説明

遊技機

【課題】全回転演出で同一回転位置に揃う図柄の種類により、特別遊技終了後に行われる特殊遊技の遊技内容を報知することができて面白みのある遊技機を提供する。
【解決手段】所定の図柄が複数の回転リールの同一回転位置に揃いかつ同一回転速度となるように制御した後にこの同一回転速度と異なる回転速度である通常回転速度に移行させるようにした全回転演出を実施可能な特別演出制御手段150と、全回転演出における複数の回転リールの同一回転位置に揃える所定の図柄を決定する特別演出決定手段特別演出抽選手段190とを備え、特別演出決定手段が決定した図柄に対応して特別遊技終了後に行われる特殊遊技の終了条件が異なるように形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、所定条件下で演出を実施して、遊技者の期待感及び高揚感を向上させることが可能な遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のスロットマシンとしては、複数の回転リールを回転させた後、ストップスイッチにより停止させる遊技を行う遊技機が一般に知られている。このスロットマシンでは、各回転リールの周囲に複数の図柄が配置されてあり、図柄表示窓を通じて、各回転リールに配置された図柄の前面側の一部が視認可能な構成となっている。そして、遊技者が遊技メダルを投入してスタートスイッチを操作することで、各回転リールが回転を開始し、各回転リールが回転を開始した後に、ストップスイッチを遊技者が操作することで、各回転リールが停止する。また、スロットマシンの内部では、原則として、遊技メダルの投入と、スタートスイッチの操作とを条件として、抽選を行っており、抽選の結果、所定の役に当選し、且つ予め設定された有効ライン上に、当選した役の図柄が停止することを条件として、入賞し、所定枚数の遊技メダルが払い出されたり、或いは、遊技者に有利な所定の特別遊技へ移行することができる等の特典が付与される。そして、遊技の興趣を高めるべく、液晶表示装置や、多数のランプや、スピーカ等の報知手段を介して、画像や音や光等による種々の演出が行われている。
【0003】
従来のスロットマシン等の遊技機では、通常遊技と、通常遊技よりも大きな利益を付与可能なビッグボーナスゲーム(BBゲーム)等の特別遊技とを備えている。そして、このBBゲーム等の特別遊技が当選した場合、その旨を、直接、或いは間接的に、遊技者に報知する演出である特別演出が実施可能に形成されている。
更に、そのような特別演出として、BBゲームに当選したような場合に、全ての図柄が横方向に一列に揃った状態で回転する演出、いわゆる全回転演出が行われている(具体的には、例えば、特許文献1。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−334314号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記した従来の遊技機では、抽選によりBBゲーム等の所定の遊技に当選した場合、かかる抽選を報知する演出に関して、面白みのないといった問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1及び2) 請求項1及び2記載の発明は、次の点を目的とする。すなわち、請求項1記載の発明は、全回転演出で同一回転位置に揃う図柄の種類により、特別遊技終了後に行われる特殊遊技の遊技内容を報知することができて面白みのある遊技機を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(請求項1)
(特徴点) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、複数の図柄(61)を周囲に配置した複数の回転リール(40)を回転可能にしたリールユニット(60)と、前記回転リール(40)の回転駆動を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、前記回転リール(40)の回転駆動を停止させるためのストップスイッチ(50)と、抽選により役の当選か否かを決定するための当選抽選手段(110)と、所定数の遊技メダルの投入を条件として遊技を開始可能とし、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に対応した停止制御を前記回転リール(40)に対して行うとともに、前記当選抽選手段(110)の抽選結果、所定の前記役に当選して、且つ前記役に応じて予め定められた図柄組合せが所定の停止位置に停止することにより入賞となり、或いは前記図柄組合せが所定の停止位置に停止しないことにより外れとなって1回の遊技を終了させるための遊技制御手段(27)とを備えた遊技機において、遊技は、通常に行われる通常遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技とを備え、前記回転リール(40)の回転開始後に所定の図柄(61)が複数の前記回転リール(40)の同一回転位置に揃いかつ同一回転速度となるように制御した後にこの同一回転速度と異なる回転速度である通常回転速度に移行させるようにした全回転演出を実施可能な特別演出制御手段(150)と、前記全回転演出における複数の前記回転リール(40)の同一回転位置に揃える所定の図柄(61)を決定する特別演出決定手段(具体的には、特別演出抽選手段(190))とを備え、前記特別演出決定手段が決定した図柄(61)に対応して前記特別遊技終了後に行われる特殊遊技の終了条件が異なるように形成されていることを特徴とする。
【0007】
また、ここで、「回転リール(40)」とあるのは、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。
また、ここで、「役」は、通常、回転リールに表示される図柄を、3つ揃えた形が基本形となるものである。但し、チェリーのように、3つ揃わなくとも、特定の回転リールの入賞有効ライン上に止まるだけで、入賞となる役もある。なお、役の構成は、スロットマシンの前面側の何処かに表示されている。そして、「役」は、予め定めた入賞態様の組み合わせを意味するものであって、具体的には、例えば、左、中、右の回転リール(40)の停止図柄が、それぞれセブン、セブン、セブン(7、7、7)となることにより、入賞可能となるような入賞態様の組み合わせを含むものである。
【0008】
また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述した回転リール(40)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである。
また、ここで、「遊技メダル」とあるが、かかる円板状のメダルに限定されるものではなく、通常のコインでもよく、また、球状のボール球でもよく、また、スティック状のものでもよいものである。更に、遊技者に何らかの価値を付与するものであれば、特に特定の形状等のものに限定されるものではない。
(作用) 本発明は、特別演出決定手段により、全回転演出で同一回転位置で同一回転速度に揃える所定の図柄を決定している。そして、特別演出決定手段により決定された図柄の種類に応じて、特別遊技終了後に行われる特殊遊技の終了条件が変更される。このため、全回転演出で同一回転位置に揃う図柄の種類により、特別遊技終了後に行われる特殊遊技の終了条件を報知することができる。これにより、遊技者は、全回転演出で同一回転位置に揃う図柄の種類を判別することにより、特別遊技終了後に行われる特殊遊技の終了条件を知ることができる。
【0009】
(請求項2)
(特徴点) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記所定の図柄(61)として、前記特別遊技の前記図柄組合せに対応した複数の図柄(61)が設けられ、前記特別演出決定手段が決定した図柄(61)に対応して前記特別遊技終了後に行われる特殊遊技の終了条件としての遊技回数の上限が異なるように形成されていることを特徴とする。
(作用) 本発明は、特別演出決定手段により、全回転演出で同一回転位置で同一回転速度に揃える所定の図柄を決定している。そして、特別演出決定手段により決定された図柄の種類に応じて、特別遊技終了後に行われる特殊遊技の終了条件としての遊技回数の上限が変更される。このため、全回転演出で同一回転位置に揃う図柄の種類により、特別遊技終了後に行われる特殊遊技の終了条件としての遊技回数の上限を報知することができる。これにより、遊技者は、全回転演出で同一回転位置に揃う図柄の種類を判別することにより、特別遊技終了後に行われる特殊遊技の終了条件としての遊技回数の上限を知ることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1及び2) 請求項1及び2記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1及び2記載の発明によれば、全回転演出で同一回転位置に揃う図柄の種類により、特別遊技終了後に行われる特殊遊技の遊技内容を報知することができて面白みのある遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の理解を助けるための参考発明の第1の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図2】本発明の理解を助けるための参考発明の第1の実施の形態であって、遊技制御手段を示すブロック図である。
【図3】本発明の理解を助けるための参考発明の第1の実施の形態であって、当選抽選手段を示すブロック図である。
【図4】本発明の理解を助けるための参考発明の第1の実施の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。
【図5】本発明の理解を助けるための参考発明の第1の実施の形態であって、遊技機の遊技の動作の概略を示すフローである。
【図6】本発明の理解を助けるための参考発明の第1の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、当選抽選処理の概略を示すフローである。
【図7】本発明の理解を助けるための参考発明の第1の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、全回転演出の実行処理の概略を示すフローである。
【図8】本発明の理解を助けるための参考発明の第1の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、次遊技の全回転演出の決定処理の概略を示すフローである。
【図9】本発明の理解を助けるための参考発明の第1の実施の形態であって、遊技機の動作のうち、回転リールの回転停止処理の概略を示すフローである。
【図10】本発明の理解を助けるための参考発明の第1の実施の形態であって、各回転リールの回転速度と時間との関係をそれぞれ各回転リール毎に示すグラフである。
【図11】本発明の理解を助けるための参考発明の第1の実施の形態であって、各回転リールの回転速度と時間との関係を重ね合わせたグラフである。
【図12】本発明の理解を助けるための参考発明の第4の実施の形態であって、遊技制御手段を示すブロック図である。
【図13】本発明の理解を助けるための参考発明の第4の実施の形態であって、遊技機の遊技の動作の概略を示すフローである。
【図14】本発明の理解を助けるための参考発明の第4の実施の形態であって、全回転演出の実行処理及びフリーズ演出の実行決定処理を示すフローである。
【図15】本発明の理解を助けるための参考発明の第4の実施の形態であって、フリーズ演出の決定処理を示すフローである。
【図16】本発明の実施の形態であって、遊技制御手段を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(本発明の理解を助けるための参考発明の第1の実施の形態)
(図面の説明) 図1から図11までは、本発明の理解を助けるための参考発明の第1の実施の形態を示すものである。図1は遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図2は遊技制御手段のブロック図、図3は当選抽選手段のブロック図、図4は遊技機の外観正面図、図5から図9までは遊技機の遊技の動作の概略のフロー、図10は各回転リールの回転速度と時間との関係をそれぞれ各回転リール毎に示すグラフ、図11は各回転リールの回転速度と時間との関係を重ね合わせたグラフをそれぞれ示すものである。
(遊技機10) 遊技機10は、正面に向かって開口する正面開口部を有する四角箱状の筐体11を有する。この筐体11の正面開口部の向かって左縁側には、筐体11の正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉14がヒンジにより軸支されている。前記前扉14の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61、いわゆる停止図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、前扉14の下部には、入賞した場合に、賞品としての遊技媒体である遊技メダルが払い出される払い出し口32が形成されている。そして、この払い出し口32の下方には、払い出し口32から払い出された遊技メダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状の払い出し皿33が形成されている。
