説明

購入可能なペイテーブルをランダムに選択するゲーム装置及び方法

【課題】最初に、デフォルト・ペイテーブルを採用し、プレーヤが、採用したペイテーブルをゲーム装置に変更させることができるプロッセサ制御ゲームを提供する。
【解決手段】プレーヤが、採用したペイテーブルをゲーム装置に変更させることを選択した場合、ゲーム装置は複数のペイテーブルからランダムに別のペイテーブルを選択し、このランダムに選択したペイテーブルに基づいてゲーム成果を決定する。プレーヤが、採用したペイテーブルをゲーム装置に変更させることを選択しない場合、ゲーム装置はデフォルトのペイテーブルに基づいてゲーム成果を決定する。一実施形態では、プレーヤが、別のペイテーブルをゲーム装置に選択させることを選択した場合、プレーヤには、更に高い報償又はより良い報償を含むペイテーブルを得る機会が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、以下の同時係属中であり、本願と所有者を同じくする米国特許出願第11/224,444号、弁理士整理番号第0112300−2904号、"GAMING SYSTEM HAVING A COMMON DISPLAY, A FIRST BONUS GAME OR A FIRST BONUS GAME PAYTABLE AND AN OPTION TO PURCHASE A SECOND BONUS GAME OR A SECOND BONUS GAME PAYTABLE WITH RELATIVELY EXPECTED HIGHER VALUES"(共通ディスプレイ、第1ボーナス・ゲーム又は第2ボーナス・ゲーム・ペイテーブル、及び比較的高い評価が期待される第2ボーナス・ゲーム又は第2ボーナス・ゲーム・ペイテーブルを購入する選択肢を有するゲーム・システム)と関連がある。
【0002】
本特許文書の開示の一部は、著作権保護の対象となる物的要素を含む又は含む可能性がある。著作権所有者は、特許商標庁の特許包袋又は記録において見られるのと全く同じ形態で本特許文書即ち特許開示を複製再生することについては、いかなる者が行っても、これに異議を申し立てないが、それ以外についてはあらゆる著作権を保有することとする。
【背景技術】
【0003】
ゲーム装置の製造業者は、できるだけ多くの楽しみ及び興奮を与えるゲーム装置を製作しようと躍起になっている。多数の報償や潜在的に大きな報償又はクレジットを勝ち取る機会をプレーヤが有するゲームを提供することは、プレーヤの楽しみや興奮を高める方法である。ある既知のゲーム装置は、リール又はホイールというようなデバイスを用いて、ゲーム機のプレーヤに対する魅力を高め、更にプレーヤのゲーム・プレー体験を増大させている。
【0004】
既知のスロット・ゲーム装置では、その多くが複数のリール及び1つ以上のペイライン(payline)を含む。このようなゲーム機は、通例、3〜5等の任意の適した数のリールを含み、その各々が、リール毎に3つのシンボル等のように、任意の適した数のシンボルを有する。これらのゲーム装置では、プレーヤは、リールのスピンを開始する際、1つ以上のペイライン上で1つ以上の賭けを行う。このようなゲーム装置は、1、3、5、9、15、25、又は適した数であれば任意数のペイラインでも有することができ、これらは、水平方向、垂直方向、対角線方向、又はそのあらゆる組み合わせの方向に延びている。プレーヤは、1、2、3、5、10、又は15のペイラインというように、プレーヤが選択した数又は組み合わせのペイライン上で賭けを行い、リールを活性化させてスピンさせる。
【0005】
リールがスピンして複数のシンボルを発生した後、ゲーム装置は、発生したシンボルを分析して、ゲーム装置がペイライン上において1つ以上の賭けに対してランダムに勝利のシンボル又は勝利のシンボルの組み合わせを発生したか否か判定を行う。指定された勝利のシンボル又は指定された勝利のシンボルの組み合わせが、活性化したペイライン上に出現している場合、プレーヤが勝ち取る報償を決定するのはペイテーブル(paytable)である。通例、ライン・ペイ(line pay)の報償を計算する場合、勝利のシンボル又は処理のシンボルの組み合わせに対する報償額と、勝利のシンボルの組み合わせが出現したペイライン上に賭けられた金額とを乗算する。このように計算した報償がプレーヤに与えられる。
【0006】
例えば、従来のスロット・ゲームでは、プレーヤが1クレジットを第1ペイラインに賭け、別の1クレジットを第2ペイラインに賭けた場合、プレーヤは2つのペイラインを活性化したことになる。賭けを追加する毎に、別のペイラインを活性化することになる、即ち、活性化したペイライン上でプレーする賭けが増大することになる。このため、ゲームのプレーでは、ある数のペイラインが活性化され、ペイライン毎にある数のクレジットが賭けられる。
【0007】
殆どのスロット・マシンは、平均して、プレーヤが賭けた金額の内ある率を払い戻すように設定されている。プレーヤに報償として払い戻される賭金の平均パーセントを、平均期待配当又は平均期待配当率と呼ぶ場合もある。ゲームが与える平均配当を決定するのは、ペイテーブルである。例えば、スロット・マシンにおいて、ペイテーブルは、ある勝利のシンボル又は勝利のシンボルの組み合わせが、活性化されたペイライン上に出現した場合に、プレーヤに与えられる報償を決定する。既存のゲーム端末においてプレーされるゲーム装置では、スロット・マシンのペイテーブル及び勝利の組み合わせは、予め決められている。このため、実際の配当が変化しても、ゲームに対する期待配当は、予め決められており、ゲーム・プレーを通じて一定のままである。
【0008】
ゲーム装置の製造業者は、できるだけ楽しみが多くかつ興奮を伴うようにゲーム装置を提供するように心がけている。プレーヤの興奮及び楽しみを増大させるようにために、プレーヤへの報償の変換及びリスクが変動する新しいゲームを提供することが期待されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、主ゲーム即ち基本ゲーム、副ゲーム即ちボーナス・ゲーム、又は双方によって実施することができる、ペイテーブル選択又は修正機構を有するゲーム装置を提供する。更に特定すれば、本開示は、複数の異なるペイテーブルを有する、プロセッサ制御ゲームを提供する。ゲーム装置は、初期のデフォルト・ペイテーブルを採用し、プレーヤがゲーム装置にゲームの1回以上のプレーに対して採用するペイテーブルを変更させることができる。プレーヤがゲーム装置に採用するペイテーブルを変更させることを選択した場合、一実施形態では、ゲーム装置は、複数のペイテーブルから別のペイテーブルをランダムに選択し、このランダムに選択したペイテーブルに基づいて、ゲーム成果を決定する。プレーヤがゲーム装置に採用するペイテーブルを変更させることを選択しない場合、ゲーム装置は、デフォルトのペイテーブルに基づいて、ゲーム成果を決定する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施形態は、ゲーム装置は複数のペイテーブルを含む。各ペイテーブルは、平均期待配当を有する。一実施形態では、少なくとも2つ、好ましくはそれよりも多いペイテーブルは異なる平均期待配当を有する。ゲームは、選択及びプレーされたペイテーブルに基づいて1つ以上のやり方で変更する。例えば、プレーヤがゲーム装置に別のペイテーブルを選択させる場合、新たなペイテーブルは、(i)異なる平均期待配当、(ii)異なる変動性及び同じ平均期待配当、(iii)異なる数のシンボル、(iv)異なる種類のシンボル、(v)異なる割合及び/又は順序のシンボル、(viii)異なる種類の勝利のシンボルの組み合わせ、(ix)異なる数の勝利のシンボルの組み合わせ、又は(x)これらのあらゆる組み合わせを有することができる。
【0011】
一実施形態では、複数のペイテーブルは異なる平均期待配当を有する。つまり、新しいペイテーブルを選択すると、プレーヤは、平均期待配当が高くなるペイテーブルを採用しているゲームをプレーすることができる。
【0012】
一実施形態では、ペイテーブルが変更するときに、ペイテーブルの変動性が変化する。変動性は、報償の値の範囲に関する。一実施形態では、1つのペイテーブルは、実質的に同じ平均期待配当を有する別のペイテーブルよりも高い報償額及び低い報償額を含むことができる。例えば、ゲーム装置がゲームを開始する際、サイズが小さい又は中程度の報償であるが比較的に頻繁に報償を与える第1ペイテーブルを用いることができる。プレーヤがゲーム装置にペイテーブルを変更させることを選択した場合、ゲーム装置は、付随する報償は高くなるが与える頻度が低くなる第2ペイテーブルをランダムに選択することができる。高い報償程、他の報償のいずれよりも金額が多い従来の報償とすることができる。これらの高い報償は、ジャックポットの報償、累進報償、新車のような実物の賞品、あるいはその他のあらゆる適した報償、又は報償の組み合わせとすることができる。報償の不一致により、プレーヤの興奮レベルが高まる。何故なら、プレーヤは変動性が高いペイテーブルを用いてプレーすることによって、大きな報償を獲得することができるからである。一実施形態では、ゲーム装置は新しいペイテーブルを選択することができ、プレーで用いるペイテーブルを、変動性が高いペイテーブルから変動性が低いペイテーブルに変更することができる。別の実施形態では、ゲーム装置がランダムに別のペイテーブルを選択すると、ペイテーブルの平均期待配当及び変動性双方が変化する。
【0013】
ゲームのプレーを開始するとき、一実施形態では、ゲーム装置は所定のペイテーブル即ちデフォルト・ペイテーブルを採用する。代替実施形態では、最初に採用するペイテーブルをランダムに決定する、プレーヤの賭けに基づいて決定する、プレーヤのステータスに基づいて決定する(プレーヤ追跡システムを通じて)、誘起イベントに基づいて決定する、時間に基づいて決定する、又は他の適したやり方のいずれかで決定する。ゲーム装置は、採用したペイテーブルをプレーヤに表示するか、又はプレーヤがペイテーブルを見たいという要求を入力したときに、採用したペイテーブルを表示可能にする。これは当技術分野では周知である。一実施形態では、誘起イベントの発生時に、ゲーム装置は、採用しているペイテーブルを、ペイテーブルの他の1つと置き換えることもできる。即ち、誘起イベントが発生したとき、ゲーム装置は、複数の異なるペイテーブルから、新しい潜在的に異なるペイテーブルをランダムに選択して表示するか、又はこれを表示可能にする。一実施形態では、誘起イベントは、プレーヤが行う賭けである。この実施形態では、プレーヤが賭けを行うことを選択した場合、ゲーム装置は複数のペイテーブルから別のペイテーブルをランダムに選択する。ゲーム装置は、ランダムに選択したペイテーブルに基づいてゲーム成果を決定し、決定したゲーム成果をプレーヤに与える。このゲーム装置では、プレーヤは採用したペイテーブルを用いて1回以上ゲームをプレーすることができる。
【0014】
一実施形態では、ゲーム装置がペイテーブルを変更するのは、ランダムに選択したペイテーブルがゲームにおいてプレーヤに有利となる場合だけである。これによって、プレーヤが賭けを行い、デフォルト・ペイテーブルよりも少ないペイテーブルを得ることから保護する。つまり、一実施形態では、複数の別のペイテーブル即ち代替ペイテーブルは、プレーヤにとって、デフォルト・ペイテーブルよりも望ましい。一実施形態では、ペイテーブルは、平均期待配当又は報償が高いというように、1つ以上の異なるやり方であることが、プレーヤにとって望ましい。
【0015】
一実施形態では、ゲーム装置は、第1即ちデフォルト・ペイテーブルと、複数の異なる第2ペイテーブルとを含む。このゲーム装置では、プレーヤは、賭けを行う等により、ゲームのプレーを開始させることができる。プレーヤが第1賭金額を賭けた場合、ゲーム装置はゲームにおいて第1ペイテーブルを採用し、この第1ペイテーブルに基づいてゲーム成果を決定する。プレーヤがゲームのプレーを開始させるために第2賭金額を賭けた場合、ゲーム装置は第2の異なるペイテーブルの1つをランダムに選択してゲームにおいて採用し、第2の異なるペイテーブルに基づいてゲーム成果を決定する。一実施形態では、第2賭金額は、第1賭金額よりも大きいか、又はこれを含む。実施形態の中には、第1及び第2賭金額を同時に賭けることができる場合もある。あるいは、第1及び第2賭金額を別個に賭けることもできる。
【0016】
一実施形態では、プレーヤが第2賭金額を賭けてゲームのプレーを開始させた場合、ゲーム装置は第2の異なるペイテーブルの1つをランダムに選択し、ランダムに選択したペイテーブルの平均期待配当が、第1ペイテーブルの平均期待配当よりも高いか否か判定を行う。ランダムに選択したペイテーブルの平均期待配当が、第1ペイテーブルの平均期待配当よりも高い場合、ゲーム装置は、ランダムに選択したペイテーブルに基づいてゲーム成果を決定する。ランダムに選択したペイテーブルの平均期待配当が第1ペイテーブルの平均期待配当よりも高くない場合、ゲーム装置は第1ペイテーブルに基づいてゲーム成果を決定する。つまり、この実施形態では、プレーヤが第2の賭けを行ってゲーム装置に別のペイテーブルを選択させたときには、ゲームにおいて更に高い利益を得られる機会がプレーヤに得られる。別の実施形態では、ゲーム装置は、ゲームにおいてプレーヤに与える利益が多くなる別のペイテーブルを、ゲーム装置がランダムに選択したか否かには関係なく、ペイテーブルを変更する。
【0017】
本開示のペイテーブル選択機構は、主ゲーム即ち基本ゲーム、副ゲーム即ちボーナス・ゲーム、又は双方において実施することができる。主ゲームの一実施形態では、プレーヤが指定の賭けを行ってゲームを開始する。代替実施形態では、本開示を副ゲーム即ちボーナス・ゲームに適用する。副ゲーム即ちボーナス・ゲームは、基本ゲーム即ち主ゲームと組み合わせてプレーする。
【0018】
一実施形態では、ゲーム装置は主ゲーム及び副ゲームを含む。このゲーム装置では、プレーヤは主ゲームのプレーを開始させるために賭けを行うことができる。プレーヤが第1賭金額を賭けた場合、ゲーム装置は副ゲームにおいて第1ペイテーブルを採用し、第1ペイテーブルに基づいて副ゲームの成果を決定する。プレーヤが第2の異なる賭金額を賭けて主ゲームのプレーを開始させた場合、ゲーム装置はランダムに第2の異なるペイテーブルを選択して第2ゲームにおいて採用し、ランダムに選択したペイテーブルに基づいて副ゲームの成果を決定する。
【0019】
別の実施形態では、ゲーム装置はゲームにおいて複数の報償発生器を含み、報償発生器の各々は平均期待払戻を有する。誘起イベントのときに、ゲーム装置は複数の報償発生器から1つの報償発生器を選択する。一実施形態では、ゲームは主ゲームであり、誘起イベントは、プレーヤが行う主ゲームの賭けである。別の実施形態では、ゲームはボーナス・ゲームであり、誘起イベントは主ゲームにおいて発生する。一実施形態では、ゲーム装置は報償発生器から所定の1つを選択する。異なる実施形態では、選択した報償発生器をランダムに決定する、プレーヤの賭けに基づいて決定する、プレーヤのステータスに基づいて決定する(プレーヤ追跡システムを通じて)、誘起イベントに基づいて決定する、時間に基づいて決定する、又は他の任意の適したやり方で決定する。
【0020】
このゲーム装置では、プレーヤはゲーム装置に、選択した報償発生器を変更させることができる。プレーヤがゲーム装置に、選択した報償発生器を変更させることを選択した場合、ゲーム装置は複数の報償発生器から報償発生器の別の1つをランダムに選択する。ゲーム装置は、ランダムに選択した報償発生器を利用して、報償を発生する。プレーヤがゲーム装置に別の報償発生器を選択させることを選択しない場合、ゲーム装置は元々選択してあった報償発生器を利用する。
【0021】
例えば、ゲーム装置が第1報償発生器を選択し、平均期待払戻が100である場合、プレーヤは第1報償発生器を用いて報償を発生することを選択することができ、あるいはプレーヤは、ゲーム装置が選択する報償発生器の平均期待払戻が100よりも高いことを期待して、ゲーム装置に別の報償発生器をランダムに選択させることを選ぶこともできる。
【0022】
一実施形態では、ゲーム装置は、ゲーム装置に別の報償発生器を選択させるには、賭けを要求する。この実施形態では、プレーヤが賭けを行うと、ゲーム装置は複数の報償発生器から報償発生器の別の1つをランダムに選択する。ゲーム装置は、ランダムに選択した報償発生器を利用して報償を発生し、発生した報償をプレーヤに与える。
【0023】
別の実施形態では、ゲーム装置は、プレーヤがゲーム装置にランダムに別の報償発生器を選択させる機会を、限定した回数だけ与える。例えば、機会の回数はX回の機会とすることができ、Xは1よりも大きく適した数であれば任意のものでよい。機会の回数は、予め決めておくこと、ランダムに決定すること、プレーヤの賭けに基づいて決定すること、プレーヤのステータスに基づいて決定すること(プレーヤ追跡システムを通じて)、誘起イベントに基づいて決定すること、時間に基づいて決定すること、又は他のいずれかの適したやり方で決定することができる。尚、機会の各々に対して、ゲーム装置は、ゲーム装置に別の報償発生器をランダムに選択させるために、追加の賭けを要求しても又はしなくてもよい。
【0024】
一実施形態では、一旦ゲーム装置が報償を発生し、発生した報償をプレーヤに与えたなら、ゲームは終了する。このような実施形態の1つでは、プレーヤは、ゲームにおいて用いられなかったいずれの機会も失う。別の実施形態では、ゲーム装置が報償を発生した後にいずれかの機会が残っている場合、プレーヤは、ゲーム装置に別の報償発生器を選択させる最後の機会を使い果たすまで、プレーし続けることができ、最後の機会がなくなったときに、ゲーム装置は、最後に選択した報償発生器を利用して報償を発生する。
【0025】
一実施形態では、報償発生器はホイールである。この実施形態では、ホイールの各々が複数の区間を含む。尚、ホイールは、適した数の区間であればいくつでも含んでもよく、区間は適したサイズ及び形状であればいずれでもよい。区間の各々には、1つ以上の報償が付随しており、各ホイールの報償が当該ホイールに対する平均期待配当(payback)又は払戻(payout)を決定する。区間インディケータが、ホイールの各々と連動し、当該ホイールを活性化した後にそれぞれのホイール上にある区間の1つを示す。一実施形態では、ホイールの区間の各々は、ホイールを活性化した後に示される確率が同一又は実質的に同一である。代替実施形態では、ホイールの区間の各々又は複数の区間には異なる重み付けを行い、当該ホイールに対して所望の平均期待払戻が得られるようにする。
