説明

車載情報提供装置

【課題】通信によりデータを転送する一対の機器間の通信距離に応じてデータ転送レートを切り替える通信方式に基づくデータ転送レートの変化に応じて、コンテンツ出力帯域を制御する。
【解決手段】通信方式としてたとえばWUSB規格を適用する場合、データ転送レートが480Mb/sのとき(S410)、480Mb/s未満で200Mb/s以上のとき(S420)、200Mb/s未満で53.3Mb/s以上のとき(S430)は、各々、大容量コンテンツ(S412)、中容量コンテンツ(S422)、小容量コンテンツ(S432)を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経路誘導画面や動画等の様々なコンテンツ表示を行うナビゲーション装置に適用することが好適な車載情報提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車載ナビゲーション装置においては、本体制御機からモニタへのコンテンツ出力を無線接続にて構成し、運転者以外の乗員による使用を可能とする車載機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−178541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、制御機からモニタへのコンテンツ出力をサポートする無線通信方式としてUSB Implementers Forum(USB−IF)に帰属するWireless USB Promoter Groupによって仕様が策定されているWireless Universal Serial Bus(以下、WUSBと略記する)のような、レンジ(距離)に応じてデータ転送レートが定められている規格を適用すると、モニタが車内を移動するとデータ転送レートが変化する場合がある。そのため、データ転送レートが低下したにも関わらず、低下する前のレートでコンテンツ出力帯域を保持したために画面出力ができずにブラックアウトとなる問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明に係る車載情報提供装置は、第1通信装置を有する第1機器と、第2通信装置および、第1機器から送信されたデータを乗員に提示する提示装置を有する第2機器と、第1および第2機器間のデータの通信を制御し、第1および第2機器間の距離に応じて通信速度を変更する制御手段と、データの通信速度を検出する検出手段と、検出した通信速度に応じて、第1および第2機器間でデータ通信を行うデータの種類を選択する選択手段とを備え、制御手段は、選択された種類のデータを距離に応じた通信速度で通信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、データ転送レートの変化に応じてコンテンツ出力帯域を制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1〜5を参照して、本発明による車載情報提供装置をナビゲーション装置(以下、車載機とする)に適用した一実施の形態を説明する。図1は、本実施の形態の車載機10の全体構成を示す図である。
【0007】
車載機10は、車両1に搭載される。車載機10は、本体である制御機100とモニタ200とから構成され、制御機100は、図1においては車両1の前席側に据え付けられている。モニタ200は、運転手以外の同乗者も使用することが可能なため、前席と後席の間を移動し得る。図1においてはモニタ部200が後席側に移動した様子を示しており、前席側破線は移動前のモニタ部200が位置していた場所を示している。
【0008】
図1において、制御機100とモニタ200との間の両端矢印は、両者の間で無線通信が行われている様子を表している。モニタ200は移動前に前席側破線の位置に存在したことから、後席側への移動により、制御機100とモニタ200との間の無線通信のレンジが大きくなったことを意味している。本実施例における当該無線通信方式としてWUSB規格を適用するものとする。
【0009】
図2は、車載機10のハードウェア構成を表すシステムブロック図である。前述したように、車載機10は制御機100およびモニタ200から構成される。制御機100のCPU110においては、センサ類120およびユーザ入力装置130との間の信号が入出力される。センサ類120とは車両の現在地を検出するためのセンサ類であり、ジャイロセンサ、GPS(Global Positioning System)センサ、車速センサ等を含む。ユーザ入力装置130は、タッチパネル、パネル周辺の押ボタン式スイッチ、ジョイスティック、リモートコントローラ等のユーザインタフェースを提供する。
【0010】
CPU110は制御機100全体を制御する演算処理装置であり、CPU110およびその周辺回路は互いにバスで接続されている。周辺回路は、ワークメモリ140、プログラムメモリ150、チューナ160、映像や楽曲を記録したDVD等各種メディア再生装置170、記憶装置180、WUSBホスト190等から成る。ワークメモリ140はCPU110の作業エリアとして制御に用いられ、プログラムメモリ150にはCPU110の制御プログラムが格納されている。