【0013】
前記回転リール40は、図4の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、図4の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなるものである。そして、遊技機10の前面側には、特に図示しないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向に二本の合計五本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が、1枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横中央の一本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、2枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横方向の三本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、3枚の場合、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
【0014】
遊技機10の内部には、図示していないが、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
なお、ここで、「前面」や「前方向」や「手前方向」とは、遊技者が、遊技機10の正面側の前に遊技機10の方に顔を向けて座って、或いは、立っているような場合のかかる遊技者から見た場合の奥から手前への方向を意味する。したがって、前方向や手前方向とは、遊技機10の奥から正面へ向かう方向を意味する。
また、「背面」や「後方向」や「奥方向」とは、遊技者が、遊技機10の正面側に遊技機10の方を向いて位置しているような場合のかかる遊技者から見たときの手前から奥への方向を意味する。したがって、後方向とは、遊技機10の正面から奥(後ろ)へ向かう方向を意味する。また、本明細書における「左方向」や「右方向」等の左右方向も、かかる遊技機10の前面の方を向いて位置している者から見た場合の右方向や、左方向を意味する。
【0015】
(制御装置20) 前記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)遊技制御装置21及び(2)演出制御装置22の装置を有するものである。
図1に示すように、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するための遊技制御装置21と、ランプやスピーカー等の報知手段66を制御するための演出制御装置22とが内蔵されている。また、CPUは、遊技制御装置21及び演出制御装置22に、それぞれ一個ずつ配置されているが、特にこれに限定されるものではなく、一個のCPUで制御しても良く、或いは、二個以上のCPUで制御するようにしても良いものである。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成しても良いものである。
【0016】
(遊技制御装置21) 前記遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の遊技者による操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。この遊技制御装置21は、次の手段として機能する。
(1)遊技制御手段27(通常遊技制御手段70、特別遊技制御手段80)
(2)当選抽選手段110
なお、本遊技機により行う遊技は、メダル投入を条件として、一般的(通常)に行われる通常遊技と、同一の遊技回数を基準として遊技期間で比較した場合に、この通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技とを備えている。この特別遊技は、通常遊技中に予め定めた所定の役に入賞することにより移行するとともに通常遊技よりも単位時間あたりの獲得可能な遊技媒体数が多くなることが可能に形成されている。
【0017】
そして、前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊技に関する制御を行うものである。
また、遊技制御装置21としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(演出制御装置22) 前記演出制御装置22は、主として演出データに関するものであって、報知ランプ69やスピーカー67等の報知手段66を制御するためのものである。そして、遊技制御装置21の内部データの信頼性を担保するため、遊技制御装置21と演出制御装置22との間での信号のやりとりは、一方通行となるように設定されている。すなわち、遊技制御装置21から、演出制御装置22に向かって出力信号のみが送出され、この演出制御装置22から遊技制御装置21に向かっていかなる信号も送出されないように設定されている。これにより、当選率等の抽選に関するデータを有する遊技制御装置21のデータ保護を容易なものにすることができる。
【0018】
そして、この演出制御装置22は、次の手段として機能する。
(1)演出データ記憶手段25
(2)演出制御手段26
また、演出制御装置22としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
また、ここで、遊技機10は、遊技制御装置21を配置した主基板23の他に、前記演出制御装置22を配置したサブ基板24を設けているものである。このため、サブ基板24を交換することにより、演出内容の一部だけが異なる姉妹機を簡単に製造することができる。また、サブ基板24のみを容量や性能が異なる別のものに簡単に交換することができるため、演出内容だけを、例えば、静止画からなる文字表示だけ等の比較的簡単な演出内容のものから、種々の背景の中で、キャラクターが登場する等の多色、精彩な動画からなる複雑な種々の演出内容のもの等に容易に変更することができる。
【0019】
また、遊技機に使用する制御プログラムを開発するにあたって、主基板23とサブ基板24とに分離されていることにより、開発中のバグが、主基板23側に存在するのか、サブ基板24側に存在するのかの判断を容易に行うことができ、制御プログラム全体を見直さなければならなくなる可能性が低くなり、デバッグを容易に行うことができ、制御プログラムの開発期間の短縮を図ることができる。
また、遊技の制御を行う主基板23と、演出データ等を有するサブ基板24とを有しているため、主基板23は外部からの操作や交換や異物の浸入が難しい密閉式の容器内に堅固に固定し、サブ基板24は外部からの交換が容易な容器内に簡便な手段により着脱可能に取り付けることが可能となる。これにより、演出データ等は、簡単に他のものに交換することができるが、当選率等の重要データは外部から操作できないような構造のものに設計することが容易となる。
【0020】
なお、本実施の形態は、上述したような主基板23及びサブ基板24を備えているが、特にこれに限定されるものではなく、主基板23のみからなるようなものや、或いは、更に複数のサブ基板24を備えているようなものでも良いものである。
前記制御装置20の入力側には、主として制御装置20に信号を送る入力手段が配置され、前記制御装置20の出力側には、主として制御装置20からの信号が送り込まれる出力手段が配置されている。
(入力手段) 前記制御装置20の入力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
【0021】
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30(変動表示開始手段31)
(5)ストップスイッチ50(変動表示停止手段51)
なお、入力手段としては、上記した(1)から(5)のパーツに限定されるものではない。
(出力手段) 前記制御装置20の出力側には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
【0022】
(1)貯留払い出し手段65
(2)リールユニット60(回転リール40、インデックス検知装置46、モータードライバ62及び駆動モーター63)
(3)報知手段66(スピーカー67、報知ランプ69及び表示装置68)
なお、出力手段としては、上記した(1)から(3)までのパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15) 前記投入スイッチ15は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、遊技メダルのメダル投入口18から投入された遊技メダルを検知するためのものである。
【0023】
(ベットスイッチ16) 前記ベットスイッチ16は、図4に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、遊技者により予め投入されて遊技機内部に貯留した貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
(精算スイッチ17) 前記精算スイッチ17は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30) 前記スタートスイッチ30は、前記図柄表示手段41としての回転リール40の回転停止表示を回転変動表示へ移行させるために遊技者により変動開始操作が可能な変動表示開始手段31である。このスタートスイッチ30は、図4に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(リプレイ、Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
【0024】
なお、ここで、「再遊技(リプレイ、Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(リプレイ、Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(リプレイ、Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50) 前記ストップスイッチ50は、前記図柄表示手段41の回転変動表示を回転停止表示へ移行させるために遊技者により複数個の前記図柄表示手段41を別個独立に停止操作が可能な変動表示停止手段51であって、リールユニット60の駆動モーターの回転を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図4に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。遊技者が回転リール40に対応したストップスイッチ50を指で押す又は触れる等の停止操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
【0025】
(貯留払い出し手段65) 前記貯留払い出し手段65は、いわゆるホッパーユニットであって、図示しないが、投入された遊技メダルを貯留することができるとともに、入賞した場合に、遊技者に向かって所定数の遊技媒体としての遊技メダルを払い出すためのものである。
(リールユニット60(回転リール40、インデックス検知装置46、モータードライバ62、駆動モーター63)) 前記リールユニット60は、複数の配列された図柄を回転変動表示又は回転停止表示するための複数個の図柄表示手段41を備えているものである。この図柄表示手段41は、21個の図柄を周囲に均等に配列した筒状の回転リール40を有している。すなわち、リールユニット60には、3個の駆動モーター63が、基体としての枠体に固定或いは支持されている。そして、各々の駆動モーター63の回転駆動軸には、三個の回転リール40の回転中心軸が固定されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(21個)の図柄61が表示されている。そして、回転リール40の一部に、突出している突出片状のいわゆるインデックス47が形成してある。このインデックス47は、回転リール40の回転開始位置を検出するために回転リール40の周囲に突出して形成されているものである。そして、回転リール40の周囲には、インデックス47の通過を光センサーの遮断によって検知するためのインデックス検知装置46が形成されている。そして、駆動モーター63による回転を開始した後、前記インデックス47をインデックス検知装置46の光センサー等により検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われるものである。このインデックス検知装置46は、内部に光センサーを有するとともに、全体形状が、略コ字状であって、一端に発光素子(LED)が配置され、他端に受光素子(フォトトランジスタ)が配置され、そのコ字状の内部を、突出片状のインデックス47が移動することにより、発光素子からの光が遮断され、インデックス47の位置を検知可能なものである。
