上記行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定部と、
特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する行先予測情報作成部と、
上記行先予測情報作成部が作成した行先予測情報を上記行先予測情報端末へ送信する情報送受信部と
を備えることを特徴とする行先予測情報サーバ。
【請求項７】
上記行先スポット特定部は、観光スポットの位置情報の中から、上記行先予測情報端末の現在位置を基点にして上記道路判断部で切り出した道路情報を現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向に向かって辿って行き、その辿った軌跡の中心から予め設定した特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする請求項６記載の行先予測情報サーバ。
【請求項８】
上記行先スポット特定部は、辿った軌跡において最初に上記特定範囲内にある観光スポット及びその後の軌跡において上記特定範囲内にある予め設定した一定数の観光スポットを抽出して観光スポットを特定することを特徴とする請求項６乃至請求項７いずれかに記載の行先予測情報サーバ。
【請求項９】
上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、分岐道路の分岐点の直前の軌跡の方向に最も近い道路を選択し、その選択した分岐道路の先においてその辿った軌跡の中心から特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする請求項６乃至請求項８いずれかに記載の行先予測情報サーバ。
【請求項１０】
上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、全ての分岐道路を選択し、その選択した分岐道路の先においてその辿った軌跡の中心から特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする請求項６乃至請求項８いずれかに記載の行先予測情報サーバ。
【請求項１１】
上記行先予測情報サーバは、さらに、上記行先予測情報端末から上記行先予測情報端末の位置を受信する情報送受信部を備え、上記情報送受信部は、上記行先予測情報作成部が作成した行先予測情報を送信することを特徴とする請求項６乃至請求項１０いずれかに記載の行先予測情報サーバ。
【請求項１２】
位置情報を表示する行先予測情報端末と位置情報を管理する行先予測情報サーバとがネットワークを介して接続される行先予測情報システムであり、
上記行先予測情報サーバは、
上記行先予測情報端末の位置情報を受信する情報送受信部と、
地図情報から上記行先予測情報端末の位置の道路情報を切り出す道路判断部と、
切り出した道路沿いでかつ上記行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定部と、
特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する行先予測情報作成部と
を備え、
上記情報送受信部は地図情報と上記行先予測情報作成部が作成した行先予測情報とを上記行先予測情報端末へ送信し、
上記行先予測情報端末は、
上記情報送受信部が送信した上記地図情報を受信する地図情報受信部と、
上記情報送受信部が送信した上記行先予測情報を受信する行先予測情報受信部と、
上記地図情報及び上記行先予測情報を表示する表示部と
を備えることを特徴とする行先予測情報システム。
【請求項１３】
地図情報から道路情報を切り出す道路判断ステップと、
行先予測情報端末の進行方向を算出する進行方向判断ステップと、
切り出した道路沿いでかつ行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定ステップと、
特定した観光スポットの情報を行先情報として作成する行先予測情報作成ステップと、
該行先予測情報を地図情報と重畳表示する行先予測情報表示ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とする行先予測情報プログラム。
【請求項１４】
上記行先スポット特定ステップは、観光スポットの位置情報の中から、行先予測情報端末の現在位置を基点にして道路判断部で切り出した道路情報を現時刻での行先予測情報端末の進行方向に向かって辿って行き、その辿った軌跡の中心から予め設定した特定範囲内にある観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項１３記載の行先予測情報プログラム。
【請求項１５】
上記行先スポット特定ステップは、辿った軌跡において最初に上記特定範囲内にある観光スポット及びその後の軌跡において上記特定範囲内にある予め設定した一定数の観光スポットを抽出して観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項１３乃至請求項１４いずれかに記載の行先予測情報プログラム。
【請求項１６】
上記行先スポット特定ステップは、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、分岐道路の分岐点の直前の軌跡の方向に最も近い道路を選択し、その選択した分岐道路の先において特定範囲内にある観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項１３乃至請求項１５いずれかに記載の行先予測情報プログラム。
【請求項１７】
上記行先スポット特定ステップは、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、全ての分岐道路を選択し、その選択した分岐道路の先においてその辿った軌跡の中心から特定範囲内にある観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項１３乃至請求項１５いずれかに記載の行先予測情報プログラム。
【請求項１】
行先予測情報端末の位置を取得する端末位置情報処理部と、
地図情報から上記行先予測情報端末の現在位置の道路情報を切り出す道路判断部と、
上記行先予測情報端末の位置の履歴を元に現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向を算出する端末進行方向判断部と、
切り出した道路沿いでかつ行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定部と、
特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する行先予測情報作成部と、
該行先予測情報を地図情報と重畳表示する表示部と
を備えることを特徴とする行先予測情報端末。
【請求項２】
上記行先スポット特定部は、観光スポットの位置情報の中から、上記行先予測情報端末の現在位置を基点にして道路判断部で切り出した道路情報を現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向に向かって辿って行き、その辿った軌跡の中心から予め設定した特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする請求項１記載の行先予測情報端末。
【請求項３】
上記行先スポット特定部は、辿った軌跡において最初に上記特定範囲内にある観光スポット及びその後の軌跡において上記特定範囲内にある予め設定した一定数の観光スポットを抽出して観光スポットを特定することを特徴とする請求項１乃至請求項２いずれかに記載の行先予測情報端末。
【請求項４】
上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、分岐道路の分岐点の直前の軌跡の方向に最も近い道路を選択し、その選択した分岐道路の先においてその辿った軌跡の中心から特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする請求項１乃至請求項３いずれかに記載の行先予測情報端末。
