説明

センシング用光ケーブル固定装置

【課題】固定治具に把持された光ファイバセンサの張力を容易に調整し、光ファイバセンサの角度を容易に調整することができるようにする。
【解決手段】 構造物の変形を光により検出する光ファイバセンサを固定する光ファイバセンサ固定装置1であって、前記光ファイバセンサを固定するための固定治具5とこの固定治具5を固定するための固定台座7とからなり、この固定台座7に光ファイバセンサの張力を調整するための張力調整手段9を備え、前記固定台座7に前記固定治具5の左右方向および高さ方向の角度を調整する角度調整手段11を備えてなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光ファイバのブリルアン散乱光を利用した測定器BーOTDRによる斜面崩落監視システムにおいて使用するセンシング用光ケーブル固定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバのブリルアン散乱光を利用した測定器BーOTDRによる斜面崩落監視システムでは、一般的な方法として岩盤にセンシング用光ケーブルが一定の張力を加えて敷設される。岩盤の崩落などによってセンシング用光ケーブルに加わる張力変化が発生し、その変化量を前記測定器BーOTDRを用いてモニターすることで崩落斜面の移動量を観測している。
【0003】
従来から例えば特許文献1として知られているセンシング用光ケーブルの固定治具の構造は、光ケーブルを挟み込む一対の治具本体を備えている。このセンシング用光ケーブルの固定治具が岩盤斜面等に固定された例えばL型固定座にはめ込まれ、前記固定治具の外面にはナットをはめ込むための溝が形成されている。そして、前記L型固定座の両側からナットを締め付けることで、光ケーブルの把持および光ケーブルの張力調整が行われている。
【特許文献1】特開2001−281462号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した従来の前記固定治具では、ナットをスパナ等の工具を用いて回転させ、張力調整を行うが、調整したい張力にするためには、何度もナットを回さなければならない。そのため、張力調整作業に時間が掛かってしまうという問題がある。
【0005】
また、岩盤斜面に凹凸があり、その凹凸をさけるために前記L型固定座を置く台を高くしたり、支柱をたてて、その支柱にL型固定座を取り付けつける方法が取られている。この場合、片方の固定点ともう一方の固定点とで、傾斜ができてしまうことがあり、L型固定座に角度調整機構を取り付けなければならないという問題がある。
【0006】
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記発明が解決しようとする課題を達成するためにこの発明のセンシング用光ケーブル固定装置は、構造物の変形を光により検出する光ファイバセンサを固定する光ファイバセンサ固定装置であって、前記光ファイバセンサを固定するための固定治具とこの固定治具を固定するための固定台座とからなり、この固定台座に光ファイバセンサの張力を調整するための張力調整手段を備えてなることを特徴とするものである。
【0008】
この発明のセンシング用光ケーブル固定装置は、構造物の変形を光により検出する光ファイバセンサを固定する光ファイバセンサ固定装置であって、前記光ファイバセンサを固定するための固定治具とこの固定治具を固定するための固定台座とからなり、前記固定台座に前記固定治具の左右方向および高さ方向の角度を調整する角度調整手段を備えてなることを特徴とするものである。
【0009】
この発明のセンシング用光ケーブル固定装置は、構造物の変形を光により検出する光ファイバセンサを固定する光ファイバセンサ固定装置であって、前記光ファイバセンサを固定するための固定治具とこの固定治具を固定するための固定台座とからなり、この固定台座に光ファイバセンサの張力を調整するための張力調整手段を備えると共に前記固定台座に前記固定治具の左右方向および高さ方向の角度を調整する角度調整手段を備えてなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
以上のごとき課題を解決するための手段の説明から理解されるように、この発明によれば、前記固定台座に光ファイバセンサの張力を調整するための張力調整手段が備えられているから、固定治具に把持された光ファイバセンサの張力を容易に調整することができる。
【0011】
