説明

配線板の接続方法および接続治具

【課題】コネクタを用いずに、他の基板の接続端子列に対し接続端子列を容易に位置決めすることができる接続方法およびその接続治具を提供する。
【解決手段】第1治具50は、配線板1を特定位置に保持する。第2治具60は、他の基板30の特定位置に配置されるものであり第1治具50と係合することにより接続端子列が被接続端子列33に接続するように第1治具50を他の基板30に対して位置決めする。配線板1の接続端子列を他の基板30の被接続端子列33に接続するとき、第1治具50と第2治具60を用いる。配線板1を第1治具50に固定し、第2治具60を他の基板30の特定位置に配置した上で、この第2治具60の係合部62に係合して第1治具50を他の基板30に対して配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線板の接続端子列を他の基板の被接続端子列に接続する配線板の接続方法およびその接続治具。
【背景技術】
【0002】
従来、配線板の接続端子列と他の基板の被接続端子列とを接続するとき、コネクタを介して接続端子列同士を接続する。しかし、電子機器の小型化にともなって、接続端子と被接続端子列との接続部分の空間を小さくする要求が高まっている。そこで、特許文献1に示されるように、コネクタを用いずに、接続端子列と被接続端子列とを接続する方法が提案されていた。
【0003】
同文献1の技術によれば、被接続端子列の周囲に絶縁層を形成して被接続端子に対応する溝を形成する。そして、配線板の接続端子をこの溝に嵌め込むことにより、接続端子列と被接続端子列とを位置決めする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−41599号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記文献1の技術は、基板の端面から突出する接続端子列を他の基板の接続端子列に接続するときには適用することができるものの、基板の表面に設けられた接続端子列同士を接続するときには同技術を適用することができないといった問題があった。
【0006】
また、基板の表面に設けられた接続端子列同士を接続するとき、接続端子列同士を対向させるため、作業者は、接続端子列の一方の背面しか視認することができず接続端子列を視認することができないため、接続端子列同士を位置決めすることが困難であった。
【0007】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コネクタを用いずに、他の基板の接続端子列に対し接続端子列を容易に位置決めすることができる接続方法およびその接続治具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、上記目的を達成するための手段およびその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、配線板の接続端子列を他の基板の被接続端子列に接続する配線板の接続方法において、前記配線板を治具の特定位置に保持する第1治具と、前記他の基板の特定位置に配置されるものであり、前記第1治具と係合することにより前記接続端子列が前記被接続端子列に接続するように前記第1治具を前記他の基板に対して位置決めする係合部を有した第2治具と、を準備し、前記配線板を前記第1治具の前記特定位置に固定し、前記第2治具を前記他の基板の特定位置に配置した上でこの第2治具の位置決め部に係合して前記第1治具を前記他の基板に対して配置して、前記接続端子列と前記被接続端子列とを接続することを要旨としている。
【0009】
この発明によれば、配線板と第1治具との位置関係が固定される。また、第2治具により、接続端子列と被接続端子列とが接続するように第1治具と他の基板との位置関係が固定される。このため、作業者は、接続端子列と被接続端子列とを視認することなく接続端子列と被接続端子列とを接続することができる。
【0010】
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の配線板の接続方法において、前記配線板を前記第1治具に対して位置決めするとき、前記接続端子列をガイドとすることを要旨としている。
【0011】
この発明によれば、仮に、配線板の側面をガイドとして用いて同配線板を第1治具に位置決めするとすれば、接続端子列の端から配線板の側面までの距離にばらつきがあるとき、第1治具に対する接続端子列の位置もばらつくことになる。この点、本発明では、接続端子列をガイドとして配線板を第1治具に位置決めするため、接続端子列の端から配線板の側面までの距離にばらつきがあるときでも、第1治具の所定位置に第1治具を配置することができる。
【0012】
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の配線板の接続方法において、前記他の基板の被接続端子を構成する被接続端子の端縁を基準にして、前記第2治具を前記他の基板の特定位置に配置することを要旨としている。
【0013】
