説明

車両用制御装置、携帯機、携帯機探索システム

【課題】携帯機の探索時に使用される電力の消費量を抑制することが出来る車両用制御装置および携帯機と、これらを備えた携帯機探索システムを提供する。
【解決手段】携帯機300の探索時において、前照灯装置51a,51bが点灯したことや、照度測定部22で計測された車外照度が基準値未満であること等が、記憶部23に記憶されている場合は、車両用制御装置100の車内信号送受信部16a,16b、または、車外信号送受信部17a,17bから、表示部34を点滅させるための探索信号を送信する。前照灯装置51a,51bの消灯時刻から所定時間が経過したことや、照度測定部22で計測された車外照度が基準値以上であること等が、記憶部23に記憶されている場合は、車内信号送受信部16a,16b、または、車外信号送受信部17a,17bから、表示部34を点滅させないための探索信号を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載される制御装置と、この制御装置を遠隔操作する携帯機とを備えたシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車に搭載されているECU(Electronic Control Unit)やBCM(Body Control Module)等の車両制御装置と、運転者が所有する携帯型無線送信機(以下、「携帯機」と記載)との間で通信を行い、当該通信が成立した場合に乗降用扉等の施錠や解錠を行ったり、エンジンの始動や停止を行ったりする電子キーシステムが実用化されている。
【0003】
しかしながら、この種の電子キーシステムにおいては、携帯機を紛失した場合に、当該携帯機を探し出すことが困難であるという問題点を有していた。この問題を解決するべく、後掲の特許文献1には、携帯機を紛失した場合、携帯機を探索するための探索信号を、車両制御装置から当該携帯機へ伝送して、携帯機に設けられた報知手段を作動させることで、当該携帯機の位置を周囲に報知させる電子キーシステムが開示されている。
【0004】
これにより、例えば、携帯機に設けられた報知手段が、LED(Light Emitting Diode)等の発光手段である場合、上述した探索信号に基づいて、当該発光手段が作動(点滅または点灯)するため、夜間や暗い場所にて、紛失した携帯機を探し出す時に、当該携帯機を容易に発見することが出来る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−163633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1の電子キーシステムでは、昼間や明るい場所にて、紛失した携帯機を探し出す時も、発光手段が作動(点滅または点灯)するため、当該発光に使用される電力が無駄になる。これにより、携帯機に内蔵された電源装置(例えば、電池)の消耗も早まってしまう。
【0007】
本発明は、上述した問題点に鑑み、携帯機の探索時に使用される電力の消費量を抑制することが出来る車両用制御装置および携帯機と、これらを備えた携帯機探索システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る車両用制御装置は、車両に搭載される制御装置であり、当該制御装置を遠隔操作する携帯機の位置を探索するための探索信号を送信する探索信号送信手段と、車両の車外の明暗状態を判定する判定手段と、判定手段による判定結果を記憶する記憶手段とを備えている。
そして、携帯機の探索時において、判定手段により車両の車外が暗い状態であると判定された判定結果が、記憶手段に記憶されている場合は、探索信号送信手段から、携帯機の位置を視覚的に報知する報知動作を当該携帯機にて行わせるための第1の探索信号を送信する。また、判定手段により車両の車外が明るい状態であると判定された判定結果が、記憶手段に記憶されている場合は、探索信号送信手段から、携帯機の位置を視覚的に報知する報知動作を当該携帯機にて行わせないための第2の探索信号を送信する。
【0009】
このように、本発明では、車両の車外が暗い状態である時、つまり、携帯機の発見が困難な車外環境である時のみ、携帯機の位置を視覚的に報知する報知動作を、当該携帯機にて行わせる。このため、車両の車外が明るい状態である時、つまり、携帯機の発見が容易な車外環境である時は、当該携帯機にて無駄な報知動作を行わせずに済む。これにより、携帯機の探索時において、携帯機側で使用される電力の消費量を抑えることが出来る。つまり、携帯機の電源として一般的に使用される電池の寿命が短くなることを抑制することが出来る。
【0010】
本発明の車両用制御装置において、携帯機の探索時に、車両の扉の施錠を行うための施錠操作手段が操作された場合は、探索信号送信手段から、第1または第2の探索信号を送信するようにしてもよい。
【0011】
このようにすることで、車両の扉の施錠操作が行われた時のみ、探索信号を送信して携帯機の探索を行うため、車両用制御装置から常時探索信号を送信しなくて済む。これにより、車両用制御装置の負荷を軽減することが出来る。
【0012】
本発明の車両用制御装置において、携帯機で報知動作が行われている時間が所定時間を超えた場合に、当該報知動作を停止させるための停止信号を、探索信号送信手段から送信するようにしてもよい。
【0013】
このようにすることで、携帯機が運転者などによって発見されない場合でも、所定時間経過後に、当該携帯機側での報知動作を自動的に停止させることが出来るため、携帯機側の電源(電池)が消耗してしまうことを防止することが出来る。
【0014】
本発明の車両用制御装置において、車両の車外の照度を計測する照度測定手段を備えてもよい。
この場合、判定手段は、照度測定手段により測定された照度が、予め設定された基準値未満である場合は、車両の車外が暗い状態であると判定し、照度測定手段により測定された照度が、予め設定された基準値以上である場合は、車両の車外が明るい状態であると判定する。
【0015】
このようにすることで、照度測定手段で測定した車外の照度が予め設定された基準値未満となった場合に前照灯を点灯するシステムを搭載している従来の車両においては、当該システムを利用して本発明を容易に実現出来るため、導入コストの削減を図ることが出来る。
【0016】
本発明の車両用制御装置において、判定手段は、車両の前照灯の消灯時刻と現在時刻との時間差が、所定時間以内である場合は、車両の車外が暗い状態であると判定し、車両の前照灯の消灯時刻と現在時刻との時間差が、所定時間を超えた場合は、車両の車外が明るい状態であると判定してもよい。
【0017】
このようにすることで、前照灯の消灯時刻から相当の時間が経過した時刻、例えば、消灯時刻が夕方の8時であり、それから12時間が経過した朝方の8時において、携帯機の探索が行われた場合に、周囲が明るいにもかかわらず、誤って報知手段が動作することを防止することが出来る。
【0018】
次に、本発明に係る携帯機は、上述した車両用制御装置を遠隔操作するための携帯機であって、第1および第2の探索信号を受信するための探索信号受信手段と、携帯機の位置を視覚的に報知する報知動作を行う報知手段とを備えている。
そして、探索信号受信手段により、第1の探索信号が受信された場合は、報知手段は、携帯機の位置を視覚的に報知する報知動作を行い、探索信号受信手段により、第2の探索信号が受信された場合は、報知手段は、携帯機の位置を視覚的に報知する報知動作を行わない。
【0019】
このようにすることで、車両の車外が暗い状態である時、つまり、携帯機の発見が困難な車外環境である時のみ、携帯機の位置を視覚的に報知する報知動作が、当該携帯機にて行われる。このため、車両の車外が明るい状態である時、つまり、携帯機の発見が容易な車外環境である時に、無駄な報知動作を行わずに済む。これにより、携帯機の探索時において、携帯機側で使用される電力の消費量を抑えることが出来る。つまり、携帯機の電源として一般的に使用される電池の寿命が短くなることを抑制することが出来る。
