【課題】案内経路上のレーンガイドが必要なガイドポイント等を判断し、案内経路データとともにレーンガイドが必要な地点のレーン情報を提供することで、該当地点に接近した際にレーンガイドを行うことができるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、案内経路を探索し、案内経路上の交通情報を案内経路交通情報として抽出し、経路案内を実行し、現在位置から目的地までの経路である確認経路を探索し、確認経路上の交通情報を確認経路交通情報として抽出し、案内経路の一部と確認経路と一致するか否かを判定し、一致する場合確認経路上の案内経路交通情報と確認経路交通情報とが一致するか否か判定し、一致しない場合確認経路交通情報を反映した経路案内情報を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、車両が走行する道路のレーン情報を画面に表示する技術が開示されている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載のナビゲーションシステムにおいては、ナビゲーション装置にて探索した案内経路についての案内経路情報をサービスセンタにアップロードすることにより、サービスセンタにて当該案内経路情報に基づく最新のレーン情報を、データベースから読み出してナビゲーション装置にダウンロードさせることで、ナビゲーション装置にて最新のレーン情報を用いた経路案内を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００６−９０７１０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載のナビゲーションシステムにおいては、最新のレーン情報を取得するためにナビゲーション装置にて生成した案内経路情報の全データをサービスセンタに逐一送信してアップロードしなければならないため多くの通信量が必要となるという問題点を有していた。
【０００６】
また、特許文献１に記載のナビゲーション装置においては、サービスセンタ側でナビゲーション装置にて表示が必要なレーン情報と不必要なレーン情報の要否判断を行わないため、経路案内を受けているユーザにとって不必要なデータまで受信しなければならず、メモリ等を無駄に使ってしまうという問題点も有していた。
【０００７】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、案内経路上でレーンガイドの必要なガイドポイント等の地点を判断し、案内経路データとともにレーンガイドが必要な地点のレーン情報を提供することで、該当する地点に接近した際に当該レーン情報に基づくレーンガイドを行うことができるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
このような目的を達成するため、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出手段と、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、上記端末装置から送信される上記端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求を受信する経路確認要求受信手段と、上記経路確認要求受信手段により受信された上記経路確認要求に含まれる上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索手段と、上記確認経路探索手段により探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出手段と、上記案内経路の一部と、上記確認経路探索手段により探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定手段と、上記経路判定手段により上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出手段により抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定手段と、上記交通情報判定手段により上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記確認経路交通情報を反映した上記経路案内情報を上記端末装置に送信し、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する更新経路案内情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、上記現在位置情報取得手段により取得された上記端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む上記経路確認要求を上記ナビゲーションサーバに送信する経路確認要求送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００９】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記ネットワークデータは、道路のレーン情報を含み、上記更新経路案内情報送信手段は、上記交通情報判定手段により上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記確認経路交通情報に差異がある地点の、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記レーン情報を付加または削除した上記経路案内情報を上記端末装置に送信し、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定することを特徴とする。
【００１０】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記交通情報は、渋滞情報を含み、上記交通情報判定手段は、上記経路判定手段により上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記案内経路交通情報に含まれる上記確認経路上の交差点の上記渋滞情報と、上記確認経路交通情報に含まれる上記確認経路上の当該交差点の上記渋滞情報と、が一致するか否かを判定することを特徴とする。
【００１１】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記交通情報は、渋滞距離を含み、上記交通情報判定手段は、上記経路判定手段により上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記案内経路交通情報に含まれる上記確認経路上の交差点における上記渋滞距離と、上記確認経路交通情報に含まれる上記確認経路上の当該交差点における上記渋滞距離と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定することを特徴とする。
【００１２】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記交通情報は、道路上の二地点間の通過時間を含み、上記交通情報判定手段は、上記経路判定手段により上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記案内経路交通情報に含まれる上記確認経路上の交差点における上記通過時間と、上記確認経路交通情報に含まれる上記確認経路上の当該交差点における上記通過時間と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定することを特徴とする。
【００１３】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記交通情報は、交通規制情報を含み、上記交通情報判定手段は、上記経路判定手段により上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記案内経路交通情報に含まれる上記確認経路上の交差点の上記交通規制情報と、上記確認経路交通情報に含まれる上記確認経路上の当該交差点の上記交通規制情報と、が一致するか否かを判定することを特徴とする。
【００１４】
また、本発明の端末装置は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置であって、上記制御部は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を上記ナビゲーションサーバに送信する経路探索条件送信手段と、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路の案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、上記現在位置情報取得手段により取得された上記端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求を上記ナビゲーションサーバに送信する経路確認要求送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１５】
また、本発明のナビゲーションサーバは、表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段と、上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御手段と、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索手段と、上記確認経路探索手段により探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出手段と、上記案内経路の一部と、上記確認経路探索手段により探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定手段と、上記経路判定手段により上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出手段により抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定手段と、上記交通情報判定手段により上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記経路案内情報に上記確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する経路案内情報更新手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１６】
また、本発明のナビゲーション装置は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出手段と、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記ナビゲーション装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索手段と、上記確認経路探索手段により探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出手段と、上記案内経路の一部と、上記確認経路探索手段により探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定手段と、上記経路判定手段により上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出手段により抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定手段と、上記交通情報判定手段により上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記経路案内情報に上記確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する経路案内情報更新手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１７】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路探索ステップにて探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求を上記ナビゲーションサーバに送信する経路確認要求送信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される上記端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む上記経路確認要求を受信する経路確認要求受信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記経路確認要求受信ステップにて受信された上記経路確認要求に含まれる上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路の一部と、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記経路判定ステップにて上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出ステップにて抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記交通情報判定ステップにて上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記確認経路交通情報を反映した上記経路案内情報を上記端末装置に送信し、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する更新経路案内情報送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記制御部において実行される、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を上記ナビゲーションサーバに送信する経路探索条件送信ステップと、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路の案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求を上記ナビゲーションサーバに送信する経路確認要求送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明のナビゲーション方法は、表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御ステップと、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索ステップと、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出ステップと、上記案内経路の一部と、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定ステップと、上記経路判定ステップにて上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出ステップにて抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定ステップと、上記交通情報判定ステップにて上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記経路案内情報に上記確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する経路案内情報更新ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出ステップと、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記ナビゲーション装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索ステップと、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出ステップと、上記案内経路の一部と、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定ステップと、上記経路判定ステップにて上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出ステップにて抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定ステップと、上記交通情報判定ステップにて上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記経路案内情報に上記確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する経路案内情報更新ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２１】
また、本発明のプログラムは、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、上記制御部において、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を上記ナビゲーションサーバに送信する経路探索条件送信ステップと、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路の案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求を上記ナビゲーションサーバに送信する経路確認要求送信ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２２】
また、本発明のプログラムは、表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御ステップと、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索ステップと、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出ステップと、上記案内経路の一部と、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定ステップと、上記経路判定ステップにて上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出ステップにて抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定ステップと、上記交通情報判定ステップにて上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記経路案内情報に上記確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する経路案内情報更新ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２３】
また、本発明のプログラムは、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出ステップと、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記ナビゲーション装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索ステップと、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出ステップと、上記案内経路の一部と、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定ステップと、上記経路判定ステップにて上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出ステップにて抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定ステップと、上記交通情報判定ステップにて上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記経路案内情報に上記確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する経路案内情報更新ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【００２４】
