デジタルカメラ
【課題】 操作性が向上できるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】 デジタルカメラ1Aは、撮影画像を表示可能な液晶ディスプレイ(LCD)10と電子ビューファインダ(EVF)20とを備えている。ここで、例えばEVF20に画像20sが表示される状態で、メニューボタン34が押下されると、画面の大きいLCD10にメニュー画面が表示される。これにより、メニュー画面が視認しやすくなるため、デジタルカメラの操作性が向上できる。
【解決手段】 デジタルカメラ1Aは、撮影画像を表示可能な液晶ディスプレイ(LCD)10と電子ビューファインダ(EVF)20とを備えている。ここで、例えばEVF20に画像20sが表示される状態で、メニューボタン34が押下されると、画面の大きいLCD10にメニュー画面が表示される。これにより、メニュー画面が視認しやすくなるため、デジタルカメラの操作性が向上できる。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラに関し、特に複数のモニタ、例えば電子ビューファインダおよび液晶ディスプレイなどに画像表示を行うデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラにおいては、電子ビューファインダー(EVF)と、デジタルカメラの背面に設けられている液晶ディスプレイ(LCD)との両方を備えるものが知られている。このようなデジタルカメラでは、通常EVFでフレーミングし、ローアングルやハイアングルで撮影する場合に背面LCDに表示される被写体画像を見ながら、フレーミングが行われる。
【0003】ここでは、両方を同時に表示する必然性がないため、EVFあるいはLCDのどちらか一方のみ選択的にオン、すなわち表示状態としている。
【0004】また、このようなデジタルカメラでは、各種機能の設定を行うためのメニュー画面において、撮影者による操作入力により、デジタルカメラの機能設定が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のデジタルカメラにおいて、メニュー設定をEVFのみがオンの状態で行う場合、メニュー画面がEVFに表示されるため、表示画面の小さいEVFを覗きながら各種設定を行わなければならず、操作性が悪い。
【0006】この場合、メニュー画面の視認が容易となるよう、手動操作によりEVFからLCDにメニュー画面の表示を切替え、機能設定を行っても良いが、LCDへの切替え操作をさらに行わなければならず、操作性が悪い。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、操作性が向上できるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【用語の定義】上記の目的を達成するため、この発明では以下のような手段を採用するが、それらにおいて、「外観面」とは、側面、背面等、外から視認可能な場所として定義される。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、デジタルカメラであって、(a)接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な第1表示手段と、(b)前記第1表示手段より表示画面が大きく、前記デジタルカメラの外観面に設けられて電子的に撮影画像を表示可能な第2表示手段と、(c)前記第1表示手段と前記第2表示手段とを選択的に能動化する表示切替手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合、前記第2表示手段を強制的に能動化し、前記メニューを表示する手段とを備える。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係るデジタルカメラにおいて、前記第2表示手段を能動化する場合には、前記第1表示手段を不能化する。
【0011】また、請求項3の発明は、デジタルカメラであって、(a)接眼を検知する接眼検知手段を有し、接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な第1表示手段と、(b)前記第1表示手段より表示画面が大きく、前記デジタルカメラの外観面に設けられて電子的に撮影画像を表示可能な第2表示手段と、(c)前記接眼が検知される場合には前記第1表示手段を能動化するとともに前記第2表示手段を不能化し、前記接眼が検知されない場合には前記第1表示手段を不能化するとともに前記第2表示手段を能動化する表示切替制御手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合に、前記第2表示手段を強制的に能動化し、前記メニューを表示する手段とを備える。
【0012】また、請求項4の発明は、デジタルカメラであって、(a)接眼を検知する接眼検知手段を有し、接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な第1表示手段と、(b)前記第1表示手段より表示画面が大きく、前記デジタルカメラの外観面に設けられて電子的に撮影画像を表示可能な第2表示手段と、(c)前記接眼が検知される場合には前記第1表示手段を能動化するとともに前記第2表示手段を不能化し、前記接眼が検知されない場合には前記第1表示手段と前記第2表示手段との双方を不能化する表示切替制御手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合に、前記第2表示手段を強制的に能動化し、前記メニューを表示する手段とを備える。
【0013】また、請求項5の発明は、外部の表示装置に撮影画像を表示可能なデジタルカメラであって、(a)接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な表示手段と、(b)前記外部の表示装置に、データを伝送する伝送手段と、(c)前記表示手段と前記画像出力手段とを選択的に能動化する表示切替手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合に、前記伝送手段を強制的に能動化し、前記メニューを前記外部の表示装置に表示する手段とを備える。
【0014】また、請求項6の発明は、請求項5の発明に係るデジタルカメラにおいて、前記伝送手段を能動化する場合には、前記表示手段を不能化する。
【0015】また、請求項7の発明は、請求項5または請求項6の発明に係るデジタルカメラにおいて、前記デジタルカメラは、ケーブルを介して前記外部の表示装置にデータを伝送可能となっており、(f)前記ケーブルが前記伝送手段に接続される場合には、前記伝送手段を能動化する手段とを備える。
【0016】
【発明の実施の形態】<第1実施形態><デジタルカメラの要部構成>図1〜図3は、本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラ1の要部構成を示す図であり、図1は平面図、図2は図1のII−II位置から見た断面図、図3は背面図に相当する。これらの図は必ずしも三角図法に則っているものではなく、デジタルカメラ1Aの要部構成を概念的に例示することを主眼としている。
【0017】これらの図に示すように、デジタルカメラ1Aは、略直方体状のカメラ本体部2と、撮像部3とに大別される構造である。
【0018】撮像部3は、撮影レンズであるマクロ機能付きレンズ群30の後方位置の適所にCCDカラーエリアセンサ303を有する撮像回路302が設けられている。また、このレンズ群30は、ズームレンズ300と合焦レンズ301とを備えている。
【0019】一方、カメラ本体部2の内部には、ズームレンズ300のズーム比の変更と収容位置、撮影位置間のレンズ移動を行うためのズームモータM1、および合焦レンズ301を駆動して合焦を行うためのモータM2とが設けられている。
【0020】カメラ本体部2の前面には、グリップ部Gが設けられ、カメラ本体部2上端部の適所にポップアップ形式の内蔵フラッシュ5が設けられている。なお、フラッシュ5は手動でポップアップしたり、収納したりできるものとなっている。また、カメラ本体部2の上面にはシャッタボタン9が設けられている。
【0021】一方、図3に示すように、カメラ本体部2の背面には、撮影画像のライブビュー表示及び記録画像を電子的に表示可能な液晶ディスプレイ(LCD)10と、電子ビューファインダ(EVF)20とが設けられている。EVF20は、接眼レンズを介して電子的に撮影画像の表示が可能となっているとともに、LCD10は、EVF20より大きな表示画面に電子的に撮影画像の表示が可能となっている。また、EVF20の周囲にはアイカップ46が設けられ、アイカップ46にはLEDとフォトカプラとからなる接眼センサ406が設けられている。この接眼センサ406は、アイカップ46に撮影者の目EYが接眼しているか否かを検出する。
【0022】カメラ本体部2の背面には、「撮影モード」と「再生モード」とを切換設定する撮影/再生モード設定スイッチ14が設けられている。撮影モードは、写真撮影を行なうモードであり、再生モードは、メモリカード8に記録された撮影画像をLCD10に再生表示するモードである。