【0020】
本発明の携帯機において、報知手段による報知動作が行われている時に、車両用制御装置を遠隔操作するための遠隔操作手段が操作された場合は、当該報知手段による報知動作を停止するための停止信号を、探索信号送信手段から探索信号受信手段が受信するようにしてもよい。
【0021】
このようにすることで、携帯機が運転者などに発見されて、当該携帯機において何らかの操作(例えば、施錠操作)が行われるまでは、報知動作が終了しないため、紛失した携帯機を発見し易くすることが出来る。
【0022】
本発明に係る携帯機探索システムは、上述した車両用制御装置と携帯機とを備えている。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、携帯機の探索時において、車両の車外が暗い状態である時のみ、携帯機の位置を視覚的に報知する報知動作を、当該携帯機にて行わせるようにする。そのため、車両の車外が明るい状態である時は、当該携帯機にて無駄な報知動作を行わせずに済む。これにより、携帯機の探索時に携帯機側で使用される電力の消費量を抑制することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る電子キーシステムの一例を示したブロック図である。
【図2】電子キーシステムを適用する車両を示した図である。
【図3】運転席側の扉の詳細を示した図である。
【図4】助手席側の扉の詳細を示した図である。
【図5】電子キーシステムで使用される携帯機の外観図である。
【図6】前照灯の点灯/消灯に係る動作を示したフローチャートである。
【図7】車外照度計測時の動作を示したフローチャートである。
【図8】携帯機探索時の動作を示したフローチャートである。
【図9】携帯機探索時の動作を示したフローチャートである。
【図10】携帯機探索時の動作を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を車両の電子キーシステムに適用した場合の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
【0026】
図1は、本発明に係る電子キーシステムの構成の一例を示したブロック図である。図中において、100は、車両各部を制御するための車両用制御装置である。車両用制御装置100は、例えば、図2に示す車両200に搭載される。
【0027】
300は、車両用制御装置100による各種制御の実行に必要な操作を遠隔から行う場合に使用される携帯型無線送受信機(以下、「携帯機」と記載)である。携帯機300は、例えば、運転者H(図2)が携帯するバッグB(図2)に収容されて持ち運びされる。
【0028】
車両用制御装置100は、例えば、車両200の前方の視認性を高める前照灯装置51a,51b、運転席(図示省略)に対して乗降するための扉52a、助手席(図示省略)に対して乗降するための扉52b、車両200を駆動させるためのエンジン53等の制御を行う。携帯機300では、例えば、扉52a,52bの施錠や解錠に係る操作が実行される。つまり、携帯機300は、電子キーとしての機能を有している。
【0029】
また、図1に示すように、車両用制御装置100は、制御部11、施錠操作部12a,12b、施錠駆動部13a,13b、施錠検出部14a,14b、開閉検出部15a,15b、車内信号送受信部16a,16b、車外信号送受信部17a,17b、エンジン始動操作部18、エンジン駆動制御部19、警報部20、計時部21、照度測定部22、記憶部23を有している。
【0030】
ここで、車両用制御装置100は、上述した以外にも様々な装置(例えば、バッテリ)等から構成されているが、それらは本発明においては直接関係が無いため、図示および説明を省略する。
【0031】
同じく、図1に示すように、携帯機300は、制御部31、信号送受信部32、施錠操作部33、表示部34、記憶部35、電源部36を有している。
【0032】
ここで、携帯機300は、上述した以外にも様々な装置(例えば、機械式の鍵)等から構成されているが、それらは本発明においては直接関係が無いため、図示および説明を省略する。
【0033】
車両用制御装置100と携帯機300とにより、携帯機探索システムが構成される。
【0034】
以下においては、まず、車両用制御装置100の各部について説明する。制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等から構成されており、車両用制御装置100の各部を制御する。
【0035】
施錠操作部12a,12bは、例えば、押圧式のボタン等から構成されている。詳しくは、施錠操作部12aは、扉52a(図3)の外側にあるノブKaの表側に設けられた施錠ボタンLaと、ノブKaの裏側に設けられた解錠センサULaと、扉52aの内側に設けられた施錠/解錠スイッチ(図示省略)から構成される。
【0036】
また、施錠操作部12bは、扉52b(図4)の外側にあるノブKbの表側に設けられた施錠ボタンLbと、ノブKbの裏側に設けられた解錠センサULbと、扉52bの内側に設けられた施錠/解錠スイッチ(図示省略)から構成される。
【0037】
施錠操作部12a,12bが操作されると、当該操作に対応する操作信号(施錠操作信号または解錠操作信号)が制御部11に入力される。
【0038】
例えば、施錠ボタンLaまたは扉52aの内側に設けられた施錠/解錠スイッチにおいて施錠操作が行われると、扉52aおよび扉52bを施錠するための施錠操作信号が、制御部11に入力される。
【0039】
解錠センサULaまたは扉52aの内側に設けられた施錠/解錠スイッチにおいて解錠操作が行われると、扉52aおよび扉52bを解錠するため解錠操作信号が、制御部11に入力される。
【0040】
また、施錠ボタンLbまたは扉52bの内側に設けられた施錠/解錠スイッチにおいて施錠操作が行われると、扉52bのみを施錠するための施錠操作信号が、制御部11に入力される。
【0041】
解錠センサULbまたは扉52bの内側に設けられた施錠/解錠スイッチにおいて解錠操作が行われると、扉52bのみを解錠するための解錠操作信号が、制御部11に入力される。
【0042】
施錠駆動部13a,13bは、例えば、扉52a,52bの施錠/解錠を行う錠機構や、当該錠機構を駆動させるモータ等から構成されている。施錠駆動部13a,13bは、制御部11の制御の下、施錠操作部12a,12bや、後述する施錠操作部33における操作内容に従って、扉52a,52bの施錠/解錠を行う。
【0043】
施錠検出部14a,14bは、例えば、スイッチ等から構成されている。施錠検出部14aは、扉52aが施錠された状態であるか否かを検出し、施錠検出部14bは、扉52bが施錠された状態であるか否かを検出する。
【0044】
開閉検出部15a,15bは、例えば、開閉センサ等から構成されている。開閉検出部15aは、扉52aが閉じられた状態であるか否かを検出し、開閉検出部15bは、扉52bが閉じられた状態であるか否かを検出する。
【0045】
車内信号送受信部16a,16bは、例えば、アンテナ等から構成されている。車内信号送受信部16aは、例えば、車両200の右前方部に設けられており(図2参照)、車内信号送受信部16bは、車両200の左後方部に設けられている(図2参照)。
【0046】
車内信号送受信部16aの通信範囲は、車両200の車内に限定されており、当該通信範囲は、図2に示す点線Xで囲まれた領域内である。また、車内信号送受信部16bの通信範囲も、車両200の車内に限定されており、当該通信範囲は、図2に示す点線Yで囲まれた領域内である。
【0047】
ここで、車内信号送受信部16a,16bの通信範囲は、運転者H等が乗車する乗車室(図示省略)、および、荷物などを収容する為の荷物室の隅々にまで及ぶ。このため、携帯機300が車両200の車内にある時は、車内信号送受信部16a,16bと携帯機300との通信が可能となる。