この発明によれば、ナビゲーションサーバにて、端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成し、案内経路上の交通情報を案内経路交通情報として記憶部から抽出し、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置に送信し、端末装置から送信される端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求を受信し、経路確認要求に含まれる現在位置情報に基づく端末装置の利用者の現在位置から目的地までの経路である確認経路を、ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成し、確認経路上の交通情報を確認経路交通情報として記憶部から抽出し、案内経路の一部と、確認経路と、が一致するか否かを判定し、案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定し、案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、確認経路交通情報を反映した経路案内情報を端末装置に送信し、当該確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定し、端末装置にて、ナビゲーションサーバから送信される経路案内情報を受信し、端末装置の利用者の現在位置情報を取得し、経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行し、端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求をナビゲーションサーバに送信するので、案内経路上で交通状況に変化が生じている地点における交通情報を反映した経路案内情報を提供することができ、ユーザに進行方向前方の交通状況の変化をリアルタイムで把握させることができるという効果を奏する。
【００２５】
この発明によれば、案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、確認経路交通情報に差異がある地点の、レーン情報を付加または削除した経路案内情報を端末装置に送信し、当該確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定するので、現時点において有用なレーン情報の提供を行うことで、固定的なレーンの情報表示だけでなく、リアルタイム情報等を加味した柔軟な情報提供を行うことできるという効果を奏する。また、本発明は、レーン情報を経路案内情報に含めることで、レーン情報を提供したい地点をガイドポイント化したり、逆にレーン情報の提供が不要と判断した地点の非ガイドポイント化したり、といった制御もできるという効果を奏する。また、本発明は、所定時間ごとに受信する経路確認要求に従って、時間ごとに変化する時間変化情報を比較し必要か不要かを判断し、必要と判断した場合のみレーン情報を案内経路データに付与して提供することで、リアルタイムに状況に合わせたレーン情報の表示制御を行うナビゲーションを行うことができるという効果を奏する。
【００２６】
この発明によれば、案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点の渋滞情報と、確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点の渋滞情報と、が一致するか否かを判定するので、利用者に進行方向前方の渋滞の有無を把握させることができ、車線変更や迂回を検討させることができるという効果を奏する。
【００２７】
この発明によれば、案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点における渋滞距離と、確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点における渋滞距離と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定するので、利用者に進行方向前方の渋滞距離を把握させることができ、渋滞地点からどの位の地点で車線変更しておけばよいかを把握させることができるという効果を奏する。
【００２８】
この発明によれば、案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点における通過時間と、確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点における通過時間と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定するので、利用者に進行方向前方で生じている渋滞区間の通過時間を把握させることができ、渋滞地点からどの位前の時点で車線変更しておけばよいかを把握させることができるという効果を奏する。
【００２９】
この発明によれば、案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点の交通規制情報と、確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点の交通規制情報と、が一致するか否かを判定するので、利用者に進行方向前方の交通規制を把握させて交通規制が行われている車線等から早めに車線変更させるよう誘導することができ、車線変更禁止区域での車線変更等による交通違反を回避させたり、事故渋滞等をスムーズに回避させたりすることができることができるという効果を奏する。
【００３０】
なお、上記において、本発明のナビゲーションシステムを一例に効果の説明をしたが、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００３１】
【図１】図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図２】図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図３】図３は、本実施形態における交通情報の一例を示す図である。
【図４】図４は、確認経路交通情報を反映した経路案内情報に基づく表示画面の一例を示す図である。
【図５】図５は、確認経路交通情報を反映した経路案内情報に基づく表示画面の一例を示す図である。
【図６】図６は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図７】図７は、第２の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図８】図８は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図９】図９は、第３の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００３２】
以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００３３】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（ナビゲーションシステム）、第２の実施形態（ナビゲーションサーバ（サーバ主導型））、第３の実施形態（ナビゲーション装置（スタンドアローン型））の順にて詳細に説明する。
【００３４】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（ナビゲーションシステム）について、図１から図５を参照して以下に説明する。
【００３５】
［ナビゲーションシステムの構成］
まず、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。ここで、図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００３６】
図１に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムにおいて、ナビゲーションサーバ２００は、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成されており、端末装置１００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備えて構成されている。
【００３７】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図１において、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、ネットワークデータを少なくとも用いて探索し、案内経路データを生成し、案内経路上の交通情報を案内経路交通情報として記憶部２０６から抽出し、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００に送信し、端末装置１００から送信される端末装置１００の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求を受信し、経路確認要求に含まれる現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から目的地までの経路である確認経路を、ネットワークデータを少なくとも用いて探索し、確認経路データを生成し、確認経路上の交通情報を確認経路交通情報として記憶部２０６から抽出し、案内経路の一部と、確認経路と、が一致するか否かを判定し、案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否か判定し、案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、確認経路交通情報を反映した経路案内情報を端末装置１００に送信し、当該確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備えて構成される。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ）等の固定ディスク装置やＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（ネットワークデータベース２０６ａ、交通情報データベース２０６ｂ、経路案内情報データベース２０６ｃ、地図データベース２０６ｄ、および、案内データベース２０６ｅ等）を格納する。
【００３８】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、ネットワークデータベース２０６ａは、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段である。ここで、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されるネットワークデータは、道路のレーン情報を含んでいてもよい。また、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されるネットワークデータは、道路ネットワークデータ、路線網ネットワークデータ、および、施設内ネットワークデータを含んでいてもよい。これらネットワークデータは、ネットワークデータベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図データを提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードしてネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータをアップデートしてもよい。
【００３９】
ここで、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される道路ネットワークデータは、道路網を規定するネットワークデータであり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。また、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長（例えば、距離等）、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、レーン情報（例えば、車線数、ならびに、専用通行帯、路線バス等優先通行帯、車両通行区分、および、進行方向別通行区分などについての車両通行帯情報等）、制限速度など交通規制、高架やトンネルや橋等のリンク内属性、および、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワークデータは、利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、自動車、オートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、高速自動車国道や自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワークデータは、自動車、オートバイ、自転車、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。
【００４０】
また、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される路線網ネットワークデータは、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関の路線網を規定するネットワークデータであり、例えば、駅、空港、港、および、停留所等の路線網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。また、路線網ネットワークデータは、交通機関の時刻表データ、利用料金データ、および、乗車位置データ等を含んでいてもよい。ここで、時刻表データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各公共交通機関の時刻表を表す情報等であってもよい。また、利用料金データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金等を表す情報等であってもよい。また、乗車位置データは、例えば、電車、市電、モノレール、ならびに、ケーブルカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置（一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等）を表す情報等であってもよい。
【００４１】
また、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される施設内ネットワークデータは、施設内の経路網を規定するネットワークデータであり、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、トイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別（例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および、通路の分岐点等）、接続するリンク本数、ならびに、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、リンク長、幅員、ならびに、リンク種別（例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および、動く歩道など）の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物、ならびに、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。
【００４２】
また、交通情報データベース２０６ｂは、交通情報を記憶する交通情報記憶手段である。ここで、交通情報データベース２０６ｂに記憶される交通情報は、道路交通情報、鉄道運行情報、航空運行情報、船舶運行情報、バス運行情報等を含んでいてもよい。また、交通情報データベース２０６ｂに記憶される交通情報は、渋滞情報を含んでいてもよい。また、交通情報データベース２０６ｂに記憶される交通情報は、渋滞距離を含んでいてもよい。また、交通情報データベース２０６ｂに記憶される交通情報は、道路上の二地点間の通過時間（すなわち、旅行時間等）を含んでいてもよい。また、交通情報データベース２０６ｂに記憶される交通情報は、交通障害情報を含んでいてもよい。また、交通情報データベース２０６ｂに記憶される交通情報は、気象警報等の天候情報を含んでいてもよい。ここで、交通情報データベース２０６ｂに記憶される交通規制情報は、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、降水量規制、積雪・凍結規制、超波規制、風速規制、および、視程規制等の異常気象時通行規制、高さ規制、および、重量規制等の車両通行規制、道路工事や作業、道路周辺の工事に伴う工事時規制、ならびに、時間帯や車種により通行できる通行帯を規制している通行帯規制、道路の損壊等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、ならびに、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。これら交通情報は、交通情報データベース２０６ｂに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的（例えば、５分毎等）にネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム（例えば、ＶＩＣＳ（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ）、ＡＴＩＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｔｒａｆｆｉｃ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ）、日本道路交通情報センター（ＪＡＲＴＩＣ）など）等からダウンロードして交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報をアップデートしてもよい。
【００４３】
また、経路案内情報データベース２０６ｃは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。ここで、経路案内情報データベース２０６ｃは、案内経路データを記憶してもよい。また、経路案内情報データベース２０６ｃは、案内経路上の交通情報である案内経路交通情報を記憶してもよい。
【００４４】
また、地図データベース２０６ｄは、地図の地図データを記憶する地図データ記憶手段である。ここで、地図データベース２０６ｄに記憶される地図データは、本発明において、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図データ（例えば、ＪＩＳ規格の第１〜３次地域区画メッシュデータ、および、１００ｍメッシュデータ等）等の屋外地図データであってもよい。また、地図データベース２０６ｄは、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図データを記憶してもよい。また、地図データベース２０６ｄは、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等）に関するフロア案内地図等の屋内地図データをさらに記憶してもよい。また、地図データベース２０６ｄに記憶される地図データは、地図上に表示される地物（例えば、ビルや住宅や駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の場地、行政界、行政区域、および、街区等）の形状についての形状データ、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、および、口コミ情報等）の注記データ、ならびに、地図上に表示される記号（例えば、山や史跡や寺社や学校や病院や工場や墓地等の地図記号、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアやスーパーマーケットやレストランや銀行や郵便局等の店舗記号、道路上の信号や有料道路の出入口や料金所やサービスエリアやパーキングエリアやインターチェンジ等の記号、駐車場や駅やホテルや美術館や博物館等の施設記号、および、口コミ地点記号等）の記号データ等のデータを含んでいてもよい。また、屋外地図データや屋内地図データは、ラスタ形式、ベクタ形式等の地図描画用の画像データであってもよい。これら屋外地図データや屋内地図データは、地図データベース２０６ｄに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードして地図データベース２０６ｄに記憶された屋外地図データおよび屋内地図データをアップデートしてもよい。