【0023】デジタルカメラ1Aの背面右方には、4連スイッチ35が設けられており、ボタンL、Rを押すことにより、ズームモータM1が駆動しズーミングを行い、その他、ボタンU、D、L、Rで各種操作を行う。
【0024】また、カメラ本体部2の背面には、ディスプレイ切替スイッチ31、確定ボタン32、取消ボタン33、およびメニューボタン34が設けられている。このディスプレイ切替スイッチ31は、表示切替手段として機能する3接点のスイッチとなっており、「EVF」と「自動」と「LCD」との選択が可能となっている。ディスプレイ切替スイッチ31では「EVF」位置にセットされると、LCD10に表示されずEVF20のみに画像が表示され、「LCD」位置にセットされると、EVF20に表示されずLCD10のみに画像が表示される。また、「自動」位置にセットされると、接眼センサ406による接眼検知結果に従ってLCD10とEVF20とが選択的に能動化されることとなる。
【0025】メニューボタン34は、撮影者による押下により、メニュー画面(図9参照)が表示され、4連スイッチ35などで撮影者の操作入力により、デジタルカメラ1Aの機能に関するメニューの設定が行える。
【0026】また、カメラ本体部2の側面には、外部モニタ端子222が設けられている。この外部モニタ端子222は、デジタルカメラ1Aから、外部モニタ223に画像データなどを伝送するための端子である。
【0027】図1に示すように、デジタルカメラ1Aはメモリカード8が装着されるようになっている。また、デジタルカメラ1Aは、4本の単三形乾電池E1〜E4を直列接続してなる電源電池Eを駆動源としている。
【0028】<デジタルカメラ1Aの機能ブロック>図4は、デジタルカメラ1Aの機能ブロック図である。同図において、CCD303は、レンズ群30により結像された被写体の光像を、R(赤),G(緑),B(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光電変換して出力する。タイミングジェネレータ314は、CCD303の駆動を制御するための各種のタイミングパルスを生成するものである。
【0029】撮像部3における露出制御は、絞り制御ドライバ306によるレンズ群30の絞りと、CCD303の露光量、すなわち、シャッタスピードに相当するCCD303の電荷蓄積時間を調節して行なわれる。被写体輝度が低輝度時に適切なシャッタスピードが設定できない場合は、CCD303から出力される画像信号のレベル調整を行なうことにより露光不足による不適正露出が補正される。すなわち、低輝度時は、シャッタスピードとゲイン調整とを組み合わせて露出制御が行なわれる。画像信号のレベル調整は、信号処理回路313内のAGC回路のゲイン調整において行なわれる。
【0030】タイミングジェネレータ314は、タイミング制御回路202から送信される基準クロック基づきCCD303の駆動制御信号を生成するものである。タイミングジェネレータ314は、例えば積分開始/終了(露出開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号,垂直同期信号,転送信号等)等のクロック信号を生成し、CCD303に出力する。
【0031】信号処理回路313は、CCD303から出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理回路313は、CDS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲインコントロール)回路とを有し、CDS回路により画像信号のノイズの低減を行ない、AGC回路のゲインを調整することにより画像信号のレベル調整を行なう。
【0032】調光回路304は、フラッシュ撮影における内蔵フラッシュ5の発光量を全体制御部211により設定された所定の発光量に制御するものである。フラッシュ撮影においては、露出開始と同時に被写体からのフラッシュ光の反射光が調光センサ305により受光され、この受光量が所定の発光量に達すると、調光回路304から発光停止信号が出力され、この発光停止信号に応答して内蔵フラッシュ5の発光を強制的に停止し、これにより内蔵フラッシュ5の発光量が所定の発光量に制御される。
【0033】A/D変換器205は、画像信号の各画素信号を12ビットのデジタル信号に変換するものである。A/D変換器205は、タイミング発生回路から入力されるA/D変換用のクロックに基づいて各画素信号(アナログ信号)を12ビットのデジタル信号に変換する。
【0034】タイミングジェネレータ314、A/D変換器205に対するクロックを生成するタイミング制御回路202が設けられている。タイミング制御回路202は、全体制御部211内の基準クロックにより制御される。
【0035】黒レベル補正回路206は、A/D変換された画素信号の黒レベルを基準の黒レベルに補正するものである。また、WB(ホワイトバランス)回路207は、R,G,Bの各色成分の画素データのレベル変換を行なうものである。WB回路207は、全体制御部211から入力されるレベル変換テーブルを用いてR,G,Bの各色成分の画素データのレベルを変換する。なお、レベル変換テーブルの各色成分のパラメータ(特性の傾き)は全体制御部211により、オートまたはマニュアルで、撮影画像毎に設定される。
【0036】γ補正回路208は、画素データの階調を補正するものである。画像メモリ209は、γ補正回路208から出力される画素データを記憶するメモリである。画像メモリ209は、1フレーム分の記憶容量を有している。すなわち、画像メモリ209は、CCD303画素数に対応する1600×1200画素分の画素データの記憶容量を有し、各画素データが対応する画素位置に記憶されるようになっている。
【0037】LCDVRAM210は、LCD10に表示される画像データのバッファメモリである。LCDVRAM210は、LCD10の画素数400×300に対応した画像データの記憶容量を有している。
【0038】EVFVRAM220は、EVF20に表示される画像データのバッファメモリである。EVFVRAM220は、EVF20の画素数640×480に対応した画像データの記憶容量を有している。
【0039】また、撮影待機状態においては、撮像部3により1/30(秒)毎に撮像された画像の各画素データがA/D変換器205〜γ補正回路208により所定の信号処理を施された後、画像メモリ209に一時記憶されるとともに、全体制御部211を介してLCDVRAM210、EVFVRAM220に転送され、LCD10やEVF20に表示される(ライブビュー表示)。
【0040】これによって、ユーザは被写体像を視認することができる。また、再生モードにおいては、メモリカード8から読み出された画像が全体制御部211で所定の信号処理が施された後、VRAM210に転送され、LCD10に再生表示される。EVF20でも同様の表示が行われる。
【0041】カードI/F212は、メモリカード8への画像データの書込み及び画像データの読出しを行なうためのインターフィースである。また、通信用I/F224は、パーソナルコンピュータ225を通信可能に外部接続するための、例えばUSB規格に準拠したインターフェースである。このカードI/F212、通信用I/F224を介して、メモリカード8やCD−ROM226などの記録媒体に記録している制御プログラムを、全体制御部211のROM内に取り込むことができる。
【0042】RTC219は、撮影日時を管理するするための時計回路である。図示しない別の電源で駆動される。
【0043】操作部250は、上述したシャッターボタン9、ディスプレイ切替スイッチ31、確定ボタン32などの各種スイッチ、ボタンなどで構成されている。
【0044】シャッタボタン9は、銀塩カメラで採用されているような半押し状態(S1)と押し込んだ状態(S2)とが検出可能な2段階スイッチになっている。待機状態でシャッターボタン9をS1状態にすると、AFのためのレンズ駆動を開始し、全体制御部211による画像メモリ209内における画像のコントラストを評価しながら、コントラストがもっとも高くなるようにモータM1、M2により、レンズを駆動し停止させる。S1状態時の画像メモリ内の画像データのレベルを判定することで、シャッタースピード(SS)と絞り値を決定する。さらにホワイトバランスの補正値を決定する。
【0045】NTSC変換器221は、VRAM220に格納される画像信号を、NTSC方式に信号変換を行い、EVF20と、外部モニタ端子222を介して外部モニタ223とに転送する。
【0046】全体制御部211は、マイクロコンピュータからなり、上述したカメラの各部材の駆動を有機的に制御してデジタルカメラ1Aの撮影動作を統括制御するものである。
【0047】図5は、全体制御部211内のCPUやメモリの全体によって実現される内部機能を示すブロック図である。この全体制御部211は、露出制御値(シャッタスピード(SS)と絞り値)を設定するための輝度判定部211aと露光量設定部211bとを備えている。
【0048】さらに、全体制御部211は、上記撮影画像の記録処理を行なうために、フィルタリング処理を行なうフィルタ部211fと、サムネイル画像及び圧縮画像を生成する記録画像生成部211gとを備えている。また、全体制御部211は、メモリカード8に記録された画像をLCD10やEVF20に再生するために、再生画像を生成する再生画像生成部211hと、LCD10とEVF20との表示状態を制御する表示制御部211iとを備えている。
