ナビゲーション装置、方法及びプログラム
【課題】出発点の位置と日時からみて、まだ本日の取集時刻に間に合う郵便ポスト等の取集施設をユーザに知らせることにより、郵便物投函など急ぎの差出しにも適した目的地設定や誘導案内を実現するナビゲーション装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】記憶媒体11内の施設データは、取集施設ごとの取集時刻の情報を含む。入力部14から所定の指示が入力されたときに、ポスト等検索部55は検索部51により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する。見積部56はナビ部53により、所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する。選択部57は、算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する。出力制御部58は、前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を表示制御部3を経て表示器4から出力する。
【解決手段】記憶媒体11内の施設データは、取集施設ごとの取集時刻の情報を含む。入力部14から所定の指示が入力されたときに、ポスト等検索部55は検索部51により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する。見積部56はナビ部53により、所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する。選択部57は、算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する。出力制御部58は、前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を表示制御部3を経て表示器4から出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出発点の位置と日時からみて、まだ本日の取集時刻に間に合う郵便ポスト等の取集施設をユーザに知らせることにより、郵便物投函など急ぎの差出しにも適した目的地設定や誘導案内を実現するナビゲーション装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年急速に普及したナビゲーション装置は、予め用意した道路地図データを用いて、GPS等で逐次計算する自車位置を周辺地図上に画面表示したり、指定される目的地への最適な経路についても、計算のうえ画面表示や合成音声で誘導案内するもので、その経路や距離をもとに、VICS等の渋滞情報を使って概算の所要時間や到着時刻を算出することもできる。
【0003】
また、ナビゲーション装置のなかには、各種施設の場所等の情報を予め備え、各種の施設検索で調べた施設について情報を出力したり、そのまま目的地として指定できるものもある(例えば、特許文献1参照)。この場合の施設検索の条件はいろいろあり(例えば図10)、一例として、住所、電話番号、施設名に含まれる文字列、緯度・経度、郵便番号、ジャンルなどを入力して指定でき、ジャンルとしても、ガソリンスタンド、遊園地、レストラン、ホテル、薬局など多種の分類がある。それら施設に郵便局を含み、その場所を確認できる例もあった(例えば図11)。
【特許文献1】特開平9−325044
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、旅先等の不案内な地で郵便等の発送物を差し出す場合、ホテルのフロントに預ける等より確実なのは例えば郵便ポストへの投函であり、上記の郵便局だけでなく、郵便ポストや、宅配便を受け付けるコンビニエンスストア(以下「コンビニ」と呼ぶ)などの取集施設についても、上記のような施設情報の提供を行えば、不案内な出先で便利である。
【0005】
しかし、郵便物や荷物の取集時刻はポストやコンビニなどの施設ごとに異なるため、場所的時間的に最寄の取集施設が最適とは限らない問題があった。例えば、少しでも早く取集めてもらったり本日中の取集に間に合わせ、早く相手に届けたい場合、取集回数が少なかったり本日最後の取集時刻が過ぎた最寄の郵便ポストよりも、多少遠くても取集回数が多かったりまだ本日の取集に間に合う別の郵便ポストの方がよい。
【0006】
従来では、郵便ポストを施設検索の対象とする技術が存在しないことに加え、上記の取集時刻の点を考慮した技術も存在しなかった。このため、不案内な外出先において、ポストなど取集施設の場所がわからないという問題点に加え、取集時刻がわからないという問題点も重なり、適切な取集施設を知ることは事実上不可能であった。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するもので、その目的は、出発点の位置と日時からみて、まだ本日の取集時刻に間に合う郵便ポスト等の取集施設をユーザに知らせることにより、郵便物投函など急ぎの差出しにも適した目的地設定や誘導案内を実現するナビゲーション装置、方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、経路探索及び地図表示のための道路地図データと施設の位置を含む施設データとを予め格納する記憶部と、前記入力に従いコンピュータが前記記憶部にアクセスして前記施設の情報を検索する検索手段と、センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、コンピュータが前記道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、情報を表示するための表示手段と、を備えたナビゲーション装置において、 前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する手段と、前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積手段と、前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択手段と、前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御手段と、をコンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とする。
【0009】
請求項9の発明は、請求項1の発明を方法という見方から捉えたもので、指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、経路探索及び地図表示のための道路地図データと施設の位置を含む施設データとを予め格納する記憶部と、前記入力に従いコンピュータが前記記憶部にアクセスして前記施設の情報を検索する検索手段と、センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、コンピュータが前記道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、情報を表示するための表示手段と、を備えたナビゲーション装置を用いるナビゲーション方法において、 前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する処理と、前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積処理と、前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択処理と、前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御処理と、をコンピュータ又は電子回路が実行することを特徴とする。
【0010】
請求項17の発明は、請求項1,9の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、経路探索及び地図表示のための道路地図データと施設の位置を含む施設データとを予め格納する記憶部と、前記入力に従いコンピュータが前記記憶部にアクセスして前記施設の情報を検索する検索手段と、センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、コンピュータが前記道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、情報を表示するための表示手段と、を備えたナビゲーション装置のコンピュータを制御するナビゲーションプログラムにおいて、 前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、そのプログラムは前記コンピュータに、前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する処理と、前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積処理と、前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択処理と、前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御処理と、を実行させることを特徴とする。
【0011】
本発明では、現在地等の出発点を基準に、単純な距離的時間的最寄ではなく、出発点の位置と時刻からみて、まだ本日の取集時刻に間に合う郵便ポスト等の取集施設をユーザに知らせることにより、郵便物投函など急ぎの差出しにも適した目的地設定や誘導案内が実現できる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載のナビゲーション装置において、前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0013】
請求項10の発明は、請求項2の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項9記載のナビゲーション方法において、前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0014】
請求項18の発明は、請求項2,10の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17記載のナビゲーションプログラムにおいて、前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順に並べてリスト表示させることを特徴とする。
【0015】
これらの態様では、さらに、取集施設の情報を取集時刻が早い順に表示することにより、なるべく早く取集めて配送ルートに乗せてもらいたいなど、急ぎの差出しの便宜に特に優れている。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載のナビゲーション装置において、前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、前記出発点からの前記道程距離が短い順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0017】
請求項11の発明は、請求項3の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項9又は10記載のナビゲーション方法において、前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、前記出発点からの前記道程距離が短い順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0018】
請求項19の発明は、請求項3,11の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17又は18記載のナビゲーションプログラムにおいて、前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、前記出発点からの前記道程距離が短い順に並べてリスト表示させることを特徴とする。
【0019】
これらの態様では、さらに、取集施設の情報を近い順に表示することにより、燃料の都合で遠回りは避けたいなど、近くで差し出したい場合の便宜に特に優れている。
【0020】
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、各取集施設への前記到着時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0021】
