キナーゼモジュレーターとしてのアミノピリミジン
本発明は式I[式中、R3、B、Z、rおよびR1は、本明細書で定義する通りである]で表されるアミノピリミジン化合物、前記化合物を蛋白質チロシンキナーゼモジュレーター、特にFLT3および/またはc−kitおよび/またはTrkBの阻害剤として用いること、前記化合物を細胞または被験体におけるFLT3および/またはc−kitおよび/またはTrkBのキナーゼ活性を低下させるか或は阻害する目的で用いること、そして前記化合物を被験体における細胞増殖性疾患および/またはFLT3および/またはc−kitおよび/またはTrkBに関連した疾患を予防または治療する目的で用いることに向けたものである。本発明は、更に、本発明の化合物を含有して成る製薬学的組成物および癌および他の細胞増殖性疾患の如き状態を治療する方法にも向けたものである。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】
[式中、
rは、1または2であり;
Zは、NH,N(アルキル)またはCH2であり;
Bは、フェニル,ヘテロアリールまたは9から10員のベンゾ縮合ヘテロアリールであり;
R1は、
【化2】
(ここで、nは1,2,3または4であり;
Raは、水素,アルコキシ,フェノキシ,フェニル,場合によりR5で置換されていてもよいヘテロアリール,ヒドロキシル,アミノ,アルキルアミノ,ジアルキルアミノ,場合によりR5で置換されていてもよいオキサゾリジノニル,場合によりR5で置換されていてもよいピロリジノニル,場合によりR5で置換されていてもよいピペリジノニル,場合によりR5で置換されていてもよい環式ヘテロジノニル,場合によりR5で置換されていてもよいヘテロシクリル,−COORy,−CONRwRx,−N(Rw)CON(Ry)(Rx),−N(Ry)CON(Rw)(Rx),−N(Rw)C(O)ORx,−N(Rw)CORy,−SRy,−SORy,−SO2Ry,−NRwSO2Ry,−NRwSO2Rx,−SO3Ry,−OSO2NRwRxまたは−SO2NRwRxであり、RwおよびRxは、独立して、水素,アルキル,アルケニル,アラルキルまたはヘテロアラルキルから選択されるか、或はRwとRxが場合により一緒になって場合によりO,NH,N(アルキル),SO2,SOまたはSから選択されるヘテロ部分を含有していてもよい5から7員環を形成していてもよく、
Ryは、水素,アルキル,アルケニル,シクロアルキル,フェニル,アラルキル,ヘテロアラルキルまたはヘテロアリールから選択され;
R5は、ハロゲン,シアノ,トリフルオロメチル,アミノ,ヒドロキシル,アルコキシ,−C(O)アルキル,−SO2アルキル,−C(O)N(アルキル)2,アルキル,C(1−4)アルキル−OHまたはアルキルアミノから独立して選択される1、2または3個の置換基である)
であり、そして
R3は、水素,アルキル,アルコキシ,ハロゲン,アルコキシエーテル,ヒドロキシル,チオ,ニトロ,場合によりR4で置換されていてもよいシクロアルキル,場合によりR4で置換されていてもよいヘテロアリール,アルキルアミノ,場合によりR4で置換されて
いてもよいヘテロシクリル,−O(シクロアルキル),場合によりR4で置換されていてもよいピロリジノニル,場合によりR4で置換されていてもよいフェノキシ,−CN,−OCHF2,−OCF3,−CF3,ハロゲン置換アルキル,場合によりR4で置換されていてもよいヘテロアリールオキシ,ジアルキルアミノ,−NHSO2アルキル,チオアルキルまたは−SO2アルキルから独立して選択される1個以上の置換基であり;ここで、R4は、独立して、ハロゲン,シアノ,トリフルオロメチル,アミノ,ヒドロキシル,アルコキシ,−C(O)アルキル,−CO2アルキル,−SO2アルキル,−C(O)N(アルキル)2,アルキルまたはアルキルアミノから選択される]
で表される化合物およびこれのN−オキサイド,製薬学的に受け入れられる塩,溶媒和物,幾何異性体および立体化学異性体。
【請求項2】
RwおよびRxが独立して水素,アルキル,アルケニル,アラルキルまたはヘテロアラルキルから選択されるか、或はRwとRxが場合により一緒になって
【化3】
から成る群から選択される5から7員環を形成していてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Bがフェニルまたはヘテロアリールである請求項2記載の化合物。
【請求項4】
Bがフェニルまたはヘテロアリールである請求項1記載の化合物。
【請求項5】
ZがNHまたはCH2であり、そして
R3が水素,アルキル,アルコキシ,ハロゲン,アルコキシエーテル,ヒドロキシル,場合によりR4で置換されていてもよいシクロアルキル,場合によりR4で置換されていてもよいヘテロアリール,場合によりR4で置換されていてもよいヘテロシクリル,−O(シクロアルキル),場合によりR4で置換されていてもよいフェノキシ,場合によりR4で置換されていてもよいヘテロアリールオキシ,ジアルキルアミノまたは−SO2アルキルから独立して選択される1個以上の置換基である、
