コンテンツ提供方法、サーバ及び移動体通信端末
【課題】 移動体通信端末におけるコンテンツ出力に用いるアプリケーションの無駄な取得処理を回避することができるコンテンツ提供方法、サーバ及び移動体通信端末を提供する。
【解決手段】 サーバ40は、アプリケーション起動コンテンツ(HTTP応答)に含まれるアプリケーション起動情報記述部に、アプリケーション関連情報とアプリケーション取得先情報とを書き込み、そのアプリケーション起動コンテンツを移動体通信端末に送信する。移動体通信端末10は、サーバから受信したアプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部からアプリケーション関連情報を読み出し、そのアプリケーション関連情報で指定されたアプリケーションを有していないと判定した場合にのみ、上記アプリケーション取得先情報に基づいて上記指定のアプリケーションを通信ネットワークを介して取得する。
【解決手段】 サーバ40は、アプリケーション起動コンテンツ(HTTP応答)に含まれるアプリケーション起動情報記述部に、アプリケーション関連情報とアプリケーション取得先情報とを書き込み、そのアプリケーション起動コンテンツを移動体通信端末に送信する。移動体通信端末10は、サーバから受信したアプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部からアプリケーション関連情報を読み出し、そのアプリケーション関連情報で指定されたアプリケーションを有していないと判定した場合にのみ、上記アプリケーション取得先情報に基づいて上記指定のアプリケーションを通信ネットワークを介して取得する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークを介して携帯電話機等の移動体通信端末にアプリケーションの起動を伴うコンテンツを提供するコンテンツ提供方法、並びにその方法に用いることができるサーバ及び移動体通信端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の携帯電話機などの移動体通信端末として、ブラウザソフトを起動し、所定の通信プロトコルを使って通信ネットワーク上のWEBサーバにアクセスできるものが知られている(例えば特許文献1参照)。この移動体通信端末では、WEBサーバからWEBページのコンテンツや画像ファイル等のコンテンツをダウンロードすることができる。
【特許文献1】特開2004−86457号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の移動体通信端末のようにコンテンツをダウンロードする場合、そのダウンロードしたコンテンツをディスプレイ等の出力装置に出力するときに用いるアプリケーションプログラム(以下「アプリケーション」という。)を、そのコンテンツの提供者側が指定できると便利である。例えば、提供対象のコンテンツが、商品を三次元的に表示するような画像のコンテンツの場合、その商品の画像を三次元的に表示することができる三次元表示対応のアプリケーションを用いないと、商品の画像を正しく表示できないおそれがある。そこで、上記提供対象の画像等のコンテンツを提供する際に、そのコンテンツを出力するときに用いるアプリケーションをコンテンツ提供者側が指定できると、コンテンツ提供者側が想定したどおりに上記コンテンツを正しく出力させることができる。
上記コンテンツの出力に用いる指定のアプリケーションは、移動体通信端末においてコンテンツの提供を受けるたびに所定のサーバからダウンロードして取得することも考えられる。しかしながら、アプリケーションの種類によっては移動体通信端末内に既に存在している場合もあり得る。このような場合においても、コンテンツの提供を受けるたびにアプリケーションを一律にダウンロードして取得しようとすると、既存のアプリケーションについても取得処理を実行することになり、アプリケーションの無駄な取得処理が発生し、移動体通信端末における処理負荷及び通信ネットワークにおける通信負荷が増加してしまうという問題点があった。
【0004】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、移動体通信端末におけるコンテンツ出力に用いるアプリケーションの無駄な取得処理を回避することができるコンテンツ提供方法、サーバ及び移動体通信端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、通信ネットワーク上のサーバから移動体通信端末に、アプリケーションの起動を伴うコンテンツを提供するコンテンツ提供方法であって、上記サーバが、上記移動体通信端末でアプリケーションを起動させて提供対象のコンテンツを出力させるためのアプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部に、該提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関するアプリケーション関連情報と、該アプリケーションが該移動体通信端末にない場合に通信ネットワークを介して該アプリケーションを取得するためにアクセスすべき取得先を示すアプリケーション取得先情報とを書き込むステップと、上記サーバが、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報が書き込まれたアプリケーション起動情報記述部を含む上記アプリケーション起動コンテンツを、上記移動体通信端末に送信するステップと、上記移動体通信端末が、上記アプリケーション起動コンテンツを上記サーバから受信し、該アプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部から上記アプリケーション関連情報を読み出すステップと、上記移動体通信端末が、上記アプリケーション関連情報で指定されたアプリケーションを有していないと判定した場合にのみ、上記アプリケーション起動情報記述部に書き込まれている上記アプリケーション取得先情報に基づいて上記指定のアプリケーションを通信ネットワークを介して取得するステップとを含むことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のコンテンツ提供方法において、上記サーバは、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報とともに、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報を書き込むことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2のコンテンツ提供方法において、上記移動体通信端末が、上記指定のアプリケーションの取得に先だって、該アプリケーションの取得を行うか否かを利用者に問い合せるステップを有し、上記移動体通信端末は、上記指定のアプリケーションの取得を承認する操作を利用者がした場合にのみ、該アプリケーションを取得することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかのコンテンツ提供方法において、上記アプリケーション起動コンテンツは、WEBページのデータであり、上記アプリケーション起動情報記述部は、param要素を伴うobject要素を用いて構成され、上記アプリケーション関連情報は、上記param要素内のデータであり、上記アプリケーション取得先情報は、上記object要素の本体部分のデータであることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、通信ネットワークを介して移動体通信端末に、アプリケーションの起動を伴うコンテンツを提供するコンテンツ提供用のサーバであって、上記移動体通信端末でアプリケーションを起動させて提供対象のコンテンツを出力させるためのアプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部に、該提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関するアプリケーション関連情報と、該アプリケーションが該移動体通信端末にない場合に通信ネットワークを介して該アプリケーションを取得するためにアクセスすべき取得先を示すアプリケーション取得先情報とを書き込む情報書き込み手段と、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報が書き込まれたアプリケーション起動情報記述部を含む上記アプリケーション起動コンテンツを、上記移動体通信端末に送信するアプリケーション起動コンテンツ送信手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5のコンテンツ提供用のサーバにおいて、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報とともに、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報を書き込むことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、通信ネットワークを介してコンテンツ提供用のサーバと通信可能な移動体通信端末であって、アプリケーションを記憶するアプリケーション記憶手段と、アプリケーションを起動して提供対象のコンテンツを出力するためのアプリケーション起動コンテンツを、上記サーバから受信するアプリケーション起動コンテンツ受信手段と、上記アプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部から、上記提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関するアプリケーション関連情報を読み出す情報読み出し手段と、上記アプリケーション関連情報で指定されたアプリケーションが上記アプリケーション記憶手段に存在するか否かを判定する判定手段と、上記判定手段で上記指定のアプリケーションが存在しないと判定した場合にのみ、上記アプリケーション起動情報記述部に書き込まれている上記アプリケーション取得先情報に基づいて該指定のアプリケーションを通信ネットワークを介して取得し、上記アプリケーション記憶手段に保存するアプリケーション取得手段と、上記指定のアプリケーションを起動して上記提供対象のコンテンツを出力するアプリケーション実行制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の移動体通信端末において、上記情報読み出し手段は、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報とともに、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報を読み出し、上記アプリケーション実行制御手段は、上記コンテンツ取得先情報に基づいて取得した提供対象のコンテンツを出力することを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項7又は8の移動体通信端末において、上記指定のアプリケーションの取得に先だって、該アプリケーションの取得を行うか否かを利用者に問い合せるアプリケーション取得問い合せ手段と、上記指定のアプリケーションの取得を行う旨を利用者が指示する操作を行うためのアプリケーション取得操作手段とを備え、上記アプリケーション取得手段は、上記指定のアプリケーションの取得を行う旨を指示する操作を利用者がした場合にのみ、該アプリケーションを取得することを特徴とするものである。
【0006】
上記請求項5及び6のサーバ並びに請求項7乃至9の移動体通信端末において、上記アプリケーション起動コンテンツはWEBページのデータであってもよい。この場合、上記アプリケーション起動情報記述部はparam要素を伴うobject要素を用いて構成し、上記アプリケーション関連情報は上記param要素内のデータであり、上記アプリケーション取得先情報は上記object要素の本体部分のデータであるのが好ましい。
【0007】
なお、上記「アプリケーション」としては、JAVA(登録商標)、FLASH(登録商標)、SVG(Scalable Vector Graphics)等が挙げられる。
また、上記「コンテンツ」としては、WEBページのデータのほか、画像ファイル、音楽ファイル、プログラムファイル等の各種ファイル、及び画像や音楽などのストリーミングデータが挙げられる。
また、上記「移動体通信端末」としては、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(Global System for Mobile Communication)方式、TIA(Telecommunications Industry Association)方式等の携帯電話機、IMT(International Mobile Telecommunications)−2000で標準化された携帯電話機、TD−SCDMA(Time Division Synchronous Code Division Multiple Access)方式の一つであるTD−SCDMA(MC:Multi Carrier)方式の携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、自動車電話機等の通話機能を有する電話機が挙げられる。また、この「移動体通信端末」としては、上記電話機のほか、通話機能を有するPDA(Personal Digital Assistance)等の通信端末も挙げられる。
また、上記移動体通信端末やサーバにおける制御や情報処理は、その移動体通信端末及びサーバそれぞれに設けられたコンピュータで所定のプログラムを実行することによって実現することもできる。このコンピュータで用いるプログラムの受け渡しは、デジタル情報としてプログラムを記録したFD,CD−ROM等の記録媒体を用いて行なってもいいし、コンピュータネットワーク等の通信ネットワークを用いて行なってもよい。