【0026】
以下、具体的に説明すると、この回転リール40の外周表面の21個の図柄61には、各図柄61の表示位置により異なる図柄番号が付与されている。そして、この回転リール40の回転駆動軸には、回転リール40を回転駆動させるための回転駆動源である駆動モーター63としてのステッピングモータ64が固定されている。このステッピングモータ64は、リールユニット60の基体である枠体に固定されて所定の回転角度だけ回転リール40を回転させるための回転駆動力を発生するものである。このリールユニット60には、このステッピングモータ64を回転駆動させるためのモータードライバ62が形成されている。このモータードライバ62には、遊技制御装置21からの制御信号としてのパルス信号が入力されることにより、ステッピングモータ64を回転駆動させるように形成されている。
【0027】
更に、具体的には、このステッピングモータ64は、504個のステップで、360度、すなわち1周するように設定されている。そして、モータドライバ121に1パルスの制御信号が入力されることにより、ステッピングモータ64が1ステップ角(具体的には、0.7142・・度)だけ、回転するように設定されている。すなわち、504パルスの制御信号がモータドライバ121に入力されることにより、ステッピングモータ64は、360度、すなわち1回転するものである。回転リール40の周囲には、21個の図柄が配置されているため、24パルスの制御信号がモータドライバ121に入力されると、ステッピングモータ64は24ステップ移動し、結果として24ステップ角だけ回転移動して1図柄分だけ回転移動するように設定されている。
【0028】
本実施の形態では、回転リール40の回転速度を後述する全回転演出において変更しているが、これは、単位時間当たりのステップ数を変更することにより、回転リール40の回転速度を、後述する特別演出制御手段150により調整可能に形成されている。
(報知手段66) 前記報知手段66は、遊技者に当選や入賞等を音や光や映像で報知させるためのものである。具体的には、報知手段66は、筐体11に埋め込まれた左右のスピーカー67と、表示窓12の上部中央に配置された液晶表示装置からなる表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された5個の報知ランプ69とを備えているものである。そして、この報知手段66は、演出制御装置22の制御により、当選時や入賞時にスピーカー67から当選音や入賞音を発生させ、報知ランプ69を点灯又は点滅させることにより、また、表示装置68に図柄模様や文字列を点灯表示させることにより、遊技者に当選や入賞等を報知させるためのものである。
【0029】
(遊技制御手段27) 前記遊技制御手段27は、遊技を行わせるためのものであって、当選抽選手段110の抽選結果に対応した停止制御を図柄表示手段41に対して行うためのものである。上述した遊技制御手段27は、次の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80(特定導入遊技制御手段91、特定遊技制御手段101)
(3)カウント手段120
(4)リール位置判断手段130
(5)停止記憶手段140
(6)特別演出制御手段150
(7)特別演出実行判断手段160
(8)タイマー手段170
なお、ここで、通常遊技制御手段70は、通常遊技の制御を行うためのものであり、特定遊技制御手段101は、特別遊技の制御を行うためのものである。
【0030】
また、ここで、遊技制御手段27が行わせる遊技は、遊技メダルの投入を条件として遊技が開始可能となり、当選抽選手段の抽選結果、所定の役に当選し、且つ遊技状況が役に応じて予め定められた図柄表示の態様になること(役に対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うこと)により入賞となり、或いは、かかる図柄表示の態様にならないこと(役に対応する図柄が入賞有効ライン上に揃わないこと)により外れとなって1回の遊技が終了するように設定されている。
(通常遊技制御手段70) 前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
【0031】
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下投入が実施され(再遊技(リプレイ、Replay)を除く)、且つ前遊技から所定時間が経過することを条件として、スタートスイッチ30が押下可能な状態(遊技開始可能な状態)となり、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。
或いは、「再遊技(リプレイ、Replay)」時にはメダル投入やベットスイッチ16の押下投入が実施されることなく、且つ前遊技から所定時間が経過することを条件として、スタートスイッチ30が押下可能な状態(遊技開始可能な状態)となり、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。
【0032】
その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、貯留払い出し手段65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞した場合、遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選(この小役当選が入賞した場合は小役入賞となる)と、入賞した場合、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与するとともに、特別遊技(BBゲーム)へ移行可能であるとともに入賞できなかったときに当選の権利を次の遊技に持ち越し可能な特別当選(この特別当選が入賞した場合は特別入賞となる)と、入賞した場合、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(リプレイ、Replay)当選」(この再遊技当選が入賞した場合は再遊技入賞となる)の当選とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの当選となった場合(内部入賞とも言う。)、その当選に対応した当選フラグが成立する。
【0033】
ここで、「フラグ」とは、当選抽選手段110の抽選結果が所定の役に当選の場合に、当選であることを記憶しておくためのメモリーであり、小役当選の場合には、小役当選の当選フラグを成立させ、抽選結果が特別当選である場合には特別当選の当選フラグを成立させるものである。そして、この特別当選の当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の入賞図柄(例えば、入賞有効ライン上に「セブン」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。そして、抽選により特別当選の当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが入賞図柄と一致していない場合、すなわち、特別当選の当選フラグが成立している遊技で入賞できなかった場合、原則として、それ以後の遊技に特別当選の当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。そして、原則として、当該特別当選の当選フラグを持ち越した遊技でも、入賞できなかった場合、更に、それ以後の遊技に特別当選の当選フラグの権利は、入賞できるまで持ち越されるように形成されている。(具体的には、BBゲーム及び後述する独立RBゲームへの移行当選役の当選フラグの権利は、入賞できるまで持ち越し可能に形成されている。)なお、小役当選の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
【0034】
(蹴飛ばし設定と、引き込み設定) 前記回転リール40の回転及び停止を制御する停止制御として、入賞図柄の組み合わせを遊技者がストップスイッチ50を操作して所定位置に停止させようとしても、回転リール40が回転して、かかる入賞図柄が所定位置に揃わないように設定した蹴飛ばし設定と、ストップスイッチ50を操作した状態から所定の図柄数だけ回転リール40の回転上流側に位置する引き込み可能図柄の中に、当選フラグ成立中の入賞図柄が含まれているような場合に、入賞図柄を所定位置にまで引き込んで停止するように設定した引き込み設定とを備えている。
なお、ストップスイッチ50の押下操作タイミング時の基準位置の図柄において、蹴飛ばし設定も、引き込み設定のいずれも設定されていない場合は、蹴飛ばし設定及び引き込み設定のいずれの設定も達成されたとみなして、蹴飛ばし設定及び引き込み設定のいずれも行わないで、当該基準位置の図柄で停止することになる。かかる場合、ストップスイッチ50の押下操作タイミングですぐに止まる、いわゆるビタ止めとなるものである。
【0035】
また、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する入賞図柄を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止位置の図柄の上の図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中、すなわち停止位置の図柄も含めて全部で5個の図柄中に、対応する入賞図柄が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその入賞図柄を引き込んで停止する。一方、停止位置の図柄及びかかる4個の引き込み可能図柄61の中、すなわち全部で5個の図柄中に、対応する入賞図柄が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその入賞図柄を引き込んで停止することができない。また、いずれの当選フラグも成立していない場合には、入賞図柄の入賞確定は不可能となるように設定されている。すなわち、いずれの当選フラグも成立していない場合には、蹴飛ばし設定により、入賞図柄が、所定の入賞有効ライン上に揃わないような位置に停止する、いわゆる蹴飛ばされる。
【0036】
本形態では、停止制御として、上述したような条件判断停止制御を使用しているが、特にこれに限定されるものではなく、停止制御として、停止テーブルを使用しても良い。これは、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する入賞図柄を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、選択した停止テーブル上に予め記載されている21個の図柄に対応する各停止操作位置(No0〜No20)でのすべりコマ数により決定されるものである。例えば、左側回転リール43、中央回転リール44及び右側回転リール45の入賞有効ライン上の図柄が順にセブン、セブン、セブンと停止することにより、BBゲームに入賞するように設定されている。そして、かかるBBゲームの当選フラグが成立している場合に、右側回転リール45での基準位置での停止操作位置がNo6であるとき、選択された停止テーブルのNo6の位置から3コマ後にセブンが位置して、そのNo6の位置のすべりコマ数には3が予め設定されているとする。かかる場合、その基準位置には、No6の図柄から3コマだけ回転移動してセブンの入賞図柄が停止することとなるものである。このように、停止テーブルには、各停止操作位置でのすべりコマ数が予め設定されている。そして、BBゲームの当選の場合の停止テーブルのように、各役が当選しているときの停止テーブルや、ハズレの場合の停止テーブルが予め用意されてあり、当選抽選手段110の抽選結
果によって、所定の停止テーブルが選択されるものである。
【0037】
なお、ここで、「基準位置」とは、図柄表示窓13内部に停止する図柄の停止位置の範囲のうち、予め定めた所定の位置を意味する。この基準位置は、図柄表示窓13内部の位置であれば、いずれの位置に設定しても良いものであり、回転リール40の図柄の停止位置を定めるための基準となる位置である。具体的には、この基準位置は、図柄表示窓13の上段に停止する図柄位置の中央の位置に設定されているが、もちろん、他の基準位置に設定しても良い。
なお、ここで、「役」とは、各回転リール40で予め定めた入賞図柄の組み合わせを意味するものであって、入賞となる入賞態様の総称を意味するものである。具体的には、役とは、例えば、左、中、右の回転リール40の所定の入賞有効ライン上の停止図柄が、それぞれセブン、セブン、セブンとなることにより、入賞となるような入賞図柄の組み合わせ(入賞態様)を意味するものである。