【0026】
一実施形態では、ホイールは機械的ホイールであり、ゲーム装置のキャビネットに取り付けられており、ゲーム装置のプロセッサがホイールを物理的にスピンさせる。別の実施形態では、ホイールは、ゲーム装置のビデオ・ディスプレイ・デバイスが表示するビデオ・フォーマットである。
【0027】
一実施形態では、ゲームの開始時に、ゲーム装置は複数のホイールからホイールの所定の1つを選択する。異なる実施形態では、選択するホイールをランダムに決定する、プレーヤの賭けに基づいて決定する、プレーヤのステータスに基づいて決定する(プレーヤ追跡システムを通じて)、誘起イベントに基づいて決定する、時間に基づいて決定する、又はその他のいずれかの適したやり方で決定する。このゲーム装置では、プレーヤは、選択したホールをゲーム装置に変更させることができる。プレーヤがゲーム装置に、選択したホイールを変更させることを選択した場合、ゲーム装置は複数のホイールから別のホイールをランダムに選択する。ゲーム装置は、ランダムに選択したホイールをスピンして報償を発生する。プレーヤがゲーム装置に、選択したホイールを変更させることを選択しない場合、ゲーム装置は元々選択してあったホイールをスピンして報償を発生する。あるいは、このゲーム装置では、プレーヤがホイールをスピンすることができる(入力を活性化することにより)。ホイールがスピンを停止したとき、ゲーム装置は、スピンしたホイールと連動する区間インディケータが示す区間に付随する報償をプレーヤに与える。
【0028】
したがって、本開示の利点は、ゲーム装置が採用するペイテーブルの変更に対してプレーヤが直接影響を有することができるゲーム装置を提供することである。
本開示の別の利点は、プレーヤがゲームのプレーのために異なるペイテーブルを得る数回の機会を受けるゲーム装置を提供することである。
本開示の更に別の利点は、報償に可変性があるゲーム装置を提供することである。
本開示の別の利点は、ゲームにおいて可能な報償を動的に変化させ、プレーヤの対話レベルを上げることによって、プレーヤの興奮を高めることである。
本開示のその他の目的、特徴、及び利点は、添付図面と関連つけた以下の詳細な開示から明白となろう。図面において、同様の参照番号は、同様の部分、要素、構成要素、ステップ、及びプロセスを示すものとする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本開示は、ゲーム機すなわちゲーム装置に合った種々の構成で実施することができ、(1)専用ゲーム機すなわちゲーム装置、この場合(ゲーム機すなわちゲーム装置が提供する)あらゆるゲームを制御するためのコンピュータ化命令が、ゲーム・センタへの配信に先だって、ゲーム機すなわちゲーム装置に供給される。(2)変更可能なゲーム機すなわちゲーム装置、この場合ゲーム機すなわちゲーム装置がゲーム・センタ内にあるときには、(ゲーム機すなわちゲーム装置が提供する)あらゆるゲームを制御するためのコンピュータ命令が、データ・ネットワークを通じてゲーム機すなわちゲーム装置にダウンロード可能である。一実施形態では、あらゆるゲームを制御するためのコンピュータ命令は、中央サーバ、中央コントローラ、又はリモート・ホストが実行する。このような「薄型クライアント」(thin client)の実施形態では、中央サーバは遠方においていずれのゲーム(又はその他の適したインターフェース)をも制御し、ゲーム装置は、このようなゲーム(又は適したインターフェース)を表示し、プレーヤから1つ以上の入力又はコマンドを受信するために利用される。別の実施形態では、あらゆるゲームを制御するためのコンピュータ化命令を、中央サーバ、中央コントローラ、又はリモート・サーバからゲーム・デバイの内部プロセッサ及びメモリ・デバイスに伝達する。このような「厚型クライアント」(thick client)の実施形態では、ゲーム装置の内部プロセッサが、伝達されたコンピュータ化命令を実行し、プレーヤに提供するあらゆるゲーム(又はその他の適したインターフェース)を制御する。
【0030】
一実施形態では、ゲーム・システムにおける1つ以上のゲーム装置は薄型クライアント・ゲーム装置とすることができ、ゲーム・システムにおける1つ以上のゲーム装置は厚型クライアント・ゲーム装置とすることができる。別の実施形態では、ゲーム装置のある種の機能を薄型クライアント環境において実施し、ゲーム装置の他のある種の機能を厚型クライアント環境において実施する。このような実施形態の1つでは、あらゆる主ゲームを制御するためのコンピュータ命令を中央サーバから厚型クライアント構成におけるゲーム装置に伝達し、あらゆる副ゲーム即ちボーナス機能を制御するためのコンピュータ化命令は、薄型クライアント構成における中央サーバが実行する。
【0031】
これより図面を参照すると、本発明のゲーム装置の2つの代替実施形態例が、図1A、図1B及び図1Cにおいて、それぞれ、ゲーム装置10a、ゲーム装置10b、及びゲーム装置10cとして示されている。これらゲーム装置10a、ゲーム装置10b、ゲーム装置10cを、総称してここではゲーム装置10と呼ぶ。
【0032】
図1A、図1B及び図1Cに示す実施形態では、ゲーム装置10は、支持構造、筐体、即ちキャビネットを有し、複数のディスプレイ、入力部、制御部、及び従来のゲーム機のその他の構造を支えている。これは、プレーヤが起立又は着席した状態で操作できるように構成されている。ゲーム装置は、台座又はスタンドの上に配置するとよく、又はパブ型のテーブル・トップ・ゲーム(図示せず)として構成することもでき、その場合、プレーヤは好ましくは着席したままで操作することができる。図1A、図1B、及び図1Cに示すような異なる構成によって例示するように、ゲーム装置は、様々なキャビネット及びディスプレイ構成を有することができる。
【0033】
一実施形態では、図2Aに示すように、ゲーム装置は、好ましくは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ系プラットフォーム、相応しい集積回路、又は1つ以上の特定用途集積回路(ASIC)のような、少なくとも1つのプロセッサ12を含む。プロセッサは、少なくとも1つのデータ記憶即ちメモリ・デバイス14と通信するか、あるいは、これにアクセスするか又は信号をこれと交換するように動作可能である。一実施形態では、プロセッサ及びメモリ・デバイスは、ゲーム装置のキャビネット内部に位置する。メモリ・デバイスは、プログラム・コードや命令を格納し、プロセッサがゲーム装置を制御するために実行可能である。また、メモリ・デバイスは、画像データ、イベント・データ、プレーヤ入力データ、乱数又は疑似乱数発生器、ペイテーブル・データ又はその他の動作データ、情報、及びゲーム装置のプレーに関係する、適用可能なゲーム規則も格納する。別の実施形態では、メモリ・デバイスはランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。これは、不揮発性RAM(NVRAM)、磁気RAM(MRAM)、強磁性RAM(FeRAM)、及びゲーム業界において常識的に考えられるその他の形態を含む。一実施形態では、メモリ・デバイスはリード・オン リ・メモリ(ROM)を含む。一実施形態では、メモリ・デバイスはフラッシュ・メモリ及び/又はEEPROM(電気的消去可能プログラマブル・リー ド・オンリ・メモリ)を含む。その他の磁気、光学、及び/又は半導体メモリも、適しているのであればいずれでも、ここに開示するゲーム装置と共に実施することができる。
【0034】
一実施形態では、プログラム・コード及び/又は前述の動作データの一部又は全部を、限定ではないが、適したカートリッジ、ディスク、又はCD ROM、DVD、又はUSBメモリ・デバイスを含む、取り外し可能又は除去可能メモリ・デバイス内に格納することができる。別の実施形態では、前述のプログラム・コード及び/又は動作データの一部又は全部を、適したネットワークを通じてメモリ・デバイスにダウンロードすることができる。
【0035】
一実施形態では、操作者又はプレーヤは、このような除去可能メモリ・デバイスを、デスクトップ、ラップトップ・パーソナル・コンピュータ、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDA)、又はその他のコンピュータ化プラットフォームにおいて用いて、本開示を実施することができる。一実施形態では、ここに開示するゲーム装置又はゲーム機は、ワイヤレス・ゲーム・システムの一部というような、ワイヤレス・ネットワークを通じて動作可能である。この実施形態では、ゲーム機は、ハンド・ヘルド・デバイス、モバイル・デバイス、又はプレーヤが種々の異なる場所において適したゲームであればいずれでもプレーすることを可能にする、他のいずれの適したワイヤレス・デバイスとすることもできる。尚、ここに開示するゲーム装置すなわちゲーム機は、ゲーム規制委員会からの承認を得たデバイス、又はゲーム規制委員会からの承認を得ていないデバイスでもよい。更に、プロセッサ及びメモリ・デバイスを纏めて、ここでは、「コンピュータ」又は「コントローラ」と呼ぶことにする。
【0036】
一実施形態では、以下で更に詳しく論ずるが、ゲーム装置は、確率データに基づいて報償及び/又はその他のゲームの成果をランダムに生成する。このような実施形態の1つでは、このランダムな決定は、真性乱数発生器、疑似乱数発生器、又はその他の適したランダム化プロセスのような、乱数発生器(RNG)によって行われる。一実施形態では、各報償又はその他のゲームの成果には確率が関連付けられており、ゲーム装置は、関連する確率に基づいて、プレーヤに与える報償又はその他のゲーム成果を生成する。この実施形態では、ゲーム装置がランダムに又は確率計算に基づいて成果を生成するので、ゲーム装置がプレーヤにいずれの特定の報償又はその他のゲームの成果を与えるかにも確信度はない。
【0037】
別の実施形態では、以下で更に詳しく論ずるが、ゲーム装置は、所定の又は有限の報償のセット又はプール、あるいはその他のゲーム成果を採用する。この実施形態では、各報償又はその他のゲーム成果がプレーヤに与えられると、ゲーム装置は、与えた報償又はその他のゲーム成果にフラグを付けるか、又はこれを所定のセット又はプールから除去する。一旦フラグが付けられるか、又はセット又はプールから除去されると、特定の与えられた報償又はその他のゲーム成果を再度プレーヤには与えることができない。この種の実施形態では、ゲーム装置は、プレーヤに、プレー・サイクルの過程で入手可能な報償又はその他のゲーム成果の全てを与え、実際の勝利及び損失金額を保証する。
【0038】
別の実施形態では、以下で論ずるが、プレーヤがゲーム装置においてゲーム・プレーを開始するときに、ゲーム装置はビンゴ・ゲームに入る。この実施形態では、ビンゴ・サーバがビンゴ・ボールを呼び出し、特定のビンゴ・ゲーム成果が得られる。得られたゲーム成果をここのゲーム装置に伝達し、プレーヤに与える。一実施形態では、このビンゴ成果をプレーヤにビンゴ・ゲームとして、及び/又は本開示によるいずれかの形態で表示する。
【0039】
一実施形態では、図2Aに示すように、ゲーム装置は、プロセッサによって制御される1つ以上のディスプレイ・デバイスを含む。ディスプレイ・デバイスは、好ましくは、ゲーム装置のキャビネットに接続又は実装する。図1Aに示す実施形態は、主ゲームを表示する中央ディスプレイ・デバイス16を含む。このディスプレイ・デバイスは、主ゲームに付随し適した副ゲームであればいずれでも表示し、更に主ゲーム又は副ゲームに関係する情報も表示することができる。図1Bに示す代替実施形態は、中央ディスプレイ・デバイス16及び上位ディスプレイ・デバイス18を含む。上位ディスプレイ・デバイスは、主ゲーム、主ゲームに付随する又は付随しない、あらゆる適した副ゲーム、及び/又は主又は副ゲームに関する情報も表示することができる。図1A、図1B、及び図1Cに見られるように、一実施形態では、ゲーム装置は、クレジット・ディスプレイ20を含み、これがプレーヤの現クレジット数、現金、口座差額(account balance)、又はその同等物を表示する。一実施形態では、ゲーム装置は、賭博ディスプレイ22を含み、プレーヤの賭金額を表示する。
【0040】
別の実施形態では、少なくとも1つのディスプレイ・デバイスは、PDA又はタブレットPCのような、移動ディスプレイ・デバイスとしてもよく、ゲーム装置から離れた場所において、主又は副ゲームの少なくとも一部のプレーを可能にする。
【0041】
ディスプレイ・デバイスは、限定ではないが、モニタ、テレビジョン・ディスプレイ、プラズマ・ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード (LED)に基づくディスプレイ、複数の有機発光ダイオード(OLED)に基づくディスプレイ、高分子発光ダイオード(PLED)に基づくディスプレイ、複数の表面電導電子エミッタ(SED:surface-conduction electron-emitter)に基づくディスプレイ、あるいはその他のあらゆる適した電子デバイス又はディスプレイ・メカニズムをも含むことができる。一実施形態では、以下で更に詳しく説明するが、ディスプレイ・デバイスは、タッチ・スクリーン・コントローラを備えたタッチ・スクリーンを含む。ディスプレイ・デバイスは、正方形、長 方形、又は細長い長方形のような、適したサイズ及び外形であればいずれでもよい。
【0042】
ゲーム装置のディスプレイ・デバイスは、少なくとも1つのそして好ましくは複数のゲーム又はその他の適した画像、及び機械的、仮想、又はビデオ・リール及びホイール等の物体の移動の任意の視覚表現又は展示というようなシンボル及び指標、動的発光、ビデオ画像、人の画像、キャラクタ、場所、物及びカードの面等を表示するように構成されている。
【0043】
一代替実施形態では、ディスプレイ・デバイス上に、又はこれによって表示されるシンボル、画像及び指標は、機械的な形態でもよい。即ち、ディスプレイ・デバイスは、少なくとも1つそして好ましくは複数のゲーム、あるいはその他の適した画像、シンボル又は指標を表示するために構成された、1つ以上の機械的回転可能ホイール、リール又はダイスのような、好ましくは1つ以上の機械的物体を動かす電気機械的デバイスで適したものであれば、いずれでも含むことができる。
【0044】
一実施形態では、図1Cに示すように、ゲーム装置は、回転可能なホイール、リール、又はダイスのような、複数の電気機械式報償発生器102a、102b、102c、102d、及び102eを含み、これらの各々は、ゲーム装置10の筐体に取り付けられている。別の実施形態では、報償発生器は適宜の構成で設けられる。一実施形態では、図1Cに示すように、報償発生器が各々回転可能なホイールであり、各ホイールは複数の区間104を含み、各区間は報償、シンボル、成果、画像、又はその他の適した指標を表示する。この実施形態では、各機械式回転可能ホイールには、プロセッサが制御する適宜のアクチュエータ又はモータ(図示せず)が連動し、これに接続されている。連動するアクチュエータ又はモータは、ホイールを時計回り又は反時計回り方向に回転させるように工作されている。代替実施形態では、本開示と共に、いずれかの適した電気機械式デバイスを採用してもよく、好ましくは、このデバイスが、1つ以上のリール又はダイスのような1つ以上の相互作用物体を移動させて、少なくとも1つそして好ましくは複数のゲーム又はその他の適した画像、シンボル、又は指標を表示するように構成する。
【0045】
図2Aに示すように、一実施形態では、ゲーム装置は、プロセッサと通信する少なくとも1つの支払い受入部24を含む。図1A、図1B及び図1Cに見られるように、支払い受入部は、硬貨スロット26、及び支払い、紙幣、又は札受入口28を含むことができ、ここに、プレーヤは現金、硬貨、又はトークンを挿入する。プレーヤは、硬貨を硬貨スロットに入れるか、あるいは紙幣、チケット、又はバウチャを支払い、紙幣又は札受入口に入れることができる。別の実施形態では、リーダや、クレジット・カード、デビッ ト・カード、データ・カード、又はクレジット・スリップのための承認機(validator)のようなデバイスを用いて、支払いを受け入れることもできる。一実施形態では、プレーヤは、識別カードをゲーム装置のカード・リーダに挿入することもできる。一実施形態では、識別カードは、プログラムされたマイクロチップ、又はプレーヤの識別、全与信額(又は関連データ)、及びその他の関連情報がコード化された磁気ストリップを有するスマート・カードである。別の実施形態では、プレーヤが、セル・フォン、無線周波数識別タグ、又はその他のいずれかの適したワイヤレス・デバイスのような携帯機器を携行し、この携帯機器がプレーヤの識別、与信総額(又は関連データ)、及びその他の関連情報をゲーム装置に伝達してもよい。一実施形態では、電子資金転送によって、現金をゲーム装置に送金することができる。プレーヤがゲーム装置に資金を投入すると、プロセッサは入力された資金の量を判定し、対応する金額を、前述のように、クレジット又はその他の適したディスプレイ上に示す。
【0046】
図1A、図1B、図1C及び図2Aに示すように、一実施形態では、ゲーム装置は、プロセッサと通信する少なくとも1つの、好ましくは複数の入力デバイス30を含む。入力デバイスは、プレーヤに入力信号を生成させ、それをプロセッサが読むようにした、適宜のデバイスを含むことができる。一実施形態では、ゲーム装置へのしかるべく資金投入の後、入力デバイスは、プル・アーム(pull arm)32又はプレイ・ボタン34のような、ゲーム活性化デバイスとなり、プレーヤがゲーム装置において、いずれかの主ゲーム又は一連のイベントを開始するために用いられる。プレイ・ボタンは、一賭金(bet one)ボタン、最大賭け(max bet)ボタン、又は賭け繰り返し(repeat the bet)ボタンのような、適したプレー・アクティベータであれば、いずれでも使用可能である。一実施形態では、しかるべく資金が投入されたときに、ゲーム装置はゲームのプレーを自動的に開始する。別の実施形態では、プレーヤがゲーム・ボタンの1つに関与したときに、ゲーム装置は自動的にゲーム・プレーを活性化する。
