説明

ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラム

【課題】車両が停止している間に、利用者にとって特に案内が必要となる区間の走行経路についてデモ走行を完了することができる、ナビゲーション装置を提供すること。
【解決手段】ナビゲーション装置1は、車両の走行経路を特定する走行経路特定部61と、車両の現在位置を特定する現在位置特定部62と、走行経路上の所定の停止地点での車両の停止中における、車両が走行を開始するまでの残停止時間を推定する残停止時間推定部63と、現在位置特定部62により特定された車両の現在位置と、残停止時間推定部により推定された残停止時間とに基づき、走行経路特定部61により特定された走行経路において案内対象とする区間を特定する区間特定部64と、区間特定部64により特定された区間の走行経路に沿って車両が仮想的に走行する状況を残停止時間内に案内するための制御を行う案内制御部65とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の走行経路を案内するナビゲーション装置が用いられている。また、これから走行する予定の経路の情報を提示するために、目的地までの走行経路に沿って仮想車両が走行する状態を表示し、この仮想車両の進行に応じて走行経路の案内を行う、オンルートスクロール案内(いわゆる「デモ走行」)機能を備えたナビゲーション装置も用いられている。例えば、経路案内の実行中に交差点等において自車両が停止した場合に、オンルートスクロール案内を自動的に開始するカーナビゲーション装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−64614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の如き従来の装置では、自車両の現在位置をデモ走行の開始位置とし、当該開始位置から経路に沿った所定距離前方の位置をデモ走行の終了位置としていた。すなわち、走行経路においてデモ走行の対象とする区間の長さが常に一定となるように設定されていたため、交差点等における車両の停止時間に応じた適切な区間の走行経路についてデモ走行を行うことができなかった。その結果、交差点等において自車両が停止し、デモ走行を開始した場合において、その交差点等における車両の停止時間が短い場合、利用者にとって特に案内が必要となる区間(例えば、走行経路において右左折を行う分岐が連続する区間)についてデモ走行を完了する前に自車両が走行を開始してしまい、デモ走行が終了してしまう等、利用者にとって有益な案内を行えない可能性があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両が停止している間に、利用者にとって特に案内が必要となる区間の走行経路についてデモ走行を完了することができる、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のナビゲーション装置は、車両の走行経路を特定する走行経路特定手段と、前記車両の現在位置を特定する現在位置特定手段と、前記走行経路上の所定の停止地点での前記車両の停止中における、当該車両が走行を開始するまでの残停止時間を推定する残停止時間推定手段と、前記現在位置特定手段により特定された前記車両の現在位置と、前記残停止時間推定手段により推定された残停止時間とに基づき、前記走行経路特定手段により特定された走行経路において案内対象とする区間を特定する区間特定手段と、前記区間特定手段により特定された区間の走行経路に沿って前記車両が仮想的に走行する状況を前記残停止時間内に案内するための制御を行う案内制御手段と、を備える。
【0007】
また、請求項2に記載のナビゲーション装置は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記走行経路特定手段は、前記現在位置特定手段により特定された前記車両の現在位置から先の前記走行経路における各案内点の位置を特定し、前記区間特定手段は、前記現在位置特定手段により特定された前記車両の現在位置と、前記残停止時間推定手段により推定された残停止時間と、前記走行経路特定手段により特定された各案内点の位置とに基づき、前記案内対象とする区間に含める案内点を特定する。
【0008】
また、請求項3に記載のナビゲーション装置は、請求項2に記載のナビゲーション装置において、前記案内対象とする区間に含める案内点は、隣接する案内点との間の距離が所定距離未満の連続案内点である。
【0009】
また、請求項4に記載のナビゲーション装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、前記案内制御手段は、前記区間特定手段により特定された区間の走行経路に沿って所定の案内走行速度で前記車両が仮想的に走行する状況を案内するための制御を行い、前記区間特定手段は、前記現在位置特定手段により特定された前記車両の現在位置と、前記残停止時間推定手段により推定された残停止時間と、前記案内走行速度とに基づき、前記案内対象とする区間の長さが、車両が当該案内走行速度で当該残停止時間走行した場合の走行距離以下となるように、当該案内対象とする区間を特定する。
【0010】
また、請求項5に記載のナビゲーション装置は、請求項4に記載のナビゲーション装置において、道路毎の法定速度情報を取得する法定速度情報取得手段を備え、前記区間特定手段は、前記走行経路を構成する道路について前記法定速度情報取得手段により取得された法定速度情報に基づき、前記案内走行速度を特定し、前記案内制御手段は、前記区間特定手段により特定された区間の走行経路に沿って、前記区間特定手段により特定された前記案内走行速度で前記車両が仮想的に走行する状況を案内するための制御を行う。
【0011】
また、請求項6に記載のナビゲーション装置は、請求項4に記載のナビゲーション装置において、タッチパネルと、前記タッチパネルに接触した状態で利用者の指が移動した場合における移動速度を検出する移動速度検出手段と、を備え、前記区間特定手段は、前記移動速度検出手段により検出された前記移動速度に基づき前記案内走行速度を特定し、前記案内制御手段は、前記区間特定手段により特定された区間の走行経路に沿って、前記区間特定手段により特定された前記案内走行速度で車両が仮想的に走行する状況を案内するための制御を行う。
【0012】
また、請求項7に記載のナビゲーション装置は、請求項1から6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、前記区間特定手段は、前記走行経路の内、当該走行経路に沿って前記車両が仮想的に走行する状況を案内するための制御を前記案内制御手段が前記残停止時間内に終了可能な区間を、前記案内対象とする区間として特定し、前記案内制御手段は、前記案内対象とする区間として前記区間特定手段により特定された区間の有無を案内するための制御を行う。
【0013】
また、請求項8に記載のナビゲーション装置は、請求項1から7のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、前記案内制御手段は、前記区間特定手段により特定された区間の走行経路を前記車両が仮想的に走行する状況を、当該走行経路における各車線を識別可能な態様で、当該車両の進行方向後方を視点とした鳥瞰表示にて案内するための制御を行う。
【0014】