【0038】
(特別遊技制御手段80) 前記特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与することができて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。前記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。なお、当選していない役が入賞しないように不当入賞を回避するための蹴飛ばし設定や、ストップスイッチ50の操作タイミングにおける所定の位置の図柄の上から4図柄(当該図柄を含めると5図柄)の所定範囲の引き込み範囲から、引き込み可能な引き込み設定を有しているのは、通常遊技制御手段70で説明したものと同様である。
(1)特定導入遊技(BBゲーム)
(2)特定遊技(RBゲーム)
(3)特定当選遊技(JACゲーム)
上述した特別遊技のうち、特定導入遊技(BBゲーム)と、特定遊技(RBゲーム)とは、通常遊技及び特殊遊技中に単独に実施可能に設定されている。具体的には、前記特定遊技(RBゲーム)は、通常遊技及び特殊遊技から移行して単独で実施される独立RBゲームと、この独立RBゲームと遊技内容は同一であるが特定導入遊技(BBゲーム)中に移行可能な従属RBゲームとを実施可能に形成されている。
【0039】
前記特定当選遊技(JACゲーム)は、本形態において通常遊技から移行することはできず(単独では実施されず)、RBゲーム(独立RBゲーム及び従属RBゲーム)の内部で実施されるものである。すなわち、前記特定当選遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。
また、特定遊技(RBゲーム)のうち、従属RBゲームは、特定導入遊技、いわゆるBBゲーム中に、所定の条件の範囲内(具体的には、所定の獲得遊技メダル枚数の範囲内)で入賞した場合には何回でも行われるように設定されている。そして、独立RBゲームは、BBゲーム中で無い場合、通常遊技や特殊遊技から移行して単独で実施される。
【0040】
そして、特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段91(BBゲーム制御手段90)
(2)特定遊技制御手段101(RBゲーム制御手段100)
(特定導入遊技制御手段91)
前記特定導入遊技制御手段91は、BBゲームを制御するためのBBゲーム制御手段90である。
具体的には、BBゲームに移行すると、通常遊技と同様のBB中小役遊技が、最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に入賞図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
【0041】
したがって、BBゲーム中のBB中小役遊技では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための入賞図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、所定獲得枚数までは何回でも行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様なBB中小役遊技の抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中の獲得遊技メダル枚数が、予め定めた特定枚数を超えるまでは、BBゲーム中のRBゲームを何回でも行うことができるように設定されている。そして、BBゲーム中の獲得遊技メダル枚数が特定枚数を超えたときに、当該BBゲームは終了するものである。もちろん、終了条件はこれに限定されるものではなく、例えば、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或いはBBゲーム中のBB中小役遊技が所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了するように設定しても良い。また、かかる場合のBBゲーム中のRBゲームや、BB中小役遊技の最大回数は、上述したものに限定されるものではなく、遊技機10の種類の違いにより、他の回数(例えば、RBゲームの最大回数が2回)に設定されているものでも良い。
【0042】
(特定遊技制御手段101) 前記特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)が行われるものである。そして、RBゲームでは、当選するか否かの特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞となるか、或いは最大12回の特定当選遊技(いわゆるJACゲーム)の終了により、RBゲームは終了するものである。もちろん、終了条件は、これに限定されるものではなく、予め定めた特定の獲得遊技メダル枚数に到達することにより終了するように設定しても良い。
【0043】
(カウント手段120) 前記カウント手段120は、インデックス検知装置46によるインデックス47の検知後にステッピングモータ64へ出力されるステップ数をカウントするためのものである。インデックス検知装置46が、回転リール40のインデックス47の通過を検知した瞬間、回転リール40の位置情報は、リセットされ、リセット後からのステップ数を、カウント手段120がカウントすることにより、後述するリール位置判断手段130によって、インデックス47位置からの回転リール40の回転角度(回転量)を検出することができるものである。
(リール位置判断手段130) 前記リール位置判断手段130は、カウント手段120によりカウントされるカウント数に基づいて、回転している回転リール40の現在位置を判断するためのものである。
【0044】
上述したように、回転リール40の1回転は、ステッピングモータ64へのパルス信号である504ステップに設定されている。このため、カウント手段120が、カウントしたステップ数により、インデックス47位置からの回転リール40の回転角度(回転量)を、リール位置判断手段130が、特定することができる。すなわち、1ステップあたりの回転角度が決定されているため、その1ステップあたりの回転角度と、カウント手段120がカウントしたステップ数との積により、インデックス位置からの現在の回転角度が検出されるものである。
(停止記憶手段140) 前記停止記憶手段140は、前回の遊技のリール位置判断手段130により判断された回転リール40の停止位置を記憶するためのものである。前回の遊技において、最終的に停止している回転リール40のリール位置判断手段130により特定される停止位置を、今回の遊技まで記憶しているものである。これにより、当該遊技において、回転リール40が回転を開始してから、その回転リール40のインデックス47がインデックス検知装置46を通過するまでの回転も、回転演出の一部として使用することができるものである。すなわち、停止記憶手段140により前回の停止位置を記憶していなければ、今回の遊技で、回転リール40が回転を開始して、インデックス47がインデックス検知装置46を通過するまでは、回転リール40の位置情報が得られないことになり、インデックス47を検知するまでの回転を、回転演出として充分に利用することができないことになる。
【0045】
(特別演出制御手段150) 前記特別演出制御手段150は、BBゲームの当選である特別当選を遊技者に知らせる特別演出としての全回転演出を実施可能にするためのものである。特別演出制御手段150は、回転リール40の回転開始後に、所定の図柄61が複数の回転リール40の同一回転位置に揃い、かつ同一回転速度となるようにステッピングモータ64を制御した後に、この同一回転速度と異なる回転速度である通常回転速度に移行させるようにした特別演出としての全回転演出を実施可能にするためのものである。
前記特別演出制御手段150は、停止記憶手段140からの前回遊技の各図柄61の停止位置から、今回遊技の回転開始時に、回転リール40の回転速度を変更している時間を回転リール40毎にそれぞれ設定し、回転開始後に所定の図柄61が同一回転位置に揃った状態で、回転可能に制御する。
【0046】
前記特別演出制御手段150は、以下に示す(A)、(B)、(C)及び(D)の工程を順に行うようにした全回転演出を実施可能なものである。
(A)停止記憶手段140からの前回遊技の各図柄61の停止位置を元にして、所定図柄61を同一回転位置に揃わせるために、回転リール40の回転速度を変更している変更時間を回転リール40毎にそれぞれ設定する。
(B)回転開始後に所定の図柄61が同一回転位置に揃うように、各回転リール40の回転速度を変更時間だけ変更する。
(C)所定図柄61が同一回転位置に揃った後、揃った所定の図柄61が可視可能となるような同一回転速度とする。
【0047】
(D)その後、この同一回転速度と異なり通常時の回転速度である通常回転速度に移行させる。
前記特別演出制御手段150は、停止記憶手段140からの前回遊技の回転リール40の各図柄61の停止位置から、今回遊技の回転開始時に、通常回転速度よりも遅くなるように設定した第1回転速度で回転リール40の回転を開始し、その後に2つの回転リール40の回転速度を第1回転速度よりも遅くなるように設定した第2回転速度に変更し、この第2回転速度による回転の所定時間経過により所定の図柄61が同一回転位置に揃うようにした後に全回転リール40を同一の第3回転速度とし、その後、同一の第3回転速度を維持したままで回転させることで、揃った図柄61が可視可能となるようして回転させ、その後、通常回転速度に移行させてストップスイッチ50により回転停止可能とするものである。
【0048】
更に、図10及び図11を用いて、具体的に説明する。
図10の第1の回転リール40、第2の回転リール40、第3の回転リール40は、停止記憶手段140による前回遊技の所定図柄の停止位置の情報に基づいて、特別演出制御手段150が、左側回転リール43、中央回転リール44及び右側回転リール45のうちから、いずれかをそれぞれ決定するものである。具体的には、図10及び図11に示すように、第1の回転リール40は、他の回転リール40と異なり、所定図柄を同一回転位置に揃える際、第1回転速度から第2回転速度へ回転速度を落とさずに、第1回転速度のままで、回転速度を維持する回転リール40である。そして、第2の回転リール40及び第3の回転リール40は、所定図柄を同一回転位置に揃える際、第1回転速度から第2回転速度へ回転速度を低下させて、第1及び第2の回転リール40の所定図柄を、第1の回転リール40の所定図柄の同一回転位置にまで、揃える回転リール40である。これらは、3個の回転リール40の前回遊技の停止位置情報からの所定図柄である図柄セブンの停止位置に基づいて、決定される。
【0049】
上述した特別演出としての全回転演出の(B)、(C)及び(D)を、図10及び図11に沿って具体的に説明すると、以下のようになる。
前記150は、図10及び図11に示すように、以下の順で行う。
(1)停止記憶手段140からの前回遊技の回転リール40の各図柄61の停止位置から、今回遊技の回転開始時に、通常回転速度よりも遅くなるように設定した第1回転速度で回転リール40の回転を開始する。
ここで、図10及び図11に示すように、3個の回転リール40は、全て同時期に回転を開始し、第1回転速度に到達するまでは、同一の回転加速で回転速度を増加させる。
【0050】
(2)その後に2つの回転リール40(第2及び第3の回転リール40)の回転速度を第1回転速度よりも遅くなるように設定した第2回転速度に変更する。
すなわち、図10及び図11に示すように、第1の回転リール40は、所定図柄を同一回転位置に揃える際、第1回転速度をそのまま維持し、残りの第2及び第3の回転リール40の回転速度を、第1回転速度よりも遅くなるように設定した第2回転速度に変更するものである。
なお、本実施の形態では、3つの回転リール40のうち、第1の回転リール40は、第1回転速度を維持し、第2及び第3の回転リール40だけを、第2回転速度に変更して、3つの回転リール40の所定図柄を、同一回転位置に揃えるようにしているが、所定図柄を同一回転位置に揃える手段は、これに限定されるものではない。例えば、全ての回転リール40の回転速度を第2回転速度に変更して、この第2回転速度を維持する時間を、3つの回転リール40で異ならせることによって、3つの回転リール40の所定図柄を揃えるようにしても良い。
【0051】
また、本実施の形態では、3つの回転リール40の所定図柄を揃えているが、2つ或いは、4つ以上の回転リール40を使用しても良い。図柄を同一回転位置に揃えるためには、少なくとも2つ以上の回転リール40が存在して、少なくとも2つ以上の回転リール40の回転速度を異なる回転速度の第2回転速度に所定時間だけ変更することにより、図柄を揃えることが可能となるものである。
(3)この第2回転速度による回転の所定時間経過により所定の図柄61が同一回転位置に揃うようにした後に全回転リール40を同一の第3回転速度とする。