【0049】上記のフィルタ部211fは、デジタルフィルタにより記録すべき画像の高周波成分を補正して輪郭に関する画質の補正を行なうものである。
【0050】記録画像生成部211gは、画像メモリ209から画素データを読み出してメモリカード8に記録すべきサムネイル画像と圧縮画像とを生成する。記録画像生成部211gは、画像メモリ209から横方向と縦方向の両方向でそれぞれ8画素毎に画素データを読み出し、順次、メモリカード8に転送することで、サムネイル画像を生成しつつメモリカード8に記録する。
【0051】また、記録画像生成部211hは、画像メモリ209から全画素データを読み出し、これらの画素データに2次元DCT変換、ハフマン符号化等のJPEG方式による所定の圧縮処理を施して圧縮画像の画像データを生成し、この圧縮画像データをメモリカード8の本画像エリアに記録する。
【0052】表示制御部211jは、ディスプレイ切替スイッチ31における設定および接眼センサ406の検出結果に基づき、LCD10の表示のオン・オフと、EVF20の表示のオン・オフとを制御する。
【0053】全体制御部211は、撮影モードにおいて、シャッタボタン9により撮影が指示されると、撮影指示後に画像メモリ209に取り込まれた画像のサムネイル画像と設定された圧縮率によりJPEG方式により圧縮された圧縮画像とを生成し、撮影画像に関するタグ情報(コマ番号、露出値、シャッタスピード、圧縮率、撮影日、撮影時のフラッシュのオンオフのデータ、シーン情報、画像の判定結果等)等の情報とともに両画像をメモリカード8に記憶する。
【0054】デジタルカメラ1Aによって記録された画像の各コマはタグの部分とJPEG形式で圧縮された高解像度の画像データ((1600×1200)画素)とサムネイル表示用の画像データ(80×60)画素)が記録されている。
【0055】撮影/再生モード設定スイッチ14を再生モードに設定したときには、メモリカード8内のコマ番号の最も大きな画像データが読み出され、再生画像生成部211hにてデータ伸張され、これがVRAM210、220に転送されることにより、LCD10やEVF20には、コマ番号の最も大きな画像すなわち直近に撮影された画像が表示される。ボタンUを操作することにより、コマ番号の大きな画像が表示され、ボタンDを押すことによりコマ番号の小さな画像が表示される。
【0056】メモリカード8は、図6に示すように、デジタルカメラ1Aによって記憶された画像を、圧縮率1/20で230コマの画像分記憶可能であり、各コマは、タグ情報の部分と、JPEG形式で圧縮された高解像度の画像信号(640×480画素)とサムネイル表示用の画像信号(80×60画素)が記録されている。各コマ単位で、例えばEXIF形式の画像ファイルとして扱うことが可能である。
【0057】<デジタルカメラ1Aの動作>以下では、デジタルカメラ1Aの動作のうち、LCD10およびEVF20における表示動作を説明する。この表示動作は、全体制御部211Aにより自動的に実行される。なお、この表示動作以外については、デジタルカメラの一般的な動作が行われる。
【0058】図7は、LCD10およびEVF20における表示状態の遷移の様子を示す図である。
【0059】状態S1では、EVF20の表示がオンであり、LCD10の表示がオフとなっている。この状態S1は、ディスプレイ切替スイッチ31で、「EVF」が選択され、EVF20のみに画像が表示される状態である。ここで、メニューボタン34が押下されると、状態S2に移行し、ディスプレイ切替スイッチ31が「LCD」にセットされると、状態S3に移行する。また、ディスプレイ切替スイッチ31が「自動」にセットされると、状態S4に移行する。
【0060】状態S2では、EVF20の表示がオフであり、LCD10の表示がオンとなっている。この状態S2には、図8(a)に示すようなEVF20にのみ画像20sが表示される状態S1からメニューボタン34が押下されることにより移行し、図8(a)に示すようにEVF20が不能化されるとともに、LCD10が強制的に能動化されてメニューMNが表示される。このメニューMNの画面は、例えば図9に示すようなデジタルカメラ1Aに関する「フラッシュ」「撮影」などの多数の項目が表示され、4連スイッチ35などを操作することによって各項目に対する設定が行える。これにより、撮影者がメニュー画面を視認しやすくなるため、適切に設定入力が行えることとなる。
【0061】ここで、メニュー設定が完了した場合には、再び状態S2に移行する。
【0062】状態S3では、EVF20の表示がオフであり、LCD10の表示がオンとなっている。この状態S1は、ディスプレイ切替スイッチ31で、「LCD」が選択され、LCD10のみに画像が表示される状態である。ここでは、メニューボタン34が押下されても、LCD10にメニュー画面が表示されることとなるが、LCD10およびEVF20の表示状態は変わらない。ここで、ディスプレイ切替スイッチ31を「EVF」にセットすると、状態S1に移行し、ディスプレイ切替スイッチ31を「自動」にセットすると、ステップS4に移行する。
【0063】ステップS4では、EVF20の自動モードが、自動オンに設定されているか、自動切替に設定されているかを判定する。この自動オンおよび自動切替の設定については、図10に示すLCD10に表示される設定画面で、4連スイッチ35が操作されることにより、あらかじめ設定が行われている。
【0064】ここで、自動切替に設定されている場合には、状態S5に移行し、自動オンに設定されている場合には、状態S7に移行する。
【0065】状態S5では、EVF20の表示がオフであり、LCD10の表示がオンである。この状態S5では、EVF20の接眼センサ406で接眼が検知されないため、LCD10のみ表示が行われている。ここでは、メニューボタン34が押下されても、LCD10にメニュー画面が表示されることとなるが、LCD10およびEVF20の表示状態は変わらない。ここで、撮影者の接眼を検出すると、状態S6に移行する。また、ディスプレイ切替スイッチ31が「EVF」にセットされると、状態S1に移行し、ディスプレイ切替スイッチ31が「LCD」にセットされると、状態S3に移行することとなる。
【0066】状態S6では、EVF20の表示がオンであり、LCD10の表示がオフとなっている。この状態S6では、EVF20の接眼センサ406で接眼が検知されるため、EVF20のみ表示が行われる。すなわち、LCD10にのみ画像が表示される状態S5から接眼センサ406により接眼が検知されると、EVF20が能動化されるとともに、LCD10が不能化されることとなる。ここで、接眼が検出されなくなると状態S5に移行するとともに、メニューボタン34が押下されると状態S5に移行する。また、ディスプレイ切替スイッチ31が「EVF」にセットされると、状態S1に移行し、ディスプレイ切替スイッチ31が「LCD」にセットされると、状態S3に移行することとなる。
【0067】状態S7では、EVF20の表示がオフであり、LCD10の表示がオフとなっている。この状態S7では、EVF20の接眼センサ406で接眼が検知されないため、LCD10およびEVF20の表示が行われない。ここで、接眼を検出すると、状態S8に移行し、メニューボタン34が押下されると状態S9に移行する。また、ディスプレイ切替スイッチ31が「EVF」にセットされると、状態S1に移行し、ディスプレイ切替スイッチ31が「LCD」にセットされると、状態S3に移行することとなる。
【0068】状態S8では、EVF20の表示がオンであり、LCD10の表示がオフとなっている。この状態S8では、EVF20の接眼センサ406で接眼が検知されるため、EVF20の表示が行われる。すなわち、LCD10およびEVF20に画像が表示されない状態S7から接眼センサ406により接眼が検知されると、EVF20のみが能動化されることとなる。ここで、接眼が検出されなくなると状態S7に移行するとともに、メニューボタン34が押下されると状態S9に移行する。また、ディスプレイ切替スイッチ31が「EVF」にセットされると、状態S1に移行し、ディスプレイ切替スイッチ31が「LCD」にセットされると、状態S3に移行することとなる。
【0069】状態S9では、EVF20の表示がオフであり、LCD10の表示がオンとなっている。ここでは、状態S7または状態S8からメニューボタン34が押下され、表示画面の大きいLCD10に、メニュー画面MNが表示される。これにより、撮影者がメニュー画面を視認しやすくなるため、適切に設定入力が行えることとなる。
【0070】ここで、メニュー設定が完了した場合には、元の表示状態S7、S8に戻る。
【0071】また、以上のデジタルカメラ1Aの動作により、メニュー設定の際には、EVFより表示画面の大きいLCDにメニュー画面を強制的に表示し、視認が容易となるため、操作性が向上する。
【0072】<第2実施形態><表示システムの要部構成>図11は、本発明の第2実施形態に係る表示システム100の要部構成を示す図である。
