説明

シリコーンゴムパウダーの吸油性のコントロール方法

シリコーンゴムパウダーを40℃〜150℃の温度で温蔵するか、または0℃〜10℃の温度で冷蔵することを特徴とする、該シリコーンゴムパウダーの吸油性をコントロールする方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコーンゴムパウダーの吸油性をコントロールする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
シリコーンゴムパウダーは、化粧料に配合され、その使用感を向上させることができる。化粧料において、シリコーンゴムパウダーは油剤と混合して配合されるが、該パウダーの吸油性を安定させることは、ひいては、化粧料の粘度あるいは使用感といった特性を安定させることになる。
【0003】
シリコーンゴムパウダーは、例えば、液状シリコーンゴム組成物を水中に分散した状態で硬化させ、次いで水を除去することにより調製される(特開昭62−243621号公報および特開昭63−77942号公報参照)。製造後のシリコーンゴムパウダーは袋詰めされ、出荷まで常温で保管されるが、この保管中に、該パウダーは凝集し、その吸油性が経時的に増加する傾向がある。このため、シリコーンゴムパウダーの吸油性を製造直後より安定させることが求められる一方で、これまではシリコーンゴムパウダーの吸油性を安定させるため、常温で数ヶ月保管した後、出荷する必要があった。
【特許文献1】特開昭62−243621号公報
【特許文献2】特開昭63−77942号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、シリコーンゴムパウダーを化粧料へ適用した際、油剤との配合物の特性を安定させるため、シリコーンゴムパウダーの吸油性を安定させる方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題は、シリコーンゴムパウダーを40℃〜150℃で温蔵するか、または0℃〜10℃で冷蔵することを特徴とするシリコーンゴムパウダーの吸油性のコントロール方法という本発明によって解決される。
【発明の効果】
【0006】
本発明のシリコーンゴムパウダーの吸油性のコントロール方法は、化粧料の調製において、油剤と配合される際のシリコーンゴムパウダーの吸油性を安定させるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の方法が適用されるシリコーンゴムパウダーは特に限定されないが、その平均粒子径は0.1μm〜10mmであることが好ましく、さらには、0.1μm〜1mmであることが好ましく、特には、0.1μm〜500μmであることが好ましい。このシリコーンゴムパウダーの形状としては、例えば、球状、真球状、楕円状、不定形状が挙げられ、特に、球状、真球状であることが好ましい。
【0008】
このようなシリコーンゴムパウダーを調製する方法は特に限定されず、例えば、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、および塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液、塩化白金酸とオレフィンとの錯体、塩化白金酸とアルケニルシロキサンとの錯体、白金黒、白金担持のシリカ等の白金系触媒からなる液状シリコーンゴム組成物を熱風中に噴霧して硬化させる方法(特開昭59−68333号公報参照)、この液状シリコーンゴム組成物を水中に分散させて硬化させる方法(特開昭62−243621号公報、特開昭63−77942号公報、特開昭63−202658号公報および特開昭64−70558号公報参照)が挙げられ、均一な球状のシリコーンゴムパウダーを効率よく調製できることから、液状シリコーンゴム組成物を水中に分散させて硬化させる方法が最も好ましい。これらのシリコーンゴム組成物を水中で微粒子状に安定性よく分散させるためには、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、またはアニオン界面活性剤を一種もしくは二種以上を用いることが好ましい。これらの界面活性剤は、化粧料にそのまま配合されるので、化粧料として利用できるものである。この界面活性剤の含有量は、シリコーンゴム組成物100質量部に対して、0.1〜20質量部であることが好ましく、さらには、0.5〜10質量部であることが好ましい。
【0009】
この液状シリコーンゴム組成物を水中に分散させる方法としては、例えば、コロイドミル、ホモゲナイザー、プロペラ式攪拌装置、コンビミックス、超音波攪拌装置等の従来公知の乳化機を用いることが好ましい。次いで、水中に分散させた液状シリコーンゴム組成物を硬化させることによりシリコーンゴムパウダーのスラリーを調製することができる。この液状シリコーンゴム組成物を硬化させる方法としては、例えば、室温下で放置する方法、加熱する方法が挙げられる。また、このスラリーからシリコーンゴムパウダーを回収する方法としては、例えば、このスラリーをオーブン中で放置する方法、このスラリーを冷風または熱風により乾燥する方法、このスラリーを減圧下で乾燥する方法、あるいは、水系スラリーにアルコール等の揮発性有機溶剤を添加することにより水を置換した後、乾燥する方法が挙げられる。
【0010】