【0048】
以上のような構成の車内信号送受信部16a,16bは、制御部11の制御の下、それぞれの通信範囲内に携帯機300があるか否かを探索するための探索信号を送信する。また、車内信号送受信部16a,16bは、携帯機300から送信された所定の信号を受信する。尚、携帯機300から車内信号送受信部16a,16bへ送信される信号の詳細については、後述する。
【0049】
車外信号送受信部17a,17bは、例えば、アンテナ等から構成されている。車外信号送受信部17aは、例えば、車両200のサイドミラー54a(図2,図3)に設けられており、車外信号送受信部22bは、車両200のサイドミラー54b(図2,図4)に設けられている。
【0050】
車外信号送受信部17a,17bの通信範囲は、車両200の車外に限定されており、当該通信範囲は、図2に示す一点鎖線V,Wで囲まれた領域内である。このため、携帯機300が、車両200の車外にあり、且つ、一点鎖線V,Wで囲まれた領域内にある時は、車外信号送受信部17a,17bと携帯機300との通信が可能となる。
【0051】
以上のような構成の車外信号送受信部17a,17bは、制御部11の制御の下、それぞれの通信範囲内に携帯機300があるか否かを探索するための探索信号を送信する。また、車外信号送受信部17a,17bは、携帯機300から送信された所定の信号を受信する。尚、携帯機300から車外信号送受信部17a,17bへ送信される信号の詳細については、後述する。
【0052】
エンジン始動操作部18は、例えば、押圧式のボタン等から構成されている。エンジン始動操作部18が操作されると、当該操作に対応する操作信号(エンジン始動信号またはエンジン停止信号)が制御部11に入力される。
【0053】
エンジン駆動制御部19は、例えば、演算回路等から構成されている。エンジン駆動制御部19は、エンジン53の回転数や当該エンジン53にかかる負荷等から、燃料供給量、燃料噴射時期、点火時期等を演算し、演算結果に基づいてエンジン53を駆動制御する。
【0054】
警報部20は、例えば、ブザー等から構成されている。警報部20は、例えば、携帯機300が車両200の車内に放置された状態で施錠操作が行われた場合や、車両200の走行速度が予め設定された速度を超えた場合、扉52aや扉52bが犯罪者により無理やりこじ開けられた場合等に、制御部111の制御の下、所定の警報音を発する。
【0055】
計時部21は、例えば、現在時刻を計時する時計や、経過時間を計測するタイマ等から構成されている。
【0056】
照度測定部22は、例えば、フォトトランジスタやフォトダイオードを使用した照度センサ等から構成されており、車両200の車外照度を計測する。照度測定部22は、例えば、車両200のダッシュボードDB(図2)上に設置されている。これにより、車外から車内に差し込む光の照度を検出することが出来る。
【0057】
記憶部23は、例えば、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等から構成されている。記憶部23には、車両用制御装置100の各部を制御するための制御プログラムや、各種アプリケーションソフト、後述する携帯機300を認識する為の固有のID(Identification)情報等が、予め記憶されている。
【0058】
また、記憶部23には、例えば、前照灯装置51a,51bの消灯時刻、照度測定部22で計測された車外照度等が記憶される。
【0059】
以上において、施錠操作部12a,12bは、本発明における施錠操作手段の一実施形態である。車内信号送受信部16a,16b、および、車外信号送受信部17a,17bは、本発明における探索信号送信手段の一実施形態である。照度測定部22は、本発明における照度測定手段の一実施形態である。記憶部23は、本発明における記憶手段の一実施形態である。制御部11は、本発明における判定手段の一実施形態である。
【0060】
次に、前照灯装置51a,51bの消灯時刻が、記憶部23に記憶される場合の一連の動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0061】
図6のステップS1において、運転者H(図2)により前照灯装置51a,51bの点灯操作が行われた場合(ステップS1:YES)は、ステップS2へ進み、点灯操作が行われない場合(ステップS1:NO)は、本フローチャートは終了する。
【0062】
ここで、ステップS1において「YES」になる場合とは、運転者Hにとって車両200の前方の視認性が低い場合、例えば、車両200の車外が暗い状態の場合である。「NO」になる場合とは、運転者Hにとって車両200の前方の視認性が高い場合、例えば、車両200の車外が明るい状態の場合である。
【0063】
ステップS2では、ステップS1での前照灯装置51a,51bの点灯操作実行に基づいて、当該前照灯装置51a,51bが点灯する。
【0064】
ステップS2で前照灯装置51a,51bが点灯すると、車両用制御装置100側において、車両200の車外が暗い状態、つまり、携帯機300の発見が困難な車外環境であると判断される。このため、携帯機300の探索時において当該携帯機300の表示部34を点滅させる必要があるので、ステップS3では、当該表示部34を点滅させるための情報(以下、「点滅「要」情報」と記載)が、記憶部23に記憶される。
【0065】
ステップS4において、運転者Hにより前照灯装置51a,51bの消灯操作が行われた場合(ステップS4:YES)は、ステップS5へ進み、消灯操作が行われない場合(ステップS4:NO)は、当該ステップS4の直前に戻る。
【0066】
ステップS5では、ステップS4での前照灯装置51a,51bの消灯操作実行に基づいて、当該前照灯装置51a,51bが消灯する。
【0067】
ステップS6では、ステップS5での前照灯装置51a,51bの消灯に基づいて、当該前照灯装置51a,51bの消灯時刻が、記憶部23に記憶される。
【0068】
ステップS7において、運転者Hによりエンジン53の停止操作が行われ、当該エンジン53が停止した場合(ステップS7:YES)は、本フローチャートは終了し、エンジン53の停止操作が行われず、エンジン53が停止しない場合(ステップS7:NO)は、ステップS8へ進む。
【0069】
ステップS8では、制御部11の制御の下、計時部21により計時された現在時刻と、記憶部23に記憶されている前照灯装置51a,51bの消灯時刻の検証が行われる。そして、当該検証の結果、現在時刻と消灯時刻の差が、予め設定された所定時間(例えば、1時間)以内である場合(ステップS8:YES)は、ステップS1の直前に戻る。一方、予め設定された所定時間以内でない場合、つまり、当該所定時間を超えた場合(ステップS8:NO)は、ステップS9へ進む。
【0070】
前照灯の消灯時刻から相当の時間が経過した時刻、例えば、消灯時刻が夕方の8時であり、それから12時間が経過した朝方の8時では、車両200の車外が明るい状態、つまり、携帯機300の発見が容易な車外環境である。この時は、携帯機300の探索時において当該携帯機300の表示部34を点滅させる必要がない。このため、ステップS9では、表示部34を点滅させないための情報(以下、「点滅「不要」情報」と記載)が、記憶部23に記憶される。
【0071】
尚、この場合、ステップS3で記憶部23に記憶された「点滅「要」情報」は、「点滅「不要」情報」によって上書消去される。そして、ステップS9における処理動作が終了したのち、再び、ステップS1の直前に戻る。
【0072】
続いて、照度測定部22で計測された車外照度が記憶される場合の一連の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0073】
図7のステップS11では、照度測定部22により、車両200の車外照度が計測される。
