説明

5員複素環誘導体

本発明は、一般式(I)


で表される化合物、その塩、もしくはそれらの溶媒和物、これらからなる医薬、これらを含有する虚血性疾患の予防および/または治療剤、並びにこれらを含有する血小板凝集抑制剤に関する。本発明化合物はCOX−1及びCOX−2を阻害することのない強力な血小板凝集抑制剤として有用である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):

[式中、下記一般式(1):

で表される基は、下記一般式(a)〜(c):

(式中、Ar及びArは、それぞれ独立に置換基を有することもある6員の芳香族複素環基又は置換基を有することもあるフェニル基を示し、Rは、水素原子、ハロゲノ基、水酸基、低級アルコキシ基及び置換基を有することもある低級アルキル基から選ばれる基を示す。)で表されるいずれかの基を示し;
Xは、カルボニル基又はチオカルボニル基を示し;
Yは、下記一般式(2):

(式中、環状構造Aは、上記式中に記載のNの他に、N、O及びSから選ばれる1個のヘテロ原子を構成原子とすることもある4〜7員の環を示し、Rは、環状構造Aが、水酸基、シアノ基、オキソ基、ハロゲノ基、置換基を有することもある低級アルキル基、低級アルコキシ基、アラルキルオキシ基、低級チオアルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、低級アシル基、カルボキシル基、ヒドロキシイミノカルボニル基、アルコキシイミノ基、低級アルキルスルホニル基、置換基を有することもあるアミノ基、低級アルキル基で置換されることもあるカルバモイル基、低級アルキル基で置換されることもあるアミノスルホニル基、置換基を有することもあるスピロ型3〜6員の脂環式アルキル基及び置換基を有することもある4〜7員の脂環式複素環基から選ばれる同一又は異った1〜4個の基を有していてもよいことを示す。)で表される基を示す。]で表される化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項2】
一般式(1)が一般式(b)で表される基のとき、一般式(2)中のRがシアノ基、オキソ基、ハロゲノ基、ハロゲノ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシ基、アラルキルオキシ基、低級チオアルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、低級アシル基、カルボキシル基、ヒドロキシイミノカルボニル基、アルコキシイミノ基、低級アルキルスルホニル基、置換基を有することもあるアミノ基、低級アルキル基で置換されることもあるカルバモイル基、低級アルキル基で置換されることもあるアミノスルホニル基、置換基を有することもあるスピロ型3〜6員の脂環式アルキル基及び置換基を有することもある4〜7員の脂環式複素環基から選ばれる同一又は異った1〜4個である請求項1記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項3】
Xがカルボニル基である請求項1又は2記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項4】
一般式(I)におけるArが、置換基を有することもあるピリジル基又は置換基を有することもあるピリダジニル基である請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項5】
一般式(I)におけるArが、置換基を有することもあるフェニル基である請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項6】
一般式(I)におけるArが、置換基を有することもあるピリジル基である請求項1〜5のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項7】
一般式(I)におけるArが、置換基を有することもあるフェニル基である請求項1〜5のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項8】
一般式(1)で表わされる基が、下記一般式(a):

[式中、Ar及びArは、前記と同じ。]で表される基である請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項9】
一般式(1)で表わされる基が、下記一般式(b):

[式中、Ar、Ar及びRは、前記と同じ。]で表される基である請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項10】
一般式(1)で表わされる基が、下記一般式(c):

