説明

2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法及びその装置、並びにそれを利用した2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法及びその装置

【課題】2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法を提供する。
【解決手段】2次元建物データのリアルタイム3次元変換装置の距離検出部が、3次元変換しようとする建物と基準位置との相対距離を計算するステップと、前記装置の外観決定部が、前記計算された相対距離によって前記建物の視覚化方式を選択するステップと、前記装置の3次元データ生成部が、前記選択された視覚化方式によって前記建物の層数情報を利用して前記建物の3次元データを生成するステップとを含む2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーナビゲーションに係り、特に、2次元建物データをリアルタイムで3次元変換する方法及びその装置、そしてそれを利用して2次元建物データをリアルタイムで3次元視覚化する方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、道路上の車両の増加は、非常に大きい交通混雑をもたらしている。このような交通混雑を解決するための方法でカーナビゲーションシステム、すなわち、カーナビが開発されている。このようなカーナビゲーションシステムの基本的な機能は、運行中である車両の位置を追跡して道路マップ上に正確に表示することであり、付随的な機能としては、他の道路の交通状況を把握するか、またはガソリンスタンドなどについての情報を提供することがある。
【0003】
カーナビゲーションシステムにおいて、運転手がカーナビゲーションシステムのマップ上で所望の位置を探すためには、視覚化がうまく行われている必要がある。例えば、高速で車両を運行する場合、平面のマップ上を検索するよりも、3次元視覚化されたマップ上を検索したほうが、ユーザの利便性及び安全性が向上する。すなわち、周囲の建物や地形などの地上物が3次元形状に表示した場合、直感的にこれを認識することができる。
【0004】
しかし、現在提供されているカーナビゲーションシステムの多くは、2次元データであり、これを2次元マップとして視覚化しているだけである。一部のナビゲーションシステムでは、建物に対する2次元データの視覚化において、表示された建物上に層数を数字で表示する方式を提供しているものもある。しかし、このような方法においても、建物の高さに対する直感的認識ができないので、ユーザの利便性があまり向上しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、2次元形式で提供される建物データをリアルタイムで3次元変換する方法及びその装置、そしてそのような変換方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することである。
【0006】
また、本発明が解決しようとする他の技術的課題は、2次元建物データをリアルタイムで3次元視覚化する方法及びその装置、そしてそのような視覚化方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を達成するための2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法は、3次元変換しようとする建物と基準位置との相対距離を計算するステップと、前記計算された相対距離によって前記建物の視覚化方式を選択するステップと、前記選択された視覚化方式によって前記建物の層数情報を利用して前記建物の3次元データを生成するステップと、を含むことが望ましい。
【0008】
前記課題を達成するための2次元建物データのリアルタイム3次元変換装置は、3次元変換しようとする建物と基準位置との相対距離を計算する距離検出部と、前記計算された相対距離によって前記建物の視覚化方式を選択する外観決定部と、前記選択された視覚化方式によって前記建物の層数情報を利用して前記建物の3次元データを生成する3次元データ生成部と、を備えることが望ましい。
【0009】
前記他の課題を達成するための2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法は、3次元変換しようとする建物と基準位置との相対距離を計算するステップと、前記計算された相対距離によって前記建物の視覚化方式を選択するステップと、前記選択された視覚化方式によって前記建物の層数情報を利用して前記建物の3次元データを生成するステップと、前記選択された視覚化方式によって前記建物の3次元データを画面に表示するステップと、を含むことが望ましい。
【0010】
前記他の課題を達成するための2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置は、3次元変換しようとする建物と基準位置との相対距離を計算する距離検出部と、前記計算された相対距離によって前記建物の視覚化方式を選択する外観決定部と、前記選択された視覚化方式によって前記建物の層数情報を利用して前記建物の3次元データを生成する3次元データ生成部と、前記選択された視覚化方式によって前記建物の3次元データを画面に表示する建物視覚化部と、を備えることが望ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明による2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法及びその装置、そしてそれを利用した2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法及びその装置によれば、ナビゲーションシステムにおける建物の表示において、建物と基準位置との相対位置が次第に遠ざかるにつれて視覚化方式を変更することによって、3次元視覚化の現実感を高め、ユーザの直感的認識及び便利性が向上する。