説明

電子部品の製造方法、電子部品および導電性フィルム

【課題】接着層と剥離層とが積層されてなる導電性フィルムを用いた電子部品の製造方法を提供する。
【解決手段】配線を有する電子部品の製造方法であって、表面に配線が設けられた基板に、接着層と剥離層とが積層されてなる接着フィルムを、接着層を表面に対向させて配置する配置段階と、接着フィルムを基板に対して押圧することにより、配線を接着層に挿入させて接着層を切断する切断段階と、切断された接着層の一方の接着層を表面から離間させる離間段階と、切断された接着層の他方の接着層から剥離層を剥離する剥離段階とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品の製造方法、電子部品および導電性フィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子部品の接続に、導電層と剥離層が積層されてなる異方性導電接着フィルム等が用いられている。異方性導電接着フィルムを電子部品に貼り付ける場合には、まず、剥離層を切断しないように注意して、異方性導電接着フィルムの導電層に切り込みを入れる。そして、異方性導電接着フィルムと電子部品とを圧着した後、剥離層を剥離する。または、特殊な治具を用いて圧着時に導電層に切れ込みを入れた後、剥離層を剥離する(特許文献1、特許文献2を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−327922号公報
【特許文献2】特開2008−135652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
導電性フィルムの導電層に切り込みを入れるときに、剥離層まで切断されてしまう場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、配線を有する電子部品の製造方法であって、表面に配線が設けられた基板に、接着層と剥離層とが積層されてなる接着フィルムを、接着層を表面に対向させて配置する配置段階と、接着フィルムを基板に対して押圧することにより、配線を接着層に挿入させて接着層を切断する切断段階と、切断された接着層の一方の接着層を表面から離間させる離間段階と、切断された接着層の他方の接着層から剥離層を剥離する剥離段階とを備える製造方法が提供される。
【0006】
上記の製造方法において、切断段階は、他方の接着層を加熱する加熱段階を有してよい。上記の製造方法において、切断段階は、接着層のうちの配線と接する領域の近傍を加熱する加熱段階を有してよい。
【0007】
上記の製造方法において、電子部品は、光が入射されることにより光生成キャリアを発生させる光電変換部を有する太陽電池モジュールであってよく、配線は、光電変換部が発生させた光生成キャリアを収集するフィンガー電極であってよい。上記の製造方法において、剥離層が剥離された他方の接着層にタブ線を接着して、タブ線とフィンガー電極とを電気的に接続する電気接続段階をさらに備えてよい。
【0008】
本発明の第2の態様においては、接着層の貼り付け方法であって、表面に配線が設けられた基板に、接着層と剥離層とが積層されてなる接着フィルムを、接着層を表面に対向させて配置する配置段階と、接着フィルムを基板に対して押圧することにより、配線を接着層に挿入させて接着層を切断する切断段階と、切断された接着層の一方の接着層を表面から離間させる離間段階と、切断された接着層の他方の接着層から剥離層を剥離する剥離段階とを備える貼り付け方法が提供される。
【0009】
本発明の第3の態様においては、基板と、基板の表面に設けられた配線と、表面に貼り付けられた接着層とを備え、配線は、表面に対して接着層より高く形成されており、接着層は配線によって切断されている電子部品が提供される。
【0010】
上記の電子部品は複数の配線を備えてよく、複数の配線のうちの第1配線は、表面に対して複数の配線のうちの他の配線より高く形成されてよく、接着層は、第1配線の一方の側面側に貼り付けられてよく、第1配線の他方の側面側に貼り付けられていなくてよい。また、上記の電子部品は太陽電池モジュールであってよく、基板は、光が入射されることにより光生成キャリアを発生させる光電変換部を有してよく、複数の配線は、光電変換部が発生した光生成キャリアを収集する複数のフィンガー電極であってよく、接着層は、複数のフィンガー電極の少なくとも一部と接してよい。
【0011】
本発明の第4の態様においては、導電層と剥離層とが積層されてなる導電性フィルムであって、導電層は熱硬化性樹脂および導電性粒子を含み、30℃と180℃との間で軟化し、60℃以上で熱硬化し、導電性フィルムが導電層の厚さより高い配線を表面に有する基板に配線を跨いで配置され、導電層の少なくとも一部が加熱されることにより軟化され、軟化された導電層に配線が挿入されることで導電層が切断され、切断された導電層の一方の導電層が表面から離間され、切断された導電層の他方の導電層から剥離層が剥離され、他方の導電層が熱硬化されることにより、他方の導電層が基板の表面に貼り付けられる導電性フィルムが提供される。
