説明

複素環誘導体ならびにその殺虫剤としての使用方法

【課題】高い殺虫効果を示す一般式(1)で表される化合物、及び該化合物を有効成分として含有する殺虫剤を提供する。
【解決手段】一般式(1)


{Hetは5員環の芳香化された複素環基を示し、Zは−C(=G)Q、−C(=G)G(式中、G、Gは酸素原子などを示し、Q、Rは置換フェニル基、置換複素環基、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基などを示す。)などを示し、Xは水素原子、C1−C3のアルキル基などを示し、nは0から3の整数を示し、Gは酸素原子などを示し、Qは置換フェニル基、置換ピリジル基などを示し、R、Rは水素原子、C1−C4アルキル基等を示す。}で表される化合物およびこれを有効成分として含有する殺虫剤。
【効果】本発明の化合物は種々の病害虫に対して高い殺虫活性を有し、優れた防除効果を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な複素環誘導体および該化合物を有効成分として含有する殺虫剤としての使用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
国際公開第2005/21488号パンフレットには、殺虫剤として本発明化合物と類似した化合物の記載が認められるが、本発明における特許請求の範囲外の化合物であることが明らかである。
【0003】
国際公開第2005/73165号パンフレットには、殺虫剤として本発明化合物と類似した化合物の記載が認められるが、本発明における特許請求の範囲外の化合物であることが明らかである。
【特許文献1】国際公開第2005/21488号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2005/73165号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、高い殺虫効果を有する殺虫剤を提供することにある。また、本発明の他の目的は、一般式(1)で表される化合物を有効成分として含有する殺虫剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明の化合物は文献未記載の新規な化合物であり顕著に優れた殺虫効果を有することを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0006】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]一般式(1)(化1)
【0007】
【化1】

【0008】
{式中、Hetは5員環の芳香化された複素環基(ここでいう芳香化された5員環の複素環基とは、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、フリル基、チエニル基、オキサジアゾリル基、トリアゾリル基を示す。)、
Zは−C(=G)Q、−C(=G)G、−SOまたは−Q(式中、G、Gは酸素原子または硫黄原子を示し、
、R
C1−C6アルキル基、
C1−C6ハロアルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6ハロアルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
C2−C6ハロアルキニル基、
C3−C8シクロアルキル基、
C3−C8ハロシクロアルキル基、
フェニル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)、
【0009】
−E−Z−R
(式中、
はC1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、C2−C4アルキニレン基、C1−C4ハロアルキレン基、C2−C4ハロアルケニレン基、またはC3−C4ハロアルキニレン基を示し、
は水素原子、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6ハロアルキニル基、
C3−C8シクロアルキル基、
C3−C8ハロシクロアルキル基、
フェニル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基を示し(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)、
【0010】
は−O−、−S−、−SO−、−SO−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、−N(R)−、−C(=O)N(R)−、または−N(R)C(=O)−(Rは水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、またはC1−C4アルコキシカルボニル基を示す。)を示す。)、
または−E−R
(式中、
はC1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、C2−C4アルキニレン基、C1−C4ハロアルキレン基、C2−C4ハロアルケニレン基、またはC3−C4ハロアルキニレン基を示し、

C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、
シアノ基、
ニトロ基、
ヒドロキシ基、
フェニル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、あるいは
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)、
あるいは同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)を示す。)であり、
は酸素原子または硫黄原子を示し、
Xは同一または異なっていても良く、水素原子、ハロゲン原子、C1−C3アルキル基、またはトリフルオロメチル基を示し、
nは0から3の整数を示し、
はフェニル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニルオキシ基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、フェニル基、同一または異なっていても良くハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニルオキシ基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基で置換されていても良いフェニル基、チエニル基、同一または異なっていても良くハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニルオキシ基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基で置換されていても良いチエニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)、
テトラヒドロナフタレン基、
あるいは同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基から選択される1以上の置換基を有するテトラヒドロナフタレン基であり、
、Rはそれぞれ、水素原子、酸素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ニトロソ基、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、
C1−C4アルキル基、
C1−C4アルキルカルボニル基、
C1−C4ハロアルキルカルボニル基、
C2−C4アルケニル基、
C2−C4ハロアルケニル基、
C2−C4アルキニル基、
C2−C4ハロアルキニル基、
C1−C4アルコキシカルボニル基、
C1−C4ハロアルコキシカルボニル基、
C2−C4アルケニルオキシカルボニル基、
C2−C4アルキニルオキシカルボニル基、
フェノキシカルボニル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェノキシカルボニル基、
C1−C4アルキルアミノカルボニル基、
C1−C4ハロアルキルアミノカルボニル基、
C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、
C1−C4ハロアルキルカルボニルオキシ基、
ベンゾイル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ベンゾイル基、
C1−C4アルコキシ基、
C1−C4ハロアルコキシ基、
ベンジルオキシカルボニル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ベンジルオキシカルボニル基、
C1−C4アルキルチオ基、
C1−C4ハロアルキルチオ基、
C1−C4アルキルスルフィニル基、
C1−C4ハロアルキルスルフィニル基、
C1−C4アルキルスルホニル基、
C1−C4ハロアルキルスルホニル基、
ベンゼンスルホニル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ベンゼンスルホニル基、
ベンジルスルホニル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ベンジルスルホニル基、
C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、
C1−C4ハロアルコキシC1−C4アルキル基、
またはC(=O)C(=O)R(式中R
C1−C6アルキル基、
C1−C6ハロアルキル基、
C3−C8シクロアルキル基、
C3−C8ハロシクロアルキル基、
C1−C6アルコキシ基、
またはC1−C6ハロアルコキシ基を示す)を示す。}
で表される化合物。
【0011】
[2]一般式(1)で表される化合物が下記の一般式(2)(化2)
【0012】
【化2】

【0013】
(式中、A、E、Dは互いに独立して炭素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子を示し、X、n、R、R、G、Z、Qは上記と同じ意味を示す。)で表される請求項1記載の化合物。
【0014】
[3]一般式(2)において、Zが−C(=G)Q、−C(=G)Gであり、Qが一般式(3)(化3)
【0015】
【化3】

【0016】
(式中、Y、Yは同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、C1−C3ハロアルコキシ基、C1−C3アルキルチオ基、C1−C3ハロアルキルチオ基、C1−C3アルキルスルフィニル基、C1−C3ハロアルキルスルフィニル基、C1−C3アルキルスルホニル基、C1−C3ハロアルキルスルホニル基、シアノ基を示し、YはC1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6ハロアルキルチオ基C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基を示し、Y、Yは水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基を示す。)で表されるか、もしくは、一般式(4)(化4)
【0017】
【化4】