【0047】
一実施形態では、図1A、図1B、及び図1Cに示すように、1つの入力デバイスが一賭金ボタン36となっている。プレーヤは、一賭金ボタンを押すことによって、賭けを行う。プレーヤが一賭金ボタンを押す毎に、1クレジットずつ賭金を増加させることができる。プレーヤが一賭金ボタンを押すと、クレジット・ディスプレイに示されるクレジット数が1だけ減少することが好ましく、賭金ディスプレイに示されるクレジットの数は1だけ増加することが好ましい。別の実施形態で は、1つの入力デバイスが最大賭けボタン(図示せず)であり、これはプレーヤが、ゲーム装置に付随するゲームに許される最大賭金を賭けることを可能にする。
【0048】
一実施形態では、1つの入力デバイスは払戻(cash out)ボタン38である。プレーヤは、払戻ボタンを押して、払戻現金の支払い、又は残りのクレジット数に対応するその他の相応しい形態の支払いを受けることができる。一実施形態では、プレーヤが払い戻しをすると、プレーヤは、硬貨払戻トレイ40において硬貨又はトークンを受け取る。一実施形態では、プレーヤが払戻を行うとき、プレーヤは、現金出納係(又はその他の適した償還システム)によって償還可能な、又はプレーヤの電子的記録可能識別カードに入金されるチケット又はクレジット・スリップのような、他の払戻メカニズムを受け取ってもよい。
【0049】
一実施形態では、上述したように、そして図2Aに見られるように、入力デバイスの1つは、タッチ・スクリーン・コントローラ44に結合されているタッチ・スクリーン42、又はディスプレイ上の画像とプレーヤの対話を可能にする他の何らかの接触感応ディスプレイ・オーバーレイである。タッチ・スクリーン及びタッチ・スクリーン・コントローラは、ビデオ・コントローラ46に結合されている。プレーヤは、タッチ・スクリーンのしかるべき位置に接触することによって、判断を行いゲーム装置に信号を入力することができる。このような入力デバイスの1つに、タッチ・スクリーン・ボタン・パネルがある。尚、タッチ・スクリーンの利用はゲーム業界に普及しているものである。
【0050】
更に、ゲーム装置は、外部ビデオ源、拡張バス、ゲーム又はその他のディスプレイ、SCSIポート、又はキー・パッドのような外部周辺機器とプロセッサの通信を可能にする複数の通信ポートを含むことができる。
【0051】
一実施形態では、図2Aに見られるように、ゲーム装置は、プロセッサと共に機能する1つ以上のサウンド・カード48によって制御されるサウンド発生デバイスを含む。一実施形態では、サウンド発生デバイスは、少なくとも1つの、そして好ましくは複数のスピーカ50、あるいは、主及び/又は副ゲームのための、あるいは誘惑モードのようなゲーム装置のその他のモードのために、プレイ・ミュージックのようなサウンドを発生する、その他のサウンド発生ハードウェア及び/又はソフトウェアを含む。一実施形態では、ゲーム装置は、ディスプレイ・デバイスの1つ以上に表示される魅力的なマルチメディア画像と結合されたダイナミック・サウンドを供給し、オーディオ・ビジュアル表現を設けたり、あるいはそれ以外の方法で、プレーヤをゲーム装置に惹き付けるためのサウンドを伴うフルモーション・ビデオを表示する。アイドリング期間中、ゲーム装置は、一連のオーディオ及び/又はビジュアル誘惑メッセージを表示し、潜在的なプレーヤをゲーム装置に惹き付けることができる。また、ビデオは、しかるべき情報であればいずれを提供するためのカスタム化も可能である。
【0052】
一実施形態では、ゲーム機は、ゲーム装置を実際に使用しているプレーヤ及び/又はゲーム装置の周囲領域の画像を取得するように選択的に位置付けられているプロセッサと通信し(プロセッサによって制御される可能性もある)カメラのような、プレーヤ・センサ又はその他のセンサを含むことができる。一実施形態では、カメラは、静止画像又は動画(例えば、ビデオ)を選択的に取得するように構成することができ、アナログ、ディジタル、又はその他の適したフォーマットのいずれかで画像を取得するように構成することができる。ディスプレイ・デバイスは、カメラが取得した画像を表示するだけでなく、分割画面又は映像内映像でゲームの視覚可能な示威行為を表示するように構成することができる。例えば、カメラはプレーヤの画像を取得することができ、その画像を主及び/又は副ゲーム内に、ゲーム画像、シンボル、又は指標として組み込むことができる。
【0053】
ゲーム装置10は、適した賭博用主ゲーム又は基本ゲームであれば任意のものを組み込むことができる。本発明のゲーム機又はデバイスは、従来のゲーム機又はデバイスの特徴の一部又は全部を含むことができる。主即ち基本ゲームは、適したルール型ゲーム、カード・ゲーム、数値ゲーム、又はプレーヤが行った賭けからゲームの活性化時における確率データに基づいてランダムな成果を生成する、電子又は電気機械的形態で表現し易いその他のチャンス・ゲームであれば、あらゆるゲームを備えることができる。即ち、ビデオ・ポーカ・ゲーム、ビデオ・ブラックジャック・ゲーム、ビデオ・キーノ、ビデオ・ビンゴ、あるいはその他の相応しい主ゲーム又は基本ゲームのいずれかというような、異なる主賭博ゲームを本発明に取り込むことができる。
【0054】
一実施形態では、図1A、図1B、及び図1Cに示すように、基本ゲーム即ち主ゲームは、1つ以上のペイライン52を有するスロット・ゲームとすることができる。ペイラインは、水平、垂直、円、対角線、傾斜、又はそのあらゆる組み合わせとすることができる。この実施形態では、ゲーム・ディスプレイは、少なくとも1つのリール、そして好ましくは、3〜5個のリール54等からなる複数のリール54を、機械的回転リールを有する電気機械的形態、又は模擬した リール及びその移動を有するビデオ形態で表示する。一実施形態では、電気機械式スロット・マシンは、複数の隣接する回転可能ホイールを含み、これらをいずれかの適した形式の電子ディスプレイとも組み合わせ、動作的に結合することができる。別の実施形態では、リール54がビデオ形態の場合、複数の模擬したビデオ・ リール54を、前述のように、1つ以上のディスプレイ・デバイス上に表示する。各リール54は、ベル、ハート、果物、数値、文字、バー、又はゲーム装置と関連付けられているテーマに好ましくは対応するその他の画像等の、複数の指標を表示する。この実施形態では、ゲーム装置は、独立した各リール又は1シンボル・リール(unisymbol reel)が1つのシンボルを発生し、プレーヤに表示する。一実施形態では、主ゲームのリールが回転を停止したとき、特定の種類及び/又は構成の指標又はシンボルが、アクティブなペイライン上で発生するかそれ以外で勝利の組み合わせ又はパターンが生じたときに、賞金を授与する。
【0055】
代替実施形態では、前述のようにペイライン上におけるあらゆる賭けに対して発生したシンボルを分析することによって、プレーヤに与えるあらゆる成果を決定する代わりに、ゲーム装置は、必要十分な数の隣接するリール上におけるアクティブ・シンボル位置において発生した、関連するシンボルの数に基づいて、プレーヤに与えるあらゆる成果を決定する(即ち、表示されたいずれの勝利のシンボルの組み合わせをも通過するペイライン上ではない)。この実施形態では、リール上に勝利のシンボルの組み合わせが発生した場合、ゲーム装置は、その発生した勝利のシンボルの組み合わせの出現に対して、プレーヤに1つの報償を与える。例えば、1つの勝利のシンボルの組み合わせがリール上で発生した場合、ゲーム装置は、その勝利のシンボルの組み合わせに対して、1つの報償をプレーヤに与える(即ち、勝利のシンボルの組み合わせを通過したペイラインの数に基づくのではない)。尚、勝ち方(ways to win)別に賭けを行うゲーム装置は、勝利のシンボルの組み合わせが1回出現すると1つの報償をプレーヤに与え、ペイラインを有するゲーム装置は、1つの勝利のシンボルの組み合わせの同じ出現に対して(即ち、複数のペイラインが各々同じ勝利のシンボルの組み合わせを通過する場合)1つよりも多い報償をプレーヤに与える可能性があるので、勝ち方別ゲーム装置におけるプレーヤに、従来のペイラインを有するスロット・ゲーム装置上における同等の賭け即ち賭博に対して勝ち方を増して与えることも可能である。
【0056】
一実施形態では、勝ち方の総数を決定するには、第1リール上のアクティブ・シンボル位置に発生したシンボルの数に、第2リール上のアクティブ・シンボル位置に発生したシンボルの数、第3リール上のアクティブ・シンボル位置に発生したシンボルの数等を、ゲーム装置のリール毎に乗算する。アクティブ・シンボル位置には少なくとも1つのシンボルが発生する。例えば、各リール上のアクティブ・シンボル位置に3つのシンボルが発生する3リール・ゲーム装置では、27通りの勝ち方が含まれる(即ち、第1リール上の3シンボル×第2リール上の3シンボル×第3リール上の3シンボル)。各リール上のアクティブ・シンボル位置に3つのシンボルが発生する4リール・ゲーム装置では、81通りの勝ち方が含まれる(即ち、第1リール上の3シンボル×第2リール上の3シンボル×第3リール上の3シンボル×第4リール上の3シンボル)。各リール上のアクティブ・シンボル位置に3つのシンボルが発生する5リール・ゲーム装置では、243通りの勝ち方が含まれる(即ち、第1リール上の3シンボル×第2リール上の3シンボル×第3リール上の3シンボル×第4リール上の3シンボル×第5リール上の3シンボル)。尚、リールの数を変更する、又は1つ以上のリールによってアクティブ・シンボル位置に発生するシンボルの数を変更することのいずれかによって発生するシンボルの数を変更すると、勝ち方の数も変更になる。
【0057】
別の実施形態では、ゲーム装置は、プレーヤがシンボル位置上に賭け、これによりシンボル位置を活性化することを可能にする。このような実施形態の1つでは、シンボル位置はリール上にある。この実施形態では、プレーヤの賭けに基づく場合、リールを活性化し、次いでそのリール上のシンボル位置の各々を活性化し、アクティブ・シンボル位置の各々が1つ以上の勝ち方の一部となる。一実施形態では、プレーヤの賭けに基づく場合、リールを活性化せず、ついでリールの中央行の1つのシンボル位置というような、指定数のデフォルト・シンボル位置を活性化し、このデフォルト・シンボル位置(複数の位置)が1つ以上の勝ち方の一部となる。この種のゲーム機では、プレーヤは、1つのリール、それ以上のリール、又は各リール上で賭けることができ、ゲーム装置のプロセッサは、リール上における賭けの数を用いて、アクティブ・シンボル位置、及び可能な勝利のウェイ(仕方)数を決定する。代替実施形態では、(1)インアクティブ・シンボル位置のいずれに発生しても、シンボルを表示しない、又は(2)いずれのインアクティブ・シンボル位置に発生したいずれのシンボルでもプレーヤに表示することができるが、しかるべく陰影を付けるか、それ以外の方法でインアクティブであることを示すとよい。
【0058】
プレーヤが1つ以上のリールに賭ける一実施形態では、プレーヤの1クレジットの賭けによって、第1リール上にある3つのシンボルの各々を活性化することができ、残りの4つのリールの各々では、1つのデフォルト・シンボル位置が活性化される。この例では、前述のように、ゲーム装置は、プレーヤに3通りの勝ち方を提供する(即ち、第1リール上の3シンボル×第2リール上の1シンボル×第3リール上の1シンボル×第4リール上の1シンボル×第5リール上の1シンボル)。別の例では、プレーヤが9クレジットを賭けると、第1リール上の3つのシンボル位置の各々、第2リール上の3つのシンボルの各々、及び第3リール上の3つのシンボル位置の各々を活性化することができ、残りの2つのリールの各々において、1つのデフォルト・シンボル位置が活性化される。この例では、前述のように、ゲーム装置はプレーヤに27通りの勝ち方を与える(即ち、第1リール上の3シンボル×第2リール上の3シンボル×第3リール上の3シンボル×第4リール上の1シンボル×第5リール上の1シンボル)。
【0059】
一実施形態では、発生したシンボルに基づいてプレーヤに与えるいずれの報償(複数の報償)を決定する場合でも、ゲーム装置は、個々に、第1リール上のアクティブ・シンボル位置において発生したシンボルが第2リール上のアクティブ・シンボル位置において発生したシンボルと共に勝利のシンボルの組み合わせの一部をなすか、又はそれ以外で関係付けられているか否か判定を行う。この実施形態では、ゲーム装置は、勝利のシンボルの組み合わせの一部をなす各シンボル対(即ち、関連シンボルの各対)を関連シンボルのストリングとして分類する。例えば、アクティブ・シンボル位置が、第1リールの最上行において発生した第1サクランボ・シンボルと、第2リールの最下行において発生した第2サクランボ・シンボルとを含む場合、ゲーム装置はこれら2つのサクランボ・シンボルを関連シンボルのストリングとして分類する。何故なら、2つのサクランボ・シンボルは勝利のシンボルの一部をなすからである。
【0060】
第1リール上のシンボルと第2リール上のシンボルとの間で、関連シンボルの何らかのストリングが形成されているか否か判定した後、ゲーム装置は、次の隣接するリールのシンボルのいずれかを、形成されている関連シンボルのストリングのいずれかに追加すべきか否か判定を行う。この実施形態では、分類した関連シンボルのストリングの内第1ストリングに対して、ゲーム装置は、次に隣接するリールによって発生したシンボルのいずれかが勝利のシンボルの組み合わせの一部をなすか、又はそれ以外で第1の関連シンボルのストリングのシンボルに関連があるか否か判定を行う。ゲーム装置が、次に隣接するリール上に発生した1つのシンボルが第1の関連シンボルのストリングのシンボルと関連があると判定した場合、続いてそのシンボルを第1の関連シンボルのストリングに追加する。例えば、第1の関連シンボルのストリングが関連するサクランボ・シンボルのストリングであり、第3リールの中央行において関連するサクランボ・シンボルが発生した場合、ゲーム装置は、第3リール上において発生した関連するサクランボ・シンボルを、既に分類されているサクランボ・シンボルのストリングに追加する。
【0061】
一方、ゲーム装置が、次に隣接するリール上で発生したシンボルは第1の関連シンボルのストリングには関連がないと判定した場合、ゲーム装置はこのような関連シンボルのストリングが完成したとしてマークを付ける、又はフラグを立てる。例えば、第1の関連シンボルのストリングが関連するサクランボ・シンボルのストリングであり、第3リールのシンボルのいずれもが既に分類されているサクランボ・シンボルのストリングのサクランボ・シンボルに関連がない場合、ゲーム装置はサクランボ・シンボルのストリングが完成したとしてマークを付けるか、又はフラグを立てる。
【0062】
関連シンボルを第1の関連シンボルのストリングに追加した後、又は第1の関連シンボルのストリングが完成したとしてマークを付けた後、ゲーム装置は、第1及び第2リール上の関連シンボルから既に分類又は形成した関連シンボルの分類ストリングの内、残りのストリングの各々に対して前述のように処理を進める。
【0063】
残りの関連シンボルのストリングの各々を分析した後、ゲーム装置は、残っている関連シンボルの未決即ち未完成のストリング毎に、次に隣接するリールがまだある場合、そこからのシンボルのいずれかを、既に分類されている関連シンボルのストリングのいずれかに追加すべきか否か判定を行う。このプロセスは、関連シンボルの各ストリングが完成するまで、又はシンボルを分析すべき隣接するリールがなくなるまで続けられる。この実施形態では、シンボルを分析すべき隣接するリールが既になくなっており、ゲーム装置は、関連シンボルの残りの未決ストリングの各々に、完成したというマークを付ける。
【0064】
関連シンボルのストリングの各々に完成というマークを付けた後、ゲーム装置は、関連シンボルのストリングの各々をしかるべきペイテーブルと比較し、完成したシンボルのストリングの各々に付随するあらゆる報償をプレーヤに与える。尚、報償が与えられる場合、アクティブ・シンボル位置において発生した関連シンボルのストリング毎に、プレーヤには1つの報償が与えられる(即ち、アクティブ・シンボル位置における関連シンボルのストリングの各々を通過したペイラインの数に基づく場合とは異なる)。
【0065】
一実施形態では、基本ゲーム即ち主ゲームはポーカ・ゲームとすることができ、この場合、ゲーム装置は、プレーヤに従来のビデオ・ポーカをプレーさせ、最初に仮想的な52枚のカードの積み重ねから5枚のカードを、全ておもてにして配る。カードは、従来のカードのゲームにおけるように配ることができ、あるいはゲーム装置の場合、カードはランダムに所定数のカードから選択することもできる。プレーヤがカードを引きたい場合、プレーヤは1つ以上の入力デバイスを用いることによって、関連する保持(hold)ボタンを押すか、タッチ・スクリーン上で対応する領域に接触する等によって、カードを選択して保持する。プレーヤが配る(deal)ボタンを押下した後、ゲーム装置のプロセッサは、不要な即ち破棄するカードをディスプレイから除去し、代わりのカードを、積み重ねにある残りのカードから配る。その結果、最終的な5枚の持ち札が得られる。ゲーム装置のプロセッサは、最終的な5枚の持ち札を払戻表と比較する。この表は、従来のポーカの上がりのランクを利用して、勝利の持ち札を決定する。勝利の持ち札及び賭けたクレジットに基づく報償をプレーヤに与える。
【0066】
別の実施形態では、基本ゲーム即ち主ゲームは、ビデオ・ポーカの多重持ち札型(multi-hand version)とすることができる。この実施形態では、ゲーム装置はプレーヤに少なくとも2枚のカードを配る。このような一実施形態では、カードは同じカードである。一実施形態では、カードの各持ち札が、それ自体のカードの積み重ねに関連付けられている。プレーヤは、主要な持ち札に保持するカードを選択する。主要な持ち札に保持されるカードは、カードの他の持ち札にも保持される。残りの保持されていないカードは、表示されている各カードから除去され、ランダムに配られたカードと交換される。交換カードは、持ち札毎に独立してランダムに配られるので、交換カードは常に持ち札毎に異なる。ポーカの持ち札のランクは、したがって、持ち札毎に決められ、プレーヤに報償が与えられる。