【発明の効果】
【0008】
請求項1乃至8の発明によれば、通信ネットワーク上のサーバは、アプリケーション関連情報とアプリケーション取得先情報とが書き込まれたアプリケーション起動情報記述部を含むアプリケーション起動コンテンツを、移動体通信端末に送信する。移動体通信端末は、上記アプリケーション起動コンテンツのアプリケーション起動情報記述部に書き込まれたアプリケーション関連情報を読み出し、そのアプリケーション関連情報で指定されたアプリケーションを有しているか否かを判定する。そして、上記指定のアプリケーションを有していないと判定した場合にのみ、上記アプリケーション起動情報記述部に書き込まれているアプリケーション取得先情報に基づいて指定のアプリケーションを通信ネットワークを介して取得する。このように指定のアプリケーションが移動体通信端末内に存在していない場合にのみ、そのアプリケーションを通信ネットワークを介して取得している。従って、移動体通信端末におけるコンテンツ出力に用いるアプリケーションの無駄な取得処理を回避することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施形態に係る通信システム全体の概略構成の一例を示す説明図である。この通信システムは、移動体通信端末としての携帯電話機10と、通信ネットワークとしての携帯電話通信網20とを用いて構成されている。携帯電話通信網20は、基地局21と、コアネットワーク22と、IP(Internet Protocol)ネットワーク23とを備えている。
【0010】
上記基地局21は、管轄対象のセルごとに設けられ、携帯電話通信網20内の有線回線からのデータを無線インタフェースに合うデータフォーマットに変換し、管轄対象のセル内にある携帯電話機10に無線周波数で送信する。逆に無線周波数で送信される携帯電話機10からのデータを受信して有線インタフェースに合うデータフォーマットに変換し、携帯電話通信網20内の有線回線部分に転送する。
【0011】
上記コアネットワーク22は、図示しない位置登録データベース(HLR,VLR)、加入者データベース、課金システム等を有し、各携帯電話機間の通信等を中継するように通信制御を行う。更に、コアネットワーク22は、各携帯電話機と、携帯電話通信網20内の構成要素との間における通信を中継するように通信制御を行う。また、コアネットワーク22は、各携帯電話機と他の通信ネットワークとの間における通信を中継するように通信制御を行う。
また、コアネットワーク22は、回線交換網のほかパケット交換網を有している。このパケット交換網は、SGSN(Serving GPRS Support Node)24やGGSN(Gateway GPRS Support Node)25等のノードを有している。SGSN24は、基地局21が接続されている図示しない無線ネットワークコントローラとコアネットワーク22側のパケット交換網との間のゲートウェイ機能と、各携帯電話機10の位置管理、セキュリティ管理及びアクセス制御を行う機能とを有している。また、GGSN25は、コアネットワーク22側のパケット交換網と、IPネットワーク23との間のゲートウェイ機能を有している。
【0012】
上記IPネットワーク23は、プロキシサーバ26、ゲートウェイサーバ27、その他図示しないWEBサーバ等を有している。プロキシサーバ26は、各携帯電話機10と、IPネットワーク23内のサーバやインターネット上のサーバとの間の通信を中継する処理を行う。このプロキシサーバ26は、コアネットワーク22における通信プロトコルとIPネットワーク23やインターネット30等の他の通信ネットワークにおける通信プロトコルが異なる場合に、両通信プロトコルを合わせるためのプロトコル変換機能も有している。
なお、このIPネットワーク23の中に、WEBサーバや、コンテンツをダウンロードするためのダウンロードサーバを設けてもよい。
【0013】
上記ゲートウェイサーバ27は、携帯電話通信網20のIPネットワーク23とインターネット30との間のゲートウェイ機能とファイヤウォール機能とを有している。
【0014】
上記携帯電話通信網20のIPネットワーク23を介して接続されているインターネット30には、各種コンテンツ提供用のサーバが接続されている。このコンテンツ提供用のサーバとしては、WEBページのコンテンツを主に提供するWEBサーバ40や、画像ファイル、音楽ファイル、アプリケーションのプログラムファイルなどのコンテンツを主に提供するダウンロードサーバ50等がある。
【0015】
上記インターネット30上の各種コンテンツ提供サーバから携帯電話機10にコンテンツをダウンロードするときには、ネットワークの各階層において所定の通信プロトコルが用いられる。例えば、WEBサーバ40からWEBページをダウンロードするときのアプリケーション層の通信プロトコルとしては、HTTP(HyperText Transfer Protocol)が用いられる。
【0016】
図2は、上記WEBサーバ40のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、上記ダウンロードサーバ50も同様に構成することができる。このWEBサーバ40は、システムバス400、CPU401、内部記憶装置、外部記憶装置404、入力装置405、出力装置406、及びインターネット用通信装置407を備えている。上記内部記憶装置は、RAM402やROM403等で構成されている。上記外部記憶装置は、ハードディスクドライブ(HDD)や光ディスクドライブ等で構成されている。上記入力装置405は、マウスやキーボード等で構成されている。上記出力装置406は、ディスプレイやプリンタ等で構成されている。上記インターネット用通信装置407は、所定の通信プロトコルにより、インターネット30上の各種クライアント端末や他のサーバと通信したり、携帯電話通信網20上のプロキシサーバ26と通信したりするための装置である。
上記CPU401やRAM402等の構成要素はお互いに、システムバス400を介して、データやプログラムの命令等のやり取りを行っている。このWEBサーバ40を所定の手順に従って動作させるためのプログラムはROM403や外部記憶装置404に記憶されており、必要に応じてCPU401やRAM402上の作業エリアに呼び出されて実行される。
【0017】
また、上記WEBサーバ40やダウンロードサーバ50等のコンテンツ提供サーバは、一部又は全体を専用の制御装置として構成してもいいし、一部又は全体を汎用のコンピュータシステムを用いて構成してもよい。また、WEBサーバ40やダウンロードサーバ50等のコンテンツ提供サーバはそれぞれ、1台のコンピュータで構成してもいいし、複数の機能をそれぞれ受け持つ複数台のコンピュータをネットワークで結んで構成してもよい。
【0018】
図3は、本実施形態に係るWEBサーバ40の主要な機能を抽出して示した機能ブロック図である。このWEBサーバ40は、情報書き込み手段410とアプリケーション起動コンテンツ送信手段411と提供対象コンテンツ要求受信手段412とコンテンツ記憶手段413と提供対象コンテンツ送信手段414とを有している。このWEBサーバ40は、CPU等からなるハードウェア上で所定のプログラムを実行することにより、情報書き込み手段410等の各機能を実現している。
上記情報書き込み手段410は上記CPU等で構成され、携帯電話機10でアプリケーションを起動させて提供対象のコンテンツを出力させるためのアプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部に、アプリケーション関連情報とアプリケーション取得先情報とを書き込む。また、上記情報書き込み手段410は、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報とともに、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報を書き込む場合もある。
上記アプリケーション関連情報は、提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関する情報である。また、上記アプリケーション取得先情報は、上記指定のアプリケーションが携帯電話機10に存在しない場合に通信ネットワークを介して上記アプリケーションを取得するためにアクセスすべき取得先を示す情報である。
【0019】
上記アプリケーション起動コンテンツ送信手段141は、上記アプリケーション関連情報及び提供対象コンテンツ情報が書き込まれたアプリケーション起動情報記述部を含むアプリケーション起動コンテンツを、携帯電話機10に送信する。
上記提供対象コンテンツ要求受信手段412は上記インターネット用通信装置407やCPU等で構成され、所定の通信プロトコルにより、上記アプリケーションを起動したときに出力する画像等の提供対象のコンテンツを要求する提供対象コンテンツ要求を、携帯電話機10から受信する。
上記コンテンツ記憶手段413は上記内部記憶装置や外部記憶装置で構成され、提供対象のWEBページデータ、画像、音楽等のコンテンツを記憶している。
上記提供対象コンテンツ送信手段414は、上記インターネット用通信装置407やCPU等で構成され、上記提供対象コンテンツ要求を受信したときに、所定の通信プロトコルにより、上記提供対象のコンテンツを携帯電話機10に送信する。
【0020】
なお、本実施形態において携帯電話機10に送信される上記アプリケーション起動コンテンツは、携帯電話機10のディスプレイに表示可能なWEBページ(ルートページ)のデータである。このアプリケーション起動コンテンツに含まれる上記アプリケーション起動情報記述部は、param要素を伴うobject要素を用いて構成されている。ここで、上記アプリケーション関連情報はparam要素内のデータであり、上記アプリケーション取得先情報はobject要素の本体部分のデータである。
【0021】
上記アプリケーション起動情報記述部は、例えば次のような記述書式でWEBページ(ルートページ)のデータのobject要素に記述される。
(記述書式)
<object id="[識別子名]" data="[アプリケーションのファイルのURI]"
type="[当該ファイルのMIMEタイプ]">
<param name="[パラメータ名1]" value="[値1]" />
<param name="[パラメータ名2]" value="[値2]" />
<param name="[パラメータ名3]" value="[値3]" />
・・・・・
</object>
<a href= "#[識別子名]">[表示文字]</a>
【0022】
上記「id」属性の値には、最終行のa要素で参照するときに用いられる識別子が記述される。上記「data」属性の値には、上記指定のアプリケーションが携帯電話機10にない場合に通信ネットワークを介して上記指定のアプリケーションを取得するときに用いるアプリケーション取得先情報として、アプリケーションのファイルのURI(Uniform Resource Identifier)が記述される。上記「type」属性の値には、上記アプリケーションのファイルのMIMEタイプが記述される。
また、上記param要素には、提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関するアプリケーション関連情報が記述される。このアプリケーション関連情報は、そのアプリケーションが携帯電話機10内に存在するか否か検索するときに用いられる。このアプリケーション関連情報としては、アプリケーションの名前、ベンダー情報、バージョン情報等が挙げられる。また、上記アプリケーションを起動して出力する提供対象の画像や音楽等のコンテンツを、WEBサーバ40や他のサーバからダウンロードする必要がある場合は、その提供対象のコンテンツの取得先情報も上記param要素の一つとして記述することができる。
また、上記a要素内の「表示文字」の部分には、上記object要素で指定されているアプリケーションを起動して提供対象のコンテンツを出力するときに選択されるリンク文字が記述される。
【0023】
携帯電話機10でアプリケーション起動コンテンツであるWEBページ(ルートページ)内の上記アプリケーション起動情報記述部を含むa要素の「表示文字」が選択されると、そのアプリケーション起動情報記述部内のparam要素に記述されたアプリケーション関連情報が読み出される。そして、このアプリケーション関連情報で特定されるアプリケーションが携帯電話機10内に存在するか否か検索される。この検索の結果、指定のアプリケーションが存在しない場合にのみ、上記アプリケーション取得先情報に基づいて所定のサーバから上記指定のアプリケーションをダウンロードする。
【0024】
図4は、携帯電話機10が上記指定のアプリケーションをダウンロードすることができるダウンロードサーバ50の主要な機能を抽出して示した機能ブロック図である。このダウンロードサーバ50のURIが、上記アプリケーション起動コンテンツ(WEBページ)内のアプリケーション起動情報記述部に記述される。
このダウンロードサーバ50は、コンテンツ記憶手段510とアプリケーションコンテンツ要求受信手段511とアプリケーションコンテンツ送信手段512とを備えている。上記コンテンツ記憶手段510は上記内部記憶装置や外部記憶装置で構成され、JAVA(登録商標)等のアプリケーションのコンテンツを記憶している。上記アプリケーションコンテンツ要求受信手段511は上記インターネット用通信装置等で構成され、所定の通信プロトコルにより、携帯電話機10から送信されてきたアプリケーションコンテンツ要求を受信する。上記アプリケーションコンテンツ送信手段512は上記インターネット用通信装置等で構成され、所定の通信プロトコルにより、アプリケーションコンテンツ要求で要求されている所定のアプリケーションコンテンツを携帯電話機10に送信する。
【0025】
図5は携帯電話機10の一構成例を示す外観図であり、図6は、その携帯電話機10のハードウェア構成を示す概略構成図である。また、図7は、携帯電話機10におけるソフトウェア構造の説明図である。