ここで、「この第2回転速度による回転の所定時間経過により所定の図柄61が同一回転位置に揃うようにした」とは、第1回転速度を維持する第1の回転リール40に対して、第2及び第3の回転リール40が、第1回転速度よりも遅い第2回転速度をそれぞれ所定時間だけ維持することにより、所定図柄を同一回転位置に揃わせるようにすることを意味する。
【0052】
第2及び第3の回転リール40の第2回転速度は、それぞれ所定時間、第2回転速度を維持することにより、所定の図柄が、第1の回転リール40の所定図柄の横一線上に並ぶ位置、いわゆる同一回転位置に揃うものである。なお、第2回転速度の維持時間は、前回の遊技の停止位置を記憶した停止記憶手段140からの情報により、特別演出制御手段150が算出する。そして、特別演出制御手段150は、後述するタイマー手段170からの計時に基づいて、第2回転速度を第2及び第3の回転リール40に対して実行するものである。特別演出制御手段150は、第1の回転リール40の所定図柄の停止位置と、第2及び第3の回転リール40の所定図柄の停止位置との間隔(距離)と、第1回転速度及び第2回転速度の速度差とから、3つの回転リール40の所定図柄が横一線上に並ぶ実行時間を算出するものである。その際、第1回転速度から第2回転速度へ移行する時間や第2回転速度から第1回転速度へ戻る時間も考慮されるものである。
【0053】
なお、本実施の形態は、前回の遊技の停止位置の情報から、所定図柄を同一回転位置に揃わせるための第2回転速度の実行時間を、その都度、算出しているが、前回遊技で停止した所定図柄同士の距離と、第2回転速度の維持時間とを、発生し得る全てのパターンの演算結果を、予めテーブルに用意しておき、そのテーブルから、第2回転速度の維持時間を選択するように形成しても良いものである。
(4)その後、同一の第3回転速度を維持したままで回転させることで、揃った図柄61が可視可能となるようして回転させる。
この第3回転速度は、通常回転速度、第1回転速度及び第2回転速度よりも遅くなるように設定されている。これにより、3つの回転リール40の所定図柄が、横一線上に並んだ状態、いわゆる同一回転位置に揃った状態を、低速で回転させて、遊技者にはっきりと見せることができる。
【0054】
(5)その後、通常回転速度に移行させてストップスイッチ50により回転停止可能とするようにしたものである。今回の遊技が開始してから、この通常回転速度に移行してストップスイッチ50が操作可能となるまでは、ストップスイッチ50等の他の操作スイッチを操作しても、それらの操作は有効とならない、いわゆるフリーズ状態となっている。上述した全回転演出は、かかるフリーズ状態における回転リール40の回転による演出である。
(特別演出実行判断手段160) 前記特別演出実行判断手段160は、特別当選のみがあったときには、その当選時の遊技で全回転演出を行うことが抽選によりあるとともに、特別当選と小役当選とが同時に当選したときには、当選時の遊技では全回転演出を行わないものの、次遊技での全回転演出を行うか否かを決定するためのものである。
【0055】
更に、前記特別演出実行判断手段160は、次遊技では、
(1)前遊技で特別当選と小役当選とが同時に当選し、かつ次遊技での全回転演出を行うことが決定され、
(2)前遊技で特別当選を知らせる他の確定的な報知がなく、
(3)前遊技で特別遊技が入賞していない、
(4)次遊技で小役が当選していない、
ことを条件として、全回転演出を行うように形成されている。これは、特別演出実行判断手段160は、上記(1)、(2)、(3)及び(4)の条件を満足することにより、次遊技では、全回転演出を行うことを意味する。そして、上記(1)、(2)、(3)及び(4)のいずれかの条件を満足していない場合には、次遊技での全回転演出は実行されないものである。
【0056】
なお、本実施の形態では、次遊技への全回転演出の実行が決定されているものであって、最終的な上記条件を満足しない場合には、次遊技の次の遊技へ、全回転演出の実行の決定が持ち越されることはない。すなわち、全回転演出の実行を決定した前遊技の次遊技で、全回転演出が実行されない場合には、次遊技の次の遊技へ、全回転演出の実行の決定は持ち越されず、当初の全回転演出の実行の決定に起因する全回転演出は、結果として実行されないままとなるものである。もちろん、次遊技の次の遊技へも、全回転演出の実行の決定を持ち越すようにして、当該遊技でも上述したものと同様の条件が成立することにより、全回転演出を実行するように形成するようにしても良い。
【0057】
なお、ここで、「遊技」とは、遊技メダルを投入(ベット投入も含む)して、スタートスイッチ30を操作して、回転リール40を回転して、ストップスイッチ50を操作して、3個の回転リール40の全部を停止操作して、入賞又はハズレとなって終了する遊技を1回の遊技として定義している。そして、「次遊技」とは、「前遊技」の次の遊技を意味する。
ここで、後述する当選抽選手段110により抽選が行われ、特別当選、いわゆるBBゲームに当選するか否かが決定するものである。そして、更に、特別当選(BBゲーム当選)の乱数範囲には、以下のような複数の乱数範囲による区分が設けられてある。すなわち、特別当選(BBゲーム当選)の乱数範囲によって、特別当選(BBゲーム当選)のみが単独で当選して、他の小役が同時に当選しない単独当選の乱数範囲と、特別当選(BBゲーム当選)及び小役当選(チェリー又はベル等)の両方が同時に当選する同時当選の乱数範囲が形成されている。
【0058】
上述した「前記特別演出実行判断手段160は、特別当選のみがあったときには、その当選時の遊技で全回転演出を行うことが抽選によりある」とは、特別演出実行判断手段160は、当選抽選手段110の抽選結果が、特別当選(BBゲーム当選)のみである場合には、抽選の結果、その当選を行った遊技で全回転演出を実施する可能性があることを意味する。
具体的には、特別当選(BBゲーム当選)のみが単独で当選している乱数範囲には、後述する全回転演出を実行する乱数範囲と、全回転演出を実行しない乱数範囲とが、乱数範囲に設けてある。当選抽選手段110の抽選結果、採取した乱数データによって、特別当選(BBゲーム当選)の単独当選の範囲であり、且つ、全回転演出を実行する乱数範囲に属している場合には、特別演出実行判断手段160は、特別当選(BBゲーム当選)のときには、その抽選をした遊技において、全回転演出を実行する。また、特別演出実行判断手段160は、特別当選(BBゲーム当選)の単独当選の範囲であり、且つ全回転演出を実行しない乱数範囲に属している場合には、特別演出実行判断手段160は、特別当選(BBゲーム当選)のときには、その抽選をした遊技において、全回転演出を実行しない。もちろん、抽選の仕方は、これに限定されるものではなく、当選抽選手段110のように、特別演出
実行判断手段160が、全回転演出を実施するか否かを、別個独立に、実施しても良いものである。
【0059】
そして、上述した「特別当選と小役当選とが同時に当選したときには、当選時の遊技では全回転演出を行わないものの、次遊技での全回転演出を行うか否かを決定する」とは、特別当選(BBゲーム当選)と小役当選とが同時当選であるときには、その当選を行った遊技では、全回転演出を実行しないが、その当選を行った次の遊技で全回転演出を行うか否かが、特別演出実行判断手段160により、決定されることを意味する。
具体的には、当選抽選手段110の抽選の乱数範囲には、上述したように、特別当選(BBゲーム当選)と、小役当選(チェリー又はベル等の当選)との両方が同時に当選する同時当選の乱数範囲が形成されている。この特別当選及び小役当選の同時当選の乱数範囲には、当選した遊技では全回転演出を行わないものの次遊技では全回転演出を行う乱数範囲と、当選した遊技でも次の遊技でも全回転演出を全く実行しない乱数範囲とが設けたある。当選抽選手段110の抽選結果、採取した乱数データによって、前者に属している場合には、特別当選及び小役当選に同時当選した当該遊技では、全回転演出を行わないものの、その当選した遊技の次の遊技では、当該同時当選を起因とする全回転演出の実行を決定する。また、後者に属する場合には、特別当選及び小役当選に同時当選した当該遊技でも、そして、その次の遊技でも、当該同時当選を起因とする全回転演出の実行を決定しない。
【0060】
また、ここで、「(2)前遊技で特別当選を知らせる他の確定的な報知がなく」とは、当選抽選手段110の抽選結果、特別当選と小役当選との同時当選になった遊技において、特別当選が確定していることを遊技者にしらせる他の報知演出が行われていないことを意味する。具体的には、例えば、左側回転リール43の上段、中段及び下段に予め決定されている特定の図柄の組み合わせ図柄、いわゆる「一確目(いちかくめ):回転リール40を1つ止めただけで、BBゲームの当選フラグの成立が確定する目(図柄の組み合わせ)のこと」が停止していないようなものを含む。もちろん、この一確目に限定されるものではなく、その他の特別当選が確定していることを遊技者に報知するような他の演出が行われていないことを意味するものである。確定的な演出が行われると次遊技で特別演出としての全回転演出を実施する意味合いが薄れるからである。本実施の形態では、上段に図柄「セブン」、中段に図柄「ベル」、下段に図柄「バー(BAR)」となる一確目が使用されている。なお、前遊技では、図柄「ベル」等の小役が入賞していても良いものである。
【0061】
また、ここで、「(3)前遊技で特別遊技が入賞していない」とは、当選抽選手段110の抽選結果、特別当選と小役当選との同時当選になった遊技において、特別遊技が入賞していないことを意味する。すなわち、かかる遊技において、BBゲームの入賞図柄が入賞有効ライン上に揃っておらず、入賞していないことを意味する。
また、ここで、「(4)次遊技で小役が当選していない」とは、当選抽選手段110の抽選結果、特別当選と小役当選との同時当選になった遊技の次の遊技において、当選抽選手段110の抽選結果、いずれの小役にも当選していないことを意味する。
(タイマー手段170) 前記タイマー手段170は、所定時間を計時するためのものである。具体的には、本参考発明を実施するにあたって、種々の時間を計時するものである。具体的には、特別演出制御手段150が、停止記憶手段140に基づいて、前回遊技の停止位置における所定図柄の位置から、第2回転速度を実行する時間を算出して、第2回転速度を実行する時間を計時するためのものである。また、その他の種々の時間を計時或いはカウントするためのものである。
【0062】
(当選抽選手段110) 前記当選抽選手段110は、予め定めた当選率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選結果が当選である場合(内部入賞とも言う。)に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
前記当選抽選手段110は、図3に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)当選乱数発生手段111
(2)当選乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル記憶手段113
(4)当選判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)から(4)までに限定されるものではない。
【0063】
(当選乱数発生手段111) 前記当選乱数発生手段111は、抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0〜65535)で発生させるものである。この当選乱数発生手段111は、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成するものであって、0から65535までの範囲の数字を、1秒間に数百万回程度順次繰り返すようにしたカウンタである。そして、「当選乱数抽出手段」としては、スタートスイッチ30を押したタイミングでカウンタの数字を読みとるものである。これは、「当選乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「当選乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となるものである。
【0064】
なお、ここで、「当選乱数発生手段」には、ソフト乱数としての平均採中法(n桁の数字を2乗して中央のn桁の数を取り出すことの繰り返しによる乱数発生方法)等で乱数を発生させることができるものでも良い。このように結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは、「当選乱数発生手段」或いは「当選乱数抽出手段」に含めて考えるものである。
(当選乱数抽出手段112) 前記当選乱数抽出手段112は、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(具体的には、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0065】