【0067】
一実施形態では、基本ゲーム即ち主ゲームをキーノ・ゲームとすることができる。この場合、ゲーム装置は、複数の選択可能な指標又は番号を、ディスプレイ・デバイスの少なくとも1つに表示する。この実施形態では、プレーヤは、少なくとも1つの、好ましくは複数の選択可能な指標又は番号を、タッチ・スクリーンのような入力デバイスを用いて選択する。次いで、ゲーム装置は、一連の引いた番号を表示し、プレーヤが選択した番号とゲーム装置が引いた番号との間に一致があるなら、その量を決定する。プレーヤは、決定した一致があれば、その量に基づいて報償を与える。
【0068】
一実施形態では、基本ゲーム即ち主ゲームにおいて勝ち得たクレジットに加えて、ゲーム装置は、ボーナス即ち副ゲームあるいはボーナス即ち副ラウンドにおいてクレジットを勝ち取る機会をプレーヤに与えることもできる。ボーナス即ち副ゲームは、基本ゲーム即ち主ゲームから得た賞又は払い戻しがあれば、それに加えて、ボーナス賞又は払い戻しをプレーヤが得ることを可能にする。一般に、ボーナス即ち副ゲームは、基本ゲーム即ち主ゲームよりも遥かに高いレベルの興奮をプレーヤに起こさせる。何故なら、基本ゲーム即ち主ゲームよりも大きな勝利の興奮を与え、基本ゲーム即ち主ゲームよりも魅力のある又は通常ではない特色が付いてくるからである。一実施形態では、ボーナス即ち副ゲームは、適したゲームであればいずれの種類でもよく、基本ゲーム即ち主ゲームと同様でも全く異なってもよい。
【0069】
一実施形態では、誘起イベント又は資格取得条件は、主ゲームにおいて選択した成果、図1A、図1B及び図1Cに見られる主スロット・ゲーム実施形態におけるペイラインに沿った3つの隣接するリール上に現れる数値7のような、あるいは主ゲームにおけるディスプレイ・デバイス上の1つ以上の指標の特定配列とすることができる。別の実施形態では、誘起イベント又は資格取得条件は、ある量のゲーム・プレーを超過することによって(ゲーム数、クレジット数、時間量等)、ゲーム・プレーの間又はランダムな報償として指定数のポイントを獲得することによって、誘起することができる。
【0070】
別の実施形態では、ゲーム装置のプロセッサ12又は中央サーバ56は、プレーヤに1つ以上の副ゲームの1回以上のプレーをランダムに提供する。このような実施形態の1つでは、ゲーム装置は、副ゲーム即ちボーナス・ゲームをプレーする資格を与える明確な理由をプレーヤには全く教えない。この実施形態では、ボーナス・ゲームに対する適格性は、いずれの主ゲームのいずれのプレーにおけるイベントにも誘起されるのではなく、更に具体的にそのプレーに基づいて誘起されるのでもない。即ち、ゲーム装置は、単純に、全く説明せずに、あるいは単純な説明だけで、プレーヤに副ゲームをプレーする資格を与える。別の実施形態では、ゲーム装置(又は中央サーバ)は、少なくとも部分的に、主ゲームのプレーに基づくというように、少なくとも部分的にゲーム誘起又はシンボル誘起イベントに基づいて、副ゲームを行う資格をプレーヤに与える。
【0071】
一実施形態では、ゲーム装置はプログラムを含み、プレーヤが基本ゲーム即ち主ゲームにおいて誘起イベント又は資格付与条件を達成した後に、プログラムが自動的にボーナス・ラウンドを開始するようになっている。別の実施形態では、プレーヤがボーナス・ゲームの資格を得た後に、プレーヤは、続いて基本ゲーム即ち主ゲームにおいてプレーを継続することによって、彼/彼女のボーナス・ゲーム参加の可能性を高めることもできる。このように、ボーナス・シンボルのように、プレーヤが獲得するボーナス資格付与イベント毎に、所与の数のボーナス・ゲーム賭けポイント又はクレジットを「ボーナス・メータ」に蓄積することができる。ボーナス・メータは、ボーナス・ゲームへの最終的な参加に向けて、ボーナス賭けクレジット又はエントリを累加するようにプログラムされている。主ゲームにおける多数のボーナス資格付与イベントの発生により、授与されるボーナス賭けクレジット数の算術的又は幾何学的増加を得ることができる。一実施形態では、ボーナス・ゲーム中に余分なボーナス賭けクレジットを受け戻し、ボーナス・ゲームのプレーを延長することができる。
【0072】
一実施形態では、ボーナス・ゲームのための別個の参加料又は購入費用を採用する必要はない。即ち、プレーヤは、ボーナス・ゲームへのエントリを購入しなくてもよい。プレーヤは、主ゲームのプレーを通じてエントリを勝ち取る即ち獲得しなければならず、これによって、主ゲームをプレーする意欲が湧く。別の実施形態では、例えば、プレーヤが他の指定した活動を通じてボーナス・ゲームの参加資格を得損ねた場合、ボーナス又は副ゲームの資格付与は、単純なプレーヤによる「購入」によって行うこともできる。別の実施形態では、プレーヤはボーナス・ゲームに対して別個の余分な賭け(side-wager)を行うか、又は主ゲームにおいて指定された金額を賭けなければ、副ゲームの資格が付与されない。この実施形態では、副ゲーム誘起イベントが出現しなければならず、更に副ゲームを誘起するには余分な賭け(又は指定した主ゲーム賭金額)を行っていなければならない。
【0073】
一実施形態では、図2Bに示すように、本発明のゲーム装置10の1つ以上を互いに接続する、及び/又はデータ・ネットワーク又はリモート通信リンク58を通じて少なくとも1つの中央サーバ、中央コントローラ、又はリモート・ホスト56に接続する。この実施形態では、中央サーバ、中央コントローラ、又はリモート・ホストは、適したサーバ又は計算機であればいずれでもよく、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのメモリ又は記憶装置とを含む。異なるこのような実施形態では、中央サーバはゲーム・システムにおけるゲーム装置の1つのプログレッシブ・コントローラ(progressive controller)又はプロセッサである。これらの実施形態では、各ゲーム装置のプロセッサは、個々のゲーム装置及び中央サーバ間において、イベント、メッセージ、コマンド、あるいはその他のあらゆる適したデータ又は信号を送信及び受信するように設計されている。ゲーム装置のプロセッサは、このように伝達されるイベント、メッセージ、又はコマンドを、ゲーム装置の動作と関連付けて実行するように動作可能である。更に、中央サーバのプロセッサは、中央サーバと個々のゲーム装置の各々との間でイベント、メッセージ、コマンド、あるいはその他のあらゆる適したデータ又は信号を送信及び受信するように設計されている。尚、ここに開示する中央サーバの機能の1以上又はその各々を、1つ以上のゲーム装置のプロセッサが行ってもよい。更に、ここに開示する中央サーバの機能の1つ以上又はその各々を、中央サーバが行ってもよい。
【0074】
一実施形態では、プレーヤに与えられるゲームの成果は、中央サーバ又はコントローラによって決定され、本発明のゲーム装置においてプレーヤに与えられる。この実施形態では、複数のゲーム装置の各々は、中央サーバ又はコントローラと通信する。プレーヤがゲーム装置の1つにおいてゲーム・プレーを開始すると、開始されたゲーム装置は、ゲーム成果要求を中央サーバ又はコントローラに伝達する。
【0075】
一実施形態では、中央サーバ又はコントローラは、ゲーム成果要求を受信し、ランダムに確率データに基づいて、主ゲームに対するゲーム成果を発生する。別の実施形態では、中央サーバ又はコントローラは、確率データに基づいて、主ゲーム及び副ゲーム双方のゲーム成果をランダムに発生する。この実施形態では、中央サーバ又はコントローラは、プログラム・コード、並びにゲーム装置のプロセッサ及びメモリ・デバイスと同様のその他のデータを格納し利用することができる。
【0076】
代替実施形態では、中央サーバ又はコントローラは、所定のゲーム成果の1つ以上の所定のプール又はセットを維持する。この実施形態では、中央サーバ又はコントローラは、ゲーム成果要求を受信し、独立して1組のセット又はプールのゲーム成果から、所定のゲーム成果を選択する。中央サーバ又はコントローラは、選択したゲーム成果を、使用したものとして、フラグ又はマークを付ける。一旦ゲーム成果に、使用したというフラグを付けたならば、これは、セット又はプールからのそれ以降の選択が妨げられ、他の賭けの際に、中央コントローラすなわちサーバが選択することができない。与えられたゲーム成果は、主ゲームの成果、副ゲームの成果、主及び副ゲームの成果、ゲーム成果の初期発生と当該ゲーム成果のあらゆる後続の再発生とを結合したもの、又は無料ゲームのような一連のゲーム成果を含むことができる。
【0077】
中央サーバ又はコントローラは、発生又は選択されたゲーム成果を、開始したゲーム装置に伝達する。ゲーム装置は、発生又は選択されたゲーム成果を受信し、ゲーム成果をプレーヤに提供する。代替実施形態では、スロット・マシンのリール・シンボルの組み合わせ、又はカード・ゲームにおいて配られたカードの持ち札のように、発生又は選択されたゲーム成果をプレーヤにどのようにして提示又は表示するかも、中央サーバ又はコントローラによって決定され、開始したゲーム装置に伝達され、プレーヤに提示又は表示される。中央での生成又は制御は、ゲーム・センタ又はその他のエンティティが、しかるべく記録を維持し、ゲームを制御し、ごまかしや電子的又はその他の誤りを低減及び/又は防止し、勝敗(win-loss)がめまぐるしく変わること(volatility)を減少又は消滅させる際等において、補助することができる。
【0078】
別の実施形態では、ビンゴ又はキーノ・ゲームの結果に基づいて、複数のリンクされた即ちネットワーク状のゲーム装置の各々に、所定のゲーム成果値を決定する。この実施形態では、個々のゲーム装置は1回以上のビンゴ又はキーノ・ゲームを利用して、当該ゲーム装置においてプレーした対話式ゲームに対してプレーヤに与えられる所定のゲーム成果値を決定する。一実施形態では、ビンゴ又はキーノ・ゲームをプレーヤに表示する。他の実施形態では、ビンゴ又はキーノ・ゲームをプレーヤには表示しないが、ビンゴ又はキーノ・ゲームの結果が、主又は副ゲームに対する所定のゲーム成果値を決定する。
【0079】
種々のビンゴの実施形態では、しかるべき賭けを行ったとき又は入力デバイスを利用した(engagement)とき等に、各ゲーム装置をビンゴ・ゲームに登録すると、登録されたゲーム装置には異なるビンゴ・ゲームが提供又は関連付けられる。各ビンゴ・カードは、エレメントのマトリクスすなわちアレイから成り、各エレメントには、数値のような、別個の指標が指定されている。尚、異なる各ビンゴ・カードは異なるエレメントの組み合わせを含む。例えば、ビンゴ・カードを4台の登録ゲーム装置に提供する場合、4枚のビンゴ・カード全てに同じエレメントが付いていてもよく、一方、ビンゴ・カードの内1枚のみに異なるエレメントが付いていてもよい。
【0080】
これらの実施形態の動作において、異なるビンゴ・カードを複数の登録したゲーム装置に提供又は関連付ける際、中央コントローラはランダムに複数のエレメントを1回に1つずつ選択する、即ち、カードを引く。各エレメントを選択する毎に、ゲーム装置毎に、選択したエレメントが、その登録したゲーム装置に供給されたビンゴ・カード上にあるか否か判定を行う。この判定は、中央コントローラ、ゲーム装置、これら2つの組み合わせによって、あるいは他の適宜の任意のやり方で行うことができる。選択したエレメントが、その登録したゲーム装置に提供したビンゴ・カード上にある場合、提供したビンゴ・カード上のその選択したエレメントにマーク又はフラグを付ける。このエレメントを選択し、提供したビンゴ・カード上のあらゆる選択したエレメントにマークを付けるプロセスは、1つ以上の供給したビンゴ・カード上において1つ以上の所定のパターンにマークが付けられるまで継続する。尚、一実施形態では、ゲーム装置は、ゲーム装置があらゆる選択したエレメントにマーク又はフラグを付けるプロセスを開始するために、プレーヤにドーブ・ボタン(daub button)(図示せず)を利用するように要求する。
【0081】
1つ以上の所定のパターンが、1枚以上の供給したビンゴ・カード上でマークされた後、少なくとも部分的に、供給したビンゴ・カード上で選択されたエレメントに基づいて、登録したゲーム装置毎に、ゲーム成果を決定する。前述のように、ビンゴ・ゲームに登録したゲーム装置毎に決定されるゲーム成果は、そのゲーム装置が、プレーヤに与える所定のゲーム成果を決定するために利用される。例えば、選択したエレメントが所定のパターンでマークされた第1ゲーム装置には、$10の第1勝利成果が与えられ、第1プレーヤがどのように第1ゲームにおいてプレーしたかには関係なく、第1プレーヤに与えられる。選択したエレメントが異なる所定のパターンでマークされた第2ゲーム装置には、$2の第2勝利成果が与えられ、第2プレーヤが第2ゲームをどのようにプレーしたかには関係なく、第2プレーヤに与えられる。尚、1つ以上の所定のパターンがマークされるまで、選択したエレメントにマークを付けるプロセスは継続するので、本実施形態は、少なくとも1枚のビンゴ・カードがビンゴ・ゲームに勝利し、したがって少なくとも1台の登録したゲーム装置が所定の勝利ゲーム成果をプレーヤに与えることを保証する。尚、1つ以上の所定のゲーム成果を選択又は決定するのに適した方法が他にもあれば、これらを採用してもよい。
【0082】
前述の実施形態の一例では、所定のゲーム成果は、前述のようにビンゴ・ゲームに勝利するために与えられるあらゆる報償に加えて、補助報償に基づいてもよい。この実施形態では、指定数の引いたエレメントの内、1つ以上のエレメントが補助パターンでマークされた場合、マークされた補助パターンに付随する補助又は間欠的(intermittent)報償又は賞金が、所定のゲーム成果の一部としてプレーヤに与えられる。例えば、最初に選択した20のエレメントの中で、ビンゴ・カードの4つの角にマークが付けられた場合、$10の補助報償が、所定のゲーム成果の一部として、プレーヤに与えられる。尚、この実施形態では、前述のように登録したゲーム装置に供給されたビンゴ・カードがビンゴ・ゲームに勝利したか又は勝利しなかったかには関係なく、ゲーム装置のプレーヤに補助又は間欠的報償が与えられてもよい。
【0083】
他の実施形態では、本発明のゲーム装置の1つ以上が、監視の目的のためにのみ、中央サーバ又はコントローラと通信する。即ち、個々の各ゲーム装置は、プレーヤに与えるゲーム成果をランダムに発生し、中央サーバ又はコントローラは複数のゲーム装置上で行われる活動やイベントを監視する。一実施形態では、ゲーム・ネットワークは、中央サーバ又はコントローラに動作可能に結合された、リアル・タイム又はオンライン課金及びゲーム情報システムを含む。この実施形態の課金及びゲーム情報システムは、プレーヤの特徴を格納するプレーヤ・データベース、プレーヤを追跡するプレーヤ追跡モジュール、及び自動カジノ・トランザクションを行うクレジット・システムを含む。
【0084】
一実施形態では、ここに開示するゲーム装置は、1つ以上のプレーヤ追跡システムと連動するか、又はそれ以外で一体化されている。この実施形態では、ゲーム装置及び/又はプレーヤ追跡システムは、ゲーム装置におけるあらゆるプレーヤのゲーム活動を追跡する。このような実施形態の1つでは、ゲーム装置及び/又は連動するプレーヤ追跡システムは、プレーヤがゲーム・セッションを開始するために、いつ彼らのプレー追跡カードを挿入したかを適時追跡し、更にプレーヤがそのゲーム・セッションのプレーを終了するときに、いつ彼らのプレーヤ追跡カードを取り出したかを適時追跡する。別の実施形態では、プレーヤにプレーヤ追跡カードを挿入することを要求する代わりに、ゲーム装置は、セル・フォン、無線周波数識別タグのような、プレーヤが携行する1つ以上の携帯デバイス、又はプレーヤがいつゲーム・セッションを開始し終了するか追跡するのに適したその他のワイヤレス・デバイスのいずれかを利用する。別の実施形態では、ゲーム装置は、プレーヤがいつゲーム・セッションを開始し終了するか追跡するのに適した任意のバイオメトリック技術又はチケット技術を利用する。
【0085】
1回以上のゲーム・セッションの間、ゲーム装置及び/又はプレーヤ追跡システムは、あらゆる賭金額、平均賭金額、及び/又はこれらの賭けを行った時刻のような、適宜の情報も追跡する。異なる実施形態では、一人以上のプレーヤについて、プレーヤ追跡システムは、プレーヤの口座番号、プレーヤのカード番号、プレーヤの名前、プレーヤの名字、プレーヤの好む名前(preferred name)、プレーヤのプレーヤ追跡格付け、プレーヤのプレーヤ追跡カードに伴うあらゆる促進ステータス(promotion status)、プレーヤの住所、プレーヤの誕生日、プレーヤの記念日、プレーヤの最新ゲーム・セッション、又はその他の適宜のデータを含む。
【0086】
一実施形態では、本発明の複数のゲーム装置を、データ・ネットワークに接続することができる。一実施形態では、データ・ネットワークは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)であり、その場合、1つ以上のゲーム装置は、例えば、ゲーム・センタ又はゲーム・センタの一部におけるように、実質的に互いに近接しており、中央サーバ又はコントローラと同一場所にある。他の実施形態では、データ・ネットワークは、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)であり、その場合、1つ以上のゲーム装置は、少なくとも1つのオフサイト中央サーバ又はコントローラと通信する。この実施形態では、複数のゲーム装置をゲーム・センタの異なる部分、又はオフサイトの中央サーバ又はコントローラとは異なるゲーム・センタ内に配置することができる。つまり、WANは、オフサイト中央サーバ又はコントローラと、都市又は州のような同じ地理的区域内にあるゲーム・センタ内に配置されたオフサイトのゲーム装置とを含むことができる。本発明のWANゲーム・システムは、前述のLANゲーム・システムと実質的に同一でもよいが、各システムにおけるゲーム装置の数は、互いに異なってもよい。
【0087】
