キマーゼの新規な阻害剤
本発明は式(I)
【化1】
で表される化合物、これらの化合物、これらの組成物、中間体および誘導体を製造する方法、そして炎症性疾患およびセリンプロテアーゼ媒介型疾患を治療する方法に向けたものである。
【化1】
で表される化合物、これらの化合物、これらの組成物、中間体および誘導体を製造する方法、そして炎症性疾患およびセリンプロテアーゼ媒介型疾患を治療する方法に向けたものである。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】
[式中、
R1は、水素およびC1−4アルキルから成る群から選択され;
【化2】
は、アリール、ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロシクリル、シクロプロピル(nが0でありそしてR2またはR3の中の一方がフェニルの時)、およびベンゾ縮合シクロアルキルから成る群から選択され、そして環Aは場合によりR2およびR3で置換されていてもよく;
R2は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、メトキシ、C2−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、−OCF3、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される1から2個の置換基であり、そして、R2は、場合により、環Aがヘテロアリールまたはベンゾ縮合ヘテロシクリルの時にはオキソであってもよく、そしてR2のアリール含有置換基はいずれも場合によりC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C2−6アルケニル、C1−6アルキルチオ、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく;そしてここで、
R2の前記C1−6アルキルもしくはC2−6アルコキシ含有置換基はいずれも場合により−NR11R12、アリール、ヘテロアリール、1から3個のハロゲンおよびヒドロキシから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく、ここで、R11およびR12は、独立して、水素、場合によりヒドロキシ、アリール、−C(=O)C1−4アルコキシまたは−NR15R16で置換されていてもよいC1−6アルキル、またはアリールであり;
R15およびR16は、水素、C1−6アルキルおよびアリールから成る群から独立して選択される置換基であり、そして場合により、前記R15とR16は、これらが結合している原子と一緒になって5員から7員の環を形成していてもよく;
R3は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、−OCF3、−OCH2(C2−6)アルケニル、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、−NHC(=O)Cy、−N(C1−6アルキル)C(=O)Cy、−(NC(=O))2NH2、−C(=O)C1−4アルコキシ、−C(=O)NR17R18、−C(=O)NHシクロアルキル、−C(=O)N(C1−6アルキル)シクロアルキル、−C(=O)NHCy、−C(=O)N(C1−6アルキル)Cy、−C(=O)Cy、−OC(=O)C1−6アルキル、−OC(=O)NR19R20、−C(=O)Oアリール、−C(=O)Oヘテロアリール、−CO2H、ウレイド、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよびアリールオキシから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり;ここで、
R3の前記C1−6アルキルもしくはC1−6アルコキシ含有置換基はいずれも場合により−NR21R22、−NH(シクロアルキル)、−N(C1−6アルキル)(シクロアルキル)、NHCy、−N(C1−6アルキル)Cy、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ、ハロゲン、−C(=O)NR23R24、OC(=O)NR25R26、−C(=O)C1−4アルコキシおよび−C(=O)Cyから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく;ここで、
前記R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26は、水素、C1−6アルキルおよびアリールから成る群から独立して選択される置換基であり、ここで、C1−6アルキルは場合によりヒドロキシ、アリール、−C(=O)C1−4アルコキシ、NH2、NH(C1−6アルキル)または−N(C1−6)ジアルキルで置換されていてもよく、そして場合により、R17とR18、R19とR20、R21とR22、R23とR24、およびR25とR26は、これらが結合している原子と一緒になって5員から7員の環を形成していてもよく;
Cyは、場合によりC1−6アルキル、C1−6アルキルC(=O)C1−6アルキル、−C1−6アルキルC(=O)C1−6アルコキシ、C1−6アルキルC(=O)アリール、−C(=O)(C1−6)アルキル、−C(=O)(C1−6)アルコキシ、−C(=O)アリール、−SO2アリール、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから成る群から選択される置換基で置換されていてもよいヘテロシクリルであり、ここで、Cyのアリール含有置換基のいずれのアリール部分も場合によりC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、NH2、NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6)ジアルキルから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、そしてここで、ヘテロシクリルは場合によりアリール、1から3個のハロゲン原子または1から3個のオキソ置換基で置換されていてもよく、そして場合により、ヘテロシクリルは前記Cyとスピロ縮合していてもよく;そしてここで、
R3のC1−6アルケニルおよびC1−6アルキニル置換基は、場合により、アリールまたは−C(=O)NR27R28で置換されていてもよく、ここで、前記R27およびR28は、独立して、水素、場合によりヒドロキシ、アリール、−C(=O)C1−4アルコキシ、NH2、NH(C1−6アルキル)もしくは−N(C1−6)ジアルキルで置換されていてもよいC1−6アルキル、またはアリールであり、そして場合により、R27とR28は、これらが結合している原子と一緒になって5員から7員の環を形成していてもよく;ここで、
R3のアリール、ヘテロアリールおよびシクロアルキル置換基は、場合により、R14から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく;ここで、
R14は、独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C2−6アルケニル、C1−6アルキルチオ、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシまたはニトロであり;そして
R14の前記C1−6アルキル含有もしくはC1−6アルコキシ含有置換基はいずれも場合により末端炭素原子が−NR29R30、アリール、ヘテロアリール、1から3個のハロゲン原子またはヒドロキシから選択される置換基で置換されていてもよく、ここで、R29およびR30は、独立して、水素、場合によりヒドロキシ、アリール、−C(=O)C1−4アルコキシ、NH2、NH(C1−6)アルキルもしくは−N(C1−6)ジアルキルで置換されていてもよいC1−6アルキル、またはアリールであり、そして場合により、R29とR30は、これらが結合している原子と一緒になって5員から7員の環を形成していてもよく;
nは、0または1であり;
Wは、OまたはSであり;
Xは、水素またはC1−3アルキルであり;
Yは、独立して、−OSO2NH2もしくはヒドロキシで置換されているC1−6アルキル;SO3H、CO2H、ヘテロアリール、−OC(=O)NH2およびP(=O)OR5R6から成る群から選択されるが、但しYがCO2Hの時にはAとZの両方が二環式環系であるべきであることを条件とし;
R5は、水素、場合によりNH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、1,3−ジオキソラン−2−イル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、(C1−6)アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル、1から3個のハロゲンまたはヒドロキシで置換されていてもよいC1−6アルキル;および場合によりC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C2−6アルケニル、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシまたはニトロで置換されていてもよいアリールから成る群から選択されるか、別法として、R6がC1−8アルコキシの時にはR5とR6がこれらが結合している原子と一緒になって5−8員の単環式環を形成しているが、但し環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がOHでありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がジ(C1−6)アルキルアミノ−カルボニルで置換されているC1−6アルキル以外であることを条件とし、かつ環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がCH3でありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がC1−6アルキルカルボニルチオで置換されているC1−6アルキル以外であることを条件とし;
R6は、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、C2−8アルケニル、ヘテロアリール、アリールおよびヒドロキシから成る群から選択され、ここで、C1−8アルキル、C1−8アルコキシおよびC2−8アルケニルは場合によりC1−6アルコキシ、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、(C1−6)アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル、1から3個のハロゲン原子およびヒドロキシから成る群から選択される置換基で置換されていてもよく、そしてR6がC1−8アルキルの時には、前記C1−8アルキルは場合により1から4個の追加的ハロゲン原子で置換されていてもよく、その結果として、前記ハロゲン原子の中の1から3個のハロゲン原子が場合により塩素でありそして1から7個のハロゲン原子が場合によりフッ素であり;ここで、
R6の前記ヘテロアリールおよびアリール置換基は、場合により、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C2−6アルケニル、C1−6アルキルチオ、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく;
Zは、アリール、ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロシクリルまたはベンゾ縮合シクロアルキルから成る群から選択される7員から15員の単環式もしくは多環式環系であり、これは場合によりR4で置換されていてもよく;
