説明

運転補助装置

【課題】より安全な走行を実現することができる運転補助装置を提供すること。
【解決手段】本発明による運転補助装置1は、車両の位置を検出する位置検出手段2aと、道路Rと道路Rに付属する所定領域SAと道路Rから所定領域RAに退出する退出路Aと所定領域SAから道路Rに合流する合流路Bを含む地図情報を記憶する記憶手段6と、地図情報と車両の位置に基づいて車両が所定領域SAに位置するか否かを判定する位置判定手段2eと、車両の方向指示器の左右出力を検出する左右出力検出手段2fと、位置判定手段2eが、車両が所定領域SAに位置すると判定した後、左右出力検出手段2fの左右出力の検出結果に基づいて車両が逆走しているか否かを判定する逆走判定手段2gを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用車、トラック、バス等の車両に適用して好適な運転者の運転補助装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の車両には、運転者が入力した目的地を含む探索条件と、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)により検出した車両の位置とに基づいてルート情報を運転者に案内して、利便性を高めるための運転補助装置として、カーナビゲーションシステムが搭載される場合が多い。このようなカーナビゲーションシステムにおいては、運転者にルート情報を案内するにあたり、ディスプレイによるマップ及びテキスト表示やスピーカを用いた音声による案内が行われている。
【0003】
この中でも特に、特許文献1に記載されているようなカーナビゲーションシステムにおいては、高速道路を始めとした自動車専用道路における、サービスエリア又はパーキングエリアに向かう本線退出路において、運転者の不注意又は誤認識により逆走が行われてしまうことを防止するために、この本線退出路を逆走禁止道路として、この逆走禁止道路の位置情報及び順方向を逆走禁止道路情報としてデータベース上に登録し、この本線退出路に対して車両が逆方向に接近しようとした場合に、車両の逆走を検出して、スピーカによる音声とディスプレイによる画面表示により、運転者に警告を発することが提案されている。
【特許文献1】特開2007−139531号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、このようなカーナビゲーションシステムにおいては、逆走禁止道路に車両が逆方向に接近することをGPSにより検出した車両の現在の位置を用いることから、現状のGPSの位置精度では、車両の逆走の検出そのものが正確なものであるとは言えず、従って依然として逆走を有効に防止できておらず、より安全な走行を実現しているとは言えないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑み、より安全な走行を実現することができる運転補助装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の問題を解決するため、本発明に係る運転補助装置は、
車両の位置を検出する位置検出手段と、道路と当該道路に付属する所定領域と前記道路から前記所定領域に退出する退出路と前記所定領域から前記道路に合流する合流路を含む地図情報を記憶する記憶手段と、前記地図情報と前記車両の位置に基づいて前記車両が前記所定領域に位置するか否かを判定する位置判定手段と、前記車両の方向指示器の左右出力を検出する左右出力検出手段と、前記位置判定手段が、前記車両が前記所定領域に位置すると判定した後、前記左右出力検出手段の前記左右出力の検出結果に基づいて前記車両が逆走しているか否かを判定する逆走判定手段を備えることを特徴とする。
【0007】
なお、前記位置検出手段とはGPS又は自律航法を用いたものであり、前記所定領域とは駐車場を含む場合には所謂パーキングエリアであり、さらに商業施設を含む場合にはサービスエリアである。また、前記道路とは典型的には高速道路や有料道路などの自動車専用道路である。
【0008】
さらに、前記左右出力とは、前記車両が左折する又は左側に移動する時に、運転者のウインカースイッチの操作に基づいて、前記方向指示器が前記車両前部の左側に位置するウインカーランプを点灯させるために出力する左出力と、前記車両が右折する又は右側に移動する時に、運転者のウインカースイッチの操作に基づいて、前記方向指示器が前記車両前部の左側に位置するウインカーランプを点灯させるために出力する右出力とを含む。
【0009】
ここで、前記運転補助装置において、
前記車両の車速を検出する車速検出手段を備えるとともに、前記車速が所定車速以下の場合には、前記逆走判定手段が、前記車両が逆走しているか否かを判定しないことが好ましい。なお、前記所定車速とは前記所定領域内の制限車速を示す。
【0010】
これによれば、前記所定車速以下の条件で前記車両が走行する場合に、前記所定領域において運転者の意思に基づいて前記方向指示器の左右出力が行われているとみなせることから、前記退出路に前記車両が進入して逆走が行われていないにも係わらず、前記逆走判定手段が誤って前記車両が逆走していると判定することを防止することができる。
【0011】