請求項12の発明は、請求項4の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項9から11のいずれか一項に記載のナビゲーション方法において、前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、各取集施設への前記到着時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0022】
請求項20の発明は、請求項4,12の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17から19のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラムにおいて、前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、各取集施設への前記到着時刻が早い順に並べてリスト表示させることを特徴とする。
【0023】
これらの態様では、さらに、取集施設の情報を到着時刻が早い順に表示することにより、渋滞を避けるなどして差出しを早く行いたい場合の便宜に特に優れている。
【0024】
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、前記各取集施設の施設データを、(1)到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順、(2)前記出発点からの前記道程距離が短い順、(3)各取集施設への前記到着時刻が早い順、の二又は三のうち、いずれの順に並べてリスト表示するかの切替指定操作を前記入力手段から受け付ける手段をコンピュータ又は電子回路が実現し、前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、前記切替指定操作にしたがった順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0025】
請求項13の発明は、請求項5の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項9から12のいずれか一項に記載のナビゲーション方法において、前記各取集施設の施設データを、(1)到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順、(2)前記出発点からの前記道程距離が短い順、(3)各取集施設への前記到着時刻が早い順、の二又は三のうち、いずれの順に並べてリスト表示するかの切替指定操作を前記入力手段から受け付ける処理をコンピュータ又は電子回路が実行し、前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、前記切替指定操作にしたがった順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0026】
請求項21の発明は、請求項5,13の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17から20のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラムにおいて、前記各取集施設の施設データを、(1)到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順、(2)前記出発点からの前記道程距離が短い順、(3)各取集施設への前記到着時刻が早い順、の二又は三のうち、いずれの順に並べてリスト表示するかの切替指定操作を前記入力手段から受け付ける処理を前記コンピュータに行わせ、前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、前記切替指定操作にしたがった順に並べてリスト表示させることを特徴とする。
【0027】
これらの態様では、さらに、取集時刻の早さ、距離の近さ、到着時間の早さのうちどの順に表示するかをその場で、又は事前設定により、事情や目的等に応じて意のままに使い分けられるので、個別のユーザにとって優れた使い勝手が実現できる。
【0028】
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、現在の日時の情報を提供すると共に現在の曜日を提供又は判断するカレンダ手段を備え、前記施設データは、曜日毎の前記取集時刻を含み、前記選択手段及び制御手段は、前記カレンダ手段から前記現在の曜日の情報を得ると共に、その曜日に対応した前記取集時刻をもとに前記選択及び表示を行うことを特徴とする。
【0029】
請求項14の発明は、請求項6の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項9から13のいずれか一項に記載のナビゲーション方法において、前記ナビゲーション装置は、現在の日時の情報を提供すると共に現在の曜日を提供又は判断するカレンダ手段を備え、前記施設データは、曜日毎の前記取集時刻を含み、前記選択処理及び制御処理は、前記カレンダ手段から前記現在の曜日の情報を得ると共に、その曜日に対応した前記取集時刻をもとに前記選択及び表示を行うことを特徴とする。
【0030】
請求項22の発明は、請求項6,14の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17から21のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラムにおいて、前記ナビゲーション装置は、現在の日時の情報を提供すると共に現在の曜日を提供又は判断するカレンダ手段を備え、前記施設データは、曜日毎の前記取集時刻を含み、このプログラムは前記選択処理及び制御処理において前記コンピュータに、前記カレンダ手段から前記現在の曜日の情報を得させると共に、その曜日に対応した前記取集時刻をもとに前記選択及び表示を行わせることを特徴とする。
【0031】
これらの態様では、さらに、曜日により回数や時刻の異なる取集時刻に応じて取集施設の選択や表示を行うことにより、何曜日であってもより実態に即した適切な取集施設を案内することが可能となる。
【0032】
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、車両外部から現在の道路区間ごとの渋滞状況を表す渋滞情報を受信する受信手段を備え、前記見積手段は、前記受信手段から前記渋滞情報を受信すると共に、その渋滞情報を反映させることにより前記到着時刻を算出することを特徴とする。
【0033】
請求項15の発明は、請求項7の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項9から14のいずれか一項に記載のナビゲーション方法において、前記ナビゲーション装置は、車両外部から現在の道路区間ごとの渋滞状況を表す渋滞情報を受信する受信手段を備え、前記見積処理は、前記受信手段から前記渋滞情報を受信すると共に、その渋滞情報を反映させることにより前記到着時刻を算出することを特徴とする。
【0034】
請求項23の発明は、請求項7,15の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17から22のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラムにおいて、前記ナビゲーション装置は、車両外部から現在の道路区間ごとの渋滞状況を表す渋滞情報を受信する受信手段を備え、前記見積処理においては前記コンピュータに、前記受信手段から前記渋滞情報を受信させると共に、その渋滞情報を反映させることにより前記到着時刻を算出させることを特徴とする。
【0035】
これらの態様では、さらに、VICS等の渋滞情報を反映した到着時刻に基づいた取集施設の選択により、周囲がたまたま予想外に渋滞している場合でも、取集時刻に間に合わないような当て外れによる不測の事態を避けることができる。
【0036】
請求項8の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、前記リスト表示から所望の取集施設を決定する操作を前記入力手段から受け付ける手段と、決定された前記取集施設を目的地又は経由地として、前記ナビ手段により経路を計算及び誘導する手段とを、コンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とする。
【0037】
請求項16の発明は、請求項8の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項9から15のいずれか一項に記載のナビゲーション方法において、前記リスト表示から所望の取集施設を決定する操作を前記入力手段から受け付ける処理と、決定された前記取集施設を目的地又は経由地として、前記ナビ手段により経路を計算及び誘導する処理とを、コンピュータ又は電子回路が実行することを特徴とする。
【0038】
請求項24の発明は、請求項8,16の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17から23のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラムにおいて、前記リスト表示から所望の取集施設を決定する操作を前記入力手段から受け付ける処理と、決定された前記取集施設を目的地又は経由地として、前記ナビ手段により経路を計算及び誘導する処理とを、前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0039】
請求項25の発明は、本発明をいわゆるオフボードのナビゲーション装置の観点から捉えたもので、指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、前記入力に従いコンピュータが施設の位置を含む施設データの情報を検索する検索手段と、センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、コンピュータが道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、情報を表示するための表示手段と、を備えたナビゲーション装置において、 前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する手段と、前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積手段と、前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択手段と、前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御手段と、をコンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とするナビゲーション装置。
【0040】
この態様では、さらに、施設データや道路地図データを外部から通信で取り寄せて用いることにより、ナビゲーション装置側で予めデータを用意したりその記憶媒体を更新する負担無く、いつでもどこからでも最新のデータを利用することができる。
【発明の効果】
【0041】
以上のように、本発明によれば、出発点の位置と日時からみて、まだ本日の取集時刻に間に合う郵便ポスト等の取集施設をユーザに知らせることにより、郵便物投函など急ぎの差出しにも適した目的地設定や誘導案内を実現するナビゲーション装置、方法及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
次に、本発明のナビゲーション装置(以下「本装置」と呼ぶ)、方法及びプログラムを実施するための最良の実施形態について、図を参照して説明する。なお、すでに説明した従来の技術と共通の前提事項は再言しない。
【0043】
〔1.構成〕
本装置は、図1に示すように、CPU1、メモリー2、表示制御部3、表示器4、信号処理部5によりコンピュータを構成することに加え、以下の各要素を備える。まず、GPS(Global Positioning System)衛星からの測位用電波を受信するGPSレシーバー6と、車速パルスを処理する車速検出部8と、ジャイロなどを用いる方位検出部9は、自車位置検知用のセンサ群である。
【0044】
また、アンプ12及びスピーカ13は、進行方向等の誘導案内の合成音声を出力する手段で、カーオーディオシステム用スピーカと兼用してもよい。また、入力部14は、指示及び情報の入力を受け付ける入力手段で、例えば操作パネルやリモコンユニットのスイッチ類、タッチパネル、音声認識ユニットなどにより実現できる。また、ドライブ制御部10は、経路探索及び地図表示のための道路地図データと施設の位置を含む施設データとを予め格納したデータベースの役割を果たす記憶部であり、HDD、DVD−ROMなどのデータ読出し用ドライブ装置などである。
【0045】
また、道路地図データには、道路情報や交通規制情報を含めておいてもよい。さらに、道路区間ごとの渋滞状況の情報など動的な交通情報を車両外部から受信する受信手段として、例えば、FM多重放送を受信してVICS情報を取り出す交通情報取得部7を備えることが望ましい。
