説明

鉱質コルチコイド受容体拮抗薬としてのピラゾリン化合物

式Iの構造を有し、R1、R2、R3A、R3B、R4、R5、R6、R7、R8、およびXが、本発明の詳細な説明で定義されている通りである化合物および薬学的に許容できる化合物の塩を開示する。対応する医薬組成物、治療の方法、および中間体も開示する。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの構造を有する化合物、または薬学的に許容できるその化合物の塩
【化1】

(式中、
Xは、−CH−および−O−からなる群から選択され、
は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、フェニル、およびヘテロシクリルからなる群から選択され、ヘテロシクリル置換基は、酸素、硫黄および窒素から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を含む5または6員環ヘテロシクリルであり、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、フェニル、およびヘテロシクリル置換基は、ヒドロキシ、ハロゲン、アルキル、およびハロアルキルからなる群から独立して選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
3AおよびR3Bは、水素およびアルキルからなる群から独立して選択され、
、R、およびRは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、およびアルコキシからなる群から独立して選択され、
は、水素、−(CHOR50、−(CHC(O)R50、−(CHC(O)OR50、−(CHC(O)NR5152、−(CHNR5152、−(CHN(R51)C(O)R52、および−(CHS(O)50からなる群から選択され、
mは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
nは、0、1、または2であり、
50は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
51およびR52は、水素およびアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR51およびR52は、それらが接続している窒素と一緒になって、5または6員環ヘテロシクリルを形成し、R50、R51およびR52アルキル置換基ならびにR51/R52ヘテロシクリル置換基は、ハロゲン、ピロリジニル、−OR53、−C(O)R53、−C(O)OR53、−C(O)NR5455、−NR5455、−N(R56)C(O)R53、−S(O)53、および−S(O)NR5455からなる群から選択される1個または複数の置換基で独立して置換されていてもよく、
pは、0、1、または2であり、
53は、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、およびカルボキシアルキルからなる群から選択され、
54およびR55は、水素、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、およびカルボキシアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR54およびR55は、それらが接続している窒素と一緒になって、5または6員環ヘテロシクリルを形成し、
56は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
は、フェニル、ピリジニルおよびピリミジニルからなる群から選択され、フェニル、ピリジニルおよびピリミジニル置換基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、アルキル、ハロアルキル、シアノアルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、シアノアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、およびアルコキシカルボニルからなる群から独立して選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい)。
【請求項2】
式IIの構造を有する化合物、または薬学的に許容できるその化合物の塩
【化2】