別の実施形態では、データ・ネットワークは、インターネット又はイントラネットである。この実施形態では、ゲーム装置の動作は、ゲーム装置において少なくとも1つのインターネット・ブラウザで見ることができる。この実施形態では、ゲーム装置の動作、及びクレジットの蓄積は、従来の電話又はその他の伝送線、ディジタル信号線(DSL)、T−1線、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブ ル、ワイヤレス・ゲートウェイ、又はその他の適した接続を通じた中央サーバ又はコントローラ(インターネット/イントラネット・サーバ又はウェブサーバ)への接続のみで遂行することができる。この実施形態では、プレーヤは、インターネット接続及びコンピュータ、又はその他のインターネット設備が使用可能なあらゆる場所からでも、プレーヤはインターネット・ゲーム・ページにアクセスすることができる。近年におけるコンピュータ数並びにインターネット接続の数及び速度の拡大により、遠隔サイトの数が増々増加し、これらからプレーヤがプレーする機会が増加する。尚、ディジタル・ワイヤレス通信の帯域幅拡大により、特にこのような通信を暗号化する場合、このような技術が、 本発明による通信の一部又は全てに相応しくなることは認められよう。データ送信速度が高い程、表示の洗練性や応答及びプレーヤとの双方向処理を強化するのに有用であると言える。
【0088】
前述のように、一実施形態では、本開示をサーバによるゲーム・システムに採用することができる。このような実施形態の1つでは、前述のように、1台以上のゲーム装置が中央サーバ又はコントローラと通信状態にある。中央サーバ又はコントローラは、少なくとも1つのプロセッサとメモリすなわち記憶装置とを含む、適したサーバ又は計算機であればいずれでもよい。代替実施形態では、中央サーバは累進コントローラ(progressive controller)又はゲーム・システムにおける別のゲーム機である。一実施形態では、中央サーバのメモリ・デバイスは、ゲーム装置のプロセッサが実行可能な、異なるプログラム及び命令を格納し、ゲーム装置を制御する。各実行可能ゲーム・プログラムは、異なるゲーム又は異なる種類のゲームを表し、ゲーム・システムにおける1台以上のゲーム装置上においてプレーすることができる。このような異なるゲームは、異なるペイテーブルを有する同一のゲーム・プレー又は実質的に同一のゲーム・プレーを含むことができる。異なる実施形態では、実行可能ゲーム・プログラムは、主ゲーム、副ゲーム、又は双方のためにある。別の実施形態では、ゲーム・プログラムは、主ゲーム(ダウンロードすることも、ゲーム装置に固定することもできる)のプレーと同時にプレーする副ゲームとして実行可能としてもよく、又はその逆でもよい。
【0089】
この実施形態では、各ゲーム装置は、少なくとも、1つ以上のディスプレイ・デバイス又は1つ以上の入力デバイスを、プレーヤとの相互作用のために含む。前述のゲーム装置のプロセッサ、又はローカル・サーバのプロセッサのようなローカル・プロセッサは、1台以上のゲーム装置のディスプレイ・デバイス(複数のディスプレイ・デバイス)及び/又は入力デバイス(複数の入力デバイス)と共に動作可能である。
【0090】
動作において、中央コントローラは、1つ以上の格納されているゲーム・プログラムを少なくとも1つのローカル・プロセッサに伝達するように動作可能である。異なる実施形態では、格納されているゲーム装置を伝達又は配信するには、伝達したゲーム・プログラムをデバイス又はコンポーネント(例えば、ゲーム装置に挿入するマイクロチップ)に埋め込み、ゲーム・プログラムをディスク又はその他の媒体に書き込み、専用データ・ネットワーク、インターネット、又は電話線を通じてゲーム・プログラムをダウンロード又はストリーミング(streaming)する。格納されているゲーム・プログラムを中央サーバから伝達した後、ローカル・プロセッサは、伝達されたプログラムを実行し、ゲーム装置のディスプレイ・デバイス(複数のディスプレイ・デバイス)及び/又は入力装置(複数の入力装置)により、伝達されたプログラムのプレーヤによるプレーをやり易くする。即ち、ゲーム・プログラムをローカル・プロセッサに伝達するとき、ローカル・プロセッサはゲーム装置においてプレーされるゲーム又はゲームの種類を変更する。
【0091】
別の実施形態では、1カ所以上のゲーム・サイトにおける複数のゲーム装置をネットワーク化して、当技術分野では周知のように、プログレッシブ・コンフィギュレーション(累進構成)で中央サーバに繋ぐことができ、基本ゲーム即ち主ゲームを開始するための各賭金の一部を、ボーナスすなわち副イベントの報償に割り当てることができる。一実施形態では、累進ゲーム・システムのホスト・サイト・コンピュータを、種々の互いに離れているゲーム・サイトにおける複数の中央サーバと結合し、マルチサイト・リンク・プログレッシブ自動ゲーム・システムを設ける。一実施形態では、プログレッシブ・ゲーム・システムのホスト・サイト・コンピュータは、例えば、都市内の異なる場所又は州内の異なる都市を含む、異なる地理的場所における多数の個人所有地(property)全体に分散するゲーム装置に供することができる。
【0092】
一実施形態では、プログレッシブ・ゲーム・システム(progressive game system)のホスト・サイト・コンピュータを、システムの動作及び制御全体のために備える。この実施形態では、プログレッシブ・ゲーム・システムのホスト・サイト・コンピュータは、進行中のゲーム全体を監視し、全てのプログレッシブ・ジャックポットを計算するためのマスタとなる。参加している全てのゲーム・サイトは、ホスト・サイト・コンピュータに情報を報告し、ホスト・サイト・コンピュータから情報を受信する。各中央サーバ・コンピュータは、ゲーム装置のハードウェア及びソフトウェアと、ホスト・サイト・コンピュータとの間の全てのデータ通信を責務とする。一実施形態では、個々のゲーム機が累進(プログレッシブ)報償の勝利を誘起することができる。別の実施形態では、中央サーバ(又は累進ゲーム・システムのホスト・サイト・コンピュータ)が、累進報償の勝利を誘起する場合を決定する。別の実施形態では、個々のゲーム機及び中央コントローラ(又はプログレッシブ・ゲーム・システムのホスト・サイト・コンピュータ)が互いに関連し合って動作して、例えば、個々のゲーム機が、中央コントローラによって確立された所定の要件を満たすことによって、累進勝利を誘起する場合を決定する。
【0093】
一実施形態では、累進報償の勝利は、シンボル・ドリブン・トリガ(symbol-driven trigger)のような、1つ以上のゲーム・プレー・イベントに基づいて誘起される。別の実施形態では、累進報償誘起イベントすなわち資格付与条件は、ある量のゲーム・プレー(ゲーム回数、クレジット数、時間量等)を超過すること、又はゲーム・プレー中に獲得したポイントが指定数に達することとすればよい。別の実施形態では、ゲーム装置をランダムに又は見掛け上ランダムに選択し、そのゲーム装置のプレーヤに1つ以上の累進報償を与える。このような実施形態の1つでは、ゲーム装置は累進報償を勝ち取った明白な理由を何らプレーヤに知らせず、累進報償の勝利は、イベントによって誘起されるのでも、具体的にいずれかの主ゲームのプレーのいずれかに基づいて誘起されるのでもない。即ち、プレーヤには、全く説明せずに、あるいは単純な説明だけで、累進報償が与えられる。別の実施形態では、プレーヤには、少なくとも部分的に主ゲームのプレーに基づくというように、ゲーム誘起イベント又はシンボル誘起イベントに少なくとも部分的に基づいて、累進報償が与えられる。
【0094】
一実施形態では、1つ以上の累進報償は、各々、余分な賭け即ち余分な賭博(wager)によって、その資金が得られる。この実施形態では、余分な賭けに伴う累進報償を勝ち取るのに適格となるために余分な賭けを行わなければならない。一実施形態では、プレーヤは、累進報償の1つを勝ち取るのに適格となるためには、最大の賭け及び余分な賭けを行わなければならない。別の実施形態では、要求される余分な賭けをプレーヤが行うと、プレーヤは、主ゲームの間、任意のクレジット量でも賭けることができる(即ち、プレーヤは、累進報償の1つを勝ち取るのに適格となるために最大の賭けや余分な賭けを行う必要がない)。このような実施形態の1つでは、プレーヤの賭金が多い程(余分な賭けに加えて)、プレーヤが累進報償の1つを勝ち取るオッズ即ち確率は高くなる。尚、1つ以上の累進報償は、各々、少なくとも部分的に、ゲーム・システムにおけるゲーム機の主ゲームにおいてなされた賭けに基づいて、ゲーム・センタによって又はいずれかの適したやり方で、資金が供給される。
【0095】
別の実施形態では、1つ以上の累進報償は、部分的に、プレーヤが行うことができる余分な賭け(side-bet or side wager)によって資金が供給される。一実施形態では、1つ以上の累進報償は、なされた余分な賭けのみによって資金が供給される。別の実施形態では、1つ以上の累進報償は、前述のようなプレーヤの賭け、及び、なさらた任意の余分な賭けに基づいて資金が供給される。
【0096】
一代替実施形態では、ゲーム装置が累進報償の1つを獲得するために選択されるには、最低賭金レベルが要求される。一実施形態では、この最低賭金レベルは、ゲーム機における主ゲームに対する最大賭金レベルである。別の実施形態では、ゲーム装置が累進報償の1つを獲得するために選択されるには、最低賭金レベルは要求されない。
【0097】
別の実施形態では、ゲーム・システムにおける複数のリンクされているゲーム装置における複数のプレーヤが、グループ・ゲーム環境に参加する。一実施形態では、複数のリンクされているゲーム装置における複数のプレーヤは、1つ以上の報償を勝ち取るために、チーム又はグループとして一緒にプレーするというように、互いに協力して作業する。このような実施形態の1つでは、グループが勝ち取ったいずれの報償も、等しく、又はいずれかの適した判断基準に基づいて、グループの個々のプレーヤ間で分配される。別の実施形態では、複数のリンクされているゲーム装置における複数のプレーヤが互いに1つ以上の報償を巡って競争する。このような実施形態の1つでは、複数のリンクされているゲーム装置における複数のプレーヤは、1つ以上の報償を求めてゲーム・トーナメントに参加する。別の実施形態では、複数のリンクされているゲーム装置における複数のプレーヤは、1つ以上の報償を求めてプレーし、1台のゲーム装置が発生する成果が、1台以上のリンクされているゲーム装置が発生する成果に影響を及ぼす。
【0098】
ランダムに選択したペイテーブルを購入可能なゲーム装置
これより図3A、図3B、及び図3Cを参照すると、本開示の一実施形態は、複数の異なるペイテーブル、即ち、ペイテーブルA(Paytable A)202a、ペイテーブルB(Paytable B)202b、及びペイテーブルC(Paytable C)202cを含む。各ペイテーブルは、プレーヤにそれぞれの報償を生成するシンボル又はシンボルの組み合わせを含む。ペイテーブルA202a、ペイテーブルB202b、及びペイテーブルC202cの各々のシンボルの組み合わせ、そのそれぞれの報償、及び前記シンボルの組み合わせが発生する機会(chance)によって、当該ペイテーブルに対する平均期待配当が決定される。尚、図3A、図3B、及び図3Cは、図示の目的のために、ペイテーブルA202a、ペイテーブルB202b、及びペイテーブルC202cにおける異なるシンボルの組み合わせ(即ち、4つのシンボルの組み合わせ)の一例を示している。また、ペイテーブルA202a、ペイテーブルB202b、及びペイテーブルC202cは、損失即ち敗戦(non-winning)成果や、その他の潜在的な勝利の成果を示さない。
【0099】
各ペイテーブルは、平均期待配当及び変動性(volatility)を有する。本開示の一実施形態では、複数のペイテーブルが異なる平均期待配当を有する。例えば、図3A及び図3Bに示すように、ペイテーブルA202Aの平均期待配当(98%)は、ペイテーブルB202bの平均期待配当(96%)とは異なる。一実施形態では、ペイテーブルの各々は異なる平均期待配当を有する。別の実施形態では、複数のペイテーブルが同じ平均期待配当を有する。例えば、ペイテーブルA202a及びペイテーブルC202cは、図3A及び図3Cに示すように、同じ平均期待配当(98%)を有する。別の実施形態では、ペイテーブルの各々は同じ平均期待配当を有する。
【0100】
一実施形態では、複数のペイテーブルが異なる変動性を有する。別の実施形態では、ペイテーブルの各々が異なる変動性を有する。例えば、図3A、図3B、及び図3Cに示すように、ペイテーブルB202bの変動性は、ペイテーブルA202a及びペイテーブルC202cよりも大きい。即ち、ペイテーブル202bにおいて可能な報償の範囲は、ペイテーブルA202a及びペイテーブルC202cにおいて可能な報償の範囲よりも広い(即ち、ペイテーブルB202bにおける報償の変動性範囲は、可能な最低報償と可能な最高報償との間で99,999である)。別の実施形態では、複数のペイテーブルが同じ変動性を有する。別の実施形態では、ペイテーブルの各々が同じ変動性を有する。
【0101】
図3A、図3B、及び図3Cに示すように、ペイテーブルA202a、ペイテーブルB202b、及びペイテーブルC202cは、プレーヤにそれぞれの報償を生成するシンボル又はシンボルの組み合わせを表示する。尚、ペイテーブルは任意数の勝利シンボル又は勝利シンボルの組み合わせでも有することができる。一実施形態では、複数のペイテーブルが同じ数の勝利シンボル又はシンボルの組み合わせを有する。別の実施形態では、複数のペイテーブルが異なる数の勝利シンボル又はシンボルの組み合わせを有する。一実施形態では、複数のペイテーブルが同じ種類の勝利シンボル又はシンボルの組み合わせを有する。別の実施形態では、複数のペイテーブルが異なる種類の勝利シンボル又はシンボルの組み合わせを有する。別の実施形態では、複数のペイテーブルが、異なる数の勝利シンボル又はシンボルの組み合わせ、及び異なる種類の勝利シンボル又はシンボルの組み合わせの双方を有する。
【0102】
例えば、第1ペイテーブルがN個のシンボルを有し、Nは512に等しく、平均期待配当が90%とする。第2ペイテーブルはM個のシンボルを有し、Mが1024に等しいとする。第2ペイテーブルは、第1ペイテーブルとは異なるシンボル、同一のシンボル、又は追加のシンボルを有する場合もある。一例では、第2ペイテーブルは、勝ち取る賞品が車であることを表すCARシンボルを含み、第1ペイテーブルはCARシンボルを含まない。このように、第2ペイテーブルは、第1ペイテーブル上には存在しないCARシンボルを有し、更に第2ペイテーブルは第1ペイテーブルよりも多いシンボルも有する(即ち、第2ペイテーブルは、M個即ち1024個のシンボルを有し、一方第1ペイテーブルはN個即ち512個のシンボルを有する)。第2ペイテーブルの方が、第2ペイテーブルにCARシンボルを含む平均期待配当(即ち92%)が高くなっている。
【0103】
別の例では、第1ペイテーブル及び第2ペイテーブルは、各々、同じ数のシンボルを有する。第1ペイテーブルは、1つのCARシンボルを含み、平均期待配当は90%である。第2ペイテーブルは、2つのCARシンボルを含み、平均期待配当は92%である。第1ペイテーブル及び第2ペイテーブルは、同じ数のシンボルを有するが、第2ペイテーブルの方がCARシンボルの頻度が高いために、第2ペイテーブルの方が第1ペイテーブルよりも平均期待配当は高くなっている。
【0104】
別の例では、第1ペイテーブル及び第2ペイテーブルは、平均期待配当が同一であるが、ペイテーブルの各々はシンボルの配置が異なっている。この例では、プレーヤは、第1ペイテーブルの代わりに第2ペイテーブルでプレーすることによって、何ら利点が得られない。
【0105】
これより図4A、図4B、及び図4Cを参照すると、報償ホイールによって表される複数の報償発生器、即ち、報償ホイールA102a、報償ホイールB102b、及び報償ホイールC102cを含む。報償ホイールA102a、報償ホイールB102b、及び報償ホイールC102cは、各々、同じ平均期待払戻が付随するが、変動性は各々で異なる。変動性は、報償の額の範囲に関連がある。報償ホイール102aの変動性は最も低く、報償ホイールB102bの変動性は中位であり、報償ホイールC102cの変動性は最も高い。例えば、報償ホールA102aの最も低い報償は165である。報償ホイールA102aの最も高い報償は185である。つまり、報償ホイールA102aにおける報償では、可能な最低報償と可能な最高報償との間の変動性範囲が25となっている。
【0106】
図4A、図4B、及び図4Cの例において、報償が報償ホイールのスピンによって発生する確率は同一である。したがって、報償ホイールのスピン毎の平均期待払戻は175である。尚、他の実施形態では、ホイールの区間に異なる重み付けを行い、そのホイールに対して所望の平均期待払戻を生み出すようにしてもよい。即ち、ホイール上の各区間又は複数の区間が示される確率が異なる場合もあり得る。
【0107】
報償ホイールB102bの変動性範囲は300(325−25)であり、8回の勝利の各々に対する平均期待配当は175((25+125+225+325+25+125+225+315)/8)となる。報償ホイールC102cの変動性範囲は595(600−5)であり、8回の勝利の各々に対する平均期待配当は175((5+600+85+10+5+600+85+10)/8)となる。このように、報償ホイールの各々は、変動性は異なるが、平均期待払戻は同一である(即ち、175)。平均期待配当は、ゲーム装置がゲームにおいてどの報償ホイールを採用するかには関係なく、同一又は実質的に同一である。
【0108】
これより図5を参照すると、ゲームの一実施形態がシーケンス70にしたがって動作する。シーケンス70は、楕円72で示すように開始する。尚、一実施形態では、本開示を、基本ゲーム即ち主ゲームと組み合わせてプレーする、副ゲーム即ちボーナス・ゲームに適用する。このような実施形態の1つでは、基本ゲーム即ち主ゲームにおける誘起イベントが副ゲーム即ちボーナス・ゲームを誘起する。代替実施形態では、本開示を基本ゲーム即ち主ゲームに適用する。このような実施形態の1つでは、プレーヤは、ゲームを開始するために、指定された賭けを行う。
【0109】