【0046】
また、前記施設データは、検索用データベースなどとして構成され、郵便ポストのデータも含む。この郵便ポストのデータには、位置座標に加え、ポストごとの郵便取集時刻を、図2に例示するように、曜日ごとに記録しておく。すなわち、具体的取集時刻は平日と、土曜、日曜(及び祝日)で異なり、この例では一日数度である。なお、取集施設としては、ここでは郵便ポストを例示するが、他に、郵便局の窓口、宅配便や郵便を受け付けるコンビニエンスストアなど発送物の取集施設全般に適用可能である。
【0047】
また、CPU1や周辺の電子回路(例えば、メモリー2や信号処理部5など)が、回路構成や所定のプログラムにしたがって、以下に説明するような機能作用や処理を実現、実行する手段となる各要素51〜58の役割を果たす。まず、検索部51は、入力部14からの前記入力に従いコンピュータがドライブ制御部10にアクセスして前記施設の情報を検索する検索手段である。また、自車位置検知部52は、センサ群6,8,9からの出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段である。さらに、ナビ部53は、コンピュータが、道路地図データ及び自車位置検知部52を用いて、入力部14からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段である。
【0048】
また、液晶パネルなどを用いた表示器4と、表示器4のためのビデオ表示回路などの表示制御部3は、情報を表示するための表示手段を構成している。
【0049】
〔2.作用効果〕
上記のように構成された本実施形態における処理手順を図3のフローチャートに示す。
〔2−1.所定範囲内からの検索〕
すなわち、まず、ポスト等検索部55は、入力部14から所定の指示が入力されると、検索部51により、現在の自車位置など所定の出発点から所定範囲内の郵便ポストなどの取集施設を、近い順に検索し、検索結果を得る(ステップ11)。
【0050】
ここで、所定の出発点は、自車位置、あるいは、目的地、経路上の通過地点、使用者が指定した任意の地点などでもよい。また、そのような出発点を中心に取集施設を検索する所定範囲は、所定の半径で規定される円には限定されず、例えば、出発点の緯度経度を中心とした所定の矩形の範囲(例えば図4)や、画面表示中の地図範囲や、図5に例示するように地図を格子状に区切ったなかの一領域などでもよく、その場合さらに、図6(a)のように単一の領域を所定範囲としてその内側のポストを検索してもよいし、図6(b)のように、指定されたある一つの中心領域に加え、その周辺領域も所定範囲に含めポスト検索の対象としてもよい。
【0051】
また、そのような領域をどのように選択するかについても、例えば、現在の自車位置を含む領域でもよいし、本装置の使用者が任意に指定した地点を含む領域とするなど、自由に定めることができる。
【0052】
ここで、取集時刻に基づく検索をしない選択肢を選べるようにしてもよく(図3のステップ12)、そのような選択肢を選んだ場合、単に、自車位置など所定の出発点周辺における所定範囲内のポスト検索結果を一覧表示するだけとなる(ステップ22)。
【0053】
〔2−2.曜日に応じたポストの選択〕
取集時刻に基づく検索をする操作が入力された場合(ステップ12)、ポスト等検索部55、見積部56、選択部57及び出力制御部58の働きで、コンピュータやGPSの内蔵クロック等のカレンダ手段から現在の曜日の情報を得ると共に、その曜日に対応した取集時刻をもとにポストの選択や表示を行う。このように、曜日により回数や時刻の異なる取集時刻に応じて取集施設の選択や表示を行うことにより、何曜日であってもより実態に即した適切な取集施設を案内することが可能となる。
【0054】
具体的には、まず、取集時刻に合わせた検索をする場合(ステップ12)、ポスト等検索部55は、曜日を含む現在の日時の情報をもとに(ステップ13)、平日、土曜又は日曜(日祝)の曜日別に応じて(ステップ14)、ステップ11による検索結果に含まれるポストのうち、まず、その曜日の現在時刻以降にまだ取集(取集時刻)があるものを抽出する(ステップ16,17,18)。図7は、曜日が平日で、現在時刻が11:08の場合の抽出結果として、現在時刻以降の取集時刻を持っている各ポストごとに、現在時刻以降で最早の取集時刻を表すデータ例である。
【0055】
上記のような平日、土曜、日曜休日祝祭日といった曜日について、現在の日時の情報を提供すると共に現在の曜日を提供又は判断する一般的なカレンダ手段を用いることで実現できる。このようなカレンダ手段は、CPU1やメモリー2を含むコンピュータの備える内蔵カレンダ機能を用いてもよい。また、自車位置検知のためのセンサであるGPSシステムではその仕様上、現在時刻を把握する必要があることから、GPS衛星によって送信されてくる時刻情報を保持しており、これらの機能をカレンダ手段として日時の情報を得るようにしてもよい。このように曜日の情報を利用することにより、曜日ごとに変化するポストの取集時刻に対応できる。
【0056】
〔2−3.到着時刻等の見積計算〕
上記のように抽出した各ポストについて、見積部56は見積手段として、ナビ部53を利用することにより、現在位置など所定の出発点とポストの施設データに含まれる座標等の位置情報から、まず道程距離を計算し(ステップ19)さらにその道程距離にかかる移動時間を計算する(ステップ20)。この移動時間を現在時刻に足して推定到着時刻まで算出するようにしてもよい。
【0057】
道程距離については、例えば、従来からナビゲーション装置が備えてきたダイクストラ法など各種アルゴリズムによる経路探索機能を用いて、各ポストごとへの誘導ルートを計算することにより、その総延長距離を道程距離とするので、単純な直線距離による計算よりも、道路に沿って移動するという実態に即した計算となり、優れた判断精度が得られる。また、この道程距離を車両の平均移動速度(例えば、30km/h)で除することにより、図8に併記したような移動時間も得られる。すなわち、図8は、これらの道程距離や移動時間を図7のデータにさらに追加したデータ例である。
【0058】
〔2−4.VICS情報等の活用〕
上記の移動時間や到達時刻の計算において、VICS等の交通情報を加味することにより、より計算精度を改善することもできる。この場合、見積部56は、交通情報取得部7から前記渋滞情報を受信すると共に、その渋滞情報を反映させることにより移動時間や到着時刻を算出する。このように、VICS等の渋滞情報を反映した到着時刻に基づいた取集施設の選択により、周囲がたまたま予想外に渋滞している場合でも、取集時刻に間に合わないような当て外れによる不測の事態を避けることができる。
【0059】
〔2−5.出力〕
そして、選択部57は選択手段として、上記のように算出された移動時間や到着時刻に基づいて、到着時刻以降のすなわち間に合う取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する。そして、出力制御部58が制御手段として、選択部57において選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を表示部4から出力する。具体的には、出力制御部58は、間に合う本日中の取集時刻があるポストを、その間に合う最初の取集時刻の早い順に表示器4に一覧表示する(図3のステップ21)。なお、ユーザの操作により、間に合う最後の取集時刻の遅い順の表示を可能としてもよい。
【0060】
ここで、図9は、現在時刻を基準に、到達可能なすなわち間に合う取集時刻の早い順による一覧表示の例を示すもので、ポストごとに、取集時刻、距離を示している。運転手等のユーザは、取集時刻なり距離なりで郵便物を投函するポストを、タッチパネルなど所定の操作で一覧表示から選択することにより、場所等の詳細情報を表示したり、目的地として経路の計算や設定、誘導案内を行えばよい。
【0061】
すなわち、コンピュータは、図9のようなリスト表示から所望の取集施設を決定する操作を入力部14から受け付け、決定されたその取集施設を目的地又は経由地(立寄地など具体的な扱いは自由である)として、ナビ部53により経路を計算及び誘導する。
【0062】
〔2−6.出力順序について〕
このように出力制御部58は、取集施設の施設データについて、複数存在する場合は順番に並べてリスト表示するが、その順番は次のように複数の種類の間で選択したり切替え表示できることが望ましい。第一は、すでに説明したように、到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順で、これは、なるべく早く取集めて配送ルートに乗せてもらいたいなど、急ぎの差出しの便宜に特に優れている。第二は、出発点からの道程距離が短い順すなわち近い順であり、これは、燃料の都合で遠回りは避けたいなど、近くで差し出したい場合の便宜に特に優れている。第三は、各取集施設への到着時刻が早い順であり、これは、渋滞を避けるなどして差出しを早く行いたい場合の便宜に特に優れている。
【0063】
そして、これらのどの順序で取集施設のデータをリスト表示するかの切替指定操作を入力部14から受け付け、出力制御部58が、この切替指定操作にしたがった順に各取集施設のデータを並べてリスト表示することも、特に望ましい。このようにすれば、取集時刻の早さ、距離の近さ、到着時間の早さのうちどの順に表示するかをその場で、又は事前設定により、事情や目的等に応じて意のままに使い分けられるので、個別のユーザにとって優れた使い勝手が実現できる。
【0064】
〔3.効果の要点〕
以上のような本実施形態では、現在地等の出発点を基準に、単純な距離的時間的最寄ではなく、出発点の位置と時刻からみて、まだ本日の取集時刻に間に合う郵便ポスト等の取集施設をユーザに知らせることにより、郵便物投函など急ぎの差出しにも適した目的地設定や誘導案内が実現できる。
【0065】
〔4.他の実施形態〕
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、次に例示するような他の実施形態も含むものである。例えば、上記実施形態では、ナビゲーション装置に道路地図データや施設データが全て予め格納されている(いわゆるオンボード)例を示したが、今後の主流として、それらデータを車両走行中に携帯電話等による通信で外部から随時得る(いわゆるオフボード)方式が考えられる。
【0066】
このようなオフボード、すなわち道路地図データや施設データの全部又は一部が、センターなど外部のサーバ側にあり、ナビゲーション装置の要求によりサーバ側でデータを検索してナビゲーション装置に配信する例も、本発明に含まれる(請求項25)。このように、施設データや道路地図データを外部から通信で取り寄せて用いることにより、ナビゲーション装置側で予めデータを用意したりその記憶媒体を更新する負担無く、いつでもどこからでも最新のデータを利用することができる。
【0067】
また、各図に示したデータや画面構成等の内容は説明のための例示に過ぎず、適宜変更して実施可能である。また、本発明の適用対象は郵便ポストやコンビニエンスストアには限定されず、両者を一括検索したり、宅配便を受け付ける酒屋その他の商店など、所望の取集施設に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施形態において、施設データのうち曜日ごとに取集時刻を表すデータを示す図。
【図3】本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施形態における所定範囲を示す図。
【図5】本発明の実施形態における所定範囲の他の例を示す図。
【図6】本発明の実施形態における所定範囲の他の例を示す図。
【図7】本発明の実施形態において、所定範囲の各ポストを示す施設データの例を示す図。
【図8】本発明の実施形態において、所定範囲の各ポストを示す施設データに、道程距離と移動時間を加えたデータの例を示す図。
【図9】本発明の実施形態において、到着時刻で間に合う本日中の取集時刻があるポストの情報を一覧表示する画面例を示す図。
【図10】従来のナビゲーション装置における検索メニューの例を示す図。
【図11】従来のナビゲーション装置における検索条件指定の画面例を示す図。
【符号の説明】
【0069】
1…CPU
2…メモリー
3…表示制御部
4…表示器
5…信号処理部
6…GPSレシーバー
7…交通情報取得部
8…車速検出部
9…方位検出部
10…ドライブ制御部
11…DVD−ROMなど記憶媒体
12…パワーアンプ
13…スピーカー
14…入力部
51…検索部
52…自車位置検知部
53…ナビ部
55…ポスト等検索部
56…見積部
57…選択部
