説明

CB1モジュレーターとしてのピラゾール誘導体



本発明は、式(I)の化合物及び医薬的に受容可能なその塩、並びにこのような化合物を調製するための方法、肥満症、精神及び神経障害の治療におけるその使用、その治療的使用のための方法、及びこれを含有する医薬組成物に関し、式中、Rは、Rが一つ又はそれより多いフルオロによって置換されたC3−7アルキル基を表すRO−基を表すか、或いはRは一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよいC3−7アルキルスルホニル基を表し;Rは、C1−4アルキル基、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ又はシアノを表し、ここにおいて、n>1である場合、それぞれのRは独立に選択され;Rは、a)一つ又はそれより多い次のもの:ヒドロキシ、フルオロ、アミノ、モノ又はジC1−3アルキルアミノ、カルボキシ又はC1−4アルコキシカルボニル基によって所望により置換されていてもよいシクロヘキシル、b)一つ又はそれより多いヒドロキシによって置換されたピペリジノ、c)非置換のピペリジノを表すが、しかし次のこと:Rがシアノを表すか、又はRが3−フルオロプロピルスルホニルオキシを表すか、又はRが3,3,3−トリフルオロプロポキシを表すか、又はRが3−フルオロプロポキシを表すか、或いはRがメチルであること、の一つが適用された場合のみである、d)一つ又はそれより多い次のもの:ヒドロキシ、ハロ又はC1−4アルキル基によって置換されているフェニル、e)C1−4アルキル基によって置換されているピリジル、或いはf)C4−9アルキル基を表し;Rは、シアノ又はメチルを表し;そしてnは、1、2又は3である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式Iのある種の化合物、このような化合物を調製するための方法、肥満症、精神及び神経障害の治療におけるその使用、その治療的使用のための方法、及びこれを含有する医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
ある種のCBモジュレーター(アンタゴニスト又はインバースアゴニストとして知られる)が、肥満症、精神及び神経障害の治療において有用であることが知られている(WO01/70700 EP658,546及びEP656,354)。
【0003】
抗炎症活性を有するピラゾールは、WO95/15316、WO96/38418、WO97/11704、WO99/64415、EP 418 845及びWO2004050632中で開示されている。WO2004050632は、[2−[4−[3−[(エチルメチルアミノ)カルボニル]−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]フェノキシ]-エチル]カルバミン酸1,1−ジメチルエチル、5−[4−(2−アミノエトキシ)フェニル]−N−エチル−1−(4−メトキシフェニル)−N−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド、1−[[5−[4−(2−アミノエトキシ)フェニル]−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−3−イル]カルボニル]ピペリジン及び[2−[4−[1−(4−メトキシフェニル)−3−(1−ピペリジニルカルボニル)−1H−ピラゾール−5−イル]フェノキシ]エチル]-カルバミン酸1,1−ジメチルエチルを開示している。WO200450632中に例示されている全ての化合物及びその塩は、本発明の化合物の特許請求の範囲から除外されている。
【0004】
1,5−ジアリールピラゾール−3−カルボキシアミド誘導体は、CBモジュレーター活性を有するとして米国特許第5,624,941号、WO01/29007、WO2004/052864、WO03/020217、US2004/0119972、Journal of Medicinal Chemistry,46(4),642−645 2003、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,14(10),2393−2396 2004、Biochemical Pharmacology,60(9),1315−1323 2000、Journal of Medicinal Chemistry,42(4),769−776 1999及び米国特許出願公開US 2003199536中で開示されている。これらの文書中に開示されている全ての化合物は、本出願から権利放棄される。
【0005】
同時系属中の出願PCT/GB2005/000534は、以下の式A:
【0006】
【化1】

【0007】
のCB1アンタゴニスト、及び医薬的に受容可能なその塩を開示し、式中、
は以下の、(a)一つ又はそれより多い次のもの、i)フルオロ、ii)R及びRがH、C1−6アルキル基又はC1−6アルコキシカルボニル基を独立に表し、但しR及びRの一つがH以外であることを条件とするNR、又はiii)1,3−ジオキソラン−2−イル基によって置換されたC1−3アルコキシ基を表すか;(b)Rが、一つ又はそれより多い次のもの、i)フルオロ、ii)R及びRがH、C1−6アルキル基又はC1−6アルコキシカルボニル基を独立に表し、但しR及びRの一つがH以外であることを条件とするNR、又はiii)1,3−ジオキソラン−2−イル基によって所望により置換されていてもよいC4−6アルコキシ基;(c)pが1、2又は3であり、そしてフェニル環が、Zによって表される1、2又は3個の基によって所望により置換されていてもよい式フェニル(CHO−の基;(d)Rが、一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよいC1−6アルキル基を表すか、或いはRが、そのそれぞれがZによって表される1、2若しくは3個の基によって所望により置換されていてもよいフェニル又はヘテロアリール基を表すRS(O)O或いはRS(O)NH基;(e)Rが同一又は異なっていることができるC1−6アルキル基を表す式(RSiの基;或いは(f)Rが一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよいC1−6アルキル基を表す式RO(CO)Oの基、を表し;
は、ハロ、C1−3アルキル基又はC1−3アルコキシ基を表し;
mは、0、1、2又は3であり;
は、C1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基ヒドロキシ、ニトロ、シアノ又はハロを表し;
nは、0、1、2又は3であり;
は、
a)X−Y−NR基、
式中、Xは、CO又はSOであり;
Yは、非存在であるか、又はC1−3アルキル基によって所望により置換されていてもよいNHを表し;
そしてR及びRは、独立に:
Wによって表される1、2、又は3個の基によって所望により置換されていてもよいC1−6アルキル基;
Wによって表される1、2、又は3個の基によって所望により置換されていてもよいC3−15シクロアルキル基;
Wによって表される1、2、又は3個の基によって所望により置換されていてもよい(C3−15シクロアルキル)C1−3アルキレン基;
rが、0、1、2、3又は4であり、rが0である場合、sが1であり、さもなければsは、1又は2であり、そしてフェニル基は、Zによって表される一つ、二つ又は三つの基によって所望により独立に置換されていてもよい−(CH(フェニル)基;
一つの窒素原子を含有し、そして所望により次のもの:酸素、硫黄又は更なる窒素の一つを含有する飽和の5ないし8員の複素環基、ここにおいて、複素環基は、一つ又はそれより多いC1−3アルキル基、ヒドロキシ又はベンジルによって所望により置換されていてもよく;
tが、0、1、2、3又は4であり、そしてアルキレン鎖が、一つ又はそれより多いC1−3アルキル基によって所望により置換されていてもよく、そしてHetが、C1−5アルキル基、C1−5アルコキシ基又はハロから選択される一つ、二つ又は三つの基によって所望により置換されていてもよい芳香族複素環を表し、ここにおいて、前記アルキル及びアルコキシ基は、一つ又はそれより多いフルオロによって所望により独立に置換されていてもよい−(CHHet基;
を表すか;
或いはRは、Hを表し、そしてRは、上記で定義したとおりであるか;
或いはR及びRは、これらが接続している窒素原子と一緒に、一つの窒素原子を含有し、そして所望により次のもの:酸素、硫黄又は更なる窒素の一つを含有する飽和の又は部分的に不飽和の5ないし8員の複素環基を表し;
ここにおいて、複素環基は、一つ又はそれより多いC1−3アルキル基、ヒドロキシ、フルオロ又はベンジルによって所望により置換されていてもよく;
或いはb)それぞれが1、2又は3個のZ基によって所望により置換されていてもよい、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、フリル又はオキサゾリジニル、
を表し;
は、H、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基又は最大6個の炭素原子を含有するC1−6アルコキシC1−6アルキレン基を表し、それぞれのこれらの基は、一つ又はそれより多いフルオロ又はシアノによって所望により置換されていてもよく;
Zは、C1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、ヒドロキシ、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルチオ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルスルホニル、ニトロ、アミノ、モノ又はジC1−3アルキルアミノ、C1−3アルキルスルホニル、C1−3アルコキシカルボニル、カルボキシ、シアノ、カルバモイル、モノ又はジC1−3アルキルカルバモイル及びアセチルを表し;そして
Wは、ヒドロキシ、フルオロ、C1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、アミノ、モノ又はジC1−3アルキルアミノ、C1−6アルコキシカルボニル基、或いはモルホリニル、ピロリジニル、ピペリジニル又はピペラジニルから選択される複素環式アミノを表し、ここにおいて、複素環式アミンは、C1−3アルキル基又はヒドロキシルによって所望により置換されていてもよく;
しかし、[2−[4−[3−[(エチルメチルアミノ)カルボニル]−1−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]フェノキシ]エチル]カルバミン酸1,1−ジメチルエチル及び[2−[4−[1−(4−メトキシフェニル)−3−(1−ピペリジニルカルボニル)−1H−ピラゾール−5−イル]フェノキシ]エチル]カルバミン酸1,1−ジメチルエチルを除外する。この出願中に例示されている化合物は、本出願から権利放棄される。
【発明の開示】
【0008】
然しながら、改良された物理化学的特性及び/又はDMPK特性及び/又は薬物動力学的特性を伴うCBモジュレーターに対する必要性がなお存在する。一つの選択された化合物の群が、この必要性を処理することが見出されている。
【0009】
発明の説明
本発明は、以下の式(I):
【0010】
【化2】

【0011】
の化合物、及び医薬的に受容可能なその塩に関し、
は、RO−基を表し、ここにおいて、Rは、一つ又はそれより多いフルオロによって置換されたC3−7アルキル基を表すか、或いはRは、一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されていてもよいC3−7アルキルスルホニル基を表し;
は、C1−4アルキル基、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ又はシアノを表し、ここにおいて、n>1である場合、それぞれのRは独立に選択され;
は、a)一つ又はそれより多い次のもの:ヒドロキシ、フルオロ、アミノ、モノ又はジC1−3アルキルアミノ、カルボキシ或いはC1−4アルコキシカルボニル基によって所望により置換されていてもよいシクロヘキシル、b)一つ又はそれより多いヒドロキシによって置換されたピペリジノ、c)非置換のピペリジノであるが、しかし次のこと:Rがシアノを表すか、又はRが3−フルオロプロピルスルホニルオキシを表すか、又はRが3,3,3−トリフルオロプロポキシを表すか、又はRが3−フルオロプロポキシを表すか、又はRがメチルであるか、の一つが適用される場合のみであり、d)一つ又はそれより多い次のもの:ヒドロキシ、ハロ又はC1−4アルキル基によって置換されたフェニル、e)C1−4アルキル基によって置換されたピリジル、或いは、f)C4−9アルキル基、を表し;
は、シアノ又はメチルを表し;そして
nは、1、2又は3である。
【0012】
nが2又は3である場合、R基は、これらが同一又は異なっていることができるように独立に選択されることは理解されるものである。
式Iの化合物の第1の群において、Rは、n−ブチルスルホニルオキシ、n−プロピルスルホニルオキシ、3−メチルブチルスルホニルオキシ、4,4,4−トリフルオロブチル−1−スルホニルオキシ、4−フルオロブチル−1−スルホニルオキシ、3,3,3−トリフルオロプロピル−1−スルホニルオキシ、3−フルオロプロピル−1−スルホニルオキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、4−フルオロブトキシ、3,3,3−トリフルオロプロポキシ又は3−フルオロプロポキシを表す。
【0013】
式Iの化合物の第2の群において、Rは、クロロ、フルオロ、シアノ、ヒドロキシ又はメチルを表し、そしてnは、1、2又は3である。
式Iの化合物の第3の群において、Rは、一つ又はそれより多い次のもの:ヒドロキシ、フルオロ、アミノ、モノ又はジC1−3アルキルアミノ、カルボキシ或いはC1−4アルコキシカルボニル基によって置換されたシクロヘキシル;例えば2−ヒドロキシシクロヘキシル、3−ヒドロキシシクロヘキシル、4−ヒドロキシシクロヘキシル、2−アミノシクロヘキシル、3−アミノシクロヘキシル、2−ジメチルアミノシクロヘキシル、3−ジメチルアミノシクロヘキシル又は4,4−ジフルオロシクロヘキシルを表す。化合物の一つの群において、置換基は、2又は3位にある。化合物のもう一つの群において、シクロヘキシル環上の置換基は、アミドの窒素に関してcis配座にある。化合物のもう一つの群において、シクロヘキシル環上の置換基は、アミドの窒素に関してtrans配座にある。
【0014】
式Iの化合物の第4の群において、Rは、一つ又はそれより多いヒドロキシによって置換されたピペリジノ、例えば3−ヒドロキシピペリジノ又は4 ヒドロキシピペリジノを表す。
【0015】
式Iの化合物の第5の群において、Rは、非置換のピペリジノを表すが、しかし以下のこと:Rがシアノを表すか、又はRが3−フルオロプロピルスルホニルオキシを表すか、又はRが3,3,3−トリフルオロプロポキシを表すか、又はRが3−フルオロプロポキシを表すか、又はRがメチルである、の一つが適用される場合のみである。
【0016】
式Iの化合物の第6の群において、Rは、一つ又はそれより多い次のもの:ヒドロキシ、ハロ又はC1−4アルキル基によって置換されたフェニル、例えば3,4−ジフルオロ−2−ヒドロキシフェニルを表す。
【0017】
式Iの化合物の第7の群において、Rは、C1−4アルキル基又はフルオロによって置換されたピリジル、例えばメチルピリジル、例えば5−メチル−2−ピリジル又は例えばフルオロピリジル、例えば5−フルオロ−2−ピリジルを表す。
【0018】
式Iの化合物の第8の群において、Rは、C4−9アルキル基、例えば2−エチル−1−ブチルを表す。
式Iの化合物の第9の群において、Rは、シアノを表す。
【0019】
式Iの化合物の第10の群において、Rは、メチルを表す。
特にR中のフルオロ置換基は、R鎖の末端炭素原子にある。
“医薬的に受容可能な塩”は、このような塩が可能な場合、医薬的に受容可能な酸及び塩基付加塩の両方を含む。式Iの化合物の適した医薬的に受容可能な塩は、例えば、十分に塩基性である式Iの化合物の酸付加塩、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸又はマレイン酸のような無機又は有機酸との酸付加塩;或いは、例えば十分に酸性である式Iの化合物の塩、例えばナトリウム、カルシウム又はマグネシウム塩のようなアルカリ又はアルカリ土類金属塩、或いはアンモニウム塩、或いはメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリン又はトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンのような有機塩基との塩である。
【0020】
本明細書及び特許請求の範囲を通して、与えられた化学式又は名称は、全ての立体及び光学異性体並びにそのラセミ体、並びにこのような異性体及び鏡像異性体が存在する別個の鏡像異性体の異なった比率の混合物、並びに医薬的に受容可能なその塩及び例えば水和物のような溶媒和物を包含する。異性体は、慣用的な技術、例えばクロマトグラフィー又は分別結晶化を使用して分離することができる。鏡像異性体は、例えば分別結晶化、分割又はHPLCによるラセミ体の分離によって単離することができる。ジアステレオ異性体は、例えば分別結晶化、HPLC又はフラッシュクロマトグラフィーによる異性体混合物の分離によって単離することができる。別の方法として、立体異性体は、キラル出発物質からの、ラセミ化又はエピマー化が起こらないものである条件下のキラル合成によって、又はキラル試薬による誘導によって製造することができる。全ての立体異性体は、本発明の範囲内に含まれる。全ての互変異性体がは、可能な場合、本発明の範囲内に含まれる。本発明は、更に一つ又はそれより多い同位体、例えば14C、11C又は19Fを含有する化合物、及び薬理学的及び代謝的研究のための同位体標識化合物としてのその使用も包含する。
【0021】
本発明は、更にin vivoで式Iの化合物に転換される化合物である、式Iの化合物のプロドラッグも包含する。
以下の定義は、本明細書及び特許請求の範囲を通して適用されるものである。
【0022】
他に記述又は規定しない限り、用語“アルキル”は、直鎖又は分枝鎖のいずれかのアルキル基を指す。前記アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル及びt−ブチルを含む。好ましいアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル及び第三ブチルである。
【0023】
他に記述又は規定しない限り、用語“アルコキシ”は、O−アルキル基を指し、ここにおいて、アルキルは、上記で定義したとおりである。
他に記述又は規定しない限り、用語“ハロゲン”は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味するものである。
【0024】
本発明の具体的な化合物は、以下のもの並びに医薬的に受容可能なその塩の一つ以上である:
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−{4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−ピラゾール−5−イル}フェニル;
3−メチルブタン−1−スルホン酸4−{4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−ピラゾール−5−イル}フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−{[(5−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−{[(3,4−ジフルオロ−2−ヒドロキシフェニル)アミノ]カルボニル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル;
3−フルオロプロパン−1−スルホン酸4−{1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−3−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−ピラゾール−5−イル}フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3−メチルブタン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−(5−メチル−ピリジン−2−イルカルバモイル)−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−(5−メチル−ピリジン−2−イルカルバモイル)−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸(−)−4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸(+)−4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[3−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[trans−3−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[cis−3−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−({[cis−3−アミノシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−[({trans−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−ピペリジン−1−イル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
N−シクロヘキシル−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2−クロロフェニル)−3−{[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]カルバモイル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2−クロロフェニル)−3−{[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]カルバモイル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル:
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2−クロロフェニル)−3−(シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−{1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−3−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−ピラゾール−5−イル}フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−({[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−({[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1S,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1R,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシシクロヘキシル)アミド
1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(3−ヒドロキシシクロヘキシル)アミド;
3−フルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−((1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
4,4,4−トリフルオロブタン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−(1−エチルブチルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−(4,4−ジフルオロ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノフェニル)−5−(4,4−ジフルオロ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[5−(2−アミノクロヘキシルカルバモイル)−2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]−フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−(3−ジメチルアミノシクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−((1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノフェニル)−5−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−(3−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
N−シクロヘキシル−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2−クロロフェニル)−5−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;及び
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2−クロロフェニル)−5−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル。
【0025】
調製の方法
本発明の化合物は、以下の方法のいずれかによって、以下に概略記載するように調製することができる。然しながら、本発明は、これらの方法に制約されるものではなく、化合物は、更に従来の技術で構造的に関連する化合物のために記載されているようにも調製することもできる。
