説明

電子機器

【課題】所定領域内の状況を適切に把握することが可能な電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、第1の所定領域にある第1物体を撮像する第1撮像部130又は30と、前記第1撮像部が撮像した前記第1物体の面積に関する量を検出する検出部42とを備え、前記第1物体の面積に関する量に基づいて第1の所定領域内の状況を把握する。さらに、第2の所定領域にある第2の物体を撮像する第2撮像部30又は130とを備え、前記検出部は前記第2撮像部が撮像した前記第2物体の面積に関する量を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベータの乗りかご内の乗客の有無を判断する方法としては、かご床に設置された荷重検出器を用いる方法が一般的である(例えば、特許文献1参照)。これは、荷重検出器によって乗りかご内の積載荷重量を検出し、予め設定された荷重量を超えていた場合に乗客ありと判断する方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭60−167873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、所定領域内の積載荷重量を用いても、所定領域内の状況を適切に把握することができないおそれがある。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、所定領域内の状況を適切に把握することが可能な電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子機器は、第1の所定領域にある第1物体(102,104,106)を撮像する第1撮像部(130又は30)と、前記第1撮像部が撮像した前記第1物体の面積に関する量を検出する検出部(42)と、を備える電子機器である。
【0007】
この場合において、第2の所定領域にある第2物体(102,104,106)を撮像する第2撮像部(30又は130)を備え、前記検出部は前記第2撮像部が撮像した前記第2物体の面積に関する量を検出することとしてもよい。この場合、前記検出部により検出される前記第1物体の面積に関する量と前記第2物体の面積に関する量とに基づいて、前記第2の所定領域への前記第1物体の移動又は前記第1の所定領域への前記第2物体の移動が可能かどうかを判断する判断部(40)を備えていてもよい。
【0008】
本発明の電子機器では、前記第1撮像部は面積が既知の物体(80又は70)を撮像し、前記検出部は、前記第1撮像部が撮像した面積が既知の物体に基づいて、前記第1物体の面積に関する量を検出することとしてもよい。この場合、前記第1撮像部は、前記第1物体の撮像に先立って、前記面積が既知の物体を撮像することとしてもよい。また、前記第1撮像部は、前記第1物体と、前記面積が既知の物体とを同時に撮像することとしてもよい。
【0009】
本発明の電子機器では、前記第1撮像部は、前記物体を上方から撮像する位置に設けられていてもよい。また、前記第1の所定領域に面積が既知な物体像を投影する第1投影部(132又は32)を備えていてもよい。この場合、前記第1投影部は、前記第1撮像部の近傍に設けられていることができる。
【0010】
本発明の電子機器が第2撮像部を備える場合、前記第2撮像部は面積が既知の物体を撮像し、前記検出部は、前記第2撮像部が撮像した面積が既知の物体に基づいて、前記第2物体の面積に関する量を検出することとしてもよい。また、前記第2の所定領域に面積が既知な物体像を投影する第2投影部(32又は132)を備えていてもよい。
【0011】
本発明の電子機器では、特定の物体に関する画像データを記憶する記憶部(94)を備え、前記検出部は、前記記憶部が記憶する前記画像データに基づいて、前記第1撮像部が撮像した前記第1物体に前記特定の物体が含まれているか否かを検出することとしてもよい。また、第2撮像部を備える場合には、特定の物体に関する画像データを記憶する記憶部(94)を備え、前記検出部は、前記記憶部が記憶する前記画像データに基づいて、前記第2撮像部が撮像した前記第2物体に前記特定の物体が含まれているか否かを検出することとしてもよい。
【0012】
本発明の電子機器では、前記検出部の検出結果に関連した情報を報知する検出情報報知部(132又は32)を備えていてもよい。また、判断部を備える場合には、前記判断部の判断結果に関連した情報を報知する判断情報報知部(132又は32)を備えていてもよい。
【0013】
本発明の電子機器は、所定領域の面積を記憶する記憶部(94)と、前記所定領域を撮像する撮像部(130又は30)と、前記記憶部が記憶している前記所定領域の面積と、前記撮像部の撮像結果とに基づいて、前記所定領域にある物体の物理量を検出する検出部(42)と、を備える電子機器である。
【0014】
この場合において、前記記憶部が記憶している前記所定領域の面積を算出する算出部(42)を備えていてもよい。この場合、前記算出部は、前記撮像部の撮像結果に基づいて前記所定領域の面積を算出することとしてもよい。また、前記物体に関する画像データを記憶する記憶部(94)を備えていてもよい。更に、前記所定領域に面積に関する投影を行う投影部(132又は32)を備えていてもよい。この場合、前記投影部は、移動する物体の面積に関する投影を行うこととしてもよい。
【0015】