【0012】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】太陽電池セル110に導電性フィルム120を対向させて配置する配置段階の一例を概略的に示す。
【図2】導電層130を切断する切断段階の一例を概略的に示す。
【図3】導電層130の非圧着領域210を太陽電池セル110から離間させる離間段階の一例を概略的に示す。
【図4】導電層130の圧着領域220から剥離層140を剥離する剥離段階の一例を概略的に示す。
【図5】タブ線518とフィンガー電極116とを電気的に接続する電気接続段階の一例を概略的に示す。
【図6】太陽電池モジュール600の平面図の一例を概略的に示す。
【図7】太陽電池モジュール600の領域Aにおける拡大図の一例を概略的に示す。
【図8】太陽電池モジュール600の領域Aにおける拡大図の他の例を概略的に示す。
【図9】太陽電池モジュール600の領域Aにおける拡大図の他の例を概略的に示す。
【図10】太陽電池モジュール600の領域Aにおける拡大図の他の例を概略的に示す。
【図11】太陽電池モジュール600の領域Aにおける拡大図の他の例を概略的に示す。
【図12】太陽電池モジュール600の領域Aにおける拡大図の他の例を概略的に示す。
【図13】基材1300の平面図の一例を概略的に示す。
【図14】基材1300と、導電性フィルム1420およびヒーターヘッド1460との位置関係を示す平面図の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0015】
図1から図5は、太陽電池セル110の表面にタブ線を形成する過程の一例を概略的に示す。図1は、太陽電池セル110に導電性フィルム120を対向させて配置する配置段階の一例を概略的に示す。導電性フィルム120は、異方性導電接着フィルムであってもよい。導電性フィルム120は、接着フィルムの一例であってよい。
【0016】
図1に示した配置段階では、太陽電池セル110とヒーターヘッド160との間に、導電層130と剥離層140とが積層されてなる導電性フィルム120を配置する。導電性フィルム120は、導電層130が、太陽電池セル110の光入射面114に対向するように配置される。導電性フィルム120とヒーターヘッド160との間には、緩衝部材150が配される。導電層130は、接着層の一例であってよい。
【0017】
太陽電池セル110は、光電変換部112およびフィンガー電極116を有する。フィンガー電極116は、光電変換部112から出力を取り出す目的で光電変換部112の光入射面114および背面に形成された一対の電極の一部であってよい。太陽電池セル110および光電変換部112は、基板の一例であってよい。フィンガー電極116は、配線の一例であってよい。
【0018】
光電変換部112の光入射面114および背面に設けられた1対の電極のうち、光電変換部112の光入射面114に設けられる電極は、複数の幅狭の電極と、複数の幅狭の電極同士を電気的に接続する幅広の電極とを組み合わせて、櫛型に形成されてよい。これにより、入射光を遮る面積をできるだけ小さくすることができる。幅狭の電極はフィンガー電極と呼ばれ、幅広の電極はバスバー電極と呼ばれることがある。1対の電極のうち、光電変換部112の背面に設けられる電極は、光電変換部112の背面の略全面を覆うように形成されてもよく、光入射面114の電極と同様に櫛型に形成されてもよい。
【0019】
光電変換部112は、光が入射されることにより光生成キャリアを発生させる。光電変換部112は、例えば、第1のITO膜と、n型非晶質シリコン層と、i型非晶質シリコン層と、n型単結晶シリコン基板と、i型非晶質シリコン層と、p型非晶質シリコン層と、第2のITO膜とを、この順に積層することで作製できる。
【0020】
フィンガー電極116は、光電変換部112が発生させた光生成キャリアを収集する。フィンガー電極116は、例えば、バインダーとしてエポキシ樹脂を含み、フィラーとして銀粉、銀粒子等を含む熱硬化型導電性ペーストを用いて形成することができる。
【0021】
太陽電池セル110の光入射面114に対するフィンガー電極116の高さは、導電層130の厚さより高くてよい。なお、図1では、説明を簡単にする目的で、フィンガー電極116が1つ設けられた場合について図示しているが、光入射面114には複数のフィンガー電極116が設けられてよい。
【0022】
導電層130は、異方導電性を有してもよい。例えば、導電層130は、熱硬化性樹脂132および粒子134を含む。これにより、電気的に接続すべき部材の間に導電層130を挟んで加熱加圧すると、圧力がかかった部分に導電経路が形成され、当該部材同士を電気的に接続することができる。一方、圧力がかからなかった部分は絶縁性が維持されており、導電層130上に隣接して配された部材間の短絡を防止することができる。
【0023】