(当選判定テーブル記憶手段113) 前記当選判定テーブル記憶手段113は、当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。この当選判定テーブル記憶手段113は、異なる抽選確率を記憶した複数のものが形成されている。具体的には、当選判定テーブル記憶手段113は、第1設定当選判定テーブルと、第2設定当選判定テーブルと、第3設定当選判定テーブルと、第4設定当選判定テーブルと、第5設定当選判定テーブルと、第6設定当選判定テーブルとを備えているものである。この第1〜6設定当選判定テーブルは、それぞれ異なる抽選確率が記録されてあり、いわゆるスロットマシンの1から6までの「設定」を決めるものであって、第1設定当選判定テーブルから第6設定当選判定テーブルまで、順に、抽選確率が高くなるように設定されている。
【0066】
前記当選判定テーブル記憶手段113は、上述したように、抽選確率の乱数範囲である当選領域を更に区分して、特別当選単独の当選領域や、特別当選及び小役当選の同時当選の当選領域等に、種々設定しているものである。
(当選判定手段114) 前記当選判定手段114は、当選乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル記憶手段113の当選率データを基に当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
(演出データ記憶手段25) 前記演出データ記憶手段25は、報知手段66の演出データを記憶するためのものである。具体的には、例えば、BBゲームの入賞時の報知手段66のスピーカー67から発生させるサウンドや、報知ランプ69の点灯、点滅の時間や順序等のデータや、表示装置68に表示される図柄模様及び文字列のデータが記憶されているものである。もちろん、記憶する演出内容は、これらに限定されるものではなく、予め記憶された音声や、振動や、他のランプの点灯等の種々の報知手段によるものでも良いものである。
【0067】
(演出制御手段26) 前記演出制御手段26は、演出データ記憶手段25からの各演出データを、制御装置20等からの制御信号に基づいて、報知手段66に出力し、かかる装置を制御するためのものである。
具体的には、BBゲームや、RBゲーム等や、他の小役等の当選フラグ成立の可能性が大きいときや、所定の当選フラグ成立中に所定の入賞有効ライン上に当該入賞図柄が揃うことにより入賞したときに、演出データ記憶手段25からの演出情報に基づいて、報知ランプ69の所定位置のランプを点灯や点滅させたり、スピーカー67から所定の電子音を発生させたり、表示装置68に所定の図柄模様及び文字列を点灯表示させるためのものである。
【0068】
(遊技機10の動作) 次に、前記構成を備えた遊技機の通常遊技の動作の概略について、図5から図8に示したフローを用いて説明する。
先ず、図5に示すステップ102において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、全回転演出の実行処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
【0069】
ステップ105において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ108に進む。
ステップ108において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する入賞図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ109に進む。
【0070】
ステップ109において、入賞図柄に相当する予め定めた特定の枚数の遊技メダルが払い出される。そして、次のステップ110に進む。
ステップ110において、次遊技の全回転演出の決定処理が行われる。そして、当該遊技が終了する。
前記ステップ107において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ105に戻る。
前記ステップ108において、入賞していないと判定された場合、ステップ109を飛び越して、遊技が終了する。
【0071】
上述したステップ103の当選抽選処理について、図6のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の当選乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が当選乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、当選判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル記憶手段113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
【0072】
ステップ203において、当選判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル記憶手段113のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。
そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、当選抽選処理が終了する。
上述したステップ104の全回転演出の実行処理について、図7を用いて説明する。
先ず、ステップ320において、前遊技(今回の遊技の1回前の遊技)での全回転演出の実行が決定されているか否かが判定される。そして、前遊技での全回転演出の実行が決定されていると判定された場合、次のステップ321に進む。
【0073】
ステップ321において、当選抽選手段110の抽選結果、いずれの小役にも不当選であるか否かが判定される。そして、いずれの小役にも不当選であると判定された場合、次のステップ322に進む。
ステップ322において、特別演出制御手段150による全回転演出の実行が行われる。
そして、当該処理が終了する。
前記ステップ320において、前遊技での全回転演出の実行が決定されていないと判定された場合、次のステップ323に進む。
ステップ323において、本遊技における当選抽選手段110の抽選結果、BBゲームのみに当選したか否かが判定される。なお、本ステップでは、今回の遊技における当選抽選手段110の抽選結果が、BBゲームのみの単独当選であるか否かだけを、判定し、過去に当選したBBゲームのみの単独当選の当選フラグの持ち越しを含まないものである。しかし、これに限定されることなく、過去に当選したBBゲームのみの単独当選の当選フラグが今回の遊技に持ち越されている場合も、本ステップの「BBゲームのみの当選」に含めるようにしても良い。そして、BBゲームのみに当選していると判定された場合、次のステップ324に進む。
【0074】
ステップ324において、BBゲームのみの単独当選の場合の全回転演出を実行することに当選しているか否かが判定される。そして、全回転演出を実行することに当選していると判定された場合、次のステップ325に進む。
ステップ325において、特別演出制御手段150による全回転演出が実行される。そして、当該処理が終了する。
前記ステップ323において、BBゲームのみに当選していないと判定された場合、当該処理が終了する。
前記ステップ324において、全回転演出を実行することに当選していないと判定された場合、当該処理が終了する。
【0075】
前記ステップ321において、抽選で小役に不当選でない、すなわち小役に当選していると判定された場合、当該処理が終了する。
上述したステップ110の次遊技の全回転演出の決定処理について、図8を用いて説明する。
ステップ411において、当該遊技における抽選結果が、BBゲームと、小役との同時当選か否かが判定される。そして、当該遊技における抽選結果が、BBゲームと子役との同時当選であると判定された場合、次のステップ412に進む。
ステップ412において、取得乱数値に基づく、全回転演出の実行に当選しているか否かが判定される。そして、全回転演出の実行に当選していると判定された場合、次のステップ413に進む。
【0076】
ステップ413において、当該遊技において、いわゆる一確目が停止せず、且つBBゲーム(特別遊技)が入賞していないか否かが判定される。そして、一確目が停止せず、且つBBゲームが入賞確定していないと判定された場合、次のステップ414に進む。
ステップ414において、次遊技での全回転演出の実行が決定される。そして、当該処理が終了する。
前記ステップ411において、BBゲームと子役との同時当選でないと判定された場合、当該処理が終了する。
前記ステップ412において、全回転演出の実行に当選していないと判定された場合、当該処理が終了する。
【0077】
前記ステップ413において、一確目が停止している、又は、BBゲームが入賞確定していると判定された場合、当該処理が終了する。
上述したステップ106の回転リール40の回転停止処理について、図9を用いて説明する。
ステップ500において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。この蹴飛ばしの設定は、全ての入賞有効ライン上で、当選抽選手段110の抽選結果に基づいて不当入賞が発生しないように全ての停止操作タイミングにおいて、設定されているものである。なお、蹴飛ばし設定が設定されていたがその蹴飛ばし設定を全て達成した場合と、蹴飛ばし設定は1つも設定されていなかった場合とは、いずれも蹴飛ばし設定は達成されたものとみなされる。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ501に進む。
【0078】
ステップ501において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ502に進む。
ステップ502において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ503に進む。
ステップ503において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までの遊技機10の動作が終了する。
【0079】
前記ステップ500において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ504に進む。
ステップ504において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ505に進む。
ステップ505において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。なお、引き込み設定が設定されていたがその引き込み設定を全て達成した場合と、引き込み設定は1つも設定されていなかった場合とは、いずれも引き込み設定は達成されたものとみなされる。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ503に進む。
【0080】
前記ステップ504において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ503に進む。
前記ステップ505において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ501に進む。
前記ステップ502において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ500に戻る。
なお、上述した実施の形態において、回転リール40の停止処理に関してステップ501からステップ505までに説明しているが、この例は、引き込み範囲図柄のうち、基準位置に近い図柄から条件を調査する、いわゆる最小引き込み停止制御の例である。逆に、引き込み範囲図柄のうち、基準位置に遠い図柄から条件を調査する、いわゆる最大引き込み停止制御としても良い。
【0081】
更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでも良いものである。このテーブル停止制御は、当選フラグ成立の有無や、当選フラグ成立中の入賞図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
なお、テーブル停止制御においても、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の入賞図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
【0082】
(作用)