なお、本発明をわかりやすく説明するために、上記においては一実施形態を表す図面の符号に対応つけて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、後述の実施形態の構成を適宜改良しても良く、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させても良い。更に、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の電子機器は、所定領域内の状況を適切に把握することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】一実施形態に係るEV管理システム100が設置された建物内の一部の状態を模式的に示す図である。
【図2】EV管理システムのブロック図である。
【図3】主制御装置のハードウェア構成図である。
【図4】乗りかごとエレベータホールに設けられた市松模様を示す図である。
【図5】主制御装置の処理を示すフローチャート(その1)である。
【図6】主制御装置の処理を示すフローチャート(その2)である。
【図7】撮像部により撮像される画像PA,PBを示す図である。
【図8】変形例を示す図(その1)である。
【図9】図9(a)、図9(b)は、変形例を示す図(その2)である。
【図10】変形例を示す図(その3)である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、一実施形態について、図1〜図7に基づいて詳細に説明する。図1には、本実施形態に係るエレベータ管理システム(以下、「EV管理システム」と呼ぶ)100(図2参照)が設置された建物内の一部の状態が模式的に示されている。図1の建物は、一例として4階建てのデパートであるものとする。ただし、図1の建物としては、オフィスビルなどエレベータが設置されている種々の建物であってもよい。
【0019】
図1は、デパートのエレベータEV近傍を模式的に示している。図1のエレベータEVでは、EV駆動部52(図2参照)により、人や荷物を積載可能な乗りかご60が上下動されたり、扉の開閉が行われたりするようになっている。
【0020】
図2には、EV管理システム100のブロック図が示されている。図2に示すように、EV管理システム100は、主制御装置10と、EV制御装置50と、EV用装置2eと、1〜4階用装置21〜24と、EV操作部54と、EV駆動部52と、を備える。
【0021】
主制御装置10は、デパート内に設けられ、各種処理・演算等を行うとともに、図2に示す他の装置を統括的に制御する。主制御装置10は、図3のようなハードウェア構成を有している。具体的には、主制御装置10は、CPU90、ROM92、RAM94、記憶部(ここではHDD(Hard Disk Drive))96、ネットワークインタフェース97、及び可搬型記憶媒体用ドライブ99等を備えている。ネットワークインタフェース97としては、無線/有線LAN、USB、HDMI、Bluetooth(登録商標)などの様々な接続規格を採用することができる。主制御装置10では、ROM92あるいはHDD96に格納されているプログラム、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ99が可搬型記憶媒体91から読み取ったプログラムをCPU90が実行することにより、図2の各部の機能が実現される。なお、主制御装置10が可搬型記憶媒体用ドライブ99を備えていない場合もある。このような場合には、ネットワークインタフェース97を介して主制御装置10が接続されているネットワーク上からプログラムをダウンロードしてもよい。
【0022】
主制御装置10では、CPU90がプログラムを実行することにより、図2に示す、制御部40、検出部42としての機能を実現する。なお、図2の通信部46の機能は、図3のネットワークインタフェース97により実現される。
【0023】
制御部40は、主制御装置10内の各部を統括的に制御する。検出部42は、EV用装置2eの撮像部130の撮像結果に基づいて、乗りかご60内の空き面積を検出するとともに、1〜4階用装置21〜24の撮像部30の撮像結果に基づいて、各階から乗車する新規乗客の占有面積を検出する。なお、検出部42で検出された各面積は、制御部40に送られる。制御部40では、各面積に基づいたエレベータEVの駆動が行われるように、EV制御装置50に対してエレベータEVの駆動指示を出す。通信部46は、EV用装置2eの通信部136及び1〜4階用装置21〜24それぞれの通信部36との間で通信を行う。
【0024】
EV用装置2eは、図1に示すように、乗りかご60の天井部に設けられている。EV用装置2eは、図2に示すように、撮像部130と、投影部132と、音声出力部134と、通信部136と、を備えている。撮像部130は、撮影レンズ、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子、及び撮像素子を制御する制御回路などを有する。撮像部130は、乗りかご60の天井部から、下方を撮像する。この場合、撮像部130は、乗りかご60の床面及び乗りかご60に乗っている人や物を上方から撮像することができる。ここで、乗りかご60の床面には、乗りかご60及びエレベータホールを上方から見た状態を示す図4に示すように、市松模様80が描画されているものとする。市松模様80は一辺が既知の白黒の正方形が交互に配列されたものである。撮像部130から床面までの距離と、撮影レンズの焦点距離と、撮像素子の画素数とから撮像される市松模様の大きさを知ることができるが、取り付け誤差や、撮影レンズのディストーションの影響があるため、本実施形態では、撮像部130を天井部に設置した後に、乗客がいない状態でこの市松模様80を撮像して、実際に撮像された市松模様80の大きさ(部分的な面積でも全体の面積でも良い)を確認するキャリブレーションを行ない、この画像をリファレンス画像とする。