すなわち、前記車速が前記所定車速より大きい場合においては、前記所定領域から前記車両が出発しており、さらに前記車両が前記合流路に正しく進入している場合においては、前記方向指示器の左右出力は、前記道路と当該道路に付属する所定領域と前記道路から前記所定領域に退出する退出路と前記所定領域から前記道路に合流する合流路の形態に基づいて定まることに基づいて、前記逆走判定手段は前記左右出力に基づいて、前記車両が前記退出路を逆走しているか否かを判定することができる。
【0012】
つまり、従来技術においては、GPS等の位置検出手段により検出した車両の位置が前記退出路を進行方向とは逆に進行していることを検出することにより、逆走を判定しており、GPSの精度が低い場合には正確には逆走を判定できない事態を招いていたが、本発明によれば、逆走の判定を前記方向指示器の左右出力という、前記車両内において取得できるパラメータに基づいて行うことができるので、判定の精度、確からしさ、信頼度を高めることができる。
【0013】
さらに、前記運転補助装置において、
前記位置判定手段が、前記位置検出手段の検出した車両の位置が、前記退出路に接近したと判定した後に、前記逆走判定手段が、前記車両が逆走しているか否かを判定することが好ましい。
【0014】
これによれば、万一前記車両が前記所定領域内の制限車速である前記所定車速を超えて走行して、運転者の意思に基づいて前記方向指示器の左右出力を行った場合において、前記退出路に前記車両が進入して逆走が行われていないにも係わらず、前記逆走判定手段が誤って前記車両が逆走していると判定することを防止することができる。
【0015】
さらに、前記運転補助装置において、
前記逆走判定手段が、前記車両が逆走していると判定する場合に、前記車両の乗員に警報を行う警報手段を備えることが好ましい。
【0016】
これによれば、前記逆走判定手段が、前記車両が逆走していると判定する場合に、前記警報手段により前記車両の乗員に適宜警報を行い、前記車両が前記退出路を逆走していることを前記乗員に報知して、走行の安全性を高めることができる。
【0017】
加えて、前記運転補助装置において、
前記退出路が前記道路に対して左側に分岐して、前記合流路が前記道路の左側に合流する形態である条件の下に、前記逆走判定手段が、前記左右出力が左出力である場合に、前記車両が逆走していると判定することが好ましい。
【0018】
これによれば、通常のパーキングエリア又はサービスエリアの形態に即して、前記合流路が前記道路の左側に合流する場合には、前記方向指示器の左右出力は右出力となることを利用して、前記逆走判定手段が、前記左右出力が左出力となる場合には、前記車両が前記退出路を逆走していると判定し、前記車両の逆走を正確に判定することができる。
【0019】
さらに、前記運転補助装置において、
前記左出力が所定時間継続した場合に、前記逆走判定手段が、前記車両が逆走していると判定することが好ましい。
【0020】
これによれば、前記車両の乗員が前記方向指示器を誤って左出力とした場合に、前記逆走判定手段が、前記車両が前記退出路を逆走していると判定してしまうことを防止することができる。
【0021】
加えて、前記運転補助装置において、
前記合流路が複数車線である条件の下に、前記逆走判定手段が、所定時間内の前記左右出力の最後の左右出力が左出力である場合に、前記車両が逆走していると判定することが好ましい。
【0022】
これによれば、前記合流路が複数車線を有する場合には、前記車両が前記所定領域から出発した後、前記合流路に正しく進入している場合でも、前記合流路内の進路変更のために前記方向指示器の左右出力を適宜左出力とすることがあり得ることを考慮して、前記進路変更のための左出力に基づいて、前記逆走判定手段が、前記車両が前記退出路を逆走していると判定してしまうことを防止することができる。
【0023】
加えて、前記運転補助装置において、
前記退出路が前記道路に対して右側に分岐して、前記合流路が前記道路の右側に合流する形態である条件の下に、前記逆走判定手段が、前記左右出力が右出力である場合に、前記車両が逆走していると判定することが好ましい。
【0024】
これによれば、例外的なパーキングエリア又はサービスエリアの形態に即して、前記合流路が前記道路の右側に合流する場合には、前記方向指示器の左右出力は左出力となることを利用して、前記逆走判定手段が、前記左右出力が右出力となる場合には、前記車両が前記退出路を逆走していると判定し、前記車両の逆走を正確に判定することができる。
【0025】
さらに、前記運転補助装置において、
前記右出力が所定時間継続した場合に、前記逆走判定手段が、前記車両が逆走していると判定することが好ましい。
【0026】
これによれば、前記車両の乗員が前記方向指示器を誤って右出力とした場合に、前記逆走判定手段が、前記車両が前記退出路を逆走していると判定してしまうことを防止することができる。
【0027】
加えて、前記運転補助装置において、
前記合流路が複数車線である条件の下に、前記逆走判定手段が、所定時間内の前記左右出力の最後の左右出力が右出力である場合に、前記車両が逆走していると判定することが好ましい。
【0028】
これによれば、前記合流路が複数車線を有する場合には、前記車両が前記所定領域から出発した後、前記合流路に正しく進入している場合でも、前記合流路内の進路変更のために前記方向指示器の左右出力を適宜右出力とすることがあり得ることを考慮して、前記進路変更のための右出力に基づいて、前記逆走判定手段が、前記車両が前記退出路を逆走していると判定してしまうことを防止することができる。
【0029】