【0074】
ステップS12では、ステップS11で計測された車外照度が、記憶部23に記憶される。
【0075】
ステップS13では、制御部11の制御の下、ステップS11で計測され、ステップS12で記憶部23に記憶された車外照度と、記憶部23に予め記憶されている基準照度の比較検証が行われる。そして、当該検証の結果、車外照度が基準照度未満の場合(ステップS13:YES)は、ステップS14へ進み、車外照度が基準照度以上の場合(ステップS13:NO)は、ステップS15へ進む。
【0076】
ステップS14では、ステップS13での検証結果に基づいて、制御部11により車両200の車外が暗い状態であると判断されるため、「点滅「要」情報」が記憶部23に記憶され、その後、本フローチャートは終了する。
【0077】
ステップS15では、ステップS13での検証結果に基づいて、制御部11により車両200の車外が明るい状態であると判断されるため、「点滅「不要」情報」が記憶部23に記憶され、その後、本フローチャートは終了する。
【0078】
ここで、上述したステップS11〜ステップS15までの動作は、例えば、エンジン53の作動中において、所定時間(例えば、30分)が経過する度に繰り返し実行される。そして、「点滅「要」情報」/「点滅「不要」情報」は、その都度、書き換えられる。
【0079】
図1に戻り、以下においては、携帯機300の各部について説明する。制御部31は、例えば、CPU等から構成されており、携帯機300の各部を制御する。
【0080】
信号送受信部32は、例えば、アンテナ等から構成されている。信号送受信部32は、車両用制御装置100側から送信された探索信号を受信した場合に、当該探索信号に対する応答信号を車両用制御装置100に向けて送信する。また、信号送受信部32は、後述する施錠操作部33での操作に対応する操作信号を車両用制御装置100に向けて送信する。尚、施錠操作部33での操作に対応する操作信号の詳細については、後述する。
【0081】
信号送受信部32から送信された応答信号は、携帯機300が車両200(図2)の車内にある時は、車内信号送受信部16a,16bの内のいずれか一方または両方で受信される。携帯機300が車両200の車外にあり、かつ、車外信号送受信部17a,17bの内のいずれか一方の通信範囲内(図2の一点鎖線V,W内)にある時は、通信可能な車外信号送受信部で受信される。
【0082】
施錠操作部33は、例えば、押圧式のボタン等から構成されている。詳しくは、施錠操作部33は、携帯機300(図5)の表側に設けられた施錠ボタン33aと、解錠ボタン33bから構成される。
【0083】
例えば、車両200の車外にいる運転者Hによって施錠ボタン33aが操作されると、扉52aおよび扉52bを施錠するための施錠操作信号が、制御部31に入力される。制御部31に入力された施錠操作信号は、信号送受信部32から送信されて、車外信号送受信部17a,17bのいずれかで受信される。
【0084】
また、例えば、車両200の車外にいる運転者Hによって解錠ボタン33bが操作されると、扉52aおよび扉52bを解錠するための解錠操作信号が、制御部31に入力される。制御部31に入力された解錠操作信号は、信号送受信部32から送信されて、車外信号送受信部17a,17bのいずれかで受信される。
【0085】
表示部34は、例えば、LED(Light
Emitting Diode)から構成されている。表示部34は、例えば、施錠操作部33において所定の操作が実行された場合や、車両用制御装置100によって携帯機300の探索が行われた場合等に点滅する。尚、車両用制御装置100による携帯機300の探索動作の詳細については、後述する。
【0086】
記憶部35は、例えば、EEPROMから構成されている。記憶部35には、車両用制御装置100に携帯機300を認識させるための当該携帯機300固有のID情報が記憶されている。
【0087】
電源部36は、例えば、ボタン型の電池であり、携帯機300の各部に電力を供給する。
【0088】
以上において、信号送受信部32は、本発明における探索信号受信手段の一実施形態である。施錠操作部33は、本発明における遠隔操作手段の一実施形態である。表示部34は、本発明における報知手段の一実施形態である。
【0089】
以上のような構成の車両用制御装置100(図1)と携帯機300(図1)において、車両用制御装置100によって携帯機300の探索が行われる場合の一連の動作について、図8〜図10のフローチャートを用いて説明する。
【0090】
図8のステップ31において、車両200(図2)側で施錠操作が行われた場合(ステップS31:YES)は、ステップS32へ進み、車両200側で施錠操作が行われていない場合(ステップS31:NO)は、図10のステップS66へ進む。
【0091】
ステップS31において、「YES」となる場合とは、扉52a(図3)のノブKaに設けられた施錠ボタンLa、または、扉52b(図4)のノブKbに設けられた施錠ボタンLbが、運転者H(図2)等によって操作された場合である。
【0092】
ステップS32では、制御部11(図1)の制御の下、記憶部23に記憶されている「点滅「要」情報」と「点滅「不要」情報」とに基づいて、表示部34を点滅させる必要があるか否かが検証される。そして、当該検証の結果、表示部34の点滅が必要な場合(ステップS32:YES)は、ステップS33へ進み、表示部34の点滅が不要な場合(ステップS32:NO)は、図9のステップS52へ進む。
【0093】
ここで、ステップS32での検証内容について詳述する。記憶部23において、前照灯装置51a,51bが点灯したことに基づく「点滅「要」情報」(図6のステップS3)と、車外照度に基づく「点滅「要」情報」(図7のステップS14)が記憶されている場合、ステップS32での検証結果は、「YES」となる。
【0094】
記憶部23において、前照灯装置51a,51bの消灯時刻から所定時間以上の時間が経過したことに基づく「点滅「不要」情報」(図6のステップS9)と、車外照度に基づく「点滅「不要」情報」(図7のステップS15)が記憶されている場合、ステップS32での検証結果は、「NO」となる。
【0095】
一方、記憶部23において、前照灯装置51a,51bが点灯したことに基づく「点滅「要」情報」(図6のステップS3)と、車外照度に基づく「点滅「不要」情報」(図7のステップS15)が記憶されている場合、制御部11により、各情報の更新日時が検証される。
【0096】
そして、当該検証の結果、前照灯装置51a,51bが点灯したことに基づく「点滅「要」情報」の更新日時が、車外照度に基づく「点滅「不要」情報」の更新日時よりも新しい場合は、ステップS32での検証結果は、「YES」となり、古い場合は、ステップS32での検証結果は、「NO」となる。
【0097】
また、記憶部23において、前照灯装置51a,51bの消灯時刻から所定時間以上の時間が経過したことに基づく「点滅「不要」情報」(図6のステップS9)と、車外照度に基づく「点滅「要」情報」(図7のステップS14)が記憶されている場合も、制御部11により、各情報の更新日時が検証される。
【0098】
そして、当該検証の結果、前照灯装置51a,51bの消灯時刻から所定時間以上の時間が経過したことに基づく「点滅「不要」情報」の更新日時が、車外照度に基づく「点滅「不要」情報」の更新日時よりも新しい場合は、ステップS32での検証結果は、「NO」となり、古い場合は、ステップS32での検証結果は、「YES」となる。
【0099】
ステップS33では、ステップS32で表示部34の点滅が必要と判断されたことに基づき、「点滅「要」情報」を含む探索信号を、車内信号送受信部16a,16b(図2)から車両200の車内に向けて送信する。「点滅「要」情報」を含む探索信号は、本発明における第1の探索信号の一例である。
【0100】
