説明

AKTタンパク質キナーゼ阻害剤としての5H−シクロペンタ[d]ピリミジン

式I:


の化合物はAKTタンパク質キナーゼを阻害するために有用である。式Iの化合物、ならびにその立体異性体および医薬的に許容可能な塩を、インヴィトロ、インシトゥ、およびインヴィヴォで、哺乳類細胞におけるそのような障害または関連する病的状態を診断、防止または治療するために使用する方法が開示される。本発明の別の態様は、がんを防止または治療する方法を提供し、この方法は、そのような治療を必要としている哺乳類に、有効量の、本発明の化合物、またはその立体異性体もしくは医薬的に許容可能な塩を、単独、または抗がん特性を有する1種類以上の追加の化合物と組み合わせて、投与することを含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化81】

ならびにその立体異性体および医薬的に許容可能な塩から選択される、化合物であって、
式中、
およびR1aは、水素、メチル、エチル、−CH=CH、−CHOH、CF、CHF、またはCHFから独立して選択され;
は、水素、OH、OCHまたはFから選択され;
2aは、水素、メチルまたはFから選択されるか、あるいは、
およびR2aは、オキソであり;
Lは、
【化82】

から選択され、
式中、
一重の波線は、LがAに結合している部分であり、二重の波線は、Lがピリミジンに結合している部分であり;
Aは、
【化83】

であり、
Xは、LからYへの直接結合か、CH、O、C=O、NH、またはC(=O)NHであり;
Yは、CHまたはNであり;
Zは、存在しないか、CHまたはOであり、式中、L、X、Y、Zおよびbは、いずれの窒素も別の窒素と直接結合しないように選択され;
Gは、1〜4のR基で任意に置換されたフェニルであるか、またはハロゲンにより任意に置換された5〜6員ヘテロアリールであり;
およびRは、水素またはメチルから独立して選択され;
およびRは、水素またはC−Cアルキルから独立して選択され;
aは、0または1であり;
bは、0、1または2であり;かつ、
各Rは独立して、ハロゲン、C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、−O−(C−C−アルキル)、CF、−OCF、S(C−C−アルキル)、CN、−OCH−フェニル、NH、−NO、−NH−(C−C−アルキル)、−N−(C−C−アルキル)、ピペリジン、ピロリジン、CHF、CHF、−OCHF、−OCHF、−OH、−SO(C−C−アルキル)、C(O)NH、C(O)NH(C−C−アルキル)、および、C(O)N(C−C−アルキル)であるか;あるいは、
bは1であり、Rは水素であり、RおよびRはそれらに結合している原子と共に、1つの環窒素原子を有する任意に置換された5〜6員複素環を形成し、Rは、H、または、OHもしくはO(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−Cアルキルからなる群から選択され、それによりAは、構造:
【化84】

を有し、
およびRは、水素およびメチルから独立して選択され;かつ、
cは1または2であるか;あるいは、
bは1であり、ZはCHであり、RおよびYはそれらに結合している原子と共に、1つの環窒素原子を有する任意に置換された6員複素環を形成し、Rは、水素、または、OHもしくはO(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−Cアルキルからなる群から選択され、それによりAは、構造:
【化85】