【0018】
(式中、Y、Yは同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、C1−C3ハロアルコキシ基、C1−C3アルキルチオ基、C1−C3ハロアルキルチオ基、C1−C3アルキルスルフィニル基、C1−C3ハロアルキルスルフィニル基、C1−C3アルキルスルホニル基、C1−C3ハロアルキルスルホニル基、シアノ基を示し、YはC1−C6ハロアルキル基、C1−C4ハロアルコキシ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基を示し、Yは水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基を示す。)で表される
[2]に記載の化合物。
【0019】
[4]一般式(2)において、Aが硫黄原子、Eが窒素原子、Dが炭素原子であるか、もしくはAとEが炭素原子、Dが窒素原子である[3]に記載の化合物
【0020】
[5][1]から[4]の何れか一項に記載の化合物を有効成分として含有することを特徴とする殺虫剤。
【発明の効果】
【0021】
本発明の化合物は種々の害虫に対して防除効果を示し、有用作物を保護する効果と共に、低薬量化により環境への負荷低減に大きく貢献する効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の一般式(1)などの一般式において使用される文言はその定義においてそれぞれ以下に説明されるような意味を有する。
【0023】
「5員環の芳香化された複素環」とは、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、フリル基、チエニル基、オキサジアゾリル基、トリアゾリル基等の5員環の複素環基を意味する。
【0024】
「ハロゲン原子」とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を示す。
「Ca−Cb(a、bは1以上の整数を表す)」との表記は、例えば、「C1−C3」とは炭素原子数が1〜3個であることを意味し、「C2−C6」とは炭素原子数が2〜6個であることを意味し、「C1−C4」とは炭素原子数が1〜4個であることを意味する。
「n−」とはノルマルを意味し、「i−」はイソを意味し、「s−」はセカンダリーを意味し、「t−」はターシャリーを意味する。
【0025】
「C1−C4アルキル基」とは例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、シクロプロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキル基を示す。
【0026】
「C1−C6アルキル基」とは例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、2−ペンチル、ネオペンチル、4−メチル−2−ペンチル、n−ヘキシル、3−メチル−n−ペンチルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキル基を示す。
【0027】
「C1-C4ハロアルキル基」とは例えば、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、モノクロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、モノブロモメチル、ジブロモメチル、トリブロモメチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1−クロロエチル、2−クロロエチル、2,2−ジクロロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、1−ブロモエチル、2−ブロモエチル、2,2−ジブロモエチル、2,2,2−トリブロモエチル、2−ヨードエチル、ペンタフルオロエチル、3−フルオロ−n−プロピル、3−クロロ−n−プロピル、3−ブロモ−n−プロピル、1,3−ジフルオロ−2−プロピル、1,3−ジクロロ−2−プロピル、1,1,1−トリフルオロ−2−プロピル、1−クロロ−3−フルオロ−2−プロピル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−クロロー2−プロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−n−プロピル、ヘプタフルオロ−i−プロピル、ヘプタフルオロ−n−プロピル、4−フルオロ−n−ブチル、ノナフルオロ−n−ブチル、ノナフルオロ−2−ブチルなどの同一または異なっていても良い1以上のハロゲン原子によって置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキル基を示す。
【0028】
「C1−C6ハロアルキル基」とは例えば、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロ−n−プロピル、ヘプタフルオロ−i−プロピル、2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロエチル、1,3−ジフルオロ−2−プロピル、1,3−ジクロロ−2−プロピル、1−クロロ−3−フルオロ−2−プロピル、1,1,1−トリフルオロ−2−プロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、2,2,2−トリブロモエチル、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル、4,4,4−トリフルオロ−n−ブチル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−クロロ−2−プロピル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ブロモ−2−プロピル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−クロロ−n−プロピル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ブロモ−n−プロピル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−1−ブロモ−2−プロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−n−プロピル、3,3,4,4,4−ペンタフルオロ−2−ブチル、ノナフルオロ−n−ブチル、ノナフルオロ−2−ブチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、2−ヨードエチル、3−フルオロ−n−プロピル、3−クロロ−n−プロピル、3−ブロモ−n−プロピルなどの同一または異なっていてもよい1以上のハロゲン原子によって置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキル基を示す。
【0029】
「C2−C4アルケニル基」とは例えば、ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニルなどの炭素鎖の中に二重結合を有する炭素原子数2〜4個のアルケニル基を示す。
【0030】
「C2−C6アルケニル基」とは例えば、ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニルなどの炭素鎖の中に二重結合を有する炭素原子数2〜6個のアルケニル基を示す。
【0031】
「C2−C4ハロアルケニル基」とは例えば、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル、3,3−ジクロロ−2−プロペニル、3,3−ジブロモ−2−プロペニル、2,3−ジブロモ−2−プロペニル、4,4−ジフルオロ−3−ブテニル、3,4,4−トリブロモ−3−ブテニルなどの同一または異なっていても良い1以上のハロゲン原子によって置換された炭素鎖の中に二重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数2〜4個のアルケニル基を示す。
【0032】
「C2−C6ハロアルケニル基」とは例えば、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル、3,3−ジクロロ−2−プロペニル、3,3−ジブロモ−2−プロペニル、2,3−ジブロモ−2−プロペニル、4,4−ジフルオロ−3−ブテニル、3,4,4−トリブロモ−3−ブテニルなどの同一または異なっていてもよい1以上のハロゲン原子によって置換された炭素鎖の中に二重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数2〜6個のアルケニル基を示す。
【0033】
「C2−C4アルキニル基」とは例えば、プロパルギル、1−ブチン−3−イルなどの炭素鎖の中に三重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数2〜4個のアルキニル基を示す。
「C2−C6アルキニル基」とは例えば、プロパルギル、1−ブチン−3−イル、1−ブチン−3−メチル−3−イルなどの炭素鎖の中に三重結合を有する炭素原子数2〜6個のアルキニル基を示す。
【0034】
「C2−C4ハロアルキニル基」とは例えば、同一または異なっていてもよい1以上のハロゲン原子によって置換された炭素鎖の中に三重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数2〜4個のアルキニル基を示す。
【0035】
「C2−C6ハロアルキニル基」とは例えば、同一または異なっていてもよい1以上のハロゲン原子によって置換された炭素鎖の中に三重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数2〜6個のアルケニル基を示す。
【0036】
「C3−C8シクロアルキル基」とは例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、2−メチルシクロペンチル、3−メチルシクロペンチル、シクロヘキシル、2−メチルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシルなどの環状構造を有する炭素原子数3〜8個のシクロアルキル基を示す。
【0037】
「C3−C8ハロシクロアルキル基」とは例えば、2,2,3,3−テトラフルオロシクロブチル、2−クロロシクロヘキシル、4−クロロシクロヘキシルなどの同一または異なっていてもよい1以上のハロゲン原子によって置換された環状構造を有する炭素原子数3〜8個のシクロアルキル基を示す。
【0038】
「C1-C3アルコキシ基」とは例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜3個のアルコキシ基を示す。
【0039】
「C1−C4アルコキシ基」とは例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、n−ブチルオキシ、i−ブチルオキシ、s−ブチルオキシ、t−ブチルオキシなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルコキシ基を示す。
【0040】
「C1−C6アルコキシ基」とは例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシ、i−ブトキシ、t−ブトキシなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルコキシ基を示す。
【0041】
「C1-C3ハロアルコキシ基」とは例えば、トリフルオロメトキシ、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルオキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−クロロエトキシ,3−フルオロ−n−プロピルオキシなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜3個のアルコキシ基を示す。
【0042】
「C1−C4ハロアルコキシ基」とは例えば、トリフルオロメトキシ、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルオキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−クロロエトキシ,3−フルオロ−n−プロピルオキシ、1,1,1,3,3,4,4,4−オクタフルオロ−2−ブチルオキシなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルコキシ基を示す。
【0043】
「C1−C6ハロアルコキシ基」とは例えば、トリフルオロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、ヘプタフルオロ−n−プロピルオキシ、ヘプタフルオロ−i−プロピルオキシ、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルオキシ、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルオキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−クロロエトキシ,3−フルオロ−n−プロピルオキシなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のハロアルコキシ基を示す。
【0044】
「C1−C3アルキルチオ基」とは例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、i−プロピルチオ、シクロプロピルチオなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜3個のアルキルチオ基を示す。
【0045】
「C1−C4アルキルチオ基」とは例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、i−プロピルチオ、シクロプロピルチオ、n−ブチルチオ、i−ブチルチオ、s−ブチルチオ、t−ブチルチオ、シクロプロピルメチルチオなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルチオ基を示す。
【0046】
「C1−C6アルキルチオ基」とは例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、i−プロピルチオ、n−ブチルチオ、s−ブチルチオ、t−ブチルチオなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキルチオ基を示す。
【0047】
「C1−C3ハロアルキルチオ基」とは例えば、トリフルオロメチルチオ、ペンタフルオロエチルチオ、2,2,2−トリフルオロエチルチオ、ヘプタフルオロ−n−プロピルチオ、ヘプタフルオロ−i−プロピルチオなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜3個のアルキルチオ基を示す。
【0048】
「C1−C4ハロアルキルチオ基」とは例えば、トリフルオロメチルチオ、ペンタフルオロエチルチオ、2,2,2−トリフルオロエチルチオ、ヘプタフルオロ−n−プロピルチオ、ヘプタフルオロ−i−プロピルチオ、ノナフルオロ−n−ブチルチオ、ノナフルオロ−s−ブチルチオ、4,4,4−トリフルオロ−n−ブチルチオなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルチオ基を示す。
【0049】
「C1−C6ハロアルキルチオ基」とは例えば、トリフルオロメチルチオ、ペンタフルオロエチルチオ、1,1,2,2−テトラフルオロエチルチオ、2,2,2−トリフルオロエチルチオ、ヘプタフルオロ−n−プロピルチオ、ヘプタフルオロ−i−プロピルチオ、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルチオ、ノナフルオロ−n−ブチルチオ、ノナフルオロ−2−ブチルチオなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキルチオ基を示す。
【0050】
「C1−C3アルキルスルフィニル基」とは例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−プロピルスルフィニル、i−プロピルスルフィニル、シクロプロピルスルフィニルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜3個のアルキルスルフィニル基を示す。
【0051】
「C1−C4アルキルスルフィニル基」とは例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−プロピルスルフィニル、i−プロピルスルフィニル、シクロプロピルスルフィニル、n−ブチルスルフィニル、i−ブチルスルフィニル、s-ブチルスルフィニル、t-ブチルスルフィニル、シクロブチルスルフィニルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルスルフィニル基を示す。
【0052】
「C1−C6アルキルスルフィニル基」とは例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−プロピルスルフィニル、i−プロピルスルフィニル、n−ブチルスルフィニル、s−ブチルスルフィニル、t−ブチルスルフィニルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキルスルフィニル基を示す。
【0053】
「C1−C3ハロアルキルスルフィニル基」とは例えば、トリフルオロメチルスルフィニル、ペンタフルオロエチルスルフィニル、2,2,2−トリフルオロエチルスルフィニル、ヘプタフルオロ−n−プロピルスルフィニル、ヘプタフルオロ−i−プロピルスルフィニルなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜3個のアルキルスルフィニル基を示す。
【0054】
「C1−C4ハロアルキルスルフィニル基」とは例えば、トリフルオロメチルスルフィニル、ペンタフルオロエチルスルフィニル、2,2,2−トリフルオロエチルスルフィニル、ヘプタフルオロ−n−プロピルスルフィニル、ヘプタフルオロ−i−プロピルスルフィニル、ノナフルオロ−n−ブチルスルフィニル、ノナフルオロ−s−ブチルスルフィニルなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルスルフィニル基を示す。
【0055】
「C1−C6ハロアルキルスルフィニル基」とは例えば、トリフルオロメチルスルフィニル、ペンタフルオロエチルスルフィニル、1,1,2,2−テトラフルオロエチルスルフィニル、2,2,2−トリフルオロエチルスルフィニル、ヘプタフルオロ−n−プロピルスルフィニル、ヘプタフルオロ−i−プロピルスルフィニル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルスルフィニル、ノナフルオロ−n−ブチルスルフィニル、ノナフルオロ−2−ブチルスルフィニルなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキルスルフィニル基を示す。
【0056】
「C1−C3アルキルスルホニル基」とは例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、i−プロピルスルホニル、シクロプロピルスルホニル、シクロプロピルスルホニルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜3個のアルキルスルホニル基を示す。
【0057】
「C1−C4アルキルスルホニル基」とは例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、i−プロピルスルホニル、シクロプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、i−ブチルスルホニル、s−ブチルスルホニル、t−ブチルスルホニル、シクロプロピルスルホニルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルスルホニル基を示す。
【0058】
「C1−C6アルキルスルホニル基」とは例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、i−プロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、s−ブチルスルホニル、t−ブチルスルホニルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキルスルホニル基を示す。
【0059】
「C1−C3ハロアルキルスルホニル基」とは例えば、トリフルオロメチルスルホニル、ペンタフルオロエチルスルホニル、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル、ヘプタフルオロ−n−プロピルスルホニル、ヘプタフルオロ−i−プロピルスルホニルなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜3個のアルキルスルホニル基を示す。
【0060】
「C1−C4ハロアルキルスルホニル基」とは例えば、トリフルオロメチルスルホニル、ペンタフルオロエチルスルホニル、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル、ヘプタフルオロ−n−プロピルスルホニル、ヘプタフルオロ−i−プロピルスルホニル、ノナフルオロ−n−ブチルスルホニル、ノナフルオロ−s−ブチルスルホニルなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルスルホニル基を示す。
【0061】
「C1−C6ハロアルキルスルホニル基」とは例えば、トリフルオロメチルスルホニル、ペンタフルオロエチルスルホニル、1,1,2,2−テトラフルオロエチルスルホニル、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル、ヘプタフルオロ−n−プロピルスルホニル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルスルフィニル、ヘプタフルオロ−i−プロピルスルホニル、ノナフルオロ−n−ブチルスルホニル、ノナフルオロ−2−ブチルスルホニルなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキルスルホニル基を示す。
【0062】
「C1−C4アルキルカルボニル基」とは例えば、アセチル、プロピオニル、イソプロピルカルボニル、シクロプロピルカルボニルなどの直鎖状または分岐鎖状または環状の炭素原子数1〜4個のアルキルカルボニル基を示す。
【0063】
「C1−C4ハロアルキルカルボニル基」とは例えば、トリフルオロアセチル、ペンタフルオロプロピオニル、トリクロロアセチル、クロロアセチル、ブロモアセチル、3−クロロプロピオニルなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルカルボニル基を示す。
【0064】
「C1−C4アルキルカルボニルオキシ基」とは例えば、アセトキシ、プロピオニルオキシなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルカルボニルオキシ基を示す。
【0065】
「C1−C4アルコキシカルボニル基」とは例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルコキシカルボニル基を示す。
【0066】
「C1−C4アルキレン基」とは例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ジメチルメチレン、イソブチレンなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキレン基を示す。
【0067】
「C2−C4アルケニレン基」とは例えば、炭素鎖の中に二重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数2〜4個のアルケニレン基を示す。
【0068】
「C2−C4アルキニレン基」とは例えば、炭素鎖の中に三重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数2〜4個のアルキニレン基を示す。
【0069】
「C1−C4ハロアルキレン基」とは例えば、クロロメチレン、クロロエチレン、ジクロロメチレン、ジフルオロメチレンなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキレン基を示す。
【0070】
「C2−C4ハロアルケニレン基」とは例えば、同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された炭素鎖の中に二重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数2〜4個のアルキニレン基を示す。
【0071】
「C2−C4ハロアルキニレン基」とは例えば、同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された炭素鎖の中に三重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数2〜4個のアルキニレン基を示す。
【0072】
「C1−C6ハロアルキルスルホニルオキシ基」とは例えば、トリフルオロメチルスルホニルオキシ、ペンタフルオロエチルスルホニルオキシ、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニルオキシ、ヘプタフルオロ−n−プロピルスルホニルオキシ、ヘプタフルオロ−i−プロピルスルホニルオキシ、ノナフルオロ−n−ブチルスルホニルオキシ、ノナフルオロ−s−ブチルスルホニルオキシなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルスルホニルオキシ基を示す。
【0073】
「C1−C4ハロアルコキシカルボニル基」とは例えば、クロロメトキシカルボニル、2,2,2−トリフルオロエトキシカルボニル、3,3,3−トリクロロ−n−プロピルオキシカルボニルなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のハロアルコキシカルボニル基を示す。
【0074】
「C2−C4アルケニルオキシカルボニル基」とは例えば、ビニルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、2−ブテニルオキシカルボニル、3−ブテニルオキシカルボニルなどの炭素鎖の中に二重結合を有する炭素原子数2〜4個のアルケニルオキシカルボニル基を示す。
【0075】
「C2−C4アルキニルオキシカルボニル基」とは例えば、プロパルギルオキシカルボニル、1−ブチン−3−イル-オキシカルボニルなどの炭素鎖の中に三重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数2〜4個のアルキニルオキシカルボニル基を示す。
【0076】
「C1−C4アルキルアミノカルボニル基」とは例えば、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、i−プロピルアミノカルボニル、シクロプロピルアミノカルボニル、n−ブチルアミノカルボニル、s−ブチルアミノカルボニル、i−ブチルアミノカルボニル、t−ブチルアミノカルボニルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルアミノカルボニル基を示す。
【0077】
「C1−C4ハロアルキルアミノカルボニル基」とは例えば、トリフルオロメチルアミノカルボニル、ペンタフルオロエチルアミノカルボニル、ヘプタフルオロ−n−プロピルアミノカルボニル、ヘプタフルオロ−i−プロピルアミノカルボニル、2,2−ジフルオロエチルアミノカルボニル、2,2−ジクロロエチルアミノカルボニル、1,3−ジフルオロ−2−プロピルアミノカルボニル、1,3−ジクロロ−2−プロピルアミノカルボニル、1−クロロ−3−フルオロ−2−プロピルアミノカルボニル、1,1,1−トリフルオロ−2−プロピル、2,2,2−トリフルオロエチルアミノカルボニル、2,2,2−トリクロロエチルアミノカルボニル、2,2,2−トリブロモエチルアミノカルボニル、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピルアミノカルボニル、4,4,4−トリフルオロ−n−ブチルアミノカルボニル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−クロロ−2−プロピルアミノカルボニル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ブロモ−2−プロピルアミノカルボニル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−クロロ−n−プロピルアミノカルボニル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ブロモ−n−プロピルアミノカルボニル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−1−ブロモ−2−プロピルアミノカルボニル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−n−プロピルアミノカルボニル、3,3,4,4,4−ペンタフルオロ−2−ブチルアミノカルボニル、ノナフルオロ−n−ブチルアミノカルボニル、ノナフルオロ−2−ブチルアミノカルボニル、2−フルオロエチルアミノカルボニル、2−クロロエチルアミノカルボニル、2−ブロモエチルアミノカルボニル、2−ヨードエチルアミノカルボニル、3−フルオロ−n−プロピルアミノカルボニル、3−クロロ−n−プロピルアミノカルボニル、3−ブロモ−n−プロピルアミノカルボニルなどの同一または異なっていてもよい1以上のハロゲン原子によって置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4のアルキルアミノカルボニル基を示す。
【0078】
「C1−C4ハロアルキルカルボニルオキシ基」とは例えば、トリフルオロメチルカルボニルオキシ、ペンタフルオロエチルカルボニルオキシ、ヘプタフルオロ−n−プロピルカルボニルオキシ、ヘプタフルオロ−i−プロピルカルボニルオキシ、2,2−ジフルオロエチルカルボニルオキシ、2,2−ジクロロエチルカルボニルオキシ、1,3−ジフルオロ−2−プロピルカルボニルオキシ、1,3−ジクロロ−2−プロピルカルボニルオキシ、1−クロロ−3−フルオロ−2−プロピルカルボニルオキシ、1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルカルボニルオキシ、2,2,2−トリフルオロエチルカルボニルオキシ、2,2,2−トリクロロエチルカルボニルオキシ、2,2,2−トリブロモエチルカルボニルオキシ、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピルカルボニルオキシ、4,4,4−トリフルオロ−n−ブチルカルボニルオキシ、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルカルボニルオキシ、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−クロロ−2−プロピル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ブロモ−2−プロピルカルボニルオキシ、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−クロロ−n−プロピルカルボニルオキシ、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ブロモ−n−プロピルカルボニルオキシ、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−1−ブロモ−2−プロピルカルボニルオキシ、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−n−プロピルカルボニルオキシ、3,3,4,4,4−ペンタフルオロ−2−ブチルカルボニルオキシ、ノナフルオロ−n−ブチルカルボニルオキシ、ノナフルオロ−2−ブチルカルボニルオキシ、2−フルオロエチル、2−クロロエチルカルボニルオキシ、2−ブロモエチルカルボニルオキシ、2−ヨードエチルカルボニルオキシ、3−フルオロ−n−プロピルカルボニルオキシ、3−クロロ−n−プロピルカルボニルオキシ、3−ブロモ−n−プロピルカルボニルオキシなどの同一または異なっていてもよい1以上のハロゲン原子によって置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルカルボニルオキシ基を示す。
【0079】
「C1-C4アルコキシC1−C4アルキル基」とは例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、n−プロピルオキシメチル、イソプロピルオキシメチル、n−ブチルオキシメチル、i−ブチルオキシメチル、s−ブチルオキシメチル、t−ブチルオキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、n−プロピルオキシエチル、イソプロピルオキシエチル、n−ブチルオキシエチル、i−ブチルオキシエチル、s−ブチルオキシエチル、t−ブチルオキシエチル、メトキシn−プロピル、エトキシn−プロピル、n−プロピルオキシn-プロピル、イソプロピルオキシn−プロピル、n−ブチルオキシn-プロピル、i−ブチルオキシn−プロピル、s−ブチルオキシn-プロピル、t−ブチルオキシn-プロピルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のC1−C4アルコキシC1−C4アルキル基を示す。
【0080】
「C1−C4ハロアルコキシC1−C4アルキル基」とは例えば、トリフルオロメトキシメチル、ペンタフルオロエトキシメチル、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシメチル、ヘプタフルオロ−n−プロピルオキシメチル、ヘプタフルオロ−i−プロピルオキシメチル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルオキシメチル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルオキシメチル、2,2,2−トリフルオロエトキシメチル、2−クロロエトキシメチル,3−フルオロ−n−プロピルオキシメチル、トリフルオロメトキシエチル、ペンタフルオロエトキシエチル、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシエチル、ヘプタフルオロ−n−プロピルオキシエチル、ヘプタフルオロ−i−プロピルオキシエチル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルオキシエチル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルオキシエチル、2,2,2−トリフルオロエトキシエチル、2−クロロエトキシエチル,3−フルオロ−n−プロピルオキシエチル、トリフルオロメトキシn−プロピル、ペンタフルオロエトキシn−プロピル、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシn−プロピル、ヘプタフルオロ−n−プロピルオキシn−プロピル、ヘプタフルオロ−i−プロピルオキシn−プロピル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルオキシn−プロピル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルオキシn−プロピル、2,2,2−トリフルオロエトキシn−プロピル、2−クロロエトキシn−プロピル,3−フルオロ−n−プロピルオキシn−プロピルなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のハロアルコキシC1−C4アルキル基を示す。
【0081】
本発明の一般式(1)で表される化合物は、その構造式中に、1個または複数個の不斉炭素原子または不斉中心を含む場合があり、2種以上の光学異性体が存在する場合もあるが、本発明は各々の光学異性体及びそれらが任意の割合で含まれる混合物をも全て包含するものである。また、本発明の一般式(1)で表される化合物は、その構造式中に、炭素−炭素二重結合に由来する2種以上の幾何異性体が存在する場合もあるが、本発明は各々の幾何異性体及びそれらが任意の割合で含まれる混合物をも全て包含するものである。
【0082】
本発明の一般式(1)などで表される一般式で表される化合物中の置換基などで好ましい置換基または原子は以下のとおりである。
【0083】
、G、Gとして好ましくは、共に酸素原子である。
Hetとして好ましくは、フリル基、チエニル基、チアゾリル基、ピロリル基である。
【0084】
A、E、Dの好ましい組み合わせとしては、A、E、Dのいずれか一つが窒素原子、酸素原子、硫黄原子の時、その他二つが炭素原子であり、A、E、Dのいずれか二つがそれぞれ窒素原子、酸素原子の時、残りの一つが炭素原子であり、特に好ましい組み合わせとしては、E、Dが炭素原子でAが硫黄原子、A、Dが炭素原子でEが酸素原子、E、Aが炭素原子でDが窒素原子、Eが窒素原子、Aが硫黄原子でDが炭素原子である。
Xとして好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、C1−C3アルキル基であり、さらに好ましくは、水素原子、フッ素原子、メチル基である。
nとして好ましくは、0、1、2であり、さらに好ましくは、0もしくは1である。
【0085】
として好ましくは、フェニル基、あるいは、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4ハロアルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4ハロアルケニル基、C2−C4アルキニル基、C2−C4ハロアルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、C1−C3ハロアルコキシ基、C1−C3アルキルチオ基、C1−C3ハロアルキルチオ基、C1−C3アルキルスルフィニル基、C1−C3ハロアルキルスルフィニル基、C1−C3アルキルスルホニル基、C1−C3ハロアルキルスルホニル基、C1−C4アルキルアミノ基、ジC1−C4アルキルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基、アセチルアミノ基から選択される1以上の同一または異なっていても良い置換基を有する置換フェニル基、
ピリジル基、あるいは、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4ハロアルキル基、C2−C4アルケニル基、C2−C4ハロアルケニル基、C2−C4アルキニル基、C2−C4ハロアルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、C1−C3ハロアルコキシ基、C1−C3アルキルチオ基、C1−C3ハロアルキルチオ基、C1−C3アルキルスルフィニル基、C1−C3ハロアルキルスルフィニル基、C1−C3アルキルスルホニル基、C1−C3ハロアルキルスルホニル基、C1−C4アルキルアミノ基、ジC1−C4アルキルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基、アセチルアミノ基から選択される1以上の同一または異なっていても良い置換基を有するピリジル基であり、
さらに好ましくは、
フェニル基、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、メチルチオ基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、シアノ基、ニトロ基から選択される1から3個の同一または異なっていても良い置換基を有する置換フェニル基、
ピリジル基、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、メチルチオ基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、シアノ基、ニトロ基から選択される1から2個の同一または異なっていても良い置換基を有するピリジル基である。
【0086】
として好ましくは、置換されていても良いフェニル基または置換されていても良い複素環基であり、さらに好ましくは、一般式(3)もしくは一般式(4)で表される置換フェニル基もしくは置換ピリジル基であり、
その中で、
、Yとして好ましくは、それぞれ、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−ブチル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリフルオロメチル基、メチルチオ基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、シアノ基であり、
、Yとして、それぞれ、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−ブチル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリフルオロメチル基、メチルチオ基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、シアノ基であり、
、Y、Yとして好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、メチル基であり、さらに好ましくは、水素原子であり、
3, として好ましくは、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロ−n−プロピル基、ヘプタフルオロ−i−プロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−クロロ−2−プロピル基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ブロモ−2−プロピル基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−クロロ−n−プロピル基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ブロモ−n−プロピル基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−1−ブロモ−2−プロピル基、ノナフルオロ−n−ブチル基、ノナフルオロ−2−ブチル基、ノナフルオロ−i−ブチル基、
トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−i−プロピルオキシ基、ヘプタフルオロ−n−プロピルオキシ基、ヘプタフルオロ−i−プロピルオキシ基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルオキシ基、ノナフルオロ−2−ブチルオキシ基、トリフルオロメチルチオ基、ペンタフルオロエチルチオ基、1,1,2,2−テトラフルオロエチルチオ基、ヘプタフルオロ−n−プロピルチオ基、ヘプタフルオロ−i−プロピルチオ基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルチオ基、ノナフルオロ−n−ブチルチオ基、ノナフルオロ−2−ブチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基、ペンタフルオロエチルスルフィニル基、1,1,2,2−テトラフルオロエチルスルフィニル基、ヘプタフルオロ−n−プロピルスルフィニル基、ヘプタフルオロ−i−プロピルスルフィニル基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルスルフィニル基、ノナフルオロ−n−ブチルスルフィニル基、ノナフルオロ−2−ブチルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、ペンタフルオロエチルスルホニル基、1,1,2,2−テトラフルオロエチルスルホニル基、ヘプタフルオロ−n−プロピルスルホニル基、ヘプタフルオロ−i−プロピルスルホニル基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルスルホニル基、ノナフルオロ−n−ブチルスルホニル基、ノナフルオロ−2−ブチルスルホニル基であり、さらに好ましくは、ヘプタフルオロ−i−プロピル基、ノナフルオロ−2−ブチル基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルオキシ基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルチオ基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルスルフィニル基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピルスルホニル基である。
【0087】
、Rとして好ましくは、水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、置換されていても良いC2−C4不飽和アルキル基、置換されていても良いC1−C4アルコキシカルボニル基、置換されたC1−C4アルキル基またはC(=O)C(=O)R(式中Rは置換されていても良いアルキル基または置換されていても良いC1−C4アルコキシ基を示す)であり、さらに好ましくは、水素原子、メチル基、エチル基、アセチル基である。
【0088】
として好ましくは、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、−E−Z−R(式中、EはC1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、C2−C4アルキニレン基、C1−C4ハロアルキレン基、C2−C4ハロアルケニレン基、C3−C4ハロアルキニレン基を示し、Rは水素原子、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6ハロアルキニル基を示し、Zは−O−、−S−、−SO−、−SO−を示す。)、−E−R(式中、EはC1−C4アルキル基、C2−C4アルケニル基、C3−C4アルキニル基、C1−C4ハロアルキル基、C2−C4ハロアルケニル基、C2−C4ハロアルキニル基を示し、RはC3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、フェニル基、あるいは同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、ピリジル基、あるいはハロゲン原子、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基から選択される1以上の置換基を有する置換ピリジル基であることを示す。)であり、よりR3として好ましくは、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、−E−Z−R(式中、EはC1−C4アルキレン基、C1−C4ハロアルキレン基を示し、RはC1−C6アルキル基を示し、Zは−O−、−S−、−SO−、−SO−を示す。)、−E−R(式中、
はC1−C4アルキル基を示し、RはC3−C8シクロアルキル基、シアノ基、同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、ピリジル基、ハロゲン原子、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基から選択される1以上の置換基を有する置換ピリジル基、チエニル基、テトラヒドロフリル基であることを示す。)である。
一般式(1)で表される化合物は以下に記載する製造方法1〜10の方法で製造することができる。以下に本発明の化合物の代表的な製造方法を示し、それに従うことにより本発明の化合物の製造が可能であるが、製造方法経路は以下に示す製造方法に限定されるものではない。
製造方法1
【0089】
【化5】