R4は、C1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、アリール(C1−6)アルキル、アリール(C2−6)アルケニル、ハロゲン、−C(=O)Cy、−C(=O)NR31R32、アリール、−CO2H、オキソおよびシアノから成る群から選択される1から3個の置換基であり、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルケニルおよびC1−6アルコキシは場合により−NR33R34、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、1から3個のハロゲン原子またはヒドロキシで置換されていてもよく、そしてアリールおよびヘテロアリールは各々が場合によりC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C2−6アルケニル、C1−6アルキルチオ、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、1から3個のハロゲン原子、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく;ここで、
前記R31、R32、R33およびR34は、水素、C1−6アルキルおよびアリールから成る群から独立して選択される置換基であり、ここで、アルキルは場合によりヒドロキシ、アリール、−C(=O)C1−4アルコキシ、NH2、NH(C1−6アルキル)または−N(C1−6)ジアルキルで置換されていてもよく、そして場合により、R31とR32、およびR33とR34は、これらが結合している原子と一緒になって5員から7員の環を形成していてもよい]
で表される化合物およびこれの薬学的に受け入れられる塩。
【請求項2】
R1が水素である請求項1記載の化合物。
【請求項3】
【化3】
が、場合により、R2およびR3で置換されていてもよい独立してアリール、ヘテロアリールおよびベンゾ縮合ヘテロシクリルから成る群から選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
【化4】
が式:
【化5】
[式中、前記a1a2のa1部分は場合によりR2で置換されていてもよくそしてa2部分は場合によりR3で置換されていてもよい]
で表される二環式環系である請求項1記載の化合物。
【請求項5】
a2が芳香環である請求項4記載の化合物。
【請求項6】
nがゼロに相当する時には
【化6】
がナフチル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、ジヒドロナフチル、インダニル、テトラリニルおよびベンゾジオキソリルから成る群から選択され、そしてnが1に相当する時には、Aがフェニル、ピリジン−2−イルおよびピリジン−3−イルから選択される請求項1記載の化合物。
【請求項7】
nがゼロに相当する時には、
【化7】
がナフチルおよびベンゾチアゾリルから選択され、そしてnが1に相当する時には、Aがフェニル、ピリジン−2−イルおよびピリジン−3−イルから選択される請求項1記載の化合物。
【請求項8】
R2がC1−6アルキル、メトキシ、C2−6アルコキシ、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり、ここで、C1−6アルキルおよびC2−6アルコキシが場合により−NR11R12、アリール、ヘテロアリール、1から3個のハロゲンおよびヒドロキシから成る群から選択される置換基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項9】
R2がC1−4アルキル、メトキシ、C2−4アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンおよび−NH2から成る群から独立して選択される置換基である請求項1記載の化合物。
【請求項10】
R2がC1−4アルキル、ハロゲンまたは−NH2である請求項1記載の化合物。
【請求項11】
R3がC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、−OCH2(C2−6)アルケニル、NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、−NHC(=O)Cy、−N(C1−6アルキル)C(=O)Cy、−C(=O)C1−4アルコキシ、−C(=O)NR17R18、−C(=O)NHシクロアルキル、−C(=O)N(C1−6アルキル)シクロアルキル、−C(=O)NHCy、−C(=O)N(C1−6アルキル)Cy、−C(=O)Cy、−OC(=O)NR19R20、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アリールおよびアリールオキシから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり、ここで、アルキルおよびアルコキシが場合により−NR21R22、−NHシクロアルキル、−N(C1−6アルキル)シクロアルキル、−NHCy、−N(C1−6アルキル)Cy、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−C(=O)NR23R24、−OC(=O)NR25R26、−C(=O)(C1−4)アルコキシおよび−C(=O)Cyから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、アルケニルが場合により末端炭素がアリールおよび−C(=O)NR27R28で置換されていてもよく、そしてここで、アリールおよびシクロアルキルが場合によりR14から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項12】
R3がC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、−NR19R20、−NHC(=O)Cy、−C(=O)NR17R18、−C(=O)NHシクロアルキル、−C(=O)N(C1−6アルキル)シクロアルキル、ハロゲンおよびアリールから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり、ここで、アルキルおよびアルコキシが場合により末端の炭素原子が1から3個のフッ素原子、−NH2、−NHCyまたは−N(C1−4アルキル)Cyで置換されていてもよく、そしてここで、アリールおよびシクロアルキルが場合によりR14から独立して選択される基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項13】
R3がトリフルオロメチル、場合により1から3個のフッ素原子で置換されていてもよいC1−4アルコキシ、−NH2、−NHC(=O)Cyまたはハロゲンから独立して選択される1から2個の置換基である請求項1記載の化合物。
【請求項14】
R3がNHC(=O)Cyであり、そしてCyがピペラジニルであり、ここで、前記ピペラジニルがC1−4アルキル、C1−4アルキルC(=O)C1−4アルキル、−C1−4アルキルC(=O)C1−4アルコキシ、C1−4アルキルC(=O)アリール、−C(=O)(C1−4)アルキル、−C(=O)(C1−4)アルコキシ、−C(=O)アリール、−SO2アリール、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから成る群から選択される置換基で置換されており、ここで、アリールおよび前記C1−4アルキルC(=O)アリール、−C(=O)アリールおよび−SO2アリールのアリール部分が場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、NH2、NH(C1−6アルキル)または−N(C1−4)ジアルキルから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、そしてここで、ヘテロシクリルが場合によりアリール、1から3個のハロゲン原子または1個のオキソ置換基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項15】
R3がトリフルオロメチル、1から2個のフッ素原子、クロロ、メトキシ、トリフルオロメトキシまたはNH2であり、その上、Aがナフチルでありそしてnがゼロに相当する時には、R3が(4−{[1−(ナフタレン−2−イル−カルボニル)−ピペラジン−4−イル−カルボニル]−アミノ}ナフタレン−2−イルである請求項1記載の化合物。
【請求項16】
Xが水素またはC1−3アルキルである請求項1記載の化合物。
【請求項17】
Xが水素である請求項1記載の化合物。
【請求項18】
Yが独立してC1−3アルキル、SO3H、CO2H、ヘテロアリール、−OC(=O)NH2およびP(=O)OR5R6から成る群から選択され、ここで、アルキルが−OSO2NH2およびヒドロキシから成る群から選択される置換基で置換されている請求項1記載の化合物。
【請求項19】
Yが独立してSO3HおよびP(=O)OR5R6から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項20】
YがP(=O)OR5R6である請求項1記載の化合物。
【請求項21】
R5が水素、場合によりNH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、(C1−6)アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル、1から3個のハロゲンまたはヒドロキシで置換されていてもよいC1−3アルキル;および場合によりC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C2−6アルケニル、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシまたはニトロで置換されていてもよいアリールから成る群から選択されるか、別法として、R6がC1−8アルコキシの時にはR5とR6がこれらが結合している原子と一緒になって5−8員の単環式環を形成しているが、但し環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がOHでありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とし、かつ環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がCH3でありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がC1−6アルキルカルボニルチオで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とする請求項1記載の化合物。
【請求項22】
R5が水素、場合によりC1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、(C1−6)アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル、1から3個のハロゲンまたはヒドロキシで置換されていてもよいC1−3アルキル;およびアリールから成る群から選択されるか、別法として、R6がC1−8アルコキシの時にはR5とR6がこれらが結合している原子と一緒になって6−7員の単環式環を形成しているが、但しR5がジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルまたはC1−6アルキルカルボニルチオのいずれかで置換されているC1−3アルキルの時にnが1でありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時には環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニル以外であることを条件とする請求項1記載の化合物。
【請求項23】
R5が水素、または場合によりC1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、(C1−6)アルキルアミノカルボニルまたはジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されていてもよいC1−3アルキルであるか、別法として、R6がC1−8アルコキシの時にはR5とR6がこれらが結合している原子と一緒になって6員の単環式環を形成しているが、但し環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がOHでありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とし、かつ環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がCH3でありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がC1−6アルキルカルボニルチオで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とする請求項1記載の化合物。
