説明

スロットマシン

【課題】 スロットマシンの前面側に設けられた演出ランプ群のランプを順送りに点灯させることにより、筐体全体を使ったダイナミックな演出をすることができるようにしたものである。
【解決手段】 スロットマシン(10)の前面にバックライト(120)、中パネルランプ、装飾ランプを含む複数のランプから構成された演出ランプ群を設け、役抽選手段(310)と、演出ランプ群のうちの少なくとも1個を起点として当該起点となるランプの点灯状態を変化させるとともに当該起点となるランプと隣り合うランプの点灯状態を順送りに変化させる点灯パターンを複数種類記憶するための点灯パターン記憶手段(450)と、記憶された複数種類の点灯パターンのうちから1種類の点灯パターンを選択するための点灯パターン選択手段(460)と、選択された点灯パターンに従って、演出ランプ群に含まれるランプの点灯状態を変化させるための点灯制御手段(470)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スロットマシンに関し、スロットマシンの前面側に設けられた演出ランプ群のランプを順送りに点灯させることにより、筐体全体を使ったダイナミックな演出をすることができるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、リールの裏側に配置されたバックライトを点滅することにより、抽選結果を報知するようにしたスロットマシンが知られている(例えば特許文献1の段落番号「0046」〜「0050」、図10〜12参照)。
【特許文献1】特開平11-164934号(段落番号「0046」〜「0050」、図10〜12)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記した従来のスロットマシンでは、バックライトの点滅のみで、演出効果に乏しいという問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
【0004】
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、スロットマシンの前面側に設けられた演出ランプ群のランプを順送りに点灯させることにより、筐体全体を使ったダイナミックな演出をすることができるようにしたものである。
この結果、遊技者の視線を筐体全域に向けさせることが可能となる。
【0005】
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2に記載の発明は、演出ランプ群に含まれる複数個のランプの点灯状態により、抽選結果を報知させることができるようにしたものである。
【0006】
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3に記載の発明は、演出ランプ群のランプの点灯状態の変化時間を変化させることで、各ランプの順送りの点灯速度を変化させることができるようにしたものである。
【0007】
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4に記載の発明は、点灯状態を同時に変化されるランプの個数を変化させることで、各ランプの順送りの点灯速度を変化させることができるようにしたものである。
【0008】
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5に記載の発明は、起点となるランプの位置又は個数を変化させることができるようにしたものである。
この結果、起点となるランプの位置又は個数によって抽選結果を報知することができる。
【0009】
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、上記した請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項6に記載の発明は、終点となるランプの位置又は個数を変化させることができるようにしたものである。
この結果、終点となるランプの位置又は個数によって抽選結果を報知することができる。
【0010】
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、上記した請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項7に記載の発明は、特定ランプを所定時間点灯させることで、抽選結果を報知することができるようにしたものである。
【0011】
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、上記した請求項1〜7のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項8に記載の発明は、遊技者のスイッチ操作により、ランプの点灯パターンを変化させることができるようにしたものである。
この結果、遊技者参加型の演出を実行することが可能となる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0013】
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
第1に、スロットマシン(10)には、例えば図1及び図6に示すように、次の構成を備える。
(1)リール(31〜33)
リール(31〜33)は、複数個(例えば3個)有り、外周に複数種類の図柄が表示されている。
なお、リール(31〜33)の個数として、3個を例示したが、これに限定されず、例えば2個或いは4個以上としても良い。
(2)リールモータ(34〜36)
リールモータ(34〜36)は、複数個(例えば3個)有り、各リール(31〜33)を個別に回転可能なものである。
なお、リールモータ(34〜36)の個数として、3個を例示したが、これに限定されず、例えば2個或いは4個以上としても良い。
(3)表示窓(20)
表示窓は、複数個の各リール(31〜33)がそれぞれ臨むとともに、当該各リール(31〜33)それぞれ表示された複数種類の図柄のうち、予め設定された複数コマ(例えば3コマ)が臨むことが可能なものである。
(4)スタートスイッチ(70)
スタートスイッチ(70)は、リールモータ(34〜36)の駆動を開始させるためのものである。
(5)ストップスイッチ(80〜82)
ストップスイッチ(80〜82)は、複数個(例えば3個)有り、リールモータ(34〜36)の駆動を停止させることで、対応するリール(31〜33)の回転を個別に停止可能なものである。
なお、ストップスイッチ(80〜82)の個数として、3個を例示したが、これに限定されず、例えば2個或いは4個以上としても良い。
(6)遊技制御手段(200)
遊技制御手段(200)は、例えば図1に示すように、リールモータ(34〜36)、スタートスイッチ(70)、複数個(例えば3個)のストップスイッチ(80〜82)にそれぞれ接続されるものである。
【0014】
第2に、スロットマシン(10)には、例えば図1に示すように、演出ランプ群を備える。
演出ランプ群は、例えば図1に示すように、次の構成を含む複数のランプから構成される。
(7)バックライト(120)
バックライト(120)は、複数個(例えば9個)有り、複数個の各リール(31〜33)の裏側にそれぞれ配置され、表示窓(20)に臨む複数コマの図柄を個別に照明可能なものである。
(8)中パネルランプ(130〜133)
中パネルランプ(130〜133)は、複数個(例えば4個)有り、表示窓(20)の左右上下の少なくとも一方に配置され、遊技の進行に応じて点灯するものである。
(9)装飾ランプ(例えば中サイドランプ134〜135、上部ランプ140〜142、下部ランプ150〜152)
装飾ランプ(例えば中サイドランプ134〜135、上部ランプ140〜142、下部ランプ150〜152)は、複数個有り、スロットマシンの前面に配置され、遊技の進行に応じて点灯するものである。
【0015】