【請求項５】
上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、全ての分岐道路を選択し、その選択した分岐道路の先においてその辿った軌跡の中心から特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする請求項１乃至請求項３いずれかに記載の行先予測情報端末。
【請求項６】
行先予測情報端末とネットワークを介して接続され行先予測情報を提供する行先予測情報サーバであり、
行先予測情報端末の位置情報を受信する情報送受信部と、
地図情報から上記行先予測情報端末の位置の道路情報を切り出す道路判断部と、
上記行先予測情報端末の位置の履歴を元に現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向を算出する端末進行方向判断部と、
切り出した道路沿いでかつ上記行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定部と、
特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する行先予測情報作成部と、
上記行先予測情報作成部が作成した行先予測情報を上記行先予測情報端末へ送信する情報送受信部と
を備えることを特徴とする行先予測情報サーバ。
【請求項７】
上記行先スポット特定部は、観光スポットの位置情報の中から、上記行先予測情報端末の現在位置を基点にして上記道路判断部で切り出した道路情報を現時刻での上記行先予測情報端末の進行方向に向かって辿って行き、その辿った軌跡の中心から予め設定した特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする請求項６記載の行先予測情報サーバ。
【請求項８】
上記行先スポット特定部は、辿った軌跡において最初に上記特定範囲内にある観光スポット及びその後の軌跡において上記特定範囲内にある予め設定した一定数の観光スポットを抽出して観光スポットを特定することを特徴とする請求項６乃至請求項７いずれかに記載の行先予測情報サーバ。
【請求項９】
上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、分岐道路の分岐点の直前の軌跡の方向に最も近い道路を選択し、その選択した分岐道路の先においてその辿った軌跡の中心から特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする請求項６乃至請求項８いずれかに記載の行先予測情報サーバ。
【請求項１０】
上記行先スポット特定部は、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、全ての分岐道路を選択し、その選択した分岐道路の先においてその辿った軌跡の中心から特定範囲内にある観光スポットを特定することを特徴とする請求項６乃至請求項８いずれかに記載の行先予測情報サーバ。
【請求項１１】
上記行先予測情報サーバは、さらに、上記行先予測情報端末から上記行先予測情報端末の位置を受信する情報送受信部を備え、上記情報送受信部は、上記行先予測情報作成部が作成した行先予測情報を送信することを特徴とする請求項６乃至請求項１０いずれかに記載の行先予測情報サーバ。
【請求項１２】
位置情報を表示する行先予測情報端末と位置情報を管理する行先予測情報サーバとがネットワークを介して接続される行先予測情報システムであり、
上記行先予測情報サーバは、
上記行先予測情報端末の位置情報を受信する情報送受信部と、
地図情報から上記行先予測情報端末の位置の道路情報を切り出す道路判断部と、
切り出した道路沿いでかつ上記行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定部と、
特定した観光スポットの情報を行先予測情報として作成する行先予測情報作成部と
を備え、
上記情報送受信部は地図情報と上記行先予測情報作成部が作成した行先予測情報とを上記行先予測情報端末へ送信し、
上記行先予測情報端末は、
上記情報送受信部が送信した上記地図情報を受信する地図情報受信部と、
上記情報送受信部が送信した上記行先予測情報を受信する行先予測情報受信部と、
上記地図情報及び上記行先予測情報を表示する表示部と
を備えることを特徴とする行先予測情報システム。
【請求項１３】
地図情報から道路情報を切り出す道路判断ステップと、
行先予測情報端末の進行方向を算出する進行方向判断ステップと、
切り出した道路沿いでかつ行先予測情報端末の進行方向にある観光スポットを特定する行先スポット特定ステップと、
特定した観光スポットの情報を行先情報として作成する行先予測情報作成ステップと、
該行先予測情報を地図情報と重畳表示する行先予測情報表示ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とする行先予測情報プログラム。
【請求項１４】
上記行先スポット特定ステップは、観光スポットの位置情報の中から、行先予測情報端末の現在位置を基点にして道路判断部で切り出した道路情報を現時刻での行先予測情報端末の進行方向に向かって辿って行き、その辿った軌跡の中心から予め設定した特定範囲内にある観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項１３記載の行先予測情報プログラム。
【請求項１５】
上記行先スポット特定ステップは、辿った軌跡において最初に上記特定範囲内にある観光スポット及びその後の軌跡において上記特定範囲内にある予め設定した一定数の観光スポットを抽出して観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項１３乃至請求項１４いずれかに記載の行先予測情報プログラム。
【請求項１６】
上記行先スポット特定ステップは、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、分岐道路の分岐点の直前の軌跡の方向に最も近い道路を選択し、その選択した分岐道路の先において特定範囲内にある観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項１３乃至請求項１５いずれかに記載の行先予測情報プログラム。
【請求項１７】
上記行先スポット特定ステップは、軌跡の途中で道路が分岐する場合は、全ての分岐道路を選択し、その選択した分岐道路の先においてその辿った軌跡の中心から特定範囲内にある観光スポットを特定することをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項１３乃至請求項１５いずれかに記載の行先予測情報プログラム。
【図１】
【図２】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図３】
【図２】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図３】
【公開番号】特開２００７−２７１４０４（Ｐ２００７−２７１４０４Ａ）
【公開日】平成１９年１０月１８日（２００７．１０．１８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−９６３３９（Ｐ２００６−９６３３９）
【出願日】平成１８年３月３１日（２００６．３．３１）
【出願人】（５９１１０２０９５）三菱スペース・ソフトウエア株式会社 (148)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年１０月１８日（２００７．１０．１８）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年３月３１日（２００６．３．３１）
【出願人】（５９１１０２０９５）三菱スペース・ソフトウエア株式会社 (148)
【Ｆターム（参考）】
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