【請求項24】
R6がC1−8アルキル、C1−8アルコキシ、C2−8アルケニル、ヘテロアリール、アリールおよびヒドロキシから成る群から選択され、ここで、アルキル、アルコキシおよびアルケニルが場合により末端の炭素原子がC1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、(C1−6)アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルおよびヒドロキシから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく、そしてここで、ヘテロアリールおよびアリールが場合によりアリール、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよびハロゲンから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項25】
R6がC1−6アルキル、C1−8アルコキシ、ヘテロアリール、アリールおよびヒドロキシから成る群から選択され、ここで、アルキルが場合により末端の炭素原子がC1−3アルコキシ、アリールまたはヒドロキシから選択される置換基で置換されていてもよく、そしてアルコキシが場合により末端の炭素がC1−6アルキルカルボニルオキシおよびジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく、そしてここで、ヘテロアリールおよびアリールが場合によりアリール、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよびハロゲンから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項26】
R6がメチル、エチル、メトキシプロピル、フェネチル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−プロピル、ヒドロキシおよび場合によりC1−6アルキルカルボニルオキシおよびジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されていてもよいC1−3アルコキシから成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項27】
Zが二環式アリールまたは二環式ヘテロアリールであり、ここで、アリールおよびヘテロアリールが場合により基R4で置換されていてもよいが、但しYがCO2Hの時にはAおよびZの両方が二環式であるべきであることを条件とする請求項1記載の化合物。
【請求項28】
Zが独立してインドリル、ベンゾチオフェニル、ナフタレニル、キノリニル、イソキノリニルおよびベンゾチアゾロンから成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項29】
Zがインドリル、ベンゾチオフェニルまたはナフタレニルである請求項1記載の化合物。
【請求項30】
R4がC1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルコキシ、アリール(C2−6)アルケニル、ハロゲン、−C(=O)Cy、−C(=O)NR31R32、アリール、−CO2H、オキソおよびシアノから成る群から選択される1から3個の置換基であり、ここで、前記アルキルおよびアルコキシが場合により−NR33R34、アリール、1から3個のハロゲン原子およびヒドロキシから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく、アリールが場合により水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、アリール、ハロゲン、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項31】
R4がフッ素、塩素、臭素、メチル、フェニル(C2−6)アルケニルおよび−C(=O)(2−(4−フェニル−ピペリジン−1−カルボニル))から成る群から選択される1から2個の置換基である請求項1記載の化合物。
【請求項32】
式(Ia)
【化8】
[式中、
【化9】
は、場合により、R2およびR3で置換されていてもよい独立して、アリール、ヘテロアリールおよびベンゾ縮合ヘテロシクリルから成る群から選択され;
R2は、C1−4アルキル、メトキシ、C2−6アルコキシ、NH2、NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり、ここで、C1−6アルキルおよびC2−6アルコキシは、場合により、−NR11R12、アリール、ヘテロアリール、1から3個のハロゲンおよびヒドロキシから成る群から選択される置換基で置換されていてもよく;ここで、
R2のC1−4アルキルおよびC2−6アルコキシ置換基は、場合により、−NR11R12、アリール、ヘテロアリール、1から3個のハロゲンおよびヒドロキシから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく、ここで、R11およびR12は、水素、C1−6アルキルおよびアリールから成る群から独立して選択される置換基であり;ここで、R11またはR12のC1−6アルキル置換基は、場合により、ヒドロキシ、アリール、−C(=O)C1−4アルコキシおよび−NR15R16から成る群から選択される置換基で置換されていてもよく;ここで、
前記R15およびR16は、水素、C1−6アルキルおよびアリールから成る群から独立して選択される置換基であり、そして場合により、前記R15とR16は、これらが結合している原子と一緒になって5員から7員の環を形成していてもよく;
R3は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、−OCH2(C2−6)アルケニル、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、−NHC(=O)Cy、−N(C1−6アルキル)C(=O)Cy、−C(=O)C1−4アルコキシ、−C(=O)NR17R18、−C(=O)NHシクロアルキル、−C(=O)N(C1−6アルキル)シクロアルキル、−C(=O)NHCy、−C(=O)N(C1−6アルキル)Cy、−C(=O)Cy、−OC(=O)NR19R20、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アリールおよびアリールオキシから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり、ここで、アルキルおよびアルコキシは、場合により、−NR21R22、−NHシクロアルキル、−N(C1−6アルキル)シクロアルキル、−NHCy、−N(C1−6アルキル)Cy、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−C(=O)NR23R24、OC(=O)NR25R26、−C(=O)C1−4アルコキシおよび−C(=O)Cyから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで、アルケニルは、場合により、末端炭素がアリールおよび−C(=O)NR27R28で置換されていてもよく、そしてここで、アリールおよびシクロアルキルは、場合により、R14から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく;
Cyは、場合によりC1−6アルキル、C1−6アルキルC(=O)C1−6アルキル、−C1−6アルキルC(=O)C1−6アルコキシ、C1−6アルキルC(=O)アリール、−C(=O)(C1−6)アルキル、−C(=O)(C1−6)アルコキシ、−C(=O)アリール、−SO2アリール、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから成る群から選択される置換基で置換されていてもよいヘテロシクリルであり、ここで、アリールおよびC1−6アルキルC(=O)アリール、−C(=O)アリールおよび−SO2アリールのアリール部分は、場合により、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、NH2、NH(C1−6アルキル)または−N(C1−6)ジアルキルから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、そしてここで、ヘテロシクリルは、場合により、アリール、1から3個のハロゲン原子または1から3個のオキソ置換基で置換されていてもよく、そして場合により、ヘテロシクリルは前記Cyとスピロ縮合していてもよく;
R5は、水素、場合によりNH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、(C1−6)アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル、1から3個のハロゲンまたはヒドロキシで置換されていてもよいC1−3アルキル;および場合によりC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C2−6アルケニル、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシまたはニトロで置換されていてもよいアリールから成る群から選択されるか、別法として、R6がC1−8アルコキシの時にはR5とR6がこれらが結合している原子と一緒になって5−8員の単環式環を形成しているが、但し環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がOHでありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とし、かつ環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がCH3でありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がC1−6アルキルカルボニルチオで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とし;
R6は、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ヘテロアリール、アリールおよびヒドロキシから成る群から選択され、ここで、アルキルは、場合により、末端の炭素原子がC1−3アルコキシ、アリールまたはヒドロキシから選択される置換基で置換されていてもよく、そしてアルコキシは、場合により、末端の炭素がC1−6アルキルカルボニルオキシおよびジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく、そしてここで、ヘテロアリールおよびアリールは、場合により、アリール、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよびハロゲンから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく;
Zは、二環式アリールまたは二環式ヘテロアリールであり、ここで、アリールおよびヘテロアリールは場合により基R4で置換されていてもよいが、但しYがCO2Hの時にはAおよびZの両方が二環式であるべきであることを条件し;
R4は、C1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルコキシ、アリール(C2−6)アルケニル、ハロゲン、−C(=O)Cy、−C(=O)NR31R32、アリール、−CO2H、オキソおよびシアノから成る群から選択される1から3個の置換基であり、ここで、前記アルキルおよびアルコキシは、場合により、−NR33R34、アリール、1から3個のハロゲン原子およびヒドロキシから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく、前記アリールは、場合により、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、アリール、ハロゲン、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく;ここで、
