説明

食品スティック、その製造方法及び製造装置

【課題】 可食フィルムの有効活用を図るとともに、納豆等の取り扱いが難しい食品を、他の食品に食材として組み込む場合においても、そのまま食する場合においても簡便な形態、及びそのような形態を簡便かつ安価に製造し得る方法及び装置を提案する。
【解決手段】 冷凍されたか又は常温であり、細断されたか又は棒状の食品を可食フィルムeで包んで棒状とし、可食フィルムeで包まれた筒状の食品スティックneを用途によって所望の長さに切断した食品スティックne,meであり、及びその製造方法、製造装置は、可食フィルムeを長手方向に切断し、食品を充填し、可食フィルムe包む充填・包装工程A、冷凍工程B、切断工程C、トレイ詰め工程D、及びピロー包装工程Eからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、のり巻き、サンドイッチ、ハンバーガ等の他の食品に組み込まれて食するのに便利であるとともに、それのみにてたとえばアルコール類のおつまみ等として手軽に食するのに便利な食品スティック、その製造方法及び製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
可食フィルムは、食品、薬等の包装その他によく使用され、摂食時などに剥がし取る必要がなく、また所望により各種調味料、風味料などを添加することができるので便利である。
たとえば特許文献1(特開平6−30720号公報)には、蒸煮を終えた大豆に納豆菌液を混合し、合成樹脂製の容器に入れ、大豆の表面を可食フィルムで覆ってから、容器の通気孔付き蓋を閉めて恒温恒湿槽に入れ、時間発酵させた後、冷蔵庫中熟成させて納豆を得る納豆の製造方法が開示されている。この目的は、発酵に必要な湿度と通気状態を維持するにも拘らず、摂食時に保湿兼通気用フィルムを剥がし取る必要のない納豆の製造手段を開発することである。
【0003】
【特許文献1】特開平6−30720号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方発酵した納豆はそのねばねばした性状のため、摂食する場合においても、他の食品の食材として使う場合でも、取り扱いが難しく、従来これを取り扱いが便利な形に包装したり、加工し、あるいは食するのに便利な形態にした例はほとんど見当たらない。
【0005】
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、発酵した納豆等の食品を摂食したり、他の食品の食材として使う場合に適した形態を婁々検討するとともに、今後用途の拡大が見込まれる前記可食フィルムの有効活用を検討した結果、本発明に到達したものである。
すなわち本発明は、可食フィルムの有効活用を図るとともに、納豆等の取り扱いが難しい食品を、他の食品に食材として組み込む場合においても、そのまま食する場合においても簡便な形態、及びそのような形態を簡便かつ安価に製造し得る装置を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、かかる目的を達成するもので、冷凍されたかあるいは常温の食品を可食フィルムで包んで棒状とし、他の食品に食材として組み込むか又はそれのみで食し得るのに適した長さに切断したことを特徴とする食品スティックを提案する。
本発明を適用する食品は、とろろ、ねぎとろ、きゅうりを裁断したもの等、スラリ状、あるいは軟質なものが好適でありが、これらに限定されるものではない。
好ましくは、前記食品が、納豆などのねばねばした粘着性を有する食品又は軟弱質の食品である場合は、同食品を可食フィルムで包んだ後冷凍することにより、固化状態となり、これによって取り扱いが容易となる。
【0007】
また本発明は、前記食品スティックの製造方法として、細断されたか又は棒状の食品を可食フィルムで包んで棒状とし、同棒状食品を他の食品に食材として組み込むのに適した長さ、若しくはそれのみで食し得るのに適した長さ、又は保管、輸送若しくは販売に適した長さに切断することを特徴とする食品スティックの製造方法を提案する。
【0008】
細断されたか又は棒状の食品を可食フィルムで包んで棒状に固定する方法として、好ましくは、可食フィルムを食品の粘着性によって前記食品に貼り付ける方法、あるいは食品に含有する水分によって食品に貼り付ける方法があり、あるいは可食性ののりを可食フィルムの少なくとも一方の縁に塗布することによって可食フィルムの両縁を接着し、棒状に固定する方法、又は可食フィルムを熱接着性の材料で製造し、可食フィルムの両縁を加熱することによって同可食フィルムの両縁を接着する方法を採用することができる。
【0009】