【0025】
なお、撮像部130は、複数設けられてもよい。この場合、制御部40では、複数の撮像部130で得られる撮像結果を合成することにより、乗りかご60内を鳥瞰した状態の画像を生成することができる。なお、複数の撮像部130を設ける場合には、少なくとも一部の撮像領域が重複するようにそれぞれの撮像部130を配置することにより、漏れなく乗りかご60内を鳥瞰することができる。
【0026】
投影部132は、プロジェクタ等を含み、乗りかご60内に存在している(乗車している)人に対して、乗りかご60内の状態等を視覚を通じてアナウンスするためのものである。投影部132は、乗りかご60の壁面や床面などに、エレベータの状態等を表す文字や図形等を表示する。音声出力部134は、スピーカ等を含み、投影部132と同様、乗りかご60に乗車している人に対して、乗りかご60内の状態等をアナウンスするためのものである。
【0027】
1〜4階用装置21〜24は、図1に示すように、デパートの各階エレベータホールの天井部に設けられている。1〜4階用装置21〜24は、図2に示すように、撮像部30と、投影部32と、音声出力部34と、通信部36と、を備えている。撮像部30は、撮像部130とほぼ同様の構成となっており(撮像部30から床面までの距離や、撮像領域に応じて撮影レンズや、撮像素子の仕様変更を行えばよい)、エレベータホールの天井部から、下方を撮像する。この場合、撮像部30は、エレベータホール床面及びエレベータホールに存在する人や物を上方から撮像することができる。ここで、エレベータホール床面には、図4に示すように市松模様70が描画されているものとする。市松模様70は、市松模様80と同様、一辺が既知の白黒の正方形が交互に配列されたものである。なお、市松模様70と市松模様80の各正方形の寸法は同一であってもよいし、異なっていても良い。なお、撮像部30は、各階に複数設けられてもよい。また、前述した撮像部130と同様のキャリブレーションがそれぞれの撮像部30においても行なわれ、複数の撮像部30で得られる撮像結果に生じる差異を抑制している。
【0028】
この場合、制御部40では、同一階の複数の撮像部30で得られる撮像結果を合成することにより、エレベータホールを鳥瞰した状態の画像を生成することができる。
【0029】
投影部32は、投影部132と同様、プロジェクタ等を含み、エレベータホールの壁やエレベータEVの扉、エレベータホールの床面などに、乗りかご60内の状態等を表す文字や図形等を表示して、視覚を通じてアナウンスするものである。音声出力部34は、スピーカ等を含み、乗りかご60内の状態等を、エレベータホールに存在する人に対して聴覚を通じてアナウンスするためのものである。
【0030】
EV制御装置50は、エレベータEVの構成各部を制御する。EV操作部54は、図1に示すように、各階のエレベータホールや、乗りかご60内に設置されるタッチパネル、スイッチなどを有する操作パネルである。なお、エレベータホールに設置されているEV操作部54は、上下ボタン(呼び出しボタン)や扉開閉ボタンを有しており、乗りかご60内に設置されているEV操作部54は、行き先階選択ボタンや扉開閉ボタンを有している。
【0031】
EV駆動部52は、モータ等を含み、乗りかご60の上下動や、扉の開閉動作を実行する装置である。EV駆動部52の動作は、EV制御装置50により制御される。
【0032】
次に、図5、図6のフローチャートに沿って、かつその他図面を適宜参照しつつ、主制御装置10の処理について詳細に説明する。なお、図5、図6の説明の前提として、乗りかご60が階と階の間に存在しているものとする。また、EV制御装置50は、乗りかご60が停止したときの扉の開閉動作については、所定のルーチン(停止後扉を開放し、所定時間経過後扉を閉めるというルーチン)で行うものとする。
【0033】
図5の処理では、まずステップS10において、制御部40が、所定階において扉が閉まった、又は通過したか否かを判断する。所定階において扉が閉まった場合とは、所定階において人の乗降が済み、乗りかご60が次の階への移動を開始する段階を意味する。なお、制御部40は、EV制御装置50を介して、不図示の扉開閉センサの検出結果や乗りかご60の位置を検出する位置センサの検出結果を取得して、ステップS10の判断を行うこととすればよい。このステップS10の判断が肯定された場合には、ステップS12に移行する。
【0034】
ステップS12では、制御部40が、所定階の次の階に設置されたEV操作部54において呼び出しボタン(上下ボタンのうち乗りかご60が移動している方向のボタン)が押されているか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、ステップS60に移行するが、肯定された場合には、ステップS14に移行する。
【0035】