この携帯電話機10は、クラムシェル(折り畳み)タイプの携帯電話機であり、システムバス100、CPU101、RAM102やROM103等の記憶装置、入力装置104、出力装置105、携帯電話通信網用通信装置106、GPS受信装置107を備えている。CPU101やRAM102等の構成要素は、システムバス100を介して、互いに各種データやプログラムの命令等のやり取りを行っている。
【0026】
上記CPU101は、上記記憶装置から所定のプログラムを読み込んで実行することにより、ネイティブ側の電話機プラットフォームの基本ソフトOS上で、音声通話機能や、アプリケーションソフト(以下「アプリケーション」という。)による各種機能を実現することができる。このアプリケーションによる機能としては、WEBブラウザ、メーラー、音楽再生、動画表示、外部装置とのデータ送受信、アドレス帳管理、スケジューラ、メモ帳等がある。
【0027】
また、上記CPU101は、上記記憶装置から所定のプログラムを読み込んで実行することにより、上記ネイティブ側の電話機プラットフォームとは異なるアプリケーション実行環境を構築することができる。そして、このアプリケーション実行環境上で、携帯電話機にプリインストールされているアプリケーションや利用者がダウンロードして登録したアプリケーション等の各種アプリケーションを実行することができる。このアプリケーションとしては、プラットフォームに依存しないオブジェクト指向プログラミングによって開発されたJAVA(登録商標)、C++等のプログラム言語で記述されたアプリケーションや、C言語やアセンブリ言語で記述されたアプリケーションなどが挙げられる。また、これらのアプリケーション実行環境は、例えばJAVA(登録商標)の仮想マシン(VM:Virtual Machine)やBREW(登録商標)等のミドルウェアによって構築される。
【0028】
上記入力装置104は、データ入力キー(テンキー、*キー、#キー)11、通話開始キー12、終話キー13、スクロールキー14、多機能キー15、マイク16等から構成されている。この入力装置104のテンキー11、通話開始キー12、終話キー13等により、利用者が操作可能な操作部が構成される。この操作部を操作することにより、利用者は、携帯電話機10に対してコンテンツ取得先のURL等のデータを入力したり、電話着信の際に通話の開始及び終了を行ったり、アプリケーションプログラムの選択、起動及び停止を行ったりすることができる。また、利用者は上記操作部を操作することにより、上記ダウンロードサーバ50から画像ファイル、音楽ファイル、アプリケーションプログラム等のコンテンツをダウンロードして登録することができる。また、利用者は上記操作部を操作することにより、登録した画像ファイルを展開して表示したり、音楽ファイルを展開して再生したり、アプリケーションプログラムを選択して実行したりすることができる。また、利用者は上記操作部を操作することにより、携帯電話通信網20の図示しない情報配信サーバから受信した情報を表示することもできる。
【0029】
上記出力装置105は、表示手段である液晶ディスプレイ(LCD)17、スピーカ18、図示しない振動デバイス等から構成されている。上記液晶ディスプレイ(LCD)17やスピーカ18等からなる出力装置等で構成されている出力部は、携帯電話通信網20を介して受信したWebページを液晶ディスプレイ(LCD)17に表示したり、携帯電話通信網20から情報を着信した旨を利用者に知らせたりするときに用いられる。具体的には、その情報を着信すると、出力部の液晶ディスプレイ(LCD)17に着信報知画像を表示したり、スピーカ18から着信音を出力させたりする。また、この出力部は、上記ゲーム等のアプリケーションプログラムの実行中に、そのプログラム実行に関連した画像の表示や音の出力に用いたり、情報配信サーバから受信した情報を表示したりするときにも用いられる。
なお、上記スピーカ18は、通話中の音声を聞くための受話器用スピーカ(レシーバ)と、着信音や音楽などを出力する外部出力用スピーカとを別々に設けて構成してもいいし、これらの受話器用スピーカ及び外部出力用スピーカを兼用するように一つのスピーカで構成してもよい。
【0030】
上記出力装置105を構成する振動デバイスは、この振動デバイスは、マナーモード(サイレントモード)設定時などに音声電話を着信したりメールや各種配信情報を受信したりしたときに、携帯電話機10の全体を振動させ、その着信等を利用者に知らせるように制御することができる。また、この振動デバイスは、上記ゲーム等のアプリケーションプログラムの実行中に、そのプログラム実行に関連した振動を携帯電話機10の全体に発生させるように制御することができる。
【0031】
上記携帯電話通信網用通信装置106は、変復調器、シンセサイザ、周波数変換器,高周波増幅器などにより構成され、携帯電話通信網20を介して他の携帯電話機や上述したサーバ11等と通信するときに用いられる。この携帯電話通信網用通信装置106は、携帯電話通信網20を介して他の携帯電話機とメールのやり取りを行ったり、携帯電話通信網20からゲートウェイサーバを介して、インターネット等の外部の通信ネットワークに接続し、インターネット上での電子メールのやり取り等を行ったりするための通信手段として用いられる。更に、この携帯電話通信網用通信装置106は、携帯電話通信網10を介して、ダウンロードサーバ50が提供するアプリケーションプログラムをダウンロードしたり、現在位置の位置情報を含む配信情報を受信したりする情報受信手段としても用いられる。
【0032】
図8は、本実施形態に係る携帯電話機10の主要な機能を抽出して示した機能ブロック図である。この携帯電話機10は、アプリケーション記憶手段110とアプリケーション起動コンテンツ受信手段111と情報読み出し手段112と判定手段113とアプリケーション取得手段114とアプリケーション実行制御手段115とアプリケーション取得問い合せ手段116とアプリケーション取得操作手段117とを有する。
【0033】
上記アプリケーション記憶手段110は上記RAM102やROM103等の記憶装置により構成され、予め組み込まれているアプリケーションや、利用者が上記ダウンロードサーバ50等からダウンロードしたアプリケーションを記憶する。
【0034】
上記アプリケーション起動コンテンツ受信手段111は上記携帯電話通信網用通信装置106等で構成され、HTTP等の所定の通信プロトコルを用いた通信により、アプリケーションを起動して提供対象のコンテンツを出力するためのアプリケーション起動コンテンツを、上記WEBサーバ40から受信する。
【0035】
上記情報読み出し手段112は上記CPU101等で構成され、上記アプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部から上記アプリケーション関連情報を読み出す。また、この情報読み出し手段112は、上記アプリケーション起動情報記述部に、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報が書き込まれている場合は、そのコンテンツ取得先情報も読み出す。
【0036】
上記判定手段113は上記CPU101等で構成され、上記アプリケーション関連情報で指定されたアプリケーションが、上記アプリケーション記憶手段110に存在するか否かを判定する。
【0037】
上記アプリケーション取得手段114は上記CPU101、携帯電話通信網用通信装置106等で構成され、上記判定手段113で上記指定のアプリケーションが存在しないと判定した場合にのみ、上記アプリケーション起動情報記述部に書き込まれている上記アプリケーション取得先情報に基づいて、上記指定のアプリケーションを通信ネットワークを介してダウンロードサーバ50から取得し、上記アプリケーション記憶手段110に保存する。
なお、上記指定のアプリケーションの取得に先だって、そのアプリケーションの取得を行うか否かを利用者に問い合せた場合は、上記アプリケーション取得手段114は、上記指定のアプリケーションの取得を行う旨を指示する操作を利用者がした場合にのみ、アプリケーションを取得する。
【0038】
上記アプリケーション実行制御手段115は上記CPU101、出力装置105、記憶装置等で構成され、上記指定のアプリケーションを起動して上記提供対象のコンテンツを上記出力装置のディスプレイ等に出力する。このアプリケーション実行制御手段115は、図7におけるアプリケーションプログラム実行環境に対応している。また、このアプリケーション実行制御手段115は、上記コンテンツ取得先情報に基づいて画像等の提供対象のコンテンツを取得した場合は、アプリケーションを起動した実行環境上で、その取得したコンテンツを出力する。
【0039】
上記アプリケーション取得問い合せ手段116は上記CPU101、出力装置105等で構成され、上記指定のアプリケーションの取得に先だって、確認メッセージを出力装置のディスプレイに表示する等により、そのアプリケーションの取得を行うか否かを利用者に問い合せる。
【0040】
上記アプリケーション取得操作手段117は上記入力装置104の各種キー等で構成され、上記指定のアプリケーションの取得を行う旨を利用者が指示するときに操作される。
【0041】
図9は、上記構成の携帯電話機10において、アプリケーション起動を伴う3次元画像(3D画像)コンテンツの提供を受けるときの手順の一例を示すシーケンス図である。また、図10は上記3D画像コンテンツの提供を受けるときの携帯電話機10における制御の一例を示すフローチャートであり、図11(a)〜(c)はその制御時の携帯電話機10のディスプレイに表示される画面遷移の説明図である。
なお、この例では、上記3D画像コンテンツの出力に用いるアプリケーションとして、JAVA(登録商標)を起動する場合について示している。
【0042】
まず、利用者は、携帯電話機10を操作してブラウザのアプリケーションを起動する(ステップS1)。
次に、利用者は、上記ブラウザ上で所定のURIを入力し、靴等の通信販売を行っているWEBサーバ40にアクセスし、通信販売対象である靴等の商品情報のコンテンツを提供するアプリケーション起動コンテンツ(WEBページ)を受信するためのキー操作を行う。このキー操作を受付けた携帯電話機10は、上記アプリケーション起動コンテンツを要求するコンテンツ取得要求としてのHTTP要求をWEBサーバ40に送信する(ステップS2、S3)。
【0043】
次に、WEBサーバ40は、上記HTTP要求を受信すると、上記アプリケーション起動コンテンツのWEBページのアプリケーション起動情報記述部に、アプリケーション関連情報とアプリケーション取得先情報とを書き込む(ステップS4)。
このアプリケーション起動情報記述部の具体例は、次のとおりである。
(具体例)
<object id="Java" data="http://www.aaa.bbb/3d-shoes.jad"
type="text/vnd.sun.j2me.app-descriptor">
<param name="Midlet-Name" value="3D-SHOES" />
<param name="Midlet-Vendor" value="vvvvv" />
<param name="Midlet-Version" value="1.0.1" />
</object>
<a href= "#Java">3D画像の閲覧はこちら</a>
【0044】
この具体例に示すように、アプリケーション起動情報記述部を構成するobject要素の本体部分に、指定のJAVA(登録商標)アプリケーションが携帯電話機10にない場合に通信ネットワークを介してそのアプリケーションを取得するためのアプリケーション取得先情報(data="http://www.aaa.bbb/3d-shoes.jad")を書き込む。また、そのobject要素内のparam要素に、提供対象の3D画像コンテンツの出力のために起動するJAVA(登録商標)アプリケーションの名前、ベンダー名、バージョン情報等のアプリケーション関連情報を書き込む。
【0045】
次に、WEBサーバ40は、上記所定の情報が書き込まれたobject要素及びparam要素からなるアプリケーション起動情報記述部を含むアプリケーション起動コンテンツのWEBページのデータを、コンテンツ取得応答としてのHTTP応答に付加し、そのHTTP応答を携帯電話機10に送信する(ステップS5)。
【0046】
次に、携帯電話機10は、上記HTTP応答を受信すると、図11(a)に示すようなアプリケーション起動コンテンツのWEBページをディスプレイに表示する(ステップS6)。この表示を見た利用者は、上記アプリケーション起動情報記述部が設定されているリンク部分(図中の「3Dの閲覧はこちら」の部分)を選択するキー操作を行う。このキー操作を受付けた携帯電話機10は、まず、アプリケーション起動情報記述部に書き込まれているアプリケーション関連情報を読み出す(図9のステップ7及び8、図10のステップS101)。
【0047】
次に、携帯電話機10は、上記アプリケーション関連情報に基づいて、コンテンツ提供者側が指定するJAVA(登録商標)アプリケーションが携帯電話機10内に存在するか否かを検索して判定する(図9のステップS9、図10のステップS102〜S106)。具体的には、次の(1)〜(5)について順次判定する。
(1)object要素のtype属性に書き込まれているファイルのMIMEタイプが「text / vnd.sun.j2me.app-descriptor」であるか?(図10のステップS102)
(2)アプリケーション名が書き込まれたparam要素「name = "Midlet - Name"」があるか?(図10のステップS103)
(3)アプリケーションのベンダー名が書き込まれたparam要素「name = "Midlet - Vendor"」があるか?(図10のステップS104)
(4)アプリケーションのバージョン情報が書き込まれたparam要素「name = "Midlet - Version"」があるか?(図10のステップS105)
(5)上記param要素のデータで指定されたアプリケーションが携帯電話機10に存在するか?(図10のステップS106)
【0048】