この場合、制御部11の制御の下、記憶部23に記憶されている携帯機300を認識する為の固有のID情報が抽出される。そして、当該ID情報も「点滅「要」情報」と共に探索信号に含まれて、車内信号送受信部16a,16bから送信される。
【0101】
ステップS34において、車両用制御装置100に対して携帯機300からの応答があった場合(ステップS34:YES)は、ステップS35へ進み、応答がなかった場合(ステップS34:NO)は、ステップS44へ進む。
【0102】
ここで、ステップS34において「YES」になる場合とは、携帯機300が車両200の車内(図2の点線X,Yの領域内)にある場合であり、「NO」になる場合とは、携帯機300が車両200の車外にある場合である。
【0103】
また、ステップS34において「YES」になる場合、車内信号送受信部16a,16bから送信された探索信号が、携帯機300の信号送受信部32(図2)で受信された後、当該探索信号に対する応答信号が、信号送受信部32から車内信号送受信部16a,16bに向けて送信される。車両用制御装置100側においては、この応答信号を受信することにより、車両200の車内に携帯機300があることを認識することが出来る。
【0104】
ステップS35では、携帯機300において、制御部31の制御の下、信号送受信部32で受信した探索信号に含まれているID情報と、当該携帯機300側の記憶部35に予め記憶されているID情報とが一致するか否かが検証される。そして、当該検証の結果、一致する場合(ステップS35:YES)は、ステップS36へ進み、一致しない場合(ステップS35:NO)は、ステップS44へ進む。
【0105】
ここで、ステップS35において「YES」になる場合とは、車両用制御装置100に対応した携帯機300が、車両200の車内にある場合である。また、「NO」になる場合とは、車両用制御装置100に対応していない携帯機、つまり、車両200とは異なる車両用の携帯機が、当該車両の所有者による置忘れなどにより、車両200の車内にある場合である。
【0106】
ステップS36では、ステップS35での検証結果に基づき、IDが一致したことを車両用制御装置100側に伝えるための確認信号が、携帯機300の信号送受信部32から車両用制御装置100の車内信号送受信部16a,16bへ送信される。
【0107】
ステップS37では、携帯機300の信号送受信部32から送信された確認信号が、車両用制御装置100の車内信号送受信部16a,16bで受信される。
【0108】
ステップS34からステップS37までの一連の動作から、制御部11は、車両200の車内に携帯機300があることを認識する。このような状態で、ステップS31で行われた施錠操作に従って、扉52a,52bが施錠されると、携帯機300が車両200の車内に放置されたままとなるため、当該携帯機300を用いた解錠操作が行えなくなる。そして、運転者H(図2)等が機械式の鍵を所有していない場合は、扉52a,52bを解錠することが出来なくなる。このため、制御部11は、ステップS38において、ステップS31での施錠操作を無効化して、扉52a,52bが施錠されることを防止する。
【0109】
ステップS39では、携帯機300の所有者である運転者H等に、当該携帯機300の置忘れを報知するために、制御部11の制御の下、車両用制御装置100側の警報部20が鳴動する。また、携帯機300側では、信号送受信部32で受信した探索信号に含まれている「点滅「要」情報」に従って、表示部34が点滅する。表示部34の点滅動作は、本発明における報知動作の一例である。
【0110】
ステップS40において、車両200側での施錠操作が再度行われていない場合(ステップS40:YES)は、ステップS41へ進み、車両200側で施錠操作が再度行われた場合(ステップS40:NO)は、ステップS32の直前に戻る。施錠操作の詳細については、ステップS31と同様であるため、説明を省略する。
【0111】
ステップS41において、携帯機300側で施錠操作が行われていない場合(ステップS41:YES)は、ステップS42へ進み、携帯機300側で施錠操作が行われた場合(ステップS41:NO)は、ステップS49へ進む。
【0112】
ステップS41において「YES」となる場合とは、運転者H等により携帯機300が発見されず、携帯機300に設けられた施錠ボタン33aを操作出来ない場合である。ステップS41において「NO」となる場合とは、運転者H等により携帯機300が発見された後、携帯機300に設けられた施錠ボタン33aが操作された場合である。
【0113】
ステップS42では、制御部11の制御の下、表示部34の点滅開始からの経過時間(点滅時間)が、予め設定された所定時間(例えば、10分)を超えたか否かが検証される。詳しくは、ステップS37における確認信号の受信とほぼ同時に、計時部21による経過時間の計時が開始され、当該経過時間が制御部11により監視される。尚、計時開始のタイミングは、ステップS33,S34,S35,S37,S38の直後であってもよい。ステップS42での検証の結果、点滅時間が所定時間を超えた場合(ステップS42:YES)は、ステップS43へ進み、所定時間を超えていない場合(ステップS42:NO)は、ステップS40の直前に戻る。
【0114】
ステップS43では、ステップS42での検証結果に基づき、車両用制御装置100側の車内信号送受信部16a,16bから、携帯機300側の信号送受信部32へ向けて、表示部34の点滅を停止する(消灯する)ための消灯信号が送信される。制御部31は、信号送受信部32で受信した消灯信号に従って、表示部34を消灯する。表示部34の消灯後は、ステップS40の直前に戻る。消灯信号は、本発明における停止信号の一例である。
【0115】
ステップS34、S35の説明に戻る。ステップS34が「NO」になる場合、つまり、携帯機300が車両200の車外にある場合と、ステップS35が「NO」になる場合、つまり、車両用制御装置100に対応していない携帯機が、車両200の車内にある場合は、ステップS44へ進む。
【0116】
ステップS44では、ステップS34、または、ステップS35での検証結果に基づき、「点滅「要」情報」を含む探索信号を、車外信号送受信部17a,17b(図2)から車両200の車外に向けて送信する。
【0117】
この場合、制御部11の制御の下、記憶部23に記憶されている携帯機300を認識する為の固有のID情報が抽出される。そして、当該ID情報も「点滅「要」情報」と共に探索信号に含まれて、車外信号送受信部17a,17bから送信される。
【0118】
ステップS45において、車両用制御装置100に対して、携帯機300からの応答があった場合(ステップS45:YES)は、ステップS46へ進み、応答がなかった場合(ステップS45:NO)は、ステップS32の直前に戻る。
【0119】
ここで、ステップS45において「YES」になる場合とは、携帯機300が図2の一点鎖線V,Wの領域内にある場合であり、「NO」になる場合とは、携帯機300が図2の一点鎖線V,Wの領域内にない場合である。
【0120】
また、ステップS45において「YES」になる場合、車外信号送受信部17a,17bから送信された探索信号が、携帯機300の信号送受信部32で受信された後、当該探索信号に対する応答信号が、信号送受信部32から、車外信号送受信部17a,17bに向けて送信される。車両用制御装置100側においては、この応答信号を受信することにより、車両200の車外に携帯機があることを認識することが出来る。
【0121】
ステップS46では、携帯機300において、制御部31の制御の下、信号送受信部32で受信した探索信号に含まれているID情報と、当該携帯機300側の記憶部35に予め記憶されているID情報とが一致するか否かが検証される。そして、当該検証の結果、一致する場合(ステップS46:YES)は、ステップS47へ進み、一致しない場合(ステップS46:NO)は、ステップS32の直前に戻る。
【0122】
