説明

スピンヘッド、及びこれを利用する基板処理方法

【課題】工程進行のとき、チャッキングピンによって支持されるウェハーの接触面に残留する薬液を除去できる基板処理処置及び基板処理方法を提供する。
【解決手段】スピンヘッドは、回転可能な支持プレート10と、支持プレートの上部面に設置され、支持プレート上にローディングされた基板が回転によって支持プレートから離脱されることを防止するために基板の側部を支持する複数の第1チャッキングピン20及び複数の第2チャッキングピン30と、工程進行のとき、複数の第1及び第2チャッキングピンが基板の側部と選択的に非接触するように磁力によって複数の第1及び複数の第2チャッキングピンを選択的に支持プレートの半径外側方向へ移動させる駆動ユニットとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スピンヘッド、及びこれを利用する基板処理方法に関し、さらに詳細には、工程進行のとき、チャッキングピンによって支持される基板の接触部分に残留する薬液が除去できるスピンヘッド、及びこれを利用する基板処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造工程は、多様な工程を通じて半導体基板(semiconductor substrate)、ガラス基板(glass substrate)又は、液晶パネル(liquid crystal panel)などのような基板(substrate)上に望みのパターンを形成する。現在、エッチング工程、洗浄工程では、ウェハーを回転(スピニング:spinning)させてウェハー上の残留物又は、薄膜などを除去する工程が行われる。このとき、スピニング動作(spinning operation)は、ウェハーのような基板を数千RPMまで回転させながら純水(deionized water)、又はエッチング液、又は洗浄液を供給しながら進行される。もちろん、このような基板をスピニングしながら行われる工程は、洗浄工程だけでなくフォトレジスト工程など他の種類の半導体製造工程でも多く使用されている。
【0003】
一般的に、スピンヘッドは、ウェハーの後面を真空で吸着させて固定する方法と支持部材を使用してウェハーの側面からウェハーのエッジ(edge)を機械的に固定する方法が主に使用される。
【0004】
支持部材を使用してウェハーの側面からウェハーの側部を機械的に固定する方法は、支持部材が一度ウェハーを支持すれば工程が終わるまで継続的に同じ位置で同じ部分と接触しながら支持する。このとき、薬液が支持部材とウェハーとの間の接触面、及びその付近に一部が残留してその工程後にも残されるようになる。このように残留した薬液は、硬化されたりカス形態で残されるようになって、次の工程進行のとき、ウェハーを汚染させたり、又は周辺装置を汚染させる汚染源になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためのものであって、その目的は、工程進行のとき、チャッキングピンによって支持されるウェハーの接触面に残留する薬液を除去できるスピンヘッド、及び基板処理方法を提供することにある。
【0006】
また、本発明の他の目的は、ウェハーの全面を均一に処理できるスピンヘッド、及び基板処理方法を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、チャッキングピンによって支持されるウェハーの接触面で発生する工程不良が最小化できるスピンヘッド、及び基板処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために本発明の一実施形態によれば、このスピンヘッドは、回転可能な支持プレートと、支持プレートの上部面に設置され、支持プレート上にローディングされた基板が回転によって支持プレートから離脱されることを防止するために基板の側部を支持する複数の第1チャッキングピン及び複数の第2チャッキングピンと、工程進行のとき、複数の第1及び第2チャッキングピンが基板の側部と選択的に非接触となるように磁力によって複数の第1及び複数の第2チャッキングピンを選択的に支持プレートの半径外側方向へ移動させる駆動ユニットとを含む。
【0009】
本発明の望ましい実施形態においては、駆動ユニットは、第1チャッキングピンに連結され、磁力によって第1チャッキングピンと共に支持プレートの半径方向へ移動する第1磁性体を各々具備する複数の第1従動部と、第2チャッキングピンに連結され、磁力によって第2チャッキングピンと共に支持プレートの半径方向へ移動する第2磁性体を各々具備する複数の第2従動部と、複数の第1及び第2従動部の内側に配置される駆動磁性体と、第1高さに位置する第1磁性体と第1高さと異なる第2高さに位置する第2磁性体に選択的に磁力を印加するために駆動磁性体を昇降させる昇降部材とを含むことができる。
【0010】
本発明の望ましい実施形態においては、駆動磁性体に対向する第1及び第2磁性体の一側と、第1及び第2磁性体に対向する駆動磁性体の一側は、同一極性を持つことができる。
【0011】
本発明の望ましい実施形態においては、このスピンヘッドは、支持プレートの上部面に設置され、基板の側部を支持する第3チャッキングピンをさらに含み、駆動ユニットは、第3チャッキングピンに連結され、磁力によって第3チャッキングピンと共に支持プレートの半径方向へ移動する第3磁性体を具備する第3従動部をさらに含み、第3磁性体は、第1及び第2高さと異なる第3高さに位置できる。
【0012】