【0011】
チューナ160は、FM/AM/TVの各種放送を受信すると共に、道路交通情報(例えば、VICS(登録商標)情報)を配信するFM多重放送を受信することができる。VICS情報は、プログラム処理が可能なデジタルデータとして送信され、渋滞情報、規制情報、駐車場情報、サービスエリア情報、パーキングエリア情報を含んでいる。規制情報には、車線規制情報、高速道路のランプ規制情報、インターチェンジ規制情報が含まれる。
【0012】
記憶装置180は、ナビゲーション処理に使用する道路地図データやPOI(Point of Interest:観光地や各種施設)情報などの情報を格納する記憶装置であり、ハードディスクドライブが用いられている。なお、記憶装置180は、ハードディスクドライブ以外にも、道路地図データが格納されたCD−ROMやDVD、その他の記録媒体、およびその読み出し装置であっても良い。
【0013】
道路地図データは、地図に関する情報であり、地図表示用データ、経路探索用データ、誘導データなどから成る。地図表示用データは道路や道路地図の背景を表示するためのデータである。経路探索用データは、道路形状とは直接関係しない分岐情報などから成るデータであり、主に推奨経路を演算(経路探索)する際に用いられる。誘導データは、交差点名称・道路名称・方面名称・方向ガイド施設情報などを含むデータであり、演算された推奨経路に基づきユーザを経路誘導する際に用いられる。
【0014】
WUSBホスト190は、USBホストコントローラ191、ISO/IEC標準UWB(Ultra Wideband)インタフェース192等から成る。USBホストコントローラ191はWUSBホスト190がマスタとして動作するための制御を行う。UWBインタフェース192はデータ送受信のためのアンテナやRF(Radio Frequency)回路(不図示)等から成る。
【0015】
モニタ200のCPU210においては、ユーザ入力装置230との間の信号が入出力される。ユーザ入力装置230はタッチパネルやパネル周辺の押ボタン式スイッチ、ジョイスティック、リモートコントローラ等のユーザインタフェースを提供する。
【0016】
CPU210は、モニタ200全体を制御する演算装置であり、CPU210およびその周辺回路は互いにバスで接続されている。周辺回路は、ディスプレイモジュール220、ワークメモリ240、プログラムメモリ250、WUSBペリフェラル290等から成る。ワークメモリ240はCPU210の作業エリアとして用いられ、プログラムメモリ250にはCPU210の制御プログラムが格納されている。
【0017】
ディスプレイモジュール220は、グラフィックコントローラ221、画像メモリ222、表示パネル223等から成る。グラフィックコントローラ221は、制御機100のCPU110によって入力され、CPU210から出力される文字や図形等の画像データを画像メモリ222に格納し、表示パネル223に画面表示するための制御を行う。
【0018】
WUSBペリフェラル290は、USBペリフェラルコントローラ291、UWBインタフェース292等から成る。USBペリフェラルコントローラ291はWUSBペリフェラル290がスレーブとして動作するための制御を行う。UWBインタフェース292はデータ送受信のためのアンテナやRF回路(不図示)等から成る。
【0019】
制御機100は、蓄積された道路地図データや取得されたVICS情報、再生された映像や楽曲のデータ等のコンテンツ出力データを、WUSB規格に基づく無線通信によってモニタ200へ転送する。WUSB規格では、ホスト・ペリフェラル間のレンジに応じてデータ転送レートが変化する。したがって、制御機100は、モニタ200との間のデータ転送レートを監視し、その変化に応じてモニタ200へのコンテンツ出力帯域を制御する必要がある。
【0020】
図3のフローチャートを参照して、車載機本体の制御機100からモニタ200へのコンテンツ出力帯域制御動作を説明する。以下の各ステップは、制御機100におけるCPU110のプログラム処理として実行される。ステップS310では、CPU110は、ホスト側レジスタルックイン等を通じてWUSBデータ転送レート(以下、転送レートと略記する)の変化を検出する。ステップS320では、CPU110は、転送レートの変化に追従してコンテンツ出力を自動で切り換える設定がされているかどうかを判定する。当該設定がされている場合は、自動切換のサブルーチン処理(ステップS400)が実行され、その終了をもってコンテンツ出力帯域制御が終了する。当該設定がされていない場合は、マニュアル切換処理(ステップS500)が実行され、その終了をもってコンテンツ出力帯域制御が終了する。
【0021】
図4のフローチャートを参照して、図3のステップS400に該当する自動切換処理を説明する。ステップS410では、CPU110は、転送レートが480Mb/sと一致するか否かを判定する。一致する場合、ステップS412にて、CPU110は、標準出力の対象としている大容量コンテンツを帯域480Mb/sにて出力するように設定し、自動切換処理が終了する。不一致の場合は、ステップS420にて、CPU110は、転送レートが200Mb/s以上であるか否かを判定する。
【0022】