ステップS12の判断が肯定され、ステップS14に移行した場合、制御部40は、通信部46、136を介して乗りかご60内に設置されている撮像部130に指示を出し、乗りかご60内の撮像を上方から行う。また、検出部42は、撮像部130で撮像された画像を取得し、乗りかご60内の空き面積SAを検出する。この場合、検出部42は、図7に符号PAで示す範囲の画像を取得することができる。そして、検出部42は、画像PAから乗客102や物体(ベビーカー)104の床面に対する投影面積(床面を占める面積)を算出し、市松模様80の全体面積(又は既知の乗りかご60の床面積)から差し引くことで、空き面積SAを検出する。なお、乗客102や物体104の床面に対する投影面積は、乗客等がいない場合の画像(リファレンス画像(RAM94等に格納されているものとする))と取得した画像との差分から市松模様80を構成する正方形が乗客や物体によって何個隠されているかを求め、その個数と正方形の面積との積から算出することとすればよい。また、これに代えて、検出部42は、撮像部130が撮像できた市松模様80の面積から空き面積SAを検出してもよい。
【0036】
次いで、ステップS16では、制御部40が、通信部46、36を介して次の階に設置されている撮像部30に指示を出し、エレベータホールの撮像を上方から行う。また、検出部42は、撮像部30で撮像された画像を取得し、次の階のエレベータホールに存在する新規乗客の占有面積SBを検出する。この場合、検出部42は、図7に符号PBで示す範囲の画像を取得することができる。したがって、検出部42は、例えば、画像PBから、新規乗客102や物体(ベビーカー)の床面に対する投影面積(床面を占める面積)を算出することで、占有面積SBを検出する。なお、新規乗客102や物体の床面に対する投影面積は、乗客等がいない場合の画像と取得した画像との差分から、市松模様70を構成する正方形が新規乗客や物体によって何個隠されているかを求め、その個数と正方形の面積との積から算出することとすればよい。また、これに代えて、検出部42は、撮像部30が撮像できた市松模様70の面積から空き面積SAを検出してもよい。
【0037】
次いで、ステップS18では、制御部40が、検出部42において検出された面積SAとSBを取得し、面積SAとSBの差(SC)を算出する(SC=SA−SB)。
【0038】
次いで、ステップS20では、制御部40が、差SCが0以上か否かを判断する。このステップS20では、次の階の新規乗客が全員乗りかご60に乗れるか(次の階のエレベータホールに存在する物体が乗りかご60内に移動できるか)否かを判断しているといえる。ステップS20の判断が肯定された場合には、ステップS22に移行する。ステップS22に移行した場合、制御部40は、乗りかご60内の乗客に、次の階に新規乗客がいることをアナウンスする。具体的には、制御部40は、通信部46,136を介して投影部132や音声出力部134を制御し、「次の階、停まります。エレベータに乗るお客様がいらっしゃいます。」などと表示したり、音声で通知したりする。
【0039】
次いで、ステップS24では、制御部40は、次の階の新規乗客に乗車可能であることをアナウンスする。具体的には、制御部40は、通信部46,36を介して投影部32や音声出力部34を制御し、「エレベータが到着します。エレベータには空きがありますので、乗車できます。」などと表示したり、音声で通知したりする。また、撮像部130がステップS14にてベビーカーや車椅子などの物体を撮像し、このベビーカーや車椅子などがエレベータから出る場合には、検出部42で検出したベビーカーや車椅子の面積に応じて、該当するエレベータホールの投影部32がエレベータホールの床(例えばエレベータの扉の前の床)にその面積を投影するようにすればいい。これにより、エレベータホールの人に対して事前にベビーカーや車椅子などが出てくることを報知することができる。これに併せて、音声出力部34によりアナウンスをすれば、ベビーカーや車椅子などがエレベータから出やすくなる。これは、乗り降りの多い1階では特に有効である。なお、ベビーカーや車椅子などの移動物体だけではなく、検出部42が大きな荷物を撮像した場合に投影部32による投影を行ってもよい。
【0040】
次いで、ステップS26では、制御部40は、EV制御装置50に対して、次の階で乗りかご60を停止させるよう指示を出す。EV制御装置50は、当該指示に基づいて、乗りかご60を次の階で停止させる。その後は、ステップS10に戻る。なお、ステップS22〜S26の処理は、実行する順序を適宜変更してもよい。また、ステップS22〜S26の処理を全て同時に実行してもよいし、いずれか2つを同時に実行することとしてもよい。
【0041】
一方、図5のステップS20の判断が否定された場合、すなわち、値SCが0未満であった場合には、ステップS28に移行する。ステップS28では、制御部40が、乗りかご60から降りる客がいるか否かを判断する。なお、乗りかご60から降りる客がいるか否かは、乗りかご60内に設置されたEV操作部54において、次の階が選択されているか否かによって判別することができる。ステップS28の判断が肯定された場合、すなわち降りる客がいる場合には、ステップS30に移行する。
【0042】
ステップS30では、制御部40が、次の階の新規乗客に入れ替えで乗車できる可能性があることをアナウンスする。具体的には、制御部40は、通信部46,36を介して投影部32や音声出力部34を制御し、「到着するエレベータから降りた人数だけ乗車できます。」などと表示したり、音声で通知したりする。この場合も、前述したように投影部32を用いてベビーカーや車椅子が出てくることを視覚的に表示すればいい。