【0090】
(式中、Het、G、R、R、X、n、Q、Zは[1]と同じものを示し、Lはハロゲン原子、ヒドロキシ基などの脱離能を有する官能基を表す。)
【0091】
1−(i): 一般式(5)+ 一般式(6) → 一般式(7)
一般式(5)で表されるニトロ基、脱離基を有する5員環の複素環誘導体と一般式(6)で表される芳香族アミン誘導体を溶媒中もしくは無溶媒で反応させることにより、一般式(7)で表されるニトロ基を有する5員環の複素環カルボン酸アミド誘導体を製造することができる。本工程では塩基を用いることもできる。
【0092】
溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであれば良く、例えば、水、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどの鎖状または環状エーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリルなどのニトリル類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどの不活性溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上混合して使用することができる。
【0093】
また、塩基としては、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジンなどの有機塩基類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属類、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸塩類、リン酸一水素二カリウム、リン酸三ナトリウムなどのリン酸塩類、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属塩類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アルコラート類などを示すことができる。これらの塩基は、一般式(5)で表される化合物に対して0.01〜5倍モル当量の範囲で適宜選択して使用すれば良い。
【0094】
反応温度は、−20℃〜使用する溶媒の還流温度、反応時間は、数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すれば良い。
【0095】
一般式(5)で表される化合物の中で、5員環の複素環カルボン酸ハライド誘導体は5員環の複素環カルボン酸から、ハロゲン化剤を使用する常法により、容易に製造することができる。ハロゲン化剤としては、例えば、塩化チオニル、臭化チオニル、オキシ塩化リン、オキザリルクロリド、三塩化リンなどのハロゲン化剤を示すことができる。
【0096】
一方、ハロゲン化剤を使用せずに5員環の複素環カルボン酸と一般式(6)で表される化合物から一般式(7)で表される化合物を製造することが可能であり、その方法としては、例えば、Chem.Ber.p.788(1970)に記載の方法に従うことにより、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどの添加剤を適宜使用し、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドを使用する縮合剤を用いる方法を示すことができる。この場合に使用される他の縮合剤としては、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾールなどを示すことができる。
【0097】
また、一般式(7)で表される化合物を製造する他の方法としては、クロロギ酸エステル類を用いた混合酸無水物法を示すこともでき、J.Am.Chem.Soc.p.5012(1967)に記載の方法に従うことにより、一般式(7)で表される化合物を製造することが可能である。この場合使用されるクロロギ酸エステル類としてはクロロギ酸イソブチル、クロロギ酸イソプロピルなどを示すことができ、クロロギ酸エステル類の他には、塩化ジエチルアセチル、塩化トリメチルアセチルなどを示すことができる。
【0098】
縮合剤を用いる方法、混合酸無水物法共に、前記文献記載の溶媒、反応温度、反応時間に限定されることは無く、適宜反応の進行を著しく阻害しない不活性溶媒を使用すればよく、反応温度、反応時間についても、反応の進行に応じて、適宜選択すれば良い。
【0099】
1−(ii): 一般式(7) → 一般式(8)
一般式(7)で表されるニトロ基を有する5員環の複素環カルボン酸アミド誘導体は、還元反応により、一般式(8)で表されるアミノ基を有する5員環の複素環カルボン酸アミド誘導体に導くことができる。還元反応としては水素添加反応を用いる方法と金属化合物(例えば、塩化第一スズ(無水物)、鉄粉、亜鉛粉など)を用いる方法を例示することできる。
【0100】
前者の方法は適当な溶媒中、触媒存在下、常圧下もしくは加圧下にて、水素雰囲気下で反応を行うことができる。触媒としては、パラジウム−カーボンなどのパラジウム触媒、ラネーニッケルなどのニッケル触媒、コバルト触媒、ルテニウム触媒、ロジウム触媒、白金触媒などが例示でき、溶媒としては、水、メタノール、エタノールなどのアルコール類、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの鎖状または環状エーテル類、酢酸エチルなどのエステル類を示すことができる。圧力は、0.1〜10MPa、反応温度は、−20℃〜使用する溶媒の還流温度、反応時間は、数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すれば良く、一般式(8)の化合物を効率よく製造することができる。
【0101】
後者の方法としては、“Organic Syntheses”Coll.Vol.III P.453に記載の条件により、金属化合物として塩化第一スズ(無水物)を使用する方法を例示することができる。
【0102】
1−(iii): 一般式(8)+ 一般式(9) → 一般式(10)
一般式(8)で表される5員環の複素環カルボン酸アミド誘導体と一般式(9)で表される化合物を溶媒中で反応させることにより、一般式(10)で表される本発明化合物を製造することができる。本工程では塩基を用いることもできる。
【0103】
溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであれば良く、例えば、水、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどの鎖状または環状エーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリルなどのニトリル類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどの不活性溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上混合して使用することができる。
【0104】
また、塩基としては、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジンなどの有機塩基類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属類、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸塩類、リン酸一水素二カリウム、リン酸三ナトリウムなどのリン酸塩類、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属塩類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アルコラート類などを示すことができる。これらの塩基は、一般式(8)で表される化合物に対して0.01〜5倍モル当量の範囲で適宜選択して使用すれば良い。反応温度は、−20℃〜使用する溶媒の還流温度、反応時間は、数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すれば良い。また、1−(i)に記載した縮合剤を用いる方法、混合酸無水物法を用いても製造することが可能である。
【0105】
1−(iv): 一般式(10)+ 一般式(11) → 一般式(1)
一般式(10)で表される化合物と、一般式(11)で表される脱離基を有する化合物を溶媒中もしくは無溶媒で反応させることにより、一般式(1)で表される本発明化合物を製造することができる。一般式(11)で表される化合物としては、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、臭化n−プロピル、クロロメチル メチルエーテルなどの置換アルキルハライド類、塩化アセチル、塩化クロロアセチル、塩化ベンゾイルなどのカルボン酸ハライド類、プロパルギルブロミドなどの不飽和アルキルハライド類、クロロギ酸メチル、クロロギ酸2−クロロエチル、クロロギ酸フェニル、クロロギ酸ベンジルなどのクロロギ酸エステル類、塩化N,N−ジメチルカルバモイルなどのカルバミン酸ハライド類、メタンスルホニルクロリド、トリフルオロメタンスルホニルクロリド、トシル酸クロリドなどのスルホン酸ハライド類、クロログリオキシル酸メチル、クロログリオキシル酸エチルなどのクロログリオキシル酸エステル類、クロロトリメチルシランまたはtert−ブチルクロロジメチルシランなどを例示することができる。また、本工程では適当な塩基もしくは溶媒を用いることが可能であり、その塩基もしくは溶媒としては、1−(i)に例示したものを用いることができる。反応温度、反応時間などについても、1−(i)の例示に従うことができる。
【0106】
また、別法として一般式(11)で表される化合物の代わりに、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸などのアルキル化剤を一般式(10)で表される化合物に反応させることによっても、一般式(1)で表される化合物を製造することが可能である。
製造方法2
【0107】
【化6】