熱硬化性樹脂132は、電気的に接続すべき部材同士を接着する。熱硬化性樹脂132は、加熱および加圧されることで軟化もしくは溶融する。これにより、電気的に接続すべき部材間のスペースを熱硬化性樹脂132で充填することができる。熱硬化性樹脂132は熱硬化性を有するので、硬化剤の硬化開始温度以上の温度に加熱することにより硬化反応が開始し、固化する。これにより、電気的に接続すべき部材同士を接着する。また、熱硬化性樹脂132は、その硬化収縮力により粒子134の密着状態を維持する。
【0024】
熱硬化性樹脂132は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などの熱硬化性樹脂であってよい。熱硬化性樹脂132は、絶縁性の熱硬化性樹脂であってよい。熱硬化性樹脂132は、30℃と180℃との間で軟化し、60℃以上で熱硬化する熱硬化性樹脂であってよい。熱硬化性樹脂132の厚さは、10〜50μmであってよい。
【0025】
粒子134は、導電層130が加圧されない状態では、熱硬化性樹脂132内に分散している。導電層130が加圧されると、熱硬化性樹脂132内に分散していた粒子134が接触しながら重なり、粒子134同士が押し付けられ接触することで、加圧方向に導電経路が形成される。
【0026】
粒子134は、数μmの大きさの球体であってよい。粒子134は、長径が1〜20μm、厚さが3μm以下、アスペクト比が3〜50の鱗片状であってもよい。粒子134は、金属粒子等の導電性粒子、または、表面に金メッキを施した樹脂粒子もしくは金属粒子であってよい。金メッキ上にさらに絶縁層が形成されてもよい。金属粒子はNi粒子であってよい。
【0027】
剥離層140は、導電性フィルム120をリール状に巻き取った場合に、導電層130同士が接着することを防止する。導電性フィルム120をリール状に巻き取ることで、持ち運びが容易になる。また、圧着装置を用いて導電層130を光電変換部112に貼り付ける場合に、導電層130と圧着装置とが接着することを防止する。また、剥離層140を設けることで、導電性フィルム120への異物の混入を防止することができる。剥離層140は、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のプラスチック材料、または、上質紙、グラシン紙等の紙類を用いて作製してよい。剥離層140は、表面にシリコーン処理が施されてもよい。
【0028】
導電性フィルム120は、例えば、以下の手順で作製できる。まず、導電性粒子10質量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(EP828、ジャパンエポキシレジン株式会社製)50質量部、フェノキシ樹脂(YP−50、東都化成株式会社製)20質量部、イミダゾール系潜在性硬化剤(HX3941HP、旭化成株式会社製)20質量部およびトルエン100質量部を混合して、導電性接着組成物を調整する。導電性粒子は、長径が1〜20μm、厚さが3μm以下、アスペクト比が3〜50の鱗片状であり、モース硬度が3.8のNi粒子を50質量%以上含有してよい。
【0029】
次に、得られた導電性接着組成物を、厚さが50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに塗布する。ポリエチレンテレフタレートフィルムは表面に剥離処理が施されたものを用いてよい。導電性接着組成物は、厚みが25μm程度となるように塗布してよい。ポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布した導電性接着組成物を80℃のオーブンで5分間、加熱乾燥処理して成膜することで、導電性フィルム120が得られる。
【0030】
導電性フィルム120は、以下の手順で作製することもできる。まず、導電性粒子10質量部、2官能アクリレートモノマー(A−200、新中村化学株式会社製)50質量部、フェノキシ樹脂(YP−50、東都化成株式会社製)20質量部、有機過酸化物系硬化剤(過酸化ベンゾイル、日本油脂株式会社製)20質量部およびトルエン100質量部を混合して、導電性接着組成物を調整する。導電性粒子は、長径が1〜20μm、厚さが3μm以下、アスペクト比が3〜50の鱗片状であり、モース硬度が3.8のNi粒子を50質量%以上含有してよい。
【0031】
次に、得られた導電性接着組成物を、厚さが50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに塗布する。ポリエチレンテレフタレートフィルムは表面に剥離処理が施されたものを用いてよい。導電性接着組成物は、厚みが25μm程度となるように塗布してよい。ポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布した導電性接着組成物を80℃のオーブンで5分間、加熱乾燥処理して成膜することで、導電性フィルム120が得られる。
【0032】
緩衝部材150は、ヒーターヘッド160と導電性フィルム120との間に配される。これにより、緩衝部材150がない場合と比較して導電性フィルム120をより均一に加圧することができる。緩衝部材150は、シリコーンゴムなどのエラストマーであってよい。
【0033】