前記R31、R32、R33およびR34は、水素、C1−6アルキルおよびアリールから成る群から独立して選択される置換基であり、ここで、アルキルは場合によりヒドロキシ、アリール、−C(=O)C1−4アルコキシ、NH2、NH(C1−6アルキル)または−N(C1−6)ジアルキルで置換されていてもよく、そして場合により、R31とR32、およびR33とR34は、これらが結合している原子と一緒になって5員から7員の環を形成していてもよい]
で表される化合物およびこれの薬学的に受け入れられる塩。
【請求項33】
nがゼロに相当する時には、
【化10】
がナフチル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、ジヒドロナフチル、インダニル、テトラリニルおよびベンゾジオキソリルから成る群から選択され、そしてnが1に相当する時には、Aがフェニル、ピリジン−2−イルおよびピリジン−3−イルから選択される請求項32記載の化合物。
【請求項34】
nが1に相当する時には、
【化11】
がフェニル、ピリジン−2−イルまたはびピリジン−3−イルから選択される請求項32記載の化合物。
【請求項35】
R2がC1−4アルキル、メトキシ、C2−4アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンおよび−NH2から成る群から独立して選択される置換基である請求項34記載の化合物。
【請求項36】
R3がC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、−NR19R20、−NHC(=O)Cy、−C(=O)NR17R18、−C(=O)NHシクロアルキル、−C(=O)N(C1−6アルキル)シクロアルキル、ハロゲンおよびアリールから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり、ここで、アルキルおよびアルコキシが場合により末端の炭素原子が1から3個のフッ素原子、−NH2、−NHCyまたは−N(C1−4アルキル)Cyで置換されていてもよく、そしてここで、アリールおよびシクロアルキルが場合によりR14から独立して選択される基で置換されていてもよい請求項35記載の化合物。
【請求項37】
R5が水素、または場合によりC1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、(C1−6)アルキルアミノカルボニルまたはジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されていてもよいC1−3アルキルであるか、別法として、R6がC1−8アルコキシの時にはR5とR6がこれらが結合している原子と一緒になって6員の単環式環を形成しているが、但し環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がOHでありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とし、かつ環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がCH3でありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がC1−6アルキルカルボニルチオで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とする請求項36記載の化合物。
【請求項38】
R6がメチル、エチル、メトキシプロピル、フェネチル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−プロピル、ヒドロキシおよび場合によりC1−6アルキルカルボニルオキシおよびジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されていてもよいC1−3アルコキシから成る群から選択される請求項37記載の化合物。
【請求項39】
Zが独立してインドリル、ベンゾチオフェニル、ナフタレニル、キノリニル、イソキノリニルおよびベンゾチアゾロニルから成る群から選択される請求項38記載の化合物。
【請求項40】
R4がC1−6アルキル、C1−6アルケニル、アリール(C2−6)アルケニル、ハロゲンおよび−C(=O)Cyから成る群から選択される1から3個の置換基であり、ここで、アリールが場合によりハロゲンまたはC1−4アルコキシから選択される置換基で置換されていてもよい請求項39記載の化合物。
【請求項41】
【化12】
が式:
【化13】
[式中、前記a1a2のa1部分は場合によりR2で置換されていてもよくそしてa2部分は場合によりR3で置換されていてもよい]
で表される環系でありそしてnが0である請求項32記載の化合物。
【請求項42】
a2部分が芳香環でありそして
【化14】
がナフチル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、ジヒドロナフチル、インダニル、テトラリニルおよびベンゾジオキソリルから成る群から選択さる請求項41記載の化合物。
【請求項43】
R2がC1−4アルキル、メトキシ、C2−4アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンおよび−NH2から成る群から独立して選択される置換基である請求項42記載の化合物。
【請求項44】
R3がC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、−NR19R20、−NHC(=O)Cy、−C(=O)NR17R18、−C(=O)NHシクロアルキル、−C(=O)N(C1−6アルキル)シクロアルキル、ハロゲンおよびアリールから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり、ここで、アルキルおよびアルコキシが場合により末端の炭素原子が1から3個のフッ素原子、−NH2、−NHCyまたは−N(C1−4アルキル)Cyで置換されていてもよく、そしてここで、アリールおよびシクロアルキルが場合によりR14から独立して選択される基で置換されていてもよい請求項43記載の化合物。
【請求項45】
R5が水素、または場合によりC1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、(C1−6)アルキルアミノカルボニルまたはジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されていてもよいC1−3アルキルであるか、別法として、R6がC1−8アルコキシの時にはR5とR6がこれらが結合している原子と一緒になって6員の単環式環を形成しているが、但し環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がOHでありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とし、かつ環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がCH3でありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がC1−6アルキルカルボニルチオで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とする請求項44記載の化合物。
【請求項46】
R6がメチル、エチル、メトキシプロピル、フェネチル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−プロピル、ヒドロキシおよび場合によりC1−6アルキルカルボニルオキシおよびジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されていてもよいC1−3アルコキシから成る群から選択される請求項45記載の化合物。
【請求項47】
Zが独立してインドリル、ベンゾチオフェニル、ナフタレニル、キノリニル、イソキノリニルおよびベンゾチアゾロンから成る群から選択される請求項46記載の化合物。
【請求項48】
R4がC1−6アルキル、C1−6アルケニル、アリール(C2−6)アルケニル、ハロゲンおよび−C(=O)Cyから成る群から選択される1から3個の置換基であり、ここで、アリールが場合によりハロゲンまたはC1−4アルコキシから選択される置換基で置換されていてもよい請求項47記載の化合物。
【請求項49】
R1、環A、R2、R3、R5、R6、ZおよびR4が独立して下記:
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
から成る群から選択される請求項32記載の化合物。
【請求項50】
下記:
【表24】
【表25】
【表26】
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
【表32】
から成る群から選択される式で表される請求項32記載の化合物。
【請求項51】
下記:
【表33】
【表34】
【表35】
【表36】
【表37】
【表38】
【表39】
【表40】
【表41】
の式で表される請求項32記載の化合物。
【請求項52】
請求項1記載の化合物および薬学的に受け入れられる担体を含んで成る組成物。
【請求項53】
請求項1記載の化合物と薬学的に受け入れられる担体を混合することで作られた組成物。
【請求項54】
キマーゼ媒介型疾患の治療または改善を必要としている被験体におけるそれを治療または改善する方法であって、前記被験体に請求項1記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項55】
前記疾患がアレルギー性鼻炎、ウイルス性鼻炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、気管支炎、肺気腫、乾癬、関節炎、再かん流障害、虚血、高血圧、心肥大心筋梗塞、心筋梗塞に関連した心不全損傷、心臓肥大、動脈硬化症、サルコイドーシス、血管狭窄症または再狭窄(例えば血管損傷、血管形成、血管ステントまたは血管移植片に関連)、肺線維症、腎線維症(例えば糸球体腎炎に関連)、肝線維症、手術後癒着形成、全身性硬化症、ケロイド瘢痕、関節リウマチ、水泡性類天疱瘡およびアテローム性動脈硬化症から成る群から選択される請求項54記載の方法。
【請求項56】
前記キマーゼ媒介型疾患が喘息、慢性閉塞性肺疾患、気管支炎、肺気腫および急性肺外傷から成る群から選択される請求項54記載の方法。
【請求項57】
請求項1記載化合物の治療的に有効な量が約0.001mg/kg/日から約1000mg/kg/日である請求項54記載の方法。
【請求項58】
請求項32記載の化合物および薬学的に受け入れられる担体を含んで成る組成物。
【請求項59】
請求項32記載の化合物と薬学的に受け入れられる担体を混合することで作られた組成物。
【請求項60】
キマーゼ媒介型疾患の治療または改善を必要としている被験体におけるそれを治療または改善する方法であって、前記被験体に請求項32で表される化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項61】
前記疾患がアレルギー性鼻炎、ウイルス性鼻炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、気管支炎、肺気腫、乾癬、関節炎、再かん流障害、虚血、高血圧、心肥大心筋梗塞、心筋梗塞に関連した心不全損傷、心臓肥大、動脈硬化症、サルコイドーシス、血管狭窄症または再狭窄(例えば血管損傷、血管形成、血管ステントまたは血管移植片に関連)、肺線維症、腎線維症(例えば糸球体腎炎に関連)、肝線維症、手術後癒着形成、全身性硬化症、ケロイド瘢痕、関節リウマチ、水泡性類天疱瘡およびアテローム性動脈硬化症から成る群から選択される請求項60記載の方法。
【請求項62】
前記キマーゼ媒介型疾患が喘息、慢性閉塞性肺疾患、気管支炎、肺気腫および急性肺外傷から成る群から選択される請求項60記載の方法。
【請求項63】
請求項1記載化合物の治療的に有効な量が約0.001mg/kg/日から約1000mg/kg/日である請求項60記載の方法。
【請求項1】
式(I)
【化1】
[式中、