【００４５】
また、案内データベース２０６ｅは、案内データ（音声案内データや表示案内データ等）を記憶する案内データ記憶手段である。ここで、案内データベース２０６ｅに記憶された表示案内データは、案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン（ＴＢＴ）や、現在位置が目標物に近づいた旨を知らせる文字データ等であり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられる。また、案内データベース２０６ｅに記憶された音声案内データは、案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた「次の交差点を左に曲がります」や、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」等の音声データであり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が音声案内を実行する際に用いられる。
【００４６】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、案内経路交通情報抽出部２０２ｃ、経路案内情報送信部２０２ｄ、案内経路データ格納部２０２ｅ、案内経路交通情報格納部２０２ｆ、経路確認要求受信部２０２ｇ、確認経路探索部２０２ｈ、確認経路交通情報抽出部２０２ｉ、経路判定部２０２ｊ、交通情報判定部２０２ｋ、および、更新経路案内情報送信部２０２ｍを備えて構成される。
【００４７】
このうち、経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段である。ここで、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【００４８】
また、案内経路探索部２０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段である。ここで、経路探索条件は、端末装置１００の利用者により入力部１１６を介して入力されたものであってもよい。また、案内経路探索部２０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータと、交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報と、を用いて探索し、案内経路データを生成してもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００４９】
また、案内経路交通情報抽出部２０２ｃは、案内経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路上の交通情報を案内経路交通情報として交通情報データベース２０６ｂから抽出する案内経路交通情報抽出手段である。
【００５０】
また、経路案内情報送信部２０２ｄは、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００に送信する経路案内情報送信手段である。ここで、経路案内情報は、更に、案内経路交通情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、ネットワークデータベース２０６ａに記憶された、案内経路のレーン情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、地図データベース２０６ｄに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内データベース２０６ｅに記憶された、案内経路上において出力される案内データ（表示案内データおよび音声案内データ等）を含んでいてもよい。
【００５１】
また、案内経路データ格納部２０２ｅは、案内経路データを経路案内情報データベース２０６ｃに格納する案内経路データ格納手段である。
【００５２】
また、案内経路交通情報格納部２０２ｆは、案内経路交通情報を経路案内情報データベース２０６ｃに格納する案内経路データ格納手段である。
【００５３】
また、経路確認要求受信部２０２ｇは、端末装置１００から送信される端末装置１００の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求を受信する経路確認要求受信手段である。
【００５４】
また、確認経路探索部２０２ｈは、端末装置１００の利用者の現在位置から目的地までの経路である確認経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索手段である。ここで、確認経路探索部２０２ｈは、端末装置１００の利用者の現在位置から目的地までの経路である確認経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータと、交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報と、を用いて探索し、確認経路データを生成してもよい。また、現在位置情報は、経路確認要求受信部２０２ｇにより受信された経路確認要求に含まれる現在位置情報であってもよい。また、目的地は、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された経路探索条件に含まれる目的地であってもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、確認経路探索部２０２ｈは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００５５】
また、確認経路交通情報抽出部２０２ｉは、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路上の交通情報を確認経路交通情報として交通情報データベース２０６ｂから抽出する確認経路交通情報抽出手段である。
【００５６】
また、経路判定部２０２ｊは、案内経路の一部と、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定手段である。
【００５７】
また、交通情報判定部２０２ｋは、経路判定部２０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定手段である。ここで、交通情報判定部２０２ｋは、経路判定部２０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点の渋滞情報と、確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点の渋滞情報と、が一致するか否か判定してもよい。また、交通情報判定部２０２ｋは、経路判定部２０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点における渋滞距離と、確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点における渋滞距離と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否か判定してもよい。また、交通情報判定部２０２ｋは、経路判定部２０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点における通過時間と、確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点における通過時間と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否か判定してもよい。また、交通情報判定部２０２ｋは、経路判定部２０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点の交通規制情報と、確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点の交通規制情報と、が一致するか否か判定してもよい。
【００５８】
また、更新経路案内情報送信部２０２ｍは、交通情報判定部２０２ｋにより案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、確認経路交通情報を反映した、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００に送信し、当該確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定する更新経路案内情報送信手段である。ここで、更新経路案内情報送信部２０２ｍは、交通情報判定部２０２ｋにより案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、当該確認経路交通情報に差異がある地点のレーン情報を付加または削除した、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００に送信し、当該確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定してもよい。ここで、更新経路案内情報送信部２０２ｍは、案内経路データと、新たに設定された案内経路交通情報である確認経路交通情報と、当該確認経路交通情報（例えば、確認経路上での渋滞や事故の発生等）に基づき付加または削除した確認経路のレーン情報と、を少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００に送信してもよい。また、経路案内情報は、更に、地図データベース２０６ｄに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内データベース２０６ｅに記憶された、案内経路上において出力される案内データ（表示案内データおよび音声案内データ等）を含んでいてもよい。
【００５９】
［端末装置１００の構成］
また、図１において、端末装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信し、受信された経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行し、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得し、取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求をナビゲーションサーバ２００に送信する等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末等である。ここで、端末装置１００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーションや乗換案内アプリケーション等を搭載していてもよい。本実施形態において、端末装置１００は、カーナビゲーションを行う車載の情報処理端末であってもよい。ここで、端末装置１００は、例えば、車両から電力の供給を受けられ、ダッシュボード等の車両本体にアタッチメント等で着脱可能に固定され、装置本体（ローカル）に大容量ストレージを持たず、車両から信号（例えば、車速パルス、燃料消費等）を取得することもでき、通信モジュールを内蔵しており、通信圏内でナビゲーションサーバ２００等とネットワーク３００を介して通信可能であり、地図データ等のデータをナビゲーションサーバ２００からダウンロードして更新することも可能な装置であってもよい。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えている。また、端末装置１００は、少なくとも表示部１１４と音声出力部１１８とを少なくとも含む出力部を備えている。ここで、表示部１１４は、表示案内データ等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）である。また、音声出力部１１８は、ナビゲーションサーバ２００から受信した音声案内データ等を音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）である。また、端末装置１００は、経路探索条件の入力等を行う入力部１１６（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）を備えている。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８等の制御を行う。
【００６０】
ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、トンネル、地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。
【００６１】
また、位置取得部１１２は、例えば、方位センサにて検出した端末装置１００の進行方向等の方位情報、距離センサにて検出した距離情報、および、地図データに基づいて端末装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。ここで、方位センサには、端末装置１００の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよび端末装置１００の相対走行方位を検出する光ジャイロが使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパスであってもよい。また、距離センサは、端末装置１００が車載の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、端末装置１００が車載の情報処理端末である場合、各車両に搭載された通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。
【００６２】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、外部の地図提供サーバ等の外部機器や外部システムとを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００６３】
また、記憶部１０６は、ＨＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル（経路案内情報ファイル１０６ａ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
【００６４】
このうち、経路案内情報ファイル１０６ａは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。ここで、経路案内情報ファイル１０６ａは、レーン情報に対応した道路のレーン表示用の基本パターンの画像データを記憶していてもよい。なお、制御部１０２は、レーン情報に基づき当該画像データを表示する際、例えば、ガイダンスポイント等の道路形状等に対応したレーン情報に基づく画像データを組み合わせ、案内経路データ上にレーン表示用の当該画像データを重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。これにより、レーン情報を表示するための画像データそのものを逐一サーバから受信するわけではないので、データの送受信においてデータ量の大きな増加をさせることなく、端末装置１００において適宜レーン情報の表示・非表示を設定できる。
【００６５】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、経路探索条件送信部１０２ｂ、経路案内情報受信部１０２ｃ、目的地判定部１０２ｄ、経路案内部１０２ｅ、および、経路確認要求送信部１０２ｆを備えて構成される。
【００６６】
また、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒ごと、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した端末装置１００の進行方向等の方位情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部１０２ａは、入力部１１６を介して利用者に表示部１１４に表示された地図データの表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）させた座標、および／または、方位情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００６７】
また、経路探索条件送信部１０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する経路探索条件送信手段である。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａにより取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【００６８】
また、経路案内情報受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段である。ここで、経路案内情報受信部１０２ｃは、更に、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納してもよい。ここで、経路案内情報受信部１０２ｃは、経路案内情報ファイル１０６ａに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【００６９】
また、目的地判定部１０２ｄは、目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致するか否かを判定する目的地判定手段である。
【００７０】
また、経路案内部１０２ｅは、経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段である。ここで、経路案内部１０２ｅは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｅは、経路案内情報に含まれる案内経路データ、地図データ、および／または、案内データに含まれるＴＢＴ等の表示案内データに基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｅは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｅは、経路案内情報に含まれる、地図データ上に、案内経路データ、端末装置１００の利用者の現在位置情報、案内経路交通情報、および／または、レーン情報、を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｅは、更に、経路案内情報に含まれる案内経路交通情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよい。また、経路案内部１０２ｅは、更に、経路案内情報に含まれるレーン情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｅは、経路案内情報を音声出力部１１８を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｅは、経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内データを、音声出力部１１８を介して出力させてもよい。
【００７１】
また、経路確認要求送信部１０２ｆは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求をナビゲーションサーバ２００に送信する経路確認要求送信手段である。ここで、経路確認要求送信部１０２ｆは、所定周期毎に、端末装置１００の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求をナビゲーションサーバ２００に送信してもよい。また、経路確認要求送信部１０２ｆは、任意のタイミングで、端末装置１００の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求をナビゲーションサーバ２００に送信してもよい。また、経路確認要求送信部１０２ｆは、利用者により入力部１１６を介して入力された経路確認要求送信指示に応じて、端末装置１００の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求をナビゲーションサーバ２００に送信してもよい。