【0073】表示システム100は、デジタルカメラ1Bと、外部モニタ223とを備えている。この外部モニタ223は、ケーブルCbを介しデジタルカメラ1Bから送信される画像データなどを、EVF20より表示画面が大きい画面233mで表示することができる。
【0074】デジタルカメラ1Bは、第1実施形態のデジタルカメラ1Aと類似の構成を有しているが、全体制御部が異なっている。
【0075】図12は、デジタルカメラ1Bの部分ブロック図である。
【0076】第2実施形態に係る全体制御部211Bの表示制御部211kは、ディスプレイ切替スイッチ31における設定および接眼センサ406の検出結果に基づき、EVF20の表示のオン・オフ、および外部モニタ233の画面233mの表示のオン・オフを制御する。
【0077】また、表示制御部211kは、外部モニタ端子222にケーブルCbおよび外部モニタ223が接続しているか否かを、外部モニタ端子222以遠が電気的に開放状態となっているか否かを監視することにより検出可能となっている。そして、ケーブルCbが外部モニタ端子222に接続されると、LCD10に代えて外部モニタ223で優先的に画像を表示する制御が行われる。
【0078】<表示システム100の動作>表示システム100の動作は、第1実施形態のデジタルカメラ1Aの動作に類似している。すなわち、図7に示す状態遷移図において、LCD10を、外部モニタ223の画面223mに置換することにより、その動作を表すことができる。そして、第1実施形態のデジタルカメラ1Aと同様に、EVF20にのみが表示される状態で撮影者によりメニューボタン34が押下されると、EVF20を不能化するとともに、外部モニタ端子222が強制的にオンされて、図11に示すように外部モニタ223の画面223mにメニュー画面が表示される。これにより、撮影者がメニュー画面を視認しやすくなる。また、この外部モニタ223で表示が行われる場合には、EVF20の表示がオフされる。
【0079】以上の表示システム100の動作により、メニュー設定の際には、画面の大きい外部モニタにメニュー画面を強制的に表示し、視認が容易となるため、操作性が向上できる。
【0080】なお、この第2実施形態の表示システム100では、ケーブルCbが外部モニタ端子222に接続された場合にはLCD10に代えて外部モニタ223で優先的に画像を表示するようにしているが、LCD10および外部モニタ223双方で表示を行うようにしても良い。
【0081】<変形例>本発明については、上記実施形態のように静止画が主に撮影対象となるデジタルカメラに限らず、動画を撮影できるデジタルカメラなどにも適用できる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請求項4の発明によれば、デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段が能動化された場合に、第1表示手段より表示画面が大きくデジタルカメラの外観面に設けられている第2表示手段を強制的に能動化し、メニューを表示する。その結果、デジタルカメラの操作性が向上できる。
【0083】特に、請求項2の発明においては、第2表示手段を能動化する場合には、第1表示手段を不能化するため、節電に寄与できる。
【0084】また、請求項5ないし請求項7の発明によれば、デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段が能動化された場合に、外部の表示装置にデータを伝送する伝送手段を強制的に能動化し、外部の表示装置にメニューを表示する。その結果、デジタルカメラの操作性が向上できる。
【0085】特に、請求項6の発明においては、伝送手段を能動化する場合には表示手段を不能化するため、節電に寄与できる。
【0086】また、請求項7の発明においては、ケーブルが伝送手段に接続される場合には伝送手段を能動化するため、デジタルカメラの操作性がより向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラ1Aの平面図である。
【図2】図1のII−II位置から見た断面図である。
【図3】デジタルカメラ1Aの背面図である。
【図4】デジタルカメラ1Aの機能ブロック図である。
【図5】全体制御部211A内の内部構成を示すブロック図である。
【図6】メモリカード8の画像記憶を説明する図である。
【図7】LCD10およびEVF20における表示状態の遷移の様子を示す図である。
【図8】LCD10およびEVF20における表示状態の遷移の様子を説明する図である。
【図9】メニュー画面の例を示す図である。
【図10】EVFの自動モードの設定画面を示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る表示システム100の要部構成を示す図である。
【図12】デジタルカメラ1Bの部分ブロック図である。
【符号の説明】
1A、1B デジタルカメラ
10 LCD
20 EVF
31 ディスプレイ切替スイッチ
32 確定ボタン
34 メニューボタン
35 4連スイッチ
100 表示システム
222 外部モニタ端子
223 外部モニタ
MN メニュー
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラに関し、特に複数のモニタ、例えば電子ビューファインダおよび液晶ディスプレイなどに画像表示を行うデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラにおいては、電子ビューファインダー(EVF)と、デジタルカメラの背面に設けられている液晶ディスプレイ(LCD)との両方を備えるものが知られている。このようなデジタルカメラでは、通常EVFでフレーミングし、ローアングルやハイアングルで撮影する場合に背面LCDに表示される被写体画像を見ながら、フレーミングが行われる。
【0003】ここでは、両方を同時に表示する必然性がないため、EVFあるいはLCDのどちらか一方のみ選択的にオン、すなわち表示状態としている。
【0004】また、このようなデジタルカメラでは、各種機能の設定を行うためのメニュー画面において、撮影者による操作入力により、デジタルカメラの機能設定が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のデジタルカメラにおいて、メニュー設定をEVFのみがオンの状態で行う場合、メニュー画面がEVFに表示されるため、表示画面の小さいEVFを覗きながら各種設定を行わなければならず、操作性が悪い。
【0006】この場合、メニュー画面の視認が容易となるよう、手動操作によりEVFからLCDにメニュー画面の表示を切替え、機能設定を行っても良いが、LCDへの切替え操作をさらに行わなければならず、操作性が悪い。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、操作性が向上できるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【用語の定義】上記の目的を達成するため、この発明では以下のような手段を採用するが、それらにおいて、「外観面」とは、側面、背面等、外から視認可能な場所として定義される。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、デジタルカメラであって、(a)接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な第1表示手段と、(b)前記第1表示手段より表示画面が大きく、前記デジタルカメラの外観面に設けられて電子的に撮影画像を表示可能な第2表示手段と、(c)前記第1表示手段と前記第2表示手段とを選択的に能動化する表示切替手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合、前記第2表示手段を強制的に能動化し、前記メニューを表示する手段とを備える。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係るデジタルカメラにおいて、前記第2表示手段を能動化する場合には、前記第1表示手段を不能化する。
【0011】また、請求項3の発明は、デジタルカメラであって、(a)接眼を検知する接眼検知手段を有し、接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な第1表示手段と、(b)前記第1表示手段より表示画面が大きく、前記デジタルカメラの外観面に設けられて電子的に撮影画像を表示可能な第2表示手段と、(c)前記接眼が検知される場合には前記第1表示手段を能動化するとともに前記第2表示手段を不能化し、前記接眼が検知されない場合には前記第1表示手段を不能化するとともに前記第2表示手段を能動化する表示切替制御手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合に、前記第2表示手段を強制的に能動化し、前記メニューを表示する手段とを備える。