ここで、ステップS46において「YES」になる場合とは、車両用制御装置100に対応した携帯機300が、車両200の車外にある場合であり、「NO」になる場合とは、車両用制御装置100に対応していない携帯機300が、車両200の車外にある場合である。
【0123】
ステップS47では、ステップS46での検証結果に基づき、IDが一致したことを車両用制御装置100側に伝えるための確認信号が、携帯機300の信号送受信部32から車両用制御装置100の車外信号送受信部17a,17bへ送信される。
【0124】
ステップS48では、携帯機300の信号送受信部32から送信された確認信号が、車両用制御装置100の車外信号送受信部17a,17bで受信される。
【0125】
ステップS49では、制御部31により、表示部34が点滅中であるか否かが検証される。当該検証の結果、点滅中である場合(ステップS49:YES)は、ステップS50へ進み、点滅中で無い場合(ステップS49:NO)は、ステップS51へ進む。
【0126】
ステップS45からステップS48までの一連の動作から、制御部11は、車両200の車外の一点鎖線V,Wの領域内に携帯機300があることを認識する。このような状態で、ステップS31で行われた施錠操作に従って、扉52a,52bが施錠されても、携帯機300が車両200の車内に放置されることはないため、後々、当該携帯機300を用いた解錠操作は行える。
【0127】
よって、車両200の車外にある携帯機300に対しては、表示部34を点滅させて当該携帯機300の位置を報知する必要はない。このため、表示部34が点滅中である場合は、車両用制御装置100側の車外信号送受信部17a,17bから、携帯機300側の信号送受信部32へ向けて、表示部34の点滅を停止する(消灯する)ための消灯信号が送信される。制御部31は、ステップS50において、信号送受信部32で受信した消灯信号に従って、表示部34を消灯する。表示部34の消灯後は、ステップS51へ進む。消灯信号は、本発明における停止信号の一例である。
【0128】
尚、ステップS39で鳴動し始めた警報部20は、所定回数鳴動した後、当該鳴動を自動的に停止させるため、表示部34のような停止動作は不要である。
【0129】
ステップS51では、ステップS45からステップS48までの一連の動作から、制御部11により、車両200の車外に携帯機300があることが認識されているため、ステップS31での施錠操作を有効化して、扉52a,52bの施錠を実行する。ステップS51の終了後、本フローチャートは終了する。
【0130】
図8のステップS41に戻って、当該ステップS41において「NO」である場合は、上述した通り、運転者H等により携帯機300が発見されているため、ステップS39において実行された表示部34の点滅を停止(消灯)すべく、ステップS49へ進む。ステップS49以降の動作の詳細については、前述と同様であるため、説明を省略する。
【0131】
図8のステップS32に戻って、当該ステップS32において「NO」である場合、つまり、表示部34を点滅させる必要がない場合は、図9のステップS52へ進む。
【0132】
ステップS52では、ステップS32での検証結果に基づき、「点滅「不要」情報」を含む探索信号を、車内信号送受信部16a,16bから車両200の車内に向けて送信する。「点滅「不要」情報」を含む探索信号は、本発明における第2の探索信号の一例である。
【0133】
この場合、制御部11の制御の下、記憶部23に記憶されている携帯機300を認識する為の固有のID情報が抽出される。そして、当該ID情報も「点滅「不要」情報」と共に探索信号に含まれて、車内信号送受信部16a,16bから送信される。
【0134】
ステップS53において、車両用制御装置100に対して、携帯機300からの応答があった場合(ステップS53:YES)は、ステップS54へ進み、応答がなかった場合(ステップS53:NO)は、ステップS61へ進む。
【0135】
ここで、ステップS53において「YES」になる場合とは、携帯機300が車両200の車内(図2の点線X,Yの領域内)にある場合であり、「NO」になる場合とは、携帯機300が車両200の車外にある場合である。
【0136】
また、ステップS53において「YES」になる場合、車内信号送受信部16a,16bから送信された探索信号が、携帯機300の信号送受信部32で受信された後、当該探索信号に対する応答信号が、信号送受信部32から車内信号送受信部16a,16bに向けて送信される。車両用制御装置100側においては、この応答信号を受信することにより、車両200の車内に携帯機300があることを認識することが出来る。
【0137】
ステップS54では、携帯機300において、制御部31の制御の下、信号送受信部32で受信した探索信号に含まれているID情報と、当該携帯機300側の記憶部35に予め記憶されているID情報とが一致するか否かが検証される。そして、当該検証の結果、一致する場合(ステップS54:YES)は、ステップS55へ進み、一致しない場合(ステップS54:NO)は、ステップS61へ進む。
【0138】
ここで、ステップS54において「YES」になる場合とは、車両用制御装置100に対応した携帯機300が、車両200の車内にある場合である。また、「NO」になる場合とは、車両用制御装置100に対応していない携帯機、つまり、車両200とは異なる車両用の携帯機が、当該車両の所有者による置忘れなどにより、車両200の車内にある場合である。
【0139】
ステップS55では、ステップS35での検証結果に基づき、IDが一致したことを車両用制御装置100側に伝えるための確認信号が、携帯機300の信号送受信部32から車両用制御装置100の車内信号送受信部16a,16bへ送信される。
【0140】
ステップS56では、携帯機300の信号送受信部32から送信された確認信号が、車両用制御装置100の車内信号送受信部16a,16bで受信される。
【0141】
ステップS53からステップS56までの一連の動作から、制御部11は、車両200の車内に携帯機300があることを認識する。このような状態で、ステップS31で行われた施錠操作に従って、扉52a,52bが施錠されると、携帯機300が車両200の車内に放置されたままとなるため、当該携帯機300を用いた解錠操作が行えなくなる。そして、運転者H(図2)等が機械式の鍵を所有していない場合は、扉52a,52bを解錠することが出来なくなる。このため、制御部11は、ステップS57において、ステップS31での施錠操作を無効化して、扉52a,52bが施錠されることを防止する。
【0142】
ステップS58では、携帯機300の所有者である運転者H等に、当該携帯機300の置忘れを報知するために、制御部11の制御の下、車両用制御装置100側の警報部20が鳴動する。一方、携帯機300側では、信号送受信部32で受信した探索信号に含まれている「点滅「不要」情報」に従って、表示部34は点滅しない。
【0143】
尚、警報部20は、前述した通り、所定回数鳴動した後、当該鳴動を自動的に停止させるため、ステップS58以降においては、警報部20の鳴動を停止させるための動作は行われない。
【0144】
ステップS59において、車両200側での施錠操作が再度行われていない場合(ステップS59:YES)は、ステップS60へ進み、車両200側で施錠操作が再度行われた場合(ステップS59:NO)は、ステップS32の直前に戻る。施錠操作の詳細については、ステップS31と同様であるため、説明を省略する。
【0145】
ステップ60において、携帯機300側で施錠操作が行われていない場合(ステップS60:YES)は、ステップS59の直前に戻り、携帯機300側で施錠操作が行われた場合(ステップS60:NO)は、図8のステップS49へ進む。
【0146】