この発明によれば、仮に、他の基板の側面を基準にして第2治具をこの基板に固定するとすれば、他の基板の側面から被接続端子の端までの距離にばらつきがあるとき、第2治具に対する被接続端子列の位置もばらつくことになる。この点、本発明では、他の基板の被接続端子の端縁を基準にして第2治具を他の基板の特定位置に配置するため、他の基板の側面から被接続端子の端までの距離にばらつきがあるときでも、他の基板の所定の位置に第2治具を配置することができる。
【0014】
(4)請求項4に記載の発明は、配線板の接続端子列を他の基板の被接続端子列に接続する配線板の接続方法において、前記他の基板に配置されるものであり、前記接続端子列が前記被接続端子列に接続されるように前記配線板を前記他の基板に対して位置決めする位置決め部を有した位置決め治具を用いて、前記接続端子列と前記被接続端子列とを接続することを要旨としている。
【0015】
この発明によれば、位置決め治具は、配線板の接続端子列が被接続端子列に接続されるように配線板を他の基板に対して位置決めする。このため、作業者は、接続端子列と被接続端子列とを視認することなく接続端子列と被接続端子列とを接続することができる。
【0016】
(5)請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の配線板の接続方法において、前記配線板は、前記接続端子列を基準とした特定位置に当接部が形成されているものであり、前記位置決め部は前記当接部と係合することを要旨としている。
【0017】
この発明によれば、接続端子列の端から配線板の側面までの距離は個々の配線板においてばらつきがある。このため、配線板の側面を位置決め治具の位置決め部に係合したとき、接続端子が被接続端子列に対してずれる場合がある。この点、本発明では、接続端子列を基準とした特定位置に当接部を形成する。当接部は接続端子列を基準として形成されるため、接続端子列の端から当接部までの距離の公差は一定の範囲内にすることができる。これにより、接続端子と被接続端子とのずれが基準値よりも大きくなる頻度を抑制することができる。
【0018】
(6)請求項6に記載の発明は、配線板の接続端子列を他の基板の被接続端子列に接続する接続治具において、前記配線板を治具の特定位置に保持する第1治具と、前記他の基板の特定位置に配置されるものであり、前記第1治具と係合することにより前記接続端子列が前記被接続端子列に接続するように前記第1治具を前記他の基板に対して位置決めする係合部を有した第2治具と、を備えることを要旨としている。
【0019】
この発明によれば、第1治具は配線板を保持する。第2治具は、第1治具と互いに係合することにより、第1治具に固定された配線板の接続端子列が被接続端子列に接続するように、第1治具を他の基板に対して位置決めする。このため、作業者は、第1治具と第2治具とを係合することで接続端子列と被接続端子列とが互いに接続するように配線板1を他の基板30に対して位置決めすることができる。このようにして、作業者は、接続端子列と被接続端子列とを視認することなく接続端子列と被接続端子列とを接続することができる。
【0020】
(7)請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の接続治具において、前記第1治具を固定する第1補助治具と、前記第1補助治具に係合するものであり前記第1治具の特定位置に前記配線板を位置決めするための第2補助治具とをさらに備えていることを要旨としている。
【0021】
この発明によれば、視認により接続端子列を第1治具の特定位置に位置決めすることは難しい。この点、本発明では、第1補助治具に第1治具を固定し、この第1補助治具に第2補助治具を係合し、そして、第2補助治具により、接続端子列が第1治具の特定位置に位置決めされるように配線板を第1治具に固定することができる。すなわち、第1治具および第1補助治具および第2補助治具および配線板を機械的に係合することにより互いの位置関係を規定するため、配線板を第1治具の特定位置に容易に位置決めすることができる。
【0022】
(8)請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の接続治具において、前記第1治具の前記接続端子列に対応する部分には貫通孔が設けられていることを要旨としている。
【0023】
この発明によれば、第1治具に配線板を固定したとき、接続端子列に対応する部分の前面および背面が空間となる。このため、接続端子列と被接続端子列とを加熱により接続するとき、第1治具を介さずに接続端子列を加熱することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、コネクタを用いずに、他の基板の接続端子列に対し接続端子列を容易に位置決めすることができる接続方法およびその接続治具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第1実施形態の配線板について、接続端子部の先端部の斜視構造に示す斜視図。
【図2】同実施形態の他の基板について、その斜視構造を示す斜視図。
【図3】同実施形態の接続治具について、第1治具および第1補助治具および第2補助治具の斜視構造を示す斜視図。
【図4】同実施形態の接続治具について、配線板を固定した状態の斜視構造を示す模式図。
【図5】同実施形態の接続治具について、図4のA−A線に沿う断面を示す断面図。
【図6】同実施形態の接続治具について、その第2治具を基板に配置した状態の斜視構造を示す斜視図。