【0026】
が、a)一つ又はそれより多いフルオロによって置換されたC3−6アルコキシ基、又はb)pが1、2又は3であり、そしてフェニル環が、Zによって表される1、2又は3個の基によって所望により置換されていてもよい式フェニル(CHO−の基、又はc)RS(O)O基、を表す式Iの化合物は、以下の式II:
【0027】
【化3】

【0028】
[式中、R、R、R、及びnは、先に定義したとおりである]の化合物を、
1Aが、R1AOがRを表すような基を表し、そしてXが、脱離基例えばハロを表すR1A−X基と、−25ないし150℃の範囲の温度で、不活性溶媒、例えばジクロロメタンの存在中で、そして所望により塩基、例えばトリエチルアミン又はピリジンの存在中で反応させることによって調製することができる。
【0029】
、R、R、R、及びnが、先に定義したとおりである式Iの化合物は、R10がC1−6アルコキシ基である場合、以下の式III:
【0030】
【化4】

【0031】
[式中、R、R、R、及びnは、先に定義したとおりであり、そしてR10は、OH又はC1−6アルコキシ基或いはクロロを表す]の化合物を、
以下の式IV:
NH IV
[式中、Rは、先に定義したとおりである]の化合物又はその塩と、
例えば不活性溶媒、例えばトルエン中で、ルイス酸、例えばトリメチルアルミニウムの存在中で、−25℃ないし150℃の範囲で反応させることによって;或いは別の方法として、R10がOHである場合、式IIIの化合物を、塩素化剤例えば塩化オキサリルと反応させ、そして次いで製造された酸塩化物を、式IVのアミンと、不活性溶媒、例えばジクロロメタン中で、塩基、例えばトリエチルアミン又はピリジンの存在中で−25℃ないし150℃の範囲の温度で反応させることによって調製することができる。
【0032】
式IIのある種の中間体化合物は、新規であると信じられ、そして本発明の一部を形成する。式IIの化合物は、実施例中に記載されるように調製することができる。
一連の反応中に、ある種の官能基が保護を必要とし、続いてその後適当な段階で脱保護されることは当業者によって認識されるものであり、“Protective Groups in Organic Synthesis”,3rd Edition(1999)by Greene and Wutsを参照されたい。例えばRがアミノ基によって置換されたシクロヘキシル基を表す式Iの化合物は、R、R及びnが先に定義したとおりであり、そしてRが保護されたアミノ基、例えばtert−ブトキシカルボニルアミノによって置換されたシクロヘキシルを表す式IIの化合物を脱保護することによって調製することができる。脱保護は、当業者にとって既知の方法によって、例えば酸による加水分解によって、例えば塩酸を使用して行うことができる。同様に、Rがヒドロキシである式Iの化合物は、Rが保護されたヒドロキシ基、例えばアリルオキシを表す式IIの化合物を脱保護することによって調製することができる。脱保護は、当業者にとって既知の方法によって、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを、所望により塩基、例えばモルホリンの存在中で、溶媒、例えばジクロロメタンの存在中で使用して行うことができる。
【0033】
医薬製剤
本発明の化合物は、経口、非経口、静脈内、筋肉内、皮下又は他の注射可能な経路、頬側、直腸、膣、経皮及び/又は鼻腔経路及び/又は吸入によって、活性成分又は医薬的に受容可能な付加塩を、医薬的に受容可能な剤形中に含んでなる医薬製剤の形態で通常投与されるものである。疾患及び治療される患者並びに投与の経路にもよるが、組成物は、変化する投与量で投与することができる。
【0034】
ヒトの療法的治療における本発明の化合物の適した日量は、約0.001−10mg/kg体重、好ましくは0.01−1mg/kg体重である。経口製剤、特に0.5mgないし500mgの範囲の活性化合物、例えば1mg、3mg、5mg、10mg、25mg、50mg、100mg及び250mgの投与量を与える、当業者にとって既知の方法によって処方することができる錠剤又はカプセルが好ましい。
【0035】
本発明の更なる側面によれば、本発明の化合物、又は医薬的に受容可能なその誘導体のいずれかを、医薬的に受容可能なアジュバント、希釈剤及び/又は担体との混合物中に含む医薬製剤も、更に提供される。
【0036】
薬理学的特性
式(I)の化合物は、肥満症又は体重増加であることの治療(例えば、体重減量の促進及び体重減量の維持)、体重増加の防止(例えば、薬剤誘発又は喫煙中止後)、食欲及び/又は満腹度、摂食障害(例えば過食、食欲不振、過食症及び強迫過食)、欲求(薬物、タバコ、アルコール、いずれかの美味な多量養素又は非必須食品物品に対する)の調節、精神及び/又は気分障害、統合失調症及び統合失調感情障害、双極性障害、不安症、不安−抑圧性疾患、鬱病、躁病、強迫性障害、衝動制御障害、(例えば、ジルドゥラトゥレット症候群)、ADD/ADHDのような注意障害、ストレスのような精神障害、並びに認知症及び認知及び/又は記憶障害(例えば、健忘症、アルツハイマー病、ピック病、加齢性認知症、血管性認知症、軽い認知障害、老人性認知低下、及び加齢の軽い認知症)のような神経障害、神経及び/又は神経変性障害(例えば、多発性硬化症、レイノー症候群、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病及びアルツハイマー病)、脱髄関連疾患、神経炎症性疾患(例えばギランバレー症候群)の治療のために有用である。
【0037】
化合物は、更に依存症並びに習慣性疾患及び行為(例えば、アルコール及び/又は薬物濫用、賭博依存症、窃盗癖)、薬物離脱障害(例えば、知覚障害を伴う又は伴わないアルコール離脱;アルコール離脱譫妄;アンフェタミン離脱;コカイン離脱;ニコチン離脱;オピオイド離脱;知覚障害を伴う又は伴わない沈静剤、睡眠剤或いは抗不安剤離脱;沈静剤、睡眠剤又は抗不安剤離脱譫妄;並びに他の物質の離脱症候群)、離脱の開始に伴うアルコール及び/又は薬物誘発の気分、不安及び/又は睡眠障害、並びにアルコール及び/又は薬物再発の予防又は治療のために潜在的に有用である。
【0038】
化合物は、更に筋緊張異常、運動異常、静座不能、振戦及び痙縮のような神経障害の予防又は治療、脊髄損傷、神経障害、片頭痛、覚醒状態障害、睡眠障害(例えば、乱された睡眠構造、睡眠時無呼吸、閉塞型睡眠時無呼吸、睡眠時無呼吸症候群)、疼痛性障害、頭蓋外傷の治療のためにも潜在的に有用である。
【0039】
化合物は、更に免疫性、心血管性疾患(例えば、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、狭心症、異常脈拍、及び不斉脈、鬱血性心不全、冠動脈疾患、心臓病、高血圧の治療、左室肥大、心筋梗塞、一過性虚血発作、末梢血管疾患、脈管構造の全身性炎症、敗血症性ショック、発作、脳卒中、脳梗塞、脳虚血、脳血栓、脳塞栓、脳出血、代謝性疾患(例えば、代謝活性の減少、又は全無脂肪質量のパーセントとしての休息時エネルギー消費の減少を示す症状、糖尿病、異脂肪血症、脂肪肝、痛風、高コレステロール血症、高脂肪血症、高トリグリセリド血症、高尿酸血症、耐糖尿障害、空腹時血糖異常、インスリン抵抗性、インスリン抵抗性症候群、代謝症候群、症候群X、肥満低換気症候群(ピクウイック症候群)、I型糖尿病、II型糖尿病、低HDL−及び/又は高LDL−コレステロールレベル、低アジポネクチンレベル)、生殖性及び内分泌疾患(例えば、オスの性腺機能低下症の治療、不妊症の治療又は避妊薬として、異常月経/月経異常、多嚢胞性卵巣疾患、女性及び男性(勃起不全)の性的及び生殖的機能障害、GH欠損患者、メスの多毛症、正常変種の低身長の治療)、及び呼吸器に関連する疾病(例えば、喘息及び慢性閉塞性肺炎)、並びに胃腸管系(例えば胃腸管の運動、又は腸の推進力の機能障害、下痢、嘔吐、胆嚢疾患、胆石症、肥満関連胃食道逆流、潰瘍)の予防及び治療のためにも潜在的に有用である。
【0040】
化合物は、更に皮膚科の疾病、癌(例えば結腸、直腸、前立腺、乳房、卵巣、子宮内膜、子宮頚部、胆嚢、胆管)、頭蓋咽頭腫、プラダーウイリー症候群、ターナー症候群、フレーリッヒ症候群、緑内障、感染性疾病、尿路疾患及び炎症性疾患(例えば変形性関節炎、炎症、ウイルス性脳炎の炎症性後遺症、骨関節炎)、並びに整形疾患の治療における薬剤としても潜在的に有用である。
【0041】
もう一つの側面において、本発明は、医薬として使用するための先に定義したとおりの式Iの化合物を提供する。
更なる側面において、本発明は、肥満症又は体重増加であることの治療又は予防(例えば、体重減量の促進及び体重減量の維持)、体重増加の予防(例えば、薬剤誘発又は喫煙中止後)、食欲及び/又は満腹度、摂食障害(例えば過食、食欲不振、過食症及び強迫過食)、欲求(薬物、タバコ、アルコール、いずれかの美味な多量養素又は非必須食品物品に対する)の調節、精神及び/又は気分障害、統合失調症及び統合失調感情障害、双極性障害、不安症、不安−抑圧性疾患、鬱病、躁病、強迫性障害、衝動制御障害、(例えば、ジルドゥラトゥレット症候群)、ADD/ADHDのような注意障害、ストレスのような精神障害、並びに認知症及び認知及び/又は記憶障害(例えば、健忘症、アルツハイマー病、ピック病、加齢性認知症、血管性認知症、軽い認知障害、老人性認知低下、及び加齢の軽い認知症)のような神経障害、神経及び/又は神経変性障害(例えば、多発性硬化症、レイノー症候群、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病及びアルツハイマー病)、脱髄関連疾患、神経炎症性疾患(例えばギランバレー症候群)の治療のための医薬の調製における式Iの化合物の使用を提供する。
【0042】
更なる側面において、本発明は、依存症並びに習慣性疾患及び行為(例えば、アルコール及び/又は薬物濫用、賭博依存症、窃盗癖)、薬物離脱障害(例えば、知覚障害を伴う又は伴わないアルコール離脱;アルコール離脱譫妄;アンフェタミン離脱;コカイン離脱;ニコチン離脱;オピオイド離脱;知覚障害を伴う又は伴わない沈静剤、睡眠剤或いは抗不安剤離脱;沈静剤、睡眠剤又は抗不安剤離脱譫妄;並びに他の物質の離脱症候群)、離脱の開始に伴うアルコール及び/又は薬物誘発の気分、不安及び/又は睡眠障害、並びにアルコール及び/又は薬物再発の治療又は予防のための医薬の調製における式Iの化合物の使用を提供する。
【0043】
更なる側面において、本発明は、筋緊張異常、運動異常、静座不能、振戦及び痙縮のような神経障害の治療又は予防、脊髄損傷、神経障害、片頭痛、覚醒状態障害、睡眠障害(例えば、乱された睡眠構造、睡眠時無呼吸、閉塞型睡眠時無呼吸、睡眠時無呼吸症候群)、疼痛性障害、頭蓋外傷の治療のための医薬の調製における式Iの化合物の使用を提供する。
【0044】
更なる側面において、本発明は、免疫性、心血管性疾患(例えば、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、狭心症、異常脈拍、及び不斉脈、鬱血性心不全、冠動脈疾患、心臓病、高血圧の治療又は予防、左室肥大、心筋梗塞、一過性虚血発作、末梢血管疾患、脈管構造の全身性炎症、敗血症性ショック、発作、脳卒中、脳梗塞、脳虚血、脳血栓、脳塞栓、脳出血、代謝性疾患(例えば、代謝活性の減少、又は全無脂肪質量のパーセントとしての休息時エネルギー消費の減少を示す症状、糖尿病、異脂肪血症、脂肪肝、痛風、高コレステロール血症、高脂肪血症、高トリグリセリド血症、高尿酸血症、耐糖尿障害、空腹時血糖異常、インスリン抵抗性、インスリン抵抗性症候群、代謝症候群、症候群X、肥満低換気症候群(ピクウイック症候群)、I型糖尿病、II型糖尿病、低HDL−及び/又は高LDL−コレステロールレベル、低アジポネクチンレベル)、生殖性及び内分泌疾患(例えば、オスの性腺機能低下症の治療、不妊症の治療又は避妊薬として、異常月経/月経異常、多嚢胞性卵巣疾患、女性及び男性(勃起不全)の性的及び生殖的機能障害、GH欠損患者、メスの多毛症、正常変種の低身長の治療)、及び呼吸器に関連する疾病(例えば、喘息及び慢性閉塞性肺炎)、並びに胃腸管系(例えば胃腸管の運動、又は腸の推進力の機能障害、下痢、嘔吐、胆嚢疾患、胆石症、肥満関連胃食道逆流、潰瘍)の治療又は予防のための医薬の調製における式Iの化合物の使用を提供する。
【0045】
更なる側面において、本発明は、皮膚科の疾病、癌(例えば結腸、直腸、前立腺、乳房、卵巣、子宮内膜、子宮頚部、胆嚢、胆管)、頭蓋咽頭腫、プラダーウイリー症候群、ターナー症候群、フレーリッヒ症候群、緑内障、感染性疾病、尿路疾患及び炎症性疾患(例えば変形性関節炎、炎症、ウイルス性脳炎の炎症性後遺症、骨関節炎)、並びに整形疾患の治療又は予防のための医薬の調製における式Iの化合物の使用を提供する。
【0046】
なお更なる側面において、本発明は、肥満症又は体重増加であることの予防又は治療(例えば、体重減量の促進及び体重減量の維持)、体重増加の予防(例えば、薬剤誘発又は喫煙中止後)、食欲及び/又は満腹度、摂食障害(例えば過食、食欲不振、過食症及び強迫過食)、欲求(薬物、タバコ、アルコール、いずれかの美味な多量養素又は非必須食品物品に対する)の調節、精神及び/又は気分障害、統合失調症及び統合失調感情障害、双極性障害、不安症、不安−抑圧性疾患、鬱病、躁病、強迫性障害、衝動制御障害、(例えば、ジルドゥラトゥレット症候群)、ADD/ADHDのような注意障害、ストレスのような精神障害、並びに認知症及び認知及び/又は記憶障害(例えば、健忘症、アルツハイマー病、ピック病、加齢性認知症、血管性認知症、軽い認知障害、老人性認知低下、及び加齢の軽い認知症)のような神経障害、神経及び/又は神経変性障害(例えば、多発性硬化症、レイノー症候群、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病及びアルツハイマー病)、脱髄関連疾患、神経炎症性疾患(例えばギランバレー症候群)の治療のために、薬理学的に有効な量の式Iの化合物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる方法を提供する。
【0047】
なお更なる側面において、本発明は、依存症並びに習慣性疾患及び行為(例えば、アルコール及び/又は薬物濫用、賭博依存症、窃盗癖)、薬物離脱障害(例えば、知覚障害を伴う又は伴わないアルコール離脱;アルコール離脱譫妄;アンフェタミン離脱;コカイン離脱;ニコチン離脱;オピオイド離脱;知覚障害を伴う又は伴わない沈静剤、睡眠剤或いは抗不安剤離脱;沈静剤、睡眠剤又は抗不安剤離脱譫妄;並びに他の物質の離脱症候群)、離脱の開始に伴うアルコール及び/又は薬物誘発の気分、不安及び/又は睡眠障害、並びにアルコール及び/又は薬物再発の予防又は治療のために、薬理学的に有効な量の式Iの化合物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる方法を提供する。
【0048】
なお更なる側面において、本発明は、筋緊張異常、運動異常、静座不能、振戦及び痙縮のような神経障害の予防又は治療、脊髄損傷、神経障害、片頭痛、覚醒状態障害、睡眠障害(例えば、乱された睡眠構造、睡眠時無呼吸、閉塞型睡眠時無呼吸、睡眠時無呼吸症候群)、疼痛性障害、頭蓋外傷の治療のために、薬理学的に有効な量の式Iの化合物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる方法を提供する。
【0049】
なお更なる側面において、本発明は、免疫性、心血管性疾患(例えば、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、狭心症、異常脈拍、及び不斉脈、鬱血性心不全、冠動脈疾患、心臓病、高血圧の予防又は治療、左室肥大、心筋梗塞、一過性虚血発作、末梢血管疾患、脈管構造の全身性炎症、敗血症性ショック、発作、脳卒中、脳梗塞、脳虚血、脳血栓、脳塞栓、脳出血、代謝性疾患(例えば、代謝活性の減少、又は全無脂肪質量のパーセントとしての休息時エネルギー消費の減少を示す症状、糖尿病、異脂肪血症、脂肪肝、痛風、高コレステロール血症、高脂肪血症、高トリグリセリド血症、高尿酸血症、耐糖尿障害、空腹時血糖異常、インスリン抵抗性、インスリン抵抗性症候群、代謝症候群、症候群X、肥満低換気症候群(ピクウイック症候群)、I型糖尿病、II型糖尿病、低HDL−及び/又は高LDL−コレステロールレベル、低アジポネクチンレベル)、生殖性及び内分泌疾患(例えば、オスの性腺機能低下症の治療、不妊症の治療又は避妊薬として、異常月経/月経異常、多嚢胞性卵巣疾患、女性及び男性(勃起不全)の性的及び生殖的機能障害、GH欠損患者、メスの多毛症、正常変種の低身長の治療)、及び呼吸器に関連する疾病(例えば、喘息及び慢性閉塞性肺炎)、並びに胃腸管系(例えば胃腸管の運動、又は腸の推進力の機能障害、下痢、嘔吐、胆嚢疾患、胆石症、肥満関連胃食道逆流、潰瘍)の予防又は治療のために、薬理学的に有効な量の式Iの化合物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる方法を提供する。
【0050】
なお更なる側面において、本発明は、皮膚科の疾病、癌(例えば結腸、直腸、前立腺、乳房、卵巣、子宮内膜、子宮頚部、胆嚢、胆管)、頭蓋咽頭腫、プラダーウイリー症候群、ターナー症候群、フレーリッヒ症候群、緑内障、感染性疾病、尿路疾患及び炎症性疾患(例えば変形性関節炎、炎症、ウイルス性脳炎の炎症性後遺症、骨関節炎)、並びに整形疾患の予防又は治療のために、薬理学的に有効な量の式Iの化合物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる方法を提供する。
【0051】
本発明の化合物は、肥満症又は体重増加であることの治療(例えば、体重減量の促進及び体重減量の維持)、体重増加の予防又は逆転(例えば、リバウンド、薬剤誘発又は喫煙中止後)、食欲及び/又は満腹度、摂食障害(例えば過食、食欲不振、過食症及び強迫過食)、欲求(薬物、タバコ、アルコール、いずれかの美味な多量養素又は非必須食品物品に対する)の調節のために特に適している。
【0052】
式(I)の化合物は、肥満症、精神障害、統合失調症、双極性障害、不安症、不安−抑圧性疾患、鬱病、認知障害、記憶障害、強迫性障害、食欲不振、過食症、ADHDのような注意障害、癲癇のような精神障害のような精神障害、及び関連症状、並びに認知症、神経障害(例えば多発性硬化症)、レイノー症候群、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病及びアルツハイマー病のような神経障害の治療のために有用である。化合物は、更に免疫性、心血管性、生殖性及び内分泌疾患、敗血病性ショック、並びに呼吸器及び胃腸管系に関連する疾病(例えば下痢)の治療のために潜在的に有用である。化合物は、更に長期の濫用、耽溺及び/又は再発の徴候の治療、例えば薬物(ニコチン、エタノール、コカイン、アヘン剤、等)依存症の治療及び/又は薬物(ニコチン、エタノール、コカイン、アヘン剤、等)離脱症状の治療における薬剤としても潜在的に有用である。化合物は、更に喫煙の中止に通常伴う体重の増加を排除することもできる。
【0053】
もう一つの側面において、本発明は、医薬として使用するための、先に定義したとおりの式Iの化合物を提供する。
更なる側面において、本発明は、肥満症、精神障害、統合失調症、双極性障害、不安症、不安−抑圧性疾患、鬱病、認知障害、記憶障害、強迫性障害、食欲不振、過食症、ADHDのような注意障害、癲癇のような精神障害、及び関連症状、認知症、神経障害(例えば多発性硬化症)、レイノー症候群、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病及びアルツハイマー病のような神経障害、免疫性、心血管性、生殖性及び内分泌疾患、敗血病性ショック、呼吸器及び胃腸管系に関連する疾病(例えば下痢)、並びに長期の濫用、耽溺及び/又は再発の徴候の治療、例えば薬物(ニコチン、エタノール、コカイン、アヘン剤、等)依存症の治療及び/又は薬物(ニコチン、エタノール、コカイン、アヘン剤、等)離脱症状の治療又は予防のための医薬の調製における式Iの化合物の使用を提供する。
【0054】
なお更なる側面において、本発明は、肥満症、統合失調症及び双極性障害、不安症、不安−抑圧性疾患、鬱病、認知障害、記憶障害、強迫性障害、食欲不振、過食症、ADHDのような注意障害、癲癇のような精神障害、及び関連症状、認知症、神経障害(例えば多発性硬化症)、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病及びアルツハイマー病のような神経障害、免疫性、心血管性、生殖性及び内分泌疾患、敗血病性ショック、呼吸器及び胃腸管系に関連する疾病(例えば下痢)、並びに長期の濫用、耽溺及び/又は再発の徴候の治療、例えば薬物(ニコチン、エタノール、コカイン、アヘン剤、等)依存症の治療及び/又は薬物(ニコチン、エタノール、コカイン、アヘン剤、等)離脱症状の治療のための、薬理学的に有効な量の式Iの化合物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる方法を提供する。
【0055】
本発明の化合物は、例えば食欲及び体重の減少、体重減少の維持及びリバウンドの予防による、肥満症の治療のために特に適している。
本発明の化合物は、更に薬剤誘発の体重増加、例えば抗統合失調症(神経遮断性)治療(類)によって起きる体重増加を予防又は逆転するためにも使用することができる。本発明の化合物は、更に喫煙中止に伴う体重増加を防止又は逆転するためにも使用することができる。
【0056】
本発明の化合物は、若年又は青年の集団における上記の徴候の治療において使用するために適している。
本発明の化合物は、更に骨質量及び骨喪失の調節において使用するためにも適し、そして従って骨粗鬆症及び他の骨疾病の治療において有用であることができる。
【0057】
組合せ療法
本発明の化合物は、エネルギー消費、解糖、糖新生、糖原分解(glucogenolysis)、脂肪分解、脂肪生合成、脂肪吸収、脂肪貯蔵、脂肪排出、空腹及び/又は満腹及び/又は欲求機構、食欲/動機、食物摂取、又はG−I運動性に影響する他の抗肥満剤のような肥満症の治療において有用であるもう一つの治療剤と組合せることができる。
【0058】
本発明の化合物は、更に高血圧、高脂肪血症、異脂肪血症、糖尿病、睡眠時無呼吸、喘息、心臓疾患、アテローム性動脈硬化症、大及び小血管性疾患、脂肪肝、癌、関節障害、及び胆嚢障害のような肥満症に伴う疾患の治療において有用である、もう一つの治療剤と組合せることができる。例えば、本発明の化合物は、血圧を低下する、又はLDL:HDLの比を減少するもう一つの治療剤、又はLDL−コレステロールの循環レベルの減少を起こす薬剤と組合わせて使用することができる。糖尿病を持つ患者において、本発明の化合物は、微小血管障害に関連する合併症を治療するために使用される治療剤と組合せることができる。
【0059】
本発明の化合物は、肥満症並びにそれに伴う合併症、代謝症候群及び2型糖尿病の治療のための他の療法と一緒に使用することができ、これらは、ビグアニド剤、インスリン(合成インスリン類似体)及び経口抗高血糖剤(これらは、食事性糖制御剤及びアルファ−グリコシダーゼ阻害剤に分けられる)を含む。
【0060】
本発明のもう一つの側面において、式Iの化合物、又は医薬的に受容可能なその塩は、PPAR調節剤と共に投与することができる。PPAR調節剤は、制約されるものではないが、PPARアルファ及び/又はガンマアゴニスト、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグを含む。適したPPARアルファ及び/又はガンマアゴニスト、医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグは、当技術において公知である。
【0061】
更に、本発明の組合わせは、スルホニル尿素と組合わせて使用することができる。本発明は、更にコレステロール低下剤との組合せにおける本発明の化合物を含む。この適用において言及されるコレステロール低下剤は、制約されるものではないが、HMG−CoAレダクターゼ(3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ)の阻害剤を含む。適当には、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤は、スタチンである。
【0062】
本出願において、用語“コレステロール低下剤”は、更にエステル、プロドラッグ及び代謝産物のようなHMG−CoAレダクターゼ阻害剤の化学的改変を、活性であるか又は非活性であるかを問わずに含む。
【0063】
本発明は、更に回腸胆汁酸運搬系の阻害剤(IBAT阻害剤)との組合せにおける本発明の化合物を含む。本発明は、更に胆汁酸を結合する樹脂との組合せにおける本発明の化合物を含む。
【0064】
本発明は、更に胆汁酸捕捉剤、例えばコレスチポール又はコレスチラミン或いはコレスタゲルとの組合せにおける本発明の化合物を含む。
本発明の付加的な更なる側面によれば、有効な量の式Iの化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の、所望により医薬的に受容可能な希釈剤又は担体と一緒の、以下の薬剤:
CETP(コレステリルエステル運搬タンパク質)阻害剤;
コレステロール吸収アンタゴニスト;
MTP(ミクロソーム運搬タンパク質)阻害剤;
徐放及び組合せ産物を含むニコチン酸誘導体;
植物ステロール化合物;
プロブコール;
抗凝血剤;
オメガ−3脂肪酸;
もう一つの抗肥満症化合物、例えばシブトラミン、フェンテルミン、オルリスタット、ブプロピン、エフェドリン、チロキシン;
抗高血圧化合物、例えばアンジオテンシン転換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、アドレナリン遮断剤、アルファアドレナリン遮断剤、ベータアドレナリン遮断剤、混合アルファ/ベータアドレナリン遮断剤、アドレナリン刺激剤、カルシウムチャンネル遮断剤、AT−1遮断剤、塩類利尿剤、利尿剤又は血管拡張剤;
メラニン凝集ホルモン(MCH)調節剤;
NPY受容体調節剤;
オレキシン受容体調節剤;
ホスホイノシチド依存性タンパク質キナーゼ(PDK)調節剤;又は
核受容体の調節剤、例えばLXR、FXR、RXR、GR、ERRα,β、PPARα,β,γ及びRORアルファ;
モノアミン伝達調節剤、例えば選択的セロトニン再取込み阻害剤(SSRI)、ノルアドレナリン再取込み阻害剤(NARI)、ノルアドレナリン−セロトニン再取込み阻害剤(SNRI)、モノアミンオキシダーゼ阻害剤(MAOI)、三環系抗鬱剤(TCA)、アドレナリン作動性及び特異的セロトニン作動性抗鬱剤(NaSSA);
統合失調症治療剤、例えばオランザピン及びクロザピン;