なお、前記退出路が前記道路の左側に分岐して、前記合流路が前記道路と立体交差して前記道路の右側に合流する場合、及び、前記退出路が前記道路の右側に分岐して、前記合流路が前記道路と立体交差して前記道路の左側に合流する場合においては、前記合流路から前記道路に進入するにあたっての前記方向指示器の左右出力と、前記退出路を前記車両が逆走して前記道路に進入するにあたっての前記方向指示器の左右出力が同一となるため、前記方向指示器の左右出力に基づいて、前記車両の前記退出路における逆走を判定する本発明の運転補助装置は適用できない。
【0030】
つまり、前記車両が位置する前記所定領域に属する前記退出路が前記道路の左側に分岐して前記合流路が前記道路の右側に合流する場合と、前記車両が位置する前記所定領域に属する前記退出路が前記道路の右側に分岐して前記合流路が前記道路の左側に合流する場合においいては、前述した前記逆走判定手段による判定を行わない。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、より安全な走行を実現することができる運転補助装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
【実施例】
【0033】
図1は、本発明に係わる運転補助装置の一実施形態を示す模式図である。また、図2は、本発明に係わる運転補助装置の一実施形態の有する地図情報の一部を示す模式図である。
【0034】
運転補助装置1は、カーナビゲーションECU2(Car Navigation Electronic Control Unit)と、GPSアンテナ3(Global Positioning System:全地球測位システム)と、ヨーレートセンサ4と、受信機5と、データベース6と、ディスプレイ7と、スピーカ8と、タッチパネル9とを備えて構成される。さらに、カーナビゲーションECU2には、ABS10(Anti-lock Brake System)とボディECU11がCAN(Controller Area Network)等の通信規格により接続される。
【0035】
カーナビゲーションECU2は、例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを相互に接続するデータバスと入出力インターフェースから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、以下に述べるそれぞれの制御を行う位置検出手段2a、車速検出手段2b、探索手段2c、表示手段2d、位置判定手段2e、左右出力検出手段2f、逆走判定手段2g、警報手段2hとして機能するものである。
【0036】
ここで、GPSアンテナ3は、地球上空に打ち上げられた複数の衛星の内三個の衛星からの電波を受信するものであって、ヨーレートセンサ4は車両のヨーレートを検出するものであり、さらに、受信機5は光あるいは電波ビーコンに準拠したものであり、VICS(Vehicle Information & Communication System:道路交通情報システム)からの渋滞情報を始めとした道路情報を受信する。加えて、データベース6はCD−ROMやDVD−ROM等の記憶媒体により構成されて記憶手段を構成し、表示用の地図情報と、探索用の地図情報を格納し記憶している。
【0037】
また、ディスプレイ7は、運転者により入力された目的地等の探索条件をもとにカーナビゲーションECU2の探索手段2cが探索用の地図情報に基づいて探索したルート情報を、カーナビゲーションECU2の表示手段2dの指令に基づき表示用の地図情報とともに表示するものであり、マルチインフォメーションディスプレイにより構成されるものであって、タッチパネル9すなわち運転者が目的地を含む探索条件及びその他の入力情報を入力する手段としても機能する。
【0038】
なお、この場合の入力情報は、カーナビゲーションECU2がカーオーディオやラジオその他の車載機器を集中的且つ統括的に制御可能なものであれば、それらの車載機器のうち制御対象としたい車載機器を選択する又は各々の車載機器のモードや機能を選択するための入力情報を含む。
【0039】
また、ABS10は、各車輪に対応して設けられた車輪速センサから各車輪速を検出し、それらの各車輪速の平均から車速Vを求め、車速Vに対して各車輪速のいずれかが判定閾値よりも離隔して低下した場合に、該当する車輪を制動するブレーキの油圧を低下させて、制動時において制動時の車輪のロックを防止する装置であり、その制御に用いるための車速VをCANに対して出力しており、カーナビゲーションECU2はその車速VをABS10からCAN等による送信により取得している。
【0040】
さらに、ボディECU11は、例えばCPU、ROM、RAMおよびそれらを相互に接続するデータバス及び入出力インターフェースから構成され、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが以下に述べるそれぞれの処理を行い、車両の乗員が図示しないウインカースイッチを時計側に揺動させると、車両前端部の右側に位置するウインカーランプを点灯させる右出力を発生し、乗員がウインカースイッチを反時計側に揺動させると、車両前端部の左側に位置するウインカーランプを点灯する左出力を発生する。
【0041】
これとともに、ボディECU11は、左右出力のいずれを行ったかどうかを検出して、検出結果を、CANを介してカーナビゲーションECU2に送信する。つまりボディECU11は方向指示器すなわちウインカーを構成する。
【0042】