[式中、Ar及びArは、前記と同じ。]で表される基である請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項11】
一般式(2)中の環状構造Aがアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ホモピペラジン及びオキサゼパンから選ばれる環であり、Rが水酸基、シアノ基、オキソ基、ハロゲノ基、置換基を有することもある低級アルキル基、低級アルコキシ基、アラルキルオキシ基、低級チオアルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、低級アシル基、カルボキシル基、ヒドロキシイミノカルボニル基、アルコキシイミノ基、低級アルキルスルホニル基、置換基を有することもあるアミノ基、低級アルキル基で置換されることもあるカルバモイル基、低級アルキル基で置換されることもあるアミノスルホニル基、置換基を有することもあるスピロ型3〜6員の脂環式アルキル基及び置換基を有することもある4〜7員の脂環式複素環基から選ばれる同一又は異った1〜4個の基を有していてもよいものである請求項1〜10のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項12】
一般式(2)中の環状構造Aがアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ホモピペラジン及びオキサゼパンから選ばれる環であり、Rがシアノ基、オキソ基、ハロゲノ基、ハロゲノ基で置換された低級アルキル基、低級アルコキシ基、アラルキルオキシ基、低級チオアルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、低級アシル基、カルボキシル基、ヒドロキシイミノカルボニル基、アルコキシイミノ基、低級アルキルスルホニル基、置換基を有することもあるアミノ基、低級アルキル基で置換されることもあるカルバモイル基、低級アルキル基で置換されることもあるアミノスルホニル基、置換基を有することもあるスピロ型3〜6員の脂環式アルキル基及び置換基を有することもある4〜7員の脂環式複素環基から選ばれる同一又は異った1〜4個が置換していてもよいものである請求項1〜10のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項13】
一般式(2)中の環状構造Aがアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ホモピペラジン及びオキサゼパンから選ばれる環であり、Rが同一又は異った1〜4個のハロゲノ基又はハロゲノ基で置換された低級アルキル基である請求項1〜10のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項14】
一般式(2)が、3−ジメチルアミノアゼチジン−1−イル基、2,2−ジメチル−3−ジメチルアミノアゼチジン−1−イル基、2−ヒドロキシメチルアゼチジン−1−イル基、2−カルバモイルアゼチジン−1−イル基、2−オキソピロリジノ基、2−ヒドロキシメチルピロリジノ基、2−カルバモイルピロリジノ基、2−フルオロメチルピロリジノ基、3−フルオロピロリジノ基、2−ヒドロキシメチルピペリジノ基、2−カルバモイルピペリジノ基、2−メチルカルバモイルピペリジノ基、2−ジメチルカルバモイルピペリジノ基、3−フルオロピペリジノ基、4−フルオロピペリジノ基、4,4−ジフルオロピペリジノ基、4−フルオロメチルピペリジノ基、4−メトキシピペリジノ基、3−オキソ−4−メチルピペラジノ基、4−メチルピペラジノ基、4−エチルピペラジノ基、4−イソプロピルピペラジノ基、4−シクロプロピルピペラジノ基、2,4−ジメチルピペラジノ基、3,4−ジメチルピペラジノ基、3−シクロプロピル−4−メチルピペラジノ基、3,4,5−トリメチルピペラジノ基、2,2,4−トリメチルピペラジノ基、3,3,4−トリメチルピペラジノ基、2−シクロプロパンスピロ−4−メチルピペラジノ基、モルホリノ基、3−カルバモイルモルホリノ基、1,1−ジオキソチオモルホリノ基、3−オキソ−4−メチルホモピペラジノ基、5−オキソ−4−メチルホモピペラジノ基、4−メチルホモピペラジノ基、4−エチルホモピペラジノ基、4−シクロプロピルホモピペラジノ基、及び1,4−オキサゼパン−4−イル基から選ばれる基である請求項1〜10のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物を含有する医薬。
【請求項16】
請求項1〜14のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物を含有する虚血性疾患の予防及び/又は治療剤。
【請求項17】
請求項1〜14のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物を含有する血小板凝集抑制剤。
【請求項18】
請求項1〜14のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物、及び薬学的に許容される担体を含有する医薬組成物。
【請求項19】
請求項1〜14のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物の、医薬製造のための使用。
【請求項20】
請求項1〜14のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物の、虚血性疾患の予防及び/又は治療剤製造のための使用。
【請求項21】
請求項1〜14のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物の、血小板凝集抑制剤製造のための使用。
【請求項22】
請求項1〜14のいずれか1項記載の化合物、その塩又はそれらの溶媒和物の有効量を投与することを特徴とする虚血性疾患の処置方法。

【国際公開番号】WO2004/094407
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【発行日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−505738(P2005−505738)
【国際出願番号】PCT/JP2004/005605
【国際出願日】平成16年4月20日(2004.4.20)
【出願人】(000002831)第一製薬株式会社 (129)
【Fターム(参考)】