また、このシリコーンゴムパウダーを化粧原料として使用する場合には、非架橋のオイルを含有すると、得られる化粧料の指や肌への感触が一層柔らかくなったり、化粧もちを向上させることができる。このようなシリコーンゴムパウダーを調製する方法としては、シリコーンゴム組成物中に、この組成物の硬化反応に関与しないオイルを予め配合しておき、この組成物を水中で微粒子状に分散させた状態で硬化させる方法、シリコーンゴムパウダーの水系サスペンジョンにオイルを添加して、攪拌下に、このオイルをシリコーンゴムパウダーに含浸させる方法が挙げられ、好ましくは、前者の方法である。
【0011】
この非架橋のオイルは、このシリコーンゴムパウダー中に単に含まれており、このパウダーから自然に滲み出たり、また、有機溶剤により抽出可能なオイルのことである。このオイルとしては、例えば、非架橋のシリコーンオイル、非架橋の有機オイルが例示される。このシリコーンオイルとしては、このシリコーンゴムパウダーを形成するための硬化反応に関与しないシリコーンオイルであり、この分子構造としては、例えば、直鎖状、一部分岐を有する直鎖状、環状、分岐鎖状が挙げられ、特に、直鎖状が好ましい。このようなシリコーンオイルとしては、例えば、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサン共重合体等の非反応性シリコーンオイルが一般に挙げられ、例えば、このシリコーンゴムパウダーを形成するためのシリコーンゴム組成物中に、このシリコーンオイルを予め含ませておく場合には、上記の非反応性シリコーンオイル以外に、この硬化反応に関与しない分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、アルキル基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等で一部置換したジメチルポリシロキサン等のシリコーンオイルが挙げられる。この硬化反応が付加反応である場合には、上記の非反応性シリコーンオイル以外に、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、アルキル基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等で一部置換したジメチルポリシロキサン等のシリコーンオイルが挙げられ、さらには、この硬化反応に関与し得るが、未反応として残った分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、これらのポリシロキサンのメチル基の一部をアルキル基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基に置換したポリシロキサン等のシリコーンオイルが挙げられる。また、この硬化反応が縮合反応である場合には、上記の非反応性のシリコーンオイル以外に、メチル基の一部をアルケニル基に置換したポリシロキサン等のシリコーンオイル、さらには、この硬化反応に関与し得るが、未反応として残った、メチル基の一部をアルキル基、アルケニル基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基で置換した、分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルポリシロキサン等のシリコーンオイルが挙げられる。また、架橋したシリコーンパウダーに後からシリコーンオイルを含浸する場合には、そのシリコーンオイルの種類は限定されない。
【0012】
また、非架橋の有機オイルとしては、例えば、流動パラフィン、イソパラフィン、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、オレイン酸2−オクチルドデシル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アボガド油、アルモンド油、オリブ油、カカオ油、ホホバ油、ゴマ油、サフラワー油、大豆油、ツバキ油、スクワラン、パーシック油、ヒマシ油、ミンク油、綿実油、ヤシ油、卵黄油、牛脂、豚脂、ポリプロピレングリコールモノオレート、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサノエート等のグリコールエステル油;イソステアリン酸トリグリセライド、椰子油脂肪酸トリグリセライド等の多価アルコールエステル油;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル等のポリオキシアルキレンエーテル油等の有機オイルが挙げられる。
【0013】
これらの非架橋のオイルは液状であり、この25℃における粘度としては、100,000mPa・s以下であることが好ましく、さらには、50,000mPa・s以下であることが好ましく、特には、10,000mPa・s以下であることが好ましい。これは、粘度が上記範囲の上限より大きいと、シリコーンゴムパウダーを形成しにくくなったり、シリコーンゴムパウダーに含浸しにくくなるためである。シリコーンゴムパウダーとの親和性が優れることから、上記のシリコーンオイルが好ましい。
【0014】
このシリコーンゴムパウダー中の非架橋のオイルの含有量は、80質量%以下であることが好ましく、さらには、50質量%以下であることが好ましい。これは、上記範囲を超える量のオイルの含有するシリコーンゴムパウダーを調製することが困難であり、このようなオイルを含有する化粧料はべたつくようになるからである。
【0015】