第3に、遊技制御手段(200)には、例えば図1に示すように、次の構成を備える。
(10)役抽選手段(310)
役抽選手段(310)は、役の当否を抽選により決定するためのものである。
(11)点灯パターン記憶手段(450)
点灯パターン記憶手段(450)は、演出ランプ群のうちの少なくとも1個を起点として、当該起点となるランプの点灯状態を変化させるとともに、当該起点となるランプと隣り合うランプの点灯状態を順送りに変化させる点灯パターンを複数種類記憶するためのものである。
(12)点灯パターン選択手段(460)
点灯パターン選択手段(460)は、役抽選手段(310)の抽選結果にもとづいて、点灯パターン記憶手段(450)に記憶された複数種類の点灯パターンのうちから1種類の点灯パターンを選択するためのものである。
(13)点灯制御手段(470)
点灯制御手段(470)は、点灯パターン選択手段(460)により選択された点灯パターンに従って、演出ランプ群に含まれるランプの点灯状態を変化させるためのものである。
【0016】
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、点灯パターンには、演出ランプ群に含まれる複数個のランプの点灯状態を同時に変化させることで、役抽選手段(310)の抽選結果を暗示させる形状を表示させる点灯パターンを含んでいる。
【0017】
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、点灯制御手段(470)には、例えば図1に示すように、次の構成を備える。
(1)点灯状態変化手段(471)
点灯状態変化手段(471)は、役抽選手段(310)の抽選結果に応じて、ランプの点灯状態の変化時間を変化させるためのものである。
【0018】
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、点灯制御手段(470)には、例えば図1に示すように、次の構成を備える。
(1)点灯個数変化手段(472)
点灯個数変化手段(472)は、役抽選手段(310)の抽選結果に応じて、起点となるランプの位置又は個数を変化させるためのものである。
【0019】
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、点灯制御手段(470)には、例えば図1に示すように、次の構成を備える。
(1)起点変化手段(473)
起点変化手段(473)は、役抽選手段(310)の抽選結果に応じて、起点となるランプの位置又は個数を変化させるためのものである。
【0020】
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、上記した請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、点灯制御手段(470)には、例えば図1に示すように、次の構成を備える。
(1)終点変化手段(474)
終点変化手段(474)は、役抽選手段(310)の抽選結果に応じて、終点となるランプの位置又は個数を変化させるためのものである。
【0021】
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、上記した請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、点灯制御手段(470)には、例えば図1に示すように、次の構成を備える。
(1)特定ランプ変化手段(475)
特定ランプ変化手段(475)は、演出ランプ群のうちの少なくとも1個を特定ランプとして選択し、役抽選手段(310)の抽選結果に応じて、特定ランプの点灯状態を変化させる所定時間を変化させるためのものである。
【0022】
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、上記した請求項1〜7のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、点灯制御手段(470)には、例えば図1に示すように、次の構成を備える。
(1)点灯パターン変化手段(476)
点灯パターン変化手段(476)は、スロットマシン(10)に備えられる各種のスイッチの操作を契機として、点灯パターンを変化させるためのものである。
なお、各種のスイッチには、ベットスイッチ(60)、スタートスイッチ(70)、ストップスイッチ(80〜82)が含まれるが、これに限定されない。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0024】
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、スロットマシンの前面側に設けられ、所定の役割を与えられた演出ランプ群のランプを、本来の役割とは別に、複数種類の点灯パターンによって連動して点灯させることにより、筐体全体を使ったダイナミックな演出をすることができる。
この結果、リールや液晶部分に偏りがちな遊技者の視線を筐体全域に向けさせることが可能となる。
【0025】
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
この結果、遊技者にスロットマシン全体を見渡して抽選結果を知ろうとする楽しみを与えることができる。
【0026】
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、演出ランプ群のランプの点灯状態の変化時間を変化させることで、各ランプの順送りの点灯速度を変化させることができる。
この結果、各ランプの順送りの点灯速度が速いほどボーナス当選の信頼度を高く設定することなどにより、各ランプの順送りの点灯速度の変化により、抽選結果の報知をさせることができる。
【0027】
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、点灯状態を同時に変化されるランプの個数を変化させることで、各ランプの順送りの点灯速度を変化させることができる。
この結果、各ランプの順送りの点灯速度が速いほどボーナス当選の信頼度を高く設定することなどにより、各ランプの順送りの点灯速度の変化により、抽選結果の報知をさせることができる。
【0028】
(請求項5)
請求項5に記載の発明によれば、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5に記載の発明によれば、起点となるランプの位置又は個数を変化させることができる。
この結果、様々な位置から点灯が開始させるため、遊技者に意外感をもたらすことができる。
【0029】
(請求項6)
請求項6に記載の発明によれば、上記した請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6に記載の発明によれば、終点となるランプの位置又は個数を変化させることができる。
この結果、例えば終点となるランプの位置又は個数によって抽選結果を報知するようにすることで、遊技者を様々な位置で終了するランプの点灯に注目させることができる。
【0030】
(請求項7)
請求項7に記載の発明によれば、上記した請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項7に記載の発明によれば、特定ランプを所定時間点灯させることで、抽選結果を報知することができる。
この結果、ランプの点灯状態に変化をもたらせ、遊技者に期待感を与えることができる。
【0031】
(請求項8)
請求項8に記載の発明によれば、上記した請求項1〜7のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項8に記載の発明によれば、遊技者のスイッチ操作により、ランプの点灯パターンを変化させることができる。
この結果、遊技者を演出に参加させることができ、より遊技を楽しませることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