請求項4記載の化合物。
【請求項6】
Raが水素,アルコキシ,場合によりR5で置換されていてもよいヘテロアリール,ヒドロキシル,アミノ,アルキルアミノ,ジアルキルアミノ,場合によりR5で置換されていてもよいオキサゾリジノニル,場合によりR5で置換されていてもよいピロリジノニル,場合によりR5で置換されていてもよいヘテロシクリル,−CONRwRx,−N(Rw)CON(Ry)(Rx),−N(Ry)CON(Rw)(Rx),−N(Rw)C(O)ORx,−N(Rw)CORy,−SO2Ry,−NRwSO2Ryまたは−SO2NRwRxである請求項5記載の化合物。
【請求項7】
rが1であり;
Raが水素,ヒドロキシル,アミノ,アルキルアミノ,ジアルキルアミノ,ヘテロアリール,場合によりR5で置換されていてもよいヘテロシクリル,−CONRwRx,−SO2Ry,−NRwSO2Ry,−N(Ry)CON(Rw)(Rx)または−N(Rw)C(O)ORxであり;
R5が−C(O)アルキル,−SO2アルキル,−C(O)N(アルキル)2,アルキル
または−C(1−4)アルキル−OHから独立して選択される1個の置換基であり、そして
R3がアルキル,アルコキシ,ハロゲン,シクロアルキル,ヘテロシクリル,−O(シクロアルキル),フェノキシまたはジアルキルアミノから独立して選択される1個の置換基である、
請求項6記載の化合物。
【請求項8】
Bがフェニルまたはピリジニルであり;
Raが水素,ジアルキルアミノ,場合によりR5で置換されていてもよいヘテロシクリル,−CONRwRx,−N(Ry)CON(Rw)(Rx)または−NRwSO2Ryであり、そして
R3がアルキル,アルコキシ,ヘテロシクリル,シクロアルキルまたは−O(シクロアルキル)から独立して選択される1個の置換基である、
請求項7記載の化合物。
【請求項9】
下記:
【化4】
【化5】
から成る群から選択される化合物。
【請求項10】
下記:
【化6】
【化7】
から成る群から選択される化合物。
【請求項11】
請求項1−10記載の化合物および製薬学的に受け入れられる担体を含有して成る製薬学的組成物。
【請求項12】
薬剤として用いるための請求項1から10のいずれか記載の化合物。
【請求項13】
細胞増殖性疾患治療用薬剤を製造するための請求項1から10のいずれか記載化合物の使用。
【請求項14】
細胞におけるFLT3のキナーゼ活性を低下させる方法であって、前記細胞を請求項1−10記載の化合物と接触させる段階を含んで成る方法。
【請求項15】
細胞におけるFLT3のキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記細胞を請求項1−10記載の化合物と接触させる段階を含んで成る方法。
【請求項16】
細胞におけるTrkBのキナーゼ活性を低下させる方法であって、前記細胞を請求項1−10記載の化合物と接触させる段階を含んで成る方法。
【請求項17】
細胞におけるTrkBのキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記細胞を請求項1−10記載の化合物と接触させる段階を含んで成る方法。
【請求項18】
細胞におけるc−Kitのキナーゼ活性を低下させる方法であって、前記細胞を請求項1−10記載の化合物と接触させる段階を含んで成る方法。
【請求項19】
細胞におけるc−Kitのキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記細胞を請求項1−10記載の化合物と接触させる段階を含んで成る方法。
【請求項20】
被験体におけるFLT3のキナーゼ活性を低下させる方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物を投与する段階を含んで成る方法。
【請求項21】
被験体におけるFLT3のキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物を投与する段階を含んで成る方法。
【請求項22】
被験体におけるTrkBのキナーゼ活性を低下させる方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物を投与する段階を含んで成る方法。
【請求項23】
被験体におけるTrkBのキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物を投与する段階を含んで成る方法。
【請求項24】
被験体におけるc−Kitのキナーゼ活性を低下させる方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物を投与する段階を含んで成る方法。
【請求項25】
被験体におけるc−Kitのキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物を投与する段階を含んで成る方法。