また本発明は、前記食品スティックの製造装置として、帯状の可食フィルムを搬送するローラと、同可食フィルムに長手方向に切断するスリッタと、切断されたそれぞれの可食フィルム上に食品を供給する充填装置と、それぞれの可食フィルムを両縁から巻き上げ充填された食品を可食フィルムで包む包装装置と、可食フィルムで包まれた筒状の食品スティックを他の食品に食材として組み込むのに適した長さ、若しくはそれのみで食し得るのに適した長さ、又は保管、輸送若しくは販売に適した長さに切断する切断装置とを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明装置においては、帯状の可食フィルムを搬送ローラで搬送中にスリッタで長手方向に切断し、切断されたそれぞれのフィルム上に充填装置により食品を充填する。充填装置としては、たとえば食品を投入するホッパと、その下方に食品を前記フィルム上に移送するポンプを備える。納豆等のねばねばした食品の場合は、らせん状の軸を回転させて被移送物を移送するモーノポンプが適している。
【0011】
また納豆等のねばねばした食品の場合は、筒状の食品スティックを形成した後、目的に応じて所望長さに切断する前に冷凍装置を設けて、冷凍して固化し、ねばねばを除去することにより、その後の切断、包装等が容易となる。
可食フィルムは、特許文献1に記載のとおり、プルラン、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ファーセレラン、タラガム、アラビノガラクタン、タンマリンドガム、ジェランガム、グルコマンナン、ペクチン、メチルセルロース、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、セルロース、CMC、カードラン、ゼラチン、カゼイン、カゼインナトリウム、大豆蛋白等の膜形成能を有する多糖類、蛋白質の単独又は二種類以上の混合物でつくられる。
【0012】
水に対する易溶性は、前記物質のうち易溶性と難溶性のものを適宜組み合わせることにより調整可能である。またさらに所望により、甘味料、調味料、香辛料、香料、色素、風味料等の食品原料を添加することもできる。
水に易溶性の可食フィルムを使用すれば、他の食品に組み込んだ場合、可食フィルムが水に触れて溶けるため、さらに好都合である。
【0013】
また好ましくは、包装装置の下流側に、食品を包む可食フィルムの両縁を接着する装置を設ける。接着手段としては、たとえばでんぷん等の可食性で害のない糊を用いたり、加熱することにより接着する可食フィルムの場合は、加熱用ヒータを取り付ける。なお納豆等のように、充填される食品によっては、前記接着装置がなくても、食品自身の接着作用によって食品と可食フィルムの両縁との接着がなされるので、接着装置は不要となる。
また好ましくは、切断された筒状の食品スティックを包装する装置を設けることによって、製品として出荷可能となる。
【0014】
可食フィルムの製造方法は、たとえば適当な膜基材と所望により耐水化剤、可塑剤、調味料、風味料などの添加剤を含む水性溶液または分散液を基板上へ流延した後、乾燥させることにより製造される。基板としては、ステンレススティール、フッ素樹脂などの平板又はドラムなどが利用されるが、可食フィルムが薄く、その機械的強度が不足しているときは、ポリエチレンテレフタレートなどの疎水性の強靭な支持フィルム上へ流延・乾燥後、同支持フィルムと一緒に巻き取るのが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の食品スティックによれば、冷凍されたか又は常温であり、細断されたか又は棒状の食品を可食フィルムで包んで棒状とし、可食フィルムで包まれた筒状の食品スティックを他の食品に食材として組み込むのに適した長さ、若しくはそれのみで食し得るのに適した長さ、又は保管、輸送若しくは販売に適した長さに切断したことによりに、他の食品に食材として組み込んでも、それのみで食しても、あるいは保管、輸送若しくは販売する場合においても、きわめて取り扱いが容易である。たとえば納豆、ねぎとろ、きゅうり等のスティックをのり巻きに挿入することにより、家庭の食卓で容易にのり巻き寿司をつくることができる。
【0016】
また食品スティックだけ食しても取り扱いが便利で、美味であり、アルコール類のおつまみ等として食しても好適である。
また好ましくは、前記食品が、納豆などのねばねばした粘着性を有する食品又は軟弱質の食品である場合は、同食品を可食フィルムで包んだ後冷凍することにより、ねばねばを効果的に除去でき、固化状態となり、これによって取り扱いがさらに容易となる。
【0017】
また本発明の前記食品スティックの製造方法によれば、細断されたか又は棒状の食品を可食フィルムで包んで棒状とし、同棒状食品を他の食品に食材として組み込むのに適した長さ、若しくはそれのみで食し得るのに適した長さ、又は保管、輸送若しくは販売に適した長さに切断することにより、前記食品スティックを効率的に量産することができるとともに、前記の種々の用途に適した形状で出荷可能となる。