(図面の説明)
図1は、スロットマシンの動作を説明するための概略ブロック図、図2は図1の中パネルランプの詳細を説明するための概略ブロック図、図3は図1の中サイドランプの詳細を説明するための概略ブロック図、図4は図1の上部ランプの詳細を説明するための概略ブロック図、図5は図1の下部ランプの詳細を説明するための概略ブロック図、図6はスロットマシンの概略正面図、図7は演出処置を説明するためのフローチャート、図8は中パネルランプを説明するための説明図、図9はランプの点灯状態を説明するための説明図、図10はランプの点灯状態の他の一例を説明するための説明図、図11はランプの点灯状態の他の一例を説明するための説明図、図12はランプの点灯状態の他の一例を説明するための説明図をそれぞれ示すものである。
【0033】
(スロットマシン10)
まず、図6を用いて、スロットマシン10の正面図について説明する。
スロットマシン10の高さの中央には、透明な方形の表示窓20を設けている。
【0034】
表示窓20の内部には、リールユニット30を配置している。
リールユニット30は、図柄が可変表示可能な複数個の可変表示部、例えば3個のリール31〜33を有するものである。
なお、可変表示部として、リール31〜33を例示したが、これに限定されず、図示しないが、例えば液晶等の画像表示装置の一部のエリアでも良い。
さらに、可変表示部の例示であるリール31〜33の個数として、3個を例示したが、これに限定されず、図示しないが、2個、或いは4個以上のリール31〜33を用いても良い。
具体的には、リールユニット30には、表示窓20に臨む3個のリール31〜33と、各リール31〜33を個々に回転可能な、複数個、例えば3個のリール31〜33と同数の3個のリールモータ34〜36(図1参照)とを備える。
なお、リールモータ34〜36の個数は、リール31〜33の個数と同様に、3個に限定されず、2個、或いは4個以上でも良い。
【0035】
各リール31〜33には、図示しないが、外周に複数種類の図柄が表示されている。また、表示窓20には、複数段、例えば上・中・下段の計3個の図柄が停止表示されるようにしているが、これに限定されず、1個の図柄が停止表示されるようにしても良い。
【0036】
また、表示窓20の上側には、画像表示装置40を設けている。
画像表示装置40は、演出を表示可能なものであり、例えば液晶ユニットから構成されている。
なお、画像表示装置40として、液晶ユニットを例示したが、これに限定されず、ドット・マトリックス等から構成しても良い。
また、画像表示装置40の左右両側には、左右一対のスピーカ100、101が配置されている。
上記スピーカ100、101は、遊技の進行に応じて音声を発生させるためのものである。
なお、スピーカ100、101の個数は、2個に限定されず、単数或いは3個以上としても良い。
【0037】
一方、表示窓20の下側には、図6の向かって右側に、メダル投入口50を設けている。メダル投入口50は、メダルを投入可能なものである。
なお、メダルは、遊技媒体の例示であり、遊技媒体はメダルに限定されず、図示しないが、パチンコ機の遊技球や、或いはカードやコインに電子的に記憶された電子マネーの度数等を用いても良い。
【0038】
また、メダル投入口50の図6の向かって左側には、ベットスイッチ60を設けている。
ベットスイッチ60は、メダル投入口50から規定枚数(例えば3枚)を超えて内部に投入され、クレジット(貯留)されたクレジットメダルをベットする(賭ける)ためのものである。
なお、ベットスイッチ60の個数は、単数でも複数個でも良い。
【0039】
ベットスイッチ60の下側には、スタートスイッチ70を設けている。
スタートスイッチ70は、リールユニット30の駆動を開始するためのものである。そして、スタートスイッチ70は、レバー状に形成され、レバーを傾けることで操作する。スタートスイッチ70を操作すると、リールユニット30の駆動が開始され、3個のリールモータ34〜36(図1参照)が回転する。
【0040】
スタートスイッチ70の図6の向かって右隣には、複数個、例えば3個の第1〜第3リール31〜33と同数の3個のストップスイッチ80〜82を設けている。
【0041】
3個のストップスイッチ80〜82は、リールユニット30の駆動を停止するためのものである。図6の向かって左側のストップスイッチ80(以下、「左ストップスイッチ80」ともいう。)を操作すると、左側のリール31(以下、「左リール31」ともいう。)の回転が停止する。同様に、中央のストップスイッチ81(以下、「中ストップスイッチ81」ともいう。)を操作すると、中央のリール32(以下、「中リール32」ともいう。)の回転が停止する。右側のストップスイッチ82(以下、「右ストップスイッチ82」ともいう。)を操作すると、右側のリール33(以下、「右リール33」という。)の回転が停止する。
なお、ストップスイッチ80〜82の個数として、3個を例示したが、これに限定されず、複数個であれば足り、2個或いは4個以上でも良い。
【0042】
3個のストップスイッチ80〜82の下側には、下パネル部Sを設けている。
下パネル部Sはスロットマシン10のキャラクターや役を構成する図柄等が表示されており、内部が透けて見える透明なパネルから構成される。なお、透明には、無色透明の他、有色透明、半透明なども含まれる。
【0043】
下パネル部Sの下側には、メダル貯留皿90を設けている。
メダル貯留皿90には、後述する図1のホッパーユニット110から払い出されたメダルが貯留される。
【0044】
(演出ランプ群)
演出ランプ群は、複数個のバックライト120と、複数個の中パネルランプ130〜133と、複数個の装飾ランプとを含む複数のランプから構成され、装飾を兼ねて、各種の演出に用いられるものである。
【0045】
具体的には、演出ランプ群は、例えば、次の(1)〜(4)のランプ群からなる。
(1)バックライト120
(2)中パネルランプ130〜133
(3)中サイドランプ(装飾ランプ)134〜135
(4)上部ランプ(装飾ランプ)140〜142
(5)下部ランプ(装飾ランプ)150〜152
なお、演出ランプ群は、上記した(1)〜(5)に限定されない。
【0046】
(バックライト120)
バックライト120は、図8に示すように、複数個、例えば9個有り、複数個の各リール31〜33の裏側にそれぞれ配置され、表示窓20に臨む複数コマの図柄を個別に照明可能なものである。
【0047】
(中パネルランプ130〜133)
中パネルランプ130〜133は、図8に示すように、複数個有り、表示窓20の左右上下の少なくとも一方に配置され、遊技の進行に応じて点灯するものである。
【0048】
具体的には、中パネルランプ130〜133は、図2に示すように、次のランプから構成される。
なお、中パネルランプは、次の(1)〜(4)に限定されない。
(1)リール左ランプ130
リール左ランプ130は、図8に示すように、表示窓20の左側に設けられ、縦方向に隣接する例えば5つのランプからなり、有効ラインを表示するものである。リール左ランプ130の内部には、図示しないが、内部にLED等のランプが内蔵されている。
なお、リール左ランプ130は、有効ラインを表示する場合に限定されず、後述する当選役に対応する図柄の組み合わせや、入賞可能なストップスイッチ80〜82の操作順番を報知するランプとしても機能するようにしても良い。
また、リール左ランプ130は、遊技者がゲームに賭数を設定した場合にその賭数に応じて発光するもので、1枚賭けランプ130a、2枚賭けランプ130b、130c、3枚賭けランプ130d、130eからなる。
1枚賭けランプ130aは、ベットされた枚数が1枚、2枚及び3枚である場合に発光するものである。
2枚賭けランプ130b、130cは、ベットされた枚数が2枚及び3枚である場合に発光するものである。
3枚賭けランプ130d、130eは、ベットされた枚数が3枚である場合に発光するものである。
(2)リール右ランプ131