【請求項26】
被験体におけるFLT3関連疾患を予防する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物および製薬学的に受け入れられる体を含有して成る製薬学的組成物を予防的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項27】
被験体におけるTrkB関連疾患を予防する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物および製薬学的に受け入れられる体を含有して成る製薬学的組成物を予防的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項28】
被験体におけるc−Kit関連疾患を予防する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物および製薬学的に受け入れられる体を含有して成る製薬学的組成物を予防的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項29】
被験体におけるFLT3関連疾患を治療する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物および製薬学的に受け入れられる体を含有して成る製薬学的組成物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項30】
被験体におけるTrkB関連疾患を治療する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物および製薬学的に受け入れられる体を含有して成る製薬学的組成物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項31】
被験体におけるc−Kit関連疾患を治療する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物および製薬学的に受け入れられる体を含有して成る製薬学的組成物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項32】
更に化学療法薬を投与することも含んで成る請求項26記載の方法。
【請求項33】
更に遺伝子療法を施すことも含んで成る請求項26記載の方法。
【請求項34】
更に免疫療法を施すことも含んで成る請求項26記載の方法。
【請求項35】
更に放射線療法を施すことも含んで成る請求項26記載の方法。
【請求項36】
更に化学療法薬を投与することも含んで成る請求項27記載の方法。
【請求項37】
更に遺伝子療法を施すことも含んで成る請求項27記載の方法。
【請求項38】
更に免疫療法を施すことも含んで成る請求項27記載の方法。
【請求項39】
更に放射線療法を施すことも含んで成る請求項27記載の方法。
【請求項40】
更に化学療法薬を投与することも含んで成る請求項28記載の方法。
【請求項41】
更に遺伝子療法を施すことも含んで成る請求項28記載の方法。
【請求項42】
更に免疫療法を施すことも含んで成る請求項28記載の方法。
【請求項43】
更に放射線療法を施すことも含んで成る請求項28記載の方法。
【請求項44】
更に化学療法薬を投与することも含んで成る請求項29記載の方法。
【請求項45】
更に遺伝子療法を施すことも含んで成る請求項29記載の方法。
【請求項46】
更に免疫療法を施すことも含んで成る請求項29記載の方法。
【請求項47】
更に放射線療法を施すことも含んで成る請求項29記載の方法。
【請求項48】
更に化学療法薬を投与することも含んで成る請求項30記載の方法。
【請求項49】
更に遺伝子療法を施すことも含んで成る請求項30記載の方法。
【請求項50】
更に免疫療法を施すことも含んで成る請求項30記載の方法。
【請求項51】
更に放射線療法を施すことも含んで成る請求項30記載の方法。
【請求項52】
更に化学療法薬を投与することも含んで成る請求項31記載の方法。
【請求項53】
更に遺伝子療法を施すことも含んで成る請求項31記載の方法。
【請求項54】
更に免疫療法を施すことも含んで成る請求項31記載の方法。
【請求項55】
更に放射線療法を施すことも含んで成る請求項31記載の方法。
【請求項56】
被験体における細胞増殖性疾患を治療する方法であって、前記被験体に腔内医学器具を用いて前記化合物を放出させることによる制御送達で請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項57】
被験体におけるFLT3関連疾患を治療する方法であって、前記被験体に腔内医学器具を用いて前記化合物を放出させることによる制御送達で請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項58】
