説明

アビオニクスシャーシ

アビオニクスシャーシが、エポキシマトリックス中でレイアップされた炭素繊維の複合材を備える実質的に非熱伝導性のフレームを有するハウジングを備える。ハウジングはまた、少なくとも2つの壁であって、そのうちの少なくとも1つが炭化マトリックス中の炭素繊維の複合材を備える熱伝導性の壁である、少なくとも2つの壁と、少なくとも2つの壁に提供された複数の離隔された熱伝導性カードレールとを備える。少なくとも2つの壁は、向い合わせにフレームに取り付けられ、それにより壁での対応するカードレールが間に効果的なスロットを画定し、スロット内にプリント回路板を受け取ることができ、カードレール及び少なくとも1つの熱伝導性の壁が、内部から外部への熱伝導性経路を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アビオニクスシャーシに関する。
【0002】
本発明は、米国空軍省空軍研究所(Department of the Air Force, Air Force Research Laboratory)によって授与された購入注文番号4CC1766の下で、政府支援を受けた。政府は、本発明に特定の権利を有する。
【背景技術】
【0003】
現代の航空機は、航空機を飛行させるための様々な機器及び操作を制御するためにアビオニクス機器を使用する。アビオニクス機器はアビオニクスシャーシ内に保管することができ、アビオニクスシャーシは、複数の有益な機能を果たす。そのうちのいくつかは、電磁妨害(EMI)からアビオニクス機器を電気的に遮蔽すること、落雷からアビオニクス機器を保護すること、アビオニクス機器によって発生される熱を放散すること、及び環境への露出からアビオニクス機器を保護することである。
【0004】
また、重量もアビオニクスシャーシに関する考慮事項である。アビオニクスシャーシは、航空機に重量を不要に加えることなく有益な機能を果たすべきである。
【0005】
そのような有益な機能の実施は、特に、より速い処理速度及びより高い周波数、より小さいサイズ、及びより大きい電力密度を有するより新規のアビオニクス機器を考慮すると、アビオニクスシャーシの重量を維持又は削減するのに不適切であることが多い。これらのアビオニクス機器は、比較的大量の熱を発生するが、ある範囲のしきい値温度でしか動作せず、これは放熱要件の増大に通じる。従来、この放熱要件は、ヒートシンクのサイズを増加させることによって対処されているが、これは重量増加をもたらす。
【0006】
従来、市販のアビオニクスシャーシはアルミニウムからなり、アルミニウムは、本来、所望の遮蔽、放熱、落雷保護、及び環境保護の面で有利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0564315号公報
【発明の概要】
【0008】
一実施形態では、アビオニクスシャーシが、エポキシマトリックス中でレイアップされた炭素繊維の複合材を備える実質的に非熱伝導性のフレームを有するハウジングを備える。ハウジングはまた、少なくとも2つの壁であって、そのうちの少なくとも1つが炭化マトリックス中の炭素繊維の複合材を備える熱伝導性の壁である、少なくとも2つの壁と、少なくとも2つの壁に提供された複数の離隔された熱伝導性カードレールとを備える。少なくとも2つの壁は、向い合わせにフレームに取り付けられ、それにより壁での対応するカードレールが間に効果的なスロットを画定し、スロット内にプリント回路板を受け取ることができ、カードレール及び少なくとも1つの熱伝導性の壁が、内部から外部への熱伝導性経路を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明によるアビオニクスシャーシを有する航空機の概略図である。
【図2】見やすくするためにカバーが取り外された状態での、本発明の一実施形態によるアビオニクスシャーシの斜視図である。
【図3】図2に示されるアビオニクスシャーシの分解図である。
【図4】図2に示されるアビオニクスシャーシの一部分の線4−4に沿って取られた断面図である。
【図5】図2に示されるアビオニクスシャーシの一部分の線5−5に沿って取られた断面図である。
【図6】カードレールに関する任意選択のカードレール取付具を有し、本発明の第2の実施形態を形成するアビオニクスシャーシの一部分の断面図である。
【図7】図2に示されるアビオニクスシャーシの一部分の線7−7に沿って取られた断面図である。
【図8】図7に示される伝熱平面及び補剛具の底面図である。
【図9】代替の伝熱平面及び熱パッドを有し、本発明の第3の実施形態を形成するアビオニクスシャーシの一部分の断面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態を形成するプリント回路板用の任意選択の装着構造を有するアビオニクスシャーシの一部分の断面図である。
【図11】本発明によるアビオニクスシャーシの第5の実施形態の分解図である。