また、請求項9に記載のナビゲーション装置は、請求項1から8のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、信号機の現示に関する信号情報を取得する信号情報取得手段を備え、前記残停止時間推定手段は、前記信号情報取得手段により取得された信号情報に基づき、前記残停止時間を推定する。
【0015】
また、請求項10に記載のナビゲーション方法は、車両の走行経路を特定する走行経路特定ステップと、前記車両の現在位置を特定する現在位置特定ステップと、前記走行経路上の所定の停止地点での前記車両の停止中における、当該車両が走行を開始するまでの残停止時間を推定する残停止時間推定ステップと、前記現在位置特定ステップで特定された前記車両の現在位置と、前記残停止時間推定ステップで推定された残停止時間とに基づき、前記走行経路特定ステップで特定された走行経路において案内対象とする区間を特定する区間特定ステップと、前記区間特定ステップで特定された区間の走行経路に沿って前記車両が仮想的に走行する状況を前記残停止時間内に案内するための制御を行う案内制御ステップと、を含む。
【0016】
また、請求項11に記載のナビゲーションプログラムは、請求項10に記載の方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載のナビゲーション装置、請求項10に記載のナビゲーション方法、及び請求項11に記載のナビゲーションプログラムによれば、区間特定手段は、車両の現在位置と、車両が走行を開始するまでの残停止時間とに基づき、走行経路特定手段により特定された走行経路において案内対象とする区間を特定し、案内制御手段は、区間特定手段により特定された区間の走行経路に沿って車両が仮想的に走行する状況を残停止時間内に案内するための制御を行うので、車両が停止している間に、利用者にとって特に案内が必要となる区間の走行経路について車両が仮想的に走行する状況を案内することができ、利用者にとって有益な案内を行うことができる。
【0018】
請求項2に記載のナビゲーション装置によれば、区間特定手段は、車両の現在位置と、残停止時間と、走行経路における各案内点の位置とに基づき、案内対象とする区間に含める案内点を特定するので、車両が停止している間に、利用者にとって特に案内が必要となる案内点を含む区間の走行経路について車両が仮想的に走行する状況を案内することができ、利用者にとって有益な案内を行うことができる。
【0019】
請求項3に記載のナビゲーション装置によれば、案内対象とする区間に含める案内点は、隣接する案内点との間の距離が所定距離未満の連続案内点であるので、車両の実際の走行に応じた通常の案内では走行経路を十分に利用者に把握させることが困難な連続案内点を含む区間の走行経路について車両が仮想的に走行する状況を案内することができ、利用者にとって一層有益な案内を行うことができる。
【0020】
請求項4に記載のナビゲーション装置によれば、区間特定手段は、車両の現在位置と、残停止時間と、案内走行速度とに基づき、案内対象とする区間の長さが、車両が案内走行速度で残停止時間走行した場合の走行距離以下となるように、案内対象とする区間を特定するので、案内対象とする区間の走行経路について車両が仮想的に走行する状況の案内を、車両が停止している間に完了させることができ、利用者にとって有益な案内を確実に行うことができる。
【0021】
請求項5に記載のナビゲーション装置によれば、区間特定手段は、走行経路を構成する道路について法定速度情報取得手段により取得された法定速度情報に基づき、案内走行速度を特定するので、法定速度に基づく案内走行速度を用いて車両が仮想的に走行する状況を案内することができ、実際の走行感覚に近い態様で車両が仮想的に走行する状況を案内することができる。
【0022】
請求項6に記載のナビゲーション装置によれば、区間特定手段は、タッチパネルに接触した状態で利用者の指が移動した場合における移動速度に基づき案内走行速度を特定するので、利用者の意図に応じた案内走行速度を用いて車両が仮想的に走行する状況を案内することができ、利用者にとって一層有益な案内を行うことができる。
【0023】
請求項7に記載のナビゲーション装置によれば、区間特定手段は、走行経路の内、当該走行経路に沿って車両が仮想的に走行する状況を案内するための制御を案内制御手段が残停止時間内に終了可能な区間を、案内対象とする区間として特定し、案内制御手段は、案内対象とする区間として区間特定手段により特定された区間の有無を案内するための制御を行うので、車両が停止している間に当該車両が仮想的に走行する状況を案内することができるか否かを明確に案内することができる。
【0024】
請求項8に記載のナビゲーション装置によれば、案内制御手段は、区間特定手段により特定された区間の走行経路を車両が仮想的に走行する状況を、走行経路における各車線を識別可能な態様で、車両の進行方向後方を視点とした鳥瞰表示にて案内するための制御を行うので、走行経路において案内点をスムーズに通行するために適切な車線を、実際の走行感覚に近い態様で利用者に案内することができ、利用者にとって一層有益な案内を行うことができる。
【0025】
請求項9に記載のナビゲーション装置によれば、残停止時間推定手段は、信号情報取得手段により取得された信号情報に基づき、残停止時間を推定するので、車両が走行を開始するまでの残停止時間を、一層正確に推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施の形態に係るナビゲーション装置を例示するブロック図である。
【図2】ナビゲーション処理のフローチャートである。
【図3】図2に続くナビゲーション処理のフローチャートである。
【図4】車両の現在位置に最も近い案内点P1と、その次の案内点P2との位置関係を例示した図である。
【図5】デモ走行開始前処理のフローチャートである。
【図6】デモ走行開始スイッチの画像を表示したディスプレイを例示した図である。
【図7】開始待ち処理のフローチャートである。
【図8】フリック速度反映処理のフローチャートである。
【図9】デモ走行を行っている場合のディスプレイを例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係るナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。なお、以下の説明ではナビゲーション装置が車両に搭載されている場合を例として説明する。
【0028】
(構成)
最初に、実施の形態に係るナビゲーション装置の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るナビゲーション装置を例示するブロック図である。図1に示すように、ナビゲーション装置1は、通信部10、現在位置検出処理部20、タッチパネル30、ディスプレイ40、スピーカ50、制御部60、及び、データ記録部70を備えている。
【0029】
(構成−通信部)
通信部10は、例えば信号機や路上機(例えばビーコン)に設けられた通信機器との間で、例えば光ビーコン、電波ビーコン、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等を用いて、信号情報を含む各種情報の通信を行なう通信手段である。ここで「信号情報」とは、信号機の現示に関する情報であり、例えば、信号情報の送信時点での信号機の現示、及び当該信号情報の送信時点から次に現在と同じ現示となる時点までの信号機の現示サイクルを特定するための情報(例えば、「送信時点の現示=青信号」、「10秒後に黄信号、その2秒後に赤信号、その20秒後に青信号、その20秒後に黄信号」等)が含まれる。また、踏切に関する情報(例えば、踏切において遮断機により道路が遮断されている状態の残り時間を特定する情報等)を信号情報に含めることとしてもよい。
