説明

チップオングラス型表示モジュールおよびその実装検査方法

【課題】 COG型表示モジュールにおいて、駆動用ICの実装検査とFPCの実装検査
を同時に行って検査工数を削減する。
【解決手段】 駆動用IC13は駆動用IC13内部で互いに電気的に接続された第1、
第2ダミー端子13c1,13c2を備え、ガラス基板11は駆動用IC13の第1、第
2ダミー端子13c1,13c2が電気的に夫々接続される第1、第2固着用電極11c
1,11c2と、第1、第2固着用電極11c1,11c2と電気的に接続される第3、
第4固着用電極11e1,11e2とを備え、FPC14は第3、第4固着用電極11e
1,11e2と電気的に接続される第3、第4ダミー端子14e1,14e2と、第3、
第4ダミー端子14e1,14e2と電気的に接続される第1、第2検査用電極14g1
,14g2とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動用ICとフレキシブルプリント基板を異方性導電材等によりガラス基板
に実装することにより、駆動用ICの端子への外部接続をフレキシブルプリント基板によ
り行うチップオングラス型表示モジュールにおいて、異方性導電材等による電気的な接続
の良否を検査することが可能なチップオングラス型表示モジュールおよびその実装検査方
法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示パネルやELは軽量、薄型、低消費電力という特徴があり、多くの電子機器に
使用されている。これらの表示パネルは表示素子をガラス基板で挟持し、ガラス基板上に
表示素子を駆動するICとフレキシブルプリント基板を異方性導電材からなる突起状金属
電極(バンプ)により電気的に接続している。このフレキシブルプリント基板は電子機器
の表示用コントロール基板に接続され、表示用コントロール基板の出力信号がフレキシブ
ルプリント基板を介して駆動用ICの入力端子に入力され、駆動用ICの出力端子に接続
された表示素子がON/OFFする。このように、ICをガラス基板上に配設することを
チップオングラス(Chip On Glass)と称する。尚、駆動用ICをフレキシブルプリント
基板上に配設することは可能であるが、チップオングラスのほうが配線を簡略することが
できる。
【0003】
チップオングラスではガラス基板に駆動用ICとフレキシブルプリント基板をバンプで
電気的に接続するときに、圧力と熱を加える。この圧力と熱が不適切であると接続不良に
なる。この接続の良否の検査が必要である。しかしながら、駆動用ICの端子は駆動用I
Cとガラス基板の間に位置するために検査用のリードを直接駆動用ICの端子に接触させ
ることができない。
【0004】
そこで、特許文献1の如く、一対のダミー端子を設けて通電検査(例えば、抵抗値の測
定)する方法が考えられた。図8は特許文献1の図3である。ガラス基板111に、駆動
用IC112とフレキシブルプリント基板113がバンプで電気的に接続されている。
【0005】
駆動用IC112には、互いに駆動用IC112内部で電気的に接続された2対のダミ
ー端子112a1,112a2,112b1,112b2が駆動用IC112の両端に設
けられ、夫々ガラス基板111のIC固着用電極111a1,111a2,111b1,
111b2にバンプで電気的に接続される。夫々のIC固着用電極111a1,111a
2,111b1,111b2はIC検査用電極111c1,111c2,111d1,1
11d2とパターン111e1,111e2,111f1,111f2により電気的に接
続される。
【0006】
この構成により、検査用電極111c1と検査用電極111c2の接続検査を行うこと
により、駆動用IC112の左側のダミー端子112a1,112a2のバンプ接続を検
査し、検査用電極111d1と検査用電極111d2の接続検査を行うことにより、駆動
用IC112の右側のダミー端子112b1,112b2のバンプ接続を検査する。そし
て、両端とも良であれば、左右のダミー端子112a1,112a2,112b1,11
2b2の間に位置する複数の端子112g,112hの電気的な接続は良であると判定す
る。
【0007】
また、フレキシブルプリント基板についても、フレキシブルプリント基板内部で電気的
に接続された2対のダミー端子113i1,113i2,113j1,113j2が設け
られ、駆動用IC112と同様に、FPC検査用電極111k1,111k2,111m
1,111m2の接続検査を行うことにより、ダミー端子113i1,113i2,11