また、一実施形態においては、三角形ストリップや三角形ファンなどハードウェアで支援する形式を利用してレンダリング速度を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付した図面を参照しつつ、本発明の実施形態による2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法及びその装置、そしてそれを利用した2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法及びその装置について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本実施形態によるナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態によるナビゲーションシステムは、現在位置検出部100、ナビゲーションデータベース200、建物制御部300、建物データ生成部400、建物視覚化部500を備えて構成される。
【0014】
まず、現在位置検出部100は、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)を利用してナビゲーションシステムの現在位置を検出する。
そして、ナビゲーションデータベース200は、ナビゲーションシステムで表示するデータを保存する。
【0015】
そして、建物制御部300は、2次元建物データを3次元に変換して視覚化するための情報を制御する。本実施形態において、建物制御部300は、距離検出部310及び外観決定部320を備える。
この距離検出部310は、3次元変換しようとする建物と基準位置との相対距離を計算する。このとき、基準位置は、現在位置検出部100で検出されたユーザの現在位置またはカメラの位置となりうる。ユーザは、自身の実際位置を変更せず、ナビゲーションシステム上でカメラの位置を移動して所望のナビゲーション情報を探せるためである。
また、外観決定部320は、距離検出部310で計算された建物と基準位置との相対距離によって建物の視覚化方式を選択する。本実施形態において、建物の視覚化方式は、建物の底面のみを表示する方式、建物を半透明または透明に表示する方式、建物に陰影処理をする方式、建物の外壁面にテクスチャーを適用する方式、または建物を表示しない方式のうち1つが選択される。
本実施形態においては、建物と基準位置との相対位置が次第に遠ざかるにつれて視覚化方式を変更して、3次元視覚化の現実感を高めてユーザの直感的認識及び利便性をさらに向上させる。
【0016】
図2は、建物と基準位置との相対位置によって視覚化方式を変更することを説明する概念図である。
図2に示すように、相対距離d0、d1、d2、及びd3は、それぞれ正の実数値であって、d0<d1<d2<d3の関係を有する。
【0017】
ここで、基準点から最も近い所にあって、相対距離がd0未満である建物の場合、底面のみを表示する方式が望ましい。これは、近い距離にある建物に実際高さを付加して3次元視覚化する場合、その後にある他の地上物が隠れて見えなくなるためである。
また、基準点から若干の距離がある場合、すなわち、d0以上であり、d1未満である場合、建物を半透明または透明に表示する方式が望ましい。これは、若干の距離のある建物は、3次元形式で表示するが、半透明または透明に表示することによって、その後にある他の地上物を表示するためである。
【0018】
また、基準点から相当な距離がある場合、すなわち、d1以上であり、d2未満である場合、またはd2以上であり、d3未満である場合、建物に陰影処理を実行する、または建物の外壁面にテクスチャーを適用することが望ましい。これを通じて建物が現実的に表示される。本実施形態において、d1以上であり、d2未満である場合には、陰影処理を実行し、d2以上であり、d3未満である場合には、建物の外壁面にテクスチャーを適用することにしてもよい。また、d1以上であり、d2未満である場合には、建物の外壁面にテクスチャーを適用し、d2以上であり、d3未満である場合には、陰影処理を実行することにしてもよい。
【0019】
さらに、基準点から非常に遠く離れている場合、すなわち、相対距離がd3以上である場合には、建物を表示しない方式が望ましい。それは、非常に遠い距離にある建物は、ナビゲーション情報を提供する必要がない場合がほとんどであり、また近い距離にある建物に隠れて見えない場合が多いためである。
【0020】
次に、建物データ生成部400は、ナビゲーションデータベース200に保存されたデータを利用して表示するナビゲーションデータを生成する。図1に示したナビゲーションシステムで建物データ生成部400は、2次元データ生成部410及び3次元データ生成部420を備える。
そして、2次元データ生成部410は、ナビゲーションデータベース200に保存されたデータを利用して2次元データを生成する。なお、建物データ生成部400は、2次元データ生成部410を含まず、その代わりにナビゲーションデータベース200が2次元建物データを保存し、2次元建物データを直接、3次元データ生成部420に伝達する構成としてもよい。
【0021】
次に、3次元データ生成部420は、外観決定部320で選択された視覚化方式に応じて建物の層数情報を利用して建物の2次元データを3次元に変換する。
本実施形態において、3次元データ生成部420は、図示しない底面高さ追加部を備える。この底面高さ追加部は、視覚化方式が建物の底面のみを表示する方式である場合、建物の2次元データに高さ座標として‘0’を追加して3次元データを生成する。
【0022】
また、本実施形態において、3次元データ生成部420は、それぞれ図示しない上面データ生成部、底面データ生成部、及び側面データ生成部を備える。これは、視覚化方式が建物を半透明または透明に表示する方式や建物に陰影処理をする方式、または建物の外壁面にテクスチャーを適用する方式である場合、建物の3次元データを完全に生成するために必要な部分である。
この上面データ生成部は、建物の上面に対応する3次元データを生成する。本実施形態において、上面データ生成部は、建物の層数情報と高さ変換定数との乗算値を計算して、これを建物の2次元データに高さ座標として追加する。
また、底面データ生成部は、建物の底面に対応する3次元データを生成する。本実施形態において、底面データ生成部は、建物の2次元データに底部の高さ、すなわち、‘0’の値を、高さ座標として追加する。