R1は、水素およびC1−4アルキルから成る群から選択され;
【化2】
は、アリール、ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロシクリル、シクロプロピル(nが0でありそしてR2またはR3の中の一方がフェニルの時)、およびベンゾ縮合シクロアルキルから成る群から選択され、そして環Aは場合によりR2およびR3で置換されていてもよく;
R2は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、メトキシ、C2−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、−OCF3、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される1から2個の置換基であり、そして、R2は、場合により、環Aがヘテロアリールまたはベンゾ縮合ヘテロシクリルの時にはオキソであってもよく、そしてR2のアリール含有置換基はいずれも場合によりC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C2−6アルケニル、C1−6アルキルチオ、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく;そしてここで、
R2の前記C1−6アルキルもしくはC2−6アルコキシ含有置換基はいずれも場合により−NR11R12、アリール、ヘテロアリール、1から3個のハロゲンおよびヒドロキシから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく、ここで、R11およびR12は、独立して、水素、場合によりヒドロキシ、アリール、−C(=O)C1−4アルコキシまたは−NR15R16で置換されていてもよいC1−6アルキル、またはアリールであり;
R15およびR16は、水素、C1−6アルキルおよびアリールから成る群から独立して選択される置換基であり、そして場合により、前記R15とR16は、これらが結合している原子と一緒になって5員から7員の環を形成していてもよく;
R3は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、−OCF3、−OCH2(C2−6)アルケニル、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、−NHC(=O)Cy、−N(C1−6アルキル)C(=O)Cy、−(NC(=O))2NH2、−C(=O)C1−4アルコキシ、−C(=O)NR17R18、−C(=O)NHシクロアルキル、−C(=O)N(C1−6アルキル)シクロアルキル、−C(=O)NHCy、−C(=O)N(C1−6アルキル)Cy、−C(=O)Cy、−OC(=O)C1−6アルキル、−OC(=O)NR19R20、−C(=O)Oアリール、−C(=O)Oヘテロアリール、−CO2H、ウレイド、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよびアリールオキシから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり;ここで、
R3の前記C1−6アルキルもしくはC1−6アルコキシ含有置換基はいずれも場合により−NR21R22、−NH(シクロアルキル)、−N(C1−6アルキル)(シクロアルキル)、NHCy、−N(C1−6アルキル)Cy、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ、ハロゲン、−C(=O)NR23R24、OC(=O)NR25R26、−C(=O)C1−4アルコキシおよび−C(=O)Cyから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく;ここで、
前記R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26は、水素、C1−6アルキルおよびアリールから成る群から独立して選択される置換基であり、ここで、C1−6アルキルは場合によりヒドロキシ、アリール、−C(=O)C1−4アルコキシ、NH2、NH(C1−6アルキル)または−N(C1−6)ジアルキルで置換されていてもよく、そして場合により、R17とR18、R19とR20、R21とR22、R23とR24、およびR25とR26は、これらが結合している原子と一緒になって5員から7員の環を形成していてもよく;
Cyは、場合によりC1−6アルキル、C1−6アルキルC(=O)C1−6アルキル、−C1−6アルキルC(=O)C1−6アルコキシ、C1−6アルキルC(=O)アリール、−C(=O)(C1−6)アルキル、−C(=O)(C1−6)アルコキシ、−C(=O)アリール、−SO2アリール、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから成る群から選択される置換基で置換されていてもよいヘテロシクリルであり、ここで、Cyのアリール含有置換基のいずれのアリール部分も場合によりC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、ハロゲン、ヒドロキシ、NH2、NH(C1−6アルキル)および−N(C1−6)ジアルキルから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、そしてここで、ヘテロシクリルは場合によりアリール、1から3個のハロゲン原子または1から3個のオキソ置換基で置換されていてもよく、そして場合により、ヘテロシクリルは前記Cyとスピロ縮合していてもよく;そしてここで、
R3のC1−6アルケニルおよびC1−6アルキニル置換基は、場合により、アリールまたは−C(=O)NR27R28で置換されていてもよく、ここで、前記R27およびR28は、独立して、水素、場合によりヒドロキシ、アリール、−C(=O)C1−4アルコキシ、NH2、NH(C1−6アルキル)もしくは−N(C1−6)ジアルキルで置換されていてもよいC1−6アルキル、またはアリールであり、そして場合により、R27とR28は、これらが結合している原子と一緒になって5員から7員の環を形成していてもよく;ここで、
R3のアリール、ヘテロアリールおよびシクロアルキル置換基は、場合により、R14から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく;ここで、
R14は、独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C2−6アルケニル、C1−6アルキルチオ、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシまたはニトロであり;そして
R14の前記C1−6アルキル含有もしくはC1−6アルコキシ含有置換基はいずれも場合により末端炭素原子が−NR29R30、アリール、ヘテロアリール、1から3個のハロゲン原子またはヒドロキシから選択される置換基で置換されていてもよく、ここで、R29およびR30は、独立して、水素、場合によりヒドロキシ、アリール、−C(=O)C1−4アルコキシ、NH2、NH(C1−6)アルキルもしくは−N(C1−6)ジアルキルで置換されていてもよいC1−6アルキル、またはアリールであり、そして場合により、R29とR30は、これらが結合している原子と一緒になって5員から7員の環を形成していてもよく;
nは、0または1であり;
Wは、OまたはSであり;
Xは、水素またはC1−3アルキルであり;
Yは、独立して、−OSO2NH2もしくはヒドロキシで置換されているC1−6アルキル;SO3H、CO2H、ヘテロアリール、−OC(=O)NH2およびP(=O)OR5R6から成る群から選択されるが、但しYがCO2Hの時にはAとZの両方が二環式環系であるべきであることを条件とし;
R5は、水素、場合によりNH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、1,3−ジオキソラン−2−イル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、(C1−6)アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル、1から3個のハロゲンまたはヒドロキシで置換されていてもよいC1−6アルキル;および場合によりC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C2−6アルケニル、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシまたはニトロで置換されていてもよいアリールから成る群から選択されるか、別法として、R6がC1−8アルコキシの時にはR5とR6がこれらが結合している原子と一緒になって5−8員の単環式環を形成しているが、但し環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がOHでありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がジ(C1−6)アルキルアミノ−カルボニルで置換されているC1−6アルキル以外であることを条件とし、かつ環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がCH3でありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がC1−6アルキルカルボニルチオで置換されているC1−6アルキル以外であることを条件とし;
R6は、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、C2−8アルケニル、ヘテロアリール、アリールおよびヒドロキシから成る群から選択され、ここで、C1−8アルキル、C1−8アルコキシおよびC2−8アルケニルは場合によりC1−6アルコキシ、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、(C1−6)アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル、1から3個のハロゲン原子およびヒドロキシから成る群から選択される置換基で置換されていてもよく、そしてR6がC1−8アルキルの時には、前記C1−8アルキルは場合により1から4個の追加的ハロゲン原子で置換されていてもよく、その結果として、前記ハロゲン原子の中の1から3個のハロゲン原子が場合により塩素でありそして1から7個のハロゲン原子が場合によりフッ素であり;ここで、
R6の前記ヘテロアリールおよびアリール置換基は、場合により、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C2−6アルケニル、C1−6アルキルチオ、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく;
Zは、アリール、ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロシクリルまたはベンゾ縮合シクロアルキルから成る群から選択される7員から15員の単環式もしくは多環式環系であり、これは場合によりR4で置換されていてもよく;
R4は、C1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、アリール(C1−6)アルキル、アリール(C2−6)アルケニル、ハロゲン、−C(=O)Cy、−C(=O)NR31R32、アリール、−CO2H、オキソおよびシアノから成る群から選択される1から3個の置換基であり、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルケニルおよびC1−6アルコキシは場合により−NR33R34、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、1から3個のハロゲン原子またはヒドロキシで置換されていてもよく、そしてアリールおよびヘテロアリールは各々が場合によりC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C2−6アルケニル、C1−6アルキルチオ、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、1から3個のハロゲン原子、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく;ここで、