【0043】
次いで、ステップS30では、制御部40が、EV制御装置50に対して、次の階で乗りかご60を停止させるよう指示を出す。EV制御装置50は、当該指示に基づいて、乗りかご60を次の階で停止させる。その後は、ステップS10に戻る。
【0044】
これに対し、ステップS28の判断が否定された場合、すなわち、乗りかご60内の乗客の中に次の階で降りる人が居なかった場合には、図6のステップS40に移行する。
【0045】
ステップS40では、値SCが詰め係数K(Kは負の値)以上であるか否かを判断する。ここで、詰め係数Kとは、乗りかご60内の乗客が詰めれば、次の階の新規乗客が全員乗れる場合を示す係数であり、実験やシミュレーションなどから定まる係数であるものとする。このステップS40における判断が否定された場合、すなわち、詰めても新規乗客が全員乗れない場合には、ステップS42に移行する。ステップS42では、制御部40は、次の階の新規乗客に全員乗れないことをアナウンスする。具体的には、制御部40は、通信部46,36を介して投影部32や音声出力部34を制御し、「到着するエレベータは混雑しています。全員乗れない可能性が高いです。」、「隣のエレベータの前に移動してお待ち下さい。」などと表示したり、音声で通知したりする。
【0046】
次いで、ステップS44では、制御部40は、EV制御装置50に対して、次の階で乗りかご60を停止させるよう指示を出す。EV制御装置50は、当該指示に基づいて、乗りかご60を次の階で停止させる。その後は、図5のステップS10に戻る。
【0047】
一方、ステップS40の判断が肯定された場合、すなわち、乗りかご60内の乗客が詰めれば、新規乗客が全員乗れる場合には、ステップS46に移行する。ステップS46では、制御部40は、乗りかご60内の乗客に、詰めるようにアナウンスする。具体的には、制御部40は、通信部46,136を介して投影部132や音声出力部134を制御し、「次の階でお客様が乗車します。恐れ入りますが中のほうに詰めてください。」などと表示したり、音声で通知したりする。また、撮像部30がステップS16にてベビーカーや車椅子などの物体を撮像し、このベビーカーや車椅子などがエレベータに乗る場合には、検出部42で検出したベビーカーや車椅子の面積に応じて、エレベータ内の投影部132がエレベータの床(例えばエレベータの扉の前の床)にその面積を投影するようにすればよい。
【0048】
次いで、ステップS48では、制御部40が、値SCを再度算出する。この場合、制御部40は、検出部42が新たに検出する面積SA,SBを取得し、これらに基づいて値SCを算出する。次いで、ステップS50では、制御部40は、値SCが0以上か否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、前述したステップS42に移行する。すなわち、制御部40は、新規乗客に全員乗れないことをアナウンスし(ステップS42)、乗りかご60を次の階で停止させる。一方、ステップS50の判断が肯定された場合には、ステップS52に移行する。ステップS52では、乗りかご60内の乗客に対して、お礼のアナウンスを行う。この場合、制御部40は、通信部46,136を介して投影部132や音声出力部134を制御し、「到着するエレベータは混雑しています。」などと表示したり、音声で通知したりする。
【0049】
次いで、ステップS54では、制御部40は、EV制御装置50に対して、次の階で乗りかご60を停止させるよう指示を出す。EV制御装置50は、当該指示に基づいて、乗りかご60を次の階で停止させる。その後は、図5のステップS10に戻る。
【0050】
図5に戻り、ステップS12における判断が否定された場合、すなわち、次の階で呼び出しボタンが押されていなかった場合には、ステップS60へ移行し、制御部40は、乗りかご60内で次の階のボタンが押されている(選択されている)か否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合には、ステップS64に移行し、制御部40は、EV制御装置50に対して、次の階で乗りかご60を停止させるよう指示を出す。EV制御装置50は、当該指示に基づいて、乗りかご60を次の階で停止させる。その後は、ステップS10に戻る。一方、ステップS60の判断が肯定された場合には、ステップS62に移行し、制御部40は、EV制御装置50に対して、次の階で乗りかご60を停止させずに通過させるよう指示を出す。EV制御装置50は、当該指示に基づいて、乗りかご60の移動目標階を、次の次の階に変更する。その後は、ステップS10に戻る。
【0051】
上記のようにして、図5、図6の処理が行われることにより、乗りかご60内の空きスペースと次の階の新規乗客の占有スペースとの関係に基づいた適切なエレベータ制御(管理)を行うことが可能となる。
【0052】