さらに、側面データ生成部は、建物の側面に対応する3次元データを生成する。本実施形態において、側面データ生成部は、建物の上面の頂点それぞれに対応する3次元データと建物の底面の頂点それぞれに対応する3次元データとを交互に並べて三角形ストリップ構造を有する建物の側面データを生成する。
【0023】
次に、図3は、前記した側面データの三角形ストリップ構造の例を示す図面である。図3に示した例で、建物の上面は、頂点p0’、p1’、p2’、p3’、p4’、及びp5’から構成され、建物の底面は、p0、p1、p2、p3、p4、及びp5から構成される。このとき、側面データ生成部は、側面を構成する頂点でp0’、p0、p1’、p1、p2’、p2、p3’、p3、p4’、p4、p5’、p5、p0’、p0を順次に指定する。
三角形ストリップ方式では、一つの三角形の頂点を並べた後、新たな頂点を追加するたびに、新たな三角形を一つずつ表される。図3の例で、最初に頂点p0’、p0、p1’からなる三角形が表れた後、次の頂点p1を含んだ、p0、p1’、p1からなる三角形が表れる。
【0024】
本実施形態による側面データ生成部では、このような三角形ストリップ方式を利用して側面を生成する。これは、建物の上面及び底面の頂点それぞれを、データ上で現れる順に交互に並べることで、図3に示した例のように、三角形ストリップが生成されるためである。
図3に示した三角形ストリップの例をレンダリング言語で表せば、次の数式1で表せる。
【0025】
【数1】

【0026】
この数式1に示したプログラムのように、頂点が一つずつ追加されるにつれて、三角形が一つずつ追加で表現されることが分かる。このような方式によれば、ハードウェアに伝達する頂点の数が減少し、全体三角形ストリップを一度にハードウェアでレンダリングできるので、レンダリング速度が顕著に向上する。
【0027】
次に、3次元データ生成部420は、入力される建物データの上面、底面の多角形の特性によって最も効率的な形態でデータを保存する。
もし、入力されたデータが一つの三角形である場合、三角形をそのまま保存すれば良い。また、入力されたデータが多角形である場合は、これを複数の三角形に分割して保存する。これはまた、入力データが凸多角形である場合と凹多角形である場合とに分けて考えられる。
【0028】
本実施形態において、3次元データ生成部420は、三角形ファン変換部を備える。三角形ファン変換部は、建物の2次元平面上の形態が凸多角形である場合、建物の上面及び底面の3次元データをそれぞれ三角形ファン形式に変換する。
【0029】
図4は、三角形ファン形態の三角形の一例を示す図面である。図4に示した例で、入力データは、p0、p1、p2、p3、p4、及びp5の頂点を含む凸多角形である。ここで、多角形内に属する点pcを任意に定めると、凸多角形を各辺と点pcとを含む三角形に分割できる。図4に示したように、点pcを取り囲むファンの形態であることが分かる。
図4に示した例のような三角形ファン形式を、レンダリング言語で表せば、次の数式2で表せる。
【0030】
【数2】

【0031】
このような三角形ファン形式を利用すれば、伝達する頂点の数が減少するだけでなく、ハードウェアでこのような形式を支援するので、レンダリング速度が顕著に向上する。
【0032】
また、本実施形態において、3次元データ生成部420は、凹多角形分割部を備える。凹多角形分割部は、建物の2次元平面上の形態が凹多角形の場合、建物の上面及び底面の3次元データを一つ以上の三角形に分割する。この時には、分割された三角形単位でそれぞれ保存せねばならない。
【0033】
図5は、入力データが凹多角形である場合に、三角形単位で分割することを示す図面である。図5に示した例で、入力データは、p0、p1、p2、3p、及びp4の頂点を有する。これをp0、p1、p2を頂点に有する三角形、p0、p2、p4を頂点に有する三角形、p2、p3、p4を頂点に有する三角形にそれぞれ分割する。
図5に示した例をレンダリング言語で表せば、次の数式3で表せる。
【0034】
【数3】

【0035】
次に、建物視覚化部500は、外観決定部320で選択された視覚化方式によって建物の3次元データを画面に表示する。本実施形態の建物視覚化部500は、透明適用部510、陰影適用部520、及びテクスチャー適用部530を備える。
透明適用部510は、建物の後の地上物が見えるように、半透明に面を処理し、または外郭線のみを表示し、面の内部は透明にすることが望ましい。
【0036】
また、陰影適用部520は、選択された視覚化方式が建物に陰影処理をする方式である場合、建物の側面を構成するそれぞれの面に対して輝度が異なる色を指定して陰影を表示する。本実施形態において、陰影適用部520は、光源設定部、間角計算部、色決定部を備える。この光源設定部は、任意の光源ベクトルを設定する。また、間角計算部は、建物の側面を構成するそれぞれの面に対して光源ベクトルとの間角を計算する。さらに、色決定部は、計算された間角のサイズによって建物の側面を構成する面の色を選択する。
【0037】
ここで、図6は、光源ベクトルを利用して陰影をなす色を選択する手順例を示す図面である。図6に示すように、光源ベクトルと面との間角が90°に近いほど面の色が明るくなり、間角が小さくなって傾いて光源が照らすほど面の色が暗くなる。このとき、表現できる色の数に間角のサイズを乗算して面の色を選択できる。すなわち、明るい色は大きい番号を指定し、暗い色は小さな番号を指定しておく。そして、間角のサイズが大きければ、大きい番号の明るい色を指定し、間角のサイズが小さければ、小さな番号の暗い色を指定できる。
【0038】
他の実施形態の陰影適用部520として、建物の側面を構成するそれぞれの面が側面データに含まれる順序によって色を指定することもできる。ここで、図7は、それぞれの面の側面データに含まれる順序によって色を指定する手順例を示す図面である。図7を参照すれば、図6に示した手順例とは異なり、光源を設定せず、建物の側面を構成するそれぞれの面に順次に輝度の異なる任意の色を指定して陰影を表現する。
【0039】