本発明の望ましい実施形態においては、第1従動部は、第1及び第2高さと異なる第3高さに位置する第1補助磁性体をさらに含み、第2従動部は、第3高さに位置する第2補助磁性体をさらに含み、駆動磁性体は、第1及び第2補助磁性体に磁力を印加して第1及び第2チャッキングピンを同時に支持プレートの半径外側方向へ移動させることができる。
【0013】
本発明の望ましい実施形態においては、駆動ユニットは、第1チャッキングピンに連結され、第1チャッキングピンに対して支持プレートの半径内側方向に向かう弾性力を提供する第1弾性体と、第2チャッキングピンに連結され、第2チャッキングピンに対して支持プレートの半径内側方向に向かう弾性力を提供する第2弾性体とをさらに含み、駆動磁性体は、第1及び第2チャッキングピンを支持プレートの半径外側方向へ移動させることができる。
【0014】
本発明の望ましい実施形態においては、第1従動部は、第1磁性体を受納する第1ハウジングと、第1チャッキングピンから支持プレートの半径方向に延長され、第1チャッキングピンと第1ハウジングを連結する第1従動ロッドと、支持プレートの下部面に固定され、第1従動ロッドの移動方向を案内する第1ガイドホールが形成された第1ブッシュと、一端が第1ブッシュに連結され、第1従動ロッドに対して支持プレートの内側半径方向に向かう弾性力を提供する第1弾性体と、第1弾性体の他端に連結され、第1従動ロッド上に固定される第1固定体とを含むことができる。
【0015】
本発明の望ましい実施形態においては、このスピンヘッドは、基板の側部と接触した第1又は、第2チャッキングピンが支持プレートの回転による遠心力によって支持プレートの半径外側方向へ移動することを防止する安全ユニットをさらに含むことができる。
【0016】
本発明の望ましい実施形態においては、安全ユニットは、第1チャッキングピンに連結された第1従動ロッド上に一端が連結され、回転可能な第1回転バーと、第1回転バーの他端に連結される第1安全錘と、第1回転バーの中央を固定して第1回転バーの中央が支持プレートの半径方向へ移動することを防止する第1ヒンジと、第2チャッキングピンに連結された第2従動ロッド上に一端が連結され、回転可能な第2回転バーと、第2回転バーの他端に連結する第2安全錘と、第2回転バーの中央を固定して第2回転バーの中央が支持プレートの半径方向へ移動することを防止する第2ヒンジとを含み、支持プレートの回転による遠心力によって第1及び第2回転バーは、第1及び第2ヒンジを中心に各々回転し、第1及び第2回転バーの一端は、支持プレートの半径内側方向へ移動して、第1及び第2回転バーの他端は、支持プレートの半径外側方向へ移動できる。
【0017】
本発明の他の実施形態によれば、このスピンヘッドは、回転可能なプレートと、支持プレートの上部面に設置され、支持プレート上にローディングされた基板が回転によって支持プレートから離脱されることを防止するために基板の側部を支持する複数の第1チャッキングピン、複数の第2チャッキングピン、及び複数の第3チャッキングピンと、複数の第1乃至第3チャッキングピンが基板の側部と接触/非接触するように複数の第1乃至第3チャッキングピンを支持プレートの半径方向へ移動させる駆動ユニットとを含み、工程進行のとき、駆動ユニットは、磁力によって第1乃至第3チャッキングピンの中で何れかの一つを基板の側部と非接触させる。
【0018】
本発明に係る基板処理方法は、支持プレートの上部にローディングされた基板の側部を支持する複数の第1及び第2チャッキングピンと複数の第1及び第2チャッキングピンを支持プレートの半径方向へ移動させる駆動ユニットを具備するスピンヘッドを提供し、スピンヘッド上にローディングされた基板に処理液を供給して工程を進行する基板処理方法であって、駆動ユニットの駆動磁性体を昇降して複数の第1チャッキングピンに各々連結された第1磁性体に磁力を印加して、複数の第1チャッキングピンを、磁力によって基板の側部から離隔させる第1段階と、駆動磁性体を昇降して各々の第2チャッキングピンに連結された第2磁性体に磁力を印加して、複数の第2チャッキングピンを、磁力によって基板の側部から離隔させる第2段階とを含み、第1磁性体は、第1高さに位置して、第2磁性体は、第1高さと異なる第2高さに位置して、駆動磁性体の昇降によって第1段階と第2段階は、交代で反復される。
【0019】
本発明の望ましい実施形態においては、この基板処理方法は、複数の第1チャッキングピンに各々連結された複数の第1補助磁性体と複数の第2チャッキングピンに各々連結された複数の第2補助磁性体に磁力を印加して複数の第1及び第2チャッキングピンを同時に支持プレートの半径外側方向へ移動させた状態で支持プレートの上部に基板をローディング/アンローディングする段階をさらに含むことができる。
【0020】
本発明の望ましい実施形態においては、駆動磁性体に対向する第1及び第2磁性体の一側と、第1及び第2磁性体に対向する駆動磁性体の一側は、同一極性を持つことができる。
【0021】
本発明の望ましい実施形態においては、スピンヘッドは、基板の側部を支持する複数の第3チャッキングピンをさらに含み、この基板処理方法は、駆動磁性体を昇降して各々の第3チャッキングピンに連結された複数の第3磁性体に磁力を印加して、複数の第3チャッキングピンを、磁力によって基板の側部から離隔させる第3段階をさらに含み、第3磁性体は、第1及び第2高さと異なる第3高さに位置して、駆動磁性体の昇降によって第1乃至第3段階は、順次反復される。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば工程進行のとき、ウェハーの接触面に残留する薬液を除去できて、またウェハーの全面を均一に処理できる。又、ウェハーの接触面で発生する工程不良が最小化できる。