(式中、
Xは、−CH−および−O−からなる群から選択され、
Zは、−C(R81)−および−N−からなる群から選択され、
は、シクロペンチル、シクロブチルおよびフェニルからなる群から選択され、Rシクロペンチル、シクロブチルおよびフェニル置換基は、クロロ、フルオロ、メチル、エチル、プロピル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
は、水素および(C〜C)−アルキルからなる群から選択され、
は、−(CHOR50、−(CHC(O)OR50、および−(CHC(O)NR5152からなる群から選択され、
mは、0、1、2、または3であり、
50は、水素および(C〜C)−アルキルからなる群から選択され、
51およびR52は、水素および(C〜C)−アルキルからなる群から独立して選択され、R50、R51およびR52(C〜C)−アルキル置換基は、ハロゲン、−OR53、−C(O)R53、−C(O)OR53、−C(O)NR5455、−NR5455、−N(R56)C(O)R53、−S(O)53、および−S(O)NR5455からなる群から選択される1個または複数の置換基で独立して置換されていてもよく、
pは、0、1、または2であり、
53は、水素、(C〜C)−アルキル、ハロ−(C〜C)−アルキル、ヒドロキシ−(C〜C)−アルキル、およびカルボキシ−(C〜C)−アルキルからなる群から選択され、
54およびR55は、水素、(C〜C)−アルキル、ハロ−(C〜C)−アルキル、ヒドロキシ−(C〜C)−アルキル、およびカルボキシ−(C〜C)−アルキルからなる群から独立して選択され、
81、R82、R83、R84、およびR85は、水素、クロロ、フルオロ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、メチル、エチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、シアノメチル、ヒドロキシメチル、カルボキシメチル、メトキシ、アミノ、メチルアミノ、およびジメチルアミノからなる群から独立して選択される)。
【請求項3】
が、水素である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
が、−(CHC(O)OR50であり、
mが、0、1、2、または3であり、
50が、水素および(C〜C)−アルキルからなる群から選択され、R50(C〜C)−アルキル置換基が、ハロゲン、−OR53、−C(O)R53、−C(O)OR53、−C(O)NR5455、−NR5455、−N(R56)C(O)R53、−S(O)53、および−S(O)NR5455からなる群から選択される1個または複数の置換基で独立して置換されていてもよく、
pが、0、1、または2であり、
53が、水素、(C〜C)−アルキル、ハロ−(C〜C)−アルキル、ヒドロキシ−(C〜C)−アルキル、およびカルボキシ−(C〜C)−アルキルからなる群から選択され、
54およびR55が、水素、(C〜C)−アルキル、ハロ−(C〜C)−アルキル、ヒドロキシ−(C〜C)−アルキル、およびカルボキシ−(C〜C)−アルキルからなる群から独立して選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
Xが、−CH−であり、
Zが、−C(R81)−であり、
が、シクロペンチル、シクロブチルおよびフェニルからなる群から選択され、Rフェニル置換基が、フルオロで置換されていてもよく、
が、−(CHC(O)OR50であり、
mが、0であり、
50が、水素であり、
81、R84およびR85が、各々水素であり、
82およびR83が、クロロ、シアノ、およびメチルからなる群から独立して選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項6】
82が、クロロであり、R83が、シアノである、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
が、シクロペンチルである、請求項5に記載の化合物。
【請求項8】
が、フェニルであり、Rフェニル置換基が、フルオロで置換されていてもよい、請求項5に記載の化合物。
【請求項9】
Xが、−O−であり、
Zが、−C(R81)−であり、
が、シクロペンチル、シクロブチルおよびフェニルからなる群から選択され、Rフェニル置換基が、フルオロで置換されていてもよく、
が、−(CHC(O)OR50であり、
mが、0であり、
50が、水素であり、
81、R84およびR85が、各々水素であり、
82およびR83が、クロロ、シアノ、およびメチルからなる群から独立して選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項10】
Xが、−CH−であり、
Zが、−N−であり、
が、シクロペンチル、シクロブチルおよびフェニルからなる群から選択され、Rフェニル置換基が、フルオロで置換されていてもよく、
が、−(CHC(O)OR50であり、
mが、0であり、
50が、水素であり、
81、R84およびR85が、各々水素であり、
82およびR83が、クロロ、シアノ、およびメチルからなる群から独立して選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項11】
Xが、−O−であり、
Zが、−N−であり、
が、シクロペンチル、シクロブチルおよびフェニルからなる群から選択され、Rフェニル置換基が、フルオロで置換されていてもよく、
が、−(CHC(O)OR50であり、
mが、0であり、
50が、水素であり、
81、R84およびR85が、各々水素であり、
82およびR83が、クロロ、シアノ、およびメチルからなる群から独立して選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項12】
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−(4−フルオロフェニル)−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸;
3−(4−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−3,3a,4,5−テトラヒドロベンゾ[g]インダゾール−2−イル)−2−メチルベンゾニトリル;
3−(4−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−3,3a,4,5−テトラヒドロベンゾ[g]インダゾール−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
2−クロロ−4−(3−(4−フルオロフェニル)−7−ヒドロキシ−3,3a,4,5−テトラヒドロベンゾ[g]インダゾール−2−イル)ベンゾニトリル;
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−(4−フルオロフェニル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボキサミド;
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−シクロペンチル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸;
2−(4−シアノフェニル)−3−シクロペンチル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸;
2−(4−シアノ−3−メチルフェニル)−3−シクロペンチル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸;
2−(5−シアノ−6−メチルピリジン−2−イル)−3−シクロペンチル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸;
2−(4−シアノ−3−メトキシフェニル)−3−シクロペンチル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸;
N−(−2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−シクロペンチル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−イル)アセトアミド;
メチル2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−シクロペンチル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボキシレート;
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−シクロペンチル−3a−メチル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸;
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−シクロペンチル−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボキサミド;
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−シクロペンチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボキサミド;
2−(4−シアノ−3−メチルフェニル)−3−シクロペンチル−2,3,3a,4−テトラヒドロクロメノ[4,3−c]ピラゾール−7−カルボン酸;
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−シクロブチル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸;
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−シクロペンテニル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸;
2−(4−シアノ−3−メチルフェニル)−3−シクロペンテニル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸;
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−(5−メチル−2−フリル)−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸;
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−(3−フリル)−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸;
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−(5−メチル−2−フリル)−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボキサミド;
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−N−[2−(メチルスルホニル)エチル]−3−(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボキサミド;
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−シクロペンチル−2,3,3a,4−テトラヒドロクロメノ[4,3−c]ピラゾール−7−カルボン酸;
2−[4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−シクロペンチル−2,3,3a,4−テトラヒドロクロメノ[4,3−c]ピラゾール−7−カルボン酸;
2−(4−シアノ−3−メチルフェニル)−3−シクロペンテニル−2,3,3a,4−テトラヒドロクロメノ[4,3−c]ピラゾール−7−カルボン酸;および
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−シクロペンテニル−2,3,3a,4−テトラヒドロクロメノ[4,3−c]ピラゾール−7−カルボン酸
からなる群から選択される請求項3に記載の化合物、
または薬学的に許容できるその塩。
【請求項13】
2−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−3−シクロペンチル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸;
2−(4−シアノ−3−メチルフェニル)−3−シクロペンチル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸;および
2−(4−シアノ−3−メトキシフェニル)−3−シクロペンチル−3,3a,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−7−カルボン酸
からなる群から選択される請求項3に記載の化合物、
または薬学的に許容できるその塩。
【請求項14】

【化3】

を有する化合物、
または薬学的に許容できるその塩。
【請求項15】

【化4】

を有する化合物、
または薬学的に許容できるその塩。
【請求項16】

【化5】

を有する化合物、
または薬学的に許容できるその塩。
【請求項17】

【化6】

を有する化合物。
【請求項18】
治療有効量の請求項1から17のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物。
【請求項19】
治療有効量の利尿薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体遮断薬、カルシウムチャンネル遮断薬、β遮断薬、α遮断薬、α−β遮断薬、アルドステロン受容体拮抗薬およびレニン阻害薬からなる群から選択される1種または複数の化合物をさらに含む、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
心臓血管状態、腎臓状態、肝臓状態、血管状態、炎症状態、疼痛、網膜症、神経障害、インスリン異常症、浮腫、内皮機能障害および圧受容器機能障害からなる群から選択される状態を治療する方法であって、それを必要としている対象に、治療有効量の請求項1から17のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩を投与することを含む方法。

【公表番号】特表2010−508257(P2010−508257A)
【公表日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−533977(P2009−533977)
【出願日】平成19年10月17日(2007.10.17)
【国際出願番号】PCT/IB2007/003207
【国際公開番号】WO2008/053300
【国際公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(397067152)ファイザー・プロダクツ・インク (504)
【Fターム(参考)】