次に、テクスチャー適用部530は、選択された建物の視覚化方式が建物の外壁面にテクスチャーを適用する方式である場合、建物の側面を構成するそれぞれの面に対して横軸及び縦軸に含まれるテクスチャーの数を計算してテクスチャーを適用する。
ここで、図8Aないし図8Cは、テクスチャー適用部530でテクスチャー反復の数を計算し、テクスチャーを適用する手順例を示す図面である。図8Aは、テクスチャーの一例を示す図面である。図8Bは、テクスチャーを適用しようとする建物の形態である。図8Cは、図8Aに示したテクスチャーを図8Bに示した建物の外壁面に反復的に適用する形態を示す図面である。
【0040】
このとき、テクスチャーを適用するためには、適用しようとする外壁面に含まれるテクスチャーの数を計算する必要がある。本実施形態において、適用される外壁面の横軸方向の長さ(u-factor)を、所定の水平長係数(horizontal-length coefficient)で除算したものが、横軸方向のテクスチャーの繰り返し数として定義される。また、本実施形態において、適用しようとする外壁面の縦軸方向に含まれるテクスチャーの数は、建物の層数とする。図8Cの例では、横軸方向に含まれるテクスチャーの数は2であり、縦軸方向に含まれるテクスチャーの数は5である。
【0041】
このような方式を通じて建物のサイズに関係なく、小さなサイズの一つのテクスチャーイメージを反復的に表示することによって、少ない資源を利用して建物全体の外観を表現できる。また、テクスチャーを使用するため、現実的な方法で建物の層数を表現できる。
【0042】
本実施形態の2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法及びそれを利用した2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータ(情報処理機能を有する装置を何れも含む)で読み取り可能なコードとして具現可能である。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取れるデータが保存される全ての種類の記録装置を含む。コンピュータで読み取り可能な記録装置の例としては、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CD(Compact Disc)−ROM、磁気テープ、フレキシブルディスク、光データ保存装置等が含まれる。
【0043】
以上、本発明を、多様な実施形態を示して説明したが、これは、例示的なものに過ぎず、当業者であれば、これから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるということが分かるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定される。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、カーナビゲーション関連の技術分野に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施形態によるナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】建物と基準位置との相対位置によって視覚化方式を変更することを説明する概念図である。
【図3】側面データの三角形ストリップ構造の例を示す図面である。
【図4】三角形ファン形態の三角形の一例を示す図面である。
【図5】入力データが凹多角形である場合に、三角形単位で分割することを示す図面である。
【図6】光源ベクトルを利用して陰影をなす色を選択する手順例を示す図面である。
【図7】それぞれの面の側面データに含まれる順序によって色を指定する手順例を示す図面である。
【図8A】テクスチャー適用部でテクスチャー反復の数を計算し、テクスチャーを適用する手順例を示す図面である。
【図8B】テクスチャー適用部でテクスチャー反復の数を計算し、テクスチャーを適用する手順例を示す図面である。
【図8C】テクスチャー適用部でテクスチャー反復の数を計算し、テクスチャーを適用する手順例を示す図面である。
【符号の説明】
【0046】
100 現在位置検出部
200 ナビゲーションデータベース
300 建物制御部
310 距離検出部
320 外観決定部
400 建物データ生成部
410 2Dデータ生成部
420 3Dデータ生成部
500 建物視覚化部
510 透明適用部
520 陰影適用部
530 テクスチャー適用部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2次元建物データをリアルタイムに3次元変換する装置における2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法であって、
(a)前記装置の距離検出部が、3次元変換しようとする建物と基準位置との相対距離を計算するステップと、
(b)前記装置の外観決定部が、前記計算された相対距離によって前記建物の視覚化方式を選択するステップと、
(c)前記装置の3次元データ生成部が、前記選択された視覚化方式によって前記建物の層数情報を利用して前記建物の3次元データを生成するステップと、
を含むことを特徴とする2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法。
【請求項2】
前記基準位置は、ユーザの位置であること、
を特徴とする請求項1に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法。
【請求項3】
前記基準位置は、カメラの位置であること、
を特徴とする請求項1に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法。
【請求項4】
前記(b)ステップは、
前記外観決定部の第1決定部が、前記計算された相対距離がd0(d0は、正の実数値)未満である場合、前記建物の視覚化方式として、前記建物の底面のみを表示する方式を選択するステップと、
前記外観決定部の第2決定部が、前記計算された相対距離がd0以上であり、d1未満(d0<d1)である場合、前記建物の視覚化方式として、前記建物を半透明または透明に表示する方式を選択するステップと、