ここで、上記(1)〜(5)の判定がすべて「YES」であった場合には、その携帯電話機10に存在する3D画像表示用のJAVA(登録商標)アプリケーションを起動し、図11(b)に示すような靴等の商品の3D画像をディプレイに表示する(図9のステップS11、図10のステップS107)。この表示画面上で「回転」ボタンを選択すると、ディスプレイに表示されている商品の3D画像を回転させることができる。
【0049】
一方、上記(5)の判定で、param要素のデータで指定されたアプリケーションが携帯電話機10に存在しないと判定した場合には、携帯電話機10は指定アプリケーションをダウンロードして取得する(図9のステップS12,S13、図10のステップS108)。すなわち、携帯電話機10は、object要素の本体部分から読み出したアプリケーション取得先情報(data = "http://www.aaa.bbb/3d-shoes.jad")に基づいて、JAVA(登録商標)アプリケーションのコンテンツを提供しているダウンロードサーバ50にアクセスし、上記指定のアプリケーションをダウンロードして取得する。そして、携帯電話機10は、ダウンロードした3D画像表示用のJAVA(登録商標)アプリケーションを起動し、図11(b)に示すような靴等の商品の3D画像をディプレイに表示する(図9のステップS11、図10のステップS109)。
なお、本例の携帯電話機10は、上記指定アプリケーションのダウンロードの前に、図11(c)に示すような上記指定アプリケーションダウンロードを行うか否かを利用者に問い合せるメッセージをディスプレイに表示している。そして、利用者が「YES」を選択して上記指定アプリケーションのダウンロードを承認するキー操作をした場合にのみ、そのアプリケーションのダウンロードを実行するように制御している。
また、本例の携帯電話機10は、上記指定アプリケーションが携帯電話機10に存在しない場合のほか、上記(1)〜(4)の判定に示すように上記指定のアプリケーションに関する所定のデータが書き込まれていない場合も、上記指定のアプリケーションの取得処理を実行する。
【0050】
以上、本実施形態によれば、コンテンツ提供者などが指定したアプリケーションが携帯電話機10内に存在していない場合にのみ、そのアプリケーションを通信ネットワークを介してダウンロードサーバ50からダウンロードして取得している。従って、提供対象のコンテンツの出力に用いる指定のアプリケーションの無駄なダウンロード処理を回避できる。
また、本実施形態によれば、上記指定のアプリケーションが携帯電話機10に存在しなかった場合に、その指定のアプリケーションのダウンロードに先立って、ダウンロードするか否かを表示している。そして、上記指定のアプリケーションのダウンロードを利用者が承認した場合にのみ、そのダウンロード処理を実行するように制御している。従って、利用者が希望しないアプリケーションのダウンロード処理の実行を回避することができる。
また、上記アプリケーション関連情報やアプリケーション取得先情報が書き込まれるアプリケーション起動情報記述部、WEBページのデータで標準仕様になっているparam要素を伴うobject要素を流用して構成しているので、上記アプリケーション関連情報やアプリケーション取得先情報を書き込むための新たな書式構造を定義する必要がない。
【0051】
なお、上記実施形態において、上記アプリケーションは、画像等の提供対象のコンテンツが組み込まれたアプリケーションでもいいし、そのようなコンテンツが組み込まれていない汎用のアプリケーションでもよい。後者の汎用のアプリケーションの場合は、上記提供対象の画像等のコンテンツを別途ダウンロードする。この提供対象のコンテンツをダウンロードして取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報は、上記アプリケーション関連情報やアプリケーション取得先情報とともに、上記アプリケーション起動コンテンツのアプリケーション起動情報記述部に書き込むことができる。例えば、上記アプリケーション起動情報記述部を構成する複数のparam要素の一つに、コンテンツ取得先情報として、提供対象のコンテンツをダウンロードすることができるサーバのURI情報を書き込んでおく。携帯電話機10は、そのアプリケーション起動コンテンツのアプリケーション起動情報記述部からURI情報を読み出し、例えば上記WEBサーバ40にアクセスし、上記URI情報で指定された提供対象コンテンツを要求するHPPT要求を送信する。WEBサーバ40は、上記HPPT要求を受信すると、上記URI情報で指定された画像等のコンテンツを含むHTTP応答を携帯電話機10に送信する。携帯電話機10は、汎用のアプリケーションを起動した状態で、上記WEBサーバ40からダウンロードした画像等の提供対象コンテンツを出力することができる。
以上のように、画像等の提供対象コンテンツをアプリケーションに組み込まずに別途ダウンロードする場合は、上記アプリケーション起動コンテンツのアプリケーション起動情報記述部に書き込むコンテンツ取得先情報を書き換えるという簡単な処理で、提供対象のコンテンツを変えることができる。
【0052】
また、上記実施形態では、画像のコンテンツを利用者の携帯電話機10に出力させて提供する場合について示したが、提供対象のコンテンツは画像に限定されるものではなく、音楽、ゲーム等の他のコンテンツであってもよい。また、画像や音楽などのストリーミングデータのコンテンツであってもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、JAVA(登録商標)等のプログラム言語を用いたプラットフォームに依存しないオブジェクト指向のプログラミングで開発されたアプリケーションを起動する場合について説明したが、本発明は、携帯電話機で実行するアプリケーションの種類に限定されることなく適用でき、同様な効果が得られるものである。例えば、C++等のプログラム言語で記述されたアプリケーションや、C言語やアセンブリ言語で記述されたアプリケーションであってもよい。また、BREW(登録商標)等のミドルウェア上で起動可能なアプリケーションであってもよい。更に、FLASH(登録商標)、SVG(Scalable Vector Graphics)等のアプリケーションであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施形態に係る通信システム全体の概略構成の一例を示す説明図。
【図2】WEBサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図。
【図3】WEBサーバの主要な機能を抽出して示した機能ブロック図。
【図4】ダウンロードサーバの主要な機能を抽出して示した機能ブロック図。
【図5】携帯電話機の一構成例を示す外観図。
【図6】携帯電話機のハードウェア構成を示す概略構成図。
【図7】携帯電話機におけるソフトウェア構造の説明図。
【図8】携帯電話機の主要な機能を抽出して示した機能ブロック図。
【図9】アプリケーション起動を伴う3次元画像(3D画像)コンテンツの提供を受けるときの手順の一例を示すシーケンス図。
【図10】同コンテンツの提供を受けるときの携帯電話機における制御の一例を示すフローチャート。
【図11】(a)〜(c)は携帯電話機に表示される画面遷移の説明図。
【符号の説明】
【0055】
10 携帯電話機
20 携帯電話通信網
30 インターネット
40 WEBサーバ
50 ダウンロードサーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークを介して携帯電話機等の移動体通信端末にアプリケーションの起動を伴うコンテンツを提供するコンテンツ提供方法、並びにその方法に用いることができるサーバ及び移動体通信端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の携帯電話機などの移動体通信端末として、ブラウザソフトを起動し、所定の通信プロトコルを使って通信ネットワーク上のWEBサーバにアクセスできるものが知られている(例えば特許文献1参照)。この移動体通信端末では、WEBサーバからWEBページのコンテンツや画像ファイル等のコンテンツをダウンロードすることができる。
【特許文献1】特開2004−86457号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の移動体通信端末のようにコンテンツをダウンロードする場合、そのダウンロードしたコンテンツをディスプレイ等の出力装置に出力するときに用いるアプリケーションプログラム(以下「アプリケーション」という。)を、そのコンテンツの提供者側が指定できると便利である。例えば、提供対象のコンテンツが、商品を三次元的に表示するような画像のコンテンツの場合、その商品の画像を三次元的に表示することができる三次元表示対応のアプリケーションを用いないと、商品の画像を正しく表示できないおそれがある。そこで、上記提供対象の画像等のコンテンツを提供する際に、そのコンテンツを出力するときに用いるアプリケーションをコンテンツ提供者側が指定できると、コンテンツ提供者側が想定したどおりに上記コンテンツを正しく出力させることができる。
上記コンテンツの出力に用いる指定のアプリケーションは、移動体通信端末においてコンテンツの提供を受けるたびに所定のサーバからダウンロードして取得することも考えられる。しかしながら、アプリケーションの種類によっては移動体通信端末内に既に存在している場合もあり得る。このような場合においても、コンテンツの提供を受けるたびにアプリケーションを一律にダウンロードして取得しようとすると、既存のアプリケーションについても取得処理を実行することになり、アプリケーションの無駄な取得処理が発生し、移動体通信端末における処理負荷及び通信ネットワークにおける通信負荷が増加してしまうという問題点があった。
【0004】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、移動体通信端末におけるコンテンツ出力に用いるアプリケーションの無駄な取得処理を回避することができるコンテンツ提供方法、サーバ及び移動体通信端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、通信ネットワーク上のサーバから移動体通信端末に、アプリケーションの起動を伴うコンテンツを提供するコンテンツ提供方法であって、上記サーバが、上記移動体通信端末でアプリケーションを起動させて提供対象のコンテンツを出力させるためのアプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部に、該提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関するアプリケーション関連情報と、該アプリケーションが該移動体通信端末にない場合に通信ネットワークを介して該アプリケーションを取得するためにアクセスすべき取得先を示すアプリケーション取得先情報とを書き込むステップと、上記サーバが、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報が書き込まれたアプリケーション起動情報記述部を含む上記アプリケーション起動コンテンツを、上記移動体通信端末に送信するステップと、上記移動体通信端末が、上記アプリケーション起動コンテンツを上記サーバから受信し、該アプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部から上記アプリケーション関連情報を読み出すステップと、上記移動体通信端末が、上記アプリケーション関連情報で指定されたアプリケーションを有していないと判定した場合にのみ、上記アプリケーション起動情報記述部に書き込まれている上記アプリケーション取得先情報に基づいて上記指定のアプリケーションを通信ネットワークを介して取得するステップとを含むことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のコンテンツ提供方法において、上記サーバは、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報とともに、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報を書き込むことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2のコンテンツ提供方法において、上記移動体通信端末が、上記指定のアプリケーションの取得に先だって、該アプリケーションの取得を行うか否かを利用者に問い合せるステップを有し、上記移動体通信端末は、上記指定のアプリケーションの取得を承認する操作を利用者がした場合にのみ、該アプリケーションを取得することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかのコンテンツ提供方法において、上記アプリケーション起動コンテンツは、WEBページのデータであり、上記アプリケーション起動情報記述部は、param要素を伴うobject要素を用いて構成され、上記アプリケーション関連情報は、上記param要素内のデータであり、上記アプリケーション取得先情報は、上記object要素の本体部分のデータであることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、通信ネットワークを介して移動体通信端末に、アプリケーションの起動を伴うコンテンツを提供するコンテンツ提供用のサーバであって、上記移動体通信端末でアプリケーションを起動させて提供対象のコンテンツを出力させるためのアプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部に、該提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関するアプリケーション関連情報と、該アプリケーションが該移動体通信端末にない場合に通信ネットワークを介して該アプリケーションを取得するためにアクセスすべき取得先を示すアプリケーション取得先情報とを書き込む情報書き