セロトニン受容体調節剤;
レプチン/レプチン受容体調節剤;
グレリン/グレリン受容体調節剤;
DPP−IV阻害剤;
又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物並びにこれらのプロドラッグから選択される一つ又はそれより多くのものの、所望により医薬的に受容可能な希釈剤又は担体と一緒の、このような治療を必要とするヒトのような温血動物への、同時、連続又は別個投与による投与を含んでなる組合せ治療が提供される。
【0065】
本発明の付加的な更なる側面によれば、有効な量の式Iの化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の投与を含んでなる、所望により医薬的に受容可能な希釈剤又は担体と一緒の、極低カロリー食(VLCD)又は低カロリー食(LCD)の同時、連続又は別個投与による組合せ治療が提供される。
【0066】
従って本発明の付加的な更なる特徴において、肥満症及びそれに伴う合併症の治療のための、このような治療を必要とするヒトのような温血動物における、有効な量の式Iの化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、この組合せの部分に記載された他の化合物の群の有効な量の化合物の一つ、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグとの、同時、連続又は別個投与で、前記動物に投与することを含んでなる方法が提供される。
【0067】
従って本発明の付加的な更なる特徴において、高脂肪血の症状の治療の、このような治療を必要とするヒトのような温血動物における、有効な量の式Iの化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、この組合せの部分に記載された他の化合物の群の有効な量の化合物の一つ、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグとの、同時、連続又は別個投与で、前記動物に投与することを含んでなる方法が提供される。
【0068】
本発明の更なる側面によれば、式Iの化合物、又は医薬的に受容可能なその塩、及びこの組合せの部分に記載された他の化合物の群の有効な量の化合物の一つ、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグを、医薬的に受容可能な希釈剤又は担体と共に含んでなる、医薬組成物が提供される。
【0069】
本発明の更なる側面によれば、式Iの化合物、又は医薬的に受容可能なその塩、及びこの組合せの部分に記載された他の化合物の群の化合物の一つ、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグを含んでなるキットが提供される。
【0070】
本発明の更なる側面によれば:
a)第1の単位剤形中の式Iの化合物、又は医薬的に受容可能なその塩;
b)第2の単位剤形中の;この組合せの部分に記載された他の化合物の群の化合物の一つ、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグ;及び
c)前記第1及び第2の剤形を含有するための容器手段;
を含んでなるキットが提供される。
【0071】
本発明の更なる側面によれば:
a)第1の単位剤形中の、医薬的に受容可能な希釈剤又は担体と一緒の、式Iの化合物、又は医薬的に受容可能なその塩;
b)第2の単位剤形中の;この組合せの部分に記載された他の化合物の群の化合物の一つ、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグ;及び
c)前記第1及び第2の剤形を含有するための容器手段;
を含んでなるキットが提供される。
【0072】
本発明のもう一つの特徴によれば、ヒトのような温血動物における肥満症及びそれに伴う合併症の治療において使用するための医薬の製造における、式Iの化合物、又は医薬的に受容可能なその塩、及びこの組合せの部分に記載された他の化合物の群の化合物の一つ、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグの使用が提供される。
【0073】
本発明のもう一つの特徴によれば、ヒトのような温血動物における高脂肪血の症状の治療において使用するための医薬の製造における、式Iの化合物、又は医薬的に受容可能なその塩、及びこの組合せの部分に記載された他の化合物の群の化合物の一つ、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグの使用が提供される。
【0074】
本発明の更なる側面によれば、所望により医薬的に受容可能な希釈剤又は担体と一緒の有効な量の式Iの化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の、所望により医薬的に受容可能な希釈剤又は担体と一緒のこの組合せの部分に記載された他の化合物の群の化合物の一つ、又は医薬的に受容可能な塩、溶媒和物、このような塩の溶媒和物或いはこれらのプロドラッグとの同時、連続又は別個投与による、このような療法的治療を必要とするヒトのような温血動物への投与を含んでなる組合せ治療が提供される。
【0075】
更に、本発明の化合物は、肥満症に伴う疾患又は症状(II型糖尿病、代謝症候群、異脂肪血症、耐糖尿障害、高血圧、冠動脈心疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、変形性関節炎及びいくつかの癌のような)並びに精神及び神経的症状の治療において有用である治療剤と組合せることができる。
【0076】
肥満及び体重過剰であることの医学的に受容された定義があることは理解されるものである。患者は、例えばキログラムの体重をメートルの身長の自乗によって割って計算した肥満度指数(BMI)を測定し、そして結果を定義と比較することによって定義される。
【0077】
薬理学的活性
本発明の化合物は、CB1遺伝子の受容体産物に対して活性である。本発明の化合物の中枢カンナビノイド受容体に対する親和性は、Devane et al,Molecular Pharmacology,1988,34,605中に記載されているように、或いはWO01/70700又はEP 656354中に記載されているように証明可能である。別の方法として、アッセイは、以下のように行うことができる。
【0078】
CB1遺伝子で安定的に形質移入された細胞から調製された10μgのメンブランを、200μlの、100mMのNaCl、5mMのMgCl、1mMのEDTA、50mMのHEPES(pH7.4)、1mMのDTT、0.1%のBSA及び100μMのGDP中に懸濁した。これに、EC80濃度のアゴニスト(CP55940)、必要な濃度の試験化合物及び0.1μCiの[35S]−GTPγSを加えた。反応を30℃で45分間進行させた。次いで試料を、細胞回収器を使用してGF/Bフィルターに移し、そして洗浄緩衝液(50mMのTris(pH7.4)、5mMのMgCl、50mMのNaCl)で洗浄した。次いでフィルターをシンチラントで覆い、そしてフィルターによって保持された[35S]−GTPγSの量を計数した。
【0079】
活性を、全てのリガンドの非存在(最小活性)又はEC80濃度のCP55940の存在中(最大活性)で測定する。これらの活性を、それぞれ0%及び100%活性と設定する。各種の濃度の新規なリガンドにおいて、活性を、最大活性のパーセントとして計算し、そしてプロットする。データを、等式y=A+((B−A)/1+((C/x)UD))を使用して確立し、そしてIC50値を、使用した条件下のGTP−γS結合の最大半量阻害を与えるために必要な濃度として決定する。
【0080】
本発明の化合物は、CB1受容体において活性である(IC50<1マイクロモル)。最も好ましい化合物は、IC50<200ナノモルを有する。例えば、実施例10のIC50は、1.95nMである。
【0081】
本発明の化合物は、選択的CB1アンタゴニスト又はインバースアゴニストであると信じられる。疑わしいCB1のアンタゴニスト/インバースアゴニスト特性を持つ今までに知られた化合物の、効力、選択性の特性及び副作用の性質は、臨床的な有用性を制約することができる。これに関して、胃腸管及び/又は心臓血管の機能のモデルにおける本発明の化合物の臨床前評価は、これらが、代表的な参照CB1アンタゴニスト/インバースアゴニスト剤と比較して、有意な利益を提供することが示されている。
【0082】
本発明の化合物は、効力、選択性の特性、バイオアベイラビリティー、血漿中の半減期、血液脳浸透性、血漿タンパク質結合(例えば薬物の高い遊離機能)又は溶解度に関して、代表的な参照CB1アンタゴニスト/インバースアゴニスト剤と比較して、更なる利益を提供することができる。
【0083】
肥満症及び関連する症状の治療における本発明の化合物の用途は、カフェテリア食誘発肥満マウスにおける体重の減少によって証明される。メスのC57B1/6Jマウスに高カロリーの‘カフェテリア’食(柔らかいチョコレート/ココア型ペーストリー、チョコレート、脂肪性チーズ及びヌガー)、及び標準的な研究室の固形飼料に8−10週間自由に接近させた。次いで試験される化合物を、一日一回全身的に(iv、ip、sc又はpo)最低5日間投与し、そしてマウスの体重を毎日モニターした。肥満の同時評価を、DEXA映像化によって研究の基線及び終了時に行った。血液試料採取を行って、肥満症関連の血漿マーカーの変化を分析した。
【実施例】
【0084】
略語
abs. 絶対
AcOH 酢酸
aq 水溶液
DCM ジクロロメタン
DMF ジメチルホルムアミド
DEA ジエチルアミン
DFAD アゾジカルボン酸ジエチル
DIEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
EtOAc 酢酸エチル
EtN トリエチルアミン
Ex又はEX 実施例
LiHMDS リチウムヘキサメチルジシラジド
NHAc 酢酸アンモニウム
Me メチル
MeOH メタノール
MeCN アセトニトリル
rt又はRT 室温
TEA トリエチルアミン
THF テトラヒドロフラン
t 三重線
s 単一線
d 二重線
q 四重線
quint 五重線
m 多重線
br 幅広線
bs 幅広単一線
dm 多重線の二重線
bt 幅広三重線
dd 二重線の二重線
一般的実験方法
質量スペクトルを、両方とも空気圧で補助されたエレクトロスプレーインターフェースを備えた、Micromass ZQ単一四重極型又はMicromass LCZ単一四重極型質量分光器のいずれかで記録した(LC−MS)。H NMR測定を、それぞれ300及び500MHzのH周波数で操作される、Varian Mercury 300又はVarian Inova 500のいずれかで行った。化学シフトは、内部標準としてのCDClによるppmによって与えられる。他に記述しない限り、CDClをNMRのための溶媒として使用した。精製は、質量作動式画分収集器を持つ、19×100mmのC8カラム、Shimadzu QP 8000単一四重極質量分光器を備えた準分離用HPLC(高性能液体クロマトグラフィー)で行った。使用された移動相は、他に記述されない場合は、アセトニトリル及び緩衝液(0.1Mの酢酸アンモニウム:アセトニトリルの99:5)であった。
【0085】
異性体の単離のために、Kromasil CN E9344(250×20mmi.d.)カラムを使用した。95:5:0.1のヘプタン;酢酸エチル:EDAを、移動相として使用した(1ml/分)。画分収集は、UV検出器(330nm)を使用して管理した。
【0086】
純度分析のための典型的なHPLCのパラメーターは:
HPLC装置:Agilent 1100
カラム:Zorbax Eclipse XDB−C8 150×4.6mm
分析時間:15分
流量:1.5ml/分
移動相:A:水、5%MeOH; B:MeOH
温度:40℃
検出器:Uv240nm
である。
【0087】
本発明の実施例
[実施例1]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−{4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−ピラゾール−5−イル}フェニル
工程A:クロロ[(2,4−ジクロロフェニル)ヒドラゾノ]酢酸エチル
水(5ml)中の、亜硝酸ナトリウム(877mg、12.71mmol)を、2,4−ジクロロアニリン(2.0g、12.34mmol)の24%HCl(5ml、水溶液)中の懸濁液に0℃で加えた。反応を室温で1時間継続した。2−クロロ−3−オキソブタン酸エチル(2.03g、12.32mmol)の30%酢酸(12ml、水溶液)中の懸濁液を0℃で加え、そして反応を室温で16時間継続した。混合物を濾過し、そして濾液を水で洗浄し、DCM中に溶解し、5%NaHCO(50ml、水溶液)及び水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、トルエン)によって更に精製して、黄色の粉末(1.87g、51%)を得た。
H NMR(399.964MHz)δ 8.65(s,1H),7.48(d,1H),7.27(s,1H),7.18(d,1H),4,36(q,2H),1.37(t,3H)。
【0088】
工程B:3−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−オキソプロパンニトリル
アセトニトリル(9.65ml、185.74mmol)を、N−ブチルリチウム(ヘキサン中の2.5M、75ml)の乾燥THF(30ml)中の−78℃の溶液に加えた。反応を−78℃で20分間継続した。4−ベンジルオキシ安息香酸メチルエステル(15.00g、61.91mmol)の乾燥THF/ジエチルエーテル(4:1、100ml)中の懸濁液を20分かけて−78℃で加えた。反応を−78℃で30分間続け、そして次いでHCl(4M、120ml)でクエンチした。生成物を濾過によって収集し、水で洗浄し、そしてエタノールからの再結晶によって更に精製した(8.55g、55%)。
H NMR(399.964MHz)δ 7.86(d,2H),7.44−7.34(m,5H),7.03(d,2H),5.13(s,2H),3.98(s,2H)。
【0089】
工程C:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル
クロロ[(2,4−ジクロロフェニル)ヒドラゾノ]酢酸エチル(1.84g、6.24mmol)及び3−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−オキソプロパンニトリル(1.57g、6.24mmol)を、エタノール(150ml)中に溶解した。ナトリウムエトキシド(3.5ml、エタノール中の21重量%)を加え、そして混合物を還流下で28時間沸騰させた。混合物を室温に冷却し、そして溶媒を蒸発した。混合物を酢酸エチル中に再溶解し、水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、トルエン/酢酸エチル、生成物を3%酢酸エチルで得た)及び分離用HPLC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を100%アセトニトリルで得た)によって更に精製して、殆んど白色の粉末(403mg、13%)を得た。
H NMR(399.964MHz)δ 7.45−7.20(m,10H),6.93(d,2H),5.03(s,2H),4.49(q,2H),1.43(t,3H)。MS m/z 492,494,496(M+H)
【0090】
工程D:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(243mg、0.49mmol)及び水酸化ナトリウム(1.02g、25.41mmol)を、水/メタノール(1:5、30ml)中の還流下で2時間沸騰させた。溶媒を蒸発し、そして混合物を水中に懸濁させ、そしてHCl(濃)で中和した。生成物を濾過によって収集し、水で洗浄し、そして減圧下で乾燥した(181mg、粗製)。
H NMR(399.964MHz)δ 8.20−6.80(m,12H),5.00(s,2H)。MS m/z 464,466,468(M+H)
【0091】
工程E:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−ピペリジン−1−イル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
塩化オキサリル(1ml)のDCM(2ml)中の溶液を、DCM(3ml)中の5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(181mg、粗製)に加えた。一滴のDMFを加え、そして反応を室温で1時間継続した。溶媒及び過剰の塩化オキサリルを蒸発して除去し、そして混合物を3mlのDCM中に懸濁し、そしてDCM/KCO(10%、水溶液)(2:3、5ml)中のピペリジン−1−アミン塩酸塩(64mg、0.47mmol)に加えた。反応を室温で3時間継続した。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(226mg、粗製)。
H NMR(399.964MHz)δ 7.60−7.10(m,11H),6.92(d,2H),5.03(s,2H),2.96−2.80(br,4H),1.84−1.68(br,4H),1.58−1.30(br,2H)。MS m/z 546,548,560(M+H)
【0092】
工程F:4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−N−ピペリジン−1−イル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
硫化ジメチル(440μl、6.0mmol)及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(740μl、6.0mmol)を、DCM(5ml)中の5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−ピペリジン−1−イル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(226mg、粗製)に加えた。反応を室温で47時間継続した。水を加え、そして相を分離した。有機相を水で洗浄し、そして次いで蒸発した。混合物をメタノール中で室温で3時間撹拌した。水を加え、メタノールを蒸発し、そして水をジエチルエーテルで抽出した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(146mg、粗製)。
H NMR(399.964MHz)δ 7.45−6.30(m,4H),7.09(d,2H),6.82(d,2H),2.93−2.83(br,4H),1.73−1.59(br,4H),1.43−1.32(br,2H)。MS m/z 456,458,460(M+H)
【0093】
工程G:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−{4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−ピラゾール−5−イル}フェニル
塩化3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニル(90mg、0.46mmol)を、4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−N−ピペリジン−1−イル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(146mg、粗製)及びTEA(125μl、0.90mmol)のDCM(5ml)中の−78℃のN(ガス)下の混合物に加えた。反応を−78℃で1時間継続した。水を加え、相を分離し、そして有機相を水で洗浄した。生成物を分離用HPLC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を、97%アセトニトリルで得た)によって更に精製して、殆んど白色の粉末(93mg、4工程で30%収率)を得た。H NMR(399.964MHz)δ 7.60−7.20(m,8H),3.54−3.44(m,2H),2.90−2.80(br,4H),2.80−2.65(m,2H),1.76−1.66(br,4H),1.46−1.36(br,2H)。
HRMS[C2522ClS+H]に対する計算値:616.080。測定値:616.084。
【0094】
[実施例2]
3−メチルブタン−1−スルホン酸4−{4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−ピラゾール−5−イル}フェニル
塩化3−メチルブタン−1−スルホニル(80mg、0.47mmol)を、実施例1、工程Fのように調製した4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−N−ピペリジン−1−イル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(113mg、粗製)及びTEA(70μl、0.50mmol)のDCM(5ml)中の−78℃のN(ガス)下の混合物に加えた。反応を−78℃で1.5時間継続した。水を加え、そして相を分離した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。生成物を分離用HPLC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を、100%アセトニトリルで得た)によって更に精製して、殆んど白色の粉末(100mg、4工程で52%収率)を得た。
H NMR(399.964MHz)δ 7.60−7.20(m,8H),3.25−3.15(m,2H),2.90−2.80(br,4H),1.84−1.75(m,2H),1.75−1.64(m,5H),1.44−1.34(br,2H),0.90(d,6H)。
HRMS[C2729ClS+H]に対する計算値:590.140。測定値:590.137。
【0095】
[実施例3]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル及び3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
工程A:1−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−プロパン−1−オン
4−ヒドロキシプロピオフェノン(15.0g、0.10mol)を、炭酸カリウム(13.8g、0.10mol)と一緒にアセトン(200ml)中に溶解した。臭化ベンジル(17.1g、0.10mol)を加え、そして反応混合物を還流下で一晩沸騰した。室温に冷却後、混合物を濾過し、そして回転蒸発器で濃縮して、24.0g(100%)の表題化合物を、白色の固体として得た。
【0096】
工程B:1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−ブロモ−プロパン−1−オン
1−(4−ベンジルオキシフェニル)プロパン−1−オン(4.80g、20.0mmol)を、酢酸(25ml)中に懸濁し、そして0℃に冷却した。臭素(3.20g、20.0mmol)を滴下により加え、そして反応混合物を2時間室温で撹拌し、その時点で反応混合物は透明な黄色の溶液であった。冷却後、水(100ml)を加え、そして生成物をエーテル(2×100ml)で抽出した。混合した有機抽出物を水、炭酸水素ナトリウム(注意!ガスを放出)及び食塩水で洗浄した。有機相を乾燥(NaSO)し、濾過し、そして蒸発して、表題化合物が、淡黄色の固体(6.17g、97%)として残った。
【0097】
工程C:2−[2−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−オキソエチル]−3−オキソ−酪酸エチルエステル
ナトリウムエトキシドの溶液を、30mlの無水エタノール中のナトリウム金属(0.53g、23.0mmol)から発生させた。この溶液にアセト酢酸エチル(3.00g、23.0mmol)を0℃で加えた。30分後、この溶液を1−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2−ブロモ−プロパン−1−オン(6.17g、19.0mmol)のエタノール:トルエン(30:15ml)中の溶液に加え、そして反応混合物を一晩攪拌した。1MのHClによる酸性の仕上げ、酢酸エチル(3×)による抽出、食塩水による洗浄、乾燥(NaSO)、濾過、及び蒸発により残った粗製生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAcの95:5−70:30)によって精製して、5.18gの表題化合物を、淡黄色の油状物として得た。
【0098】
工程D:5−(4−ベンジルオキシフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
ナトリウムエトキシドの溶液を、20mlの無水エタノール中のナトリウム金属(0.19g、8.26mmol)から発生させた。この溶液に2−[2−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2−オキソエチル]−3−オキソ−酪酸エチルエステル(2.13g、6.00mmol)を加え、そして反応混合物を室温で30分間攪拌した。事前に調製した塩化2,4−ジクロロジアゾニウムの溶液(3mlの24%HCl中の2,4−ジクロロアニリン(1.19g、7.30mmol)及び亜硝酸ナトリウム(0.52g、7.50mmol)から、3mlの水中で0℃で調製)を、温度を5℃より低く保ちながら5分割して加えた。室温で2.5時間撹拌した後、水を加え、生成物をEtOAc(3×)で抽出した。混合した有機抽出物を乾燥(NaSO)し、濾過し、そして蒸発した。残渣をエタノール(40ml)中に溶解し、そして10mlの水中の水酸化ナトリウム(0.80g、20.1mmol)を加えた。還流下で2時間沸騰させた後、反応混合物を冷却し、HClで酸性化し、そして生成物をEtOAc(3×)で抽出した。洗浄、乾燥(NaSO)、濾過及び濃縮後、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAcの70:30−50:50)によって精製して、1.84g(68%)の表題化合物を、淡黄色の固体として得た。