図5に示すように、ゲームの開始時に、ブロック74で示すように、ゲーム装置はある回数の機会をプレーヤに与える。プレーヤに与える機会の回数は、予め決めておくこと、ランダムに決定すること、プレーヤの賭けに基づいて決定すること、プレーヤのステータスに基づいて決定すること(プレーヤ追跡システムを通じて)、誘起イベントに基づいて決定すること、時間に基づいて決定すること、又はその他のいずれかの適したやり方でも決定することができる。各機会は、ゲーム装置10の1つ以上のアスペクト(性状)を変更する機会を表す。
【0110】
ブロック76に示すように、ゲーム装置10は、所定の初期即ちデフォルト報償発生器を選択する。異なる実施形態では、ゲーム装置が選択する初期報償発生器は、ランダムに決定される、プレーヤの賭けに基づいて決定される、プレーヤのステータスに基づいて決定される(プレーヤ追跡システムを通じて)、誘起イベントに基づいて決定される、時間に基づいて決定される、又はその他のいずれかの適したやり方で決定される。ブロック78に示すように、ゲーム装置は、選択した報償発生器を表示する。選択した報償発生器を表示した後、ゲーム装置10は、判断ブロック80で示すように、少なくとも1回の機会がゲームに残っているか否か判定を行う。
【0111】
ゲームに少なくとも1回の機会が残っているとゲーム装置10が判定した場合、ブロック88で示すように、このゲーム装置では、プレーヤが報償発生器を変更する機会を用いることができる。判断ブロック90で示すように、ゲーム装置10は、プレーヤが、選択した報償発生器を変更する機会を用いることを選んだか否か判定を行う。一実施形態では、プレーヤは、賭けを行うことによって、報償発生器を変更する機会を用いる。プレーヤが、選択した報償発生器を変更する機会を用いることを選んだ場合、ブロック92で示すように、ゲーム装置10は、複数の報償発生器から別の報償発生器をランダムに選択する。ゲーム装置10は、ブロック78において開始するプロセスを繰り返す。
【0112】
ゲーム装置10が、判断ブロック90において、選択した報償発生器を変更する機会を用いることを、プレーヤが選択しないと判定した場合、ゲーム装置は、ブロック82で示すように、選択した報償発生器を用いて報償を発生する。ブロック84及び楕円85でそれぞれ示すように、ゲーム装置10は、発生した報償を与え、そしてゲームは終了する。
【0113】
シーケンス70によって示される実施形態では、ゲームが終了するのは、ゲーム装置10が報償をプレーヤに与えた後である。本開示の主ゲームの一実施形態では、プレーヤは、別の金額を賭けて再度ゲームをプレーするか、又は任意のクレジットを換金してゲームを中止する機会を有する。本開示を副ゲーム即ちボーナス・ゲームにおいて実施する場合、一実施形態では、ゲーム・プレーは関連する主ゲームに戻り、ゲーム装置10は、プレーヤにシーケンス70から任意のクレジットを賭けることを可能にする。
【0114】
代替実施形態では、ゲーム装置が報償発生器を用いて報償を発生し、発生した報償をプレーヤに与えた後に、プレーヤにゲームにおける機会が残っている場合、ゲームは終了しない。このような実施形態の1つでは、ゲーム装置10は、報償を発生する際に用いた報償発生器を表示し、判断ブロック80において開始する前述のプロセスを繰り返す。選択した報償発生器を変更する機会がゲームに残っていない場合、ゲーム装置は、その報償発生器を用いて報償を発生し、プレーヤはゲームに対する総報償を受け取る。
【0115】
ここで,図6A〜図6Kを総合的に参照すると、本開示の一実施形態の一例が示されており、ここでは、ゲーム装置がプレーヤに1回のゲームにおいて5回の機会を与える。尚、ゲームは、ゲームの実施者が望む適宜の回数の機会であれば、何回からでも開始できる。開始時の機会の回数は、予め決めておくこと、ランダムに決定すること、プレーヤの賭けに基づいて決定すること、プレーヤのステータスに基づいて決定すること(プレーヤ追跡システムを通じて)、誘起イベントに基づいて決定すること、時間に基づいて決定すること、又はその他の適した任意のやり方で決定することができる。
【0116】
ゲームは、報償ホイール102によって代表される複数の報償発生器を含む。各報償ホイール102は、複数の区間104に分割されている、言い換えると、複数の区間104を含む。本開示のゲーム装置の実施者は、適宜数の区間であればいずれでも採用することができる。区間インディケータ114がホイールの各々と連動し、ホイールがスピンにおいて活性化された後に、ホイール上の区間104の1つを示す。報償シンボル124は、各区間104の上にあるか、あるいはそれ以外の態様で関連付けられている。1つ以上の報償が報償シンボル124に付随する。報償は、ゲーム実施者が望む通りの金額、クレジット、無料のスピン、無料のゲーム、乗数、又は機会等の適宜の報償である。
【0117】
一実施形態では、ホイールの各々に付随する報償は各々異なる。別の実施形態では、複数の報償が異なる。別の実施形態では、ホイールの各々に付随する複数の報償は同一である。別の実施形態では、各ホイールに付随する平均期待配当は異なる。別の実施形態では、各ホイールに付随する平均期待配当は同一である。別の実施形態では、各ホイールに付随する平均期待配当は同一であるが、各ホイールの変動性は異なる。
【0118】
これより図6Aを参照すると、ディスプレイ・デバイス16又は18が、ゲームの開始時におけるゲーム・プレー画面の一例を示す。図示の容易にするために、関連する装置の各々を同じディスプレイ・デバイス16又は18上に示す。代替実施形態では、関連する装置は、ゲーム装置10の異なる区域で分割される。
【0119】
ディスプレイ・デバイス16又は18は、図6Aに示すように、報償ホイール102aをプレーヤに表示する。報償ホイール102aは、8つの区間104を有し、区間104の各々には1つの報償124が付随する。例えば、8つの区間104には、165、170、180、185、165、170、180、及び185の値を有する報償124が付随する。この例では、報償ホイール102a上にある区間の各々は、報償ホイール102aが活性化されたときに、区間インディケータ114によって示される確率が等しい。つまり、報償ホイール102aの平均期待払戻は175となる。
尚、他の実施形態では、当該ホイールに対して所望の平均期待払戻が生ずるように、ホイール区間に異なる重み付けを行う(即ち、ホイールの各区間が示される確率が異なる)。
【0120】
また、ディスプレイ・デバイス16又は18は、残り機会(Opportunities Remaining)表示106も与える。この例では、ゲーム装置10は、図6Aに示すように、残り機会表示106に示すような5回の機会をプレーヤに与える。各機会は、ゲーム装置10の1つ以上のアスペクトを変更する機会を表す。残り機会表示106は、各機会がプレーヤによって使用された後に1ずつ減少する。このため、ゲームにおける任意の時点において、プレーヤはそのゲームにおいて何回機会が残っているかが分かる。
【0121】
更に、ディスプレイ・デバイス16又は18は、報償メータ(Award Meter)108も示す。報償メータ108は、本開示のゲームをプレーするために、どの位のクレジット又は他の種類の報償が与えられるかを、プレーヤに示す。ゲームの間、プレーヤが受け取るいずれの報償も、報償メータ108が示す報償に追加される。一旦ゲームが終了すると、報償メータ108が示す報償額がプレーヤに与えられる。図6Aに示すように、報償メータ108は、ゲームの開始時にはプレーヤの報償が0であることを示す。
【0122】
これより図6Bを参照すると、ゲーム装置10は、プレーヤに、報償ホイール102aをスピンする又は与えられた機会の1つを用いて、ゲーム装置10に複数の報償ホイールから異なる報償ホールを選択させるように促す。一実施形態では、プレーヤは賭けを行うことによって、報償ホイールを変更する機会を用いる。残り機会表示106が示すように、プレーヤには、ゲーム装置10に複数の報償ホイールから新しい報償ホイールを選択させる機会が5回ある。ディスプレイ・デバイス16又は18は、音響、視覚、又は音響視覚メッセージ110を表示し、「ホイール・スピン(Spin Wheel)」ボタン112及び「新ホイール選択」ボタン112を照明し、プレーヤに報償ホイール102aをスピンする(即ち、「ホイール・スピン」ボタン112を押下することにより)か、又はゲーム装置に異なる報償ホイールを選択させる(即ち、「新ホイール選択(Select New Wheel)」ボタン112を押下することにより)ように促す。プレーヤは未だ報償を勝ち得ていないので、図6Bにおける報償メータ110は報償が0であることを示す。
【0123】
図6Cにおいて、プレーヤは「新ホイール選択」ボタン112を押下し、報償ホイール102aを変更するために、与えられた機会の1つを用いるというプレーヤの判断を示す。図6Dは、プレーヤの報償を受け取った後における、異なる報償ホイール102bを表示するゲーム装置10を示す。報償ホール102bは、8つの区間104を有し、区間104の各々には報償124が付随する。報償ホイール102bの8つの区間には、25、125、325、225、25、125、325、及び225の値を有する報償124が付随する。報償ホール102a上にある区間104の各々は、報償ホイール102が活性化されたときに、区間インディケータ114によって示される確率は等しい。つまり、報償ホイール102bの平均期待払戻は175である。尚、この例では、報償ホイール102bは、ホイール102aと平均期待払戻が同じであるが、報償ホイール102bの変動性は、報償ホイール102aよりも高い(即ち、報償ホイール102bの方が、可能な最低報償と可能な最低報償との間の範囲が広い)。つまり、プレーヤは、報償ホイール102bを用いる方が、1つ以上の更に大きな報償を勝ち取る機会が得られる。
【0124】
図6Dに示すように、残り機会表示106における数は1つ減少し、4という数を示す。何故なら、プレーヤがゲーム装置10に新しい報償ホイールを選択させるために機会の1つを用いたからである。報償メータ108は、プレーヤがゲームのプレーから未だ報償を得ていないことを示す。
【0125】
図6Eにおいて、ゲーム装置10は、プレーヤに報償ホイール102bをスピンするか、又は新しいホイールを選択するために、与えられた機会の1つを用いるように促す。ディスプレイ・デバイス16又は18は、音響、視覚、又は音響視覚メッセージ110を表示し、「ホイール・スピン」ボタン112及び「新ホイール選択」ボタン112を照明し、プレーヤに報償ホイール102aをスピンするか、又はゲーム装置に異なる報償ホイールを選択させるように促す。残り機会表示106は、残りの機会が4回であることを示す。報償メータ108は、報償が0であることを示す。
図6Fにおいて、プレーヤ108は、残っている機会の1つを用いて、「新ホイール選択」ボタンを押下し、ゲーム装置10に新しい報償ホイールを選択させる。
【0126】
図6Gにおいて、ディスプレイ・デバイス16又は18は、新しい報償ホイール102cを表示する。報償ホイール102cも8つの区間104を有し、区間104の各々には報償124が付随する。報償ホイール102cの8つの区間には、5、10、85、600、5、10、85、及び600の値を有する報償124が付随する。報償ホイール102a上にある区間104の各々は、報償ホール102bがスピンにおいて活性化されたときに、区間インディケータ114によって示される確率が等しい。以前に選択した報償ホイール102a及び102bと同様、報償ホイール102cの平均期待払戻は175である。つまり、この例では、報償ホイール102cは、平均期待払戻が報償ホイール102a及び報償ホイール102bと同一であるが、報償ホール102cの方が報償ホイール102よりも変動性が高い。プレーヤは、報償ホイール102cを用いてプレーすることにより、更に一層大きな報償を勝ち取る機会が得られる。残り機会表示106における数は1だけ減少し、残りの機会が3回であることを示す。図6Gに示すように、報償メータ108は、プレーヤがゲームのプレーから未だ報償を得ていないことを示す。
【0127】
図6Hにおいて、ゲーム装置10は、プレーヤに報償ホイール102cをスピンするか、又は残りの機会の1つを用いて新しいホイールを選択するように促す。
図6Iは、プレーヤ116がゲームにおいて初めて「ホイール・スピン」ボタン112を押下することを示す。
図6Jに示すように、ゲーム装置10はゲームにおいて初めて報償ホイールをスピンする。報償ホイール102cは、矢印120で示すように、時計回り方向にスピン即ち回転する。尚、報償ホイールは、望ましければ、代わりに、反時計回り方向にスピンできる。
【0128】
図6Kにおいて、ディスプレイ・デバイス16又は18は、スピンを停止した後に報償ホール102cを表示し、区間インディケータ114は、600の報償124が付随する区間104を示す。ディスプレイ・デバイス16又は18は、プレーヤが600の報償を獲得したことを祝う音響、視覚、又は音響視覚メッセージを表示し、プレーヤにゲームが終了したことを警告する。ゲーム装置10は、プレーヤに報償124を与える。即ち、600の報償124がプレーヤのこれまでの報償0に加算され、報償メータ108が示すように、ゲームの総報償600をプレーヤに与える。
【0129】
この例では、ゲーム装置が報償を発生し、発生した報償をプレーヤに与えた後、ゲームは終了する。したがって、プレーヤが与えられた5回の機会の内3回だけを用いて、ゲーム装置に別の報償ホイールを選択させても、ゲームにおいて用いられなかった2回の報償は失われる。
別の実施形態では、ゲーム装置が報償を発生した後、プレーヤは、ゲーム装置に報償ホイールを変更させる最後の機会を使い果たすまで、プレーを継続することができる。この実施形態では、ゲームにおいて報償ホイールを変更する機会がなくなったとき、ゲーム装置は、選択された報償ホイールを利用して報償を発生する。
別の実施形態では、ゲーム装置は、プレーヤが報償ホイールをスピンしなければならない前に、プレーヤがゲーム装置に報償ホイールを変更させることができる回数を制限する。この実施形態では、ゲーム装置は、プレーヤがホイールをスピンしなければならない前に、プレーヤは所定回数だけゲーム装置に報償ホイールを変更させることを可能にする。
【0130】
図6A〜図6Kに示した例は、ゲーム装置に新しい報償ホイールを選択させることによって、どのようにプレーヤの興奮及び享楽のレベルを高めるかを示した。この例では、ゲーム装置が選択した最後の報償ホイール、即ち、報償ホイール102cは、以前に選択した報償ホイールよりも大きな報償を含む。したがって、プレーヤが本開示のゲームにのめり込んで行くに連れて、プレーヤの興奮が高まっていく。これは、報償が大きくなる潜在的可能性も生ずるからである。
【0131】
本開示の別の実施形態(図示せず)では、ゲーム装置は、オファー及び受入機構(offer and acceptance feature)を含む。この実施形態では、ゲーム装置は複数のペイテーブルを含み、ペイテーブルの各々には平均期待配当が付随する。ゲーム装置は、最初にペイテーブルの内所定の1つを採用する。ゲーム装置は、採用したペイテーブルをプレーヤに表示するか、又は表示可能にする。このゲーム装置では、プレーヤは、採用したペイテーブルを受け入れる又は拒絶することができる。採用したペイテーブルをプレーヤが受け入れる場合、ゲーム装置は、そのペイテーブルに基づいてゲーム成果を決定し、決定したゲーム成果をプレーヤに与える。採用したペイテーブルをプレーヤが拒絶した場合、ゲーム装置はランダムに別のペイテーブルを選択し、ランダムに選択したペイテーブルに基づいてゲーム成果を決定する。一実施形態では、プレーヤは賭けを行うことによってペイテーブルを拒絶する。別の実施形態では、ゲーム装置は、ペイテーブルを受け入れる又は拒絶する機会の回数を制限する。
【0132】
本開示の別の実施形態(図示せず)では、ゲーム装置は選択ゲームを含む。ゲーム装置は、複数の選択を含む選択集合を与える。選択の各々には、個々に、複数のペイテーブルの1つが付随する。このゲーム装置では、プレーヤは選択を抜き取り、その選択に付随するペイテーブルを獲得することができる。プレーヤが、選択したペイテーブルを変更することを選択した場合、ゲーム装置は、誘起イベントのときに、プレーヤに選択の内別の1つを抜き取らせる。一実施形態では、誘起イベントは、プレーヤが行う賭けである。プレーヤが、選択したペイテーブルを変更することを選択しない場合、ゲーム装置は、選択したペイテーブルに基づいて成果を決定し、決定した成果をプレーヤに与える。一実施形態では、ゲーム装置は、選択の集合から別の選択を抜き取る際に、別のペイテーブルを獲得する機会の回数を制限してプレーヤに与える。プレーヤに与える機会の回数は、予め決めておくこと、ランダムに決定すること、プレーヤの賭けに基づいて決定すること、プレーヤのステータスに基づいて決定すること(プレーヤ追跡システムを通じて)、誘起イベントに基づいて決定すること、時間に基づいて決定すること、又はその他の適宜のやり方で決定することもできる。
【0133】
尚、本開示は、ポーカ、ブラックジャック、キーノ、及びその他の主又は副ゲームというような、他のゲームにおいても採用可能である。
以上、現時点において最も実用的かつ好適であると思われる実施形態と関連付けて本開示について説明したが、本開示は、開示した実施形態に限定されるのではなく、特許請求の範囲の主旨及び範囲に含まれる種々の変更及びどう乙の構成も包含することを意図することは認められよう。本開示における変更や変形は、特許請求の範囲に既定した発明の新規な面から逸脱することなく行うことができ、本願は、特許請求の範囲によってのみ限定されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0134】
【図1A】本発明のゲーム装置の一実施形態の斜視図である。
【図1B】本発明のゲーム装置の別の実施形態の斜視図である。
【図1C】本発明のゲーム装置の他の実施形態の斜視図である。
【図2A】本発明に係るゲーム装置の1つの電子構成の一実施形態の模式ブロック図である。
【図2B】本発明に係る複数のゲーム装置のネットワーク構成の一実施形態の模式ブロック図である。