込み手段と、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報が書き込まれたアプリケーション起動情報記述部を含む上記アプリケーション起動コンテンツを、上記移動体通信端末に送信するアプリケーション起動コンテンツ送信手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5のコンテンツ提供用のサーバにおいて、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報とともに、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報を書き込むことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、通信ネットワークを介してコンテンツ提供用のサーバと通信可能な移動体通信端末であって、アプリケーションを記憶するアプリケーション記憶手段と、アプリケーションを起動して提供対象のコンテンツを出力するためのアプリケーション起動コンテンツを、上記サーバから受信するアプリケーション起動コンテンツ受信手段と、上記アプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部から、上記提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関するアプリケーション関連情報を読み出す情報読み出し手段と、上記アプリケーション関連情報で指定されたアプリケーションが上記アプリケーション記憶手段に存在するか否かを判定する判定手段と、上記判定手段で上記指定のアプリケーションが存在しないと判定した場合にのみ、上記アプリケーション起動情報記述部に書き込まれている上記アプリケーション取得先情報に基づいて該指定のアプリケーションを通信ネットワークを介して取得し、上記アプリケーション記憶手段に保存するアプリケーション取得手段と、上記指定のアプリケーションを起動して上記提供対象のコンテンツを出力するアプリケーション実行制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の移動体通信端末において、上記情報読み出し手段は、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報とともに、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報を読み出し、上記アプリケーション実行制御手段は、上記コンテンツ取得先情報に基づいて取得した提供対象のコンテンツを出力することを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項7又は8の移動体通信端末において、上記指定のアプリケーションの取得に先だって、該アプリケーションの取得を行うか否かを利用者に問い合せるアプリケーション取得問い合せ手段と、上記指定のアプリケーションの取得を行う旨を利用者が指示する操作を行うためのアプリケーション取得操作手段とを備え、上記アプリケーション取得手段は、上記指定のアプリケーションの取得を行う旨を指示する操作を利用者がした場合にのみ、該アプリケーションを取得することを特徴とするものである。
【0006】
上記請求項5及び6のサーバ並びに請求項7乃至9の移動体通信端末において、上記アプリケーション起動コンテンツはWEBページのデータであってもよい。この場合、上記アプリケーション起動情報記述部はparam要素を伴うobject要素を用いて構成し、上記アプリケーション関連情報は上記param要素内のデータであり、上記アプリケーション取得先情報は上記object要素の本体部分のデータであるのが好ましい。
【0007】
なお、上記「アプリケーション」としては、JAVA(登録商標)、FLASH(登録商標)、SVG(Scalable Vector Graphics)等が挙げられる。
また、上記「コンテンツ」としては、WEBページのデータのほか、画像ファイル、音楽ファイル、プログラムファイル等の各種ファイル、及び画像や音楽などのストリーミングデータが挙げられる。
また、上記「移動体通信端末」としては、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(Global System for Mobile Communication)方式、TIA(Telecommunications Industry Association)方式等の携帯電話機、IMT(International Mobile Telecommunications)−2000で標準化された携帯電話機、TD−SCDMA(Time Division Synchronous Code Division Multiple Access)方式の一つであるTD−SCDMA(MC:Multi Carrier)方式の携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、自動車電話機等の通話機能を有する電話機が挙げられる。また、この「移動体通信端末」としては、上記電話機のほか、通話機能を有するPDA(Personal Digital Assistance)等の通信端末も挙げられる。
また、上記移動体通信端末やサーバにおける制御や情報処理は、その移動体通信端末及びサーバそれぞれに設けられたコンピュータで所定のプログラムを実行することによって実現することもできる。このコンピュータで用いるプログラムの受け渡しは、デジタル情報としてプログラムを記録したFD,CD−ROM等の記録媒体を用いて行なってもいいし、コンピュータネットワーク等の通信ネットワークを用いて行なってもよい。
【発明の効果】
【0008】
請求項1乃至8の発明によれば、通信ネットワーク上のサーバは、アプリケーション関連情報とアプリケーション取得先情報とが書き込まれたアプリケーション起動情報記述部を含むアプリケーション起動コンテンツを、移動体通信端末に送信する。移動体通信端末は、上記アプリケーション起動コンテンツのアプリケーション起動情報記述部に書き込まれたアプリケーション関連情報を読み出し、そのアプリケーション関連情報で指定されたアプリケーションを有しているか否かを判定する。そして、上記指定のアプリケーションを有していないと判定した場合にのみ、上記アプリケーション起動情報記述部に書き込まれているアプリケーション取得先情報に基づいて指定のアプリケーションを通信ネットワークを介して取得する。このように指定のアプリケーションが移動体通信端末内に存在していない場合にのみ、そのアプリケーションを通信ネットワークを介して取得している。従って、移動体通信端末におけるコンテンツ出力に用いるアプリケーションの無駄な取得処理を回避することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施形態に係る通信システム全体の概略構成の一例を示す説明図である。この通信システムは、移動体通信端末としての携帯電話機10と、通信ネットワークとしての携帯電話通信網20とを用いて構成されている。携帯電話通信網20は、基地局21と、コアネットワーク22と、IP(Internet Protocol)ネットワーク23とを備えている。
【0010】
上記基地局21は、管轄対象のセルごとに設けられ、携帯電話通信網20内の有線回線からのデータを無線インタフェースに合うデータフォーマットに変換し、管轄対象のセル内にある携帯電話機10に無線周波数で送信する。逆に無線周波数で送信される携帯電話機10からのデータを受信して有線インタフェースに合うデータフォーマットに変換し、携帯電話通信網20内の有線回線部分に転送する。
【0011】
上記コアネットワーク22は、図示しない位置登録データベース(HLR,VLR)、加入者データベース、課金システム等を有し、各携帯電話機間の通信等を中継するように通信制御を行う。更に、コアネットワーク22は、各携帯電話機と、携帯電話通信網20内の構成要素との間における通信を中継するように通信制御を行う。また、コアネットワーク22は、各携帯電話機と他の通信ネットワークとの間における通信を中継するように通信制御を行う。
また、コアネットワーク22は、回線交換網のほかパケット交換網を有している。このパケット交換網は、SGSN(Serving GPRS Support Node)24やGGSN(Gateway GPRS Support Node)25等のノードを有している。SGSN24は、基地局21が接続されている図示しない無線ネットワークコントローラとコアネットワーク22側のパケット交換網との間のゲートウェイ機能と、各携帯電話機10の位置管理、セキュリティ管理及びアクセス制御を行う機能とを有している。また、GGSN25は、コアネットワーク22側のパケット交換網と、IPネットワーク23との間のゲートウェイ機能を有している。
【0012】
上記IPネットワーク23は、プロキシサーバ26、ゲートウェイサーバ27、その他図示しないWEBサーバ等を有している。プロキシサーバ26は、各携帯電話機10と、IPネットワーク23内のサーバやインターネット上のサーバとの間の通信を中継する処理を行う。このプロキシサーバ26は、コアネットワーク22における通信プロトコルとIPネットワーク23やインターネット30等の他の通信ネットワークにおける通信プロトコルが異なる場合に、両通信プロトコルを合わせるためのプロトコル変換機能も有している。
なお、このIPネットワーク23の中に、WEBサーバや、コンテンツをダウンロードするためのダウンロードサーバを設けてもよい。
【0013】
上記ゲートウェイサーバ27は、携帯電話通信網20のIPネットワーク23とインターネット30との間のゲートウェイ機能とファイヤウォール機能とを有している。
【0014】
上記携帯電話通信網20のIPネットワーク23を介して接続されているインターネット30には、各種コンテンツ提供用のサーバが接続されている。このコンテンツ提供用のサーバとしては、WEBページのコンテンツを主に提供するWEBサーバ40や、画像ファイル、音楽ファイル、アプリケーションのプログラムファイルなどのコンテンツを主に提供するダウンロードサーバ50等がある。
【0015】
上記インターネット30上の各種コンテンツ提供サーバから携帯電話機10にコンテンツをダウンロードするときには、ネットワークの各階層において所定の通信プロトコルが用いられる。例えば、WEBサーバ40からWEBページをダウンロードするときのアプリケーション層の通信プロトコルとしては、HTTP(HyperText Transfer Protocol)が用いられる。
【0016】
図2は、上記WEBサーバ40のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、上記ダウンロードサーバ50も同様に構成することができる。このWEBサーバ40は、システムバス400、CPU401、内部記憶装置、外部記憶装置404、入力装置405、出力装置406、及びインターネット用通信装置407を備えている。上記内部記憶装置は、RAM402やROM403等で構成されている。上記外部記憶装置は、ハードディスクドライブ(HDD)や光ディスクドライブ等で構成されている。上記入力装置405は、マウスやキーボード等で構成されている。上記出力装置406は、ディスプレイやプリンタ等で構成されている。上記インターネット用通信装置407は、所定の通信プロトコルにより、インターネット30上の各種クライアント端末や他のサーバと通信したり、携帯電話通信網20上のプロキシサーバ26と通信したりするための装置である。
上記CPU401やRAM402等の構成要素はお互いに、システムバス400を介して、データやプログラムの命令等のやり取りを行っている。このWEBサーバ40を所定の手順に従って動作させるためのプログラムはROM403や外部記憶装置404に記憶されており、必要に応じてCPU401やRAM402上の作業エリアに呼び出されて実行される。
【0017】
また、上記WEBサーバ40やダウンロードサーバ50等のコンテンツ提供サーバは、一部又は全体を専用の制御装置として構成してもいいし、一部又は全体を汎用のコンピュータシステムを用いて構成してもよい。また、WEBサーバ40やダウンロードサーバ50等のコンテンツ提供サーバはそれぞれ、1台のコンピュータで構成してもいいし、複数の機能をそれぞれ受け持つ複数台のコンピュータをネットワークで結んで構成してもよい。
【0018】
図3は、本実施形態に係るWEBサーバ40の主要な機能を抽出して示した機能ブロック図である。このWEBサーバ40は、情報書き込み手段410とアプリケーション起動コンテンツ送信手段411と提供対象コンテンツ要求受信手段412とコンテンツ記憶手段413と提供対象コンテンツ送信手段414とを有している。このWEBサーバ40は、CPU等からなるハードウェア上で所定のプログラムを実行することにより、情報書き込み手段410等の各機能を実現している。
上記情報書き込み手段410は上記CPU等で構成され、携帯電話機10でアプリケーションを起動させて提供対象のコンテンツを出力させるためのアプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部に、アプリケーション関連情報とアプリケーション取得先情報とを書き込む。また、上記情報書き込み手段410は、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報とともに、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報を書き込む場合もある。
上記アプリケーション関連情報は、提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関する情報である。また、上記アプリケーション取得先情報は、上記指定のアプリケーションが携帯電話機10に存在しない場合に通信ネットワークを介して上記アプリケーションを取得するためにアクセスすべき取得先を示す情報である。
【0019】
