説明

ナビゲーションシステム、施設案内方法及び施設案内プログラム

【課題】簡易な構成で施設の空き状況を案内することができるナビゲーションシステム、施設案内方法及び施設案内プログラムを提供する。
【解決手段】情報提供サーバ2は、施設を訪れた車両C1から送信された乗員数と、該乗員数に関連付けられた施設の利用時間に関する利用時間情報とを蓄積した施設利用情報記憶部を備えている。情報提供サーバ2は、施設を利用予定の利用予定車両C2から、該利用予定車両C2に登録された登録人数を取得し、施設利用情報記憶部から、登録人数に対応する利用時間情報を取得する。また、取得した利用時間情報を用いて、利用予定車両C2がその施設を利用するときの空き状況を判定し空き状況に応じた施設案内データを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーションシステム、施設案内方法及び施設案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、ナビゲーション装置が高機能化し、施設案内機能においても、より詳細な施設情報が提供される傾向にある。
例えば、特許文献1に記載されたシステムは、施設の収容可能人数と各車両の乗車人数とに基づき、乗車している人の全員が入店できる施設を案内する。
【特許文献1】特開2004−20532号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上記システムにおいて、施設毎の現在収容可能な人数をサーバ装置に登録するためには、現在における収容可能人数を施設からサーバ装置に送信する必要がある。このため、施設の利用状況が変化する度に、施設側から情報を入力して送信しなければならない。
【0004】
また、施設が現在収容可能な人数を用いて、施設の案内を行うため、例えば乗車人数が現在収容可能な人数以下であるレストランを検索したとしても、実際にそのグループがレストランを訪れた場合に、必ずしも全員が同時に且つ長時間待つことなく希望する席を利用できる状況であるとは限らない。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で施設の空き状況を案内することができるナビゲーションシステム、施設案内方法及び施設案内プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、施設を訪れた車両から送信された乗員数と、該乗員数に関連付けられた前記施設の利用時間に関する利用時間情報とを蓄積した利用情報記憶手段と、前記施設を利用予定の利用予定車両から、該利用予定車両に登録された登録人数を取得する人数取得手段と、前記利用情報記憶手段から、前記登録人数に対応する前記利用時間情報を取得する時間情報取得手段と、前記取得した利用時間情報を用いて、前記利用予定車両がその施設を利用するときの空き状況を判定し、空き状況に応じた案内情報を生成する案内情報生成手段とを備えたことを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記案内情報生成手段は、前記取得した利用時間情報に基づく前記施設の利用時間が、該施設の通常利用時間よりも短く設定された所定時間以下である場合には、該施設に対して利用不可と判定し、前記利用時間が前記所定時間を超える場合には、該施設に対して利用可能と判定することを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記利用予定車両の位置から前記施設に到着するまでにかかる所要時間を算出する所要時間算出手段と、施設毎に前記利用時間情報を統計した統計情報を格納した統計情報記憶手段とをさらに備え、前記案内情報生成手段は、前記所要時間が閾値以下である場合には、前記施設を訪れた車両から所定時間以内に送信され、前記利用予定車両の登録人数に対応する前記利用時間情報を検出し、検出した前記利用時間情報を用い、前記所要時間が閾値
超である場合には、前記利用予定車両の登録人数に対応する前記統計情報を用いることを要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、施設の案内を行う制御手段を用いた施設案内方法であって、前記制御手段が、前記施設を利用予定の利用予定車両から、該利用予定車両に登録された登録人数を取得し、施設を訪れた車両から送信された乗員数と、該乗員数に関連付けられた前記施設の利用時間に関する利用時間情報とを蓄積した利用情報記憶手段から、前記登録人数に対応する前記利用時間情報を取得し、前記取得した利用時間情報を用いて、前記利用予定車両がその施設を利用するときの空き状況を判定し、空き状況に応じた案内情報を生成することを要旨とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、施設の案内を行う制御手段を用いた施設案内プログラムであって、前記制御手段を、前記施設を利用予定の利用予定車両から、該利用予定車両に登録された登録人数を取得する人数取得手段と、施設を訪れた車両から送信された乗員数と、該乗員数に関連付けられた前記施設の利用時間に関する利用時間情報とを蓄積した利用情報記憶手段から、前記登録人数に対応する前記利用時間情報を取得する時間情報取得手段と、前記取得した利用時間情報を用いて、前記利用予定車両がその施設を利用するときの空き状況を判定し、空き状況に応じた案内情報を生成する案内情報生成手段として機能させることを要旨とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、利用予定車両の登録人数に応じた利用時間情報に基づき、利用予定車両が施設を訪れた際の空き状況を判定し、空き状況に応じた案内情報を生成する。