カーナビゲーションECU2の位置検出手段2aは、GPSアンテナ3の受信した電波をもとに、例えば三角測量の原理で車両の位置つまりは経度と緯度を測定する。なお、経度と緯度に加え高度も測定する場合には四個の衛星を用いる。加えて、カーナビゲーションECU2の車速検出手段2bはABS10から車両の車速Vを、CANを介して取得している。
【0043】
加えて、カーナビゲーションECU2の位置検出手段2aは、ABS10から取得した車両の車速とヨーレートセンサ4が検出したヨーレート、EPSECU13から取得した操舵角をもとにして、車両の移動距離と方向を計算して車両の位置を自律航法により測定して、GPSアンテナ3が衛星から電波を受信できない場合においては、車両の位置データを補完する。これにより、GPSアンテナ3を用いた車両の現在の位置の測定と併せて、トータルの車両の現在の位置の測定の精度を高めている。
【0044】
すなわち、上述したGPSアンテナ3を用いたカーナビゲーションECU2の位置検出手段2aによる車両の現在の位置の測定は、衛星からの電波を利用する特性上、高層ビルの谷間に車両が位置する場合やトンネル内を車両が走行している場合、あるいは、高架橋の下を車両が走行している場合などでは衛星からの電波をGPSアンテナ3が受信できないため、車両の現在の位置が測定できないという問題が生じるが、後者の自律航法による測定により、この問題を解消している。
【0045】
カーナビゲーションECU2の探索手段2cは、このようにして測定した車両の現在の位置と、タッチパネル9すなわちディスプレイ7により運転者が入力した目的地とを結ぶルート情報を、データベース6内の探索用の地図情報を用いてダイクストラ法等の手法により探索する。
【0046】
そして、カーナビゲーションECU2の表示手段2dは、データベース6内の表示用の地図情報と、上述した方法により測定した車両の位置と、タッチパネル9すなわちディスプレイ7により入力された目的地と、探索手段2cにより探索された車両の位置から目的地に到るルート情報とを併せてディスプレイ7に表示し、車両の現在の位置がルート情報における左折又は右折箇所に接近するとスピーカ8によりその左折又は右折箇所を運転者に対して音声で案内する。
【0047】
さらに上述した記憶手段を構成するデータベース6の記憶する探索用の地図情報は、図2に示すように、道路Rと、道路Rに付属するサービスエリアSAと、道路RからサービスエリアSAに退出する退出路Aと、サービスエリアSAから道路Rに合流する合流路Bを含む。
【0048】
加えて、カーナビゲーションECU2の位置判定手段2eは、データベース6が記憶している探索用の地図情報と、車両の位置に基づいて車両がサービスエリアSAに位置するか否かを判定する。さらにカーナビゲーションECU2の左右出力検出手段2fは、車両の方向指示器の左右出力をボディECU11からCANを介して検出する。
【0049】
さらにカーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、位置判定手段2eが、車両がサービスエリアSAに位置すると判定した後、左右出力検出手段2fの左右出力の検出結果に基づいて車両が逆走しているか否かを判定する。
【0050】
ここで、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、車速検出手段2bの検出した車速Vが所定車速α以下の場合には、車両が逆走しているか否かを判定しない。加えて、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、位置検出手段2aの検出した車両の位置が、退出路Aに接近した後に、車両が逆走しているか否かを判定する。
【0051】
また、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、データベース6の記憶している探索用の地図情報に基づき、図2(a)に示すように、サービスエリアSAに付属する退出路Aが道路Rに対して左側に分岐して、合流路Bが道路Rの左側に合流する形態であるかどうかを判定して、肯定である場合に、左右出力検出手段2fがボディECU11からCANを介して検出した左右出力が左出力であり、左出力が所定時間βだけ継続している場合に、車両が逆走していると判定する。なお、所定時間βは合流路Bから道路Rに車両の位置を変更させるにあたって必要な時間である。
【0052】
ここで、逆走判定手段2gにより退出路A及び合流路Bと道路Rとの接続形態を判定するにあたっては、地図情報に含まれるノードとリンクの形態により判定しても良いし、退出路A又は合流路Bを示すリンクに含まれる属性を用いて判定することとしても良い。
【0053】
さらに、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、データベース7の記憶している探索用の地図情報に基づき、合流路Bが複数車線を有しているかどうかを判定し、複数車線を有する場合に、所定時間γ内の左右出力の最後の左右出力が左出力である場合に、車両が逆走していると判定する。なお、所定時間γは退出路Aの長さに応じて適宜決定される時間である。
【0054】
ここでも、逆走判定手段2gにより合流路Bが複数車線を有するかどうかを判定するにあたっては、地図情報に含まれるノードとリンクの形態により判定しても良いし、合流路Bを示すリンクに含まれる属性を用いて判定することとしても良い。
【0055】