【0099】
工程E:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド及び5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
塩化オキサリル(1ml)を、DCM(5ml)中の5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(500mg、1.10mmol)に加えた。一滴のDMFを加え、そして反応を室温で1時間継続した。溶媒及び過剰の塩化オキサリルを蒸発し、そして混合物を3mlのDCM中に懸濁し、そしてDCM/KCO(10%、水溶液)(2:4、6ml)中のcis−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩(204mg、1.35mmol)に加えた。反応を室温で2時間継続した。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(610mg、粗製)。
H NMR(499.961MHz)δ 7.50−7.25(m,9H).7.08(d,2H),6.94(d,2H),5.05(s,2H),4.20−4.10(br,1H),4.05−4.00(br,1H),3.10−2.85(br,1H),2.39(s,3H),1.84−1.56(m,6H),1.50−1.36(br,2H)。MS m/z 550,552,554(M+H)
【0100】
工程F:1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド及び1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
硫化ジメチル(813μl、11.08mmol)及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(1.40ml、11.05mmol)を、5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド及び5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(610mg、粗製)のDCM(5ml)中の混合物に加えた。反応を室温で40時間継続した。水を加え、そして相を分離した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(531mg、粗製)。
H NMR(399.964MHz)δ 9.00−8.00(br,1H),7.42−7.32(m,2H),7.30−7.18(m,2H),6.90(d,2H),6.78(d,2H),4.17−4.07(br,1H),4.03−3.96(br,1H),4.00−3.00(br,1H),2.31(s,3H),1.80−1.50(m,6H),1.45−1.30(br,2H)。MS m/z 460,462,464(M+H)
【0101】
工程G:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル及び3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
塩化3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニル(59mg、0.30mmol)を、TEA(50μl、0.35mmol)、1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド及び1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミドのラセミ混合物(139mg、粗製)のDCM(5ml)中の−78℃のN(ガス)下の混合物に加えた。反応を−78℃で1時間継続した。水を加え、そして相を分離した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。生成物を分離用HPLC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を89%アセトニトリルで得た)によって更に精製して、殆んど白色の粉末(103mg、3工程で57%収率)を得た。
H NMR(399.964MHz)δ 7.39(s,1H),7.30−7.15(m,7H),4.17−4.07(m,1H),4.05−3.99(m,1H),3.50−3.43(m,2H),2.84−2.70(m,2H),2.35(s,3H),2.05−1.90(br,1H),1.80−1.50(m,6H),1.50−1.35(m,2H)。
HRMS[C2626ClS+H]に対する計算値:620.100。測定値:620.101。
【0102】
[実施例4]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−{[(5−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル
工程A:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(5−フルオロピリジン−2−イル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
DCM(1ml)中のヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウム(252mg、0.48mmol)を、5−[4−ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(200mg、0.44mmol)、5−フルオロピリジン−2−アミン(57mg、0.51mmol)及びTEA(61μl、0.44mmol)のDCM(4ml)中の0℃の懸濁液に加えた。反応を0℃で15分間、そして次いで室温で72時間継続した。水を加え、そして相を分離した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、トルエン/酢酸エチル、生成物を2%酢酸エチルで得た)によって更に精製した(165mg、68%)。
H NMR(399.964MHz)δ 9.48(s,1H),8.44−8.34(m,1H),8.15−8.10(m,1H),7.50−7.10(m,9H),7.06(d,2H),6.91(d,2H),5.01(s,2H),2.41(s,3H)。
MS m/z 547,549,551(M+H)
【0103】
工程B:1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
硫化ジメチル(221μl、3.01mmol)及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(382μl、3.01mmol)を、DCM(5ml)中の5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(5−フルオロピリジン−2−イル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(165mg、0.301mmol)に加えた。反応を室温で67時間継続した。水を加え、そして相を分離した。有機相を水で洗浄し、そして次いで蒸発した。混合物を室温のメタノール中で24時間攪拌した。水を加え、メタノールを蒸発し、そして水をジエチルエーテルで抽出した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(142mg、粗製)。H NMR(399.964MHz)δ 9.50(s,1H),8.50−6.20(m,10H),2.43(s,3H)。MS m/z 457,459,462(M+H)
【0104】
工程C:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−{[(5−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル
塩化3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニル(82.5mg、0.42mmol)を、1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(5−フルオロピリジン−2−イル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(142mg、粗製)及びTEA(50μl、035mmol)のDCM(2ml)中の−78℃のN(ガス)下の混合物に加えた。反応を−78℃で2時間継続した。水を加え、そして相を分離した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。生成物を分離用HPLC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を100%アセトニトリルで得た)で更に精製して、殆んど白色の粉末(111mg、2工程で60%収率)を得た。H NMR(399.964MHz)δ 9.43(s,1H),8.40−8.33(m,1H),8.15−8.10(m,1H),7.48−7.40(m,2H),7.33−7.26(m,2H),7.26−7.17(m,4H),3.51−3.43(m,2H),2.85−2.70(m,2H),2.41(s,3H)。HRMS[C2518ClS+H]に対する計算値:617.044。測定値:617.047。
【0105】
[実施例5]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−{[(3,4−ジフルオロ−2−ヒドロキシフェニル)アミノ]カルボニル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル
工程A:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(3,4−ジフルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
塩化オキサリル(1ml)を、DCM(5ml)中の5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(300mg、0.66mmol)に加えた。一滴のDMFを加え、そして反応を室温で4時間継続した。溶媒及び過剰の塩化オキサリルを蒸発し、そして混合物を3mlのDCM中に懸濁し、そしてDCM/KCO(10%、水溶液)(2:3、5ml)中の6−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル(162mg、1.12mmol)に加えた。反応を室温で19時間継続した。DMAP(50mg、0.41mmol)を加え、そして反応を室温で5時間継続した。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(435mg、粗製)。H NMR(399.964MHz)δ 10.00−9.60(br,1H),9.04(s,1H),7.45−6.58(m,14H),5.02(s,2H),2.37(s,3H)。MS m/z 580,582,584(M+H)
【0106】
工程B:1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(3,4−ジフルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
硫化ジメチル(275μl、3.75mmol)及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(475μl、3.75mmol)を、DCM(5ml)中の5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(3,4−ジフルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(435mg、粗製)に加えた。反応を室温で86時間継続した。水を加え、そして層を分離した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(325mg、粗製)。H NMR(399.964MHz)δ 9.85−9.65(br,1H),9.03(s,1H),7.45−6.55(m,10H),2.34(s,3H)。MS m/z 490,492,494(M+H)
【0107】
工程C:N−[2−(アリルオキシ)−3,4−ジフルオロフェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
臭化アリル(44μl、0.52mmol)を、アセトニトリル(6ml)中の1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(3,4−ジフルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(256mg、粗製)及び炭酸セシウム(170mg、0.52mmol)に加えた。反応を室温で23時間継続した。水及びDCMを加え、相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(196mg、粗製)。H NMR(399.964MHz)δ 9.39(s,1H),8.26−8.16(m,1H),7.50−6.60(m,8H),6.08−5.94(m,1H),5.35(d,1H),5.12(d,1H),4.64(d,2H),2.38(s,3H)。MS m/z 530,532,534(M+H)
【0108】
工程D:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−({[2−(アリルオキシ)−3,4−ジフルオロフェニル]アミノ}カルボニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
塩化3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニル(75mg、0.38mmol)を、N−[2−(アリルオキシ)−3,4−ジフルオロフェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(196mg、粗製)及びTEA(50μl、0.35mmol)のDCM(2ml)中の−78℃のN(ガス)下の混合物に加えた。反応を−78℃で3時間継続した。水を加え、そして相を分離した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(249mg、粗製)。
H NMR(399.964MHz)δ 9.37(s,1H),8.28−8.18(m,1H),7.50−6.80(m,8H),6.08−5.92(m,1H),5.35(d,1H),5.11(d,1H),4.64(d,2H),3.51−3.43(m,2H),2.90−2.70(m,2H),2.38(s,3H)。MS m/z 690,692,694(M+H)
【0109】
工程F:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−{[(3,4−ジフルオロ−2−ヒドロキシフェニル)アミノ]カルボニル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル
モルホリン(350μl)を、DCM(3ml)中のN(ガス)下の、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−({[2−(アリルオキシ)−3,4−ジフルオロフェニル]アミノ}カルボニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル(249mg、粗製)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(90mg、0.08mmol)に加えた。反応を室温のN(ガス)下で3時間継続した。水を加え、そして相を分離した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。生成物を分離用HPLC(kromosil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を100%アセトニトリルで得た)によって更に精製して、殆んど白色の粉末(77mg、5工程で23%収率)を得た。H NMR(399.964MHz)δ 9.55(s,1H),8.96(s,1H),7.46−7.42(m,1H),7.35−7.18(m,6H),6.90−6.83(m,1H),6.70−6.60(m,1H),3.53−3.45(m,2H),2.85−2.71(m,2H),2.38(s,3H)。HRMS[C2618ClS+H]に対する計算値:650.034。測定値:650.038。
【0110】
[実施例6]
3−フルオロプロパン−1−スルホン酸4−{1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−3−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−ピラゾール−5−イル}フェニル
塩化3−フルオロプロパン−1−スルホニル(160mg、1.00mmol)のDCM(1.5ml)中の溶液を、−78℃のN(ガス)下の、DCM(1.5ml)中の1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(200mg、0.45mmol)及びTEA(100μl、0.72mmol)に加えた。反応を−78℃のN(ガス)下で3時間継続した。水を加え、そして層を分離した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。生成物を分離用HPLC(kromosil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を97%アセトニトリルで得た)によって更に精製して、殆んど白色の粉末(191mg、74%収率)を得た。H NMR(399.964MHz)δ 7.70−7.55(br,1H),7.38(s,1H),7.28−7.10(m,6H),4.57(dt,2H),3.42−3.34(m,2H),2.87−2.77(m,4H),2.32(s,3H),2.40−2.22(m,2H),1.76−1.66(m,4H),1.45−1.33(m,2H)。HRMS[C2527ClFNS+H]に対する計算値:569.119。測定値:569.119。
【0111】
[実施例7]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル
工程A:5−(4−ベンジルオキシフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)アミド
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(750mg、1.65mmol、1当量)及び塩化チオニル(20当量)を混合し、そして得られた混合物を還流下で3.5時間沸騰させた。過剰のSOClを減圧下で除去し、そして残渣をトルエンと共沸して、酸塩化物を得た。4−ヒドロキシ−1−アミノピペリジン(2当量)を、ジクロロメタン(10ml)及びTHF(7ml)並びにトリエチルアミン(5当量)と混合した。混合物を窒素雰囲気下で−30℃に冷却した。上記からの酸塩化物のTHF(5ml)との混合物を、20分かけて滴下により加えた。得られた混合物をゆっくりと室温まで温まらせ、そして一晩攪拌した。NaOH水溶液(1M、3ml)を加え、そして混合物を15分間放置した。次いで反応混合物をジクロロメタンで50mlに希釈し、そして水(2×20ml)及び食塩水(20ml)で洗浄した。有機層を乾燥(NaSO)し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をHorizonフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン中の8%メタノールで精製した。生成物の画分を減圧下で濃縮して、表題化合物(506mg、55%収率)を、固体として得た。H−NMR(CDCl):1.72−1.83(m,2H),1.93−2.02(m,2H),2.32(s,3H),2.75−2.84(m,2H),3.04−3.13(m,2H),3.74−3.82(m,1H),5.00(s,2H),6.87(d,2H),7.00(d,2H),7.20−7.41(m,8H),7.66(s,1H)。MS:551(M+1)。
【0112】
工程B:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)アミド
5−(4−ベンジルオキシフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−アミド(475mg、0.86mmol、1当量)及びMeS(5当量)を、窒素雰囲気下のジクロロメタン中で混合した。BFxOEt(5当量)を滴下により加え、そして得られた混合物を、少量のジクロロメタン及び1,4−ジオキサンを連続して加えながら、6日間周囲温度で攪拌した。次いでメタノール及び水を加え、そして混合物を30分間撹拌し、そして次いで減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。有機層を食塩水(20ml)で洗浄し、そして次いで乾燥(NaSO)し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。粗製の物質をHorozonフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の8%メタノール)によって精製して、表題化合物(304mg、76%)を、白色の固体として得た。MS:461(M+1)。
【0113】
工程C:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−アミド(99mg、0.21mmol、1当量)を、ジクロロメタン(15ml)、THF(15ml)及びNEt(3当量)中に窒素雰囲気下で溶解した。溶液を−78℃に冷却し、そして塩化3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルのジクロロメタン(1ml)の溶液を、進行をLC−MSでモニターしながらゆっくりと加えた。反応混合物をメタノール及び水の添加によってクエンチした。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を逆相HPLC(Kromasil C8、0.1Mの酢酸アンモニウムを伴う水中の5−100%アセトニトリル)によって精製した。生成物の画分を冷凍乾燥して、表題化合物(36mg、27%)を、白色の粉末として得た。
H−NMR(CDCl):1.74−1.85(m,2H),1.95−2.04(m,2H),2.35(s,3H),2.70−2.86(m,4H),3.06−3.14(m,2H),3.43−3.50(m,2H),3.76−3.85(m,1H),7.12−7.40(m,7H),7.66(s,1H)。
HRMS:[C2525ClS+H]に対する計算値621.0953、測定値621.0939
HPLC−UV:98%。
【0114】
[実施例8]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル
工程A:5−(4−ベンジルオキシフェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)アミド
この化合物を、3−ヒドロキシ−1−アミノピペリジンを、4−ヒドロキシ−1−アミノピペリジンの代わりに使用して、実施例7、工程Aに記載したように調製した。表題化合物を、518mg(48%)の半固体として得た。
MS:551(M+1)。
【0115】
工程B:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)アミド
この化合物を、上記の工程Aの生成物から、実施例7、工程Bに記載した方法によって調製し、そして385mg(89%)の黄色の油状物として得た。MS:461(M+1)。
【0116】
工程C:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル
この化合物を、実施例7、工程Cに記載したものと同様な方法で、冷凍乾燥後、37mg(24%)の白色の固体として調製した。H−NMR(MeOH−d):1.30−1.43(m,1H),1.60−1.93(3H),2.29−2.37(3H),2.59−2.96(m,5H),3.08−3.16(m,1H),3.66−3.76(m,2H),3.81−3.91(m,1H),7.30−7.38(m,4H),7.42−7.49(1H),7.52−7.59(m,2H)。HRMS:[C2525ClS+H]に対する計算値621.0953、測定値621.0947。HPLC−UV:99%。
【0117】
[実施例9]
3−メチルブタン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−(5−メチル−ピリジン−2−イルカルバモイル)−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル又は3−メチルブタン−1−スルホン酸4−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−3−{[(5−メチルピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル
工程A:4−ベンジルオキシプロピオフェノン
4−ヒドロキシプロピオフェノン(50g、0.3329mol)の乾燥アセトン(500ml)中の溶液に、臭化ベンジル(56.94g、0.333mol)を、続いて無水のKCO(91.8g、0.665mol)を加えた。反応混合物を18時間還流し、室温に冷却し、濾過し、そして濾液を濃縮して、4−ベンジルオキシプロピオフェノン(75g、93%)を、白色の固体として得た。
【0118】
工程B リチウム1−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−3−エトキシカルボニル−2−メチル−3−オキシプロペン−1−オール