このため、簡易な構成で、利用予定車両に、登録人数に応じて適切な施設の空き状況に関する情報を提供することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、過去に施設を利用した車両の利用時間が、通常の利用時間よりも短く設定された所定時間以下となる場合には、利用不可であると判定する。このため、利用予定車両の登録人数に応じて施設の利用可否を案内することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、利用予定車両の現在位置から施設までの所要時間が短い場合には、直近のデータを利用し、所要時間が長い場合には統計情報を用いる。このため、利用予定車両がすぐに施設に到着できる場合には、その時点の空き状況の情報を提供し、利用予定車両が施設から遠い場合には、空き状況の傾向を示す統計情報を提供することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、利用予定車両の登録人数に応じた利用時間情報に基づき、利用予定車両が施設を訪れた際の空き状況を判定し、空き状況に応じた案内情報を生成する。このため、簡易な構成で、利用予定車両に、登録人数に応じて適切な施設の空き状況に関する情報を提供することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、施設案内プログラムに従って、利用予定車両の登録人数に応じた利用時間情報に基づき、利用予定車両が施設を訪れた際の空き状況を判定し、空き状況に応じた案内情報を生成する。このため、簡易な構成で、利用予定車両に、登録人数に応じて適切な施設の空き状況に関する情報を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図10に従って説明する。図1は、本実施形態の施設案内システム1の概略図である。
施設案内システム1は、データセンターDC等に設置されたナビゲーションシステムと
しての情報提供サーバ2、基地局3及び車両Cに搭載されたナビゲーション装置20(図4参照)とを備えている。情報提供サーバ2は、基地局3及びネットワークNを介して、ナビゲーション装置20とデータを送受信可能に接続されている。情報提供サーバ2は、各ナビゲーション装置20から、施設利用データを収集するとともに、施設案内データを各ナビゲーション装置20にそれぞれ送信する。
【0017】
情報提供サーバ2のハードウェア構成について、図2に従って説明する。情報提供サーバ2は、制御部5、施設情報記憶部10、利用情報記憶手段としての施設利用情報記憶部11、統計情報記憶手段としての統計情報記憶部12を備えている。制御部5は、CPU6、RAM7、ROM8及び通信インターフェース(I/F)9を備えている。この制御部5は、人数取得手段、時間情報取得手段、案内情報生成手段、所要時間算出手段及び制御手段を構成し、施設案内プログラムを格納している。
【0018】
施設情報記憶部10には、施設データ13が格納されている。施設データ13は、レストラン、観光施設等の施設に関するデータであって、各施設毎に、施設識別子、位置、名称、施設が隣接する道路のリンク又は道路名称、ジャンル等を有している。
【0019】
制御部5は、この施設データ13を用いて、ユーザから指定された施設の位置や名称等を取得する。
施設利用情報記憶部11には、施設利用データ14が格納されている。施設利用データ14は、各施設を訪れた来設車両C1(図1参照)のナビゲーション装置20から送信されたデータである。この施設利用データ14は、車両識別子、乗員数、施設識別子、日時、利用時間情報としての利用時間を有している。
【0020】
車両識別子は、その施設利用データ14を送信した車両Cに割り振られた識別子である。乗員数は、来設車両C1に乗員している人数を示す。また、来設車両C1が、複数の車両から構成されるグループで走行している場合には、乗員数は、グループを構成するメンバーの人数を示すようにしてもよい。施設識別子は、その車両Cが利用した施設の識別子である。日時は、施設を利用した日時であって、利用時間は、利用開始してから利用終了するまでに掛かった時間を示す。
【0021】