【図12】本発明によるアビオニクスシャーシの第6の実施形態の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、航空機10の操作で使用するためのアビオニクス機器を収容するための搭載型アビオニクスシャーシ12(想像線で示す)を備える航空機10を概略的に示す。アビオニクスシャーシ12は、様々なアビオニクス要素を収容し、それらを汚染物質、電磁妨害(EMI)、無線周波数妨害(RFI)、振動などから保護する。商用の旅客機で図示しているが、アビオニクスシャーシ12は任意のタイプの航空機で使用することができ、例えば、限定せずに、固定翼、回転翼、ロケット、商用航空機、個人航空機、及び軍事航空機である。アビオニクスシャーシ12は、図示したように機首だけでなく、航空機内の任意の場所に位置させることができる。
【0011】
図2は、本発明の一実施形態によるアビオニクスシャーシ12を示し、前部カバー42が取り外されている。アビオニクスシャーシ12は、内部18及び外部19を画定するシャーシハウジング16を含む。複数の熱伝導性カードレール20が、それらの間に、プリント回路板(PCB)14を受け取るのに効果的なスロット21(点線によって示される)を画定する。取付け脚部22が、シャーシハウジング16から延在して、ボルト又は他の従来の固定具によってアビオニクスシャーシ12を航空機10に取り付けるのを容易にする。さらに、取付け脚部22は、アビオニクスシャーシを航空機10のフレームに接地するための電気的な接地の役割をすることがある。この例では取付け脚部22が図示されているが、アビオニクスシャーシ12は、任意のタイプの装着メカニズムと共に使用することができる。
【0012】
図3は、アビオニクスシャーシ12及びPCB14をより詳細に示す。この説明では、PCB14が、発熱や電波敏感性など、アビオニクスシャーシ環境に関して不利な特性を有することがあり、シャーシ12はこれらに対処するように設計されることに留意されたい。PCB14は、発熱回路及び/又は少なくとも1つの発熱構成要素24、例えば半導体チップを含み、これは、一般には非熱伝導性の基板26上に取り付けられ、基板26によって支持される。PCB14には、PCB14の外縁部に沿って位置された熱伝導性の側部ストリップ28を設けることができる。熱伝導性要素又は内部経路30を、基板26上及び/又はPCB14内部に提供することができる。内部経路30は、発熱構成要素24から熱伝導性側部ストリップ28への熱伝導性経路を形成して、基板26の内部から周縁部への直接の熱的通路を提供する。次いで、側部ストリップ28が、カードレール20への熱的通路を提供する。内部経路30は、基板26内に形成された、又は基板26上に設けられた1つ又は複数の金属ストリップ、典型的には銅又は他の導電性材料のストリップでよい。
【0013】
図3に示されるように、シャーシハウジング16は、上部カバー36、底壁38、後壁40、及び向かい合う側壁44と46(総称して壁と呼ぶ)を有するフレーム34を備える。側壁44及び46は、内面48及び外面50を有する。複数の放熱フィン58が壁から突出していることがあり、側壁44及び46の外面50から突出しているものとして図示されている。取外し可能な前部カバー42は開口47を含み、開口47は、1つ又は複数のPCB14をワイヤハーネスなど(図示せず)に接続するためのコネクタを受け取るように構成することができる。
【0014】
フレーム34は、エポキシマトリックス中にポリアクリロニトリル(PAN)系炭素繊維とピッチ系炭素繊維の両方を含む。PAN系繊維は、ピッチ系繊維に比べて強度が非常に高く、直径が小さく、そのためPAN系繊維は様々な半径のフレーム34で使用するのに適したものとなる。しかし、PAN系繊維は、ピッチ系繊維に比べて熱伝導率が低い。したがって、フレーム34でのPAN系繊維の使用により、フレーム34は非常に強度が高くなり、アビオニクスシャーシ12に関する強度要件を満たす。フレーム34は、主に絶縁性マトリックスにより、望ましくなく低い熱伝導率を有する。絶縁性マトリックスは、それ自体は、PCB14によって発生されると予想される熱を伝導することはできない。
【0015】
壁はピッチ系繊維で形成され、ピッチ系繊維は剛性が高く、アビオニクスシャーシ12に関する機械的要件を満たす助けとなる。ピッチ系繊維は、PAN系繊維ほどは強度が高くなく、したがって応力下で、又は製造中に、より破断しやすい。壁はフレーム34ほど強度が高くないが、フレーム34がアビオニクスシャーシ12に関する強度の主因となるので、壁の強度が高い必要はない。ピッチ系繊維の使用は、強度損失なしで壁厚を減少させる助けとなり、フレーム34でのPAN系繊維は、機械的要件を維持する助けとなる。ピッチ系繊維は、PAN系繊維よりも熱伝導率が高い。したがって、壁は、フレーム34よりも高い熱伝導率となる。
【0016】
炭素複合材は、従来使用されているアルミニウムよりも低密度であり、そのためアビオニクスシャーシ12の材料重量を減少し、その一方で依然として所要の強度及び剛性を与える。この複合材は密度がはるかに低いので、シャーシハウジング16の重量を大幅に減少させることができる。例えば、この実施形態に従って形成されたアビオニクスシャーシは、約40%の重量減少をもたらしている。減少量は、特定のアビオニクスシャーシ12に関する機械的要件に応じて変わることがある。