4−ベンジルオキシプロピオフェノン(50g、0.2083mol)の乾燥THF(500ml)中の0℃の溶液に、LiHMDS(THF中の1M溶液、208.3ml)を滴下により1時間かけてN雰囲気下で加えた。反応混合物を0℃で1時間攪拌した。シュウ酸ジエチル(33.49g、0.2296mol)を滴下により加えた。反応混合物を室温まで温まらせ、そして室温で16時間N雰囲気下で攪拌した。反応混合物を回転蒸発器で室温で濃縮した。残渣に乾燥ジエチルエーテル(1L)を加え、そして固体を濾過し、乾燥エーテルで洗浄し、そして真空下で乾燥して、ジケトエステルのリチウム塩(50g)を、黄色の固体として得た。
【0119】
工程C:4−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−[(2,4−ジクロロ−フェニル)ヒドラゾン]−3−メチル−2−オキソ−酪酸エチルエステル
工程2からのリチウム塩(50g、0.1461mol)及び2,4−ジクロロフェニルヒドラジン塩酸塩(34.33g、0.1608mol)のエタノール(500ml)中の混合物を、室温でN雰囲気下で18時間撹拌した。沈澱物を濾過し、乾燥エーテルで洗浄し、そして真空下で乾燥して、ヒドラゾン中間体(35g)を得た。
【0120】
工程D:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル
ヒドラゾン中間体(35g)を、酢酸(250ml)中に溶解し、そして還流下で18時間加熱した。反応混合物を冷水(2L)中に注ぎ、そして酢酸エチル(2×500ml)で抽出した。混合した有機層を水、飽和NaHCO及び食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮し、そしてシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、石油エーテル中の20%酢酸エチルを溶出剤として使用して精製して、表題化合物(22g)を、黄色の固体として得た。
【0121】
工程E 5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
5−メチルピリジン−2−アミン(1.08g、10.0mmol)を、無水のトルエン(10mL)中にアルゴンの雰囲気下で懸濁した。0℃に冷却後、トリメチルアルミニウム(5.0mL、トルエン中の2.0M、10mmol)を、メタンの放散が制御下に保たれるような速度で滴下により加えた。得られた混合物を0℃で30分間、そして次いで周囲温度で更に2時間撹拌してから、使用した。所望するアルミニウムアミドの形成が定量的であると仮定し、そして従って、その濃度は約0.67M[c=10/(10+0.5)]であると計算した。この時点で、5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(1.00g、2.08mmol)を、調製されたアルミニウムアミドに一度に加え、そして得られた混合物を50℃で一晩加熱した。翌朝、LC/MSによって判定されたように、未反応の出発物質がまだ残っていた。従って、反応を完結させるために、反応混合物を80℃で更に3時間加熱した。0℃に冷却後、反応をHCl(水溶液、2M)の滴下による添加によって、更なる添加でガスが発生しなくなるまでクエンチした。この時点で氷浴を除去し、そして混合物を周囲温度で更に1時間攪拌させた。得られた混合物をCHCl(100mL)の補助で分液漏斗に移した。HO(100mL)を加え、そして水相のpHを9−10に調節した。有機相を分離し、そして水相を更にCHCl(5×30mL)で抽出した。収集した有機相(エマルジョン様、食塩水は無効であった)を、大量のMgSOで乾燥した。溶媒の蒸発後、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc−CHCl、0−4%)によって精製して、所望の5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(1.020g、1.88mmol、90%)を、ピンク色がかった固体として得た。
H NMR(500MHz,CDCl)δ 9.40(s,1H),8.28(d,1H,J=8.4Hz),8.14(s,1H),7.56(d,1H,J=8.5Hz),7.48−7.26(m,8H),7.09(d,2H,J=8.9Hz),6.94(d,2H,J=8.8Hz),5.06(s,2H),2.44(s,3H),2.32(s,3H)。
【0122】
工程F:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(0.100g、0.184mmol)を、丸底フラスコに入れ、そして酢酸中のHBrの溶液(約4.1M、1.8mL)を加えた。周囲温度で4時間撹拌した後、反応混合物を氷(20g)上に注いだ。溶融後、固体のNaCOの添加によってpHを約7に調節した。混合物をCHCl(30mL)の援助により分液漏斗に移した。有機相を分離し、そして水相を更にCHCl(5×10mL)で抽出した。収集した有機相をMgSOで乾燥した。溶媒の蒸発により、粗製の1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(83mg、0.18mmol、99%)を、次の工程のために十分な純度の白色の固体として得た。H NMR(500MHz,MeOD−THF−d(1:1))δ 8.17(d,1H,J=8.4Hz),8.05(s,1H),7.58(d,1H,J=9.0Hz),7.54(s,1H),7.45(d,1H,J=8.4Hz),7.39(d,1H,J=8.5Hz),6.97(d,2H,J=8.7Hz),6.67(d,2H,J=8.7Hz),2.30(s,3H),2.24(s,3H)。
【0123】
工程G 3−メチルブタン−1−スルホン酸4−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−3−{[(5−メチルピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル
粗製の1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(0.076g、0.17mmol)を、無水のCHCl(1.7mL)中にArの雰囲気下で懸濁し、そしてトリエチルアミン(35μL、25mg、0.25mmol)を一度に加えた。0℃に冷却後、塩化3−メチルブタン−1−スルホニル(34mg、0.20mmol)を1分の間に滴下により加えた。添加が完了した時点で、氷浴を取除き、そして反応混合物を周囲温度に到達させた。一晩攪拌した後、CHCl(30mL)に援助により混合物を分液漏斗に移した。HO(30mL)を加えた。有機相を分離し、そして水相を更にCHCl(3×10mL)で抽出した。収集した有機相をMgSOで乾燥した。溶媒の蒸発後、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc−CHCl、0−10%)によって精製して、所望の3−メチルブタン−1−スルホン酸4−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−3−{[(5−メチルピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル(69mg、0.12mmol、70%)を、無色の粘性の油状物として得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ 9.38(s,1H),8.27(d,1H,J=8.4Hz),8.14(s,1H),7.56(d,1H,J=8.4Hz),7.45(s,1H),7.34(d,1H,J=8.4Hz),7.31(d,1H,J=8.3Hz),7.27(d,2H,J=8.5Hz),7.21(d,2H,J=8.8Hz),3.27(m,2H),2.45(s,3H),2.32(s,3H),1.88(m,2H),1.77(m,1H),0.98(d,6H,J=6.6Hz)。HRMS[C2828ClS+H]に対する計算値:587.1287。実測値:587.1332。
【0124】
[実施例10]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−(5−メチル−ピリジン−2−イルカルバモイル)−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル
実施例9、工程Fの粗製の1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(0.100g、0.221mmol)を、無水のCHCl(2.2mL)中にArの雰囲気下で懸濁し、そしてトリエチルアミン(65μL、47mg、0.47mmol)を一度に加えた。0℃に冷却後、塩化3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニル(65mg、0.33mmol)を約5分の間に滴下により加えた。添加が完了した時点で、氷浴を取除き、そして反応混合物を周囲温度に到達させた。一晩攪拌した後、CHCl(30mL)に援助により混合物を分液漏斗に移した。HO(30mL)を加えた。有機相を分離し、そして水相を更にCHCl(2×10mL)で抽出した。収集した有機相をMgSOで乾燥した。溶媒の蒸発後、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc−CHCl、0−5%)によって精製して、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−3−{[(5−メチルピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル(88mg、0.14mmol、65%)を、無色の粘性の油状物として得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ 9.41(s,1H),8.28(d,1H,J=8.2Hz),8.14(s,1H),7.58(d,1H,J=8.5Hz),7.46(s,1H),7.38−7.30(m,2H),7.30−7.20(m,4H),3.58−3.44(m,2H),2.90−2.74(m,2H),2.46(s,3H),2.33(s,3H)。
HRMS[C2621ClS+H]に対する計算値:613.0691。測定値:613.0724。
【0125】
[実施例11]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸(−)−4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
鏡像異性体を、分離用HPLC(Chirelpak ADカラム、ヘプタン:IPAの80:20)によって、実施例3、工程Gから精製して、ほとんど白色の粉末(661mg、ee=98.6%)を得た。[α]20=−7.5(c 1.07、アセトニトリル)。H NMR(399.964MHz)δ 7.39(s,1H),7.30−7.15(m,7H),4.17−4.07(m,1H),4.05−3.99(m,1H),3.50−3.43(m,2H),2.84−2.70(m,2H),2.35(s,3H),2.05−1.90(br,1H),1.80−1.50(m,6H),1.50−1.35(m,2H)。HRMS[C2626ClS+H]に対する計算値: 620.100。測定値:620.097。
【0126】
[実施例12]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸(+)−4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
鏡像異性体を、分離用HPLC(Chirelpak ADカラム、ヘプタン:IPAの80:20)によって、実施例3、工程Gから精製して、ほとんど白色の粉末(634mg、ee=99.8%)を得た。
[α]20=+7.3(c 1.32、アセトニトリル)。H NMR(399.964MHz)δ 7.39(s,1H),7.30−7.15(m,7H),4.17−4.07(m,1H),4.05−3.99(m,1H),3.50−3.43(m,2H),2.84−2.70(m,2H),2.35(s,3H),2.05−1.90(br,1H),1.80−1.50(m,6H),1.50−1.35(m,2H)。HRMS[C2626ClS+H]に対する計算値:620.100。測定値:620.099。
【0127】
[実施例13]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[3−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
工程A:N−(3−アミノシクロヘキシル)−5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
塩化オキサリル(2ml)を、DCM(10ml)中の、実施例3、工程Dのように調製した5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(400mg、0.88mmol)に加えた。一滴のDMFを加え、そして反応を室温で50分間継続した。溶媒及び過剰の塩化オキサリルを蒸発し、そして混合物をDCM(100ml)中に溶解し、そしてDCM/KCO(10%、水溶液)(1:1、40ml)中の1,3−シクロヘキサンジアミン(2.01g、17.65mmol)に滴下により加えた。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(538mg、粗製)。MS m/z 549,551,553(M+H)
【0128】
工程B:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[3−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
N−(3−アミノシクロヘキシル)−5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(231mg、粗製)を、5mlのアセトニトリル中に溶解/懸濁した。ホルムアルデヒド(160μl、36%、水溶液)及びNaBHCN(43mg、2.03mmol)を加え、そして反応を室温で1時間継続した。3MのNaOH(水溶液)をpH=10まで加え、そして混合物を1時間攪拌した。DCM及び水を加えた。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。(240mg、粗製)。
MS m/z 577,579,581(M+H)
【0129】
工程C:1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[3−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
硫化ジメチル(305μl、4.16mmol)及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(527μl、4.16mmol)を、DCM(5ml)中の5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[3−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(240mg、粗製)に加えた。反応を室温で91時間継続した。水を加え、そして相を分離した。水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(227mg、粗製)。
MS m/z 487,489,491(M+H)
【0130】
工程D:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[3−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
塩化3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニル(166mg、0.85mmol)のDCM(2ml)中の溶液を、1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[3−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(227mg、粗製)及びTEA(97μl、0.70mmol)のDCM(6ml)中の−78℃のN(ガス)下の混合物に加えた。反応を−78℃で1時間継続した。水を加え、そして層を分離した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。(241mg、粗製)。MS m/z 647,649,651(M+H)
【0131】
[実施例14]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[trans−3−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
transのラセミ混合物を、実施例13工程Dから、分離用LC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を95%アセトニトリルで得た)を使用して分離して、冷凍乾燥後、白色の固体を得た。(26mg、4工程で10%収率)。H NMR(399.964MHz)δ 7.45−7.12(m,7H),6.96(d,1H),4.48−4.38(br,1H),3.52−3.40(m,2H),2.84−2.68(m,2H),2.50−2.40(br,1H),2.35(s,3H),2.30(s,6H),2.00−1.35(m,8H)。HRMS[C2831ClS+H]に対する計算値:647.147。測定値:647.148。
【0132】
[実施例15]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[cis−3−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
cisのラセミ混合物を、実施例13工程Dから、分離用LC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を100%アセトニトリルで得た)を使用して分離して、冷凍乾燥後、白色の固体を得た。(13mg、4工程で5.3%収率)。H NMR(399.964MHz)δ 7.43−7.15(m,7H),7.02−6.90(br,1H),4.05−3.91(m,1H),3.50−3.41(m,2H),2.85−2.70(m,2H),2.36(s,3H),2.35−2.28(m,1H),2.26(s,6H),2.25−1.80(m,4H),1.45−1.05(m,4H)。HRMS[C2831ClS+H]に対する計算値:647.147。測定値:647.148。
【0133】
[実施例16]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−({[cis−3−アミノシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
工程A:N−(3−アミノシクロヘキシル)−5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
塩化オキサリル(1ml)を、DCM(5ml)中の、実施例3、工程Dのように調製した5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(200mg、0.44mmol)に加えた。一滴のDMFを加え、そして反応を室温で1時間継続した。溶媒及び過剰の塩化オキサリルを蒸発し、そして混合物をDCM(50ml)中に溶解し、そしてDCM/KCO(10%、水溶液)(1:1、20ml)中の1,3−シクロヘキサンジアミン(1.01g、8.82mmol)に滴下により加えた。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(259mg、粗製)。
MS m/z 549,551,553(M+H)
【0134】
工程B:N−(3−アミノシクロヘキシル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
硫化ジメチル(346μl、4.71mmol)及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(597μl、4.71mmol)を、DCM(5ml)中のN−(3−アミノシクロヘキシル)−5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(259mg、粗製)に加えた。反応を室温で70時間継続した。水を加え、そして相を分離した。水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(207mg、粗製)。
MS m/z 459,461,463(M+H)
【0135】
工程C:N−(3−アミノシクロヘキシル)−5−(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
tert−ブチル(クロロ)ジメチルシラン(538mg、3.57mmol)のDCM(2ml)中の溶液を、N−(3−アミノシクロヘキシル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(207mg、粗製)のDCM(5ml)及びTEA(754μl、5.41mmol)中の懸濁液に加えた。反応を室温で24時間継続した。水を加え、相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(454mg、粗製)。MS m/z 573,575,577(M+H)
【0136】
工程D:[3−({[5−(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]カルボニル}アミノ)シクロヘキシル]カルバミン酸tert−ブチル
二炭酸ジ−tert−ブチル(163mg、0.75mmol)のTHF(1ml)中の溶液を、THF(2ml)中のN−(3−アミノシクロヘキシル)−5−(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(454mg、粗製)に加えた。反応を室温で2.5時間継続した。溶媒を減圧下で蒸発した。水及びDCMを加えた。相を分離し、そして有機相をNaOH(0.2M、水溶液)及び水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘプタン/酢酸エチル、生成物を100%酢酸エチルで得た(149mg、4工程で50%収率)によって更に精製した。MS m/z 673,675,677(M+H)
【0137】
工程E:[3−({[1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]カルボニル}アミノ)シクロヘキシル]カルバミン酸tert−ブチル
TBAF(THF中の1M、3.2ml)及び酢酸(142μl、2.48mmol)を、N(ガス)下のTHF(5ml)中の、[3−({[5−(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]カルボニル}アミノ)シクロヘキシル]カルバミン酸tert−ブチル(143mg、0.21mmol)に加えた。反応を室温のN(ガス)下で1時間継続した。シリカゲルを加えた。混合物を小さいシリカのプラグを通して濾過した。プラグを酢酸エチルで洗浄した。溶液を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(123mg、粗製)。MS m/z 559,561,563(M+H)
【0138】
工程F:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−[({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
塩化3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニル(100mg、0.51mmol)のDCM(2ml)中の溶液を、[3−({[1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−イル]カルボニル}アミノ)シクロヘキシル]カルバミン酸tert−ブチル(123mg、粗製)及びTEA(50μl、0.36mmol)のDCM(3ml)中の−78℃のN(ガス)下の混合物に加えた。反応を−78℃で50分間継続した。水を加え、そして相を分離した。有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。(177mg、粗製)。MS m/z 719,721,723(M+H)
【0139】
工程G:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−[({cis−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
生成物を、その異性体から、分離用LC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を100%アセトニトリルで得た)によって分離して、冷凍乾燥後、色の粉末を得た。(60mg、2工程で39%収率)。H NMR(399.964MHz)δ 7.42−7.14(m,7H),6.77(d,1H),4.40(d,1H),4.04−3.91(m,1H),3.60−3.42(br,1H),3.50−3.42(m,2H),2.84−2.68(m,2H),2.34(s,3H),2.35−1.65(m,4H),1.40(s,9H),1.45−0.90(m,4H)。
MS m/z 719,721,723(M+H)
【0140】
工程H:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−({[cis−3−アミノシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル塩酸塩