ステップS53、S54の説明に戻る。ステップS53が「NO」になる場合、つまり、携帯機300が車両200の車外にある場合と、ステップS54が「NO」になる場合、つまり、車両用制御装置100に対応していない携帯機が、車両200の車内にある場合は、ステップS61へ進む。
【0147】
ステップS61では、ステップS53、または、ステップS54での検証結果に基づき、「点滅「不要」情報」を含む探索信号を、車外信号送受信部17a,17bから車両200の車外に向けて送信する。
【0148】
この場合、制御部11の制御の下、記憶部23に記憶されている携帯機300を認識する為の固有のID情報が抽出される。そして、当該ID情報も「点滅「不要」情報」と共に探索信号に含まれて、車外信号送受信部17a,17bから送信される。
【0149】
ステップS62において、車両用制御装置100に対して携帯機300からの応答があった場合(ステップS62:YES)は、ステップS63へ進み、応答がなかった場合(ステップS62:NO)は、ステップS32の直前に戻る。
【0150】
ここで、ステップS62において「YES」になる場合とは、携帯機300が図2の一点鎖線V,Wの領域内にある場合であり、「NO」になる場合とは、携帯機300が図2の一点鎖線V,Wの領域内にない場合である。
【0151】
また、ステップS62において「YES」になる場合、車外信号送受信部17a,17bから送信された探索信号が、携帯機300の信号送受信部32で受信された後、当該探査信号に対する応答信号が、信号送受信部32から、車外信号送受信部17a,17bに向けて送信される。車両用制御装置100側においては、この応答信号を受信することにより、車両200の車外に携帯機があることを認識することが出来る。
【0152】
ステップS63では、携帯機300において、制御部31の制御の下、信号送受信部32で受信した探索信号に含まれているID情報と、当該携帯機300側の記憶部35に予め記憶されているID情報とが一致するか否かが検証される。そして、両者が一致する場合(ステップS63:YES)は、ステップS64へ進み、一致しない場合(ステップS63:NO)は、ステップS32の直前に戻る。
【0153】
ここで、ステップS63において「YES」になる場合とは、車両用制御装置100に対応した携帯機300が、車両200の車外にある場合であり、「NO」になる場合とは、車両用制御装置100に対応していない携帯機300が、車両200の車外にある場合である。
【0154】
ステップS64では、ステップS63での検証結果に基づき、IDが一致したことを車両用制御装置100側に伝えるための確認信号が、携帯機300の信号送受信部32から車両用制御装置100の車外信号送受信部17a,17bへ向けて送信される。
【0155】
ステップS65では、携帯機300の信号送受信部32から送信された確認信号が、車両用制御装置100の車外信号送受信部17a,17bで受信される。ステップS65の終了後は、図8のステップS51へ進む。
【0156】
図8のステップS31に戻って、当該ステップS31において「NO」である場合、つまり、車両200側で施錠操作が行われていない場合は、図10のステップS66へ進む。
【0157】
ステップ66において、携帯機300側で施錠操作が行われていない場合(ステップS66:YES)は、本フローチャートは終了し、携帯機300側で施錠操作が行われた場合(ステップS66:NO)は、図8のステップS51へ進む。尚、ステップS51での動作については前述したため、説明を省略する。
【0158】
以上述べたように、上記実施形態によれば、携帯機300(図1)の探索時において、前照灯装置51a,51bの点灯の有無や、照度測定部22で計測された車外照度と基準値との比較結果等から、車両200(図2)の車外が暗い状態なのか明るい状態なのかを判断する。暗い状態であると判断された場合は、記憶部23に表示部34を点滅させるための情報(「点滅「要」情報」)を記憶する(図6のステップS3、図7のステップS14)。また、明るい状態であると判断された場合は、記憶部23に表示部34を点滅させないための情報(「点滅「不要」情報」)を記憶する(図6のステップS9、図7のステップS15)。そして、記憶部23に「点滅「要」情報」が記憶されている場合は、車両用制御装置100の車内信号送受信部16a,16b、または、車外信号送受信部17a,17bから、「点滅「要」情報」が含まれた探索信号を送信する(図8のステップS33、S44)。一方、記憶部23に「点滅「不要」情報」が記憶されている場合は、車両用制御装置100の車内信号送受信部16a,16b、または、車外信号送受信部17a,17bから、「点滅「不要」情報」が含まれた探索信号を送信する(図9のステップS52、S61)。
【0159】
これにより、車両200の車外が暗い状態である時、つまり、携帯機300の発見が困難な車外環境である時のみ、当該携帯機300の位置を視覚的に報知するべく、表示部34による点滅動作が行われる。このため、車両200の車外が明るい状態である時、つまり、携帯機300の発見が容易な車外環境である時は、表示部34の点滅動作を無駄に行わせずに済む。これにより、携帯機300の探索時において、電源部36(電池)の寿命が短くなることを抑制することが出来る。
【0160】
また、上記実施形態によれば、携帯機300の探索時において、車両200の扉52a,52bの施錠を行うための施錠操作部12a,12bが操作された場合(図8〜図10のステップS31:YES)は、車内信号送受信部16a,16b、または、車外信号送受信部17a,17bから、「点滅「要」情報」または「点滅「不要」情報」が含まれた探索信号を送信する。一方、施錠操作部12a,12bが操作されていない場合(図8〜図10のステップS31:NO)は、車内信号送受信部16a,16b、または、車外信号送受信部17a,17bから、「点滅「要」情報」または「点滅「不要」情報」が含まれた探索信号を送信しない。
【0161】
これにより、車両200の扉52a,52bの施錠操作が行われた時のみ、探索信号を送信して携帯機300の探索を行うため、車両用制御装置100から常時探索信号を送信しなくて済む。これにより、車両用制御装置100の負荷を軽減することが出来る。
【0162】
また、上記実施形態によれば、携帯機300で表示部34が点滅動作している時間が所定時間を超えた場合(ステップS42:YES)に、当該点滅動作を停止させるための停止信号(消灯信号)を、車内信号送受信部16a,16b、または、車外信号送受信部17a,17から送信する。
【0163】
これにより、携帯機300が運転者Hなどによって発見されない場合でも、所定時間経過後に表示部34の点滅動作を自動的に停止させることが出来るため、電源部36(電池)が消耗してしまうことを防止することが出来る。
【0164】
また、上記実施形態によれば、照度測定部22により測定された車外照度が、予め設定された基準値未満である場合(図7のステップS13:YES)は、車両の車外が暗い状態であると判断して、記憶部23に表示部34を点滅させるための「点滅「要」情報」を記憶する(図7のステップS14)。一方、測定された車外照度が、予め設定された基準値以上である場合(図7のステップS13:NO)は、車両の車外が明るい状態であるとみなして、記憶部23に表示部34を点滅させないための「点滅「不要」情報」を記憶する(図7のステップS15)。
【0165】
これにより、照度測定部22で測定した車両200の車外の照度が予め設定された基準値未満となった場合に前照灯装置51a,51bを点灯するシステムを搭載している従来の車両においては、当該システムを利用して上記実施形態を容易に実現出来るため、導入コストの削減を図ることが出来る。
【0166】