【0017】
フレーム34、上部カバー36、底壁38、後壁40、及び向かい合う側壁44と46を形成する際、ピッチ系炭素繊維とPAN系炭素繊維の両方を用いて、炭素複合材を構成するドライレイアップ法又はプリプレグプロセスを使用することができる。そのようなプロセスでは、炭素繊維材料にエポキシ(プリプレグ)が既に含浸されており、雌型又は雄型に塗布することができる。プリプレグレイアップは、比較的安価な一般的なプロセスであり、低コストであり、薄壁部分を取り扱うのによく適している。この実施形態では、プリプレグを雌型に塗布した。
【0018】
ブラダ成形又は他の適切な技法を使用して、雌型内又は雄型上のプリプレグ複合材料に対して圧力をかけることができ、それにより複合材料を押して金型の形状を取らせる。雌型内でのブラダ成形を使用して、アビオニクスシャーシ12のフレーム34、後部パネル40、底部パネル38、及び側壁44と46を一体ユニットとして形成することができる。
【0019】
圧力をかけるためにブラダ成形を使用することの代替方法として、弾性の雄型マンドレルツールを使用することができる。エラストマーは、加熱時に膨張して圧力を生じ、雌ツール又は雌型内で複合材を固化させる。放熱フィン58は、硬化中にエラストマースペーサによって分離することができ、したがって側壁44及び46と共硬化することができ、良好な凝固及び壁の平坦性を実現し、継目をなくし、熱的経路を改良する。或いは、放熱フィン58は、機械加工によって形成することもできる。任意の取付具又はポストを、内部18に後から結合することができる。
【0020】
上部カバー36及び前部カバー42は、マッチドメタルツーリング(matched metal tooling)を用いて圧縮成形によって製造することができ、固定具、はんだ、ろう付け、溶接、接着剤など任意の簡便な方法を使用してフレーム34に適切に接合することができる。例えば、構造接着剤を使用して、上部カバー36及び前部カバー42をフレーム34に保持することができる。次いで、アビオニクスシャーシ12を電気的に封止するために、アビオニクスシャーシ12の内部18で構造接着剤のすぐ横に導電性接着剤を配置することができる。
【0021】
カードレール20は、内面48に当接し、そこに固定して取り付けることができる。カードレール20は、機械的固定具、はんだ、ろう付け、溶接、接着剤など任意の簡便な方法を使用して内面48に装着することができる。カードレール20は、対として構成することができ、一方のカードレール20が側壁44に位置し、他方のカードレール20が側壁46に位置して、一対のカードレール20の間に延在するスロット21を効果的に画定する。PCB14がスロット21内に適切に摺動することを保証するには、一対のカードレール20の平行性が必要である。各カードレール20は、溝又はチャネル52を画定する2本の脚部を有し、溝又はチャネル52がスロット21を部分的に画定する。カードレール20は、PCB14がスロット21内に挿入されるときに、スロット21を形成する両方のカードレール20によってPCB14が支持されるように中心を合わせるべきである。これは、PCB14の対称的な冷却を容易にする。カードレール20は、機械加工若しくは押出成形されたアルミニウム、銅、アルミニウム/ベリリウム合金、機械加工された炭化ケイ素、又は金属マトリックス複合材を含めた、任意の適切な熱伝導性材料から形成することができる。
【0022】
電波シールド54がハウジング16に設けられて、アビオニクスシャーシ12をEMI/RFIに対して耐性のあるものにする。電波シールド54は、ハウジング16上に設けられる金属層55を備えることができる。電波シールド54は、シャーシハウジング16上の金属堆積層の形態でよい。堆積層は、化学気相成長、物理気相成長、又は電着によって形成することができる。さらに、電波シールド54は、溶射金属、共硬化メッシュの使用、又は金属箔の使用など他の手段によって形成することもできる。電磁妨害を適切に減衰させるために、電波シールド54は、少なくともアビオニクスシャーシ12の外部全体を覆う、又は外部全体に重なる。また、必要であれば、内部に貼着することもできる。電波シールド54は、電波を反射する。アビオニクスシャーシ12の複合材料は、いくらかの電波を吸収し、いくらかの減衰の利益をもたらし、電波シールド54は、実用上必要な減衰をもたらす。企図されている電波シールド54は、少なくとも60dBだけ電波エネルギーを減衰させる。選択された材料に関する金属層55の厚さが、電波エネルギーを減衰させる主因であると考えられる。2〜3ミクロンの厚さを有するアルミニウムの物理気相成長層が、電波エネルギーを少なくとも60dB減衰させることが判明している。
【0023】