被験体におけるTrkB関連疾患を治療する方法であって、前記被験体に腔内医学器具を用いて前記化合物を放出させることによる制御送達で請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項59】
被験体におけるc−Kit関連疾患を治療する方法であって、前記被験体に腔内医学器具を用いて前記化合物を放出させることによる制御送達で請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項60】
前記腔内医学器具がステントを含んで成る請求項56記載の方法。
【請求項61】
前記腔内医学器具がステントを含んで成る請求項57記載の方法。
【請求項62】
前記腔内医学器具がステントを含んで成る請求項58記載の方法。
【請求項63】
前記腔内医学器具がステントを含んで成る請求項59記載の方法。
【請求項64】
ターゲティング剤と接合している請求項1−10記載の化合物を有効量で含有しかつ製薬学的に受け入れられる担体を含有して成る製薬学的組成物。
【請求項65】
細胞増殖性疾患を治療する方法であって、被験体にターゲティング剤と接合させておいた請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項66】
FLT3関連疾患を治療する方法であって、被験体にターゲティング剤と接合させておいた請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項67】
TrkB関連疾患を治療する方法であって、被験体にターゲティング剤と接合させておいた請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項68】
c−Kit関連疾患を治療する方法であって、被験体にターゲティング剤と接合させておいた請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項69】
化学療法薬と請求項1から10のいずれか記載化合物の組み合わせ。
【請求項70】
請求項1記載の化合物を製造する方法であって、式IV:
【化8】
で表される化合物と式V:
【化9】
で表される化合物を塩基の存在下で反応させることを含んで成る方法。
【請求項71】
請求項1記載の化合物を製造する方法であって、式XII:
【化10】
で表される化合物をR1ONH2含有化合物と反応させることを含んで成る方法。
【請求項72】
請求項70−71記載の方法で作られた生成物を含有して成る製薬学的組成物。
【請求項1】
式I:
【化1】
[式中、
rは、1または2であり;
Zは、NH,N(アルキル)またはCH2であり;
Bは、フェニル,ヘテロアリールまたは9から10員のベンゾ縮合ヘテロアリールであり;
R1は、
【化2】
(ここで、nは1,2,3または4であり;
Raは、水素,アルコキシ,フェノキシ,フェニル,場合によりR5で置換されていてもよいヘテロアリール,ヒドロキシル,アミノ,アルキルアミノ,ジアルキルアミノ,場合によりR5で置換されていてもよいオキサゾリジノニル,場合によりR5で置換されていてもよいピロリジノニル,場合によりR5で置換されていてもよいピペリジノニル,場合によりR5で置換されていてもよい環式ヘテロジノニル,場合によりR5で置換されていてもよいヘテロシクリル,−COORy,−CONRwRx,−N(Rw)CON(Ry)(Rx),−N(Ry)CON(Rw)(Rx),−N(Rw)C(O)ORx,−N(Rw)CORy,−SRy,−SORy,−SO2Ry,−NRwSO2Ry,−NRwSO2Rx,−SO3Ry,−OSO2NRwRxまたは−SO2NRwRxであり、RwおよびRxは、独立して、水素,アルキル,アルケニル,アラルキルまたはヘテロアラルキルから選択されるか、或はRwとRxが場合により一緒になって場合によりO,NH,N(アルキル),SO2,SOまたはSから選択されるヘテロ部分を含有していてもよい5から7員環を形成していてもよく、
Ryは、水素,アルキル,アルケニル,シクロアルキル,フェニル,アラルキル,ヘテロアラルキルまたはヘテロアリールから選択され;
R5は、ハロゲン,シアノ,トリフルオロメチル,アミノ,ヒドロキシル,アルコキシ,−C(O)アルキル,−SO2アルキル,−C(O)N(アルキル)2,アルキル,C(1−4)アルキル−OHまたはアルキルアミノから独立して選択される1、2または3個の置換基である)
であり、そして
R3は、水素,アルキル,アルコキシ,ハロゲン,アルコキシエーテル,ヒドロキシル,チオ,ニトロ,場合によりR4で置換されていてもよいシクロアルキル,場合によりR4で置換されていてもよいヘテロアリール,アルキルアミノ,場合によりR4で置換されて