本発明の第一の方法では、シリコーンゴムパウダーを40℃〜150℃、好ましくは、40℃〜100℃、特に好ましくは、40℃〜80℃で温蔵する。具体的には、シリコーンゴムパウダーを袋詰めした状態で温蔵することが好ましい。温蔵後、シリコーンゴムパウダーを冷蔵してもよい。通常、シリコーンゴムパウダーを室温(25℃)で貯蔵した場合には、該パウダーの吸油性が経時的に変化するため、この吸油性が安定するまで出荷を控える必要がある。本発明の方法では、シリコーンゴムパウダーの吸油性を迅速に安定させることができるので、出荷までの時間を短縮することができる。また、これを化粧料に配合した場合にも、化粧料の粘度あるいは使用感といった特性を安定させることができる。本発明の方法では、例えば、1〜2日間温蔵することにより、吸油性が安定したシリコーンゴムパウダーを調製することができる。
【0016】
また、本発明の第二の方法では、シリコーンゴムパウダーを0℃〜10℃で冷蔵する。具体的には、シリコーンゴムパウダーを袋詰めした状態で冷蔵することが好ましい。通常、シリコーンゴムパウダーを室温(25℃)で貯蔵した場合に、該パウダーの吸油性が経時的に変化するため、この吸油性が安定するまで出荷を控える必要がある。これに対して、本発明の方法では、出荷までのシリコーンゴムパウダーの吸油性の変化を抑制し、製造直後の吸油性を維持することができるので、これを化粧料に配合した場合にも、化粧料の粘度あるいは使用感といった特性を安定させることができる。本発明の方法では、シリコーンゴムパウダーを出荷するときまで冷蔵することが好ましく、特には、シリコーンゴムパウダーを油剤と配合するときまで冷蔵することが好ましい。
【0017】
このようにして調製されたシリコーンゴムパウダーは、化粧原料として好適である。この化粧料は、上記の化粧原料と他の化粧原料からなる。この化粧料としては、石鹸、ボディシャンプー、洗顔クリーム等の洗浄用化粧料、化粧水、クリーム・乳液、パック等の基礎化粧料;おしろい、ファンデーション等のベースメークアップ化粧料、ほほ紅、アイシャドー、アイライナー、マスカラ等の眉目化粧料、マニキュア等のメークアップ化粧料;シャンプー、ヘアリンス、整髪料、育毛剤、養毛剤、染毛剤等の頭髪用化粧料;香水、オー・デ・コロン等の芳香性化粧料;歯磨き;浴用剤;脱毛剤、髭剃り用ローション、制汗・消臭剤、日焼け防止剤等の特殊化粧料が例示される。また、この化粧料の剤形としては、水性液状、油性液状、乳液状、クリーム状、フォーム状、半固形状、固形状、粉状が例示される。また、この化粧料をスプレーにより用いることができる。
【0018】
この化粧料は、上記のシリコーンゴムパウダーの水系サスペンジョンからなる化粧原料と他の化粧原料からなるが、この化粧原料としては、アボガド油、アルモンド油、オリブ油、カカオ脂、牛脂、ゴマ油、小麦胚芽油、サフラワー油、シアバター、タートル油、椿油、パーシック油、ヒマシ油、ブドウ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、卵黄油、モクロウ、ヤシ油、ローズヒップ油、硬化油等の油脂;オレンジラフィー油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ、ホホバ油、モンタンロウ、ミツロウ、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン等の炭化水素;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、オキシステアリン酸、リノール酸、ラノリン酸、合成脂肪酸等の高級脂肪酸;エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ラウリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール等のアルコール;コレステロール、ジヒドロコレステロール、フィトステロール等のステロール;リノール酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、オクタン酸セチル、パルミチン酸セチル、トリミリスチン酸グリセリン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリイソステアリン酸グリセリン、トリイソオクタン酸グリセリン、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリル等の脂肪酸エステル;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、d,l−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ソルビトール、ヒアルロン酸ナトリウム等の保湿剤;高級脂肪酸石鹸、高級アルコール硫酸エステル塩、N−アシルグルタミン酸塩、リン酸エステル塩等のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ベタイン型、アミノ酸型、イミダゾリン型、レシチン等の両性界面活性剤、多価アルコールエステル型、酸化エチレン縮合型等の非イオン界面活性剤等の界面活性剤;酸化鉄等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジリコニウム等の白色顔料、マイカ、タルク、セリサイト等の体質顔料等の顔料;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルテトラシクロシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル等のシリコーンオイル;精製水;カラギーナン、アルギン酸、アラビアゴム、トラガント、ペクチン、デンプン、キサンタンガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエチレングリコール等の増粘剤、さらには、紫外線吸収剤、抗菌剤、制汗剤、坑炎症剤、防腐剤、香料、酸化防止剤、pH調節剤、噴射剤が例示される。
