説明

電子機器

【課題】トランスミッタを有する電子機器には、接続端子に接続される接続コがアンテナとなって電界強度が変化するという問題がある。どのような接続端子の接続状態においても、トランスミッタから出力する際の電界強度が微弱無線局の規定を満足し、且つ電界強度が小さくなって受信不良やノイズが発生しないようにする。
【解決手段】スピーカが出力する信号をラジオバンド帯域の電波に変換して送信するトランスミッタ20と、トランスミッタ20による送信中に接続コードが接続されている状態と接続されていない状態がある1以上の端子とを有する電子機器1は、端子の接続状態に基づいて送信出力レベルを調整する出力レベル設定手段19を備え、出力レベル設定手段19がトランスミッタから出力する際の電界強度が微弱無線局の規定を満足するように、且つ電界強度が小さくなって受信不良やノイズが発生しないようにその送信出力レベルを調整する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トランスミッタを有する電子機器に関するものであり、特に、FMトランスミッタを有するポータブルナビゲーション装置などの電子機器に関し、接続端子の接続コードとの接続状態に応じて変動するトランスミッタの出力レベルを抑制するようにした電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
音楽などの音を出力する電子機器として種々の装置があるが、ユーザに人気が高いものとしてナビゲーション装置がある。
【0003】
ナビゲーション装置は、GPS受信機、方位センサ、距離センサなどの現在位置検出手段と、リンクやノードで表された道路データを含む道路地図メモリと、表示部と、制御部等を有しており、道路地図に車両(ナビゲーション装置)の現在位置を重畳して表示する機能や、使用者による目的地の設定入力に応じて車両の現在位置あるいは使用者が設定した出発地から目的地までの経路を設定された所定の条件で道路データを用いて自動的に計算する経路探索機能を備えている。
【0004】
上述の機能がナビゲーション装置の主たる機能であるが、現在ではナビゲーション装置に種々の機能が付加され、それに伴って出力する音の種類が増加している。
【0005】
例えば、CD再生機能、DVD再生機能、テレビジョン受信機能、VICS受信機能、FM多重放送受信機能などが付加されている。また、電話機能やパーソナルコンピュータやインターネット機能の付加も考えられる。
【0006】
一方、ナビゲーション装置には携帯可能なものがあり、特にポータブルナビゲーション装置では二次電池の省電力化や小型化のためにスピーカ出力が小さくなっている。このために、車両内でポータブルナビゲーション装置を使用するときは車両に既設された音響装置を利用してCD再生機能、DVD再生機能、テレビジョン受信機能などの音を出力したいという要望があった。
【0007】
この方法として、車載用としても用いることができるナビゲーション装置と車両内に既設された音響装置を有線で接続することが考えられるが、この場合適合する接続端子が音響装置になかったり、接続コードが目障りになったりするという問題が生じる。
【0008】
そこで、ナビゲーション装置にFMトランスミッション機能を付加して無線接続することが考えられた。
【0009】
FMトランスミッション機能とは、例えば、特許文献1(特開平6−309854号公報)に開示されているように、車内に設けられたFMトランスミッタ内蔵のアダプター本体にポータブルCDプレーヤ等の再生装置を装着し、再生装置から送られた音楽信号をFMラジオ放送帯域の電波に変えて車内に既設されている音響装置から出力するものである。これにより、再生装置に記録されている音楽を車内において視聴することができる。
【0010】
尚、特許文献2(特開2007−192564公報)にはFMトランスミッション機能が付加されたナビゲーション装置が開示されている。
【特許文献1】特開平6−309854号公報
【特許文献2】特開2007−192564公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
FMトランスミッタ専用装置であれば、使用時に接続コードが接続されていたり離脱されていたりすることはない。しかしながら、特に、ポータブルのナビゲーション装置では、使用時に、外部電源コードや外部GPSアンテナコード、パーキングブレーキON/OFF検出コード等の接続コードが接続または離脱されていたりする。これらの接続コードが接続されると、トランスミッタの電波が内部のFMアンテナとは別に、装置に接続されたコードにも乗り、内部のFMアンテナから出力される電波とは別にコードからも同様の電波が出力されるため結果電界強度が高くなってしまう。
【0012】