HCl(ジオキサン中の4M、5ml)を、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−[({cis−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル(60mg、0.08mmol)に加え、そして室温で45分間反応させた。溶媒を蒸発し、そして化合物を冷凍乾燥した(54mg、99%)。H NMR499.962MHz)δ 7.61−7.32(m,7H),4.04−3.94(m,1H),3.75−3.70(m,2H),3.28−3.20(m,1H),2.94−2.82(m,2H),2.34(s,3H),2.38−2.30(br,1H),2.10−1−94(m,3H),1.60−1.30(m,4H)。HRMS[C2627ClS+H]に対する計算値:619.116。測定値:619.117。
【0141】
[実施例17]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−({[trans−3−アミノシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル塩酸塩
工程A:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−[({trans−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
transのラセミ混合物を、実施例16、工程Fの3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−[({3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニルから、分離用LC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を100%アセトニトリルで得た)によって分離して、冷凍乾燥後、白色の粉末を得た。(31mg、2工程で20%収率)。
H NMR(399.964MHz)δ 7.42−7.14(m,7H),6.94(d,1H),4.70−4.62(br,1H),4.30−3.20(m,1H),3.90−3.80(br,1H),3.50−3.42(m,2H),2.84−2.68(m,2H),2.35(s,3H),1.85−1.40(m,8H),1.40(s,9H)。MS m/z 719,721,723(M+H)
【0142】
工程B:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−({[trans−3−アミノシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル塩酸塩
HCl(ジオキサン中の4M、3ml)を、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−[({trans−3−[(tert−ブトキシカルボニル)−アミノ]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル(31mg、0.04mmol)に加え、そして室温で1時間反応させた。溶媒を蒸発し、そして化合物を冷凍乾燥した(28mg、99%)。1H NMR (499.962 MHz) d 7.62-7.33 (m, 7H), 4.38-4.33 (m, 1H), 3.75-3.70 (m, 2H), 3.56-3.48 (m, 1H), 2.94-2.82 (m, 2H), 2.34 (s, 3H), 2.22-1.55 (m, 8H)。HRMS[C26H27Cl2F3N4O4S+H]に対する計算値: 619.116。実測値: 619.117。
【0143】
[実施例18]
1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−ピペリジン−1−イル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
工程A:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル
実施例9、工程Dの5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(4.82g、10mmol)を、80mlのHBr(酢酸中の33%)中に溶解し、そして一晩室温で、光を排除して攪拌した。溶媒を蒸発し、そして残渣をエタノールと2回共沸した。残渣をEtOAc中に溶解し、トリエチルアミンで塩基性化した水で、そして次いで食塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、そして蒸発して、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(4.54g)を、次の工程のために十分な純度の褐色の粘性の油状物として得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.45−7.23(m,3H),6.98(d,J=8.7Hz,2H),6.80(d,J=8.7Hz,2H),4.43(q,J=7.1Hz,2H),2.33(s,3H),1.40(t,J=7.1Hz,3H)。
【0144】
工程B:1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(1.51g、3.87mmol)、3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノール(2.21g、19.4mmol)及びトリフェニルホスフィン(5.08g、19.4mmol)を、無水のTHF(20ml)中に溶解した。次いでDEAD(トルエン中の約40%溶液の3.2ml、d=0.95、7.76mmol)を加えた。得られた混合物を温め、そして室温で20時間撹拌し、次いでDEADの更なる部分(トルエン中の約40%溶液の3.2ml、d=0.95、7.76mmol)を加え、そして攪拌を7時間続け、次いで再びDEAD(トルエン中の約40%溶液の1.6ml、d=0.95、3.88mmol)を加え、そして攪拌を16時間継続した。溶媒を蒸発し、残渣を20mlのEtOAc中に溶解し、そして80mlのヘキサンを加えた。沈澱が起こった。得られた混合物を約5分間超音波処理し、固体を濾過して除去し、そして4:1のヘキサン/EtOAcで洗浄した。混合した濾液を蒸発し、そして残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc、10−20%)によって精製して、1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(1.81g、3.34mmol、86%)を、黄色みがかった泡状物として得て、これは、次の変換を妨害しない約10%のヒドラジン−1,2−ジカルボン酸ジエチルを含有していた。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.35−7.22(m,3H),7.00(d,J=8.7Hz,2H),6.81(d,J=8.7Hz,2H),4.43(q,J=7.1Hz,2H),4.18−4.13(m,2H),2.65−2.55(m,2H),2.30(s,3H),1.40(t,J=7.1Hz,3H)。
【0145】
工程C:1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(700mg、1.29mmol、約90%純度)を、15mlのTHF及び15mlのEtOAcの混合物中に溶解し、次いで10mlの水中に溶解したKOH(870mg、15.5mmol)を加え、そして得られた混合物を50℃で攪拌した。1時間後、反応混合物を室温に冷却し、そして溶媒を蒸発した。残渣をEtOAc及び1NのHCl間に分配し、そして相の分離後、有機層を食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして蒸発して、1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(640mg、1.28mmol、99%)を、黄色みがかった泡状物として得て、これは、次の工程のために十分な純度であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.39−7.23(m,3H),7.05(d,J=8.7Hz,2H),6.82(d,J=8.7Hz,2H),4.18−4.13(m,2H),2.65−2.55(m,2H),2.30(s,3H)。
【0146】
工程D:塩化1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニル
1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(640mg、1.28mmol)を、10mlのDCM中に溶解し、次いで塩化オキサリル(200μl、2.36mmol)を、続いて10μlのDMFを加えた。得られた混合物を90分間室温で撹拌し、次いで溶媒を蒸発し、そして残渣をオイルポンプによる真空中で乾燥して、塩化1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニル(664mg、1.39mmol、99%)を、黄色みがかった泡状物として得て、これを、更なる精製なしに、次の工程で使用した。
【0147】
工程E:1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミドの合成の一般的な方法
アミン又はアミン塩酸塩(0.3mmol)及び100μlのピリジンの、1mlのDCM中の混合物に、1mlのDCM中の、粗製の塩化1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニル(96mg、0.2mmol)を加え、そして得られた混合物を室温で2時間30分攪拌した。反応混合物を2mlの飽和NaHCOで洗浄し、そして相の分離後、相分離器を通して濾過した。溶媒を蒸発し、そして残渣を分離用HPLCによって、逆相カラムを0.1MのNHAc中の5ないし100%のアセトニトリルで溶出して精製した。
【0148】
1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−ピペリジン−1−イル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
ピペリジン−1−アミン塩酸塩をアミン成分として使用して、1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−ピペリジン−1−イル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(36mg、65μmol、33%)を、無色の固体として得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.65(s,1H),7.44−7.27(m,3H),7.06(d,J=8.7Hz,2H),6.84(d,J=8.7Hz,2H),4.21−4.17(m,2H),2.90−2.86(m,4H),2.67−2.59(m,2H),2.38(s,3H),1.80−1.75(m,4H),1.47−1.43(m,2H)。HRMS[C2525Cl+H]に対する計算値:541.1385。測定値:541.1365。
【0149】
[実施例19]
N−シクロヘキシル−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
シクロヘキシルアミンをアミン成分として使用して、N−シクロヘキシル−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(43mg、80μmol、40%)を、無色の固体として得た。
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.44−7.28(m,3H),7.07(d,J=8.7Hz,2H),6.86−6.83(m,3H),4.21−4.17(m,2H),4.01−3.93(m,1H),2.68−2.59(m,2H),2.38(s,3H),2.06−2.02(m,2H),1.79−1.75(m,2H),1.67−1.64(m,1H),1.47−1.37(m,2H),1.34−1.16(m,3H)
HRMS[C2626Cl+H]に対する計算値:540.1432。測定値:540.1439。
【0150】
[実施例20]
1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
cis−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩をアミン成分として使用して、1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(32mg、58μmol、29%)を、無色の固体として得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.43−7.28(m,3H),7.23(d,J=8.2Hz,1H),7.07(d,J=8.7Hz,2H),6.84(d,J=8.7Hz,2H),4.19−4.16(m,3H),4.07−4.05(m,1H),2.67−2.59(m,4H),2.37(s,3H),2.32(s,1H),1.81−1.45(m,6H)。HRMS[C2626Cl+H]に対する計算値:556.1382。測定値:556.1398。
【0151】
[実施例21]
1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
4,4−ジフルオロシクロヘキシルアミンをアミン成分として使用して、1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(54mg、94μmol、47%)を、無色の固体として得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.49−7.28(m,3H),7.07(d,J=8.7Hz,2H),6.88−6.84(m,3H),4.20−4.17(m,2H),4.12−4.10(m,1H),2.68−2.59(m,2H),2.38(s,3H),2.13−2.10(m,4H),1.98−1.86(m,2H),1.71−1.64(m,2H)。HRMS[C2624Cl+H]に対する計算値:576.1244。測定値:576.1262。
【0152】
[実施例22]
1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
2−アミノ−5−ピコリンをアミノ成分として使用して、1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(52mg、95μmol、47%)を、無色の固体として得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ 9.39(s,1H),8.28(d,J=8.3Hz,1H),8.14(s,1H),7.57−7.55(m,1H),7.45−7.28(m,3H),7.10(d,J=8.7Hz,2H),6.86(d,J=8.7Hz,2H),4.22−4.18(m,2H),2.68−2.61(m,2H),2.44(s,3H),2.32(s,3H)HRMS[C2621Cl+H]に対する計算値:549.1072。測定値:549.1074。
【0153】
[実施例23]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2−クロロフェニル)−3−{[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]カルバモイル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル及び3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2−クロロフェニル)−3−{[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]カルバモイル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
工程A:リチウム−1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−4−エトキシ−2−メチル−3,4−ジオキソブタ−1−エン−1−オレート
乾燥THF(30ml)中の、para−ベンジルオキシプロピオフェノン(3.84g、15.98mmol)を、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(17.6ml、ヘキサン中の1M)のジエチルエーテル(100ml)中の−78℃のN(ガス)下の溶液に加えた。反応を−78℃のN(ガス)下で1時間継続した。シュウ酸エチル(2.44ml、18.04mmol)を加えた。反応を室温で19時間継続した。混合物を濾過し、濾液を1:5のTHF/ジエチルエーテル及びジエチルエーテルで洗浄し、そして減圧下で蒸発した(3.66g、粗製)。
【0154】
工程B:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル
3−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−メチル−3−オキソプロパン酸エチルリチウム塩又はリチウム−1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−4−エトキシ−2−メチル−3,4−ジオキソブタ−1−エン−1−オレート(3.66g、粗製)及び(2−クロロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(1.30g、7.26mmol)を、エタノール(50ml)中で混合し、そして室温で16時間反応させた。溶媒を蒸発し、そして混合物を酢酸(40ml)中に懸濁した。温度を100℃に増加し、そして反応を4時間継続した。溶媒を蒸発した。水及びDCMを加えた。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘプタン/酢酸エチル、生成物を30%酢酸エチルで得た)によって更に精製した(771mg、2工程で10%)。
H NMR(399.964MHz)δ 7.50−7−25(m,9H),7.10(d,2H),6.90(d,2H),5.01(s,2H),4.46(q,2H),2.36(s,3H),1.43(t,3H)。MS m/z 447,449(M+H)
【0155】
工程C:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(771mg、1.73mmol)及び水酸化ナトリウム(2.93g、73.13mmol)を、水/エタノール(1:5、60ml)中で1時間反応させた。溶媒を蒸発し、そして混合物を水中に懸濁し、そしてHCl(濃)で中和した。生成物を濾過によって収集し、水で洗浄し、そして減圧で乾燥した(647mg、粗製)。
H NMR(399.964MHz)δ 7.40−7.20(m,9H),7.07(d,2H).6.88(d,2H),5.00(s,2H),2.34(s,3H)。MS m/z 419,421(M+H)
【0156】
工程D:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル
塩化オキサリル(1.5ml)及び一滴のDMFを、5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(632mg、粗製)のDCM(15ml)中の混合物に加えた。反応を室温で1時間継続した。溶媒及び過剰の塩化オキサリルを蒸発した。酸塩化物をDCM(10ml)中に溶解し、そして2,2,2−トリクロロエタノール(325mg、12.18mmol)及びDIPEA(350μl、2.01mmol)のDCM(5ml)中の混合物に加えた。DMAP(6mg、0.05mmol)を加え、そして反応を室温で3時間継続した。水を加えた。相を分離し、そして有機相を水、NaOH(3M、水溶液)、HCl(2M、水溶液)及び水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(807mg、粗製)。
H NMR(399.964MHz)δ 7.40−7.22(m,9H),7.07(d,2H),6.88(d,2H),5.04(s,2H),4.99(s,2H),2.37(s,3H)。MS m/z 549,551,553,555(M+H)
【0157】
工程E:1−(2−クロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル
5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(807mg、粗製)を、酢酸中のHBr(33%、10ml)中に溶解し、そして室温で1時間反応させた。エタノールを加え、そして混合物を1時間攪拌した。溶媒を蒸発した。メタノールを加え、混合物をNaHCO(5%、水溶液)で中和し、そして溶媒を蒸発した。水及びDCMを加えた。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(627mg、粗製)。H NMR(399.964MHz)δ 7.36−7.20(m,4H),6.96(d,2H),6.69(d,2H),6.10−5.60(br,1H),5.01(s,2H),2.34(s,3H)。MS m/z 459,461,463,465(M+H)
【0158】
工程F:1−(2−クロロフェニル)−4−メチル−5−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル
DCM(2ml)中の、塩化3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニル(350mg、1.78mmol)を、1−(2−クロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(595mg、粗製)及びTEA(250μl、1.79mmol)のDCM(10ml)中の−78℃のN(ガス)下の混合物に加えた。反応を−78℃で1時間継続した。水を加え、相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そして乾燥した(865mg、粗製)。H NMR(399.964MHz)δ 7.45−7.15(m,8H),5.02(s,2H),3.48−3.42(m,2H),2.82−2.68(m,2H),2.36(s,3H)。MS m/z 619,621,623,625(M+H)
【0159】
工程G:1−(2−クロロフェニル)−4−メチル−5−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
亜鉛末(840mg、12.85mmol)を、1−(2−クロロフェニル)−4−メチル−5−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(865mg、粗製)の酢酸(10ml)中の混合物に加えた。反応を室温で1時間継続した。DCMを加え、そして混合物をCelite 521を通して濾過した。溶媒を蒸発し、そして混合物をDCM中に溶解し、そしてHCl(1M、水溶液)及び水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。混合物をトルエンとの共沸によって更に乾燥した(599mg、粗製)。H NMR(399.964MHz)δ 7.13−6.80(m,8H),3.20−3.10(m,2H),2.54−2.38(m,2H),2.06(s,3H)。MS m/z 489,491(M+H)
【0160】
工程H:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−(クロロカルボニル)−1−(2−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
塩化オキサリル(1.5ml)を、DCM(10ml)中の、1−(2−クロロフェニル)−4−メチル−5−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(599mg、粗製)に加えた。一滴のDMFを加え、そして反応を室温で1.5時間継続した。溶媒及び過剰の塩化オキサリルを減圧で蒸発した。
【0161】
工程I:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2−クロロフェニル)−3−{[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]カルバモイル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル及び3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2−クロロフェニル)−3−{[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]カルバモイル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
DCM(3ml)中に懸濁された、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−(クロロカルボニル)−1−(2−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル(207mg、粗製)を、DCM/KCO(10%、水溶液)(1:1、6ml)中の、cis−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩(81mg、0.53mmol)に加えた。反応を室温で1時間継続した。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そして乾燥した。生成物を分離用HPLC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を96%アセトニトリルで得た)によって更に精製して、殆んど白色の粉末(135mg、7工程で43%収率)を得た。H NMR(399.964MHz)δ 7.32−7.07(m,9H),4.08−3.97(m,1H),3.97−3.89(m,1H),3.40−3.32(m,2H),2.74−2.58(m,2H),2.28(s,3H),1.70−1.25(m,9H)。HRMS[C2627ClFS+H]に対する計算値:586.139。測定値:586.142。