【図7】同実施形態の第2治具について、図6のB−B線に沿う断面を示す断面図。
【図8】同実施形態の接続治具について、第1治具と第2治具とを係合したときの平面構造を示す平面図。
【図9】同実施形態の接続方法について、配線板と他の基板とを接続する接続手順を示す斜視図。
【図10】同実施形態の接続方法について、配線板と他の基板とを接続する接続手順を示す斜視図。
【図11】本発明の第2実施形態の第2治具について、その第2治具を基板に配置した状態の斜視構造を示す斜視図。
【図12】同実施形態の第2実施形態の第2治具について、その第2治具と配線板とを互いに係合した状態の平面構造を示す平面図。
【図13】同実施形態の接続方法について、配線板を他の基板に接続する接続手順を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
<第1実施形態>
図1〜図9を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、配線板1は、本体部10と、本体部10の先端部に設けられた接続端子部20とを含む。この接続端子部20は、配線板1と他の基板とを接続するときに、他の基板の被接続端子部に接続される。
【0027】
本体部10は、導電材料により形成された配線パターン12と、配線パターン12を挟み込む基板11と、基板11と配線パターン12とを接着する接着剤層13とを備えている。
【0028】
基板11としては、例えば、厚み12μmのポリエチレンテレフタレートの絶縁性樹脂シートが挙げられる。配線パターン12としては、例えば、厚み35μmの銅箔線が挙げられる。接着剤層13は、ポリエステル系接着剤を基板11上に30μmの厚みとして形成される。
【0029】
接続端子部20は、基礎部20Aと、基礎部20Aの上面に設けられた接続端子22と、各接続端子22の上面に形成された導電接続層23と、隣接する接続端子22の間に設けられた絶縁層24とを含む。基礎部20Aは、本体部10の基板11を延長して設けられた部分と、本体部10の接着剤層13を延長して設けられた部分とを含む。
【0030】
接続端子22は、配線パターン12を延長して設けられ、平行かつ等間隔に配列されて接続端子列21を構成する。各接続端子22は、基板11上の積層された接着剤層13の上に設けられて、その一部が接着剤層13に埋め込まれている。
【0031】
導電接続層23は、各接続端子22の上面に形成されている。導電接続層23としては、例えば、熱可塑性の銀ペーストにより15μmの厚みとして形成される。なお、銀ペーストとしては、平均粒径0.5〜5μmの鱗片状銀粉末と、有機物が金属コーティングされてなる平均粒径20nm以下の球状銀粉末とを含む銀ペーストを用いることが好ましい。平均粒径20nm以下の球状銀粉末を銀ペーストに含有することにより、導電接続層23の表面を平滑にすることができる。これにより、導電接続層23の表面部分と他の基板の被接続端子34(図2参照)との接触面積を大きくすることができる。
【0032】
絶縁層24は、接着剤層13の上に設けられている。絶縁層24の上面の高さは、基板11の下面を基準面25として、導電接続層23の上面の位置よりも高い位置に設けられている。絶縁層24と導電接続層23との段差HAは、他の基板30の被接続端子34の高さよりも大きくされている。また、互いに隣接する絶縁層24同士の端面距離WAは、他の基板30の被接続端子34の幅方向の長さと同じまたは同長さよりも大きくされている。
【0033】
絶縁層24を形成する絶縁接着剤として、例えばポリエステル系ホットメルト接続剤が挙げられる。絶縁層24の溶融温度は、例えば、120℃〜150℃のものを用いることが好ましい。溶融温度が120℃よりも低いものである場合、配線板1と他の基板30との接着強度が低下する虞がある。溶融温度が150℃よりも大きい場合、配線板1と他の基板とに熱を加えて接続するときに配線板1を変形させたり、配線板1と他の基板30との接着後における他の基板30と接着剤層13との接着力を低下させたりする虞がある。
【0034】
図2を参照して、配線板1が接続される他の基板30の構造について説明する。
基板11は、ガラスエポキシ樹脂により形成されるベース板31と、ベース板31の一方の面に設けられた被接続端子部32とを含む。
【0035】
被接続端子部32は、複数の被接続端子34から構成される被接続端子列33を有する。隣り合う被接続端子34の間隔は、隣り合う接続端子22の間隔と同じ長さにされている。被接続端子34は、銅配線の一部にNiめっきおよび金めっきを積層することにより形成されている。被接続端子34の高さは基板11の表面よりも高い。
【0036】
次に、配線板1と他の基板30との接続に関して説明する。
配線板1の接続端子列21と他の基板30の被接続端子列33とは、接続治具を用いて、接続端子列21と被接続端子列33とが互いに一致するように配線板1が他の基板30に対して位置決めされ、この状態で互いに接続される。接続治具は、配線板1を固定するための第1治具と、第1治具を他の基板30に対して位置決めする第2治具と、第1治具の特定位置に配線板1を位置決めするための第1補助治具および第2補助治具とを含む。
【0037】
図3〜図5を参照して、第1治具、第1補助治具、および第2補助治具について説明する。