【0030】
(構成−現在位置検出処理部)
現在位置検出処理部20は、ナビゲーション装置1が取り付けられた車両の現在位置を検出する現在位置検出手段である。具体的には、現在位置検出処理部20は、GPS、地磁気センサ、距離センサ、又はジャイロセンサ(いずれも図示省略)の少なくとも一つを有し、現在の車両の位置(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
【0031】
(構成−タッチパネル)
タッチパネル30は、ユーザの指等で押圧されることにより、各種操作の入力を受け付ける入力手段である。このタッチパネル30は、透明又は半透明状に形成され、ディスプレイ40の前面において当該ディスプレイ40の表示面と重畳するように設けられている。このタッチパネル30としては、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のタッチパネルを使用することができる。
【0032】
(構成−ディスプレイ)
ディスプレイ40は、制御部60の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段である。なお、このディスプレイ40の具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。
【0033】
(構成−スピーカ)
スピーカ50は、制御部60の制御に基づいて各種の音声を出力する出力手段である。スピーカ50より出力される音声の具体的な態様は任意であり、必要に応じて生成された合成音声や、予め録音された音声を出力することができる。
【0034】
(構成−制御部)
制御部60は、ナビゲーション装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係るナビゲーションプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介してナビゲーション装置1にインストールされることで、制御部60の各部を実質的に構成する。
【0035】
この制御部60は、機能概念的に、走行経路特定部61、現在位置特定部62、残停止時間推定部63、区間特定部64、案内制御部65、法定速度情報取得部66、移動速度検出部67、及び信号情報取得部68を備えている。
【0036】
走行経路特定部61は、車両の走行経路を特定する走行経路特定手段である。現在位置特定部62は、車両の現在位置を特定する現在位置特定手段である。残停止時間推定部63は、走行経路上の所定の停止地点での車両の停止中における、当該車両が走行を開始するまでの残停止時間を推定する残停止時間推定手段である。区間特定部64は、走行経路特定部61により特定された走行経路において案内対象とする区間を特定する区間特定手段である。案内制御部65は、走行経路に沿って車両が仮想的に走行する状況を案内する(以下、必要に応じて「デモ走行を行う」)ための制御を行う案内制御手段である。法定速度情報取得部66は、道路毎の法定速度情報を取得する法定速度情報取得手段である。移動速度検出部67は、タッチパネル30に接触した状態で利用者の指が移動した場合における移動速度を検出する移動速度検出手段である。信号情報取得部68は、信号情報を取得する信号情報取得手段である。これらの制御部60の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
【0037】
(構成−データ記録部)
データ記録部70は、ナビゲーション装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)の如き磁気的記録媒体を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、フラッシュメモリの如き半導体型記憶媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
【0038】
このデータ記録部70は、地図情報データベース71(以下、データベースを「DB」と称する)を備えている。地図情報DB71は、地図情報を格納する地図情報格納手段である。「地図情報」は、例えばリンクデータ(リンク番号、接続ノード番号、道路座標、道路種別、車線数、法定速度、走行規制等)、ノードデータ(ノード番号、座標)、地物データ(信号機、道路標識、ガードレール、建物等)、施設データ(各施設の位置、各施設の種別等)、地形データ、地図をディスプレイ40に表示するための地図表示データ等を含んで構成されている。
【0039】
(処理)
次に、このように構成されたナビゲーション装置1によって実行されるナビゲーション処理について説明する。図2及び図3は、ナビゲーション処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。このナビゲーション処理は、例えば、ナビゲーション装置1に電源が投入され、当該ナビゲーション装置1により車両の走行経路の案内が開始された場合に、所定周期にて繰り返し起動される。なお、車両の走行経路は、走行経路特定部61により、例えばダイクストラ法等の公知の経路探索手法を用いて特定される。また、ナビゲーション処理が開始される前提として、車両の実際の走行に合わせて走行経路を案内する画面(例えば車両の現在位置を含む平面地図を表示する画面)がディスプレイ40に表示されているものとする。
【0040】
ナビゲーション処理の起動後、案内制御部65は、走行経路特定部61により特定された走行経路上の所定の停止地点で車両が停止したか否かを判定する(SA1)。ここで「所定の停止地点」とは、例えば、信号が設置されている交差点や、踏切等、車両が所定時間(例えば20秒)以上停止する可能性がある地点である。なお、走行経路上において、車両が所定時間以上停止する可能性がある地点から所定距離(例えば15m)手前までの範囲を、「所定の停止地点」に含めてもよい。例えば案内制御部65は、走行経路の案内中において、現在位置特定部62に、現在位置検出処理部20からの出力に基づき車両の現在位置を特定させ、当該特定された現在位置と、地図情報DB71に格納されている地図情報とに基づき、走行経路上において車両の現在位置から所定距離前方の範囲内に、所定の停止地点が存在するか否かを判定する。その結果、走行経路上において車両の現在位置から所定距離前方の範囲内に、所定の停止地点が存在し、且つ、車速センサ(図示省略)から入力された信号に基づき特定した車速が所定速度(例えば5km/h)未満となった場合に、車両が走行経路上の所定の停止地点で停止したと判定する。一方、走行経路上において車両の現在位置から所定距離前方の範囲内に、所定の停止地点が存在しない場合や、車速が所定速度以上の場合には、車両が走行経路上の所定の停止地点で停止していないと判定する。
【0041】
その結果、車両が走行経路上の所定の停止地点で停止していない場合(SA1、No)、車両の実際の走行に合わせて走行経路の案内が行われており、デモ走行を行うタイミングではないものとし、制御部60はナビゲーション処理を終了する。
【0042】
一方、車両が走行経路上の所定の停止地点で停止した場合(SA1、Yes)、車両が走行を開始するまでの間(例えば、車両が赤信号で停止した場合には、その信号が青信号になるまでの間)に一定の待ち時間が発生する可能性が高く、デモ走行を行うことが可能なタイミングであるものとし、信号情報取得部68は、通信部10を介して信号情報を取得する(SA2)。この場合、信号情報取得部68は、例えば走行経路の前方において車両に最も近い位置にある信号機や踏切に関する信号情報を、当該信号機や車両近傍の路上機から取得する。続いて、残停止時間推定部63は、信号情報取得部68による信号情報の取得が成功したか否かを判定する(SA3)。