いてもよいヘテロシクリル,−O(シクロアルキル),場合によりR4で置換されていてもよいピロリジノニル,場合によりR4で置換されていてもよいフェノキシ,−CN,−OCHF2,−OCF3,−CF3,ハロゲン置換アルキル,場合によりR4で置換されていてもよいヘテロアリールオキシ,ジアルキルアミノ,−NHSO2アルキル,チオアルキルまたは−SO2アルキルから独立して選択される1個以上の置換基であり;ここで、R4は、独立して、ハロゲン,シアノ,トリフルオロメチル,アミノ,ヒドロキシル,アルコキシ,−C(O)アルキル,−CO2アルキル,−SO2アルキル,−C(O)N(アルキル)2,アルキルまたはアルキルアミノから選択される]
で表される化合物およびこれのN−オキサイド,製薬学的に受け入れられる塩,溶媒和物,幾何異性体および立体化学異性体。
【請求項2】
RwおよびRxが独立して水素,アルキル,アルケニル,アラルキルまたはヘテロアラルキルから選択されるか、或はRwとRxが場合により一緒になって
【化3】
から成る群から選択される5から7員環を形成していてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Bがフェニルまたはヘテロアリールである請求項2記載の化合物。
【請求項4】
Bがフェニルまたはヘテロアリールである請求項1記載の化合物。
【請求項5】
ZがNHまたはCH2であり、そして
R3が水素,アルキル,アルコキシ,ハロゲン,アルコキシエーテル,ヒドロキシル,場合によりR4で置換されていてもよいシクロアルキル,場合によりR4で置換されていてもよいヘテロアリール,場合によりR4で置換されていてもよいヘテロシクリル,−O(シクロアルキル),場合によりR4で置換されていてもよいフェノキシ,場合によりR4で置換されていてもよいヘテロアリールオキシ,ジアルキルアミノまたは−SO2アルキルから独立して選択される1個以上の置換基である、
請求項4記載の化合物。
【請求項6】
Raが水素,アルコキシ,場合によりR5で置換されていてもよいヘテロアリール,ヒドロキシル,アミノ,アルキルアミノ,ジアルキルアミノ,場合によりR5で置換されていてもよいオキサゾリジノニル,場合によりR5で置換されていてもよいピロリジノニル,場合によりR5で置換されていてもよいヘテロシクリル,−CONRwRx,−N(Rw)CON(Ry)(Rx),−N(Ry)CON(Rw)(Rx),−N(Rw)C(O)ORx,−N(Rw)CORy,−SO2Ry,−NRwSO2Ryまたは−SO2NRwRxである請求項5記載の化合物。
【請求項7】
rが1であり;
Raが水素,ヒドロキシル,アミノ,アルキルアミノ,ジアルキルアミノ,ヘテロアリール,場合によりR5で置換されていてもよいヘテロシクリル,−CONRwRx,−SO2Ry,−NRwSO2Ry,−N(Ry)CON(Rw)(Rx)または−N(Rw)C(O)ORxであり;
R5が−C(O)アルキル,−SO2アルキル,−C(O)N(アルキル)2,アルキル
または−C(1−4)アルキル−OHから独立して選択される1個の置換基であり、そして
R3がアルキル,アルコキシ,ハロゲン,シクロアルキル,ヘテロシクリル,−O(シクロアルキル),フェノキシまたはジアルキルアミノから独立して選択される1個の置換基である、
請求項6記載の化合物。
【請求項8】
Bがフェニルまたはピリジニルであり;
Raが水素,ジアルキルアミノ,場合によりR5で置換されていてもよいヘテロシクリル,−CONRwRx,−N(Ry)CON(Rw)(Rx)または−NRwSO2Ryであり、そして
R3がアルキル,アルコキシ,ヘテロシクリル,シクロアルキルまたは−O(シクロアルキル)から独立して選択される1個の置換基である、
請求項7記載の化合物。
【請求項9】
下記:
【化4】
【化5】
から成る群から選択される化合物。
【請求項10】
下記:
【化6】
【化7】
から成る群から選択される化合物。
【請求項11】
請求項1−10記載の化合物および製薬学的に受け入れられる担体を含有して成る製薬学的組成物。
【請求項12】
薬剤として用いるための請求項1から10のいずれか記載の化合物。
【請求項13】
細胞増殖性疾患治療用薬剤を製造するための請求項1から10のいずれか記載化合物の使用。
【請求項14】
細胞におけるFLT3のキナーゼ活性を低下させる方法であって、前記細胞を請求項1−10記載の化合物と接触させる段階を含んで成る方法。
【請求項15】
細胞におけるFLT3のキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記細胞を請求項1−10記載の化合物と接触させる段階を含んで成る方法。
【請求項16】
細胞におけるTrkBのキナーゼ活性を低下させる方法であって、前記細胞を請求項1−10記載の化合物と接触させる段階を含んで成る方法。
【請求項17】
細胞におけるTrkBのキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記細胞を請求項1−10記載の化合物と接触させる段階を含んで成る方法。
【請求項18】
細胞におけるc−Kitのキナーゼ活性を低下させる方法であって、前記細胞を請求項1−10記載の化合物と接触させる段階を含んで成る方法。
【請求項19】