図3に示すように、第1治具50の特定位置に配線板1を位置決めするとき、まず、第1治具50を第1補助治具52に固定し、さらに第1補助治具52に第2補助治具56を固定する。第2補助治具56は、配線板1を第1治具50の特定位置に案内するために第1治具50の上面側に配置される。以下、各治具について説明する。
【0038】
第1治具50は、配線板1を保持する鉄製の矩形プレートにより構成され、上部に矩形の貫通孔51が形成されている。貫通孔51は、矩形プレートの基準位置KAから所定の位置に形成されている。具体的には、矩形プレートの上端角を基準位置KAとし、この基準位置KAを基準として所定位置に配線板1を治具本体61に配置したときに接続端子列21が配置される部分に、貫通孔51が形成されている。貫通孔51は治具本体61を第1補助治具52に固定するときに係合する部分であるため、高精度に形成されている。また、矩形プレートの上端面50Aおよび上部側面50Bは、第2治具60と係合するため高精度に形成されている。
【0039】
第1補助治具52は、第1治具50を載せるステージ53と、このステージ53に対して第1治具50を位置決めする凸部54と、第2補助治具56を位置決めする4つの凹部55とを含む。凸部54は、治具本体61の貫通孔51に係合する形状とされている。凸部54に第1治具50の貫通孔51を嵌め込むことにより、第1治具50が第1補助治具52の所定位置に固定される。
【0040】
第2補助治具56は、本体部57と、第1補助治具52の凹部55に嵌合する4つの位置決めピン58と、配線板1を位置決めするための第1位置決め刃59とを含む。本体部57は、配線板1の接続端子列21に対向する位置に配置される板状のプレート部57Aと、プレート部57Aの端に設けられた端部57Bとを含み、端部57Bにおいて第1補助治具52と接して、配線板1を跨ぐ形状とされている。位置決めピン58は、端部57Bの底部に設けられ、その形状は円柱に形成されている。
【0041】
図4および図5に示すように、第1位置決め刃59は、配線板1を第1治具50の所定位置に配置したときに隣り合う接続端子22の間の部分に対向するように、プレート部57Aに設けられている。隣り合う第1位置決め刃59の間隔WBは、配線板1の接続端子22の間隔WCと同じとされている。第1位置決め刃59は先細りとされ、その先端幅DAは、隣り合う絶縁層24同士の端面距離WAよりも小さい。また、第1位置決め刃59は、第1補助治具52に対して第2補助治具56を固定したときに、その先端が接続端子22の表面に接触するとともに先端側面が絶縁層24に接触するようにプレート部57Aに設けられている。
【0042】
すなわち、第1補助治具52に対して、第1治具50および第2補助治具56が位置決めされて固定される。このため、第1治具50の基準位置KAに対して第2補助治具56の第1位置決め刃59の配置が定まる。第1位置決め刃59は、図5に示すように配線板1の絶縁層24の位置を制限して、接続端子列21を位置決めする。第1治具50に対して配線板1を位置決めするとき絶縁層24はガイドとして作用する。
【0043】
図6および図7を参照して、第2治具60について説明する。なお、以降では、他の基板30の被接続端子34の長手方向を縦方向Yとし、被接続端子34の並びの方向を横方向Xとする。
【0044】
図6に示すように、第2治具60は、長方形の治具本体61と、第1治具50を他の基板30に対して位置決めする係合部62と、当該第2治具60を他の基板30に対して位置決めするための第2位置決め刃63とを備えている。
【0045】
治具本体61の底面61Aは他の基板30に接するため平坦に形成されている。治具本体61の正面61Bは、第1治具50の上端面50Aと接して第1治具50を縦方向Yに位置決めする。
【0046】
係合部62は、治具本体61の両端部分にそれぞれ設けられ、治具本体61の正面61B側から突出している。係合部62の内側面62Aは、第1治具50の上部側面50Bと接触して第1治具を横方向Xに位置決めする。治具本体61の正面61Bおよび係合部62の内側面62Aは、第2治具60が他の基板30に対して位置決めされかつ第2治具60と第1治具50とが係合したときに、配線板1の接続端子22と他の基板30の被接続端子34とが互いに対向して両者が接続することができるように、設けられている。
【0047】
図7に示すように、第2位置決め刃63は、第2治具60を他の基板30の所定位置に配置したときに隣り合う被接続端子34の間の部分に対向するように、治具本体61の底面61Aに設けられている。隣り合う第2位置決め刃63の間隔WDは、他の基板30の被接続端子34の間隔WEと同じとされている。第2位置決め刃63は先細りとされ、その先端幅DBは、隣り合う被接続端子34の端面距離WFよりも小さい。また、第2位置決め刃63は、他の基板30に対して当該第2治具60を位置決めしたとき、先端側面が被接続端子34に接触するように治具本体61に設けられている。
【0048】
図8を参照して、第1治具50と第2治具60とを係合したときの接続端子22と被接続端子34との関係について説明する。
配線板1は、第1補助治具52および第2補助治具56を用いることにより、第1治具50の上端角を基準位置KAとして、当該第1治具50の所定位置に固定される。これにより、接続端子22は基準位置KAとして位置決めされる。