【0043】
その結果、信号情報取得部68による信号情報の取得が成功しなかった場合(SA3、No)、例えば、車両の近傍に信号情報を送信可能な信号機や路上機が存在せず、通信部10が信号情報を受信できなかった場合、車両が走行を開始するまでの残停止時間を残停止時間推定部63により推定できないものとし、制御部60はナビゲーション処理を終了する。
【0044】
一方、信号情報取得部68による信号情報の取得が成功した場合(SA3、Yes)、残停止時間推定部63は、信号情報取得部68により取得された信号情報に基づき、走行経路上の所定の停止地点での車両の停止中における、当該車両が走行を開始するまでの残停止時間を推定する(SA4)。例えば残停止時間推定部63は、信号情報取得部68により取得された信号情報に基づき、車両の進行方向前方において当該車両に最も近い位置にある信号機の現示が青信号になるまでの時間を、残停止時間として推定する。
【0045】
次に、現在位置特定部62は、現在位置検出処理部20からの出力に基づき、車両の現在位置を特定する(SA5)。そして、走行経路特定部61は、現在位置特定部62により特定された車両の現在位置から先の走行経路における各案内点の位置を特定する(SA6)。ここで「案内点」とは、ナビゲーション装置1による走行経路の案内の対象となる地点であり、例えば、走行経路において右左折を行う交差点、分岐、高速道路の出入口やインターチェンジ、施設への出入口等が含まれる。
【0046】
次に、区間特定部64は、現在位置特定部62により特定された車両の現在位置と、走行経路特定部61により特定された各案内点の位置とに基づき、車両の現在位置に最も近い案内点P1からその次の案内点P2までの距離が、所定距離D1(例えば400m)未満か否かを判定する(SA7)。以下の説明では、相互に隣接する2つの案内点の間の距離が所定距離D1未満の場合に、その2つの案内点を、必要に応じて「連続案内点」と表記する。図4は、車両の現在位置に最も近い案内点P1(十字路を左折する案内点)と、その次の案内点P2(分岐を右に進む案内点)との位置関係を例示した図である。
【0047】
図2に戻り、SA7の判定の結果、車両の現在位置に最も近い案内点P1からその次の案内点P2までの距離が、所定距離D1未満ではない(D1以上である)場合(SA7、No)、走行経路における直近の2つの案内点(すなわち案内点P1及び案内点P2)が連続案内点ではないことから、車両の実際の走行に応じた通常の案内でも利用者は十分走行経路を把握することが可能であり、デモ走行を行う必要性は低いものとし、制御部60はナビゲーション処理を終了する。例えば図4において、案内点P1から案内点P2までの距離がD1以上である場合、車両が案内点P1で左折した後、案内点P2で右折するまでの間に、案内点P2で右折する旨の案内を行うための距離的及び時間的余裕があることから、車両の実際の走行に応じた通常の案内でも利用者に案内点P2で右折することを十分に把握させることが可能であり、デモ走行を行う必要性は低いと考えられる。
【0048】
図2に戻り、SA7の判定の結果、車両の現在位置に最も近い案内点P1からその次の案内点P2までの距離が、所定距離D1未満である場合(SA7、Yes)、走行経路における直近の2つの案内点(すなわち案内点P1及び案内点P2)が連続案内点であることから、当該案内点を通る走行経路を利用者に十分把握させるためにデモ走行を行う必要性が高いものとし、区間特定部64は、案内点P1及び案内点P2を、案内対象とする区間に含める案内点として特定する。例えば図4において、案内点P1から案内点P2までの距離がD1未満である場合、車両が案内点P1で左折した後、案内点P2で右折するまでの間に、案内点P2で右折する旨の案内を行うための距離的及び時間的余裕がないことから、車両の実際の走行に応じた通常の案内では利用者に案内点P2で右折することを十分に把握させることができない可能性があり、デモ走行を行う必要性が高いと考えられる。
【0049】
図2に戻り、区間特定部64は、現在位置特定部62により特定された車両の現在位置から案内点P1までの距離が所定距離D2(例えば300m)未満か否かを判定する(SA8)。
【0050】
その結果、車両の現在位置から案内点P1までの距離が所定距離D2未満である場合、(SA8、Yes)、区間特定部64は、車両の現在位置を、走行経路において案内対象とする区間の始点とする(SA9)。一方、車両の現在位置から案内点P1までの距離が所定距離D2未満ではない(案内点P1までの距離がD2以上である)場合、(SA8、No)、区間特定部64は、案内点P1から車両の現在位置に向かってD2離れた位置を、走行経路において案内対象とする区間の始点とする(SA10)。これにより、案内点がなく、利用者に案内する必要性の低い区間を、走行経路における案内対象から除外することができ、利用者にとって特に有益な案内を効率的に行うことができる。
【0051】
続いて、法定速度情報取得部66は、道路毎の法定速度情報を取得する(SA11)。例えば法定速度情報取得部66は、走行経路を構成する各道路を走行経路特定部61を介して特定し、当該特定した各道路について、地図情報DB71から法定速度情報を取得する。
【0052】
続いて区間特定部64は、法定速度情報取得部66により取得された法定速度情報に基づき、案内走行速度を特定する(SA12)。ここで「案内走行速度」とは、デモ走行において車両が走行経路に沿って仮想的に走行する際の走行速度を意味する。例えば区間特定部64は、法定速度情報取得部66により取得された法定速度情報に基づき特定される法定速度の150%を、案内走行速度として特定する。
【0053】
図3に進み、区間特定部64は、車両の現在位置に2番目に近い案内点である案内点P2を、走行経路において案内対象とする区間の仮の終点とし、図2のSA9又はSA10において当該区間特定部64が特定した始点(車両の現在位置、又は案内点P1から車両の現在位置に向かってD2離れた位置)から案内点P2までの距離が、SA12で特定された案内走行速度で、SA4で推定された残停止時間だけ車両が走行した場合の走行距離以下か否かを判定する(SA13)。
【0054】
その結果、始点から案内点P2までの距離が、車両が案内走行速度で残停止時間走行した場合の走行距離以下ではない(始点から案内点P2までの距離が、車両が案内走行速度で残停止時間走行した場合の走行距離より長い)場合(SA13、No)、デモ走行を行ったとしても、車両が走行を開始するまでの残停止時間の間に案内点P2までの案内を行えないことから、制御部60はナビゲーション処理を終了する。
【0055】
一方、始点から案内点P2までの距離が、車両が案内走行速度で残停止時間走行した場合の走行距離以下である場合(SA13、Yes)、制御部60は、デモ走行開始前処理を実行する(SA14)。
【0056】
(処理−デモ走行開始前処理)
ここで、デモ走行開始前処理について説明する。図5はデモ走行開始前処理のフローチャートである。デモ走行開始前処理が開始されると、区間特定部64は、案内点P2を、走行経路において案内対象とする区間の終点とする(SB1)。
【0057】
続いて、区間特定部64は、走行経路において案内対象とする区間の終点が、走行経路特定部61により特定された走行経路における最後の案内点(例えば、走行経路の目的地に最も近い案内点)か否かを判定する(SB2)。
【0058】