を有する、化合物。
【請求項2】
式Iは:
【化86】

から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式Iは:
【化87】

から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Lは:
【化88】

である、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
Lは:
【化89】

である、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
Lは:
【化90】

である、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
Lは:
【化91】

である、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
Lは:
【化92】

である、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
Lは:
【化93】

である、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
Lは:
【化94】

である、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
Lは:
【化95】

である、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
Lは:
【化96】

である、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
Xは、LからYへの直接結合であり、Yは、CHであり、Zは、Oである、請求項1〜12のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
Xは、C(=O)NHであり、Yは、CHであり、Zは、存在しない、請求項1〜12のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
Xは、LからYへの直接結合であり、Yは、CHであり、Zは、存在しない、請求項1〜12のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
Xは、LからYへの直接結合であり、Yは、CHであり、Zは、存在しない、請求項1〜12のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
Xは、NHであり、Yは、CHであり、Zは、存在しない、請求項1〜12のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
Xは、C=Oであり、Yは、Nであり、Zは、存在せず、bは、1または2である、請求項1〜12のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
Xは、C=Oであり、Yは、CHであり、Zは、存在しない、請求項1〜12のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
は、水素である、請求項1〜19のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
は、メチルである、請求項1〜19のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
は、水素である、請求項1〜21のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
は、メチルである、請求項1〜21のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
は、水素である、請求項1〜23のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
は、C−Cアルキルである、請求項1〜23のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項26】
は、メチル、イソプロピル、およびtert−ブチルから選択される、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
は、水素である、請求項1〜26のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
は、メチルである、請求項1〜26のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項29】
bは、1であり、Rは、水素であり、RおよびRはそれらに結合している原子と共に、1つの環窒素原子を有する任意に置換された5〜6員複素環を形成し、それによりAは、構造A8:
【化97】

を有し、
式中、
cは、1または2であり;
およびRは、水素およびメチルから独立して選択され;かつ、
は、H、あるいはOHまたはO(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−Cアルキルからなる群から選択される、請求項1〜12のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項30】
cは、1である、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
bは、1であり、Zは、CHであり、RおよびYはそれらに結合している原子と共に、1つの環窒素原子を有する任意に置換された6員複素環を形成し、また、Rは、水素、あるいはOHまたはO(C−Cアルキル)で任意に置換されたC−Cアルキルからなる群から選択され、それによりAは、構造A9:
【化98】

を有する、請求項1〜12のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項32】
Gは、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、および2,4−ジクロロフェニルから選択される、請求項1〜32のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項33】
請求項1に定義され、本明細書の実施例1〜20のうちのいずれか1つで挙げられたような式Iの化合物、あるいはその医薬的に許容可能な塩。
【請求項34】
請求項1〜33のうちのいずれか1項に記載の化合物と、医薬的に許容可能なキャリアーまたは賦形剤と、を含む医薬組成物。
【請求項35】
AKTにより調節される疾患または障害を防止または治療する方法であって、
有効量の、請求項1〜33のうちのいずれか1項に記載された化合物またはその立体異性体もしくは医薬的に許容可能な塩を、このような治療を必要としている哺乳類に投与することを含む、方法。
【請求項36】
前記疾患は、がんである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
がんを防止または治療する方法であって、
そのような治療を必要としている哺乳類に、有効量の、請求項1〜33のうちのいずれか1項に記載の化合物またはその立体異性体もしくは医薬的に許容可能な塩を、単独、または抗がん特性を有する1種類以上の追加の化合物と組み合わせて、投与することを含む、方法。
【請求項38】
哺乳類においてAKTタンパク質キナーゼの生産を阻害する方法であって、
請求項1〜33のうちのいずれか1項に記載の化合物またはその鏡像異性体もしくは医薬的に許容可能な塩を、AKTタンパク質キナーゼの生産を阻害するのに有効な量で、前記哺乳類に投与することを含む、方法。
【請求項39】
哺乳類における過剰増殖性疾患を治療する方法であって、
治療上有効な量の、請求項1〜33のうちのいずれか1項に記載の化合物を前記哺乳類に投与することを含む、方法。
【請求項40】
過剰増殖性疾患の治療用薬物の製造における、請求項1〜33のうちのいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項41】
過剰増殖性疾患の治療における、請求項1〜33のうちのいずれか1項に記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項42】
がんの治療における、請求項1〜33のうちのいずれか1項に記載の化合物を含む、医薬組成物。

【公表番号】特表2011−509309(P2011−509309A)
【公表日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−542377(P2010−542377)
【出願日】平成21年1月9日(2009.1.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/030617
【国際公開番号】WO2009/089462
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】