【0019】
化粧料を製造する方法は特に限定されず、化粧料は、例えば、ホモミキサー、パドルミキサー、ヘンシェルミキサー、ホモディスパー、コロイドミキサー、プロペラ攪拌機、ホモジナイザー、インライン式連続乳化機、超音波乳化機、真空式練合機等の装置を用いて、回分式、連続式により製造される。
【実施例】
【0020】
本発明のシリコーンゴムパウダーの吸油性のコントロール方法を実施例により詳細に説明する。なお、実施例中の粘度は25℃において測定した値である。また、シリコーンゴムパウダーの吸油性は次のようにして測定した。
【0021】
[吸油性]
シリコーンゴムパウダーの吸油性の経時変化をその最大吸油量の変化により評価した。
すなわち、所定の条件で貯蔵したシリコーンゴムパウダー10gを、吸収量測定器(株式会社あさひ総研製のS−410)を用いて、攪拌下、デカメチルシクロペンタシロキサンを徐々に添加していき、これらの混合物の攪拌トルクの値が最大となった時のデカメチルシクロペンタシロキサンの添加量を、このシリコーンゴムパウダーの最大吸油量(g/10g)として求めた。
【0022】
[参考例1]
粘度400mPa・sの分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基の含有量=0.5質量%)96質量部、粘度20mPa・sの分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=1.5質量%)4.5質量部、粘度100mPa・sの分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン49.5質量部、および塩化白金酸のイソプロパノール溶液(本組成物に対して白金金属が質量単位で50ppmとなる量)を−10℃において均一に混合して液状シリコーンゴム組成物を調製した。得られた液状シリコーンゴム組成物を、25℃において、純水とポリオキシエチレン(9モル付加)ラウリルエーテルとの1.5質量%水溶液300質量部に速やかに混合した。この後、得られた混合物を300kgf/cm2の割合でホモジナイザーに通して、均一な液状シリコーンゴム組成物の水分散液を調製した。この水分散液を35℃で24間静置することにより、この液状シリコーンゴム組成物を硬化させて、シリコーンゴムパウダーの水系スラリーを調製した。この水系スラリーを熱風乾燥機により水を除去してシリコーンゴムパウダーを調製した。このシリコーンゴムパウダーの平均粒径は6μmであり、この形状はすべて球状であった。
【0023】
[比較例1]
参考例1で調製したシリコーンゴムパウダーを25℃で貯蔵し、その吸油性の経時変化を表1に示した。
【0024】
[実施例1]
参考例1で調製したシリコーンゴムパウダーを40℃で温蔵し、その吸油性の経時変化を表1に示した。
【0025】
[実施例2]
参考例1で調製したシリコーンゴムパウダーを60℃で温蔵し、その吸油性の経時変化を表1に示した。
【0026】
[実施例3]
参考例1で調製したシリコーンゴムパウダーを5℃で冷蔵し、その吸油性の経時変化を表1に示した。
【0027】
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明の方法は、シリコーンゴムパウダーの吸油性を安定させるので、得られるシリコーンゴムパウダーを皮膚化粧料、毛髪化粧料、その他化粧料等の化粧料に適用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリコーンゴムパウダーを40℃〜150℃で温蔵することを特徴とする、該パウダーの吸油性のコントロール方法。
【請求項2】
シリコーンゴムパウダーがオイルを含有する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
シリコーンゴムパウダーが0.1μm〜10mmの平均粒子径を有する、請求項1記載の方法。
【請求項4】
シリコーンゴムパウダーを0℃〜10℃で冷蔵することを特徴とする、該パウダーの吸油性のコントロール方法。
【請求項5】
シリコーンゴムパウダーがオイルを含有する、請求項4記載の方法。
【請求項6】
シリコーンゴムパウダーが0.1μm〜10mmの平均粒子径を有する、請求項4記載の方法。

【公表番号】特表2009−516006(P2009−516006A)
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−519750(P2008−519750)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【国際出願番号】PCT/JP2006/323521
【国際公開番号】WO2007/058386
【国際公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(000110077)東レ・ダウコーニング株式会社 (338)
【Fターム(参考)】