【0012】また、請求項4の発明は、デジタルカメラであって、(a)接眼を検知する接眼検知手段を有し、接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な第1表示手段と、(b)前記第1表示手段より表示画面が大きく、前記デジタルカメラの外観面に設けられて電子的に撮影画像を表示可能な第2表示手段と、(c)前記接眼が検知される場合には前記第1表示手段を能動化するとともに前記第2表示手段を不能化し、前記接眼が検知されない場合には前記第1表示手段と前記第2表示手段との双方を不能化する表示切替制御手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合に、前記第2表示手段を強制的に能動化し、前記メニューを表示する手段とを備える。
【0013】また、請求項5の発明は、外部の表示装置に撮影画像を表示可能なデジタルカメラであって、(a)接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な表示手段と、(b)前記外部の表示装置に、データを伝送する伝送手段と、(c)前記表示手段と前記画像出力手段とを選択的に能動化する表示切替手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合に、前記伝送手段を強制的に能動化し、前記メニューを前記外部の表示装置に表示する手段とを備える。
【0014】また、請求項6の発明は、請求項5の発明に係るデジタルカメラにおいて、前記伝送手段を能動化する場合には、前記表示手段を不能化する。
【0015】また、請求項7の発明は、請求項5または請求項6の発明に係るデジタルカメラにおいて、前記デジタルカメラは、ケーブルを介して前記外部の表示装置にデータを伝送可能となっており、(f)前記ケーブルが前記伝送手段に接続される場合には、前記伝送手段を能動化する手段とを備える。
【0016】
【発明の実施の形態】<第1実施形態><デジタルカメラの要部構成>図1〜図3は、本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラ1の要部構成を示す図であり、図1は平面図、図2は図1のII−II位置から見た断面図、図3は背面図に相当する。これらの図は必ずしも三角図法に則っているものではなく、デジタルカメラ1Aの要部構成を概念的に例示することを主眼としている。
【0017】これらの図に示すように、デジタルカメラ1Aは、略直方体状のカメラ本体部2と、撮像部3とに大別される構造である。
【0018】撮像部3は、撮影レンズであるマクロ機能付きレンズ群30の後方位置の適所にCCDカラーエリアセンサ303を有する撮像回路302が設けられている。また、このレンズ群30は、ズームレンズ300と合焦レンズ301とを備えている。
【0019】一方、カメラ本体部2の内部には、ズームレンズ300のズーム比の変更と収容位置、撮影位置間のレンズ移動を行うためのズームモータM1、および合焦レンズ301を駆動して合焦を行うためのモータM2とが設けられている。
【0020】カメラ本体部2の前面には、グリップ部Gが設けられ、カメラ本体部2上端部の適所にポップアップ形式の内蔵フラッシュ5が設けられている。なお、フラッシュ5は手動でポップアップしたり、収納したりできるものとなっている。また、カメラ本体部2の上面にはシャッタボタン9が設けられている。
【0021】一方、図3に示すように、カメラ本体部2の背面には、撮影画像のライブビュー表示及び記録画像を電子的に表示可能な液晶ディスプレイ(LCD)10と、電子ビューファインダ(EVF)20とが設けられている。EVF20は、接眼レンズを介して電子的に撮影画像の表示が可能となっているとともに、LCD10は、EVF20より大きな表示画面に電子的に撮影画像の表示が可能となっている。また、EVF20の周囲にはアイカップ46が設けられ、アイカップ46にはLEDとフォトカプラとからなる接眼センサ406が設けられている。この接眼センサ406は、アイカップ46に撮影者の目EYが接眼しているか否かを検出する。
【0022】カメラ本体部2の背面には、「撮影モード」と「再生モード」とを切換設定する撮影/再生モード設定スイッチ14が設けられている。撮影モードは、写真撮影を行なうモードであり、再生モードは、メモリカード8に記録された撮影画像をLCD10に再生表示するモードである。
【0023】デジタルカメラ1Aの背面右方には、4連スイッチ35が設けられており、ボタンL、Rを押すことにより、ズームモータM1が駆動しズーミングを行い、その他、ボタンU、D、L、Rで各種操作を行う。
【0024】また、カメラ本体部2の背面には、ディスプレイ切替スイッチ31、確定ボタン32、取消ボタン33、およびメニューボタン34が設けられている。このディスプレイ切替スイッチ31は、表示切替手段として機能する3接点のスイッチとなっており、「EVF」と「自動」と「LCD」との選択が可能となっている。ディスプレイ切替スイッチ31では「EVF」位置にセットされると、LCD10に表示されずEVF20のみに画像が表示され、「LCD」位置にセットされると、EVF20に表示されずLCD10のみに画像が表示される。また、「自動」位置にセットされると、接眼センサ406による接眼検知結果に従ってLCD10とEVF20とが選択的に能動化されることとなる。
【0025】メニューボタン34は、撮影者による押下により、メニュー画面(図9参照)が表示され、4連スイッチ35などで撮影者の操作入力により、デジタルカメラ1Aの機能に関するメニューの設定が行える。
【0026】また、カメラ本体部2の側面には、外部モニタ端子222が設けられている。この外部モニタ端子222は、デジタルカメラ1Aから、外部モニタ223に画像データなどを伝送するための端子である。
【0027】図1に示すように、デジタルカメラ1Aはメモリカード8が装着されるようになっている。また、デジタルカメラ1Aは、4本の単三形乾電池E1〜E4を直列接続してなる電源電池Eを駆動源としている。
【0028】<デジタルカメラ1Aの機能ブロック>図4は、デジタルカメラ1Aの機能ブロック図である。同図において、CCD303は、レンズ群30により結像された被写体の光像を、R(赤),G(緑),B(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光電変換して出力する。タイミングジェネレータ314は、CCD303の駆動を制御するための各種のタイミングパルスを生成するものである。
【0029】撮像部3における露出制御は、絞り制御ドライバ306によるレンズ群30の絞りと、CCD303の露光量、すなわち、シャッタスピードに相当するCCD303の電荷蓄積時間を調節して行なわれる。被写体輝度が低輝度時に適切なシャッタスピードが設定できない場合は、CCD303から出力される画像信号のレベル調整を行なうことにより露光不足による不適正露出が補正される。すなわち、低輝度時は、シャッタスピードとゲイン調整とを組み合わせて露出制御が行なわれる。画像信号のレベル調整は、信号処理回路313内のAGC回路のゲイン調整において行なわれる。
【0030】タイミングジェネレータ314は、タイミング制御回路202から送信される基準クロック基づきCCD303の駆動制御信号を生成するものである。タイミングジェネレータ314は、例えば積分開始/終了(露出開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号,垂直同期信号,転送信号等)等のクロック信号を生成し、CCD303に出力する。
【0031】信号処理回路313は、CCD303から出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理回路313は、CDS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲインコントロール)回路とを有し、CDS回路により画像信号のノイズの低減を行ない、AGC回路のゲインを調整することにより画像信号のレベル調整を行なう。
【0032】調光回路304は、フラッシュ撮影における内蔵フラッシュ5の発光量を全体制御部211により設定された所定の発光量に制御するものである。フラッシュ撮影においては、露出開始と同時に被写体からのフラッシュ光の反射光が調光センサ305により受光され、この受光量が所定の発光量に達すると、調光回路304から発光停止信号が出力され、この発光停止信号に応答して内蔵フラッシュ5の発光を強制的に停止し、これにより内蔵フラッシュ5の発光量が所定の発光量に制御される。
【0033】A/D変換器205は、画像信号の各画素信号を12ビットのデジタル信号に変換するものである。A/D変換器205は、タイミング発生回路から入力されるA/D変換用のクロックに基づいて各画素信号(アナログ信号)を12ビットのデジタル信号に変換する。
【0034】タイミングジェネレータ314、A/D変換器205に対するクロックを生成するタイミング制御回路202が設けられている。タイミング制御回路202は、全体制御部211内の基準クロックにより制御される。
【0035】黒レベル補正回路206は、A/D変換された画素信号の黒レベルを基準の黒レベルに補正するものである。また、WB(ホワイトバランス)回路207は、R,G,Bの各色成分の画素データのレベル変換を行なうものである。WB回路207は、全体制御部211から入力されるレベル変換テーブルを用いてR,G,Bの各色成分の画素データのレベルを変換する。なお、レベル変換テーブルの各色成分のパラメータ(特性の傾き)は全体制御部211により、オートまたはマニュアルで、撮影画像毎に設定される。