58…出力制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、出発点の位置と日時からみて、まだ本日の取集時刻に間に合う郵便ポスト等の取集施設をユーザに知らせることにより、郵便物投函など急ぎの差出しにも適した目的地設定や誘導案内を実現するナビゲーション装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年急速に普及したナビゲーション装置は、予め用意した道路地図データを用いて、GPS等で逐次計算する自車位置を周辺地図上に画面表示したり、指定される目的地への最適な経路についても、計算のうえ画面表示や合成音声で誘導案内するもので、その経路や距離をもとに、VICS等の渋滞情報を使って概算の所要時間や到着時刻を算出することもできる。
【0003】
また、ナビゲーション装置のなかには、各種施設の場所等の情報を予め備え、各種の施設検索で調べた施設について情報を出力したり、そのまま目的地として指定できるものもある(例えば、特許文献1参照)。この場合の施設検索の条件はいろいろあり(例えば図10)、一例として、住所、電話番号、施設名に含まれる文字列、緯度・経度、郵便番号、ジャンルなどを入力して指定でき、ジャンルとしても、ガソリンスタンド、遊園地、レストラン、ホテル、薬局など多種の分類がある。それら施設に郵便局を含み、その場所を確認できる例もあった(例えば図11)。
【特許文献1】特開平9−325044
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、旅先等の不案内な地で郵便等の発送物を差し出す場合、ホテルのフロントに預ける等より確実なのは例えば郵便ポストへの投函であり、上記の郵便局だけでなく、郵便ポストや、宅配便を受け付けるコンビニエンスストア(以下「コンビニ」と呼ぶ)などの取集施設についても、上記のような施設情報の提供を行えば、不案内な出先で便利である。
【0005】
しかし、郵便物や荷物の取集時刻はポストやコンビニなどの施設ごとに異なるため、場所的時間的に最寄の取集施設が最適とは限らない問題があった。例えば、少しでも早く取集めてもらったり本日中の取集に間に合わせ、早く相手に届けたい場合、取集回数が少なかったり本日最後の取集時刻が過ぎた最寄の郵便ポストよりも、多少遠くても取集回数が多かったりまだ本日の取集に間に合う別の郵便ポストの方がよい。
【0006】
従来では、郵便ポストを施設検索の対象とする技術が存在しないことに加え、上記の取集時刻の点を考慮した技術も存在しなかった。このため、不案内な外出先において、ポストなど取集施設の場所がわからないという問題点に加え、取集時刻がわからないという問題点も重なり、適切な取集施設を知ることは事実上不可能であった。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するもので、その目的は、出発点の位置と日時からみて、まだ本日の取集時刻に間に合う郵便ポスト等の取集施設をユーザに知らせることにより、郵便物投函など急ぎの差出しにも適した目的地設定や誘導案内を実現するナビゲーション装置、方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、経路探索及び地図表示のための道路地図データと施設の位置を含む施設データとを予め格納する記憶部と、前記入力に従いコンピュータが前記記憶部にアクセスして前記施設の情報を検索する検索手段と、センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、コンピュータが前記道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、情報を表示するための表示手段と、を備えたナビゲーション装置において、 前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する手段と、前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積手段と、前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択手段と、前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御手段と、をコンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とする。
【0009】
請求項9の発明は、請求項1の発明を方法という見方から捉えたもので、指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、経路探索及び地図表示のための道路地図データと施設の位置を含む施設データとを予め格納する記憶部と、前記入力に従いコンピュータが前記記憶部にアクセスして前記施設の情報を検索する検索手段と、センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、コンピュータが前記道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、情報を表示するための表示手段と、を備えたナビゲーション装置を用いるナビゲーション方法において、 前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する処理と、前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積処理と、前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択処理と、前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御処理と、をコンピュータ又は電子回路が実行することを特徴とする。
【0010】
請求項17の発明は、請求項1,9の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、経路探索及び地図表示のための道路地図データと施設の位置を含む施設データとを予め格納する記憶部と、前記入力に従いコンピュータが前記記憶部にアクセスして前記施設の情報を検索する検索手段と、センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、コンピュータが前記道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、情報を表示するための表示手段と、を備えたナビゲーション装置のコンピュータを制御するナビゲーションプログラムにおいて、 前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、そのプログラムは前記コンピュータに、前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する処理と、前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積処理と、前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択処理と、前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御処理と、を実行させることを特徴とする。
【0011】
本発明では、現在地等の出発点を基準に、単純な距離的時間的最寄ではなく、出発点の位置と時刻からみて、まだ本日の取集時刻に間に合う郵便ポスト等の取集施設をユーザに知らせることにより、郵便物投函など急ぎの差出しにも適した目的地設定や誘導案内が実現できる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載のナビゲーション装置において、前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0013】
請求項10の発明は、請求項2の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項9記載のナビゲーション方法において、前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0014】
請求項18の発明は、請求項2,10の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17記載のナビゲーションプログラムにおいて、前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順に並べてリスト表示させることを特徴とする。
【0015】
これらの態様では、さらに、取集施設の情報を取集時刻が早い順に表示することにより、なるべく早く取集めて配送ルートに乗せてもらいたいなど、急ぎの差出しの便宜に特に優れている。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載のナビゲーション装置において、前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、前記出発点からの前記道程距離が短い順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0017】
請求項11の発明は、請求項3の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項9又は10記載のナビゲーション方法において、前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、前記出発点からの前記道程距離が短い順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0018】
請求項19の発明は、請求項3,11の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17又は18記載のナビゲーションプログラムにおいて、前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、前記出発点からの前記道程距離が短い順に並べてリスト表示させることを特徴とする。
【0019】
これらの態様では、さらに、取集施設の情報を近い順に表示することにより、燃料の都合で遠回りは避けたいなど、近くで差し出したい場合の便宜に特に優れている。
【0020】
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、各取集施設への前記到着時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0021】
請求項12の発明は、請求項4の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項9から11のいずれか一項に記載のナビゲーション方法において、前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、各取集施設への前記到着時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0022】
請求項20の発明は、請求項4,12の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17から19のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラムにおいて、前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、各取集施設への前記到着時刻が早い順に並べてリスト表示させることを特徴とする。
【0023】
これらの態様では、さらに、取集施設の情報を到着時刻が早い順に表示することにより、渋滞を避けるなどして差出しを早く行いたい場合の便宜に特に優れている。
【0024】
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、前記各取集施設の施設データを、(1)到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順、(2)前記出発点からの前記道程距離が短い順、(3)各取集施設への前記到着時刻が早い順、の二又は三のうち、いずれの順に並べてリスト表示するかの切替指定操作を前記入力手段から受け付ける手段をコンピュータ又は電子回路が実現し、前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、前記切替指定操作にしたがった順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0025】