上記アプリケーション起動コンテンツ送信手段141は、上記アプリケーション関連情報及び提供対象コンテンツ情報が書き込まれたアプリケーション起動情報記述部を含むアプリケーション起動コンテンツを、携帯電話機10に送信する。
上記提供対象コンテンツ要求受信手段412は上記インターネット用通信装置407やCPU等で構成され、所定の通信プロトコルにより、上記アプリケーションを起動したときに出力する画像等の提供対象のコンテンツを要求する提供対象コンテンツ要求を、携帯電話機10から受信する。
上記コンテンツ記憶手段413は上記内部記憶装置や外部記憶装置で構成され、提供対象のWEBページデータ、画像、音楽等のコンテンツを記憶している。
上記提供対象コンテンツ送信手段414は、上記インターネット用通信装置407やCPU等で構成され、上記提供対象コンテンツ要求を受信したときに、所定の通信プロトコルにより、上記提供対象のコンテンツを携帯電話機10に送信する。
【0020】
なお、本実施形態において携帯電話機10に送信される上記アプリケーション起動コンテンツは、携帯電話機10のディスプレイに表示可能なWEBページ(ルートページ)のデータである。このアプリケーション起動コンテンツに含まれる上記アプリケーション起動情報記述部は、param要素を伴うobject要素を用いて構成されている。ここで、上記アプリケーション関連情報はparam要素内のデータであり、上記アプリケーション取得先情報はobject要素の本体部分のデータである。
【0021】
上記アプリケーション起動情報記述部は、例えば次のような記述書式でWEBページ(ルートページ)のデータのobject要素に記述される。
(記述書式)
<object id="[識別子名]" data="[アプリケーションのファイルのURI]"
type="[当該ファイルのMIMEタイプ]">
<param name="[パラメータ名1]" value="[値1]" />
<param name="[パラメータ名2]" value="[値2]" />
<param name="[パラメータ名3]" value="[値3]" />
・・・・・
</object>
<a href= "#[識別子名]">[表示文字]</a>
【0022】
上記「id」属性の値には、最終行のa要素で参照するときに用いられる識別子が記述される。上記「data」属性の値には、上記指定のアプリケーションが携帯電話機10にない場合に通信ネットワークを介して上記指定のアプリケーションを取得するときに用いるアプリケーション取得先情報として、アプリケーションのファイルのURI(Uniform Resource Identifier)が記述される。上記「type」属性の値には、上記アプリケーションのファイルのMIMEタイプが記述される。
また、上記param要素には、提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関するアプリケーション関連情報が記述される。このアプリケーション関連情報は、そのアプリケーションが携帯電話機10内に存在するか否か検索するときに用いられる。このアプリケーション関連情報としては、アプリケーションの名前、ベンダー情報、バージョン情報等が挙げられる。また、上記アプリケーションを起動して出力する提供対象の画像や音楽等のコンテンツを、WEBサーバ40や他のサーバからダウンロードする必要がある場合は、その提供対象のコンテンツの取得先情報も上記param要素の一つとして記述することができる。
また、上記a要素内の「表示文字」の部分には、上記object要素で指定されているアプリケーションを起動して提供対象のコンテンツを出力するときに選択されるリンク文字が記述される。
【0023】
携帯電話機10でアプリケーション起動コンテンツであるWEBページ(ルートページ)内の上記アプリケーション起動情報記述部を含むa要素の「表示文字」が選択されると、そのアプリケーション起動情報記述部内のparam要素に記述されたアプリケーション関連情報が読み出される。そして、このアプリケーション関連情報で特定されるアプリケーションが携帯電話機10内に存在するか否か検索される。この検索の結果、指定のアプリケーションが存在しない場合にのみ、上記アプリケーション取得先情報に基づいて所定のサーバから上記指定のアプリケーションをダウンロードする。
【0024】
図4は、携帯電話機10が上記指定のアプリケーションをダウンロードすることができるダウンロードサーバ50の主要な機能を抽出して示した機能ブロック図である。このダウンロードサーバ50のURIが、上記アプリケーション起動コンテンツ(WEBページ)内のアプリケーション起動情報記述部に記述される。
このダウンロードサーバ50は、コンテンツ記憶手段510とアプリケーションコンテンツ要求受信手段511とアプリケーションコンテンツ送信手段512とを備えている。上記コンテンツ記憶手段510は上記内部記憶装置や外部記憶装置で構成され、JAVA(登録商標)等のアプリケーションのコンテンツを記憶している。上記アプリケーションコンテンツ要求受信手段511は上記インターネット用通信装置等で構成され、所定の通信プロトコルにより、携帯電話機10から送信されてきたアプリケーションコンテンツ要求を受信する。上記アプリケーションコンテンツ送信手段512は上記インターネット用通信装置等で構成され、所定の通信プロトコルにより、アプリケーションコンテンツ要求で要求されている所定のアプリケーションコンテンツを携帯電話機10に送信する。
【0025】
図5は携帯電話機10の一構成例を示す外観図であり、図6は、その携帯電話機10のハードウェア構成を示す概略構成図である。また、図7は、携帯電話機10におけるソフトウェア構造の説明図である。
この携帯電話機10は、クラムシェル(折り畳み)タイプの携帯電話機であり、システムバス100、CPU101、RAM102やROM103等の記憶装置、入力装置104、出力装置105、携帯電話通信網用通信装置106、GPS受信装置107を備えている。CPU101やRAM102等の構成要素は、システムバス100を介して、互いに各種データやプログラムの命令等のやり取りを行っている。
【0026】
上記CPU101は、上記記憶装置から所定のプログラムを読み込んで実行することにより、ネイティブ側の電話機プラットフォームの基本ソフトOS上で、音声通話機能や、アプリケーションソフト(以下「アプリケーション」という。)による各種機能を実現することができる。このアプリケーションによる機能としては、WEBブラウザ、メーラー、音楽再生、動画表示、外部装置とのデータ送受信、アドレス帳管理、スケジューラ、メモ帳等がある。
【0027】
また、上記CPU101は、上記記憶装置から所定のプログラムを読み込んで実行することにより、上記ネイティブ側の電話機プラットフォームとは異なるアプリケーション実行環境を構築することができる。そして、このアプリケーション実行環境上で、携帯電話機にプリインストールされているアプリケーションや利用者がダウンロードして登録したアプリケーション等の各種アプリケーションを実行することができる。このアプリケーションとしては、プラットフォームに依存しないオブジェクト指向プログラミングによって開発されたJAVA(登録商標)、C++等のプログラム言語で記述されたアプリケーションや、C言語やアセンブリ言語で記述されたアプリケーションなどが挙げられる。また、これらのアプリケーション実行環境は、例えばJAVA(登録商標)の仮想マシン(VM:Virtual Machine)やBREW(登録商標)等のミドルウェアによって構築される。
【0028】
上記入力装置104は、データ入力キー(テンキー、*キー、#キー)11、通話開始キー12、終話キー13、スクロールキー14、多機能キー15、マイク16等から構成されている。この入力装置104のテンキー11、通話開始キー12、終話キー13等により、利用者が操作可能な操作部が構成される。この操作部を操作することにより、利用者は、携帯電話機10に対してコンテンツ取得先のURL等のデータを入力したり、電話着信の際に通話の開始及び終了を行ったり、アプリケーションプログラムの選択、起動及び停止を行ったりすることができる。また、利用者は上記操作部を操作することにより、上記ダウンロードサーバ50から画像ファイル、音楽ファイル、アプリケーションプログラム等のコンテンツをダウンロードして登録することができる。また、利用者は上記操作部を操作することにより、登録した画像ファイルを展開して表示したり、音楽ファイルを展開して再生したり、アプリケーションプログラムを選択して実行したりすることができる。また、利用者は上記操作部を操作することにより、携帯電話通信網20の図示しない情報配信サーバから受信した情報を表示することもできる。
【0029】
上記出力装置105は、表示手段である液晶ディスプレイ(LCD)17、スピーカ18、図示しない振動デバイス等から構成されている。上記液晶ディスプレイ(LCD)17やスピーカ18等からなる出力装置等で構成されている出力部は、携帯電話通信網20を介して受信したWebページを液晶ディスプレイ(LCD)17に表示したり、携帯電話通信網20から情報を着信した旨を利用者に知らせたりするときに用いられる。具体的には、その情報を着信すると、出力部の液晶ディスプレイ(LCD)17に着信報知画像を表示したり、スピーカ18から着信音を出力させたりする。また、この出力部は、上記ゲーム等のアプリケーションプログラムの実行中に、そのプログラム実行に関連した画像の表示や音の出力に用いたり、情報配信サーバから受信した情報を表示したりするときにも用いられる。
なお、上記スピーカ18は、通話中の音声を聞くための受話器用スピーカ(レシーバ)と、着信音や音楽などを出力する外部出力用スピーカとを別々に設けて構成してもいいし、これらの受話器用スピーカ及び外部出力用スピーカを兼用するように一つのスピーカで構成してもよい。
【0030】
上記出力装置105を構成する振動デバイスは、この振動デバイスは、マナーモード(サイレントモード)設定時などに音声電話を着信したりメールや各種配信情報を受信したりしたときに、携帯電話機10の全体を振動させ、その着信等を利用者に知らせるように制御することができる。また、この振動デバイスは、上記ゲーム等のアプリケーションプログラムの実行中に、そのプログラム実行に関連した振動を携帯電話機10の全体に発生させるように制御することができる。
【0031】
上記携帯電話通信網用通信装置106は、変復調器、シンセサイザ、周波数変換器,高周波増幅器などにより構成され、携帯電話通信網20を介して他の携帯電話機や上述したサーバ11等と通信するときに用いられる。この携帯電話通信網用通信装置106は、携帯電話通信網20を介して他の携帯電話機とメールのやり取りを行ったり、携帯電話通信網20からゲートウェイサーバを介して、インターネット等の外部の通信ネットワークに接続し、インターネット上での電子メールのやり取り等を行ったりするための通信手段として用いられる。更に、この携帯電話通信網用通信装置106は、携帯電話通信網10を介して、ダウンロードサーバ50が提供するアプリケーションプログラムをダウンロードしたり、現在位置の位置情報を含む配信情報を受信したりする情報受信手段としても用いられる。
【0032】
図8は、本実施形態に係る携帯電話機10の主要な機能を抽出して示した機能ブロック図である。この携帯電話機10は、アプリケーション記憶手段110とアプリケーション起動コンテンツ受信手段111と情報読み出し手段112と判定手段113とアプリケーション取得手段114とアプリケーション実行制御手段115とアプリケーション取得問い合せ手段116とアプリケーション取得操作手段117とを有する。
【0033】
上記アプリケーション記憶手段110は上記RAM102やROM103等の記憶装置により構成され、予め組み込まれているアプリケーションや、利用者が上記ダウンロードサーバ50等からダウンロードしたアプリケーションを記憶する。
【0034】
上記アプリケーション起動コンテンツ受信手段111は上記携帯電話通信網用通信装置106等で構成され、HTTP等の所定の通信プロトコルを用いた通信により、アプリケーションを起動して提供対象のコンテンツを出力するためのアプリケーション起動コンテンツを、上記WEBサーバ40から受信する。
【0035】
上記情報読み出し手段112は上記CPU101等で構成され、上記アプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部から上記アプリケーション関連情報を読み出す。また、この情報読み出し手段112は、上記アプリケーション起動情報記述部に、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報が書き込まれている場合は、そのコンテンツ取得先情報も読み出す。
【0036】
上記判定手段113は上記CPU101等で構成され、上記アプリケーション関連情報で指定されたアプリケーションが、上記アプリケーション記憶手段110に存在するか否かを判定する。
【0037】
上記アプリケーション取得手段114は上記CPU101、携帯電話通信網用通信装置106等で構成され、上記判定手段113で上記指定のアプリケーションが存在しないと判定した場合にのみ、上記アプリケーション起動情報記述部に書き込まれている上記アプリケーション取得先情報に基づいて、上記指定のアプリケーションを通信ネットワークを介してダウンロードサーバ50から取得し、上記アプリケーション記憶手段110に保存する。
なお、上記指定のアプリケーションの取得に先だって、そのアプリケーションの取得を行うか否かを利用者に問い合せた場合は、上記アプリケーション取得手段114は、上記指定のアプリケーションの取得を行う旨を指示する操作を利用者がした場合にのみ、アプリケーションを取得する。
【0038】
上記アプリケーション実行制御手段115は上記CPU101、出力装置105、記憶装置等で構成され、上記指定のアプリケーションを起動して上記提供対象のコンテンツを上記出力装置のディスプレイ等に出力する。このアプリケーション実行制御手段115は、図7におけるアプリケーションプログラム実行環境に対応している。また、このアプリケーション実行制御手段115は、上記コンテンツ取得先情報に基づいて画像等の提供対象のコンテンツを取得した場合は、アプリケーションを起動した実行環境上で、その取得したコンテンツを出力する。