前記外観決定部の第3決定部が、前記計算された相対距離がd1以上であり、d2(d1<d2)未満である場合、前記建物の視覚化方式として、前記建物に陰影処理をする方式を選択するステップと、
前記外観決定部の第4決定部が、前記計算された相対距離がd2以上であり、d3(d2<d3)未満である場合、前記建物の視覚化方式として、前記建物の外壁面にテクスチャーを適用する方式を選択するステップと、
前記外観決定部の第5決定部が、前記計算された相対距離がd3以上である場合、前記建物の視覚化方式として、前記建物を表示しない方式を選択するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法。
【請求項5】
前記(c)ステップは、
前記3次元データ生成部が、前記選択された視覚化方式が建物の底面のみを表示する方式である場合、前記建物の2次元データに‘0’の値を高さ座標として追加した3次元データを生成するステップを含むこと、
を特徴とする請求項1に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法。
【請求項6】
前記(c)ステップは、
(c1)前記3次元データ生成部の上面データ生成部が、前記建物の上面に対応する3次元データを生成するステップと、
(c2)前記3次元データ生成部の底面データ生成部が、前記建物の底面に対応する3次元データを生成するステップと、
(c3)前記3次元データ生成部の側面データ生成部が、前記建物の側面に対応する3次元データを生成するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法。
【請求項7】
前記(c1)ステップは、
前記上面データ生成部が、前記建物の層数情報と高さ変換定数との乗算値を、前記建物の2次元データに高さ座標として追加した3次元データを生成するステップを含むこと、
を特徴とする請求項6に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法。
【請求項8】
前記(c2)ステップは、
前記底面データ生成部が、前記建物の2次元データに‘0’の値を高さ座標として追加した3次元データを生成するステップを含むこと、
を特徴とする請求項6に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法
【請求項9】
前記(c3)ステップは、
前記側面データ生成部が、前記建物の上面の頂点それぞれと前記建物の底面の頂点それぞれとを交互に並べた三角形ストリップ構造を有する前記建物の側面データを生成するステップを含むこと、
を特徴とする請求項6に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法。
【請求項10】
前記(c)ステップは、
前記建物の2次元平面上の形態が凸多角形である場合、前記3次元データ生成部の三角形ファン変換部が、前記建物の上面の3次元データ及び前記建物の底面の3次元データを三角形ファン形式に変換するステップをさらに含むこと、
を特徴とする請求項6に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法。
【請求項11】
前記(c)ステップは、
前記建物の2次元平面上の形態が凹多角形である場合、前記3次元データ生成部の凹多角形分割部が、前記建物の上面の3次元データ及び前記建物の底面の3次元データを一つ以上の三角形に分割した形態に変更するステップをさらに含むこと、
を特徴とする請求項6に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換方法。
【請求項12】
3次元変換しようとする建物と基準位置との相対距離を計算する距離検出部と、
前記計算された相対距離によって前記建物の視覚化方式を選択する外観決定部と、
前記選択された視覚化方式によって前記建物の層数情報を利用して前記建物の3次元データを生成する3次元データ生成部と、
を備えることを特徴とする2次元建物データのリアルタイム3次元変換装置。
【請求項13】
前記基準位置は、ユーザの位置であること、
を特徴とする請求項12に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換装置。
【請求項14】
前記基準位置は、カメラの位置であること、
を特徴とする請求項12に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換装置。
【請求項15】
前記外観決定部は、
前記計算された相対距離がd0(d0は、正の実数値)未満である場合、前記建物の視覚化方式は、前記建物の底面のみを表示する方式を選択する第1決定部と、
前記計算された相対距離がd0以上であり、d1未満(d0<d1)である場合、前記建物の視覚化方式は、前記建物を半透明または透明に表示する方式を選択する第2決定部と、
前記計算された相対距離がd1以上であり、d2(d1<d2)未満である場合、前記建物の視覚化方式は、前記建物に陰影処理をする方式を選択する第3決定部と、
前記計算された相対距離がd2以上であり、d3(d2<d3)未満である場合、前記建物の視覚化方式は、前記建物の外壁面にテクスチャーを適用する方式を選択する第4決定部と、
前記計算された相対距離がd3以上である場合、前記建物の視覚化方式は、前記建物を表示しない方式を選択する第5決定部と、
を備えることを特徴とする請求項12に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換装置。
【請求項16】
前記3次元データ生成部は、
前記選択された視覚化方式が建物の底面のみを表示する方式である場合、前記建物の2次元データに‘0’の値を高さ座標として追加した3次元データを生成する底面高さ追加部を備えること、
を特徴とする請求項12に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換装置。
【請求項17】
前記3次元データ生成部は、
前記建物の上面に対応する3次元データを生成する上面データ生成部と、
前記建物の底面に対応する3次元データを生成する底面データ生成部と、