本実施の形態に係る特別演出制御手段150は、回転リール40の回転開始後に、所定の図柄(具体的には、BBゲームの当選図柄で図柄(セブン,セブン,セブン))が複数の回転リール40の同一回転位置に揃い、かつ同一回転速度となるように制御した後に、この同一回転速度と異なる回転速度である通常回転速度に移行させるようにした全回転演出を実施可能にしている。このように、所定図柄が同一回転位置に揃い、且つ同一回転速度とすることにより、回転リール40を停止させた停止図柄ではなく、回転リール40が回転している状態の所定図柄で、その所定図柄を特定した演出を実施することができる。これにより、回転リール40による演出報知を回転リール40の停止まで待つ必要がなく、回転リール40の回転開始から直ぐに、所定図柄を特定した演出を行うことができる。
【0083】
そして、特別演出実行判断手段160は、特別当選のみが発生したときには、その当選時の遊技において全回転演出を抽選の結果により発生させる。しかし、特別演出実行判断手段160は、特別当選と小役当選とが同時に当選したときには、当選時の遊技では全回転演出を行わずに、次遊技での全回転演出の実行を行うか否かを決定する。このように、特別当選と小役当選との同時当選のときのみ、当選時の遊技での全回転演出を行わずに、次遊技において、全回転演出の実行を可能にしている。これにより、当選抽選手段110の抽選の結果を、当該抽選時の遊技のみに反映させるのではなく、次遊技にも反映させることができ、遊技者の期待感及び高揚感を次遊技まで持続させ、それにより遊技性を向上させることができる。
【0084】
本実施の形態は、特別当選と小役当選とが同時に当選したときの遊技の次遊技では、(1)前遊技で特別当選と小役当選とが同時に当選し、かつ次遊技での全回転演出を行うことが決定され、(2)前遊技で、いわゆる一確目等の特別当選を知らせる他の確定的な報知がなく、(3)前遊技で前記特別遊技が入賞せず、(4)次遊技で小役が当選していない、ことを条件として特別演出を行うように特別演出の発生をコントロールできるようにしている。これにより、発生条件を複雑にし、面白みのある遊技にすることができる。
なお、本実施の形態では、上述したような全回転演出を特別演出として実施しているが、かかる特別演出を、全回転演出以外の他の報知演出にしても良いものである。
【0085】
(本発明の理解を助けるための参考発明の第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、前遊技で、特別当選と小役当選とが同時当選し、全回転演出の実行を決定し、一確目等の確定的な報知が無く、且つ、前遊技の次の遊技で、小役当選していない場合に、全回転演出を実際に実行していた。すなわち、前遊技と、次遊技との連続する2回の遊技間に渡って、関連性を持たせていたものであるが、本実施の形態では、特別当選と小役当選との同時当選があったときには、その後の複数回の遊技まで、全回転演出の実行の決定を持ち越して、全回転演出の条件を毎回、判断するものである。そして、その後の遊技で、実際に全回転演出を実行した場合には、全回転演出の決定がリセットされ、更に、その後にまで、全回転演出の実行の決定が持ち越されることはないものである。すなわち、1回の特別当選と小役当選との同時当選に基づく全回転演出の実行の決定からは、1回の全回転演出の実行がもたらされるものである。
【0086】
更に、具体的には、本実施の形態は、遊技制御手段27は、特別当選時には、特別当選を遊技者に知らせる特別演出を実施可能に形成するための特別演出制御手段150と、特別当選のみがあったときには、その当選時の遊技で特別演出を行うことが抽選によりあるとともに、特別当選と小役当選とが同時に当選したときには、当選時の遊技では特別演出を行わないものの、その後の遊技での特別演出を行うか否かを決定するための特別演出実行判断手段160とを備えていることを特徴とするものである。
その他の構成や、作用及び効果や、使用する図面等は、第1の実施の形態と略同様であって、それらの説明は省略する。
【0087】
なお、第1の実施の形態では、前遊技及び次遊技の連続する2遊技の関係であったが、本実施の形態では、同時当選した遊技から、その後の連続する複数の遊技の関係となるものである。また、図8のステップ413の「一確目が停止してなく、且つBBゲームが入賞確定していないか?」を、「BBゲーム当選と、小役当選とが同時に当選した遊技から、今回の遊技までの間に、一確目が停止してなく、且つ、特別遊技(BBゲーム)が入賞してないか?」にするものである。
また、本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、特別演出として図10及び図11に示すような全回転演出を実施しているものであるが、特別演出の内容は、特にこの全回転演出に限定されるものではなく、他の確定的な報知演出であっても良いものである。
【0088】
(作用)
本実施の形態は、特別演出実行判断手段160は、特別当選のみがあったときは、その当選時の遊技で全回転演出による特別演出を行うことが抽選の結果によってはあり得る。しかし、特別当選と小役当選とが同時に当選したときには、当選時の遊技では、特別演出を行わず、その後の遊技における特別演出を行うか否かを決定する。これは、同時当選してその後の遊技での特別演出の実行が決定した遊技の次遊技から、毎回の遊技で、特別演出の実行の条件(1)〜(4)を判断しながら、全ての条件が満足して、特別演出が実際に実行されるまで、特別演出の実行の決定を持ち越すものである。
【0089】
すなわち、特別当選のみの単独当選では、当該遊技での特別演出は抽選の結果によっては発生し得るが、特別当選と小役当選との両方の同時当選では、当該遊技での特別演出は発生せず、その後の遊技で所定条件が満足したときに特別演出が発生し得ることになる。
このように同時当選のときのみ、当選時の遊技での特別演出を行わずに、その後の遊技において、特別演出をすることにより、当選抽選手段110の抽選の結果を、当該抽選時の遊技のみに反映させるのではなく、その後の遊技にも反映させることができ、遊技者の期待感及び高揚感をその後の遊技まで持続させ、それにより遊技性を向上させることができる。
【0090】
(本発明の理解を助けるための参考発明の第3の実施の形態)
第1及び第2の実施の形態では、特別演出としての全回転演出の実行の決定の条件として、特別当選と小役当選との同時当選を条件の一つとしていたが、本実施の形態では、かかる同時当選を条件とせずに、条件としての同時当選の代わりに、特別当選であれば良いものとしたものである。
更に、第1の実施の形態では、前遊技と、次遊技との連続する2回の遊技間に渡って、特別演出の実行の関連性を持たせていたものであるが、本実施の形態では、第2の実施の形態と同様に、その後の複数回の遊技まで、全回転演出の実行の決定を持ち越して、特別演出の実行の決定が一旦された場合には、全回転演出の条件を毎回、判断するものである。そして、その後の遊技で、実際に全回転演出を実行した場合には、全回転演出の決定がリセットされ、更に、その後にまで、全回転演出の実行の決定が持ち越されることはないものである。
【0091】
更に、具体的には、遊技制御手段27は、特別当選時には、特別当選を遊技者に知らせる特別演出を実施可能に形成するための特別演出制御手段150と、特別当選があったときには、特別演出を行うか否かの決定の他に、特別当選時の遊技では特別演出を行わないものの、その後の遊技での特別演出を行うか否かを決定するための特別演出実行判断手段160とを備えている。
そして、特別演出実行判断手段160は、その後の遊技では、
(1)特別当選が当選した遊技において特別演出を行わないものの、その後の遊技での特別演出を行うことが決定され、
(2)その後の遊技までの間で特別当選を知らせる他の確定的な報知がなく、
(3)その後の遊技までの間に特別遊技が入賞せず、
(4)その後の遊技で小役が当選していない、
ことを条件として、特別演出を行うようにすることを特徴とするものである。
【0092】
その他の構成や、作用及び効果は、第1の実施の形態と同様であって、それらの説明は省略する。
なお、第1の実施の形態では、前遊技及び次遊技の連続する2遊技の関係を捉えていたが、本実施の形態では、同時当選した遊技から、その後の連続する複数の遊技の関係になる。また、図8のステップ413の「一確目が停止してなく、且つBBゲームが入賞確定していないか?」を、「BBゲーム当選と、小役当選とが同時に当選した遊技から、今回の遊技までの間に、一確目が停止してなく、且つ、特別遊技(BBゲーム)が入賞してないか?」にするものである。
【0093】
また、本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、特別演出として図10及び図11に示すような全回転演出を実施しているものであるが、特別演出の内容は、特にこの全回転演出に限定されるものではなく、他の確定的な報知演出であっても良いものである。
(本発明の理解を助けるための参考発明の第4の実施の形態)
図12〜図15は、本発明の理解を助けるための参考発明の第4の実施の形態であって、図12は遊技制御手段のブロック図、図13は遊技機の遊技の動作の概略のフロー、図14は全回転演出の実行処理及びフリーズ演出の実行決定処理のフロー、図15はフリーズ演出の決定処理のフローをそれぞれ示すものである。
【0094】
本実施の形態に係る遊技制御手段27は、全ての回転リール40の停止後、所定時間だけ、次遊技(次遊技でフリーズ演出の実行の決定がリセットされない場合には、更に、その次の遊技)の開始条件となる遊技メダル投入を受け付けないようにしたフリーズ演出を実施可能に形成したフリーズ演出制御手段180を備えているものである。
そして、フリーズ演出制御手段180は、当選抽選手段110の抽選の結果、特別当選になったときには、フリーズ演出の実行を決定し、回転リール40の停止位置の図柄態様が予め定めた所定のハズレ停止図柄態様の場合に、フリーズ演出を実行することを特徴とするものである。
【0095】
ここで、フリーズ演出とは、次の遊技の遊技メダルの投入が受け付けられないような演出を意味する。そして、遊技メダルの投入がうけつけられないとは、遊技メダルをメダル投入口18から投入しても、メダルセレクターにより、払い出し口32から払い出し皿33へ強制的に払い出されるものであり、また、ベットスイッチ16を操作しても、ベット投入することができないことの両方を意味するものである。もちろん、いずれか片方だけ適用するように形成することもできる。
ここで、フリーズ演出の実行が決定されて、フリーズ演出が実行されない場合、フリーズ演出の実行の決定はリセットされずに、次の遊技へ持ち越されるものである。
【0096】
本実施の形態に使用する図面は、第1の実施の形態の図1〜図11のうち、図2の代わりに図12を使用し、図5の代わりに図13を使用し、図7の代わりに図14を使用し、図15を追加しているものである。その他の図面は、第1の実施の形態と共通であり、また、その他の構成や、作用及び効果も第1の実施の形態と略同様であるため、それらの説明を省略する。
図12に示すように、本実施の形態では、遊技制御手段27に上述したようなフリーズ演出制御手段180が加わっている。
図13に示すように、遊技の概略のフローのうち、ステップ104が修正されて、ステップ552の全回転演出の実行処理及びフリーズ演出の実行決定処理となっている。そして、当該フローの最後にステップ559のフリーズ演出の決定処理が追加されている。
【0097】
図13のステップ552の全回転演出の実行処理及びフリーズ演出の実行決定処理について、図14を用いて説明する。
先ず、ステップ610において、全回転演出の実行が決定されているか否かが判定される。なお、決定したのは、前遊技に限定されず、それ以前の遊技でもあり得るものである。そして、全回転演出の実行が決定されていると判定された場合には、次のステップ611に進む。
ステップ611において、抽選の結果が、小役不当選か否かが判定される。そして、抽選の結果、小役不当選であると判定された場合、次のステップ612に進む。
【0098】
ステップ612において、全回転演出の実行が行われる。そして、当該処理が終了する。
前記ステップ610において、全回転演出の実行が決定されていないと判定された場合には、次のステップ613に進む。
ステップ613において、特別遊技(BBゲーム)のみに当選か否かが判定される。そして、特別遊技(BBゲーム)のみに当選していると判定された場合、次のステップ614に進む。
ステップ614において、フリーズ演出を実行することに決定される。そして、当該処理が終了する。
【0099】
前記ステップ613において、特別遊技(BBゲーム)のみに当選していないと判定された場合、当該処理が終了する。
前記ステップ611において、抽選の結果、小役不当選でないと判定された場合、当該処理が終了する。
図13のステップ559のフリーズ演出の決定処理について、図15を用いて説明する。
先ず、ステップ660において、フリーズ演出を実行することに決定されているか否かが判定される。そして、フリーズ演出を実行することに決定されていると判定された場合、次のステップ661に進む。
【0100】
ステップ661において、所定のハズレ目で停止しているか否かが判定される。そして、所定のハズレ目で停止していると判定された場合、次のステップ662に進む。
ステップ662において、フリーズ演出の実行が開始される。そして、次のステップ663に進む。