外部金属層に加えて、金属ストリップ56を備える少なくとも1つの落雷導電性経路がシャーシハウジング16に提供される。金属ストリップ56は、電波シールド54を形成する金属層55を覆うものとして図示されている。単一の金属ストリップ56として図示されているが、複数のストリップを使用することができ、隅の周りに、かつアセンブリの複数の構成要素上に延在することができる。金属ストリップ56は、1つ又は複数の脚部22まで延在し、それにより電気的な接地への導電性経路を形成する。単一の金属ストリップ56及び/又は複数の金属ストリップが1つ又は複数の脚部22まで延在して、電気的な接地への複数の導電性経路を提供することができる。
【0024】
取付け脚部22が、アビオニクスシャーシ12に関する接地点として図示されているが、接地経路を提供するために他の適切な接地点を使用することもでき、接地スタッド、接地表面、接地ストラップ、金属ばねフィンガなどが含まれる。これらはすべて、取付け脚部22とは全く関係なく構成することができる。取付けフック及びガイドピンが使用されるときなどには、アビオニクスシャーシ12が取付け脚部22を有さないことさえあることが企図される。
【0025】
金属ストリップ56を作成するために、溶射アルミニウム又は別の溶射金属を使用することができることが企図されている。溶射アルミニウムは、溶融されたアルミニウムを膨張ガスによってアビオニクスシャーシ12に推進することによって塗布される。溶融金属は、衝突時に急冷して、機械的嵌合及び拡散接合によってアビオニクスシャーシ12に接着する。後に続く衝突するアルミニウムが、金属ストリップ56の厚さを形成する。金属ストリップ56は、電波シールド54の金属層55に比べて比較的厚く、実用上の厚さは約76ミクロン以上である。
【0026】
金属ストリップ56の密度及び厚さは、金属ストリップ56のエレクトロマイグレーション又は融解を引き起こすことなく、落雷によって発生される電流を接地へと迅速に伝送できるように選択すべきである。図4は、複数の放熱フィン58に位置された金属層55及び金属ストリップ56の断面を示す。金属ストリップ56の厚さは、金属層55よりも厚いものとして概略的に図示されている。
【0027】
また、溶射アルミニウムは、アビオニクスシャーシ12の接着継手の上に塗布することもできる。これは、例えば取付け脚部22がシャーシハウジング16に装着される場合である。溶射アルミニウム又は金属ストリップ56は、シャーシハウジング16と取付け脚部22の間の連続する密接に結合された導電性経路を形成し、これは、スパークを生じるおそれがある導電性経路間のわずかなギャップを回避する助けとなる。取付け脚部22を含めたアビオニクスシャーシ12上の任意の位置間の電気抵抗は、2.5ミリオーム以下であることがある。
【0028】
その金属同等物とは異なり、炭素複合材アビオニクスシャーシ12は、本来、電波エネルギーを減衰せず、又は落雷によって発生される極端な電流を逃がすようには伝導しない。これは、電気絶縁複合材マトリックスにより、炭素繊維複合材シャーシハウジング16がアルミニウムシャーシよりも大幅に低い導電性だからである。炭素繊維複合材アビオニクスシャーシ12において、落雷からの電流は、金属経路を利用可能にすることを試み、これは、電磁場遮蔽又は落雷保護されていない搭載電子回路を損傷、さらには破壊することがある。上述した金属層54は、落雷に対処するのに十分な厚さとは必ずしも限らない。また、落雷保護を提供するのに十分な厚さの金属層は、アビオニクスシャーシ12の重量を非常に、かつ不必要に増加させる。
【0029】
金属層55及び金属ストリップ56に関する異なる材料と厚さの組合せが、重量をさらに減少させ、その一方で依然として所望の電波遮蔽及び落雷保護を提供する。金属層55と金属ストリップ56を混合すること、また所望の機能を実施するのに必要な領域にそれぞれの適用領域を限定することにより、重量の実質的な削減が可能になる。
【0030】
図5は、カードレール20を内面48に装着することができることを示す。カードレール20は、固定具、はんだ、ろう付け、溶接、接着剤、又は他の装着方法を使用して装着することができる。構造接着剤が使用される場合、構造接着剤は必要な導電性を有さず、したがって、カードレール20と側壁44及び46の内面48との間の導電性を高めるために、溶射アルミニウム、別の溶射金属、又は別の手段によって塗布される金属をカードレール20に沿って塗布することができる。
【0031】
複数の放熱フィン58が、側壁44及び46の外面50から延在する。アビオニクスシャーシ12内の炭素繊維はエポキシマトリックス中に包み込まれているので、得られる構造は、炭素繊維の構造及び重量の面で有利であるが、熱伝導率の面で有利ではない。この実施形態では、側壁44及び46は一体型の低温壁であり、これらは熱管理システムを形成する助けとなり、アビオニクスシャーシ12の内部18からその外部19に熱を伝導し、次いで対流によって周囲空気中に熱を放散することができる。
【0032】