【0023】
本発明によれば支持プレートの回転によって基板と接触するチャッキングピンが基板から分離されることを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の望ましい実施形態を添付された図1乃至図10を参考にしてより詳細に説明する。本発明の実施形態は、色々な形態に変形できて、本発明の範囲が下記で説明する実施形態に限定されることと解釈されてはならない。本実施形態は、当該発明が属する技術分野で通常の知識を持った者に本発明をさらに詳細に説明するために提供されるものである。従って図面に表れた各要素の形状は、さらに明らかに説明を強調するために誇張されることもある。
【0025】
以下、基板の一例としてウェハーWを例えて説明するが、本発明は、これに限定されない。
【0026】
図1は、本発明に係る基板処理処置1を概略的に示す斜視図である。
【0027】
基板処理処置1は、プレート10と、プレート10を包む容器100と、プレート10の上部面に設置された複数の第1チャッキングピン20及び複数の第2チャッキングピン30と、複数の第3チャッキングピン40とを含む。
【0028】
プレート10は、ウェハーWに対応する円板形状を有し、工程進行のとき、ウェハーwの下方にウェハーwと並んで配置される。プレート10の上部には、複数の貫通ホール11が形成され、複数のチャッキングピン20、30、40は、各々の貫通ホール11に設置される。
【0029】
プレート10の下部には、プレート10を回転させる回転軸12が連結され、回転軸12は、駆動モーター(図示せず)、及び駆動プーリー(図示せず)と回転軸12を連結するベルト16によって回転される。ベルトは、工程進行のとき、ウェハーwを回転させるためのもので、ベルト16によって回転軸12が回転すれば、回転軸12に連結されているプレート10が共に回転して、プレート10上にローディングされたウェハーwも共に回転する。
【0030】
容器100は、プレート10を包むように設置され、プレート10の回転のとき、ウェハーWの上部面に残留する薬液などが外部で飛散することを防止する。容器100の上部には、開口が形成され、開口を通してウェハーWは、プレート10上にローディングされたり、プレート10からアンローディングされる。
【0031】
上述した通り、複数のチャッキングピン20、30、40は、プレート10に形成された貫通ホール11に各々設置され、プレート10上にローディングされたウェハーWを共に支持する。本実施形態では、六個の貫通ホール11が提供され、二つの貫通ホール11に各々対応する二つの複数の第1チャッキングピン20、及び二つの貫通ホール11に各々対応する二つの複数の第2チャッキングピン30、及び二つの貫通ホール11に各々対応する二つの複数の第3チャッキングピン40が提供される。又、複数のチャッキングピン20、30、40は、各々の貫通ホール11の中でプレート10の半径方向へ移動可能である。
【0032】
一方、ウェハーwは、工程進行のとき、複数のチャッキングピン20、30、40によって安全に支持される必要がある。従って、本実施形態では、複数のチャッキングピン20、30、40が等角になるように配置しているが、これと異なるように配置されてもよい。
【0033】
図3に示した通り、プレート10の上部面には、支持ピン14が設置される。支持ピン14は、プレート10の上部にローディングされたウェハーWの底面を支持する。
【0034】
図2は、本発明に係る駆動ユニットを示す平面図であり、図3は、本発明に係る第1従動部200を示す図面である。図4は、本発明に係る駆動磁性体500及び昇降部材600を示す図面である。
【0035】
駆動ユニットは、第1チャッキングピン20に連結された第1従動部200、第2チャッキングピン30に連結された第2従動部300、第3チャッキングピン40に連結された第3従動部400、及び第1乃至第3従動部200、300、400を駆動する駆動磁性体500を含む。駆動ユニットは、第1乃至第3従動部200、300、400を通じて第1乃至第3チャッキングピン20、30、40を支持プレート10の半径方向に直線往復運動させる。
【0036】
第1従動部200は、駆動磁性体500に対向して配置された第1従動体220と、第1チャッキングピン20と第1従動体220を連結する第1従動ロッド240とを具備する。同様に、第2従動部300は、第2従動体320と第2従動ロッド340とを具備して、第3従動部400は、第3従動体420と第3従動ロッド440とを具備する。
【0037】
図2に示した通り、第1乃至第3従動体220、320、420の内側には、円板形状の駆動磁性体500が配置され、駆動磁性体500は、昇降部材600によって昇降される。駆動磁性体500は、昇降によって第1乃至第3従動体220、320、420の中の何れかの一つに磁力を印加して、磁力が印加された第1乃至第3従動体220、320、420の中の何れか一つは、磁力によって支持プレート10の半径方向へ移動する。このとき、磁力が印加された従動体に連結されたチャッキングピンも共に移動する。これに対する詳細な説明は、後述することにする。
【0038】
昇降部材600は、図4に示した通り、駆動磁性体500の下部に連結された支持軸620と、支持軸620を昇降する駆動機640とを具備する。駆動機640によって駆動磁性体500は、支持軸620と共に昇降する。