【００７２】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。
【００７３】
［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図２から図５を参照して詳細に説明する。図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【００７４】
図２に示すように、まず、端末装置１００の経路探索条件送信部１０２ｂは、利用者により入力部１１６を介して入力された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＡ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａにより取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【００７５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する（ステップＳＡ−２）。
【００７６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｂは、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータと、交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報と、を用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＡ−３）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００７７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路交通情報抽出部２０２ｃは、案内経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路上の交通情報を案内経路交通情報として交通情報データベース２０６ｂから抽出する（ステップＳＡ−４）。ここで、交通情報は、渋滞情報、渋滞距離、道路上の二地点間の通過時間、交通障害情報、および／または、気象警報等の天候情報であってもよい。
【００７８】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報送信部２０２ｄは、案内経路データおよび案内経路交通情報を少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００に送信する（ステップＳＡ−５）。ここで、経路案内情報は、更に、ネットワークデータベース２０６ａに記憶された、案内経路のレーン情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、地図データベース２０６ｄに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内データベース２０６ｅに記憶された、案内経路上において出力される案内データ（表示案内データおよび音声案内データ等）を含んでいてもよい。
【００７９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路データ格納部２０２ｅは、案内経路データを経路案内情報データベース２０６ｃに格納する（ステップＳＡ−６）。ここで、案内経路データ格納部２０２ｅは、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データを経路案内情報データベース２０６ｃに格納してもよい。なお、案内経路データ格納部２０２ｅは、経路案内情報データベース２０６ｃに既存の案内経路データが記憶されている場合、新たに設定された案内経路データを、既存の案内経路データに上書きして格納してもよい。
【００８０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路交通情報格納部２０２ｆは、案内経路交通情報を経路案内情報データベース２０６ｃに格納する（ステップＳＡ−７）。ここで、案内経路交通情報格納部２０２ｆは、案内経路交通情報抽出部２０２ｃにより抽出された案内経路交通情報を経路案内情報データベース２０６ｃに格納してもよい。なお、案内経路交通情報格納部２０２ｆは、経路案内情報データベース２０６ｃに既存の案内経路交通情報が記憶されている場合、新たに設定された案内経路交通情報を、既存の案内経路交通情報に上書きして格納してもよい。
【００８１】
そして、端末装置１００の経路案内情報受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信して、経路案内情報ファイル１０６ａに格納する（ステップＳＡ−８）。
【００８２】
そして、端末装置１００の現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した進行方向の方位情報等を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得する（ステップＳＡ−９）。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての情報等を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間ごとに取得してもよい。
【００８３】
そして、端末装置１００の目的地判定部１０２ｄは、ステップＳＡ−１にて利用者により入力部１１６を介して入力された経路探索条件に含まれる目的地と、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＡ−１０）。
【００８４】
そして、端末装置１００の目的地判定部１０２ｄは、ステップＳＡ−１０にて経路探索条件に含まれる目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致すると判定した場合（ステップＳＡ−１０：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【００８５】
一方、端末装置１００の経路案内部１０２ｅは、ステップＳＡ−１０にて目的地判定部１０２ｄにより経路探索条件に含まれる目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致しないと判定された場合（ステップＳＡ−１０：Ｎｏ）、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる地図データ上に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内経路データ、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内経路交通情報、を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行する（ステップＳＡ−１１）。ここで、経路案内部１０２ｅは、更に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれるレーン情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。なお、経路案内部１０２ｅは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された基本パターンの画像データを組合せて、ナビゲーションサーバ２００から送信されたレーン情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｅは、端末装置１００の利用者の現在位置前方に、案内経路上で渋滞している交差点が存在する場合、当該交差点手前の時点にて、当該交差点のレーン情報を案内経路データ等に重畳させた表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｅは、更に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内経路上のガイダンスポイント（交差点等）における進行方向等に対応付けられたＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｅは、経路案内情報を音声出力部１１８を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｅは、経路案内情報に含まれる案内経路上のガイダンスポイント（交差点等）における進行方向等に対応付けられた音声案内データを、音声出力部１１８を介して出力させてもよい。また、経路案内部１０２ｅは、利用者により入力部１１６を介して経路案内開始指示が入力された場合、経路案内の実行処理を開始してもよい。なお、経路案内部１０２ｅによる経路案内や音声ナビゲーションの実行処理は、経路案内や音声ナビゲーションの開始後（すなわち、ステップＳＡ−１１にて経路案内部１０２ｅによる経路案内の開始後）、端末装置１００が目的地に到達するまで（すなわち、ステップＳＡ−１０にて目的地判定部１０２ｄにより目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致したと判定されるまで）、ステップＳＡ−５からステップＳＡ−２０の処理と平行して、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【００８６】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、経路案内部１０２ｅによる経路案内の開始後、所定周期が経過したか否か判定する（ステップＳＡ−１２）。
【００８７】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＡ−１２にて経路案内部１０２ｅによる経路案内の開始後、所定周期が経過していないと判定した場合（ステップＳＡ−１２：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ−９に移行させる。
【００８８】
一方、端末装置１００の経路確認要求送信部１０２ｆは、ステップＳＡ−１２にて制御部１０２により経路案内の開始後、所定周期が経過したと判定された場合（ステップＳＡ−１２：Ｙｅｓ）、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求をナビゲーションサーバ２００に送信し、処理をステップＳＡ−９に移行させる（ステップＳＡ−１３）。
【００８９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路確認要求受信部２０２ｇは、端末装置１００から送信される端末装置１００の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求を受信する（ステップＳＡ−１４）。
【００９０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の確認経路探索部２０２ｈは、経路確認要求受信部２０２ｇにより受信された経路確認要求に含まれる現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された経路探索条件に含まれる目的地までの経路である確認経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータと、交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報と、を用いて探索し、確認経路データを生成する（ステップＳＡ−１５）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、確認経路探索部２０２ｈは、経由地を経由した確認経路を探索してもよい。
【００９１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の確認経路交通情報抽出部２０２ｉは、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路上の交通情報を確認経路交通情報として交通情報データベース２０６ｂから抽出する（ステップＳＡ−１６）。
【００９２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路判定部２０２ｊは、案内経路の一部と、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＡ−１７）。ここで、経路判定部２０２ｊは、例えば、端末装置１００の利用者の現在位置が案内経路上に存在する場合であっても、確認経路探索部２０２ｈによりネットワークデータと、時間変化による交通渋滞や交通規制等の交通情報と、を用いて案内経路の迂回路となる確認経路が探索された場合、案内経路の一部と確認経路とが一致しないと判定してもよい。また、経路判定部２０２ｊは、例えば、端末装置１００の利用者の現在位置が案内経路上に存在しない（すなわち、経路外れの）場合、確認経路探索部２０２ｈにより案内経路とは一致しない確認経路が探索されるため、案内経路の一部と確認経路とが一致しないと判定してもよい。
【００９３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路判定部２０２ｊは、ステップＳＡ−１７にて案内経路の一部と、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路と、が一致しないと判定した場合（ステップＳＡ−１７：Ｎｏ）、ステップＳＡ−１５にて確認経路探索部２０２ｈにより生成された確認経路データを新たな案内経路データに設定し、ステップＳＡ−１６にて確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定し、処理をステップＳＡ−５に移行させる。
【００９４】
一方、ナビゲーションサーバ２００の交通情報判定部２０２ｋは、ステップＳＡ−１７にて経路判定部２０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路と、が一致すると判定された場合（ステップＳＡ−１７：Ｙｅｓ）、経路案内情報データベース２０６ｃに記憶された案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点の渋滞情報と、確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点の渋滞情報と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＡ−１８）。ここで、交通情報判定部２０２ｋは、ステップＳＡ−１７にて経路判定部２０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路と、が一致すると判定された場合（ステップＳＡ−１７：Ｙｅｓ）、経路案内情報データベース２０６ｃに記憶された案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点における渋滞距離と、確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点における渋滞距離と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否か判定してもよい。また、交通情報判定部２０２ｋは、ステップＳＡ−１７にて経路判定部２０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路と、が一致すると判定された場合（ステップＳＡ−１７：Ｙｅｓ）、経路案内情報データベース２０６ｃに記憶された案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点における通過時間と、確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点における通過時間と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否か判定してもよい。また、交通情報判定部２０２ｋは、ステップＳＡ−１７にて経路判定部２０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路と、が一致すると判定された場合（ステップＳＡ−１７：Ｙｅｓ）、経路案内情報データベース２０６ｃに記憶された案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点の交通規制情報と、確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点の交通規制情報と、が一致するか否か判定してもよい。
【００９５】
ここで、図３を参照して、本実施形態における交通情報判定処理の一例について説明する。図３は、本実施形態における交通情報の一例を示す図である。
【００９６】
図３に示すように、経路案内開始時点（図３の左側の９時００分時点）において、ユーザの現在位置が存在する案内経路上に渋滞は発生していないが、経路案内開始１５分後（図３の右側の９時１５分時点）において、交差点Ａの左折方向に渋滞が発生している場合、ナビゲーションサーバ２００の交通情報判定部２０２ｋは、交差点Ａにて渋滞情報が発生していることを検出し（図３の右側の９時１５分時点）、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致しないと判定している。
【００９７】
図２に戻り、ナビゲーションサーバ２００の交通情報判定部２０２ｋは、ステップＳＡ−１８にて確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報と、が一致すると判定した場合（ステップＳＡ−１８：Ｙｅｓ）、処理を終了する。ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、端末装置１００から再び経路確認要求を受信するまで待機状態となり、端末装置１００から経路確認要求を受信した場合、ステップＳＡ−１４からの処理を再開してもよい。
【００９８】
一方、ナビゲーションサーバ２００の更新経路案内情報送信部２０２ｍは、ステップＳＡ−１８にて交通情報判定部２０２ｋにより確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合（ステップＳＡ−１８：Ｎｏ）、当該確認経路交通情報に差異がある（すなわち、渋滞や事故が発生または解消している）交差点のレーン情報を付加または削除した、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００に送信し、当該確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定する（ステップＳＡ−１９）。ここで、経路案内情報は、更に、地図データベース２０６ｄに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、新たに設定された案内経路交通情報、すなわち、確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内データベース２０６ｅに記憶された、案内経路上において出力される案内データ（表示案内データおよび音声案内データ等）を含んでいてもよい。
【００９９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路交通情報格納部２０２ｆは、更新経路案内情報送信部２０２ｍにより新たに設定された案内経路交通情報を経路案内情報データベース２０６ｃに格納し（ステップＳＡ−２０）、処理を終了する。ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、端末装置１００から再び経路確認要求を受信するまで待機状態となり、端末装置１００から経路確認要求を受信した場合、ステップＳＡ−１４からの処理を再開してもよい。ここで、案内経路交通情報格納部２０２ｆは、経路案内情報データベース２０６ｃに既存の案内経路交通情報が記憶されている場合、新たに設定された案内経路交通情報を、既存の案内経路交通情報に上書きして格納してもよい。
【０１００】
ここで、図３から図５を参照して、確認経路交通情報を反映した経路案内情報に基づく表示画面の一例について説明する。図４は、確認経路交通情報を反映した経路案内情報に基づく表示画面の一例を示す図である。図５は、確認経路交通情報を反映した経路案内情報に基づく表示画面の一例を示す図である。
【０１０１】