請求項13の発明は、請求項5の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項9から12のいずれか一項に記載のナビゲーション方法において、前記各取集施設の施設データを、(1)到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順、(2)前記出発点からの前記道程距離が短い順、(3)各取集施設への前記到着時刻が早い順、の二又は三のうち、いずれの順に並べてリスト表示するかの切替指定操作を前記入力手段から受け付ける処理をコンピュータ又は電子回路が実行し、前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、前記切替指定操作にしたがった順に並べてリスト表示することを特徴とする。
【0026】
請求項21の発明は、請求項5,13の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17から20のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラムにおいて、前記各取集施設の施設データを、(1)到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順、(2)前記出発点からの前記道程距離が短い順、(3)各取集施設への前記到着時刻が早い順、の二又は三のうち、いずれの順に並べてリスト表示するかの切替指定操作を前記入力手段から受け付ける処理を前記コンピュータに行わせ、前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、前記切替指定操作にしたがった順に並べてリスト表示させることを特徴とする。
【0027】
これらの態様では、さらに、取集時刻の早さ、距離の近さ、到着時間の早さのうちどの順に表示するかをその場で、又は事前設定により、事情や目的等に応じて意のままに使い分けられるので、個別のユーザにとって優れた使い勝手が実現できる。
【0028】
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、現在の日時の情報を提供すると共に現在の曜日を提供又は判断するカレンダ手段を備え、前記施設データは、曜日毎の前記取集時刻を含み、前記選択手段及び制御手段は、前記カレンダ手段から前記現在の曜日の情報を得ると共に、その曜日に対応した前記取集時刻をもとに前記選択及び表示を行うことを特徴とする。
【0029】
請求項14の発明は、請求項6の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項9から13のいずれか一項に記載のナビゲーション方法において、前記ナビゲーション装置は、現在の日時の情報を提供すると共に現在の曜日を提供又は判断するカレンダ手段を備え、前記施設データは、曜日毎の前記取集時刻を含み、前記選択処理及び制御処理は、前記カレンダ手段から前記現在の曜日の情報を得ると共に、その曜日に対応した前記取集時刻をもとに前記選択及び表示を行うことを特徴とする。
【0030】
請求項22の発明は、請求項6,14の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17から21のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラムにおいて、前記ナビゲーション装置は、現在の日時の情報を提供すると共に現在の曜日を提供又は判断するカレンダ手段を備え、前記施設データは、曜日毎の前記取集時刻を含み、このプログラムは前記選択処理及び制御処理において前記コンピュータに、前記カレンダ手段から前記現在の曜日の情報を得させると共に、その曜日に対応した前記取集時刻をもとに前記選択及び表示を行わせることを特徴とする。
【0031】
これらの態様では、さらに、曜日により回数や時刻の異なる取集時刻に応じて取集施設の選択や表示を行うことにより、何曜日であってもより実態に即した適切な取集施設を案内することが可能となる。
【0032】
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、車両外部から現在の道路区間ごとの渋滞状況を表す渋滞情報を受信する受信手段を備え、前記見積手段は、前記受信手段から前記渋滞情報を受信すると共に、その渋滞情報を反映させることにより前記到着時刻を算出することを特徴とする。
【0033】
請求項15の発明は、請求項7の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項9から14のいずれか一項に記載のナビゲーション方法において、前記ナビゲーション装置は、車両外部から現在の道路区間ごとの渋滞状況を表す渋滞情報を受信する受信手段を備え、前記見積処理は、前記受信手段から前記渋滞情報を受信すると共に、その渋滞情報を反映させることにより前記到着時刻を算出することを特徴とする。
【0034】
請求項23の発明は、請求項7,15の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17から22のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラムにおいて、前記ナビゲーション装置は、車両外部から現在の道路区間ごとの渋滞状況を表す渋滞情報を受信する受信手段を備え、前記見積処理においては前記コンピュータに、前記受信手段から前記渋滞情報を受信させると共に、その渋滞情報を反映させることにより前記到着時刻を算出させることを特徴とする。
【0035】
これらの態様では、さらに、VICS等の渋滞情報を反映した到着時刻に基づいた取集施設の選択により、周囲がたまたま予想外に渋滞している場合でも、取集時刻に間に合わないような当て外れによる不測の事態を避けることができる。
【0036】
請求項8の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、前記リスト表示から所望の取集施設を決定する操作を前記入力手段から受け付ける手段と、決定された前記取集施設を目的地又は経由地として、前記ナビ手段により経路を計算及び誘導する手段とを、コンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とする。
【0037】
請求項16の発明は、請求項8の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項9から15のいずれか一項に記載のナビゲーション方法において、前記リスト表示から所望の取集施設を決定する操作を前記入力手段から受け付ける処理と、決定された前記取集施設を目的地又は経由地として、前記ナビ手段により経路を計算及び誘導する処理とを、コンピュータ又は電子回路が実行することを特徴とする。
【0038】
請求項24の発明は、請求項8,16の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17から23のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラムにおいて、前記リスト表示から所望の取集施設を決定する操作を前記入力手段から受け付ける処理と、決定された前記取集施設を目的地又は経由地として、前記ナビ手段により経路を計算及び誘導する処理とを、前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0039】
請求項25の発明は、本発明をいわゆるオフボードのナビゲーション装置の観点から捉えたもので、指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、前記入力に従いコンピュータが施設の位置を含む施設データの情報を検索する検索手段と、センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、コンピュータが道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、情報を表示するための表示手段と、を備えたナビゲーション装置において、 前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する手段と、前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積手段と、前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択手段と、前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御手段と、をコンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とするナビゲーション装置。
【0040】
この態様では、さらに、施設データや道路地図データを外部から通信で取り寄せて用いることにより、ナビゲーション装置側で予めデータを用意したりその記憶媒体を更新する負担無く、いつでもどこからでも最新のデータを利用することができる。
【発明の効果】
【0041】
以上のように、本発明によれば、出発点の位置と日時からみて、まだ本日の取集時刻に間に合う郵便ポスト等の取集施設をユーザに知らせることにより、郵便物投函など急ぎの差出しにも適した目的地設定や誘導案内を実現するナビゲーション装置、方法及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
次に、本発明のナビゲーション装置(以下「本装置」と呼ぶ)、方法及びプログラムを実施するための最良の実施形態について、図を参照して説明する。なお、すでに説明した従来の技術と共通の前提事項は再言しない。
【0043】
〔1.構成〕
本装置は、図1に示すように、CPU1、メモリー2、表示制御部3、表示器4、信号処理部5によりコンピュータを構成することに加え、以下の各要素を備える。まず、GPS(Global Positioning System)衛星からの測位用電波を受信するGPSレシーバー6と、車速パルスを処理する車速検出部8と、ジャイロなどを用いる方位検出部9は、自車位置検知用のセンサ群である。
【0044】
また、アンプ12及びスピーカ13は、進行方向等の誘導案内の合成音声を出力する手段で、カーオーディオシステム用スピーカと兼用してもよい。また、入力部14は、指示及び情報の入力を受け付ける入力手段で、例えば操作パネルやリモコンユニットのスイッチ類、タッチパネル、音声認識ユニットなどにより実現できる。また、ドライブ制御部10は、経路探索及び地図表示のための道路地図データと施設の位置を含む施設データとを予め格納したデータベースの役割を果たす記憶部であり、HDD、DVD−ROMなどのデータ読出し用ドライブ装置などである。
【0045】
また、道路地図データには、道路情報や交通規制情報を含めておいてもよい。さらに、道路区間ごとの渋滞状況の情報など動的な交通情報を車両外部から受信する受信手段として、例えば、FM多重放送を受信してVICS情報を取り出す交通情報取得部7を備えることが望ましい。
【0046】
また、前記施設データは、検索用データベースなどとして構成され、郵便ポストのデータも含む。この郵便ポストのデータには、位置座標に加え、ポストごとの郵便取集時刻を、図2に例示するように、曜日ごとに記録しておく。すなわち、具体的取集時刻は平日と、土曜、日曜(及び祝日)で異なり、この例では一日数度である。なお、取集施設としては、ここでは郵便ポストを例示するが、他に、郵便局の窓口、宅配便や郵便を受け付けるコンビニエンスストアなど発送物の取集施設全般に適用可能である。
【0047】
また、CPU1や周辺の電子回路(例えば、メモリー2や信号処理部5など)が、回路構成や所定のプログラムにしたがって、以下に説明するような機能作用や処理を実現、実行する手段となる各要素51〜58の役割を果たす。まず、検索部51は、入力部14からの前記入力に従いコンピュータがドライブ制御部10にアクセスして前記施設の情報を検索する検索手段である。また、自車位置検知部52は、センサ群6,8,9からの出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段である。さらに、ナビ部53は、コンピュータが、道路地図データ及び自車位置検知部52を用いて、入力部14からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段である。
【0048】
また、液晶パネルなどを用いた表示器4と、表示器4のためのビデオ表示回路などの表示制御部3は、情報を表示するための表示手段を構成している。
【0049】
〔2.作用効果〕
上記のように構成された本実施形態における処理手順を図3のフローチャートに示す。
〔2−1.所定範囲内からの検索〕
すなわち、まず、ポスト等検索部55は、入力部14から所定の指示が入力されると、検索部51により、現在の自車位置など所定の出発点から所定範囲内の郵便ポストなどの取集施設を、近い順に検索し、検索結果を得る(ステップ11)。
【0050】