その結果、走行経路において案内対象とする区間の終点が、走行経路特定部61により特定された走行経路における最後の案内点ではない場合(SB2、No)、区間特定部64は、走行経路において案内対象とする区間の終点から、その次の案内点Pnまでの距離が、D1未満か否かを判定する(SB3)。
【0059】
その結果、走行経路において案内対象とする区間の終点から、その次の案内点Pnまでの距離が、D1未満である場合(SB3、Yes)、残停止時間推定部63は、車両が走行を開始するまでの残停止時間を推定する(SB4)。例えば残停止時間推定部63は、タイマ(図示省略)を用いることにより、図2のSA3で残停止時間を推定した時点からSB4の処理を実行する時点までの経過時間を特定し、当該特定した経過時間をSA3で推定した残停止時間から差し引くことにより、SB4の処理を実行する時点での残停止時間を推定する。
【0060】
次に、区間特定部64は、走行経路において案内対象とする区間の始点(すなわち、図2のSA9又はSA10において当該区間特定部64が特定した始点)から案内点Pnまでの距離が、図2のSA12で特定された案内走行速度で、SB4で推定された残停止時間だけ車両が走行した場合の走行距離以下か否かを判定する(SB5)。
【0061】
その結果、走行経路において案内対象とする区間の始点から案内点Pnまでの距離が、図2のSA12で特定された案内走行速度で、SB4で推定された残停止時間だけ車両が走行した場合の走行距離以下である場合(SB5、Yes)、区間特定部64は、案内点Pnを、走行経路において案内対象とする区間の終点とする(SB6)。その後、区間特定部64はSB2に戻り、走行経路において案内対象とする区間の終点が、走行経路特定部61により特定された走行経路における最後の案内点か否かを判定する。以降、SB2において、走行経路において案内対象とする区間の終点が、走行経路特定部61により特定された走行経路における最後の案内点ではなく(SB2、No)、SB3において、走行経路において案内対象とする区間の終点から、その次の案内点Pnまでの距離が、D1未満であり(SB3、Yes)、SB5において、走行経路において案内対象とする区間の始点から案内点Pnまでの距離が、図2のSA12で特定された案内走行速度で、SB4で推定された残停止時間だけ車両が走行した場合の走行距離以下である間は(SB5、Yes)、SB2からSB6の処理を繰り返す。
【0062】
また、SB2において、走行経路において案内対象とする区間の終点が、走行経路特定部61により特定された走行経路における最後の案内点である場合(SB2、Yes)、SB3において、走行経路において案内対象とする区間の終点から、その次の案内点Pnまでの距離が、D1未満ではない(D1以上である)場合(SB3、No)、又は、SB5において、走行経路において案内対象とする区間の始点から案内点Pnまでの距離が、図2のSA12で特定された案内走行速度で、SB4で推定された残停止時間だけ車両が走行した場合の走行距離以下ではない(始点から終点までの距離が、車両が案内走行速度で残停止時間走行した場合の走行距離より長い)場合(SB5、No)、案内制御部65は、案内対象とする区間として区間特定部64により特定された区間が存在する旨を案内すると共に、当該案内対象とする区間の始点から終点までのデモ走行を開始すべき旨の指示入力を受け付けるための、デモ走行開始スイッチの画像をディスプレイ40に表示させる(SB7)。図6は、デモ走行開始スイッチの画像を表示したディスプレイ40を例示した図である。例えば図6に示すように、車両の実際の走行に合わせて走行経路を案内する画面(図6では車両の現在位置を含む平面地図を表示した画面)に、デモ走行開始スイッチ41の画像が重畳表示される。さらに、デモ走行開始スイッチ41と併せて、デモ走行を行う必要性が高いことを示すメッセージ42(図6では「この先、短区間で右左折が連続します。」)を表示するようにしてもよい。
【0063】
図5に戻り、SB7の処理の後、制御部60は開始待ち処理を実行する(SB8)。その後、制御部60はデモ走行開始前処理を終了し、メインルーチンに戻る。
【0064】
(処理−開始待ち処理)
ここで、開始待ち処理について説明する。図7は、開始待ち処理のフローチャートである。開始待ち処理が開始されると、残停止時間推定部63は、車両が走行を開始するまでの残停止時間を推定する(SC1)。例えば残停止時間推定部63は、タイマ(図示省略)を用いることにより、図2のSA3で残停止時間を推定した時点からSC1の処理を実行する時点までの経過時間を特定し、当該特定した経過時間をSA3で推定した残停止時間から差し引くことにより、SC1の処理を実行する時点での残停止時間を推定する。
【0065】
次に、区間特定部64は、走行経路において案内対象とする区間の始点(すなわち、図2のSA9又はSA10において当該区間特定部64が特定した始点)から終点(すなわち、図5のSB1又はSB6において当該区間特定部64が特定した終点)までの距離が、図2のSA12で特定された案内走行速度で、SC1で推定された残停止時間だけ車両が走行した場合の走行距離以下か否かを判定する(SC2)。
【0066】
その結果、走行経路において案内対象とする区間の始点から終点までの距離が、図2のSA12で特定された案内走行速度で、SC1で推定された残停止時間だけ車両が走行した場合の走行距離以下である場合(SC2、Yes)、区間特定部64は、走行経路において案内対象とする区間の始点から終点までの距離を、SC1で推定された残停止時間で除算した値を、案内走行速度として特定する(SC3)。
【0067】
続いて区間特定部64は、車両の実際の走行に合わせて走行経路を案内するためにディスプレイ40に表示されている画面(例えば図6に例示したように、車両の現在位置を含む平面地図を表示する画面)の内、車両の現在位置を示す現在位置マークの近傍(例えば、現在位置マークの中心から半径10ドット以内の範囲)で、当該画面における走行経路の進行方向に沿って、タッチパネル30に接触した状態で利用者の指が移動する操作(以下、必要に応じて「フリック操作」)が当該タッチパネル30により検出されたか否かを判定する(SC4)。
【0068】
その結果、車両の現在位置を示す現在位置マークの近傍で、当該画面における走行経路の進行方向に沿って、フリック操作がタッチパネル30により検出されなかった場合(SC4、No)、案内制御部65は、図5のSB7でディスプレイ40に表示させたデモ走行開始スイッチ41がONされたか否かを判定する(SC5)。例えば案内制御部65は、デモ走行開始スイッチ41の位置で利用者の指がタッチパネル30に接触したことが当該タッチパネル30により検出されたか否かを判定する。
【0069】
その結果、デモ走行開始スイッチ41がONされていない場合(例えば、デモ走行開始スイッチ41の位置で利用者の指がタッチパネル30に接触したことが当該タッチパネル30により検出されない場合)(SC5、No)、SC1に戻り、残停止時間推定部63は、車両が走行を開始するまでの残停止時間を推定する。
【0070】
一方、SC4において、車両の現在位置を示す現在位置マークの近傍で、当該画面における走行経路の進行方向に沿って、フリック操作がタッチパネル30により検出された場合(SC4、Yes)、移動速度検出部67は、当該フリック操作における利用者の指の移動速度(以下「フリック速度」)を検出し、制御部60はフリック速度反映処理を実行する(SC6)。
【0071】
(処理−フリック速度反映処理)