以上詳細に説明したように、本実施形態によると、エレベータ管理システム100が、乗りかご60内及びエレベータホールに存在する人や物を撮像する撮像部30、130と、撮像部30,130が撮像した人や物が床面に投影されたときの面積を検出する検出部42と、を備えている。これにより、本実施形態では、検出した面積に基づいて乗りかご60内外の状態を適切に把握することができる。また、把握した乗りかご60内外の状態に基づいて、乗りかご60の適切な制御、乗りかご60を利用する人への適切な情報提供等が可能となる。また、本実施形態では、乗りかご60内の空き面積、新規乗客の占有面積に基づいて乗りかご60の制御等を行うため、ベビーカーやキャリーバッグ、買い物用カートなど、さほど重量がないが占有面積が大きい物体が存在する場合にも、これらを考慮した適切な乗りかご60の制御、乗りかご60を利用する人への適切な情報提供等が可能となる。
【0053】
また、本実施形態では、制御部40が、乗りかご60内の空き面積と新規乗客の占有面積とに基づいて、乗りかご60内に新規乗客が乗れるかどうか(乗りかご60内に新規乗客が移動できるかどうか)を判断する。これにより、エレベータEVの円滑な運転や乗客管理、情報提供(アナウンス)などが可能となる。
【0054】
また、本実施形態では、撮像部30、130は、面積が既知の物体(市松模様70,80)を撮像し、検出部42は、撮像部30,130が撮像した面積が既知の物体(市松模様70,80)に基づいて、人や物が床面に投影されたときの面積を検出する。これにより、複雑な画像処理を行うことなく、簡易に人や物が床面に投影されたときの面積を検出することができる。
【0055】
また、本実施形態では、撮像部30,130が、人を上方から撮像する位置に設けられているので、人の顔が撮像部30,130によって撮像されるのを抑制することができる。これにより、プライバシーを考慮した撮像を行うことができる。
【0056】
なお、上記実施形態では、ステップS20、S50において、制御部40が値SCと値0とを比較する場合について説明したが、これに限らず、0以外の値との比較をおこなうこととしてもよい。この場合、比較する値が大きいほど、乗客は快適にエレベータを利用することが可能となる。なお、比較する値をユーザ(デパート側)が自由に設定できるようにしてもよい。このようにすることで、例えば、店舗の属性(高級店や量販店など)に応じたエレベータ管理が可能となる。なお、ステップS40で用いる詰め係数Kも種々の値に変更できることとしてもよい。
【0057】
なお、上記実施形態では、ステップS40において、制御部40が、値SCと詰め係数Kとを比較する処理を行うこととしたが、これに限られるものではない。ステップS40では、制御部40が、面積SAに基づいて、乗りかご60内が満員の状態であるか否かを判断してもよい。このようにすることでも、エレベータEVの円滑な運転や乗客管理、情報提供(アナウンス)などが可能となる。なお、乗りかご60内が満員で、次の階で降りる乗客がいないような場合には、制御部40は、乗りかご60の次の階での停止を回避させてもよい(次の階を通過させてもよい)。このような場合には、制御部40は、次の階のエレベータホールにいる新規乗客にその旨をアナウンスすればよい。
【0058】
なお、上記実施形態では、制御部40が、次の階にいる客全員が乗りかご60に乗れるか否かを考慮した処理を行うこととしたが、これに限らず、新規乗客のうち何人が乗りかご60に乗れるのかを算出し、当該算出結果を新規乗客にアナウンスすることとしてもよい。この場合、制御部40は、乗りかご60に乗れる大まかな人数をエレベータホールにおいてアナウンスしてもよい。また、扉に近い側から2人乗れると判断された場合には、図8に示すように扉に近い側の2人の足元を投影部32にて照明するようにしてもよい。なお、この場合には、検出部42は、新規乗客それぞれが床面に投影されたときの面積を個別に把握しておくことが好ましい。
【0059】
この場合において、図9(a)のように、新規乗客に車椅子に乗っている人やベビーカーを押している人など、エレベータでしか階間を移動できない人がいるような場合もある。このような場合には、制御部40は、これらの人を優先して乗りかご60に案内することとしてもよい。この場合、図9(b)に示すように、優先的に乗りかご60に案内する人(車椅子に乗っている人)を投影部32にて照明したりする。このような処理を行う場合には、制御部40は、予め用意しておいた車椅子やベビーカーなどの画像と、画像PBとのパターンマッチングを行うことで、優先的に案内する人を特定することとしてもよい。なお、画像は、主制御装置10内の記憶部(例えば、RAM94)に格納しておけばよい。また、頭の大きさが小さいにもかかわらず占有面積の大きい人(腰の曲がったお年寄りと推定される)を優先的に案内することとしてもよい。
【0060】
なお、上記実施形態では、制御部40が、乗りかご60内の空き面積と新規乗客の占有面積とに基づいて、図5、図6のような処理を行う場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、図5、図6の処理に加えて、乗りかご60内の積載重量を考慮した処理を行うこととしてもよい。このようにすることで、面積と重量を考慮した適切なエレベータ制御等が可能となる。
【0061】
なお、上記実施形態では、次の階のエレベータホールにいる人全員が同じ方向(乗りかご60が移動する方向)に移動するかのような説明を行ったが、これに限られるものではない。例えば、上下両方のボタンが押されていた場合には、次の階にいる人のうち半数が乗りかご60が移動する方向に移動すると推定してもよい。あるいは、各階から上下方向に移動する人数の統計をとり、当該統計に基づいて、次の階にいる人のうちの何人が乗りかご60が移動する方向に移動するかを推定してもよい。また、上下に存在する階の数に基づいて、次の階にいる人のうちの何人が乗りかご60が移動する方向に移動するかを推定してもよい。また、図10に示すように、エレベータホールを上りのレーンと下りのレーンに分け、2つのレーンのうちの一方を新規乗客として扱うこととしてもよい。