【0108】
(式中、Het、G、R、R、X、n、Q、Zは[1]と同じものを示し、Lはハロゲン原子、ヒドロキシ基などの脱離能を有する官能基を示し、Halはハロゲン原子を示す。)
【0109】
2−(i): 一般式(12)+ 一般式(9) → 一般式(13)
一般式(12)で表されるアミノ基を有するカルボン酸類を出発原料として、1−(iii)に記載の条件に従い、一般式(9)で表される化合物と反応させることにより、一般式(14)で表されるカルボン酸類を製造することができる。
【0110】
2−(ii): 一般式(13) → 一般式(14)
一般式(13)で表される化合物を塩化チオニル、オキザリルクロリド、ホスゲン、オキシ塩化リン、五塩化リン、三塩化リン、臭化チオニル、三臭化リン、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリドなどと反応させるという公知の常法により、一般式(14)で表される化合物を製造することができる。
【0111】
2−(iii): 一般式(14)+ 一般式(6) → 一般式(1)
一般式(15)で表される化合物と一般式(6)で表される化合物とを、1−(i)に記載の条件に従い反応させることにより、一般式(16)で表される化合物を製造することができる。
【0112】
2−(iv): 一般式(14)+ 一般式(6) → 一般式(16)
一般式(14)で表される化合物を、1−(i)に記載の縮合剤を用いる条件、もしくは混合酸無水物法を用いる条件に従い、一般式(6)で表される化合物と反応させることにより、一般式(1)で表される化合物を製造することができる。
製造方法3
【0113】
【化7】

【0114】
(式中、Het、R、R、X、n、Q、Zは[1]と同じものを示し、Lはハロゲン原子、ヒドロキシ基などの脱離能を有する官能基を表す。)
【0115】
3−(i): 一般式(15) → 一般式(16)
Synthesis p.463(1993)やSynthesis p.829(1984)などに記載の公知の条件に従い、一般式(15)で表される化合物とローソン試薬とを反応させることにより、一般式(16)で表される化合物を製造することができる。溶媒、反応温度などの条件は、文献記載のものに限定されることはない。
【0116】
3−(ii): 一般式(16)+ 一般式(9) → 一般式(17)
一般式(16)で表される化合物と一般式(9)で表される化合物とを、1−(iii)に記載の条件に従い反応させることにより、一般式(17)で表される化合物を製造することができる。
製造方法4
【0117】
【化8】

【0118】
(式中、Eは−QまたはGを示し、Het、R、R、R、X、n、Q、Qは[1]と同じものを示す。)
一般式(18)で表される化合物から、3−(i)に記載の条件に従って、一般式(19)及び一般式(20)で表される化合物を製造することができる。溶媒、反応温度などの条件は、文献記載のものに限定されることはない。これら2つの化合物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーなどの公知の分離精製技術により、分離精製することが可能である。
製造方法5
【0119】
【化9】

【0120】
(式中、Het、G、R、R、X、n、Q、Zは[1]と同じものを示し、Lはハロゲン原子、ヒドロキシ基などの脱離能を有する官能基を表す。)
【0121】
5−(i):一般式(21) →一般式(22)
一般式(22)で表される化合物は、一般式(21)で表される化合物をジアゾ化し、ジアゾニウム塩と金属塩を反応させることで合成することができる。
【0122】
ジアゾ化と、ジアゾニウム塩と金属塩を反応させる両反応で使用する溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであれば良く、例えば塩酸水、臭化水素酸水、ヨウ化水素酸水、硫酸水、トリフルオロ酢酸等の酸性溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどの鎖状または環状エーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリルなどのニトリル類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどの不活性溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上混合して使用することができる。ジアゾ化剤としては、例えば亜硝酸ナトリウム、硫酸水素ニトロシル、亜硝酸アルキル等のジアゾ化剤を例示することができ、これらの使用量は一般式(23c)で表される化合物に対して、0.5〜50当量から適宜選択して行えば良い。ジアゾ化の反応温度は−50℃〜反応溶媒の還流温度下で行うことができ、反応時間は反応規模、反応温度等により一定しないが、数分〜48時間の範囲で適宜選択すればよい。
【0123】
ジアゾニウム塩が生成した後に加える金属塩としては、塩化第一銅、塩化第二銅、臭化第一銅、臭化第二銅、ヨウ化カリウム等の金属塩を使用することができ、その使用量は一般式(21)で表される化合物に対して、0.5〜50当量から適宜選択して行えば良い。反応温度は−50℃〜反応溶媒の還流温度下で行うことができ、反応時間は反応規模、反応温度等により一定しないが、数分〜48時間の範囲で適宜選択すればよい。
また、ジアゾ化剤と金属塩と溶媒を同時に入れて反応させることも可能である。
【0124】
5−(ii):一般式(22) →一般式(23)
一般式(22)で表される化合物を塩化チオニル、オキザリルクロリド、ホスゲン、オキシ塩化リン、五塩化リン、三塩化リン、臭化チオニル、三臭化リン、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリドなどと反応させるという公知の常法により、一般式(23)で表される化合物を製造することができる。
【0125】
5−(iii):一般式(23) →一般式(24)
一般式(23)で表される化合物と一般式(6)で表される化合物とを、1−(i)に記載の条件に従い反応させることにより、一般式(24)で表される化合物を製造することができる。
【0126】
5−(IV): 一般式(24) → 一般式(25)
例えば、J.Org.Chem.p.280(1958)に記載の条件に従うことにより、アンモニアを使用してアミノ化反応を行い、一般式(25)で表される化合物を製造することが可能であるが、反応溶媒などの条件は文献記載のものに限定されることは無く、適宜反応の進行を著しく阻害しない不活性溶媒を使用すればよく、反応温度、反応時間についても、反応の進行に応じて、適宜選択すれば良い。また、アミノ化剤としては、アンモニアのほかに、メチルアミン、エチルアミン、ヒドロキシルアミン、O−メチルヒドロキシルアミンなどを示すこともできる。
【0127】
5−(V): 一般式(25)+ 一般式(9) → 一般式(1)
一般式(25)で表される化合物と一般式(9)で表される化合物とを、1−(iii)に記載の条件に従い反応させることにより、一般式(1)で表される化合物を製造することができる。
製造方法6
【0128】
【化10】

【0129】
(式中、Het、X、n、G、R、Qは[1]と同じものを示し、Mはニトロ基またはハロゲン原子を示す。)
一般式(26)で表される化合物を溶媒中、塩基を用いて、反応剤と反応させて、一般式(27)で表される化合物を製造することができる。
【0130】
溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであればよく、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼン、キシレン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ジメチルホルミアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、水などの溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上混合して使用することができる。
【0131】
塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジンなどの有機塩基類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属類、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸塩類、リン酸一水素カリウム、リン酸三ナトリウムなどのリン酸塩類、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属塩類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド類、n−ブチルリチウムなどの有機リチウム類、エチルマグネシウムブロミドなどのグリニャール試薬類などを示すことができる。
【0132】
これらの塩基は、一般式(26)で表される化合物に対して0.01から5倍モル当量の範囲で適宜選択、または溶媒として使用すればよい。
【0133】
反応剤としては、例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、臭化n−プロピル、クロロメチル メチルエーテルなどの置換アルキルハライド類、塩化アセチル、塩化クロロアセチル、塩化ベンゾイルなどのカルボン酸ハライド類、プロパルギルブロミドなどの不飽和アルキルハライド類、クロロギ酸メチル、クロロギ酸2−クロロエチル、クロロギ酸フェニル、クロロギ酸ベンジルなどのクロロギ酸エステル類、塩化N,N−ジメチルカルバモイルなどのカルバミン酸ハライド類、メタンスルホニルクロリド、トリフルオロメタンスルホニルクロリド、トシル酸クロリドなどのスルホン酸ハライド類、クロログリオキシル酸メチル、クロログリオキシル酸エチルなどのクロログリオキシル酸エステル類、クロロトリメチルシランまたはtert−ブチルクロロジメチルシランなどを例示することができる。
【0134】
これらの反応剤は、一般式(26)で表される化合物に対して1から5倍モル当量の範囲で適宜選択、または溶媒として使用すればよい。
【0135】
反応温度は−80℃から使用する溶媒の還流温度、反応時間は数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すればよい。
製造方法7
【0136】
【化11】