【0039】
図3に示した通り、第1従動体220は、第1ハウジング222と第1磁性体224、及び第1補助磁性体226を具備する。第1ハウジング222は、第1磁性体224、及び第1補助磁性体226を受納する空間を提供して、第1磁性体224は、最上段に配置され、第1補助磁性体226は、最下段に配置される。
【0040】
駆動磁性体500に対向する第1磁性体224及び第1補助磁性体226の一側は、第1磁性体224及び第1補助磁性体226に対向する駆動磁性体500の外側と同一極性を持つ。従って、上述した通り駆動磁性体500が昇降によって第1磁性体224又は第1補助磁性体226に磁力を印加すれば、駆動磁性体500と第1磁性体224又は駆動磁性体500と第1補助磁性体226との間には、斥力が作用して、斥力は、第1従動体220及び第1チャッキングピン20を支持プレート10の半径外側方向へ移動させる。
【0041】
第1従動ロッド240の一端は、第1従動体220に連結され、第1従動ロッド240の他端は、第1チャッキングピン20の下段に連結される。従って、駆動磁性体500によって磁力が印加されると、第1従動体220が支持プレート10の半径方向へ移動して、第1従動ロッド240によって第1従動体220に連結された第1チャッキングピン20も共に移動する。
【0042】
第1従動部200は、支持プレート10の背面から鉛直下方に延長された第1ブッシュ260を含む。第1ブッシュ260には、支持プレート10の半径方向に貫通された第1ガイドホール262が形成され、第1ガイドホール262は、第1従動ロッド240によって貫通される。第1ガイドホール262は、第1従動ロッド240が支持プレート10の半径方向へ移動するように第1従動ロッド240の移動方向を案内する。
【0043】
第1従動ロッド240上には、第1固定体280が設置される。第1固定体280は、第1ブッシュ260と第1チャッキングピン20との間に配置され、第1従動ロッド240の外周面から外側に突出された形状を持つ。
【0044】
第1ブッシュ260と第1固定体280との間には、第1弾性体282が提供される。第1弾性体282の一端は、第1ブッシュ260に固定され、第1弾性体282の他端は、第1固定体280に固定される。第1弾性体282は、拡張スプリング(引っ張りコイルばね、extension spring)であり、支持プレート10の半径内側方向に弾性力を提供する。従って、第1固定体280が支持プレート10の半径内側方向に弾性力を受け、外力が加えられなかった場合、第1チャッキングピン20は、ウェハーWの側部と接触した状態を維持する。
【0045】
一方、第2及び第3従動部300、400も第1従動部200と同じ構成を持つ。従って、第2及び第3従動部300、400の構成に対する詳細な説明は、第1従動部200と区別される構成に限り、第1従動部200と同一な構成に対する詳細な説明は、省略することにする。
【0046】
図5A乃至図8Bは、本発明に係る駆動ユニットを利用して第1乃至第3チャッキングピン20、30、40を駆動する状態を示す図面であり、図9は、本発明に係る基板を処理する方法を示す流れ図である。以下、図5A乃至図8B、及び図9を参考にして基板を処理する方法について説明する。
【0047】
図5A及び図5Bは、本発明に係る駆動磁性体500を利用して第1乃至第3補助磁性体226、326、426に磁力を印加する図面である。以下、図5Aを参考にして第1乃至第3従動体220、320、420の構成を詳細に説明する。
【0048】
上述した通り、駆動ユニットは、第1従動体220、第2従動体320、及び第3従動体420を持つ。又、第1従動体220は、最上段に位置する第1磁性体224と最下段に位置する第1補助磁性体226とを具備して、第1磁性体224及び第1補助磁性体226は、第1ハウジング222に受納される。
【0049】
第1磁性体224及び第1補助磁性体226に関して詳細に説明すれば、図5Aに示した通り、第1磁性体224は、第1高さh1に配置され、第1補助磁性体226は、第4高さh4に配置される。
【0050】
第2従動体320も第2磁性体324及び第2補助磁性体326を具備し、第2磁性体324及び第2補助磁性体326は、第2ハウジング322に受納される。第2磁性体324は、第1磁性体224より低い第2高さh2に配置され、第2補助磁性体326は、第1補助磁性体226と同じ第4高さh4に配置される。
【0051】
第3従動体420も第3磁性体424及び第3補助磁性体426を具備し、第3磁性体424及び第3補助磁性体426は、第3ハウジング422に受納される。
【0052】
第3磁性体424は、第1及び第2磁性体224、324より低い第3高さh3に配置され、第3補助磁性体426は、第1及び第2補助磁性体226、326と同じ第4高さh4に配置される。
【0053】
上述した第1乃至第4高さh1、h2、h3、h4は、駆動磁性体500と異なる高さに位置する磁性体に磁力が印加されないように適当な大きさを持たなければならない。例えば、駆動磁性体500が第2高さh2に位置するとき、駆動磁性体500の磁力は、第2高さh2に位置する第2磁性体324にだけ印加されなければならず、第1高さh1に位置する第1磁性体224又は第3高さh3に位置する第3磁性体424には、磁力が印加されてはならない。
【0054】