【0036】γ補正回路208は、画素データの階調を補正するものである。画像メモリ209は、γ補正回路208から出力される画素データを記憶するメモリである。画像メモリ209は、1フレーム分の記憶容量を有している。すなわち、画像メモリ209は、CCD303画素数に対応する1600×1200画素分の画素データの記憶容量を有し、各画素データが対応する画素位置に記憶されるようになっている。
【0037】LCDVRAM210は、LCD10に表示される画像データのバッファメモリである。LCDVRAM210は、LCD10の画素数400×300に対応した画像データの記憶容量を有している。
【0038】EVFVRAM220は、EVF20に表示される画像データのバッファメモリである。EVFVRAM220は、EVF20の画素数640×480に対応した画像データの記憶容量を有している。
【0039】また、撮影待機状態においては、撮像部3により1/30(秒)毎に撮像された画像の各画素データがA/D変換器205〜γ補正回路208により所定の信号処理を施された後、画像メモリ209に一時記憶されるとともに、全体制御部211を介してLCDVRAM210、EVFVRAM220に転送され、LCD10やEVF20に表示される(ライブビュー表示)。
【0040】これによって、ユーザは被写体像を視認することができる。また、再生モードにおいては、メモリカード8から読み出された画像が全体制御部211で所定の信号処理が施された後、VRAM210に転送され、LCD10に再生表示される。EVF20でも同様の表示が行われる。
【0041】カードI/F212は、メモリカード8への画像データの書込み及び画像データの読出しを行なうためのインターフィースである。また、通信用I/F224は、パーソナルコンピュータ225を通信可能に外部接続するための、例えばUSB規格に準拠したインターフェースである。このカードI/F212、通信用I/F224を介して、メモリカード8やCD−ROM226などの記録媒体に記録している制御プログラムを、全体制御部211のROM内に取り込むことができる。
【0042】RTC219は、撮影日時を管理するするための時計回路である。図示しない別の電源で駆動される。
【0043】操作部250は、上述したシャッターボタン9、ディスプレイ切替スイッチ31、確定ボタン32などの各種スイッチ、ボタンなどで構成されている。
【0044】シャッタボタン9は、銀塩カメラで採用されているような半押し状態(S1)と押し込んだ状態(S2)とが検出可能な2段階スイッチになっている。待機状態でシャッターボタン9をS1状態にすると、AFのためのレンズ駆動を開始し、全体制御部211による画像メモリ209内における画像のコントラストを評価しながら、コントラストがもっとも高くなるようにモータM1、M2により、レンズを駆動し停止させる。S1状態時の画像メモリ内の画像データのレベルを判定することで、シャッタースピード(SS)と絞り値を決定する。さらにホワイトバランスの補正値を決定する。
【0045】NTSC変換器221は、VRAM220に格納される画像信号を、NTSC方式に信号変換を行い、EVF20と、外部モニタ端子222を介して外部モニタ223とに転送する。
【0046】全体制御部211は、マイクロコンピュータからなり、上述したカメラの各部材の駆動を有機的に制御してデジタルカメラ1Aの撮影動作を統括制御するものである。
【0047】図5は、全体制御部211内のCPUやメモリの全体によって実現される内部機能を示すブロック図である。この全体制御部211は、露出制御値(シャッタスピード(SS)と絞り値)を設定するための輝度判定部211aと露光量設定部211bとを備えている。
【0048】さらに、全体制御部211は、上記撮影画像の記録処理を行なうために、フィルタリング処理を行なうフィルタ部211fと、サムネイル画像及び圧縮画像を生成する記録画像生成部211gとを備えている。また、全体制御部211は、メモリカード8に記録された画像をLCD10やEVF20に再生するために、再生画像を生成する再生画像生成部211hと、LCD10とEVF20との表示状態を制御する表示制御部211iとを備えている。
【0049】上記のフィルタ部211fは、デジタルフィルタにより記録すべき画像の高周波成分を補正して輪郭に関する画質の補正を行なうものである。
【0050】記録画像生成部211gは、画像メモリ209から画素データを読み出してメモリカード8に記録すべきサムネイル画像と圧縮画像とを生成する。記録画像生成部211gは、画像メモリ209から横方向と縦方向の両方向でそれぞれ8画素毎に画素データを読み出し、順次、メモリカード8に転送することで、サムネイル画像を生成しつつメモリカード8に記録する。
【0051】また、記録画像生成部211hは、画像メモリ209から全画素データを読み出し、これらの画素データに2次元DCT変換、ハフマン符号化等のJPEG方式による所定の圧縮処理を施して圧縮画像の画像データを生成し、この圧縮画像データをメモリカード8の本画像エリアに記録する。
【0052】表示制御部211jは、ディスプレイ切替スイッチ31における設定および接眼センサ406の検出結果に基づき、LCD10の表示のオン・オフと、EVF20の表示のオン・オフとを制御する。
【0053】全体制御部211は、撮影モードにおいて、シャッタボタン9により撮影が指示されると、撮影指示後に画像メモリ209に取り込まれた画像のサムネイル画像と設定された圧縮率によりJPEG方式により圧縮された圧縮画像とを生成し、撮影画像に関するタグ情報(コマ番号、露出値、シャッタスピード、圧縮率、撮影日、撮影時のフラッシュのオンオフのデータ、シーン情報、画像の判定結果等)等の情報とともに両画像をメモリカード8に記憶する。
【0054】デジタルカメラ1Aによって記録された画像の各コマはタグの部分とJPEG形式で圧縮された高解像度の画像データ((1600×1200)画素)とサムネイル表示用の画像データ(80×60)画素)が記録されている。
【0055】撮影/再生モード設定スイッチ14を再生モードに設定したときには、メモリカード8内のコマ番号の最も大きな画像データが読み出され、再生画像生成部211hにてデータ伸張され、これがVRAM210、220に転送されることにより、LCD10やEVF20には、コマ番号の最も大きな画像すなわち直近に撮影された画像が表示される。ボタンUを操作することにより、コマ番号の大きな画像が表示され、ボタンDを押すことによりコマ番号の小さな画像が表示される。
【0056】メモリカード8は、図6に示すように、デジタルカメラ1Aによって記憶された画像を、圧縮率1/20で230コマの画像分記憶可能であり、各コマは、タグ情報の部分と、JPEG形式で圧縮された高解像度の画像信号(640×480画素)とサムネイル表示用の画像信号(80×60画素)が記録されている。各コマ単位で、例えばEXIF形式の画像ファイルとして扱うことが可能である。
【0057】<デジタルカメラ1Aの動作>以下では、デジタルカメラ1Aの動作のうち、LCD10およびEVF20における表示動作を説明する。この表示動作は、全体制御部211Aにより自動的に実行される。なお、この表示動作以外については、デジタルカメラの一般的な動作が行われる。
【0058】図7は、LCD10およびEVF20における表示状態の遷移の様子を示す図である。
【0059】状態S1では、EVF20の表示がオンであり、LCD10の表示がオフとなっている。この状態S1は、ディスプレイ切替スイッチ31で、「EVF」が選択され、EVF20のみに画像が表示される状態である。ここで、メニューボタン34が押下されると、状態S2に移行し、ディスプレイ切替スイッチ31が「LCD」にセットされると、状態S3に移行する。また、ディスプレイ切替スイッチ31が「自動」にセットされると、状態S4に移行する。
【0060】状態S2では、EVF20の表示がオフであり、LCD10の表示がオンとなっている。この状態S2には、図8(a)に示すようなEVF20にのみ画像20sが表示される状態S1からメニューボタン34が押下されることにより移行し、図8(a)に示すようにEVF20が不能化されるとともに、LCD10が強制的に能動化されてメニューMNが表示される。このメニューMNの画面は、例えば図9に示すようなデジタルカメラ1Aに関する「フラッシュ」「撮影」などの多数の項目が表示され、4連スイッチ35などを操作することによって各項目に対する設定が行える。これにより、撮影者がメニュー画面を視認しやすくなるため、適切に設定入力が行えることとなる。
【0061】ここで、メニュー設定が完了した場合には、再び状態S2に移行する。
【0062】状態S3では、EVF20の表示がオフであり、LCD10の表示がオンとなっている。この状態S1は、ディスプレイ切替スイッチ31で、「LCD」が選択され、LCD10のみに画像が表示される状態である。ここでは、メニューボタン34が押下されても、LCD10にメニュー画面が表示されることとなるが、LCD10およびEVF20の表示状態は変わらない。ここで、ディスプレイ切替スイッチ31を「EVF」にセットすると、状態S1に移行し、ディスプレイ切替スイッチ31を「自動」にセットすると、ステップS4に移行する。