図３に示すように、経路案内開始時点（図３の左側の９時００分時点）において渋滞は発生していないが、経路案内開始１５分後（図３の右側の９時１５分時点）において、交差点Ａの左折方向に渋滞が発生している場合、ナビゲーションサーバ２００の更新経路案内情報送信部２０２ｍは、交差点Ａをガイダンスポイント化し、当該交差点Ａのレーン情報を付加した、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００に送信している。そして、図４に示すように、端末装置１００の経路案内部１０２ｅは、ナビゲーションサーバ２００から受信した案内経路データ上に渋滞が発生した交差点Ａのレーン情報を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させている。これにより、ユーザは、案内経路自体に変化は無いので特に変化を感じることないが、端末装置１００は交差点Ａに到達する所定距離前にレーン情報を表示することで、車線変更等の対応を早めに取ることができる。
【０１０２】
次に、時間変化によって端末装置１００の進行方向前方の直近の交差点で交通規制情報（左右折禁止等）が変化した場合、図５に示すように、端末装置１００の経路案内部１０２ｅは、ナビゲーションサーバ２００から受信した案内経路データ上に交通規制（右折禁止）発生した交差点のレーン情報および右折禁止情報（×印）を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させている。
【０１０３】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。
【０１０４】
［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型））について、図６および図７を参照して以下に説明する。ここで、図６は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図７は、第２の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【０１０５】
なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の表示部１１４に表示させるデータを生成し、これらのデータを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１０６】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図６を参照して以下に説明する。
【０１０７】
図６に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続された、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１０８】
図６において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成し、探索された案内経路上の交通情報を案内経路交通情報として記憶部２０６から抽出し、生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成し、表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させ、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得し、取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から目的地までの経路である確認経路を、ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成し、探索された確認経路上の交通情報を確認経路交通情報として記憶部２０６から抽出し、案内経路の一部と、探索された確認経路と、一致するか否かを判定し、案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、確認経路上の案内経路交通情報と、抽出された確認経路交通情報と、が一致するか否か判定し、案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、経路案内情報に確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定する等の機能を有する。
【０１０９】
なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（ネットワークデータベース２０６ａ、交通情報データベース２０６ｂ、経路案内情報データベース２０６ｃ、地図データベース２０６ｄ、および、案内データベース２０６ｅ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１１０】
また、図６において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、案内経路交通情報抽出部２０２ｃ、案内経路データ格納部２０２ｅ、案内経路交通情報格納部２０２ｆ、確認経路探索部２０２ｈ、確認経路交通情報抽出部２０２ｉ、経路判定部２０２ｊ、交通情報判定部２０２ｋ、現在位置情報取得部２０２ｎ、目的地判定部２０２ｐ、経路案内表示画面生成部２０２ｑ、経路案内表示制御部２０２ｒ、および、経路案内情報更新部２０２ｓを備えて構成される。なお、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、案内経路交通情報抽出部２０２ｃ、案内経路データ格納部２０２ｅ、案内経路交通情報格納部２０２ｆ、確認経路探索部２０２ｈ、確認経路交通情報抽出部２０２ｉ、経路判定部２０２ｊ、および、交通情報判定部２０２ｋの機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１１１】
このうち、現在位置情報取得部２０２ｎは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部２０２ｎは、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を端末装置１００から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部２０２ｎは、利用者により端末装置１００の入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１１２】
また、目的地判定部２０２ｐは、目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致するか否かを判定する目的地判定手段である。
【０１１３】
また、経路案内表示画面生成部２０２ｑは、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段である。ここで、経路案内情報は、経路案内情報データベース２０６ｃに記憶された案内経路交通情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、案内データベース２０６ｅに記憶された、案内経路の進行方向等に対応付けられたＴＢＴ等の表示案内データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、現在位置情報取得部２０２ｎにより取得される、端末装置１００の利用者の現在位置情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、地図データベース２０６ｄに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、ネットワークデータベース２０６ａに記憶された、案内経路に対応したレーン情報を含んでいてもよい。例えば、経路案内表示画面生成部２０２ｑは、経路案内情報に含まれる地図データ上に、経路案内情報に含まれる案内経路データ、経路案内情報に含まれる端末装置１００の利用者の現在位置情報、経路案内情報に含まれる案内経路交通情報、および／または、経路案内情報に含まれるレーン情報、を重畳した表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｑは、更に、経路案内情報に含まれる表示案内データの表示画面を生成してもよい。
【０１１４】
経路案内表示制御部２０２ｒは、表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御手段である。ここで、経路案内表示制御部２０２ｒは、経路案内表示画面生成部２０２ｑにより生成された表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させてもよい。また、経路案内表示制御部２０２ｒは、案内データベース２０６ｅに記憶された案内経路に対応する音声案内データを端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１８を介して出力させて音声案内を実行させてもよい。
【０１１５】
また、経路案内情報更新部２０２ｓは、交通情報判定部２０２ｋにより案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、経路案内情報に確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定する経路案内情報更新手段である。ここで、経路案内情報更新部２０２ｓは、交通情報判定部２０２ｋにより案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に、当該確認経路交通情報に差異がある地点の、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたレーン情報を付加または削除し、当該確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定してもよい。また、経路案内情報更新部２０２ｓは、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に、確認経路交通情報と、確認経路交通情報（例えば、確認経路上での渋滞や事故の発生等）に基づく確認経路のレーン情報と、を付加または削除してもよい。
【０１１６】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。
【０１１７】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図７を参照して詳細に説明する。
【０１１８】
図７に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１６を介して入力された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＢ−１）。ここで、出発地は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。例えば、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得し、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を出発地として設定してもよい。また、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【０１１９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する（ステップＳＢ−２）。ここで、現在位置情報取得部２０２ｎは、経路探索条件受信部２０２ａにより端末装置１００から位置情報信号を受信した場合、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得し、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を経路探索条件の出発地として設定してもよい。
【０１２０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｂは、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータと、交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報と、を用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＢ−３）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１２１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路交通情報抽出部２０２ｃは、案内経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路上の交通情報を案内経路交通情報として交通情報データベース２０６ｂから抽出する（ステップＳＢ−４）。ここで、交通情報は、渋滞情報、渋滞距離、道路上の二地点間の通過時間、交通障害情報、および／または、気象警報等の天候情報であってもよい。
【０１２２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路データ格納部２０２ｅは、案内経路データを経路案内情報データベース２０６ｃに格納する（ステップＳＢ−５）。ここで、案内経路データ格納部２０２ｅは、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データを経路案内情報データベース２０６ｃに格納してもよい。また、案内経路データ格納部２０２ｅは、案内経路データを経路案内情報に含めて経路案内情報データベース２０６ｃに格納してもよい。なお、案内経路データ格納部２０２ｅは、経路案内情報データベース２０６ｃに既存の案内経路データが記憶されている場合、新たに設定された案内経路データを、既存の案内経路データに上書きして格納してもよい。
【０１２３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路交通情報格納部２０２ｆは、案内経路交通情報を経路案内情報データベース２０６ｃに格納する（ステップＳＢ−６）。ここで、案内経路交通情報格納部２０２ｆは、案内経路交通情報抽出部２０２ｃにより抽出された案内経路交通情報を経路案内情報データベース２０６ｃに格納してもよい。また、案内経路交通情報格納部２０２ｆは、案内経路交通情報を経路案内情報に含めて経路案内情報データベース２０６ｃに格納してもよい。なお、案内経路交通情報格納部２０２ｆは、経路案内情報データベース２０６ｃに既存の案内経路交通情報が記憶されている場合、新たに設定された案内経路交通情報を、既存の案内経路交通情報に上書きして格納してもよい。
【０１２４】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＢ−７）。ここで、制御部１０２は、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信してもよい。ここで、制御部１０２は、位置情報信号を所定時間ごと（例えば、１秒ごと等）にナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。
【０１２５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置情報取得部２０２ｎは、端末装置１００から送信される位置情報信号を受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得する（ステップＳＢ−８）。ここで、現在位置情報取得部２０２ｎは、端末装置１００から送信される利用者により端末装置１００の入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１２６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の目的地判定部２０２ｐは、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された経路探索条件に含まれる目的地と、現在位置情報取得部２０２ｎにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＢ−９）。
【０１２７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の目的地判定部２０２ｐは、ステップＳＢ−９にて目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致すると判定した場合（ステップＳＢ−９：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【０１２８】
一方、ナビゲーションサーバ２００の経路案内表示画面生成部２０２ｑは、ステップＳＢ−９にて目的地判定部２０２ｐにより目的地と、端末装置１００の利用者の現在位置と、が一致しないと判定された場合（ステップＳＢ−９：Ｎｏ）、経路案内情報に含まれる案内経路を含む地図の地図データ上に、経路案内情報に含まれる案内経路データ、経路案内情報に含まれる端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、経路案内情報に含まれる案内経路交通情報を重畳した表示画面を生成する（ステップＳＢ−１０）。ここで、経路案内表示画面生成部２０２ｑは、更に、経路案内情報に含まれる案内経路に対応したレーン情報を重畳した表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｑは、更に、経路案内情報に含まれる案内経路の進行方向等に対応付けられたＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を生成してもよい。なお、経路案内情報に含まれる案内経路交通情報は、経路案内情報データベース２０６ｃに記憶された案内経路交通情報であってもよい。経路案内情報に含まれる端末装置１００の利用者の現在位置情報は、現在位置情報取得部２０２ｎにより取得された現在位置情報であってもよい。また、経路案内情報に含まれる地図データは、地図データベース２０６ｄに記憶された地図データであってもよい。また、経路案内情報に含まれる表示案内データは、案内データベース２０６ｅに記憶された表示案内データであってもよい。また、レーン情報は、経路案内情報更新部２０２ｓにより確認経路交通情報に基づいてネットワークデータベース２０６ａから抽出されたレーン情報であってもよい。
【０１２９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内表示制御部２０２ｒは、表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる（ステップＳＢ−１１）。ここで、経路案内表示制御部２０２ｒは、経路案内表示画面生成部２０２ｑにより生成された表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させてもよい。また、経路案内表示制御部２０２ｒは、例えば、利用者により端末装置１００の入力部１１６を介して入力された経路案内開始要求等を受信した場合、表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させてもよい。また、経路案内表示制御部２０２ｒは、例えば、利用者により入力部１１６を介して入力された音声ナビゲーション開始要求等を受信した場合、案内データベース２０６ｅに記憶された案内経路上の分岐点等の案内地点における進行方向等に対応付けられた音声案内データを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の音声出力部１１８を介して出力させてもよい。なお、経路案内表示制御部２０２ｒによる経路案内の表示制御や音声出力制御の実行処理は、経路案内や音声ナビゲーションの開始後、端末装置１００が目的地に到達するまで、ステップＳＢ−５からステップＳＢ−１７の処理と平行して、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【０１３０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、経路案内の開始後、所定周期が経過したか否か判定する（ステップＳＢ−１２）。
【０１３１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＢ−１２にて経路案内の開始後、所定周期が経過していないと判定した場合（ステップＳＢ−１２：Ｎｏ）、処理をステップＳＢ−８へ移行させる。