3j1,113j2の間にある正規の端子113nの電気的な接続の良否を判定する。こ
のようにして、互いに接続された一対の端子によりバンプでの接続を検査することができ
る。
【特許文献1】特開2006−163012号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1では駆動用ICの実装検査とフレキシブルプリント基板の実
装検査が別々であり、検査に手間がかかった。また、駆動用ICの実装検査が2回、フレ
キシブルプリント基板の実装検査も2回の総計4回必要であった。そこで、これらの検査
工数を削減するよう要求があった。
【0009】
本発明は、駆動用ICの実装検査とフレキシブルプリント基板の実装検査を同時に行っ
て検査工数を削減するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の半透過型液晶表示パネルは、少なくとも一端側に
整列した端子を有する駆動用ICと、該駆動用ICの前記端子が電気的に接続される第1
電極と、該第1電極と電気的に接続される第2電極とを有するガラス基板と、前記第2電
極と電気的に接続される端子を有するフレキシブルプリント基板とを有するチップオング
ラス型表示モジュールであって、
前記駆動用ICは駆動用IC内部で互いに電気的に接続された第1、第2ダミー端子を
備え、前記ガラス基板は前記駆動用ICの第1、第2ダミー端子が電気的に夫々接続され
る第1、第2固着用電極と、該第1、第2固着用電極と電気的に接続される第3、第4固
着用電極とを備え、フレキシブルプリント基板は前記第3、第4固着用電極と電気的に接
続される第3、第4ダミー端子と、該第3、第4ダミー端子と電気的に接続される第1、
第2検査用電極とを備える。
【0011】
この構成の第1検査用電極と第2検査用電極間の通電を検査することにより、駆動用I
Cの実装検査とフレキシブルプリント基板の実装検査を同時に行うことができる。また、
本発明は駆動用ICの実装検査をフレキシブルプリント基板上の検査用電極で検査するも
のであり、この検査用電極を広くすることができる。これにより、非常に狭い駆動用IC
の出力端子であっても、そのバンプの実装検査を手動で行うことができる。
【0012】
また、前記駆動用ICの第1、第2ダミー端子を整列した端子の一端に隣接して配設し

さらに、前記駆動用ICは駆動用IC内部で互いに電気的に接続された第5、第6ダミ
ー端子を前記整列した端子の他端に隣接して配設し、前記ガラス基板は前記駆動用ICの
第5、第6ダミー端子が電気的に夫々接続される第5、第6固着用電極と、該第5、第6
固着用電極と電気的に接続される第7、第8固着用電極とを備え、フレキシブルプリント
基板は前記第7、第8固着用電極と電気的に接続される第7、第8ダミー端子と、該第7
、第8ダミー端子と電気的に接続される第3、第4検査用電極とを備える。
【0013】
この構成の第1検査用電極と第2検査用電極間の通電を検査することにより、駆動用I
Cの一端の実装検査とフレキシブルプリント基板の一端の実装検査を同時に行うことがで
き、また、第3検査用電極と第4検査用電極間の通電を検査することにより、駆動用IC
の他端の実装検査とフレキシブルプリント基板の他端の実装検査を同時に行うことができ
る。これにより、駆動用ICとフレキシブルプリント基板の中間の正規の端子について実
装の良否を予測することができる。
【0014】
また、前記駆動用ICの第1、第2ダミー端子を整列した端子の両端に配設する。これ
により、1回の検査で、駆動用ICとフレキシブルプリント基板の両端の実装検査を同時
に行うことができる。
【0015】
また、前記駆動用ICの第1、第2ダミー端子をGNDラインで電気的に接続する。こ
れにより、露出した検査用電極によるノイズの発生を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本
発明の技術思想を具体化するためのチップオングラス型表示モジュールを例示するもので
あって、本発明をこのチップオングラス型表示モジュールに特定することを意図するもの
ではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るもので
ある。
【実施例1】
【0017】
図1は本発明の実施例1のチップオングラス型表示モジュールの要部を示す平面図であ
る。図2は図1の1つのIC近傍の拡大図である。図3は図2のA−A断面図である。図
4は図2の背面図である。
【0018】