ここで、所定の出発点は、自車位置、あるいは、目的地、経路上の通過地点、使用者が指定した任意の地点などでもよい。また、そのような出発点を中心に取集施設を検索する所定範囲は、所定の半径で規定される円には限定されず、例えば、出発点の緯度経度を中心とした所定の矩形の範囲(例えば図4)や、画面表示中の地図範囲や、図5に例示するように地図を格子状に区切ったなかの一領域などでもよく、その場合さらに、図6(a)のように単一の領域を所定範囲としてその内側のポストを検索してもよいし、図6(b)のように、指定されたある一つの中心領域に加え、その周辺領域も所定範囲に含めポスト検索の対象としてもよい。
【0051】
また、そのような領域をどのように選択するかについても、例えば、現在の自車位置を含む領域でもよいし、本装置の使用者が任意に指定した地点を含む領域とするなど、自由に定めることができる。
【0052】
ここで、取集時刻に基づく検索をしない選択肢を選べるようにしてもよく(図3のステップ12)、そのような選択肢を選んだ場合、単に、自車位置など所定の出発点周辺における所定範囲内のポスト検索結果を一覧表示するだけとなる(ステップ22)。
【0053】
〔2−2.曜日に応じたポストの選択〕
取集時刻に基づく検索をする操作が入力された場合(ステップ12)、ポスト等検索部55、見積部56、選択部57及び出力制御部58の働きで、コンピュータやGPSの内蔵クロック等のカレンダ手段から現在の曜日の情報を得ると共に、その曜日に対応した取集時刻をもとにポストの選択や表示を行う。このように、曜日により回数や時刻の異なる取集時刻に応じて取集施設の選択や表示を行うことにより、何曜日であってもより実態に即した適切な取集施設を案内することが可能となる。
【0054】
具体的には、まず、取集時刻に合わせた検索をする場合(ステップ12)、ポスト等検索部55は、曜日を含む現在の日時の情報をもとに(ステップ13)、平日、土曜又は日曜(日祝)の曜日別に応じて(ステップ14)、ステップ11による検索結果に含まれるポストのうち、まず、その曜日の現在時刻以降にまだ取集(取集時刻)があるものを抽出する(ステップ16,17,18)。図7は、曜日が平日で、現在時刻が11:08の場合の抽出結果として、現在時刻以降の取集時刻を持っている各ポストごとに、現在時刻以降で最早の取集時刻を表すデータ例である。
【0055】
上記のような平日、土曜、日曜休日祝祭日といった曜日について、現在の日時の情報を提供すると共に現在の曜日を提供又は判断する一般的なカレンダ手段を用いることで実現できる。このようなカレンダ手段は、CPU1やメモリー2を含むコンピュータの備える内蔵カレンダ機能を用いてもよい。また、自車位置検知のためのセンサであるGPSシステムではその仕様上、現在時刻を把握する必要があることから、GPS衛星によって送信されてくる時刻情報を保持しており、これらの機能をカレンダ手段として日時の情報を得るようにしてもよい。このように曜日の情報を利用することにより、曜日ごとに変化するポストの取集時刻に対応できる。
【0056】
〔2−3.到着時刻等の見積計算〕
上記のように抽出した各ポストについて、見積部56は見積手段として、ナビ部53を利用することにより、現在位置など所定の出発点とポストの施設データに含まれる座標等の位置情報から、まず道程距離を計算し(ステップ19)さらにその道程距離にかかる移動時間を計算する(ステップ20)。この移動時間を現在時刻に足して推定到着時刻まで算出するようにしてもよい。
【0057】
道程距離については、例えば、従来からナビゲーション装置が備えてきたダイクストラ法など各種アルゴリズムによる経路探索機能を用いて、各ポストごとへの誘導ルートを計算することにより、その総延長距離を道程距離とするので、単純な直線距離による計算よりも、道路に沿って移動するという実態に即した計算となり、優れた判断精度が得られる。また、この道程距離を車両の平均移動速度(例えば、30km/h)で除することにより、図8に併記したような移動時間も得られる。すなわち、図8は、これらの道程距離や移動時間を図7のデータにさらに追加したデータ例である。
【0058】
〔2−4.VICS情報等の活用〕
上記の移動時間や到達時刻の計算において、VICS等の交通情報を加味することにより、より計算精度を改善することもできる。この場合、見積部56は、交通情報取得部7から前記渋滞情報を受信すると共に、その渋滞情報を反映させることにより移動時間や到着時刻を算出する。このように、VICS等の渋滞情報を反映した到着時刻に基づいた取集施設の選択により、周囲がたまたま予想外に渋滞している場合でも、取集時刻に間に合わないような当て外れによる不測の事態を避けることができる。
【0059】
〔2−5.出力〕
そして、選択部57は選択手段として、上記のように算出された移動時間や到着時刻に基づいて、到着時刻以降のすなわち間に合う取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する。そして、出力制御部58が制御手段として、選択部57において選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を表示部4から出力する。具体的には、出力制御部58は、間に合う本日中の取集時刻があるポストを、その間に合う最初の取集時刻の早い順に表示器4に一覧表示する(図3のステップ21)。なお、ユーザの操作により、間に合う最後の取集時刻の遅い順の表示を可能としてもよい。
【0060】
ここで、図9は、現在時刻を基準に、到達可能なすなわち間に合う取集時刻の早い順による一覧表示の例を示すもので、ポストごとに、取集時刻、距離を示している。運転手等のユーザは、取集時刻なり距離なりで郵便物を投函するポストを、タッチパネルなど所定の操作で一覧表示から選択することにより、場所等の詳細情報を表示したり、目的地として経路の計算や設定、誘導案内を行えばよい。
【0061】
すなわち、コンピュータは、図9のようなリスト表示から所望の取集施設を決定する操作を入力部14から受け付け、決定されたその取集施設を目的地又は経由地(立寄地など具体的な扱いは自由である)として、ナビ部53により経路を計算及び誘導する。
【0062】
〔2−6.出力順序について〕
このように出力制御部58は、取集施設の施設データについて、複数存在する場合は順番に並べてリスト表示するが、その順番は次のように複数の種類の間で選択したり切替え表示できることが望ましい。第一は、すでに説明したように、到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順で、これは、なるべく早く取集めて配送ルートに乗せてもらいたいなど、急ぎの差出しの便宜に特に優れている。第二は、出発点からの道程距離が短い順すなわち近い順であり、これは、燃料の都合で遠回りは避けたいなど、近くで差し出したい場合の便宜に特に優れている。第三は、各取集施設への到着時刻が早い順であり、これは、渋滞を避けるなどして差出しを早く行いたい場合の便宜に特に優れている。
【0063】
そして、これらのどの順序で取集施設のデータをリスト表示するかの切替指定操作を入力部14から受け付け、出力制御部58が、この切替指定操作にしたがった順に各取集施設のデータを並べてリスト表示することも、特に望ましい。このようにすれば、取集時刻の早さ、距離の近さ、到着時間の早さのうちどの順に表示するかをその場で、又は事前設定により、事情や目的等に応じて意のままに使い分けられるので、個別のユーザにとって優れた使い勝手が実現できる。
【0064】
〔3.効果の要点〕
以上のような本実施形態では、現在地等の出発点を基準に、単純な距離的時間的最寄ではなく、出発点の位置と時刻からみて、まだ本日の取集時刻に間に合う郵便ポスト等の取集施設をユーザに知らせることにより、郵便物投函など急ぎの差出しにも適した目的地設定や誘導案内が実現できる。
【0065】
〔4.他の実施形態〕
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、次に例示するような他の実施形態も含むものである。例えば、上記実施形態では、ナビゲーション装置に道路地図データや施設データが全て予め格納されている(いわゆるオンボード)例を示したが、今後の主流として、それらデータを車両走行中に携帯電話等による通信で外部から随時得る(いわゆるオフボード)方式が考えられる。
【0066】
このようなオフボード、すなわち道路地図データや施設データの全部又は一部が、センターなど外部のサーバ側にあり、ナビゲーション装置の要求によりサーバ側でデータを検索してナビゲーション装置に配信する例も、本発明に含まれる(請求項25)。このように、施設データや道路地図データを外部から通信で取り寄せて用いることにより、ナビゲーション装置側で予めデータを用意したりその記憶媒体を更新する負担無く、いつでもどこからでも最新のデータを利用することができる。
【0067】
また、各図に示したデータや画面構成等の内容は説明のための例示に過ぎず、適宜変更して実施可能である。また、本発明の適用対象は郵便ポストやコンビニエンスストアには限定されず、両者を一括検索したり、宅配便を受け付ける酒屋その他の商店など、所望の取集施設に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施形態において、施設データのうち曜日ごとに取集時刻を表すデータを示す図。
【図3】本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施形態における所定範囲を示す図。
【図5】本発明の実施形態における所定範囲の他の例を示す図。
【図6】本発明の実施形態における所定範囲の他の例を示す図。
【図7】本発明の実施形態において、所定範囲の各ポストを示す施設データの例を示す図。
【図8】本発明の実施形態において、所定範囲の各ポストを示す施設データに、道程距離と移動時間を加えたデータの例を示す図。
【図9】本発明の実施形態において、到着時刻で間に合う本日中の取集時刻があるポストの情報を一覧表示する画面例を示す図。
【図10】従来のナビゲーション装置における検索メニューの例を示す図。
【図11】従来のナビゲーション装置における検索条件指定の画面例を示す図。
【符号の説明】
【0069】
1…CPU
2…メモリー
3…表示制御部
4…表示器
5…信号処理部
6…GPSレシーバー
7…交通情報取得部
8…車速検出部
9…方位検出部
10…ドライブ制御部
11…DVD−ROMなど記憶媒体
12…パワーアンプ
13…スピーカー
14…入力部
51…検索部
52…自車位置検知部
53…ナビ部
55…ポスト等検索部
56…見積部
57…選択部
58…出力制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、
経路探索及び地図表示のための道路地図データと施設の位置を含む施設データとを予め格納する記憶部と、
前記入力に従いコンピュータが前記記憶部にアクセスして前記施設の情報を検索する検索手段と、
センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、
コンピュータが前記道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、
情報を表示するための表示手段と、
を備えたナビゲーション装置において、
前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、
前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する手段と、
前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積手段と、
前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択手段と、
前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御手段と、
をコンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、前記出発点からの前記道程距離が短い順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項1又は2記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、各取集施設への前記到着時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記各取集施設の施設データを、(1)到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順、(2)前記出発点からの前記道程距離が短い順、(3)各取集施設への前記到着時刻が早い順、の二又は三のうち、いずれの順に並べてリスト表示するかの切替指定操作を前記入力手段から受け付ける手段をコンピュータ又は電子回路が実現し、
前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、前記切替指定操作にしたがった順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