また、ウェハーwを支持プレート100上にローディングするためには、支持プレート100上にウェハーwの直径に比べて十分な空間が確保される必要がある。しかし、上述した通り外力が加えられなかった場合、第1乃至第3チャッキングピン20、30、40は、支持プレート10の半径内側方向に弾性力を受けるので、支持プレート100上に十分な空間を確保しにくい。従って、支持プレート10の半径外側方向に外力を加えるべきで、外力が弾性力より大きいと、第1乃至第3チャッキングピン20、30、40を支持プレート10の半径外側方向へ移動させることができて、支持プレート100上に十分な空間を確保することができる。
【0055】
そのため、まず、昇降部材600を利用して駆動磁性体500を第4高さh4に配置して第1乃至第3補助磁性体226、326、426に磁力を印加する(S10)。駆動磁性体500を第4高さh4に配置すれば、第4高さh4に配置された第1乃至第3補助磁性体226、326、426と駆動磁性体500との間には、斥力が作用する。このとき、斥力は、弾性力を相殺しながら第1乃至第3従動体220、320、420を支持プレート10の半径外側方向へ移動させる。
【0056】
斥力が弾性力を相殺するためには、斥力が弾性力より大きくなければならない。斥力の大きさは、駆動磁性体500及び第1乃至第3補助磁性体226、326、426の磁力の大きさと、駆動磁性体500と第1乃至第3従動体220、320、420の距離などによって実験的に選択されることができる。
【0057】
第1乃至第3従動体220、320、420が支持プレート10の半径外側方向へ移動すれば、第1乃至第3チャッキングピン20、30、40も支持プレート10の半径外側方向へ移動して、支持プレート10上には、ウェハーwをローディングできる十分な空間が確保される。
【0058】
次、支持プレート10上にウェハーwをローディングする(S20)。支持プレート10の上部に提供された支持ピン14は、ローディングされたウェハーwの底面を支持する。
【0059】
次、昇降部材600を利用して駆動磁性体500を第1高さh1に配置して第1磁性体224に磁力を印加する(S30)。図6Aに示した通り、駆動磁性体500を第1高さh1に配置すれば、第1高さh1に配置された第1磁性体224と駆動磁性体500との間には、斥力が作用する。このとき、斥力は、弾性力を相殺しながら第1従動体220を支持プレート10の半径外側方向へ移動させる。
【0060】
一方、駆動磁性体500は、第2及び第3高さh2、h3に配置された第2及び第3磁性体324、424に対しては、磁力を印加しない。従って、第2及び第3チャッキングピン30、40は、第2及び第3従動体320、420と一緒に弾性力によって支持プレート10の半径内側方向へ移動し、第2及び第3チャッキングピン30、40は、ウェハーwの側部と接触してウェハーwを支持する。
【0061】
次、昇降部材600を利用して駆動磁性体500を第2高さh2に配置して第2磁性体324に磁力を印加する(S40)。図7Aに示した通り、駆動磁性体500を第2高さh2に配置すれば、第2高さh2に配置された第2磁性体324と駆動磁性体500間には、斥力が作用する。このとき、斥力は、弾性力を相殺しながら第2従動体320を支持プレート10の半径外側方向へ移動させる。
【0062】
一方、駆動磁性体500は、第1及び第3高さh1、h3に配置された第1及び第3磁性体224、424に対しては、磁力を印加しない。従って、第1及び第3チャッキングピン20、40は、第1及び第3従動体220、420と一緒に弾性力によって支持プレート10の半径内側方向へ移動し、第1及び第3チャッキングピン20、40は、ウェハーwの側部と接触してウェハーwを支持する。
【0063】
次、昇降部材600を利用して駆動磁性体500を第3高さh3に配置して第3磁性体424に磁力を印加する(S50)。図8Aに示した通り、駆動磁性体500を第3高さh3に配置すれば、第3高さh3に配置された第3磁性体424と駆動磁性体500との間には、斥力が作用する。このとき、斥力は、弾性力を相殺しながら第3従動体420を支持プレート10の半径外側方向へ移動させる。
【0064】
一方、駆動磁性体500は、第1及び第2高さh1、h2に配置された第1及び第2磁性体224、324に対しては、磁力を印加しない。従って、第1及び第2チャッキングピン20、30は、第1及び第2従動体220、320と一緒に弾性力によって支持プレート10の半径内側方向へ移動し、第1及び第2チャッキングピン20、30は、ウェハーwの側部と接触してウェハーwを支持する。
【0065】
上述した説明によれば、ウェハーwの側部を支持するために提供された第1乃至第3チャッキングピン20、30、40の中の何れか一つは、ウェハーWの側部から分離され、残りは、ウェハーwの側部と接触される。又、第1乃至第3チャッキングピン20、30、40は、順次ウェハーwの側部から分離され、工程完了時まで反復される。このとき、ウェハーwを回転させながらウェハーwの上部に処理液を供給すれば、第1乃至第3チャッキングピン20、30、40と接触する部分に薬液が残留することが防止できる。
【0066】
次に、上述した工程が完了すれば、昇降部材600を利用して駆動磁性体500を第4高さh4に配置して第1乃至第3補助磁性体226、326、426に磁力を印加する(S60)。駆動磁性体500を第4高さh4に配置すれば、第4高さh4に配置された第1乃至第3補助磁性体226、326、426と駆動磁性体500との間には、斥力が作用して、斥力は、弾性力を相殺しながら第1乃至第3従動体220、320、420を支持プレート10の半径外側方向へ移動させる。
【0067】