図1に示す如く、チップオングラス型表示モジュール1は液晶パネル11と、1つのゲ
ート駆動用IC12と3つのソース駆動用IC13,13,13と、フレキシブルプリン
ト基板14を有する。
【0019】
液晶パネル11は、図示しないが、表面方向の第1ガラス基板11aと裏面方向の第2
ガラス基板11bで液晶を挟持し、裏面方向のガラス基板11bに設けられた横方向のゲ
ートラインと縦方向のソースラインによってマトリクス状に配列された画素を有し、ゲー
トラインとソースラインに電圧を印加して夫々の画素の液晶の透過率を変化させることに
より画像を表示する。
【0020】
ゲート駆動用IC12は少なくとも整列した複数の入力端子と複数の出力端子を有し、
入力端子に入力される入力信号に基づいて出力端子に接続されるゲートラインを選択的に
電圧印加する。ソース駆動用IC13も少なくとも複数の入力端子と複数の出力端子を有
し、入力端子に入力される入力信号に基づいて出力端子に接続されるソースラインを選択
的に電圧印加する。ゲート駆動用IC12とソース駆動用IC13は第2ガラス基板11
bの電極にバンプ15で電気的に接続される。
【0021】
フレキシブルプリント基板14はゲート駆動用IC12の入力端子とソース駆動用IC
13の入力端子を外部のコントロール基板50に接続するものである。フレキシブルプリ
ント基板14は複数のパターン14aを有し、その両端は第1端子14bと第2端子(図
示せず。)を有し、第1端子14bは整列する。第1端子14bは液晶パネル11のパタ
ーンにバンプ15で電気的に接続される。これにより、第1端子14bがゲート駆動用I
C12の入力端子とソース駆動用IC13の入力端子に電気的に接続される。第2端子は
外部のコントロール基板50のコネクタ51に接続される。
【0022】
この構成により、外部のコントロール基板50からの出力がゲート駆動用IC12とソ
ース駆動用IC13に入力され、ゲート駆動用IC12が選択されたゲートラインに電圧
を印加し、ソース駆動用IC13が選択されたソースラインに電圧を印加する。この選択
されたゲートラインとソースラインに該当する画素の透過率が変化して画像を表示するこ
とになる。
【0023】
上述のごとく、ゲート駆動用IC12、ソース駆動用IC13とフレキシブルプリント
基板14はガラス基板のパターンにバンプ15で固着される。このバンプ15は異方性導
電材からなる突起状金属電極であり、FC(Flip Chip)やBGA(Ball Grid Array)な
どのバンプ15(BUMP)付き端子をパターンの電極に当接させ、所定の圧力と所定の
熱を加えて端子を電極に電気的に接続するものである。バンプ15は絶縁性樹脂に導電性
粒子が分散したものである。ゲート駆動用IC12、ソース駆動用IC13とフレキシブ
ルプリント基板14の端子は長く整列しており、その両端に加えられる圧力と熱が異なる
ことがある。特に、斜めになったときは圧力が異なり、両端の接続の抵抗が異なって、不
良となる。したがって、バンプ15で接続した部分の実装検査が必要であるが、接続部分
は隠れた状態であるので、直接検査器具のリードを端子に接触させることはできない。
【0024】
本発明は端子の接続を少ない工数で抵抗値測定などの通電検査するものであり、これを
説明する。図2〜図4に示す如く、ソース駆動用IC13の整列した入力端子13aの両
端に夫々1対のIC入力ダミー端子13c1,13c2,13d1,13d2を備える。
また、フレキシブルプリント基板14の整列した複数の第1端子14bの両端に夫々1対
のFPCダミー端子14e1,14e2,14f1,14f2を設ける。また、フレキシ
ブルプリント基板14に検査用電極14g1,14g2,14h1,14h2を設け、夫
々ダミーパターン14i1,14i2,14j1,14j2でFPCダミー端子14e1
,14e2,14f1,14f2と電気的に接続する。検査用電極14g1,14g2,
14h1,14h2は、図3に示す如く、FPCダミー端子14e1,14e2,14f
1,14f2とは反対側の面に露出する。
【0025】
IC入力ダミー端子13c1,13c2,13d1,13d2がバンプ15で接続され
るIC固着用電極11c1,11c2,11d1,11d2と、FPCダミー端子14e
1,14e2,14f1,14f2がバンプ15で接続されるFPC固着用電極11e1
,11e2,11f1,11f2を両端に備えたダミーパターン11i1,11i2,1
1j1,11j2を液晶パネル11に設ける。
【0026】
この構成により、フレキシブルプリント基板14の検査用電極14g1と検査用電極1