【0137】
(式中、Het、X、n、G、R、R、Qは[1]と同じものを示す。)
【0138】
7−(i): 一般式(8) → 一般式(28)
一般式(8)で表される化合物を溶媒中、アルデヒド類またはケトン類と反応させ、触媒を添加し、水素雰囲気下で反応させることにより、一般式(28)で表される化合物を製造することができる。
【0139】
溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであればよく、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼン、キシレン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ジメチルホルミアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、メタノール、エタノールなどのアルコール類、水などの溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上混合して使用することができる。
【0140】
触媒としてはパラジウム−カーボン、水酸化パラジウム−カーボンなどのパラジウム触媒類、ラネーニッケルなどのニッケル触媒類、コバルト触媒類、プラチナ触媒類、ルテニウム触媒類、ロジウム触媒類などを示すことができる。
【0141】
アルデヒド類としては、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、トリフルオロアセトアルデヒド、ジフルオロアセトアルデヒド、フルオロアセトアルデヒド、クロロアセトアルデヒド、ジクロロアセトアルデヒド、トリクロロアセトアルデヒド、ブロモアセトアルデヒドなどのアルデヒド類を示すことができる。
【0142】
ケトン類としては、例えば、アセトン、パーフルオロアセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類を示すことができる。
反応圧力は1気圧から100気圧の範囲でそれぞれ適宜選択すればよい。
【0143】
反応温度は−20℃から使用する溶媒の還流温度、反応時間は、数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すればよい。
【0144】
7−(ii): 一般式(8) → 一般式(28)(別法1)
一般式(22)で表される化合物を溶媒中で、アルデヒド類またはケトン類と反応させて、還元剤を処理することにより、一般式(50)で表される化合物を製造することができる。
【0145】
溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであればよく、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼン、キシレン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ジメチルホルミアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、メタノール、エタノールなどのアルコール類、水などの溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上混合して使用することができる。
【0146】
還元剤としては、例えば、ソディウムボロハイドライド、ソディウムシアノボロハイドライド、ソディウムトリアセテートボロハイドライドなどのボロハイドライド類などを示すことができる。
【0147】
アルデヒド類としては、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、トリフルオロアセトアルデヒド、ジフルオロアセトアルデヒド、フルオロアセトアルデヒド、クロロアセトアルデヒド、ジクロロアセトアルデヒド、トリクロロアセトアルデヒド、ブロモアセトアルデヒドなどのアルデヒド類を示すことができる。
【0148】
ケトン類としては、例えば、アセトン、パーフルオロアセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類を示すことができる。
【0149】
反応温度は−20℃から使用する溶媒の還流温度、反応時間は、数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すればよい。
【0150】
7−(iii): 一般式(8) → 一般式(28)(別法2)
一般式(22)で表される化合物を溶媒中、または無溶媒でホルミル化剤と反応させ、添加剤を処理することにより、一般式(28)において、Rがメチル基である化合物を製造することができる。
【0151】
溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであればよく、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼン、キシレン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ジメチルホルミアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、メタノール、エタノールなどのアルコール類、水などの溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上混合して使用することができる。
【0152】
ホルミル化剤としては、例えば、ホルムアルデヒド、ギ酸、フルオロギ酸、ホルミル(2,2−ジメチルプロピオン酸)などのギ酸無水物類、ギ酸フェニルなどのギ酸エステル類、ペンタフルオロベンズアルデヒド、オキサゾールなどを示すことができる。
【0153】
添加剤としては、例えば、硫酸などの無機酸、ギ酸などの有機酸、ソジウムボロハイドライド、ソジウムシアノボロハイドライドなどのボロハイドライド類、ボロン酸、水素化リチウムアルミニウムなどを示すことができる。
【0154】
反応温度は−20℃から使用する溶媒の還流温度、反応時間は、数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すればよい。
製造方法8
【0155】
【化12】

【0156】
(式中、Het、G、R、R、X、n、Q、Qは[1]と同じものを示し、Halはハロゲン原子を示す。)
【0157】
8−(i): 一般式(8)+ 一般式(29) → 一般式(30)
Tetrahedron Lett. p.3789(1999)などに記載の公知の条件に従い、一般式(8)で表される化合物と一般式(29)で表される化合物とを反応させることにより、一般式(30)で表される化合物を製造することができる。溶媒、反応温度などの条件は、文献記載のものに限定されることはない。
【0158】
8−(ii): 一般式(30)+ 一般式(11) → 一般式(31)
一般式(30)で表される化合物と一般式(11)で表される化合物とを、1−(iv)に記載の条件に従い反応させることにより、一般式(31)で表される化合物を製造することができる。
製造方法9
【0159】
【化13】

【0160】
(式中、Het、G、R、R、X、n、Q、Qは[1]と同じものを示し、Halはハロゲン原子を示す。)
9−(i): 一般式(32) → 一般式(33)
一般式(33)で表される化合物を、2−(ii)に記載の条件に従い反応させることにより、一般式(33)で表される化合物を製造することができる。
【0161】
9−(ii): 一般式(33)+ 一般式(6) → 一般式(34)
一般式(33)で表される化合物と一般式(6)で表される化合物とを、1−(i)に記載の条件に従い反応させることにより、一般式(34)で表される化合物を製造することができる。
【0162】
9−(iii): 一般式(32)+ 一般式(6) → 一般式(34)
一般式(34)で表される化合物を、1−(i)に記載の縮合剤を用いる条件、もしくは混合酸無水物法を用いる条件に従い、一般式(6)で表される化合物と反応させることにより、一般式(34)で表される化合物を製造することができる。
製造方法10
【0163】
【化14】

【0164】
(式中、Het、G、R、R、X、n、Q、Zは[1]と同じものを示す。)
一般式(35)で表される化合物を、1−(iv)に記載の条件に従い反応させることにより、一般式(1)で表される化合物を製造することができる。
【0165】
また、Journal of Chemical Society Chemical Communications p.270(1988)などに記載の公知の条件に従い、一般式(35)で表される化合物とニトロニウムテトラフルオロボラートを反応させることにより、一般式(1)中RあるいはRがニトロソ基である化合物を、Synthesis−Stuttgart p.745(1988)などに記載の公知の条件に従い、一般式(35)で表される化合物と硝酸アンモニウムを反応させることにより、一般式(1)中RあるいはRがニトロ基である化合物を製造することができる。溶媒、反応温度などの条件は、文献記載のものに限定されることはない。
また、Heterocycles p.159(1988)などに記載の公知の条件に従い、一般式(35)で表される化合物とN−クロロこはく酸イミドあるいはN−ブロモこはく酸イミドを反応させることにより、一般式(1)中RあるいはRが塩素原子あるいは臭素原子である化合物を製造することができる。
【0166】
前記に示した全ての製造方法において、目的物は、反応終了後、反応系から常法に従って単離すれば良いが、必要に応じて、再結晶、カラムクロマトグラフィー、蒸留などの操作を行い精製することができる。また、反応系から目的物を単離せずに次の反応工程に供することも可能である。
【0167】
以下、第1表から第30表に本発明の殺虫剤の有効成分である一般式(1)で表される化合物の代表的な化合物を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0168】
なお、表中、「n−」はノルマルを、「Me」はメチル基を、「Et」はエチル基を、「n−Pr」はノルマルプロピル基を、「i−Pr」はイソプロピル基を、「n−Bu」はノルマルブチル基を、「i−Bu」はイソブチル基を、「s−Bu」はセカンダリーブチル基を、「t−Bu」はターシャリーブチル基を、「H」は水素原子を、「O」は酸素原子を、「S」は硫黄原子を、「C」は炭素原子を、「N」は窒素原子を、「F」はフッ素原子を、「Cl」は塩素原子を、「Br」は臭素原子を、「I」はヨウ素原子を、「CF」はトリフルオロメチル基を、「MeS」はメチルチオ基を、「MeSO」はメチルスルフィニル基を、「MeSO」はメチルスルホニル基を、「MeO」はメトキシ基を、「NH」はアミノ基を、「MeNH」はメチルアミノ基を、「MeN」はジメチルアミノ基を、「OH」はヒドロキシ基を、それぞれ表すものである。
【0169】
【表1−1】

【0170】
【表1−2】

【0171】
【表1−3】

【0172】
【表1−4】

【0173】
【表1−5】

【0174】
【表1−6】

【0175】
【表1−7】

【0176】
【表1−8】

【0177】
【表1−9】

【0178】
【表2−1】

【0179】
【表2−2】

【0180】
【表2−3】

【0181】
【表2−4】

【0182】
【表2−5】

【0183】
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【0184】
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【0185】
【表2−8】

【0186】
【表2−9】

【0187】
【表3−1】

【0188】
【表3−2】

【0189】
【表3−3】

【0190】
【表3−4】

【0191】
【表3−5】

【0192】
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【0193】
【表3−7】

【0194】
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【0195】
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【表4−1】

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【表10−1】

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【表11−1】

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【0375】
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【0376】
【表24−1】

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【0378】
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【表24−4】

【0380】
【表24−5】

【0381】
【表24−6】

【0382】
【表24−7】

【0383】
【表24−8】

【0384】
【表24−9】

【0385】
【表25−1】

【0386】
【表25−2】

【0387】
【表25−3】

【0388】
【表25−4】

【0389】
【表25−5】

【0390】
【表25−6】

【0391】
【表25−7】

【0392】
【表25−8】

【0393】
【表25−9】

【0394】
【表26−1】

【0395】
【表26−2】

【0396】
【表26−3】

【0397】
【表26−4】

【0398】
【表26−5】

【0399】
【表26−6】

【0400】
【表26−7】

【0401】
【表26−8】

【0402】
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【0403】
【表27−1】

【0404】
【表27−2】

【0405】
【表27−3】

【0406】
【表27−4】

【0407】
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【0409】
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【0410】
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【0411】
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【0412】
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【0413】
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【0416】
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【0417】
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【0418】
【表28−7】

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【0420】
【表28−9】

【0421】
【表29−1】

【0422】
【表29−2】

【0423】
【表29−3】

【0424】
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【0426】
【表29−6】

【0427】
【表29−7】

【0428】
【表29−8】

【0429】
【表29−9】

【0430】
【表30−1】

【0431】
【表30−2】

【0432】
【表30−3】

【0433】
【表30−4】

【0434】
【表30−5】

【0435】
【表30−6】

【0436】
【表30−7】

【0437】
【表30−8】

【0438】
【表30−9】

【0439】
第31表に本発明の化合物の物性値を示す。ここに示したH−NMRのシフト値は、特に記載がない場合、テトラメチルシランを内部基準物質として使用し、「J」は結合定数を示している。
【0440】
【表31−1】