前記建物の側面に対応する3次元データを生成する側面データ生成部と、
を備えることを特徴とする請求項12に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換装置。
【請求項18】
前記上面データ生成部は、
前記建物の層数情報と高さ変換定数との乗算値を、前記建物の2次元データに高さ座標として追加した3次元データを生成する高さ座標追加部を備えること、
を特徴とする請求項17に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換装置。
【請求項19】
前記底面データ生成部は、
前記建物の2次元データに‘0’の値を高さ座標として追加した3次元データを生成する底部高さ追加部を備えること、
を特徴とする請求項17に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換装置。
【請求項20】
前記側面データ生成部は、
前記建物の上面の頂点それぞれと前記建物の底面の頂点それぞれとを交互に並べた三角形ストリップ構造を有する前記建物の側面データを生成するストリップ構造生成部を備えること、
を特徴とする請求項17に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換装置。
【請求項21】
前記3次元データ生成部は、
前記建物の2次元平面上の形態が凸多角形である場合、前記建物の上面の3次元データ及び前記建物の底面の3次元データを三角形ファン形式に変換する三角形ファン変換部をさらに備えること、
を特徴とする請求項17に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換装置。
【請求項22】
前記3次元データ生成部は、
前記建物の2次元平面上の形態が凹多角形である場合、前記建物の上面の3次元データ及び前記建物の底面の3次元データを一つ以上の三角形に分割した形態に変更する凹多角形分割部をさらに備えること、
を特徴とする請求項17に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元変換装置。
【請求項23】
2次元建物データをリアルタイムに3次元視覚化する装置における2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法であって、
(a)前記装置の距離検出部が、3次元変換しようとする建物と基準位置との相対距離を計算するステップと、
(b)前記装置の外観決定部が、前記計算された相対距離によって前記建物の視覚化方式を選択するステップと、
(c)前記装置の3次元データ生成部が、前記選択された視覚化方式によって前記建物の層数情報を利用して前記建物の3次元データを生成するステップと、
(d)前記装置の建物視覚化部が、前記選択された視覚化方式によって前記建物の3次元データを画面に表示するステップと、
を含むことを特徴とする2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項24】
前記基準位置は、ユーザの位置であること、
を特徴とする請求項23に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項25】
前記基準位置は、カメラの位置であること、
を特徴とする請求項23に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項26】
前記(b)ステップは、
前記外観決定部の第1決定部が、前記計算された相対距離がd0(d0は、正の実数値)未満である場合、前記建物の視覚化方式として、前記建物の底面のみを表示する方式を選択するステップと、
前記外観決定部の第2決定部が、前記計算された相対距離がd0以上であり、d1未満(d0<d1)である場合、前記建物の視覚化方式として、前記建物を半透明または透明に表示する方式を選択するステップと、
前記外観決定部の第3決定部が、前記計算された相対距離がd1以上であり、d2(d1<d2)未満である場合、前記建物の視覚化方式として、前記建物に陰影処理をする方式を選択するステップと、
前記外観決定部の第4決定部が、前記計算された相対距離がd2以上であり、d3(d2<d3)未満である場合、前記建物の視覚化方式は、前記建物の外壁面にテクスチャーを適用する方式を選択するステップと、
前記外観決定部の第5決定部が、前記計算された相対距離がd3以上である場合、前記建物の視覚化方式として、前記建物を表示しない方式を選択するステップと、
を含むことを特徴とする請求項23に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項27】
前記(c)ステップは、
前記3次元データ生成部の底面高さ追加部が、前記選択された視覚化方式が建物の底面のみを表示する方式である場合、前記建物の2次元データに‘0’の値を高さ座標として追加した3次元データを生成するステップを含むこと、
を特徴とする請求項23に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項28】
前記(c)ステップは、
(c1)前記3次元データ生成部の上面データ生成部が、前記建物の上面に対応する3次元データを生成するステップと、
(c2)前記3次元データ生成部の底面データ生成部が、前記建物の底面に対応する3次元データを生成するステップと、
(c3)前記3次元データ生成部の側面データ生成部が、前記建物の側面に対応する3次元データを生成するステップと、
を含むことを特徴とする請求項23に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項29】
前記(c1)ステップは、
前記上面データ生成部の高さ座標追加部が、前記建物の層数情報と高さ変換定数との乗算値を、前記建物の2次元データに高さ座標として追加した3次元データを生成するステップを含むこと、
を特徴とする請求項28に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項30】
前記(c2)ステップは、