また、前記固定台座に前記固定治具の左右方向および高さ方向の角度を調整する角度調整手段が備えられているから、容易に固定治具すなわち、光ファイバセンサの角度を容易に調整することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1を参照するに、この発明のセンシング用光ケーブル固定装置1は、図示省略の構造物の変形を光により検出する光ファイバセンサを固定する装置であって、光ファイバセンサとしての光ケーブル3を固定するための固定治具5とこの固定治具5を固定するための固定台座7とからなっている。この固定台座7には光ケーブル3の張力を調整するための張力調整手段9が備えられていると共に前記固定台座7に前記固定治具5の左右方向および高さ方向の角度を調整する角度調整手段11が備えられている。
【0014】
より詳細には、図1において支柱13の上側に構造物としての例えば岩盤が設けられていて、この岩盤の斜面に前記支柱13が図示省略のアンカボルトと支持部材を介して固定される。そして、前記支柱13の外周には支柱クランプ15を構成する二股形状の第1湾曲部17Aと第2湾曲部19Aの一端がピンPで連結されて囲繞され、第1湾曲部17Aに一体化された第1ストレート部17Bと第2湾曲部19Aに一体化された第2ストレート部19Bの他端間に例えばL字形状の水平部21Aとこの水平部21Aの左側下方向に折り曲げられた垂直部21Bとで構成された固定プレート21が挿入される。この固定プレート21における水平部21Aの図1において右側には雌ねじ23が形成されていると共に前記第1ストレート部17B、第2ストレート部19Bにも前記雌ねじ23に対応した位置に穴17C、19Cが形成されている。この穴17C、19C、雌ねじ23にボルト25が上方から挿入されてナット27で締めることで固定プレート21における水平部21Aがボルト25とナット27とで上下方向の回転すなわち、上下方向の角度を調整すべく固定される。
【0015】
また、前記第1ストレート部17B、第2ストレート部19Bの支柱13側寄りには穴17D、19Dが形成されており、この穴17D、19Dにボルト29が上方から挿入されてナット31で締めることで固定プレート21における水平部21Aがボルト29とナット31とで左右方向の回転すなわち、左右方向の角度を調整すべく固定される。
【0016】
前記固定プレート21の図1において左側には第1水平部33Aとこの第1水平部33Aの左端に上方向へ折り曲げられた第1垂直部33Bと前記第1水平部33Aの右端に上方向へ折り曲げられた第2垂直部33Cとこの第2垂直部33Cに図1において右側に折り曲げられた第2水平部33Dとで構成された調整プレート33が設けられている。前記第2水平部33Dには長穴35が形成されている。また、前記第2垂直部33Cと前記垂直部21Bとの対応した位置にはそれぞれ穴37、39が形成されている。
【0017】
前記長穴35には上方からボルト41が挿入されて前記水平部21Aに形成された雌ねじ43に螺合し固定される。また、前記穴37、39には図1において左側から調整ボルト45が挿入されてナット47によって調整プレート33が固定プレート21に対して図1において左右方向へ調整されるべく固定される。
【0018】
前記第1垂直部33Bには図2に示されているように例えばU字形状の切り欠き溝49が形成されており、この切り欠き溝49には左右方向へ延伸された半割形状の下クランプ51Dと上クランプ51Uとが上方から設けられている。そして、下クランプ51Dと上クランプ51Uの外周面にはねじ53が形成されている。下クランプ51Dと上クランプ51Uとの間にセンシング用光ファイバとしての光ケーブル3が挿入されて前記下クランプ51Dと上クランプ51Uの左右両側において複数のケーブル金具55を介してボルト57で固定されると共に前記が第1垂直部33Bにおける切り欠き溝49を挟んで両側から前記ねじ53に螺合されたナット59により光ケーブル3が下クランプ51Dと上クランプ51Uとでクランプされる。
【0019】
上記構成により、光ケーブル3の例えば左端に測定器BーOTDRを接続することで、岩盤の崩落などによってセンシング用光ケーブルである光ケーブル3に加わる張力変化が発生した際に、その変化量を前記測定器BーOTDRを用いてモニターすることで崩落斜面の移動量を観測することができる。
【0020】
また、支柱13に支柱クランプ15を取り付け、ボルト29を緩めて支柱クランプ15を介して固定プレート21を左右方向(図1において紙面に対して直交する方向)へ適宜回転させることで、左右方向の角度を調整し、ナット31を締めることで左右方向の角度を調整することができる。また、ボルト25を緩めて支柱クランプ15を介して固定プレート21を上下方向へ適宜回転させることで、上下方向の角度を調整し、ナット27を締めることで左右方向の角度を調整することができる。
【0021】