ステップ663において、メダル投入受け付け拒否が開始される。そして、次のステップ664に進む。
ステップ664において、予め定めた所定時間が経過したか否かが判定される。そして、予め定めた所定時間が経過していると判定された場合、次のステップ665に進む。
【0101】
ステップ665において、フリーズ演出の実行が終了する。そして、次のステップ666に進む。
ステップ666において、フリーズ演出の実行決定のリセットが行われる。そして、当該処理が終了する。
前記ステップ660において、フリーズ演出を実行することに決定されていないと判定された場合、当該処理が終了する。
前記ステップ661において、所定のハズレ目で停止していないと判定された場合、当該処理が終了する。
【0102】
前記ステップ664において、予め定めた所定時間が経過していないと判定された場合、ステップ663の前に戻る。
(作用)
本実施の形態は、フリーズ演出制御手段180は、特別当選であって、停止図柄が、所定のハズレ停止図柄態様になったとき、フリーズ演出を実施する。このフリーズ演出は、回転リール40の停止後、所定時間だけ、次遊技の開始条件となる遊技メダル投入を受け付けない。遊技者は、特別当選の事実に気付かないとき、ハズレ停止図柄態様となって、次の遊技を開始するためにメダル投入をしようとして、メダル投入が受け付けられないことによって、フリーズ演出であることに気付き、特別当選の状態であることを認識することが可能となる。
【0103】
上述したように本実施の形態は、第1の実施の形態の内容に、全回転リール40停止後のフリーズ演出を特徴とする本実施の形態が加わったものであるが、特にこれに限定されることなく、第2の実施の形態の内容や、第3の実施の形態の内容に、本実施の形態の特徴である全回転リール40の回転停止後のフリーズ演出の内容を加えるようなものでも良いものである。
また、フリーズ演出は、上述したもの限定されるものではなく、他の内容であっても良いものである。具体的には、例えば、フリーズ演出として、スタートスイッチ30を遊技者が手で押し下げる操作しても、かかる操作が有効とならずに無効になってしまうものや、スタートスイッチ30を遊技者が手で押し下げる操作をしても、直ぐに回転リール40が回転を開始せずに、予め定めた所定時間、経過した後、回転リール40の回転を開始させるようなものでも良い。
【0104】
(本発明の実施の形態)
図16は、本発明の実施の形態であって、遊技制御手段のブロック図を示すものである。
本実施の形態は、遊技制御手段27に、特別演出としての全回転演出中に同一回転位置に揃える図柄を抽選により決定する特別演出抽選手段190を備えているものである。
具体的には、本実施の形態は、全回転演出を行うか否かの抽選を行うとともに、全回転演出を行うときの複数の回転リール40の同一回転位置及び同一回転速度に揃える所定の図柄61を抽選により決定する特別演出決定手段としての特別演出抽選手段190を備えている。この特別演出抽選手段190は、当選抽選手段110と同様の手法で抽選を行うものである。
【0105】
そして、特別演出抽選手段190により決定された所定の図柄61の種類に応じて、特別遊技終了後に行われる特殊遊技の遊技内容を決定するようにしたことを特徴とするものである。
ここで、特殊遊技とは、特別遊技(BBゲーム)の終了後に行われる遊技であって、特別遊技(BBゲーム)とは遊技内容が異なるとともに、通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な遊技である。
本実施の形態では、特別遊技(BBゲーム)の終了後に所定遊技回数(100回又は200回)だけ実施される特殊遊技としてのアシストタイムゲーム(ATゲーム)が設定されている。そして、全回転演出として同一回転位置に揃える図柄として、2種類((赤セブン,赤セブン,赤セブン)と、(青セブン,青セブン,青セブン))の図柄が用意されている。これは、BBゲームの入賞図柄であって、これらの図柄を揃えることができれば、BBゲームへ移行することが可能となるものである。そして、特別演出抽選手段190は、BBゲームに当選したとき、これらのうちのいずれか一方の図柄を抽選により選択するものである。そして、抽選により決定された図柄の組み合わせが、全回転演出中に、同一回転位置及び同一回転速度で表示される。そして、いずれの図柄の組み合わせが、全回転演出中に表示されるかによって、BBゲームの終了後に実施されるATゲームの継続遊技回数が、100回と、200回との予め定めた組み合わせの方に決定されるものである。具体的には、特別演出抽選手段190により、(赤セブン,赤セブン,赤セブン)が抽選により決定された場合は、(赤セブン,赤セブン,赤セブン)が全回転演出で、同一回転位置に揃うとともに、BBゲーム終了後のATゲームの継続遊技回数が100回にセットされるものである。また、特別演出抽選手段190により、(青セブン,青セブン,青セブン)が抽選により決定された場合は、(青セブン,青セブン,青セブン)が全回転演出で、同一回転位置に揃うとともに、BBゲーム終了後のATゲームの継続遊技回数が200回にセットされるものである。その他の構成や、作用及び効果は、参考発明の第1の実施の形態と略同様であるため、それらの説明を省略する。
【0106】
(作用)
本実施の形態は、特別演出抽選手段190により、全回転演出で同一回転位置で同一回転速度に揃える所定の図柄を抽選により決定している。そして、特別演出抽選手段190により決定された図柄の種類に応じて、特別遊技終了後に行われる特殊遊技(具体的にはATゲーム)の遊技内容が変更される。このため、全回転演出で同一回転位置に揃う図柄の種類((赤セブン,赤セブン,赤セブン)と、(青セブン,青セブン,青セブン))により、特別遊技終了後に行われる特殊遊技の遊技内容を報知することができる。これにより、遊技者は、全回転演出で同一回転位置に揃う図柄の種類を興味を持って見ることができ、その種類を判別することにより、特別遊技終了後に行われる特殊遊技の遊技内容を知ることができ、遊技性を向上させることができる。
【0107】
なお、本実施の形態では、BBゲームの終了後に実施される特殊遊技をATゲームに設定しているが、特にこれに限定されるものではなく、リプレイの抽選確率の高いリプレイタイムゲーム(RTゲーム)等の他の特殊遊技に設定しても良いものである。
また、その特殊遊技の遊技内容の変更として、遊技回数を変更しているが、変更する遊技内容は、遊技回数に限定するものではなく、特殊遊技の終了後に実施される次の特殊遊技を継続するための抽選確率の変更、いわゆる継続確率を変更するようなものでも良い。また、例えば、10回のATゲームを、20セットと、40セットとのいずれかを選択するような、所定回数の特殊遊技の1まとめにしたセット回数を変更するようなものでも良い。
【0108】
本実施の形態は、参考発明の第1の実施の形態の全回転演出における同一回転位置に揃える図柄を抽選により選んでその結果によりBBゲーム終了後の特殊遊技(ATゲーム)の遊技内容を変更しているものである。このため、組み合わせ可能な実施の形態は、全回転演出を使用するものであれば、参考発明の第1の実施の形態に限定されずに、他の実施の形態であっても良いものであり、参考発明の第2、第3及び第4の実施の形態のいずれかと本実施の形態の内容を組み合わせるようにしても良いものである。
上述した参考発明及び本発明の実施の形態において、図7のステップ321及び図14のステップ611において、「抽選で小役不当選か?」と判定している。ここで、小役当選には、再遊技(リプレイ)当選を含めていないが、小役不当選に再遊技(リプレイ)不当選も加えても良いものである。小役不当選を全回転演出の実行の条件のひとつに加えている理由は、せっかく全回転演出が実行されたにも拘わらず、小役当選という特別当選よりも利益の小さな入賞になると、遊技者が、期待を裏切られて失望するため、全回転演出の実行の条件の一つに設定してあるものである。このため、図7のステップ321及び図14のステップ611において、「抽選で小役不当選か?」の条件に、小役不当選に加えて、再遊技(リプレイ)不当選も条件に加え、「抽選で小役不当選又はリプレイ不当選か?」に設定しても良いものである。
【0109】
また、ここで、上述した参考発明及び本発明の実施の形態において、特別演出として、上述したような全回転演出を実施したが、特別演出としては、上述した全回転演出に限定されるものではなく、BBゲームの当選を遊技者に知らせることができるものであれば他の内容の演出でも良いものである。具体的には、例えば、特別演出として、BBゲームの当選確定ランプが点灯又は点滅するものや、液晶表示装置からなる表示装置68に、BBゲームの当選確定の文字を表示するものや、かかる表示装置68に、BBゲームの当選確定を意味するキャラクターを出現させるプレミア演出動画を表示させるものや、スピーカー67からBBゲームの当選確定の音声報知をするもの等にしても良いものである。
【符号の説明】
【0110】
10 スロットマシン 11 筐体
12 表示窓 13 図柄表示窓
14 前扉 15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ 17 精算スイッチ
18 メダル投入口 20 制御装置
21 遊技制御装置 22 演出制御装置
23 主基板 24 サブ基板
25 演出データ記憶手段 26 演出制御手段
27 遊技制御手段 30 スタートスイッチ
31 変動表示開始手段 32 払い出し口
33 払い出し皿 40 回転リール
41 図柄表示手段 42 リールテープ
43 左側回転リール 44 中央回転リール
45 右側回転リール 46 インデックス検知装置
47 インデックス 50 ストップスイッチ
51 変動表示停止手段 60 リールユニット
61 図柄 62 モータードライバ
63 駆動モーター 64 ステッピングモータ
65 貯留払い出し手段 66 報知手段
67 スピーカー 68 表示装置
69 報知ランプ 70 通常遊技制御手段
80 特別遊技制御手段 90 BBゲーム制御手段
91 特定導入遊技制御手段 100 RBゲーム制御手段
101 特定遊技制御手段 110 当選抽選手段
111 当選乱数発生手段 112 当選乱数抽出手段
113 当選判定テーブル記憶手段 114 当選判定手段
120 カウント手段 130 リール位置判断手段
140 停止記憶手段 150 特別演出制御手段
160 特別演出実行判断手段 170 タイマー手段
180 フリーズ演出制御手段 190 特別演出抽選手段(特別演出決定手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の図柄を周囲に配置した複数の回転リールを回転可能にしたリールユニットと、
前記回転リールの回転駆動を開始させるためのスタートスイッチと、
前記回転リールの回転駆動を停止させるためのストップスイッチと、
抽選により役の当選か否かを決定するための当選抽選手段と、
所定数の遊技メダルの投入を条件として遊技を開始可能とし、前記当選抽選手段の抽選結果に対応した停止制御を前記回転リールに対して行うとともに、
前記当選抽選手段の抽選結果、所定の前記役に当選して、且つ前記役に応じて予め定められた図柄組合せが所定の停止位置に停止することにより入賞となり、或いは前記図柄組合せが所定の停止位置に停止しないことにより外れとなって1回の遊技を終了させるための遊技制御手段とを備えた遊技機において、
遊技は、通常に行われる通常遊技と、前記通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技とを備え、
前記回転リールの回転開始後に所定の図柄が複数の前記回転リールの同一回転位置に揃いかつ同一回転速度となるように制御した後にこの同一回転速度と異なる回転速度である通常回転速度に移行させるようにした全回転演出を実施可能な特別演出制御手段と、
前記全回転演出における複数の前記回転リールの同一回転位置に揃える所定の図柄を決定する特別演出決定手段とを備え、
前記特別演出決定手段が決定した図柄に対応して前記特別遊技終了後に行われる特殊遊技の終了条件が異なるように形成されていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記所定の図柄として、前記特別遊技の前記図柄組合せに対応した複数の図柄が設けられ、
前記特別演出決定手段が決定した図柄に対応して前記特別遊技終了後に行われる特殊遊技の終了条件としての遊技回数の上限が異なるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公開番号】特開2012−161619(P2012−161619A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−73165(P2012−73165)
【出願日】平成24年3月28日(2012.3.28)
【分割の表示】特願2008−224369(P2008−224369)の分割
【原出願日】平成20年9月2日(2008.9.2)
【出願人】(390031772)株式会社オリンピア (2,719)
【Fターム(参考)】