リール右ランプ131は、図8に示すように、表示窓20の右側に設けられ、縦方向に隣接する例えば5つのランプからなり、例えば、後述するボーナスに当選した場合に点灯するもので、ボーナスの種類に応じて遊技者が停止表示させる所定の図柄が表示されている。リール右ランプ131の内部には、図示しないが、内部にLED等のランプが内蔵されている。
なお、リール右ランプ131は、後述する当選役に対応する図柄の組み合わせや、入賞可能なストップスイッチ80〜82の操作順番を報知するランプとしても機能するようにしても良い。
(3)リール下ランプ132
リール下ランプ132は、図8に示すように、表示窓20の下側に設けられ、横方向に隣接する例えば3つのランプからなり、例えば、スロットマシン10のキャラクターが描かれている。リール下ランプ132の内部には、図示しないが、内部にLED等のランプが内蔵されている。
なお、リール下ランプ132には、スロットマシンのキャラクターが描かれている場合に限定されず、例えばクレジットメダル数を表示するセグメント表示器等が設けられても良い。
(4)リール上ランプ133
リール上ランプ133は、図8に示すように、表示窓20の上側に設けられ、横方向に隣接する例えば3つのランプからなり、例えば、スロットマシン10のキャラクターや後述する役に対応する図柄の組み合わせが描かれている。リール上ランプ133の内部には、図示しないが、内部にLED等のランプが内蔵されている。
【0049】
(中サイドランプ134〜135)
中サイドランプ134〜135は、図6に示すように、スロットマシン10の高さ方向中央の左右少なくとも一方に配置され、遊技の進行に応じて点灯するものである。
具体的には、中サイドランプ134〜135は、図3に示すように、次のランプから構成される。
なお、中サイドランプは、次の(1)〜(2)に限定されない。
(1)中左サイドランプ134
中左サイドランプ134は、図6に示すように、スロットマシン10の高さ方向中央の左端に設けられ、縦方向に隣接する例えば9つのランプからなり、中左サイドランプ134の内部には、図示しないが、内部にLED等のランプが内蔵されている。
(2)中右サイドランプ135
中右サイドランプ135は、図6に示すように、スロットマシン10の高さ方向中央の右端に設けられ、縦方向に隣接する例えば9つのランプからなり、中右サイドランプ135の内部には、図示しないが、内部にLED等のランプが内蔵されている。
【0050】
(上部ランプ140〜142)
上部ランプ140〜142は、図4に示すように、次のランプから構成される。
(1)上部中央ランプ140
上部中央ランプ140は、図6に示すように、画像表示装置40の上側に設けられ、横方向に隣接する例えば8つのランプからなり、上部中央ランプ140の内部には、図示しないが、内部にLED等のランプが内蔵されている。
(2)上部左ランプ141
上部左ランプ141は、図6に示すように、スピーカ100の左側及び上側に設けられ、隣接する例えば15つのランプからなり、上部左ランプ141の内部には、図示しないが、内部にLED等のランプが内蔵されている。
(3)上部右ランプ142
上部右ランプ142は、図6に示すように、スピーカ101の右側及び上側に設けられ、隣接する例えば15つのランプからなり、上部右ランプ142の内部には、図示しないが、内部にLED等のランプが内蔵されている。
【0051】
(下部ランプ150〜152)
下部ランプ150〜152は、例えば、図5に示すように、次のランプから構成される。
(1)下パネルランプ150
下パネルランプ150は、図6に示すように、下パネル部Sに設けられ、縦横方向に隣接する例えば15つのランプからなる、下パネル部Sに表示されるキャラクター等を照明するものであり、下パネルランプ150の内部には、図示しないが、内部にLED等のランプが内蔵されている。
(2)下部左サイドランプ151
下部左サイドランプ151は、図6に示すように、スロットマシン10の下部左端に設けられ、縦方向に隣接する例えば8つのランプからなり、下部左サイドランプ151の内部には、図示しないが、内部にLED等のランプが内蔵されている。
(3)下部右サイドランプ152
下部右サイドランプ152は、図6に示すように、スロットマシン10の下部右端に設けられ、縦方向に隣接する例えば8つのランプからなり、下部右サイドランプ152の内部には、図示しないが、内部にLED等のランプが内蔵されている。
【0052】
(遊技制御手段200)
つぎに、図1を用いて、遊技制御手段200について説明する。
遊技制御手段200は、遊技の進行を制御するためのものである。
【0053】
具体的には、遊技制御手段200は、図1に示すように、大別すると、次の2つの手段を備える。
なお、次の(1)〜(2)の手段の説明については、後述する。
(1)メイン制御手段300
(2)サブ制御手段400
なお、遊技制御手段200の手段は、上記した(1)〜(2)に限定されない。
【0054】
(メイン制御手段300)
つぎに、図1を用いて、メイン制御手段300について説明する。
メイン制御手段300は、遊技の進行を制御するためのものである。
具体的には、メイン制御手段300は、コンピュータであって、図示しないが、例えばCPUを中心に構成され、ROMやRAM等の記録媒体、I/O等を備えている。
また、記録媒体は、ROMやRAMに限定されず、そのほか電気的・磁気的・光学的なメモリーやディスク等でも良い。
【0055】
メイン制御手段300のCPU(図示せず)は、記録媒体、例えばROMに記録されたプログラムを読み込むことで、図1に示すように、次の手段として機能する。
なお、次の(1)〜(6)の手段の説明については、後述する。
(1)役抽選手段310
(2)リール停止制御手段320
(3)通常遊技制御手段330
(4)特別遊技制御手段340
(5)利益付与手段350
(6)遊技情報送信手段360
なお、メイン制御手段300の手段は、上記した(1)〜(6)に限定されない。
【0056】
(メイン制御手段300の入力段)
つぎに、図1を用いて、メイン制御手段300の入力段について説明する。
メイン制御手段300の入力段には、次のパーツがそれぞれ接続されている。
なお、メイン制御手段300の入力段に接続されるパーツは、次の(1)〜(7)に限定されない。
(1)メダルセンサー51
(2)ベットスイッチ60
(3)スタートスイッチ70
(4)ストップスイッチ80〜82
【0057】
(メイン制御手段300の出力段)
つぎに、図1を用いて、メイン制御手段300の出力段について説明する。
メイン制御手段300の出力段には、次のパーツがそれぞれ接続されている。
なお、メイン制御手段300の出力段に接続されるパーツは、次の(1)〜(3)に限定されない。
(1)リールモータ34〜36
(2)ホッパーユニット120
(3)サブ制御手段400
【0058】
(サブ制御手段400)
サブ制御手段400は、図1に示すように、メイン制御手段300に接続され、メイン制御手段300から一方向に送信される遊技情報、例えばコマンドやデータ等にもとづいて、各種の演出を制御するためのものである。
具体的には、サブ制御手段400は、コンピュータであって、図示しないが、例えばCPUを中心に構成され、ROMやRAM等の記録媒体、I/O等を備えている。
なお、サブ制御手段400のCPUの数は、1個に限定されず、2個以上のCPUを用いても良い。
また、記録媒体は、ROMやRAMに限定されず、そのほか電気的・磁気的・光学的なメモリーやディスク等でも良い。
【0059】
上記サブ制御手段400のCPU(図示せず)は、記録媒体、例えばROMに記録されたプログラムを読み込むことで、図1に示すように、大別すると、次の手段として機能する。
なお、次の(1)〜(7)の手段の説明については、後述する。
(1)遊技情報受信手段410
(2)演出抽選手段420
(3)画像制御手段430
(4)効果音発生手段440
(5)点灯パターン記憶手段450
(6)点灯パターン選択手段460
(7)点灯制御手段470
なお、サブ制御手段400の手段は、上記した(1)〜(7)に限定されない。