第1乃至第3従動体220、320、420が支持プレート10の半径外側方向へ移動すれば、第1乃至第3チャッキングピン20、30、40も支持プレート10の半径外側方向に共に移動する。従って、支持プレート10上のウェハーwを容易にアンローディングできる。
【0068】
上述した説明によれば、第1乃至第3補助磁性体226、326、426を第1乃至第3磁性体224、324、424より低い第4高さh4に配置すると説明したが、第1乃至第3補助磁性体226、326、426を第1乃至第3磁性体224、324、424より高い位置に配置することもできる。又、第1乃至第3磁性体224、324、424の高さは、相互に変わることもできる。
【0069】
図10は、本発明に係る安全ユニット700の作動状態を示す図面である。安全ユニット700は、回転バー720、安全錘740、ヒンジ760、そして移動ヒンジ780を含む。安全ユニット700は、支持プレート10の回転によってウェハーwの側部と接触された第1チャッキングピン20がウェハーWの側部から分離されることを防止する。
【0070】
工程進行のとき、支持プレート10は、回転軸12によって回転して、支持プレート10の回転によって支持プレート10上のウェハーWを支持する第1チャッキングピン20及び第1チャッキングピン20と連結された第1従動ロッド240は、遠心力(centrifugal force)を受ける。図10に第1従動ロッド240上に加えられる力を表した。
【0071】
第1従動ロッド240には、第1弾性体282による弾性力Feと支持プレート10の回転による遠心力Fcが作用する。弾性力Feと遠心力Fcは、相互反対方向であり、弾性力Feが遠心力Fcより大きいと遠心力Fcが弾性力Feによって相殺されるので、第1チャッキングピン20がウェハーwから分離されない。しかし、遠心力Fcが弾性力Feより大きいと遠心力Fcが弾性力Feによって相殺されないので、第1チャッキングピン20がウェハーWから分離される。特に、遠心力Fcは、回転速度(revolution per minute:RPM)に比例するので支持プレート10が高速で回転すれば遠心力Fcは、さらに大きくなって、これによって第1チャッキングピン20がウェハーWから分離される恐れがある。
【0072】
第1ガイドホール262の中に位置する第1従動ロッド240部分には、第1従動ロッド240から鉛直下方に突出された第1突出部242が提供され、回転バー720の一端は、第1突出部242に連結され、移動ヒンジ780によって回転できるように連結される。
【0073】
回転バー720の他端には、安全錘740が提供され、安全錘740は、遠心力によって第1チャッキングピン20がウェハーwの側部から分離されることを防止できる質量を持つ。
【0074】
回転バー720の中央部分は、第1ブッシュ260の第1ガイドホール262下の部分に連結され、ヒンジ760によって回転できるように連結される。一方、ヒンジ760は、第1ブッシュ260に形成された第1ガイドホーム264にそって上下に移動可能で、第1従動ロッド240は、支持プレート10の半径方向に自由に移動できる。
【0075】
図10を参考にして安全ユニット700の作動を説明すると次の通りである。
【0076】
図10に示した通り、支持プレート10が回転すると安全錘740に遠心力F1が作用する。遠心力F1は、支持プレート10の半径外側方向である。遠心力F1は、ヒンジ760を中心にトルクTを発生させ、トルクTによって回転バー720は、反時計まわり(counterclockwise)に回転する。
【0077】
一方、トルクTは、第1突出部242に連結された回転バー720の一端に遠心力F1と反対に作用する抵抗力F2を発生させる。抵抗力F2は、支持プレート10の半径内側方向に向いており、遠心力F1、及び遠心力Fcと反対方向である。
【0078】
従って、第1従動ロッド240には、遠心力Fcと弾性力Feの以外に抵抗力F2が作用して、遠心力Fcが弾性力Feより大きいといっても弾性力Fe、及び抵抗力F2によって遠心力Fcが相殺できる。従って、第1チャッキングピン20がウェハーwから分離されることが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明に係る基板処理処置を概略的に示す斜視図である。
【図2】本発明に係る駆動ユニットを示す平面図である。
【図3】本発明に係る第1従動部を示す図面である。
【図4】本発明に係る駆動磁性体、及び昇降部材を示す図面である。
【図5A】本発明に係る駆動ユニットを利用して第1乃至第3チャッキングピンを駆動する状態を示す図面である。
【図5B】本発明に係る駆動ユニットを利用して第1乃至第3チャッキングピンを駆動する状態を示す図面である。
【図6A】本発明に係る駆動ユニットを利用して第1乃至第3チャッキングピンを駆動する状態を示す図面である。
【図6B】本発明に係る駆動ユニットを利用して第1乃至第3チャッキングピンを駆動する状態を示す図面である。
【図7A】本発明に係る駆動ユニットを利用して第1乃至第3チャッキングピンを駆動する状態を示す図面である。
【図7B】本発明に係る駆動ユニットを利用して第1乃至第3チャッキングピンを駆動する状態を示す図面である。
【図8A】本発明に係る駆動ユニットを利用して第1乃至第3チャッキングピンを駆動する状態を示す図面である。
【図8B】本発明に係る駆動ユニットを利用して第1乃至第3チャッキングピンを駆動する状態を示す図面である。
【図9】本発明に係る基板を処理する方法を示す流れ図である。
【図10】本発明に係る安全ユニットの作動状態を示す図面である。
【符号の説明】
【0080】