【0062】
なお、上記実施形態では、市松模様70、80が床面に描画されている場合について説明したが、これに限らず、市松模様の描画された敷物(カーペット等)を床面上に敷くこととしてもよい。また、投影部32,132が、市松模様を床面上に投影することとしてもよい。なお、市松模様を床面上に投影する投影部を投影部32,132とは別に設けることとしてもよい。この場合、市松模様を床面上に投影する投影部を撮像部30,130の近傍に設けることとしてもよい。
【0063】
なお、上記実施形態では、市松模様を用いることとしたが、これに限らず、その他の面積が既知の模様(例えば、角型形状で四辺の縁を認識しやすい色や形状となっている模様)や物体を床面上に設けることとしてもよい。また、市松模様等を設けずに、画像内の物体認識等により人や物の面積に関する量を検出する検出部を採用することとしてもよい。
【0064】
なお、上記実施形態では、制御部40が、乗客及び新規乗客への視覚を通じたアナウンスを、投影部32,132を用いて行う場合について説明したが、これに限らず、乗りかご60内やエレベータホールに表示装置(ディスプレイ等)が設けられている場合には、これを用いて乗客及び新規乗客への視覚を通じたアナウンスを行うこととしてもよい。
【0065】
なお、上記実施形態では、検出部42が、乗りかご60内の空き面積と、エレベータホールにいる新規乗客の占有面積を検出する場合について説明したが、これに限らず、いずれか一方の面積を検出することとしてもよい。例えば、乗りかご60内の空き面積のみを検出する場合には、エレベータホールにいる新規乗客に対して、面積に基づく乗車率をアナウンスすることとしてもよい。また、新規乗客の占有面積を検出する場合、乗りかご60内の乗客に次の階で乗ってくると予想される人数をアナウンスすることとしてもよい。
【0066】
なお、上記実施形態では、床面に面積を認識するための市松模様70、80を利用したが、側壁に市松模様70、80を設けて、側壁と対向する位置に撮像部30、130を配置して占有面積を検出するようにしてもよい。更に、床面と側壁との両方に面積を認識するための模様を設け、それぞれの模様に対向する位置に撮像部を設ければ、人や荷物などの物体の大きさを検出することもできる。
【0067】
また、上記実施形態では、電子機器が、エレベータ管理に用いられる場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、バスや電車、ロープウェーなどの乗り物の乗車管理に用いることとしてもよい。また、エスカレータや動く歩道の管理に用いることとしてもよい。例えば、電子機器を動く歩道の管理に用いる場合には、動く歩道に乗っている人の面積を画像から検出し、当該面積に基づいて動く歩道の混雑具合を判断するようにすればよい。また、混雑具合に基づいて、新たに動く歩道を利用する人に対して「お急ぎの場合には、隣の歩道をご利用ください。」などとアナウンスするようにしてもよい。
【0068】
また、本実施形態の電子機器が電車の混雑率(占有面積率)の情報管理に用いる場合には、直前の駅を出発したあとの混雑率(占有面積率)を次の駅に表示したり個人の携帯端末などに通知するようにすればよい。この場合、電車の車両毎の情報を提供してもよい。また、車両に応じた混雑率(占有面積率)の情報提供は車内の乗客にも車内の表示装置や、乗客の携帯端末を用いて報知すればよい。
【0069】
また、車内の乗客に対して、次の停車駅から乗車してくるおよその人数(占有面積から換算)を報知するようにしてもよい。
【0070】
更に、各路線の日々の混雑率(占有面積率)の記録を取るようにして、ダイヤ改正・車両数の変更などにフィードバックしてもよい。
【0071】
また、主制御装置10内の記憶部に車内の持ち込みが禁止されているものの画像(例えば、電車への持ち込みが禁止されている自転車、専用の袋に収納されていないサーフボード)を記憶させ、例えば駅構内や車内で禁止物を検出した場合に注意を促すようにしてもよい。更に、前述したように、床面と側面とに面積を認識するための模様を設け、それぞれの模様に対向する位置に撮像部を設けて、物体の大きさを認識して、持ち込む大きさが制限されている荷物を検出するようにしてもよい。
【0072】
更に、フェリーなどに車を積み込む際の台数管理や、行列の待ち時間の推定や演算に本実施形態の電子機器を適用することも可能である。
【0073】
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【符号の説明】
【0074】
30 撮像部
32 投影部
40 制御部
42 検出部
70 市松模様
80 市松模様
94 RAM
100 EV管理システム
102 新規乗客
104 ベビーカー
106 車椅子
130 撮像部
132 投影部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の所定領域にある第1物体を撮像する第1撮像部と、