また、ボルト41を緩めて調整ボルト45で大まかに位置決めを行い、調整ボルト45をナット47で締める。その後、ボルト41を締める。そして、光ケーブル3の張力を調整し、ボルト57を締めることで光ケーブル3の張力を調整することができる。
【0022】
このように、固定治具5に把持された光ファイバセンサである光ケーブル3の張力を容易に調整することができると共に容易に固定治具すなわち、光ファイバセンサである光ケーブル3の角度を容易に調整することができる。
【0023】
図3には図1に代わる他の実施の形態が示されている。図3において、図1における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0024】
図3において図1と異なっている点のみを説明する。図3におけるセンシング用光ケーブル固定装置61においては、固定プレート63が第1水平部63Aとこの第1水平部63Aの右端が上方へ折り曲げられた垂直部63Bとこの垂直部63Bの右端が水平に折り曲げられた第2水平部63Cとで構成されている。この第2水平部63Cには前記穴17Cと対応した位置に穴65が形成されている。また、第1水平部63Aには長穴67が形成されている。
【0025】
調整プレート69が水平部69Aとこの水平部69Aの左端が上方へ折り曲げられた第1垂直部63Bと前記水平部69Aの右端が上方へ折り曲げられた第2垂直部63Cとで構成されている。第2水平部63Cの穴65は第1ストレート部17B、第2ストレート部19Bとに形成された穴17C、19Cに対応した位置に形成されていて、上方からボルト25を挿入し、水平部63Cと第2ストレート部19Bとの間に設けたスキマ締め上げ用ゴム71を介してナット27で固定される。
【0026】
前記調整プレート69における第2垂直部63Cには穴73が、また、前記固定プレート63における垂直部63Bには穴75がそれぞれ形成されていて、各穴75、穴73には調整ボルト45が右側から挿入されナット47で固定される。前記固定プレート63における長穴67にはボルト75が挿入され、さらに、調整プレート69における第2垂直部63Cに形成された穴77に挿入されて固定される。
【0027】
上記構成により、光ケーブル3の例えば左端に測定器BーOTDRを接続することで、岩盤の崩落などによってセンシング用光ケーブルである光ケーブル3に加わる張力変化が発生した際に、その変化量を前記測定器BーOTDRを用いてモニターすることで崩落斜面の移動量を観測することができる。
【0028】
また、支柱13に支柱クランプ15を取り付け、ボルト29を緩めて支柱クランプ15を介して固定プレート21を左右方向(図1において紙面に対して直交する方向)へ適宜回転させることで、左右方向の角度を調整し、ナット31を締めることで左右方向の角度を調整することができる。また、ボルト25を緩めて支柱クランプ15を介して固定プレート21を上下方向へ適宜回転させることで、上下方向の角度を調整し、ナット27を締めることで左右方向の角度を調整することができる。
【0029】
また、ボルト75を緩めて調整ボルト45で大まかに位置決めを行い、調整ボルト45をナット47で締める。その後、ボルト75を締める。そして、光ケーブル3の張力を調整し、ボルト57を締めることで光ケーブル3の張力を調整することができる。
【0030】
このように、固定治具5に把持された光ファイバセンサである光ケーブル3の張力を容易に調整することができると共に容易に固定治具すなわち、光ファイバセンサである光ケーブル3の角度を容易に調整することができる。
【0031】
図4および図5には図1に代わる他の実施の形態が示されている。図4および図5において、図1における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0032】
図4および図5において図1と異なっている点のみを説明する。図4および図5におけるセンシング用光ケーブル固定装置79においては、固定プレート81が水平部81Aとこの水平部81Aの左端が下方へ折り曲げられた垂直部81Bとで構成されている。この水平部81Aには前記穴17C、19Cに対応した位置に穴83が形成されていると共に前記垂直部81Bには穴85が形成されている。
【0033】
前記固定プレート81の左側には調整プレート87が設けられている。この調整プレート87は水平部87Aとこの水平部87Aの左端が下方へ折り曲げられた垂直部87Bとで構成されている。そして、前記水平部87Aには長穴89が形成されていると共にこの長穴89にボルト91が上方から挿入され前記水平部81Aに形成された雌ねじ93で固定される。前記水平部87Aの左側の上には光ケーブル3がケーブル金具95を介して複数のねじ97で固定されている。前記調整プレート87における垂直部87Bに形成された穴99に調整ボルト45が左から挿入されると共に垂直部81Bに形成された穴85に挿入されてナット47で固定される。