【0063】ステップS4では、EVF20の自動モードが、自動オンに設定されているか、自動切替に設定されているかを判定する。この自動オンおよび自動切替の設定については、図10に示すLCD10に表示される設定画面で、4連スイッチ35が操作されることにより、あらかじめ設定が行われている。
【0064】ここで、自動切替に設定されている場合には、状態S5に移行し、自動オンに設定されている場合には、状態S7に移行する。
【0065】状態S5では、EVF20の表示がオフであり、LCD10の表示がオンである。この状態S5では、EVF20の接眼センサ406で接眼が検知されないため、LCD10のみ表示が行われている。ここでは、メニューボタン34が押下されても、LCD10にメニュー画面が表示されることとなるが、LCD10およびEVF20の表示状態は変わらない。ここで、撮影者の接眼を検出すると、状態S6に移行する。また、ディスプレイ切替スイッチ31が「EVF」にセットされると、状態S1に移行し、ディスプレイ切替スイッチ31が「LCD」にセットされると、状態S3に移行することとなる。
【0066】状態S6では、EVF20の表示がオンであり、LCD10の表示がオフとなっている。この状態S6では、EVF20の接眼センサ406で接眼が検知されるため、EVF20のみ表示が行われる。すなわち、LCD10にのみ画像が表示される状態S5から接眼センサ406により接眼が検知されると、EVF20が能動化されるとともに、LCD10が不能化されることとなる。ここで、接眼が検出されなくなると状態S5に移行するとともに、メニューボタン34が押下されると状態S5に移行する。また、ディスプレイ切替スイッチ31が「EVF」にセットされると、状態S1に移行し、ディスプレイ切替スイッチ31が「LCD」にセットされると、状態S3に移行することとなる。
【0067】状態S7では、EVF20の表示がオフであり、LCD10の表示がオフとなっている。この状態S7では、EVF20の接眼センサ406で接眼が検知されないため、LCD10およびEVF20の表示が行われない。ここで、接眼を検出すると、状態S8に移行し、メニューボタン34が押下されると状態S9に移行する。また、ディスプレイ切替スイッチ31が「EVF」にセットされると、状態S1に移行し、ディスプレイ切替スイッチ31が「LCD」にセットされると、状態S3に移行することとなる。
【0068】状態S8では、EVF20の表示がオンであり、LCD10の表示がオフとなっている。この状態S8では、EVF20の接眼センサ406で接眼が検知されるため、EVF20の表示が行われる。すなわち、LCD10およびEVF20に画像が表示されない状態S7から接眼センサ406により接眼が検知されると、EVF20のみが能動化されることとなる。ここで、接眼が検出されなくなると状態S7に移行するとともに、メニューボタン34が押下されると状態S9に移行する。また、ディスプレイ切替スイッチ31が「EVF」にセットされると、状態S1に移行し、ディスプレイ切替スイッチ31が「LCD」にセットされると、状態S3に移行することとなる。
【0069】状態S9では、EVF20の表示がオフであり、LCD10の表示がオンとなっている。ここでは、状態S7または状態S8からメニューボタン34が押下され、表示画面の大きいLCD10に、メニュー画面MNが表示される。これにより、撮影者がメニュー画面を視認しやすくなるため、適切に設定入力が行えることとなる。
【0070】ここで、メニュー設定が完了した場合には、元の表示状態S7、S8に戻る。
【0071】また、以上のデジタルカメラ1Aの動作により、メニュー設定の際には、EVFより表示画面の大きいLCDにメニュー画面を強制的に表示し、視認が容易となるため、操作性が向上する。
【0072】<第2実施形態><表示システムの要部構成>図11は、本発明の第2実施形態に係る表示システム100の要部構成を示す図である。
【0073】表示システム100は、デジタルカメラ1Bと、外部モニタ223とを備えている。この外部モニタ223は、ケーブルCbを介しデジタルカメラ1Bから送信される画像データなどを、EVF20より表示画面が大きい画面233mで表示することができる。
【0074】デジタルカメラ1Bは、第1実施形態のデジタルカメラ1Aと類似の構成を有しているが、全体制御部が異なっている。
【0075】図12は、デジタルカメラ1Bの部分ブロック図である。
【0076】第2実施形態に係る全体制御部211Bの表示制御部211kは、ディスプレイ切替スイッチ31における設定および接眼センサ406の検出結果に基づき、EVF20の表示のオン・オフ、および外部モニタ233の画面233mの表示のオン・オフを制御する。
【0077】また、表示制御部211kは、外部モニタ端子222にケーブルCbおよび外部モニタ223が接続しているか否かを、外部モニタ端子222以遠が電気的に開放状態となっているか否かを監視することにより検出可能となっている。そして、ケーブルCbが外部モニタ端子222に接続されると、LCD10に代えて外部モニタ223で優先的に画像を表示する制御が行われる。
【0078】<表示システム100の動作>表示システム100の動作は、第1実施形態のデジタルカメラ1Aの動作に類似している。すなわち、図7に示す状態遷移図において、LCD10を、外部モニタ223の画面223mに置換することにより、その動作を表すことができる。そして、第1実施形態のデジタルカメラ1Aと同様に、EVF20にのみが表示される状態で撮影者によりメニューボタン34が押下されると、EVF20を不能化するとともに、外部モニタ端子222が強制的にオンされて、図11に示すように外部モニタ223の画面223mにメニュー画面が表示される。これにより、撮影者がメニュー画面を視認しやすくなる。また、この外部モニタ223で表示が行われる場合には、EVF20の表示がオフされる。
【0079】以上の表示システム100の動作により、メニュー設定の際には、画面の大きい外部モニタにメニュー画面を強制的に表示し、視認が容易となるため、操作性が向上できる。
【0080】なお、この第2実施形態の表示システム100では、ケーブルCbが外部モニタ端子222に接続された場合にはLCD10に代えて外部モニタ223で優先的に画像を表示するようにしているが、LCD10および外部モニタ223双方で表示を行うようにしても良い。
【0081】<変形例>本発明については、上記実施形態のように静止画が主に撮影対象となるデジタルカメラに限らず、動画を撮影できるデジタルカメラなどにも適用できる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請求項4の発明によれば、デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段が能動化された場合に、第1表示手段より表示画面が大きくデジタルカメラの外観面に設けられている第2表示手段を強制的に能動化し、メニューを表示する。その結果、デジタルカメラの操作性が向上できる。
【0083】特に、請求項2の発明においては、第2表示手段を能動化する場合には、第1表示手段を不能化するため、節電に寄与できる。
【0084】また、請求項5ないし請求項7の発明によれば、デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段が能動化された場合に、外部の表示装置にデータを伝送する伝送手段を強制的に能動化し、外部の表示装置にメニューを表示する。その結果、デジタルカメラの操作性が向上できる。
【0085】特に、請求項6の発明においては、伝送手段を能動化する場合には表示手段を不能化するため、節電に寄与できる。
【0086】また、請求項7の発明においては、ケーブルが伝送手段に接続される場合には伝送手段を能動化するため、デジタルカメラの操作性がより向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラ1Aの平面図である。
【図2】図1のII−II位置から見た断面図である。
【図3】デジタルカメラ1Aの背面図である。
【図4】デジタルカメラ1Aの機能ブロック図である。
【図5】全体制御部211A内の内部構成を示すブロック図である。
【図6】メモリカード8の画像記憶を説明する図である。
【図7】LCD10およびEVF20における表示状態の遷移の様子を示す図である。
【図8】LCD10およびEVF20における表示状態の遷移の様子を説明する図である。
【図9】メニュー画面の例を示す図である。
【図10】EVFの自動モードの設定画面を示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る表示システム100の要部構成を示す図である。
【図12】デジタルカメラ1Bの部分ブロック図である。
【符号の説明】
1A、1B デジタルカメラ
10 LCD
20 EVF
31 ディスプレイ切替スイッチ
32 確定ボタン
34 メニューボタン
35 4連スイッチ
100 表示システム
222 外部モニタ端子
223 外部モニタ
MN メニュー
【特許請求の範囲】