前記第1撮像部が撮像した前記第1物体の面積に関する量を検出する検出部と、を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
第2の所定領域にある第2物体を撮像する第2撮像部を備え、
前記検出部は前記第2撮像部が撮像した前記第2物体の面積に関する量を検出することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記検出部により検出される前記第1物体の面積に関する量と前記第2物体の面積に関する量とに基づいて、前記第2の所定領域への前記第1物体の移動又は前記第1の所定領域への前記第2物体の移動が可能かどうかを判断する判断部を備えたことを特徴とする請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記第1撮像部は面積が既知の物体を撮像し、
前記検出部は、前記第1撮像部が撮像した面積が既知の物体に基づいて、前記第1物体の面積に関する量を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記第1撮像部は、前記第1物体の撮像に先立って、前記面積が既知の物体を撮像することを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記第1撮像部は、前記第1物体と、前記面積が既知の物体とを同時に撮像することを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項7】
前記第1撮像部は、前記第1物体を上方から撮像する位置に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記第1の所定領域に面積が既知な物体像を投影する第1投影部を備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記第1投影部は、前記第1撮像部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項8記載の電子機器。
【請求項10】
前記第2撮像部は面積が既知の物体を撮像し、
前記検出部は、前記第2撮像部が撮像した面積が既知の物体に基づいて、前記第2物体の面積に関する量を検出することを特徴とする請求項2または3記載の電子機器。
【請求項11】
前記第2の所定領域に面積が既知な物体像を投影する第2投影部を備えたことを特徴とする請求項2、3及び10のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項12】
特定の物体に関する画像データを記憶する記憶部を備え、
前記検出部は、前記記憶部が記憶する前記画像データに基づいて、前記第1撮像部が撮像した前記第1物体に前記特定の物体が含まれているか否かを検出することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項13】
特定の物体に関する画像データを記憶する記憶部を備え、
前記検出部は、前記記憶部が記憶する前記画像データに基づいて、前記第2撮像部が撮像した前記第2物体に前記特定の物体が含まれているか否かを検出することを特徴とする請求項2,3,10及び11のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項14】
前記検出部の検出結果に関連した情報を報知する検出情報報知部を備えたことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項15】
前記判断部の判断結果に関連した情報を報知する判断情報報知部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項16】
所定領域の面積を記憶する記憶部と、
前記所定領域を撮像する撮像部と、
前記記憶部が記憶している前記所定領域の面積と、前記撮像部の撮像結果とに基づいて、前記所定領域にある物体の物理量を検出する検出部と、を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項17】
前記記憶部が記憶している前記所定領域の面積を算出する算出部を備えたことを特徴とする請求項16記載の電子機器。
【請求項18】
前記算出部は、前記撮像部の撮像結果に基づいて前記所定領域の面積を算出することを特徴とする請求項17記載の電子機器。
【請求項19】
前記物体に関する画像データを記憶する記憶部を備えたことを特徴とする請求項16から18のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項20】
前記所定領域に面積に関する投影を行う投影部を備えたことを特徴とする請求項16から19のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項21】
前記投影部は、移動する物体の面積に関する投影を行うことを特徴とする請求項20記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−113824(P2013−113824A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−263159(P2011−263159)
【出願日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】