統計情報記憶部12には、統計情報としての統計データ15が格納されている。統計データ15は、施設利用データ14を統計処理することによって算出された統計値を有する。図3は、統計データ15の概念図である。
【0022】
統計データ15は、店舗名称15A毎に生成され、人数15B、季節15C、及び曜日15D毎に分類された各時間帯15Eに、平均利用時間15Fがそれぞれ関連付けられている。平均利用時間15Fは、同じ条件下で送信された施設利用データ14の利用時間を平均化した時間である。同じ条件下で送信された施設利用データ14が一つである場合には、その施設利用データ14の利用時間を、平均利用時間としてもよい。
【0023】
制御部5は、施設を利用予定であり、利用可能な施設を検索する利用予定車両C2(図1参照)から、施設案内データの要求を受信すると、施設利用データ14又は統計データ15を用いて、施設案内データを生成し、利用予定車両C2に送信する。尚、本実施形態において「来設車両C1」及び「利用予定車両C2」は、説明の便宜上、施設利用データ14を送信した車両Cと、施設を検索する車両Cとを区別するために用いており、同一車両でもタイミングによって「来設車両C1」にもなり得るとともに、「利用予定車両C2」にもなり得る。
【0024】
次に、ナビゲーション装置20のハードウェア構成について、図4に従って説明する。
ナビゲーション装置20は、制御ユニット21と、地理情報記憶部27、POI情報記憶部30、識別情報記憶部32及び画像プロセッサ34を備えている。
【0025】
制御ユニット21は、CPU22、不揮発性のRAM23、ROM24、車両側I/F25及び通信I/F26を備えている。この制御ユニット21は、施設利用データ14の送信機能、及び情報提供サーバ2から経路案内データを取得して案内を行う施設案内機能とを有している。
【0026】
CPU22は、車両側I/F25を介して、GPS(Global Positioning System)受
信部40、車速センサ41及びジャイロセンサ42を用いて、電波航法及び自律航法によって自車位置を特定する。また、CPU22は、車両側I/F25を介して、車両Cのイグニッションスイッチ43から送信された検出信号を取得し、イグニッションスイッチのポジションを検出する。
【0027】
地理情報記憶部27には、経路データ28及び地図描画データ29が格納されている。経路データ28は、リンクID、接続ノード、リンクコスト等を有している。地図描画データ29は、全国の地図を描画する背景データ、道路形状データ等を有している。画像プロセッサ34は、この地図描画データ29や、図示しない記憶部に格納された描画データを用いて、各種画面をディスプレイ35に表示する。
【0028】
POI情報記憶部30には、POIデータ31が格納されている。POIデータ31は、レストラン、観光施設等の施設の地点情報からなり、地点情報は、施設識別子、位置、名称、施設が隣接する道路のリンク又は道路名称、ジャンル等を有している。
【0029】
識別情報記憶部32には、車両識別子33が格納されている。車両識別子33は、各車両C(ナビゲーション装置20)に対して割り振られた固有の識別子である。制御ユニット21は、所定のタイミングで、この車両識別子33を読み出し、上記施設識別子、乗員数、日時、利用時間を取得し、これらの情報を用いて施設利用データ14を生成する。尚、乗員数は、ユーザがナビゲーション装置20を操作して手動で登録してもよいし、着座センサ等の車載センサが車室内に存在する乗員数を検出することにより登録してもよい。
【0030】
次に、本実施形態の処理手順について、図5〜図9に従って説明する。図5及び図6は、来設車両C1が施設利用開始時刻及び施設利用終了時刻を登録する手順を示すフローチャートである。
【0031】
図5に示すように、ナビゲーション装置20の制御ユニット21は、該ナビゲーション装置20が搭載されている車両Cが走行を開始したタイミング等で、車両Cが施設に進入したか否かを判断する(ステップS1−1)。例えば、制御ユニット21は、自車位置と、経路データ28及び地図描画データ29とを参照し、車両Cが道路から逸れた場合等に、POIデータ31を用いて、自車位置が施設内であるか否かを判断する。自車位置が施設内である場合には、制御ユニット21は、自車が進入した施設を特定し、施設識別子をRAM23に一時記憶する。
【0032】
来設車両C1が施設に進入したと判断すると(ステップS1−1においてYES)、制御ユニット21は、施設利用が開始されたか否かを判断する(ステップS1−2)。本実施形態では、イグニッションスイッチ43から送信された「オフ(又はロック)」を示す検出信号を入力したときに施設利用が開始されたと判断する。或いは、車両Cから取得したシフトポジションがパーキングポジション等に切り替えられた際又はサイドブレーキが作動した際に、施設利用が開始されたと判断してもよく、運転席等に設けられた着座センサが、乗員を検出しない場合に、施設利用を開始すると判断してもよい。
【0033】