【0441】
【表31−2】

【0442】
本発明の一般式(1)で表される化合物を有効成分として含有する殺虫剤は、水稲、果樹、野菜、その他作物及び花卉などを加害する各種農林、園芸、貯穀害虫や衛生害虫あるいは線虫などの害虫防除に適しており、それらの害虫に対して殺虫効果を有している。そのような害虫としては例えば以下のようなものが例示される。ウリノメイガ(Diaphania indica)、チャハマキ(Homona magnanima)、ハイマダラノメイガ(Hellulla undalis)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes sp.)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)、モモシンクイガ(Carposina niponensis)、リンゴコシンクイ(Grapholita inopinata)、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、クワヒメハマキ(Olethreutes mori)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)、カキノヘタムシガ(Stathmopoda masinissa)、チャノホソガ(Caloptilia theivora)、リンゴハマキホソガ(Caloptilia zachrysa)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)、ナシホソガ(Spulerrina astaurota)、アゲハチョウ(Papilio xuthus)、モンシロチョウ(Pieris rapae crucivora)、オオタバコガ(Heliothis armigera)、コドリンガ(Cydia pomonella)、コナガ(Plutella xylostella)、リンゴヒメシンクイ(Argyresthia conjugella)、モモシンクイガ(Carposina niponensis)、ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、チャマダラメイガ(Ephestia elutella)、クワノメイガ(Glyphodes pyloalis)、イッテンオオメイガ(Scirpophaga incertulas)、イチモンジセセリ(Parnara guttata)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、イネヨトウ(Sesamia inferens)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、シロイチモンジヨトウ(Spodoptera exigua)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、カブラヤガ(Agrotis segetum)、タマナギンウワバ(Autographa nigrisigna)、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni)などの鱗翅目害虫、フタテンヨコバイ(Macrosteles fascifrons)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)、ミカンキジラミ(Diaphorina citri)、ブドウコナジラミ(Aleurolobus taonabae)、シルバーリーフコナジラミ(Bermisia argentifolii)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis Citricola)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ツノロウムシ(Ceroplastes ceriferus)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus Comstocki)、フジコナカイガラムシ(Planococcus kraunhiae)、ミカンワタカイガラムシ(Pulvinaria aurantii)、ミカンマルカイガラムシ(Pseudaonidia duplex)、ナシマルカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)、チャバネアオカメムシ(Plautia Stali)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)、などの半翅目害虫、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)、マメコガネ(Popillia japonica)、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)、ヒラタキクイムシ(Lyctusbrunneus)、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)、ヤサイゾウムシ(Listroderes costirostris)、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis grandis)、イネミズソウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、マツノキクイムシ(Tomicus piniperda)、コロラドポテトビートル(Leptinotarsa decemlineata)、メキシカンビートビートル(Epilachna varivestis)、コーンルートワーム類(Diabrotica sp.)、キボシカミキリ(Psacothea hilaris)、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)などの甲虫目害虫、ウリミバエ(Dacus(Bactrocera) dorsalis)、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、タマネギバエ(Delia antiqua)、タネバエ(Delia platura)、ダイズサヤタマバエ(Asphondylia sp.)、イエバエ(Musca domestica)、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、ナスハモグリバエ(Liriomyza bryoniae)、アカイエカ(Culex pipiens)などの双翅目害虫、ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus coffeae)、ネグサレセンチュウ(Pratylenchus sp.)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、ネコブセンチュウ(Meloidogyne sp.)、ミカンネセンチュウ(Tylemchulus semipenetrans)、ニセネグサレセンチュウ(Aphelenchus avenae)、ハガレセンチュウ(Aphelenchoides ritzemabosi)などのハリセンチュウ目害虫、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、キイロハナアザミウマ(Thrips flavus)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)などのアザミウマ目害虫、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)などの直翅目害虫。
【0443】
本発明の一般式(1)で表される化合物を有効成分とする殺虫剤は、水田作物、畑作物、果樹、野菜、その他の作物及び花卉などに被害を与える前記害虫に対して顕著な防除効果を有するものであるので、害虫の発生が予測される時期に合わせて、害虫の発生前または発生が確認された時点で、水田、畑、果樹、野菜、その他の作物、花卉などの水田水、茎葉または土壌に処理することにより本発明の殺虫剤としての効果が得られるものである。
【0444】
本発明の殺虫剤は、農園芸薬剤における製剤上の常法に従い、使用上都合の良い形状に製剤して使用するのが一般的である。すなわち、一般式(1)で表される化合物はこれらを適当な不活性担体に、または必要に応じて補助剤と一緒に適当な割合に配合して溶解、分離、懸濁、混合、含浸、吸着もしくは付着させ、適宜の剤形、例えば、懸濁剤、乳剤、液剤、水和剤、粒剤、粉剤、錠剤などに製剤して使用すればよい。
【0445】
本発明で使用できる不活性担体としては固体または液体のいずれであっても良く、固体の不活性担体になりうる材料としては、例えば、ダイズ粉、穀物粉、木粉、樹皮粉、鋸粉、タバコ茎粉、クルミ殻粉、ふすま、繊維素粉末、植物エキス抽出後の残渣、粉砕合成樹脂などの合成重合体、粘土類(例えばカオリン、ベントナイト、酸性白土など)、タルク類(例えばタルク、ピロフィライドなど)、シリカ類(例えば珪藻土、珪砂、雲母、ホワイトカーボン〔含水微粉珪素、含水珪酸ともいわれる合成高分散珪酸で、製品により珪酸カルシウムを主成分として含むものもある。〕)、活性炭、イオウ粉末、軽石、焼成珪藻土、レンガ粉砕物、フライアッシュ、砂、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなどの無機鉱物性粉末、硫安、燐安、硝安、尿素、塩安などの化学肥料、堆肥などを挙げることができ、これらは単独でもしくは二種以上の混合物の形で使用される。
【0446】
液体の不活性担体になりうる材料としては、それ自体溶媒能を有するものの他、溶媒能を有さずとも補助剤の助けにより有効成分化合物を分散させうることとなるものから選択され、例えば代表例として次に上げる担体を例示できるが、これらは単独でもしくは2種以上の混合物の形で使用され、例えば水、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコールなど)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノンなど)、エーテル類(例えばジエチルエーテル、ジオキサン、セロソルブ、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフランなど)、脂肪族炭化水素類(例えばケロシン、鉱油など)、芳香族炭化水素類(例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、アルキルナフタレンなど)、ハロゲン化炭化水素類(例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼンなど)、エステル類(例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチルなど)、アミド類(例えばジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)、ニトリル類(例えばアセトニトリルなど)を挙げることができる。
【0447】
補助剤としては、次に例示する代表的な補助剤を挙げることができ、これらの補助剤は目的に応じて使用され、単独で、ある場合は2種以上の補助剤を併用し、またある場合には全く補助剤を使用しないことも可能である。
【0448】
有効成分化合物の乳化、分散、可溶化及び/または湿潤の目的のために界面活性剤が使用され、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、アルキルアリールスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステルなどの界面活性剤を示すことができる。
【0449】
また、有効成分化合物の分散安定化、粘着及び/または結合の目的のために、次に例示する補助剤を使用することができ、例えば、カゼイン、ゼラチン、澱粉、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、松根油、糠油、ベントナイト、キサンタンガム、リグニンスルホン酸塩などの補助剤を使用することができる。
【0450】
固体製品の流動性改良のために次に挙げる補助剤を使用することもでき、例えばワックス、ステアリン酸塩、燐酸アルキルエステルなどの補助剤を使用することができる。懸濁性製品の解こう剤として、例えばナフタレンスルホン酸縮合物、縮合燐酸塩などの補助剤を使用することもできる。消泡剤としては、例えばシリコーン油などの補助剤を使用することもできる。
【0451】
なお、本発明の一般式(1)で表される化合物は光、熱、酸化などに安定であるが、必要に応じ酸化防止剤あるいは紫外線吸収剤、例えばBHT(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)のようなフェノール誘導体、ビスフェノール誘導体、またフェニル−α−ナフチルアミン、フェニル−β−ナフチルアミン、フェネチジンとアセトンの縮合物などのアリールアミン類あるいはベンゾフェノン系化合物類を安定剤として適量加えることによって、より効果の安定した組成物を得ることができる。
【0452】
本発明の一般式(1)で表される化合物の有効成分量は、通常粉剤では0.5〜20重量%、乳剤では5〜50重量%、水和剤では10〜90重量%、粒剤では0.1〜20重量%およびフロアブル製剤では10〜90重量%である。一方それぞれの剤型における担体の量は、通常粉剤では60〜99重量%、乳剤では40〜95重量%、水和剤では10〜90重量%、粒剤では80〜99重量%、およびフロアブル製剤では10〜90重量%である。また、補助剤の量は、通常粉剤では0.1〜20重量%、乳剤では1〜20重量%、水和剤では0.1〜20重量%、粒剤では0.1〜20重量%およびフロアブル製剤では0.1〜20重量%である。
【0453】
各種害虫を防除するためにそのまま、または水などで適宜希釈し、もしくは懸濁させた形で病害防除に有効な量を当該害虫の発生が予測される作物もしくは発生が好ましくない場所に適用して使用すればよい。その使用量は種々の因子、例えば目的、対象害虫、作物の生育状況、害虫の発生傾向、天候、環境条件、剤型、施用方法、施用場所、施用時期などにより変動するが、一般に有効成分0.0001〜5000ppm、好ましくは0.01〜1000ppmの濃度で使用するのが好ましい。また、10aあたりの施用量は、一般に有効成分で1〜300gである。
【0454】
本発明の一般式(1)で表される化合物を有効成分として含有する殺虫剤は単独で水稲、果樹、野菜、その他作物及び花卉などを加害する各種農林、園芸、貯穀害虫や衛生害虫あるいは線虫などの害虫防除に使用してもよいが、更に、同時に発生する多種多様な病害虫の防除に対して、さらに優れた防除効果を得るために、他の殺虫剤及び/または殺菌剤の1種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0455】
本発明の一般式(1)で表される化合物と他の殺虫剤及び/または殺菌剤の1種以上とを組み合わせて使用する場合、一般式(1)で表される化合物と他の殺虫剤及び/または殺菌剤の混合組成物として使用してもよく、または、一般式(1)で表される化合物と他の殺虫剤及び/または殺菌剤を農薬処理時に混合して使用してもよい。
【0456】
他に、一般式(1)で表される化合物は除草剤、肥料、土壌改良材、植物成長調整剤などの植物保護剤や資材などと混合して、更に効力の優れた多目的組成物を作ることもでき、また相加効果または相乗効果も期待できる組成物とすることもできる。
【実施例】
【0457】
次の実施例により本発明の代表的な実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0458】
[実施例1]
5−ベンズアミド−N−{(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル}フラン−2−カルボン酸アミド(化合物番号4−1)の製造
【0459】
[実施例1−1]
N−{(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル}−2−ニトロフラン−5−カルボン酸アミドの製造
5−ニトロフラン−2−カルボン酸2.5g、DMF0.1gをトルエン15mlに装入し、塩化チオニル2.32gを添加し、80℃で1時間加熱した後、還流下2時間反応した。減圧下溶媒を留去し、粗酸クロリドを得た。
【0460】
2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピルアニリン4.18g、ピリジン1.48gをTHF25mlに装入し、先に得た粗酸クロリド体をTHF5mlに溶解させて添加した。室温で2時間攪拌後、酢酸エチルをを装入し、5%塩酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1→8:2)にて精製し、目的物5.2gを固体として得た(収率85%、対アニリン)。
1H NMR(CDCl3) δ2.36 (6H, s), 7.37 (2H, s), 7.41 (1H, d, J =3.7Hz), 7.45 (1H, d, J =3.7Hz), 7.87 (1H, brs).
【0461】
[実施例1−2]
2−アミノ−N−{(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル}フラン−5−カルボン酸アミドの製造
N−{(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル}−2−ニトロフラン−5−カルボン酸アミド1.11g、10%パラジウムカーボン0.1gをジオキサン20mlに装入し、室温、常圧で水素添加反応を3時間行った。窒素置換した後、パラジウムカーボンを濾過した。これ以上の精製をせず、濾液を次の反応に用いた。
【0462】
[実施例1−3]
5−ベンズアミド−N−{(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル}フラン−2−カルボン酸アミド(化合物番号4−1)の製造
実施例1−2で得られたジオキサン溶液の半量に、THF5mlとピリジン90mgを加えた。次いで、THF1mlに混合した塩化ベンゾイル0.15gを滴下装入し、室温で5時間撹拌した。反応溶液に酢酸エチル20mlを加え、5%塩酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製することにより、目的物0.15g(収率17%、対ニトロ体)を褐色固体として得た。
1H-NMR(DMSO-d6) δ 2.29(6H, s), 6.63(1H, d, J = 3.4Hz), 7.44(2H, s), 7.48-7.56(3H, m), 7.60-7.64(1H, m), 8.02-8.05(2H, m), 9.75(1H, s), 11.78(1H, s).
【0463】
[実施例2]
5−[N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]カルバモイル]フラン−2−イル−カルバミン酸 2,2,2−トリクロロエチルエステル(化合物番号4−66)の製造
実施例1−2で得られたジオキサン溶液の半量に、ピリジン0.21g、クロロギ酸2,2,2−トリクロロエチル 0.22gを加え、1時間攪拌した。酢酸エチル20mlを装入後、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1→6:4)にて精製し、目的物0.11gをアモルファスとして得た(収率18%、対ニトロ体)。
1H NMR(CDCl3) δ2.26 (6H, s), 4.98 (2H, s), 6.29 (1H, d, J =3.6Hz), 7.35-7.43 (3H, m), 9.70 (1H, s), 11.4 (1H, brs).
【0464】
[実施例3]
5−[N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]カルバモイル]チオフェン−2−イル−カルバミン酸 2,2,2−トリクロロエチルエステル(化合物番号1−66)の製造
【0465】
[実施例3−1]
5−ニトロチオフェン−2−カルボン酸エチルエステルと4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸エチルエステルからなる混合物の製造
濃硝酸12mlを5℃に冷却し、濃硫酸12mlを滴下した。内温を10℃以下に保ちながら、チオフェン−2−カルボン酸エチル5.07gを30分かけて滴下した後、室温で2時間攪拌した。氷水に排出した後、析出した固体を濾過した。得られた固体を酢酸エチルに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた固体をヘキサンで洗浄することで、目的物である5−ニトロチオフェン−2−カルボン酸エチルエステルと4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸エチルエステルからなる混合物4.03gを得た。5−ニトロチオフェン−2−カルボン酸エチルエステルと4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸エチルエステルの混合比は1:1であった。
【0466】
[実施例3−2]
5−ニトロチオフェン−2−カルボン酸と4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸からなる混合物の製造
5−ニトロチオフェン−2−カルボン酸エチルエステルと4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸エチルエステルの比が1:1からなる混合物4.03g、水酸化ナトリウム1.6gを水15ml、メタノール15mlの混合液に加え、室温で2時間攪拌した。水排出後、濃塩酸でpH1に調整し、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製することで、5−ニトロチオフェン−2−カルボン酸と4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸からなる混合物 0.26gを得た。5−ニトロチオフェン−2−カルボン酸と4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸の混合比は1:3であった。
【0467】
[実施例3−3]
N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸アミドとN−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]−5−ニトロチオフェン−2−カルボン酸アミドの製造
5−ニトロチオフェン−2−カルボン酸と4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸からなる混合物(混合比1:3) 0.25gをトルエン5mlに装入し、DMF 1滴、塩化チオニル0.5mlを加え、還流下、1時間攪拌した。室温まで冷却後、減圧下溶媒を留去し粗酸クロリド体を得た。2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピルアニリン0.41g、ピリジン0.23gをTHF 5mlに装入し、先に得られた酸クロを加え、1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、5%塩酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で順次洗浄した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1→6:4)にて精製し、N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]−5−ニトロチオフェン−2−カルボン酸アミドを90mg、N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸アミドを0.19g、それぞれ固体として得た。
・N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]−5−ニトロチオフェン−2−カルボン酸アミド:1H NMR(CDCl3) δ2.35 (6H, s), 7.37 (2H, s), 7.42 (1H, brs), 7.57 (1H, d, J =4.4Hz), 7.93 (1H, d, J =4.4Hz).
・N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸アミド:1H NMR(CDCl3) δ2.34 (6H, s), 7.37 (2H, s), 7.52 (1H, brs), 8.15 (1H, d, J =1.2Hz), 8.51 (1H, d, J =1.2Hz).
【0468】
[実施例3−4]
5−アミノ−N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]チオフェン−2−カルボン酸アミドの製造
N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]−5−ニトロチオフェン−2−カルボン酸アミド0.09g、塩化スズ(II)0.19gをメタノール3mlに装入し、濃塩酸3mlを加え60℃で2時間攪拌した。室温まで冷却後、炭酸カリウム水溶液で中和し、析出した固形物を濾過した。酢酸エチルで抽出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し得られた残渣をそのまま次の反応に用いた。
【0469】
[実施例3−5]
5−[N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]カルバモイル]チオフェン−2−イル−カルバミン酸 2,2,2−トリクロロエチルエステル(化合物番号1−66)の製造