【０１３２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の確認経路探索部２０２ｈは、ステップＳＢ−１２にて制御部２０２により経路案内の開始後、所定周期が経過したと判定された場合（ステップＳＢ−１２：Ｙｅｓ）、現在位置情報取得部２０２ｎにより取得された最新の現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置から、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された経路探索条件に含まれる目的地までの経路である確認経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータと、交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報と、を用いて探索し、確認経路データを生成する（ステップＳＢ−１３）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、確認経路探索部２０２ｈは、経由地を経由した確認経路を探索してもよい。
【０１３３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の確認経路交通情報抽出部２０２ｉは、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路上の交通情報を確認経路交通情報として交通情報データベース２０６ｂから抽出する（ステップＳＢ−１４）。
【０１３４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路判定部２０２ｊは、案内経路の一部と、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＢ−１５）。
【０１３５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路判定部２０２ｊは、ステップＳＢ−１５にて案内経路の一部と、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路と、が一致しないと判定した場合（ステップＳＢ−１５：Ｎｏ）、ステップＳＢ−１３にて確認経路探索部２０２ｈにより生成された確認経路データを新たな案内経路データに設定し、ステップＳＢ−１４にて確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定し、処理をステップＳＢ−５に移行させる。
【０１３６】
一方、ナビゲーションサーバ２００の交通情報判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−１５にて経路判定部２０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路と、が一致すると判定された場合（ステップＳＢ−１５：Ｙｅｓ）、経路案内情報データベース２０６ｃに記憶された案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点の渋滞情報と、確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点の渋滞情報と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＢ−１６）。ここで、交通情報判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−１５にて経路判定部２０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路と、が一致すると判定された場合（ステップＳＢ−１５：Ｙｅｓ）、経路案内情報データベース２０６ｃに記憶された案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点における渋滞距離と、確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点における渋滞距離と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否か判定してもよい。また、交通情報判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−１５にて経路判定部２０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路と、が一致すると判定された場合（ステップＳＢ−１５：Ｙｅｓ）、経路案内情報データベース２０６ｃに記憶された案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点における通過時間と、確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点における通過時間と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否か判定してもよい。また、交通情報判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−１５にて経路判定部２０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路探索部２０２ｈにより探索された確認経路と、が一致すると判定された場合（ステップＳＢ−１５：Ｙｅｓ）、経路案内情報データベース２０６ｃに記憶された案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点の交通規制情報と、確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点の交通規制情報と、が一致するか否か判定してもよい。
【０１３７】
ナビゲーションサーバ２００の交通情報判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−１６にて確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報と、が一致すると判定した場合（ステップＳＢ−１６：Ｙｅｓ）、処理をステップＳＢ−８に移行させる。
【０１３８】
一方、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報更新部２０２ｓは、ステップＳＢ−１６にて交通情報判定部２０２ｋにより確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報抽出部２０２ｉにより抽出された確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合（ステップＳＢ−１６：Ｎｏ）、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に、当該確認経路交通情報に差異がある（すなわち、渋滞や事故が発生または解消している）交差点のレーン情報を付加または削除し、当該確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定し、処理をステップＳＢ−６へ移行させる（ステップＳＢ−１７）。
【０１３９】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。
【０１４０】
［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型））について、図８および図９を参照して以下に説明する。ここで、図８は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図９は、第３の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【０１４１】
なお、第３の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置４００に集約し、ナビゲーションサーバ２００に接続することなく、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成し、案内経路上の交通情報を案内経路交通情報として抽出し、経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行し、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を取得し、現在位置情報に基づくナビゲーション装置４００の利用者の現在位置から目的地までの経路である確認経路を、ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成し、探索された確認経路上の交通情報を確認経路交通情報として抽出し、案内経路の一部と、確認経路と、一致するか否かを判定し、案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否か判定し、案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、経路案内情報に確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定する。このように、第３の実施形態は、ナビゲーション装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１４２】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図８を参照して以下に説明する。
【０１４３】
図８に示すように、本発明の第３の実施形態のナビゲーション装置４００は、位置取得部４１２と出力部（表示部４１４および音声出力部４１８）と入力部４１６と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備えて構成される。これらナビゲーション装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されてもよい。ナビゲーション装置４００は、例えば、ＰＮＤ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｄｅｖｉｃｅ）等の各種ナビゲーション端末、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等であってもよい。
【０１４４】
図８において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、入力部４１６、および、音声出力部４１８の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（ネットワークデータベース４０６ａ、交通情報データベース４０６ｂ、経路案内情報データベース４０６ｃ、地図データベース４０６ｄ、および、案内データベース４０６ｅ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなくナビゲーション装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１４５】
また、制御部４０２の各部（現在位置情報取得部４０２ａ〜経路案内情報更新部４０２ｍ等）については、本実施形態のナビゲーション装置４００がスタンドアローン型であり、制御部４０２が各送信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。
【０１４６】
また、図８において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部４０２ａ、案内経路探索部４０２ｂ、案内経路交通情報抽出部４０２ｃ、案内経路データ格納部４０２ｄ、案内経路交通情報格納部４０２ｅ、目的地判定部４０２ｆ、経路案内部４０２ｇ、確認経路探索部４０２ｈ、確認経路交通情報抽出部４０２ｉ、経路判定部４０２ｊ、交通情報判定部４０２ｋ、および、経路案内情報更新部４０２ｍを備えて構成される。
【０１４７】
このうち、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部４１２の方位センサにて検出したナビゲーション装置４００の進行方向等の方位情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、利用者により入力部４１６を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部４１６を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部４０２ａは、入力部４１６を介して利用者に表示部４１４に表示された地図データの表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部４１４での指定操作等）させた座標、および／または、方位情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１４８】
また、案内経路探索部４０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経路である案内経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段である。ここで、経路探索条件は、ナビゲーション装置４００の利用者により入力部４１６を介して入力されたものであってもよい。また、案内経路探索部４０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータと、交通情報データベース４０６ｂに記憶された交通情報と、を用いて探索し、案内経路データを生成してもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１４９】
また、案内経路交通情報抽出部４０２ｃは、案内経路探索部４０２ｂにより探索された案内経路上の交通情報を案内経路交通情報として交通情報データベース４０６ｂから抽出する案内経路交通情報抽出手段である。
【０１５０】
また、案内経路データ格納部４０２ｄは、案内経路データを経路案内情報データベース４０６ｃに格納する案内経路データ格納手段である。ここで、案内経路データ格納部４０２ｄは、案内経路データを経路案内情報に含めて経路案内情報データベース４０６ｃに格納してもよい。また、案内経路データ格納部４０２ｄは、経路案内情報データベース４０６ｃに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【０１５１】
また、案内経路交通情報格納部４０２ｅは、案内経路交通情報を経路案内情報データベース４０６ｃに格納する案内経路データ格納手段である。ここで、案内経路交通情報格納部４０２ｅは、案内経路交通情報を経路案内情報に含めて経路案内情報データベース４０６ｃに格納してもよい。また、案内経路交通情報格納部４０２ｅは、経路案内情報データベース４０６ｃに既存の案内経路交通情報が記憶されている場合、新たに設定された案内経路交通情報を、既存の案内経路交通情報に上書きして格納してもよい。
【０１５２】
また、目的地判定部４０２ｆは、目的地と、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置と、が一致するか否かを判定する目的地判定手段である。
【０１５３】
また、経路案内部４０２ｇは、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段である。ここで、経路案内情報は、経路案内情報データベース４０６ｃに記憶された案内経路交通情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、案内データベース４０６ｅに記憶された、案内経路の進行方向等に対応付けられたＴＢＴ等の表示案内データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、案内データベース４０６ｅに記憶された、案内データに含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、現在位置情報取得部４０２ａにより取得される、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、地図データベース４０６ｄに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、ネットワークデータベース４０６ａに記憶された、案内経路に対応したレーン情報を含んでいてもよい。例えば、経路案内部４０２ｇは、経路案内情報に含まれる地図データ上に、経路案内情報に含まれる案内経路データ、経路案内情報に含まれるナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報、経路案内情報に含まれる案内経路交通情報、および／または、経路案内情報に含まれるレーン情報、を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｇは、経路案内情報を音声出力部４１８を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部４０２ｇは、経路案内情報に含まれる音声案内データを、音声出力部４１８を介して出力させてもよい。
【０１５４】
また、確認経路探索部４０２ｈは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置から目的地までの経路である確認経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索手段である。ここで、確認経路探索部４０２ｈは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置から目的地までの経路である確認経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータと、交通情報データベース４０６ｂに記憶された交通情報と、を用いて探索し、確認経路データを生成してもよい。また、目的地は、ナビゲーション装置４００の利用者により入力部４１６を介して入力された経路探索条件に含まれる目的地であってもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、確認経路探索部４０２ｈは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１５５】
また、確認経路交通情報抽出部４０２ｉは、確認経路探索部４０２ｈにより探索された確認経路上の交通情報を確認経路交通情報として交通情報データベース４０６ｂから抽出する確認経路交通情報抽出手段である。
【０１５６】
また、経路判定部４０２ｊは、案内経路の一部と、確認経路探索部４０２ｈにより探索された確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定手段である。
【０１５７】
また、交通情報判定部４０２ｋは、経路判定部４０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報抽出部４０２ｉにより抽出された確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定手段である。ここで、交通情報判定部４０２ｋは、経路判定部４０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点の渋滞情報と、確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点の渋滞情報と、が一致するか否か判定してもよい。また、交通情報判定部４０２ｋは、経路判定部４０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点における渋滞距離と、確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点における渋滞距離と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否か判定してもよい。また、交通情報判定部４０２ｋは、経路判定部４０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点における通過時間と、確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点における通過時間と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否か判定してもよい。また、交通情報判定部４０２ｋは、経路判定部４０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路と、が一致すると判定された場合、案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点の交通規制情報と、確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点の交通規制情報と、が一致するか否か判定してもよい。