4g2間は、フレキシブルプリント基板14のFPCダミー端子14e1と第2ガラス基
板11bのFPC固着用電極11e1間のバンプ15、並びに第2ガラス基板11bのI
C固着用電極11c1とソース駆動用IC13のIC入力ダミー端子13c1間のバンプ
15、並びにソース駆動用IC13のIC入力ダミー端子13c2と第2ガラス基板11
bのIC入力ダミー端子11c2間のバンプ15、並びに第2ガラス基板11bのFPC
固着用電極11e2とフレキシブルプリント基板14のFPCダミー端子14e2間のバ
ンプ15、の4つのバンプ15を介して接続される。
【0027】
これにより、フレキシブルプリント基板14の検査用電極14g1と検査用電極14g
2間の導通検査をすることにより、ソース駆動用IC13の入力端子13a側の一端側(
図2の左端側)のバンプ15での接続検査と、フレキシブルプリント基板14の第1端子
14aの一端側(図2の左端側)のバンプ15での実装検査を同時に行うことができる。
【0028】
同様に、フレキシブルプリント基板14の検査用電極14h1と検査用電極14h2間
は、フレキシブルプリント基板14のFPCダミー端子14f1と第2ガラス基板11b
のFPC固着用電極11f1間のバンプ15、並びに第2ガラス基板11bのIC固着用
電極11d1とソース駆動用IC13のIC入力ダミー端子13d1間のバンプ15、並
びにソース駆動用IC13のIC入力ダミー端子13d2と第2ガラス基板11bのIC
入力ダミー端子11d2間のバンプ15、並びに第2ガラス基板11bのFPC固着用電
極11f2とフレキシブルプリント基板14のFPCダミー端子14f2間のバンプ15
、の4つのバンプ15を介して接続される。
【0029】
これにより、フレキシブルプリント基板14の検査用電極14h1と検査用電極14h
2間の通電検査をすることにより、ソース駆動用IC13の入力端子13a側の他端側(
図2の右端側)のバンプ15での実装検査と、フレキシブルプリント基板14の第1端子
14aの他端側(図2の右端側)のバンプ15での実装検査を同時に行うことができる。
【0030】
そして、この2つの検査を行うことにより、IC入力ダミー端子11c2とIC入力ダ
ミー端子11d2の間に位置するソース駆動用IC13の入力端子13aのバンプ接続の
状態、及びFPCダミー端子14e2とFPCダミー端子14f2の間に位置するフレキ
シブルプリント基板14の第1端子14aのバンプ15での接続の状態を予測することが
できる。このように少ない検査工数で駆動ICとフレキシブルプリント基板のバンプ15
での実装検査を行うことができる。
【0031】
尚、チップオングラス型表示モジュール1は全ての駆動用IC(ゲート駆動用IC12
と3つのソース駆動用IC13)について、夫々上述の通電検査の構成を備える。
【実施例2】
【0032】
図5は本発明の実施例2の要部を示す平面図である。図5は実施例1の図2を変更した
ものであり、図2との相違点を説明する。図1の構成と同様の図5の構成には図1と同一
の参照番号を付す。
【0033】
実施例2は、実施例1の左端のIC入力ダミー端子13c2、FPCダミー端子14e
2、検査用電極14g2、ダミーパターン14i2、IC固着用電極11c2、FPC固
着用電極11e2、ダミーパターン11i2と、右端のIC入力ダミー端子13d2、F
PCダミー端子14f2、検査用電極14h2、ダミーパターン14j2、IC固着用電
極11d2、FPC固着用電極11f2、ダミーパターン11j2を削除する。そして、
左端となるIC入力ダミー端子13c1と右端となるIC入力ダミー端子13d1をIC
内部で電気的に接続する。IC入力ダミー端子13c1とIC入力ダミー端子13d1は
ICのGNDを介して接続する。
【0034】
上記構成により、フレキシブルプリント基板14の検査用電極14g1と検査用電極1
4h1間は、フレキシブルプリント基板14のFPCダミー端子14e1と第2ガラス基
板11bのFPC固着用電極11e1間のバンプ15、並びに第2ガラス基板11bのI
C固着用電極11c1とソース駆動用IC13のIC入力ダミー端子13c1間のバンプ
15、並びにソース駆動用IC13のIC入力ダミー端子13d1と第2ガラス基板11
bのIC入力ダミー端子11d1間のバンプ15、並びに第2ガラス基板11bのFPC
固着用電極11f1とフレキシブルプリント基板14のFPCダミー端子14f1間のバ
ンプ15、の4つのバンプ15を介して接続される。
【0035】