細胞におけるc−Kitのキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記細胞を請求項1−10記載の化合物と接触させる段階を含んで成る方法。
【請求項20】
被験体におけるFLT3のキナーゼ活性を低下させる方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物を投与する段階を含んで成る方法。
【請求項21】
被験体におけるFLT3のキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物を投与する段階を含んで成る方法。
【請求項22】
被験体におけるTrkBのキナーゼ活性を低下させる方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物を投与する段階を含んで成る方法。
【請求項23】
被験体におけるTrkBのキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物を投与する段階を含んで成る方法。
【請求項24】
被験体におけるc−Kitのキナーゼ活性を低下させる方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物を投与する段階を含んで成る方法。
【請求項25】
被験体におけるc−Kitのキナーゼ活性を阻害する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物を投与する段階を含んで成る方法。
【請求項26】
被験体におけるFLT3関連疾患を予防する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物および製薬学的に受け入れられる体を含有して成る製薬学的組成物を予防的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項27】
被験体におけるTrkB関連疾患を予防する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物および製薬学的に受け入れられる体を含有して成る製薬学的組成物を予防的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項28】
被験体におけるc−Kit関連疾患を予防する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物および製薬学的に受け入れられる体を含有して成る製薬学的組成物を予防的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項29】
被験体におけるFLT3関連疾患を治療する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物および製薬学的に受け入れられる体を含有して成る製薬学的組成物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項30】
被験体におけるTrkB関連疾患を治療する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物および製薬学的に受け入れられる体を含有して成る製薬学的組成物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項31】
被験体におけるc−Kit関連疾患を治療する方法であって、前記被験体に請求項1−10記載の化合物および製薬学的に受け入れられる体を含有して成る製薬学的組成物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項32】
更に化学療法薬を投与することも含んで成る請求項26記載の方法。
【請求項33】
更に遺伝子療法を施すことも含んで成る請求項26記載の方法。
【請求項34】
更に免疫療法を施すことも含んで成る請求項26記載の方法。
【請求項35】
更に放射線療法を施すことも含んで成る請求項26記載の方法。
【請求項36】
更に化学療法薬を投与することも含んで成る請求項27記載の方法。
【請求項37】
更に遺伝子療法を施すことも含んで成る請求項27記載の方法。
【請求項38】
更に免疫療法を施すことも含んで成る請求項27記載の方法。
【請求項39】
更に放射線療法を施すことも含んで成る請求項27記載の方法。
【請求項40】
更に化学療法薬を投与することも含んで成る請求項28記載の方法。
【請求項41】
更に遺伝子療法を施すことも含んで成る請求項28記載の方法。
【請求項42】
更に免疫療法を施すことも含んで成る請求項28記載の方法。
【請求項43】
更に放射線療法を施すことも含んで成る請求項28記載の方法。
【請求項44】
更に化学療法薬を投与することも含んで成る請求項29記載の方法。
【請求項45】
更に遺伝子療法を施すことも含んで成る請求項29記載の方法。