また、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、データベース6の記憶している探索用の地図情報に基づき、図2(b)に示すように、サービスエリアSAに付属する退出路Aが道路Rに対して右側に分岐して、合流路Bが道路の右側に合流する形態であるかどうかを判定して、肯定である場合に、左右出力検出手段2fがボディECU11からCANを介して検出した左右出力が右出力であり、右出力が所定時間βだけ継続している場合に、車両が逆走していると判定する。
【0056】
さらに、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、データベース7の記憶している探索用の地図情報に基づき、合流路Bが複数車線を有しているかどうかを判定し、複数車線を有する場合に、所定時間γ内の左右出力の最後の左右出力が右出力である場合に、車両が逆走していると判定する。
【0057】
加えて、図2(c)に示すように、サービスエリアSAに付属する退出路Aが道路Rの左側に分岐して、合流路Bが道路Rと立体交差して道路Rの右側に合流する場合、及び、図2(d)に示すように、サービスエリアSAに付属する退出路Aが道路Rの右側に分岐して、合流路Bが道路Rと立体交差して道路Rの左側に合流する場合においては、合流路Bから道路Rに進入するにあたっての方向指示器の左右出力と、退出路Aを車両が逆走して道路Rに進入するにあたっての方向指示器の左右出力が同一となるため、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、前述した車両が逆走しているかどうかの判定を行わない。
【0058】
さらに、カーナビゲーションECU2の警報手段2hは、逆走判定手段2gが、車両が逆走していると判定する場合に、スピーカ8により警報音を発生させて車両の乗員に警報を行う。
【0059】
以下に以上述べたカーナビゲーションECU2の制御内容を、フローチャートと図を用いて説明する。図3は、本発明に係わる運転補助装置1の制御内容を示すフローチャートである。
【0060】
S1において、カーナビゲーションECU2の位置判定手段2eは車両の位置を検出し、S2において、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、データベース6の記憶している探索用の地図情報と車両の位置に基づいて、サービスエリアSAに車両が位置しているかどうかを判定し、肯定の場合はS3にすすみ、否定の場合にはS1に戻る。
【0061】
S3においてカーナビゲーションECU2の左右出力検出手段2fは、ボディECU11からCANを介して方向指示器すなわちウインカーの左右出力を検出する。つづいて、S4において、カーナビゲーションECU2の車速検出手段2bはABS10からCANを介して車速Vを検出する。
【0062】
つづいてS5において、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、サービスエリアSAに付属する退出路Aが道路Rから左側に分岐し、合流路Bが道路Rの右側から合流しているかどうかを判定し、肯定であれば、制御を終了し、否定であればS6にすすむ。
【0063】
S6において、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、サービスエリアSAに付属する退出路Aが道路Rから右側に分岐し、合流路Bが道路Rの左側から合流しているかどうかを判定し、肯定であれば、制御を終了し、否定であればS7にすすむ。
【0064】
S7において、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、車速Vが所定車速α以上であるかどうかを判定し、肯定であれば、制御を終了し、否定であればS8にすすむ。
【0065】
S8において、カーナビゲーションECU2の位置判定手段2eは、位置検出手段2aの検出した車両の現在位置とデータベース6の記憶している探索用の地図情報の退出路Aに関する情報から、車両が退出路Aに接近しているかどうかを判定し、肯定であれば、S9にすすみ、否定であれば制御を終了する。
【0066】
S9において、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、データベース6の記憶している探索用の地図情報から、サービスエリアSAに付属している退出路Aが道路Rの左側に分岐して、合流路Bが道路Rの左側から合流しているかどうかを判定し、肯定である場合にはS11にすすみ、否定である場合には、S10にすすむ。
【0067】
さらにS10において、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、データベース6の記憶している探索用の地図情報から、サービスエリアSAに付属している退出路Aが道路Rの右側に分岐して、合流路Bが道路Rの右側から合流しているかどうかを判定し、肯定である場合にはS16にすすみ、否定である場合には、制御を終了する。
【0068】
S11において、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、データベース6の記憶している探索用の地図情報から合流路Bに関する情報を取得して、合流路Bが複数車線を有しているかどうかを判定して、否定であれば、S12にすすみ、肯定であれば、S14にすすむ。
【0069】