これにより、フレキシブルプリント基板14の検査用電極14g1と検査用電極14h
1間の通電検査をすることにより、ソース駆動用IC13の両端のバンプ15での実装検
査と、フレキシブルプリント基板14の両端のバンプ15での実装検査を1回の検査で行
うことができる。また、ICの略中央にあるGNDを両端のIC入力ダミー端子13c1
とIC入力ダミー端子13d1まで延長することになり、ノイズの発生を低減させること
ができる。
【実施例3】
【0036】
図6は本発明の実施例3の要部を示す平面図である。図6は実施例2の図5を変更した
ものであり、図5との相違点を説明する。図5の構成と同様の図6の構成には図5と同一
の参照番号を付す。
【0037】
実施例3は、ソース駆動用IC13の複数の入力端子13aの右端がGNDの入力端子
13a1になっている。このために、右端のGNDの入力端子13a1と電気的に接続さ
れるフレキシブルプリント基板14のパターン14k1に検査用電極14m1を設けて、
これを実施例2の検査用電極14h1の代わりとする。
【0038】
このように、既存の端子の端がGNDであれば、端部にダミー端子やパターンを追加す
ることなく、ノイズの発生が少ないバンプ15での実装検査を行うことができる。
【実施例4】
【0039】
図7は本発明の実施例4の要部を示す平面図である。図7は実施例2の図5を変更した
ものであり、図5との相違点を説明する。図5の構成と同様の図7の構成には図5と同一
の参照番号を付す。
【0040】
実施例4は、ソース駆動用IC13の整列した複数の出力端子13bの両端にIC出力
ダミー端子13p1,13q1を設ける。ソース駆動用IC13内部で、IC出力ダミー
端子13p1とIC入力ダミー端子13c1を電気的に接続し、IC出力ダミー端子13
q1とIC入力ダミー端子13d1を電気的に接続する。
【0041】
IC出力ダミー端子13p1,13q1に対向する第2ガラス基板11bの位置にIC
固定用電極11p1,11q1を設け、IC固定用電極11p1とIC固定用電極11q
1をダミーパターン11r1で電気的に接続する。
【0042】
上記構成により、フレキシブルプリント基板14の検査用電極14g1と検査用電極1
4h1間は、フレキシブルプリント基板14のFPCダミー端子14e1と第2ガラス基
板11bのFPC固着用電極11e1間のバンプ15、並びに第2ガラス基板11bのI
C固着用電極11c1とソース駆動用IC13のIC入力ダミー端子13c1間のバンプ
15、並びにソース駆動用IC13のIC出力ダミー端子13p1と第2ガラス基板11
bのIC固定用電極11p1間のバンプ15、並びに第2ガラス基板11bのIC固着用
電極11q1とソース駆動用IC13のIC出力ダミー端子13q1間のバンプ15、並
びにソース駆動用IC13のIC入力ダミー端子13d1と第2ガラス基板11bのIC
入力ダミー端子11d1間のバンプ15、並びに第2ガラス基板11bのFPC固着用電
極11f1とフレキシブルプリント基板14のFPCダミー端子14f1間のバンプ15
、の4つのバンプ15を介して接続される。
【0043】
これにより、フレキシブルプリント基板14の検査用電極14g1と検査用電極14h
1間の通電検査をすることにより、ソース駆動用IC13の入力端子13aと出力端子1
3bの両端のバンプ15での実装検査と、フレキシブルプリント基板14の両端のバンプ
15での実装検査を1回の検査で行うことができる。
【0044】
また、検査用電極14g1,14h1を図5よりも広くして、通電検査用のリードを手
動で検査用電極14g1,14h1に接触できるようにする。本発明は駆動用ICの実装
検査をフレキシブルプリント基板上の検査用電極で検査するものであり、この検査用電極
を広くすることができる。これにより、非常に狭い駆動用ICの出力端子13bであって
も、そのバンプの実装検査を手動で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明のチップオングラス型表示モジュールの要部の構成を示す平面図である。
【図2】図1のソース駆動用IC部分を示す部分拡大図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2の背面部である。
【図5】実施例2におけるソース駆動用IC部分を示す部分拡大図である。
【図6】実施例3におけるソース駆動用IC部分を示す部分拡大図である。
【図7】実施例4におけるソース駆動用IC部分を示す部分拡大図である。