【0060】
(サブ制御手段400の入力段)
つぎに、図1を用いて、サブ制御手段400の入力段について説明する。
サブ制御手段400の入力段には、次のパーツが接続されている。
(1)メイン制御手段300
なお、サブ制御手段400の入力段に接続されるパーツは、上記した(1)に限定されない。
【0061】
(サブ制御手段400の出力段)
つぎに、図1を用いて、サブ制御手段400の出力段について説明する。
サブ制御手段400の出力段には、次のパーツがそれぞれ接続されている。
なお、サブ制御手段400の出力段に接続されるパーツは、次の(1)〜(3)に限定されない。
(1)画像表示装置40
(2)スピーカ100、101
(3)演出ランプ群
なお、演出ランプ群は、サブ制御手段400の出力段に接続される場合に限定されず、メイン制御手段300の出力段に接続されても良い。この場合は、上述したサブ制御手段400の(5)点灯パターン記憶手段450、(6)点灯パターン選択手段460、(7)点灯制御手段470は、メイン制御手段300に備えることが望ましい。
また、演出ランプ群の一部のみ(例えば、バックランプ120)がメイン制御手段300の出力段に接続され、他の演出ランプ群がサブ制御手段400の出力段に接続されても良い。この場合は、上述したサブ制御手段400の(5)点灯パターン記憶手段450、(6)点灯パターン選択手段460、(7)点灯制御手段470は、メイン制御手段300とサブ制御手段400との両方に備えることが望ましい。
【0062】
(役抽選手段310)
役抽選手段310は、役の当否を抽選により決定するためのものである。
具体的には、役の当否を抽選により決定する。
まず、役の当否には、次の種類がある。
(1)役の当選
(2)ハズレ
【0063】
役には、次の種類がある。
なお、次の(3)〜(5)の役の説明については、後述する。
また、役は、複数の役のうち1つだけ当選する場合のほか、複数の役が同時に2以上、当選する場合もあり、役抽選手段310はいわゆるグループ抽選が可能となっている。
(3)小役
(4)再遊技(リプレイ)
(5)ボーナス
なお、役の種類は、上記した(3)〜(5)に限定されない。
【0064】
(小役)
小役は、予め設定された小役図柄がメダルをベットすることで有効となったライン上に揃って入賞することを条件に、所定枚数のメダルを払い出すための役である。
【0065】
小役には、次の種類がある。
【0066】
(1)一般小役
ベルが3個揃うと、入賞となり、例えば15枚のメダルが払い出される。
また、チェリーは、図2の向かって左側の第1リール71に1個停止表示されると、入賞となり、例えば2枚のメダルが払い出される。このとき、残る2個の中央、右側の第2、第3リール72〜73に、停止表示される図柄の種類は問わない。
なお、チェリーは、いわゆる単チェリーに限定されず、2個、或いは3個揃った場合に入賞となるようにしても良い。
【0067】
(2)特定小役
特定小役は、ストップスイッチ80〜82が予め設定された操作方法、例えば所定の操作順番で操作された場合に、入賞が許容されている役である。
特定小役に対応する図柄、例えば「スイカ」の図柄が3個揃うと、入賞となり、例えば15枚のメダルが払い出される。
【0068】
特定小役には、大別すると、(2−1)ストップスイッチ80〜82の操作順番で操作された場合に入賞する役と、(2−2)所定の図柄の組み合わせが選択された場合に入賞する役とがある。
なお、特定小役の種類は、(2−1)〜(2−2)に限定されず、また、(2−1)及び(2−2)を共用しても良い。
【0069】
(2−1)操作順番
ストップスイッチ80〜82の操作順番で操作された場合に入賞する役は、具体的には、ストップスイッチ80〜82が所定の操作順番で操作された場合に、後述するリール停止制御手段320により、特定小役に対応する図柄、例えば「スイカ」の図柄を引き込むことで、当該「スイカ」が有効ライン上に揃うように設定されている役である。
逆に、予め設定された操作方法が実行されない場合には、後述するリール制御手段320により、「スイカ」をいわゆる蹴飛ばすことで、当該「スイカ」が有効ライン上に揃わないように停止表示している。
【0070】
なお、当該特定小役に当選した場合は、図示しないナビゲーション手段により、所定の条件の成立によりストップスイッチ80〜82の操作順番を報知しても良い(AT遊技)。遊技者は、報知された操作順番に従ってストップスイッチ80〜82を操作することにより、特定小役を入賞させる可能性を高くすることができる。
【0071】
(2−2)図柄の組み合わせ
所定の図柄の組み合わせが選択された場合に入賞する役は、具体的には、例えば図柄の配列上、同時に停止表示することが不可能な異なる3種類の特定の図柄(例えば、「赤7」、「青7」、「白7」)が配置されており、当該特定の図柄を含む例えば「赤7・ベル・ベル」図柄、「青7・ベル・ベル」図柄、「白7・ベル・ベル」図柄の組み合わせが揃った場合に入賞となるように設定されている役である。
【0072】
なお、当該特定小役に当選した場合は、図示しないナビゲーション手段により、所定の条件の成立により当選している図柄の組み合わせに対応する特定の図柄を報知して、例えば左リール31の3択(例えば赤7・青7・白7のいずれか1個)に正解するように報知しても良い(AT遊技)。遊技者は、報知された特定の図柄によって、当該特定小役に当選したことを認識し、当該対応する図柄を目押しすることで、特定小役を入賞させる可能性を高くすることができる。
【0073】
(再遊技)
再遊技は、いわゆるリプレイとも呼ばれ、予め設定されたリプレイ図柄が揃うことを条件に、メダルを投入すること無しに次回の遊技を行えるという役である。
【0074】
(リプレイタイム役)
リプレイタイム役は、後述するボーナスゲームが終了したときや予め設定された特定の図柄が揃うことを条件に、再遊技役の当選確率を向上させたリプレイタイム(RT)に移行させる役である。
リプレイタイム(RT)は、例えば、いずれのボーナスも入賞せずに規定ゲーム数に到達するか、規定ゲーム数に到達する前にいずれかのボーナスに入賞することで終了する。
【0075】
(ボーナス)
ボーナスは、特別遊技への移行役であり、特定役や、前述したようにそれ自体を特別遊技とも呼ぶ。
特別遊技は、抽選テーブルの小役等の当選確率が高確率に設定された抽選テーブルを用いて抽選が行われ、結果として、メダルの払い出しへの期待感の高い遊技である。
【0076】
また、ボーナスは、当選したが、当該ゲームで所定の図柄が揃わないために入賞しなかった場合には、当該当選は図示しないフラグ持越手段により次回以降のゲームに持ち越される。
なお、特別遊技として、ボーナスを例示したが、これに限定されない。また、特定役として、ボーナスを例示したが、これに限定されず、特定の小役等でも良い。
【0077】
具体的には、ボーナスには、次の種類がある。
なお、ボーナスの種類は、次の(1)〜(3)に限定されない。
【0078】
(1)BB移行役
BB移行役は、ビッグ・ボーナスへの移行役である。
すなわち、BB図柄を揃えることを条件に、後述する特別遊技制御手段340により、通常遊技から特別遊技であるビッグ・ボーナスへ移行させるための役である。
なお、BB図柄の入賞時に、メダルを払い出さなくとも良いし、或いはメダルを1枚以上払い出すようにしても良い。
ビッグ・ボーナスの開始後、遊技者がメダルを3枚投入すると仮定すると、トータルで約288枚のメダルが獲得可能であり、例えば345枚を超える払い出しで終了する。
【0079】
(2)MB移行役
MB移行役は、ミドル・ボーナスへの移行役である。
MB図柄を揃えることを条件に、後述する特別遊技制御手段340により、通常遊技から特別遊技であるミドル・ボーナスへ移行させるための役である。
なお、MB図柄の入賞時に、メダルを払い出さなくとも良いし、或いはメダルを1枚以上払い出すようにしても良い。