施設利用が開始されたと判断すると(ステップS1−2においてYES)、制御ユニット21は、自車を上記来設車両C1と特定するとともに、RAM23に格納された施設利用フラグをオン(例えば「1」)に設定する。また、その時の時刻をナビゲーション装置20の内蔵時計等から取得して、その時刻を施設の利用開始時刻としてRAM23に一時記憶する(ステップS1−3)。
【0034】
ここで記憶された利用開始時刻は、施設利用データ14を送信するために用いられる。本実施形態では、イグニッションスイッチ43がオフにされた後、制御ユニット21が利用開始時刻を記憶すると、RAM23に利用開始時刻を記憶したまま、ナビゲーション装置20をシャットダウンする。このとき、RAM23に記憶された施設識別子、施設利用フラグの値も初期化しないものとする。
【0035】
一方、来設車両C1が施設に進入し、施設の利用を開始しないと判断した場合には(ステップS1−2においてNO)、車両Cが施設から退出したか否かを判断する(ステップS1−4)。具体的には、自車位置と施設の位置とを比較して、自車位置が施設外となったか否かを判断する。施設の利用がないと判断した場合には(ステップS1−4においてYES)、ステップS1−1に戻り、車両Cが他の施設に進入するのを待機する。
【0036】
また、来設車両C1が施設から退出していないと判断すると(ステップS1−4においてNO)、ステップS1−2に戻り、トリガの入力を待機する。
次に、利用終了時刻を登録するための処理を図6に従って説明する。制御ユニット21は、施設利用が終了したか否かを判断する(ステップS2−1)。本実施形態では、イグニッションスイッチ43から送信された信号が「アクセサリ(ACC)」、「オン」等を示し、且つ上記施設利用フラグがオンである場合、即ち車両Cが施設内に存在する場合に施設利用が終了したと判断する。或いは、来設車両C1が施設から退出し、且つ上記施設利用フラグがオンである場合、施設利用が終了したと判断してもよい。或いは、検出したシフトポジションがパーキングポジション以外のポジション又はサイドブレーキが作動していない状態であって、且つ施設利用フラグがオンである場合に、施設利用が終了したと判断してもよい。或いは、施設利用フラグがオンであり、上記着座センサが乗員を検出した場合に施設利用が終了したと判断してもよい。
【0037】
施設利用が終了したと判断した場合(ステップS2−1においてYES)、制御ユニット21は、RAM23に記憶された施設利用フラグをオフに設定するとともに、そのときの時刻を取得して、利用終了時刻としてRAM23に記憶する(ステップS2−2)。そして、来設車両C1が施設から退出したか否かを判断し(ステップS2−3)、施設から退出したときには(ステップS2−3においてYES)、図5に示すステップS1−1に戻り、車両Cがその施設を退出した後、他の施設に進入するまで待機する。
【0038】
また、本実施形態では、例えば来設車両C1が施設から退出した際、又は施設利用フラグがオンからオフに設定されるタイミング等、所定のタイミングで施設利用データ14を生成する。制御ユニット21は、識別情報記憶部32から、車両識別子33を取得する。また、RAM23から、利用開始時刻及び利用終了時刻を取得して、施設の利用時間を算出する。さらに、自車位置が位置付けられる施設の識別子、乗員数、日時を取得して、施設利用データ14を生成する。施設利用データ14を生成すると、RAM23に生成した施設利用データ14を記憶する。
【0039】
このように、RAM23に施設利用データ14が記憶されると、制御ユニット21は、施設利用データ14を情報提供サーバ2に送信する。
施設利用データ14を受信すると、情報提供サーバ2は、受信した施設利用データ14
を施設利用情報記憶部11に蓄積する。
【0040】
次に、ナビゲーション装置20が施設を検索する際の処理と、情報提供サーバ2が、施設案内データを生成する際の処理について、図7に従って説明する。
まず、ナビゲーション装置20の制御ユニット21は、施設検索を開始するか否かを判断する(ステップS3−1)。即ち、ナビゲーション装置20が操作されて、施設検索が指定されたか否かを判断する。
【0041】
施設検索を開始すると判断すると(ステップS3−1においてYES)、制御ユニット21は、ユーザが指定した条件に従い、POIデータ31を抽出し、画像プロセッサ34を制御して、検索を行うための画面を表示する。その結果、例えば、ユーザが指定した地域及びジャンルに属する施設の一覧画面が表示される。
【0042】
また、制御ユニット21は、ユーザの操作により、施設案内データを生成する対象となる施設が指定されたか否かを判断する(ステップS3−2)。施設が指定されない場合には(ステップS3−2においてNO)、ステップS3−8に進み、検索終了を指示する入力操作の有無により、検索を終了するか否かを判断し、検索を終了しない場合には(ステップS3−8においてNO)、ステップS3−2に戻る。
【0043】