ステップS420にて、転送レートが200Mb/s以上であると判定された場合、ステップS421にて、CPU110は、中容量コンテンツ出力の旨のユーザ通知をモニタ200の画面に表示するための画像データを出力する。また、中容量コンテンツを帯域200Mb/sにて出力するように設定し(ステップS422)、自動切換処理が終了する。ステップS420にて、転送レートが200Mb/s未満であると判定された場合は、ステップS430にて、転送レートが53.3Mb/s以上であるか否かが判定される。
【0023】
ステップS430にて、転送レートが53.3Mb/s以上であると判定された場合、ステップS431にて、CPU110は、小容量コンテンツ出力の旨のユーザ通知をモニタ200の画面に表示するための画像データを出力する。また、小容量コンテンツを帯域53.3Mb/sにて出力するように設定し(ステップS432)、自動切換処理が終了する。ステップS430にて、転送レートが53.3Mb/s未満であると判定された場合、ステップS441にて、CPU110は、コンテンツ出力不可の旨のユーザ通知をモニタ200の画面に表示するための画像データを出力し、ステップS442においてコンテンツ出力不可設定をする。コンテンツ出力不可の旨のユーザ通知をモニタ200の画面に表示するための画像データを出力する代わりに、待機状態を表す画面を表示するための画像データを出力したり、デモ画面を表示するための画像データを出力してもよい。これらをもって、自動切換処理が終了する。
【0024】
図5のフローチャートを参照して、図3のステップS500に該当するマニュアル切換処理を説明する。ステップS510では、CPU110は、転送レートが480Mb/sと一致するか否かを判定する。一致する場合、ステップS515にて、CPU110は、標準出力の対象としている大容量コンテンツを帯域480Mb/sにて出力するように設定し、マニュアル切換処理が終了する。不一致の場合は、ステップS521にて、CPU110は、コンテンツの標準出力不可の旨のユーザ通知をモニタ200の画面に表示するための画像データを出力し、ステップS522にて、コンテンツ出力を自動で切り換えるか否かについてユーザ選択画面をモニタ200に表示するための画像データを出力する。コンテンツ出力自動切り換えの場合、ステップS523にて、CPU110は、転送レートが200Mb/s以上であるか否かを判定する。
【0025】
ステップS523にて、転送レートが200Mb/s以上であると判定された場合、ステップS524にて、CPU110は、中容量コンテンツ出力の旨のユーザ通知をモニタ200の画面に表示するための画像データを出力する。また、中容量コンテンツを帯域200Mb/sにて出力するように設定し(ステップS525)、マニュアル切換処理が終了する。ステップS523にて、転送レートが200Mb/s未満であると判定された場合は、ステップS533にて、転送レートが53.3Mb/s以上であるか否かが判定される。
【0026】
ステップS533にて転送レートが53.3Mb/s以上であると判定された場合、ステップS534にて、CPU110は、小容量コンテンツ出力の旨のユーザ通知をモニタ200の画面に表示するための画像データを出力する。また、小容量コンテンツを帯域53.3Mb/sにて出力するように設定し(ステップS535)、マニュアル切換処理が終了する。ステップS533にて、転送レートが53.3Mb/s未満であると判定された場合は、ステップS534にて、CPU110は、コンテンツ出力不可の旨のユーザ通知をモニタ200の画面に表示するための画像データを出力し、ステップS535においてコンテンツ出力不可設定をする。コンテンツ出力不可の旨のユーザ通知をモニタ200の画面に表示するための画像データを出力する代わりに、待機状態を表す画面を表示するための画像データを出力したり、デモ画面を表示するための画像データを出力してもよい。これらをもって、マニュアル切換処理が終了する。
【0027】
なお、上述したように、本実施の形態における制御機100とモニタ200との間の無線通信方式として、WUSB規格を適用した。WUSB規格においては、レンジに応じてデータ転送レートが定められており、WUSB規格Revision1.0によると、そのデータ転送レートは、最大値480Mb/sから最小値53.3Mb/sまで8段階で規定されている。本実施の形態においては、最大のデータ転送レート480Mb/sでの出力を標準出力とし、当該標準出力設定での出力対象としているコンテンツを大容量コンテンツとしている。また、最小のデータ転送レート53.3Mb/sでの出力対象としているコンテンツは、データ転送時間の長大化防止のために制限された容量を有しており、これを小容量コンテンツとしている。さらに、中間のデータ転送レートにあたる200Mb/sでの出力対象としているコンテンツを中容量コンテンツとしている。
【0028】
以上説明した実施の形態のナビゲーション装置は次のような作用効果を奏する。
(1)第1および第2機器である制御機100およびモニタ200と間のデータ転送レートを検出し、検出したレートに応じて、転送するデータの種類を選択するようにした。たとえば、データ転送レートが大のときは大容量コンテンツを選択し、データ転送レートが中のときは中容量コンテンツを選択し、データ転送レートが小のときは小容量コンテンツを選択するようにした。そのため、乗員に適切に情報が提示される。