【０１５８】
また、経路案内情報更新部４０２ｍは、交通情報判定部４０２ｋにより案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、経路案内情報に確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定する経路案内情報更新手段である。ここで、経路案内情報更新部４０２ｍは、交通情報判定部４０２ｋにより案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に、当該確認経路交通情報に差異がある地点のレーン情報を付加または削除し、当該確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定してもよい。また、経路案内情報更新部４０２ｍは、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に、新たに設定された案内経路交通情報である確認経路交通情報と、当該確認経路交通情報（例えば、確認経路上での渋滞や事故の発生等）に基づく確認経路のレーン情報と、を付加または削除してもよい。
【０１５９】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例の説明を終える。
【０１６０】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例について、以下に図９を参照して詳細に説明する。
【０１６１】
図９に示すように、まず、案内経路探索部４０２ｂは、利用者により入力部４１６を介して入力された少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、交通情報データベース４０６ｂに記憶された交通情報を用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＣ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部４０２ａにより取得される現在位置情報に基づくナビゲーション装置４００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１６２】
そして、案内経路交通情報抽出部４０２ｃは、案内経路探索部４０２ｂにより探索された案内経路上の交通情報を案内経路交通情報として交通情報データベース４０６ｂから抽出する（ステップＳＣ−２）。
【０１６３】
そして、案内経路データ格納部４０２ｄは、案内経路データを経路案内情報データベース４０６ｃに格納する（ステップＳＣ−３）。ここで、案内経路データ格納部４０２ｄは、案内経路探索部４０２ｂにより生成された案内経路データを経路案内情報データベース４０６ｃに格納してもよい。また、案内経路データ格納部４０２ｄは、案内経路データを経路案内情報に含めて経路案内情報データベース４０６ｃに格納してもよい。案内経路データ格納部４０２ｄは、経路案内情報データベース４０６ｃに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【０１６４】
そして、案内経路交通情報格納部４０２ｅは、案内経路交通情報を経路案内情報データベース４０６ｃに格納する（ステップＳＣ−４）。ここで、案内経路交通情報格納部４０２ｅは、案内経路交通情報抽出部４０２ｃにより交通情報データベース４０６ｂから抽出された案内経路交通情報を経路案内情報データベース４０６ｃに格納してもよい。また、案内経路交通情報格納部４０２ｅは、案内経路交通情報を経路案内情報に含めて経路案内情報データベース４０６ｃに格納してもよい。また、案内経路交通情報格納部４０２ｅは、経路案内情報データベース４０６ｃに既存の案内経路交通情報が記憶されている場合、新たに設定された案内経路交通情報を、既存の案内経路交通情報に上書きして格納してもよい。
【０１６５】
そして、現在位置情報取得部４０２ａは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部４１２の方位センサにて検出した進行方向の方位情報等をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得する（ステップＳＣ−５）。ここで、現在位置情報取得部４０２ａは、利用者により入力部４１６を介して入力された現在位置についての情報等をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を所定時間ごとに取得してもよい。
【０１６６】
そして、目的地判定部４０２ｆは、ステップＳＣ−１にて利用者により入力部４１６を介して入力された経路探索条件に含まれる目的地と、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づくナビゲーション装置４００の利用者の現在位置と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＣ−６）。
【０１６７】
そして、目的地判定部４０２ｆは、ステップＳＣ−６にて経路探索条件に含まれる目的地と、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置と、が一致すると判定した場合（ステップＳＣ−６：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【０１６８】
一方、経路案内部４０２ｇは、ステップＳＣ−６にて目的地判定部４０２ｆにより経路探索条件に含まれる目的地と、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置と、が一致しないと判定された場合（ステップＳＣ−６：Ｎｏ）、経路案内情報に含まれる地図データ上に、経路案内情報に含まれる案内経路データ、経路案内情報に含まれるナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報、および／または、経路案内情報に含まれる案内経路交通情報、を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させることにより、経路案内を実行する（ステップＳＣ−７）。ここで、経路案内部４０２ｇは、更に、経路案内情報に含まれる案内経路に対応したレーン情報を表示画面に重畳させて表示部４１４に表示させてもよい（例えば、案内経路上の渋滞や事故が発生した交差点の直前のリンクにナビゲーション装置４００が存在する場合、当該交差点のレーン情報を表示させる等）。また、経路案内部４０２ｇは、更に、経路案内情報に含まれる案内経路の進行方向等に対応付けられた（例えば、案内経路上のガイダンスポイント（交差点等）における進行方向等に対応付けられた）ＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｇは、経路案内情報に含まれる音声案内データを、音声出力部４１８を介して出力させてもよい。なお、経路案内情報に含まれる案内経路交通情報は、経路案内情報データベース４０６ｃに記憶された案内経路交通情報であってもよい。経路案内情報に含まれるナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報は、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報であってもよい。また、経路案内情報に含まれる地図データは、地図データベース４０６ｄに記憶された地図データであってもよい。また、経路案内情報に含まれる表示案内データおよび音声案内データは、案内データベース４０６ｅに記憶された表示案内データおよび音声案内データであってもよい。また、経路案内部４０２ｇは、利用者により入力部４１６を介して経路案内開始指示が入力された場合、経路案内の実行処理を開始してもよい。なお、経路案内部４０２ｇによる経路案内や音声ナビゲーションの実行処理は、経路案内や音声ナビゲーションの開始後（すなわち、ステップＳＣ−７にて経路案内部４０２ｇによる経路案内の開始後）、ナビゲーション装置４００が目的地に到達するまで（すなわち、ステップＳＣ−６にて目的地判定部４０２ｆにより目的地と、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置と、が一致したと判定されるまで）、ステップＳＣ−４からステップＳＣ−１３の処理と平行して、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【０１６９】
そして、制御部４０２は、経路案内部４０２ｇによる経路案内の開始後、所定周期が経過したか否か判定する（ステップＳＣ−８）。
【０１７０】
そして、制御部４０２は、ステップＳＣ−８にて経路案内部４０２ｇによる経路案内の開始後、所定周期が経過していないと判定した場合（ステップＳＣ−８：Ｎｏ）、処理をステップＳＣ−５に移行させる。
【０１７１】
一方、確認経路探索部４０２ｈは、ステップＳＣ−８にて制御部４０２により、経路案内部４０２ｇによる経路案内の開始後、所定周期が経過したと判定された場合（ステップＳＣ−８：Ｙｅｓ）、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づくナビゲーション装置４００の利用者の現在位置から、ステップＳＣ−１にて利用者により入力部４１６を介して入力された経路探索条件に含まれる目的地までの経路である確認経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータと、交通情報データベース４０６ｂに記憶された交通情報と、を用いて探索し、確認経路データを生成する（ステップＳＣ−９）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、確認経路探索部４０２ｈは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１７２】
そして、確認経路交通情報抽出部４０２ｉは、確認経路探索部４０２ｈにより探索された確認経路上の交通情報を確認経路交通情報として交通情報データベース４０６ｂから抽出する（ステップＳＣ−１０）。
【０１７３】
そして、経路判定部４０２ｊは、案内経路の一部と、確認経路探索部４０２ｈにより探索された確認経路と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＣ−１１）。
【０１７４】
そして、経路判定部４０２ｊは、ステップＳＣ−１１にて案内経路の一部と、確認経路探索部４０２ｈにより探索された確認経路と、が一致しないと判定した場合（ステップＳＣ−１１：Ｎｏ）、ステップＳＣ−９にて確認経路探索部４０２ｈにより生成された確認経路データを新たな案内経路データに設定し、ステップＳＣ−１０にて確認経路交通情報抽出部４０２ｉにより抽出された確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定し、処理をステップＳＣ−３に移行させる。
【０１７５】
一方、交通情報判定部４０２ｋは、ステップＳＣ−１１にて経路判定部４０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路探索部４０２ｈにより探索された確認経路と、が一致すると判定された場合（ステップＳＣ−１１：Ｙｅｓ）、経路案内情報データベース４０６ｃに記憶された案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点の渋滞情報と、確認経路交通情報抽出部４０２ｉにより抽出された確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点の渋滞情報と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＣ−１２）。また、交通情報判定部４０２ｋは、ステップＳＣ−１１にて経路判定部４０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路探索部４０２ｈにより探索された確認経路と、が一致すると判定された場合（ステップＳＣ−１１：Ｙｅｓ）、経路案内情報データベース４０６ｃに記憶された案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点における渋滞距離と、確認経路交通情報抽出部４０２ｉにより抽出された確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点における渋滞距離と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否か判定してもよい。また、交通情報判定部４０２ｋは、ステップＳＣ−１１にて経路判定部４０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路探索部４０２ｈにより探索された確認経路と、が一致すると判定された場合（ステップＳＣ−１１：Ｙｅｓ）、経路案内情報データベース４０６ｃに記憶された案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点における通過時間と、確認経路交通情報抽出部４０２ｉにより抽出された確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点における通過時間と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報と、が一致するか否か判定してもよい。また、交通情報判定部４０２ｋは、ステップＳＣ−１１にて経路判定部４０２ｊにより案内経路の一部と、確認経路探索部４０２ｈにより探索された確認経路と、が一致すると判定された場合（ステップＳＣ−１１：Ｙｅｓ）、経路案内情報データベース４０６ｃに記憶された案内経路交通情報に含まれる確認経路上の交差点の交通規制情報と、確認経路交通情報抽出部４０２ｉにより抽出された確認経路交通情報に含まれる確認経路上の当該交差点の交通規制情報と、が一致するか否か判定してもよい。
【０１７６】
そして、交通情報判定部４０２ｋは、ステップＳＣ−１２にて確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報抽出部４０２ｉにより抽出された確認経路交通情報と、が一致すると判定した場合（ステップＳＣ−１２：Ｙｅｓ）、処理をステップＳＣ−５に移行させる。
【０１７７】
一方、経路案内情報更新部４０２ｍは、ステップＳＣ−１２にて交通情報判定部４０２ｋにより確認経路上の案内経路交通情報と、確認経路交通情報抽出部４０２ｉにより抽出された確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合（ステップＳＣ−１２：Ｎｏ）、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に、当該確認経路交通情報に差異がある（すなわち、渋滞や事故が発生または解消している）交差点のレーン情報を付加または削除し、当該確認経路交通情報を新たな案内経路交通情報に設定し、処理をステップＳＣ−４へ移行させる（ステップＳＣ−１３）。
【０１７８】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例の説明を終える。
【０１７９】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【０１８０】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１８１】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１８２】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１８３】
例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１８４】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１８５】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワーク３００を介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【０１８６】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１８７】
記憶部１０６、記憶部２０６、ならびに、記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（経路案内情報ファイル１０６ａ、ネットワークデータベース２０６ａ、交通情報データベース２０６ｂ、経路案内情報データベース２０６ｃ、地図データベース２０６ｄ、案内データベース２０６ｅ、ネットワークデータベース４０６ａ、交通情報データベース４０６ｂ、経路案内情報データベース４０６ｃ、地図データベース４０６ｄ、および、案内データベース４０６ｅ等）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ＨＤ等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１８８】
また、ナビゲーションサーバ２００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、ナビゲーションサーバ２００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１８９】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【０１９０】
以上詳述したように、本発明によれば、案内経路上のレーンガイドが必要なガイドポイント等の地点を判断し、案内経路データとともにレーンガイドが必要な地点のレーン情報を提供することで、該当する地点に接近した際に当該レーン情報に基づくレーンガイドを行うことができるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０１９１】
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 経路探索条件送信部
１０２ｃ 経路案内情報受信部
１０２ｄ 目的地判定部
１０２ｅ 経路案内部
１０２ｆ 経路確認要求送信部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 経路案内情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 入力部
１１８ 音声出力部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 経路探索条件受信部
２０２ｂ 案内経路探索部
２０２ｃ 案内経路交通情報抽出部
２０２ｄ 経路案内情報送信部
２０２ｅ 案内経路データ格納部
２０２ｆ 案内経路交通情報格納部
２０２ｇ 経路確認要求受信部
２０２ｈ 確認経路探索部
２０２ｉ 確認経路交通情報抽出部
２０２ｊ 経路判定部
２０２ｋ 交通情報判定部
２０２ｍ 更新経路案内情報送信部
２０２ｎ 現在位置情報取得部
２０２ｐ 目的地判定部
２０２ｑ 経路案内表示画面生成部
２０２ｒ 経路案内表示制御部
２０２ｓ 経路案内情報更新部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ ネットワークデータベース
２０６ｂ 交通情報データベース
２０６ｃ 経路案内情報データベース
２０６ｄ 地図データベース
２０６ｅ 案内データベース
３００ ネットワーク
４００ ナビゲーション装置
４０２ 制御部
４０２ａ 現在位置情報取得部
４０２ｂ 案内経路探索部
４０２ｃ 案内経路交通情報抽出部
４０２ｄ 案内経路データ格納部
４０２ｅ 案内経路交通情報格納部
４０２ｆ 目的地判定部
４０２ｇ 経路案内部
４０２ｈ 確認経路探索部
４０２ｉ 確認経路交通情報抽出部
４０２ｊ 経路判定部
４０２ｋ 交通情報判定部
４０２ｍ 経路案内情報更新部
４０６ 記憶部
４０６ａ ネットワークデータベース
４０６ｂ 交通情報データベース
４０６ｃ 経路案内情報データベース
４０６ｄ 地図データベース
４０６ｅ 案内データベース
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
４１６ 入力部
４１８ 音声出力部
５００ 位置発信装置

【特許請求の範囲】
【請求項１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段と、