ミドル・ボーナスの開始後、遊技者がメダルを3枚投入すると仮定すると、トータルで約192枚のメダルが獲得可能であり、例えば253枚を超える払い出しで終了する。なお、ミドル・ボーナスは、ビッグ・ボーナスに比較して、遊技者が獲得できるメダルの枚数が低く設定されている。
【0080】
(3)RB移行役
RB移行役は、レギュラーボーナスへの移行役である。
レギュラーボーナスの開始後、遊技者がメダルを3枚投入すると仮定すると、トータルで約96枚のメダルが獲得可能である。レギュラーボーナスは、最高12回のゲームか、8回の入賞か、いずれか先に達成された条件により終了する。
【0081】
(リール停止制御手段320)
リール停止制御手段320は、役抽選手段310による遊技結果、及びストップスイッチ80〜82の操作にもとづいて、当該ストップスイッチ80〜82に対応するリールモータ34〜36の停止制御を行うためのものである。
【0082】
(通常遊技制御手段330)
通常遊技制御手段330は、通常遊技を行うためのものである。
通常遊技とは、いわゆる小役等の当選確率が設定された抽選テーブルを用いて抽選が行われ、当該抽選の結果、小役に当選し、当該小役が入賞した場合に、メダルが払い出される遊技である。
【0083】
(特別遊技制御手段340)
特別遊技制御手段340は、特別遊技を実行可能なものである。
特別遊技とは、いわゆるビッグ・ボーナスが相当し、例えば、上記抽選テーブルの小役等の当選確率が高確率に設定された抽選テーブルを用いて抽選が行われ、結果として、メダルの払い出しへの期待感の高い遊技である。
なお、特別遊技として、ビッグ・ボーナスを例示したが、これに限定されず、レギュラーボーナス等でも良い。
【0084】
(利益付与手段350)
利益付与手段350は、表示窓20に停止表示された3個のリール31〜33の図柄の組み合わせが、予め設定された所定の図柄の組み合わせに一致している場合に、予め設定された所定の枚数のメダルを払い出すためのものである。
メダルの払い出しは、ホッパーユニット120を駆動させることにより、メダルを実際に払い出しても良いし、或いはクレジットメダル枚数を増加させるようにしても良い。
【0085】
(遊技情報送信手段360)
遊技情報送信手段360は、役抽選手段310による抽選結果を、遊技情報に含めてサブ制御手段400に送信するためのものである。
遊技情報は、各種のコマンドやデータを信号に変換したものであり、メダルセンサー51によるメダル投入口50に投入されたメダルの検出信号や、ベットスイッチ60によるメダルのベット信号、スタートスイッチ70のスタート信号、ストップスイッチ80〜82の操作信号、役抽選手段310の抽選結果や遊技状態などが含まれる。
なお、遊技情報送信手段360は、信号をサブ制御手段400に一方向で送信しているが、これに限定されず、信号をメイン制御手段300とサブ制御手段400との間で相互に通信するようにしても良い。
【0086】
(遊技情報受信手段410)
遊技情報受信手段410は、遊技情報送信手段360から送信された遊技情報を受信するためのものである。
【0087】
(演出抽選手段420)
演出抽選手段420は、遊技情報受信手段410により受信した遊技情報にもとづいて、複数種類の演出のうちから1つの演出を抽選により選択するためのものである。
【0088】
(画像制御手段430)
画像制御手段430は、遊技情報受信手段410が受信した信号にもとづいて、各種の演出画像を画像表示装置40に表示させるためのものである。
【0089】
(効果音発生手段440)
効果音発生手段440は、遊技情報受信手段410が受信した信号にもとづいて、各種の効果音をスピーカ100、101から出力させるためのものである。
【0090】
(点灯パターン記憶手段450)
点灯パターン記憶手段450は、演出ランプ群のうちの少なくとも1個を起点として、当該起点となるランプの点灯状態を変化させるとともに、当該起点となるランプと隣り合うランプの点灯状態を順送りに変化させる点灯パターンを複数種類記憶するためのものである。
なお、点灯パターン記憶手段450に記憶される点灯パターン例については後述する。
また、点灯パターンは、メダルの賭け数、役抽選手段310の抽選結果、遊技状態(例えば、通常遊技中、ボーナス当選持ち越し中、ボーナス遊技中、RT中、AT中等)、当該遊技での停止図柄等に応じて予め定められていても良い。
【0091】
(点灯パターン選択手段460)
点灯パターン選択手段460は、役抽選手段310の抽選結果にもとづいて、点灯パターン記憶手段450に記憶された複数種類の点灯パターンのうちから1種類の点灯パターンを選択するためのものである。
点灯パターン選択手段460は、図示しないが、役抽選手段310の抽選結果に応じて設定された点灯パターンの抽選テーブルによって点灯パターンを選択するようにしている。
また、点灯パターン選択手段460は、メダルの賭け数、遊技状態(例えば、通常遊技中、ボーナス当選持ち越し中、ボーナス遊技中、RT中、AT中等)、当該遊技での停止図柄等に応じて予め定められた抽選テーブルによって点灯パターンを選択するようにしても良い。
【0092】
点灯パターン選択手段460により点灯パターンが選択されるタイミングは、例えば役抽選手段310の抽選結果を受信した時であるが、これに限定されず、遊技者がスイッチ(例えばストップスイッチ80〜82)を操作したときや、役を構成する図柄がいわゆるテンパイ状態となった時等であっても良い。
【0093】
(点灯制御手段470)
点灯制御手段470は、点灯パターン選択手段460により選択された点灯パターンに従って、演出ランプ群に含まれるランプの点灯状態を変化させるためのものである。
点灯制御手段470によりランプの点灯状態の変化を開始させるタイミングは、例えば、点灯パターン選択手段460により点灯パターンが選択された時であるが、これに限定されず、スタートスイッチ70を操作した時、いわゆるウエイト時、最初(第1停止)のストップスイッチ80〜82を操作した時、次(第2停止)のストップスイッチ80〜82を操作した時、最後(第3停止)のストップスイッチ80〜82を操作した時、これらのスイッチ操作後当該スイッチから指を離した時、役を構成する図柄がいわゆるテンパイ状態となった時、小役入賞した場合の利益付与手段350によるメダルの払い出し終了時、遊技の終了後のベットスイッチ60を操作した時等でも良い。
【0094】
一方、点灯制御手段470には、図1に示すように、次の手段を備える。
なお、次の(1)〜(6)の手段の説明については、後述する。
(1)点灯状態変化手段471
(2)点灯個数変化手段472
(3)起点変化手段473
(4)終点変化手段474
(5)特定ランプ変化手段475
(6)点灯パターン変化手段476
なお、点灯制御手段470の手段は、上記した(1)〜(6)に限定されない。
【0095】
(点灯状態変化手段471)
点灯状態変化手段471は、役抽選手段310の抽選結果に応じて、ランプの点灯状態の変化時間、例えば順送りに点灯される点灯時間を変化させるためのものである。
1個のランプの点灯時間が短いほど、順送りの点灯速度が速くなり、1個のランプの点灯時間が長いほど、順送りの点灯速度が遅くなる。
【0096】
(点灯個数変化手段472)
点灯個数変化手段472は、役抽選手段310の抽選結果に応じて、点灯状態を同時に変化されるランプの個数を変化させるためのものである。
点灯状態を同時に変化させるランプの個数は、1個、2個或いは3個以上であるが、個数が増えるほど、点灯状態が変化するスピードが速くなる等の演出が可能となる。
【0097】
(起点変化手段473)
起点変化手段473は、役抽選手段310の抽選結果に応じて、起点となるランプの位置又は個数を変化させるためのものである。
起点となるランプの位置は、例えば、図10に示すように、上部中央ランプ140の中央のランプk3である。
また、起点となるランプの個数は、1個或いは2個以上であっても良い。
【0098】
(終点変化手段474)
終点変化手段474は、役抽選手段310の抽選結果に応じて、終点となるランプの位置又は個数を変化させるためのものである。