【0018】
また本発明の食品スティック製造装置によれば、帯状の可食フィルムを搬送するローラと、同可食フィルムに長手方向に切断するスリッタと、切断されたそれぞれの可食フィルム上に食品を供給する充填装置と、それぞれの可食フィルムを両縁から巻き上げ充填された食品を可食フィルムで包む包装装置と、可食フィルムで包まれた筒状の食品スティックを他の食品に食材として組み込むのに適した長さ、若しくはそれのみで食し得るのに適した長さ、又は保管、輸送若しくは販売に適した長さに切断する切断装置とを備えたことにより、可食フィルムを効率良く量産することができる。
【0019】
また好ましくは、納豆のようなねばねばした取り扱いの難しい食品の場合は、前記包装装置の下流側に食品スティックを冷凍する装置を設け、冷凍することにより、取り扱いを容易にすることができる。
また好ましくは、前記包装装置の下流側に、食品を包む可食フィルムの両縁を接着する装置を設けることにより、可食フィルムに対する接着作用がない食品の場合にあっても、可食フィルムの両縁を確実に接着できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明を納豆スティックの製造に適用した第1実施例に係る製造装置の工程図、図2及び図3は、前記第1実施例における充填・包装工程を実施する装置の立面図及び斜視図、図4は、図3の可食フィルムの巻付けローラを示す一部拡大図、図5は、図3の成形ローラを示す一部拡大図である。
【0021】
図1において、本製造装置は、上流側から順に充填・包装工程A、冷凍工程B、切断工程C、トレイ詰め工程D、及び包装工程Eが構成されている。図2は充填・包装工程Aの部分を示し、まず図2に基づいて本実施例装置の充填・包装工程Aを説明する。
すでに発酵されたねばねばした納豆nは、ホッパ1に投入され、らせん状の軸を回転させて被移送物を移送するモーノポンプ2によって、ホッパ1の下部から充填ノズル3に供給され、充填ノズル3から搬送ベルト4上を搬送される可食フィルムe上に充填される。
【0022】
搬送ベルト4は、内部に負圧ボックス5を具備し、この負圧ボックス5に連通した図示しない吸引孔で可食フィルムeを吸着しながら下流側に搬送する。また6は、台紙付きの可食フィルムeが巻回されたローラで、可食フィルムeはオートスプライサ7によってその台紙sと分離し、搬送路を形成する複数の支持ローラ8及びスリッタ9を経て、前記搬送ベルト4に供給される。
【0023】
台紙sは巻取りローラ10によって巻き取られる。6aは予備の巻取りローラで、巻取りローラ6の可食フィルムeがなくなったとき、オートスプライサ7によって自動的に切り替えられて、可食フィルムを搬送ベルト4に供給する。10aは、巻取りローラ6aに切り替えられたときに、可食フィルムの台紙を巻き取る予備の巻取りローラである。
【0024】
スリッタ9は、ローラ胴の外周に刃が胴軸方向に等間隔で設定された数だけ突設され、搬送されてくる可食フィルムeをここで長手方向に等間隔に切断する。11は充填ノズル3の下流側に設けられたフィルム巻付装置で、12はさらにその下流側に設けられた成形装置であり、これら装置の詳細は図3から図5に示されている。
図3に示すように、スリッタ9で幅方向に切断された可食フィルムeの切断片に対し、その下流側で充填ノズル3から納豆nが各々の切断片上に落とされる。13は充填・包装工程Aの装置を支える基台である。
【0025】
図4に示すように、さらにその下流側でフィルム巻付装置11を構成する一対のフィルム巻付けローラ11aが可食フィルムeの搬送方向にやや位置をずらして設置されており、この一対のフィルム巻付けローラ11aが各々の可食フィルム片eの両縁を上方に折り曲げて、納豆nを包み込ませるようにガイドする。なお14は可食フィルムeの両縁の折り曲げ位置を区画するガイド部である。
すなわちまずやや前方に配置されたフィルム巻付けローラ11aにより可食フィルムeの一方の縁を折り曲げ、次にその後方に配置されたフィルム巻付けローラ11aによりもう一方の縁を折り曲げ、両方の縁を重ね合わせる。
【0026】
次に図5に示すように、さらにその下流側で成形装置12を構成する一対の成形ローラ12aが配置されており、成形ローラ12aの周面は中央が湾曲して凹んでいる。上流側に配置された前記フィルム巻付けローラ11aにより可食フィルムeで納豆nを包んだ複数本の細長い筒状となって成形ローラ12aに到達した納豆nは、一対の成形ローラ12a間を通ることによって断面がほぼ円形に成形されるとともに、可食フィルムeの両縁が重なった状態で納豆n側に押付けられて、納豆nのねばねばにより納豆nに接着される。