前記底面データ生成部の底高さ追加部が、前記建物の2次元データに、‘0’の値を高さ座標として追加した3次元データを生成するステップを含むこと、
を特徴とする請求項28に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項31】
前記(c3)ステップは、
前記側面データ生成部のストリップ構造生成部が、前記建物の上面の頂点それぞれと前記建物の底面の頂点それぞれとを交互に並べた三角形ストリップ構造を有する前記建物の側面データを生成するステップを含むこと、
を特徴とする請求項28に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項32】
前記(c)ステップは、
前記3次元データ生成部の三角形ファン変換部が、前記建物の2次元平面上の形態が凸多角形である場合、前記建物の上面の3次元データ及び前記建物の底面の3次元データを三角形ファン形式に変換するステップをさらに含むこと、
を特徴とする請求項28に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項33】
前記(c)ステップは、
前記3次元データ生成部の凹多角形分割部が、前記建物の2次元平面上の形態が凹多角形である場合、前記建物の上面の3次元データが前記建物の上面の3次元データ及び前記建物の底面の3次元データを一つ以上の三角形に分割した形態に変更するステップをさらに含むこと、
を特徴とする請求項28に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項34】
前記(d)ステップは、
(d1)前記建物視覚化部の陰影適用部が、前記建物の視覚化方式が前記建物に陰影処理をする方式である場合、前記建物の側面を構成するそれぞれの面に対して、輝度が異なる色を指定して陰影を表示するステップを含むこと、
を特徴とする請求項23に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項35】
前記(d1)ステップは、
前記陰影適用部の光源設定部が、光源ベクトルを設定するステップと、
前記陰影適用部の間角計算部が、前記建物の側面を構成するそれぞれの面に対して、前記光源ベクトルとの間角を求めるステップと、
前記陰影適用部の色決定部が、前記間角の大きさによって前記建物の側面を構成するそれぞれの面の色を選択するステップと、
を含むことを特徴とする請求項34に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項36】
前記(d1)ステップは、
前記陰影適用部の色指定部が、前記建物の側面を構成するそれぞれの面に対して、前記側面データ上で含まれた順序によって色を指定するステップを含むこと、
を特徴とする請求項34に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項37】
前記(d)ステップは、
(d1)前記選択された視覚化方式が前記建物の外壁面にテクスチャーを適用する方式である場合、前記建物視覚化部のテクスチャー適用部が、前記建物の側面を構成するそれぞれの面に対して、横軸方向及び縦軸方向に含まれるテクスチャーの数を計算してテクスチャーを適用するステップを含むこと、
を特徴とする請求項23に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項38】
前記(d1)ステップは、
前記テクスチャー適用部の横テクスチャー決定部が、前記外壁面の横軸方向の長さを所定の水平長係数で割った値を、前記横軸方向に含まれるテクスチャーの数として出力するステップを含むこと、
を特徴とする請求項37に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。
【請求項39】
前記(d1)ステップは、
前記テクスチャー適用部の縦テクスチャー適用部が、前記建物の層数を前記縦軸に含まれるテクスチャーの数として出力するステップを含むこと、
を特徴とする請求項37に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化方法。

【請求項40】
3次元変換しようとする建物と基準位置との相対距離を計算する距離検出部と、
前記計算された相対距離によって前記建物の視覚化方式を選択する外観決定部と、
前記選択された視覚化方式によって前記建物の層数情報を利用して前記建物の3次元データを生成する3次元データ生成部と、
前記選択された視覚化方式によって前記建物の3次元データを画面に表示する建物視覚化部と、
を備えることを特徴とする2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項41】
前記基準位置は、ユーザの位置であること、
を特徴とする請求項40に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項42】
前記基準位置は、カメラの位置であること、
を特徴とする請求項40に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項43】
前記外観決定部は、
前記計算された相対距離がd0(d0は、正の実数値)未満である場合、前記建物の視覚化方式は、前記建物の底面のみを表示する方式を選択する第1決定部と、
前記計算された相対距離がd0以上であり、d1未満(d0<d1)である場合、前記建物の視覚化方式は、前記建物を半透明または透明に表示する方式を選択する第2決定部と、
前記計算された相対距離がd1以上であり、d2(d1<d2)未満である場合、前記建物の視覚化方式は、前記建物に陰影処理をする方式を選択する第3決定部と、
前記計算された相対距離がd2以上であり、d3(d2<d3)未満である場合、前記建物の視覚化方式は、前記建物の外壁面にテクスチャーを適用する方式を選択する第4決定部と、
前記計算された相対距離がd3以上である場合、前記建物の視覚化方式は、前記建物を表示しない方式を選択する第5決定部と、
を備えることを特徴とする請求項40に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項44】