ここで、フリック速度反映処理について説明する。図8は、フリック速度反映処理のフローチャートである。フリック速度反映処理が開始されると、区間特定部64は、移動速度検出部67により検出されたフリック速度が、「低速」、「中速」、又は「高速」のいずれに該当するのかを判定する(SD1)。ここで「低速」、「中速」、及び「高速」は、それぞれフリック速度の範囲を示す(例えば「低速」は100ドット/sec未満、「中速」は100ドット/sec以上300ドット/sec未満、「高速」は300ドット/sec以上等)。この「低速」、「中速」、及び「高速」のそれぞれに対応するフリック速度の範囲は、例えばデータ記録部70に記録されている。
【0072】
SD1の判定の結果、移動速度検出部67により検出されたフリック速度が「中速」に該当する場合(SD1、中速)、図7のSC3で特定された案内走行速度を変更することなく、制御部60はフリック速度反映処理を終了し、図7の開始待ち処理に戻る。
【0073】
また、SD1の判定の結果、移動速度検出部67により検出されたフリック速度が「低速」に該当する場合(SD1、低速)、区間特定部64は、案内点P2を、走行経路において案内対象とする区間の終点とする(SD2)。
【0074】
続いて残停止時間推定部63は、車両が走行を開始するまでの残停止時間を推定する(SD3)。例えば残停止時間推定部63は、タイマ(図示省略)を用いることにより、図2のSA3で残停止時間を推定した時点からSD3の処理を実行する時点までの経過時間を特定し、当該特定した経過時間をSA3で推定した残停止時間から差し引くことにより、SD3の処理を実行する時点での残停止時間を推定する。
【0075】
次に、区間特定部64は、走行経路において案内対象とする区間の始点から終点(すなわち案内点P2)までの距離を、SD3で推定された残停止時間で除算した値を、案内走行速度として特定する(SD4)。
【0076】
次に、区間特定部64は、SD4で特定した案内走行速度が、利用者にとって走行経路を把握しやすい最低限の案内走行速度である所定速度V(例えば15km/h)未満か否かを判定する(SD5)。その結果、SD4で特定した案内走行速度が所定速度V未満ではない(所定速度V以上である)場合(SD5、No)、制御部60はフリック速度反映処理を終了し、図7の開始待ち処理に戻る。
【0077】
一方、SD4で特定した案内走行速度が所定速度V未満である場合(SD5、Yes)、区間特定部64は、所定速度Vを案内走行速度として特定する(SD6)。その後、制御部60はフリック速度反映処理を終了し、図7の開始待ち処理に戻る。
【0078】
また、SD1の判定の結果、移動速度検出部67により検出されたフリック速度が「高速」に該当する場合(SD1、高速)、区間特定部64は、法定速度情報取得部66により取得された法定速度情報に基づき、図2のSA12で特定された案内走行速度よりも速い案内走行速度を特定する(SD7)。例えば区間特定部64は、法定速度情報取得部66により取得された法定速度情報に基づき特定される法定速度の200%を、案内走行速度として特定する。
【0079】
続いて、区間特定部64は、走行経路において案内対象とする区間の終点が、走行経路特定部61により特定された走行経路における最後の案内点か否かを判定する(SD8)。
【0080】
その結果、走行経路において案内対象とする区間の終点が、走行経路特定部61により特定された走行経路における最後の案内点ではない場合(SD8、No)、残停止時間推定部63は、車両が走行を開始するまでの残停止時間を推定する(SD9)。例えば残停止時間推定部63は、タイマ(図示省略)を用いることにより、図2のSA3で残停止時間を推定した時点からSD9の処理を実行する時点までの経過時間を特定し、当該特定した経過時間をSA3で推定した残停止時間から差し引くことにより、SD9の処理を実行する時点での残停止時間を推定する。
【0081】
次に、区間特定部64は、走行経路において案内対象とする区間の始点から、終点の次の案内点までの距離が、SD7で特定された案内走行速度で、SD9で推定された残停止時間だけ車両が走行した場合の走行距離以下か否かを判定する(SD10)。
【0082】
その結果、走行経路において案内対象とする区間の始点から、終点の次の案内点までの距離が、SD7で特定された案内走行速度で、SD9で推定された残停止時間だけ車両が走行した場合の走行距離以下である場合(SD10、Yes)、区間特定部64は、終点の次の案内点を、走行経路において案内対象とする区間の終点とする(SD11)。その後SD8に戻り、区間特定部64は、走行経路において案内対象とする区間の終点が、走行経路特定部61により特定された走行経路における最後の案内点か否かを判定する。以降、SD8において、走行経路において案内対象とする区間の終点が、走行経路特定部61により特定された走行経路における最後の案内点ではなく(SD8、No)、SD10において、走行経路において案内対象とする区間の始点から、終点の次の案内点までの距離が、SD7で特定された案内走行速度で、SD9で推定された残停止時間だけ車両が走行した場合の走行距離以下である間(SD10、Yes)、SD8からSD11の処理を繰り返す。
【0083】
一方、SD8の判定の結果、走行経路において案内対象とする区間の終点が、走行経路特定部61により特定された走行経路における最後の案内点である場合(SD8、Yes)、又は、SD10の判定の結果、走行経路において案内対象とする区間の始点から、終点の次の案内点までの距離が、SD7で特定された案内走行速度で、SD9で推定された残停止時間だけ車両が走行した場合の走行距離以下ではない(始点から終点の次の案内点までの距離が、車両が案内走行速度で残停止時間走行した場合の走行距離より長い)場合(SD10、No)、区間特定部64は、走行経路において案内対象とする区間の始点から終点までの距離を、残停止時間推定部63により最後に推定された残停止時間で除算した値を、案内走行速度として特定する(SD12)。その後、制御部60はフリック速度反映処理を終了し、図7の開始待ち処理に戻る。
【0084】
(処理−開始待ち処理)
図7に戻り、SC5の判定の結果、デモ走行開始スイッチ41がONされた場合(例えば、デモ走行開始スイッチ41の位置で利用者の指がタッチパネル30に接触したことが当該タッチパネル30により検出された場合)(SC5、Yes)、又はSC6でフリック速度反映処理を実行した後、案内制御部65はデモ走行開始フラグをONとする(SC7)。ここで「デモ走行開始フラグ」とは、デモ走行を開始すべき状態か否かを示すフラグであり、例えばRAM(図示省略)に記憶される。SC7の処理の後、制御部60は開始待ち処理を終了し、図5のデモ走行開始前処理に戻る。
【0085】
また、SC2の判定の結果、走行経路において案内対象とする区間の始点から終点までの距離が、図2のSA12で特定された案内走行速度で、SC1で推定された残停止時間だけ車両が走行した場合の走行距離以下ではない(始点から終点までの距離が、車両が案内走行速度で残停止時間走行した場合の走行距離より長い)場合(SC2、No)、区間特定部64は、走行経路において案内対象とする区間の終点として案内点P2が特定されているか否かを判定する(SC8)。
【0086】
その結果、走行経路において案内対象とする区間の終点として案内点P2が特定されていない(すなわち、案内点P2よりも後の案内点が終点として特定されている)場合(SC8、No)、区間特定部64は、終点の1つ前の案内点を、走行経路において案内対象とする区間の終点とする(SC9)。その後、SC1に戻り、残停止時間推定部63は、車両が走行を開始するまでの残停止時間を推定する。以降、SC2において、走行経路において案内対象とする区間の始点から終点までの距離が、図2のSA12で特定された案内走行速度で、SC1で推定された残停止時間だけ車両が走行した場合の走行距離以下ではなく(SC2、No)、SC8において、走行経路において案内対象とする区間の終点として案内点P2が特定されていない間(SC8、No)、SC1、SC2、SC8、及びSC9の処理を繰り返す。