なおフィルム巻付けローラ11a及び成形ローラ12aは、共にナイロン樹脂、フッ素樹脂等の摩擦係数の少ない樹脂をコーティングし、可食フィルムeのすべりを防止している。
【0027】
図1を再び参照し、複数本の細長い筒状に成形された納豆nは、その後ベルトコンベア22により冷凍工程Bを構成するフリーザ21に搬送される。この冷凍工程Bで使用されるフリーザ21は、たとえば特開2002−130901号公報に開示される、スチールベルトを使用した衝突噴流式のフリーザを使用可能である。
【0028】
前記衝突噴流式のフリーザを図6に基づいて説明する。このフリーザは、断熱部材よりなるトンネル式外郭構造物23と、同構造物内を縦方向に矢印G方向に貫通走行して入口23a側より被凍結物24を収納したトレイ25を搬入して出口側23bより前記トレイとともに凍結状態で搬出するスチールベルト22と、同スチールベルトの上側の被凍結物載置面と同載置面の反対側のベルト下面全域に亘り約−40℃の低温の高速衝突噴流27a及び27bを垂直に吹き付ける複数の衝突噴流冷却部26とより構成されている。
【0029】
28aは上側凍結気流吹き出し部、28bは下側凍結気流吹き出し部であり、スチールベルト22の入口23a側下部の反転走行路にベルト洗浄装置29を設け、常に清浄なスチールベルト22上に被凍結物である水産加工物の食材を載置し、衛生環境下で凍結処理できるようにしてある。本フリーザによれば、凍結の際生じる氷結晶を微細なものとする急速凍結を可能とする。
【0030】
あるいは特開2000−1666495号公報に開示されたフリーザシステムも使用可能である。このフリーザシステムは、多数の冷風噴射ノズルを備えた冷凍庫の内部に、往復循環搬送コンベアを設け、同コンベア上に被冷凍物を載置し、同コンベア上で被冷凍物を冷凍するものである。
【0031】
図1を再び参照し、冷凍工程Bで冷凍された、複数本の細長い筒状に成形された納豆nは、次に切断工程Cに搬送され、カッタマシン31のギロチンカッタ31aにより、目的に応じて所望の長さに切断され、所望長さの納豆スティックneとなる。本第1実施例の場合、出荷のための包装に適した長さに切断される。
切断された納豆スティックneは、所望数ごとトレイ41に詰められ、ピロー包装51にて包装される。
【0032】
このように第1実施例によれば、他の食品に食材として組み込んでも、それのみで食しても、あるいは保管、輸送若しくは販売する場合においても、きわめて取り扱いが容易な納豆スティックを効率的に量産可能となる。この納豆スティックをのり巻きに挿入することにより、家庭の食卓で容易に納豆巻きをつくることができる。
【0033】
また納豆スティックをつくった後、フリーザ21にて冷凍し、その後切断、包装等の工程を実施することにより、ねばねばを効果的に除去でき、固化状態となり、これによって取り扱いがさらに容易となる。
また本第1実施例によれば、冷凍工程前に、納豆のねばねばを利用して可食フィルムeを納豆に貼り付けできるので、可食フィルムeで納豆を包んだ後可食フィルムの両縁を接着する接着装置を特に必要とせず、その分製造装置を簡略にできる。
【0034】
次に本発明の第2実施例を図7に基づいて説明する。図7は本第2実施例の切断工程C’を構成する縦型のピロー包装機を示す。32はほぼ垂直に配置された保持板であり、保持板32にたとえばねぎとろを可食フィルムで包んだねぎとろスティックmeを支持させ、シールカッタ33にて所望長さずつ切断する。シールカッタ33はねぎとろスティックmeを切断するとともに、切断部の両側をシールすることができ、両端が可食フィルムでシールされ、可食フィルムで袋状に包まれたねぎとろスティックmeをつくることができる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明によれば、他の食品に食材として容易に組み入れて食するのに便利であり、あるいはそれのみにて食して美味な食品スティック、及び同食品スティックを効率的に量産することができる製造方法及び製造装置を提供できる。たとえば納豆スティックをつくる場合は、納豆を可食フィルムで包んだ後、フリーザに搬送して冷凍して、固化し、ねばねばを除去し、摂食、調理、保管、運搬、又は販売等の目的に応じて所望の長さにすることにより、きわめて取り扱いが良く、便利な食品スティックの製造を実現したものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、本発明を納豆スティックの製造に適用した第1実施例に係る製造装置の工程図である。
【図2】前記第1実施例における充填・包装工程を実施する装置の立面図である。
【図3】前記第1実施例における充填・包装工程を実施する装置の斜視図である。
【図4】図3の可食フィルムの巻付けローラ11aを示す一部拡大図である。
【図5】図3の成形ローラ12aを示す一部拡大図である。