現在の日時の情報を提供すると共に現在の曜日を提供又は判断するカレンダ手段を備え、
前記施設データは、曜日毎の前記取集時刻を含み、
前記選択手段及び制御手段は、前記カレンダ手段から前記現在の曜日の情報を得ると共に、その曜日に対応した前記取集時刻をもとに前記選択及び表示を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
車両外部から現在の道路区間ごとの渋滞状況を表す渋滞情報を受信する受信手段を備え、
前記見積手段は、前記受信手段から前記渋滞情報を受信すると共に、その渋滞情報を反映させることにより前記到着時刻を算出することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記リスト表示から所望の取集施設を決定する操作を前記入力手段から受け付ける手段と、
決定された前記取集施設を目的地又は経由地として、前記ナビ手段により経路を計算及び誘導する手段とを、
コンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、
経路探索及び地図表示のための道路地図データと施設の位置を含む施設データとを予め格納する記憶部と、
前記入力に従いコンピュータが前記記憶部にアクセスして前記施設の情報を検索する検索手段と、
センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、
コンピュータが前記道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、
情報を表示するための表示手段と、
を備えたナビゲーション装置を用いるナビゲーション方法において、
前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、
前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する処理と、
前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積処理と、
前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択処理と、
前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御処理と、
をコンピュータ又は電子回路が実行することを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項10】
前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項9記載のナビゲーション方法。
【請求項11】
前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、前記出発点からの前記道程距離が短い順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項9又は10記載のナビゲーション方法。
【請求項12】
前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、各取集施設への前記到着時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項9から11のいずれか一項に記載のナビゲーション方法。
【請求項13】
前記各取集施設の施設データを、(1)到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順、(2)前記出発点からの前記道程距離が短い順、(3)各取集施設への前記到着時刻が早い順、の二又は三のうち、いずれの順に並べてリスト表示するかの切替指定操作を前記入力手段から受け付ける処理をコンピュータ又は電子回路が実行し、
前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、前記切替指定操作にしたがった順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項9から12のいずれか一項に記載のナビゲーション方法。
【請求項14】
前記ナビゲーション装置は、現在の日時の情報を提供すると共に現在の曜日を提供又は判断するカレンダ手段を備え、
前記施設データは、曜日毎の前記取集時刻を含み、
前記選択処理及び制御処理は、前記カレンダ手段から前記現在の曜日の情報を得ると共に、その曜日に対応した前記取集時刻をもとに前記選択及び表示を行うことを特徴とする請求項9から13のいずれか一項に記載のナビゲーション方法。
【請求項15】
前記ナビゲーション装置は、車両外部から現在の道路区間ごとの渋滞状況を表す渋滞情報を受信する受信手段を備え、
前記見積処理は、前記受信手段から前記渋滞情報を受信すると共に、その渋滞情報を反映させることにより前記到着時刻を算出することを特徴とする請求項9から14のいずれか一項に記載のナビゲーション方法。
【請求項16】
前記リスト表示から所望の取集施設を決定する操作を前記入力手段から受け付ける処理と、
決定された前記取集施設を目的地又は経由地として、前記ナビ手段により経路を計算及び誘導する処理とを、
コンピュータ又は電子回路が実行することを特徴とする請求項9から15のいずれか一項に記載のナビゲーション方法。
【請求項17】
指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、
経路探索及び地図表示のための道路地図データと施設の位置を含む施設データとを予め格納する記憶部と、
前記入力に従いコンピュータが前記記憶部にアクセスして前記施設の情報を検索する検索手段と、
センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、
コンピュータが前記道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、
情報を表示するための表示手段と、
を備えたナビゲーション装置のコンピュータを制御するナビゲーションプログラムにおいて、
前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、
そのプログラムは前記コンピュータに、
前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する処理と、
前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積処理と、
前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択処理と、
前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御処理と、
を実行させることを特徴とするナビゲーションプログラム。
【請求項18】
前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順に並べてリスト表示させることを特徴とする請求項17記載のナビゲーションプログラム。
【請求項19】
前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、前記出発点からの前記道程距離が短い順に並べてリスト表示させることを特徴とする請求項17又は18記載のナビゲーションプログラム。
【請求項20】
前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、各取集施設への前記到着時刻が早い順に並べてリスト表示させることを特徴とする請求項17から19のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラム。
【請求項21】
前記各取集施設の施設データを、(1)到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順、(2)前記出発点からの前記道程距離が短い順、(3)各取集施設への前記到着時刻が早い順、の二又は三のうち、いずれの順に並べてリスト表示するかの切替指定操作を前記入力手段から受け付ける処理を前記コンピュータに行わせ、
前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、前記切替指定操作にしたがった順に並べてリスト表示させる
ことを特徴とする請求項17から20のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラム。
【請求項22】
前記ナビゲーション装置は、現在の日時の情報を提供すると共に現在の曜日を提供又は判断するカレンダ手段を備え、
前記施設データは、曜日毎の前記取集時刻を含み、
このプログラムは前記選択処理及び制御処理において前記コンピュータに、前記カレンダ手段から前記現在の曜日の情報を得させると共に、その曜日に対応した前記取集時刻をもとに前記選択及び表示を行わせることを特徴とする請求項17から21のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラム。
【請求項23】
前記ナビゲーション装置は、車両外部から現在の道路区間ごとの渋滞状況を表す渋滞情報を受信する受信手段を備え、
前記見積処理においては前記コンピュータに、前記受信手段から前記渋滞情報を受信させると共に、その渋滞情報を反映させることにより前記到着時刻を算出させることを特徴とする請求項17から22のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラム。
【請求項24】
前記リスト表示から所望の取集施設を決定する操作を前記入力手段から受け付ける処理と、
決定された前記取集施設を目的地又は経由地として、前記ナビ手段により経路を計算及び誘導する処理とを、
前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項17から23のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラム。
【請求項25】
指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、
前記入力に従いコンピュータが施設の位置を含む施設データの情報を検索する検索手段と、
センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、
コンピュータが道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、
情報を表示するための表示手段と、
を備えたナビゲーション装置において、
前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、
前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する手段と、
前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積手段と、
前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択手段と、
前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御手段と、
をコンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項1】
指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、
経路探索及び地図表示のための道路地図データと施設の位置を含む施設データとを予め格納する記憶部と、
前記入力に従いコンピュータが前記記憶部にアクセスして前記施設の情報を検索する検索手段と、
センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、
コンピュータが前記道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、
情報を表示するための表示手段と、
を備えたナビゲーション装置において、
前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、
前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する手段と、
前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積手段と、
前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択手段と、
前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御手段と、
をコンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、前記出発点からの前記道程距離が短い順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項1又は2記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、各取集施設への前記到着時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記各取集施設の施設データを、(1)到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順、(2)前記出発点からの前記道程距離が短い順、(3)各取集施設への前記到着時刻が早い順、の二又は三のうち、いずれの順に並べてリスト表示するかの切替指定操作を前記入力手段から受け付ける手段をコンピュータ又は電子回路が実現し、
前記制御手段は前記各取集施設の施設データを、前記切替指定操作にしたがった順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
現在の日時の情報を提供すると共に現在の曜日を提供又は判断するカレンダ手段を備え、
前記施設データは、曜日毎の前記取集時刻を含み、
前記選択手段及び制御手段は、前記カレンダ手段から前記現在の曜日の情報を得ると共に、その曜日に対応した前記取集時刻をもとに前記選択及び表示を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
車両外部から現在の道路区間ごとの渋滞状況を表す渋滞情報を受信する受信手段を備え、
前記見積手段は、前記受信手段から前記渋滞情報を受信すると共に、その渋滞情報を反映させることにより前記到着時刻を算出することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記リスト表示から所望の取集施設を決定する操作を前記入力手段から受け付ける手段と、
決定された前記取集施設を目的地又は経由地として、前記ナビ手段により経路を計算及び誘導する手段とを、
コンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、
経路探索及び地図表示のための道路地図データと施設の位置を含む施設データとを予め格納する記憶部と、
前記入力に従いコンピュータが前記記憶部にアクセスして前記施設の情報を検索する検索手段と、
センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、
コンピュータが前記道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、
情報を表示するための表示手段と、
を備えたナビゲーション装置を用いるナビゲーション方法において、
前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、
前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する処理と、
前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積処理と、
前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択処理と、
前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御処理と、
をコンピュータ又は電子回路が実行することを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項10】
前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項9記載のナビゲーション方法。
【請求項11】
前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、前記出発点からの前記道程距離が短い順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項9又は10記載のナビゲーション方法。
【請求項12】
前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、各取集施設への前記到着時刻が早い順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項9から11のいずれか一項に記載のナビゲーション方法。
【請求項13】
前記各取集施設の施設データを、(1)到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順、(2)前記出発点からの前記道程距離が短い順、(3)各取集施設への前記到着時刻が早い順、の二又は三のうち、いずれの順に並べてリスト表示するかの切替指定操作を前記入力手段から受け付ける処理をコンピュータ又は電子回路が実行し、
前記制御処理は前記各取集施設の施設データを、前記切替指定操作にしたがった順に並べてリスト表示することを特徴とする請求項9から12のいずれか一項に記載のナビゲーション方法。
【請求項14】
前記ナビゲーション装置は、現在の日時の情報を提供すると共に現在の曜日を提供又は判断するカレンダ手段を備え、
前記施設データは、曜日毎の前記取集時刻を含み、
前記選択処理及び制御処理は、前記カレンダ手段から前記現在の曜日の情報を得ると共に、その曜日に対応した前記取集時刻をもとに前記選択及び表示を行うことを特徴とする請求項9から13のいずれか一項に記載のナビゲーション方法。
【請求項15】
前記ナビゲーション装置は、車両外部から現在の道路区間ごとの渋滞状況を表す渋滞情報を受信する受信手段を備え、
前記見積処理は、前記受信手段から前記渋滞情報を受信すると共に、その渋滞情報を反映させることにより前記到着時刻を算出することを特徴とする請求項9から14のいずれか一項に記載のナビゲーション方法。
【請求項16】
前記リスト表示から所望の取集施設を決定する操作を前記入力手段から受け付ける処理と、
決定された前記取集施設を目的地又は経由地として、前記ナビ手段により経路を計算及び誘導する処理とを、
コンピュータ又は電子回路が実行することを特徴とする請求項9から15のいずれか一項に記載のナビゲーション方法。
【請求項17】
指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、
経路探索及び地図表示のための道路地図データと施設の位置を含む施設データとを予め格納する記憶部と、
前記入力に従いコンピュータが前記記憶部にアクセスして前記施設の情報を検索する検索手段と、
センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、
コンピュータが前記道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、
情報を表示するための表示手段と、
を備えたナビゲーション装置のコンピュータを制御するナビゲーションプログラムにおいて、
前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、
そのプログラムは前記コンピュータに、
前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する処理と、
前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積処理と、
前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択処理と、
前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御処理と、
を実行させることを特徴とするナビゲーションプログラム。
【請求項18】
前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順に並べてリスト表示させることを特徴とする請求項17記載のナビゲーションプログラム。
【請求項19】
前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、前記出発点からの前記道程距離が短い順に並べてリスト表示させることを特徴とする請求項17又は18記載のナビゲーションプログラム。
【請求項20】
前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、各取集施設への前記到着時刻が早い順に並べてリスト表示させることを特徴とする請求項17から19のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラム。
【請求項21】
前記各取集施設の施設データを、(1)到着時刻以降の最早の取集時刻が早い順、(2)前記出発点からの前記道程距離が短い順、(3)各取集施設への前記到着時刻が早い順、の二又は三のうち、いずれの順に並べてリスト表示するかの切替指定操作を前記入力手段から受け付ける処理を前記コンピュータに行わせ、
前記制御処理においては前記コンピュータに前記各取集施設の施設データを、前記切替指定操作にしたがった順に並べてリスト表示させる
ことを特徴とする請求項17から20のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラム。
【請求項22】
前記ナビゲーション装置は、現在の日時の情報を提供すると共に現在の曜日を提供又は判断するカレンダ手段を備え、
前記施設データは、曜日毎の前記取集時刻を含み、
このプログラムは前記選択処理及び制御処理において前記コンピュータに、前記カレンダ手段から前記現在の曜日の情報を得させると共に、その曜日に対応した前記取集時刻をもとに前記選択及び表示を行わせることを特徴とする請求項17から21のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラム。
【請求項23】
前記ナビゲーション装置は、車両外部から現在の道路区間ごとの渋滞状況を表す渋滞情報を受信する受信手段を備え、
前記見積処理においては前記コンピュータに、前記受信手段から前記渋滞情報を受信させると共に、その渋滞情報を反映させることにより前記到着時刻を算出させることを特徴とする請求項17から22のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラム。
【請求項24】
前記リスト表示から所望の取集施設を決定する操作を前記入力手段から受け付ける処理と、
決定された前記取集施設を目的地又は経由地として、前記ナビ手段により経路を計算及び誘導する処理とを、
前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項17から23のいずれか一項に記載のナビゲーションプログラム。
【請求項25】
指示及び情報の入力を受け付ける入力手段と、
前記入力に従いコンピュータが施設の位置を含む施設データの情報を検索する検索手段と、
センサ出力に基いてコンピュータが自車位置を検知する検知手段と、
コンピュータが道路地図データ及び前記検知手段を用いて、前記入力手段からの入力により指定される目的地への経路を計算及び誘導するナビ手段と、
情報を表示するための表示手段と、
を備えたナビゲーション装置において、
前記施設データは、発送物の取集施設ごとの取集時刻の情報を含み、
前記入力手段から所定の指示が入力されたときに、前記検索手段により、所定の出発点から所定範囲内に位置する取集施設を検索する手段と、
前記ナビ手段により、前記所定の出発点を基準として、前記検索された各取集施設への道程距離及び到着時刻を算出する見積手段と、
前記算出された到着時刻以降の前記取集時刻を持つ取集施設の施設データを選択する選択手段と、
前記選択された取集施設の施設データの一部又は全部の内容を前記表示手段から出力する制御手段と、
をコンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とするナビゲーション装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
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【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−10653(P2006−10653A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−192200(P2004−192200)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
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