【0162】
[実施例24]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2−クロロフェニル)−3−(シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
DCM(3ml)中に懸濁した、実施例23、工程Hからの3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−(クロロカルボニル)−1−(2−クロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル(207mg、粗製)を、DCM/KCO(10%、水溶液)(1:1、6ml)中の、シクロヘキシルアミン(167mg、1.68mmol)に加えた。反応を室温で1時間継続した。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そして乾燥した。生成物を分離用HPLC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を100%アセトニトリルで得た)によって更に精製して、殆んど白色の粉末(155mg、7工程で51%収率)を得た。H NMR(399.964MHz)δ 7.42−7.15(m,8H),6.83(d,1H),4.00−3.86(m,1H),3.48−3.40(m,2H),2.82−2.68(m,2H),2.38(s,3H),2.05−1.10(m,10H)。
HRMS[C2627ClFS+H]に対する計算値:570.144。測定値:570.146。
【0163】
[実施例25]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−{1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−3−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−ピラゾール−5−イル}フェニル
工程A:3−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−メチル−3−オキソプロパン酸エチルリチウム塩(リチウム−1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−4−エトキシ−2−メチル−3,4−ジオキソブタ−1−エン−1−オレート)
乾燥THF(15ml)中の、para−ベンジルオキシプロピオフェノン(1.92g、7.99mmol)を、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(8.8ml、ヘキサン中の1M)のジエチルエーテル(50)中の−78℃のN(ガス)下の溶液に加えた。反応を−78℃のN(ガス)下で1時間継続した。シュウ酸エチル(1.22ml、9.02mmol)を加えた。反応を室温で21時間継続した。混合物を濾過し、そして濾液を1:5のTHF/ジエチルエーテル及びジエチルエーテルで洗浄し、そして減圧で乾燥した(1.09g、粗製)。
【0164】
工程B:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル
3−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−メチル−3−オキソプロパン酸エチルリチウム塩(リチウム−1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−4−エトキシ−2−メチル−3,4−ジオキソブタ−1−エン−1−オレート)(1.09g、粗製)及び(4−クロロ−2−メチルフェニル)ヒドラジン塩酸塩(0.846g、4.38mmol)を、酢酸(20ml)中で混合し、そして室温で17時間反応させた。温度を100℃に増加し、そして反応を5時間継続した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘプタン/酢酸エチル、生成物を20%酢酸エチルで得た)によって精製した(577mg、2工程で15%)。H NMR(399.964MHz)δ 7.40−7−20(m,5H),7.12(s,3H),6.99(d,2H),6.87(d,2H),4.99(s,2H),4.42(q,2H),2.32(s,3H),1.89(s,3H),1.39(t,3H)。MS m/z 461,463(M+H)
【0165】
工程C:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(577mg、1.25mmol)及び水酸化ナトリウム(2.15g、53.85mmol)を、水/エタノール(1:5、60ml)中で1時間反応させた。溶媒を蒸発し、そして混合物を水中に懸濁し、そしてHCl(濃)で中和した。生成物を濾過によって収集し、水で洗浄し、そして減圧で乾燥した(576mg、粗製)。
H NMR(399.964MHz)δ 7.36−7.22(m,5H),6.96−6.84(m,3H),6.80−6.68(4H),4.89(s,2H),1.99(s,3H),1.56(s,3H)。MS m/z 433,435(M+H)
【0166】
工程D:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル
塩化オキサリル(1.5ml)及び一滴のDMFを、5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(576mg、粗製)のDCM(6ml)中の混合物に加えた。反応を室温で1時間継続した。溶媒及び過剰の塩化オキサリルを蒸発した。酸塩化物をDCM(3ml)中に溶解し、そして2,2,2−トリクロロエタノール(140μl、1.46mmol)及びDIPEA(280μl、1.60mmol)のDCM(3ml)中の混合物に加えた。反応を室温で2時間継続した。水を加えた。相を分離し、そして有機相を水、NaOH(水溶液)、HCl(水溶液)及び水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(662mg、粗製)。H NMR(399.964MHz)δ 7.44−7.28(m,5H),7.17−7.10(m,3H),7.00(d,2H),6.89(d,2H),5.04(s,2H),5.01(s,2H),2.37(s,3H),1.93(s,3H)。MS m/z 563,565,567,569(M+H)
【0167】
工程E:1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル
5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(662mg、粗製)を、酢酸中のHBr(33%、15ml)中に溶解し、そして室温で1時間反応させた。エタノールを加え、そして混合物を1.5時間撹拌した。溶媒を蒸発した。メタノールを加え、混合物をNaHCO(5%、水溶液)で中和し、そして溶媒を蒸発した。水及びDCMを加えた。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥した(543mg、粗製)。H NMR(399.964MHz)δ 7.10−7.04(m,3H),6.84(d,2H),6.66(d,2H),4.99(s,2H),2.33(s,3H),1.85(s,3H)。MS m/z 473,475,477,479(M+H)
【0168】
工程F:1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−5−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル
DCM(2ml)中の、塩化3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニル(320mg、1.63mmol)を、1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(543mg、粗製)及びTEA(240μl、1.72mmol)のDCM(15ml)中の−78℃のN(ガス)下の混合物に加えた。反応を−78℃で1時間継続した。水を加え、相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(707mg、粗製)。
H NMR(399.964MHz)δ 7.25−7.05(m,7H),5.01(s,2H),3.50−3.42(m,2H),2.82−2.68(m,2H),2.35(s,3H),1.92(s,3H)。MS m/z 633,635,637,639(M+H)
【0169】
工程G:1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−5−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
亜鉛末(729mg、11.15mmol)を、1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−5−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(707mg、粗製)の酢酸(10ml)中の混合物に加えた。反応を室温で1.5時間継続した。DCMを加え、そして混合物をCelite 521を通して濾過した。溶媒を蒸発し、そして混合物をDCM中に溶解し、そしてHCl(1M、水溶液)及び水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。混合物をトルエンとの共沸によって更に乾燥した(498mg、粗製)。H NMR(399.964MHz)δ 7.25−7.05(m,7H),3.52−3.42(m,2H),2.84−2.70(m,2H),2.36(s,3H),1.93(s,3H)。MS m/z 503,505(M+H)
【0170】
工程H:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−(クロロカルボニル)−1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
塩化オキサリル(1ml)を、DCM(20ml)中の、1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−5−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(378mg、粗製)に加えた。一滴のDMFを加え、そして反応を室温で50分間継続した。溶媒及び過剰の塩化オキサリルを減圧下で蒸発した。
【0171】
工程I:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−{1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−3−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−ピラゾール−5−イル}フェニル
DCM(5ml)中に懸濁された、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−(クロロカルボニル)−1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル(196mg、粗製)を、DCM/KCO(10%、水溶液)(1:1、6ml)中の、ピペリジン−1−アミン塩酸塩(78mg、0.57mmol)に加えた。反応を室温で1.5時間継続した。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。生成物を分離用HPLC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を99%アセトニトリルで得た)によって更に精製して、殆んど白色の粉末(144mg、7工程で51%収率)を得た。H NMR(399.964MHz)δ 7.70−7.55(br,1H),7.26−7.04(m,7H),3.50−3.44(m,2H),2.89−2.70(m,6H),2.37(s,3H),1.92(s,3H),1.77−1.69(m,4H),1.45−1.36(m,2H)。HRMS[C2628ClFS+H]に対する計算値:585.155。測定値:585.155。
【0172】
[実施例26]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−({[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル及び3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−({[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
DCM(5ml)中に懸濁された、実施例25、工程Hの3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−(クロロカルボニル)−1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル(196mg、粗製)を、DCM/KCO(10%、水溶液)(1:1、6ml)中の、cis−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩(76.8mg、0.51mmol)に加えた。反応を室温で2時間継続した。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した。生成物を分離用HPLC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を98%アセトニトリルで得た)によって更に精製して、殆んど白色の粉末(151mg、7工程で53%収率)を得た。
H NMR(399.964MHz)δ 7.26−7.04(m,8H),4.16−4.08(m,1H),4.04−3.98(m,1H),3.50−3.42(m,2H),2.84−2.70(m,2H),2.37(s,3H),1.92(s,3H),1.80−1.35(m,8H)。
HRMS[C2729ClFS+H]に対する計算値:600.155。測定値:600.154。
【0173】
[実施例27]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル及び3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
工程A:5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル
塩化オキサリル(20ml)及び一滴のDMFを、実施例3、工程Dのように調製された5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(10g、22.06mmol)のDCM(150ml)中の混合物に加えた。反応を室温で3時間継続した。溶媒及び過剰の塩化オキサリルを蒸発した。酸塩化物をDCM(100ml)中に溶解し、そして2,2,2−トリクロロエタノール(4.7g、31.46mmol)及びDIPEA(5.0ml、28.70mmol)のDCM(50ml)中の混合物に加えた。DMAP(100mg、0.82mmol)を加え、そして反応を室温で2時間継続した。水を加えた。相を分離し、そして有機相をNaOH(水溶液)、HCl(水溶液)及び水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(12.43g、粗製)。H NMR(399.964MHz)δ 7.42−7.22(m,8H),7.05(d,2H),6.90(d,2H),5.04(s,2H),5.02(s,2H),2.35(s,3H)。MS m/z 583,585,587,589(M+H)
【0174】
工程B:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル
5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(12.43g、粗製)を、酢酸中のHBr(33%、110ml)中に溶解し、そして室温で2.5時間反応させた。混合物を0℃に冷却し、エタノールを加え、そして材料を20分間攪拌した。溶媒を蒸発した。メタノールを加え、混合物をNaHCO(5%、水溶液)で中和し、そして溶媒を蒸発した。水及びDCMを加えた。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(9.49g、粗製)。H NMR(399.964MHz)δ 7.34−7.18(m,3H),6.93(d,2H),6.71(d,2H),6.25−6.10(br,1H),5.01(s,2H),2.33(s,3H)。MS m/z 493,495,497,499(M+H)
【0175】
工程C:1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル
DCM(10ml)中の、塩化3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニル(2.44g、12.42mmol)を、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(4.49g、粗製)及びTEA(1.65ml、11.84mmol)のDCM(100ml)中の−78℃のN(ガス)下の混合物に加えた。反応を−78℃で1時間継続した。水を加え、相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(6.06g、粗製)。H NMR(399.964MHz)δ 7.38−7.16(m,7H),5.02(s,2H),3.50−3.43(m,2H),2.82−2.68(m,2H),2.34(s,3H)。MS m/z 653,655,657,659(M+H)
【0176】
工程D:1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
亜鉛末(6.3g、96.35mmol)を、1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロエチル(6.06g、粗製)の酢酸(100ml)中の混合物に加えた。反応を室温で2.5時間継続した。DCMを加え、そして混合物をCelite 521を通して濾過した。溶媒を蒸発し、そして混合物をDCM中に溶解し、そしてHCl(1M、水溶液)及び水で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥した。混合物をトルエンとの共沸によって更に乾燥した(3.75g、粗製)。H NMR(399.964MHz)δ 7.76−7.64(m,2H),7.58−7.50(m,1H),7.40−7.28(m,4H),3.90−3.82(m,2H),2.95−2.80(m,2H),2.21(s,3H)。MS m/z 523,525,527(M+H)
【0177】
工程E:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−{[(3−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]カルボニル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニ
塩化オキサリル(1ml)を、DCM(10ml)中の、1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(314mg、粗製)に加えた。一滴のDMFを加え、そして反応を室温で35分間継続した。溶媒及び過剰の塩化オキサリルを減圧で蒸発した。酸塩化物をDCM(5ml)中に懸濁し、そしてDCM/KCO(10%、水溶液)(1:1、10ml)中の3−アミノシクロヘキサノール(80mg、0.69mmol)に加えた。反応を室温で24時間継続した。相を分離し、そして有機相を水で洗浄し、そしてMgSOで乾燥した(389mg、粗製)。
【0178】
工程F:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル及び3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
生成物を、工程Eからのその異性体から、分離用LC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を94%アセトニトリルで得た)によって分離して、冷凍乾燥後、白色の粉末を得た(141mg、6工程で26%収率)。
H NMR(399.964MHz)δ 7.42−7.38(m,1H),7.30−7.15(m,6H),7.04(d,1H),4.10−3.97(m,1H),3.80−3.71(m,1H),3.50−3.42(m,2H),2.84−2.70(m,2H),2.35(s,3H),2.29−2.21(m,1H),2.00−1.14(m,8H)HRMS[C2626ClS+H]に対する計算値:620.100。測定値:620.104。
【0179】
[実施例28]
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1S,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル及び3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1R,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル
生成物を、実施例27;工程Eのその異性体から、分離用LC(kromasil C8カラム、酢酸アンモニウム(水溶液、0.1M):アセトニトリル、生成物を95%アセトニトリルで得た)によって分離して、冷凍乾燥後、白色の粉末を得た(127mg、6工程で23%収率)。
H NMR(399.964MHz)δ 7.42−7.38(m,1H),7.30−7.15(m,6H),6.83(d,1H),4.44−4.32(m,1H),4.14−4.06(m,1H),3.50−3.42(m,2H),2.84−2.70(m,2H),2.35(s,3H),2.05−1.35(m,9H)。HRMS[C2626ClS+H]に対する計算値:620.100。測定値:620.101。
【0180】
[実施例29]
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
工程A:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(実施例7、工程Bに記載したような方法を使用して、実施例9、工程Dの脱ベンジルによって調製)(1.137g、2.5mmol)、3−フルオロプロパン−1−オール(293mg、3.75mmol)及びトリフェニルホスフィン(984mg、3.75mmol)を、無水のTHF(16ml)中に溶解し、次いでアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(863mg、3.75mmol)を加えた。得られた混合物を温め、そして室温で3日間攪拌した。次いで3−フルオロプロパン−1−オール(97mg、1.25mmol)、トリフェニルホスフィン(327mg、1.25mmol)を、続いてアゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(288mg、1.25mmol)を加えた。得られた混合物を室温で一晩攪拌した。トリフルオロ酢酸(2ml)を加え、そして得られた混合物を室温で2時間攪拌した。EtOAcを加え、有機物を水及び食塩水で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、そして蒸発した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc、10−20%)によって精製した。生成物を含有する画分をエタノール中に溶解し、そして3mlのHCl(ジオキサン中の4M)を加え、そして得られた混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒を蒸発し、残渣をEtOAc及び水間に分配した。有機相を水で洗浄し、次いでNaSOで乾燥し、そして蒸発した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc、10−15%)によって精製して、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(1.12g、2.23mmol、89%)を、約90%純度の黄色の油状物として得て、これを、更なる精製なしで次の変換で使用した。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.35−7.22(m,3H),7.02(d,J=8.7Hz,2H),6.80(d,J=8.7Hz,2H),4.68−4.53(m,2H),4.42(q,J=7.1Hz,2H),4.07−4.03(m,2H),2.30(s,3H),2.18−2.08(m,2H),1.40(t,J=7.1Hz,3H)。
【0181】
工程B:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(1.12g、2.23mmol、約90%純度)を、15mlのTHF及び15mlのEtOACの混合物中に溶解し、次いで10mlの水中に溶解されたKOH(1.25g、22.33mmol)を加え、そして得られた混合物を50℃で攪拌した。3時間30分後、反応混合物を室温に冷却し、そして溶媒を蒸発した。残渣をDCM及び1NのHCl間に分配した。相の分離後、水相をDCMで2回抽出した。混合した有機層をMgSOで乾燥し、そして蒸発して、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(1.05g、2.23mmol、99%)を、黄色みがかった泡状物として得て、これは、次の工程のために十分な純度であった。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.39−7.23(m,3H),7.03(d,J=8.7Hz,2H),6.82(d,J=8.7Hz,2H),4.68−4.54(m,2H),4.07−4.04(m,2H),2.32(s,3H),2.18−2.09(m,2H)。