例えば、ある地域の「レストラン」に属する各施設の中から、一つの施設が指定されると(ステップS3−2においてYES)、制御ユニット21は、その施設までの所要時間を算出する(ステップS3−3)。所要時間の算出方法は特に限定されないが、例えば、経路データ28に含まれるリンクコスト等に基づき、所要時間を算出してもよいし、路車間通信等により外部システムから取得した平均旅行時間を用いて、所要時間を算出してもよい。
【0044】
さらに、制御ユニット21は、指定された施設の識別子と、ステップS3−3で算出した所要時間と、その時点の時刻又は施設が指定された時点の時刻等を示す時刻情報と、RAM23等に予め登録された登録人数とを取得して、情報提供サーバ2に送信し(ステップS3−4)、施設案内データを情報提供サーバ2に要求する。尚、登録人数は、本実施形態では利用予定車両C2の乗員数である。登録人数は、ユーザがナビゲーション装置20を操作して手動で登録してもよいし、着座センサ等の車載センサが車室内に存在する乗員数を検出することにより登録してもよい。
【0045】
施設の識別子、所要時間、時刻情報及び登録人数を受信した情報提供サーバ2は、施設利用データ14又は統計データ15を用いて、案内情報生成処理を行い(ステップS3−5)、生成した施設案内データを、利用予定車両C2のナビゲーション装置20に送信する(ステップS3−6)。
【0046】
施設案内データを受信したナビゲーション装置20は、画像プロセッサ34を用いて、施設案内データに基づき施設案内をディスプレイ35に表示する(ステップS3−7)。このとき、受信した施設案内データが、施設利用データ14を用いて生成されたデータである場合には、ディスプレイ35には、例えば図10(a)に示すような案内画面50が表示される。この案内画面50には、指定した施設の名称50Aと、現在の該施設の空き状況を示す案内表示部50Bとが表示されている。また、施設と自車位置とを示す地図を表示してもよい。
【0047】
また、受信した施設案内データが、統計データ15を用いたデータである場合には、ディスプレイ35には、図10(b)に示すような案内画面50が表示される。この案内画面50には、指定した施設の名称50Aと、利用予定車両C2がその施設に到着する際の
空き状況を示す案内表示部50Bとが表示されている。
【0048】
施設案内データを表示すると、制御ユニット21は、施設の検索を終了するか否かを判断する(ステップS3−8)。検索を終了するための操作が行われると、検索を終了すると判断し(ステップS3−8においてYES)、ステップS3−1に戻り、ナビゲーション装置20がシャットダウンするまで、次の施設検索を待機する。施設検索を終了するための操作が行われない場合には、ステップS3−2に戻り、次の施設が指定されるのを待機する。
【0049】
次に、案内情報生成処理について図8及び図9に従って詳述する。情報提供サーバ2の制御部5は、ナビゲーション装置20から送信された施設識別子、所要時間、時刻情報及び登録人数を取得し(ステップS4−1)、所要時間が、所定時間としての閾値T1以下であるか否かを判断する(ステップS4−2)。閾値T1は、利用予定車両C2が施設から近い位置に存在するか否かを判断するための閾値であって、例えば10分等に設定されている。
【0050】
所要時間が閾値T1超である場合には(ステップS4−2においてNO)、後述するステップS4−11(図9参照)に進む。所要時間が、閾値T1以下であると判断すると(ステップS4−2においてYES)、その施設を訪れた来設車両C1から送信され、利用予定車両C2の条件に該当する直近の施設利用データ14があるか否かを判断する(ステップS4−3)。具体的には、施設利用情報記憶部11に蓄積された施設利用データ14のうち、指定された施設の識別子を含むデータであって、且つ上記時刻情報が示す時刻から遡って所定時間(例えば10分)以内の利用を示す施設利用データ14の有無を判断する。即ち、その時点に近い時点の施設の空き状況を示すデータの有無を判断する。
【0051】
直近に受信した施設利用データ14が検出された場合、施設利用データ14に含まれる乗員数が、登録人数以下であるか否かを判断し、登録人数以下である場合には、そのデータを利用予定車両C2の利用可否に用いる。
【0052】
上記条件に該当する施設利用データ14があると判断すると(ステップS4−3においてYES)、ステップS4−4に進む。該当する施設利用データ14が無いと判断すると(ステップS4−3においてNO)、後述するステップS4−11に進む。
【0053】
ステップS4−4では、制御部5は、その施設利用データ14に含まれる施設の利用時間ΔTを取得する。利用時間ΔTを取得すると、制御部5は、その利用時間ΔTが基準時間Y(例えば10分)よりも大きいか否かを判断する(ステップS4−5)。上記条件に該当する施設利用データ14が複数ある場合には、利用時間ΔTが基準時間Yよりも大きい施設利用データ14が少なくとも一つあるか否かを判断する。基準時間Yは、施設を通常通り利用する場合に掛かる時間よりも短い時間に設定されている。例えば、指定された施設が「レストラン」である場合、通常通り利用すると利用時間は1時間前後であると考えられるが、乗員がレストランに一旦入ったものの、混雑しているため、施設を利用せずに車両Cに引き返すような場合、その時の所要時間は、通常時の利用時間よりも遙かに短い時間となる。従って、施設の利用が一旦開始されたものの、すぐに中止された場合を判定するため、基準時間Yを短く設定する。この基準時間Yは、施設によって異なる値に設定してもよい。