S12において、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、左右出力検出手段2fが検出した方向指示器すなわちウインカーの左右出力が左出力であって、所定時間βだけ継続しているかどうかを判定し、肯定であればS13にすすみ、否定であれば制御を終了する。S13において、カーナビゲーションECU2の警報手段2hはスピーカ8により車両の乗員に警報を行う。
【0070】
S14において、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、左右出力検出手段2fが検出した方向指示器すなわちウインカーの所定時間γ内の最後の左右出力が左出力であって、所定時間βだけ継続しているかどうかを判定し、肯定であればS15にすすみ、否定であれば制御を終了する。S15において、カーナビゲーションECU2の警報手段2hはスピーカ8により車両の乗員に警報を行う。
【0071】
S16において、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、データベース6の記憶している探索用の地図情報から合流路Bに関する情報を取得して、合流路Bが複数車線を有しているかどうかを判定して、否定であれば、S17にすすみ、肯定であれば、S19にすすむ。
【0072】
S17において、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、左右出力検出手段2fが検出した方向指示器すなわちウインカーの左右出力が右出力であって、所定時間βだけ継続しているかどうかを判定し、肯定であればS18にすすみ、否定であれば制御を終了する。S18において、カーナビゲーションECU2の警報手段2hはスピーカ8により車両の乗員に警報を行う。
【0073】
S19において、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは、左右出力検出手段2fが検出した方向指示器すなわちウインカーの所定時間γ内の最後の左右出力が右出力であって、所定時間βだけ継続しているかどうかを判定し、肯定であればS20にすすみ、否定であれば制御を終了する。S20において、カーナビゲーションECU2の警報手段2hはスピーカ8により車両の乗員に警報を行う。
【0074】
なお、S1からS20の処理は、車両のイグニッションキーがオンである場合において、所定の周期において継続して行われる。
【0075】
以上述べた制御内容により実現される本実施例の運転補助装置1によれば、以下のような作用効果を得ることができる。すなわち、運転補助装置1において、車両の車速Vを検出する車速検出手段2bを備えて、車速Vが所定車速α以下の場合には、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが、車両が逆走しているか否かを判定しないことにより、以下のような作用効果が得られる。
【0076】
つまり、車速Vが所定車速α以下の条件で車両が走行する場合には、サービスエリアSAにおいて運転者の意思に基づいて方向指示器すなわちウインカーの左右出力が行われているとみなせることから、この車速Vが所定車速α以下である場合を逆走判定手段2gが制御を行う場合から予め除外することができる。これにより、退出路Aに車両が進入して逆走が行われていないにも係わらず、逆走判定手段2gが誤って車両が逆走していると判定することを防止することができる。
【0077】
すなわち、車速Vが所定車速αより大きい場合においては、サービスエリアSAから車両が出発しており、さらに車両が合流路Bに正しく進入している場合においては、方向指示器すなわちウインカーの左右出力は、道路Rと、道路Rに付属するサービスエリアSAと、道路RからサービスエリアSAに退出する退出路Aと、サービスエリアSAから道路Rに合流する合流路Bの形態に基づいて定まることに基づいて、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gは左右出力に基づいて、車両が退出路Aを逆走しているか否かを判定することができる。
【0078】
つまり、従来技術においては、GPS又は自律航法により演算されて、カーナビゲーションECU2の位置検出手段2aにより検出された車両の位置が、退出路Aを進行方向とは逆に進行していることを検出することにより、逆走を判定しており、GPSの精度が低い場合には正確には逆走を判定できない事態を招いていたが、本実施例の運転補助装置1によれば、逆走の判定を方向指示器すなわちウインカーの左右出力という、車両内において取得できるパラメータに基づいて行うことができるので、判定の精度、確からしさ、信頼度を高めることができる。
【0079】
さらに、本実施例の運転補助装置1において、位置検出手段2aの検出した車両の位置が、退出路Aに接近した後に、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが、車両が逆走しているか否かを判定することによれば、万一車両がサービスエリアSA内の制限車速である所定車速αを超えて走行して、運転者の意思に基づいて方向指示器すなわちウインカーの左右出力を行った場合において、退出路Aに車両が進入して逆走が行われていないにも係わらず、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが誤って車両が逆走していると判定することを防止することができる。
【0080】