【0039】
上記アプリケーション取得問い合せ手段116は上記CPU101、出力装置105等で構成され、上記指定のアプリケーションの取得に先だって、確認メッセージを出力装置のディスプレイに表示する等により、そのアプリケーションの取得を行うか否かを利用者に問い合せる。
【0040】
上記アプリケーション取得操作手段117は上記入力装置104の各種キー等で構成され、上記指定のアプリケーションの取得を行う旨を利用者が指示するときに操作される。
【0041】
図9は、上記構成の携帯電話機10において、アプリケーション起動を伴う3次元画像(3D画像)コンテンツの提供を受けるときの手順の一例を示すシーケンス図である。また、図10は上記3D画像コンテンツの提供を受けるときの携帯電話機10における制御の一例を示すフローチャートであり、図11(a)〜(c)はその制御時の携帯電話機10のディスプレイに表示される画面遷移の説明図である。
なお、この例では、上記3D画像コンテンツの出力に用いるアプリケーションとして、JAVA(登録商標)を起動する場合について示している。
【0042】
まず、利用者は、携帯電話機10を操作してブラウザのアプリケーションを起動する(ステップS1)。
次に、利用者は、上記ブラウザ上で所定のURIを入力し、靴等の通信販売を行っているWEBサーバ40にアクセスし、通信販売対象である靴等の商品情報のコンテンツを提供するアプリケーション起動コンテンツ(WEBページ)を受信するためのキー操作を行う。このキー操作を受付けた携帯電話機10は、上記アプリケーション起動コンテンツを要求するコンテンツ取得要求としてのHTTP要求をWEBサーバ40に送信する(ステップS2、S3)。
【0043】
次に、WEBサーバ40は、上記HTTP要求を受信すると、上記アプリケーション起動コンテンツのWEBページのアプリケーション起動情報記述部に、アプリケーション関連情報とアプリケーション取得先情報とを書き込む(ステップS4)。
このアプリケーション起動情報記述部の具体例は、次のとおりである。
(具体例)
<object id="Java" data="http://www.aaa.bbb/3d-shoes.jad"
type="text/vnd.sun.j2me.app-descriptor">
<param name="Midlet-Name" value="3D-SHOES" />
<param name="Midlet-Vendor" value="vvvvv" />
<param name="Midlet-Version" value="1.0.1" />
</object>
<a href= "#Java">3D画像の閲覧はこちら</a>
【0044】
この具体例に示すように、アプリケーション起動情報記述部を構成するobject要素の本体部分に、指定のJAVA(登録商標)アプリケーションが携帯電話機10にない場合に通信ネットワークを介してそのアプリケーションを取得するためのアプリケーション取得先情報(data="http://www.aaa.bbb/3d-shoes.jad")を書き込む。また、そのobject要素内のparam要素に、提供対象の3D画像コンテンツの出力のために起動するJAVA(登録商標)アプリケーションの名前、ベンダー名、バージョン情報等のアプリケーション関連情報を書き込む。
【0045】
次に、WEBサーバ40は、上記所定の情報が書き込まれたobject要素及びparam要素からなるアプリケーション起動情報記述部を含むアプリケーション起動コンテンツのWEBページのデータを、コンテンツ取得応答としてのHTTP応答に付加し、そのHTTP応答を携帯電話機10に送信する(ステップS5)。
【0046】
次に、携帯電話機10は、上記HTTP応答を受信すると、図11(a)に示すようなアプリケーション起動コンテンツのWEBページをディスプレイに表示する(ステップS6)。この表示を見た利用者は、上記アプリケーション起動情報記述部が設定されているリンク部分(図中の「3Dの閲覧はこちら」の部分)を選択するキー操作を行う。このキー操作を受付けた携帯電話機10は、まず、アプリケーション起動情報記述部に書き込まれているアプリケーション関連情報を読み出す(図9のステップ7及び8、図10のステップS101)。
【0047】
次に、携帯電話機10は、上記アプリケーション関連情報に基づいて、コンテンツ提供者側が指定するJAVA(登録商標)アプリケーションが携帯電話機10内に存在するか否かを検索して判定する(図9のステップS9、図10のステップS102〜S106)。具体的には、次の(1)〜(5)について順次判定する。
(1)object要素のtype属性に書き込まれているファイルのMIMEタイプが「text / vnd.sun.j2me.app-descriptor」であるか?(図10のステップS102)
(2)アプリケーション名が書き込まれたparam要素「name = "Midlet - Name"」があるか?(図10のステップS103)
(3)アプリケーションのベンダー名が書き込まれたparam要素「name = "Midlet - Vendor"」があるか?(図10のステップS104)
(4)アプリケーションのバージョン情報が書き込まれたparam要素「name = "Midlet - Version"」があるか?(図10のステップS105)
(5)上記param要素のデータで指定されたアプリケーションが携帯電話機10に存在するか?(図10のステップS106)
【0048】
ここで、上記(1)〜(5)の判定がすべて「YES」であった場合には、その携帯電話機10に存在する3D画像表示用のJAVA(登録商標)アプリケーションを起動し、図11(b)に示すような靴等の商品の3D画像をディプレイに表示する(図9のステップS11、図10のステップS107)。この表示画面上で「回転」ボタンを選択すると、ディスプレイに表示されている商品の3D画像を回転させることができる。
【0049】
一方、上記(5)の判定で、param要素のデータで指定されたアプリケーションが携帯電話機10に存在しないと判定した場合には、携帯電話機10は指定アプリケーションをダウンロードして取得する(図9のステップS12,S13、図10のステップS108)。すなわち、携帯電話機10は、object要素の本体部分から読み出したアプリケーション取得先情報(data = "http://www.aaa.bbb/3d-shoes.jad")に基づいて、JAVA(登録商標)アプリケーションのコンテンツを提供しているダウンロードサーバ50にアクセスし、上記指定のアプリケーションをダウンロードして取得する。そして、携帯電話機10は、ダウンロードした3D画像表示用のJAVA(登録商標)アプリケーションを起動し、図11(b)に示すような靴等の商品の3D画像をディプレイに表示する(図9のステップS11、図10のステップS109)。
なお、本例の携帯電話機10は、上記指定アプリケーションのダウンロードの前に、図11(c)に示すような上記指定アプリケーションダウンロードを行うか否かを利用者に問い合せるメッセージをディスプレイに表示している。そして、利用者が「YES」を選択して上記指定アプリケーションのダウンロードを承認するキー操作をした場合にのみ、そのアプリケーションのダウンロードを実行するように制御している。
また、本例の携帯電話機10は、上記指定アプリケーションが携帯電話機10に存在しない場合のほか、上記(1)〜(4)の判定に示すように上記指定のアプリケーションに関する所定のデータが書き込まれていない場合も、上記指定のアプリケーションの取得処理を実行する。
【0050】
以上、本実施形態によれば、コンテンツ提供者などが指定したアプリケーションが携帯電話機10内に存在していない場合にのみ、そのアプリケーションを通信ネットワークを介してダウンロードサーバ50からダウンロードして取得している。従って、提供対象のコンテンツの出力に用いる指定のアプリケーションの無駄なダウンロード処理を回避できる。
また、本実施形態によれば、上記指定のアプリケーションが携帯電話機10に存在しなかった場合に、その指定のアプリケーションのダウンロードに先立って、ダウンロードするか否かを表示している。そして、上記指定のアプリケーションのダウンロードを利用者が承認した場合にのみ、そのダウンロード処理を実行するように制御している。従って、利用者が希望しないアプリケーションのダウンロード処理の実行を回避することができる。
また、上記アプリケーション関連情報やアプリケーション取得先情報が書き込まれるアプリケーション起動情報記述部、WEBページのデータで標準仕様になっているparam要素を伴うobject要素を流用して構成しているので、上記アプリケーション関連情報やアプリケーション取得先情報を書き込むための新たな書式構造を定義する必要がない。
【0051】
なお、上記実施形態において、上記アプリケーションは、画像等の提供対象のコンテンツが組み込まれたアプリケーションでもいいし、そのようなコンテンツが組み込まれていない汎用のアプリケーションでもよい。後者の汎用のアプリケーションの場合は、上記提供対象の画像等のコンテンツを別途ダウンロードする。この提供対象のコンテンツをダウンロードして取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報は、上記アプリケーション関連情報やアプリケーション取得先情報とともに、上記アプリケーション起動コンテンツのアプリケーション起動情報記述部に書き込むことができる。例えば、上記アプリケーション起動情報記述部を構成する複数のparam要素の一つに、コンテンツ取得先情報として、提供対象のコンテンツをダウンロードすることができるサーバのURI情報を書き込んでおく。携帯電話機10は、そのアプリケーション起動コンテンツのアプリケーション起動情報記述部からURI情報を読み出し、例えば上記WEBサーバ40にアクセスし、上記URI情報で指定された提供対象コンテンツを要求するHPPT要求を送信する。WEBサーバ40は、上記HPPT要求を受信すると、上記URI情報で指定された画像等のコンテンツを含むHTTP応答を携帯電話機10に送信する。携帯電話機10は、汎用のアプリケーションを起動した状態で、上記WEBサーバ40からダウンロードした画像等の提供対象コンテンツを出力することができる。
以上のように、画像等の提供対象コンテンツをアプリケーションに組み込まずに別途ダウンロードする場合は、上記アプリケーション起動コンテンツのアプリケーション起動情報記述部に書き込むコンテンツ取得先情報を書き換えるという簡単な処理で、提供対象のコンテンツを変えることができる。
【0052】
また、上記実施形態では、画像のコンテンツを利用者の携帯電話機10に出力させて提供する場合について示したが、提供対象のコンテンツは画像に限定されるものではなく、音楽、ゲーム等の他のコンテンツであってもよい。また、画像や音楽などのストリーミングデータのコンテンツであってもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、JAVA(登録商標)等のプログラム言語を用いたプラットフォームに依存しないオブジェクト指向のプログラミングで開発されたアプリケーションを起動する場合について説明したが、本発明は、携帯電話機で実行するアプリケーションの種類に限定されることなく適用でき、同様な効果が得られるものである。例えば、C++等のプログラム言語で記述されたアプリケーションや、C言語やアセンブリ言語で記述されたアプリケーションであってもよい。また、BREW(登録商標)等のミドルウェア上で起動可能なアプリケーションであってもよい。更に、FLASH(登録商標)、SVG(Scalable Vector Graphics)等のアプリケーションであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施形態に係る通信システム全体の概略構成の一例を示す説明図。
【図2】WEBサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図。
【図3】WEBサーバの主要な機能を抽出して示した機能ブロック図。
【図4】ダウンロードサーバの主要な機能を抽出して示した機能ブロック図。
【図5】携帯電話機の一構成例を示す外観図。
【図6】携帯電話機のハードウェア構成を示す概略構成図。
【図7】携帯電話機におけるソフトウェア構造の説明図。
【図8】携帯電話機の主要な機能を抽出して示した機能ブロック図。
【図9】アプリケーション起動を伴う3次元画像(3D画像)コンテンツの提供を受けるときの手順の一例を示すシーケンス図。
【図10】同コンテンツの提供を受けるときの携帯電話機における制御の一例を示すフローチャート。
【図11】(a)〜(c)は携帯電話機に表示される画面遷移の説明図。
【符号の説明】
【0055】
10 携帯電話機
20 携帯電話通信網
30 インターネット
40 WEBサーバ
50 ダウンロードサーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワーク上のサーバから移動体通信端末に、アプリケーションの起動を伴うコンテンツを提供するコンテンツ提供方法であって、
上記サーバが、上記移動体通信端末でアプリケーションを起動させて提供対象のコンテンツを出力させるためのアプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部に、該提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関するアプリケーション関連情報と、該アプリケーションが該移動体通信端末にない場合に通信ネットワークを介して該アプリケーションを取得するためにアクセスすべき取得先を示すアプリケーション取得先情報とを書き込むステップと、