【0049】
第2治具60は、第2位置決め刃63と他の基板30の被接続端子34との係合により、被接続端子列33に対して位置決めされる。これにより、被接続端子列33に対して、第2治具60の正面61Bおよび係合部62の内側面62Aが位置決めされる。
【0050】
第1治具50と第2治具60とは、第1治具50の上端面50Aと第2治具60の正面61Bとが接しかつ第1治具50の上部側面50Bと係合部62の内側面62Aとが接することにより、第2治具60に対して第1治具50が位置決めされる。これにより、接続端子列21と被接続端子列33とが互いに接続する位置に配置される。
【0051】
図9および図10を参照して、配線板1を他の基板30に接続する手順について説明する。
(1)図9(A)に示すように、第1補助治具52の凸部54に第1治具50の貫通孔51を嵌め込むことにより、第1補助治具52に対して第1治具50を固定する。このとき、凸部54の上面は、第1治具50の上面と同一平面を形成する。第1治具50の上面に段差がなくなるため、配線板1を第1治具50の上面に配置しやすくなる。
(2)図9(B)に示すように、第2補助治具56の位置決めピン58を第1補助治具52の凹部55に嵌め込むことにより、第2補助治具56を第1補助治具52に対して固定する。第1位置決め刃59は、第1治具50の貫通孔51に対応する部分に配置される。
(3)図9(C)に示すように、第1治具50と第2補助治具56との間の空間に、配線板1の接続端子部20を挿入する。配線板1の各絶縁層24が第1位置決め刃59の間に配置されないとき、第1治具50と第2補助治具56との間の空間に配線板1が挿入することができない。このようなとき、作業者は、配線板1を横方向Xにずらして、配線板1を第1治具50と第2補助治具56との間の空間に配線板1が挿入する。
(4)図9(D)に示すように、第1治具50に対して位置決めされた配線板1を当該第1治具50に固定するために、第1治具50および配線板1を固定シール40により仮止めする。なお、固定シール40は、配線板1の接続端子列21と他の基板30の被接続端子列33とを接続した後、簡単に第1治具50および配線板1から取り外せることができる程度の粘着力とされている。
(5)図9(E)に示すように、第2補助治具56を第1補助治具52から外し、第1治具50を第1補助治具52から外す。
(6)図10(A)に示すように、第2治具60の第2位置決め刃63を他の基板30の隣り合う被接続端子34の間に配置する。これにより、他の基板30に対して第2治具60を位置決めする。このとき、第2治具60が他の基板30に対してずれないように第2治具60を他の基板30に対して動かないように仮固定してもよい。
(7)図10(B)に示すように、第1治具50を反転し、第1治具50の上端面50Aを第2治具60の正面61Bに接触させ、かつ第1治具50の上部側面50Bを第2治具60の内側面62Aに接触させて、第2治具60に第1治具50を係合する。このとき、配線板1の接続端子22と他の基板30の被接続端子34とが接触し、かつ配線板1の絶縁層24と被接続端子34の間の部分とが接触する。
(8)図10(C)に示すように、第1治具50と第2治具60とを互いに係合させた状態で、加熱機70のヒータヘッドを接続端子部20に押し当てる。これにより絶縁層24が溶融して、当該絶縁層24が被接続端子34の間の部分と接着する。
(9)図10(D)に示すように、配線板1の接続端子列21と他の基板30の被接続端子列33との接続後、他の基板30から第2補助治具56を外し、配線板1から固定シール40と第1治具50とを配線板1から取り外す。
【0052】
本実施形態によれば以下に示す効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、配線板1を第1治具50の特定位置に固定し、第2治具60を他の基板30の特定位置に配置した上で、この第2治具60の係合部62(位置決め部)に係合することにより第1治具50を他の基板30に対して特定の位置に配置して、接続端子列21と被接続端子列33とを接続する。
【0053】
この構成によれば、配線板1と第1治具50との位置関係が固定される。また、第2治具60により、接続端子列21と被接続端子列33とが接続するように第1治具50と他の基板30との位置関係が固定される。このため、作業者は、接続端子列21と被接続端子列33とを視認することなく接続端子列21と被接続端子列33とを接続することができる。
【0054】
(2)本実施形態では、配線板1を第1治具50に対して位置決めするとき接続端子列21をガイドとする。
仮に、配線板1の側面をガイドとして用いて同配線板1を第1治具50に位置決めするとすれば、接続端子列21の端から配線板1の側面までの距離にばらつきがあるとき、第1治具50に対する接続端子列21の位置もばらつくことになる。この点、上記構成では、接続端子列21をガイドとして配線板1を第1治具50に位置決めするため、接続端子列21の端から配線板1の側面までの距離にばらつきがあるときでも、第1治具50の所定の位置に第1治具50を配置することができる。
【0055】
(3)本実施形態では、他の基板30の被接続端子34を構成する被接続端子34の端縁を基準にして、第2治具60を他の基板30の特定位置に配置する。