さらに、本実施例の運転補助装置1において、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが、車両が逆走していると判定する場合に、警報手段2hがスピーカ8により車両の乗員に警報を行うことにより、車両が前記退出路を逆走していることを乗員に報知して、走行の安全性を高めることができる。
【0081】
加えて、運転補助装置1において、退出路Aが道路Rに対して左側に分岐して、合流路Bが道路Rの左側に合流する形態である場合に、つまりは図2(a)に示した形態である場合に、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが、左右出力が左出力である場合に、車両が逆走していると判定することができる。
【0082】
これによれば、通常のサービスエリアSAの形態に即して、合流路Bが道路Rの左側に合流する場合には、方向指示器すなわちウインカーの左右出力は右出力となることを利用して、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが、左右出力が左出力となる場合には、車両が退出路Aを逆走していると判定し、車両の逆走を正確に判定することができる。
【0083】
さらに、運転補助装置1において、左出力が所定時間β継続した場合に、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが、車両が逆走していると判定することにより、車両の乗員が方向指示器すなわちウインカーを誤って左出力とした場合に、逆走判定手段2gが、車両が退出路2gを逆走していると判定してしまうことを防止することができる。
【0084】
加えて、運転補助装置1において、合流路Bが複数車線を有する場合に、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが、所定時間γ内の左右出力の最後の左右出力が左出力である場合に、車両が逆走していると判定することにより、以下の作用効果が得られる。
【0085】
すなわち、合流路Bが複数車線を有する場合には、車両がサービスエリアSAから出発した後、合流路Bに正しく進入している場合でも、合流路B内の進路変更のために方向指示器すなわちウインカーの左右出力を適宜左出力とすることがあり得ることを考慮して、進路変更のための左出力に基づいて、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが、車両が退出路Aを逆走していると判定してしまうことを防止することができる。
【0086】
加えて、運転補助装置1において、退出路Aが道路Rに対して右側に分岐して、合流路Bが道路Rの右側に合流する形態である場合に、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが、左右出力が右出力である場合に、車両が逆走していると判定することにより、さらに以下のような作用効果を得ることができる。
【0087】
すなわち、図2(b)に示すような、例外的なサービスエリアSAの形態に即して、合流路Bが道路Rの右側に合流する場合には、方向指示器すなわちウインカーの左右出力は左出力となることを利用して、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが、左右出力が右出力となる場合には、車両が退出路Aを逆走していると判定し、車両の逆走を正確に判定することができる。
【0088】
さらに、運転補助装置1において、右出力が所定時間β継続した場合に、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが、車両が逆走していると判定することにより、車両の乗員が方向指示器すなわちウインカーを誤って右出力とした場合に、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが、車両が退出路Aを逆走していると判定してしまうことを防止することができる。
【0089】
加えて、運転補助装置1において、合流路Bが複数車線を有する場合に、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが、所定時間γ内の左右出力の最後の左右出力が右出力である場合に、車両が逆走していると判定することにより、以下のような作用効果を得ることができる。
【0090】
つまり、合流路Bが複数車線を有する場合には、車両がサービスエリアSAから出発した後、合流路Bに正しく進入している場合でも、合流路B内の進路変更のために方向指示器すなわちウインカーの左右出力を適宜右出力とすることがあり得ることを考慮して、進路変更のための右出力に基づいて、カーナビゲーションECU2の逆走判定手段2gが、車両が退出路Aを逆走していると判定してしまうことを防止することができる。
【0091】
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
【0092】
例えば上述した実施例に示した運転補助装置1においては、図3S8に示したように、カーナビゲーションECU2の位置検出手段2aがGPS又は自律航法により演算した車両の位置により、車両が退出路Aに接近したことを判定した場合に、方向指示器すなわちウインカーの左右出力を用いた逆走の判定を行っているが、S8を省略して、図4に示すようなフローチャートとすることもできる。
【0093】