ヒーターヘッド160は、緩衝部材150を介して、導電性フィルム120を加熱および加圧するのに用いられる。ヒーターヘッド160は、電子部品などを圧着する領域にエラストマーを有してよい。これにより、高さの異なる電子部品を圧着する場合であっても、より均一に加圧することができる。
【0034】
なお、本実施形態においては、太陽電池セル110または光電変換部112を、導電層130を貼り付ける基板として用いる場合について説明した。しかし、基板はこれに限定されない。導電層130を貼り付ける基板の一部に、太陽電池セル110が形成されていてもよい。また、基板は、プリント配線基板、ガラス基板、半導体基板またはセラミック基板であってもよい。
【0035】
図2は、導電層130を切断する切断段階の一例を概略的に示す。図2に示した切断段階では、導電性フィルム120がフィンガー電極116を跨いで配置された後、ヒーターヘッド160が、緩衝部材150を介して、導電性フィルム120を太陽電池セル110に対して押圧する。これにより、フィンガー電極116が導電層130に挿入され、導電層130が非圧着領域210と圧着領域220とに切断される。
【0036】
ヒーターヘッド160は、0.3〜3.0MPaの圧力で導電性フィルム120を太陽電池セル110に対して押圧することが好ましく、より好ましくは、0.5〜2.5MPaで押圧してよい。圧力が0.3MPa未満であると十分に圧着できない場合があり、圧力が3.0MPaを超えると、回路部材の電極、基材等が破壊する場合がある。
【0037】
図2に示した切断段階において、ヒーターヘッド160が導電性フィルム120を加熱する加熱段階を有してよい。加熱段階において、ヒーターヘッド160が導電性フィルム120を加熱加圧することで、導電層130を太陽電池セル110に仮圧着することができる。
【0038】
仮圧着における加熱温度は、電気的に接続すべき部材同士を導電層130により接着する本圧着における加熱温度より低くてよい。例えば、加熱段階において、導電層130の温度が40〜90℃となるように加熱することが好ましい。加熱温度が40℃未満であると、良好な仮圧着が困難な場合があり、90℃を超えると導電層130が硬化してしまい、その後の本圧着工程において良好な回路接続を得ることが困難になる場合がある。加熱加圧時間は0.3〜10秒であってよい。
【0039】
加熱段階において、ヒーターヘッド160は、導電層130の圧着領域220を加熱してよい。これにより、導電層130の非圧着領域210が太陽電池セル110に仮圧着されることを抑制しながら、導電層130の圧着領域220を太陽電池セル110に仮圧着することができる。
【0040】
加熱段階において、ヒーターヘッド160は、導電層130のうちのフィンガー電極116と接する領域の近傍を加熱してよい。これにより、軟化した導電層130にフィンガー電極116が挿入されるので、容易に導電層130を切断することができる。
【0041】
なお、図2では、説明を簡単にする目的で、非圧着領域210が太陽電池セル110の光入射面114から浮いているように作図している。しかし、切断段階はこれに限定されない。切断段階において、非圧着領域210が太陽電池セル110と接していてもよく、非圧着領域210のうちフィンガー電極116と接する領域が太陽電池セル110に仮圧着されていてもよい。
【0042】
図3は、導電層130の非圧着領域210を太陽電池セル110から離間させる離間段階の一例を概略的に示す。図3に示した離間段階では、切断された導電層130の非圧着領域210は太陽電池セル110と圧着していないか、圧着していても非圧着領域210と剥離層140との間の接着力が、非圧着領域210と太陽電池セル110との間の接着力より強い。そこで、剥離層140の非圧着領域210側を持ち上げることにより、導電層130の非圧着領域210を、太陽電池セル110の光入射面114から離間させることができる。
【0043】
図4は、導電層130の圧着領域220から剥離層140を剥離する剥離段階の一例を概略的に示す。図4に示した剥離段階では、切断された導電層130の圧着領域220は太陽電池セル110と圧着しており、圧着領域220と太陽電池セル110との間の接着力が、圧着領域220と剥離層140との間の接着力より強い。そこで、例えば、剥離層140の圧着領域220側を持ち上げることにより、導電層130の圧着領域220から、剥離層140を剥離することができる。
【0044】
以上の工程により、太陽電池セル110上に導電層130を貼り付けることができる。本実施形態において、導電層130は、フィンガー電極116の一方の側面の側(図4におけるフィンガー電極116の右側)に貼り付けられており、フィンガー電極116の他方の側面の側(図4におけるフィンガー電極116の左側)には貼り付けられていない。また、太陽電池セル110上に貼り付けられた圧着領域220を全体的に加熱加圧した場合には、圧着領域220は導電性を有する。
【0045】
以上の工程によれば、予め、導電層130に切り込みを入れておかなくても、所定の長さの導電層130を太陽電池セル110の表面に貼り付けることができる。これにより、剥離層140の厚さが薄い場合であっても、剥離層140ごと切断してしまうことを防止できる。