仮に、他の基板30の側面を基準にして第2治具60をこの基板30に固定するとすれば、他の基板30の側面から被接続端子34の端までの距離にばらつきがあるとき、第2治具60に対する被接続端子列33の位置もばらつくことになる。この点、上記構成では、他の基板30の被接続端子34の端縁を基準にして第2治具60を他の基板30の特定位置に配置するため、他の基板30の側面から被接続端子34の端までの距離にばらつきがあるときでも、他の基板30の所定の位置に第2治具60を配置することができる。
【0056】
(4)本実施形態では、配線板1の接続端子列21を他の基板30の被接続端子列33に接続する接続治具は、第1治具50と第2治具60とを含む。第1治具50は配線板1を当該治具の特定位置に保持する。第2治具60は、他の基板30の特定位置に配置されるものであり、第1治具50と係合することにより接続端子列21が被接続端子列33に接続するように第1治具50を他の基板30に対して位置決めする係合部62を有す。このような構成により、作業者は、第1治具50と第2治具60とを係合することで接続端子列21と被接続端子列33とが接続するように配線板1を他の基板30に対して位置決めすることができる。このようにして、接続端子列21と被接続端子列33とを視認することなく接続端子列21と被接続端子列33とを接続することができる。
【0057】
(5)本実施形態では、第1治具50を固定する第1補助治具52と、第1補助治具52に係合するものであり第1治具50の特定位置に配線板1を位置決めするための第2補助治具56とが、配線板1の接続端子列21を他の基板30の被接続端子列33に接続するときに用いられる。
【0058】
視認により接続端子列21を第1治具50の特定位置に位置決めすることは難しい。この点、上記構成では、第1補助治具52に第1治具50を固定し、この第1補助治具52に第2補助治具56を係合し、そして、第2補助治具56により、接続端子列21が第1治具50の特定位置に位置決めされるように、配線板1を第1治具50に固定することができる。すなわち、第1治具50および第1補助治具52および第2補助治具56および配線板1を機械的に係合することにより互いの位置関係を規定するため、配線板1を第1治具50の特定位置に容易に位置決めすることができる。
【0059】
(6)本実施形態では、第1治具50の接続端子列21に対応する部分には貫通孔51が設けられている。この構成によれば、第1治具50に配線板1を固定したとき、接続端子列21に対応する部分の前面および背面が空間となる。このため、接続端子列21と被接続端子列33とを加熱により接続するとき、第1治具50を介さずに接続端子列21を加熱することができる。
【0060】
<第2実施形態>
図11〜図13を参照して本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態の配線板1と他の基板30との接続方法は、第1実施形態の接続方法に対して次の変更を加えたものとなっている。すなわち、第1実施形態では、第1治具50を介して第2治具60と配線板1を位置決めすることにより配線板1を他の基板30に対して位置決めしていたが、これに代えて、本実施形態では、配線板1に第2治具60(位置決め治具)と係合する部分を設けている。以下、この変更にともない生じる第1実施形態の構成からの変更について説明する。なお、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその構成の説明を省略する。
【0061】
図11に示すように、本実施形態の配線板1には、第1実施形態に示した配線板1の構成に加えて補強板26が設けられている。補強板26は、接続端子部20の裏側に設けられ、当該接続端子列21を補強する。補強板26として、例えば、ポリエチレンテレフタレート材、ガラスエポキシ材、紙フェノール材、ポリイミド基材等が挙げられる。
【0062】
補強板26には、接続端子列21に対応して加熱用孔27が形成されている。加熱用孔27は略四角形に設けられている。加熱用孔27の上辺27Aおよび下辺27Bは接続端子22の長手方向に直行する。加熱用孔27の左辺27Dは、接続端子列21よりも外側に配置され、右辺27Cは接続端子列21よりも外側に配置されている。
【0063】
配線板1の上端左側および上端右側には、第2治具60の係合部62の内側面62Aに当接する当接部28が形成されている。当接部28は、配線板1の上端に設けられた基準位置KAを通りかつ縦方向Yに対して所定角度の線に沿って配線板1の角部を切り取ることにより形成されている。なお、当接部28は、補強板26が設けられている部分に形成されている。
【0064】
第2治具60は、次の点以外は第1実施形態と同様の構成を有する。すなわち、第2治具60の係合部62の内側面62Aは、配線板1の当接部28の角度に合わせて斜めに形成されている。すなわち、係合部62の内側面62Aは、第2治具60が他の基板30に対して位置決めされた状態で第2治具60と第1治具50とが係合したとき、配線板1の接続端子22と他の基板30の被接続端子34とが互いに接続することができる位置に配置されるように、設けられている。
【0065】