また、上記実施形態によれば、計時部21により計時され、記憶部23に記憶された前照灯装置51a,51bの消灯時刻と、計時部21により計時されている現在時刻との時間差が、所定時間以内である場合(図6のステップS8:YES)は、車両200の車外が暗い状態であると判断して、記憶部23に記憶されている表示部34を点滅させるための「点滅「要」情報」(図6のステップS3)を書き換えずに、そのままの状態とする。一方、計時部21により計時され、記憶部23に記憶された前照灯装置51a,51bの消灯時刻と、計時部21により計時されている現在時刻との時間差が、所定時間を超えた場合(図6のステップS8:NO)は、車両200の車外が明るい状態であると判断して、記憶部23に先に記憶されていた「点滅「要」情報」を、表示部34を点滅させないための「点滅「不要」情報」に書き換える(図6のステップS9)。
【0167】
これにより、前照灯装置51a,51bの消灯時刻から相当の時間が経過した時刻、例えば、消灯時刻が夕方の8時であり、それから12時間が経過した朝方の8時において、携帯機300の探索が行われた場合に、周囲が明るいにもかかわらず、誤って表示部34が点滅することを防止することが出来る。
【0168】
また、上記実施形態によれば、表示部34が点滅動作している間に、施錠操作部33にて施錠操作が行われた場合(図8のステップS41:NO)は、表示部34の点滅動作を停止させるための停止信号(消灯信号)を、「点滅「要」情報」を含む探索信号を送信した車内信号送受信部16a,16b、または、車外信号送受信部17a,17から信号送受信部32が受信する。一方、表示部34が点滅動作している間に、施錠操作部33にて施錠操作が行われていない場合(図8のステップS41:YES)は、表示部34の点滅動作を停止させるための停止信号(消灯信号)を、上述した信号送受信部から信号送受信部32が受信しない。
【0169】
これにより、携帯機300が運転者Hなどに発見されて、当該携帯機300において何らかの操作(例えば、施錠操作)が行われるまでは、表示部34の点滅動作が終了しないため、紛失した携帯機300を発見し易くすることが出来る。
【0170】
本発明では、以上述べた以外にも種々の実施形態を採用することが出来る。例えば、上記実施形態においては、車両用制御装置100に設けた計時部21の計時動作に基づいて、表示部34の点滅動作を停止させる停止信号を携帯機300へ送信するようにしたが、これに限られず、携帯機300に計時部を設け、その計時動作に基づいて、表示部34の点滅動作を停止させるようにしても良い。
【0171】
また、上記実施形態では、表示部34をLEDとしたが、これに限られず、LCD(Liquid Crystal Display)と当該LCDのバックライトから構成しても良い。
【0172】
また、上記実施形態では、携帯機300の位置を報知するために、表示部34を点滅させたが、これに限られず、表示部34を点灯させたままにしてもよい。
【0173】
さらに、上記実施形態では、車両200の車外の明暗状態の判定を、前照灯51a,51bの消灯時刻からの経過時間や、照度測定部22による計測結果に基づいて行ったが、これに限られず、計時部21により計時されている現在時刻から、どの時間帯(例えば、「早朝、朝方、昼間、夕方、深夜」)であるかを判断して、車両200の車外の明暗状態の判定を行っても良い。
【符号の説明】
【0174】
12a,12b 施錠操作部
16a,16b 車内信号送受信部
17a,17b 車外信号送受信部
21 計時部
22 照度測定部
23 記憶部
32 信号送受信部
33 施錠操作部
34 表示部
51a,51b 前照灯装置
100 車両用制御装置
200 車両
300 携帯機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される制御装置であって、
当該制御装置を遠隔操作する携帯機の位置を探索するための探索信号を送信する探索信号送信手段と、
前記車両の車外の明暗状態を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果を記憶する記憶手段と、
を備え、
前記携帯機の探索時において、
前記判定手段により前記車両の車外が暗い状態であると判定された判定結果が、前記記憶手段に記憶されている場合は、前記探索信号送信手段から、前記携帯機の位置を視覚的に報知する報知動作を当該携帯機にて行わせるための第1の探索信号を送信し、
前記判定手段により前記車両の車外が明るい状態であると判定された判定結果が、前記記憶手段に記憶されている場合は、前記探索信号送信手段から、前記携帯機の位置を視覚的に報知する報知動作を当該携帯機にて行わせないための第2の探索信号を送信する、
ことを特徴とする車両用制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用制御装置において、
前記車両の扉の施錠を行うための施錠操作手段を備え、
前記携帯機の探索時において、前記施錠操作手段が操作された場合に、前記探索信号送信手段から、前記第1または第2の探索信号を送信することを特徴とする車両用制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載の車両用制御装置において、
前記携帯機で報知動作が行われている時間が所定時間を超えた場合に、当該報知動作を停止させるための停止信号を、前記探索信号送信手段から送信する、
ことを特徴とする車両用制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載の車両用制御装置において、
前記車両の車外の照度を計測する照度測定手段を備え、
前記判定手段は、
前記照度測定手段により測定された照度が、予め設定された基準値未満である場合は、前記車両の車外が暗い状態であると判定し、
前記照度測定手段により測定された照度が、予め設定された基準値以上である場合は、前記車両の車外が明るい状態であると判定する、
ことを特徴とする車両用制御装置。
【請求項5】
請求項1に記載の車両用制御装置において、
前記判定手段は、
前記車両の前照灯の消灯時刻と現在時刻との時間差が、所定時間以内である場合は、前記車両の車外が暗い状態であると判定し、
前記車両の前照灯の消灯時刻と現在時刻との時間差が、所定時間を超えた場合は、前記車両の車外が明るい状態であると判定する、
ことを特徴とする車両用制御装置。
【請求項6】
請求項1に記載の車両用制御装置を遠隔操作するための携帯機であって、
前記第1および第2の探索信号を受信するための探索信号受信手段と、
前記携帯機の位置を視覚的に報知する報知動作を行う報知手段と、
を備え、
前記探索信号受信手段により、前記第1の探索信号が受信された場合は、前記報知手段は、前記携帯機の位置を視覚的に報知する報知動作を行い、
前記探索信号受信手段により、前記第2の探索信号が受信された場合は、前記報知手段は、前記携帯機の位置を視覚的に報知する報知動作を行わない、
ことを特徴とする携帯機。
【請求項7】
請求項6に記載の携帯機において、
前記車両用制御装置を遠隔から操作するための遠隔操作手段を備え、
前記報知手段による報知動作が行われている時に、前記遠隔操作手段が操作された場合は、当該報知手段による報知動作を停止するための停止信号を、前記探索信号送信手段から前記探索信号受信手段が受信することを特徴とする携帯機。
【請求項8】
請求項1ないし5のいずれかに記載の車両用制御装置と、請求項6または7に記載の携帯機とを備えたことを特徴とする携帯機探索システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−64004(P2011−64004A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−215846(P2009−215846)
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【出願人】(510123839)オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 (110)
【Fターム(参考)】