【0046】
また、以上の工程によれば、導電層130を太陽電池セル110の表面に貼り付けるときに、太陽電池セル110の一部に局所的に大きな圧力を加えることなく、所定の長さの導電層130を太陽電池セル110の表面に貼り付けることができる。これにより、導電層130を太陽電池セル110の表面に貼り付けるときに、太陽電池セル110が破損することを抑制できる。
【0047】
図5は、タブ線518とフィンガー電極116とを電気的に接続する電気接続段階の一例を概略的に示す。図5に示した電気接続段階では、剥離層140が剥離された導電層130の圧着領域220にタブ線518を接着して、導電層130の圧着領域220上にタブ線518を形成する。これにより、タブ線518とフィンガー電極116とを電気的に接続することができる。タブ線518は、太陽電池セル110と他の太陽電池セルとを電気的に接続してよい。タブ線518は、銅箔などの金属箔、または、表面に半田めっき、ニッケルめっき、錫めっき等が施された金属箔であってよい。
【0048】
図5に示した電気接続段階では、太陽電池セル110とタブ線518とを本圧着する。これにより、太陽電池セル110の光入射面114の上方にタブ線518を形成できる。また、本圧着により、タブ線518とフィンガー電極116とが電気的に接続される。タブ線518とフィンガー電極116とは、両者が直接接触することで電気的に接続されてもよく、導電層130の粒子134を介して電気的に接続されてもよい。
【0049】
例えば、フィンガー電極116が導電層130に挿入されるときに導電層130が加熱されて軟化していた場合には、フィンガー電極116上に導電層130の粒子134が残存する。また、太陽電池セル110上に貼り付けられた圧着領域220を全体的に加熱加圧した場合には、圧着領域220は導電性を有する。これにより、タブ線518とフィンガー電極116とが、導電層130の粒子134を介して電気的に接続される。
【0050】
本圧着は、ヒーターヘッド160を用いて、導電層130の圧着領域220を加熱加圧することで実施できる。本圧着において、ヒーターヘッド160は、導電層130の温度が150〜200℃となるように導電性フィルム120を加熱してよい。加熱加圧時間は5〜30秒であってよい。ヒーターヘッド160は、0.5〜3.0MPaの圧力でタブ線518を太陽電池セル110に対して押圧してよい。本圧着に用いられるヒータヘッドと仮圧着に用いられるヒータヘッドとは、同一のヒータヘッドであってもよく、異なるヒータヘッドであってもよい。
【0051】
以上の工程により、太陽電池モジュール500を作製することができる。太陽電池モジュールは、電子部品の一例であってよい。太陽電池モジュール500は、太陽電池セル110と、太陽電池セル110の光入射面114に設けられたフィンガー電極116と、光入射面114に貼り付けられて、フィンガー電極116の少なくとも一部に接する導電層130とを備える。太陽電池モジュール500は、複数のフィンガー電極116を有してよい。フィンガー電極116は、光入射面114に対して導電層130より高く形成されてよい。太陽電池セル110の背面側においても、同様の方法によりタブ線を形成することができる。
【0052】
太陽電池モジュール500において、導電層130はフィンガー電極116によって切断されてよい。複数のフィンガー電極116のうち、導電層130を切断するフィンガー電極116は、他のフィンガー電極116と比較して、光入射面114に対して高く形成されてよい。このとき、導電層130は、導電層130を切断するフィンガー電極116の一方の側面側に貼り付けられており、他方の側面側に貼り付けられていなくてもよい。導電層130を切断するフィンガー電極116は、第1配線の一例であってよい。
【0053】
図6は、太陽電池モジュール600の平面図の一例を概略的に示す。太陽電池モジュール600は、2つの太陽電池セル610を直列に接続することで製造できる。太陽電池モジュール600は、電子部品の一例であってよい。なお、本実施形態においては、図中左側の太陽電池セル610の光入射面側に形成されたタブ線618が、図中右側の太陽電池セル610の背面側に形成された電極と電気的に接続されている。しかし、太陽電池セル610同士の接続方法はこれに限定されない。図中右側の太陽電池セル610の背面側に形成されたタブ線618は、図中左側の太陽電池セル610の背面側に形成された電極と電気的に接続されてもよい。
【0054】
太陽電池セル610は、光電変換部612、フィンガー電極616、およびタブ線618を有する。太陽電池セル610においては、複数のフィンガー電極616が2本のタブ線618と電気的に接続されている。太陽電池セル610は、太陽電池セル110と同様の構成を有してよい。光電変換部612、フィンガー電極616およびタブ線618は、それぞれ、光電変換部112、フィンガー電極116およびタブ線518と同様の構成を有してよい。太陽電池セル610および光電変換部612は、基板の一例であってよい。フィンガー電極616は、配線の一例であってよい。