上記サーバが、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報が書き込まれたアプリケーション起動情報記述部を含む上記アプリケーション起動コンテンツを、上記移動体通信端末に送信するステップと、
上記移動体通信端末が、上記アプリケーション起動コンテンツを上記サーバから受信し、該アプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部から上記アプリケーション関連情報を読み出すステップと、
上記移動体通信端末が、上記アプリケーション関連情報で指定されたアプリケーションを有していないと判定した場合にのみ、上記アプリケーション起動情報記述部に書き込まれている上記アプリケーション取得先情報に基づいて上記指定のアプリケーションを通信ネットワークを介して取得するステップと
を含むことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項2】
請求項1のコンテンツ提供方法において、
上記サーバは、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報とともに、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報を書き込むことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項3】
請求項1又は2のコンテンツ提供方法において、
上記移動体通信端末が、上記指定のアプリケーションの取得に先だって、該アプリケーションの取得を行うか否かを利用者に問い合せるステップを有し、
上記移動体通信端末は、上記指定のアプリケーションの取得を承認する操作を利用者がした場合にのみ、該アプリケーションを取得することを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかのコンテンツ提供方法において、
上記アプリケーション起動コンテンツは、WEBページのデータであり、
上記アプリケーション起動情報記述部は、param要素を伴うobject要素を用いて構成され、
上記アプリケーション関連情報は、上記param要素内のデータであり、
上記アプリケーション取得先情報は、上記object要素の本体部分のデータであることを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項5】
通信ネットワークを介して移動体通信端末に、アプリケーションの起動を伴うコンテンツを提供するコンテンツ提供用のサーバであって、
上記移動体通信端末でアプリケーションを起動させて提供対象のコンテンツを出力させるためのアプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部に、該提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関するアプリケーション関連情報と、該アプリケーションが該移動体通信端末にない場合に通信ネットワークを介して該アプリケーションを取得するためにアクセスすべき取得先を示すアプリケーション取得先情報とを書き込む情報書き込み手段と、
上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報が書き込まれたアプリケーション起動情報記述部を含む上記アプリケーション起動コンテンツを、上記移動体通信端末に送信するアプリケーション起動コンテンツ送信手段と
を備えたことを特徴とするコンテンツ提供用のサーバ。
【請求項6】
請求項5のコンテンツ提供用のサーバにおいて、
上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報とともに、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報を書き込むことを特徴とするコンテンツ提供用のサーバ。
【請求項7】
通信ネットワークを介してコンテンツ提供用のサーバと通信可能な移動体通信端末であって、
アプリケーションを記憶するアプリケーション記憶手段と、
アプリケーションを起動して提供対象のコンテンツを出力するためのアプリケーション起動コンテンツを、上記サーバから受信するアプリケーション起動コンテンツ受信手段と、
上記アプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部から、上記提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関するアプリケーション関連情報を読み出す情報読み出し手段と、
上記アプリケーション関連情報で指定されたアプリケーションが上記アプリケーション記憶手段に存在するか否かを判定する判定手段と、
上記判定手段で上記指定のアプリケーションが存在しないと判定した場合にのみ、上記アプリケーション起動情報記述部に書き込まれている上記アプリケーション取得先情報に基づいて該指定のアプリケーションを通信ネットワークを介して取得し、上記アプリケーション記憶手段に保存するアプリケーション取得手段と、
上記指定のアプリケーションを起動して上記提供対象のコンテンツを出力するアプリケーション実行制御手段と
を備えたことを特徴とする移動体通信端末。
【請求項8】
請求項7の移動体通信端末において、
上記情報読み出し手段は、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報とともに、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報を読み出し、
上記アプリケーション実行制御手段は、上記コンテンツ取得先情報に基づいて取得した提供対象のコンテンツを出力することを特徴とする移動体通信端末。
【請求項9】
請求項7又は8の移動体通信端末において、
上記指定のアプリケーションの取得に先だって、該アプリケーションの取得を行うか否かを利用者に問い合せるアプリケーション取得問い合せ手段と、
上記指定のアプリケーションの取得を行う旨を利用者が指示する操作を行うためのアプリケーション取得操作手段とを備え、
上記アプリケーション取得手段は、上記指定のアプリケーションの取得を行う旨を指示する操作を利用者がした場合にのみ、該アプリケーションを取得することを特徴とする移動体通信端末。
【請求項1】
通信ネットワーク上のサーバから移動体通信端末に、アプリケーションの起動を伴うコンテンツを提供するコンテンツ提供方法であって、
上記サーバが、上記移動体通信端末でアプリケーションを起動させて提供対象のコンテンツを出力させるためのアプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部に、該提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関するアプリケーション関連情報と、該アプリケーションが該移動体通信端末にない場合に通信ネットワークを介して該アプリケーションを取得するためにアクセスすべき取得先を示すアプリケーション取得先情報とを書き込むステップと、
上記サーバが、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報が書き込まれたアプリケーション起動情報記述部を含む上記アプリケーション起動コンテンツを、上記移動体通信端末に送信するステップと、
上記移動体通信端末が、上記アプリケーション起動コンテンツを上記サーバから受信し、該アプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部から上記アプリケーション関連情報を読み出すステップと、
上記移動体通信端末が、上記アプリケーション関連情報で指定されたアプリケーションを有していないと判定した場合にのみ、上記アプリケーション起動情報記述部に書き込まれている上記アプリケーション取得先情報に基づいて上記指定のアプリケーションを通信ネットワークを介して取得するステップと
を含むことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項2】
請求項1のコンテンツ提供方法において、
上記サーバは、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報とともに、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報を書き込むことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項3】
請求項1又は2のコンテンツ提供方法において、
上記移動体通信端末が、上記指定のアプリケーションの取得に先だって、該アプリケーションの取得を行うか否かを利用者に問い合せるステップを有し、
上記移動体通信端末は、上記指定のアプリケーションの取得を承認する操作を利用者がした場合にのみ、該アプリケーションを取得することを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかのコンテンツ提供方法において、
上記アプリケーション起動コンテンツは、WEBページのデータであり、
上記アプリケーション起動情報記述部は、param要素を伴うobject要素を用いて構成され、
上記アプリケーション関連情報は、上記param要素内のデータであり、
上記アプリケーション取得先情報は、上記object要素の本体部分のデータであることを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項5】
通信ネットワークを介して移動体通信端末に、アプリケーションの起動を伴うコンテンツを提供するコンテンツ提供用のサーバであって、
上記移動体通信端末でアプリケーションを起動させて提供対象のコンテンツを出力させるためのアプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部に、該提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関するアプリケーション関連情報と、該アプリケーションが該移動体通信端末にない場合に通信ネットワークを介して該アプリケーションを取得するためにアクセスすべき取得先を示すアプリケーション取得先情報とを書き込む情報書き込み手段と、
上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報が書き込まれたアプリケーション起動情報記述部を含む上記アプリケーション起動コンテンツを、上記移動体通信端末に送信するアプリケーション起動コンテンツ送信手段と
を備えたことを特徴とするコンテンツ提供用のサーバ。
【請求項6】
請求項5のコンテンツ提供用のサーバにおいて、
上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報とともに、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報を書き込むことを特徴とするコンテンツ提供用のサーバ。
【請求項7】
通信ネットワークを介してコンテンツ提供用のサーバと通信可能な移動体通信端末であって、
アプリケーションを記憶するアプリケーション記憶手段と、
アプリケーションを起動して提供対象のコンテンツを出力するためのアプリケーション起動コンテンツを、上記サーバから受信するアプリケーション起動コンテンツ受信手段と、
上記アプリケーション起動コンテンツに含まれるアプリケーション起動情報記述部から、上記提供対象のコンテンツの出力のために起動するアプリケーションに関するアプリケーション関連情報を読み出す情報読み出し手段と、
上記アプリケーション関連情報で指定されたアプリケーションが上記アプリケーション記憶手段に存在するか否かを判定する判定手段と、
上記判定手段で上記指定のアプリケーションが存在しないと判定した場合にのみ、上記アプリケーション起動情報記述部に書き込まれている上記アプリケーション取得先情報に基づいて該指定のアプリケーションを通信ネットワークを介して取得し、上記アプリケーション記憶手段に保存するアプリケーション取得手段と、
上記指定のアプリケーションを起動して上記提供対象のコンテンツを出力するアプリケーション実行制御手段と
を備えたことを特徴とする移動体通信端末。
【請求項8】
請求項7の移動体通信端末において、
上記情報読み出し手段は、上記アプリケーション関連情報及び上記アプリケーション取得先情報とともに、上記指定のアプリケーションで出力する提供対象のコンテンツを取得するためにアクセスすべき取得先を示すコンテンツ取得先情報を読み出し、
上記アプリケーション実行制御手段は、上記コンテンツ取得先情報に基づいて取得した提供対象のコンテンツを出力することを特徴とする移動体通信端末。
【請求項9】
請求項7又は8の移動体通信端末において、
上記指定のアプリケーションの取得に先だって、該アプリケーションの取得を行うか否かを利用者に問い合せるアプリケーション取得問い合せ手段と、
上記指定のアプリケーションの取得を行う旨を利用者が指示する操作を行うためのアプリケーション取得操作手段とを備え、
上記アプリケーション取得手段は、上記指定のアプリケーションの取得を行う旨を指示する操作を利用者がした場合にのみ、該アプリケーションを取得することを特徴とする移動体通信端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−155350(P2006−155350A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−346865(P2004−346865)
【出願日】平成16年11月30日(2004.11.30)
【出願人】(501440684)ボーダフォン株式会社 (654)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月30日(2004.11.30)
【出願人】(501440684)ボーダフォン株式会社 (654)
【Fターム(参考)】
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