他の構成も可能であるが、図2及び図5では、放熱フィン58は、カードレール20と同じ向きであり、長さも相応に示されている。例えば、放熱フィンは、カードレールに垂直に延びることがある。放熱フィン58は、側壁44及び46の外面積を増加し、より多くの熱を対流によって周囲空気に伝達できるようにする。放熱フィン58は、図4〜図6では、放熱フィン58の平面内で、等方性向きを有する複数の高い熱伝導率の炭素繊維59を備えて概略的に示されている。方向付けられた炭素繊維の使用により、放熱フィン58は、同様の寸法のアルミニウム部品の数倍の熱伝導率を有し、しかしかなり軽量である。例えば、等方性炭素繊維59は、約1100W/mKの高い熱伝導率を有することができる。
【0033】
放熱フィン58は、側壁44及び46に共硬化することができ、継目をなくし、熱的経路を改良する。熱伝導率をさらに改良するために、放熱フィン58の複数の等方性繊維を、放熱フィン58の内部から個々の部位で延在させて、タブ60を形成することができる。これらのタブ60は、放熱フィン58の全長に沿って形成することができる。タブ60は、側壁44及び46を通過して、内面48に位置されたカードレール20に接触する。等方性炭素繊維59は、カードレール20から放熱フィン58に直接的な導電性経路を形成する。
【0034】
外面50と当接するすべての放熱フィン58が、側壁44及び46を通ってカードレール20に延在するタブ60を有するわけではない。側壁44及び46を通って放熱フィン58から延在し、カードレール20と当接する複数の等方性炭素繊維59は、伝熱を大幅に改良するので有利である。1つの放熱フィン58からの複数のタブ60が、カードレール20の全長に沿ってカードレール20に接触することができる。さらに、複数の放熱フィン58からの複数のタブ60が単一のカードレール20に当接して図示され、これもまた、カードレール20から伝導することができる熱の量を改良する。
【0035】
図6は、カードレール20の代替取付け形態を示す。より具体的には、カードレール取付け部61がカードレール20上に設けられ、内面48に装着される。カードレール取付け部61は、溝付き表面64を有する台62として図示されている。カードレール取付け部61は、構造接着剤と導電性接着剤の少なくとも一方によってカードレール20に接着することができる。用途によっては、同じ接着剤が、所望の構造的特性と導電特性の両方を提供することができる。
【0036】
溝付き構造64は介在間隙空間65を画定し、介在間隙空間65は、カードレール取付け部61が内面48に接着されるときに熱伝導性接着剤67を受け取ることができる。この熱伝導性接着剤は、等方性炭素繊維59に触れることがあり、カードレール20から放熱フィン58への導電性経路を形成する助けとなる。さらに、ねじなど複数の固定具66を外面50に挿入することができ、機械的補強を行い、カードレール20の安定性を保証する。
【0037】
図7は、アビオニクスシャーシ12の一部分を示し、スロット21内に取り付けられた回路カードアセンブリ68を含んでおり、かつ伝熱平面70、熱パッド76、及び補剛具78を有する。PCB14が、スロット21内部に取り付けられて図示されており、伝熱平面70もスロット21内にあり、PCB14と重畳関係にある。このようにして、PCB14は第1の主平面を画定し、伝熱平面70は第2の主平面を画定し、PCB14と伝熱平面70の空間的関係は、回路カードアセンブリ68がスロット21内部に受け取られるときに第1及び第2の主平面がスロット21の内部に位置されるようなものである。
【0038】
図8は、伝熱平面70、熱パッド76、及び補剛具78をより良く示す。伝熱平面70は、PCB14から熱を伝導して逃がすために使用される。伝熱平面70は、炭素繊維強化複合材及び炭素−炭素複合材から構成することができる。例えば、伝熱平面70は、熱伝導性が高い熱分解性炭素から構成することができる。伝熱平面70が2次元平面内で熱伝導性になるように炭素繊維をレイアップすることができる。すなわち、伝熱平面70は、xy平面内で熱が放散できるようにする平面内(横方向)熱伝導率を有する。また、伝熱平面70が3次元での炭素繊維のレイアップを有することもできる。3次元レイアップは、より高価であるが、PCB14から逃げる熱の移動を容易にする。1次元レイアップも有用となることがあることが企図されている。伝熱平面70は、その構成にかかわらず、PCB14からカードレール20に熱を伝導するように意図される。
【0039】
伝熱平面70は、PCB14の上面又は底面に装着されることがある。伝熱平面70は、PCB14に直接、又は熱パッド76を介して取り付けることができる。熱パッド76は、炭素複合材又は任意の熱伝導率の材料から形成することができる。例えば、熱パッド76は、3次元の炭素−炭素複合材から形成することができる。熱パッド76は、発熱構成要素24に直に接触するように位置させることができる。
【0040】
補剛具78は、PCB14がスロット21内部で湾曲又は振動しないようにPCB14に動作可能に結合される。回路カードアセンブリ68がスロット21内部に位置されるとき、補剛具78は、PCB14と伝熱平面70の間に位置させることができる。また、回路カードアセンブリ68がスロット21内部に位置されるとき、補剛具78は、カードレール20の1つの中に位置させることもできる。補剛具78は、アルミニウム又は同様の熱伝導性材料から構成することができ、PCB14を支持できるように様々な構成を有することができる。伝熱平面70は平面として図示されているが、バー又はストラップでもよいことが企図されている。さらに、代替実施形態では、PCB14を補強するための任意の適切な形状補剛具78を提供することができる。例えば、補剛具78は、相互接続されていない複数のバーでよい。また、補剛具78は、伝熱平面70と一体でもよい。