前記R31、R32、R33およびR34は、水素、C1−6アルキルおよびアリールから成る群から独立して選択される置換基であり、ここで、アルキルは場合によりヒドロキシ、アリール、−C(=O)C1−4アルコキシ、NH2、NH(C1−6アルキル)または−N(C1−6)ジアルキルで置換されていてもよく、そして場合により、R31とR32、およびR33とR34は、これらが結合している原子と一緒になって5員から7員の環を形成していてもよい]
で表される化合物およびこれの薬学的に受け入れられる塩。
【請求項2】
R1が水素である請求項1記載の化合物。
【請求項3】
【化3】
が、場合により、R2およびR3で置換されていてもよい独立してアリール、ヘテロアリールおよびベンゾ縮合ヘテロシクリルから成る群から選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
【化4】
が式:
【化5】
[式中、前記a1a2のa1部分は場合によりR2で置換されていてもよくそしてa2部分は場合によりR3で置換されていてもよい]
で表される二環式環系である請求項1記載の化合物。
【請求項5】
a2が芳香環である請求項4記載の化合物。
【請求項6】
nがゼロに相当する時には
【化6】
がナフチル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、ジヒドロナフチル、インダニル、テトラリニルおよびベンゾジオキソリルから成る群から選択され、そしてnが1に相当する時には、Aがフェニル、ピリジン−2−イルおよびピリジン−3−イルから選択される請求項1記載の化合物。
【請求項7】
nがゼロに相当する時には、
【化7】
がナフチルおよびベンゾチアゾリルから選択され、そしてnが1に相当する時には、Aがフェニル、ピリジン−2−イルおよびピリジン−3−イルから選択される請求項1記載の化合物。
【請求項8】
R2がC1−6アルキル、メトキシ、C2−6アルコキシ、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり、ここで、C1−6アルキルおよびC2−6アルコキシが場合により−NR11R12、アリール、ヘテロアリール、1から3個のハロゲンおよびヒドロキシから成る群から選択される置換基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項9】
R2がC1−4アルキル、メトキシ、C2−4アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンおよび−NH2から成る群から独立して選択される置換基である請求項1記載の化合物。
【請求項10】
R2がC1−4アルキル、ハロゲンまたは−NH2である請求項1記載の化合物。
【請求項11】
R3がC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、−OCH2(C2−6)アルケニル、NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、−NHC(=O)Cy、−N(C1−6アルキル)C(=O)Cy、−C(=O)C1−4アルコキシ、−C(=O)NR17R18、−C(=O)NHシクロアルキル、−C(=O)N(C1−6アルキル)シクロアルキル、−C(=O)NHCy、−C(=O)N(C1−6アルキル)Cy、−C(=O)Cy、−OC(=O)NR19R20、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アリールおよびアリールオキシから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり、ここで、アルキルおよびアルコキシが場合により−NR21R22、−NHシクロアルキル、−N(C1−6アルキル)シクロアルキル、−NHCy、−N(C1−6アルキル)Cy、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−C(=O)NR23R24、−OC(=O)NR25R26、−C(=O)(C1−4)アルコキシおよび−C(=O)Cyから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、アルケニルが場合により末端炭素がアリールおよび−C(=O)NR27R28で置換されていてもよく、そしてここで、アリールおよびシクロアルキルが場合によりR14から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項12】
R3がC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、−NR19R20、−NHC(=O)Cy、−C(=O)NR17R18、−C(=O)NHシクロアルキル、−C(=O)N(C1−6アルキル)シクロアルキル、ハロゲンおよびアリールから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり、ここで、アルキルおよびアルコキシが場合により末端の炭素原子が1から3個のフッ素原子、−NH2、−NHCyまたは−N(C1−4アルキル)Cyで置換されていてもよく、そしてここで、アリールおよびシクロアルキルが場合によりR14から独立して選択される基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項13】
R3がトリフルオロメチル、場合により1から3個のフッ素原子で置換されていてもよいC1−4アルコキシ、−NH2、−NHC(=O)Cyまたはハロゲンから独立して選択される1から2個の置換基である請求項1記載の化合物。
【請求項14】
R3がNHC(=O)Cyであり、そしてCyがピペラジニルであり、ここで、前記ピペラジニルがC1−4アルキル、C1−4アルキルC(=O)C1−4アルキル、−C1−4アルキルC(=O)C1−4アルコキシ、C1−4アルキルC(=O)アリール、−C(=O)(C1−4)アルキル、−C(=O)(C1−4)アルコキシ、−C(=O)アリール、−SO2アリール、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから成る群から選択される置換基で置換されており、ここで、アリールおよび前記C1−4アルキルC(=O)アリール、−C(=O)アリールおよび−SO2アリールのアリール部分が場合によりC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、NH2、NH(C1−6アルキル)または−N(C1−4)ジアルキルから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、そしてここで、ヘテロシクリルが場合によりアリール、1から3個のハロゲン原子または1個のオキソ置換基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項15】
R3がトリフルオロメチル、1から2個のフッ素原子、クロロ、メトキシ、トリフルオロメトキシまたはNH2であり、その上、Aがナフチルでありそしてnがゼロに相当する時には、R3が(4−{[1−(ナフタレン−2−イル−カルボニル)−ピペラジン−4−イル−カルボニル]−アミノ}ナフタレン−2−イルである請求項1記載の化合物。
【請求項16】
Xが水素またはC1−3アルキルである請求項1記載の化合物。
【請求項17】
Xが水素である請求項1記載の化合物。
【請求項18】
Yが独立してC1−3アルキル、SO3H、CO2H、ヘテロアリール、−OC(=O)NH2およびP(=O)OR5R6から成る群から選択され、ここで、アルキルが−OSO2NH2およびヒドロキシから成る群から選択される置換基で置換されている請求項1記載の化合物。
【請求項19】
Yが独立してSO3HおよびP(=O)OR5R6から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項20】
YがP(=O)OR5R6である請求項1記載の化合物。
【請求項21】
R5が水素、場合によりNH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、(C1−6)アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル、1から3個のハロゲンまたはヒドロキシで置換されていてもよいC1−3アルキル;および場合によりC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C2−6アルケニル、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシまたはニトロで置換されていてもよいアリールから成る群から選択されるか、別法として、R6がC1−8アルコキシの時にはR5とR6がこれらが結合している原子と一緒になって5−8員の単環式環を形成しているが、但し環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がOHでありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とし、かつ環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がCH3でありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がC1−6アルキルカルボニルチオで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とする請求項1記載の化合物。
【請求項22】
R5が水素、場合によりC1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、(C1−6)アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル、1から3個のハロゲンまたはヒドロキシで置換されていてもよいC1−3アルキル;およびアリールから成る群から選択されるか、別法として、R6がC1−8アルコキシの時にはR5とR6がこれらが結合している原子と一緒になって6−7員の単環式環を形成しているが、但しR5がジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルまたはC1−6アルキルカルボニルチオのいずれかで置換されているC1−3アルキルの時にnが1でありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時には環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニル以外であることを条件とする請求項1記載の化合物。
【請求項23】
R5が水素、または場合によりC1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、(C1−6)アルキルアミノカルボニルまたはジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されていてもよいC1−3アルキルであるか、別法として、R6がC1−8アルコキシの時にはR5とR6がこれらが結合している原子と一緒になって6員の単環式環を形成しているが、但し環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がOHでありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とし、かつ環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がCH3でありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がC1−6アルキルカルボニルチオで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とする請求項1記載の化合物。
【請求項24】