【0055】
以下、太陽電池セル610およびその構成要素については、太陽電池セル110およびその構成要素との相違点を中心に説明し、重複する説明については省略する場合がある。なお、太陽電池セル110およびその構成要素は、太陽電池セル610およびその構成要素について説明した構成と同様の構成を有してよい。
【0056】
図7から図12は、太陽電池モジュール600の領域Aにおける拡大図の一例を概略的に示す。図7から図12を用いて、太陽電池セル610における複数のフィンガー電極616を電気的に接続する方法について説明する。なお、図7から図12においては、説明を簡単にする目的で、タブ線618については作図を省略している。
【0057】
太陽電池セル610は、バスバー電極714と導電層730とを更に備える。導電層730は、導電層130と同様の構成を有してよい。導電層730は、導電性フィルムの導電層の一例であってよい。導電層730は、図1から図4に関連して説明した方法により、太陽電池セル610の表面に貼り付けられてよい。
【0058】
バスバー電極714は、複数のフィンガー電極616と電気的に接続され、複数のフィンガー電極616が収集した光生成キャリアを集電する。バスバー電極714は、例えば、バインダーとしてエポキシ樹脂を含み、フィラーとして銀粉、銀粒子等を含む熱硬化型導電性ペーストを用いて形成することができる。
【0059】
導電層730は、太陽電池セル610の表面に貼り付けられ、フィンガー電極616の少なくとも一部に接する。導電層730は、複数のフィンガー電極616とタブ線618との間に配され、両者を電気的に接続する。
【0060】
太陽電池セル610において、図中左端のフィンガー電極616は、光電変換部612の表面に対して、他のフィンガー電極616より高く形成されていてもよい。これにより、導電層730を容易に切断できる。
【0061】
太陽電池モジュール600は、図1から図5に関連して説明した製造方法を用いて製造することができる。これにより、太陽電池セル610と、太陽電池セル610の表面に設けられたフィンガー電極616と、太陽電池セル610の表面に貼り付けられた導電層730とを備える太陽電池モジュール600を製造することができる。太陽電池モジュール600において、フィンガー電極616は、太陽電池セル610の表面に対して導電層730より高く形成されていてよく、導電層730は、フィンガー電極616によって切断されてよい。
【0062】
図7において、複数のフィンガー電極616が、2本のバスバー電極714および導電層730により電気的に接続されている。導電層730は、2本のバスバー電極714の間に配されている。本実施形態によれば、複数のフィンガー電極616とタブ線618とは、導電層730により電気的に接続される。これにより、バスバー電極714の配置を自由に設計することができる。
【0063】
図8において、複数のフィンガー電極616が、1本のバスバー電極714および導電層730により電気的に接続されている。導電層730は、バスバー電極714を覆うように配されている。本実施形態によれば、導電層730の幅(図中、上下方向を示す。)が、バスバー電極714の幅と比較して広い。また、複数のフィンガー電極616とタブ線618とは、導電層730により電気的に接続される。
【0064】
これにより、バスバー電極714上に、バスバー電極714の幅と同程度の幅を有する導電層730を貼り付け、当該導電層730により、バスバー電極714とタブ線618とを電気的に接続する場合と比較して、バスバー電極714の製造誤差などの影響を軽減することができる。その結果、太陽電池モジュール600の歩留まりを向上させることができる。
【0065】
なお、従来の太陽電池モジュールでは、バスバー電極とフィンガー電極とが同程度の高さであり、バスバー電極がある程度の幅を有していた。そして、バスバー電極上に、バスバー電極の幅と同程度の幅を有する導電層を貼り付け、導電層上にタブ線を貼り付けることで、バスバー電極とタブ線とを電気的に接続していた。そのため、太陽電池モジュールの歩留まりを向上させることが難しかった。また、導電性フィルムをバスバー電極またはフィンガー電極で切断することもなかった。
【0066】
図9において、複数のフィンガー電極616が、導電層730により電気的に接続されている。本実施形態では、バスバー電極714が形成されていない。この場合であっても、複数のフィンガー電極616とタブ線618とが、導電層730により電気的に接続されるので、複数のフィンガー電極616が収集した光生成キャリアを集電することができる。
【0067】
図10において、複数のフィンガー電極616が、2本のバスバー電極714および導電層730により電気的に接続されている。導電層730は、2本のバスバー電極714を覆うように配されている。これにより、バスバー電極714の製造誤差などの影響を軽減することができる。また、バスバー電極714と導電層730との接続面積が増加するので、バスバー電極714と導電層730とをより確実に接触させることができ、接続不良を低減できる。その結果、太陽電池モジュール600の歩留まりをより向上させることができる。