電界強度が高くなり、無線設備から3メートルの距離での電界強度(電波の強さ)が500μV/mを越えると、微弱無線局の規定を逸脱し、無線局の免許が必要となる。そこで、出力強度を低くして、全ての接続コードを接続しても電界強度が微弱無線局の規定を満足できるように設計すると、今度は、接続コードを接続しないときの電界強度が弱くなり受信側の感度不良になったり、ノイズが入ったりするという問題が生じる。
【0013】
上述の問題はポータブルナビゲーション装置のみの問題ではなく、FMトランスミッタ使用時に、接続されていたり離脱されていたりする接続コードを有する電子機器に関係する問題である。例えば、ナビゲーション装置であれば、GPSの感度を向上させるための外部GPSアンテナがある。また、テレビ機能を有する機器であれば、テレビアンテナがある。また、CDやICなどの音響装置であれば、イヤホンがある。また、携帯電話装置であれば、イヤホンや外部電源コードがある。更に、FMトランスミッタは車両のみでなく、室内のFMラジオ受信装置で受信することもでき、例えば、携帯電話装置に記憶された音楽をFMラジオ機能を有するミニコンポのスピーカから出力することもできる。このように、種々の電子機器で上記問題が生じる。
【0014】
本願の発明者は上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、スピーカから出力する音声信号をラジオバンド帯域の電波に変換して送信するトランスミッタと、前記トランスミッタによる送信中に接続コードが接続されている状態と接続されていない状態がある1以上の接続端子とを有するナビゲーション装置のような電子機器において、接続コードが接続されている接続端子の接続状態に応じた出力レベルを調整する出力レベル設定手段を備えれば上記の問題点を解消し得ることに想到して本発明を完成するに至ったものである。
【0015】
すなわち、本発明は、スピーカから出力する音声信号をラジオバンド帯域の電波に変換して送信するトランスミッタを備えた電子機器において、接続端子と接続コードがどのような接続状態であっても、FMトランスミッタから出力する際の電界強度が微弱無線局の規定を満足し、且つ電界強度が小さくなって受信不良やノイズが発生しないようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、
スピーカから出力する音声信号をラジオバンド帯域の電波に変換して送信するトランスミッタと、前記トランスミッタによる送信中に、接続コードが接続されている状態と接続されていない状態がある1以上の接続端子とを有する電子機器であって、
前記接続端子の前記接続コードとの接続状態に基づいて前記トランスミッタの送信出力レベルを調整する出力レベル設定手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる電子機器において、前記トランスミッタはFMトランスミッタであることを特徴とする。
【0018】
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる電子機器において、前記出力レベル設定手段は、前記接続端子の前記接続コードとの接続状態が異なっても電界強度が略一定になるように、送信出力レベルを調整することを特徴とする。
【0019】
また、本願の請求項4にかかる発明は、請求項1にかかる電子機器において、前記接続端子の前記接続コードとの接続状態とは、前記接続コードが接続されている前記接続端子の組み合わせであることを特徴とする。
【0020】
また、本願の請求項5にかかる発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかにかかる電子機器において、前記電子機器はナビゲーション機能を有した携帯用・車載用兼用の電子機器であり、前記接続端子は外部電源コードを接続する接続端子、パーキングブレーキのON/OFF検出コードを接続する接続端子、外部GPSアンテナコードを接続する接続端子あるいはイヤホンを接続する接続端子であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
請求項1にかかる発明においては、電子機器は、トランスミッタと、前記トランスミッタによる送信中に、接続コードが接続されている状態と接続されていない状態がある1以上の接続端子とを有し、前記接続端子と前記接続コードとの接続状態に基づいて前記トランスミッタの送信出力レベルを調整する出力レベル設定手段を備える。
【0022】
このような構成によれば、接続コードがアンテナとなり、コードが電子機器内部のアンテナと同様の電波を出力することで電界強度が変化するために、どのような端子の接続状態においても、出力レベル設定手段が送信出力レベルを調整するから、FMトランスミッタから出力する際の電界強度が微弱無線局の規定を満足するように、且つ電界強度が小さくなって受信不良やノイズが発生しないようにすることができるようになる。
【0023】