さらに、図2に示した道路Rと退出路A及び合流路Bの形態は例示的なものであり、退出路Aが道路Rと立体交差して分岐する形態や、退出路Aと合流路Bの両方が道路Rと立体交差して、分岐合流する形態も考えられる。
【0094】
この場合においても、退出路Aを車両が走行する場合に左右出力検出手段2fの左右出力の検出パターンは、それぞれの形態に固有のものであるため、予め予想し定められた又は記憶しておいた左右出力検出手段2fの検出パターンと、左右出力検出手段2fの検出結果との比較に基づいて、逆走判定手段2gが、車両が逆走しているか否かを判定することとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明は、車両の乗員の運転を補助する運転補助装置に関するものであり、比較的軽微な制御上の変更により、より安全な走行を実現することができるので、乗用車、トラック、バス等の様々な車両に適用して有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明に係る運転補助装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明に係わる運転補助装置の一実施形態の有する地図情報の一部を示す模式図である。
【図3】本発明に係る運転補助装置の一実施形態の制御内容を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る運転補助装置の一実施形態の制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0097】
1 運転補助装置
2 カーナビゲーションECU
2a 位置検出手段
2b 車速検出手段
2c 探索手段
2d 表示手段
2e 位置判定手段
2f 左右出力検出手段
2g 逆走判定手段
2h 警報手段
3 GPSアンテナ
4 ヨーレートセンサ
5 受信機
6 データベース
7 ディスプレイ
8 スピーカ
9 タッチパネル
10 ABS
11 ボディECU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の位置を検出する位置検出手段と、道路と当該道路に付属する所定領域と前記道路から前記所定領域に退出する退出路と前記所定領域から前記道路に合流する合流路を含む地図情報を記憶する記憶手段と、前記地図情報と前記車両の位置に基づいて前記車両が前記所定領域に位置するか否かを判定する位置判定手段と、前記車両の方向指示器の左右出力を検出する左右出力検出手段と、前記位置判定手段が、前記車両が前記所定領域に位置すると判定した後、前記左右出力検出手段の前記左右出力の検出結果に基づいて前記車両が逆走しているか否かを判定する逆走判定手段を備えることを特徴とする運転補助装置。
【請求項2】
前記車両の車速を検出する車速検出手段を備えるとともに、前記車速が所定車速以下の場合には、前記逆走判定手段が、前記車両が逆走しているか否かを判定しないことを特徴とする請求項1に記載の運転補助装置。
【請求項3】
前記位置判定手段が、前記位置検出手段の検出した車両の位置が、前記退出路に接近したと判定した後に、前記逆走判定手段が、前記車両が逆走しているか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の運転補助装置。
【請求項4】
前記逆走判定手段が、前記車両が逆走していると判定する場合に、前記車両の乗員に警報を行う警報手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の運転補助装置。
【請求項5】
前記退出路が前記道路に対して左側に分岐して、前記合流路が前記道路の左側に合流する形態である条件の下に、前記逆走判定手段が、前記左右出力が左出力である場合に、前記車両が逆走していると判定することを特徴とする請求項4に記載の運転補助装置。
【請求項6】
前記左出力が所定時間継続した場合に、前記逆走判定手段が、前記車両が逆走していると判定することを特徴とする請求項5に記載の運転補助装置。
【請求項7】
前記合流路が複数車線である条件の下に、前記逆走判定手段が、所定時間内の前記左右出力の最後の左右出力が左出力である場合に、前記車両が逆走していると判定することを特徴とする請求項6に記載の運転補助装置。
【請求項8】
前記退出路が前記道路に対して右側に分岐して、前記合流路が前記道路の右側に合流する形態である条件の下に、前記逆走判定手段が、前記左右出力が右出力である場合に、前記車両が逆走していると判定することを特徴とする請求項5に記載の運転補助装置。
【請求項9】
前記左出力が所定時間継続した場合に、前記逆走判定手段が、前記車両が逆走していると判定することを特徴とする請求項8に記載の運転補助装置。
【請求項10】
前記合流路が複数車線である条件の下に、前記逆走判定手段が、所定時間内の前記左右出力の最後の左右出力が右出力である場合に、前記車両が逆走していると判定することを特徴とする請求項9に記載の運転補助装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−252065(P2009−252065A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−101051(P2008−101051)
【出願日】平成20年4月9日(2008.4.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】