【0087】
一方、走行経路において案内対象とする区間の終点として案内点P2が特定されている場合(SC8、Yes)、デモ走行を行ったとしても、車両が走行を開始するまでの残停止時間の間に、案内対象となる最短の区間の終点である案内点P2までの案内を行えないことから、案内制御部65は、デモ走行開始スイッチ41の画像をディスプレイ40から消去させ(SC10)、デモ走行開始フラグをOFFとする(SC11)。その後、制御部60は開始待ち処理を終了し、図5のデモ走行開始前処理に戻る。
【0088】
(処理−ナビゲーション処理)
図3に戻り、SA14においてデモ走行開始前処理を実行した後、案内制御部65は、デモ走行開始フラグがONか否かを判定する(SA15)。その結果、デモ走行開始フラグがONではない(デモ走行開始フラグがOFFである)場合(SA15、No)、デモ走行を開始すべき状態ではないことから、制御部60はナビゲーション処理を終了する。
【0089】
一方、デモ走行開始フラグがONである場合(SA15、Yes)、デモ走行を開始すべき状態であることから、案内制御部65は、区間特定部64により特定された始点から終点までの区間のデモ走行を行うための制御を行う(SA16)。すなわち、案内制御部65は、走行経路特定部61により特定された走行経路に沿って、区間特定部64により特定された始点から終点までの区間を、区間特定部64により特定された案内走行速度で車両が仮想的に走行する状況を、ディスプレイ40に表示させる。
【0090】
図9は、デモ走行を行っている場合のディスプレイ40を例示した図である。この図9に示すように、案内制御部65は、例えば、区間特定部64により特定された始点から終点までの区間のデモ走行を、走行経路における各車線を識別可能な態様で、車両の進行方向後方を視点とした鳥瞰表示にてディスプレイ40に表示させる。図9の例では、道路の各車線43が個別に表示され、当該車線43上に、車両の現在位置を示すマーカ44及び走行経路45(図9ではハッチングで示した部分)が表示されている。これにより、走行経路45において連続する案内点をスムーズに通行するために適切な車線43を利用者に案内することができ、利用者にとって一層有益な案内を行うことができる。
【0091】
図3に戻り、SA16の処理が終了した後、案内制御部65はデモ走行開始フラグをOFFとする(SA17)。その後、制御部60はナビゲーション処理を終了する。
【0092】
(効果)
このように実施の形態によれば、区間特定部64は、車両の現在位置と、車両が走行を開始するまでの残停止時間とに基づき、走行経路特定部61により特定された走行経路において案内対象とする区間を特定し、案内制御部65は、区間特定部64により特定された区間の走行経路に沿って車両が仮想的に走行する状況を残停止時間内に案内するための制御を行うので、車両が停止している間に、利用者にとって特に案内が必要となる区間の走行経路についてデモ走行を完了することができ、利用者にとって有益な案内を行うことができる。
【0093】
また、区間特定部64は、車両の現在位置と、残停止時間と、走行経路における各案内点の位置とに基づき、案内対象とする区間に含める案内点を特定するので、車両が停止している間に、利用者にとって特に案内が必要となる案内点を含む区間の走行経路についてデモ走行を完了することができ、利用者にとって有益な案内を行うことができる。
【0094】
特に、案内対象とする区間に含める案内点は、隣接する案内点との間の距離が所定距離未満の連続案内点であるので、車両の実際の走行に応じた通常の案内では走行経路を十分に利用者に把握させることが困難な連続案内点を含む区間の走行経路についてデモ走行を完了することができ、利用者にとって一層有益な案内を行うことができる。
【0095】
また、区間特定部64は、車両の現在位置と、残停止時間と、案内走行速度とに基づき、案内対象とする区間の長さが、車両が案内走行速度で残停止時間走行した場合の走行距離以下となるように、案内対象とする区間を特定するので、案内対象とする区間の走行経路についてのデモ走行を、車両が停止している間に完了させることができ、利用者にとって有益な案内を確実に行うことができる。
【0096】
また、区間特定部64は、走行経路を構成する道路について法定速度情報取得部66により取得された法定速度情報に基づき、案内走行速度を特定するので、法定速度に基づく案内走行速度を用いてデモ走行を行うことができ、実際の走行感覚に近い態様でデモ走行を行うことができる。
【0097】
また、区間特定部64は、タッチパネル30に接触した状態で利用者の指が移動した場合における移動速度に基づき案内走行速度を特定するので、利用者の意図に応じた案内走行速度を用いてデモ走行を行うことができ、利用者にとって一層有益な案内を行うことができる。
【0098】
また、区間特定部64は、走行経路の内、当該走行経路に沿って車両が仮想的に走行する状況を案内するための制御を案内制御部65が残停止時間内に終了可能な区間を、案内対象とする区間として特定し、案内制御部65は、案内対象とする区間として区間特定部64により特定された区間の有無を案内するための制御(例えば本実施の形態では、デモ走行開始スイッチ41をディスプレイ40に表示させ、あるいは消去させる制御)を行うので、車両が停止している間にデモ走行を完了することができるか否かを明確に案内することができる。
【0099】
また、案内制御部65は、区間特定部64により特定された区間の走行経路を車両が仮想的に走行する状況を、走行経路における各車線を識別可能な態様で、車両の進行方向後方を視点とした鳥瞰表示にて案内するための制御を行うので、走行経路において案内点をスムーズに通行するために適切な車線を、実際の走行感覚に近い態様で利用者に案内することができ、利用者にとって一層有益な案内を行うことができる。
【0100】
また、残停止時間推定部63は、信号情報取得部68により取得された信号情報に基づき、残停止時間を推定するので、車両が走行を開始するまでの残停止時間を、一層正確に推定することができる。
【0101】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0102】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
【0103】
(タッチパネルについて)
上述の実施の形態では、入力手段としてタッチパネル30を用いた場合を例として説明したが、ハードスイッチ等、タッチパネル30以外の入力手段を用いることとしてもよい。この場合、図7の開始待ち処理におけるSC4の処理や、図8のフリック速度反映処理を省略することとしてもよい。
【0104】
(残停止時間推定部について)
上述の実施の形態では、残停止時間推定部63は、信号情報取得部68により取得された信号情報に基づき残停止時間を推定すると説明したが、他の情報に基づき残停止時間を推定してもよい。例えば、予めデータ記録部70に記録されている標準的な停止時間を、残停止時間として推定してもよい。
【0105】
(ナビゲーション処理について)