前記3次元データ生成部は、
前記選択された視覚化方式が建物の底面のみを表示する方式である場合、前記建物の2次元データに、‘0’の値を高さ座標として追加した3次元データを生成する底面高さ追加部を備えること、
を特徴とする請求項40に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項45】
前記3次元データ生成部は、
前記建物の上面に対応する3次元データを生成する上面データ生成部と、
前記建物の底面に対応する3次元データを生成する底面データ生成部と、
前記建物の側面に対応する3次元データを生成する側面データ生成部と、
を備えることを特徴とする請求項40に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項46】
前記上面データ生成部は、
前記建物の層数情報と高さ変換定数との乗算値を、前記建物の2次元データに高さ座標として追加した3次元データを生成する高さ座標追加部を備えること、
を特徴とする請求項45に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項47】
前記底面データ生成部は、
前記建物の2次元データに、‘0’の値を高さ座標として追加した3次元データを生成する底高さ追加部を備えること、
を特徴とする請求項45に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項48】
前記側面データ生成部は、
前記建物の上面の頂点それぞれと前記建物の底面の頂点それぞれとを交互に並べた三角形ストリップ構造を有する前記建物の側面データを生成するストリップ構造生成部を備えること、
を特徴とする請求項45に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項49】
前記3次元データ生成部は、
前記建物の2次元平面上の形態が凸多角形である場合、前記建物の上面の3次元データ及び前記建物の底面の3次元データを三角形ファン形式に変換する三角形ファン変換部をさらに備えること、
を特徴とする請求項45に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項50】
前記3次元データ生成部は、
前記建物の2次元平面上の形態が凹多角形である場合、前記建物の上面の3次元データ及び前記建物の底面の3次元データを一つ以上の三角形に分割した形態に変更する凹多角形分割部をさらに備えること、
を特徴とする請求項45に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項51】
前記建物視覚化部は、
前記建物の視覚化方式が前記建物に陰影処理をする方式である場合、前記建物の側面を構成するそれぞれの面に対して、輝度が異なる色を指定して陰影を表示する陰影適用部を備えること、
を特徴とする請求項40に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項52】
前記陰影適用部は、
光源ベクトルを設定する光源設定部と、
前記建物の側面を構成するそれぞれの面に対して、前記光源ベクトルとの間角を求める間角計算部と、
前記間角の大きさによって前記建物の側面を構成するそれぞれの面の色を選択する色決定部と、
を備えることを特徴とする請求項51に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項53】
前記陰影適用部は、
前記建物の側面を構成するそれぞれの面に対して、前記側面データ上で含まれた順序によって色を指定する色指定部を備えること、
を特徴とする請求項51に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項54】
前記建物視覚化部は、
前記選択された建物の視覚化方式が前記建物の外壁面にテクスチャーを適用する方式である場合、前記建物の側面を構成するそれぞれの面に対して、横軸方向及び縦軸方向に含まれるテクスチャーの数を計算してテクスチャーを適用するテクスチャー適用部を備えること、
を特徴とする請求項40に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項55】
前記テクスチャー適用部は、
前記外壁面の横軸方向の長さを所定の水平長係数で割った値を、前記横軸方向に含まれるテクスチャーの数として出力する横テクスチャー決定部を備えること、
を特徴とする請求項54に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項56】
前記テクスチャー適用部は、
前記建物の層数を前記面の縦軸に含まれるテクスチャーの数として出力する縦テクスチャー適用部を備えること、
を特徴とする請求項54に記載の2次元建物データのリアルタイム3次元視覚化装置。
【請求項57】
3次元変換しようとする建物と基準位置との相対距離を計算するステップと、
前記計算された相対距離によって前記建物の視覚化方式を選択するステップと、
前記選択された視覚化方式によって前記建物の層数情報を利用して前記建物の3次元データを生成するステップと、
をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項58】
3次元変換しようとする建物と基準位置との相対距離を計算するステップと、
前記計算された相対距離によって前記建物の視覚化方式を選択するステップと、
前記選択された視覚化方式によって前記建物の層数情報を利用して前記建物の3次元データを生成するステップと、
前記選択された視覚化方式によって前記建物の3次元データを画面に表示するステップと、
をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【公開番号】特開2006−190302(P2006−190302A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−1046(P2006−1046)
【出願日】平成18年1月6日(2006.1.6)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】