【0029】
以上説明したナビゲーション装置を次のように変形することもできる。
(1)通信方式としてWUSB規格を適用すると説明したが、通信方式は問わない。したがって、通信によりデータを転送する一対の機器間の通信距離に応じてデータ転送レートを切り替える種々の通信方式に本発明を適用できる。
(2)大中小3段階のデータ転送レートに応じて転送するデータの種類として、大容量コンテンツ、中容量コンテンツ、小容量コンテンツを例示したが、データ転送レートの大小2段階でデータの種類を変更するようにしてもよい。モニタ200にハイビジョン方式による高精細な映像を表示する場合、データ転送レートが低下すると映像データの転送に時間がかかり、スムーズな表示ができなくなるおそれがある。たとえば、ブラックアウトする。この場合、ハイビジョン方式によらずに低精細な映像を表示する映像データに切り換えることにより、表示される映像が途切れないため、乗員は違和感なく鑑賞することができる。
(3)以上では、車載情報提供装置を代表してナビゲーション装置(車載機10)の制御機100とモニタ200との間でデータ転送が実行される場合を一例として説明した。しかし、通信によりデータを転送する一対の機器であれば、ナビゲーション装置に限定されない。たとえば、AV装置の制御機とモニタとの間でデータ転送が実行されるシステムにも本発明を適用できる。
【0030】
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
【0031】
上述の実施の形態およびその変形例において、たとえば、制御手段、および第1通信装置はWUSBホスト190に、第2通信装置はWUSBペリフェラル290にそれぞれ対応する。検出手段、および選択手段は、CPU110と、プログラムメモリ150で実行されるプログラムとによって実現される。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本実施の形態の車載機10の全体構成を示す図
【図2】本実施の形態の車載機10のハードウェア構成を表すシステムブロック図
【図3】本実施の形態の制御機100からモニタ200へのコンテンツ出力帯域制御動作を説明する図
【図4】本実施の形態において、図3のステップS400に該当する自動切換処理を説明する図
【図5】本実施の形態において、図3のステップS500に該当するマニュアル切換処理を説明する図
【符号の説明】
【0033】
1 車両
10 車載機
100 制御機
110、210 CPU
120 センサ類
130、230 ユーザ入力装置
140、240 ワークメモリ
150、250 プログラムメモリ
160 チューナ
170 メディア再生装置
180 記憶装置
190 WUSBホスト
191 USBホストコントローラ
192、292 UWBインタフェース
220 ディスプレイモジュール
221 グラフィックコントローラ
222 画像メモリ
223 表示パネル
290 WUSBペリフェラル
291 USBペリフェラルコントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信装置を有する第1機器と、
第2通信装置および、前記第1機器から送信されたデータを乗員に提示する提示装置を有する第2機器と、
前記第1および第2機器間の前記データの通信を制御し、前記第1および第2機器間の距離に応じて通信速度を変更する制御手段と、
前記データの通信速度を検出する検出手段と、
前記検出した通信速度に応じて、前記第1および第2機器間でデータ通信を行うデータの種類を選択する選択手段とを備え、
前記制御手段は、前記選択された種類のデータを前記距離に応じた通信速度で通信することを特徴とする車載情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車載情報提供装置において、
前記提示装置は表示器を含み、
前記データの種類は、受信したデータを高精細度で前記表示器に表示する第1映像データ、および受信したデータを第1映像よりも低精細度で前記表示器に表示する第2映像データを含み、
前記選択手段は、前記検出された通信速度が所定値以下の場合、前記第2映像データを選択することを特徴とする車載情報提供装置。
【請求項3】
請求項1に記載の車載情報提供装置において、
前記第1および第2通信装置は、WUSB規格に準拠した通信装置であることを特徴とする車載情報提供装置。
【請求項4】
請求項1に記載の車載情報提供装置において、
前記第1機器はナビゲーション装置の制御装置であることを特徴とする車載情報提供装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−4428(P2010−4428A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−162891(P2008−162891)
【出願日】平成20年6月23日(2008.6.23)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】