終点となるランプの位置は、例えば、図8に示す、リール上ランプ133の中央のランプ等が該当する。
終点となるランプの個数は、1個或いは2個以上であっても良い。
【0099】
(特定ランプ変化手段475)
特定ランプ変化手段475は、演出ランプ群のうちの少なくとも1個を特定ランプとして選択し、役抽選手段310の抽選結果に応じて、特定ランプの点灯状態を変化させる所定時間を変化させるためのものである。
特定ランプは、例えば、図11に示す、リール右ランプ131の一番下のランプc1であり、順送りの点灯の途中で、特定ランプの位置で所定時間点灯の順送りを停止させる。
【0100】
(点灯パターン変化手段476)
点灯パターン変化手段476は、スロットマシン10に備えられる各種のスイッチの操作を契機として、点灯パターンを変化させるためのものである。
各種のスイッチには、ベットスイッチ60、スタートスイッチ70、ストップスイッチ80〜82の他、図示しないが、点灯パターンを変化させるための演出スイッチが含まれる。
具体的には、遊技操作を受け付けない状態であるいわゆるフリーズ演出中等に遊技者に点灯パターンを変化させるゲームを行わせる。
なお、フリーズ演出中に限定されず、リール31〜33の回転中や、ベットスイッチ60操作後スタートスイッチ70操作前等であっても良い。
【0101】
(図7のフローチャートの説明)
つぎに、図7を用いて、演出処理について説明する。
まず、図7のステップS10に進み、遊技情報を受信したか否かを判定する。
上記判定は、図1の遊技情報受信手段410により行われる。
上記判定の結果、遊技情報を受信したと判定されない場合は、図7に示すように、当該ステップS10を繰り返すこととなる。
【0102】
これに対し、ステップS10において、遊技情報を受信したと判定された場合は、ステップS10から次のステップS11に進み、点灯パターン演出が選択されたか否かが判定される。
上記判定は、図1の演出抽選手段420により行われる。
上記判定の結果、点灯パターン演出が選択されたと判定された場合は、ステップS11から次のステップS12に進み、点灯パターンの選択が行われる。
上記点灯パターンの選択は、図1の点灯パターン選択手段460により行われる。
上記選択後、ステップS12から次のステップS13に進み、選択された点灯パターンの実行が行われる。
上記点灯パターンの実行は、図1の点灯制御手段470により行われる。
上記実行後、図7の演出処理を終了する。
【0103】
一方、先に説明したステップS11において、点灯パターン演出が選択されたと判定されない場合、すなわち他の演出が選択された場合は、ステップS11から次のステップS20に進み、通常演出が実行される。
上記通常演出は、図1のサブ制御手段400により行われる。
上記通常演出後、図7の演出処理を終了する。
【0104】
(点灯パターンの種類)
点灯パターン記憶手段450により記憶され、点灯パターン選択手段460により選択される点灯パターンには、例えば次の点灯パターンがある。
なお、点灯パターン記憶手段450により記憶され、点灯パターン選択手段460により選択される点灯パターンは、次のものに限定されない。
また、点灯パターンは、次のものの組み合わせであっても良い。
【0105】
(第1の点灯パターン)
第1の点灯パターンは、演出ランプ群に含まれる複数個のランプの点灯状態を同時に変化させることで、役抽選手段310の抽選結果を暗示させる形状、例えば図10に示すような「7」の数字を表示させる点灯パターンである。
具体的には、図10に示すように、例えば、上部中央ランプ140の中央のランプk3を起点として、左側へは上部中央ランプ140から上部左ランプ141に点灯していき、右側へは上部中央ランプ140から上部右ランプ142、中右サイドランプ135、下部右サイドランプ152に点灯していき、そのまま点灯状態を維持することで、「7」の数字を表示させ、ボーナス当選の報知の演出等を行う。
抽選結果を暗示させる形状には、「7」等の数字に限定されず、例えば「V」等の文字の他、図形や絵であっても良い。
【0106】
(第2の点灯パターン)
第2の点灯パターンは、ランプの点灯状態の移動速度を変化させる点灯パターンである。
具体的には、所定の起点から点灯を開始させるが、ランプの点灯状態の移動速度の変化は、点灯状態変化手段471によりランプの点灯・消灯を速くして順送りに点灯するランプを移動していくことにより行われるようにしても良いし、点灯個数変化手段472により一度に点灯・消灯するランプの数を多くすることにより行われるようにしても良いし、これらを組み合わせても良い。
【0107】
また、最初(第1停止)のストップスイッチ80〜82操作までは点灯状態の移動速度を遅く、次(第2停止)のストップスイッチ80〜82操作までは点灯状態の移動速度を速く、最後(第3停止)のストップスイッチ80〜82操作までは点灯状態の移動速度を遅くする等、速度を段階的に変化させても良い。
【0108】
(第3の点灯パターン)
第3の点灯パターンは、起点となるランプの位置又は個数を変化させる点灯パターンである。
起点の位置又は個数の変化は、起点変化手段473により行われる。
例えば、起点となるランプの位置が、以前の点灯は上部左ランプ141から点灯したが、今回の点灯は下部右サイドランプ152から点灯を開始する等により、意外感のある演出を行う。
【0109】
また、例えば、図9に示すように、下部左サイドランプ151の一番下のランプと、下部右サイドランプ152の一番下のランプとがそれぞれ起点k1、k2となり、同時に上側へ点灯を開始し、左側のランプと右側のランプとのランプの点灯状態の差異による演出等を行う。例えば、左側は上部左ランプ141の一番上のランプの終点f1まで点灯したが、右側は中右サイドランプ135の一番上のランプの終点f2までしか点灯しない場合には、例えばボーナス当選の信頼度が低く、左右両側が上部左ランプ141、上部右ランプ142まで点灯した場合は信頼度が高い等の報知が可能となる。
【0110】
また、遊技者のスイッチ操作、例えばストップスイッチ80〜82操作毎に起点となる起点となるランプの位置を変化させても良い。具体的には、最初(第1停止)のストップスイッチ80〜82操作時は下部左サイドランプ151の一番下のランプを起点k1として点灯を開始し、次(第2停止)のストップスイッチ80〜82操作時は中左サイドランプ134の一番下のランプを起点k3として点灯を開始し、最後(第3停止)のストップスイッチ80〜82操作時は上部左ランプ141の一番下のランプを起点k4として点灯を開始して、起点となるランプの位置を変化させる。
【0111】
(第4の点灯パターン)
第4の点灯パターンは、終点となるランプの位置又は個数を変化させる点灯パターンである。
終点となるランプの位置又は個数の変化は、終点変化手段474により行われる。
例えば、図11に示すように、バックライト120の中央のライトを起点k5として矢印に示すように渦巻状に点灯を開始した場合の終点となったランプの位置f3が、所定のランプ、例えばリール左ランプの一番上のランプ130dであった場合は、ボーナス当選の確定を報知する等の、終点となったランプの位置により報知を行う演出を行う。また、図12に示すように、バックライト120の中央のライトを起点k5として矢印に示すように渦巻状に点灯を開始した場合に、図11に示す点灯より大きく、リール上ランプ133、中右サイドランプ135、下部右サイドランプ152、下パネルランプ150、下部左サイドランプ151、中左サイドランプ134、上部左ランプ141、上部中央ランプ140、上部右ランプ142、中右サイドランプ135、リール下ランプ132、リール左ランプ130と点灯をした場合は、図11に示す点灯パターンよりも遊技者に有利なビッグ・ボーナス当選の確定を報知する等の演出を行うことも可能である。
【0112】
また、図11に示すように、終点となるランプf3の点灯の前に、特定ランプ変化手段475により特定ランプ、例えばリール右ランプ131の一番下のランプc1を所定時間点灯させるようにしても良い。この演出により、ランプの点灯状態に変化をもたらせ、遊技者に期待感を与えることが可能となる。