上記案内経路探索手段により探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出手段と、
上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、
上記端末装置から送信される上記端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求を受信する経路確認要求受信手段と、
上記経路確認要求受信手段により受信された上記経路確認要求に含まれる上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索手段と、
上記確認経路探索手段により探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出手段と、
上記案内経路の一部と、上記確認経路探索手段により探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定手段と、
上記経路判定手段により上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出手段により抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定手段と、
上記交通情報判定手段により上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記確認経路交通情報を反映した上記経路案内情報を上記端末装置に送信し、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する更新経路案内情報送信手段と、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、
上記現在位置情報取得手段により取得された上記端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む上記経路確認要求を上記ナビゲーションサーバに送信する経路確認要求送信手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項２】
請求項１に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記ネットワークデータは、
道路のレーン情報を含み、
上記更新経路案内情報送信手段は、
上記交通情報判定手段により上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記確認経路交通情報に差異がある地点の、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記レーン情報を付加または削除した上記経路案内情報を上記端末装置に送信し、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項３】
請求項１または２に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記交通情報は、
渋滞情報を含み、
上記交通情報判定手段は、
上記経路判定手段により上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記案内経路交通情報に含まれる上記確認経路上の交差点の上記渋滞情報と、上記確認経路交通情報に含まれる上記確認経路上の当該交差点の上記渋滞情報と、が一致するか否かを判定することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項４】
請求項１または２に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記交通情報は、
渋滞距離を含み、
上記交通情報判定手段は、
上記経路判定手段により上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記案内経路交通情報に含まれる上記確認経路上の交差点における上記渋滞距離と、上記確認経路交通情報に含まれる上記確認経路上の当該交差点における上記渋滞距離と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項５】
請求項１または２に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記交通情報は、
道路上の二地点間の通過時間を含み、
上記交通情報判定手段は、
上記経路判定手段により上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記案内経路交通情報に含まれる上記確認経路上の交差点における上記通過時間と、上記確認経路交通情報に含まれる上記確認経路上の当該交差点における上記通過時間と、が所定値以上差があるか否か判定することにより、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項６】
請求項１または２に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記交通情報は、
交通規制情報を含み、
上記交通情報判定手段は、
上記経路判定手段により上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記案内経路交通情報に含まれる上記確認経路上の交差点の上記交通規制情報と、上記確認経路交通情報に含まれる上記確認経路上の当該交差点の上記交通規制情報と、が一致するか否かを判定することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項７】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置であって、
上記制御部は、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を上記ナビゲーションサーバに送信する経路探索条件送信手段と、
上記ナビゲーションサーバから送信される、上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路の案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、
上記現在位置情報取得手段により取得された上記端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求を上記ナビゲーションサーバに送信する経路確認要求送信手段と、
を備えたことを特徴とする、端末装置。
【請求項８】
表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段と、
上記案内経路探索手段により探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出手段と、
上記案内経路探索手段により生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段と、
上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御手段と、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索手段と、
上記確認経路探索手段により探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出手段と、
上記案内経路の一部と、上記確認経路探索手段により探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定手段と、
上記経路判定手段により上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出手段により抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定手段と、
上記交通情報判定手段により上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記経路案内情報に上記確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する経路案内情報更新手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項９】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索手段と、
上記案内経路探索手段により探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出手段と、
上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、
上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記ナビゲーション装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索手段と、
上記確認経路探索手段により探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出手段と、
上記案内経路の一部と、上記確認経路探索手段により探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定手段と、
上記経路判定手段により上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出手段により抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定手段と、
上記交通情報判定手段により上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記経路案内情報に上記確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する経路案内情報更新手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項１０】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路探索ステップにて探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求を上記ナビゲーションサーバに送信する経路確認要求送信ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される上記端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む上記経路確認要求を受信する経路確認要求受信ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記経路確認要求受信ステップにて受信された上記経路確認要求に含まれる上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路の一部と、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記経路判定ステップにて上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出ステップにて抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記交通情報判定ステップにて上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記確認経路交通情報を反映した上記経路案内情報を上記端末装置に送信し、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する更新経路案内情報送信ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１１】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記制御部において実行される、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を上記ナビゲーションサーバに送信する経路探索条件送信ステップと、
上記ナビゲーションサーバから送信される、上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路の案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求を上記ナビゲーションサーバに送信する経路確認要求送信ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１２】
表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、
上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御ステップと、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索ステップと、
上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出ステップと、
上記案内経路の一部と、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定ステップと、
上記経路判定ステップにて上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出ステップにて抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定ステップと、
上記交通情報判定ステップにて上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記経路案内情報に上記確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する経路案内情報更新ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１３】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出ステップと、
上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記ナビゲーション装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索ステップと、
上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出ステップと、
上記案内経路の一部と、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定ステップと、
上記経路判定ステップにて上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出ステップにて抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定ステップと、
上記交通情報判定ステップにて上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記経路案内情報に上記確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する経路案内情報更新ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１４】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置に実行させるためのプログラムであって、
上記制御部において、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を上記ナビゲーションサーバに送信する経路探索条件送信ステップと、
上記ナビゲーションサーバから送信される、上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路の案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記端末装置の利用者の現在位置情報を少なくとも含む経路確認要求を上記ナビゲーションサーバに送信する経路確認要求送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１５】
表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの経路である案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、
上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御ステップと、
上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索ステップと、
上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出ステップと、
上記案内経路の一部と、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定ステップと、
上記経路判定ステップにて上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出ステップにて抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定ステップと、
上記交通情報判定ステップにて上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記経路案内情報に上記確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する経路案内情報更新ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１６】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて探索された上記案内経路上の上記交通情報を案内経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する案内経路交通情報抽出ステップと、
上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内ステップと、
上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記ナビゲーション装置の上記利用者の現在位置から上記目的地までの上記経路である確認経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータを用いて探索し、確認経路データを生成する確認経路探索ステップと、
上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路上の上記交通情報を確認経路交通情報として上記交通情報記憶手段から抽出する確認経路交通情報抽出ステップと、
上記案内経路の一部と、上記確認経路探索ステップにて探索された上記確認経路と、が一致するか否かを判定する経路判定ステップと、
上記経路判定ステップにて上記案内経路の一部と、上記確認経路と、が一致すると判定された場合、上記確認経路上の上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報抽出ステップにて抽出された上記確認経路交通情報と、が一致するか否かを判定する交通情報判定ステップと、
上記交通情報判定ステップにて上記案内経路交通情報と、上記確認経路交通情報と、が一致しないと判定された場合、上記経路案内情報に上記確認経路交通情報を反映させ、当該確認経路交通情報を新たな上記案内経路交通情報に設定する経路案内情報更新ステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

【図９】

【公開番号】特開２０１１−１４５１６９（Ｐ２０１１−１４５１６９Ａ）
【公開日】平成２３年７月２８日（２０１１．７．２８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−６２１８（Ｐ２０１０−６２１８）
【出願日】平成２２年１月１４日（２０１０．１．１４）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＶＩＣＳ
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】