実施例3−4で得られた残渣に、ピリジン47mg、THF3mlを装入した後、クロロギ酸2,2,2−トリクロロエチル 46mgを加え、1時間室温で攪拌した。水に排出した後、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=8:2→6:4)にて精製し、目的物40mg を固体として得た(収率34%、対ニトロ体).
1H NMR(CDCl3) δ2.34 (6H, s), 4.86 (2H, s), 6.69 (1H, brs), 7.12 (1H, brs), 7.34 (2H, s), 7.52 (1H, brs), 7.78 (1H, brs).
【0470】
[実施例4]
2−[N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]カルバモイル]チオフェン−3−イル−カルバミン酸 2,2,2−トリクロロエチルエステル(化合物番号3−66)の製造
【0471】
[実施例4−1]4−アミノ−N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]チオフェン−2−カルボン酸アミドの製造
実施例3−3で合成したN−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]−4−ニトロチオフェン−2−カルボン酸アミド0.19g、塩化スズ(II)0.33gをエタノール4mlに装入し、濃塩酸4mlを加え60℃で2時間攪拌した。室温まで冷却後、炭酸カリウム水溶液で中和し、析出した固形物を濾過した。酢酸エチルで抽出後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3→3:7)にて精製し、目的物0.14gを固体として得た(収率80%)。
【0472】
[実施例4−2]
2−[N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]カルバモイル]チオフェン−4−イル−カルバミン酸 2,2,2−トリクロロエチルエステル(化合物番号3−66)の製造
4−アミノ−N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]チオフェン−2−カルボン酸アミド0.14g、ピリジン54mgをTHF3mlに装入し、クロロギ酸2,2,2−トリクロロエチル 80mgを加え、1時間室温で攪拌した。水に排出した後、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=8:2→7:3)にて精製し、目的物 0.1g をアモルファスとして得た(収率50%).
1H NMR(CDCl3) δ2.35 (6H, s), 4.85 (2H, s), 7.22 (1H, brs), 7.28 (1H, brs), 7.35 (2H, s), 7.41 (1H, s), 7.46 (1H, s).
【0473】
[実施例5]
2−ベンズアミド−N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]チオフェン−4−カルボン酸アミド(化合物番号2−1)の製造
【0474】
[実施例5−1]
N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]−2−ニトロチオフェン−4−カルボン酸アミドの製造
2−ニトロチオフェン−4−カルボン酸 1.0gをトルエン10mlに装入し、DMF 0.1g、塩化チオニル0.89gを加え、還流下、1時間攪拌した。室温まで冷却後、減圧下、溶媒と余分な塩化チオニルを減圧下留去し粗酸クロリドを得た。2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピルアニリン1.48g、ピリジン0.62gをTHF10mlに装入し、先に得られた酸クロを添加し、1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、5%塩酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で順次洗浄した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1→7:3)にて精製し、目的物1.7gを白色固体として得た(収率73%、対アニリン)。
【0475】
[実施例5−2]
2−アミノ−N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]チオフェン−2−カルボン酸アミドの製造
N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]−2−ニトロチオフェン−4−カルボン酸アミド0.54g、塩化スズ(II)0.94gをメタノール6mlに装入し、濃塩酸6mlを添加し、60℃で2時間攪拌した。室温まで冷却後、水を加え炭酸カリウムで反応液を中和した。酢酸エチルを装入後、セライト濾過し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。無水硫酸ナトリウムを濾過し、濾液をそのまま次の反応に用いた。
【0476】
[実施例5−3]
2−ベンズアミド−N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]チオフェン−4−カルボン酸アミド(化合物番号2−1)の製造
実施例5―2で得られた溶液の半量に、ピリジン0.10g、ベンゾイルクロリド 87mgを加え、1時間攪拌した。酢酸エチルを装入後、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1→7:3)にて精製し、目的物0.11gをアモルファスとして得た(収率35%、対ニトロ体)。
1H-NMR(DMSO-d6) δ 2.36(6H, s), 7.33(2H, s), 7.45-7.60(3H, m), 7.75(1H, s), 7.79(1H, d, J = 1.5Hz), 8.05(2H, d, J = 7.3Hz), 9.52(1H, s), 11.5(1H, broad-s).
【0477】
[実施例6]
4−[N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]カルバモイル]チオフェン−2−イル−カルバミン酸 2,2,2−トリクロロエチルエステル(化合物番号2−66)の製造
実施例5―2で得られた溶液の半量に、ピリジン0.10g、クロロギ酸2,2,2−トリクロロエチル 0.13gを加え、1時間攪拌した。酢酸エチルを装入後、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1→7:3)にて精製し、目的物0.12gをアモルファスとして得た(収率33%、対ニトロ体)。
1H NMR(CDCl3) δ2.37 (6H, s), 4.87 (2H, s), 7.11 (1H, brs), 7.17 (1H, brs), 7.35 (2H, s), 7.49 (1H, brs), 7.56 (1H, brs).
【0478】
[実施例7]
N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]−2−(N−メチルベンズアミド)チアゾール−5−カルボン酸アミド(化合物番号10−13)の製造
【0479】
[実施例7−1]
2−アミノチアゾール−5−カルボン酸の製造
2−アミノチアゾール−5−カルボン酸エチルエステル5.0g(29.1mmol)を水40mlに懸濁させ、NaOH 2.32gを装入し、室温で3時間攪拌した。50℃で2時間加熱した後、室温まで冷却し、濃塩酸を加え、pHを約1に調整した。析出した固体を濾取することで目的物3.76gを固体として得た(収率:90%)。
【0480】
[実施例7−2]
2−クロロチアゾール−5−カルボン酸の製造
2−アミノチアゾール−5−カルボン酸3.5g、塩化銅(II)4.90gをアセトニトリル50mlに装入し、亜硝酸イソアミル3.70gを添加した後、70℃で2時間攪拌した。室温まで冷却した後、固体分を濾過し、濾液を減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を酢酸エチルに溶解させ、5%塩酸水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をヘキサンでスラッジングすることで目的物 3.3gを固体として得た(収率:83%)。
【0481】
[実施例7−3]
2−クロロ−N−[2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル]フェニル] チアゾール−5−カルボン酸アミドの製造
2−クロロチアゾール−5−カルボン酸 1.0g、DMF 1滴をトルエン10mlに装入し、塩化チオニル 0.87gを添加した後、還流下2時間攪拌した。この時、除々に溶解したが、固形物が残存していた。室温まで冷却後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をTHF5mlに懸濁させA液とした。2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピルアニリン1.5g、ピリジン0.45gを溶解させたTHF8mlにA液を添加し、室温で2時間攪拌した。水に排出後、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(N−ヘキサン:酢酸エチル=10:1→7:3)にて精製し、目的物1.3gを固体として得た(収率:49%)。
1H-NMR(CDCl3) δ 2.31(6H, s), 7.35(2H, s), 8.08(1H, s).
【0482】
[実施例7−4]
2−メチルアミノ−N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]チアゾール−5−カルボン酸アミドの製造
2−クロロ−N−[2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル]フェニル] チアゾール−5−カルボン酸アミド1.0gをアセトニトリル 10mlに装入し、40%メチルアミンメタノール溶液1.0g(13.1mmol)を添加し、60℃で3時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3→1:1)にて精製し、目的物0.63gを固体として得た(収率63%)。
1H-NMR(CDCl3) δ 2.32(6H, s), 3.01(3H, s), 5.94(1H, broad-s), 7.00(1H, broad-s), 7.33(2H, s), 7.72(1H, broad-s).
【0483】
[実施例7−5]
N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]−2−(N−メチルベンズアミド)チアゾール−5−カルボン酸アミド(化合物番号10−13)の製造
2−メチルアミノ−N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]チアゾール−5−カルボン酸アミド0.20g、ピリジン73mgをTHF 3mlに装入し、ベンゾイルクロリド 72mgを添加し、室温で30分攪拌した。50℃で2時間攪拌した後、ベンゾイルクロリド0.15gを追加し、50℃で4時間攪拌した。室温まで冷却後、酢酸エチルを添加し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1→1:1)にて精製することで、目的物 0.23gを固体として得た(収率:92%)。
1H-NMR(CDCl3) δ 2.35(6H, s), 3.72(3H, s), 7.20(1H, broad-s), 7.35(2H, s), 7.50-7.58(5H, m), 8.21(1H, broad-s).
【0484】
[実施例8]
N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]−2−(N−メチルベンズアミド)チアゾール−4−カルボン酸アミド(化合物番号11−13)の製造
【0485】
[実施例8−1]
2−アミノチアゾール−4−カルボン酸の製造
2−アミノ−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル 5.0gを水50mlに装入し、水酸化ナトリウム2.32gを添加した後、室温で3時間攪拌した。濃塩酸でpH1に調整した後、析出した結晶を濾過し、減圧下乾燥することで目的物4.28gを固体として得た(収率100%)。
【0486】
[実施例8−2]
2−クロロチアゾール−4−カルボン酸の製造
2−アミノチアゾール−4−カルボン酸3.78gを濃塩酸70mlとジオキサン40mlの混合溶液に懸濁し、0℃まで冷却した。亜硝酸ナトリウム 2.72gを水10mlに溶解させ、内温を5℃以下に保ちながら滴下した。0〜5℃で1時間攪拌した後、塩化銅(I) 3.86gを分割装入し、室温で8時間攪拌後、室温で3日間放置した。水を装入した後、酢酸エチルで3回抽出した後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をヘキサンでスラッジングすることで目的物 1.20gを固体として得た(収率:28%)。
1H-NMR(DMSO-d6) δ 8.44(1H, s), 13.3(1H, broad-s).
【0487】
[実施例8−3]
2−クロロ−N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル] チアゾール−4−カルボン酸アミドの製造
2−クロロチアゾール−4−カルボン酸1.10gをトルエン10mlに装入し、DMF 1滴、塩化チオニル1.20gを添加した後、80℃で1時間、100℃で1時間攪拌した。室温まで冷却後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をヘキサンでスラッジングし、酸クロ体1.10gを白色固体として得た。2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピルアニリン0.60g、ピリジン0.25gを溶解させたTHF5mlに、先に合成した酸クロ体0.42gを添加し、室温下、1時間攪拌した。酢酸エチルを装入後、5%塩酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をヘキサンでスラッジングすることで、目的物0.61gを固体として得た(収率:68%)。
1H-NMR(CDCl3) δ 2.35(6H, s), 7.35(2H, s), 8.14(1H, s), 8.53(1H, broad-s).
【0488】
[実施例8−3]
2−メチルアミノ−N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]チアゾール−4−カルボン酸アミドの製造
2−クロロ−N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル] チアゾール−4−カルボン酸アミド 0.90gに40%メチルアミンメタノール溶液5mlを装入し、室温で3日間放置した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(N−ヘキサン:酢酸エチル=8:2→1:1)にて精製することで、目的物0.62gを固体として得た(収率:69%)。
1H-NMR(CDCl3) δ 2.35(6H, s), 4.12(3H,d,J=5.3)、5.11(1H,d,J=5.3)、7.33(2H,s)、7.45(1H,s)、8.61(1H, broad-s).
【0489】
[実施例8−4]
N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]−2−(N−メチルベンズアミド)チアゾール−4−カルボン酸アミド(化合物番号11−13)の製造
2−メチルアミノ−N−[(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル]チアゾール−4−カルボン酸アミド0.28g、ピリジン0.10gをTHF 5mlに装入し、ベンゾイルクロリド 0.098gを装入し、室温で30分攪拌後、50℃で2時間攪拌した。ベンゾイルクロリド0.20gを追加し、50℃で2時間攪拌した。室温まで冷却後、酢酸エチルを添加した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(N−ヘキサン:酢酸エチル=10:1→3:1)にて精製することで、目的物0.23gを固体として得た(収率:66%)。
1H-NMR(CDCl3) δ 2.38(6H, s), 3.72(3H, s), 7.36(2H, s), 7.50-7.61(5H, m), 8.00(1H, s), 8.69(1H, broad-s).
【0490】
[実施例9]
N−(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル−4−ベンズアミド−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸アミド(化合物番号9−1)の製造
【0491】
[実施例9−1]
1−メチル−4−ニトロ−1H−ピロール−2−カルボン酸エチルの製造
DMF10mlに60%水素化ナトリウム0.78gを加えた溶液に、DMF10mlに溶解した4−ニトロピロール−2−カルボン酸エチル3.0gを滴下装入した。室温で1時間撹拌した後、DMF5mlに溶解したヨウ化メチル2.77gを滴下装入した。さらに室温で3時間撹拌した後、反応溶液に酢酸エチルを装入し、次いで水を装入した。有機相を分取し、水で1回洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1→2:1)で精製することにより、目的物2.50g(収率77%)を白色固体として得た。
1H-NMR(CDCl3) δ 1.37(3H, t, J = 7.3Hz), 3.99(3H, s), 4.32(2H, q, J = 7.3Hz), 7.42(1H, d, J = 2.0Hz), 7.59(1H, d, J = 2.0Hz).
【0492】
[実施例9−2]
1−メチル−4−ニトロ−1H−ピロール−2−カルボン酸の製造
1−メチル−4−ニトロピロール−2−カルボン酸エチル2.50gをTHF10ml−水10mlの混合溶媒に加え、5℃で撹拌した。次いで、水酸化ナトリウム0.76g(18.9mmol)を装入し、室温に戻して6時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加えて、水相を分取後、2N塩酸でpH1にした。析出した固体を濾集し、減圧下50℃で乾燥することにより、目的物2.01gを白色固体として得た(収率94%)。
1H-NMR(DMSO-d6) δ 3.92(3H, s), 7.26(1H, d, J = 2.0Hz), 8.23(1H, d, J = 2.0Hz), 13.16(1H, broad).
【0493】
[実施例9−3]
N−(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル−1−メチル−4−ニトロ−1H−ピロール−2−カルボン酸アミドの製造
1−メチル−4−ニトロ−1H−ピロールカルボン酸1.0g、DMF0.1mlをトルエン10mlに加えた溶液に、塩化チオニル3.0gを装入し、90℃で1.5時間撹拌した。反応溶液を減圧下で濃縮し得られた残渣をTHF5mlに溶解したものを、2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピルアニリン1.70gとピリジン0.56gをTHF15mlに加えた溶液に滴下装入した。70℃で5時間撹拌した後、室温に戻してから酢酸エチルと1N塩酸を加えて有機相を分取した。飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、目的物1.76gを白色固体として得た(収率72%)。
1H-NMR(DMSO-d6) δ 2.28(6H, s), 3.93(3H, s), 7.43(2H, s), 7.67(1H, d, J = 2.0Hz), 8.25(1H, d, J = 2.0Hz), 9.89(1H, s).
【0494】
[実施例9−4]
N−(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル−4−アミノ−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸アミドの製造
N−(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル 1−メチル−4−ニトロ−1H−ピロール−2−カルボン酸アミド1.60g(3.62mmol)、10%Pd−C 0.1gをメタノール20mlに加え、室温常圧下で水素添加反応を行った。触媒を濾去した後、溶媒を減圧下で留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:4)で精製することにより、目的物0.61gを褐色油状物として得た(収率41%)。
1H-NMR(CDCl3) δ 2.32(6H, s), 2.98(2H, broad), 3.85(3H, s), 6.32(1H, s), 6.37(1H, d, J = 2.0Hz), 7.13(1H, s), 7.32(2H, s).
【0495】
[実施例9−5]
N−(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル−4−ベンズアミド−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸アミド(化合物番号9−1)の製造
N−(2,6−ジメチル−4−ヘプタフルオロイソプロピル)フェニル 4−アミノ−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸アミド0.20g、ピリジン0.05gをTHF5mlに加えた溶液に、塩化ベンゾイル68mgを加え、室温で2時間撹拌した。反応溶液に、酢酸エチルと1N塩酸を加えて有機相を分取した。飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製することにより、目的物0.13gを淡褐色アモルファスとして得た(収率52%)。
1H-NMR(CDCl3) δ 2.33(6H, s), 3.94(3H, s), 6.92(1H, broad), 7.16(1H, s), 7.28(1H, d, J = 1.5Hz), 7.34(2H, s), 7.46-7.57(3H, m), 7.82-7.86(3H, m).
【0496】
次に、本発明の一般式(1)で表された化合物を有効成分として含有する製剤例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、製剤例中、部とあるのは重量部を示す。
【0497】
[製剤例1]
一般式(1)で表される本発明化合物20部、ソルポール355S(東邦化学工業製、界面活性剤)10部、キシレン70部、以上を均一に攪拌混合して乳剤を得た。
【0498】
[製剤例2]
一般式(1)で表される本発明化合物10部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム2部、リグニンスルホン酸ナトリウム1部、ホワイトカーボン5部、珪藻土82部、以上を均一に攪拌混合して水和剤を得た。
【0499】
[製剤例3]
一般式(1)で表される本発明化合物0.3部、ホワイトカーボン0.3部を均一に混合し、クレー99.2部、ドリレスA(三共製)0.2部を加えて、均一に粉砕混合し、粉剤を得た。
【0500】
[製剤例4]
一般式(1)で表される本発明化合物2部、ホワイトカーボン2部、リグニンスルホン酸ナトリウム2部、ベントナイト94部、以上を均一に粉砕混合後、水を加えて混練し、造粒乾燥して粒剤を得た。
【0501】
[製剤例5]
一般式(1)で表される本発明化合物20部およびポリビニルアルコールの20%水溶液5部を十分攪拌混合した後、キサンタンガムの0.8%水溶液75部を加えて、再び攪拌混合してフロアブル剤を得た。
さらに、本発明の一般式(1)で表される化合物が優れた殺虫活性を有することを明確にするために、以下に試験例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0502】
[試験例1]
ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)に対する殺虫試験
試験化合物を所定濃度に希釈した薬液にキャベツ葉片を30秒間浸漬し風乾後、7cmのポリエチレンカップに入れハスモンヨトウ2齢幼虫を放虫した。25℃恒温室にて放置し、6日後に生死虫数を調査した。1区5匹2連制で行った。
その結果、1000ppmにおいて、化合物番号2−1、2−66、4−1、9−1、9−7、9−66、11−14、11−16、11−19、11−33、11−42、11−66が70%以上の死虫率を示した。
【0503】
[試験例2]
コナガ(Plutella xylostella)に対する殺虫試験
試験化合物を所定濃度に希釈した薬液にキャベツ葉片を30秒間浸漬し風乾後、7cmのポリエチレンカップに入れコナガ2齢幼虫を放虫した。25℃恒温室にて放置し、6日後に生死虫数を調査した。1区5匹2連制で行った。
その結果、1000ppmにおいて、2−1、2−66、4−1、9−1、9−7、9−66、11−14、11−16、11−19、11−33、11−42、11−66が70%以上の死虫率を示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1)(化1)
【化1】