【請求項46】
更に免疫療法を施すことも含んで成る請求項29記載の方法。
【請求項47】
更に放射線療法を施すことも含んで成る請求項29記載の方法。
【請求項48】
更に化学療法薬を投与することも含んで成る請求項30記載の方法。
【請求項49】
更に遺伝子療法を施すことも含んで成る請求項30記載の方法。
【請求項50】
更に免疫療法を施すことも含んで成る請求項30記載の方法。
【請求項51】
更に放射線療法を施すことも含んで成る請求項30記載の方法。
【請求項52】
更に化学療法薬を投与することも含んで成る請求項31記載の方法。
【請求項53】
更に遺伝子療法を施すことも含んで成る請求項31記載の方法。
【請求項54】
更に免疫療法を施すことも含んで成る請求項31記載の方法。
【請求項55】
更に放射線療法を施すことも含んで成る請求項31記載の方法。
【請求項56】
被験体における細胞増殖性疾患を治療する方法であって、前記被験体に腔内医学器具を用いて前記化合物を放出させることによる制御送達で請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項57】
被験体におけるFLT3関連疾患を治療する方法であって、前記被験体に腔内医学器具を用いて前記化合物を放出させることによる制御送達で請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項58】
被験体におけるTrkB関連疾患を治療する方法であって、前記被験体に腔内医学器具を用いて前記化合物を放出させることによる制御送達で請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項59】
被験体におけるc−Kit関連疾患を治療する方法であって、前記被験体に腔内医学器具を用いて前記化合物を放出させることによる制御送達で請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項60】
前記腔内医学器具がステントを含んで成る請求項56記載の方法。
【請求項61】
前記腔内医学器具がステントを含んで成る請求項57記載の方法。
【請求項62】
前記腔内医学器具がステントを含んで成る請求項58記載の方法。
【請求項63】
前記腔内医学器具がステントを含んで成る請求項59記載の方法。
【請求項64】
ターゲティング剤と接合している請求項1−10記載の化合物を有効量で含有しかつ製薬学的に受け入れられる担体を含有して成る製薬学的組成物。
【請求項65】
細胞増殖性疾患を治療する方法であって、被験体にターゲティング剤と接合させておいた請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項66】
FLT3関連疾患を治療する方法であって、被験体にターゲティング剤と接合させておいた請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項67】
TrkB関連疾患を治療する方法であって、被験体にターゲティング剤と接合させておいた請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項68】
c−Kit関連疾患を治療する方法であって、被験体にターゲティング剤と接合させておいた請求項1−10記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項69】
化学療法薬と請求項1から10のいずれか記載化合物の組み合わせ。
【請求項70】
請求項1記載の化合物を製造する方法であって、式IV:
【化8】
で表される化合物と式V:
【化9】
で表される化合物を塩基の存在下で反応させることを含んで成る方法。
【請求項71】
請求項1記載の化合物を製造する方法であって、式XII:
【化10】
で表される化合物をR1ONH2含有化合物と反応させることを含んで成る方法。
【請求項72】
請求項70−71記載の方法で作られた生成物を含有して成る製薬学的組成物。
【公表番号】特表2008−545797(P2008−545797A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−515951(P2008−515951)
【出願日】平成18年6月7日(2006.6.7)
【国際出願番号】PCT/US2006/022411
【国際公開番号】WO2006/135719
【国際公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月7日(2006.6.7)
【国際出願番号】PCT/US2006/022411
【国際公開番号】WO2006/135719
【国際公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】
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