上述の実施の形態では、案内制御部65は、案内対象とする区間として区間特定部64により特定された区間の有無を案内するために、デモ走行開始スイッチ41の画像をディスプレイ40に表示させ、あるいはデモ走行開始スイッチ41の画像をディスプレイ40から消去させると説明したが、これとは異なる態様により、案内対象とする区間として区間特定部64により特定された区間の有無を案内するようにしてもよい。例えば、案内対象とする区間として区間特定部64により特定された区間が存在しない場合に、ディスプレイ40のトーンを通常よりも暗くするようにしてもよい。あるいは、案内対象とする区間として区間特定部64により特定された区間が存在する場合は、ディスプレイ40に表示されている走行経路を点滅させるようにしてもよい。
【0106】
また、上述の実施の形態では、区間特定部64が、案内対象とする区間の始点と、当該区間の終点となる案内点とを特定する場合を例として説明したが、他の方法で案内対象とする区間を特定するようにしてもよい。例えば、車両の現在位置を始点とし、残停止時間に所定の係数を乗じた値を長さとして、案内対象とする区間を特定してもよい。この場合、「所定の係数」として、上述の実施の形態における案内走行速度を用いてもよい。
【符号の説明】
【0107】
1 ナビゲーション装置
10 通信部
20 現在位置検出処理部
30 タッチパネル
40 ディスプレイ
41 デモ走行開始スイッチ
42 メッセージ
43 車線
44 マーカ
45 走行経路
50 スピーカ
60 制御部
61 走行経路特定部
62 現在位置特定部
63 残停止時間推定部
64 区間特定部
65 案内制御部
66 法定速度情報取得部
67 移動速度検出部
68 信号情報取得部
70 データ記録部
71 地図情報DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の走行経路を特定する走行経路特定手段と、
前記車両の現在位置を特定する現在位置特定手段と、
前記走行経路上の所定の停止地点での前記車両の停止中における、当該車両が走行を開始するまでの残停止時間を推定する残停止時間推定手段と、
前記現在位置特定手段により特定された前記車両の現在位置と、前記残停止時間推定手段により推定された残停止時間とに基づき、前記走行経路特定手段により特定された走行経路において案内対象とする区間を特定する区間特定手段と、
前記区間特定手段により特定された区間の走行経路に沿って前記車両が仮想的に走行する状況を前記残停止時間内に案内するための制御を行う案内制御手段と、
を備えるナビゲーション装置。
【請求項2】
前記走行経路特定手段は、前記現在位置特定手段により特定された前記車両の現在位置から先の前記走行経路における各案内点の位置を特定し、
前記区間特定手段は、前記現在位置特定手段により特定された前記車両の現在位置と、前記残停止時間推定手段により推定された残停止時間と、前記走行経路特定手段により特定された各案内点の位置とに基づき、前記案内対象とする区間に含める案内点を特定する、
請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記案内対象とする区間に含める案内点は、隣接する案内点との間の距離が所定距離未満の連続案内点である、
請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記案内制御手段は、前記区間特定手段により特定された区間の走行経路に沿って所定の案内走行速度で前記車両が仮想的に走行する状況を案内するための制御を行い、
前記区間特定手段は、前記現在位置特定手段により特定された前記車両の現在位置と、前記残停止時間推定手段により推定された残停止時間と、前記案内走行速度とに基づき、前記案内対象とする区間の長さが、車両が当該案内走行速度で当該残停止時間走行した場合の走行距離以下となるように、当該案内対象とする区間を特定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
道路毎の法定速度情報を取得する法定速度情報取得手段を備え、
前記区間特定手段は、前記走行経路を構成する道路について前記法定速度情報取得手段により取得された法定速度情報に基づき、前記案内走行速度を特定し、
前記案内制御手段は、前記区間特定手段により特定された区間の走行経路に沿って、前記区間特定手段により特定された前記案内走行速度で前記車両が仮想的に走行する状況を案内するための制御を行う、
請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
タッチパネルと、
前記タッチパネルに接触した状態で利用者の指が移動した場合における移動速度を検出する移動速度検出手段と、を備え、
前記区間特定手段は、前記移動速度検出手段により検出された前記移動速度に基づき前記案内走行速度を特定し、
前記案内制御手段は、前記区間特定手段により特定された区間の走行経路に沿って、前記区間特定手段により特定された前記案内走行速度で車両が仮想的に走行する状況を案内するための制御を行う、
請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記区間特定手段は、前記走行経路の内、当該走行経路に沿って前記車両が仮想的に走行する状況を案内するための制御を前記案内制御手段が前記残停止時間内に終了可能な区間を、前記案内対象とする区間として特定し、
前記案内制御手段は、前記案内対象とする区間として前記区間特定手段により特定された区間の有無を案内するための制御を行う、
請求項1から6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記案内制御手段は、前記区間特定手段により特定された区間の走行経路を前記車両が仮想的に走行する状況を、当該走行経路における各車線を識別可能な態様で、当該車両の進行方向後方を視点とした鳥瞰表示にて案内するための制御を行う、
請求項1から7のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
信号機の現示に関する信号情報を取得する信号情報取得手段を備え、
前記残停止時間推定手段は、前記信号情報取得手段により取得された信号情報に基づき、前記残停止時間を推定する、
請求項1から8のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
車両の走行経路を特定する走行経路特定ステップと、
前記車両の現在位置を特定する現在位置特定ステップと、
前記走行経路上の所定の停止地点での前記車両の停止中における、当該車両が走行を開始するまでの残停止時間を推定する残停止時間推定ステップと、
前記現在位置特定ステップで特定された前記車両の現在位置と、前記残停止時間推定ステップで推定された残停止時間とに基づき、前記走行経路特定ステップで特定された走行経路において案内対象とする区間を特定する区間特定ステップと、
前記区間特定ステップで特定された区間の走行経路に沿って前記車両が仮想的に走行する状況を前記残停止時間内に案内するための制御を行う案内制御ステップと、
を含むナビゲーション方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法をコンピュータに実行させるナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−154816(P2012−154816A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−14575(P2011−14575)
【出願日】平成23年1月26日(2011.1.26)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】