【0182】
工程C:塩化1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボニル
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(593mg、1.4mmol)を、10mlのDCM中に溶解し、次いで塩化オキサリル(200μl、2.36mmol)を、続いて10μlのDMFを加えた。得られた混合物を90分間室温で撹拌し、次いで溶媒を蒸発し、そして残渣をオイルポンプの真空中で乾燥して、塩化1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボニル(620mg、1.40mmol、99%)を、黄色みがかった泡状物として得て、これを、更なる精製なしに次の工程で使用した。
【0183】
工程D:1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミドの合成の一般的方法
アミン又はアミン塩酸塩(0.3mmol)及び100μlのピリジンの、1mlのDCM中の混合物に、1mlのDCM中の、粗製の塩化1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボニル(88mg、0.2mmol)を加え、そして得られた混合物を室温で2時間30分攪拌した。反応混合物を2mlの飽和NaHCOで洗浄し、そして相の分離後、相分離器を通して濾過した。溶媒を蒸発し、そして残渣を分離用HPLCによって、逆相カラムを0.1MのNHAc中の5ないし100%アセトニトリルで溶出して精製した。
【0184】
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
ピペリジン−1−アミン塩酸塩をアミン成分として使用して、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(36mg、71μmol、36%)を、無色の固体として得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.65(s,1H),7.44−7.26(m,3H),7.05(d,J=8.7Hz,2H),6.84(d,J=8.7Hz,2H),4.71−4.59(m,2H),4.11−4.08(m,2H),2.89−2.86(m,4H),2.38(s,3H),2.21−2.11(m,2H),1.80−1.75(m,4H),1.47−1.43(m,2H)。HRMS[C2527ClFN+H]に対する計算値:505.1573。測定値:505.1554。
【0185】
[実施例30]
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
cis−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩をアミン成分として使用して、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(27mg、52μmol、26%)を、無色の固体として得た。
H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.49−7.28(m,3H),7.23(d,J=8.2Hz,1H),7.05(d,J=8.7Hz,2H),6.84(d,J=8.7Hz,2H),4.71−4.59(m,2H),4.18−4.16(m,1H),4.11−4.08(m,3H),2.64−2.62(m,2H),2.38(s,3H),2.34(s,1H),2.23−2.12(m,2H),1.81−1.45(m,6H)
HRMS[C2628ClFN+H]に対する計算値:520.1570。測定値:520.1558。
【0186】
[実施例31]
1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
4,4−ジフルオロシクロヘキシルアミンをアミン成分として使用して、1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(48mg、89μmol、44%)を、無色の固体として得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.45−7.28(m,3H),7.05(d,J=8.7Hz,2H),6.88−6.84(m,3H),4.71−4.59(m,2H),4.11−4.08(m,3H),2.38(s,3H),2.25−2.10(m,6H),1.98−1.86(m,2H),1.71−1.64(m,2H)。
HRMS[C2626Cl+H]に対する計算値:540.1432。測定値:540.1447。
【0187】
[実施例32]
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
2−アミノ−5−ピコリンをアミン成分として使用して、1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(48mg、93μmol、47%)を、無色の固体として得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ 9.40(s,1H),8.28(d,J=8.3Hz,1H),8.14(d,J=2.2Hz,1H),7.57−7.55(m,1H),7.45−7.28(m,3H),7.08(d,J=8.7Hz,2H),6.86(d,J=8.7Hz,2H),4.71−4.60(m,2H),4.12−4.09(m,2H),2.44(s,3H),2.32(s,3H),2.23−2.13(m,2H)。HRMS[C2623ClFN+H]に対する計算値:513.1260。測定値:513.1245。
【0188】
以下の化合物を、先に記載したものと同様な方法で調製する:
実施例33:1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシシクロヘキシル)アミド
実施例34:1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロ−プロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(3−ヒドロキシ−シクロヘキシル)アミド
実施例35:3−フルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−((1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル
実施例36:4,4,4−トリフルオロブタン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−(1−エチルブチルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル
実施例37:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル
実施例38:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノフェニル)−5−(4,4−ジフルオロ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル
実施例39:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[5−(2−アミノクロヘキシルカルバモイル)−2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]−フェニルエステル
実施例40:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−(3−ジメチルアミノ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル
実施例41:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−((1S,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル
実施例42:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノフェニル)−5−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル
実施例43:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロ−フェニル)−5−(3−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル
実施例44:
N−シクロヘキシル−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド
シクロヘキシルアミンをアミン成分として使用して、そして実施例29、工程Cの生成物と反応させて、N−シクロヘキシル−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド(39mg、77μmol、39%)を、無色の固体として得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.44−7.28(m,3H),7.05(d,J=8.7Hz,2H),6.86−6.83(m,3H),4.71−4.59(m,2H),4.11−4.08(m,2H),4.01−3.93(m,1H),2.38(s,3H),2.22−2.12(m,2H),2.06−2.02(m,2H),1.79−1.75(m,2H),1.67−1.64(m,1H),1.47−1.38(m,2H),1.31−1.16(m,3H)。HRMS[C2628ClFN+H]に対する計算値:504.1621。測定値:504.1630。
【0189】
実施例45:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2−クロロフェニル)−5−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル
実施例46:3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2−クロロフェニル)−5−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(I):
【化1】

[式中、Rは、RO−基であり、ここにおいて、Rは、一つ又はそれより多いフルオロによって置換されたC3−7アルキル基を表すか、又はRは、一つ又はそれより多いフルオロによって所望により置換されているC3−7アルキルスルホニル基を表し;
は、C1−4アルキル基、ヒドロキシ、フルオロ、クロロ又はシアノを表し、ここにおいて、n>1である場合、それぞれのRは、独立に選択され;
は、a)一つ又はそれより多い次のもの:ヒドロキシ、フルオロ、アミノ、モノ又はジC1−3アルキルアミノ、カルボキシ或いはC1−4アルコキシカルボニル基によって所望により置換されていてもよいシクロヘキシル、b)一つ又はそれより多いヒドロキシによって置換されているピペリジノ、c)非置換のピペリジノを表す{しかし、次のことの一つが適用された場合のみである:Rがシアノを表すか、又はRが3−フルオロプロピルスルホニルオキシを表すか、又はRが3,3,3−トリフルオロプロポキシを表すか、又はRが3−フルオロプロポキシを表すか、或いはRがメチルであること}、d)一つ又はそれより多い次のもの:ヒドロキシ、ハロ又はC1−4アルキル基によって置換されているフェニル、e)C1−4アルキル基によって置換されているピリジル、或いはf)C4−9アルキル基を表し;
は、シアノ又はメチルであり;そして
nは、1、2又は3である]
の化合物及び医薬的に受容可能なその塩。
【請求項2】
が、n−ブチルスルホニルオキシ、n−プロピルスルホニルオキシ、3−メチルブチルスルホニルオキシ、4,4,4−トリフルオロブチル−1−スルホニルオキシ、4−フルオロブチル−1−スルホニルオキシ、3,3,3−トリフルオロプロピル−1−スルホニルオキシ、3−フルオロプロピル−1−スルホニルオキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、4−フルオロブトキシ、3,3,3−トリフルオロプロポキシ又は3−フルオロプロポキシを表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が、クロロ、フルオロ、シアノ、ヒドロキシ又はメチルを表し、そしてnが、1、2又は3である、請求項1又は2のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項4】
が、一つ又はそれより多い次のもの:ヒドロキシ、フルオロ、アミノ、モノ又はジC1−3アルキルアミノ、カルボキシ或いはC1−4アルコキシカルボニル基によって置換されたシクロヘキシルを表す、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
が、一つ又はそれより多いヒドロキシによって置換されたピペリジノを表す、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
が、非置換のピペリジノを表すが、しかし次のこと:Rがシアノを表すか、又はRが3−フルオロプロピルスルホニルオキシを表すか、又はRが3,3,3−トリフルオロプロポキシを表すか、又はRが3−フルオロプロポキシを表すか、又はRがメチルであること、の一つが適用された場合のみである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
が、一つ又はそれより多い次のもの:ヒドロキシ、ハロ又はC1−4アルキル基によって置換されたフェニルを表す、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
が、C1−4アルキル基又はフルオロによって置換されたピリジルを表す、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
が、C4−9アルキル基を表す、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
が、シアノを表す、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
が、メチルを表す、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
一つ又はそれより多い次のもの:
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−{4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−ピラゾール−5−イル}フェニル;
3−メチルブタン−1−スルホン酸4−{4−シアノ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−ピラゾール−5−イル}フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−{[(5−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−{[(3,4−ジフルオロ−2−ヒドロキシフェニル)アミノ]カルボニル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル;
3−フルオロプロパン−1−スルホン酸4−{1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−3−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−ピラゾール−5−イル}フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3−メチルブタン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−(5−メチル−ピリジン−2−イルカルバモイル)−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−(5−メチル−ピリジン−2−イルカルバモイル)−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸(−)−4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸(+)−4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[3−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[trans−3−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[cis−3−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−({[cis−3−アミノシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[3−[({trans−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−ピペリジン−1−イル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
N−シクロヘキシル−1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2−クロロフェニル)−3−{[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]カルバモイル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2−クロロフェニル)−3−{[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]カルバモイル}−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル:
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2−クロロフェニル)−3−(シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−{1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−4−メチル−3−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−ピラゾール−5−イル}フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−({[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−3−({[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1S,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[1−(2,4−ジクロロフェニル)−3−({[(1R,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル]フェニル;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(2−ヒドロキシシクロヘキシル)アミド
1−(2,4−ジクロロフェニル)−4−メチル−5−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(3−ヒドロキシシクロヘキシル)アミド;
3−フルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−((1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
4,4,4−トリフルオロブタン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−(1−エチルブチルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−(4,4−ジフルオロ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノフェニル)−5−(4,4−ジフルオロ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[5−(2−アミノクロヘキシルカルバモイル)−2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−(3−ジメチルアミノシクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−((1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノフェニル)−5−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−(3−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
N−シクロヘキシル−1−(2,4−ジクロロフェニル)−5−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシアミド;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2−クロロフェニル)−5−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;及び
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸4−[2−(2−クロロフェニル)−5−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルカルバモイル)−4−メチル−2H−ピラゾール−3−イル]フェニルエステル;
から選択される化合物、並びに医薬的に受容可能なその塩。
【請求項13】
医薬として使用するための、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項14】
請求項1ないし12のいずれか1項に記載の式Iの化合物、及び医薬的に受容可能なアジュバント、希釈剤又は担体を含んでなる医薬製剤。
【請求項15】
肥満症、精神病、統合失調症及び双極性障害のような精神障害、不安症、不安−抑鬱性疾患、鬱病、認知障害、記憶障害、強迫性障害、食欲不振、過食症、注意障害、癲癇及び関連する症状、並びに神経障害、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病及びアルツハイマー病、免疫、心血管、生殖及び内分泌障害、敗血症性ショック、呼吸器及び胃腸管系関連の疾病、並びに長期の濫用、耽溺及び/又は再発兆候の治療又は予防のための医薬の調製における、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項16】
薬理学的に有効な量の請求項1ないし12のいずれか1項に記載の式Iの化合物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる、肥満症、精神障害、精神病、統合失調症及び双極性障害、不安症、不安−抑鬱性疾患、鬱病、認知障害、記憶障害、強迫性障害、食欲不振、過食症、注意障害、癲癇及び関連する症状、神経障害、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病及びアルツハイマー病、免疫、心血管、生殖及び内分泌障害、敗血症性ショック、呼吸器及び胃腸管系関連の疾病、並びに長期の濫用、耽溺及び/又は再発兆候の治療の方法。
【請求項17】
肥満症の治療において使用するための、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の定義したとおりの式Iの化合物。
【請求項18】
a)以下の式II:
【化2】

[式中、R、R、R、及びnは、先に定義したとおりである]
の化合物を、R1A−X基[式中、R1Aが表すのはR1AOがRを表すような基であり、そしてXが脱離基を表す]と、−25から150℃の範囲の温度で、不活性溶媒の存在中で、そして所望により塩基の存在中で反応させて、式Iの化合物を得ること[式中、Rは、(a)一つ又はそれより多いフルオロによって置換されたC3−6アルコキシ基、又は(b)pが1、2又は3であり、そしてフェニル環が、Zによって表される1、2又は3個の基によって所望により置換されていてもよい式フェニル(CHO−の基、又は(c)RS(O)O基、を表す];或いは
b)以下の式III:
【化3】

[式中、R、R、R、及びnは、先に定義したとおりであり、そしてR10は、OH又はC1−6アルコキシ基或いはクロロである]
の化合物を、R10がC1−6アルコキシ基である場合、以下の式IV:
NH IV
[式中、Rは、先に定義したとおりである]
の化合物又はその塩と、不活性溶媒中で、ルイス酸の存在中で−25ないし150℃の範囲の温度で反応させ;或いは
別の方法として、R10がOHである場合、式IIIの化合物を、塩素化剤と反応させ、そして次いで製造された酸塩化物を、式IVのアミンと、不活性溶媒中で、塩基の存在中で−25℃ないし150℃の範囲の温度で反応させて、R、R、R、R、及びnが、先に定義したとおりである式Iの化合物を得ること;
を含んでなる、式Iの化合物の調製のための方法。

【公表番号】特表2009−501771(P2009−501771A)
【公表日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−522044(P2008−522044)
【出願日】平成18年7月17日(2006.7.17)
【国際出願番号】PCT/GB2006/002631
【国際公開番号】WO2007/010217
【国際公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】