図12を参照して、第1治具50と第2治具60とを係合したときの接続端子22と被接続端子34との関係について説明する。
第2治具60は、第2位置決め刃63と他の基板30の被接続端子34との係合により、被接続端子列33に対して位置決めされる。このため、被接続端子列33に対して、係合部62の内側面62Aが位置決めされる。
【0066】
配線板1と第2治具60とは、配線板1の当接部28と第2治具60の係合部62の内側面62Aとが接することにより互いに係合し、これにより、第2治具60に対して配線板1が位置決めされ、接続端子列21と被接続端子列33とが互いに接続する位置に配置される。
【0067】
図13を参照して、配線板1を他の基板30に接続する手順について説明する。
図13(A)に示すように、第2治具60の第2位置決め刃63を他の基板30の隣り合う被接続端子34の間に配置することにより、他の基板30に対して第2治具60を位置決めする。このとき、第2治具60が他の基板30に対してずれないように仮止めしてもよい。次に、図13(B)に示すように、配線板1を反転し、配線板1の当接部28を第2治具60の内側面62Aに接触させて、第2治具60と配線板1とを互いに係合する。このとき、配線板1の接続端子22と他の基板30の被接続端子34とが接触し、かつ配線板1の絶縁層24と被接続端子34の間の部分とが接触する。次に、図13(C)に示すように、配線板1と第2治具60とを互いに係合させた状態で、加熱機70のヒータヘッドを接続端子部20に押し当てる。その後、図10(D)に示すように、他の基板30から第2補助治具56を外す。
【0068】
本実施形態の配線板1の接続方法によれば、先の第1実施形態による前記(1)および(3)の効果に加えて、さらに以下に示す効果を奏することができる。
(7)本実施形態では、第2治具60(位置決め治具)を用いて接続端子列21と被接続端子列33とを接続する。第2治具60は、他の基板30に配置されるものであり、接続端子列21が被接続端子列33に接続されるように、配線板1を他の基板30に対して位置決めする。
【0069】
この構成によれば、第2治具60は、配線板1の接続端子列21が被接続端子列33に接続されるように配線板1を他の基板30に対して位置決めする。このため、作業者は、接続端子列21と被接続端子列33とを視認することなく接続端子列21と被接続端子列33とを接続することができる。
【0070】
(8)配線板1には、接続端子列21を基準とした特定位置に当接部28が形成されている。このような配線板1を他の基板30に接続するとき、第2治具60の係合部62(位置決め部)が配線板1の当接部28と係合する。
【0071】
接続端子列21の端から配線板1の側面までの距離は個々の配線板1においてばらつきがある。このため、配線板1の側面を第2治具60の係合部62に係合したとき、接続端子22が被接続端子列33に対してずれる場合がある。この点、上記構成では、接続端子列21を基準とした特定位置に当接部28を形成する。当接部28は接続端子列21を基準として形成されるため、接続端子列21の端から当接部28までの距離のばらつきは一定の範囲におさまる。これにより、接続端子22と被接続端子34とのずれが基準値よりも大きくなる頻度を抑制することができる。
【0072】
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施態様は上記各実施形態にて示した態様に限られるものではなく、これを例えば以下に示すように変更して実施することもできる。また以下の各変形例は、上記各実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
【0073】
・上記第1実施形態では、第1治具50に配線板1を固定するときに、第1補助治具52および第2補助治具56を用いているが、第1補助治具52を用いないで、第1治具50に配線板1を固定することもできる。例えば、第1治具50に対して第2補助治具56を位置決めするように構成して、第1治具50と第2補助治具56との間に、配線板1を挿入する構成とすることができる。
【0074】
・上記第1実施形態では、第1治具50に配線板1を固定するときに、第1補助治具52および第2補助治具56を用いているが、両治具とも用いないで、第1治具50に配線板1を固定してもよい。例えば、第1治具50に、接続端子列21と同じ間隔の位置決め用のパターンを形成しておき、配線板1の接続端子列21と位置決め用パターンとの並びを一致させることにより、第1治具50に対して配線板1を位置決めすることができる。
【0075】
・上記第1実施形態では、固定シール40により第1治具50と配線板1とを仮固定しているが、これに代えて、磁石を用いて仮固定してもよい。この場合、第1治具50は、鉄などの強磁性体により形成される。
【0076】
・上記第2実施形態では、配線板1の補強板26には加熱用孔27が設けられているが、これを省略してもよい。この場合は、補強板26を介して接続端子部20を加熱する。
・上記第2実施形態では、補強板26に当接部28が形成されているが、当接部28は補強板26が設けられている部分以外のところに設けてもよい。
【0077】
・上記第2実施形態では、当接部28は、配線板1の縦方向Yに対して所定角度の線に沿って形成しているが、これ以外の形態とすることもできる。例えば、配線板1の上部の角部に、内側に切れ込みかつ直角をなす段部を形成し、かつこの段部に係合する段部係合部を第2治具60の係合部62に形成する。