【0113】
(第5の点灯パターン)
第5の点灯パターンは、各種のスイッチの操作を契機として、点灯パターンを変化させる点灯パターンである。
点灯パターンの変化は、点灯パターン変化手段476により行われる。
例えば、遊技操作を受け付けない状態であるいわゆるフリーズ演出中に、いずれかのスイッチ(例えば図示しない演出スイッチ)を操作すると点灯するランプが増えていき、増加したランプの点灯が多いほど期待度が高いが、スイッチを押しすぎて全てのランプが消灯した場合は、ボーナス当選の期待度が低い等の演出を行う。この演出により遊技者が自らの手で期待度を操作する楽しみを与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】スロットマシンの動作を説明するための概略ブロック図である。
【図2】図1の中パネルランプの詳細を説明するための概略ブロック図である。
【図3】図1の中サイドランプの詳細を説明するための概略ブロック図である。
【図4】図1の上部ランプの詳細を説明するための概略ブロック図である。
【図5】図1の下部ランプの詳細を説明するための概略ブロック図である。
【図6】スロットマシンの概略正面図である。
【図7】演出処置を説明するためのフローチャートである。
【図8】中パネルランプを説明するための説明図である。
【図9】ランプの点灯状態を説明するための説明図である。
【図10】ランプの点灯状態の他の一例を説明するための説明図である。
【図11】ランプの点灯状態の他の一例を説明するための説明図である。
【図12】ランプの点灯状態の他の一例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0115】
10 スロットマシン
20 表示窓 30 リールユニット
31〜33 リール 34〜36 リールモータ
37〜39 リール検出手段 40 画像表示装置
50 メダル投入口 51 メダルセンサー
60 ベットスイッチ
70 スタートスイッチ 80〜82 ストップスイッチ
90 メダル貯留皿 100,101 スピーカ
110 ホッパーユニット S 下パネル部
120 バックライト
130 リール左ランプ 131 リール右ランプ
132 リール下ランプ 133 リール上ランプ
134 中左サイドランプ 135 中右サイドランプ
140 上部中央ランプ 141 上部左ランプ
142 上部右ランプ
150 下パネルランプ 151 下部左サイドランプ
152 下部右サイドランプ
k 起点 f 終点
c 特定ランプ
200 遊技制御手段 300 メイン制御手段
310 役抽選手段 320 リール停止制御手段
330 通常遊技制御手段 340 特別遊技制御手段
350 利益付与手段 360 遊技情報送信手段
400 サブ制御手段
410 遊技情報受信手段 420 演出抽選手段
430 画像制御手段 440 効果音発生手段
450 点灯パターン記憶手段 460 点灯パターン選択手段
470 点灯制御手段 471 点灯状態変化手段
472 点灯個数変化手段 473 起点変化手段
474 終点変化手段 475 特定ランプ変化手段
476 点灯パターン選択手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周に複数種類の図柄が表示された複数個のリールと、
前記各リールを個別に回転可能な複数個のリールモータと、
前記複数個の各リールがそれぞれ臨むとともに、当該各リールそれぞれ表示された前記複数種類の図柄のうち、予め設定された複数コマが臨むことが可能な表示窓と、
前記リールモータの駆動を開始させるためのスタートスイッチと、
前記リールモータの駆動を停止させることで、対応するリールの回転を個別に停止可能な複数個のストップスイッチと、
前記リールモータ、前記スタートスイッチ、前記複数個のストップスイッチにそれぞれ接続される遊技制御手段とを備えるスロットマシンにおいて、
前記スロットマシンには、
前記複数個の各リールの裏側にそれぞれ配置され、前記表示窓に臨む前記複数コマの図柄を個別に照明可能な複数個のバックライトと、
前記表示窓の左右上下の少なくとも一方に配置され、遊技の進行に応じて点灯する複数個の中パネルランプと、
当該スロットマシンの前面に配置され、遊技の進行に応じて点灯する複数個の装飾ランプとを含む複数のランプから構成された演出ランプ群を設け、
前記遊技制御手段には、
役の当否を抽選により決定するための役抽選手段と、
前記演出ランプ群のうちの少なくとも1個を起点として、当該起点となるランプの点灯状態を変化させるとともに、当該起点となるランプと隣り合うランプの点灯状態を順送りに変化させる点灯パターンを複数種類記憶するための点灯パターン記憶手段と、
前記役抽選手段の抽選結果にもとづいて、前記点灯パターン記憶手段に記憶された複数種類の点灯パターンのうちから1種類の点灯パターンを選択するための点灯パターン選択手段と、
前記点灯パターン選択手段により選択された点灯パターンに従って、前記演出ランプ群に含まれるランプの点灯状態を変化させるための点灯制御手段とを備えていることを特徴とするスロットマシン。
【請求項2】
請求項1に記載のスロットマシンであって、
前記点灯パターンには、
前記演出ランプ群に含まれる複数個のランプの点灯状態を同時に変化させることで、前記役抽選手段の抽選結果を暗示させる形状を表示させる点灯パターンを含んでいることを特徴とするスロットマシン。
【請求項3】
請求項1又請求項2に記載のスロットマシンであって、
前記点灯制御手段には、
前記役抽選手段の抽選結果に応じて、前記ランプの点灯状態の変化時間を変化させるための点灯状態変化手段を備えていることを特徴とするスロットマシン。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のスロットマシンであって、
前記点灯制御手段には、
前記役抽選手段の抽選結果に応じて、点灯状態を同時に変化されるランプの個数を変化させるための点灯個数変化手段を備えていることを特徴とするスロットマシン。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のスロットマシンであって、
前記点灯制御手段には、
前記役抽選手段の抽選結果に応じて、起点となるランプの位置又は個数を変化させるための起点変化手段を備えていることを特徴とするスロットマシン。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のスロットマシンであって、
前記点灯制御手段には、
前記役抽選手段の抽選結果に応じて、終点となるランプの位置又は個数を変化させるための終点変化手段を備えていることを特徴とするスロットマシン。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載のスロットマシンであって、
前記点灯制御手段には、
前記演出ランプ群のうちの少なくとも1個を特定ランプとして選択し、前記役抽選手段の抽選結果に応じて、前記特定ランプの点灯状態を変化させる所定時間を変化させるための特定ランプ変化手段を備えていることを特徴とするスロットマシン。
【請求項8】
請求項1〜7に記載のスロットマシンであって、
前記点灯制御手段には、
スロットマシンに備えられる各種のスイッチの操作を契機として、点灯パターンを変化させるための点灯パターン変化手段を備えていることを特徴とするスロットマシン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−148(P2010−148A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−159654(P2008−159654)
【出願日】平成20年6月18日(2008.6.18)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】