また、請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかる電子機器において、前記トランスミッタはFMトランスミッタである。
【0024】
このような構成によれば、FMは空きチャネルが多いラジオバンド帯域であり、混信を防止することができるようになる。
【0025】
また、請求項3にかかる発明においては、請求項1にかかる電子機器において、前記出力レベル設定手段は、前記接続端子の前記接続コードとの接続状態が異なっても電界強度が略一定になるように、送信出力レベルを調整する。
【0026】
このような構成によれば、接続端子の接続コードとの接続状態が異なる場合でも、FMトランスミッタから出力する際の電界強度が微弱無線局の規定を満足する範囲内で、受信側ができるだけ大きな感度で受信することができる電界強度に調整することが可能となる。
【0027】
また、請求項4にかかる発明においては、請求項1にかかる電子機器において、前記接続端子の前記接続コードとの接続状態とは、接続コードが接続されている接続端子の組み合わせであり、接続コードが接続されている端子の組み合わせに基づいて送信出力レベルを調整する。
【0028】
このような構成によれば、接続コードが接続されている接続端子の組み合わせによって変化する電界強度が異なるときでも、電界強度が略一定になるように送信出力レベルを調整することができるようになる。
【0029】
また、請求項5にかかる発明においては、請求項1ないし請求項4のいずれかにかかる電子機器において、前記電子機器はナビゲーション機能を有した携帯用・車載用兼用の電子機器であり、前記接続端子は外部電源コードを接続する接続端子、パーキングブレーキのON/OFF検出コードを接続する接続端子、外部GPSアンテナコードを接続する接続端子あるいはイヤホンを接続する接続端子である。
【0030】
このような構成によれば、トランスミッタによる送信中に接続コードが接続されている状態と接続されていない状態がある接続端子を多く有するポータブルナビゲーション装置において、各接続端子の接続コードとの接続状態が異なる場合でも、出力レベル設定手段送信出力レベルを略一定に調整するから、FMトランスミッタから出力する際の電界強度が微弱無線局の規定を満足し、且つ電界強度が小さくなって受信不良やノイズが発生しないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の具体例を携帯用・車載用兼用のポータブルナビゲーション装置に適用し、その実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための電子機器を例示するものであって、本発明をこのポータブルナビゲーション装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の電子機器にも等しく適応し得るものである。
【実施例】
【0032】
図1は、本発明の実施例にかかるポータブルナビゲーション装置1の要部の構成を示すブロック図である。
【0033】
ナビゲーション機能部11はナビゲーション装置として主要な機能を行うものであり、現在位置検出手段111、地図記憶手段112、経路探索手段113、音声合成手段114を有する。
【0034】
現在位置検出手段111は、複数のGPS(Global Positioning System)衛星からの位置情報の電波を内部のGPSアンテナで受信して現在位置を演算し、演算した現在位置のデータを後述する制御部10に出力する。
【0035】
地図記憶手段112は、経路探索、地図表示のための道路ネットワークデータを記憶する。道路ネットワークデータは地図データの道路(経路)の結節点、屈曲点の位置をノードとし、各ノードを結ぶ道路をリンクで表す。
【0036】
経路探索手段113は、現在位置あるいは設定された出発地から設定された目的地までの案内経路を所定の探索条件に基づいて探索する。探索条件には燃料の消費量優先、時間優先、有料道路優先、一般道路優先といった項目がある。
【0037】
音声合成手段114は、制御部10から入力された文字コードの音声信号を出力する。
【0038】
CD−DVD再生手段12は、CDやDVDに書き込まれた更新用地図情報を再生したり、音楽や画像を再生したりする。
【0039】
スピーカ13は、音声合成手段114が出力した音声や、CD/DVD再生手段が再生した音を出力する。
【0040】
入力手段14は、使用者がポータブルナビゲーション装置1に係る種々の操作を行う。
【0041】
表示手段15は、液晶表示パネル(図示せず)とそのドライバ(図示せず)を有し、地図画像に経路画像や車両の現在位置を示す現在位置マークなどの画像を重畳して表示する。
【0042】
接続端子群16は、図2に列記する外部GPS端子、ブレーキ検出端子、イヤホン端子、外部電源端子からなる。
【0043】
外部GPS端子は現在位置検出手段111内部のGPSアンテナを補助する外部GPSアンテナコードが接続される端子である。