{式中、Hetは5員環の芳香化された複素環基(ここでいう芳香化された5員環の複素環基とは、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、フリル基、チエニル基、オキサジアゾリル基、トリアゾリル基を示す。)、
Zは−C(=G)Q、−C(=G)G、−SOまたは−Q(式中、G、Gは酸素原子または硫黄原子を示し、
、R
C1−C6アルキル基、
C1−C6ハロアルキル基、
C2−C6アルケニル基、
C2−C6ハロアルケニル基、
C2−C6アルキニル基、
C2−C6ハロアルキニル基、
C3−C8シクロアルキル基、
C3−C8ハロシクロアルキル基、
フェニル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)、
−E−Z−R
(式中、
はC1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、C2−C4アルキニレン基、C1−C4ハロアルキレン基、C2−C4ハロアルケニレン基、またはC3−C4ハロアルキニレン基を示し、
は水素原子、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6ハロアルキニル基、
C3−C8シクロアルキル基、
C3−C8ハロシクロアルキル基、
フェニル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基を示し(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)、
は−O−、−S−、−SO−、−SO−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、−N(R)−、−C(=O)N(R)−、または−N(R)C(=O)−(Rは水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、またはC1−C4アルコキシカルボニル基を示す。)を示す。)、
または−E−R
(式中、
はC1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、C2−C4アルキニレン基、C1−C4ハロアルキレン基、C2−C4ハロアルケニレン基、またはC3−C4ハロアルキニレン基を示し、

C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、
シアノ基、
ニトロ基、
ヒドロキシ基、
フェニル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、あるいは
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)、
あるいは同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)を示す。)であり、
は酸素原子または硫黄原子を示し、
Xは同一または異なっていても良く、水素原子、ハロゲン原子、C1−C3アルキル基、またはトリフルオロメチル基を示し、
nは0から3の整数を示し、
はフェニル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニルオキシ基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、フェニル基、同一または異なっていても良くハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニルオキシ基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基で置換されていても良いフェニル基、チエニル基、同一または異なっていても良くハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニルオキシ基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基で置換されていても良いチエニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、またはテトラゾリル基を示す。)、
テトラヒドロナフタレン基、
あるいは同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基から選択される1以上の置換基を有するテトラヒドロナフタレン基であり、
、Rはそれぞれ、水素原子、酸素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ニトロソ基、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、
C1−C4アルキル基、
C1−C4アルキルカルボニル基、
C1−C4ハロアルキルカルボニル基、
C2−C4アルケニル基、
C2−C4ハロアルケニル基、
C2−C4アルキニル基、
C2−C4ハロアルキニル基、
C1−C4アルコキシカルボニル基、
C1−C4ハロアルコキシカルボニル基、
C2−C4アルケニルオキシカルボニル基、
C2−C4アルキニルオキシカルボニル基、
フェノキシカルボニル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェノキシカルボニル基、
C1−C4アルキルアミノカルボニル基、
C1−C4ハロアルキルアミノカルボニル基、
C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、
C1−C4ハロアルキルカルボニルオキシ基、
ベンゾイル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ベンゾイル基、
C1−C4アルコキシ基、
C1−C4ハロアルコキシ基、
ベンジルオキシカルボニル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ベンジルオキシカルボニル基、
C1−C4アルキルチオ基、
C1−C4ハロアルキルチオ基、
C1−C4アルキルスルフィニル基、
C1−C4ハロアルキルスルフィニル基、
C1−C4アルキルスルホニル基、
C1−C4ハロアルキルスルホニル基、
ベンゼンスルホニル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ベンゼンスルホニル基、
ベンジルスルホニル基、あるいは
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ベンジルスルホニル基、
C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基、
C1−C4ハロアルコキシC1−C4アルキル基、
またはC(=O)C(=O)R(式中R
C1−C6アルキル基、
C1−C6ハロアルキル基、
C3−C8シクロアルキル基、
C3−C8ハロシクロアルキル基、
C1−C6アルコキシ基、
またはC1−C6ハロアルコキシ基を示す)を示す。}
で表される化合物。
【請求項2】
一般式(1)で表される化合物が下記の一般式(2)(化2)
【化2】

(式中、A、E、Dは互いに独立して炭素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子を示し、X、n、R、R、G、Z、Qは上記と同じ意味を示す。)で表される請求項1記載の化合物。
【請求項3】
一般式(2)において、Zが−C(=G)Q、−C(=G)Gであり、Qが一般式(3)(化3)
【化3】

(式中、Y、Yは同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、C1−C3ハロアルコキシ基、C1−C3アルキルチオ基、C1−C3ハロアルキルチオ基、C1−C3アルキルスルフィニル基、C1−C3ハロアルキルスルフィニル基、C1−C3アルキルスルホニル基、C1−C3ハロアルキルスルホニル基、シアノ基を示し、YはC1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6ハロアルキルチオ基C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基を示し、Y、Yは水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基を示す。)で表されるか、もしくは、一般式(4)(化4)
【化4】

(式中、Y、Yは同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C3アルコキシ基、C1−C3ハロアルコキシ基、C1−C3アルキルチオ基、C1−C3ハロアルキルチオ基、C1−C3アルキルスルフィニル基、C1−C3ハロアルキルスルフィニル基、C1−C3アルキルスルホニル基、C1−C3ハロアルキルスルホニル基、シアノ基を示し、YはC1−C6ハロアルキル基、C1−C4ハロアルコキシ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基を示し、Yは水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基を示す。)で表される請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
一般式(2)において、Aが硫黄原子、Eが窒素原子、Dが炭素原子であるか、もしくはAとEが炭素原子、Dが窒素原子である請求項3記載の化合物。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の化合物を有効成分として含有することを特徴とする殺虫剤。

【公開番号】特開2007−302617(P2007−302617A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−133465(P2006−133465)
【出願日】平成18年5月12日(2006.5.12)
【出願人】(000005887)三井化学株式会社 (2,318)
【Fターム(参考)】