【0054】
利用時間ΔTが基準時間Y以下であると判断すると(ステップS4−5においてNO)、利用予定車両C2の登録人数以下の乗員数の車両Cが、その施設を利用せずに退出しているため、制御部5は、利用予定車両C2に対し、その施設を「利用不可」と判定する(ステップS4−7)。さらに、その施設が「利用不可」であることを示す施設案内データ
を生成する(ステップS4−10)。このため、登録人数でその施設を利用しようとしても、待ち時間等が確実に長くなるような場合のみを、「利用不可」とすることができる。
【0055】
ステップS4−5において、利用時間ΔTが基準時間Yよりも大きいと判断すると(ステップS4−5においてYES)、利用時間ΔTが基準時間X未満であるか否かを判断する(ステップS4−6)。基準時間Xは、施設が混雑していない場合に施設を利用した津常時の利用時間よりも長い時間に設定されている。この基準時間Xは、施設によって異なる値にすることができる。
【0056】
利用時間ΔTが基準時間X未満であると判断した場合(ステップS4−6においてYES)、登録人数で施設を訪れても長時間待つことなくその施設を利用することが推測できるため、制御部5は、その施設を「利用可能」であると判定する(ステップS4−8)。そして、「利用可能」を示す施設案内情報を生成する(ステップS4−10)。
【0057】
一方、利用時間ΔTが基準時間X以上であると判断すると(ステップS4−6においてNO)、混雑していることが予測されるものの、乗員側の要因によって利用時間が長時間に亘った可能性があるため、制御部5は、その施設の利用可否が「不明」であると判定して(ステップS4−9)、「不明」を示す施設案内情報を生成する(ステップS4−10)。
【0058】
また、上記したように、利用予定車両C2が指定した施設に到着するまでの所定時間が閾値T1超である場合(ステップS4−2においてNO)、又は直近の上記条件に該当する施設利用データ14が無い場合(ステップS4−3においてNO)、図9に示すステップS4−11に進む。そして、直近の施設利用データ14ではなく、統計情報記憶部12に格納された統計データ15を用いて、施設の利用可否を判断する。
【0059】
ステップS4−11では、制御部5は、上記時刻情報及び所要時間を用いて、利用予定車両C2の到着予想時刻を算出する。さらに、統計データ15のうち、指定された施設の識別子を有し、利用予定車両C2の登録人数、到着予想時刻に対応する時間帯の平均利用時間15Fを取得する(ステップS4−12)。
【0060】
さらに、ステップS4−5と同様に、平均利用時間が基準時間Yよりも大きいか否かを判断し(ステップS4−13)、平均利用時間が基準時間Y超である場合には(ステップS4−13においてYES)、ステップS4−14に進む。平均利用時間が基準時間Y以下である場合には(ステップS4−13においてNO)、ステップS4−7と同様に、その施設を「利用不可」と判定し(ステップS4−15)、「利用不可」を示す施設案内データを生成する(ステップS4−18)。
【0061】
ステップS4−14では、ステップS4−6と同様に、平均利用時間が基準時間X未満であるか否かを判断する。平均利用時間が基準時間X未満であると判断すると(ステップS4−14においてYES)、ステップS4−8と同様に、その施設を「利用可能」であると判定し(ステップS4−16)、「利用可能」を示す施設案内データを生成する(ステップS4−18)。一方、平均利用時間が基準時間X以上であると判断すると(ステップS4−14においてNO)、ステップS4−9と同様に、その施設の利用可否を「不明」であると判定し(ステップS4−17)、「不明」を示す施設案内データを生成する(ステップS4−18)。
【0062】
このように、利用予定車両C2が、施設から近い位置に存在する場合には、その施設を訪れた車両Cから所定時間内に送信された施設利用データ14を用いて施設案内データを生成するので、各時点での実際の施設の空き状況に応じた施設案内データを生成すること
ができる。また、利用予定車両C2が、施設から遠い位置に存在する場合にも、統計データ15を用いて施設案内データを生成するので、空き状況の傾向を通知することができる。
【0063】
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、情報提供サーバ2は、来設車両C1の乗員数と、該乗員数に関連付けられた施設の利用時間とを含む施設利用データ14を施設利用情報記憶部に蓄積する。また、利用予定車両C2から、該利用予定車両C2に登録された登録人数を取得し、施設利用情報記憶部11から、その登録人数に対応する利用時間ΔTを取得する。さらに、取得した利用時間ΔTを用いて、利用予定車両C2がその施設を利用するときの空き状況を判定し、簡易な構成で空き状況に応じた施設案内データを生成し、ナビゲーション装置20に送信する。このため、利用予定車両C2の乗員は、登録した人数に応じた空き状況に関する情報を取得することができるので、施設に入った後、長時間待つことがない施設を選択することができる。