【0041】
再び図7を参照すると、回路カードアセンブリ68がスロット21内にあるとき、伝熱平面70は、一方のカードレール20に導電結合されて、第1の導電性経路72の一部分を形成し、PCB14は、別のカードレール20に導電結合されて、第2の導電性経路74の一部分を形成する。第1の導電性経路72は、発熱構成要素24から始まる。熱は、熱パッド76を通って伝熱平面70に伝導され、伝熱平面70がさらにその熱を横方向へカードレール20に伝導する。第1の導電性経路72は、カードレール20を通って、タブ60での等方性炭素繊維59、又は側壁44及び46自体に続く。タブ60での等方性炭素繊維59を通って伝導される熱は、放熱フィン58の外部に直接伝導される。側壁44及び46を通って伝導される熱は、放熱フィン58での等方性炭素繊維59によって、放熱フィン58の外部に伝導される。次いで、熱を、放熱フィン58の周りの空気中に対流によって放散することができる。
【0042】
第2の導電性経路74は、発熱構成要素24から始まる。次いで、熱は、PCB14の内部経路30を通って、熱伝導性側部ストリップ28に伝達される。図7に示される矢印は内部経路30からずれているが、これは図示のためにそうしたものであり、実際には内部経路30は第2の導電性経路74の一部分である。図面では、内部経路30を不明瞭にしないように矢印をずらしたにすぎない。側部ストリップ28はカードレール20に当接し、熱はその後、カードレール20から側壁44及び46を通って放熱フィン58の外部に伝導し、或いはタブ60を通って放熱フィン58の外部に伝導する。次いで、熱を、放熱フィン58の周りの空気中に対流によって放散することができる。したがって、PCB14は単独で熱拡散器としても作用する。そのため、伝熱平面70によって提供される追加の導電性経路により、アビオニクスシャーシ12がはるかに低温で延びる。
【0043】
PCB14の高さは、PCB14と伝熱平面70の両方がチャネル52内部に受け取られるようなものである。図7に示されるように、PCB14は、カードレール20の主要部分と直に接触する。伝熱平面70は、カードレール20の脚部と直接接触し、かつカードレール20の主要部分と直に接触する。或いは、PCB14とカードレール20の間の接触、又は伝熱平面70とカードレール20の間の接触は、間接的な接触でよい。
【0044】
図9は、調節可能な熱パッド80を備える代替の熱パッドを示す。調節可能な熱パッド80は、ねじ接点82として図示されている。ねじ接点82の下側部分は、PCB14に対して調節可能である。したがって、ねじ接点82は、様々な高さの発熱構成要素24に対応することができるように昇降させることができる。
【0045】
図10は、カードレール20内でのPCB14の代替取付け形態を示す。より具体的には、PCB14及び伝熱平面70をカードレール20に接続するために楔係止79を使用することができる。楔係止79は、アルミニウム又は任意の同様に熱伝導性の材料からなることがある。このようにして、楔係止79を第1の導電性経路72及び第2の導電性経路74の一部分にすることができる。ここで、例えば、第2の導電性経路は発熱構成要素24から始まる。次いで、熱は、内部経路30を通って熱伝導性側部ストリップ28に伝達される。側部ストリップ28は楔係止79に当接し、楔係止79はさらに熱をカードレール20に伝導する。さらに、カードレール20は、側壁44及び46を通して放熱フィン58に熱を伝導する。次いで、熱を、放熱フィン58の周りの空気中に対流によって放散することができる。ここでも、図9に示される矢印は内部経路30からずれているが、これは図示のためにそうしたものであり、実際には内部経路30は第2の導電性経路74の一部分である。
【0046】
いずれの実施形態でも、回路カードアセンブリ68の構成要素の高さは、回路カードアセンブリ68全体がスロット21内部に位置されるように選択すべきである。これは、回路カードアセンブリ68に低背設計を与える。これにより、より多くの回路カードアセンブリ68をアビオニクスシャーシ12内に配置できるようになる。アビオニクスシャーシ12内の回路カードアセンブリ68の量が増加するとき、2つの熱伝導性経路72及び74の存在が、PCB14からの追加の熱分配を可能にする助けとなり、アビオニクスシャーシ12がより低温で延びることができるようにする。
【0047】
図11は、本発明の第5の実施形態による低温壁144及び146を有するアビオニクスシャーシ112の分解図である。第5の実施形態100は、第1の実施形態10と同様である。したがって、同様の部分は、100だけ増分した参照番号で識別され、特に断りのない限り、第1の実施形態の同様の部分の説明が第5の実施形態にも当てはまることを理解されたい。