【請求項1】 デジタルカメラであって、(a)接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な第1表示手段と、(b)前記第1表示手段より表示画面が大きく、前記デジタルカメラの外観面に設けられて電子的に撮影画像を表示可能な第2表示手段と、(c)前記第1表示手段と前記第2表示手段とを選択的に能動化する表示切替手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合、前記第2表示手段を強制的に能動化し、前記メニューを表示する手段と、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記第2表示手段を能動化する場合には、前記第1表示手段を不能化することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項3】 デジタルカメラであって、(a)接眼を検知する接眼検知手段を有し、接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な第1表示手段と、(b)前記第1表示手段より表示画面が大きく、前記デジタルカメラの外観面に設けられて電子的に撮影画像を表示可能な第2表示手段と、(c)前記接眼が検知される場合には前記第1表示手段を能動化するとともに前記第2表示手段を不能化し、前記接眼が検知されない場合には前記第1表示手段を不能化するとともに前記第2表示手段を能動化する表示切替制御手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合に、前記第2表示手段を強制的に能動化し、前記メニューを表示する手段と、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項4】 デジタルカメラであって、(a)接眼を検知する接眼検知手段を有し、接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な第1表示手段と、(b)前記第1表示手段より表示画面が大きく、前記デジタルカメラの外観面に設けられて電子的に撮影画像を表示可能な第2表示手段と、(c)前記接眼が検知される場合には前記第1表示手段を能動化するとともに前記第2表示手段を不能化し、前記接眼が検知されない場合には前記第1表示手段と前記第2表示手段との双方を不能化する表示切替制御手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合に、前記第2表示手段を強制的に能動化し、前記メニューを表示する手段と、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項5】 外部の表示装置に撮影画像を表示可能なデジタルカメラであって、(a)接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な表示手段と、(b)前記外部の表示装置に、データを伝送する伝送手段と、(c)前記表示手段と前記画像出力手段とを選択的に能動化する表示切替手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合に、前記伝送手段を強制的に能動化し、前記メニューを前記外部の表示装置に表示する手段と、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項6】 請求項5に記載のデジタルカメラにおいて、前記伝送手段を能動化する場合には、前記表示手段を不能化することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項7】 請求項5または請求項6に記載のデジタルカメラにおいて、前記デジタルカメラは、ケーブルを介して前記外部の表示装置にデータを伝送可能となっており、(f)前記ケーブルが前記伝送手段に接続される場合には、前記伝送手段を能動化する手段と、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項1】 デジタルカメラであって、(a)接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な第1表示手段と、(b)前記第1表示手段より表示画面が大きく、前記デジタルカメラの外観面に設けられて電子的に撮影画像を表示可能な第2表示手段と、(c)前記第1表示手段と前記第2表示手段とを選択的に能動化する表示切替手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合、前記第2表示手段を強制的に能動化し、前記メニューを表示する手段と、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記第2表示手段を能動化する場合には、前記第1表示手段を不能化することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項3】 デジタルカメラであって、(a)接眼を検知する接眼検知手段を有し、接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な第1表示手段と、(b)前記第1表示手段より表示画面が大きく、前記デジタルカメラの外観面に設けられて電子的に撮影画像を表示可能な第2表示手段と、(c)前記接眼が検知される場合には前記第1表示手段を能動化するとともに前記第2表示手段を不能化し、前記接眼が検知されない場合には前記第1表示手段を不能化するとともに前記第2表示手段を能動化する表示切替制御手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合に、前記第2表示手段を強制的に能動化し、前記メニューを表示する手段と、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項4】 デジタルカメラであって、(a)接眼を検知する接眼検知手段を有し、接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な第1表示手段と、(b)前記第1表示手段より表示画面が大きく、前記デジタルカメラの外観面に設けられて電子的に撮影画像を表示可能な第2表示手段と、(c)前記接眼が検知される場合には前記第1表示手段を能動化するとともに前記第2表示手段を不能化し、前記接眼が検知されない場合には前記第1表示手段と前記第2表示手段との双方を不能化する表示切替制御手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合に、前記第2表示手段を強制的に能動化し、前記メニューを表示する手段と、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項5】 外部の表示装置に撮影画像を表示可能なデジタルカメラであって、(a)接眼レンズを介して電子的に撮影画像を表示可能な表示手段と、(b)前記外部の表示装置に、データを伝送する伝送手段と、(c)前記表示手段と前記画像出力手段とを選択的に能動化する表示切替手段と、(d)前記デジタルカメラの機能に係るメニューに関し、操作入力によって設定を行う設定手段と、(e)前記設定手段が能動化された場合に、前記伝送手段を強制的に能動化し、前記メニューを前記外部の表示装置に表示する手段と、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項6】 請求項5に記載のデジタルカメラにおいて、前記伝送手段を能動化する場合には、前記表示手段を不能化することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項7】 請求項5または請求項6に記載のデジタルカメラにおいて、前記デジタルカメラは、ケーブルを介して前記外部の表示装置にデータを伝送可能となっており、(f)前記ケーブルが前記伝送手段に接続される場合には、前記伝送手段を能動化する手段と、を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図9】
【図10】
【図5】
【図8】
【図12】
【図7】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図9】
【図10】
【図5】
【図8】
【図12】
【図7】
【図11】
【公開番号】特開2002−209125(P2002−209125A)
【公開日】平成14年7月26日(2002.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−2357(P2001−2357)
【出願日】平成13年1月10日(2001.1.10)
【出願人】(000006079)ミノルタ株式会社 (155)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成14年7月26日(2002.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成13年1月10日(2001.1.10)
【出願人】(000006079)ミノルタ株式会社 (155)
【Fターム(参考)】
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