R6がC1−8アルキル、C1−8アルコキシ、C2−8アルケニル、ヘテロアリール、アリールおよびヒドロキシから成る群から選択され、ここで、アルキル、アルコキシおよびアルケニルが場合により末端の炭素原子がC1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、(C1−6)アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルおよびヒドロキシから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく、そしてここで、ヘテロアリールおよびアリールが場合によりアリール、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよびハロゲンから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項25】
R6がC1−6アルキル、C1−8アルコキシ、ヘテロアリール、アリールおよびヒドロキシから成る群から選択され、ここで、アルキルが場合により末端の炭素原子がC1−3アルコキシ、アリールまたはヒドロキシから選択される置換基で置換されていてもよく、そしてアルコキシが場合により末端の炭素がC1−6アルキルカルボニルオキシおよびジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく、そしてここで、ヘテロアリールおよびアリールが場合によりアリール、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよびハロゲンから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項26】
R6がメチル、エチル、メトキシプロピル、フェネチル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−プロピル、ヒドロキシおよび場合によりC1−6アルキルカルボニルオキシおよびジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されていてもよいC1−3アルコキシから成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項27】
Zが二環式アリールまたは二環式ヘテロアリールであり、ここで、アリールおよびヘテロアリールが場合により基R4で置換されていてもよいが、但しYがCO2Hの時にはAおよびZの両方が二環式であるべきであることを条件とする請求項1記載の化合物。
【請求項28】
Zが独立してインドリル、ベンゾチオフェニル、ナフタレニル、キノリニル、イソキノリニルおよびベンゾチアゾロンから成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項29】
Zがインドリル、ベンゾチオフェニルまたはナフタレニルである請求項1記載の化合物。
【請求項30】
R4がC1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルコキシ、アリール(C2−6)アルケニル、ハロゲン、−C(=O)Cy、−C(=O)NR31R32、アリール、−CO2H、オキソおよびシアノから成る群から選択される1から3個の置換基であり、ここで、前記アルキルおよびアルコキシが場合により−NR33R34、アリール、1から3個のハロゲン原子およびヒドロキシから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく、アリールが場合により水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、アリール、ハロゲン、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項31】
R4がフッ素、塩素、臭素、メチル、フェニル(C2−6)アルケニルおよび−C(=O)(2−(4−フェニル−ピペリジン−1−カルボニル))から成る群から選択される1から2個の置換基である請求項1記載の化合物。
【請求項32】
式(Ia)
【化8】
[式中、
【化9】
は、場合により、R2およびR3で置換されていてもよい独立して、アリール、ヘテロアリールおよびベンゾ縮合ヘテロシクリルから成る群から選択され;
R2は、C1−4アルキル、メトキシ、C2−6アルコキシ、NH2、NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり、ここで、C1−6アルキルおよびC2−6アルコキシは、場合により、−NR11R12、アリール、ヘテロアリール、1から3個のハロゲンおよびヒドロキシから成る群から選択される置換基で置換されていてもよく;ここで、
R2のC1−4アルキルおよびC2−6アルコキシ置換基は、場合により、−NR11R12、アリール、ヘテロアリール、1から3個のハロゲンおよびヒドロキシから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく、ここで、R11およびR12は、水素、C1−6アルキルおよびアリールから成る群から独立して選択される置換基であり;ここで、R11またはR12のC1−6アルキル置換基は、場合により、ヒドロキシ、アリール、−C(=O)C1−4アルコキシおよび−NR15R16から成る群から選択される置換基で置換されていてもよく;ここで、
前記R15およびR16は、水素、C1−6アルキルおよびアリールから成る群から独立して選択される置換基であり、そして場合により、前記R15とR16は、これらが結合している原子と一緒になって5員から7員の環を形成していてもよく;
R3は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、−OCH2(C2−6)アルケニル、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、−NHC(=O)Cy、−N(C1−6アルキル)C(=O)Cy、−C(=O)C1−4アルコキシ、−C(=O)NR17R18、−C(=O)NHシクロアルキル、−C(=O)N(C1−6アルキル)シクロアルキル、−C(=O)NHCy、−C(=O)N(C1−6アルキル)Cy、−C(=O)Cy、−OC(=O)NR19R20、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、アリールおよびアリールオキシから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり、ここで、アルキルおよびアルコキシは、場合により、−NR21R22、−NHシクロアルキル、−N(C1−6アルキル)シクロアルキル、−NHCy、−N(C1−6アルキル)Cy、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−C(=O)NR23R24、OC(=O)NR25R26、−C(=O)C1−4アルコキシおよび−C(=O)Cyから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、ここで、アルケニルは、場合により、末端炭素がアリールおよび−C(=O)NR27R28で置換されていてもよく、そしてここで、アリールおよびシクロアルキルは、場合により、R14から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく;
Cyは、場合によりC1−6アルキル、C1−6アルキルC(=O)C1−6アルキル、−C1−6アルキルC(=O)C1−6アルコキシ、C1−6アルキルC(=O)アリール、−C(=O)(C1−6)アルキル、−C(=O)(C1−6)アルコキシ、−C(=O)アリール、−SO2アリール、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルから成る群から選択される置換基で置換されていてもよいヘテロシクリルであり、ここで、アリールおよびC1−6アルキルC(=O)アリール、−C(=O)アリールおよび−SO2アリールのアリール部分は、場合により、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、NH2、NH(C1−6アルキル)または−N(C1−6)ジアルキルから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく、そしてここで、ヘテロシクリルは、場合により、アリール、1から3個のハロゲン原子または1から3個のオキソ置換基で置換されていてもよく、そして場合により、ヘテロシクリルは前記Cyとスピロ縮合していてもよく;
R5は、水素、場合によりNH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、C1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、(C1−6)アルキルアミノカルボニル、ジ(C1−6)アルキルアミノカルボニル、1から3個のハロゲンまたはヒドロキシで置換されていてもよいC1−3アルキル;および場合によりC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルチオ、C2−6アルケニル、−NH2、−NH(C1−6)アルキル、−N(C1−6)ジアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ハロゲン、ヒドロキシまたはニトロで置換されていてもよいアリールから成る群から選択されるか、別法として、R6がC1−8アルコキシの時にはR5とR6がこれらが結合している原子と一緒になって5−8員の単環式環を形成しているが、但し環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がOHでありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とし、かつ環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がCH3でありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がC1−6アルキルカルボニルチオで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とし;
R6は、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ヘテロアリール、アリールおよびヒドロキシから成る群から選択され、ここで、アルキルは、場合により、末端の炭素原子がC1−3アルコキシ、アリールまたはヒドロキシから選択される置換基で置換されていてもよく、そしてアルコキシは、場合により、末端の炭素がC1−6アルキルカルボニルオキシおよびジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく、そしてここで、ヘテロアリールおよびアリールは、場合により、アリール、ヒドロキシ、C1−6アルコキシおよびハロゲンから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよく;
Zは、二環式アリールまたは二環式ヘテロアリールであり、ここで、アリールおよびヘテロアリールは場合により基R4で置換されていてもよいが、但しYがCO2Hの時にはAおよびZの両方が二環式であるべきであることを条件し;
R4は、C1−6アルキル、C1−6アルケニル、C1−6アルコキシ、アリール(C2−6)アルケニル、ハロゲン、−C(=O)Cy、−C(=O)NR31R32、アリール、−CO2H、オキソおよびシアノから成る群から選択される1から3個の置換基であり、ここで、前記アルキルおよびアルコキシは、場合により、−NR33R34、アリール、1から3個のハロゲン原子およびヒドロキシから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく、前記アリールは、場合により、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、アリール、ハロゲン、ヒドロキシおよびニトロから成る群から独立して選択される置換基で置換されていてもよく;ここで、
前記R31、R32、R33およびR34は、水素、C1−6アルキルおよびアリールから成る群から独立して選択される置換基であり、ここで、アルキルは場合によりヒドロキシ、アリール、−C(=O)C1−4アルコキシ、NH2、NH(C1−6アルキル)または−N(C1−6)ジアルキルで置換されていてもよく、そして場合により、R31とR32、およびR33とR34は、これらが結合している原子と一緒になって5員から7員の環を形成していてもよい]