【0048】
第1の実施形態10と第5の実施形態100の1つの相違点は、低温壁144及び146が、熱伝導性材料からなるフレームとは別個に形成されるので、別個の部品であることである。より具体的には、低温壁144及び146は、炭化エポキシマトリックス中の炭素繊維の複合材から形成される。炭化エポキシマトリックス複合材は、エポキシマトリックス複合材に比べて各軸で比較的高い熱伝導率特性を有する。熱伝導率は、炭素繊維レイアップに応じて軸で増加される。低温壁144及び146内の炭素繊維は、2次元平面内で低温壁144及び146がより高い熱伝導性になるようにレイアップされる。炭化マトリックス中の炭素繊維は、上述した伝熱平面と非常に似た様式で、繊維レイアップにより、xy平面内で優れた熱的特性を有する。
【0049】
この構成により、低温壁144及び146を、アビオニクスシャーシ112及びフレーム134の残りの部分よりも高い熱伝導率の材料から形成することができる。低温壁144及び146の高い熱伝導率により、低温壁144及び146は剛性になるが、強度は高くない。アビオニクスシャーシ全体を同じ材料から形成するには、必要な構造上の支持を実現するためにアビオニクスシャーシ112全体を非常に厚くする必要がある。したがって、エポキシマトリックス中にレイアップされた炭素繊維から形成される実質的に熱絶縁性のフレーム134が、アビオニクスシャーシ112に強度を与え、別個の低温壁144及び146は、そのような精密な構造支持を提供するのには必要とされずに、高い熱伝導率の面での利益をもたらすことができる。
【0050】
別の相違点は、カードレール120が低温壁144及び146の内面148に一体形成されることである。低温壁144及び146は、向かい合った関係でフレーム134に取り付けられ、それにより、低温壁144及び146上の対応するカードレール120が間にスロット121を画定する。したがって、低温壁144及び146は、回路カードアセンブリがスロット121内部に嵌合できるように完璧に位置合わせすべきである。別個の低温壁144及び146は、はんだ、溶接、ろう付け、接着剤、機械的固定具、又は他の同様の装着方法を使用してフレーム134に組み立てることができる。低温壁144及び146をフレーム134に固定するために構造接着剤を塗布することができ、アビオニクスシャーシ112の内部118で構造接着剤のすぐ横に導電性接着剤を配置して、アビオニクスシャーシ112を電気的に封止することができる。低温壁144及び146は、ニッケルやアルミニウムなどで金属めっきすることもでき、より良い導電性が得られ、PCB114上でのアルミニウム楔係止179によるガルバニ腐食から炭素繊維を封止する。
【0051】
図12は、本発明の第6の実施形態による、低温壁244及び246を有するアビオニクスシャーシ212の分解図である。第6の実施形態200は、第5の実施形態100と同様である。相違点は、低温壁244及び246が、放熱フィン258を含んで、低温壁244及び246の外面250の表面積を増加していることである。低温壁の表面積は、ピン又は他の同様の方法によって増加させることもできる。
【0052】
重量の観点からは、炭素繊維複合材アビオニクスシャーシ12が、より重いアルミニウム製のものよりも望ましい。しかし、炭素繊維複合材製のものは、熱伝導率特性及び導電率特性がより低いので、アルミニウムバージョンよりも望ましくない。したがって、本明細書で開示する炭素繊維複合材アビオニクスシャーシの様々な実施形態は、それらの重量減少により、航空機環境に関して有益である。また、重量減少されたアビオニクスシャーシは、電磁妨害(EMI)に関するすべての要件に対処し、アビオニクス機器によって発生される熱を放散し、落雷からアビオニクス機器を保護し、かつ環境への露出から保護し、その一方で依然として比較的軽量のアビオニクスシャーシを実現する。
【0053】
本書では、例を使用して、最良形態を含めて本発明を開示し、また、任意のデバイス又はシステムの形成及び使用並びに任意の組み込まれた方法の実施を含めて本発明を当業者が実施できるようにしている。本発明の特許性のある範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者に思い付く他の例を含むことができる。そのような他の例は、特許請求の範囲の文字通りの言い回しと異ならない構造要素を有する場合、又は特許請求の範囲の文字通りの言い回しと実質的に異ならない均等な構造要素を含む場合に、特許請求の範囲に入るものと意図される。
【符号の説明】
【0054】
10 航空機
12 アビオニクスシャーシ
14 回路板
16 シャーシハウジング
18 内部
19 外部
20 熱伝導性カードレール
21 スロット
22 取付け脚部
24 発熱構成要素
26 基板
28 側部ストリップ
30 内部経路
34 フレーム
36 上部カバー
38 底壁
40 後壁
42 前部カバー
44 側壁
46 側壁
47 開口
48 内面
50 外面
54 電波シールド