【0064】
(2)上記実施形態では、情報提供サーバ2は、登録人数以下の乗員数を有する施設利用データ14から取得した利用時間ΔTが、基準時間Y超であるか否かを判断する。そして、利用時間ΔTが基準時間Y以下である場合には、利用予定車両C2は、その施設に対して「利用不可」と判定し、利用時間ΔTが基準時間Y超である場合には、「利用可能」であると判定する。このため、登録人数でその施設を訪れても、混雑によって確実に待ち時間が長くなるような場合のみを、「利用不可」とすることができる。
【0065】
(3)上記実施形態では、情報提供サーバ2は、利用予定車両C2の位置から施設に到着するまでにかかる所要時間を算出し、算出した所要時間が閾値T1以下である場合には、来設車両C1から所定時間以内に送信され、利用予定車両C2の人数に対応する直近の施設利用データ14を用いる。また、所要時間が閾値T1超である場合には、統計データ15を用いる。このため、利用予定車両C2が施設から遠い場合にも、空き状況の傾向を通知することができるので、ユーザは空き状況の傾向に応じて最適な施設を選ぶことができる。また、利用予定車両C2が施設に近い場合には、直近の施設利用データ14を用いて、その時点の空き状況に関する情報を提供することができる。
【0066】
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、利用時間情報として利用時間を含む施設利用データ14を送信するようにしたが、利用時間情報としての利用開始時刻を含む施設利用データ14と、利用時間情報としての利用終了時刻を含む施設利用データ14とを送信するようにしてもよい。この場合、情報提供サーバ2が、施設の利用時間ΔTを算出する。
【0067】
・上記実施形態では、利用時間ΔTが基準時間Y以下である場合に、その施設を「利用不可」であると判定したが、単に「混雑」という判定を行ってもよい。また、利用時間ΔTが基準時間X以上である場合に、空き状況が「不明」であると判定したが、「利用不可」又は「混雑」という判定を行ってもよい。
【0068】
・施設までの所要時間が閾値T1超となる利用予定車両C2に統計データ15による施設案内データを提供した後、その施設に到着するまでの所要時間が閾値T1以下になった際に、直近の施設利用データ14を用いた施設案内データを送信するようにしてもよい。
【0069】
・案内情報生成処理では、上記した処理に加えて、施設利用データ14を利用した他の処理を行ってもよい。例えば、まず蓄積した施設利用データ14の中に、登録人数以上の乗員数を有する施設利用データ14があるか否かを判断する。利用予定車両C2の登録人数以上の乗員数を有し、且つその時点から所定時間以内に送信された(又は受信した)デ
ータがあるとき、その施設利用データ14の利用時間ΔTが基準時間Y超である場合に、その施設を「利用可能」と判定してもよい。即ち、登録人数以上の乗員数の来設車両C1が施設から退出した直後であるため、その施設は登録人数を直ぐに収容できると想定されるためである。また、登録人数以上の乗員数を有する施設利用データ14が無い場合、その時点から所定時間以内に送信されたデータの乗員数の合計人数が、登録人数以上であるか否かを判断し、合計人数が登録人数以上である場合に、各データの利用時間ΔTが全て基準時間Y超であるか否かを判断してもよい。
【0070】
・上記実施形態では、施設検索の際に施設を指定して、その指定された施設に対して施設案内データを生成するようにしたが、ユーザが指定した条件に該当する施設のうち「利用可能」である施設を抽出して案内するようにしてもよい。例えば、ユーザが地域とジャンルとを指定した場合に、その地域及びジャンルに属する施設を抽出する。そして、抽出した各施設に対して、車両位置から各施設までの所要時間を算出し、所要時間が閾値T1以下の施設に対しては、上記した手順と同様に施設利用データ14を用いて施設の利用可否を判断する。また所要時間が閾値T1超である場合には、上記した手順と同様に統計データ15を用いて施設の利用可否を判断する。そして、「利用可能」と判定された施設の各々に対し、施設案内データを生成し、ナビゲーション装置20に送信する。このようにすると、ユーザは、利用可能な施設の中から、所望の施設を選択することができる。
【0071】
・利用情報記憶手段は、他のデータベースサーバ等に格納してもよい。この場合、情報提供サーバ2は、このデータベースサーバから、施設利用データ14を取得する。