で表される化合物およびこれの薬学的に受け入れられる塩。
【請求項33】
nがゼロに相当する時には、
【化10】
がナフチル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、ジヒドロナフチル、インダニル、テトラリニルおよびベンゾジオキソリルから成る群から選択され、そしてnが1に相当する時には、Aがフェニル、ピリジン−2−イルおよびピリジン−3−イルから選択される請求項32記載の化合物。
【請求項34】
nが1に相当する時には、
【化11】
がフェニル、ピリジン−2−イルまたはびピリジン−3−イルから選択される請求項32記載の化合物。
【請求項35】
R2がC1−4アルキル、メトキシ、C2−4アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンおよび−NH2から成る群から独立して選択される置換基である請求項34記載の化合物。
【請求項36】
R3がC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、−NR19R20、−NHC(=O)Cy、−C(=O)NR17R18、−C(=O)NHシクロアルキル、−C(=O)N(C1−6アルキル)シクロアルキル、ハロゲンおよびアリールから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり、ここで、アルキルおよびアルコキシが場合により末端の炭素原子が1から3個のフッ素原子、−NH2、−NHCyまたは−N(C1−4アルキル)Cyで置換されていてもよく、そしてここで、アリールおよびシクロアルキルが場合によりR14から独立して選択される基で置換されていてもよい請求項35記載の化合物。
【請求項37】
R5が水素、または場合によりC1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、(C1−6)アルキルアミノカルボニルまたはジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されていてもよいC1−3アルキルであるか、別法として、R6がC1−8アルコキシの時にはR5とR6がこれらが結合している原子と一緒になって6員の単環式環を形成しているが、但し環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がOHでありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とし、かつ環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がCH3でありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がC1−6アルキルカルボニルチオで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とする請求項36記載の化合物。
【請求項38】
R6がメチル、エチル、メトキシプロピル、フェネチル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−プロピル、ヒドロキシおよび場合によりC1−6アルキルカルボニルオキシおよびジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されていてもよいC1−3アルコキシから成る群から選択される請求項37記載の化合物。
【請求項39】
Zが独立してインドリル、ベンゾチオフェニル、ナフタレニル、キノリニル、イソキノリニルおよびベンゾチアゾロニルから成る群から選択される請求項38記載の化合物。
【請求項40】
R4がC1−6アルキル、C1−6アルケニル、アリール(C2−6)アルケニル、ハロゲンおよび−C(=O)Cyから成る群から選択される1から3個の置換基であり、ここで、アリールが場合によりハロゲンまたはC1−4アルコキシから選択される置換基で置換されていてもよい請求項39記載の化合物。
【請求項41】
【化12】
が式:
【化13】
[式中、前記a1a2のa1部分は場合によりR2で置換されていてもよくそしてa2部分は場合によりR3で置換されていてもよい]
で表される環系でありそしてnが0である請求項32記載の化合物。
【請求項42】
a2部分が芳香環でありそして
【化14】
がナフチル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、ジヒドロナフチル、インダニル、テトラリニルおよびベンゾジオキソリルから成る群から選択さる請求項41記載の化合物。
【請求項43】
R2がC1−4アルキル、メトキシ、C2−4アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンおよび−NH2から成る群から独立して選択される置換基である請求項42記載の化合物。
【請求項44】
R3がC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、−NR19R20、−NHC(=O)Cy、−C(=O)NR17R18、−C(=O)NHシクロアルキル、−C(=O)N(C1−6アルキル)シクロアルキル、ハロゲンおよびアリールから成る群から独立して選択される1から3個の置換基であり、ここで、アルキルおよびアルコキシが場合により末端の炭素原子が1から3個のフッ素原子、−NH2、−NHCyまたは−N(C1−4アルキル)Cyで置換されていてもよく、そしてここで、アリールおよびシクロアルキルが場合によりR14から独立して選択される基で置換されていてもよい請求項43記載の化合物。
【請求項45】
R5が水素、または場合によりC1−6アルキルカルボニルオキシ、C1−6アルコキシカルボニルオキシ、C1−6アルキルカルボニルチオ、(C1−6)アルキルアミノカルボニルまたはジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されていてもよいC1−3アルキルであるか、別法として、R6がC1−8アルコキシの時にはR5とR6がこれらが結合している原子と一緒になって6員の単環式環を形成しているが、但し環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がOHでありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とし、かつ環系Aが3,4−ジフルオロ−フェニルであり、nが1であり、R6がCH3でありそしてZ−R4が5−クロロ−ベンゾチオフェン−3−イルの時にはR5がC1−6アルキルカルボニルチオで置換されているC1−3アルキル以外であることを条件とする請求項44記載の化合物。
【請求項46】
R6がメチル、エチル、メトキシプロピル、フェネチル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−プロピル、ヒドロキシおよび場合によりC1−6アルキルカルボニルオキシおよびジ(C1−6)アルキルアミノカルボニルで置換されていてもよいC1−3アルコキシから成る群から選択される請求項45記載の化合物。
【請求項47】
Zが独立してインドリル、ベンゾチオフェニル、ナフタレニル、キノリニル、イソキノリニルおよびベンゾチアゾロンから成る群から選択される請求項46記載の化合物。
【請求項48】
R4がC1−6アルキル、C1−6アルケニル、アリール(C2−6)アルケニル、ハロゲンおよび−C(=O)Cyから成る群から選択される1から3個の置換基であり、ここで、アリールが場合によりハロゲンまたはC1−4アルコキシから選択される置換基で置換されていてもよい請求項47記載の化合物。
【請求項49】
R1、環A、R2、R3、R5、R6、ZおよびR4が独立して下記:
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
から成る群から選択される請求項32記載の化合物。
【請求項50】
下記:
【表24】
【表25】
【表26】
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
【表32】
から成る群から選択される式で表される請求項32記載の化合物。
【請求項51】
下記:
【表33】
【表34】
【表35】
【表36】
【表37】
【表38】
【表39】
【表40】
【表41】
の式で表される請求項32記載の化合物。
【請求項52】
請求項1記載の化合物および薬学的に受け入れられる担体を含んで成る組成物。
【請求項53】
請求項1記載の化合物と薬学的に受け入れられる担体を混合することで作られた組成物。
【請求項54】
キマーゼ媒介型疾患の治療または改善を必要としている被験体におけるそれを治療または改善する方法であって、前記被験体に請求項1記載の化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項55】
前記疾患がアレルギー性鼻炎、ウイルス性鼻炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、気管支炎、肺気腫、乾癬、関節炎、再かん流障害、虚血、高血圧、心肥大心筋梗塞、心筋梗塞に関連した心不全損傷、心臓肥大、動脈硬化症、サルコイドーシス、血管狭窄症または再狭窄(例えば血管損傷、血管形成、血管ステントまたは血管移植片に関連)、肺線維症、腎線維症(例えば糸球体腎炎に関連)、肝線維症、手術後癒着形成、全身性硬化症、ケロイド瘢痕、関節リウマチ、水泡性類天疱瘡およびアテローム性動脈硬化症から成る群から選択される請求項54記載の方法。
【請求項56】
前記キマーゼ媒介型疾患が喘息、慢性閉塞性肺疾患、気管支炎、肺気腫および急性肺外傷から成る群から選択される請求項54記載の方法。
【請求項57】
請求項1記載化合物の治療的に有効な量が約0.001mg/kg/日から約1000mg/kg/日である請求項54記載の方法。
【請求項58】
請求項32記載の化合物および薬学的に受け入れられる担体を含んで成る組成物。
【請求項59】
請求項32記載の化合物と薬学的に受け入れられる担体を混合することで作られた組成物。
【請求項60】
キマーゼ媒介型疾患の治療または改善を必要としている被験体におけるそれを治療または改善する方法であって、前記被験体に請求項32で表される化合物を治療的に有効な量で投与することを含んで成る方法。
【請求項61】
前記疾患がアレルギー性鼻炎、ウイルス性鼻炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患、気管支炎、肺気腫、乾癬、関節炎、再かん流障害、虚血、高血圧、心肥大心筋梗塞、心筋梗塞に関連した心不全損傷、心臓肥大、動脈硬化症、サルコイドーシス、血管狭窄症または再狭窄(例えば血管損傷、血管形成、血管ステントまたは血管移植片に関連)、肺線維症、腎線維症(例えば糸球体腎炎に関連)、肝線維症、手術後癒着形成、全身性硬化症、ケロイド瘢痕、関節リウマチ、水泡性類天疱瘡およびアテローム性動脈硬化症から成る群から選択される請求項60記載の方法。
【請求項62】
前記キマーゼ媒介型疾患が喘息、慢性閉塞性肺疾患、気管支炎、肺気腫および急性肺外傷から成る群から選択される請求項60記載の方法。
【請求項63】
請求項1記載化合物の治療的に有効な量が約0.001mg/kg/日から約1000mg/kg/日である請求項60記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公表番号】特表2007−518807(P2007−518807A)
【公表日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−551228(P2006−551228)
【出願日】平成17年1月18日(2005.1.18)
【国際出願番号】PCT/US2005/001659
【国際公開番号】WO2005/073214
【国際公開日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月18日(2005.1.18)
【国際出願番号】PCT/US2005/001659
【国際公開番号】WO2005/073214
【国際公開日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】
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