【図6】前記第1実施例の冷凍工程Bに使用可能なフリーザを示す縦断立面図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る切断工程C’を示す立面図である。
【符号の説明】
【0037】
A 充填・包装工程
B 冷凍工程
C 切断工程
D トレイ詰め工程
E 包装工程
1 ホッパ
2 モーノポンプ
3 充填ノズル
4 搬送ベルト
5 負圧ボックス
6,6a 巻取りローラ
7 オートスプライサ
8 支持ローラ
9 スリッタ
10,10a 台紙用巻取りローラ
11 フィルム巻付装置
11a フィルム巻付けローラ
12 成形装置
12a 成形ローラ
13 基台
14 ガイド部
21 フリーザ
22 スチールベルト
23 トンネル式外郭構造物
24 被凍結物
26 衝突噴流冷却部
27a,27b 衝突噴流
28a 上側凍結気流吹き出し部
28b 下側凍結気流吹き出し部
31 カッタマシン
31a ギロチンカッタ
32 保持板
33 シールカッタ
41 トレイ
51 ピロー包装
e 可食フィルム
me ねぎとろスティック
n 納豆
ne 納豆スティック
s 台紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍されたか又は常温であり、細断されたか又は棒状の食品を可食フィルムで包んで棒状とし、可食フィルムで包まれた筒状の食品スティックを他の食品に食材として組み込むのに適した長さ、若しくはそれのみで食し得るのに適した長さ、又は保管、輸送若しくは販売に適した長さに切断したことを特徴とする食品スティック。
【請求項2】
前記食品がねばねばした粘着性を有する食品又は軟弱質の食品であり、同食品を可食フィルムで包んだ後冷凍したものであることを特徴とする請求項1記載の食品スティック。
【請求項3】
前記食品が納豆であることを特徴とする請求項2記載の食品スティック。
【請求項4】
細断されたか又は棒状の食品を可食フィルムで包んで棒状とし、同棒状食品を他の食品に食材として組み込むのに適した長さ、若しくはそれのみで食し得るのに適した長さ、又は保管、輸送若しくは販売に適した長さに切断することを特徴とする食品スティックの製造方法。
【請求項5】
前記食品を前記可食フィルムで包んで棒状にするに際し、前記可食フィルムを前記食品の粘着性によって前記食品に貼り付け、前記食品に含有する水分によって前記食品に貼り付け、可食性ののりを前記可食フィルムの少なくとも一方の縁に塗布することによって同可食フィルムの両縁を接着し、又は前記可食フィルムの両縁を加熱することによって同可食フィルムの両縁を接着することを特徴とする請求項4記載の食品スティックの製造方法。
【請求項6】
前記食品がねばねばした粘着性を有する食品又は軟弱質の食品であり、前記切断工程の前に冷凍することを特徴とする請求項5記載の食品スティックの製造方法。
【請求項7】
前記食品が納豆であることを特徴とする請求項6記載の食品スティックの製造方法。
【請求項8】
帯状の可食フィルムを搬送するローラと、同可食フィルムに長手方向に切断するスリッタと、切断されたそれぞれの可食フィルム上に食品を供給する充填装置と、それぞれの可食フィルムを両縁から巻き上げ充填された食品を可食フィルムで包む包装装置と、可食フィルムで包まれた筒状の食品スティックを他の食品に食材として組み込むのに適した長さ、若しくはそれのみで食し得るのに適した長さ、又は保管、輸送若しくは販売に適した長さに切断する切断装置とを備えたことを特徴とする食品スティックの製造装置。
【請求項9】
前記包装装置の下流側に食品スティックを冷凍する装置を設けたことを特徴とする請求項8記載の食品スティックの製造装置。
【請求項10】
前記包装装置が前記食品を包む前記可食フィルムの両縁を接着する装置を具備することを特徴とする請求項8記載の食品スティックの製造装置。
【請求項11】
前記接着装置が、可食性ののりを前記可食フィルムの少なくとも一方の縁に塗布することによって同可食フィルムの両縁を接着する装置、又は前記可食フィルムの両縁を加熱することによって同可食フィルムの両縁を接着する装置であることを特徴とする請求項10記載の食品スティックの製造装置。
【請求項12】
切断された筒状の食品スティックを包装する装置を設けたことを特徴とする請求項8記載の食品スティックの製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−84(P2006−84A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−182232(P2004−182232)
【出願日】平成16年6月21日(2004.6.21)
【出願人】(000148357)株式会社前川製作所 (267)
【Fターム(参考)】