【0068】
図11において、複数のフィンガー電極616が、1本のバスバー電極714および導電層730により電気的に接続されている。導電層730は、バスバー電極714を覆うように配されている。バスバー電極714は、導電層730の延伸方向(図中、左右方向を示す。)にジグザグに配されている。これにより、バスバー電極714が導電層730の延伸方向に直線状に配されている場合と比較して、導電層730と光電変換部612とをより強固に接着することができる。また、バスバー電極714と導電層730との接続面積が増加するので、バスバー電極714と導電層730とをより確実に接触させることができ、接続不良を低減できる。その結果、太陽電池モジュール600の歩留まりをより向上させることができる。
【0069】
図12において、複数のフィンガー電極616が、2本のバスバー電極714および導電層730により電気的に接続されている。導電層730は、バスバー電極714を覆うように配されている。2本のバスバー電極714は、導電層730の延伸方向にジグザグに配されており、互いに交差している。これにより、バスバー電極714が導電層730の延伸方向に直線状に配されている場合と比較して、導電層730と光電変換部612とをより強固に接着することができる。また、バスバー電極714と導電層730との接続面積が増加するので、バスバー電極714と導電層730とをより確実に接触させることができ、接続不良を低減できる。その結果、太陽電池モジュール600の歩留まりをより向上させることができる。
【実施例】
【0070】
図1から図4に関連して説明した手順に従って、配線を有するガラス基板上に導電性フィルムの導電層を貼り付けた。配線の幅およびヒーターヘッドと配線との位置関係を変えた場合のそれぞれについて、ガラス基板上への導電層の貼り付けを実施した。
【0071】
図13は、実施例1に用いた基材1300の平面図の一例を概略的に示す。基材1300は、ガラス基板1312および複数の配線1316を有する。ガラス基板1312には、幅(図中、左右方向をガラス基板1312の幅と称する場合がある。)が80mm、長さ(図中、上下方向をガラス基板1312の長さと称する場合がある。)が15mm、厚さが0.7mmのガラス基板を用いた。
【0072】
複数の配線1316は、ガラス基板1312上に等間隔で配置した。複数の配線1316のピッチPは3mmとした。複数の配線1316は、ガラス基板1312上にAgペーストをスクリーン印刷により塗布し、焼成することで作製した。
【0073】
複数の配線1316のそれぞれは、実質的に同一の形状とした。それぞれの配線1316の長さ(図中、上下方向を配線1316の長さと称する場合がある。)は15mm、高さは50μmとした。導電層の貼り付けは、それぞれの配線1316の幅(図中、左右方向を配線1316の幅と称する場合がある。)が100μmの場合と、150μmの場合について実施した。
【0074】
図14は、基材1300と、導電性フィルム1420およびヒーターヘッド1460との位置関係を示す平面図の一例を概略的に示す。導電性フィルム1420としては、ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社製のCP9732KSを用いた。導電性フィルム1420は、幅(図中、上下方向を導電性フィルム1420の幅と称する場合がある。)が2mmの導電性フィルムを用いた。
【0075】
ヒーターヘッド1460は、幅(図中、上下方向をヒーターヘッド1460の幅と称する場合がある。)が4mmのヒーターヘッドを用いた。ヒーターヘッド1460は、導電性フィルム1420の幅の中心と、ヒーターヘッド1460の幅の中心とが一致するように配置した。ヒーターヘッド1460は、幅方向の一方の先端部分が、配線1316の端部から幅方向にLだけずらして配置した。導電層の貼り付けは、Lが0.5mmの場合と、1mmの場合について実施した。
【0076】
ヒーターヘッド1460の温度は、90℃に設定した。ヒーターヘッド1460による加圧は、0.5MPaの圧力で1秒間実施した。このとき、導電性フィルム1420の温度は、約80℃であった。また、緩衝部材として、厚さが200μmのシリコーンラバーを用いた。
【0077】
上記のとおり、配線1316の幅およびLの値を変えて、導電性フィルム1420の基材1300上への貼付けを実施した。その結果、配線1316の幅およびLの値に関わらず、すべての場合について、予め、導電性フィルム1420の導電層に切り込みを入れておかなくても、導電性フィルム1420の導電層を基材1300の表面に貼り付けることができた。
【0078】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0079】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0080】
110 太陽電池セル
112 光電変換部
114 光入射面
116 フィンガー電極
120 導電性フィルム
130 導電層