【図3A】各ペイテーブルに平均期待配当が付随する、本発明の一実施形態のペイテーブルの一例の模式図である。
【図3B】各ペイテーブルに平均期待配当が付随する、本発明の一実施形態のペイテーブルの一例の模式図である。
【図3C】各ペイテーブルに平均期待配当が付随する、本発明の一実施形態のペイテーブルの一例の模式図である。
【図4A】本発明の一実施形態の報償生成部の一例の模式図であり、ここでは報償生成部はホイールであり、各ホイールには平均期待払戻額が付随する。
【図4B】本発明の一実施形態の報償生成部の一例の模式図であり、ここでは報償生成部はホイールであり、各ホイールには平均期待払戻額が付随する。
【図4C】本発明の一実施形態の報償生成部の一例の模式図であり、ここでは報償生成部はホイールであり、各ホイールには平均期待払戻額が付随する。
【図5】本発明の一実施形態の動作のフロー・シーケンスを示すプロセス・フロー図である。
【図6A】本発明の一実施形態に係るゲーム装置のディスプレイ・デバイスの拡大正面平面図であり、ゲームのプレーにおいてプレーヤに5回の機会を与える一例を示す。
【図6B】本発明の一実施形態に係るゲーム装置のディスプレイ・デバイスの拡大正面平面図であり、ゲームのプレーにおいてプレーヤに5回の機会を与える一例を示す。
【図6C】本発明の一実施形態に係るゲーム装置のディスプレイ・デバイスの拡大正面平面図であり、ゲームのプレーにおいてプレーヤに5回の機会を与える一例を示す。
【図6D】本発明の一実施形態に係るゲーム装置のディスプレイ・デバイスの拡大正面平面図であり、ゲームのプレーにおいてプレーヤに5回の機会を与える一例を示す。
【図6E】本発明の一実施形態に係るゲーム装置のディスプレイ・デバイスの拡大正面平面図であり、ゲームのプレーにおいてプレーヤに5回の機会を与える一例を示す。
【図6F】本発明の一実施形態に係るゲーム装置のディスプレイ・デバイスの拡大正面平面図であり、ゲームのプレーにおいてプレーヤに5回の機会を与える一例を示す。
【図6G】本発明の一実施形態に係るゲーム装置のディスプレイ・デバイスの拡大正面平面図であり、ゲームのプレーにおいてプレーヤに5回の機会を与える一例を示す。
【図6H】本発明の一実施形態に係るゲーム装置のディスプレイ・デバイスの拡大正面平面図であり、ゲームのプレーにおいてプレーヤに5回の機会を与える一例を示す。
【図6I】本発明の一実施形態に係るゲーム装置のディスプレイ・デバイスの拡大正面平面図であり、ゲームのプレーにおいてプレーヤに5回の機会を与える一例を示す。
【図6J】本発明の一実施形態に係るゲーム装置のディスプレイ・デバイスの拡大正面平面図であり、ゲームのプレーにおいてプレーヤに5回の機会を与える一例を示す。
【図6K】本発明の一実施形態に係るゲーム装置のディスプレイ・デバイスの拡大正面平面図であり、ゲームのプレーにおいてプレーヤに5回の機会を与える一例を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサの制御下で動作可能なゲーム装置であって、
前記プロセッサによって制御されるゲームと、
前記ゲームに付随する第1ペイテーブルであって、平均期待配当を有する第1ペイテーブルと、
前記ゲームに付随する複数の異なる第2ペイテーブルであって、各々が平均期待配当を有する第2ペイテーブルと、
前記プロセッサと通信する入力デバイスと、
前記プロセッサと通信し、前記ゲームを表示するように動作可能なディスプレイ・デバイスと
を備えており、
前記プロセッサは、前記ディスプレイ・デバイス及び前記入力デバイスと共に、前記ゲームのプレーを制御するように構成されており、該プレーの制御において、前記プロセッサは、
(a)プレーヤに、
(i)前記ゲームのプレーを引き出す第1賭金額と、
(ii)前記ゲームのプレーを引き出す第2賭金額であって、前記第1賭金額とは異なる第2賭金額と
の一方を入力させ、
(b)前記プレーヤが前記第1賭金額を入力し、前記第2賭金額を入力しない場合、
(i)前記第1ペイテーブルに基づいて前記ゲームのプレーの成果を決定し、
(ii)前記第1ペイテーブルに基づいて、前記決定した成果をプレーヤに与え、
(c)前記プレーヤが前記第2賭金額を入力した場合、
(i)前記第2ペイテーブルの1つをランダムに選択し、
(ii)前記選択した第2ペイテーブルに基づいて、前記ゲームのプレーの成果を決定し、
(iii)前記選択した第2ペイテーブルに基づいて決定した成果をプレーヤに与える
よう制御することを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
請求項1記載のゲーム装置において、前記第2賭金額は、前記第1賭金額よりも大きいことを特徴とするゲーム装置。
【請求項3】
請求項1記載のゲーム装置において、前記第2賭金額は、前記第1賭金額を含むことを特徴とするゲーム装置。
【請求項4】
請求項1記載のゲーム装置において、前記第2ペイテーブルの少なくとも2つは、異なる平均期待配当を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項5】
請求項1記載のゲーム装置において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2テーブルの少なくとも1つの平均期待配当とは異なることを特徴とするゲーム装置。
【請求項6】
請求項1記載のゲーム装置において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2テーブルの各々の平均期待配当とは異なることを特徴とするゲーム装置。
【請求項7】
請求項1記載のゲーム装置において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、第2ペイテーブルの少なくとも1つの平均期待配当と同一であることを特徴とするゲーム装置。
【請求項8】
請求項1記載のゲーム装置において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2ペイテーブルの各々の平均期待配当と同一であることを特徴とするゲーム装置。
【請求項9】
請求項1記載のゲーム装置において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルと同じ平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルとは異なる変動性を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項10】
請求項1記載のゲーム装置において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルと同じ平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルと同じ変動性を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項11】
請求項1記載のゲーム装置において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルとは異なる平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルと同じ変動性を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項12】
請求項1記載のゲーム装置において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルとは異なる平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルとは異なる変動性を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項13】
プロセッサの制御下で動作可能なゲーム装置であって、
前記プロセッサによって制御されるゲームと、
前記ゲームに付随する第1ペイテーブルであって、平均期待配当を有する第1ペイテーブルと、
前記ゲームに付随する複数の異なる第2ペイテーブルであって、各々が平均期待配当を有する第2ペイテーブルと、
前記プロセッサと通信する入力デバイスと、
前記プロセッサと通信し、前記ゲームを表示するように動作可能なディスプレイ・デバイスと
を備えており、
前記プロセッサは、前記ディスプレイ・デバイス及び前記入力デバイスと共に、前記ゲームのプレーを制御するように構成されており、該プレーの制御において、前記プロセッサは、
(a)プレーヤに、
(i)前記ゲームのプレーを引き出す第1賭金額と、
(ii)前記ゲームのプレーを引き出す第2賭金額であって、前記第1賭金額とは異なる第2賭金額と
の一方を入力させ、
(b)前記プレーヤが前記第1賭金額を入力し、前記第2賭金額を入力しない場合、
(i)前記第1ペイテーブルに基づいて前記ゲームのプレーの成果を決定し、
(ii)前記決定した成果をプレーヤに与え、
(c)前記プレーヤが前記第2賭金額を入力した場合、
(i)前記第2ペイテーブルの1つをランダムに選択し、
(ii)前記選択した第2ペイテーブルの平均期待配当が、前記第1ペイテーブルの平均期待配当よりも高いか否か判定を行い、
(iii)前記選択した第2ペイテーブルの平均期待配当が、前記第1ペイテーブルの平均期待配当よりも高い場合、前記選択した第2ペイテーブルに基づいて前記ゲームのプレーの成果を決定し、
(iv)前記選択した第2ペイテーブルの平均期待配当が、前記第1ペイテーブルの平均期待配当よりも高くない場合、前記第1ペイテーブルに基づいて前記ゲームのプレーの成果を決定し、
(v)前記決定した成果をプレーヤに与える
よう制御することを特徴とするゲーム装置。
【請求項14】
請求項13記載のゲーム装置において、前記第2賭金額は、前記第1賭金額よりも大きいことを特徴とするゲーム装置。
【請求項15】
請求項13記載のゲーム装置において、前記第2賭金額は、前記第1賭金額を含むことを特徴とするゲーム装置。
【請求項16】
請求項13記載のゲーム装置において、前記第2ペイテーブルの少なくとも2つは、異なる平均期待配当を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項17】
請求項13記載のゲーム装置において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2テーブルの少なくとも1つの平均期待配当とは異なることを特徴とするゲーム装置。
【請求項18】
請求項13記載のゲーム装置において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2テーブルの各々の平均期待配当とは異なることを特徴とするゲーム装置。
【請求項19】
請求項13記載のゲーム装置において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、第2ペイテーブルの少なくとも1つの平均期待配当と同一であることを特徴とするゲーム装置。
【請求項20】
請求項13記載のゲーム装置において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2ペイテーブルの各々の平均期待配当と同一であることを特徴とするゲーム装置。
【請求項21】
請求項13記載のゲーム装置において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルと同じ平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルとは異なる変動性を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項22】
請求項13記載のゲーム装置において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルと同じ平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルと同じ変動性を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項23】
請求項13記載のゲーム装置において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルとは異なる平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルと同じ変動性を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項24】
請求項13記載のゲーム装置において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルとは異なる平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルとは異なる変動性を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項25】
プロセッサの制御の下で動作可能なゲーム装置であって、
前記プロセッサによって制御される主ゲームと、
前記プロセッサによって制御される副ゲームと、
前記副ゲームに付随する第1ペイテーブルであって、平均期待配当を有する第1ペイテーブルと、
前記副ゲームに付随する複数の異なる第2ペイテーブルであって、各々が平均期待配当を有する第2ペイテーブルと、
前記プロセッサと通信する入力デバイスと、
前記プロセッサと通信し、前記ゲームを表示するように動作可能なディスプレイ・デバイスと
を備えており、
前記プロセッサは、前記ディスプレイ・デバイス及び前記入力デバイスと共に、前記ゲームのプレーを制御するように構成されており、該プレーの制御において、前記プロセッサは、
(a)プレーヤに、
(i)前記主ゲームのプレーを引き出す第1賭金額と、
(ii)前記主ゲームのプレーを引き出す第2賭金額であって、前記第1賭金額とは異なる第2賭金額と、
の一方を入力させ、
(b)前記プレーヤが前記第1賭金額を入力し、前記第2賭金額を入力しない場合、
(i)前記第1ペイテーブルに基づいて前記副ゲームのプレーの成果を決定し、
(ii)前記アクティブな第1ペイテーブルに基づいて、前記決定した成果をプレーヤに与え、
(c)前記プレーヤが前記第2賭金額を入力した場合、
(i)前記第2ペイテーブルの1つをランダムに選択し、
(ii)前記選択した第2ペイテーブルに基づいて、前記副ゲームのプレーの成果を決定し、
(iii)前記選択した第2ペイテーブルに基づいて決定した成果をプレーヤに与える
よう制御することを特徴とするゲーム装置。
【請求項26】
請求項25記載のゲーム装置において、前記第2賭金額は、前記第1賭金額よりも大きいことを特徴とするゲーム装置。
【請求項27】
請求項25記載のゲーム装置において、前記第2賭金額は、前記第1賭金額を含むことを特徴とするゲーム装置。
【請求項28】
請求項25記載のゲーム装置において、前記第2ペイテーブルの少なくとも2つは、異なる平均期待配当を有する、ゲーム装置。
【請求項29】
請求項25記載のゲーム装置において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2テーブルの少なくとも1つの平均期待配当とは異なることを特徴とするゲーム装置。
【請求項30】
請求項25記載のゲーム装置において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2テーブルの各々の平均期待配当とは異なることを特徴とするゲーム装置。
【請求項31】
請求項25記載のゲーム装置において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、第2ペイテーブルの少なくとも1つの平均期待配当と同一であることを特徴とするゲーム装置。
【請求項32】
請求項25記載のゲーム装置において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2ペイテーブルの各々の平均期待配当と同一であることを特徴とするゲーム装置。
【請求項33】
請求項25記載のゲーム装置において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルと同じ平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルとは異なる変動性を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項34】
請求項25記載のゲーム装置において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルと同じ平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルと同じ変動性を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項35】
請求項25記載のゲーム装置において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルとは異なる平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルと同じ変動性を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項36】
請求項25記載のゲーム装置において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルとは異なる平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルとは異なる変動性を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項37】
プロセッサの制御の下で動作可能なゲーム装置であって、
前記ゲームと連動し、少なくとも1つの第1報償発生器と少なくとも1つの異なる第2報償発生器とを含む複数の報償発生器であって、各々が平均期待払戻を有する報償発生器と、