【0078】
・上記第2実施形態では、配線板1の上部に当接部28が形成されているが、当接部28を省略することもできる。この場合、接続端子列21に対して配線板1の先端部の端面および側面の位置精度を高くして、配線板1の先端部の端面および側面を用いて位置決めする。
【0079】
・上記第1実施形態では、導電接続層23を銀ペーストにより形成しているが、これに代えて、異方性樹脂により形成することができる。この場合、異方性樹脂を塗布した後の工程において異方性樹脂を圧縮して、導電接続層23を形成する。
【0080】
・上記第1実施形態では、絶縁層24を各接続端子22間に形成しているが、これを省略することもできる。この場合、配線板1の接続端子列21と他の基板30の被接続端子列33とを接続するとき例えば次のように行う。まず、他の基板30に異方導電膜を配置しておく。その後、接続治具を用いて、配線板1を他の基板30に対して位置決めする。そして、接続端子列21に対応する部分を加熱圧縮する。
【符号の説明】
【0081】
1…配線板、10…本体部、11…基板、12…配線パターン、13…接着剤層、20…接続端子部、20A…基礎部、21…接続端子列、22…接続端子、23…導電接続層、24…絶縁層、25…基準面、26…補強板、27…加熱用孔、28…当接部、30…基板、31…ベース板、32…被接続端子部、33…被接続端子列、34…被接続端子、40…固定シール、50…第1治具、50A…上端面、50B…上部側面、51…貫通孔、52…第1補助治具、53…ステージ、54…凸部、55…凹部、56…第2補助治具、57…本体部、57A…プレート部、57B…端部、58…位置決めピン、59…第1位置決め刃、60…第2治具、61…治具本体、61A…底面、61B…正面、62…係合部、62A…内側面、63…第2位置決め刃、70…加熱機。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線板の接続端子列を他の基板の被接続端子列に接続する配線板の接続方法において、
前記配線板を治具の特定位置に保持する第1治具と、
前記他の基板の特定位置に配置されるものであり、前記第1治具と係合することにより前記接続端子列が前記被接続端子列に接続するように前記第1治具を前記他の基板に対して位置決めする係合部を有した第2治具と、を準備し、
前記配線板を前記第1治具の前記特定位置に固定し、
前記第2治具を前記他の基板の特定位置に配置した上でこの第2治具の位置決め部に係合して前記第1治具を前記他の基板に対して配置して、前記接続端子列と前記被接続端子列とを接続する
ことを特徴とする配線板の接続方法。
【請求項2】
請求項1に記載の配線板の接続方法において、
前記配線板を前記第1治具に対して位置決めするとき、前記接続端子列をガイドとする
ことを特徴とする配線板の接続方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の配線板の接続方法において、
前記他の基板の被接続端子を構成する被接続端子の端縁を基準にして、前記第2治具を前記他の基板の特定位置に配置する
ことを特徴とする配線板の接続方法。
【請求項4】
配線板の接続端子列を他の基板の被接続端子列に接続する配線板の接続方法において、
前記他の基板に配置されるものであり、前記接続端子列が前記被接続端子列に接続されるように前記配線板を前記他の基板に対して位置決めする位置決め部を有した位置決め治具を用いて、前記接続端子列と前記被接続端子列とを接続する
ことを特徴とする配線板の接続方法。
【請求項5】
請求項4に記載の配線板の接続方法において、
前記配線板は、前記接続端子列を基準とした特定位置に当接部が形成されているものであり、
前記位置決め部は、前記当接部と係合する
ことを特徴とする配線板の接続方法。
【請求項6】
配線板の接続端子列を他の基板の被接続端子列に接続する接続治具において、
前記配線板を治具の特定位置に保持する第1治具と、
前記他の基板の特定位置に配置されるものであり、前記第1治具と係合することにより前記接続端子列が前記被接続端子列に接続するように前記第1治具を前記他の基板に対して位置決めする係合部を有した第2治具と、を備える
ことを特徴とする接続治具。
【請求項7】
請求項6に記載の接続治具において、
前記第1治具を固定する第1補助治具と、前記第1補助治具に係合するものであり前記第1治具の特定位置に前記配線板を位置決めするための第2補助治具とをさらに備えている
ことを特徴とする接続治具。
【請求項8】
請求項6または7に記載の接続治具において、
前記第1治具の前記接続端子列に対応する部分には貫通孔が設けられている
ことを特徴とする接続治具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−9570(P2012−9570A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−143076(P2010−143076)
【出願日】平成22年6月23日(2010.6.23)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】