【0044】
ブレーキ検出端子は車両のパーキングブレーキのON/OFFを検出するコードを接続する端子である。このブレーキ検出端子の用途は、例えば、安全運転のために、パーキングブレーキがOFFになっているときは、TV画像又はDVD再生画像等の表示を禁止させるためにある。
【0045】
イヤホン端子はイヤホンが接続される端子である。
【0046】
外部電源端子は内部の二次電池(図示せず)に替えて外部から駆動電源を供給するための外部電源コードを接続するための端子である。
【0047】
接続状態検出手段17は、接続端子群16の夫々の接続端子が夫々の接続端子に対応した接続コードと接続されているか否かを検出する。その検出方法は、接続コードの挿入に伴って接点が開閉することにより検出する方法や、電流の変化を検出する方法などがある。
【0048】
出力レベル記憶手段18は、図2に示す如く、接続端子群16の夫々の接続端子が夫々の接続端子に対応した接続コードと接続されているか否かの状態に応じた出力レベルを予め記憶している。接続端子群16の接続端子の種類は4種類であるので、出力レベル記憶手段18には16種類の出力レベルが記憶されている。
【0049】
出力レベル設定手段19は、接続状態検出手段17が検出した接続端子の接続コードとの接続状態に応じた出力レベルを、出力レベル記憶手段18に記憶された出力レベル(図2参照)から取得し、設定する。
【0050】
トランスミッタ20は、車両に配設されたスピーカ31で出力させたい信号、即ち、音声合成手段114が出力した音声や、CD/DVD再生手段が再生した音をFMラジオバンドの周波数帯域の電波に変換して、出力レベル設定手段19が出力した出力レベルで内部のFMアンテナ(図示せず)から発信する。発信された信号は車両に搭載された音楽再生装置30のFM受信回路(図示せず)で受信され、車両に配設されたスピーカ31から出力される。
【0051】
制御部10は、内部のEEPROM(図示せず)に記憶されたプログラムに基づいて各部を制御し、その動作に必要なデータを内部のRAM(図示せず)に記憶する。
【0052】
次にFMトランスミッタについて説明する。
【0053】
スピーカ13から出力されるものは交差点の案内のみではなく、例えば、POIなどの選択操作の案内や、警告音、CDから再生される音楽、DVDの画像の音声などがある。ところが、ポータブルナビゲーション装置は携帯用であるため大きな音量を出力することができない。
【0054】
しかし、音楽に対しては大きな音量が要求される。そこで、車両に配設されたスピーカ31から出力させたい音楽信号をFMトランスミッタ20でラジオバンド帯域の電波に変換して送信し、この電波をFM車両に搭載された音楽再生装置30のFM受信回路(図示せず)で受信し、車両に配設されたスピーカ31から出力する。
【0055】
ところで、ポータブルナビゲーション装置1には、FMトランスミッタから電波を送信しているときに、接続端子群16の接続端子は、必ず接続コードが接続されているか接続されていないかのいずれかというものではなく、接続コードが接続されているときと接続されていないときがある。そして、接続コードが接続されているときは、接続コードがアンテナとなり、コードが電子機器内部のアンテナと同様の電波を出力することでコードが接続されていないときよりも電界強度が高くなる。
【0056】
この電界強度が大きくなる程度は接続コードの形態や位置(特にFMトランスミッタ用アンテナとの相対的な位置関係)または、接続コードの本数によって異なる。例えば、イヤホンを接続すると、2dB上がるポータブルナビゲーション装置や、4dB上がるポータブルナビゲーション装置がある。
【0057】
そこで、本発明にかかるポータブルナビゲーション装置1には図2に示す如く、FMトランスミッタ20から電波を送信しているときに、接続コードが接続されているときと接続されていないときがある全ての接続端子について、接続コードの有無の組み合わせに応じた出力テーブルを作成して出力レベル記憶手段18に記憶させる。この出力テーブルの出力レベルは微弱無線局の規定の電界強度を超えず、且つ、できるだけ大きな電界強度となる略一定の電界強度に設定される。出力レベル設定手段19は、出力レベル記憶手段18に記憶される図2の出力レベルテーブルから接続状態検出手段17が検出した接続端子の接続状態に応じた出力レベルを設定する。
【0058】
図3は、以上説明した本発明のポータブルナビゲーション装置1の動作手順を示すフローチャートである。
【0059】