前記プロセッサと通信し、前記ゲームを表示するように動作可能なディスプレイ・デバイスと、
前記プロセッサと通信する入力デバイスと、
誘起イベントと
を備えており、
前記プロセッサは、前記ディスプレイ・デバイス及び前記入力デバイスと共に、前記ゲームのプレーを制御するように構成されており、該プレーの制御において、前記プロセッサは、
(a)前記報償発生器の1つを選択させる少なくとも1回の機会を与え、
(b)プレーヤに、前記機会の1つを用いて、前記報償発生器の1つを選択させ、
(c)前記プレーヤが前記機会の1つを用いて前記報償発生器の1つを選択させない場合、報償を発生するために前記第1報償発生器を利用し、
(d)前記ユーザが前記機会の1つを用いて前記報償発生器の1つを選択させる場合、
(i)前記複数の報償発生器から前記第2報償発生器の1つをランダムに選択し、
(ii)報償を発生するために、前記ランダムに選択した第2報償発生器を利用し、
(e)前記発生した報償をプレーヤに与える
よう制御することを特徴とするゲーム装置。
【請求項38】
請求項37記載のゲーム装置において、前記ゲームは主ゲームであることを特徴とするゲーム装置。
【請求項39】
請求項38記載のゲーム装置において、前記誘起イベントは、プレーヤが行う主ゲームの賭けを含むことを特徴とするゲーム装置。
【請求項40】
請求項39記載のゲーム装置において、前記ゲームはボーナス・ゲームであり、前記誘起イベントは主ゲームにおいて発生することを特徴とするゲーム装置。
【請求項41】
請求項37記載のゲーム装置において、前記ゲームはボーナス・ゲームであり、前記誘起イベントは主ゲームにおいて発生することを特徴とするゲーム装置。
【請求項42】
請求項37記載のゲーム装置において、前記第1報償発生器は、前記報償発生器の内の所定の1つであることを特徴とするゲーム装置。
【請求項43】
請求項37記載のゲーム装置において、前記第1報償発生器は、前記報償発生器からランダムに決定した1つであることを特徴とするゲーム装置。
【請求項44】
請求項37記載のゲーム装置において、前記報償発生器の各々は複数の報償を有し、該報償は、当該報償発生器に対する平均期待払戻を決定することを特徴とするゲーム装置。
【請求項45】
請求項37記載のゲーム装置において、前記プロセッサは、前記報償発生器の1つを選択させる複数の機会を与えることを特徴とするゲーム装置。
【請求項46】
請求項45記載のゲーム装置において、前記複数の機会は、ランダムに決定した回数の機会、所定の回数の機会、プレーヤの賭けに基づいた回数の機会、プレーヤのステータスに基づいた回数の機会、及び時間に基づいた回数の機会から成る群から選択した回数の機会を含むことを特徴とするゲーム装置。
【請求項47】
プロセッサの制御下で動作可能なゲーム装置であって、
前記プロセッサによって制御され、プレーヤの賭けに応じて動作可能なゲームと、
複数の異なるペイテーブルであって、各々が平均期待配当を有し、前記ペイテーブルから、最初の1つが前記ゲームの開始時に選択される、ペイテーブルと、
前記プロセッサと通信する入力デバイスであって、追加の賭けを受け付けるように構成されている入力デバイスと
を備えており、前記最初のペイテーブルを選択した後、前記追加の賭けが行われた場合、前記ゲームの成果を決定するために、前記複数のペイテーブルからランダムに選択した他の1つで前記最初のペイテーブルを置き換えるよう構成されていることを特徴とするゲーム装置。
【請求項48】
ゲーム装置の動作方法であって、
(a)ゲームにおいて、平均期待配当を有する第1ペイテーブルを設けるステップと、
(b)前記ゲームにおいて、各々が第2平均期待配当を有する複数の異なる第2ペイテーブルを設けるステップと、
(c)プレーヤに、
(i)前記ゲームのプレーを引き出す第1賭金額と、
(ii)前記ゲームのプレーを引き出す第2賭金額であって、前記第1賭金額とは異なる第2賭金額と
の一方を入力させるステップと、
(d)前記プレーヤが前記第1賭金額を入力し、前記第2賭金額を入力しない場合、
(i)前記第1ペイテーブルに基づいて前記ゲームのプレーの成果を決定し、
(ii)前記第1ペイテーブルに基づいて、前記決定した成果をプレーヤに与えるステップと、
(e)前記プレーヤが前記第2賭金額を入力した場合、
(i)前記第2ペイテーブルの1つをランダムに選択し、
(ii)前記選択した第2ペイテーブルに基づいて、前記ゲームのプレーの成果を決定し、
(iii)前記選択した第2ペイテーブルに基づいて決定した成果をプレーヤに与えるステップと
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項49】
請求項48記載の方法において、前記第2賭金額は、前記第1賭金額よりも大きいことを特徴とする方法。
【請求項50】
請求項48記載の方法において、前記第2賭金額は、前記第1賭金額を含むことを特徴とする方法。
【請求項51】
請求項48記載の方法において、前記第2ペイテーブルの少なくとも2つは、異なる平均期待配当を有することを特徴とする方法。
【請求項52】
請求項38記載の方法において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2テーブルの少なくとも1つの平均期待配当とは異なることを特徴とする方法。
【請求項53】
請求項48記載の方法において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2テーブルの各々の平均期待配当とは異なることを特徴とする方法。
【請求項54】
請求項48記載の方法において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、第2ペイテーブルの少なくとも1つの平均期待配当と同一であることを特徴とする方法。
【請求項55】
請求項48記載の方法において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2ペイテーブルの各々の平均期待配当と同一であることを特徴とする方法。
【請求項56】
請求項48記載の方法において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルと同じ平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルとは異なる変動性を有することを特徴とする方法。
【請求項57】
請求項48記載の方法において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルと同じ平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルと同じ変動性を有することを特徴とする方法。
【請求項58】
請求項48記載の方法において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルとは異なる平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルと同じ変動性を有することを特徴とする方法。
【請求項59】
請求項48記載の方法において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルとは異なる平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルとは異なる変動性を有することを特徴とする方法。
【請求項60】
請求項48記載の方法において、データ・ネットワークを通じて前記ステップ(a)〜(e)をプレーヤに提供することを特徴とする方法。
【請求項61】
請求項60記載の方法において、前記データ・ネットワークはインターネットであることを特徴とする方法。
【請求項62】
ゲーム装置の動作方法であって、
(a)ゲームにおいて、平均期待配当を有する第1ペイテーブルを設けるステップと、
(b)前記ゲームにおいて、各々が平均期待配当を有する複数の異なる第2ペイテーブルを設けるステップと、
(c)プレーヤに、
(i)前記ゲームのプレーを引き出す第1賭金額と、
(ii)前記ゲームのプレーを引き出す第2賭金額であって、前記第1賭金額とは異なる第2賭金額と、
の一方を入力させるステップと、
(d)前記プレーヤが前記第1賭金額を入力し、前記第2賭金額を入力しない場合、前記第1ペイテーブルに基づいて前記ゲームのプレーの成果を決定するステップと、
(e)前記プレーヤが前記第2賭金額を入力した場合、
(i)前記第2ペイテーブルの1つをランダムに選択し、
(ii)前記選択した第2ペイテーブルの平均期待配当が、前記第1ペイテーブルの平均期待配当よりも高いか否か判定を行い、
(iii)前記選択した第2ペイテーブルの平均期待配当が、前記第1ペイテーブルの平均期待配当よりも高い場合、前記選択した第2ペイテーブルに基づいて前記ゲームのプレーの成果を決定し、
(iv)前記選択した第2ペイテーブルの平均期待配当が、前記第1ペイテーブルの平均期待配当よりも高くない場合、前記第1ペイテーブルに基づいて前記ゲームのプレーの成果を決定するステップと、
(f)前記決定した成果をプレーヤに与えるステップと
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項63】
請求項62記載の方法において、前記第2賭金額は、前記第1賭金額よりも大きいことを特徴とする方法。
【請求項64】
請求項62記載の方法において、前記第2賭金額は、前記第1賭金額を含むことを特徴とする方法。
【請求項65】
請求項48記載の方法において、前記第2ペイテーブルの少なくとも2つは、異なる平均期待配当を有することを特徴とする方法。
【請求項66】
請求項62記載の方法において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2テーブルの少なくとも1つの平均期待配当とは異なることを特徴とする方法。
【請求項67】
請求項62記載の方法において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2テーブルの各々の平均期待配当とは異なることを特徴とする方法。
【請求項68】
請求項62記載の方法において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、第2ペイテーブルの少なくとも1つの平均期待配当と同一であることを特徴とする方法。
【請求項69】
請求項62記載の方法において、前記第1ペイテーブルの平均期待配当は、前記第2ペイテーブルの各々の平均期待配当と同一であることを特徴とする方法。
【請求項70】
請求項62記載の方法において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルと同じ平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルとは異なる変動性を有することを特徴とする方法。
【請求項71】
請求項62記載の方法において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルと同じ平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルと同じ変動性を有することを特徴とする方法。
【請求項72】
請求項62記載の方法において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルとは異なる平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルと同じ変動性を有することを特徴とする方法。
【請求項73】
請求項62記載の方法において、複数の前記第2ペイテーブルは、前記第1ペイテーブルとは異なる平均期待配当を有し、前記第1ペイテーブルとは異なる変動性を有することを特徴とする方法。
【請求項74】
請求項62記載の方法において、データ・ネットワークを通じて前記ステップ(a)〜(f)をプレーヤに提供することを特徴とする方法。
【請求項75】
請求項74記載の方法において、前記データ・ネットワークはインターネットであることを特徴とする方法。
【請求項76】
ゲーム装置の動作方法であって、
(a)ゲームと連動し、少なくとも1つの第1報償発生器と少なくとも1つの異なる第2報償発生器とを含む、複数の報償発生器を設けるステップであって、各報償発生器が平均期待払戻を有する、ステップと、
(b)誘起イベント時に、
(i)前記報償発生器の1つを選択させる少なくとも1回の機会を与え、
(ii)プレーヤに、前記機会の1つを用いて、前記報償発生器の1つを選択させ、
(iii)前記プレーヤが前記機会の1つを用いて前記報償発生器の1つを選択させない場合、報償を発生するために前記第1報償発生器を利用し、
(iv)前記ユーザが前記機会の1つを用いて前記報償発生器の1つを選択させる場合、
(1)前記複数の報償発生器から前記第2報償発生器の1つをランダムに選択し、
(2)報償を発生するために、前記ランダムに選択した第2報償発生器を利用し、
(v)前記発生した報償をプレーヤに与える、
ことによって前記ゲームのプレーを開始するステップと、
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項77】
請求項37記載の方法において、前記ゲームは主ゲームであることを特徴とする方法。
【請求項78】
請求項77記載のゲーム装置において、前記誘起イベントは、プレーヤが行う主ゲームの賭けを含むことを特徴とする方法。
【請求項79】
請求項78記載の方法において、プレーヤが、前記機会の1つを用いて、前記報償発生器の1つを選択させることを可能とするステップは、前記プレーヤが追加の賭けを行うことを可能にすることを含むことを特徴とする方法。
【請求項80】
請求項76記載の方法において、前記ゲームはボーナス・ゲームであり、前記誘起イベントは主ゲームにおいて発生することを特徴とする方法。
【請求項81】
請求項76記載の方法において、前記第1報償発生器は、前記報償発生器の内の所定の1つであることを特徴とする方法。
【請求項82】
請求項76記載の方法において、前記第1報償発生器は、前記報償発生器からランダムに決定した1つであることを特徴とする方法。
【請求項83】
請求項76記載の方法において、前記報償発生器の各々は複数の報償を有し、該報償は、当該報償発生器に対する平均期待払戻を決定することを特徴とする方法。
【請求項84】
請求項76記載の方法において、前記プロセッサは、前記報償発生器の1つを選択させる複数の機会を与えることを特徴とする方法。
【請求項85】
請求項84記載の方法において、前記複数の機会は、ランダムに決定した回数の機会、所定の回数の機会、プレーヤの賭けに基づいた回数の機会、プレーヤのステータスに基づいた回数の機会、及び時間に基づいた回数の機会から成る群から選択した回数の機会を含むことを特徴とする方法。
【請求項86】
請求項62記載の方法において、データ・ネットワークを通じて前記ステップ(a)〜(b)をプレーヤに提供することを特徴とする方法。
【請求項87】
請求項86記載の方法において、前記データ・ネットワークはインターネットであることを特徴とする方法。
【請求項88】
ゲーム装置の動作方法であって、
(a)主ゲームを設けるステップと、
(b) 第1ペイテーブルと、複数の異なる第2ペイテーブルとを有する副ゲームを設けるステップであって、前記第1ペイテーブルが平均期待配当を有し、前記第2ペイテーブルの各々が平均期待配当を有する、ステップと、
(c)(i)前記主ゲームのプレーを引き出す第1賭金額と、
(ii)前記主ゲームのプレーを引き出す第2賭金額であって、前記第1賭金額とは異なる第2賭金額と、
の一方をプレーヤに入力させるステップと、
(d)前記プレーヤが前記第1賭金額を入力し、前記第2賭金額を入力しない場合、
(i)前記第1ペイテーブルに基づいて前記副ゲームのプレーの成果を決定し、
(ii)前記アクティブな第1ペイテーブルに基づいて前記決定した成果をプレーヤに与えるステップと、
(e)前記プレーヤが前記第2賭金額を入力した場合、
(i)前記第2ペイテーブルの1つをランダムに選択し、
(ii)前記選択した第2ペイテーブルに基づいて、前記副ゲームのプレーの成果を決定し、
(iii)前記選択した第2ペイテーブルに基づいて決定した成果をプレーヤに与えるステップと、
を備えている、方法。
【請求項89】
請求項88記載の方法において、前記第2賭金額は、前記第1賭金額よりも大きいことを特徴とする方法。
【請求項90】
請求項88記載の方法において、前記第2賭金額は、前記第1賭金額を含むことを特徴とする方法。
【請求項91】
請求項88記載の方法において、データ・ネットワークを通じて前記ステップ(a)〜(e)をプレーヤに提供することを特徴とする方法。
【請求項92】
請求項91記載の方法において、前記データ・ネットワークはインターネットであることを特徴とする方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図6G】
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【図6H】
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【図6I】
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【図6J】
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【図6K】
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【公開番号】特開2008−68078(P2008−68078A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−222718(P2007−222718)
【出願日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【出願人】(592123897)アイジーティー (44)
【Fターム(参考)】