【0034】
上記構成により、光ケーブル3の例えば左端に測定器BーOTDRを接続することで、岩盤の崩落などによってセンシング用光ケーブルである光ケーブル3に加わる張力変化が発生した際に、その変化量を前記測定器BーOTDRを用いてモニターすることで崩落斜面の移動量を観測することができる。
【0035】
また、支柱13に支柱クランプ15を取り付け、ボルト29を緩めて支柱クランプ15を介して固定プレート81を左右方向(図5において左右方向)へ適宜回転させることで、左右方向の角度を調整し、ナット31を締めることで左右方向の角度を調整することができる。また、ボルト25を緩めて支柱クランプ15を介して固定プレート81を図4において上下方向へ適宜回転させることで、上下方向の角度を調整し、ナット27を締めることで左右方向の角度を調整することができる。
【0036】
また、ボルト91を緩めて調整ボルト45で大まかに位置決めを行い、調整ボルト45をナット47で締める。その後、ボルト91を締める。そして、光ケーブル3の張力を調整し、ボルト97を締めることで光ケーブル3の張力を調整することができる。
【0037】
このように、固定治具5に把持された光ファイバセンサである光ケーブル3の張力を容易に調整することができると共に容易に固定治具すなわち、光ファイバセンサである光ケーブル3の角度を容易に調整することができる。
【0038】
図6、図7および図8には図1に代わる他の実施の形態が示されている。図6、図7および図8において、図1における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0039】
図6、図7および図8において図1と異なっている点のみを説明する。図6、図7および図8におけるセンシング用光ケーブル固定装置101においては、支柱13の上側外周面が逆U字形状のアイロック部材103で囲繞されている。しかも、前記支柱13の下面は固定プレート105に支持されている。この固定プレート105は水平部105Aとこの水平部105Aの左右端で上方向へ折り曲げられた第1垂直部105B、第2垂直部105Cとで構成されている。この固定プレート105の下部には調整プレート107が設けられている。しかも、この調整プレート107は水平部107Aとこの水平部107Aの左端で上方向へ折り曲げられた垂直部107Bとで構成されている。
【0040】
前記固定プレート105における水平部105Aにはアイロック部材103の各下端を挿入するための穴109が形成されていると共にこの穴109に対応した部分における固定プレート105には長穴111A、111Bが形成されている。したがって、アイロック部材103の各下端が各穴109、長穴111A、111Bに上方から挿入されて各ナット113で固定される。
【0041】
また、前記固定プレート105における水平部105Aの両側には穴115が形成されている。この各穴115の上方からボルト117が挿入されると共に長穴111A、111Bにも挿入されてナット119で固定される。前記調整プレート107における垂直部107Bには雌ねじ121が形成されていて、この雌ねじ121に左側から調整ボルト123が螺合され、しかも、この調整ボルト123の先端が固定プレート105における第1垂直部105Bに当接される。そして、調整ボルト123を回転させることにより、雌ねじ121を介して調整プレート107が図7において左右方向へ移動されることになる。調整プレート107の固定は調整ボルト123に螺合されているナット125で固定される。
【0042】
前記調整プレート107における水平部107Aの右側の下部にはケーブル固定用の固定プレート127が設けられている。この固定プレート127は水平部127Aと垂直部127Bとで構成されている。そして、水平部127Aと前記水平部107Aの右側部とはボルト129とナット131とで固定される。前記垂直部127Bには図2に示されているのと同様に例えばU字形状の切り欠き溝133が形成されており、この切り欠き溝133には左右方向へ延伸された半割形状の下クランプ135Dと上クランプ135Uとが下方から設けられている。そして、下クランプ135Dと上クランプ135Uの外周面にはねじ137が形成されている。下クランプ135Dと上クランプ135Uとの間にセンシング用光ファイバとしての光ケーブル3が挿入されて前記下クランプ135Dと上クランプ135Uの左右両側において複数のケーブル金具139を介してボルト141で固定されると共に前記が垂直部127Bにおける切り欠き溝133を挟んで両側から前記ねじ127に螺合されたナット143により光ケーブル3が下クランプ135Dと上クランプ135Uとでクランプされる。