1 基板処理処置
10 支持プレート
12回転軸
20、30、40 チャッキングピン
100 容器
200、300、400 従動部
220、320、420 従動体
240、340、440 従動ロッド
260 第1ブッシュ
280 第1固定体
282 第1弾性体
500 駆動磁性体
600 昇降部材
700 安全ユニット
720 回転バー
740 安全錘
760 ヒンジ
780 移動ヒンジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能な支持プレートと、
前記支持プレートの上部面に設置され、前記支持プレート上にローディングされた前記基板が回転によって前記支持プレートから離脱されることを防止するために前記基板の側部を支持する複数の第1チャッキングピン及び複数の第2チャッキングピンと、
工程進行のとき、前記複数の第1及び第2チャッキングピンが前記基板の側部と選択的に非接触となるように磁力によって前記複数の第1及び複数の第2チャッキングピンを選択的に前記支持プレートの半径外側方向へ移動させる駆動ユニットとを含むことを特徴とするスピンヘッド。
【請求項2】
前記駆動ユニットは、前記第1チャッキングピンに連結され、前記磁力によって前記第1チャッキングピンと共に前記支持プレートの半径方向へ移動する第1磁性体を各々具備する複数の第1従動部と、
前記第2チャッキングピンに連結され、前記磁力によって前記第2チャッキングピンと共に前記支持プレートの半径方向へ移動する第2磁性体を各々具備する複数の第2従動部と、
前記複数の第1及び第2従動部の内側に配置される駆動磁性体と、
第1高さに位置する前記第1磁性体と前記第1高さと異なる第2高さに位置する前記第2磁性体に選択的に磁力を印加するために前記駆動磁性体を昇降させる昇降部材とを含むことを特徴とする請求項1に記載のスピンヘッド。
【請求項3】
前記駆動磁性体に対向する前記第1及び第2磁性体の一側と、前記第1及び第2磁性体に対向する前記駆動磁性体の一側は、同一極性を持つことを特徴とする請求項2に記載のスピンヘッド。
【請求項4】
前記スピンヘッドは、前記支持プレートの上部面に設置され、前記基板の側部を支持する第3チャッキングピンをさらに含み、
前記駆動ユニットは、前記第3チャッキングピンに連結され、前記磁力によって前記第3チャッキングピンと共に前記支持プレートの半径方向へ移動する第3磁性体を具備する第3従動部をさらに含み、
前記第3磁性体は、前記第1及び第2高さと異なる第3高さに位置することを特徴とする請求項2に記載のスピンヘッド。
【請求項5】
前記第1従動部は、前記第1及び第2高さと異なる第3高さに位置する第1補助磁性体をさらに含み、
前記第2従動部は、前記第3高さに位置する第2補助磁性体をさらに含み、
前記駆動磁性体は、前記第1及び第2補助磁性体に磁力を印加して前記第1及び第2チャッキングピンを同時に前記支持プレートの半径外側方向へ移動させることを特徴とする請求項2に記載のスピンヘッド。
【請求項6】
前記駆動ユニットは、
前記第1チャッキングピンに連結され、前記第1チャッキングピンに対して前記支持プレートの半径内側方向に向かう弾性力を提供する第1弾性体と、
前記第2チャッキングピンに連結され、前記第2チャッキングピンに対して前記支持プレートの半径内側方向に向かう弾性力を提供する第2弾性体とをさらに含み、
前記駆動磁性体は、前記第1及び第2チャッキングピンを前記支持プレートの半径外側方向へ移動させることを特徴とする請求項2に記載のスピンヘッド。
【請求項7】
前記第1従動部は、
前記第1磁性体を受納する第1ハウジングと、
前記第1チャッキングピンから前記支持プレートの半径方向に延長され、前記第1チャッキングピンと前記第1ハウジングを連結する第1従動ロッドと、
前記支持プレートの下部面に固定され、前記第1従動ロッドの移動方向を案内する第1ガイドホールが形成された第1ブッシュと、
一端が前記第1ブッシュに連結され、前記第1従動ロッドに対して前記支持プレートの内側半径方向に向かう弾性力を提供する第1弾性体と、
前記第1弾性体の他端に連結され、前記第1従動ロッド上に固定される第1固定体とを含むことを特徴とする請求項2に記載のスピンヘッド。
【請求項8】
前記スピンヘッドは、前記基板の側部と接触した前記第1又は、第2チャッキングピンが前記支持プレートの回転による遠心力によって前記支持プレートの半径外側方向へ移動することを防止する安全ユニットをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスピンヘッド。
【請求項9】
前記安全ユニットは、
前記第1チャッキングピンに連結された第1従動ロッド上に一端が連結され、回転可能な第1回転バーと、
前記第1回転バーの他端に連結される第1安全錘と、
前記第1回転バーの中央を固定して前記第1回転バーの中央が前記支持プレートの半径方向へ移動することを防止する第1ヒンジと、
前記第2チャッキングピンに連結された第2従動ロッド上に一端が連結され、回転可能な第2回転バーと、
前記第2回転バーの他端に連結する第2安全錘と、
前記第2回転バーの中央を固定して前記第2回転バーの中央が前記支持プレートの半径方向へ移動することを防止する第2ヒンジとを含み、
前記支持プレートの回転による遠心力によって前記第1及び第2回転バーは、前記第1及び第2ヒンジを中心に各々回転し、
前記第1及び第2回転バーの一端は、前記支持プレートの半径内側方向へ移動して、前記第1及び第2回転バーの他端は、前記支持プレートの半径外側方向へ移動することを特徴とする請求項8に記載のスピンヘッド。