55 金属層
56 金属ストリップ
58 放熱フィン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部及び外部を有するハウジングを備えるアビオニクスシャーシアセンブリであって、前記ハウジングが、
エポキシマトリックス中でレイアップされた炭素繊維の複合材を備える実質的に非熱伝導性のフレームと、
少なくとも2つの壁であり、そのうちの少なくとも1つが炭化マトリックス中の炭素繊維の複合材を備える熱伝導性の壁である、少なくとも2つの壁と、
前記少なくとも2つの壁に提供された複数の離隔された熱伝導性カードレールと、
を備え、
前記少なくとも2つの壁が向い合わせにフレームに取り付けられ、それにより前記壁での対応するカードレールが間に効果的なスロットを画定し、前記スロット内にプリント回路板を受け取ることができ、前記カードレール及び前記少なくとも1つの熱伝導性の壁が、前記内部から前記外部への熱伝導性経路を形成する、
アビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項2】
前記スロット内部に位置された少なくとも1つのプリント回路板をさらに備える請求項1記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項3】
前記カードレールが、前記スロットの一部分を形成する溝を備え、前記プリント回路板が楔係止を備え、前記楔係止が前記溝内に受け取られて、前記プリント回路板を前記カードレールに選択的に係止し、熱伝導性経路の一部分を形成する請求項2記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項4】
前記楔係止が金属であり、前記壁が金属めっきされて、前記楔係止によるガルバニ腐食から前記炭素繊維を封止する請求項3記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項5】
炭素繊維から構成され、前記少なくとも1つの熱伝導性壁から前記ハウジングの外部に突出して熱伝導性経路の一部分を形成する放熱フィンをさらに備える請求項4記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項6】
前記放熱フィンが前記ハウジングと共硬化される請求項5記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項7】
前記放熱フィンが機械加工によって形成される請求項5記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項8】
前記放熱フィンが前記レールと位置合わせされる請求項6記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項9】
前記放熱フィンが前記レールと同一の広がりをもつ請求項8記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項10】
前記壁が、少なくとも1つの機械的な固定具によって前記フレームに取り付けられる請求項1記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項11】
前記壁が、少なくとも1つの接着剤によって前記フレームに取り付けられる請求項1記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項12】
前記少なくとも1つの接着剤が熱伝導性である請求項11記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項13】
前記少なくとも1つの接着剤が構造接着剤である請求項11記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項14】
前記少なくとも1つの熱伝導性の壁内の前記炭素繊維が、前記壁が2次元平面内で熱伝導性となるようにレイアップされる請求項1記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項15】
前記壁が金属めっきされる請求項1記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。
【請求項16】
前記ハウジングが、少なくとも1つの非熱伝導性の壁をさらに備える請求項1記載のアビオニクスシャーシアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2012−531037(P2012−531037A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516088(P2012−516088)
【出願日】平成22年5月5日(2010.5.5)
【国際出願番号】PCT/US2010/033721
【国際公開番号】WO2011/019420
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】