【図8】従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 チップオングラス型表示モジュール
11 液晶パネル
11b 第2ガラス基板
11c1,11c2,11d1,11d2,11p1,11q1 IC固着用電極(液
晶パネル)
11e1,11e2,11f1,11f2 FPC固着用電極(液晶パネル)
11i1,11i2,11j1,11j2,11r1 ダミーパターン(液晶パネル)
12 ゲート駆動用IC
13 ソース駆動用IC
13a 入力端子(ソース駆動用IC)
13b 出力端子(ソース駆動用IC)
13c1,13c2,13d1,13d2 IC入力ダミー端子(ソース駆動用IC)
13p1,13q1 IC出力ダミー端子(ソース駆動用IC)
14 フレキシブルプリント基板
14a 第1端子
14e1,14e2,14f1,14f2 FPCダミー端子
14g1,14g2,14h1,14h2,14m1 検査用電極
14i1,14i2,14j1,14j2 ダミーパターン
15 バンプ
50 コントロール基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一端側に整列した端子を有する駆動用ICと、該駆動用ICの前記端子が電
気的に接続される第1電極と、該第1電極と電気的に接続される第2電極とを有するガラ
ス基板と、前記第2電極と電気的に接続される端子を有するフレキシブルプリント基板と
を有するチップオングラス型表示モジュールであって、
前記駆動用ICは駆動用IC内部で互いに電気的に接続された第1、第2ダミー端子を
備え、前記ガラス基板は前記駆動用ICの第1、第2ダミー端子が電気的に夫々接続され
る第1、第2固着用電極と、該第1、第2固着用電極と電気的に接続される第3、第4固
着用電極とを備え、フレキシブルプリント基板は前記第3、第4固着用電極と電気的に接
続される第3、第4ダミー端子と、該第3、第4ダミー端子と電気的に接続される第1、
第2検査用電極とを備えることを特徴とするチップオングラス型表示モジュール。
【請求項2】
前記駆動用ICの第1、第2ダミー端子を整列した端子の一端に隣接して配設し、
さらに、前記駆動用ICは駆動用IC内部で互いに電気的に接続された第5、第6ダミ
ー端子を前記整列した端子の他端に隣接して配設し、前記ガラス基板は前記駆動用ICの
第5、第6ダミー端子が電気的に夫々接続される第5、第6固着用電極と、該第5、第6
固着用電極と電気的に接続される第7、第8固着用電極とを備え、フレキシブルプリント
基板は前記第7、第8固着用電極と電気的に接続される第7、第8ダミー端子と、該第7
、第8ダミー端子と電気的に接続される第3、第4検査用電極とを備えることを特徴とす
る請求項1に記載のチップオングラス型表示モジュール。
【請求項3】
前記駆動用ICの第1、第2ダミー端子を整列した端子の両端に配設したことを特徴と
する請求項1に記載のチップオングラス型表示モジュール。
【請求項4】
前記駆動用ICの第1、第2ダミー端子をGNDラインで電気的に接続したことを特徴
とする請求項3に記載のチップオングラス型表示モジュール。
【請求項5】
少なくとも一端側に整列した端子を有する駆動用ICと、該駆動用ICの前記端子が電
気的に接続される第1電極と、該第1電極と電気的に接続される第2電極とを有するガラ
ス基板と、前記第2電極と電気的に接続される端子を有するフレキシブルプリント基板と
を有するチップオングラス型表示モジュールであって、
前記駆動用ICは駆動用IC内部で互いに電気的に接続された第1、第2ダミー端子を
備え、前記ガラス基板は前記駆動用ICの第1、第2ダミー端子が電気的に夫々接続され
る第1、第2固着用電極と、該第1、第2固着用電極と電気的に接続される第3、第4固
着用電極とを備え、フレキシブルプリント基板は前記第3、第4固着用電極と電気的に接
続される第3、第4ダミー端子と、該第3、第4ダミー端子と電気的に接続される第1、
第2検査用電極とを備え、
前記第1、第2検査用電極間の通電検査を行うことを特徴とするチップオングラス型表
示モジュールの実装検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−47877(P2009−47877A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−213353(P2007−213353)
【出願日】平成19年8月20日(2007.8.20)
【出願人】(304053854)エプソンイメージングデバイス株式会社 (2,386)
【Fターム(参考)】