【請求項10】
回転可能なプレートと、
前記支持プレートの上部面に設置され、前記支持プレート上にローディングされた前記基板が回転によって前記支持プレートから離脱されることを防止するために前記基板の側部を支持する複数の第1チャッキングピン、複数の第2チャッキングピン、及び複数の第3チャッキングピンと、
前記複数の第1乃至第3チャッキングピンが前記基板の側部と接触/非接触するように前記複数の第1乃至第3チャッキングピンを前記支持プレートの半径方向へ移動させる駆動ユニットとを含み、
工程進行のとき、前記駆動ユニットは、磁力によって前記第1乃至第3チャッキングピンの中の何れか一つを前記基板の側部と非接触させることを特徴とするスピンヘッド。
【請求項11】
前記駆動ユニットは、
前記第1チャッキングピンに連結され、前記磁力によって前記第1チャッキングピンと共に前記支持プレートの半径方向へ移動する第1磁性体を各々具備する複数の第1従動部と、
前記第2チャッキングピンに連結され、前記磁力によって前記第2チャッキングピンと共に前記支持プレートの半径方向へ移動する第2磁性体を各々具備する複数の第2従動部と、
前記第3チャッキングピンに連結され、前記磁力によって前記第3チャッキングピンと共に前記支持プレートの半径方向へ移動する第3磁性体を各々具備する複数の第3従動部と、
前記複数の第1乃至第3従動部の内側に配置される駆動磁性体と、
第1高さに位置する前記第1磁性体と、前記第1高さと異なる第2高さに位置する前記第2磁性体と、前記第1及び第2高さと異なる第3高さに位置する前記第3磁性体に選択的に磁力を印加するために前記駆動磁性体を昇降させる昇降部材とを含むことを特徴とする請求項10に記載のスピンヘッド。
【請求項12】
前記駆動磁性体に対向する前記第1乃至第3磁性体の一側と、前記第1乃至第3磁性体に対向する前記駆動磁性体の一側は、同一極性を持つことを特徴とする請求項10に記載のスピンヘッド。
【請求項13】
支持プレートの上部にローディングされた基板の側部を支持する複数の第1及び第2チャッキングピンと前記複数の第1及び第2チャッキングピンを前記支持プレートの半径方向へ移動させる駆動ユニットを具備するスピンヘッドを提供し、前記スピンヘッド上にローディングされた前記基板に処理液を供給して工程を進行する基板処理方法であって、
前記駆動ユニットの駆動磁性体を昇降して前記複数の第1チャッキングピンに各々連結された第1磁性体に磁力を印加して、前記複数の第1チャッキングピンを、前記磁力によって前記基板の側部から離隔させる第1段階と、
前記駆動磁性体を昇降して前記各々の第2チャッキングピンに連結された第2磁性体に磁力を印加して、前記複数の第2チャッキングピンを、前記磁力によって前記基板の側部から離隔させる第2段階とを含み、
前記第1磁性体は、第1高さに位置して、前記第2磁性体は、前記第1高さと異なる第2高さに位置して、前記駆動磁性体の昇降によって前記第1段階と前記第2段階は、交代で反復されることを特徴とする基板処理方法。
【請求項14】
前記駆動磁性体に対向する前記第1及び第2磁性体の一側と、前記第1及び第2磁性体に対向する前記駆動磁性体の一側は、同一極性を持つことを特徴とする請求項13に記載の基板処理方法。
【請求項15】
前記方法は、前記複数の第1チャッキングピンに各々連結された複数の第1補助磁性体と前記複数の第2チャッキングピンに各々連結された複数の第2補助磁性体に磁力を印加して前記複数の第1及び第2チャッキングピンを同時に前記支持プレートの半径外側方向へ移動させた状態で前記支持プレートの上部に前記基板をローディング/アンローディングする段階をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の基板処理方法。
【請求項16】
前記駆動磁性体に対向する前記第1及び第2補助磁性体の一側と、前記第1及び第2補助磁性体に対向する前記駆動磁性体の一側は、同一極性を持つことを特徴とする請求項15に記載の基板処理方法。
【請求項17】
前記スピンヘッドは、前記基板の側部を支持する複数の第3チャッキングピンをさらに含み、
前記方法は、前記駆動磁性体を昇降して前記各々の第3チャッキングピンに連結された複数の第3磁性体に磁力を印加して、前記複数の第3チャッキングピンを、前記磁力によって前記基板の側部から離隔させる第3段階をさらに含み、
前記第3磁性体は、前記第1及び第2高さと異なる第3高さに位置して、前記駆動磁性体の昇降によって前記第1乃至第3段階は、順次反復されることを特徴とする請求項13に記載の基板処理方法。
【請求項18】
工程進行のとき、複数の第1チャッキングピン、複数の第2チャッキングピン、及び複数の第3チャッキングピンを利用して支持プレートの上部にローディングされた基板の側部を支持し、
複数の第1乃至第3チャッキングピンの中の選択された何れか一つは、前記基板の側部と非接触となり、残りは前記基板の側部と接触し、
前記基板の側部と非接触となる何れか一つは、交代で選択されることを特徴とする基板処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−60579(P2008−60579A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−223637(P2007−223637)
【出願日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(500376449)セメス株式会社 (61)
【Fターム(参考)】