・人数取得手段、時間情報取得手段、案内情報生成手段は、ナビゲーション装置20の制御ユニット21に具体化してもよい。この場合、制御ユニット21は、外部サーバに格納された施設利用データ14や統計データ15をネットワークを介して取得して、施設案内データを生成する。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】ナビゲーションシステムの概略図。
【図2】情報提供サーバのハードウェア構成を説明するブロック図。
【図3】統計データの概念図。
【図4】ナビゲーション装置のハードウェア構成を説明するブロック図。
【図5】施設の利用開始時刻の登録処理のフローチャート。
【図6】施設の利用終了時刻の登録処理のフローチャート。
【図7】施設検索及び施設案内データの送信処理のフローチャート。
【図8】案内情報生成処理のフローチャート。
【図9】案内情報生成処理のフローチャート。
【図10】(a)は車両位置が施設に近い場合の案内画面、(b)は車両位置が施設から遠い場合の案内画面の画面図。
【符号の説明】
【0073】
1…経路案内システム、2…ナビゲーションシステムとしての情報提供サーバ、5…人数取得手段、時間情報取得手段、案内情報生成手段、所要時間算出手段及び制御手段としての制御部、11…利用情報記憶手段としての施設利用情報記憶部、12…統計情報記憶手段としての統計情報記憶部、15…統計情報としての統計データ、C…車両、C2…利用予定車両、T1…所定時間としての閾値、ΔT…利用時間。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設を訪れた車両から送信された乗員数と、該乗員数に関連付けられた前記施設の利用時間に関する利用時間情報とを蓄積した利用情報記憶手段と、
前記施設を利用予定の利用予定車両から、該利用予定車両に登録された登録人数を取得する人数取得手段と、
前記利用情報記憶手段から、前記登録人数に対応する前記利用時間情報を取得する時間情報取得手段と、
前記取得した利用時間情報を用いて、前記利用予定車両がその施設を利用するときの空き状況を判定し、空き状況に応じた案内情報を生成する案内情報生成手段と
を備えたことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーションシステムにおいて、
前記案内情報生成手段は、
前記取得した利用時間情報に基づく前記施設の利用時間が、該施設の通常利用時間よりも短く設定された所定時間以下である場合には、該施設に対して利用不可と判定し、前記利用時間が前記所定時間を超える場合には、該施設に対して利用可能と判定することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のナビゲーションシステムにおいて、
前記利用予定車両の位置から前記施設に到着するまでにかかる所要時間を算出する所要時間算出手段と、
施設毎に前記利用時間情報を統計した統計情報を格納した統計情報記憶手段とをさらに備え、
前記案内情報生成手段は、
前記所要時間が閾値以下である場合には、前記施設を訪れた車両から所定時間以内に送信され、前記利用予定車両の登録人数に対応する前記利用時間情報を検出し、検出した前記利用時間情報を用い、前記所要時間が閾値超である場合には、前記利用予定車両の登録人数に対応する前記統計情報を用いることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項4】
施設の案内を行う制御手段を用いた施設案内方法であって、
前記制御手段が、
前記施設を利用予定の利用予定車両から、該利用予定車両に登録された登録人数を取得し、施設を訪れた車両から送信された乗員数と、該乗員数に関連付けられた前記施設の利用時間に関する利用時間情報とを蓄積した利用情報記憶手段から、前記登録人数に対応する前記利用時間情報を取得し、前記取得した利用時間情報を用いて、前記利用予定車両がその施設を利用するときの空き状況を判定し、空き状況に応じた案内情報を生成することを特徴とする施設案内方法。
【請求項5】
施設の案内を行う制御手段を用いた施設案内プログラムであって、
前記制御手段を、
前記施設を利用予定の利用予定車両から、該利用予定車両に登録された登録人数を取得する人数取得手段と、
施設を訪れた車両から送信された乗員数と、該乗員数に関連付けられた前記施設の利用時間に関する利用時間情報とを蓄積した利用情報記憶手段から、前記登録人数に対応する前記利用時間情報を取得する時間情報取得手段と、
前記取得した利用時間情報を用いて、前記利用予定車両がその施設を利用するときの空き状況を判定し、空き状況に応じた案内情報を生成する案内情報生成手段として機能させることを特徴とする施設案内プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−236742(P2009−236742A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−84344(P2008−84344)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】