先ず、ステップS101の処理でポータブルナビゲーション装置1において、トランスミッタ機能が起動されているか否かを判別する。トランスミッタ機能が起動されていない場合にはステップS105の処理でナビゲーション機能が起動されているか否かを判別する。ステップS105の判別処理においてナビゲーション機能も起動されていなければステップS101の判別処理に戻り、ナビゲーション機能が起動されていれば、処理を終了する。ステップS101の判別処理でトランスミッタ機能が起動されていると判別されると、ステップS102の処理に進み、接続状態検出手段17は、接続端子群16を調べ、接続端子の接続コードとの接続状態を検出する。検出は、各接続端子の状態を調べ、接続コードが接続されている状態か接続されていない状態かを識別して行う。
次いでステップS103の処理に進み、出力レベル設定手段19は接続状態検出手段17が検出した接続端子の接続コードとの接続状態に基づいて、出力レベル記憶手段18に記憶されたる出力レベル(図2参照)を取得し、トランスミッタの出力レベルを設定する。そして、ステップS104の処理でトランスミッタ20から出力が行われる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
上述の実施例の電子機器はポータブルナビゲーション装置であったが、FMトランスミッタから電波を送信しているときに、接続コードが接続されているときと接続されていないときがある接続端子を有する電子機器に本発明を適応することができる。
【0061】
例えば、ナビゲーション装置であれば、GPSの感度を向上させるための外部アンテナがある。
【0062】
また、テレビ機能を有する機器であれば、テレビアンテナがある。また、CDやICなどの音響装置であれば、イヤホンがある。また、携帯電話装置であれば、イヤホンや外部電源コードがある。更に、FMトランスミッタは車両のみでなく、室内のFMラジオ受信装置で受信することもでき、例えば、携帯電話装置に記憶された音楽を、FMラジオ機能を有するミニコンポのスピーカから出力することもできる。
【0063】
なお、本発明は、FM以外のラジオバンド帯域のトランスミッタにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明のポータブルナビゲーション装置の要部を示すブロック図である。
【図2】接続端子の接続コードとの接続状態に応じた出力レベルのテーブルを示す図である。
【図3】本発明のポータブルナビゲーション装置の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0065】
1・・・・・・・ナビゲーション装置
10・・・・・・制御部
11・・・・・・ナビゲーション機能部
111・・・・・現在位置検出手段
112・・・・・地図記憶手段
113・・・・・経路探索手段
114・・・・・音声合成手段
12・・・・・・CD/DVD再生手段
13・・・・・・スピーカ
14・・・・・・入力手段
15・・・・・・表示手段
16・・・・・・接続端子群
17・・・・・・接続状態検出手段
18・・・・・・出力レベル記憶手段
19・・・・・・出力レベル設定手段
20・・・・・・トランスミッタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピーカから出力する音声信号をラジオバンド帯域の電波に変換して送信するトランスミッタと、前記トランスミッタによる送信中に接続コードが接続されている状態と接続されていない状態がある1以上の接続端子とを有する電子機器であって、
前記接続端子の前記接続コードとの接続状態に基づいて前記トランスミッタの送信出力レベルを調整する出力レベル設定手段を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記トランスミッタはFMトランスミッタであることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記出力レベル設定手段は、前記接続端子の前記接続コードとの接続状態が異なっても電界強度が略一定になるように、送信出力レベルを調整することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記接続端子の前記接続コードとの接続状態とは、前記接続コードが接続されている前記接続端子の組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記電子機器は、ナビゲーション機能を有した携帯用・車載用兼用の電子機器であり、前記接続端子は外部電源コードを接続する接続端子、パーキングブレーキのON/OFF検出コードを接続する接続端子、外部GPSアンテナコードを接続する接続端子あるいはイヤホンを接続する接続端子であることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−200653(P2009−200653A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−38096(P2008−38096)
【出願日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】