132 熱硬化性樹脂
134 粒子
140 剥離層
150 緩衝部材
160 ヒーターヘッド
210 非圧着領域
220 圧着領域
500 太陽電池モジュール
518 タブ線
600 太陽電池モジュール
610 太陽電池セル
612 光電変換部
616 フィンガー電極
618 タブ線
714 バスバー電極
730 導電層
1300 基材
1312 ガラス基板
1316 配線
1420 導電性フィルム
1460 ヒーターヘッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線を有する電子部品の製造方法であって、
表面に前記配線が設けられた基板に、接着層と剥離層とが積層されてなる接着フィルムを、前記接着層を前記表面に対向させて配置する配置段階と、
前記接着フィルムを前記基板に対して押圧することにより、前記配線を前記接着層に挿入させて前記接着層を切断する切断段階と、
切断された前記接着層の一方の接着層を前記表面から離間させる離間段階と、
切断された前記接着層の他方の接着層から前記剥離層を剥離する剥離段階と
を備える製造方法。
【請求項2】
前記切断段階は、前記他方の接着層を加熱する加熱段階を有する
請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記切断段階は、前記接着層のうちの前記配線と接する領域の近傍を加熱する加熱段階を有する
請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記電子部品は、光が入射されることにより光生成キャリアを発生させる光電変換部を有する太陽電池モジュールであり、
前記配線は、前記光電変換部が発生させた光生成キャリアを収集するフィンガー電極である
請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
【請求項5】
前記剥離層が剥離された前記他方の接着層にタブ線を接着して、前記タブ線と前記フィンガー電極とを電気的に接続する電気接続段階
をさらに備える
請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記接着層が、導電性を有する、
請求項1から請求項5までの何れか一項に記載の製造方法。
【請求項7】
接着層の貼り付け方法であって、
表面に配線が設けられた基板に、前記接着層と剥離層とが積層されてなる接着フィルムを、前記接着層を前記表面に対向させて配置する配置段階と、
前記接着フィルムを前記基板に対して押圧することにより、前記配線を前記接着層に挿入させて前記接着層を切断する切断段階と、
切断された前記接着層の一方の接着層を前記表面から離間させる離間段階と、
切断された前記接着層の他方の接着層から前記剥離層を剥離する剥離段階と
を備える貼り付け方法。
【請求項8】
基板と、
前記基板の表面に設けられた配線と、
前記表面に貼り付けられた接着層と
を備え、
前記配線は、前記表面に対して前記接着層より高く形成されており、
前記接着層は、前記配線によって切断されている
電子部品。
【請求項9】
複数の前記配線を備え、
前記複数の配線のうちの第1配線は、前記表面に対して前記複数の配線のうちの他の配線より高く形成されており、
前記接着層は、前記第1配線の一方の側面側に貼り付けられており、前記第1配線の他方の側面側に貼り付けられていない
請求項8に記載の電子部品。
【請求項10】
前記電子部品は、太陽電池モジュールであり、
前記基板は、光が入射されることにより光生成キャリアを発生させる光電変換部を有し、
前記複数の配線は、前記光電変換部が発生した光生成キャリアを収集する複数のフィンガー電極であり、
前記接着層は、前記複数のフィンガー電極の少なくとも一部に接する、
請求項9に記載の電子部品。
【請求項11】
導電層と剥離層とが積層されてなる導電性フィルムであって、
前記導電層は、熱硬化性樹脂および導電性粒子を含み、30℃と180℃との間で軟化し、60℃以上で熱硬化し、
前記導電性フィルムが、前記導電層の厚さより高い配線を表面に有する基板に前記配線を跨いで配置され、前記導電層の少なくとも一部が、加熱されることにより軟化され、軟化された前記導電層に前記配線が挿入されることで前記導電層が切断され、切断された前記導電層の一方の導電層が前記表面から離間され、切断された前記導電層の他方の導電層から前記剥離層が剥離され、前記他方の導電層が熱硬化されることにより、前記他方の導電層が前記基板の表面に貼り付けられる導電性フィルム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−119367(P2011−119367A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−273998(P2009−273998)
【出願日】平成21年12月1日(2009.12.1)
【出願人】(000108410)ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 (595)
【Fターム(参考)】