【0043】
上記構成により、光ケーブル3の例えば左端に測定器BーOTDRを接続することで、岩盤の崩落などによってセンシング用光ケーブルである光ケーブル3に加わる張力変化が発生した際に、その変化量を前記測定器BーOTDRを用いてモニターすることで崩落斜面の移動量を観測することができる。
【0044】
また、支柱13にアイロック部材103を取り付け、ナット113を緩めてアイロック部材103を介して固定プレート105を図6において左右方向へ適宜回転させることで、上下方向の角度を調整し、ナット113を締めることで上下方向の角度を調整することができる。また、ナット131を緩めて固定プレート127を図6において紙面に対して直交する方向へ適宜回転させることで、左右方向の角度を調整し、ナット131を締めることで左右方向の角度を調整することができる。
【0045】
また、ボルト117を緩めて調整ボルト123で大まかに位置決めを行い、調整ボルト123をナット125で締める。その後、ボルト117を締める。そして、光ケーブル3の張力を調整し、ボルト139を締めることで光ケーブル3の張力を調整することができる。
【0046】
このように、固定治具5に把持された光ファイバセンサである光ケーブル3の張力を容易に調整することができると共に容易に固定治具すなわち、光ファイバセンサである光ケーブル3の角度を容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】この発明のセンシング用光ケーブル固定装置の正面図である。
【図2】図1における調整ボルトの先端部における斜視図である。
【図3】この発明の他のセンシング用光ケーブル固定装置の正面図である。
【図4】この発明のさらに他のセンシング用光ケーブル固定装置の正面図である。
【図5】図4における平面図である。
【図6】この発明の別のセンシング用光ケーブル固定装置の正面図である。
【図7】図6における平面図である。
【図8】図6における側面図である。
【符号の説明】
【0048】
1、61、79、101 センシング用光ケーブル固定装置
3 光ケーブル(光ファイバセンサ)
5 固定治具
7 固定台座
9 張力手段
11 角度調整手段
13 支柱
15 支柱クランプ
17A 第1湾曲部
17B 第1ストレート部
17C、17D 穴
19A 第1湾曲部
19B 第1ストレート部
19C、19D 穴
21、63、81 固定プレート
21A 水平部
21B 垂直部
23、43、93 雌ねじ
25、29、41、57、75、91、129、141 ボルト
27、31、47、59、77、99、131、143 ナット
33、69、87 調整プレート
35、67、89 長穴
37、39、65、73、83、85 穴
45、123 調整ボルト
49、133 切り欠き溝
51U、135U 上クランプ
51D、135D 下クランプ
53 ねじ
55、139 ケーブル金具
103 アイロック部材
127 固定プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造物の変形を光により検出する光ファイバセンサを固定する光ファイバセンサ固定装置であって、前記光ファイバセンサを固定するための固定治具とこの固定治具を固定するための固定台座とからなり、この固定台座に光ファイバセンサの張力を調整するための張力調整手段を備えてなることを特徴とするセンシング用光ケーブル固定装置。
【請求項2】
構造物の変形を光により検出する光ファイバセンサを固定する光ファイバセンサ固定装置であって、前記光ファイバセンサを固定するための固定治具とこの固定治具を固定するための固定台座とからなり、前記固定台座に前記固定治具の左右方向および高さ方向の角度を調整する角度調整手段を備えてなることを特徴とするセンシング用光ケーブル固定装置。
【請求項3】
構造物の変形を光により検出する光ファイバセンサを固定する光ファイバセンサ固定装置であって、前記光ファイバセンサを固定するための固定治具とこの固定治具を固定するための固定台座とからなり、この固定台座に光ファイバセンサの張力を調整するための張力調整手段を備えると共に前記固定台座に前記固定治具の左右方向および高さ方向の角度を調整する角度調整手段を備えてなることを特徴とするセンシング用光ケーブル固定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−46923(P2006−46923A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−223907(P2004−223907)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】